説明

車載情報装置及び車載情報システム

【課題】子画面表示のアプリケーションの切り替えや、全画面と子画面との間の切り替えを簡便に行う。
【解決手段】画像の表示を行う画像表示手段5と、ユーザの操作の入力を行う入力手段4と、機器用のアプリケーションのプログラムが記録された記録手段2と、処理手段1とを備える。処理手段1は、画像表示手段5の画面へ画像表示をするアプリケーションの選択用のタブが集合した全画面切り替え用のタブ群及び、画像表示手段5の画面分割を行って子画面を形成しこの子画面へ画像表示をするアプリケーションの選択用のタブが集合した子画面切り替え用のタブ群を画像表示手段5に表示し、入力手段4からの入力情報によって、選択されたタブに対応するアプリケーションを記録手段2から読み出し、対応する画面で実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両に搭載され、情報を表示する車載情報装置及び車載情報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カーナビゲーション装置は、車両の現在位置を地図上に表示したり、目的地までのルートを案内したりするだけではなく、AV(Audio Visual)機能を有したり、各種の情報を表示する車載情報装置としての機能も有するようになってきた。従来のナビゲーション装置においては、カーナビゲーションばかりではなく、TVやDVD(Digitel Versatile Disc)/CD(Compact Disc)等のアプリケーションも使用可能となっており、これらの切り替えは、画面の下に表示したタブで操作することが記載されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−207966号公報(第5頁、第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のナビゲーション装置、ナビゲーション方法、およびナビゲーション用プログラムにおいては、1つのアプリケーションを選択して使用し、これが表示装置の全体を占める全画面表示においては使いやすく機能していたが、表示装置の画面を分割して子画面を形成し、複数のアプリケーションを使用し表示するいわゆる子画面表示や、全画面と子画面とをタッチスイッチにより素早く切り替えることはできなく、これらを簡便に使用することは困難であるという問題があった。
【0005】
この発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、子画面表示のアプリケーションの切り替えや、全画面と子画面との間の切り替えを簡便に行う車載情報装置及び車載情報システムを得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る車載情報装置は、画像の表示を行う画像表示手段と、ユーザの操作の入力を行う入力手段と、機器用のアプリケーションのプログラムが記録された記録手段と、処理手段とを備える。処理手段は、画像表示手段の画面へ画像表示をするアプリケーションの選択用のタブが集合した全画面切り替え用のタブ群及び、画像表示手段の画面分割を行って子画面を形成しこの子画面へ画像表示をするアプリケーションの選択用のタブが集合した子画面切り替え用のタブ群を画像表示手段に表示し、入力手段からの入力情報によって、選択されたタブに対応するアプリケーションを記録手段から読み出し、対応する画面で実行するものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、全画面切り替え用のタブ群と子画面切り替え用のタブ群とを用いてアプリケーションを切り替えるので、全画面と子画面との間や、子画面のアプリケーションの切り替えを簡便に行うことができ、ユーザの利便性が向上した車載情報装置が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における車載情報装置を示すブロック図である。処理手段であるメインCPU(Central Processing Unit)1は、機器用のアプリケーションのプログラム等が記録された記録手段であるHDD(Hard Disk Drive)2からプログラムを読み出し、内蔵メモリ3をプログラムの実行エリアとして利用して種々の処理を行う。その際、ユーザの操作の入力を行う入力手段であるタッチパネル4からの入力情報によって、アプリケーションを切り替えて実行し、画像の表示を行う画像表示手段である液晶モニタ5にアプリケーションの実行時の画面を表示する。また、音声は、アンプ6を介してスピーカ7から音を出力する。なお、ここでは、タッチスイッチとして液晶モニタ5の上に透過型のタッチパネル4が形成されており、液晶モニタ5の表示に従って簡単に操作が入力できるように構成されているが、リモコン等で操作されるようにしても良い。
【0009】
具体的には、メインCPU1はHDD2からナビゲーション用のプログラムを読み出し、内蔵メモリ3を利用してナビゲーションプログラムを開始する。また、HDD2に格納された地図DB(データベース)から地図DBも読み出すと共に、ナビゲーション機器であるGPS(Global Positioning System)8と車速パルス9からそれぞれ現在位置と車速を読み取り、地図上に現在位置を重畳させた表示データを作成し、液晶モニタ5に画像表示をする。その後、タッチパネル4を用いたユーザの操作により、ルート設定やナビゲーション等を行う。
【0010】
また、メインCPU1は、車載情報装置に接続されているナビゲーション機器、AV機器、放送受信機器、通信機器、車両制御機器、及び、携帯機器用のアプリケーションの選択用のタブを、全画面切り替え用のタブ群と、子画面切り替え用のタブ群とに表示する。その後、ユーザによるタッチパネル4からのアプリケーションのタブの選択に応じて、放送受信機器であるDTV(デジタルテレビ)受信機10とラジオ受信機11や、AV機器であるCD/DVD/BD(Blu−ray Disc)ドライブ12に関してもそれぞれのアプリケーションプログラムを読み出し、実行する。さらに、機器I/F(インターフェース)13を介して、携帯機器とAV機器を兼ねるメモリオーディオ14、携帯機器と通信機器を兼ねる携帯電話15、通信機器であるETC(Electronic Toll Collection System)16が接続され、それぞれを制御するとともに画像、音声、情報を取り出すことができる。なお、エアコン等の車両制御機器が接続されている場合は、温度設定等を行ってもよい。
【0011】
このように構成された車載情報装置の動作について図2、3に示す画面表示の例と図4のフローチャートを基に説明する。まず、電源投入後所定の操作により図2(a)に示すようなナビアプリが全画面表示される。この図において、縦のタブ群(100a〜100e)は全画面切り替え用のタブ群であり、横のタブ群(110a〜110e)は子画面切り替え用のタブ群である。ここで、右の全画面切り替え用のタブ群の中の例えばDTVのタブ100bをタッチすると図2(b)に示すようにDTVが全画面表示される。また、図2(a)の画面状態において、子画面の例えばDTVタブ110bをタッチすると、図3(a)に示すように今まで表示されていたナビ画面が左側に表示されると共に、DTVが子画面に表示される(ナビ−DTV画面)。また、図2(a)の状態において、子画面の例えばNAVIタブ110aをタッチすると、図3(b)に示すようにナビ−ナビ画面となる。この2つのナビ画面は表示場所や、縮尺を適宜切り替えても良い。
【0012】
次に動作について図4を基に説明をする。この図は画面切り替えのフローチャートである。まず、図2(a)に示すように初期全画面表示(ステップS200)を行う。その後、現状の画面内での操作(ステップS210)を行う。つまり、画面内の機能の制御は、その画面に表示されたアイコン等で行う。さて、その後、全画面切り替え用のタブ群の中のタブ(以下全画面タブと呼ぶ)が押されたかどうかを判断し(ステップS220)、タブが押されたときは、ステップS221へ進む。全画面タブが押されていないときは、子画面切り替え用のタブ群の中のタブ(以下子画面タブと呼ぶ)が押されたかを判断し(ステップS230)、押されたときはステップS231へ進む。押されていないときは、全画面タブも子画面タブも押されていないのでステップS210へ戻る。
【0013】
全画面タブが押された後のステップS221では、今まで全画面表示であったかを判断する。全画面表示であった場合は、全画面のままとし、ステップS223へ移る。違う場合は、2画面を全画面へと切り替え(ステップS222)、ステップ223へ移る。ステップS223では、押されたタブに応じたアプリを全画面に表示する。その後、ステップS210へ戻る。
【0014】
子画面タブが押された後のステップS231では、今まで2画面であったかを判断する。違う場合は全画面表示であったため、全画面を2画面表示とする(ステップS232)。ただしその場合、図3(a)、(b)に示すように左画面は元の全画面のアプリを表示し(ステップS233)ステップS234へ進む。2画面であった場合は2画面のままとし、ステップS234へ進む。ステップS234では、右子画面は押されたタブに対応したアプリを表示する。その後、ステップS210へ戻る。
【0015】
なお、図示はしないが、縦に子画面切り替え用のタブ群を配置し、横に全画面切り替え用のタブ群を配置しても同様の効果がある。また、縦のタブ群を使わずに、横のタブ群同士としてもよい。この場合は、例えば左側のタブ群を全画面切り替え用、右側のタブ群を子画面切り替え用に配置しても良い。また、全画面切り替え用と子画面切り替え用のタブの色・形状・サイズを変えても良い。この場合見分けやすいので使い勝手が向上する。例えば、全画面切り替え用は角を丸の長方形にしてもよい。さらに、現在選択・表示されているタブの色や形と、選択されていないタブの色や形を変えても良い。
【0016】
また、図5(a)に示すように全画面タブを左側の縦に並べてもよい。この場合、2画面時に(図5(b))、左側の画面が全画面の縮小版、右側が子画面となる。
【0017】
このように構成された車載情報装置においては、全画面切り替え用のタブ群と子画面切り替え用のタブ群とを用いてアプリケーションを切り替えるので、全画面と子画面との間や、子画面のアプリケーションの切り替えを簡便に行うことができ、ユーザの利便性が向上した車載情報装置が得られる。また、全画面切り替え用のタブ群と子画面切り替え用のタブ群の内の一方のタブ群が横方向に、他方のタブ群が縦方向にあると、これらのタブ群が見分け易くなるので、使い勝手が向上する
【0018】
また、運転者側に縦と横のタブ群を配置すると、運転者の利便性が向上する。また、縦のタブ群を使わずに、横のタブ群同士にすると、助手席のユーザも使いやすくなる。また、全画面タブを左の縦列にした場合、主要画面(2画面の左画面)と全画面タブが連続し、子画面と子画面タブも連続しているため、画面が分かりやすく、より使い勝手が向上する。さらに、タブの色・形状・サイズを変えた場合は、見分けやすくなるので、更に使いやすくなる。
【0019】
実施の形態2.
実施の形態1では、図6(a)に示すように子画面切り替え用のタブ群の長さは適当な長さであったが、本実施の形態2では図6(b)に示すように子画面切り替え用のタブ群の長さを子画面のサイズに対応させて寸法を合わせた表示装置について述べる。
【0020】
ここでの装置構成は図1のブロック図と同じであり、動作も図4のフローチャートと同じである。ただし、実施の形態1では、図6(a)に示すように、子画面用のタブ群の長さnは子画面の横サイズNと同一ではなかったが、ここでは、図6(b)のように子画面用のタブ群の長nを子画面の横サイズNに対応させ、揃える。また、全画面用のタブ群の長さも、主画面の縦サイズMに対応させて、同じ長さにしてもよい。
【0021】
また、図示はしないが、2画面の境をドラッグすることで、主画面と子画面の描画エリアの幅を変更しても良い。このときには子画面用のタブ群のサイズも子画面サイズに連動して変更されるとよい。
【0022】
このように構成された車載情報装置では、タブ群の長さがアプリケーション実行時の画面の幅と同じなので、画面の幅が分かりやすく、かつ主画面と子画面が見分け易くなる。また、2画面の境をドラッグで変更すると、見たい画面の幅を簡単に大きくすることができるので、利便性が向上する。
【0023】
実施の形態3.
実施の形態1〜2では、予め車両に搭載されている機器のアプリのタブを表示していたが、本実施の形態3では、携帯機器のように持ち運びが可能なため、車載情報機器に取り付け・取り外しができる機器のアプリのタブ表示や、使用が出来ない状態のアプリのタブ表示について述べる。ここでの装置構成は図1のブロック図と同じであり、動作も図4のフローチャートと同じである。
【0024】
車載情報装置に取り付けた機器によって、その機器が使用可能となったときは、その機器用のアプリのタブを表示し、その機器を取り外すことによってアプリが使えなくなるときは、タブ表示を省略しても良い。例えば、メモリオーディオが接続されていない状態では、図6(b)と同様であるが、メモリオーディオが接続されると、図7に示すように、全画面切り替え用のタブ群及び子画面切り替え用のタブ群に自動的にメモリタブ(101fと110f)が追加表示される。携帯電話等を接続した場合も同様である。機器I/F13としてBluetooth等で接続されるとタブが現れる。なお、タブ群の長さを子画面の長さと同じにしている場合は、新たに追加されるタブのため、タブの数は増える。そのため、各々のタブの幅を若干狭し、タブ群と画面の長さを揃えると良い。
【0025】
また、機器の接続の有無にかかわらず、機器用のアプリのタブを表示させておく場合、機器が接続されていない時は、図8のメモリタブ101fと110fのように、暗く表示させ、使えない機能であることを示しても良い。または、タブの形状や大きさを変えても良い。 さらに、DTVやラジオなど放送受信機器や通信機器が受信できず、使用が出来ない状態の場合もタブを暗く表示させる等を行っても良い。
【0026】
このように構成された車載情報装置では、使える機器やアプリがタブからすぐに分かるので、ユーザの利便性が向上する。
【0027】
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、2画面のときに右の画面はそのままで左の主画面のみを切り替えるためには、一度全画面表示に切り替えた後、再度子画面表示をしなくてはならないため、操作が煩雑となる。本実施の形態4では、主画面用のタブ群を左上に設け、2画面時に全画面表示にすることなく左画面のアプリを切り替えることができるようにする。
【0028】
図9(a)に示す全画面表示時に左上のタブ群(111a〜111e)の中の、例えばDTVタブ111bを押すと、図9(b)に示す2画面となり、左画面がDTVの映像画面になる。このように左画面がタブに応じて変わり、右画面は全画面表示時のアプリが表示される。なお、右上のタブ群(110a〜110e)の中の適当なタブを押すと、右画面は押されたタブに応じて変化する。全画面切り替え用の縦のタブ群(101a〜101e)を押すと、2画面表示から全画面表示になる。この様に全画面と子画面間及び、子画面間でのアプリと画像を切り替えることができる。
【0029】
このように構成された車載情報装置では、2画面のときに全画面にすることなく左画面を切り替えることができるため、操作が煩雑とはならない。また、全画面と子画面間及び、子画面間でのアプリと画像を簡単に切り替えることができるため、利便性が向上する。
【0030】
実施の形態5.
実施の形態1〜4は、単独の装置としての使用であるが、本実施の形態5では、助手席や後席のAV機能等を制御できる車載情報システムに関するものである。
【0031】
図10は、全体システムの構成図を示す。この図において、ヘッドユニット20はシステム全体を制御し、ユーザに映像、音楽ソース、情報、機器操作等を提供すると共に、システム全体の為のUI(ユーザインターフェース)を持つ。このヘッドユニット20は、メインCPU1、HDD2、内蔵メモリ3、タッチパネル4、液晶モニタ5、アンプ6、スピーカ7から構成される。
【0032】
このシステムでは、機器間の信号や情報を伝達する車内網として、通常の配線や、有線や無線の車内LAN(Local Area Network)17を用いる。これらは、システムの構成要素を接続し、ヘッドユニット20から制御される音声、映像信号、制御信号、情報等をサブユニット21a〜21cに流す。車内LAN17は、既知のIEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)やMOST(Media Oriented Systems Transport)等で構成しても良い。車内LANに接続されたサブユニット21a〜21cは、サブCPU1a〜1cで制御される液晶モニタ5a〜5cと、シート個別のスピーカ7a〜7cで構成され、各シートに映像や音楽を提供する。なお、車内LANには、エアコン等の車両制御機器が接続されていてもよい。
【0033】
図10では、GPS8や車速パルス9で構成されるナビゲーション機器とCD/DVD/BDドライブ12はヘッドユニット20のメインCPU1に、DTV10とラジオ受信機11と、機器I/F13で接続されたメモリオーディオ14は、車内LAN17に接続されているが、これらの機器は、車内LAN17に接続されていても、ヘッドユニット20のメインCPU1に接続されていてもどちらでもよい。また、図1に示す構成のように、これらの機器を含めてヘッドユニットを構成してもよい。
【0034】
電源投入後、所定の操作で、図11(a)の全画面表示され、実施の形態4と同様に全画面と、左右の子画面が操作される。ここで、Seatタブ101gを押すと、それぞれの座席の配置に対応し、図11(b)に示すように4分画面が表示される。ここでは、右上画面は運転席(右ハンドル車の場合)、左上は助手席、右下は右後席、左下は左後席用の画面となり、それぞれの子画面には子画面切り替え用のタブ群が配列される。
【0035】
ここで、子画面のタブを押すと、ヘッドユニット20は、AVソース等と個別のサブユニットとを繋ぎ、各サブユニットのサブCPU1a〜1cが直接各アプリを実行するように制御する。図11(b)は、左上のDTVタブ、左下のラジオタブ、右上のナビタブ、右下のAudioタブが押された結果を表示している。このとき、助手席にあるサブユニットの液晶モニタにはDTV映像が、また、シート個別のスピーカにはDTVの音声が流れる。同様に、左後席にはラジオのチャンネル設定画面とラジオの音声が、右後席にはCD/DVD/BDの画面と音声が流れる。ここで、ヘッドユニットの液晶モニタに表示されている全画面用のタブ、例えばナビタブ101aを押すと、ヘッドユニットの液晶モニタは全画面の表示となる。なお、ここでは、各サブCPU1a〜1cが各アプリを実行していたが、メインCPU1が各アプリを実行し、各アプリの映像と音声を車内LANを通じて各サブユニットに配信してもよい。
【0036】
このように構成された車載情報システムの動作について図12のフローチャートを基に説明をする。まず、図11(a)に示すように初期全画面表示(ステップS300)を行う。次に、現状の画面内での操作(ステップS310)を行う。つまり、画面内の機能の制御は、その画面に表示されたアイコン等で行う。その後、タブが押されたかどうかを判断し(ステップS320)、タブが押されていないときは、ステップS310へ戻る。タブが押されたときは、Seatタブ101gかを判断し(ステップS330)、Seatタブ101gでは無い場合、実施の形態1〜4と同様の2画面と全画面との切り替え処理を実施する(ステップS331)。
【0037】
Seatタブ101gが押されたときは、4分割画面を表示する(ステップS340)。その後、それぞれの現状の画面内での操作(ステップS350)を行う。全画面タブ101a〜101fが押されたかどうかを判断し(ステップS360)、押された場合はタブに応じた全画面表示をする(ステップS361)。
【0038】
ステップS360で全画面タブが押されなかった場合は、子画面タブ110a〜110f、111b〜111f、112b〜112f、113b〜113fが押されたかどうかを判断する(ステップS370)。子画面タブが押されていない時はステップS350に戻る。押されたときは各タブに応じたアプリの切り替えを実施し(ステップS371)、その後、ステップS350に戻る。なお、画面内には表示されていないが、戻るタブや戻るアイコンが押された場合は、複数画面になる前の画面表示を行い、ステップS310へ戻ってもよい。
【0039】
なお、ここでは主にAVソースの制御を行ったが、エアコンなど、シート個別機能を制御できるようにしても良い。また、横方向に子画面切り替え用のタブ群を、縦方向に全画面切り替え用のタブ群を配置したが、縦方向に子画面切り替え用のタブ群を、横方向に全画面切り替え用のタブ群を配置しても良い。後席が2段ある場合は、6分割画面となり、この表示の方がシート配置と一致するので分かりやすい。
【0040】
また、本実施の形態ではサブユニットの液晶モニタにはタッチパネルが無いため、各座席のユーザがAVソース等を変更する際には、運転者等に変更してもらったり、リモコンを用いて操作を行ったりしても良い。また、各座席の液晶モニタにタッチパネルを設置し、各座席のタッチパネルを用いてAVソース等を変更できるようにしても良い。
【0041】
上記のように構成された車載情報装置では、各席ごとに個別の機器を使うことができるので、各々のユーザの好みに対応できる。また、全画面と4分割画面の切り替えや、4分割画面間での各アプリの切り替えも簡便に行うことができるので、利便性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】この発明の実施の形態1〜4を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1を示す全画面表示の例である。
【図3】この発明の実施の形態1を示す子画面表示の例である。
【図4】この発明の実施の形態1〜4の動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態1を示す画面表示の別の例である。
【図6】この発明の実施の形態2を示す画面表示の例である。
【図7】この発明の実施の形態3を示す画面表示の例である。
【図8】この発明の実施の形態3を示す画面表示の例である。
【図9】この発明の実施の形態4を示す画面表示の例である。
【図10】この発明の実施の形態5を示すブロック図である。
【図11】この発明の実施の形態5を示す画面表示の例である。
【図12】この発明の実施の形態5の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1 メインCPU(処理手段)
2 HDD(記録手段)
3 内蔵メモリ
4 タッチパネル(入力手段)
5 液晶モニタ(画像表示手段)
6 アンプ
7 スピーカ
8 GPS
9 車速パルス
10 DTV
11 ラジオ受信機
12 CD/DVD/BDドライブ
13 機器I/F
14 メモリオーディオ
15 携帯電話
16 ETC
17 車内LAN
20 ヘッドユニット
21a サブユニット1
21b サブユニット2
21c サブユニット3
100a〜100e 全画面タブ
101a〜101f 全画面タブ
101g Seatタブ
110a〜110f 子画面タブ
111a〜111f 子画面タブ
112b〜112f 子画面タブ
113b〜113f 子画面タブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の表示を行う画像表示手段と、
ユーザの操作の入力を行う入力手段と、
機器用のアプリケーションのプログラムが記録された記録手段と、
前記画像表示手段の画面へ画像表示をする前記アプリケーションの選択用のタブが集合した全画面切り替え用のタブ群及び、前記画像表示手段の画面分割を行って子画面を形成しこの子画面へ画像表示をする前記アプリケーションの選択用のタブが集合した子画面切り替え用のタブ群を前記画像表示手段に表示し、前記入力手段からの入力情報によって、選択されたタブに対応する前記アプリケーションを前記記録手段から読み出し、対応する画面で実行する処理手段とを備えた車載情報装置。
【請求項2】
前記処理手段は、ナビゲーション機器、AV機器、放送受信機器、通信機器、車両制御機器、及び、携帯機器用の前記アプリケーションの内、少なくとも1つのアプリケーションの選択用のタブを、前記全画面切り替え用のタブ群と、前記子画面切り替え用のタブ群とに表示する請求項1記載の車載情報装置。
【請求項3】
前記全画面切り替え用のタブ群と前記子画面切り替え用のタブ群とは、一方のタブ群が横方向に、他方のタブ群が縦方向に並んでいる請求項1記載の車載情報装置。
【請求項4】
前記全画面切り替え用のタブ群及び子画面切り替え用のタブ群の少なくともいずれかのタブ群の長さは、このタブ群に接する前記アプリケーションの実行画面の長さに対応する請求項1記載の車載情報装置。
【請求項5】
前記処理手段は、前記入力手段からの入力情報により前記子画面の境界が操作され、前記子画面の長さが変化した場合は、それに応じて前記子画面切り替え用のタブ群の長さを変える請求項4記載の車載情報装置。
【請求項6】
前記処理手段は、機器が接続された場合、この機器用のアプリケーションの選択用のタブを前記全画面切り替え用のタブ群と前記子画面切り替え用のタブ群とに表示する請求項1又は請求項4のいずれかに記載の車載情報装置。
【請求項7】
前記処理手段は、放送受信機器若しくは通信機器が受信不能の場合、又は、機器の接続が解除された場合は、前記全画面切り替え用のタブ群と前記子画面切り替え用のタブ群の中の当該機器用のアプリケーションの選択用のタブを非表示、又は、色若しくは形状を変化させる請求項1又は請求項4のいずれかに記載の車載情報装置。
【請求項8】
信号を伝達する車内網と、
前記車内網に接続され、座席に対応した表示手段と音声出力手段と制御手段とを有するサブユニットと、
前記車内網に接続され、請求項1記載の車載情報装置からなるヘッドユニットと、
前記車内網又は前記ヘッドユニットに、直接又は接続を仲介する機器インターフェースを介して接続された機器とを備え、
前記ヘッドユニットは、前記選択されたタブに対応する前記アプリケーションを実行又は対応する前記サブユニットで実行する制御を行う車載情報システム。
【請求項9】
前記ヘッドユニットは、複数の座席の配置に応じて前記子画面を形成し、前記子画面切り替え用のタブ群を前記子画面に対応させてそれぞれ配列する請求項8記載の車載情報システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−134596(P2010−134596A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−308420(P2008−308420)
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】