説明

車載インパネ画像表示装置

【課題】運転手による選択操作を不要とし、車両の状態および走行環境に応じて必要な情報を表示する、車載インパネ画像表示装置を提供する。
【解決手段】車載インパネ画像表示装置は、外部から取得した車両情報に基づきナビゲーションを行なうナビゲーション本体部1と、車両のインパネ画像を画面表示する画像表示部2と、ナビゲーション本体部1とは通信ライン4を介して接続され、通信ライン4を介しナビゲーション本体部1から取得される車両情報に基づき、画像表示部2に表示するインパネ画像の表示形態を変更する画像表示制御部3とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両のインパネに表示される画像のデザイン変更が可能な、車載インパネ画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両運転席のステアリング前方には、速度メータ、タコメータ、燃料メータ等、各種メータを組み込んだインパネが設けられている。しかしながら、タコメータのように機械的な運動部分が多い場合は故障する可能性が多く信頼性が低い。このため、最近では、表示モニタに上記した各種メータが表示データとしてレイアウトされたインパネ画像をフルカラーで表示させることのできる車載インパネ画像表示装置が出現し、見た目にも鮮やかなものになっている。
【0003】
ところで、上記した表示モニタに表示される従来のインパネ画像は、固定的に決められたレイアウトで配置され、あるいは表示されていたため、運転手がメータのデザインに飽きてしまうことがあった。
また、状況によっては、不要な情報が表示され続け、必要な情報が必要な時に表示されないため、運転時に運転手の混乱を招き、安全性や視認性の低下に繋がる場合もあった。
【0004】
このため、従来、インパネ画像をユーザの嗜好に応じて自由に選択可能なインパネ画像選択装置が提案されている。このインパネ画像選択装置によれば、予め記憶された複数のインパネ画像データのうち、運転手の選択操作により選択されたインパネ画像データに応じて、車両走行時に運転手が必要とする情報を図形的に表現したインパネ画像を表示モニタに表示させることができる。このため、比較的飽きることがないデザインを運転手に提供できる。(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平10−297318号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら上記した特許文献1に開示された技術によれば、運転手による選択操作を要し、かつ、表示されるインパネ画像は予め用意された画像であるため、車両の状態および走行環境に応じて必要な情報を動的に表示することができない。
【0007】
この発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、運転手による選択操作を不要とし、車両の状態および走行環境に応じて必要な情報を表示する、車載インパネ画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するためにこの発明の車載インパネ画像表示装置は、外部から取得した車両情報に基づきナビゲーションを行なうナビゲーション本体部と、前記車両のインパネ画像を画面表示する画像表示部と、前記ナビゲーション本体部とは通信ラインを介して接続され、前記通信ラインを介し前記ナビゲーション本体部から取得される車両情報に基づき、前記画像表示部に表示するインパネ画像の表示形態を切り替える画像表示制御部とを有するものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明の車載インパネ画像表示装置によれば、運転手による選択操作を不要とし、車両の状態および走行環境に応じて必要な情報を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る車載インパネ画像表示装置、ならびに車載インパネ画像表示装置が接続される車内LAN(Local Area Network)の構成を示すブロック図である。
【0011】
図1に示されるように、この発明の実施の形態1に係る車載インパネ画像表示装置は、ナビゲーション本体部1と、画像表示部2と、画像表示制御部3とにより構成される。
ナビゲーション本体部1は、外部から取得した車両情報に基づきナビゲーションを行なう機能を有する。ナビゲーション本体部1には、地図情報が格納される地図DB10の他に、ETC(Electric Toll Collection)車載器11、GPS(Global Positioning System)レシーバ12、車速センサ13、方位センサ14等のセンサ類が接続されている。ナビゲーション本体部1は、地図DB10から地図情報を読取り、外部(車両各部に実装葉位置されたセンサ類11,12,13,14)から入力される、ETC情報101、現在地情報102、車速情報103、方位情報104等の車両情報に基づいて、現在地表示、目的地設定、目的地誘導、案内等のナビゲーション処理を行なう。ナビゲーション本体部1は、更に、車両LANの通信ライン4を介してLAN接続される画像表示制御部3に上記した車両情報を送信する。
【0012】
画像表示部2は、画像表示制御部3による制御の下で、車両のインパネ画像を画面表示する、例えば、多数の画素(複数色の発光素子の組み合わせ)を縦横に配して構成される、液晶(Liquid Crystal Display Device)や有機EL(Electro−Luminescence)を用いて構成される表示モニタである。
画像表示制御部3は、ナビゲーション本体部1とは、通信ライン4を介して接続され、この通信ライン4を介し、ナビゲーション本体部1から取得される車両情報に基づき、画像表示部2に表示するインパネ画像の表示形態を切り替える機能を有する。画像表示制御部3の内部構成等詳細は後述する。
【0013】
通信ライン4には他に、ECU(電子制御ユニット)5が接続される。例えば、エンジン制御を行なうECUは、エンジン制御に係る各所に設置されたセンサから入力された情報に基づき最適な燃調、点火時期等を計算し、更にはその状況を学習し、その結果に基づき、エンジン制御を行なう。ここでは、計算や学習により、更に、走行距離情報51、平均燃費情報52、燃料情報53等も生成し、必要に応じて通信ライン4を介して画像表示制御部3へ送信するものとする。
【0014】
なお、上記した画像表示制御部3は、主制御部(CPU)30と、描画処理部31と、画像メモリ32と、画像読出制御部33とにより構成される。
主制御部30は、通信ライン4を介してナビゲーション本体部1と通信を行ない、通信により取得される車両情報に基づきインパネ画像を生成する機能を有する。また、描画処理部31は、主制御部30により生成されるインパネ画像を画像メモリ32に転送する機能を有する。また、画像読出制御部33は、画像メモリ32に転送されたインパネ画像を画像表示部2の表示タイミングに同期して読み出し、表示のために画像表示部2に出力する機能を有する。なお、ここでは、画像メモリ32は描画処理部31とは独立して付加されるものとしたが、描画処理部31に内蔵されていてもよい。
【0015】
図2は、図1に示す画像表示部2の内部構成を示すブロック図である。ここでは、画像表示部2として、横長のワイド液晶(LCD)を用いることとする。
このため、画像表示部2は、液晶パネル20と、液晶駆動制御部21と、により構成される。
【0016】
液晶駆動制御部21は、液晶パネル20に実装されたデータ線を駆動するデータ線駆動回路211と、ゲート線を駆動するゲート線駆動回路212と、データ線駆動回路211およびゲート線駆動回路212に対して表示タイミング信号を供給するタイミング制御回路213と、階調化された電圧を生成する電圧発生回路214と、オーバドライブ演算回路215と、により構成される。
ここで、オーバドライブ演算回路215は、現フレーム(現在表示中)の画像データと、画像メモリ32から出力される1フレーム前の画像データとの比較を行い、双方の画像間での階調変化を検出し、当該階調変化に応じた補正画像を生成してデータ線駆動回路211に出力する。
【0017】
なお、画像表示制御部3は、少なくとも1フレーム分の画像データを蓄積可能な画像メモリ32を備えており、主制御部30は、階調電圧発生回路214に対して階調電圧の設定指示や、タイミング制御回路213に対する画像表示タイミングの指示、およびオーバドライブ演算回路215に対し、1フレーム分の画像データを供給する。
【0018】
図3は、この発明の実施の形態1に係る車載インパネ画像表示装置の動作を示すフローチャートであり、ここでは、図4(a)(b)に示される、一般道走行時、高速道走行時のそれぞれにおいて最適なデザインからなるメータがレイアウトされたインパネ画像表示例が示されている。
以下、図3のフローチャート、および図4(a)(b)のインパネ画像表示例を参照しながら、図1、図2に示す、この発明の実施の形態1に係る車載インパネ画像表示装置の動作について詳細に説明する。
【0019】
まず、ナビゲーション本体部1は、GPSレシーバ12からGPS衛星による緯度・経度に関する信号を受信し、また、車速センサ13から車速度に関する信号を取得することにより(ステップST301)、車両の現在位置測位、ならびに一般道走行の有無を判定する(ステップST302)。
続いてナビゲーション本体部1は、通信ライン4経由で画像表示制御部3に対し、測位された車両の現在置、ならびに一般道走行の有無に関する情報を画像表示制御部3(主制御部30)へ転送する。
【0020】
車両が一般道を走行中であることを示す情報の転送を受けた画像表示制御部3(主制御部30)は(ステップST302“YES”)、図4(a)に示す、スピードメータを主とするシンプルなデザインのデジタルメータがレイアウトされたインパネ画像を生成し、ここで生成したインパネ画像を内蔵メモリの作業領域(不図示)に展開し、描画処理部31による転送処理を起動する(ステップST303)。
【0021】
続いて、描画処理部31は、主制御部30が内蔵するメモリの作業領域に展開された1フレーム分のインパネ画像を、画像メモリ32に高速転送することにより描画する(ステップST304)。そして、画像読出制御部33は、画像表示部2(液晶パネル20)の表示タイミングの到来を待って(ステップST305)、画像メモリ32に描画されたインパネ画像を順次読み出して、液晶駆動制御部21へ引き渡す(ステップST306)。
液晶駆動制御部21では、画像表示制御部3(主制御部30)による階調電圧の設定指示や、画像表示タイミング指示の下、階調電圧発生回路214、タイミング制御回路213、オーバドライブ演算回路215を制御し、データ線駆動回路211、ゲート線駆動回路212を駆動することにより、液晶パネル20に、図4(a)に示す、インパネ画像を表示する(ステップST307)。
【0022】
なお、ステップST302の一般道走行判定処理において、一般道以外、例えば、車速度情報の他にETC情報(ナビゲーション本体部1がETC車載器11から取得した信号)により高速道を走行中であると判定された場合(ステップST302“NO”)、画像表示制御部3(主制御部30)は、画像表示部2(の液晶パネル20)に対し、例えば、図4(b)に示す、回転数メータとスピードメータとを主とするアナログメータ表示を行うようにレイアウトされたインパネ画像を生成し、画像メモリ32に描画し、そしてその表示タイミング制御を行なう(ステップST308)。
上記したインパネ画像生成、描画、表示制御のそれぞれは、一般道走行時におけるステップST303〜ST307と同じ処理により実現され、ステップST303において生成されるインパネ画像のデザインのみが異なる。
【0023】
上記した実施の形態1によれば、画像表示制御部3(主制御部30)は、ナビゲーション本体部1が、車両の現在置情報と車速度情報とにより、一般道を走行中であると認識した場合に、例えば、図4(a)に示されるように速度表示が一目でわかるシンプルなデザインでレイアウトされたインパネ画像を表示することで、運転に不要な情報は表示されず、また、高速道を走行中であると認識した場合に、例えば、図4(b)に示されるように、回転数メータを含むアナログタイプのデザインでレイアウトされたインパネ画像に切り替え表示することにより、運転手は、スポーティな雰囲気で走りを楽しむことができる。
【0024】
実施の形態2.
図5(a)(b)(c)(d)は、この発明の実施の形態2に係る車載インパネ画像表示装置の表示形態を示す図である。
以下に説明する実施の形態2においても実施の形態1同様、図1、図2に示す車載インパネ画像表示装置の構成を用いることとし、動作についても、生成されるインパネ画像のデザインを除いては図3に示すフローチャートにしたがうものとする。
【0025】
画像表示制御部3(主制御部30)は、ナビゲーション本体部1からGPSレシーバ12による車両の現在地情報と、地図DB10の地図情報とにより、現在走行地がサーキット場であると判定された場合、図5(a)にそのインパネ画像の一例が示されるように、アナログ形式での回転数メータとスピードメータ、および、水温計、油温計、油圧計等、レースに必要なメータ類がレイアウトされた画像情報を生成し、画像表示部2(の液晶パネル20)への表示切り替えを行う。このことにより、運転手は、レース感覚でスポーティな走りを楽しむことができる。
【0026】
また、画像表示制御部3(主制御部30)は、ナビゲーション本体部1からGPSレシーバ12による車両の現在地情報、方位センサ14による進行方向に関する情報、ならびに地図DB10の地図情報により、車両がトンネル内を走行中であると判定した場合、図5(b)にそのインパネ画像の一例が示されるように、トンネル出口までの距離を主としてレイアウトされたインパネ画像を生成する。また、画像表示制御部3(主制御部30)は、ナビゲーション本体部1から取得した、残距離情報をカウントダウン表示することができる形態で画像情報を生成し、画像表示部2(の液晶パネル20)に表示することで、運転手は、トンネル出口までの距離を事前に知ることができる。
【0027】
また、画像表示制御部3(主制御部30)は、ナビゲーション本体部1から取得される、GPSレシーバ12による車両の現在地情報と、地図DB10の地図情報とにより、車両が現在都心を走行中であると判定された場合、図5(c)にそのインパネ画像の一例が示されるように、平均燃費表示と、ECO指数表示を強調表示することで、運転手に燃費を考慮した環境にやさしい運転を促すことができる。
なお、ここで、画像表示制御部3(主制御部30)が平均燃費表示を表示するにあたり必要な平均燃費情報52は、ECU5から通信ライン4を介して取得するものとする。
【0028】
また、画像表示制御部3(主制御部30)は、ナビゲーション本体部1から取得される、GPSレシーバ12による車両の現在地情報と、地図DB10の地図情報とにより、車両が現在郊外を走行中であると判定された場合であって、かつナビゲーション本体部1から取得される、車速センサ13による車速度情報が、学習処理により計算される日頃の平均速度をオーバーしていると判定された場合、図5(d)にそのインパネ画像の一例が示されるように、平均速度を表示するとともに速度超過分を強調色表示することで、運転手に注意喚起を行ない、スピードの抑制を促すことができる。
なお、速度超過分の強調色表示は、画像表示制御部3(主制御部30)が、ナビゲーション本体部1から取得される速度超過分に対応する表示領域(グラフメータのハッチング表記箇所)を、例えば、赤色で塗り潰して強調表示することにより実現される。
【0029】
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3に係る車載インパネ画像表示装置の表示形態を示す図である。
以下に説明する実施の形態3においても実施の形態1、2同様、図1、図2に示す車載インパネ画像表示装置の構成を用いることとし、動作についても、生成されるインパネ画像のデザインを除いては、図3に示すフローチャートにしたがうものとする。
【0030】
画像表示制御部3(主制御部30)は、ECU5から取得される走行距離情報51により、車両の総走行距離を計算し、図6にそのインパネ画像の一例が示されるように、タコメータのレッドゾーン表示を変化させることで、運転手に対し、新車時の慣らし走行期間中に過度の回転の抑制を促すことができる。
なお、タコメータのレッドゾーン表示は、主制御部30が、例えば、デフォルトでタコメータのパターンを記憶しておき、車両の総走行距離に応じてレッドゾーン部分を逐次更新することにより実現される。
【0031】
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4に係る車載インパネ画像表示装置の表示形態を示す図である。
以下に説明する実施の形態4においても実施の形態1、2、3同様、図1、図2に示す車載インパネ画像表示装置の構成を用いることとし、動作についても、生成されるインパネ画像のデザインを除いては、図3に示すフローチャートにしたがうものとする。
【0032】
画像表示制御部3(主制御部30)は、ECU5から取得される燃料情報53により、燃料残量を計算し、予め設定された閾値残量と比較して燃料残量が少ないと判定された場合、図7にそのインパネ画像の一例が示されるように、残りの走行可能距離を主としたインパネ画像を生成して表示する。
また、ナビゲーション本体部1から、最寄りのガソリンスタンドまでの距離情報を取得し、残量表示と合わせて表示することにより、運転手に、ガス欠等の不安を与えることなく、給油を促すことができる。
【0033】
なお、上記した実施の形態1から実施の形態4に共通で、走行時の季節に応じて、メータの背景色を自動更新することも可能である。例えば、春は緑系、夏は青系、秋は赤系、冬は白系を中心にそれぞれ配色することで、運転手は、季節毎に違うメータのデザインを楽しむことができる。
背景色の変更は、ナビゲーション本体部1が内部時計により季節を判定し、画像表示制御部(主制御部30)が、背景色を変更する情報を生成し、画像表示部2を制御することにより実現される。
【0034】
以上の説明のようにこの発明によれば、車両のインパネに、液晶パネル等、インパネデザインが必要に応じて更新される表示モニタを使用し、車両の走行状況、季節、場所、周囲環境に応じて、インパネ画像としてレイアウトされるメータの前景色、背景色、形状、サイズ等のインパネデザインを自動的に切り替えることにより、必要な情報を必要な時に必要なだけ表示することができる。また、デザインについては半固定的になるため、飽きが少なく、更に、機械的な運動をする部品は使用しないため信頼性の向上にも繋がる。
【0035】
なお、上記した実施の形態1〜4に係る車載インパネ画像表示装置が有する各構成ブロックの機能は、全てをハードウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をソフトウェアで実現してもよい。
例えば、ナビゲーション本体部1とは通信ライン4を介して接続され、通信ライン4を介しナビゲーション本体部1から取得される車両情報に基づき、画像表示部2に表示するインパネ画像の表示形態を変更する画像表示制御部3(主制御部30)におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】この発明の実施の形態1に係る車載インパネ画像表示装置、ならびに車載インパネ画像表示装置が接続される車内LANの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す画像表示部の内部構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る車載インパネ画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1に係る車載インパネ画像表示装置の表示画面構成の一例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態2に係る車載インパネ画像表示装置の表示画面構成の一例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態3に係る車載インパネ画像表示装置の表示画面構成の一例を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態4に係る車載インパネ画像表示装置の表示画面構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
1 ナビゲーション本体部、2 画像表示部、3 画像表示制御部、10 地図DB、11 ETC車載器、12 GPSレシーバ、13 車速センサ、14 方位センサ、20 液晶パネル、21 液晶駆動制御部、30 主制御部(CPU)、31 描画処理部、32 画像メモリ、33 画像読出制御部、211 データ駆動回路、212 ゲート線駆動回路、213 タイミング制御回路、214 階調電圧発生回路、215 オーバドライブ演算回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から取得した車両情報に基づきナビゲーションを行なうナビゲーション本体部と、
前記車両のインパネ画像を画面表示する画像表示部と、
前記ナビゲーション本体部とは通信ラインを介して接続され、前記通信ラインを介して前記ナビゲーション本体部から取得される車両情報に基づき、前記画像表示部に表示するインパネ画像の表示形態を切り替える画像表示制御部と、
を有することを特徴とする車載インパネ画像表示装置。
【請求項2】
前記画像表示制御部は、
前記通信ラインを介して前記ナビゲーション本体部から取得される車両情報に基づき、前記インパネ画像としてレイアウトされるメータの前景色を切り替えることを特徴とする請求項1記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項3】
前記画像表示制御部は、
前記通信ラインを介して前記ナビゲーション本体部から取得される車両情報に基づき、前記インパネ画像としてレイアウトされるメータの背景色を切り替え、前記画像表示部に表示することを特徴とする請求項1記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項4】
前記画像表示制御部は、
前記通信ラインを介して前記ナビゲーション本体部から取得される車両情報に基づき、前記インパネ画像としてレイアウトされるメータのサイズを切り替え、前記画像表示部に表示することを特徴とする請求項1記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項5】
前記画像表示制御部は、
前記通信ラインを介し前記ナビゲーション本体部から取得される車両情報に基づき、前記インパネ画像としてレイアウトされるメータの数を切り替え、前記画像表示部に表示することを特徴とする請求項1記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項6】
前記画像表示制御部は、
前記通信ラインを介して前記ナビゲーション本体部から取得される車両情報に基づき、前記インパネ画像としてレイアウトされるメータの形状を切り替え、前記画像表示部に表示することを特徴とする請求項1記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項7】
前記画像表示制御部は、
前記通信ラインを介して前記ナビゲーション本体部と通信を行ない、前記通信により取得される車両情報に基づき前記インパネ画像を生成する主制御部と、
前記主制御部により生成されるインパネ画像を画像メモリに転送する描画処理部と、
前記画像メモリに転送されたインパネ画像を前記画像表示部の表示タイミングに同期して読み出して前記画像表示部に出力する画像読出制御部と、
を有することを特徴とする請求項1記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項8】
前記主制御部は、
前記ナビゲーション本体部から取得される車両の現在地情報と車速情報に基づき、少なくとも速度メータが画面上にレイアウトされたインパネ画像を生成することを特徴とする請求項7記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項9】
前記主制御部は、
前記ナビゲーション本体部から取得される車両の現在地情報と車速情報、もしくはETC(自動料金収受システム)情報に基づき、少なくとも回転数メータと速度メータとが画面上にレイアウトされたインパネ画像を生成することを特徴とする請求項7記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項10】
前記通信ラインには更に1以上の電子制御ユニットが接続され、
前記主制御部は、
前記通信ラインを介して前記電子制御ユニットの一つと通信を行なって車両の走行距離情報を取得し、前記走行距離情報が累積された総走行距離情報にしたがいレッドゾーン表示を可変とする回転数メータが画面上にレイアウトされた前記インパネ画像を生成することを特徴とする請求項7記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項11】
前記主制御部は、
前記ナビゲーション本体部から取得される車両の現在地情報に基づき、現在地がサーキット場であると判定された場合、回転数メータと、速度メータとの他に、水温計、油温計、油圧計が画面上にレイアウトされたインパネ画像を生成することを特徴とする請求項7記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項12】
前記主制御部は、
前記ナビゲーション本体部から取得される車両の現在地情報に基づき、現在地がトンネル内を走行中であると判定された場合、トンネル出口までの距離が画面上にレイアウトされたインパネ画像を生成することを特徴とする請求項7記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項13】
前記主制御部は、
前記ナビゲーション本体部から取得される残距離情報に基づき、前記トンネル出口までの距離を逐次カウントダウンするインパネ画像を生成することを特徴とする請求項12記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項14】
前記通信ラインには更に1以上の電子制御ユニットが接続され、
前記主制御部は、
前記ナビゲーション本体部から取得される車両の現在地情報に基づき、現在、車両が都心を走行中である判定された場合、前記電子制御ユニットの一つから取得される燃料噴出量に基づき演算される平均燃費とECO指数が強調されレイアウトされたインパネ画像を生成することを特徴とする請求項7記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項15】
前記主制御部は、
前記ナビゲーション本体部から取得される車両の現在地情報と車速度情報とに基づき、現在、車両が郊外を走行中であり、かつ、前記ナビゲーション本体部により学習処理された平均走行速度を超えていると判定された場合、前記平均速度と速度超過分が強調され画面上にレイアウトされたインパネ画像を生成することを特徴とする請求項7記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項16】
前記通信ラインには更に1以上の電子制御ユニットが接続され、
前記主制御部は、
前記電子制御ユニットの一つから取得される燃料残量が所定の値になった場合、平均燃費にしたがい残走行可能距離を演算により算出するとともに、前記ナビゲーション本体部から取得される最寄りのガソリンスタンドまでの距離情報に基づき、前記残走行可能距離と最寄りのガソリンスタンドまでの距離とが画面上にレイアウトされたインパネ画像を生成することを特徴とする請求項7記載の車載インパネ画像表示装置。
【請求項17】
前記主制御部は、
前記ナビゲーション本体部から取得される車両走行中の季節情報基づき、変更された背景色により画面上にレイアウトされた少なくとも速度メータを含むインパネ画像を生成することを特徴とする請求項7から請求項16のうちのいずれか1項記載の車載インパネ画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−280142(P2009−280142A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−135771(P2008−135771)
【出願日】平成20年5月23日(2008.5.23)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】