車載ナビゲーション装置及びサーバ装置
【課題】自車電動車両が充電した充電可能地点について、他車電動車両の利用を可能とする新規な車載ナビゲーション装置及びサーバ装置を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置18の充電可能地点判定部38は、電動車両16の充電情報に基づいて、現在位置が充電可能地点であると判定したとき、当該充電可能地点の公衆利用性の有無を、地図データ記憶部32に記憶されている地図データの施設情報(施設位置)を参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点をサーバ装置12へ送信し、公衆利用性が無い充電可能地点はサーバ装置12へ送信しないようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を電動車両16が利用することを回避できる。
【解決手段】ナビゲーション装置18の充電可能地点判定部38は、電動車両16の充電情報に基づいて、現在位置が充電可能地点であると判定したとき、当該充電可能地点の公衆利用性の有無を、地図データ記憶部32に記憶されている地図データの施設情報(施設位置)を参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点をサーバ装置12へ送信し、公衆利用性が無い充電可能地点はサーバ装置12へ送信しないようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を電動車両16が利用することを回避できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の現在位置を検出し目的地までの経路(航路)を指示する車載ナビゲーション装置及びこのナビゲーション装置と通信するサーバ装置に関し、特に、前記車両の充電可能地点を地図データ記憶部へ登録する充電可能地点登録部を備える車載ナビゲーション装置及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、バッテリ(蓄電池)から電力の供給を受け電動機の動力により走行する電動車両(EV:Electric Vehicle)が提案されている。また、電動機を基本的動力とし、エンジンを補助用動力とするプラグインハイブリッド自動車も提案されている。
【0003】
この明細書において、電動車両には、エンジンを補助用動力とするプラグインハイブリッド自動車(PHV)も含まれるものとする。
【0004】
この種の電動車両は、充電用の電源プラグを備え、前記電源プラグを充電スタンド等の充電ポイント(充電可能地点)のコンセントに差し込むことで、前記バッテリが充電される。
【0005】
ところが、充電ポイントは、未だ、整備過程にあり、航続距離の短い電動車両の運転者にとって、充電ポイントの位置情報を知ることが極めて重要となっている。
【0006】
特許文献1には、停車時のSOC(State Of Charge)値より再発進時のSOC値が所定量増加しているとき、自車両の現在位置を充電ポイントとして自車の地図データベースに登録する充電ポイント登録装置が開示されている。
【0007】
特許文献2には、充電可能地点として登録する際に、バッテリの充電が行われた充電地点での充電頻度や充電時間に基づきカテゴライズ(充電態様を区分)して自車の地図データベースに登録する地点登録装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−204042号公報([0030]、[0031])
【特許文献2】特開2010−101854号公報([0006]〜[0008])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記従来技術に係る充電ポイント登録装置及び地点登録装置においては、充電可能地点(充電ポイント、充電スタンド)が自車の地図データベースに登録されるように構成されているため、充電可能地点の利用が自車両に止まり、改善の余地がある。
【0010】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ、自車両が充電した充電可能地点について、他車両の利用を可能とする新規な車載ナビゲーション装置及びサーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る車載ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図データ記憶部と、自車両の現在位置を検出する現在位置検出部と、前記自車両の充電情報に基づいて、前記現在位置検出部で検出された現在位置が充電可能地点か否かを判定する充電可能地点判定部と、前記充電可能地点判定部で判定された充電可能地点、及び外部のサーバ装置から受信した充電可能地点を前記地図データ記憶部に登録する充電可能地点登録部と、前記充電可能地点判定部で判定された前記充電可能地点の前記サーバ装置への送信要否を判定する送信要否判定部と、前記送信要否判定部で送信要と判定された充電可能地点を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置から充電可能地点を受信する通信部と、からなり、前記送信要否判定部は、前記充電可能地点の公衆利用性の有無を、前記地図データを参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点を送信要と判定することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、自車両の充電情報に基づいて、現在位置が充電可能地点であると判定したとき、当該充電可能地点の公衆利用性の有無を、地図データを参照して判定し、公衆利用性が有ると判定した充電可能地点をサーバ装置へ送信し、公衆利用性が無いと判定した充電可能地点はサーバ装置へ送信しないようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避できる。
【0013】
また、この発明に係るサーバ装置は、地図データを記憶する地図データ記憶部と、車載ナビゲーション装置から充電可能地点を受信し、前記車載ナビゲーション装置に対して充電可能地点を送信する通信部と、前記車載ナビゲーション装置から受信した充電可能地点の前記地図データ記憶部への登録要否を判定する登録要否判定部と、前記登録要否判定部で登録要と判定された充電可能地点を前記地図データ記憶部へ登録する充電可能地点登録部と、からなり、前記登録要否判定部は、前記充電可能地点の公衆利用性の有無を、前記地図データを参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点を登録要と判定することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、サーバ装置の登録要否判定部が、車載ナビゲーション装置から受信した充電可能地点の地図データ記憶部への登録要否を、地図データを参照して前記充電可能地点の公衆利用性の有無により判定するようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ他車両が充電した公衆利用性が有る充電可能地点を自車両が利用することができる。
【0015】
上記の車載ナビゲーション装置において、前記地図データ記憶部の地図データは、施設情報を含み、前記送信要否判定部は、前記地図データの前記施設情報を参照し、前記充電可能地点の付近に施設が有る場合に前記公衆利用性が有ると判定することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、車載ナビゲーション装置の送信要否判定部は、地図データの施設情報を参照し、充電可能地点の付近に施設が有る場合に、公衆利用性が有ると判定するようにしたので、施設が無く従って公衆利用性の無い個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ、施設が有り従って公衆利用性の有る他車両が充電した充電可能地点を、自車両が利用することができる。
【0017】
上記のサーバ装置において、前記地図データ記憶部の地図データは、施設情報を含み、前記登録要否判定部は、前記地図データの前記施設情報を参照し、前記充電可能地点の付近に施設が有る場合に前記公衆利用性が有ると判定することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、サーバ装置の登録要否判定部は、地図データの施設情報を参照し、充電可能地点の付近に施設が有る場合に、公衆利用性が有ると判定するようにしたので、施設が無く従って公衆利用性の無い個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ、施設が有り従って公衆利用性の有る他車両が充電した充電可能地点を、自車両が利用することができる。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ、自車両が充電した公衆利用性が有る充電可能地点を、他車両が利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の一実施形態に係る車載ナビゲーション装置を含むナビゲーションシステムの模式的構成図である。
【図2】図1例のナビゲーションシステムの詳細構成を示すブロック図である。
【図3】図2例の車載ナビゲーション装置の動作説明に供されるフローチャート(1/4)である。
【図4】図2例の車載ナビゲーション装置の動作説明に供されるフローチャート(2/4)である。
【図5】図2例の車載ナビゲーション装置の動作説明に供されるフローチャート(3/4)である。
【図6】図2例の車載ナビゲーション装置の動作説明に供されるフローチャート(4/4)である。
【図7】この発明の他の実施形態に係るサーバ装置を含むナビゲーションシステムの模式的構成図である。
【図8】図7例のナビゲーションシステムの詳細構成を示すブロック図である。
【図9】図8例の車載ナビゲーション装置の動作説明に供される簡易的なフローチャートである。
【図10】図8例のサーバ装置の動作説明に供されるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明の実施形態について、車載ナビゲーション装置及びサーバ装置の順に図面を参照して説明する。
【0022】
[ナビゲーション装置の実施形態]
図1は、サーバ装置12と、この発明の一実施形態に係る車載ナビゲーション装置(単に、ナビゲーション装置ともいう。)18と、を含むナビゲーションシステム10の模式的構成図である。
【0023】
このナビゲーションシステム10は、情報センタ14のサーバ装置12と、複数の電動車両16に搭載されたそれぞれのナビゲーション装置18と、から構成される。
【0024】
ナビゲーションシステム10において、例えば、地図データ等がサーバ装置12から電動車両16のナビゲーション装置18に配信される一方、各電動車両16の走行データ等がサーバ装置12に送信されて統計処理され、渋滞情報等の交通情報がナビゲーション装置18を搭載した電動車両16相互間での利用に供される。なお、情報センタ14と電動車両16間の通信には、移動通信網等が利用される。
【0025】
電動車両16には、車載のバッテリ(蓄電池)から電力の供給を受け図示しない電動機の動力により走行する車両、いわゆるEVの他、車載のバッテリから電力の供給を受けて電動機の動力により走行するとともに図示しないエンジンを補助用動力として走行するプラグインハイブリッド車両、いわゆるPHV自動車が含まれる。
【0026】
図2は、この発明の一実施形態に係る車載ナビゲーション装置18を含むナビゲーションシステム10の詳細構成を示すブロック図である。
【0027】
ナビゲーションシステム10において、サーバ装置12は、道路地図等の地図データを記憶する地図データ記憶部20と、制御部22とを備える。
【0028】
サーバ装置12の制御部22は、マイクロコンピュータ及びDSP(デジタル信号処理器)等により構成され、CPUが各種入力に基づきROM等のメモリに記憶されているプログラムを実行することで各種の機能を実現する機能実現部(機能実現手段)としても動作する。この実施形態において、制御部22は、それぞれ詳細を後述する充電可能地点登録部26、充電可能地点配信部28、及び通信部30等として機能する。
【0029】
一方、ナビゲーション装置18は、道路地図等の地図データを記憶する地図データ記憶部32と、電動車両16(自車両)の現在位置(緯度、経度情報)を検出するGPS(Global Positioning System)装置34(現在位置検出部)と、制御部{ナビゲーションECU(Electronic Control Unit)}36とを備える。
【0030】
ナビゲーションECU36は、マイクロコンピュータ及びDSP(デジタル信号処理器)等により構成され、CPUが各種入力に基づきROM等のメモリに記憶されているプログラムを実行することで各種の機能を実現する機能実現部(機能実現手段)としても動作する。この実施形態において、ナビゲーションECU36は、それぞれ詳細を後述する充電可能地点判定部38、充電可能地点登録部40、送信要否判定部42、及び通信部44等として機能する。
【0031】
充電可能地点判定部38には、GPS装置34及び充電可能地点登録部40の他、メインスイッチ46、車速センサ48、バッテリ監視部50、カレンダ・時計52(年月日時刻発生部)、及び地図データ記憶部32が接続されている。
【0032】
メインスイッチ46のオン操作によりバッテリ100から図示しない電動機への電力の供給が可能となり電動車両16が走行可能状態又は走行状態とされ、メインスイッチ46のオフ操作によりバッテリ100と電動機の間の電力の送受が遮断され、電動車両16が停止状態とされる。
【0033】
なお、メインスイッチ46がオフ状態となっているときに、バッテリ監視部50により充電可能状態とされ、この充電可能状態中に、電動車両16の図示しない充電用プラグが充電スタンドのコンセントに差し込まれることで充電が行われる。
【0034】
車速センサ48は、電動車両16の車速を検出する。バッテリ監視部50は、電動機を含む車載負荷とバッテリ100との間に介装されバッテリ100の消費量及び残電気量(SOC)を算出するととともに、充電スタンドのコンセントに前記充電用プラグが差し込まれて充電がなされたときにバッテリ100の満充電を検出する、それぞれ公知の機能を有する。
【0035】
カレンダ・時計52は、年月日時刻を発生する。
【0036】
地図データ記憶部32には、運転者等のユーザにより予め登録された自宅地点を含む道路地図データの他、施設情報が記録されている。この実施形態において、施設(情報)には、高速道路のパーキングエリア・サービスエリア、市役所の駐車場、市民体育館の駐車場、公園の駐車場、自動車用品販売店舗の駐車場、ガソリンスタンド、ショッピングセンタの駐車場、ショッピングモールの駐車場、コンビニエンスストアの駐車場、無人有料駐車場等、公衆が利用可能な施設情報のジャンル、名称、及び位置情報(緯度・経度情報)が含まれている。
【0037】
特に、施設情報には、ジャンルとして「充電スタンド」が割り当てられており、充電スタンドは、種別(カテゴリ)として、自宅、友人宅等の公衆性(公衆利用性ともいう。)のない個人的な充電スタンド(個人的充電スタンド又はパーソナル充電スタンドともいう。)と、上述した高速道路のパーキングエリア・サービスエリア等の公衆利用性のある公共的な充電スタンド(公共充電スタンド又はパブリック充電スタンドともいう。)と、に分けられている。また、充電スタンドの施設情報には、急速充電スタンドか、200V充電スタンドか、100V充電スタンドかの種別分けもなされている。
【0038】
そして、地図データ記憶部32には、施設情報として、個人的充電スタンドの一覧表である個人的充電スタンド表(パーソナル充電スタンドテーブルともいう。)56と、公共充電スタンドの一覧表である公共充電スタンド表(パブリック充電スタンドテーブルともいう。)58と、が記憶される。個人的充電スタンド表56及び公共充電スタンド表58は、後述するように更新されて内容が充実されていく。なお、個人的充電スタンド表56には、自宅位置が含まれていなくてもよい。電動車両16の所有者等は、自宅に充電スタンドがあることを認識しているためである。
【0039】
また、サーバ装置12の地図データ記憶部20には、公共充電スタンド表60が記憶され更新され、内容が充実されていく。
【0040】
基本的には以上のように構成される、この実施形態に係る車載ナビゲーション装置18の動作について、図3〜図6に示すナビゲーション装置18に係るフローチャートを参照して以下に詳しく説明する。
【0041】
図3のステップS1において、充電可能地点判定部38は、メインスイッチ46がオフ状態になったどうかを監視し、オフ状態になったことを検出したとき(ステップS1;YES)、ステップS2において、GPS装置34で検出された現在位置(緯度・経度)と、バッテリ監視部50により検出された現在残電気量とを対応付けてメモリ(記憶部)に保存する。メモリに保存された現在位置を保存時現在位置といい、メモリに保存された現在残電気量を保存時残電気量という。次いで、ステップS3において、カレンダ・時計52を参照して保存時の年月日時刻を前記保存時残電気量及び前記保存時現在位置に対応させて保存する。
【0042】
図4のステップS11において、充電可能地点判定部38は、メインスイッチ46がオン状態になったかどうかを監視し、オン状態になったことを検出したとき(ステップS11;YES)、ステップS12において、GPS装置34から現在位置(緯度・経度)を検出し、オン状態になったときの現在位置と、前記のステップS1でオフ状態になったときの前記保存時現在位置と、が同じ位置であるかどうかを比較する。
【0043】
同じ位置であった場合(ステップS12;YES)、ステップS13において、充電可能地点判定部38は、前記保存時残電気量と、バッテリ監視部50により検出されている現在残電気量に基づき、当該現在残電気量から前記保存時残電気量を差し引いた差が充電量閾値以上の値であるかどうかを判定する。ここで、充電量閾値は、メインスイッチ46のオフ状態時に、バッテリ100が充電されたか否かを判定する値に設定されている。
【0044】
前記差、すなわち今回の充電量が充電量閾値以上の値であるとき(ステップS13;YES)、ステップS12で検出してある現在位置を充電可能地点登録候補位置(充電可能地点候補位置)としてメモリに記憶する。つまり、充電可能地点判定部38は、メインスイッチ46がオン状態とされたときに(ステップS11;YES)、電動車両16の位置の変化がないこと(ステップS12;YES)及び充電されたこと(ステップS13;YES)を確認した上で、現在位置を充電可能地点登録候補位置としてメモリに記憶する。
【0045】
次に、ステップS14において、充電可能地点判定部38は、前記充電可能地点登録候補位置が地図データ記憶部32の個人的充電スタンド表56又は公共充電スタンド表58に登録(記憶)されていないこと、すなわち充電可能地点として登録されていないことを判定する。
【0046】
前記充電可能地点登録候補位置が充電可能地点として登録されていないとき(ステップS14;YES)、ステップ15において、充電可能地点判定部38は、今回の充電に係る充電器種別を特定する処理を行う。
【0047】
図5は、充電可能地点判定部38により実行されるステップS15の充電器種別特定処理の詳細フローチャートである。
【0048】
ステップS15aにおいて、充電可能地点判定部38は、次の(1)式により単位時間当たりの充電量である充電速度[Ah/h]を算出する。
充電速度=(現在残電気量−保存時残電気量)÷(現在時刻−保存時時刻)
…(1)
【0049】
ステップS15bにおいて、充電速度[Ah/h]が、所定の充電速度閾値より大きい場合には、前記充電可能地点登録候補位置の充電器種別を急速充電器であると判別し、前記充電速度閾値より小さい場合には、充電用プラグに印加された電圧により200V普通充電器又は100V普通充電器であることを判別して、メモリに記憶する。
【0050】
次いで、図4のフローチャートにもどり、ステップS16において、充電可能地点登録部40は、メモリに記憶されている充電器種別と充電スタンドの現在位置との組み合わせに係る充電可能地点登録候補位置を、ステップS16の詳細フローチャートで説明する送信要否判定部42によるアップロード要否処理(サーバ装置12への送信要否処理)結果に基づいて、個人的充電スタンド表56又は公共充電スタンド表58に登録(記憶)する。
【0051】
図6は、ステップS16の充電可能地点登録処理の詳細フローチャートである。
【0052】
アップロード要否処理の具体的な処理内容として、ステップS16aにおいて、送信要否判定部42は、メモリに記憶されている充電器種別と充電スタンドの現在位置との組み合わせに係る充電可能地点登録候補位置に対し、公衆利用性が有るか否かを判定する。
【0053】
公衆利用性の有無の判定は、メモリに記憶されている充電器種別と充電スタンドの現在位置との組み合わせ(充電可能地点登録候補位置)中の、前記現在位置に基づいて地図データ記憶部32を参照し、前記現在位置付近(当該現在位置も含む。)に、前記施設情報(前記高速道路のパーキングエリア・サービスエリア等)が存在するか否かを判別し、前記施設情報が存在していなかった場合には(ステップS16a;NO)、ステップS16bにおいて、充電可能地点登録候補位置は、友人宅、知人宅等の個人的にのみ利用可能な充電スタンド位置であると判断して、個人的充電スタンド表56に登録(記憶)する。
【0054】
その一方、ステップS16aの判別において、前記充電可能地点登録候補位置の近傍に前記施設情報が存在していた場合には、公衆利用性があると判別し(ステップS16a;YES)、ステップS16cにおいて、その充電可能地点登録候補位置を公共充電スタンド表58に公衆利用性の有る充電可能地点として登録する。
【0055】
次いで、通信部44は、ステップS16dにおいて、登録した公衆利用性の有る充電可能地点をアップロード処理する。
【0056】
すなわち、このアップロード処理において、送信要否判定部42は、公共充電スタンド表58に登録した公衆利用性の有る充電可能地点を通信部44を通じてサーバ装置12に送信する。
【0057】
サーバ装置12の通信部30を通じて公衆利用性の有る充電可能地点を受信した当該サーバ装置12の充電可能地点登録部26は、公衆利用性の有る充電可能地点を地図データ記憶部20の公共充電スタンド表60に登録(記憶)する。
【0058】
なお、ステップS16dのアップロード処理は、ナビゲーション装置18の通信部44から図示しない移動通信網を通じてサーバ装置12の通信部30にデータを送信する処理であるので、一般に、通信費が発生する。したがって、ステップS16(図4参照)の現在地(充電可能地点登録候補位置)を充電可能地点としてサーバ装置12に登録する処理は、サーバ装置12から上述した交通情報等を取得する際に併せて行うことが費用の観点からは好ましい。
【0059】
サーバ装置12の充電可能地点配信部28は、公共充電スタンド表60に新規に公衆利用性の有る充電可能地点が登録されたとき、又は電動車両16のナビゲーション装置18から公衆利用性の有る充電可能地点の配信要求があったとき、公共充電スタンド表60の充電可能地点(充電器種別付き充電スタンドの位置データ及び充電スタンドを示すマーク)を、通信部30を通じて電動車両16に配信する。
【0060】
以上説明したように、この実施形態に係る車載ナビゲーション装置18は、充電可能地点判定部38が、電動車両16の充電情報に基づいて、現在位置が充電可能地点であると判定したとき、当該充電可能地点の公衆利用性の有無を、地図データ記憶部32に記憶されている地図データの施設情報(施設位置)を参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点をサーバ装置12へ送信し、公衆利用性が無い充電可能地点はサーバ装置12へ送信しないようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避できる。
【0061】
また、ナビゲーション装置18の送信要否判定部42は、地図データ記憶部32に記憶されている地図データの施設情報を参照し、充電可能地点の付近に施設が有る場合に、公衆利用性が有ると判定するようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ他車両が充電した公衆利用性が有る充電可能地点を、電動車両16が利用することができる可能性が得られる。
【0062】
施設(情報)とは、上述したように、高速道路のパーキングエリア・サービスエリア、市役所の駐車場、市民体育館の駐車場、公園の駐車場、自動車用品販売店舗の駐車場、ガソリンスタンド、ショッピングセンタの駐車場、ショッピングモールの駐車場、コンビニエンスストアの駐車場、無人有料駐車場等をいう。
【0063】
[サーバ装置の実施形態]
次に、この発明の他の実施形態に係るサーバ装置について説明する。なお、以下に参照する図面においては、理解の便宜等のために、上述したナビゲーションシステム10で示したものと同一のものには同一の符号を付けてその詳細な説明を省略し、また、対応するものには同一の符号にアルファベット「A」を付け、説明がなるべく重複しないように説明する。
【0064】
図7は、ナビゲーション装置18Aとこの発明の他の実施形態に係るサーバ装置12Aとを含むナビゲーションシステム10Aの模式的構成図である。
【0065】
図8は、この発明の他の実施形態に係るサーバ装置12Aを含むナビゲーションシステム10Aの詳細構成を示すブロック図である。
【0066】
図8例のナビゲーション装置18Aは、図2例のナビゲーション装置18に比較して、概ね、送信要否判定部42が省略されたナビゲーションECU36Aを備えた構成とされ、図8例のサーバ装置12Aは、図2例のサーバ装置12に比較して、概ね、登録要否判定部24が追加された制御部22Aを有する構成とされている。
【0067】
図9の簡易的なフローチャートに示すように、ナビゲーション装置18AのステップS1〜S3、及びステップS11〜S15までの動作は、ナビゲーション装置18の動作と同一である。
【0068】
簡潔に説明を繰り返すと、ナビゲーションECU36Aは、メインスイッチ46がオフ状態になったとき(ステップS1;YES)、ステップS2、S3において、現在位置と、現在残電気量とを、年月日時刻に対応付けて、メモリに記憶する。
【0069】
さらに、ナビゲーションECU36Aは、メインスイッチ46がオン状態になったとき(ステップS1;YES)、このオン状態になったときの現在位置と、前記のオフ状態になったときの現在位置と、が同じ位置であった場合には(ステップS12;YES)、前記オフ時の残電気量と、現在残電気量に基づき、バッテリ100が充電されたか否かを判定し、今回の充電量が充電量閾値以上の値であるとき(ステップS13;YES)、前記のオン状態になったときの現在位置を充電可能地点登録候補位置としてメモリに記憶する。
【0070】
そして、ナビゲーションECU36Aは、前記充電可能地点登録候補位置が地図データ記憶部32の個人的充電スタンド表56又は公共充電スタンド表58に登録(記憶)されていないこと、すなわち充電可能地点として登録されていないとき(ステップS14;YES)、今回の充電に係る充電器種別を特定する処理(ステップS15)を行い、充電器種別を急速充電器、200V普通充電器又は100V普通充電器を判別して、メモリに記憶する。
【0071】
次いで、ステップS21において、ナビゲーションECU36Aの充電可能地点登録部40は、メモリに記憶されている充電スタンド種別付き充電可能地点登録候補位置を、通信部44を通じてサーバ装置12Aに送信する。
【0072】
図10は、他の実施形態に係るサーバ装置12Aの動作説明に供されるフローチャートである。
【0073】
図10のステップS31において、サーバ装置12Aの登録要否判定部24は、複数のナビゲーション装置18A(電動車両16A)から同一地点の充電スタンド種別付き充電可能地点の情報が送信されてきたかどうか(アップロードされたかどうか)を判断し、ステップS31の判断が肯定的となったとき(ステップS31;YES)、ステップS32において、登録要否判定部24は、充電スタンド種別付き充電可能地点の公衆利用性の有無について判断する。
【0074】
この場合にも、公衆利用性の有無の判断は、充電スタンド種別付き充電可能地点について、地図データ記憶部32を参照し、前記現在位置付近(当該現在位置も含む。)に、前記施設情報(高速道路のパーキングエリア・サービスエリア等)が存在するか否かを判別し、前記施設情報が存在していた場合には、公衆利用性があると判別し(ステップS32:YES)、ステップS33において、充電可能地点登録部26は、その充電スタンド種別付き充電可能地点を公共充電スタンド表60に公衆利用性の有る充電可能地点として登録(更新)する。
【0075】
次いで、ステップS34において、充電可能地点配信部28は、公共充電スタンド表60に新規に充電可能地点が登録されたとき、又は電動車両16Aのナビゲーション装置18Aから公衆利用性のある充電可能地点の配信要求があったとき、公共充電スタンド表60の充電可能地点(充電器種別付き充電スタンドの位置データ及び充電スタンドを示すマーク)を、通信部30を通じて電動車両16Aに配信する。
【0076】
サーバ装置12Aから電動車両16Aのナビゲーション装置18Aの通信部44を通じて配信された公衆利用可能性の有る充電可能地点を、充電可能地点登録部40は、当該公衆利用可能性のある充電可能地点であることを示すマーク(公共充電スタンドマーク)とともに、自車の公共充電スタンド表58に記憶し、以降、利用に供する。
【0077】
以上説明したように上述した実施形態に係るサーバ装置12Aによれば、サーバ装置12Aの登録要否判定部24は、電動車両16Aから受信した充電可能地点に関し、地図データ記憶部20に記憶されている地図データの施設情報を参照し、前記充電可能地点の付近に施設が有る場合に、公衆利用性が有ると判定し、公衆利用性の有る充電可能地点を公共充電スタンド表60に登録するとともに、電動車両16Aのナビゲーション装置18Aに配信するようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を電動車両16Aが利用することを回避しつつ電動車両16Aが充電した公衆利用性が有る充電可能地点を、電動車両16Aが利用することができる。
【0078】
なお、上述した車載ナビゲーション装置18に係る実施形態、及びサーバ装置12Aに係る実施形態においては、充電可能地点の判定をナビゲーションECU36、36Aの充電可能地点判定部38により行うようにしているが、この発明は、上述の実施形態に限らず、例えば、メインスイッチ46のオフ時に、ナビゲーション装置から現在位置と残電気量をサーバ装置に送信し、また、メインスイッチ46のオン時にも、ナビゲーション装置から現在位置と残電気量をサーバ装置に送信することで、サーバ装置側で、充電可能地点であるか否かの判別、充電可能地点であれば充電器種別の判別をし、さらに公衆利用性の有無の判別を行うように構成を変更する等、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【符号の説明】
【0079】
10、10A…ナビゲーションシステム 12、12A…サーバ装置
16、16A…電動車両 18、18A…ナビゲーション装置
20、32…地図データ記憶部 22,22A…制御部
24…登録要否判定部 26、40…充電可能地点登録部
30、44…通信部 34…GPS装置
36…制御部(ナビゲーションECU) 38…充電可能地点判定部
42…送信要否判定部 50…バッテリ監視部
56…個人的充電スタンド表 58…公共充電スタンド表
100…バッテリ
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の現在位置を検出し目的地までの経路(航路)を指示する車載ナビゲーション装置及びこのナビゲーション装置と通信するサーバ装置に関し、特に、前記車両の充電可能地点を地図データ記憶部へ登録する充電可能地点登録部を備える車載ナビゲーション装置及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、バッテリ(蓄電池)から電力の供給を受け電動機の動力により走行する電動車両(EV:Electric Vehicle)が提案されている。また、電動機を基本的動力とし、エンジンを補助用動力とするプラグインハイブリッド自動車も提案されている。
【0003】
この明細書において、電動車両には、エンジンを補助用動力とするプラグインハイブリッド自動車(PHV)も含まれるものとする。
【0004】
この種の電動車両は、充電用の電源プラグを備え、前記電源プラグを充電スタンド等の充電ポイント(充電可能地点)のコンセントに差し込むことで、前記バッテリが充電される。
【0005】
ところが、充電ポイントは、未だ、整備過程にあり、航続距離の短い電動車両の運転者にとって、充電ポイントの位置情報を知ることが極めて重要となっている。
【0006】
特許文献1には、停車時のSOC(State Of Charge)値より再発進時のSOC値が所定量増加しているとき、自車両の現在位置を充電ポイントとして自車の地図データベースに登録する充電ポイント登録装置が開示されている。
【0007】
特許文献2には、充電可能地点として登録する際に、バッテリの充電が行われた充電地点での充電頻度や充電時間に基づきカテゴライズ(充電態様を区分)して自車の地図データベースに登録する地点登録装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−204042号公報([0030]、[0031])
【特許文献2】特開2010−101854号公報([0006]〜[0008])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記従来技術に係る充電ポイント登録装置及び地点登録装置においては、充電可能地点(充電ポイント、充電スタンド)が自車の地図データベースに登録されるように構成されているため、充電可能地点の利用が自車両に止まり、改善の余地がある。
【0010】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ、自車両が充電した充電可能地点について、他車両の利用を可能とする新規な車載ナビゲーション装置及びサーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る車載ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図データ記憶部と、自車両の現在位置を検出する現在位置検出部と、前記自車両の充電情報に基づいて、前記現在位置検出部で検出された現在位置が充電可能地点か否かを判定する充電可能地点判定部と、前記充電可能地点判定部で判定された充電可能地点、及び外部のサーバ装置から受信した充電可能地点を前記地図データ記憶部に登録する充電可能地点登録部と、前記充電可能地点判定部で判定された前記充電可能地点の前記サーバ装置への送信要否を判定する送信要否判定部と、前記送信要否判定部で送信要と判定された充電可能地点を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置から充電可能地点を受信する通信部と、からなり、前記送信要否判定部は、前記充電可能地点の公衆利用性の有無を、前記地図データを参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点を送信要と判定することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、自車両の充電情報に基づいて、現在位置が充電可能地点であると判定したとき、当該充電可能地点の公衆利用性の有無を、地図データを参照して判定し、公衆利用性が有ると判定した充電可能地点をサーバ装置へ送信し、公衆利用性が無いと判定した充電可能地点はサーバ装置へ送信しないようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避できる。
【0013】
また、この発明に係るサーバ装置は、地図データを記憶する地図データ記憶部と、車載ナビゲーション装置から充電可能地点を受信し、前記車載ナビゲーション装置に対して充電可能地点を送信する通信部と、前記車載ナビゲーション装置から受信した充電可能地点の前記地図データ記憶部への登録要否を判定する登録要否判定部と、前記登録要否判定部で登録要と判定された充電可能地点を前記地図データ記憶部へ登録する充電可能地点登録部と、からなり、前記登録要否判定部は、前記充電可能地点の公衆利用性の有無を、前記地図データを参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点を登録要と判定することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、サーバ装置の登録要否判定部が、車載ナビゲーション装置から受信した充電可能地点の地図データ記憶部への登録要否を、地図データを参照して前記充電可能地点の公衆利用性の有無により判定するようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ他車両が充電した公衆利用性が有る充電可能地点を自車両が利用することができる。
【0015】
上記の車載ナビゲーション装置において、前記地図データ記憶部の地図データは、施設情報を含み、前記送信要否判定部は、前記地図データの前記施設情報を参照し、前記充電可能地点の付近に施設が有る場合に前記公衆利用性が有ると判定することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、車載ナビゲーション装置の送信要否判定部は、地図データの施設情報を参照し、充電可能地点の付近に施設が有る場合に、公衆利用性が有ると判定するようにしたので、施設が無く従って公衆利用性の無い個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ、施設が有り従って公衆利用性の有る他車両が充電した充電可能地点を、自車両が利用することができる。
【0017】
上記のサーバ装置において、前記地図データ記憶部の地図データは、施設情報を含み、前記登録要否判定部は、前記地図データの前記施設情報を参照し、前記充電可能地点の付近に施設が有る場合に前記公衆利用性が有ると判定することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、サーバ装置の登録要否判定部は、地図データの施設情報を参照し、充電可能地点の付近に施設が有る場合に、公衆利用性が有ると判定するようにしたので、施設が無く従って公衆利用性の無い個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ、施設が有り従って公衆利用性の有る他車両が充電した充電可能地点を、自車両が利用することができる。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ、自車両が充電した公衆利用性が有る充電可能地点を、他車両が利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の一実施形態に係る車載ナビゲーション装置を含むナビゲーションシステムの模式的構成図である。
【図2】図1例のナビゲーションシステムの詳細構成を示すブロック図である。
【図3】図2例の車載ナビゲーション装置の動作説明に供されるフローチャート(1/4)である。
【図4】図2例の車載ナビゲーション装置の動作説明に供されるフローチャート(2/4)である。
【図5】図2例の車載ナビゲーション装置の動作説明に供されるフローチャート(3/4)である。
【図6】図2例の車載ナビゲーション装置の動作説明に供されるフローチャート(4/4)である。
【図7】この発明の他の実施形態に係るサーバ装置を含むナビゲーションシステムの模式的構成図である。
【図8】図7例のナビゲーションシステムの詳細構成を示すブロック図である。
【図9】図8例の車載ナビゲーション装置の動作説明に供される簡易的なフローチャートである。
【図10】図8例のサーバ装置の動作説明に供されるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明の実施形態について、車載ナビゲーション装置及びサーバ装置の順に図面を参照して説明する。
【0022】
[ナビゲーション装置の実施形態]
図1は、サーバ装置12と、この発明の一実施形態に係る車載ナビゲーション装置(単に、ナビゲーション装置ともいう。)18と、を含むナビゲーションシステム10の模式的構成図である。
【0023】
このナビゲーションシステム10は、情報センタ14のサーバ装置12と、複数の電動車両16に搭載されたそれぞれのナビゲーション装置18と、から構成される。
【0024】
ナビゲーションシステム10において、例えば、地図データ等がサーバ装置12から電動車両16のナビゲーション装置18に配信される一方、各電動車両16の走行データ等がサーバ装置12に送信されて統計処理され、渋滞情報等の交通情報がナビゲーション装置18を搭載した電動車両16相互間での利用に供される。なお、情報センタ14と電動車両16間の通信には、移動通信網等が利用される。
【0025】
電動車両16には、車載のバッテリ(蓄電池)から電力の供給を受け図示しない電動機の動力により走行する車両、いわゆるEVの他、車載のバッテリから電力の供給を受けて電動機の動力により走行するとともに図示しないエンジンを補助用動力として走行するプラグインハイブリッド車両、いわゆるPHV自動車が含まれる。
【0026】
図2は、この発明の一実施形態に係る車載ナビゲーション装置18を含むナビゲーションシステム10の詳細構成を示すブロック図である。
【0027】
ナビゲーションシステム10において、サーバ装置12は、道路地図等の地図データを記憶する地図データ記憶部20と、制御部22とを備える。
【0028】
サーバ装置12の制御部22は、マイクロコンピュータ及びDSP(デジタル信号処理器)等により構成され、CPUが各種入力に基づきROM等のメモリに記憶されているプログラムを実行することで各種の機能を実現する機能実現部(機能実現手段)としても動作する。この実施形態において、制御部22は、それぞれ詳細を後述する充電可能地点登録部26、充電可能地点配信部28、及び通信部30等として機能する。
【0029】
一方、ナビゲーション装置18は、道路地図等の地図データを記憶する地図データ記憶部32と、電動車両16(自車両)の現在位置(緯度、経度情報)を検出するGPS(Global Positioning System)装置34(現在位置検出部)と、制御部{ナビゲーションECU(Electronic Control Unit)}36とを備える。
【0030】
ナビゲーションECU36は、マイクロコンピュータ及びDSP(デジタル信号処理器)等により構成され、CPUが各種入力に基づきROM等のメモリに記憶されているプログラムを実行することで各種の機能を実現する機能実現部(機能実現手段)としても動作する。この実施形態において、ナビゲーションECU36は、それぞれ詳細を後述する充電可能地点判定部38、充電可能地点登録部40、送信要否判定部42、及び通信部44等として機能する。
【0031】
充電可能地点判定部38には、GPS装置34及び充電可能地点登録部40の他、メインスイッチ46、車速センサ48、バッテリ監視部50、カレンダ・時計52(年月日時刻発生部)、及び地図データ記憶部32が接続されている。
【0032】
メインスイッチ46のオン操作によりバッテリ100から図示しない電動機への電力の供給が可能となり電動車両16が走行可能状態又は走行状態とされ、メインスイッチ46のオフ操作によりバッテリ100と電動機の間の電力の送受が遮断され、電動車両16が停止状態とされる。
【0033】
なお、メインスイッチ46がオフ状態となっているときに、バッテリ監視部50により充電可能状態とされ、この充電可能状態中に、電動車両16の図示しない充電用プラグが充電スタンドのコンセントに差し込まれることで充電が行われる。
【0034】
車速センサ48は、電動車両16の車速を検出する。バッテリ監視部50は、電動機を含む車載負荷とバッテリ100との間に介装されバッテリ100の消費量及び残電気量(SOC)を算出するととともに、充電スタンドのコンセントに前記充電用プラグが差し込まれて充電がなされたときにバッテリ100の満充電を検出する、それぞれ公知の機能を有する。
【0035】
カレンダ・時計52は、年月日時刻を発生する。
【0036】
地図データ記憶部32には、運転者等のユーザにより予め登録された自宅地点を含む道路地図データの他、施設情報が記録されている。この実施形態において、施設(情報)には、高速道路のパーキングエリア・サービスエリア、市役所の駐車場、市民体育館の駐車場、公園の駐車場、自動車用品販売店舗の駐車場、ガソリンスタンド、ショッピングセンタの駐車場、ショッピングモールの駐車場、コンビニエンスストアの駐車場、無人有料駐車場等、公衆が利用可能な施設情報のジャンル、名称、及び位置情報(緯度・経度情報)が含まれている。
【0037】
特に、施設情報には、ジャンルとして「充電スタンド」が割り当てられており、充電スタンドは、種別(カテゴリ)として、自宅、友人宅等の公衆性(公衆利用性ともいう。)のない個人的な充電スタンド(個人的充電スタンド又はパーソナル充電スタンドともいう。)と、上述した高速道路のパーキングエリア・サービスエリア等の公衆利用性のある公共的な充電スタンド(公共充電スタンド又はパブリック充電スタンドともいう。)と、に分けられている。また、充電スタンドの施設情報には、急速充電スタンドか、200V充電スタンドか、100V充電スタンドかの種別分けもなされている。
【0038】
そして、地図データ記憶部32には、施設情報として、個人的充電スタンドの一覧表である個人的充電スタンド表(パーソナル充電スタンドテーブルともいう。)56と、公共充電スタンドの一覧表である公共充電スタンド表(パブリック充電スタンドテーブルともいう。)58と、が記憶される。個人的充電スタンド表56及び公共充電スタンド表58は、後述するように更新されて内容が充実されていく。なお、個人的充電スタンド表56には、自宅位置が含まれていなくてもよい。電動車両16の所有者等は、自宅に充電スタンドがあることを認識しているためである。
【0039】
また、サーバ装置12の地図データ記憶部20には、公共充電スタンド表60が記憶され更新され、内容が充実されていく。
【0040】
基本的には以上のように構成される、この実施形態に係る車載ナビゲーション装置18の動作について、図3〜図6に示すナビゲーション装置18に係るフローチャートを参照して以下に詳しく説明する。
【0041】
図3のステップS1において、充電可能地点判定部38は、メインスイッチ46がオフ状態になったどうかを監視し、オフ状態になったことを検出したとき(ステップS1;YES)、ステップS2において、GPS装置34で検出された現在位置(緯度・経度)と、バッテリ監視部50により検出された現在残電気量とを対応付けてメモリ(記憶部)に保存する。メモリに保存された現在位置を保存時現在位置といい、メモリに保存された現在残電気量を保存時残電気量という。次いで、ステップS3において、カレンダ・時計52を参照して保存時の年月日時刻を前記保存時残電気量及び前記保存時現在位置に対応させて保存する。
【0042】
図4のステップS11において、充電可能地点判定部38は、メインスイッチ46がオン状態になったかどうかを監視し、オン状態になったことを検出したとき(ステップS11;YES)、ステップS12において、GPS装置34から現在位置(緯度・経度)を検出し、オン状態になったときの現在位置と、前記のステップS1でオフ状態になったときの前記保存時現在位置と、が同じ位置であるかどうかを比較する。
【0043】
同じ位置であった場合(ステップS12;YES)、ステップS13において、充電可能地点判定部38は、前記保存時残電気量と、バッテリ監視部50により検出されている現在残電気量に基づき、当該現在残電気量から前記保存時残電気量を差し引いた差が充電量閾値以上の値であるかどうかを判定する。ここで、充電量閾値は、メインスイッチ46のオフ状態時に、バッテリ100が充電されたか否かを判定する値に設定されている。
【0044】
前記差、すなわち今回の充電量が充電量閾値以上の値であるとき(ステップS13;YES)、ステップS12で検出してある現在位置を充電可能地点登録候補位置(充電可能地点候補位置)としてメモリに記憶する。つまり、充電可能地点判定部38は、メインスイッチ46がオン状態とされたときに(ステップS11;YES)、電動車両16の位置の変化がないこと(ステップS12;YES)及び充電されたこと(ステップS13;YES)を確認した上で、現在位置を充電可能地点登録候補位置としてメモリに記憶する。
【0045】
次に、ステップS14において、充電可能地点判定部38は、前記充電可能地点登録候補位置が地図データ記憶部32の個人的充電スタンド表56又は公共充電スタンド表58に登録(記憶)されていないこと、すなわち充電可能地点として登録されていないことを判定する。
【0046】
前記充電可能地点登録候補位置が充電可能地点として登録されていないとき(ステップS14;YES)、ステップ15において、充電可能地点判定部38は、今回の充電に係る充電器種別を特定する処理を行う。
【0047】
図5は、充電可能地点判定部38により実行されるステップS15の充電器種別特定処理の詳細フローチャートである。
【0048】
ステップS15aにおいて、充電可能地点判定部38は、次の(1)式により単位時間当たりの充電量である充電速度[Ah/h]を算出する。
充電速度=(現在残電気量−保存時残電気量)÷(現在時刻−保存時時刻)
…(1)
【0049】
ステップS15bにおいて、充電速度[Ah/h]が、所定の充電速度閾値より大きい場合には、前記充電可能地点登録候補位置の充電器種別を急速充電器であると判別し、前記充電速度閾値より小さい場合には、充電用プラグに印加された電圧により200V普通充電器又は100V普通充電器であることを判別して、メモリに記憶する。
【0050】
次いで、図4のフローチャートにもどり、ステップS16において、充電可能地点登録部40は、メモリに記憶されている充電器種別と充電スタンドの現在位置との組み合わせに係る充電可能地点登録候補位置を、ステップS16の詳細フローチャートで説明する送信要否判定部42によるアップロード要否処理(サーバ装置12への送信要否処理)結果に基づいて、個人的充電スタンド表56又は公共充電スタンド表58に登録(記憶)する。
【0051】
図6は、ステップS16の充電可能地点登録処理の詳細フローチャートである。
【0052】
アップロード要否処理の具体的な処理内容として、ステップS16aにおいて、送信要否判定部42は、メモリに記憶されている充電器種別と充電スタンドの現在位置との組み合わせに係る充電可能地点登録候補位置に対し、公衆利用性が有るか否かを判定する。
【0053】
公衆利用性の有無の判定は、メモリに記憶されている充電器種別と充電スタンドの現在位置との組み合わせ(充電可能地点登録候補位置)中の、前記現在位置に基づいて地図データ記憶部32を参照し、前記現在位置付近(当該現在位置も含む。)に、前記施設情報(前記高速道路のパーキングエリア・サービスエリア等)が存在するか否かを判別し、前記施設情報が存在していなかった場合には(ステップS16a;NO)、ステップS16bにおいて、充電可能地点登録候補位置は、友人宅、知人宅等の個人的にのみ利用可能な充電スタンド位置であると判断して、個人的充電スタンド表56に登録(記憶)する。
【0054】
その一方、ステップS16aの判別において、前記充電可能地点登録候補位置の近傍に前記施設情報が存在していた場合には、公衆利用性があると判別し(ステップS16a;YES)、ステップS16cにおいて、その充電可能地点登録候補位置を公共充電スタンド表58に公衆利用性の有る充電可能地点として登録する。
【0055】
次いで、通信部44は、ステップS16dにおいて、登録した公衆利用性の有る充電可能地点をアップロード処理する。
【0056】
すなわち、このアップロード処理において、送信要否判定部42は、公共充電スタンド表58に登録した公衆利用性の有る充電可能地点を通信部44を通じてサーバ装置12に送信する。
【0057】
サーバ装置12の通信部30を通じて公衆利用性の有る充電可能地点を受信した当該サーバ装置12の充電可能地点登録部26は、公衆利用性の有る充電可能地点を地図データ記憶部20の公共充電スタンド表60に登録(記憶)する。
【0058】
なお、ステップS16dのアップロード処理は、ナビゲーション装置18の通信部44から図示しない移動通信網を通じてサーバ装置12の通信部30にデータを送信する処理であるので、一般に、通信費が発生する。したがって、ステップS16(図4参照)の現在地(充電可能地点登録候補位置)を充電可能地点としてサーバ装置12に登録する処理は、サーバ装置12から上述した交通情報等を取得する際に併せて行うことが費用の観点からは好ましい。
【0059】
サーバ装置12の充電可能地点配信部28は、公共充電スタンド表60に新規に公衆利用性の有る充電可能地点が登録されたとき、又は電動車両16のナビゲーション装置18から公衆利用性の有る充電可能地点の配信要求があったとき、公共充電スタンド表60の充電可能地点(充電器種別付き充電スタンドの位置データ及び充電スタンドを示すマーク)を、通信部30を通じて電動車両16に配信する。
【0060】
以上説明したように、この実施形態に係る車載ナビゲーション装置18は、充電可能地点判定部38が、電動車両16の充電情報に基づいて、現在位置が充電可能地点であると判定したとき、当該充電可能地点の公衆利用性の有無を、地図データ記憶部32に記憶されている地図データの施設情報(施設位置)を参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点をサーバ装置12へ送信し、公衆利用性が無い充電可能地点はサーバ装置12へ送信しないようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避できる。
【0061】
また、ナビゲーション装置18の送信要否判定部42は、地図データ記憶部32に記憶されている地図データの施設情報を参照し、充電可能地点の付近に施設が有る場合に、公衆利用性が有ると判定するようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を他車両が利用することを回避しつつ他車両が充電した公衆利用性が有る充電可能地点を、電動車両16が利用することができる可能性が得られる。
【0062】
施設(情報)とは、上述したように、高速道路のパーキングエリア・サービスエリア、市役所の駐車場、市民体育館の駐車場、公園の駐車場、自動車用品販売店舗の駐車場、ガソリンスタンド、ショッピングセンタの駐車場、ショッピングモールの駐車場、コンビニエンスストアの駐車場、無人有料駐車場等をいう。
【0063】
[サーバ装置の実施形態]
次に、この発明の他の実施形態に係るサーバ装置について説明する。なお、以下に参照する図面においては、理解の便宜等のために、上述したナビゲーションシステム10で示したものと同一のものには同一の符号を付けてその詳細な説明を省略し、また、対応するものには同一の符号にアルファベット「A」を付け、説明がなるべく重複しないように説明する。
【0064】
図7は、ナビゲーション装置18Aとこの発明の他の実施形態に係るサーバ装置12Aとを含むナビゲーションシステム10Aの模式的構成図である。
【0065】
図8は、この発明の他の実施形態に係るサーバ装置12Aを含むナビゲーションシステム10Aの詳細構成を示すブロック図である。
【0066】
図8例のナビゲーション装置18Aは、図2例のナビゲーション装置18に比較して、概ね、送信要否判定部42が省略されたナビゲーションECU36Aを備えた構成とされ、図8例のサーバ装置12Aは、図2例のサーバ装置12に比較して、概ね、登録要否判定部24が追加された制御部22Aを有する構成とされている。
【0067】
図9の簡易的なフローチャートに示すように、ナビゲーション装置18AのステップS1〜S3、及びステップS11〜S15までの動作は、ナビゲーション装置18の動作と同一である。
【0068】
簡潔に説明を繰り返すと、ナビゲーションECU36Aは、メインスイッチ46がオフ状態になったとき(ステップS1;YES)、ステップS2、S3において、現在位置と、現在残電気量とを、年月日時刻に対応付けて、メモリに記憶する。
【0069】
さらに、ナビゲーションECU36Aは、メインスイッチ46がオン状態になったとき(ステップS1;YES)、このオン状態になったときの現在位置と、前記のオフ状態になったときの現在位置と、が同じ位置であった場合には(ステップS12;YES)、前記オフ時の残電気量と、現在残電気量に基づき、バッテリ100が充電されたか否かを判定し、今回の充電量が充電量閾値以上の値であるとき(ステップS13;YES)、前記のオン状態になったときの現在位置を充電可能地点登録候補位置としてメモリに記憶する。
【0070】
そして、ナビゲーションECU36Aは、前記充電可能地点登録候補位置が地図データ記憶部32の個人的充電スタンド表56又は公共充電スタンド表58に登録(記憶)されていないこと、すなわち充電可能地点として登録されていないとき(ステップS14;YES)、今回の充電に係る充電器種別を特定する処理(ステップS15)を行い、充電器種別を急速充電器、200V普通充電器又は100V普通充電器を判別して、メモリに記憶する。
【0071】
次いで、ステップS21において、ナビゲーションECU36Aの充電可能地点登録部40は、メモリに記憶されている充電スタンド種別付き充電可能地点登録候補位置を、通信部44を通じてサーバ装置12Aに送信する。
【0072】
図10は、他の実施形態に係るサーバ装置12Aの動作説明に供されるフローチャートである。
【0073】
図10のステップS31において、サーバ装置12Aの登録要否判定部24は、複数のナビゲーション装置18A(電動車両16A)から同一地点の充電スタンド種別付き充電可能地点の情報が送信されてきたかどうか(アップロードされたかどうか)を判断し、ステップS31の判断が肯定的となったとき(ステップS31;YES)、ステップS32において、登録要否判定部24は、充電スタンド種別付き充電可能地点の公衆利用性の有無について判断する。
【0074】
この場合にも、公衆利用性の有無の判断は、充電スタンド種別付き充電可能地点について、地図データ記憶部32を参照し、前記現在位置付近(当該現在位置も含む。)に、前記施設情報(高速道路のパーキングエリア・サービスエリア等)が存在するか否かを判別し、前記施設情報が存在していた場合には、公衆利用性があると判別し(ステップS32:YES)、ステップS33において、充電可能地点登録部26は、その充電スタンド種別付き充電可能地点を公共充電スタンド表60に公衆利用性の有る充電可能地点として登録(更新)する。
【0075】
次いで、ステップS34において、充電可能地点配信部28は、公共充電スタンド表60に新規に充電可能地点が登録されたとき、又は電動車両16Aのナビゲーション装置18Aから公衆利用性のある充電可能地点の配信要求があったとき、公共充電スタンド表60の充電可能地点(充電器種別付き充電スタンドの位置データ及び充電スタンドを示すマーク)を、通信部30を通じて電動車両16Aに配信する。
【0076】
サーバ装置12Aから電動車両16Aのナビゲーション装置18Aの通信部44を通じて配信された公衆利用可能性の有る充電可能地点を、充電可能地点登録部40は、当該公衆利用可能性のある充電可能地点であることを示すマーク(公共充電スタンドマーク)とともに、自車の公共充電スタンド表58に記憶し、以降、利用に供する。
【0077】
以上説明したように上述した実施形態に係るサーバ装置12Aによれば、サーバ装置12Aの登録要否判定部24は、電動車両16Aから受信した充電可能地点に関し、地図データ記憶部20に記憶されている地図データの施設情報を参照し、前記充電可能地点の付近に施設が有る場合に、公衆利用性が有ると判定し、公衆利用性の有る充電可能地点を公共充電スタンド表60に登録するとともに、電動車両16Aのナビゲーション装置18Aに配信するようにしたので、個人宅等のプライベートな充電可能地点を電動車両16Aが利用することを回避しつつ電動車両16Aが充電した公衆利用性が有る充電可能地点を、電動車両16Aが利用することができる。
【0078】
なお、上述した車載ナビゲーション装置18に係る実施形態、及びサーバ装置12Aに係る実施形態においては、充電可能地点の判定をナビゲーションECU36、36Aの充電可能地点判定部38により行うようにしているが、この発明は、上述の実施形態に限らず、例えば、メインスイッチ46のオフ時に、ナビゲーション装置から現在位置と残電気量をサーバ装置に送信し、また、メインスイッチ46のオン時にも、ナビゲーション装置から現在位置と残電気量をサーバ装置に送信することで、サーバ装置側で、充電可能地点であるか否かの判別、充電可能地点であれば充電器種別の判別をし、さらに公衆利用性の有無の判別を行うように構成を変更する等、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【符号の説明】
【0079】
10、10A…ナビゲーションシステム 12、12A…サーバ装置
16、16A…電動車両 18、18A…ナビゲーション装置
20、32…地図データ記憶部 22,22A…制御部
24…登録要否判定部 26、40…充電可能地点登録部
30、44…通信部 34…GPS装置
36…制御部(ナビゲーションECU) 38…充電可能地点判定部
42…送信要否判定部 50…バッテリ監視部
56…個人的充電スタンド表 58…公共充電スタンド表
100…バッテリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データを記憶する地図データ記憶部と、
自車両の現在位置を検出する現在位置検出部と、
前記自車両の充電情報に基づいて、前記現在位置検出部で検出された現在位置が充電可能地点か否かを判定する充電可能地点判定部と、
前記充電可能地点判定部で判定された充電可能地点、及び外部のサーバ装置から受信した充電可能地点を前記地図データ記憶部に登録する充電可能地点登録部と、
前記充電可能地点判定部で判定された前記充電可能地点の前記サーバ装置への送信要否を判定する送信要否判定部と、
前記送信要否判定部で送信要と判定された充電可能地点を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置から充電可能地点を受信する通信部と、
からなり、
前記送信要否判定部は、
前記充電可能地点の公衆利用性の有無を、前記地図データを参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点を送信要と判定する
ことを特徴とする車載ナビゲーション装置。
【請求項2】
地図データを記憶する地図データ記憶部と、
車載ナビゲーション装置から充電可能地点を受信し、前記車載ナビゲーション装置に対して充電可能地点を送信する通信部と、
前記車載ナビゲーション装置から受信した充電可能地点の前記地図データ記憶部への登録要否を判定する登録要否判定部と、
前記登録要否判定部で登録要と判定された充電可能地点を前記地図データ記憶部へ登録する充電可能地点登録部と、
からなり、
前記登録要否判定部は、
前記充電可能地点の公衆利用性の有無を、前記地図データを参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点を登録要と判定する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
請求項1記載の車載ナビゲーション装置において、
前記地図データ記憶部の地図データは、施設情報を含み、
前記送信要否判定部は、前記地図データの前記施設情報を参照し、前記充電可能地点の付近に施設が有る場合に、前記公衆利用性が有ると判定する
ことを特徴とする車載ナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項2記載のサーバ装置において、
前記地図データ記憶部の地図データは、施設情報を含み、
前記登録要否判定部は、前記地図データの前記施設情報を参照し、前記充電可能地点の付近に施設が有る場合に、前記公衆利用性が有ると判定する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項1】
地図データを記憶する地図データ記憶部と、
自車両の現在位置を検出する現在位置検出部と、
前記自車両の充電情報に基づいて、前記現在位置検出部で検出された現在位置が充電可能地点か否かを判定する充電可能地点判定部と、
前記充電可能地点判定部で判定された充電可能地点、及び外部のサーバ装置から受信した充電可能地点を前記地図データ記憶部に登録する充電可能地点登録部と、
前記充電可能地点判定部で判定された前記充電可能地点の前記サーバ装置への送信要否を判定する送信要否判定部と、
前記送信要否判定部で送信要と判定された充電可能地点を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置から充電可能地点を受信する通信部と、
からなり、
前記送信要否判定部は、
前記充電可能地点の公衆利用性の有無を、前記地図データを参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点を送信要と判定する
ことを特徴とする車載ナビゲーション装置。
【請求項2】
地図データを記憶する地図データ記憶部と、
車載ナビゲーション装置から充電可能地点を受信し、前記車載ナビゲーション装置に対して充電可能地点を送信する通信部と、
前記車載ナビゲーション装置から受信した充電可能地点の前記地図データ記憶部への登録要否を判定する登録要否判定部と、
前記登録要否判定部で登録要と判定された充電可能地点を前記地図データ記憶部へ登録する充電可能地点登録部と、
からなり、
前記登録要否判定部は、
前記充電可能地点の公衆利用性の有無を、前記地図データを参照して判定し、公衆利用性が有る充電可能地点を登録要と判定する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
請求項1記載の車載ナビゲーション装置において、
前記地図データ記憶部の地図データは、施設情報を含み、
前記送信要否判定部は、前記地図データの前記施設情報を参照し、前記充電可能地点の付近に施設が有る場合に、前記公衆利用性が有ると判定する
ことを特徴とする車載ナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項2記載のサーバ装置において、
前記地図データ記憶部の地図データは、施設情報を含み、
前記登録要否判定部は、前記地図データの前記施設情報を参照し、前記充電可能地点の付近に施設が有る場合に、前記公衆利用性が有ると判定する
ことを特徴とするサーバ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−107967(P2012−107967A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−256532(P2010−256532)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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