説明

車体後部構造

【課題】バックドアを開放したときにフラップの挿通孔からストライカー側への異物の侵入を抑制できるとともに、意匠性を向上させることができる車両後部構造を提供する。
【解決手段】本構造は、車体後部の開口部3を開閉するバックドア4を車体2に係止する車体後部構造1であって、開口部の下側に位置する車体を構成する車体パネル8に取り付けられ、バックドアに設けられたラッチ10を係止する係止部11を備えるストライカー5と、開口部の下側に位置する車体パネル及びストライカーを覆う内装材6と、を備え、内装材には、ラッチが挿し込まれる挿入孔16と、ラッチが挿入孔を出入りすることで挿入孔を開閉するフラップ17と、が設けられ、フラップには、フラップの開放時に係止部が挿通可能な挿通孔17aが設けられ、挿通孔は、係止部の外形に沿った形状に形成され、フラップは、閉鎖状態のフラップの表面と係止部の表面とが略面一となるように配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体後部構造に関し、更に詳しくは、バックドアを開放したときにフラップの挿通孔からストライカー側への異物の侵入を抑制できるとともに、意匠性を向上させることができる車両後部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車体後部構造として、車体後部の開口部を開閉するバックドアを車体に係止する構造が一般的に知られている(例えば、特許文献1等参照)。この特許文献1には、例えば、図7及び図8に示すように、車体パネル108に取り付けられ且つバックドアに設けられたラッチ110が係止する係止部111を備えるストライカー105と、車体パネル108及びストライカー105を覆う内装材106と、を備え、この内装材106に、ラッチ110が挿し込まれる挿入孔116と、ラッチ110が挿入孔116を出入りすることで挿入孔116を開閉するフラップ117と、を設け、このフラップ117に、フラップ117の開放時に係止部111が挿通可能な挿通孔117aを設けてなる車体後部構造101が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−155678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1の技術では、フラップ117は、閉鎖状態のフラップ117の表面とストライカー105の係止部111とが離間するように配置されているので、バックドアを開放した際に、閉鎖状態のフラップ117の挿通孔117aとストライカー105の係止部111との間には比較的大きな隙間Aが存在している。その結果、フラップ117の挿通孔117aの隙間Aからストライカー105側へゴミ等の異物が入り易く、異物侵入によりバックドア104を閉められなくなる恐れがある。また、フラップ117の挿通孔117aの隙間Aにより見栄えが悪いものとなる。
【0005】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、バックドアを開放したときにフラップの挿通孔からストライカー側への異物の侵入を抑制できるとともに、意匠性を向上させることができる車両後部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車体後部の開口部を開閉するバックドアを車体に係止する車体後部構造であって、前記開口部の下側に位置する前記車体を構成する車体パネルに取り付けられ、前記バックドアに設けられたラッチを係止する係止部を備えるストライカーと、前記開口部の下側に位置する前記車体パネル及び前記ストライカーを覆う内装材と、を備え、前記内装材には、前記ラッチが挿し込まれる挿入孔と、該ラッチが該挿入孔を出入りすることで該挿入孔を開閉するフラップと、が設けられ、前記フラップには、該フラップの開放時に前記係止部が挿通可能な挿通孔が設けられ、前記挿通孔は、前記係止部の外形に沿った形状に形成され、前記フラップは、閉鎖状態の該フラップの表面と前記係止部の表面とが略面一となるように配置されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記係止部の表面はフラット面であることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記フラップは、閉鎖状態の該フラップの表面に対して前記ラッチの先端面が略垂直に当接するように配置されていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車体後部構造によると、フラップの挿通孔は、ストライカーの係止部の外形に沿った形状に形成され、フラップは、閉鎖状態のフラップの表面とストライカーの係止部の表面とが略面一となるように配置されているので、バックドアを開放した際に、閉鎖状態のフラップの挿通孔はストライカーの係止部で塞がれており、フラップの挿通孔とストライカーの係止部との間の隙間を極めて小さく又は零にできる。よって、フラップの挿通孔からストライカー側へのゴミ等の異物の侵入を抑制できるともに、閉鎖状態のフラップと係止部との一体感が表われて意匠性を向上させることができる。
また、前記係止部の表面がフラット面である場合は、フラップの挿通孔とストライカーの係止部との間の隙間を更に小さく又は零にでき、異物侵入の抑制性及び意匠性を更に高めることができる。
さらに、前記フラップが、閉鎖状態の該フラップの表面に対して前記ラッチが略垂直に当接するように配置されている場合は、ラッチの先端面をフラップの表面に面接触で当接させることができ、フラップの表面が傷付き難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
【図1】実施例に係る車体後部構造を備える自動車を後方から見た後面図である。
【図2】上記車体後部構造の斜視図である。
【図3】上記車体後部構造の縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV矢視図である。
【図6】その他の形態の車体後部構造を説明するための説明図であり、(a)は縦断面異形状の係止部を備える形態を示し、(b)は縦断面略円形状の係止部を備える形態を示し、(c)(d)はフラップの表面と係止部の表面とが若干ずれて面一となる形態を示し、(e)は挿通孔と係止部の外形とが完全に一致する形態を示す。
【図7】従来の車体後部構造の斜視図である。
【図8】従来の車体後部構造の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
【0010】
1.車体後部構造
本実施形態1.に係る車体後部構造は、車体後部の開口部を開閉するバックドアを車体に係止する車体後部構造(1)であって、開口部の下側に位置する車体を構成する車体パネル(8)に取り付けられ、バックドアに設けられたラッチ(10)を係止する係止部(11、11’、11")を備えるストライカー(5)と、開口部の下側に位置する車体パネル及びストライカーを覆う内装材(6)と、を備え、内装材には、ラッチが挿し込まれる挿入孔(16)と、ラッチが挿入孔を出入りすることで挿入孔を開閉するフラップ(17)と、が設けられ、フラップには、フラップの開放時に係止部が挿通可能な挿通孔(17a)が設けられ、挿通孔は、係止部の外形に沿った形状に形成され、フラップは、閉鎖状態のフラップの表面と係止部の表面とが略面一となるように配置されていることを特徴とする(例えば、図3等参照)。
【0011】
上記「係止部の外形に沿った形状」とは、上記挿通孔と係止部の外形とが正確に一致する状態の他に、異物侵入の抑制機能及び意匠性の向上機能を発揮し得る限りにおいて、挿通孔と係止部の外形との間に隙間が存在する状態をも含むものとする。この隙間(s)の大きさは、例えば、3mm(特に2mm)以下の任意の値であることができる(例えば、図4等参照)。また、上記「略面一」とは、上記フラップの表面と係止部の表面とが正確に面一となる状態の他に、異物侵入の抑制機能及び意匠性の向上機能を発揮し得る限りにおいて、フラップの表面と係止部の表面とが若干ずれて面一となる状態をも含むものとする。このずれ量の大きさは、例えば、3mm(特に2mm)以下の任意の値であることができる。
【0012】
本実施形態1.に係る車体後部構造としては、例えば、上記係止部(11、11’)の表面はフラット面(11a)である形態(例えば、図4等参照)を挙げることができる。
【0013】
本実施形態1.に係る車体後部構造としては、例えば、上記フラップ(17)は、閉鎖状態のフラップの表面に対してラッチ(10)の先端面が略垂直に当接するように配置されている形態(例えば、図3等参照)を挙げることができる。この場合、通常、フラップの表面に対してラッチの当接方向(P)は略直交している。
【0014】
上述の形態の場合、例えば、上記内装材(6)の略水平方向に延びる上壁部(6a)には、下方に向かって凹む凹部(15)が設けられ、凹部は、垂直方向に対して傾斜する傾斜壁(15a)を有し、傾斜壁には上記挿入孔(16)及びフラップ(17)が設けられていることができる(例えば、図3等参照)。これにより、フラップひいては挿通孔の面積を小さくでき、異物侵入の抑制性及び意匠性を更に高めることができる。この場合、例えば、上記フラップ(17)は、その上端側が傾斜壁(15a)の上端内側に回動可能に支持されるとともに、挿入孔(16)を閉鎖する方向に付勢されていることができる。これにより、傾斜壁の上端内側の比較的広い空間を利用してフラップの支持構造を容易に配置できる。
【実施例】
【0015】
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係る「車体後部構造」をハッチバック式の自動車に備える形態を例示する(図1参照)。
【0016】
(1)車体後部構造の構成
本実施例に係る車体後部構造1は、図1に示すように、車体後部の開口部3を開閉するバックドア4を車体2に係止するための構造である。この車体構造部構造1は、金属製のストライカー5と、樹脂製の内装材6(「フィニッシュプレート」とも呼ばれる。)と、を備えている。
【0017】
上記ストライカー5は、図2及び図3に示すように、平板状の取付座5aと、この取付座5aの表面に立設される環状部5bと、を備えている。この取付座5aは、開口部3の下側に位置し且つ車体パネル8を構成するインナーパネル8aにボルト9で取り付けられている。また、環状部5bは、バックドア4に設けられたラッチ10を係止する係止部11を有している。この係止部11は、棒状に形成されている。また、係止部11は、縦断面略正方形状に形成され、その上面がフラット面11aとされている(図4参照)。
【0018】
なお、上記ラッチ10は、従来周知の構造を有しており、後述の作用で説明するように、ストライカー5の係止部11に対して係止及び解除可能とされている。また、車体パネル8の上端側には、図3に示すように、バックドアオープニングトリム12に圧接するゴム製のウェザーストリップ13が取り付けられている。
【0019】
上記内装材6は、図2及び図3に示すように、開口部3の下側に位置する車体パネル8及びストライカー5を覆うように設けられている。この内装材6の略水平方向に延びる上壁部6aには、下方に向かって凹む凹部15が設けられている。この凹部15は、垂直方向に対して傾斜する傾斜壁15aを有している。この傾斜壁15aには、ラッチ10が挿し込まれる平面略矩形状の挿入孔16と、ラッチ10が挿入孔16を出入りすることで挿入孔16を開閉する平板状のフラップ17と、が設けられている。このフラップ17は、支持軸18を介してその上端側が傾斜壁15aの上端内側に回動可能に支持されるとともに、バネ14により挿入孔16を閉鎖する方向に付勢されている。
【0020】
上記フラップ17には、図4及び図5に示すように、フラップ17の開放時に係止部11が挿通可能な挿通孔17aが設けられている。この挿通孔17aは、係止部11の外形に沿った長尺孔状に形成され、挿通孔17aと係止部11の外形との間には所定量(例えば、約2mm)の隙間sが存在している。また、上記フラップ17aは、図3に示すように、閉鎖状態のフラップ17aの表面と係止部11の表面とが略面一となるように配置されている。さらに、上記フラップ17aは、閉鎖状態のフラップ17aの表面に対してラッチ10の先端面が略垂直に当接するように配置されている。すなわち、フラップ17aの表面に対してラッチ10の当接方向Pは略直交している。
【0021】
(2)車体後部構造の作用
次に、上記構成の車体後部構造1の作用について説明する。バックドア4を引き上げて開口部3を開放した状態(図1参照)では、図2に示すように、内装材6の挿入孔16はフラップ17により塞がれ、フラップ17の挿通孔17aはストライカー5の係止部11により塞がれている。この状態より、バックドア4を引き下げると、閉鎖状態のフラップ17の表面に対して略直交する当接方向Pからラッチ10が当接して、フラップ17を下方に押し下げる(図3中に仮想線で示す。)。その後、ラッチ10がストライカー5の係止部11に係止することにより、バックドア4が車体2に係止されて閉位置に保持される。一方、バックドア4のドアノブ(図示省略)を操作することにより、又はバックドア4のキー孔(図示省略)に係合されるキーを操作することにより、ラッチ10のストライカー5の係止部11に対する係止が解除されて、バックドア4を開くことが可能となる。
【0022】
(3)実施例の効果
以上より、本実施例の車体後部構造1によると、フラップ17の挿通孔17aは、ストライカー5の係止部11の外形に沿った形状に形成され、フラップ17は、閉鎖状態のフラップ17の表面とストライカー5の係止部11の表面とが略面一となるように配置されているので、バックドア4を開放した際に、閉鎖状態のフラップ17の挿通孔17aはストライカー5の係止部11で塞がれており、フラップ17の挿通孔17aとストライカー5の係止部11との間の隙間を極めて小さく又は零にできる。よって、フラップ17の挿通孔17aからストライカー5側へのゴミ等の異物の侵入を抑制できるともに、閉鎖状態のフラップ17と係止部11との一体感が表われて意匠性を向上させることができる。
【0023】
また、本実施例では、係止部11の表面がフラット面11aであるので、フラップ17の挿通孔17aとストライカー5の係止部11との間の隙間を更に小さく又は零にでき、異物侵入の抑制性及び意匠性を更に高めることができる。
【0024】
また、本実施例では、フラップ17は、閉鎖状態のフラップ17の表面に対してラッチ10が略垂直に当接するように配置されているので、ラッチ10の先端面をフラップ17の表面に面接触で当接させることができ、フラップ17の表面が傷付き難くなる。これに対して、図8に示すように、閉鎖状態のフラップ117の表面に対してラッチ110の先端面が鋭角に当接する場合は、ラッチ110の先端面がフラップ117の表面に線接触で当接されるため、フラップ117の表面が傷付き易くなる。
【0025】
さらに、本実施例では、内装材6の略水平方向に延びる上壁部6aには、下方に向かって凹む凹部15が設けられ、凹部15は、垂直方向に対して傾斜する傾斜壁15aを有し、傾斜面15aには挿入孔16及びフラップ17が設けられているので、フラップ17ひいては挿通孔17aの面積を小さくでき、異物侵入の抑制性及び意匠性を更に高めることができる。特に、本実施例では、フラップ17は、その上端側が傾斜壁15aの上端内側に回動可能に支持されるとともに、挿入孔16を閉鎖する方向に付勢されているので、傾斜壁15aの上端内側の比較的広い空間を利用してフラップ17の支持構造を容易に配置できる。これに対して、例えば、図8に示すように、内装材106と車体パネル108との接合部位の近傍の比較的狭い空間を利用する場合には、フラップ117の支持構造を配置し難い。
【0026】
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更することができる。すなわち、上記実施例では、縦断面正方形状の係止部11を例示したが、これに限定されず、例えば、図6(a)に示すように、その上面がフラット面11aである縦断面異形状(又は矩形状)の係止部11’としたり、図6(b)に示すように、縦断面円形状(又は楕円形状)の係止部11"としたりしてもよい。
【0027】
また、上記実施例では、フラップ17の表面と係止部11の表面とが正確に面一となる形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図6(c)(d)に示すように、フラップ17の表面と係止部11の表面とが若干量(例えば、約2mm)ずれて面一となるようにしてもよい。
【0028】
さらに、上記実施例では、挿通孔17aと係止部11の外形との間に隙間sが存在する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図6(e)に示すように、挿通孔17aと係止部11の外形とが正確に一致するようにしてもよい。
【0029】
また、上記実施例では、閉鎖状態のフラップ17の表面に対してラッチ10の先端面が略垂直に当接するようにフラップ17を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、閉鎖状態のフラップ17の表面に対してラッチ10の先端面が鋭角に当接するようにフラップ17を設けるようにしてもよい。
【0030】
さらに、上記実施例では、凹部15の傾斜壁15aの上端内側にフラップ17の上端側を回動自在に支持する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、凹部15の傾斜壁15aの下端内側にフラップ17の下端側を回動自在に支持するようにしてもよい。また、例えば、観音開き可能とされたフラップを採用したり、自身の弾性変形により挿入孔を開閉可能とされたフラップを採用したりしてもよい。
【0031】
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
【0032】
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
自動車、鉄道車両、船舶、飛行機等の車両のバックドアを車体に係止する技術として広く利用される。
【符号の説明】
【0034】
1;車体後部構造、2;車体、3;開口部、4;バックドア、5;ストライカー、6;内装材、8;車体パネル、10;ラッチ、11,11’,11";係止部、16;挿入孔、17;フラップ、17a;挿通孔。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体後部の開口部を開閉するバックドアを車体に係止する車体後部構造であって、
前記開口部の下側に位置する前記車体を構成する車体パネルに取り付けられ、前記バックドアに設けられたラッチを係止する係止部を備えるストライカーと、
前記開口部の下側に位置する前記車体パネル及び前記ストライカーを覆う内装材と、を備え、
前記内装材には、前記ラッチが挿し込まれる挿入孔と、該ラッチが該挿入孔を出入りすることで該挿入孔を開閉するフラップと、が設けられ、
前記フラップには、該フラップの開放時に前記係止部が挿通可能な挿通孔が設けられ、
前記挿通孔は、前記係止部の外形に沿った形状に形成され、
前記フラップは、閉鎖状態の該フラップの表面と前記係止部の表面とが略面一となるように配置されていることを特徴とする車体後部構造。
【請求項2】
前記係止部の表面はフラット面である請求項1記載の車体後部構造。
【請求項3】
前記フラップは、閉鎖状態の該フラップの表面に対して前記ラッチの先端面が略垂直に当接するように配置されている請求項1又は2に記載の車体後部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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