車体構造
【課題】アンダーカバーの剛性・強度を確保でき、かつ、アンダーカバーの重量増加を抑えることができる車体構造を提供する。
【解決手段】車体構造10は、サブフレーム16の下部16aを覆うアンダーカバー18を備えている。アンダーカバー18は、車体前後方向に延びる収納凹部52が形成されたカバー本体41と、収納凹部52に収納されることで車体前後方向に延出された補強用の骨材42とを備えている。収納凹部52は、骨材42に対して車体前後方向に作用した荷重で骨材42が塑性変形することを阻止する変形阻止手段56を備えている。
【解決手段】車体構造10は、サブフレーム16の下部16aを覆うアンダーカバー18を備えている。アンダーカバー18は、車体前後方向に延びる収納凹部52が形成されたカバー本体41と、収納凹部52に収納されることで車体前後方向に延出された補強用の骨材42とを備えている。収納凹部52は、骨材42に対して車体前後方向に作用した荷重で骨材42が塑性変形することを阻止する変形阻止手段56を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の下部に樹脂製のアンダーカバーが設けられ、アンダーカバーで車体の下部を覆う車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車体構造のなかには、車体の下部を覆う樹脂製のアンダーカバーを備え、アンダーカバーに補強用のビード部を形成し、アンダーカバーに作用した荷重をアンダーカバーで吸収するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−322719号公報
【0003】
また、車体構造のなかには、車体の下部を覆うアンダーカバーを備え、アンダーカバーを断面凹凸状に形成することで凹凸部を車体前後方向に向けて延ばし、アンダーカバー全体の板厚を調整(厚く)したものが知られている。
アンダーカバーに凹凸部を形成し、かつアンダーカバー全体の板厚を調整(厚く)することで、アンダーカバーに作用した荷重を車体構造の骨格部材に伝えることが可能になる(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献2】特開2008−174122号公報
【0004】
特許文献1,2の車体構造によれば、アンダーカバーで荷重を吸収する(伝える)ことで、車体構造の骨格部材に作用する荷重を軽減できる。
よって、車体構造の骨格部材から補強部材などを除去することが可能になり、車両の軽量化を図ることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のアンダーカバーは、樹脂製のアンダーカバーに補強用のビード部を形成したものであり、アンダーカバーの剛性を十分に確保することが難しい。
このため、車両の高速走行時に、アンダーカバーの下面に沿って空気が流れてアンダーカバーの下面側が負圧になると、アンダーカバーが下方に撓むことが考えられる。
【0006】
一方、特許文献2のアンダーカバーは、作用した荷重を骨格部材に伝えるようにアンダーカバー全体の板厚を調整(厚く)するため、アンダーカバーの重量を抑えることが難しい。
【0007】
本発明は、アンダーカバーの剛性・強度を確保でき、かつ、アンダーカバーの重量増加を抑えることができる車体構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、車体の下部を覆うアンダーカバーを備えた車体構造において、前記アンダーカバーは、前記車体の下部を覆うように形成され、かつ、車体前後方向に延びる収納凹部が形成されたカバー本体と、前記収納凹部に収納され、前記収納凹部に沿って車体前後方向に延出された補強用の骨材とを備え、前記収納凹部は、前記骨材に対して車体前後方向に作用した荷重で前記骨材が変形することを阻止する変形阻止手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2は、前記変形阻止手段として前記収納凹部の一対の内壁部を用いるために、前記一対の内壁部が、前記骨材の外壁部に対峙するように設けられたことを特徴とする。
【0010】
請求項3は、前記骨材は、前記一対の内壁部に対峙する一対の外壁部および前記一対の外壁部を連結する外側底部で上向き開口の略コ字断面状に形成され、前記外側底部が前記収納凹部の内側底部に設けられたことを特徴とする。
【0011】
請求項4は、前記骨材は、前記カバー本体に複数個設けられ、前記複数の骨材が略V字状に配置されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明では、カバー本体に車体前後方向に延びる収納凹部を形成し、収納凹部に補強用の骨材を収納した。
よって、アンダーカバーの剛性・強度を補強用の骨材で確保することができる。
これにより、車両の高速走行時に、アンダーカバーの下面に沿って空気が流れてアンダーカバーの下面側が負圧になってもアンダーカバーが下方に撓むことを防止できる。
【0013】
また、収納凹部に骨材の塑性変形(変形)を阻止する変形阻止手段を備えた。
よって、補強用の骨材に対して車体前後方向に荷重が作用した場合に、作用した荷重で骨材が変形することを阻止して、作用した荷重を骨材(アンダーカバー)で支えることができる。
これにより、補強用の骨材を肉厚に形成して剛性・強度を高める必要がなく、アンダーカバーの重量増加を抑えることができる。
【0014】
請求項2に係る発明では、収納凹部の一対の内壁部を変形阻止手段として用いるために、一対の内壁部を骨材の外壁部に対峙するように設けた。
これにより、補強用の骨材に荷重が作用した場合に、骨材の外壁部が収納凹部の内壁部に当接して内壁部で骨材が変形することを阻止できる。
【0015】
請求項3に係る発明では、骨材を一対の外壁部および外側底部で略コ字断面状に形成し、外側底部を収納凹部の内側底部に設けた。
これにより、補強用の骨材に荷重が作用した場合に、骨材の外壁部が収納凹部の内壁部に当接して内壁部で骨材が車体幅方向に変形することを阻止できる。
さらに、骨材の外側底部を収納凹部の内側底部に設けることで、内側底部で骨材が上下方向に変形することを阻止できる。
【0016】
請求項4に係る発明では、カバー本体に設けた複数個の骨材を略V字状に配置した。
これにより、隣接する骨材間の間隔を比較的大きく確保することが可能になり、確保した比較的大きな間隔を保守点検などの空間に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
【0018】
図1は本発明に係る車体構造(第1実施の形態)を示す斜視図である。
車体構造10は、車体前後方向に向けて延出された左右のフロントサイドフレーム11と、左右のフロントサイドフレーム11の前端部11a間に設けられたフロントバルクヘッド13と、フロントバルクヘッド13のロアメンバー14後方に配置されたサブフレーム16と、サブフレーム16の下部に設けられたアンダーカバー18とを備えている。
【0019】
左フロントサイドフレーム11は、車体前後方向に向けて略水平に延出されたサイドエクステンション22と、サイドエクステンション22の後端部22aから車体後方に向けて下り勾配に延出されたサイドエンドフレーム23とを備えている。
右フロントサイドフレーム11は、左フロントサイドフレーム11と左右対称の部材であり、各構成部材に左フロントサイドフレーム11と同じ符号を付して説明を省略する。
【0020】
フロントバルクヘッド13は、左右のフロントサイドフレーム11の前端部11a(すなわち、サイドエクステンション22の前端部)にそれぞれ設けられた左右のサイドステイ25と、左右のサイドステイ25の上端部25aに設けられたアッパメンバー26と、左右のサイドステイ25の下端部25bに設けられたロアメンバー14とで略矩形枠体状に形成されている。
フロントバルクヘッド13のロアメンバー14後方にサブフレーム16が配置されている。
【0021】
サブフレーム16は、車体前後方向に向けて延出された左サイドメンバー31と、車体前後方向に向けて延出された右サイドメンバー32と、左右のサイドメンバー31,32の前端部31a,32aに架け渡されたフロントクロスメンバー33と、左右のサイドメンバー31,32の後端部31b,32b(図3参照)に架け渡されたリヤクロスメンバー34とで略矩形状に形成されたフレームである。
【0022】
左右のサイドメンバー31,32の前端部31a,32aが左右の脚部36,37にそれぞれボルト(図示せず)で締結されている。
左右の脚部36,37は、左右のフロントサイドフレーム11の前端部11aにそれぞれ接合されている。
【0023】
また、左サイドメンバー31の中央部31cが左右のフロントサイドフレーム11の中央部11bにボルト(図示せず)で締結されている。
さらに、左サイドメンバー31の後端部31b(図3参照)が左フロントサイドフレーム11の後端部11cにボルト(図示せず)で締結されている。
なお、右サイドメンバー32は、左サイドメンバー31と同様に、中央部32cおよび後端部32b(図3参照)が右フロントサイドフレーム11の中央部および後端部にそれぞれボルト(図示せず)で締結されている。
【0024】
これにより、サブフレーム16は、フロントバルクヘッド13のロアメンバー14後方に配置された状態で、左右のフロントサイドフレーム11の下部にボルトで締結されている。
【0025】
このサブフレーム16には動力源(図示せず)が載置されている。動力源としては、例えば、エンジンおよびトランスミッションが一体に組み合わされてユニット化されたものが適用される。
さらに、サブフレーム16の下部16a(図3参照)にはアンダーカバー18が設けられている。
【0026】
図2は第1実施の形態に係る車体構造のアンダーカバーを示す斜視図、図3は第1実施の形態に係るアンダーカバーを下方から見た状態を示す斜視図、図4は図3のアンダーカバーを示す分解斜視図である。
アンダーカバー18は、サブフレーム16の下部16aに設けられることでサブフレーム(車体)16の下部を覆うカバーである。
このアンダーカバー18は、サブフレーム16の下部16aを覆うように形成された樹脂製のカバー本体41と、カバー本体41に設けられた複数の骨材42と、カバー本体41の後辺部41dに設けられたエンドフレーム43とを備えている。
【0027】
カバー本体41は、サブフレーム16の下部16aを覆うように略矩形状に形成された板部材である。
このカバー本体41は、左側辺部41aが左サイドメンバー31の下部に複数の左クリップ(締結部材)45で締結され、右側辺部41bが右サイドメンバー32の下部に複数の右クリップ(締結部材)45で締結されている。
【0028】
また、カバー本体41は、前辺部41cがロアメンバー14の下部14aに複数の前クリップ(締結部材)46で締結されている。
さらに、カバー本体41は、後辺部41dがエンドフレーム43に複数の後リベット(締結部材)47で締結されている。
【0029】
そして、エンドフレーム43が、リヤクロスメンバー34の下部に複数の後ボルト(締結部材)48で締結されている。
よって、サブフレーム16の下部16aにカバー本体41が取り付けられている。
なお、サブフレーム16の下部16aにカバー本体41を取り付ける構成については図8〜図9で詳しく説明する。
【0030】
図5は図2に示すアンダーカバーを示す分解斜視図、図6は図2の6−6線断面図である。
カバー本体41は、車体前後方向に延びる中心線50に沿って平行に延出された複数の収納凹部52が一定の間隔をおいて形成されている(設けられている)。
収納凹部52は、所定間隔S1をおいて互いに平行に設けられた一対の内壁部53と、一対の内壁部53の下端部53aに設けられた内側底部54とを有する。
一対の内壁部53および内側底部54で収納凹部52が上向き開口の断面略コ字状に形成されることで、収納凹部52に骨材42が収納される。
【0031】
一対の内壁部53は、鉛直に立ち上げられた縦壁であって、車体前後方向に向けて略水平に延出されている。
内側底部54は、一対の内壁部53の下端部53aに設けられた平坦部であって、車体前後方向に向けて略水平に延出されている。
【0032】
ここで、収納凹部52は、骨材42の変形を阻止する変形阻止手段56を備えている(構成している)。
変形阻止手段56は、骨材42に対して車体前後方向に荷重が作用した場合、骨材42が塑性変形(変形)することを阻止する手段である。
この変形阻止手段56は、本実施の形態では、一対の内壁部53および内側底部54で構成されている(すなわち、収納凹部52で構成されている)。
【0033】
このように、収納凹部52に骨材42の塑性変形(変形)を阻止する変形阻止手段56を備えることで、骨材42を補強することができる。
これにより、補強用の骨材42の肉厚を増して剛性・強度を高める必要がなく、アンダーカバー18の重量増加を抑えることができる。
【0034】
骨材42は、収納凹部52に収納され、収納凹部52に沿って車体前後方向に延出された補強用の部材である。
すなわち、骨材42は、車体前後方向に延びる中心線50に沿って平行に延出されている。
よって、骨材42を、骨材42の前端部42aに作用する荷重Fに対して略平行に配置することができる。
これにより、骨材42の前端部42aに作用する荷重Fを骨材42で効率よく支えることができる。
【0035】
骨材42は、所定間隔S2をおいて互いに平行に配置された一対の外壁部61と、一対の外壁部61を連結する外側底部62とを有する。
この骨材42は、一対の外壁部61および外側底部62で上向き開口の略コ字断面状に形成されている。
【0036】
一対の外壁部61は、鉛直に立ち上げられた縦壁であって、車体前後方向に向けて略水平に延出されている。
外側底部62は、一対の外壁部61の下端部61aに設けられた平坦部であって、車体前後方向に向けて略水平に延出されている。
【0037】
骨材42は、収納凹部52に収納された状態で、前端部42aがフロントクロスメンバー33(図4参照)に前ボルト(締結部材)64で締結され、後端部42bがエンドフレーム43にカバー本体41(後辺部41d)とともに後リベット47で締結され、前後の端部42a,42b間の部位42cが収納凹部52の内側底部54に複数の中央リベット(締結部材)65で締結されている。
【0038】
このように、カバー本体41に車体前後方向に延びる収納凹部52が形成され、収納凹部52に補強用の骨材42が収納されることで、アンダーカバー18が複数の骨材42で補強されている。
すなわち、アンダーカバー18の剛性・強度が補強用の骨材42で確保されている。
【0039】
この骨材42は、収納凹部52に収納された状態で、一対の外壁部61が一対の内壁部53に所定間隔S3をおいてそれぞれ対峙するように設けられている。
このように、一対の外壁部61が一対の内壁部53に所定間隔S3をおいてそれぞれ対峙するように設けられることで、収納凹部52の一対の内壁部53が変形阻止手段56として用いられている。
これにより、補強用の骨材42に荷重Fが作用した場合に、骨材42の外壁部61が収納凹部52の内壁部53に当接して、骨材42が車体幅方向に塑性変形することを内壁部53で阻止できる。
【0040】
さらに、外側底部62が収納凹部52の内側底部54に設けられることで、収納凹部52の内側底部54が変形阻止手段56として用いられている。
これにより、収納凹部52の内側底部54で骨材42が上下方向に塑性変形することを阻止できる。
【0041】
図7は第1実施の形態に係る骨材をフロントクロスメンバーに取り付けた状態を下方から見た斜視図である。
骨材42は、アプローチアングルθ(図1参照)を確保するために、前端部42a近傍の傾斜部位42dが車体前方に向けて上り勾配で傾斜されている。
アプローチアングルθとは、フロントバンパーの先端下部と前輪が路面に接地した点とを結んだ直線の傾斜角をいう。
【0042】
この骨材42は、傾斜部位42dにおいて車幅方向の中央に、車体前後方向に向けて延出された補強用のビード67が設けられている。このビード67は車体上方に隆起された部位である。
なお、本実施の形態では、補強用のビード67として車体上方に隆起したものを例示するが、これに限定するものではなく、例えば車体下方に膨出させたものを補強用のビード67とすることも可能である。
【0043】
骨材42の傾斜部位42dに補強用のビード67が設けられることで、上り勾配で傾斜された傾斜部位42dの剛性・強度を確保することができる。
骨材42の傾斜部位42dの剛性・強度を確保することで、骨材42に対して車体前後方向に荷重が作用した場合、作用した荷重を傾斜部位42dから車体後方に向けて効率よく伝達することができる。
【0044】
図2、図5に戻って、エンドフレーム43は、カバー本体41の後辺部41dに沿って車体幅方向に延出されたフレームである。
このエンドフレーム43は、断面略コ字状に形成されたフレーム部71と、フレーム部71の前辺71aから車体前方に向けて張り出された前張出辺72と、フレーム部71の後辺71cから車体後方に向けて張り出された後張出辺73とを有している。
すなわち、エンドフレーム43は、フレーム部71、前張出辺72および後張出辺73で断面略ハット状に形成されている。
【0045】
フレーム部71は、頂部71bがリヤクロスメンバー34の前取付部34a(図2参照)に下方から複数のボルト48で締結されている。
前張出辺72は、カバー本体41(後辺部41d)および骨材42…の後端部42b…にリベット47…で締結されている。
【0046】
図8は図3の8−8線断面図である。
カバー本体41の前辺部41cが、ロアメンバー14の下部14aに前クリップ46で締結されている。
また、カバー本体41の後辺部41dが、エンドフレーム43の前張出辺72に後リベット47で骨材42の後端部42bとともに締結されている。
【0047】
さらに、エンドフレーム43の頂部71bがリヤクロスメンバー34の前取付部34aに下方から後ボルト48で締結されている。
加えて、骨材42の前端部42aがフロントクロスメンバー33の下部33aに前ボルト64で締結されている。
【0048】
図9は図3の9−9線断面図である。
カバー本体41の左側辺部41aが、左サイドメンバー31の下部31dに左クリップ45で締結されている。
また、図3に示すカバー本体41の右側辺部41bが、左側辺部41aと同様に、右サイドメンバー32の下部32aに右クリップ45で締結されている。
【0049】
図8、図9で示すように、カバー本体41、複数の骨材42やエンドフレーム43がボルトやクリップなどの締結部材でサブフレーム16に締結されることで、図3に示すように、アンダーカバー18がサブフレーム16の下部16aに設けられている。
【0050】
つぎに、車両が高速走行する際に、車体構造10のアンダーカバー18に沿って空気が流れる例を図10に基づいて説明する。
図10は第1実施の形態に係るアンダーカバーの下面に沿って空気が流れる状態を説明する図である。
車両の高速走行時に、アンダーカバー18の下面18a(図3参照)に沿って空気が矢印Aの如く流れてアンダーカバー18の下面18a側が負圧になる。
【0051】
ここで、カバー本体41の収納凹部52に補強用の骨材42が収納されることで、アンダーカバー18の剛性・強度が補強用の骨材42で確保されている。
これにより、アンダーカバー18の下面18a側が負圧になっても、アンダーカバー18が下方に撓むことを防止できる。
【0052】
つぎに、車体構造10の前端部に荷重が作用して、作用した荷重がアンダーカバー18の前辺部41cに伝達された例を図11に基づいて説明する。
図11(a)〜(c)は第1実施の形態に係るアンダーカバーの前辺部に荷重が作用した状態を説明する図である。
(a)において、アンダーカバー18(カバー本体41)の前辺部41cに荷重F1が矢印の如く作用し、作用した荷重F1が前辺部41cを経て骨材42の前端部42aに荷重F2として伝えられる。
【0053】
(b)において、骨材42の前端部42aに荷重F2が伝えられることで、骨材42に座屈荷重が作用する。骨材42に座屈荷重が作用することで、骨材42が矢印B方向に弾性変形する。
【0054】
(c)において、骨材42が弾性変形することで、骨材42の外壁部61が収納凹部52の内壁部53(すなわち、変形阻止手段56)に当接する。
骨材42の外壁部61が収納凹部52の内壁部53に当接することで、骨材42が塑性変形することを内壁部53で阻止できる。
すなわち、収納凹部52の内壁部53(すなわち、変形阻止手段56)で骨材42を補強することができる。
【0055】
さらに、骨材42の外側底部62が収納凹部52の内側底部54に当接した状態に中央リベット65(図11(a)参照)で設けられている。
このように、骨材42の外側底部62が収納凹部52の内側底部54に設けられることで、収納凹部52の内側底部54(すなわち、変形阻止手段56)で骨材42が上下方向に塑性変形することを阻止できる。
【0056】
これにより、骨材42の前端部42aに伝えられた荷重F2を骨材42で支え、エンドフレーム43を経てリヤクロスメンバー34(図11(a)参照)に伝えることができる。
このように、収納凹部52の内壁部53や内側底部54(すなわち、変形阻止手段56)で骨材42を補強することで、骨材42を肉厚に形成して剛性・強度を高める必要がなく、アンダーカバー18の重量増加を抑えることができる。
【0057】
つぎに、第2〜第4の実施の形態のアンダーカバーを図12〜図14に基づいて説明する。なお、第2〜第4の実施の形態において第1実施の形態のアンダーカバー18と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図12は本発明に係るアンダーカバー(第2実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
第2実施の形態のアンダーカバー80は、カバー本体81に収納凹部52が略V字状に形成され、略V字状の収納凹部52に骨材42がそれぞれ設けられている。
カバー本体81は、収納凹部52が略V字状に形成された点で、第1実施の形態(カバー本体41)と異なるだけで、その他の構成は第1実施の形態と同じである。
【0058】
収納凹部52は、車体前方が開口された略V字状に形成されている。よって、複数(2本)の骨材42は、車体前方が開口された略V字状に配置されている。
複数(2本)の骨材42を略V字状に配置することで、隣接する骨材42間の間隔を比較的大きく確保することができる。
【0059】
これにより、例えば、隣接する骨材42,42間の間隔にオイルパン83を配置でき、オイルパン83を収容する空間を確保することができる。
さらに、例えば、トランスミッションのオイルをドレーンするドレーンプラグ(図示せず)から骨材42をずらすことができる。
これにより、ドレーンプラグに対向するドレーン孔84を、隣接する収納凹部52間に形成することができる。
このように、複数の骨材42が略V字状に配置されることで、確保した比較的大きな間隔を保守点検などの空間に利用することができる。
【0060】
図13は本発明に係るアンダーカバー(第3実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
第3実施の形態のアンダーカバー90は、カバー本体41に収納凹部52が略V字状に形成され、略V字状の収納凹部52に骨材42がそれぞれ設けられている。
カバー本体91は、収納凹部52が略V字状に形成された点で、第1実施の形態(カバー本体41)と異なるだけで、その他の構成は第1実施の形態と同じである。
【0061】
収納凹部52は、車体後方が開口された略V字状に形成されている。よって、複数(2本)の骨材42は、車体後方が開口された略V字状に配置されている。
複数(2本)の骨材42を略V字状に配置することで、隣接する骨材42,42間の間隔を比較的大きく確保することができる。
【0062】
これにより、例えば、隣接する骨材42,42間の間隔にオイルパン93を配置でき、オイルパン93を収容する空間を確保することができる。
さらに、例えば、トランスミッションのオイルをドレーンするドレーンプラグ(図示せず)から骨材42をずらすことができる。
これにより、ドレーンプラグに対向するドレーン孔94を、隣接する収納凹部52間に形成することができる。
このように、複数の骨材42が略V字状に配置されることで、確保した比較的大きな間隔を保守点検などの空間に利用することができる。
【0063】
図14は本発明に係るアンダーカバー(第4実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
第4実施の形態のアンダーカバー100は、カバー本体101に収納凹部52が略W字状に形成され、略W字状の収納凹部52に骨材42がそれぞれ設けられている。
カバー本体101は、収納凹部52が略W字状に形成された点で、第1実施の形態(カバー本体41)と異なるだけで、その他の構成は第1実施の形態と同じである。
【0064】
収納凹部52は、車体前方が開口された略W字状に形成されている。よって、複数(4本)の骨材42は、車体前方が開口された略W字状に配置されている。
複数(4本)の骨材42を略W字状に配置することで、隣接する骨材42間の間隔を比較的大きく確保することができる。
【0065】
これにより、例えば、隣接する骨材42,42間の間隔にオイルパン103を配置でき、オイルパン103を収容する空間を確保することができる。
さらに、例えば、トランスミッションのオイルをドレーンするドレーンプラグ(図示せず)から骨材42をずらすことができる。
これにより、ドレーンプラグに対向するドレーン孔104を、隣接する収納凹部52間に形成することができる。
このように、複数の骨材42が略W字状に配置されることで、確保した比較的大きな間隔を保守点検などの空間に利用することができる。
【0066】
なお、本発明に係る車体構造は、前述した実施の形態に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施の形態では、車体前部のサブフレーム16にアンダーカバー18を取り付けた例について説明したが、これに限らないで、本発明のアンダーカバーを車体後部などの他の部位に取り付けることも可能である。
【0067】
また、前記実施の形態では、締結部材として左右のクリップ45、前クリップ46、後リベット47、後ボルト48、前ボルト64や中央リベット65などをそれぞれの部位に用いた例について説明したが、これらの締結部材を用いる部位は任意に選択することが可能である。
【0068】
さらに、前記実施の形態では、骨材42に傾斜部位42dを形成し、傾斜部位42dに補強用のビード67を設けた例について説明したが、これに限らないで、骨材42から補強用のビード67を除去することも可能である。
【0069】
また、前記実施の形態で示したサブフレーム16、アンダーカバー18,80,90,100、カバー本体41、骨材42、収納凹部52、一対の内壁部53、内側底部54、変形阻止手段56、一対の外壁部61や外側底部62などの形状は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、車体の下部に樹脂製のアンダーカバーが設けられ、アンダーカバーで車体の下部を覆う車体構造を備えた自動車への適用に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明に係る車体構造(第1実施の形態)を示す斜視図である。
【図2】第1実施の形態に係る車体構造のアンダーカバーを示す斜視図である。
【図3】第1実施の形態に係るアンダーカバーを下方から見た状態を示す斜視図である。
【図4】図3のアンダーカバーを示す分解斜視図である。
【図5】図2に示すアンダーカバーを示す分解斜視図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】第1実施の形態に係る骨材をフロントクロスメンバーに取り付けた状態を下方から見た斜視図である。
【図8】図3の8−8線断面図である。
【図9】図3の9−9線断面図である。
【図10】第1実施の形態に係るアンダーカバーの下面に沿って空気が流れる状態を説明する図である。
【図11】第1実施の形態に係るアンダーカバーの前辺部に荷重が作用した状態を説明する図である。
【図12】本発明に係るアンダーカバー(第2実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
【図13】本発明に係るアンダーカバー(第3実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
【図14】本発明に係るアンダーカバー(第4実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0072】
10…車体構造、16…サブフレーム(車体)、16a…サブフレームの下部(車体の下部)、18,80,90,100…アンダーカバー、41…カバー本体、42…骨材、52…収納凹部、53…一対の内壁部、54…内側底部、56…変形阻止手段、61…一対の外壁部、62…外側底部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の下部に樹脂製のアンダーカバーが設けられ、アンダーカバーで車体の下部を覆う車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車体構造のなかには、車体の下部を覆う樹脂製のアンダーカバーを備え、アンダーカバーに補強用のビード部を形成し、アンダーカバーに作用した荷重をアンダーカバーで吸収するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−322719号公報
【0003】
また、車体構造のなかには、車体の下部を覆うアンダーカバーを備え、アンダーカバーを断面凹凸状に形成することで凹凸部を車体前後方向に向けて延ばし、アンダーカバー全体の板厚を調整(厚く)したものが知られている。
アンダーカバーに凹凸部を形成し、かつアンダーカバー全体の板厚を調整(厚く)することで、アンダーカバーに作用した荷重を車体構造の骨格部材に伝えることが可能になる(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献2】特開2008−174122号公報
【0004】
特許文献1,2の車体構造によれば、アンダーカバーで荷重を吸収する(伝える)ことで、車体構造の骨格部材に作用する荷重を軽減できる。
よって、車体構造の骨格部材から補強部材などを除去することが可能になり、車両の軽量化を図ることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のアンダーカバーは、樹脂製のアンダーカバーに補強用のビード部を形成したものであり、アンダーカバーの剛性を十分に確保することが難しい。
このため、車両の高速走行時に、アンダーカバーの下面に沿って空気が流れてアンダーカバーの下面側が負圧になると、アンダーカバーが下方に撓むことが考えられる。
【0006】
一方、特許文献2のアンダーカバーは、作用した荷重を骨格部材に伝えるようにアンダーカバー全体の板厚を調整(厚く)するため、アンダーカバーの重量を抑えることが難しい。
【0007】
本発明は、アンダーカバーの剛性・強度を確保でき、かつ、アンダーカバーの重量増加を抑えることができる車体構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、車体の下部を覆うアンダーカバーを備えた車体構造において、前記アンダーカバーは、前記車体の下部を覆うように形成され、かつ、車体前後方向に延びる収納凹部が形成されたカバー本体と、前記収納凹部に収納され、前記収納凹部に沿って車体前後方向に延出された補強用の骨材とを備え、前記収納凹部は、前記骨材に対して車体前後方向に作用した荷重で前記骨材が変形することを阻止する変形阻止手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2は、前記変形阻止手段として前記収納凹部の一対の内壁部を用いるために、前記一対の内壁部が、前記骨材の外壁部に対峙するように設けられたことを特徴とする。
【0010】
請求項3は、前記骨材は、前記一対の内壁部に対峙する一対の外壁部および前記一対の外壁部を連結する外側底部で上向き開口の略コ字断面状に形成され、前記外側底部が前記収納凹部の内側底部に設けられたことを特徴とする。
【0011】
請求項4は、前記骨材は、前記カバー本体に複数個設けられ、前記複数の骨材が略V字状に配置されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明では、カバー本体に車体前後方向に延びる収納凹部を形成し、収納凹部に補強用の骨材を収納した。
よって、アンダーカバーの剛性・強度を補強用の骨材で確保することができる。
これにより、車両の高速走行時に、アンダーカバーの下面に沿って空気が流れてアンダーカバーの下面側が負圧になってもアンダーカバーが下方に撓むことを防止できる。
【0013】
また、収納凹部に骨材の塑性変形(変形)を阻止する変形阻止手段を備えた。
よって、補強用の骨材に対して車体前後方向に荷重が作用した場合に、作用した荷重で骨材が変形することを阻止して、作用した荷重を骨材(アンダーカバー)で支えることができる。
これにより、補強用の骨材を肉厚に形成して剛性・強度を高める必要がなく、アンダーカバーの重量増加を抑えることができる。
【0014】
請求項2に係る発明では、収納凹部の一対の内壁部を変形阻止手段として用いるために、一対の内壁部を骨材の外壁部に対峙するように設けた。
これにより、補強用の骨材に荷重が作用した場合に、骨材の外壁部が収納凹部の内壁部に当接して内壁部で骨材が変形することを阻止できる。
【0015】
請求項3に係る発明では、骨材を一対の外壁部および外側底部で略コ字断面状に形成し、外側底部を収納凹部の内側底部に設けた。
これにより、補強用の骨材に荷重が作用した場合に、骨材の外壁部が収納凹部の内壁部に当接して内壁部で骨材が車体幅方向に変形することを阻止できる。
さらに、骨材の外側底部を収納凹部の内側底部に設けることで、内側底部で骨材が上下方向に変形することを阻止できる。
【0016】
請求項4に係る発明では、カバー本体に設けた複数個の骨材を略V字状に配置した。
これにより、隣接する骨材間の間隔を比較的大きく確保することが可能になり、確保した比較的大きな間隔を保守点検などの空間に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
【0018】
図1は本発明に係る車体構造(第1実施の形態)を示す斜視図である。
車体構造10は、車体前後方向に向けて延出された左右のフロントサイドフレーム11と、左右のフロントサイドフレーム11の前端部11a間に設けられたフロントバルクヘッド13と、フロントバルクヘッド13のロアメンバー14後方に配置されたサブフレーム16と、サブフレーム16の下部に設けられたアンダーカバー18とを備えている。
【0019】
左フロントサイドフレーム11は、車体前後方向に向けて略水平に延出されたサイドエクステンション22と、サイドエクステンション22の後端部22aから車体後方に向けて下り勾配に延出されたサイドエンドフレーム23とを備えている。
右フロントサイドフレーム11は、左フロントサイドフレーム11と左右対称の部材であり、各構成部材に左フロントサイドフレーム11と同じ符号を付して説明を省略する。
【0020】
フロントバルクヘッド13は、左右のフロントサイドフレーム11の前端部11a(すなわち、サイドエクステンション22の前端部)にそれぞれ設けられた左右のサイドステイ25と、左右のサイドステイ25の上端部25aに設けられたアッパメンバー26と、左右のサイドステイ25の下端部25bに設けられたロアメンバー14とで略矩形枠体状に形成されている。
フロントバルクヘッド13のロアメンバー14後方にサブフレーム16が配置されている。
【0021】
サブフレーム16は、車体前後方向に向けて延出された左サイドメンバー31と、車体前後方向に向けて延出された右サイドメンバー32と、左右のサイドメンバー31,32の前端部31a,32aに架け渡されたフロントクロスメンバー33と、左右のサイドメンバー31,32の後端部31b,32b(図3参照)に架け渡されたリヤクロスメンバー34とで略矩形状に形成されたフレームである。
【0022】
左右のサイドメンバー31,32の前端部31a,32aが左右の脚部36,37にそれぞれボルト(図示せず)で締結されている。
左右の脚部36,37は、左右のフロントサイドフレーム11の前端部11aにそれぞれ接合されている。
【0023】
また、左サイドメンバー31の中央部31cが左右のフロントサイドフレーム11の中央部11bにボルト(図示せず)で締結されている。
さらに、左サイドメンバー31の後端部31b(図3参照)が左フロントサイドフレーム11の後端部11cにボルト(図示せず)で締結されている。
なお、右サイドメンバー32は、左サイドメンバー31と同様に、中央部32cおよび後端部32b(図3参照)が右フロントサイドフレーム11の中央部および後端部にそれぞれボルト(図示せず)で締結されている。
【0024】
これにより、サブフレーム16は、フロントバルクヘッド13のロアメンバー14後方に配置された状態で、左右のフロントサイドフレーム11の下部にボルトで締結されている。
【0025】
このサブフレーム16には動力源(図示せず)が載置されている。動力源としては、例えば、エンジンおよびトランスミッションが一体に組み合わされてユニット化されたものが適用される。
さらに、サブフレーム16の下部16a(図3参照)にはアンダーカバー18が設けられている。
【0026】
図2は第1実施の形態に係る車体構造のアンダーカバーを示す斜視図、図3は第1実施の形態に係るアンダーカバーを下方から見た状態を示す斜視図、図4は図3のアンダーカバーを示す分解斜視図である。
アンダーカバー18は、サブフレーム16の下部16aに設けられることでサブフレーム(車体)16の下部を覆うカバーである。
このアンダーカバー18は、サブフレーム16の下部16aを覆うように形成された樹脂製のカバー本体41と、カバー本体41に設けられた複数の骨材42と、カバー本体41の後辺部41dに設けられたエンドフレーム43とを備えている。
【0027】
カバー本体41は、サブフレーム16の下部16aを覆うように略矩形状に形成された板部材である。
このカバー本体41は、左側辺部41aが左サイドメンバー31の下部に複数の左クリップ(締結部材)45で締結され、右側辺部41bが右サイドメンバー32の下部に複数の右クリップ(締結部材)45で締結されている。
【0028】
また、カバー本体41は、前辺部41cがロアメンバー14の下部14aに複数の前クリップ(締結部材)46で締結されている。
さらに、カバー本体41は、後辺部41dがエンドフレーム43に複数の後リベット(締結部材)47で締結されている。
【0029】
そして、エンドフレーム43が、リヤクロスメンバー34の下部に複数の後ボルト(締結部材)48で締結されている。
よって、サブフレーム16の下部16aにカバー本体41が取り付けられている。
なお、サブフレーム16の下部16aにカバー本体41を取り付ける構成については図8〜図9で詳しく説明する。
【0030】
図5は図2に示すアンダーカバーを示す分解斜視図、図6は図2の6−6線断面図である。
カバー本体41は、車体前後方向に延びる中心線50に沿って平行に延出された複数の収納凹部52が一定の間隔をおいて形成されている(設けられている)。
収納凹部52は、所定間隔S1をおいて互いに平行に設けられた一対の内壁部53と、一対の内壁部53の下端部53aに設けられた内側底部54とを有する。
一対の内壁部53および内側底部54で収納凹部52が上向き開口の断面略コ字状に形成されることで、収納凹部52に骨材42が収納される。
【0031】
一対の内壁部53は、鉛直に立ち上げられた縦壁であって、車体前後方向に向けて略水平に延出されている。
内側底部54は、一対の内壁部53の下端部53aに設けられた平坦部であって、車体前後方向に向けて略水平に延出されている。
【0032】
ここで、収納凹部52は、骨材42の変形を阻止する変形阻止手段56を備えている(構成している)。
変形阻止手段56は、骨材42に対して車体前後方向に荷重が作用した場合、骨材42が塑性変形(変形)することを阻止する手段である。
この変形阻止手段56は、本実施の形態では、一対の内壁部53および内側底部54で構成されている(すなわち、収納凹部52で構成されている)。
【0033】
このように、収納凹部52に骨材42の塑性変形(変形)を阻止する変形阻止手段56を備えることで、骨材42を補強することができる。
これにより、補強用の骨材42の肉厚を増して剛性・強度を高める必要がなく、アンダーカバー18の重量増加を抑えることができる。
【0034】
骨材42は、収納凹部52に収納され、収納凹部52に沿って車体前後方向に延出された補強用の部材である。
すなわち、骨材42は、車体前後方向に延びる中心線50に沿って平行に延出されている。
よって、骨材42を、骨材42の前端部42aに作用する荷重Fに対して略平行に配置することができる。
これにより、骨材42の前端部42aに作用する荷重Fを骨材42で効率よく支えることができる。
【0035】
骨材42は、所定間隔S2をおいて互いに平行に配置された一対の外壁部61と、一対の外壁部61を連結する外側底部62とを有する。
この骨材42は、一対の外壁部61および外側底部62で上向き開口の略コ字断面状に形成されている。
【0036】
一対の外壁部61は、鉛直に立ち上げられた縦壁であって、車体前後方向に向けて略水平に延出されている。
外側底部62は、一対の外壁部61の下端部61aに設けられた平坦部であって、車体前後方向に向けて略水平に延出されている。
【0037】
骨材42は、収納凹部52に収納された状態で、前端部42aがフロントクロスメンバー33(図4参照)に前ボルト(締結部材)64で締結され、後端部42bがエンドフレーム43にカバー本体41(後辺部41d)とともに後リベット47で締結され、前後の端部42a,42b間の部位42cが収納凹部52の内側底部54に複数の中央リベット(締結部材)65で締結されている。
【0038】
このように、カバー本体41に車体前後方向に延びる収納凹部52が形成され、収納凹部52に補強用の骨材42が収納されることで、アンダーカバー18が複数の骨材42で補強されている。
すなわち、アンダーカバー18の剛性・強度が補強用の骨材42で確保されている。
【0039】
この骨材42は、収納凹部52に収納された状態で、一対の外壁部61が一対の内壁部53に所定間隔S3をおいてそれぞれ対峙するように設けられている。
このように、一対の外壁部61が一対の内壁部53に所定間隔S3をおいてそれぞれ対峙するように設けられることで、収納凹部52の一対の内壁部53が変形阻止手段56として用いられている。
これにより、補強用の骨材42に荷重Fが作用した場合に、骨材42の外壁部61が収納凹部52の内壁部53に当接して、骨材42が車体幅方向に塑性変形することを内壁部53で阻止できる。
【0040】
さらに、外側底部62が収納凹部52の内側底部54に設けられることで、収納凹部52の内側底部54が変形阻止手段56として用いられている。
これにより、収納凹部52の内側底部54で骨材42が上下方向に塑性変形することを阻止できる。
【0041】
図7は第1実施の形態に係る骨材をフロントクロスメンバーに取り付けた状態を下方から見た斜視図である。
骨材42は、アプローチアングルθ(図1参照)を確保するために、前端部42a近傍の傾斜部位42dが車体前方に向けて上り勾配で傾斜されている。
アプローチアングルθとは、フロントバンパーの先端下部と前輪が路面に接地した点とを結んだ直線の傾斜角をいう。
【0042】
この骨材42は、傾斜部位42dにおいて車幅方向の中央に、車体前後方向に向けて延出された補強用のビード67が設けられている。このビード67は車体上方に隆起された部位である。
なお、本実施の形態では、補強用のビード67として車体上方に隆起したものを例示するが、これに限定するものではなく、例えば車体下方に膨出させたものを補強用のビード67とすることも可能である。
【0043】
骨材42の傾斜部位42dに補強用のビード67が設けられることで、上り勾配で傾斜された傾斜部位42dの剛性・強度を確保することができる。
骨材42の傾斜部位42dの剛性・強度を確保することで、骨材42に対して車体前後方向に荷重が作用した場合、作用した荷重を傾斜部位42dから車体後方に向けて効率よく伝達することができる。
【0044】
図2、図5に戻って、エンドフレーム43は、カバー本体41の後辺部41dに沿って車体幅方向に延出されたフレームである。
このエンドフレーム43は、断面略コ字状に形成されたフレーム部71と、フレーム部71の前辺71aから車体前方に向けて張り出された前張出辺72と、フレーム部71の後辺71cから車体後方に向けて張り出された後張出辺73とを有している。
すなわち、エンドフレーム43は、フレーム部71、前張出辺72および後張出辺73で断面略ハット状に形成されている。
【0045】
フレーム部71は、頂部71bがリヤクロスメンバー34の前取付部34a(図2参照)に下方から複数のボルト48で締結されている。
前張出辺72は、カバー本体41(後辺部41d)および骨材42…の後端部42b…にリベット47…で締結されている。
【0046】
図8は図3の8−8線断面図である。
カバー本体41の前辺部41cが、ロアメンバー14の下部14aに前クリップ46で締結されている。
また、カバー本体41の後辺部41dが、エンドフレーム43の前張出辺72に後リベット47で骨材42の後端部42bとともに締結されている。
【0047】
さらに、エンドフレーム43の頂部71bがリヤクロスメンバー34の前取付部34aに下方から後ボルト48で締結されている。
加えて、骨材42の前端部42aがフロントクロスメンバー33の下部33aに前ボルト64で締結されている。
【0048】
図9は図3の9−9線断面図である。
カバー本体41の左側辺部41aが、左サイドメンバー31の下部31dに左クリップ45で締結されている。
また、図3に示すカバー本体41の右側辺部41bが、左側辺部41aと同様に、右サイドメンバー32の下部32aに右クリップ45で締結されている。
【0049】
図8、図9で示すように、カバー本体41、複数の骨材42やエンドフレーム43がボルトやクリップなどの締結部材でサブフレーム16に締結されることで、図3に示すように、アンダーカバー18がサブフレーム16の下部16aに設けられている。
【0050】
つぎに、車両が高速走行する際に、車体構造10のアンダーカバー18に沿って空気が流れる例を図10に基づいて説明する。
図10は第1実施の形態に係るアンダーカバーの下面に沿って空気が流れる状態を説明する図である。
車両の高速走行時に、アンダーカバー18の下面18a(図3参照)に沿って空気が矢印Aの如く流れてアンダーカバー18の下面18a側が負圧になる。
【0051】
ここで、カバー本体41の収納凹部52に補強用の骨材42が収納されることで、アンダーカバー18の剛性・強度が補強用の骨材42で確保されている。
これにより、アンダーカバー18の下面18a側が負圧になっても、アンダーカバー18が下方に撓むことを防止できる。
【0052】
つぎに、車体構造10の前端部に荷重が作用して、作用した荷重がアンダーカバー18の前辺部41cに伝達された例を図11に基づいて説明する。
図11(a)〜(c)は第1実施の形態に係るアンダーカバーの前辺部に荷重が作用した状態を説明する図である。
(a)において、アンダーカバー18(カバー本体41)の前辺部41cに荷重F1が矢印の如く作用し、作用した荷重F1が前辺部41cを経て骨材42の前端部42aに荷重F2として伝えられる。
【0053】
(b)において、骨材42の前端部42aに荷重F2が伝えられることで、骨材42に座屈荷重が作用する。骨材42に座屈荷重が作用することで、骨材42が矢印B方向に弾性変形する。
【0054】
(c)において、骨材42が弾性変形することで、骨材42の外壁部61が収納凹部52の内壁部53(すなわち、変形阻止手段56)に当接する。
骨材42の外壁部61が収納凹部52の内壁部53に当接することで、骨材42が塑性変形することを内壁部53で阻止できる。
すなわち、収納凹部52の内壁部53(すなわち、変形阻止手段56)で骨材42を補強することができる。
【0055】
さらに、骨材42の外側底部62が収納凹部52の内側底部54に当接した状態に中央リベット65(図11(a)参照)で設けられている。
このように、骨材42の外側底部62が収納凹部52の内側底部54に設けられることで、収納凹部52の内側底部54(すなわち、変形阻止手段56)で骨材42が上下方向に塑性変形することを阻止できる。
【0056】
これにより、骨材42の前端部42aに伝えられた荷重F2を骨材42で支え、エンドフレーム43を経てリヤクロスメンバー34(図11(a)参照)に伝えることができる。
このように、収納凹部52の内壁部53や内側底部54(すなわち、変形阻止手段56)で骨材42を補強することで、骨材42を肉厚に形成して剛性・強度を高める必要がなく、アンダーカバー18の重量増加を抑えることができる。
【0057】
つぎに、第2〜第4の実施の形態のアンダーカバーを図12〜図14に基づいて説明する。なお、第2〜第4の実施の形態において第1実施の形態のアンダーカバー18と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図12は本発明に係るアンダーカバー(第2実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
第2実施の形態のアンダーカバー80は、カバー本体81に収納凹部52が略V字状に形成され、略V字状の収納凹部52に骨材42がそれぞれ設けられている。
カバー本体81は、収納凹部52が略V字状に形成された点で、第1実施の形態(カバー本体41)と異なるだけで、その他の構成は第1実施の形態と同じである。
【0058】
収納凹部52は、車体前方が開口された略V字状に形成されている。よって、複数(2本)の骨材42は、車体前方が開口された略V字状に配置されている。
複数(2本)の骨材42を略V字状に配置することで、隣接する骨材42間の間隔を比較的大きく確保することができる。
【0059】
これにより、例えば、隣接する骨材42,42間の間隔にオイルパン83を配置でき、オイルパン83を収容する空間を確保することができる。
さらに、例えば、トランスミッションのオイルをドレーンするドレーンプラグ(図示せず)から骨材42をずらすことができる。
これにより、ドレーンプラグに対向するドレーン孔84を、隣接する収納凹部52間に形成することができる。
このように、複数の骨材42が略V字状に配置されることで、確保した比較的大きな間隔を保守点検などの空間に利用することができる。
【0060】
図13は本発明に係るアンダーカバー(第3実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
第3実施の形態のアンダーカバー90は、カバー本体41に収納凹部52が略V字状に形成され、略V字状の収納凹部52に骨材42がそれぞれ設けられている。
カバー本体91は、収納凹部52が略V字状に形成された点で、第1実施の形態(カバー本体41)と異なるだけで、その他の構成は第1実施の形態と同じである。
【0061】
収納凹部52は、車体後方が開口された略V字状に形成されている。よって、複数(2本)の骨材42は、車体後方が開口された略V字状に配置されている。
複数(2本)の骨材42を略V字状に配置することで、隣接する骨材42,42間の間隔を比較的大きく確保することができる。
【0062】
これにより、例えば、隣接する骨材42,42間の間隔にオイルパン93を配置でき、オイルパン93を収容する空間を確保することができる。
さらに、例えば、トランスミッションのオイルをドレーンするドレーンプラグ(図示せず)から骨材42をずらすことができる。
これにより、ドレーンプラグに対向するドレーン孔94を、隣接する収納凹部52間に形成することができる。
このように、複数の骨材42が略V字状に配置されることで、確保した比較的大きな間隔を保守点検などの空間に利用することができる。
【0063】
図14は本発明に係るアンダーカバー(第4実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
第4実施の形態のアンダーカバー100は、カバー本体101に収納凹部52が略W字状に形成され、略W字状の収納凹部52に骨材42がそれぞれ設けられている。
カバー本体101は、収納凹部52が略W字状に形成された点で、第1実施の形態(カバー本体41)と異なるだけで、その他の構成は第1実施の形態と同じである。
【0064】
収納凹部52は、車体前方が開口された略W字状に形成されている。よって、複数(4本)の骨材42は、車体前方が開口された略W字状に配置されている。
複数(4本)の骨材42を略W字状に配置することで、隣接する骨材42間の間隔を比較的大きく確保することができる。
【0065】
これにより、例えば、隣接する骨材42,42間の間隔にオイルパン103を配置でき、オイルパン103を収容する空間を確保することができる。
さらに、例えば、トランスミッションのオイルをドレーンするドレーンプラグ(図示せず)から骨材42をずらすことができる。
これにより、ドレーンプラグに対向するドレーン孔104を、隣接する収納凹部52間に形成することができる。
このように、複数の骨材42が略W字状に配置されることで、確保した比較的大きな間隔を保守点検などの空間に利用することができる。
【0066】
なお、本発明に係る車体構造は、前述した実施の形態に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施の形態では、車体前部のサブフレーム16にアンダーカバー18を取り付けた例について説明したが、これに限らないで、本発明のアンダーカバーを車体後部などの他の部位に取り付けることも可能である。
【0067】
また、前記実施の形態では、締結部材として左右のクリップ45、前クリップ46、後リベット47、後ボルト48、前ボルト64や中央リベット65などをそれぞれの部位に用いた例について説明したが、これらの締結部材を用いる部位は任意に選択することが可能である。
【0068】
さらに、前記実施の形態では、骨材42に傾斜部位42dを形成し、傾斜部位42dに補強用のビード67を設けた例について説明したが、これに限らないで、骨材42から補強用のビード67を除去することも可能である。
【0069】
また、前記実施の形態で示したサブフレーム16、アンダーカバー18,80,90,100、カバー本体41、骨材42、収納凹部52、一対の内壁部53、内側底部54、変形阻止手段56、一対の外壁部61や外側底部62などの形状は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、車体の下部に樹脂製のアンダーカバーが設けられ、アンダーカバーで車体の下部を覆う車体構造を備えた自動車への適用に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明に係る車体構造(第1実施の形態)を示す斜視図である。
【図2】第1実施の形態に係る車体構造のアンダーカバーを示す斜視図である。
【図3】第1実施の形態に係るアンダーカバーを下方から見た状態を示す斜視図である。
【図4】図3のアンダーカバーを示す分解斜視図である。
【図5】図2に示すアンダーカバーを示す分解斜視図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】第1実施の形態に係る骨材をフロントクロスメンバーに取り付けた状態を下方から見た斜視図である。
【図8】図3の8−8線断面図である。
【図9】図3の9−9線断面図である。
【図10】第1実施の形態に係るアンダーカバーの下面に沿って空気が流れる状態を説明する図である。
【図11】第1実施の形態に係るアンダーカバーの前辺部に荷重が作用した状態を説明する図である。
【図12】本発明に係るアンダーカバー(第2実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
【図13】本発明に係るアンダーカバー(第3実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
【図14】本発明に係るアンダーカバー(第4実施の形態)を下方から見た状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0072】
10…車体構造、16…サブフレーム(車体)、16a…サブフレームの下部(車体の下部)、18,80,90,100…アンダーカバー、41…カバー本体、42…骨材、52…収納凹部、53…一対の内壁部、54…内側底部、56…変形阻止手段、61…一対の外壁部、62…外側底部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の下部を覆うアンダーカバーを備えた車体構造において、
前記アンダーカバーは、
前記車体の下部を覆うように形成され、かつ、車体前後方向に延びる収納凹部が形成されたカバー本体と、
前記収納凹部に収納され、前記収納凹部に沿って車体前後方向に延出された補強用の骨材とを備え、
前記収納凹部は、
前記骨材に対して車体前後方向に作用した荷重で前記骨材が変形することを阻止する変形阻止手段を備えたことを特徴とする車体構造。
【請求項2】
前記変形阻止手段として前記収納凹部の一対の内壁部を用いるために、
前記一対の内壁部が、前記骨材の外壁部に対峙するように設けられたことを特徴とする請求項1記載の車体構造。
【請求項3】
前記骨材は、
前記一対の内壁部に対峙する一対の外壁部および前記一対の外壁部を連結する外側底部で上向き開口の略コ字断面状に形成され、
前記外側底部が前記収納凹部の内側底部に設けられたことを特徴とする請求項2記載の車体構造。
【請求項4】
前記骨材は、
前記カバー本体に複数個設けられ、
前記複数の骨材が略V字状に配置されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車体構造。
【請求項1】
車体の下部を覆うアンダーカバーを備えた車体構造において、
前記アンダーカバーは、
前記車体の下部を覆うように形成され、かつ、車体前後方向に延びる収納凹部が形成されたカバー本体と、
前記収納凹部に収納され、前記収納凹部に沿って車体前後方向に延出された補強用の骨材とを備え、
前記収納凹部は、
前記骨材に対して車体前後方向に作用した荷重で前記骨材が変形することを阻止する変形阻止手段を備えたことを特徴とする車体構造。
【請求項2】
前記変形阻止手段として前記収納凹部の一対の内壁部を用いるために、
前記一対の内壁部が、前記骨材の外壁部に対峙するように設けられたことを特徴とする請求項1記載の車体構造。
【請求項3】
前記骨材は、
前記一対の内壁部に対峙する一対の外壁部および前記一対の外壁部を連結する外側底部で上向き開口の略コ字断面状に形成され、
前記外側底部が前記収納凹部の内側底部に設けられたことを特徴とする請求項2記載の車体構造。
【請求項4】
前記骨材は、
前記カバー本体に複数個設けられ、
前記複数の骨材が略V字状に配置されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車体構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−137832(P2010−137832A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−318975(P2008−318975)
【出願日】平成20年12月15日(2008.12.15)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月15日(2008.12.15)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]