説明

車載機器制御システム

【課題】走行中に運転者からの車載機器への入力操作を禁止する。
【解決手段】車両の利用者は認証カードキー2を所持して座席4に着席することで、受信部5と認証カードキー2との間で人体通信が行われる。これにより、座席管理部10はどの座席に誰が座ったかを管理する。ナビゲーション装置21の入力部22にも、人体通信の受信部23が設けられており、ユーザが入力部22を操作すると認証カードキー2と受信部23との間で通信が行われ、操作者が誰であるかが特定される。入力禁止部25は、走行中であって、入力操作者が運転座席に座っている者(運転者)である場合には、その入力操作を無効とすることで、走行中における運転者からの入力操作を禁止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載機器の制御を行う車載機器制御システムに関し、特に、車両が走行中の場合に運転者からの車載装置への入力を禁止するための車載機器制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ナビゲーション装置に代表されるような車載機器が車両に搭載されるようになっている。ナビゲーション装置は、ユーザからの目的地の設定を受け付け経路探索および経路案内を行ったり、周辺の店舗等を探索してユーザに情報を提示したり、種々の機能を有している。このようなナビゲーション装置に対する入力操作は複雑なものとなるので、走行中にドライバが入力操作を行うと危険を伴う。そこで、車両走行中には、ドライバからのこのような複雑な入力操作を禁止することが望まれる。一方で、ドライバ以外の同乗者が操作しても運転に支障は与えないため、同乗者からの入力は許可することが望まれる。
【0003】
このように、運転者からの入力操作を禁止するための技術がいくつか提案されている。特許文献1では、入力手段を備えるディスプレイを運転席側と助手席側にそれぞれ用意し、走行中の場合には運転席側ディスプレイには複雑な入力操作を行うための操作キーは表示しないことが開示されている。特許文献2では、視線認識用のカメラを用いて運転者の視線を検出し、運転者の視線が車載機器の方に向いていない場合(すなわち、運転者は前方を見ており、車載機器の操作者は同乗者である場合)に入力操作を許可し、運転者の視線が車載機器の方に向いている場合(すなわち、運転者が操作している場合)には入力操作を禁止することが開示されている。
【特許文献1】特開2007−45168号公報
【特許文献2】特開2006−205938号公報
【特許文献3】特開2007−189309号公報
【特許文献4】特開2001−77735号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように、複数のディスプレイを使用する方法は、コストの増加を招いてしまう。特許文献2のように、視線によって入力の許可・禁止を決定する方法では、運転者は操作画面を見なければ入力操作を行うことができてしまう。この場合、視線は前を向いていても意識が入力操作の方に集中してしまうので、運転に危険が生じることには変わりない。
【0005】
本発明の目的は、走行中に運転者からの入力操作を禁止するための新規な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る車載機器制御システムは、
車両が走行中の場合に運転者からの車載装置への入力を禁止するための車載機器制御システムであって、
所持者を特定する識別情報が格納された情報格納手段と、該識別情報を送信する送信手段と、を備える携帯デバイスと、
運転座席を含む複数の座席にそれぞれ設置された、前記携帯デバイスの送信手段から送信される識別情報を受信する第1の受信手段と、
ユーザが操作する操作手段と、前記携帯デバイスの送信手段から送信される識別情報を受信する第2の受信手段と、を備える車載機器と、
車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
前記走行状態検出手段によって車両が走行中であると判定された場合に、運転者からの前記操作手段に対する入力操作を禁止する入力禁止手段と、
を有し、
前記送信手段と前記第1及び第2の受信手段とは、人体通信によって通信を行い、
前記入力禁止手段は、前記第1の受信手段によって受信された識別情報に基づいてユーザを識別すると共にその座席位置を取得し、前記第2の受信手段によって受信された識別情報に基づいて前記操作手段を操作するユーザを識別し、前記操作手段を操作するユーザが運転座席に着席している場合は、該ユーザを運転者であると判断し、前記操作手段に対する入力操作を禁止する
ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る車載機器制御システムは、
車両が走行中の場合に運転者からの車載装置への入力を禁止するための車載機器制御システムであって、
所持者を特定する識別情報が格納された情報格納手段と、該識別情報を送信する送信手段と、を備える携帯デバイスと、
運転座席に対応した場所にそれぞれ設置された、前記携帯デバイスの送信手段から送信される識別情報を受信する第1の受信手段と、
ユーザが操作する操作手段と、前記携帯デバイスの送信手段から送信される識別情報を受信する第2の受信手段と、を備える車載機器と、
車両が走行中である場合に、運転者からの前記操作手段に対する入力操作を禁止する入力禁止手段と、
を有し、
前記送信手段と前記第1及び第2の受信手段とは、人体通信によって通信を行い、
前記入力禁止手段は、前記第1の受信手段によって受信された識別情報に基づいてユーザを識別し、前記第2の受信手段によって受信された識別情報に基づいて前記操作手段を操作するユーザを識別し、前記操作手段を操作するユーザが前記第1の受信手段によって受信された識別情報に基づいて識別されたユーザと同一である場合には、該ユーザを運転者であると判断し、前記操作手段に対する入力操作を禁止する
ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る車載機器制御システムにおいて、前記第1の受信手段は、着席時または運転操作時にユーザの人体が自然に接触する車両内の場所に設置されていることが好適である。
【0009】
また、本発明に係る車載機器制御システムにおいて、前記第1の受信手段は、座席、ステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダルまたはエンジンスタートボタンのうちのいずれかに設置されていることが好適である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、走行中に運転者からの車載機器への入力操作を禁止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
〈構成〉
図1は、本発明の実施形態に係る車載機器制御システムのシステム構成を示す図である
。搭乗者1が所持する認証カードキー2と座席4に設けられた受信機5との間で通信によって個人認証して、座席管理部10はどのユーザがどの座席に着席したかを判断する。また、ナビゲーション装置21にも受信部23が設けられており、ナビゲーション装置21を操作するユーザが所持する認証カードキー2と受信部23との間でも通信を行って個人認証して、どのユーザが操作しているか判断する。そして、走行中であって操作者が運転席に座っている者(運転者)である場合には、入力操作を禁止する。
【0013】
図2は、認証カードキー2の機能構成を示す図である。認証カードキー2は、送信部201、識別情報格納部202および電源供給部203を備える。識別情報格納部202には、各認証カードキーに特有の認証コード(ID)が格納されている。この認証コードが本発明の識別情報に相当する。送信部201は、電源供給部203から電源の供給を受け、識別情報格納部202から認証コードを読み出して送信する。認証カードキー202と受信機5・受信部23との間の通信は人体通信によって行う。
【0014】
車両3の各座席4a〜4dには、受信機5a〜5dが設置されている。認証カードキー2と受信機5とは、人体を通信媒体として用いる人体通信によって通信する。図3は、人体通信による通信を模式的に説明する図である。本実施形態では、人体の表面電界の変化を利用することによって人体通信を実現する(特許文献3参照)。認証カードキー2の送信部201から、人体に電圧をかけることによって人体表面電界を変化させる。受信機5には、フォトニック電界センサーが内蔵されており、これによって人体の表面電界の変化を増幅し、信号を読み取る。搭乗者1が座席4に着席した状態であればその姿勢によらずに通信できるように、受信機5は座席4の座面に設置されていることが好適である。
【0015】
このように表面電界を用いる通信方式の場合、認証カードキー2と人体表面とは十分に距離が近ければ、接触させる必要はない。したがって、搭乗者1が認証カードキーを所持する形態として、ポケットに入れておく、ネックストラップを付けて首にかけておく、腕輪または指輪状のデバイスとして腕や指に装着する、などの形態を採用できる。
【0016】
座席管理部10は、ハードウェアとしてはコンピュータ(情報処理装置)であり、プログラムを実行することによってその機能が実現される。座席管理部10は、車載機器を制御するマイクロコンピュータユニットであるECU(Electronic Controller Unit)とし
て構成されても良い。また、座席管理部10は、CPU(中央演算装置)、RAMなどの主記憶装置、HDD(ハードディスク装置)などの補助記憶装置などを含むコンピュータとして構成されても良い。
【0017】
座席管理部10は、個人認証部12、座席認識部13をその機能部として含む。個人認証部12は、受信機5および通信部11を介して、座席4に着席した搭乗者1が所持する認証カードキー2の認証コードを取得し、座席4に着席した搭乗者1を特定する。座席認識部13は、認識対象の搭乗者1が座席4a〜4dのいずれに座席に着席したかを認識する。これは、受信機5a〜5dのいずれから認証コードが送信されたかを判断することで認識可能である。このようにして、座席管理部10は、どの座席に誰が座ったかを管理する。具体的には、運転席にユーザAが着席し、助手席にユーザBが着席したということを管理する。
【0018】
図4はナビゲーション装置21の機能構成を示す図である。ナビゲーション装置21は、入力部22、受信部23、個人認識部24、入力禁止部25などを備える。また、ナビゲーション装置21は、経路の探索や案内、音楽等の再生を行う制御部(不図示)や、経路探索結果やユーザへの指示などを表示する表示部(不図示)も備える。
【0019】
入力部22は、操作ボタンやタッチパネルから構成され、ユーザからの入力操作を受け
付ける。受信部23は、入力部22に触れるユーザとの間で人体通信可能なようにナビゲーション装置21に設置される。個人認識部24は、認証カードキー2の認証コードを取得して入力部22に触れたユーザを特定する。入力禁止部25は、車両が走行中の場合に、運転者からの操作を禁止する。車両が走行中であるか否かは、車速センサ(不図示)などから車速を取得することで判断可能である。入力禁止部25は、入力部22に対して入力操作を行ったユーザがどの座席に座っているかを座席管理部10から取得し、運転者が入力操作を行った場合には、その入力操作が無効であることを表示部に表示する。一方、入力操作を行ったユーザが運転者以外の者である場合には、その入力操作を有効なものとして受け付け、制御部がそれに対応する処理を行う。
【0020】
〈動作例〉
次に、図5のフローチャートを参照して、本車載機器制御システムの制御の流れを説明する。
【0021】
まず、ユーザが認証カードキー2を所持した状態で、座席4に着席する(S10)。搭乗者1が着席すると、認証カードキー2と受信機5の間で通信が行われ、認証カードキー2から受信機5へ認証コードが送信される。個人認証部12は、この認証コードを受信機5から取得し、着席したユーザが誰であるかの特定(個人認証)を行う(S11)。また、座席認識部13は認識されたユーザが座席4a〜4dのいずれに座ったかを取得する(S13)。どの座席に座ったかの判断は、受信機5a〜5dのいずれを介して認証カードキー2から認証コードを取得したかによって判断することができる。上記S10〜S12の処理をユーザが座席に着席する度に行うことで、座席管理部10はどの座席に誰が着席したかを管理する。
【0022】
次に、ユーザが認証カードキー2を所持した状態で、ナビゲーション装置21の入力部22を操作する(S13)。入力操作の際にユーザの人体(指先)が入力部22に触るので、人体通信によって認証カードキー2とナビゲーション装置21の受信部23との間で通信が行われる。ナビゲーション装置21の個人認証部24は、受信部23を介して認証コードを取得して個人認証を行う(S14)。すなわち、個人認証部24は、操作者が誰であるかの特定を行う。
【0023】
入力禁止部25は、入力操作を行ったユーザがどの座席に座っているかを、座席管理部10から取得する(S15)。そして、入力禁止部25は、車両が走行中であり、かつ、入力操作を行ったユーザが運転席に着席しているかを判断する(S16)。両方の条件が満たされる場合(S16−YES)には、入力禁止部25はナビゲーション装置21への入力を無効であるとして受け付けない(S17)。一方、走行中でないか、操作者が運転者でない場合(S16−NO)は、入力禁止部25はナビゲーション装置21への入力を有効であるとして受け付ける。
【0024】
〈作用・効果〉
このように、人体通信と認証カードキーを利用して、どの座席に座っているユーザがナビゲーション装置21に入力を行っているかを判断することで、走行中の運転者による操作を確実に禁止できるとともに、助手席に座っているユーザからの操作は受け付ける。
【0025】
人体通信を介して、認証カードキー2と受信機5との間で通信を行っているので、搭乗者1は認証カードキー2を所持して座席4に着席するだけで個人認証が行える。また、認証カードキー2とナビゲーション装置21の受信部23との間も人体通信を介して通信を行っているので、ユーザが入力部22に対して操作を行うだけで通信が行える。つまり、認証カードキー2を所定の位置に差し込んだり接触させたりする手間が無いので、ユーザは通信が行われることを意識する必要が無く、ユーザの負担にならない。
【0026】
特に、人体表面電界方式の人体通信を用いる場合には、人体表面を通信機に近づけるだけで良く接触させる必要はないので、ユーザが手袋などをしている場合であっても入力部22に触れた場合には通信が行える。
【0027】
〈変形例〉
上記の説明では、認証デバイスとして認証カードキー2を利用しているが、認証カードキーは認証デバイスの一例である。認証デバイスは、カード型以外の形状であっても構わず、その他の携帯デバイス(携帯電話機やPDAなど)に内蔵しても構わない。
【0028】
上記の説明では、受信機5を座席4の座面に設置しているが、利用者が座席に着席した状態で認証カードキー2との間で人体通信可能な場所であれば、設置場所は座席の座面に限定する必要はない。また、特に利用者が運転者である場合には、運転操作を行う際に自然に人体が接触するような場所に受信機5を設置しても良い。受信機5の設置場所としては、座席の座面以外に例えば、座席の背もたれ部やヘッドレスト、床面が挙げられる。また、運転座席に関しては、これら以外に、ステアリング(ハンドル)、アクセルペダル、ブレーキペダル、エンジンスタートボタンなどに設置しても良い。
【0029】
なお、認証カードキー2と受信機5とは、常に通信可能な状態である必要はなく、利用者が座席に着席したり運転操作をするいずれかの段階において、通信可能な状態になればよい。利用者の個人識別は一度行えれば十分だからである。
【0030】
また、人体表面電界通信方式による人体通信以外にも、体内を流れる電流の変化を利用する方式の人体通信を用いても良い(特許文献4参照)。この場合は、人体に送受信機の電極を接触させて電流を流す必要がある。
【0031】
また、図5のフローチャートは処理の一例であり、処理の順序は可能な範囲で入れ替えても良い。例えば、車両が走行中ではない場合には全ての入力操作を許可するので、ステップS13〜S16の処理を一切行わずに、入力操作を許可しても良い。
【0032】
また、上記の説明では、入力禁止部25をナビゲーション装置21内に設け、座席管理部10を別途のコンピュータとして構成しているが、全ての機能をナビゲーション装置21内に持たせても構わない。また、ナビゲーション装置21とは別のコンピュータで、入力操作を行っているユーザの識別および座席位置の判定等を行っても構わない。すなわち、上記各機能部をいずれのコンピュータで実現するかは、適宜設計可能である。
【0033】
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、受信機5を複数の座席のそれぞれについて設けて、全てのユーザがどの座席に着席したかを判別可能としているが、走行中におけるナビゲーション装置21に対する入力操作のうち、運転者からの入力操作のみを禁止するのであればそのような構成は必須ではない。
【0034】
本実施形態では、受信機5を運転座席にのみ設置する。なお、受信機5は運転座席の座面以外にも、ステアリングや各種ペダル等の着席時や運転操作時にドライバの人体が自然に接触する場所であればどこに設置しても良い。
【0035】
そして、入力禁止部25は、個人認識部24によって識別されたユーザが、運転座席に設置された受信機5を介して識別されたユーザと同一である場合に、入力操作を行ったユーザが運転者であると判断して入力操作を禁止する。一方、個人識別部24によって識別されたユーザが、運転座席に設置された受信機5を介して識別されたユーザと同一ではな
い場合には、そのユーザが具体的にどの座席に着席しているか特定することなく、そのユーザによる入力操作は走行中であっても許可する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本実施形態に係る車載機器制御システムのシステム構成を示す図である。
【図2】認証カードキーの機能構成を示す図である。
【図3】人体通信を模式的に説明する図である。
【図4】座席管理部の機能構成を示す図である。
【図5】本実施形態における車載機器制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0037】
1 搭乗者
2 認証カードキー
3 車両
4 座席
5 受信機
10 座席管理部
11 通信部
12 個人認証部
13 座席認識部
21 ナビゲーション装置
22 入力部
23 受信部
24 個人認識部
25 入力禁止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が走行中の場合に運転者からの車載装置への入力を禁止するための車載機器制御システムであって、
所持者を特定する識別情報が格納された情報格納手段と、該識別情報を送信する送信手段と、を備える携帯デバイスと、
運転座席を含む複数の座席に対応した場所にそれぞれ設置された、前記携帯デバイスの送信手段から送信される識別情報を受信する第1の受信手段と、
ユーザが操作する操作手段と、前記携帯デバイスの送信手段から送信される識別情報を受信する第2の受信手段と、を備える車載機器と、
車両が走行中である場合に、運転者からの前記操作手段に対する入力操作を禁止する入力禁止手段と、
を有し、
前記送信手段と前記第1及び第2の受信手段とは、人体通信によって通信を行い、
前記入力禁止手段は、前記第1の受信手段によって受信された識別情報に基づいてユーザを識別すると共にその座席位置を取得し、前記第2の受信手段によって受信された識別情報に基づいて前記操作手段を操作するユーザを識別し、前記操作手段を操作するユーザが運転座席に着席している場合は、該ユーザを運転者であると判断し、前記操作手段に対する入力操作を禁止する
ことを特徴とする車載機器制御システム。
【請求項2】
車両が走行中の場合に運転者からの車載装置への入力を禁止するための車載機器制御システムであって、
所持者を特定する識別情報が格納された情報格納手段と、該識別情報を送信する送信手段と、を備える携帯デバイスと、
運転座席に設置された、前記携帯デバイスの送信手段から送信される識別情報を受信する第1の受信手段と、
ユーザが操作する操作手段と、前記携帯デバイスの送信手段から送信される識別情報を受信する第2の受信手段と、を備える車載機器と、
車両が走行中である場合に、運転者からの前記操作手段に対する入力操作を禁止する入力禁止手段と、
を有し、
前記送信手段と前記第1及び第2の受信手段とは、人体通信によって通信を行い、
前記入力禁止手段は、前記第1の受信手段によって受信された識別情報に基づいてユーザを識別し、前記第2の受信手段によって受信された識別情報に基づいて前記操作手段を操作するユーザを識別し、前記操作手段を操作するユーザが前記第1の受信手段によって受信された識別情報に基づいて識別されたユーザと同一である場合は、該ユーザを運転者であると判断し、前記操作手段に対する入力操作を禁止する
ことを特徴とする車載機器制御システム。
【請求項3】
前記第1の受信手段は、着席時または運転操作時にユーザの人体が自然に接触する車両内の場所に設置されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載機器制御システム。
【請求項4】
前記第1の受信手段は、座席、ステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダルまたはエンジンスタートボタンのうちのいずれかに設置されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載機器制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−68147(P2011−68147A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−246170(P2007−246170)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【出願人】(502087460)株式会社トヨタIT開発センター (232)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】