説明

車載操作装置

【課題】 各種車載ユニットを非視認でスイッチ操作できるようにする。
【解決手段】 ステアリングホイール1のステアリングパッド4におけるグリップ部2の近傍位置にスイッチ3a,3b,3cを配置する。運転者は、ステアリングホイール1を両手で握ったままの状態で指でスイッチ3a,3b,3cを操作できる。音声処理部41が、スイッチ3a,3b,3cの操作状況に応じた音声をスピーカ42から出力し、ダイヤルスイッチ3aの外周面に触感識別用凹凸部11を形成して、運転者は、スイッチ群を視認しなくても現在の操作状況を音や触感で確認でき、従来のように目視を伴うスイッチの操作を行う必要がなくなり便利である。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車に搭載された各種車載ユニットを操作するための車載操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年の電子技術の進展により、自動車の分野においても、数々の車載ユニット(電装機器)が搭載されるようになっている。即ち、1台の自動車においては、例えば、時計、FM多重通信、カーナビゲーション、テレビジョン受像、音楽カセットテープ、音楽CD、音楽MD、ラジオ、ダイアグノーシス(故障検査)、空気調和(エアコンディション)、メータ表示、ライト、ワイパー制御、ハンドリングにおけるターン(右折または左折)、ハザードランプの点灯及び警告表示等の多種の機能が、電子式の複数の車載ユニットによりそれぞれ実行されるようになっている。
【0003】このような状況の中、運転者は、例えば車室内のインストゥルメントパネル等に配置された多種のスイッチを操作する際、目視を伴うスイッチの操作を行うようにするようになっているが、車載機能が多くなればなるほど多くのスイッチの中から必要なスイッチを選択して操作するになってしまい、面倒である。
【0004】そこで、この発明の課題は、ドライバーにとって使いやすい位置に操作スイッチ類を集約させるとともに、スイッチ操作時の触感によるフィーリングと、音声による操作案内の組み合わせで、視認によらずに必要なスイッチの選択を行うことを可能とし得る車載操作装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、自動車に搭載された各種車載ユニットを操作するための車載操作装置であって、ステアリングホイールのグリップ部を支持するステアリングホイールパッドにおける前記グリップ部の連結部の近傍に配置されたスイッチ群と、前記スイッチ群からの操作に係る信号に基づいて所定の電気通信経路を通じて前記各種車載ユニットに種々の操作信号を送信するスイッチ入力部とを備えるものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、前記スイッチ入力部から出力された前記操作信号に基づいて前記スイッチ群での操作状況に応じた音声をスピーカを通じて出力する音声処理部をさらに備えるものである。
【0007】請求項3に記載の発明は、前記スイッチ群は、所定の回転軸を中心に回転可能とされたダイヤル部材の回転角度位置を変更することで操作するダイヤルスイッチを少なくとも備え、前記ダイヤルスイッチの前記ダイヤル部材の外周面に、指での触感により回転角度位置を識別するための触感識別用凹凸部が形成されたものである。
【0008】請求項4に記載の発明は、前記スイッチ群は、少なくとも押しボタン式スイッチを備えるものである。
【0009】請求項5に記載の発明は、前記音声処理部は、前記操作信号に基づいて、前記操作信号に対応する音声を合成してスピーカから出力するものである。
【0010】請求項6に記載の発明は、前記音声処理部は、前記操作信号に基づいて、少なくとも、前記操作信号に対応する音階を選択し、当該音階の音声をスピーカから出力することが可能とされたものである。
【0011】請求項7に記載の発明は、前記ステアリングホイールの一対の前記グリップ部の近傍位置に配置された前記スイッチ群のうち、一方の前記グリップ部の近傍位置に配置されたスイッチは、種々の操作の種類のうちの一つを選択する操作モード選択のために使用されるものであり、他方の前記グリップ部の近傍位置に配置されたスイッチは、操作モード選択された操作を実行するために使用されるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】<構成>図1はこの発明の一の実施の形態に係る車載操作装置を示すブロック図である。この車載操作装置は、図1の如く、自動車のステアリングホイール1のグリップ部2の近傍に配置された複数のスイッチ3a,3b,3cを備えており、運転者が手でステアリングホイール1のグリップ部2を握ったままの状態で、親指などで各スイッチ3a,3b,3cの操作を行うようになっている。
【0013】具体的に、各スイッチ3a,3b,3cは、ステアリングホイール1を支持するステアリングホイールパッド4において、グリップ部2の近傍位置に形成されている。
【0014】第一スイッチ3aは、図1中におけるステアリングホイールパッド4の右端部に設置されたダイヤルスイッチ(ロータリスイッチ)であり、図2の如く、略円板状のダイヤル部材6と、このダイヤル部材6の円面の中心点から垂直に突出形成された回転軸7とを備えて形成されており、この回転軸7を中心とする回転角度を光学式または電気的接触式に検知して電気的信号に変換するようになっている。操作者は、この第一スイッチ3aを回転操作することで、例えば「ラジオ」や「コンパクトディスク(CD)」といった操作対象機器の選択等の操作モード指定を行うようになっている。
【0015】ここで、第一スイッチ3aの回転軸7は、前後方向に延びた細長状の軸受スリット8に遊貫支持されており、図示しない巻きバネ等の弾性体からなる付勢部材により運転者に向かう方向(図2中の矢示F方向)に付勢されている。また、回転軸7は金属等の導電性材料が使用されており、図示しない付勢部材に抗して第一スイッチ3aを押し操作したときに、軸受スリット8の奥側(運転者と反対側)に設置された一対の接続端子9a,9bに回転軸7が接触することで、両接続端子9a,9bは第一スイッチ3aの回転軸7を通じて電気的に接続されるようになっている。これにより、第一スイッチ3aは、ダイヤルスイッチとして機能するだけでなく押しスイッチとしても機能することになる。この第一スイッチ3aの押しスイッチとしての機能は、例えば、ダイヤルスイッチとして第一スイッチ3aを回転軸7を中心に回転させて操作モード指定を行った場合に、指定された操作モードを確定する際に使用するものである。
【0016】そして、第一スイッチ3aのダイヤル部材6の円周部には、指の触感により、ダイヤル部材6の回転角度位置が非目視で識別できるように、触感識別用凹凸部11が形成されている。この触感識別用凹凸部11は、例えばダイヤル部材6の円周部の一定領域毎に凹部の個数を変化させたり、あるいは凸部または凹部の形状を十文字形、縦棒形、横棒形、○形または△形等に変化させることで、例えば、親指等の感触のみでダイヤル部材6の回転角度位置を容易に識別できるようになっている。
【0017】第二スイッチ3b及び第三スイッチ3cは、図1中におけるステアリングホイールパッド4の左端部に設置された自律復帰型の押しボタン式スイッチであり、例えば、ラジオやコンパクトディスク等のオーディオ再生におけるボリュームの操作に関しては、ボリュームの増加を第二スイッチ3bで押し操作指示し、ボリュームの減少を第三スイッチ3cで押し操作指示するように意味づけられている。また、ラジオ等の放送局選択における受信周波数選択操作において、受信周波数の増大を第二スイッチ3bで押し操作指示し、受信周波数の減少を第三スイッチ3cで押し操作指示するように意味づけられている。
【0018】これらのスイッチ3a,3b,3cは、図3R>3の如く、スイッチ入力部13を通じて自動車内の電気通信経路15に接続されている。この電気通信経路15は、いわゆる車載LAN(ローカルエリアネットワーク)であって、ラジオ、コンパクトディスクまたは車載テレビジョン受像機等のオーディオ機器21、カーナビゲーション装置22、ドアミラー23、インストゥルメントパネル内のスイッチユニット24、空気調和機(エアーコンディショナ)25、各種計器類(メータ)26、パワーウィンドウ27及びライト28といった各種車載ユニットを相互に通信可能にバス接続するもので、スイッチ3a,3b,3cで操作された信号に基づいてスイッチ入力部13が電気通信経路15を通じて各種車載ユニット21〜28に操作信号を送信することで、操作者が意図した駆動が各種車載ユニット21〜28において行われるようになっている。
【0019】ここで、スイッチ入力部13は、各スイッチ3a,3b,3cからで操作された信号が入力される外部入力コントローラ31と、この外部入力コントローラ31に入力された信号を受けて各種車載ユニット21〜28に操作信号を送信するスイッチ制御部(CPU)32と、電気通信経路15にバス接続されてスイッチ制御部32から出力されてきた操作信号を電気通信経路15に送出するバスコントローラ33とを備えて構成されている。
【0020】そして、この車載操作装置では、スイッチ3a,3b,3cを用いた操作状況を音声処理部41で音声信号に変換し、スピーカー42を通じて音声報知するようになっている。この音声処理部41は、図3の如く、電気通信経路15を通じてスイッチ入力部13から与えられた操作信号をバスコントローラ43を通じて入力し、これをCPUを用いた音声制御部44に入力するようになっている。そして、音声制御部44は、ROM45内に予め格納された所定のソフトウェアプログラムを読み出してこれをRAM46内に一時的に格納し、このRAM46内のソフトウェアプログラムに定義された動作手順に従って、スイッチ3a,3b,3cでの操作に対応する音声の合成を行い、A(アナログ)/D(ディジタル)変換及びD(ディジタル)/A(アナログ)変換を行う信号変換部47で信号変換を行った後、外部入出力(外部I/O)回路48を通じて音声信号をスピーカー42に出力するようになっている。
【0021】ここで、音声制御部44で合成される音声は、ダイヤルスイッチとしての第一スイッチ3aのダイヤル部材6の回転や、押しスイッチとしての第二及び第三スイッチ3b,3cでの押し操作に伴い、操作された内容を識別可能に合成するようになっており、第一スイッチ3aのダイヤル部材6の回転に伴って指定された操作モードに対応した音階の電子音を選択する。
【0022】例えば、ダイヤル部材6を回転させて「ラジオの音量調整」の操作モードを選択した状態で第一スイッチ3aを付勢部材に抗して押し操作しその操作モードを確定した場合は音階「ド」を、「CDの音量調整」の操作モードを選択して確定した場合は音階「レ」を選択し、このような音階の電子音の信号を信号変換部47に出力するようになっている。
【0023】また、音声処理部41においては、予め人間の肉声ファイルをROM45内に複数種類用意しておき、第一スイッチ3aのダイヤル部材6の回転に伴って、これに対応する音声を選択してスピーカー42から出力できるようにしておく。
【0024】そして、操作モードの指定または変更に関する音声報知について、音階で表現するか音声の出力によって行うかという出力音声方式(以下「案内モード」と称す)の選択変更は、それ自体をスイッチ3a,3b,3cで指定変更できるようになっている。即ち、第一スイッチ3aを切り替えて音声切替モードを選択し確定した後、第二スイッチ3b及び第三スイッチ3cを用いて、案内モードを変更できるようになっている。この場合、一旦出力音声方式が指定変更された場合は、その指定された案内モードが図示しないフラッシュROM等の記憶媒体に記憶され、その後は、一旦車載操作装置の電源をオフにしてから次に起動しても、次に案内モードが変更されない限り変更されないようになっている。
【0025】尚、図3中の符号49は、操作者が音声により各種車載ユニット21〜28の駆動制御を指示するためのマイクロフォン装置を示しており、ここで採取された操作者の音声は外部I/O48及び信号変換部47を通じて音声制御部44に伝達され、この音声制御部44で音声認識を行った後、その構文解析及びキーワード分析を行って、指示された操作を解析した後、これに応じて各種車載ユニット21〜28に各種の操作信号を送信するようになっている。
【0026】<動作>上記構成の車載操作装置の使用動作を図4のフローチャートに沿って説明する。まず、操作者(運転者)は、この車載操作装置を起動する(システム起動:ステップS0)。そして、図1に示したステアリングホイール1のグリップ部2を両手で握ったままの状態で、例えば、右手の親指で第一スイッチ3aのダイヤル部材6を回転させて、操作者の意図する操作モードの指定を行う。
【0027】この際、第一スイッチ3aのダイヤル部材6の円周部に触感識別用凹凸部11が形成されているので、操作者の親指等の感触のみでダイヤル部材6の回転角度位置を非目視で容易に識別できる。
【0028】このようにしてダイヤル部材6を回転させて、その触感識別用凹凸部11で選択した後、操作者は、選択した操作モードを確定するため、第一スイッチ3aのダイヤル部材6を奥側(運転者と反対側)に押圧する。そうすると、第一スイッチ3aの回転軸7は、軸受スリット8内を図示しない付勢力に抗して奥側へ移動し、一対の接続端子9a,9bに接触する。ここで、回転軸7は導電性材料で構成されており、一対の接続端子9a,9bが回転軸7を通じて電気的に接続される。これにより、第一スイッチ3aの操作により操作モードが確定された旨の信号がスイッチ入力部13の外部入力コントローラ31を通じてスイッチ制御部32に伝達される。
【0029】スイッチ制御部32は、図4のステップS1の如く、スイッチ入力部13に第一スイッチ3aから与えられた信号の入力の判定を行う。即ち、スイッチ入力部13では、外部入力コントローラ31に入力された第一スイッチ3aからの信号を受けて、各種車載ユニット21〜28に操作信号を送信する。この際、各種車載ユニット21〜28では、第一スイッチ3aのダイヤル部材6の回転により選択された操作モードについての信号に応じて、該当する場合に操作信号を受け入れるようにする。例えば、第一スイッチ3aにより「ラジオの音量調整」等の操作モードが指定された場合は、スイッチ制御部32からオーディオ機器21へ操作信号を送信するようにし、あるいは、第一スイッチ3aにより「カーナビゲーションの最適経路検索」といった操作モードが指定された場合は、カーナビゲーション装置22へ操作信号を受け入れるようにする。また、この操作信号は、電気通信経路15を通じて音声処理部41にも送信される。
【0030】次に、ステップS2において、音声処理部41の音声制御部44は、操作された内容が通常の操作入力であるか案内モードの変更であるかを判断する。そして、通常の操作入力であった場合にはステップS3に進む。
【0031】ステップS3では、フラッシュROM等の記憶媒体に既に記憶された情報に基づいて、音声報知する際の案内モードが言葉の出力か音階での表現かを判断する。そして、言葉の出力であった場合はステップS4に進み、音声処理部41において、得られた操作信号に基づいて案内項目の参照を行う。そして、ステップS5において、案内項目の参照結果に基づいてROM45内に予め用意された音声を選択し、選択された音声をスピーカー42から出力する(音声案内処理)。
【0032】一方、ステップS3において、音声報知する際の案内モードが「ドレミ・・・」といった音階表現であった場合は、ステップS6に進む。そして、音声処理部41において、得られた操作信号に基づいて案内項目の参照を行い、さらにステップS7において、案内項目の参照結果に基づいてROM45内に予め用意された音階データを選択し、選択された音階の電子音をスピーカー42から出力する(音声案内処理)。
【0033】これらの動作により、操作者は、スイッチ操作に関して一切の視認作業を行うことなく、スイッチ操作した状況を第一スイッチ3aのダイヤル部材6の外周の触感識別用凹凸部11と音声報知により認識できる。その後は、ステップS1に戻り、次にスイッチ3a,3b,3cの操作があるまで待機する。
【0034】このような動作により操作モードが指定された後は、操作者は、第二スイッチ3b及び第三スイッチ3cを用いて、それぞれの操作モードにおいて所望の操作を実行する。この際、操作者は、図1に示したステアリングホイール1のグリップ部2を両手で握ったままの状態で、例えば、左手の親指で第二スイッチ3bまたは第三スイッチ3cを押し操作して、所望の操作を行う。ここで操作している状況は、スイッチ入力部13でスイッチ入力の判定が行われ(ステップS1)、上述したステップS2〜S7のように音声報知により非視認で操作状況を確認できる。
【0035】そして、第二スイッチ3bまたは第三スイッチ3cで押し操作された結果は、スイッチ入力部13を介して各種車載ユニット21〜28に操作信号として送信され、操作者の意図した各種車載ユニット21〜28の駆動制御が行われる。
【0036】以上のように、一切の非視認で、しかも運転者である操作者がステアリングホイール1のグリップ部2から手を離すことなく、各種車載ユニット21〜28を容易に駆動操作できるので、運転者は、従来のように車室内のインストゥルメントパネル等に配置された多種のスイッチを操作するために、例えば自動車を一旦停止させてからスイッチの操作を行うなどの必要がなくなり便利である。
【0037】尚、操作者が第一スイッチ3aで案内モードの変更を指示選択した場合は、上記したステップS2においてその旨を判断し、ステップS8に進んで案内モードを変更した後、再びステップS1に戻ればよい。
【0038】以上のように、コンパクトディスク、ラジオ及びカセットテープの音声再生に係るオーディオ機器21やカーナビゲーション装置22等の各種車載ユニット21〜28について、車内で操作するスイッチ3a,3b,3cをステアリングホイール1にまとめることにより、例えば運転者が自動車を停止させることなく容易に操作できる利点があり、また、スイッチ3a,3b,3cをステアリングホイール1にひとまとめにすることでコスト及び装置削減が可能となるという利点もある。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ステアリングホイールのグリップ部の近傍位置にスイッチ群を配置しているので、運転者は、ステアリングホイールを両手で握ったままの状態で、指でスイッチ群を操作することが可能となる。
【0040】この際、請求項2、請求項5及び請求項6のように、音声処理部が、スイッチ入力部から出力された操作信号に基づいてスイッチ群での操作状況に応じた音声をスピーカを通じて出力するようにしているので、運転者は、スイッチ群を視認しなくても現在の操作状況を音で確認でき、従来のように目視を伴うスイッチの操作を行う必要がなくなり便利である。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、ダイヤルスイッチのダイヤル部材の外周面に、指での触感により回転角度位置を識別するための触感識別用凹凸部を形成しているので、操作者の親指等の感触のみでダイヤル部材6の回転角度位置を非目視で容易に識別できる。したがって、運転者は、従来のように自動車を一旦停止させてからスイッチの操作を行う必要がなくなり便利である。
【0042】請求項4に記載の発明によれば、スイッチ群として操作の容易な押しボタン式スイッチを備えているので、操作者は非視認で操作を行うことが容易となり、運転者は、従来のように目視を伴うスイッチの操作を行う必要がなくなり便利である。
【0043】請求項7に記載の発明は、ステアリングホイールの一対のグリップ部の近傍位置に配置されたスイッチ群のうち、一方のグリップ部の近傍位置に配置されたスイッチで操作モード選択を行い、他方のグリップ部の近傍位置に配置されたスイッチで、操作モード選択された操作を実行するようにしているので、運転者がステアリングホイールのグリップ部を両手で握ったままで、様々な種類の操作を容易に実行できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置を示すブロック図である。
【図2】第一スイッチを示す模式図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置を示すブロック図である。
【図4】車載操作装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール
2 グリップ部
3a〜3c スイッチ
4 ステアリングホイールパッド
6 ダイヤル部材
7 回転軸
8 軸受スリット
11 触感識別用凹凸部
13 スイッチ入力部
15 電気通信経路
21〜28 各種車載ユニット
31 外部入力コントローラ
32 スイッチ制御部
33 バスコントローラ
41 音声処理部
42 スピーカー
43 バスコントローラ
44 音声制御部
47 信号変換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 自動車に搭載された各種車載ユニットを操作するための車載操作装置であって、ステアリングホイールのグリップ部を支持するステアリングホイールパッドにおける前記グリップ部の連結部の近傍に配置されたスイッチ群と、前記スイッチ群からの操作に係る信号に基づいて所定の電気通信経路を通じて前記各種車載ユニットに種々の操作信号を送信するスイッチ入力部とを備えることを特徴とする車載操作装置。
【請求項2】 請求項1に記載の車載操作装置であって、前記スイッチ入力部から出力された前記操作信号に基づいて前記スイッチ群での操作状況に応じた音声をスピーカを通じて出力する音声処理部をさらに備える車載操作装置。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車載操作装置であって、前記スイッチ群は、所定の回転軸を中心に回転可能とされたダイヤル部材の回転角度位置を変更することで操作するダイヤルスイッチを少なくとも備え、前記ダイヤルスイッチの前記ダイヤル部材の外周面に、指での触感により回転角度位置を識別するための触感識別用凹凸部が形成されたことを特徴とする車載操作装置。
【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車載操作装置であって、前記スイッチ群は、少なくとも押しボタン式スイッチを備えることを特徴とする車載操作装置。
【請求項5】 請求項2に記載の車載操作装置であって、前記音声処理部は、前記操作信号に基づいて、前記操作信号に対応する音声を合成してスピーカから出力することが可能とされたことを特徴とする車載操作装置。
【請求項6】 請求項2または請求項5に記載の車載操作装置であって、前記音声処理部は、前記操作信号に基づいて、少なくとも、前記操作信号に対応する音階を選択し、当該音階の音声をスピーカから出力することが可能とされたことを特徴とする車載操作装置。
【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車載操作装置であって、前記ステアリングホイールの一対の前記グリップ部の近傍位置に配置された前記スイッチ群のうち、一方の前記グリップ部の近傍位置に配置されたスイッチは、種々の操作の種類のうちの一つを選択する操作モード選択のために使用されるものであり、他方の前記グリップ部の近傍位置に配置されたスイッチは、操作モード選択された操作を実行するために使用されるものである車載操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2001−143559(P2001−143559A)
【公開日】平成13年5月25日(2001.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−323744
【出願日】平成11年11月15日(1999.11.15)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】