説明

車載用ナビゲーション装置、及び、車載用ナビゲーション装置におけるアイコン表示方法

【課題】車載用ナビゲーション装置において、ユーザに対して注意を促すことができるように情報を表示する技術を提供する。
【解決手段】本発明の車載用ナビゲーション装置100は、ユーザに対して継続的に表示すべき第1の情報(例えば、スピードメータ)を継続的に表示するとともに、ユーザに対して注意を促すべき第2の情報(例えば、ガソリン残量を示すアイコン)を付加的に表示する。さらに、所定の状況を判定して、その状況に応じて、第2の情報の表示位置を、第1の情報の表示位置に対して徐々に近づける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関し、特に車載用ナビゲーション装置における表示技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ガソリンの残量が少なくなったことを示す警告を表示するような車載用ナビゲーション装置がある。このようなナビゲーション装置については、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−266840号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、単に警告を表示するだけでは、ユーザに対して十分に注意を促すことができるとはいえない。
【0005】
本発明は、車載用ナビゲーション装置において、ユーザに対して注意を促すことができるように情報を表示する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本願発明の車載用ナビゲーション装置は、ユーザに対して継続的に表示すべき第1の情報を継続的に表示するとともに、ユーザに対して注意を促すべき第2の情報を付加的に表示する表示手段と、所定の状況を判定する状況判定手段と、前記状況判定手段により判定された状況に応じて、前記第2の情報の表示位置を、前記第1の情報の表示位置に対して徐々に近づける表示位置移動手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車載用ナビゲーション装置によれば、ユーザに対して注意を促すことができるように情報を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態が適用された車載用ナビゲーション装置100の概略構成図である。図示するように、車載用ナビゲーション装置100は、演算処理部1と、ディスプレイ2と、記憶装置3と、音声入出力装置4と、入力装置5と、ガソリン残量センサ6、車速センサ7と、ジャイロセンサ8と、GPS受信装置9と、FM多重放送受信装置10と、ビーコン受信装置11と、を備えている。
【0010】
演算処理部1は、様々な処理を行う中心的ユニットである。例えば、各種センサ7、8やGPS受信装置9から出力される情報を基にして現在地を検出する。また、得られた現在地情報に基づいて、表示に必要な地図データを記憶装置3から読み出す。また、読み出した地図データをグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねてディスプレイ2へ表示する。また、記憶装置3に記憶されている地図データを用いて、ユーザから指示された出発地(現在地)と目的地とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を探索する。また、音声入出力装置4やディスプレイ2を用いてユーザを誘導する。
【0011】
ディスプレイ2は、演算処理部1で生成されたグラフィックス情報を表示するユニットである。ディスプレイ2は、CRTや液晶ディスプレイなどで構成される。ディスプレイ2は、例えば、図2に示すように、車両内部のダッシュボード22のハンドル21付近に設置される。
【0012】
記憶装置3は、CD-ROMやDVD-ROMやHDDやICカードといった記憶媒体で構成されている。この記憶媒体には、例えば、地図データ310が記憶されている。
【0013】
地図データ310の概略データ構造を図3に示す。地図データ310は、地図上の区画された領域であるメッシュの識別コード(メッシュID)311ごとに、そのメッシュ領域に含まれる道路を構成する各リンクのリンクデータ320を含んでいる。
【0014】
リンクデータ320は、リンクID321ごとに、リンクを構成する2つのノード(開始ノード、終了ノード)の座標情報322、リンクを含む道路の種別情報323、リンクの長さを示すリンク長情報324、リンク旅行時間325、2つのノードにそれぞれ接続するリンクのリンクD(接続リンクID)326、周辺施設情報327などを含んでいる。なお、ここでは、リンクを構成する2つのノードについて開始ノードと終了ノードとを区別することで、同じ道路の上り方向と下り方向とを、それぞれ別のリンクとして管理することができる。また、リンク旅行時間325は、日時、天気などの条件ごとに対応付けられたリンク旅行時間であってもよい。さらに、地図データ310には、交差点の位置情報が含まれており、交差点に対応するノードのノードIDも含まれている。
【0015】
周辺施設情報327は、各リンク周辺に位置する施設情報が含まれている。その施設情報には、例えば、「コンビニエンスストア」、「ガソリンスタンド」等の施設の位置情報や、「スクールゾーン」等の道路標識の位置情報が含まれている。
【0016】
図1に戻って説明する。音声入出力装置4は、演算処理部1で生成したユーザへのメッセージを音声信号に変換し出力する。また、ユーザが発した声を認識し演算処理部1にその内容を転送する処理を行う。
【0017】
入力装置5は、ユーザからの指示を受け付けるユニットである。入力装置5は、電源ボタン、スクロールキー、縮尺変更キーなどのハードスイッチ、ジョイスティック、ディスプレイ上に貼られたタッチパネルなどで構成される。
【0018】
ガソリン残量センサ6は、車両に備わるガソリンタンク(図示せず)のガソリン残量を検出する。例えば、ガソリン残量センサ6は、液面センサ等で構成される。
【0019】
センサ7、8およびGPS受信装置9は、車載用ナビゲーション装置100で現在地(自車位置)を検出するために使用されるものである。車速センサ7は、車輪の円周と計測される車輪の回転数の積から距離を測定し、さらに対となる車輪の回転数の差から移動体が曲がった角度を計測する。ジャイロセンサ8は、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等で構成され、移動体が回転した角度を検出するものである。GPS受信装置9は、GPS衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率を3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在位置、進行速度および進行方位を測定する。
【0020】
FM多重放送受信装置10は、FM多重放送信号としてFM多重放送局から送られてくる渋滞情報、規制情報、SA/PA(サービスステーション/パーキング)情報、駐車場情報、天気情報などを受信する。
【0021】
ビーコン受信装置11は、ビーコンから送られてくる渋滞情報、規制情報、SA/PA情報、駐車場情報などを受信する。
【0022】
図4は、演算処理部1の機能ブロック図である。図示するように、演算処理部1は、主制御部101と、入力受付部102と、表示処理部103と、アイコン移動処理部104と、ガソリン残量取得部105と、現在位置算出部106と、経路誘導部107と、受信情報処理部108と、設定処理部109と、を有する。
【0023】
主制御部101は、演算処理部1の各部を統括して制御する処理を行う。
【0024】
入力受付部102は、入力装置5に入力されたユーザからの要求を受け付け、その要求内容を解析する。入力受付部102は、解析結果に応じたデータを主制御部101に通知する。例えば、入力受付部102は、車載用ナビゲーション装置100への電源の供給ををオン・オフする要求を受け付け、主制御部102に通知する。また、入力受付部102は、車載用ナビゲーション装置100が有する各種機能に関する設定を受け付け、主制御部102に通知する。
【0025】
表示処理部103は、ディスプレイ2に、地図やスピードメータ等を表示させる。具体的には、表示処理部103は、ディスプレイ2に表示させるための描画コマンドを生成して通知する。なお、表示処理部103は、地図をディスプレイ2に表示する際には、表示が要求された(例えば、現在位置付近の)領域にある地図データ310を記憶装置3から抽出し、指定された縮尺、描画方式で、道路、その他の地図構成物や、現在位置、目的地、推奨経路のための矢印といったマークを描画するように地図描画コマンドを生成する。また、表示処理部103は、スピードメータをディスプレイ2に表示する際には、車速センサ6から自車の速度を取得し、ディスプレイ2に表示している画面における所定の領域(位置)にスピードメータを描画するようにスピードメータ描画コマンドを生成する。なお、スピードメータは、通常、継続的に表示されてユーザが頻繁に見る必要がある情報であり、ディスプレイ2の所定の領域(例えば、ディスプレイ2の中央領域)に表示される。
【0026】
アイコン移動処理部104は、ディスプレイ2に表示させたアイコンを移動させる処理を行う。ここで、アイコンの移動は、ユーザに注意を促すために行われる。具体的には、アイコン移動処理部104は、ユーザに注意を促すためのアイコンを、注意の度合いに応じて、スピードメータの表示位置方向に近づけるように移動させる。移動させるアイコンには、例えば、ガソリンの残量を示すガソリン残量アイコン200、コンビニエンスストアやガソリンスタンドの位置を示す施設アイコン201、スクールゾーンを示す標識アイコン202、等が含まれる(図9、図10、図12、図13、参照)。
【0027】
また、アイコン移動処理部104は、アイコンを移動させる際には、図5に示す第1のアイコン位置テーブル500、或いは、図6に示す第2のアイコン位置テーブル600を参照する。例えば、アイコン移動処理部104は、ガソリン残量アイコン200を移動させる際には、第1のアイコン位置テーブル500を参照してアイコンの表示位置を決定する。また、施設アイコン201及び標識アイコン202を移動させる際には、第2のアイコン位置テーブル600、及び、表示対象物(施設や標識)の自車両からみた方位、を参照してアイコンの表示位置を決定する。
【0028】
第1のアイコン位置テーブル500には、ガソリン残量に応じたアイコンの表示位置を特定するデータが格納されている。例えば、第1のアイコン位置テーブル500には、図5に示すように、ガソリン残量510と、アイコン表示位置520と、アイコン種別530と、が対応付けて格納されている。ガソリン残量510は、ガソリンタンクに入れることができる全ガソリン量に対するガソリン残量の割合を示すデータであり、例えば、「50%以上」、「50%未満」、といった文字列である。アイコン表示位置520は、ディスプレイ2の表示画面上において、ガソリン残量アイコン200を表示する位置を決定するための座標であり、例えば、「(250,0)」、といった座標値である。なお、ここでの座標値は、ガソリン残量が少ないほど、ガソリン残量アイコン200がスピードメータの表示位置に近づくように設定される。アイコン種別530は、ディスプレイ2に表示させるアイコンの種類を示すデータであり、例えば、記憶装置3に格納されているアイコンのファイル名(例えば、通常アイコン)及びパスを含む。
【0029】
第2のアイコン位置テーブル600には、表示対象物(施設や標識)と自車両との距離に応じたアイコンの表示位置を特定するデータが格納されている。例えば、第2のアイコン位置テーブル600には、図6に示すように、表示対象物との距離610と、アイコン表示距離620と、アイコン種別630と、が対応付けて格納されている。表示対象物との距離610は、表示対象物(施設や標識)と自車両の現在位置との距離を示すデータであり、例えば、「1km以上」、「1km未満」、といった文字列である。アイコン表示距離620は、ディスプレイ2の表示画面上において、施設アイコン201及び標識アイコン602を表示する位置を決定するためのデータであり、例えば、「300」、「250」といった、スピードメータとアイコン(201、202)との距離(画素数で示す)である。なお、ここでの距離は、移動対象の施設(標識等を含む)と自車両の現在位置との距離が近いほど、アイコン(201、202)がスピードメータの表示位置に近づくように設定される。アイコン種別630は、ディスプレイ2に表示させるアイコンの種類を示すデータであり、例えば、記憶装置3に格納されているアイコンのファイル名(例えば、第1段階アイコン)及びパスを含む。
【0030】
なお、第1のアイコン位置テーブル500及び第2のアイコン位置テーブル600は、記憶装置3に格納されている。
【0031】
図4に戻り、ガソリン残量取得部105は、ガソリン残量センサ6から自車両が有するガソリンタンク(図示せず)のガソリン残量(S5)を取得する。例えば、ガソリン残量取得部105は、所定の時間間隔で定期的にガソリン残量センサ6にアクセスして、ガソリン残量(S5)を取得する。
【0032】
現在位置算出部106は、車速センサ7で計測される距離パルスデータ(S6)およびジャイロセンサ8で計測される角加速度データ(S7)を各々積分した結果得られる距離データおよび角度データを用い、そのデータを時間軸で積分していくことにより、初期位置(X,Y)から自車走行後の位置である現在地(X′,Y′)を定期的に演算する。また、演算結果を用いて、マップマッチ処理することにより、形状の相関が最も高い道路(リンク)上に、現在地を合わせ込む。また、定期的にGPS受信装置9の出力(S8)を用いて現在位置を修正する。
【0033】
経路誘導部107は、ダイクストラ法等を用いて、指定された2地点(現在地、目的地)間を結ぶ経路のコスト(例えば、距離や旅行時間)が最小となる経路を探索し、探索した経路を用いて経路誘導を行う。例えば、経路誘導部107は、経路の情報と、現在地の情報とを比較し、交差点等を通過する前に直進すべきか、右左折すべきかを、ディスプレイ2に表示させる(ターンバイターン表示)とともに、音声入出力装置4を用いて音声でユーザに知らせる。また、経路誘導部107は、ディスプレイ2に表示された地図上に推奨経路を表示する。
【0034】
受信情報処理部108は、FM多重放送受信装置10やビーコン受信装置11が受信した渋滞情報(S9、S10)や規制情報(S9、S10)を、記憶装置3に記憶する。
【0035】
設定処理部109は、車載用ナビゲーション装置100が有する各種機能に関する各種設定内容を、記憶装置3に記憶する処理を行う。例えば、設定処理部110は、ディスプレイ2の表示画面上において、スピードメータを表示する位置を設定する処理を行う。具体的には、設定処理部109は、入力装置5からスピードメータを表示する位置を特定するデータ(座標値)が入力(S4)されたときに、入力受付部102を介してそのデータ(座標値)を受け付け、記憶装置3に記憶する。
【0036】
以上のような機能を有する演算処理部1は、例えば、図7に示すようなハードウェア構成で実現される。
【0037】
図示するように、演算処理部1は、各デバイス間をバス712で接続した構成としてある。演算処理部1は、数値演算及び各デバイスを制御するといった様々な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)701と、記憶装置3から読み出した地図データ、演算データなどを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)702と、プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)703と、メモリ間及びメモリと各デバイスとの間のデータ転送を実行するDMA(Direct Memory Access)704と、グラフィックス描画を実行し且つ表示制御を行う描画コントローラ705と、グラフィックイメージデータを蓄積するVRAM(Video Random Access Memory)706と、イメージデータをRGM信号に変換するカラーパレット707と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器708と、シリアル信号をバス712に同期したパラレル信号に変換するSCI(Serial Communication Interface)709と、パラレル信号をバスに同期させてバス512上にのせるPIO(Parallel Input/Output)710と、パルス信号を積分するカウンタ711と、を有する。
【0038】
次に、上記構成からなる車載用ナビゲーション装置100の動作について説明する。図8は、車載用ナビゲーション装置100の演算処理部1が行うガソリンアイコン移動処理を示すフローチャートである。
【0039】
演算処理部1の主制御部101は、車載用ナビゲーション装置100の電源が投入されたときに、ガソリンアイコン移動処理を開始する。電源の投入は、入力装置5に備わる電源ボタンがユーザにより操作されることで行われる。
【0040】
主制御部101は、ディスプレイ2の表示画面上において、スピードメータを表示する位置を特定する処理を行う(ステップS101)。具体的には、主制御部101は、記憶装置3にアクセスして、設定処理部109が記憶した座標値(スピードメータを表示する位置を特定するデータ)を取得する。その後、主制御部101は、取得した座標値を表示処理部103に通知する。
【0041】
表示処理部103は、ステップS101で通知を受けた座標値で特定されるディスプレイ2の表示画面上の位置に、スピードメータを表示させる(ステップS102)。具体的には、表示処理部103は、記憶装置3に予め記憶してあるスピードメータ用の画像データを取得し、ディスプレイ2の表示画面上において、主制御部101から通知された座標値で特定される位置に、取得した画像データを表示させる。
【0042】
スピードメータを表示後、主制御部101は、ガソリン残量を取得するタイミングか否かを判別する(ステップS103)。具体的には、主制御部101は、演算処理部100のCPU701が有する内部タイマ(図示せず)を用いて時間を計時し、前回にガソリンの残量を取得したときから所定の時間(例えば、10秒)が経過したか否かにより判別する。
【0043】
主制御部101は、ガソリン残量を取得するタイミングがくるまで待機しており(ステップS103;No)、タイミングがきたときに(ステップS103;Yes)、ガソリン残量取得部105にその旨を通知する。
【0044】
通知を受けたガソリン残量取得部105は、ガソリンタンク内のガソリン残量を取得する(ステップS104)。具体的には、ガソリン残量取得部105は、ガソリン残量センサ6からガソリンの残量を示すデータを取得し、取得したデータをアイコン移動処理部104に通知する。
【0045】
ガソリン残量の通知を受けたアイコン移動処理部104は、ディスプレイ2の表示画面上におけるガソリン残量アイコン200の表示位置を決定する処理を行う(ステップS105)。具体的には、アイコン移動処理部104は、ガソリン残量取得部105からガソリン残量を通知されたときに、記憶装置3に格納されている第1のアイコン位置テーブル500を参照して、ガソリン残量アイコン200の表示位置を決定する。例えば、ガソリン残量が50%以上残っていれば、アイコン移動処理部104は、第1のアイコン位置テーブル500から対応する座標値(250,0)を抽出して、これを表示処理部102に通知する。
【0046】
表示処理部102は、アイコン移動処理部104から通知された座標値で特定される位置(ディスプレイ2の表示画面上)に、対応するガソリン残量アイコン200を表示させる(ステップS106)。具体的には、表示処理部102は、アイコン移動処理部104から表示位置を通知されたときに、記憶装置3に格納されている第1のアイコン位置テーブル500を参照して、表示するガソリン残量アイコン200を決定する。例えば、ガソリン残量アイコン200を表示させる位置が座標値(250,0)であれば、表示処理部102は、通常アイコン(図9(A)に示すような青色点灯するガソリン残量アイコン200)を記憶装置3から取得して、ステップS105で決定した表示位置(ディスプレイ2の表示画面上)に表示させる。また、ガソリン残量アイコン200を表示させる位置が座標値(100,0)であれば、表示処理部102は、注意アイコン(図9(B)に示すような黄色点灯するガソリン残量アイコン200)を記憶装置3から取得して、ステップS105で決定した表示位置に表示させる。さらに、ガソリン残量アイコン200を表示させる位置が座標値(60,0)であれば、表示処理部102は、警告アイコン(図10(A)に示すような赤色点灯するガソリン残量アイコン200)を記憶装置3から取得して、ステップS105で決定した表示位置に表示させる。なお、ここで、表示処理部102が表示するガソリン残量アイコン200は、図10(B)に示すようなガソリン残量の数値を含むアイコンにしてもよい。この場合には、ステップS104において、ガソリン残量センサ6からガソリン残量を取得した際に、取得したガソリン残量を数値化しておけばよい。
【0047】
以上のようにステップS105で決定した位置にガソリン残量アイコン200を表示させることで、ガソリン残量アイコン200は、ガソリンが減少するにつれて、徐々にステップS101で特定したスピードメータの位置に近づくように表示される。
【0048】
以上のステップS103〜ステップS106の処理を、演算処理部1は、車載用ナビゲーション装置100の電源がオフされるまで繰り返す(ステップS107;No)。車載用ナビゲーション装置100の電源がオフされたとき(ステップS107;Yes)、演算処理部1は、ガソリンアイコン移動処理を終了させる。
【0049】
図11は、演算処理部1が行う他のアイコン移動処理を示すフローチャートである。
【0050】
演算処理部1の主制御部101は、車載用ナビゲーション装置100の電源が投入されたときに、他のアイコン移動処理を開始する。
【0051】
処理開始後のステップS101、ステップS102では、上述した図8に示すガソリンアイコン移動処理と同様の処理を行う。
【0052】
ステップS102に続いて、演算処理部1の現在位置算出部106は、自車両の現在位置を算出する処理を行う(ステップS201)。具体的には、現在位置算出部106は、車速センサ7、ジャイロセンサ8、GPS受信装置9から出力されるデータに基づいて、現在位置を算出する。なお、これとともに、現在位置算出部106は、地磁気センサ8から出力されるデータに基づいて、自車両が向いている方角も特定しておく。現在位置算出部106は、算出した現在位置を表示処理部102に通知する。
【0053】
表示処理部102は、現在位置算出部106から通知された現在位置を、ディスプレイ2の表示画面上に表示させる(ステップS202)。具体的には、表示処理部102は、現在位置算出部106から通知された現在位置に基づいて、表示に必要な地図データを記憶装置3から読み出して、読み出した地図データに現在位置を示すマークを重ねてディスプレイ2に表示させる。これにより、表示処理部102は、自車両の現在位置が移動したときに、その現在位置に応じて、ディスプレイ2に表示させる地図データを切り替えることができる。なお、このとき、経路誘導部107は、推奨経路を探索して、ディスプレイ2に表示された地図上に推奨経路を表示するようにしてもよい。
【0054】
スピードメータ及び地図データを表示後、主制御部101は、移動対象の施設(標識等を含む)が所定領域内に存在するか否かを判別する(ステップS203)。具体的には、まず、主制御部101は、表示処理部103が表示している地図データ310の周辺施設情報327に含まれている移動対象の施設(標識等を含む)と、現在位置との距離を測定する。続いて、主制御部101は、現在位置との距離を測定した移動対象の施設のうち、その距離が所定値(例えば、3km)未満である施設(標識等を含む)が存在するか否かを判別する。
【0055】
主制御部101は、移動対象の施設(標識等を含む)が所定領域内に存在すると判別した場合は(ステップS203;Yes)、アイコン移動処理部104にその旨を通知して、処理をステップS204に移行する。一方、移動対象の施設が所定領域内に存在しないと判別した場合は(ステップS203;No)、処理をステップS201に移行させる。
【0056】
ステップS204では、アイコン移動処理部104は、ディスプレイ2の表示画面上における施設アイコン201及び標識アイコン202の表示位置を決定する処理を行う(ステップS204)。具体的には、アイコン移動処理部104は、記憶装置3に格納されている第2のアイコン位置テーブル600、及び、移動対象の施設(標識等を含む)の自車両からみた方位、を参照して、施設アイコン201或いは標識アイコン202の表示位置を決定する。例えば、移動対象の施設(標識等を含む)が自車両の現在位置から3km以内(1km以上)の場合、アイコン移動処理部104は、第2のアイコン位置テーブル600から対応する距離(300)を抽出する。これとともに、アイコン移動処理部104は、移動対象の施設の位置(周辺施設情報327に含まれている)と現在位置との位置関係から、移動対象の施設(標識等を含む)の自車両からみた方位を算出する。そして、アイコン移動処理部104は、抽出した距離(300)と、算出した方位と、を表示処理部102に通知する。
【0057】
表示処理部102は、アイコン移動処理部104から通知された距離及び方位で特定される位置(ディスプレイ2の表示画面上)に、対応する施設アイコン201或いは標識アイコン202を表示させる(ステップS205)。具体的には、表示処理部104は、アイコン移動処理部104から通知されたときに、記憶装置3に格納されている第2のアイコン位置テーブル600を参照して、表示する施設アイコン201或いは標識アイコン202を決定する。例えば、アイコン移動処理部104から通知された距離が300であれば、表示処理部102は、第1段階アイコン(図12(A)に示すような点灯(弱)の標識アイコン202)を記憶装置3から取得して、ステップS204でアイコン移動処理部104から通知された距離及び方位で特定される位置に表示させる。また、アイコン移動処理部104から通知された距離が150であれば、表示処理部102は、第2段階アイコン(図12(B)に示すような点灯(中)の標識アイコン202)を記憶装置3から取得して、ステップS204でアイコン移動処理部104から通知された距離及び方位で特定される位置に表示させる。さらに、アイコン移動処理部104から通知された距離が70であれば、表示処理部102は、第3段階アイコン(図13(A)に示すような点灯(強)の標識アイコン202)を記憶装置3から取得して、ステップS204でアイコン移動処理部104から通知された距離及び方位で特定される位置に表示させる。なお、ステップS203において、移動対象の施設(標識等を含む)が所定領域内に複数存在すると判別された場合には、表示処理部102は、図13(B)に示すように、複数の施設アイコン201或いは標識アイコン202を同時に表示させる。
【0058】
以上のようにステップS204で決定した位置に施設アイコン201或いは標識アイコン202を表示させることで、施設アイコン201或いは標識アイコン202は、対応する施設或いは標識に自車両が近づくにつれて、徐々にステップS101で特定したスピードメータの位置に近づくように表示される。
【0059】
以上のステップS201〜ステップS205の処理を、演算処理部1は、車載用ナビゲーション装置100の電源がオフされるまで繰り返す(ステップS206;No)。車載用ナビゲーション装置100の電源がオフされたとき(ステップS206;Yes)、演算処理部1は、他のアイコン移動処理を終了させる。
【0060】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形、応用が可能である。
【0061】
例えば、上記実施形態では、アイコン移動処理部104が、ガソリン残量アイコン200、施設アイコン201、標識アイコン202、を移動させる処理について説明している。しかしながら、本発明は、これに限定されず、アイコン移動処理部104は、自車両が交差点等を通過する前に直進すべきか右左折すべきかをユーザに通知するためのターンバイターン表示用アイコン203を移動させてもよい。
【0062】
具体的には、アイコン移動処理部104は、経路誘導部107がターンバイターン表示を行う際に、ターンバイターン表示用アイコン203を表示させる対象の交差点の位置と、自車両の現在位置と、の距離に応じて、ターンバイターン表示用アイコン203を表示させる位置を決定する。例えば、アイコン移動処理部104は、ターンバイターン表示対象の交差点の位置と自車両の現在位置との距離が3kmであれば、記憶装置3から対応する座標値(0,250)を抽出して、これを表示処理部102に通知する。また、アイコン移動処理部104は、ターンバイターン表示対象の交差点の位置と自車両の現在地との距離が1kmであれば、記憶装置3から対応する座標値(0,150)を抽出して、これを表示処理部102に通知する。
【0063】
表示処理部102は、アイコン移動処理部104から通知された表示位置に応じたターンバイターン表示用アイコン203をディスプレイ2に表示させる。例えば、表示処理部102は、アイコン移動処理部104から座標値(0,250)が通知されたときには、図14(A)に示すような点灯(弱)のターンバイターン表示用アイコン203を、座標値(0,250)で特定される位置に表示させる。また、表示処理部102は、アイコン移動処理部104から座標値(0,150)が通知されたときには、図14(A)に示すような点灯(中)のターンバイターン表示用アイコン203を、座標値(0,150)で特定される位置に表示させる。さらに、表示処理部102は、アイコン移動処理部104から座標値(0,50)が通知されたときには、図14(A)に示すような点灯(強)のターンバイターン表示用アイコン203を、座標値(0,50)で特定される位置に表示させる。
【0064】
なお、ターンバイターン表示を行う際には、点灯(弱)、点灯(中)、点灯(強)の3種類のターンバイターン表示用アイコン203を、同一の表示画面上に表示させてもよい。
【0065】
また、表示処理部102が表示するターンバイターン表示用アイコン203の種類は、点灯(弱)、点灯(中)、点灯(強)に限らず、例えば、図14(B)に示すように、アイコンのサイズを、ターンバイターン表示対象の交差点の位置と自車両の現在位置との距離に応じて、小、中、大としてもよい。
【0066】
さらに、アイコン移動処理部104は、渋滞の注意を促すアイコン204を移動させてもよい。具体的には、アイコン移動処理部104は、受信情報処理部108が記憶装置3に記憶した渋滞情報(S9、S10)を参照して、渋滞している道路の位置を特定し、特定した位置と自車両の現在位置とに応じて、渋滞の注意を促すアイコン204を表示させる位置を決定する。例えば、アイコン移動処理部104は、渋滞している道路の位置と自車両の現在位置との距離が3kmであれば、記憶装置3から対応する座標値(0,250)を抽出して、これを表示処理部102に通知する。また、アイコン移動処理部104は、渋滞している道路の位置と自車両の現在位置との距離が1kmであれば、記憶装置3から対応する座標値(0,150)を抽出して、これを表示処理部102に通知する。
【0067】
表示処理部102は、アイコン移動処理部104から通知された表示位置に応じた渋滞の注意を促すアイコン204をディスプレイ2に表示させる。例えば、表示処理部102は、アイコン移動処理部104から座標値(0,250)が通知されたときには、図15に示すような赤色点灯の渋滞の注意を促すアイコン204を、座標値(0,250)で特定される位置に表示させる。また、表示処理部102は、アイコン移動処理部104から座標値(0,150)が通知されたときには、赤色点灯の渋滞の注意を促すアイコン204を、座標値(0,150)で特定される位置に表示させる。
【0068】
また、上記実施形態では、表示処理部102がディスプレイ2に表示させる移動対象のアイコンの種類を3種類(例えば、第1段階、第2段階、第3段階のアイコン)として説明している。しかしながら、本発明はこれに限定されず、移動対象のアイコンの種類を、1種類、2種類、5種類、12種類、等、任意の種類としてよい。
【0069】
さらに、上記実施形態では、アイコン移動処理部104は、第1のアイコン位置テーブル500或いは第2のアイコン位置テーブル600等のテーブルを参照して、移動対象のアイコンの位置を決定している。しかしながら、本発明は、これに限定されず、例えば、アイコン移動処理部104は、ガソリン残量取得部105から通知されたガソリン残量を、数式1に代入して、ガソリン残量アイコン200の表示位置とスピードメータの表示位置(中心位置)との距離を求め、求めた距離を用いて(X座標として)、ガソリン残量アイコン200の表示位置を求めるようにしてもよい。また、アイコン移動処理部104は、主制御部101が計測した移動対象の施設(標識等を含む)と自車両の現在位置との距離を、数式2に代入して、施設アイコン201或いは標識アイコン202の表示位置とスピードメータの表示位置との距離を求め、求めた距離を用いて施設アイコン201或いは標識アイコン202の表示位置を求めるようにしてもよい。
【0070】
数式1:X1=A+B×R1
X1:スピードメータの表示位置に対するアイコン表示位置の相対距離
R1:ガソリン残量(割合(%))
A:スピードメータの表示位置(中心)にアイコンの表示位置が最も近づいたときの距離(0以上の定数)
B:ガソリン残量の変化に応じたアイコンの移動幅を決定する係数
数式2:X2=A+B×R2
X2:スピードメータの表示位置に対するアイコン表示位置の相対距離
R2:現在位置と対象施設との距離(m)
A:スピードメータの表示位置(中心)にアイコンの表示位置が最も近づいたときの距離(0以上の定数)
B:ガソリン残量の変化に応じたアイコンの移動幅を決定する係数
なお、数式1のX1は、A=50、B=2としたとき、図5に示す第1のアイコン位置テーブル500のアイコン表示位置520のX座標に一致する。また、数式2のX2は、A=50、B=0.2としたとき、図6に示す第2のアイコン位置テーブル600のアイコン表示距離620に一致する。
【0071】
また、移動対象のアイコンを選択(タッチ)するように、ディスプレイ2上のタッチパネル(入力装置5)が操作されたとき、経路誘導部107は、選択(タッチ)されたアイコンに対応する位置への最短経路を探索し、探索した経路を用いて経路誘導を行うようにしてもよい。例えば、ガソリン残量アイコン200が選択(タッチ)されたときには、経路誘導部107は、記憶装置3の地図データ310を参照し、所定の条件(例えば、「現在位置に最も近い」等の条件)を満たすガソリンスタンドの施設を目的地として経路探索を行う。これにより、ガソリン残量アイコン200を見てガソリン残量が少ないことに気づいたユーザに対して、煩雑な操作を要求せずに、ガソリンスタンドまでの経路誘導を行うことができる。また、施設アイコン201が選択(タッチ)されたときには、経路誘導部107は、記憶装置3の地図データ310を参照し、選択(タッチ)された施設アイコン201(例えば、コンビニエンスストア、等)に対応する施設を目的地として経路探索を行うようにしてもよい。
【0072】
さらに、上記実施形態では、車両の燃料をガソリンとして説明している。しかしながら、本発明は、これに限定されず、例えば、車両の燃料は、電気、水素、等のガソリン以外の燃料でもよい。この場合、上述したガソリン残量センサ6は、燃料の残量を測定するものであり、ガソリン残量取得部105は、燃料の残量を取得する処理を行い、アイコン移動処理部104は、ガソリン残量アイコン200を燃料の残量に応じて移動させるようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の一実施形態が適用された車載用ナビゲーション装置の概略構成図である。
【図2】車両内部の構成例を示す図である。
【図3】記憶装置に記憶されている地図データの構成例を示す図である。
【図4】演算処理部の機能構成を示す図である。
【図5】第1のアイコン位置テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図6】第2のアイコン位置テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図7】演算処理部のハードウェア構成を示す図である。
【図8】ガソリンアイコン移動処理のフロー図である。
【図9】(A)ガソリンアイコンを青色点灯させる場合の画面表示例である。(B)ガソリンアイコンを黄色点灯させる場合の画面表示例である。
【図10】(A)ガソリンアイコンを赤色点灯させる場合の画面表示例である。(B)数字表記のガソリンアイコンを表示させる場合の画面表示例である。
【図11】他のアイコン移動処理のフロー図である。
【図12】(A)標識アイコンを弱点灯させる場合の画面表示例である。(B)標識アイコンを中点灯させる場合の画面表示例である。
【図13】(A)標識アイコンを強点灯させる場合の画面表示例である。(B)標識アイコンと施設アイコンを同一画面上に表示させる場合の画面表示例である。
【図14】(A)ターンバイターン表示用のアイコンを表示させる場合の画面表示例である。(B)アイコンのサイズを変更させる場合の画面表示例である。
【図15】渋滞の注意を促すアイコンを表示させる場合の画面表示例である。
【符号の説明】
【0074】
1・・・演算処理部、2・・・ディスプレイ、3・・・記憶装置、4・・・音声入出力装置、5・・・入力装置、6・・・ガソリン残量センサ、7・・・車速センサ、8・・・ジャイロセンサ、9・・・GPS受信装置、10・・・FM多重放送受信装置、11・・・ビーコン受信装置、100・・・車載用ナビゲーション装置、101・・・主制御部、102・・・入力受付部、103・・・表示処理部、104・・・アイコン移動処理部、105・・・ガソリン残量取得部、106・・・現在位置算出部、107・・・経路誘導部、108・・・受信情報処理部、109・・・設定処理部、200・・・ガソリン残量アイコン、201・・・施設アイコン、202・・・標識アイコン、203・・・ターンバイターン表示用アイコン、204・・・渋滞の注意を促すアイコン、210・・・スピードメータ、310・・・地図データ、320・・・リンクデータ、327・・・周辺施設情報、500・・・第1のアイコン位置テーブル、600・・・第2のアイコン位置テーブル、701・・・CPU。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載用ナビゲーション装置であって、
ユーザに対して継続的に表示すべき第1の情報を継続的に表示するとともに、ユーザに対して注意を促すべき第2の情報を付加的に表示する表示手段と、
所定の状況を判定する状況判定手段と、
前記状況判定手段により判定された状況に応じて、前記第2の情報の表示位置を、前記第1の情報の表示位置に対して徐々に近づける表示位置移動手段と、
を備える、
ことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置であって、
前記第1の情報は、ユーザが頻繁に見る必要がある情報である、
ことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車載用ナビゲーション装置であって、
前記ユーザが頻繁に見る情報は、スピードメーターである、
ことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置であって、
前記第2の情報は、ガソリン残量である、
ことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項4に記載の車載用ナビゲーション装置であって、
前記状況判定手段は、ガソリン残量を判定し、
前記表示位置移動手段は、前記第2の情報を、前記状況判定手段が判定したガソリン残量に応じて、前記第1の情報の表示位置に対して徐々に近づける、
ことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項5に記載の車載用ナビゲーション装置であって、
前記表示手段は、前記第2の情報を選択する指示を受け付け、
前記表示手段が前記指示を受け付けたときに、所定の条件を満たすガソリンスタンドまでの経路誘導を行う経路誘導手段、
を備える、
ことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置であって、
地図データに含まれる目標物データと、前記ユーザに表示すべき情報と、を予め対応付けて記憶する記憶手段、を備え、
前記状況判定手段は、当該車載用ナビゲーション装置の現在の位置を示す位置情報を判定し、
前記表示手段は、前記第1の情報及び前記第2の情報とともに、前記地図データを同一画面上に表示させ、
前記表示位置移動手段は、前記状況判定手段が判定した位置情報で特定される現在の位置と、前記記憶手段の前記第2の情報に対応付けられている目標物データの位置と、の距離に応じて、該第2の情報を前記第1の情報の表示位置に対して徐々に近づける、
ことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項7に記載の車載用ナビゲーション装置であって、
前記目標物データは、施設に関する情報を含む施設データと、道路標識に関する道路標識データと、からなる、
ことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置であって、
前記表示手段は、前記表示位置移動手段が前記第2の情報を前記第1の情報の表示位置に対して徐々に近づける際に、その近づけた量に応じて、該第2の情報のサイズを徐々に大きくして表示する、
ことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置であって、
前記第1の情報の表示位置を設定する設定手段、
をさらに備える、
ことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項11】
車載用ナビゲーション装置におけるアイコン表示方法であって、
ユーザに対して継続的に表示すべき第1の情報を継続的に表示するとともに、ユーザに対して注意を促すべき第2の情報を付加的に表示する表示ステップと、
所定の状況を判定する状況判定ステップと、
前記状況判定ステップで判定した状況に応じて、前記第2の情報の表示位置を、前記第1の情報の表示位置に対して徐々に近づける表示位置移動ステップと、
を有する、
ことを特徴とするアイコン表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−25173(P2009−25173A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−189187(P2007−189187)
【出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】