説明

車体後部構造

【課題】リヤバンパの車幅方向の端部の上端部と隣接部材の下端部との間から泥が車外側に漏出することを防止することができて自動車の商品性を向上させることができ、デザインの自由度を向上させることができ、製作コストを低廉化することができる車体後部構造を提供する。
【解決手段】リヤバンパの車幅方向の端部の上端部3J1と、リヤバンパの車幅方向の端部に上側から隣接する隣接部材8の下端部8Kとが上下方向で互いに突き合わされている車体後部構造であって、互いに突き合わされた前記上端部3J1と下端部8Kとの間への後輪1からの巻き上げ泥の侵入を阻止する泥受けフランジ3Fが、前記上端部3J1から車両前方側Frに張り出している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、
リヤバンパの車幅方向の端部の上端部と、前記リヤバンパの車幅方向の端部に上側から隣接する隣接部材の下端部とが上下方向で互いに突き合わされている車体後部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
図8に上記の車体後部構造の一例を示してある。この図に示すように、リヤバンパ2を構成するバンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1と、バンパ本体部3の車幅方向の端部3Aに上側から隣接する隣接部材としてのリヤコンビネーションランプ8の下端部8Kとが上下方向で互いに突き合わされている。
【0003】
リヤコンビネーションランプ8は、電球が取り付けられるランプハウジング31と、ランプハウジング31を車両後方側Rrから覆う硬質樹脂製のレンズ33とを備えている。そして、電球の周部を囲む傘部34がランプハウジング31から車両前方側Frに膨出している。前記バンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1に突き合わされているのは、互いに嵌合したランプハウジング31の下端部とレンズ33の下端部である。
【0004】
従来、上記の車体後部構造では、バンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1から車両前方側Frにフランジ3Fが張り出していた。このフランジ3Fは、リヤコンビネーションランプ8の下端部8K(互いに嵌合したランプハウジング31の下端部とレンズ33の下端部)を受け止める機能を有するだけであり、そのために、フランジ3Fの張り出し長さが短く設定されていた。
【0005】
その結果、バンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1とリヤコンビネーションランプ8の下端部8Kとの裏側(車両前方側Fr)に上下方向に連続する空間Sが形成されていた。
【0006】
上記従来の構造によれば、バンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1とリヤコンビネーションランプ8の下端部8Kとの裏側(車両前方側Fr)に上下方向に連続する空間Sが形成されていたために、後輪が巻き上げた泥A(図8の2点鎖線)がフェンダーライニング39の下端部とバンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの下端部との間からバンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの裏面に沿って上方に向かった場合、この泥Aがランプハウジング31の電球を囲む傘部34の下面34Kに当たっていた。
【0007】
そして、ランプハウジング31の下端部の裏面を伝って垂れ下がり、バンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1とリヤコンビネーションランプ8の下端部8Kとの間から前記泥Aが車外側に漏出して自動車の商品性が低下していた。
【0008】
この問題を解消するために、特許文献1に開示されているように、バンパ本体部の車幅方向の端部の裏面(車両前方側の面)の上下方向中間部に上下複数の泥受け用のリブを突設する構造が考えられるが、この構造ではリヤバンパの構造が複雑化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002―46557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
さらに、バンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1とリヤコンビネーションランプ8の下端部8Kとの見切り部の位置を従来よりも高所に設定する手段が考えられるが、この手段ではデザインの自由度が低下する。そして、泥を受け止める新たなリヤフェンダーライニング部材を既設のフェンダーライニングに追加する手段も考えられるが、この手段では部品追加により製作コストが高くなる。
【0011】
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、リヤバンパの車幅方向の端部の上端部と隣接部材の下端部との間から泥が車外側に漏出することを防止することができて自動車の商品性を向上させることができ、デザインの自由度を向上させることができ、製作コストを低廉化することができ、リヤバンパの構造を簡素化できる車体後部構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の特徴は、
リヤバンパの車幅方向の端部の上端部と、前記リヤバンパの車幅方向の端部に上側から隣接する隣接部材の下端部とが上下方向で互いに突き合わされている車体後部構造であって、
互いに突き合わされた前記上端部と下端部との間への後輪からの巻き上げ泥の侵入を阻止する泥受けフランジが前記上端部から車両前方側に張り出している点にある。(請求項1)
【0013】
この構成によれば、後輪が巻き上げた泥がリヤバンパの車幅方向の端部の裏面に沿って前記裏面の前上方に向かった場合、前記泥受けフランジで泥を受け止めて泥受けフランジよりも上方に泥が上昇するのを阻止することができる。
これにより、リヤバンパの車幅方向の端部の上端部と隣接部材の下端部との間に泥が侵入することを阻止することができる。
その結果、リヤバンパの車幅方向の端部の上端部と隣接部材の下端部との見切り部の位置を高所に設定しなくても済み、デザインの自由度を向上させることができる。また、泥を受け止める新たなリヤフェンダーライニング部材を設けなくても済み、製作コストを低廉化することができる。
従って、自動車の商品性を向上させることができ、デザインの自由度を向上させることができ、製作コストを低廉化することができる。
また、前記泥受けフランジはリヤバンパの車幅方向の端部の上端部からを車両前方側に張り出しているから、リヤバンパの裏面の上下方向中間部に上下複数の泥受け用のリブを突設した構造に比べると、リヤバンパの構造を簡素化することができる。(請求項1)
【0014】
本発明において、
前記泥受けフランジは、後輪を後ろ上方から覆うカバー部材の下端部よりも車両前方側に張り出していると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
【0015】
後輪が巻き上げた泥がカバー部材の下端部とリヤバンパの下端部との間からリヤバンパの車幅方向の端部の裏面に沿って前記裏面の前上方に向かった場合、前記泥受けフランジで泥を確実に受け止めて、泥受けフランジよりも上方に泥が上昇するのを阻止することができる。(請求項2)
【0016】
本発明において、
前記泥受けフランジは車両前方側ほど上方に位置するように傾斜していると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
【0017】
後輪が巻き上げた泥が泥受けフランジの上方に周り込みにくくすることができる。(請求項3)
【0018】
本発明において、
前記リヤバンパは、車幅方向に沿うバンパ本体部と、前記バンパ本体部の車幅方向の両端部から車両前方側に延びるバンパサイド部とから成り、
前記泥受けフランジは、前記バンパ本体部の車幅方向の端部の上端部から車両前方側に向かって張り出し、
前記バンパサイド部の上端部から車幅方向内側に上側フランジが張り出し、
前記泥受けフランジの車両前方側の端縁と前記上側フランジの車幅方向内側の端縁とが連なるとともに、両端縁で形成されるコーナー部が角形に形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
【0019】
例えば、図7に示すように、前記コーナー部Cが円弧状のなだらかな曲線状に形成されていると、バンパ本体部3が力Fで車両前方側Frに押圧された場合、応力がバンパサイド部4側に分散されて、バンパサイド部4が車幅方向外側W2に広がる虞れがある。
これに対して、本発明の上記構成によれば、バンパ本体部3が力Fで車両前方側Frに押圧された場合、図6に示すように、前記角形のコーナー部Cに応力が集中して、コーナー部Cを中心にバンパサイド部4とバンパ本体部3とを互いに近づく方向に屈曲させることができる(図6の2点鎖線参照)。
これにより、バンパサイド部4の車両前方側Frの端部4Aが車幅方向外側W2に広がることを抑制して、前記端部4Aが車体から車幅方向外側W2に外れることを防止することができる。(請求項5)
【0020】
本発明において、
前記隣接部材はリヤコンビネーションランプであると、次の作用を奏することができる。(請求項6)
【0021】
リヤバンパの車幅方向の端部の上端部とリヤコンビネーションランプの下端部との間から泥が車外側に漏出することを防止することができて自動車の商品性を向上させることができ、デザインの自由度を向上させることができ、製作コストを低廉化することができる。(請求項6)
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、
リヤバンパの車幅方向の端部の上端部と隣接部材の下端部との間から泥が車外側に漏出することを防止することができて自動車の商品性を向上させることができ、デザインの自由度を向上させることができ、製作コストを低廉化することができ、リヤバンパの構造を簡素化できる車体後部構造を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】自動車の後部を車両後方側から見た図
【図2】図1のA−A断面図(車幅方向内側の部品も示す)
【図3】図1のA−A断面図
【図4】図3の要部の拡大図
【図5】リヤバンパの車幅方向の端部(左端部)の平面図
【図6】図1のB−B断面図(模式図)
【図7】比較例を示す模式図(図1のB−B断面図に対応する模式図)
【図8】従来技術を示す断面図(図1のA−A断面図に対応する図)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4に自動車の車体後部構造を示してある。符号1は後輪、2はバックドア用の開口30の下方に位置する左右対称なリヤバンパである。リヤバンパ2は樹脂で成形されており、車幅方向(車両の左右方向)に長いバンパ本体部3と、バンパ本体部3の車幅方向の両端部3Aから車体側面に回り込んで車両前方側Frに延びる左右一対のバンパサイド部4(図5参照)とを備えている。
【0025】
バンパ本体部3は上下方向両端部が車両前方側Frに折曲され、上端部3Jが縦断面クランク状に折曲されて、上端部3Jにバックパネルに対する取り付けフランジ3Gが形成されている。バンパ本体部3の車幅方向の両端部3Aは上方に隆起し、車両後方側Rrから見て上側ほど幅狭の上窄まりに形成され(図1参照)、車両前方側Frに凸の湾曲面に形成されている(図3参照)
【0026】
バンパサイド部4はフェンダーパネルと共にホイールアーチ部を形成している。図5に示すように、バンパサイド部4の上端部4Jから車幅方向内側W1に上側フランジ4Fが張り出している。
【0027】
そして、バンパ本体部3の隆起した車幅方向の端部3Aの上端部3J1と、バンパ本体部3の車幅方向の端部3Aに上側から隣接する縦長のリヤコンビネーションランプ8(隣接部材に相当)の下端部8Kとが上下方向で互いに突き合わされている。前記リヤコンビネーションランプ8はバンパ本体部3の車幅方向の両端部3A(左右両端部)の上方にそれぞれ配設され、左右一対のリヤコンビネーションランプ8は、自動車の左右中心に対して互いに左右対称に形成されている。以下、自動車の左側の車体後部構造について説明する。
【0028】
リヤコンビネーションランプ8は、上下複数の電球L(本実施形態では一例として3個の電球L) が取り付けられるランプハウジング31と、ランプハウジング31を車両後方側Rrから覆う硬質樹脂製のレンズ33とから成り、車両後方側Rrから見て上側ほど幅狭の上窄まりに形成されて、バンパ本体部3の上窄まりの車幅方向の端部3Aに上下方向で滑らかに連なっている(図1参照)。ランプハウジング31は樹脂で成形されている。
【0029】
前記レンズ33は上下複数のレンズ33A,33B,33C,33Dから成り、上下方向で隣接するもの同士が互いに嵌合連結している。各レンズ33A,33B,33C,33Dの周部はランプハウジング31の周部に形成された嵌合部に嵌合している。
【0030】
そして、互いに嵌合したランプハウジング31の下端部と下側のレンズ33Dの下端部とが、上記のようにバンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1に上側から突き合わされている。また、電球Lを囲む上下複数の傘部34A,34B,34Cがランプハウジング31に車両前方側Frに膨出する状態に設けられている。傘部34A,34B,34Cは車両後方側Rrが開放している。リヤコンビネーションランプ8は、車体背面部の側部の下部に配置されるランプハウジングパネル32(カバー部材に相当)に取り付けられる。
【0031】
ランプハウジングパネル32の上部はサイドボディアウタパネルに固定され、ランプハウジングパネル32の上下方向中間部は、後輪1の上半部を覆うリヤホイールハウスアウタパネル35の後面部に固定されている。リヤホイールハウスアウタパネル35の車幅方向内側W1の側部には、後輪1の車幅方向内側上方に位置するリヤホイールハウスインナパネル36が連結されている。
【0032】
ランプハウジングパネル32の下部は、リヤホイールハウスアウタパネル35の下端部よりも下方に延び、後輪1の上半部分を取り囲んで後輪1を後ろ上方から覆っている。そして、後輪1が巻き上げた泥などをランプハウジングパネル32の下部が受け止めるよう構成されている。このため、車体後部にフェンダーライニングは設けられていない。
【0033】
図2に示すように、ランプハウジングパネル32の下端部32Kはリヤバンパ2の車幅方向の端部3Aの下端部3Kよりも上方に位置しており、後輪1が巻き上げた泥A(図3の二点鎖線)が、ランプハウジングパネル32の下端部32Kとリヤバンパ2の車幅方向の端部3Aの下端部3Kとの間からバンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの裏面に沿って上方に向かう。この泥Aが、バンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1とリヤコンビネーションランプ8の下端部8K(互いに嵌合したランプハウジングパネル32の下端部32Kとレンズ33Dの下端部)との間から車外側(車両後方側Rr)に漏出すると見栄えが悪く自動車の商品性が低下する。そこで本発明では次のように構成してある。
【0034】
すなわち、図1〜図3に示すように、互いに突き合わされたバンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1とリヤコンビネーションランプ8の下端部8Kとの間への後輪1からの巻き上げ泥Aの侵入を阻止する泥受けフランジ3Fが前記上端部3J1から車両前方側Frに張り出している。
【0035】
図5に示すように、泥受けフランジ3Fの車幅方向の長さは、バンパ本体部3の車幅方向の端部3A(バンパ本体部3から隆起した部分)の車幅方向の長さとほぼ同一に設定され、後輪1の幅よりも幅広に設定されている。図5の二点鎖線で示すハッチング部分は、本発明で設けられたフランジ部分(従来構造に比べて拡大したフランジ部分)を示している。
【0036】
泥受けフランジ3Fの張り出し長さはバンパサイド部4の上側フランジ4Fの車幅方向内側W1への張り出し長さよりも長く設定され、上方から見て泥受けフランジ3Fがランプハウジングパネル32の下端部32Kよりも車両前方側Frに張り出している(図2,図3参照)。さらに、泥受けフランジ3Fは車両前方側Frほど上方に位置するように傾斜している(図2参照)。泥受けフランジ3Fが車両前方側Frほど上方に位置するように傾斜していることで、後輪1に巻き上げられた泥Aが泥受けフランジ3Fの上方に周り込みにくくすることができる。
【0037】
図5に示すように、前記泥受けフランジ3Fの車両前方側Frの端縁3F1とバンパサイド部4の上側フランジ4Fの車幅方向内側W1の端縁4F1とが連なるとともに、両端縁3F1,4F1で形成されるコーナー部Cが「く」の字状の尖った角形に形成されている。
【0038】
例えば、図7に示すように、前記コーナー部Cが円弧状のなだらかな曲線状に形成されていると、バンパ本体部3が力Fで車両前方側Frに押圧された場合、応力がバンパサイド部4側に分散されてバンパサイド部4が車幅方向外側W2に広がる虞れがある。
【0039】
これに対して、本発明の上記構成によれば、バンパ本体部3が力Fで車両前方側Frに押圧された場合、図6に示すように、前記角形のコーナー部Cに応力が集中して、コーナー部Cを中心にバンパサイド部4とバンパ本体部3とを互いに近づく方向に屈曲させることができる(図6の2点鎖線参照)。これにより、バンパサイド部4の車両前方側Frの端部4Aが車幅方向外側W2に広がることを抑制して、前記端部4Aが車体(詳しくは車体側のバンパホルダ)から車幅方向外側W2に外れることを防止することができる。
【0040】
また、図2〜図4に示すように、後輪1が巻き上げた泥Aが、第2ランプハウジング32の下端部32Kとバンパ本体部3の下端部3Kとの間からバンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの裏面に沿って上方に向かった場合、バンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1から車両前方側Frに張り出す泥受けフランジ3Fが泥を受け止めて、泥受けフランジ3Fよりも上方に泥Aが上昇するのを阻止することができる。
【0041】
これにより、リヤバンパ2の車幅方向の端部3Aの上端部3J1とリヤコンビネーションランプ8の下端部8Kとの間への泥Aの侵入を阻止することができる。その結果、バンパ本体部3の車幅方向の端部3Aの上端部3J1とリヤコンビネーションランプ8の下端部8Kとの見切り部の位置を高所に設定しなくても済み、デザインの自由度を向上させることができる。また、泥Aを受け止めるリヤフェンダーライニングを設けなくても済み、製作コストを低廉化することができる。従って、自動車の商品性を向上させることができ、デザインの自由度を向上させることができ、製作コストを低廉化することができる。
【0042】
[別実施形態]
(1) 前記リヤバンパ2の車幅方向の端部3Aに上側から隣接する隣接部材はリヤコンビネーションランプ8以外の部材であってもよく、例えば、リヤバンパ2の車幅方向の端部3Aとリヤコンビネーションランプ8の間に介在する車体パネル部分が前記隣接部材であってもよい。
(2) 前記カバー部材はランプハウジングパネル32以外の部材であってもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 後輪
2 リヤバンパ
3 バンパ本体部
3A 車幅方向の端部
3F 泥受けフランジ
3F1 泥受けフランジの車両前方側の端縁
3J1 リヤバンパの車幅方向の端部の上端部
4 バンパサイド部
4F 上側フランジ
4F1 上側フランジの車幅方向内側の端縁
4J バンパサイド部の上端部
8 隣接部材(リヤコンビネーションランプ)
8K 隣接部材の下端部(リヤコンビネーションランプの下端部)
32 ランプハウジングパネル
32K 下端部
C コーナー部
Fr 車両前方側
Rr 車両後方側
W1 車幅方向内側

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リヤバンパの車幅方向の端部の上端部と、前記リヤバンパの車幅方向の端部に上側から隣接する隣接部材の下端部とが上下方向で互いに突き合わされている車体後部構造であって、
互いに突き合わされた前記上端部と下端部との間への後輪からの巻き上げ泥の侵入を阻止する泥受けフランジが前記上端部から車両前方側に張り出している車体後部構造。
【請求項2】
前記泥受けフランジは、後輪を後ろ上方から覆うカバー部材の下端部よりも車両前方側に張り出している請求項1記載の車体後部構造。
【請求項3】
前記泥受けフランジは車両前方側ほど上方に位置するように傾斜している請求項1又は2記載の車体後部構造。
【請求項4】
前記リヤバンパは、車幅方向に沿うバンパ本体部と、前記バンパ本体部の車幅方向の両端部から車両前方側に延びるバンパサイド部とから成り、
前記泥受けフランジは、前記バンパ本体部の車幅方向の端部の上端部から車両前方側に向かって張り出し、
前記バンパサイド部の上端部から車幅方向内側に上側フランジが張り出し、
前記泥受けフランジの車両前方側の端縁と前記上側フランジの車幅方向内側の端縁とが連なるとともに、両端縁で形成されるコーナー部が角形に形成されている請求項1〜3のいずれか一つに記載の車体後部構造。
【請求項5】
前記隣接部材はリヤコンビネーションランプである請求項1〜4のいずれか一つに記載の車体後部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−178198(P2011−178198A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−41799(P2010−41799)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)