説明

車載ユニット装置およびタッチパネルによる操作方法

【課題】 ナビゲーション機能の動作時に、小さな操作キーを注視することなく感覚的にオーディオ再生機能の動作を制御可能な「車載ユニット装置およびタッチパネルによる操作方法」を提供する。
【解決手段】 ナビゲーション機能の動作時に、タッチパネル上の任意の場所で長押しの操作が行われたときに、オーディオ再生機能に関する操作入力モードへと遷移させるモード変更部11と、その操作入力モードにおいて、タッチパネル上の任意の場所で所定の操作が行われたときに、その操作内容に応じた動作を制御する動作制御部12とを設けることにより、表示画面上には小さなソフトキー釦を表示せず、画面上の任意の場所で長押しの操作をした後、任意の場所で所定の操作をすることによって、ナビゲーション機能の地図表示状態はそのままに、オーディオ再生機能に関する操作を感覚的に行うことができるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載ユニット装置およびタッチパネルによる操作方法に関し、例えば、車載用のナビゲーション装置やオーディオ装置に対する動作を制御するセンターユニット装置に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車載用の電子機器として、車両の走行案内を行うことによって運転者が所望の目的地に容易に到達できるようにしたナビゲーション装置や、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、MD(Mini Disc)、カセットテープ、ラジオ放送などの音声を再生するオーディオ装置などが提供されている。また、これらのナビゲーション装置やオーディオ装置を統括的に制御するセンターユニット装置も提供されている。
【0003】
従来のセンターユニット装置は、オーディオ動作を制御するための各種操作キーが、センターユニット装置の筐体に機械的あるいは物理的に取り付けられているもの(以下、ハードキー釦と言う)が殆どであった。ところが、これではキー配置のスペースを確保するために、表示パネルの大きさが制限されてしまう。そこで、ナビゲーション動作時の表示画面上に、オーディオ動作に必要な操作メニューを表示し、オーディオ用の各種操作キーをタッチパネルのソフトキー釦として実現する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−132741号公報
【0004】
従来のハードキー釦および特許文献1のようなソフトキー釦のどちらの場合にも、運転者が操作をするときは操作キーを注視する必要がある。しかしながら、運転中には安全上の問題から操作キーを注視することは好ましくなく、運転中の操作は実質的に困難であるという問題があった。このような問題を解決するために、タッチ操作によりタッチパネルから入力される軌跡データに基づいて動作指示を行うことによって、画面を注視することなく感覚的にオーディオ動作を制御できるようにしたカーオーディオ装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献2】特開2003−140820号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献2に記載のものはオーディオ専用の装置であり、ナビゲーション装置との連携は全く考慮されていない。そのため、ナビゲーション動作時に、特許文献2に記載の方法でオーディオ動作を制御することはできない。すなわち、ナビゲーション動作時に所定のタッチ操作を行うと、地図画面がスクロールするなどのナビゲーション動作に関する制御となってしまい、オーディオ動作を制御することができないという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、ナビゲーション機能やオーディオ再生機能など複数のソースに関する機能の動作を制御可能な車載ユニット装置において、ある機能の動作時に、操作キーを注視することなく感覚的に他の機能の動作を制御できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するために、本発明では、一の機能(例えばナビゲーション機能)の動作時に、タッチパネルで構成された表示画面上の任意の場所で第1の所定の操作が行われたときに、他の機能(例えばオーディオ再生機能)に関する操作入力モードへと遷移させ、その操作入力モードにおいて、表示画面上の任意の場所または表示画面をn分割した領域上の任意の場所で第2の所定の操作が行われたときに、その操作に応じた動作を制御するようにしている。
【発明の効果】
【0008】
上記のように構成した本発明によれば、表示画面上にソフトキー釦は表示されておらず、画面上の任意の場所で第1の所定の操作をすることによって、一の機能に関する表示状態はそのままで、他の機能に関する操作入力モードへと遷移させることができる。したがって、運転者は表示画面を注視することなく感覚的に操作入力モードを変更することができる。また、操作入力モードを変更した後も、表示画面上にソフトキー釦は表示されておらず、画面上の任意の場所または表示画面をn分割した領域上の任意の場所で第2の所定の操作をすることによって、一の機能に関する表示状態はそのままで、他の機能に関する動作を制御することができる。したがって、運転者は表示画面を注視することなく感覚的に他の機能の動作を制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明による車載ユニット装置を含む車載システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態の車載システムは、本発明の車載ユニット装置に相当するセンターユニット装置10に対してナビゲーション装置20およびオーディオ装置30が接続されて構成されている。
【0010】
ナビゲーション装置20は、車両の走行案内を行うことによって運転者が所望の目的地に容易に到達できるようにしたものであり、自立航法センサやGPS(Global Positioning System)受信機などを用いて車両の現在位置を検出し、その近傍の地図データを記録媒体から読み出して画面上に表示する。そして、画面上の所定箇所に自車位置を示す自車位置マークを重ね合わせて表示することにより、車両が現在どこを走行しているのかを一目で分かるようにしている。
【0011】
オーディオ装置30は、CD、DVD、MD、カセットテープ、ラジオ放送などの各種音声を再生するものである。センターユニット装置10は、これらのナビゲーション装置20やオーディオ装置30を統括的に制御するものである。このセンターユニット装置10は、タッチパネルスクリーン1およびハードキー釦による電源スイッチ4を備えている。タッチパネルスクリーン1については後述する。
【0012】
なお、ここでは、センターユニット装置10、ナビゲーション装置20、オーディオ装置30をそれぞれ別体とし、それぞれを接続する構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、センターユニット装置10がナビゲーション装置20およびオーディオ装置30の機能を含み、ナビゲーション機能およびオーディオ再生機能を含んだ一体のセンターユニット装置10として構成するようにしても良い。
【0013】
図2は、センターユニット装置10の要部構成例を示す図である。図2に示すように、本実施形態のセンターユニット装置10は、タッチパネルスクリーン1、タッチパネルコントローラ2およびマイクロコンピュータ(マイコン)3を備えて構成されている。
【0014】
タッチパネルスクリーン1は、表示パネル1bの表面にタッチパネル1aが、表示パネル1bの裏面に振動を発生する振動パネル1c(本発明の振動発生手段に相当する)が設けられて構成されている。ここで、振動パネル1cの振動は、表示パネル1bを介してタッチパネル1aに伝わるようになっている。
【0015】
タッチパネルコントローラ2は、ユーザにより触れられたタッチパネル1a上の座標を検出し、座標情報としてマイコン3に出力する。ここで、タッチパネル1aをユーザが触れたか否かを検出するためには、例えば抵抗膜方式や赤外線方式等が使用される。
【0016】
このタッチパネルコントローラ2は、タッチパネル1aが触れられている間、対応する座標情報をマイコン3に出力し続ける。例えば、ユーザがタッチパネル1aをシングルクリックすると、触れられた位置の座標情報が1回出力される。また、ユーザがタッチパネル1aをダブルクリックすると、触れられた位置の座標情報が2回断続的に出力される。また、ユーザがタッチパネル1aをなぞる動作をすると、なぞった位置に対応する複数の座標情報が連続的に出力される。さらに、ユーザがタッチパネル1aの一箇所を所定時間触れ続けると、その触れた位置に対応する座標情報が、触れられている間ずっと継続的に出力され続ける。
【0017】
マイコン3は、タッチパネルコントローラ2より出力される座標情報に基づいて、ナビゲーション装置20に対する操作を行う第1の操作入力モードか、オーディオ装置30に対する操作を行う第2の操作入力モードかを判定する。また、マイコン3は、タッチパネルコントローラ2より出力される座標情報に基づいて、タッチパネル1a上のどの場所でどのような操作が行われたかを判定する。そして、その判定した操作内容に対応する機器制御信号を操作対象の電子機器(ナビゲーション装置20またはオーディオ装置30)に出力する。
【0018】
また、マイコン3は、タッチパネル1aに対して何らかの操作が行われたときに、振動パネル1cを振動させることにより、表示パネル1bを介して一体的に取り付けられているタッチパネル1aを振動させる。ユーザがタッチパネル1aをなぞる動作をしたときは、タッチパネルコントローラ2から連続的に出力される複数の座標情報に基づいてタッチ位置の移動距離を検出し、所定の距離毎に1回ずつ振動を発生させる。振動のパターンは、操作の種類ごとに変えるようにしても良い。そうすれば、タッチパネル1aからユーザにフィードバックされる振動のパターンに応じて、どのような操作を行ったのかを感覚的に確認することができる。
【0019】
図3は、マイコン3の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態のマイコン3は、その機能構成として、モード変更部11、動作制御部12およびデータ記憶部13を備えている。なお、このマイコン3は、実際にはCPU、ROM、RAMなどを備えて構成されており、ROMやRAMに格納されているプログラムに従ってCPUが各種の制御を行うことによって上述の各機能が実現される。RAMは、そのプログラムの実行過程で得られるデータや、実行の結果得られるデータを一時的に格納する。
【0020】
モード変更部11は、ナビゲーション装置20の機能の動作時(第1の操作入力モードの設定時)に、タッチパネル1a上の任意の場所で所定時間以上の長押し(本発明における第1の所定の操作に相当)が行われたか否かを判定し、長押し操作が行われたときに、オーディオ装置30の機能に関する第2の操作入力モードへと遷移させる。逆に、第2の操作入力モードの設定時に、タッチパネル1a上の任意の場所で所定時間以上の長押しが行われたか否かを判定し、長押し操作が行われたときに、第1の操作入力モードへと遷移させる。設定された操作入力モードの情報は、例えば上述のRAMに格納される。
【0021】
動作制御部12は、第1の操作入力モードまたは第2の操作入力モードにおいて、タッチパネル1a上の任意の場所、または、タッチパネル1aをn分割(例えば2分割)した領域上の任意の場所で所定の操作(本発明における第2の所定の操作に相当)が行われたか否かを判定し、所定の操作が行われたときに、その操作内容に応じた機器制御信号を操作対象の電子機器(ナビゲーション装置20またはオーディオ装置30)に出力する。
【0022】
データ記憶部13は、操作入力モードの種類と、操作内容の種類と、動作制御の種類とを対応付けたテーブル情報を記憶している。図4は、このテーブル情報の記憶例を示す図である。図4において、符号41で示すレコードは、第1の操作入力モードにおいて、タッチパネル1aを任意の方向になぞる操作が行われたときは、地図画面をその任意の方向に操作量の分だけスクロールさせる動作を行うことを示している。
【0023】
また、符号42で示すレコードは、第2の操作入力モードにおいて、タッチパネル1a上の任意の場所でタッチパネル1aを左から右へなぞる操作が行われたときに、オーディオの早送り動作を行うことを示している。また、符号43で示すレコードは、第2の操作入力モードにおいて、タッチパネル1a上の任意の場所でタッチパネル1aを右から左へなぞる操作が行われたときに、オーディオの巻戻し動作を行うことを示している。また、符号44で示すレコードは、第2の操作入力モードにおいて、早送り動作または巻戻し動作の実行中に、タッチパネル1a上の任意の場所がタッチされたときに、早送り動作または巻戻し動作を停止することを示している。
【0024】
また、符号45で示すレコードは、第2の操作入力モードにおいて、タッチパネル1aを2分割(例えば、左右に2分割)した一方の領域(例えば右側の領域)上における任意の場所がタッチされたときに、オーディオのトラックアップ動作を行うことを示している。また、符号46で示すレコードは、第2の操作入力モードにおいて、タッチパネル1aを2分割した他方の領域(例えば左側の領域)上における任意の場所がタッチされたときに、オーディオのトラックダウン動作を行うことを示している。
【0025】
また、符号47で示すレコードは、第2の操作入力モードにおいて、タッチパネル1a上の任意の場所でタッチパネル1aを下から上へなぞる操作が行われたときに、オーディオのボリュームアップ動作を行うことを示している。また、符号48で示すレコードは、第2の操作入力モードにおいて、タッチパネル1a上の任意の場所でタッチパネル1aを上から下へなぞる操作が行われたときに、オーディオのボリュームダウン動作を行うことを示している。
【0026】
次に、上記のように構成した本実施形態によるセンターユニット装置10の動作について説明する。図5は、センターユニット装置10の動作例を示すフローチャートである。図5において、センターユニット装置10の電源投入直後は、デフォルトとしてナビゲーション装置20の機能が実行され、タッチパネルスクリーン1には地図画像が表示される。また、電源投入直後は、デフォルトとして第1の操作入力モードがRAMに設定される(ステップS1)。第1の操作入力モードは、ナビゲーション装置20に関する操作入力モードである。
【0027】
次に、マイコン3のモード変更部11は、タッチパネル1a上の任意の一箇所で所定時間以上の長押し操作が行われたか否かを判定し(ステップS2)、長押し操作が行われたときは、操作入力モードの設定を変更する(ステップS3)。例えば、第1の操作入力モードが設定されている状態で長押し操作が行われると、第2の操作入力モードがRAMに設定される。第2の操作入力モードは、オーディオ装置30に関する操作入力モードである。このように第2の操作入力モードに遷移しても、ナビゲーション装置20の機能が引き続き実行されており、タッチパネルスクリーン1には地図画像が表示され続ける。
【0028】
この状態で、マイコン3の動作制御部12は、タッチパネル1aに対して何らかの操作が行われたか否かを判定する(ステップS4)。ここでは、タッチパネルコントローラ2から座標情報が入力されたか否かを判定する。座標情報が入力されない場合はステップS2の処理に戻る。一方、座標情報が入力された場合には、その入力された座標情報に基づいて操作内容を判定するとともに、RAMに設定されている操作入力モード情報と、データ記憶部13に記憶されているテーブル情報とに基づいて、操作内容に対応する動作制御内容を判定する(ステップS5)。
【0029】
そして、マイコン3は、判定した操作内容に応じて振動パネル1cを振動させた後(ステップS6)、判定した動作制御内容に該当する機器制御信号を操作対象の電子機器(ナビゲーション装置20またはオーディオ装置30)に出力する(ステップS7)。
【0030】
機器制御信号を出力して対象機器の動作制御を実行した後は、ステップS2の処理に戻り、再び長押し操作が行われたか否かを監視する。なお、ステップS7における動作制御の実行後に、ステップS2ではなくステップS1の処理に戻るようにしても良い。ステップS2に戻る場合は、長押しを行う度に操作入力モードが変わるようになされるのに対し、ステップS1に戻る場合は、第2の操作入力モードにて所定の操作が行われた後は、第1の操作入力モードに自動的に戻るようになる。
【0031】
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、ナビゲーション装置20の機能の動作時に、タッチパネル1aで構成された表示画面上の任意の一箇所で長押しの操作が行われたときに、オーディオ装置30の機能に関する第2の操作入力モードへと遷移させる。また、その第2の操作入力モードにおいて、地図画像が表示された表示画面上にソフトキー釦は表示されておらず、当該表示画面上の任意の場所または表示画面を2分割した領域上の任意の場所で所定の操作が行われたときに、その操作に応じた動作を制御するようにしている。
【0032】
これにより、表示画面上の任意の場所で長押しの操作をすることによって、ナビゲーション画面の地図表示状態はそのままで、オーディオ再生機能に関する操作入力モードへと遷移させることができる。したがって、運転者は表示画面を注視することなく感覚的に操作入力モードを変更することができる。また、操作入力モードを変更した後も、表示画面上にソフトキー釦は表示されておらず、表示画面上の任意の場所で所定の操作をすることによって、オーディオ再生機能に関する動作を制御することができる。したがって、運転者は表示画面を注視することなく感覚的にオーディオの動作を制御することができる。
【0033】
なお、上記実施形態では、操作入力モードを変更するときの操作方法として所定時間以上の長押し操作を例に挙げて説明したが、第1の所定の操作はこれに限定されない。また、第2の操作入力モードに遷移した後における第2の所定の操作として幾つか例を挙げたが、これに限定されない。異なる動作を指示するために互いに区別が可能な操作方法であれば、任意に適用することが可能である。
【0034】
また、上記実施形態では、表示画面を2分割して何れの領域がタッチされるかによって動作制御内容を変える例について説明したが、2分割に限定されるものではない。ただし、分割数を多くし過ぎると操作時に表示画面を注視する必要が出てくるので、分割数はあまり多くしないのが好ましい。
【0035】
また、上記実施形態では、ナビゲーション機能の実行時に、ナビゲーション画面の地図表示をそのままにして、バックグランドでオーディオ再生機能の動作を制御する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、オーディオ再生機能の実行時に、オーディオ画面の表示(例えば、テレビ画像)をそのままにして、バックグランドでナビゲーション機能の動作を制御するようにしても良い。
【0036】
また、上記実施形態では、ナビゲーション装置20とオーディオ装置30を操作対象機器の例に挙げて説明したが、操作対象機器はこれらに限定されない。例えば、ハンズフリー装置やエアコンなどの他の車載電子機器であっても良い。すなわち、例えばナビゲーション機能の実行時に、ナビゲーション画面の地図表示をそのままにして、バックグランドでハンズフリー通話機能やエアコンの動作を制御することが可能である。
【0037】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、車載用の複数の電子機器の動作を統括的に制御可能なセンターユニット装置に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明による車載ユニット装置を含む車載システムの構成例を示す図である。
【図2】本実施形態によるセンターユニット装置の要部構成例を示す図である。
【図3】本実施形態によるマイコンの機能構成例を示すブロック図である。
【図4】本実施形態のデータ記憶部に記憶されるテーブル情報の例を示す図である。
【図5】本実施形態によるセンターユニット装置の動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0040】
1 タッチパネルスクリーン
1a タッチパネル
1b 表示パネル
1c 振動パネル
2 タッチパネルコントローラ
3 マイコン
10 センターユニット装置
11 モード変更部
12 動作制御部
13 データ記憶部
20 ナビゲーション装置
30 オーディオ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のソースに関する機能の動作を制御可能な車載ユニット装置において、
一のソースに関する機能の動作時に、タッチパネルで構成された表示画面上の任意の場所で第1の所定の操作が行われたか否かを判定し、上記第1の所定の操作が行われたときに、他のソースに関する機能の操作入力モードへと遷移させるモード変更手段と、
上記他のソースに関する機能の操作入力モードにおいて、上記表示画面上の任意の場所または上記表示画面をn分割した領域上の任意の場所で第2の所定の操作が行われたか否かを判定し、上記第2の所定の操作が行われたときに、その操作に応じた動作を制御する動作制御手段とを備えたことを特徴とする車載ユニット装置。
【請求項2】
上記一のソースに関する機能はナビゲーション機能、上記他のソースに関する機能はオーディオ再生機能であることを特徴とする請求項1に記載の車載ユニット装置。
【請求項3】
上記動作制御手段は、上記第2の所定の操作として、上記表示画面上の任意の場所で上記タッチパネルを左から右へなぞる操作が行われたときに、オーディオの早送り動作を制御し、上記表示画面上の任意の場所で上記タッチパネルを右から左へなぞる操作が行われたときに、オーディオの巻戻し動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の車載ユニット装置。
【請求項4】
上記動作制御手段は、上記早送り動作または上記巻戻し動作の実行中に、上記第2の所定の操作として上記表示画面上の任意の場所がタッチされたときに、上記早送り動作または上記巻戻し動作を停止することを特徴とする請求項3に記載の車載ユニット装置。
【請求項5】
上記動作制御手段は、上記第2の所定の操作として、上記表示画面を2分割した一方の領域上における任意の場所がタッチされたときに、オーディオのトラックアップ動作を制御し、上記表示画面を2分割した他方の領域上における任意の場所がタッチされたときに、オーディオのトラックダウン動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の車載ユニット装置。
【請求項6】
上記動作制御手段は、上記第2の所定の操作として、上記表示画面上の任意の場所で上記タッチパネルを下から上へなぞる操作が行われたときに、オーディオのボリュームアップ動作を制御し、上記表示画面上の任意の場所で上記タッチパネルを上から下へなぞる操作が行われたときに、オーディオのボリュームダウン動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の車載ユニット装置。
【請求項7】
上記第1の所定の操作または上記第2の所定の操作が行われたときに上記タッチパネルを振動させる振動発生手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の車載ユニット装置。
【請求項8】
複数のソースに関する機能の動作を制御可能な車載ユニット装置におけるタッチパネルによる操作方法であって、
一のソースに関する機能の動作時に、上記タッチパネルで構成された表示画面上の任意の場所で第1の所定の操作が行われたか否かを判定し、上記第1の所定の操作が行われたときに、他のソースに関する機能の操作入力モードへと遷移するステップと、
上記他のソースに関する機能の操作入力モードにおいて、上記表示画面上の任意の場所または上記表示画面をn分割した領域上の任意の場所で第2の所定の操作が行われたか否かを判定し、上記第2の所定の操作が行われたときに、その操作に応じた動作を制御するステップとを有することを特徴とするタッチパネルによる操作方法。
【請求項9】
上記第1の所定の操作または上記第2の所定の操作が行われたときに上記タッチパネルを振動させるステップを更に有することを特徴とする請求項8に記載のタッチパネルによる操作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−1498(P2006−1498A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−182368(P2004−182368)
【出願日】平成16年6月21日(2004.6.21)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】