説明

車載用ユーザインタフェース機器及び車載用ナビゲーションシステム

【課題】車載用ナビゲーション装置と車載用ユーザインタフェース機器との間、及び複数の車載用ユーザインタフェース機器間で相互にデータを共有化できるようにする。
【解決手段】ナビゲーション装置2に対して複数のユーザが個別にアクセスする第1のロケーションフリーディスプレイ3において、ナビゲーション装置2又は他の第2のロケーションフリーディスプレイ4から得られる外部データ及び自身が所有するユーザデータを保存及び管理し、当該ナビゲーション装置2又は他の第2のロケーションフリーディスプレイ4との間で当該外部データ及びユーザデータをデータ管理部によって共有することにより、ナビゲーション装置2又は他の第2のロケーションフリーディスプレイ4との間で、自身が所有していない外部データや他人のユーザデータを有効活用し得、車内空間でナビゲーション処理を効率良く実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ユーザインタフェース機器及び車載用ナビゲーションシステムに関し、例えば運転席近傍に設置されたナビゲーション装置と、後部座席用のユーザインタフェース機器として用いられる複数のロケーションフリーディスプレイとが無線接続された車載用ナビゲーションシステムに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、図12に示すように車載用ナビゲーションシステム101においては、ナビゲーション装置102に対してディスプレイ103が接続された構成を有し、1つのナビゲーション装置102に対して1度に操作を行うユーザが一人に限られている。
【0003】
このナビゲーション装置102では、図13に示すように、ハードディスクドライブ104に格納された地図データをディスク読出部105によって読み出し、地図表示部106により当該地図データに基づく地図画面を生成し、これを画面生成部111へ送出する。
【0004】
一方、ナビゲーション装置102は、自車位置測定部107によって測定した現在位置を地図表示部106を介して画面生成部111へ送出する。画面生成部111は、地図表示部106から供給された地図画面と、自車位置測定部107から供給された現在位置とに基づいてルート案内画面を生成し、これをディスプレイ103に表示する。
【0005】
またナビゲーション装置102は、図示しないリモートコントローラ(以下、これをリモコンと呼ぶ)から受信した要求をユーザ要求処理部109によって認識し、当該要求をUI(User Interface)表示部110へ送出する。
【0006】
UI表示部110は、要求に応じた例えばPOI(Point Of Interest)データをユーザデータ記憶部108から読み出して画面生成部111へ送出し、当該画面生成部111ではPOIデータに基づく地点情報を付け加えることにより再構築したルート案内画面をディスプレイ103に表示するようになされている。
【0007】
これに対して、図12との対応部分に同一符号を付して示す図14における車載用ナビゲーションシステム121では、ナビゲーション装置102に対してユーザインタフェース機器として用いられる第1のロケーションフリーディスプレイ122と第2のロケーションフリーディスプレイ123とが無線接続された構成を有し、当該第1のロケーションフリーディスプレイ122及び第2のロケーションフリーディスプレイ123を後部座席のユーザが個別に用いるようになされている。
【0008】
ここで第1のロケーションフリーディスプレイ122及び第2のロケーションフリーディスプレイ123は同一の回路構成を有しているため、便宜上、第1のロケーションフリーディスプレイ122についてのみ説明し、第2のロケーションフリーディスプレイ123についてはその説明を省略する。
【0009】
図15に示すように第1のロケーションフリーディスプレイ122は、ナビゲーション装置102と近距離無線通信方式によりデータの送受信を行うデータ送受信部131を有し、例えばナビゲーション装置102から取得したルート案内画面を地図表示部132及び画面生成部133を介してディスプレイ134に表示する。
【0010】
なお第1のロケーションフリーディスプレイ122においても、リモコンから受信した要求をユーザ要求処理部137によって認識し、当該要求をUI表示部136を介して画面生成部133へ送出する。
【0011】
画面生成部133は、要求に応じた例えばPOIデータをユーザデータ記憶部135から読み出し、当該POIデータに基づく地点情報を地図データに付け加えることによりルート案内画面を再構築し、これをディスプレイ134に表示するようになされている。
【0012】
このように車載用ナビゲーションシステム121においては、ナビゲーション装置102と、複数の第1のロケーションフリーディスプレイ122及び第2のロケーションフリーディスプレイ123との間でアクセス可能であり、第1のロケーションフリーディスプレイ122及び第2のロケーションフリーディスプレイ123のユーザが個別にナビゲーション装置102へアクセスすることにより、1つのナビゲーション装置102に対して複数のユーザが操作を行うことができるようになされている。
【0013】
因みに、インターネット上のサーバシステムとして、車載機からの要求に対して他人の情報登録装置の施設情報や個人コースについても配信するようになされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004-77344公報
【0014】
また、各々自分専用の外部記憶手段を用意することにより航法支援装置を複数の利用者で共有するようになされたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献2】特開2000-321079公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
ところでかかる構成の車載用ナビゲーションシステム121においては、第1のロケーションフリーディスプレイ122及び第2のロケーションフリーディスプレイ123のユーザが個別にナビゲーション装置102へアクセスしてルート検索を行うことができるものの、第1のロケーションフリーディスプレイ122及び第2のロケーションフリーディスプレイ123で取得したルート検索結果等のルートデータをそれぞれが保有しており、互いに共有して用いることは出来ないという問題があった。
【0016】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、車載用ナビゲーション装置と車載用ユーザインタフェース機器との間、及び複数の車載用ユーザインタフェース機器間で相互にデータを共有化し得る使い勝手に優れた車載用ユーザインタフェース機器及び車載用ナビゲーションシステムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
かかる課題を解決するため本発明においては、車載用ナビゲーション装置に対して複数のユーザが個別にアクセスする車載用ユーザインタフェース機器であって、車載用ナビゲーション装置に対してアクセスし、当該車載用ナビゲーション装置との間でデータの送受信を行う送受信部と、車載用ナビゲーション装置又は他の車載用ユーザインタフェース機器から得られる外部データ及び自身が所有するユーザデータを保存及び管理し、当該車載用ナビゲーション装置又は他の車載用ユーザインタフェース機器との間で当該外部データ及びユーザデータを共有するデータ管理部とを設けるようにする。
【0018】
これにより車載用ナビゲーション装置又は他の車載用ユーザインタフェース機器との間であっても外部データ及びユーザデータを共有することができるため、自身で所有していない外部データや他人のユーザデータを有効活用し得、車内空間でナビゲーション処理を効率良く実行することができる。
【0019】
また本発明においては、車載用ナビゲーション装置と、当該車載用ナビゲーション装置に対して複数のユーザが個別にアクセスする車載用ユーザインタフェース機器とから構成された車載用ナビゲーションシステムであって、車載用ユーザインタフェース機器は、車載用ナビゲーション装置に対してアクセスし、当該車載用ナビゲーション装置との間でデータの送受信を行う送受信部と、車載用ナビゲーション装置又は他の車載用ユーザインタフェース機器から得られる外部データ及び自身が所有するユーザデータを保存及び管理し、当該車載用ナビゲーション装置又は他の車載用ユーザインタフェース機器との間で当該外部データ及びユーザデータを共有するデータ管理部とを設けるようにする。
【0020】
これにより車載用ナビゲーション装置及び他の車載用ユーザインタフェース機器との間であっても外部データ及びユーザデータを共有することができるため、自身で所有していない外部データや他人のユーザデータを有効活用し得、車内空間でナビゲーション処理を効率良く実行することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、車載用ナビゲーション装置及び他の車載用ユーザインタフェース機器との間であっても外部データ及びユーザデータを共有することができるため、自身で所有していない外部データや他人のユーザデータを有効活用し得、車内空間でナビゲーション処理を効率良く実行することができる車載用ユーザインタフェース機器及び車載用ナビゲーションシステムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0023】
(1)第1の実施の形態
(1−1)車載用ナビゲーションシステムの全体構成
図1において、1は全体として第1の実施の形態における車載用ナビゲーションシステム1を示し、運転席近傍に設置されたナビゲーション装置2に対して後部座席用のユーザインタフェース機器として用いられる第1のロケーションフリーディスプレイ3と第2のロケーションフリーディスプレイ4とが近距離無線接続されると共に、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4間についても相互に近距離無線接続された構成を有しており、当該第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4を後部座席のユーザが個別に用いることができるようになされている。
【0024】
(1−2)ナビゲーション装置の回路構成
図13との対応部分に同一符号を付して示す図2においてナビゲーション装置2は、ハードディスクドライブ11に格納された地図データをディスク読出部12によって読み出し、地図表示部13により当該地図データに基づく地図画面を生成し、これを画面生成部18へ送出する。
【0025】
一方、ナビゲーション装置2は、自車位置測定部14によって測定した現在位置を地図表示部13を介して画面生成部18へ送出する。画面生成部18は、地図表示部13から供給された地図画面と、自車位置測定部14から供給された現在位置とに基づいてルート案内画面を生成し、これをディスプレイ5に表示する。
【0026】
またナビゲーション装置2は、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4とブルートゥースやIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11g等の近距離無線通信方式によりデータの送受信を行うデータ送受信部10を有し、第1のロケーションフリーディスプレイ3又は第2のロケーションフリーディスプレイ4からデータ送受信部10を介して受信した当該第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4が所有するPOIデータやルートデータ等のユーザデータをユーザデータ記憶部15に格納する。
【0027】
さらにナビゲーション装置2は、図示しないリモコンから受信した要求をユーザ要求処理部16によって認識し、当該要求をUI表示部17を介して画面生成部18へ送出する。
【0028】
画面生成部18は、要求に応じた例えばPOIデータをユーザデータ記憶部15から読み出し、当該POIデータに基づく地点情報を地図データに付け加えることによりルート案内画面を再構築し、これをディスプレイ5に表示するようになされている。
【0029】
(1−3)第1及び第2のロケーションフリーディスプレイの回路構成
次に、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4の回路構成について説明するが、当該第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4はその回路構成が同一であるため、ここでは説明の便宜上、第1のロケーションフリーディスプレイ3についてのみ説明し、第2のロケーションフリーディスプレイ4については省略する。
【0030】
図3に示すように、第1のロケーションフリーディスプレイ3は、ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4とブルートゥースやIEEE802.11g等の近距離無線通信方式によりデータの送受信を行うデータ送受信部21を有し、例えばナビゲーション装置2から取得した例えばルートデータに基づくルート案内画面を地図表示部22及び画面生成部23を介してディスプレイ24に表示する。
【0031】
また第1のロケーションフリーディスプレイ3は、第2のロケーションフリーディスプレイ4との間でデータ送受信部21を介して相互にデータの交換を行うことができるようになされており、第2のロケーションフリーディスプレイ4からデータ送受信部21を介して取得したPOIデータやルートデータ等のユーザデータをユーザデータ操作部25を介してユーザデータ記憶部26に格納する。
【0032】
なお第1のロケーションフリーディスプレイ3においては、ディスプレイ24上のタッチパネル29を介して入力された要求をユーザ要求処理部28によって認識し、当該要求をUI表示部27を介して画面生成部18へ送出する。
【0033】
画面生成部18は、要求に応じた例えばPOIデータをユーザデータ操作部15を介してユーザデータ記憶部26から読み出し、当該POIデータに基づく地点情報を地図データに付け加えることによりルート案内画面を再構築し、これをディスプレイ24に表示するようになされている。
【0034】
ここで第1のロケーションフリーディスプレイ3は、ナビゲーション装置2又は他の第2のロケーションフリーディスプレイ4から例えば図4及び図5に示すような他人のPOIデータやルートデータを受信し得るようになされており、これら他人のPOIデータやルートデータと、自身のユーザデータ記憶部26に保有しているPOIデータやルートデータとをUI表示部27によって結合(いわゆるマージ)し、並び替える(いわゆるソート)ことにより所定の表形式でなるマージソートデータを生成し、当該マージソートデータに基づく所定形式のユーザデータ表を画面生成部23を介してディスプレイ24に表示する。
【0035】
因みにPOIデータとは、いわゆる地点データであり、第1のロケーションフリーディスプレイ3、第2のロケーションフリーディスプレイ4を個別に識別するための「個別ID(Identification)」、当該第1のロケーションフリーディスプレイ3、第2のロケーションフリーディスプレイ4の機種を示す「機器ID」、記憶装置として用いられているユーザデータ記憶部や、後述する外部記憶装置(図6及び図7)を識別するための「記憶装置ID」、地点の名称(例えばお店の名前)を示す「名称」、その地点に存在するお店のジャンル(例えばファミリーレストラン、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド等)を示す「カテゴリID」、その地点を示す「経度」及び「緯度」により構成されている。
【0036】
またルートデータは、ある出発地から目的地までのルート探索結果を示すデータであり、POIデータと同様の「個別ID」、「機器ID」、「記憶装置ID」、「名称」に加えて、ルートを構成するリンクの本数を示す「リンク数」、出発地を示す「スタート経度」及び「スタート緯度」、各リンクを示す「リンクID1」〜「リンクIDn」により構成されている。
【0037】
このPOIデータ及びルートデータは、あくまでユーザデータ表を構成するためのインデックスデータとして用いられ、当該POIデータ及びルートデータに関する詳細情報についてはナビゲーション装置2や第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4が独自に所有している。
【0038】
第1のロケーションフリーディスプレイ3は、ディスプレイ24に表示されたユーザデータ表の中からユーザにより所望の項目が選択されたときに、当該選択された項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータの詳細情報が自身のユーザデータ記憶部26に存在する場合には当該ユーザデータ記憶部26から読み出してディスプレイ24に表示する。
【0039】
一方、第1のロケーションフリーディスプレイ3は、ユーザデータ表の中から選択された項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータの詳細情報が自身のユーザデータ記憶部26に存在せず、ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4に存在するときには、当該ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4から当該選択項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータの詳細情報を取得するようになされている。
【0040】
具体的には第1のロケーションフリーディスプレイ3は、選択項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータの詳細情報が自身のユーザデータ記憶部26に存在せず、ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4に存在するときには、選択項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータをインデックスデータとして当該ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4へ送信することにより、当該インデックスデータに対応した詳細情報をナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4から取得し得るようになされている。
【0041】
当然、ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4についても、第1のロケーションフリーディスプレイ3と同様に、自身以外の他の第1のロケーションフリーディスプレイ3、第2のロケーションフリーディスプレイ4やナビゲーション装置2からPOIデータやルートデータをインデックスデータとして受信してユーザデータ表を作成し得るようになされており、当該ユーザデータ表に基づいて選択項目に対応する詳細情報を取得し得るようになされている。
【0042】
(1−4)動作及び効果
以上の構成において、車載用ナビゲーションシステム1ではナビゲーション装置2、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4が互いに近距離無線接続され、相互に所有しているPOIデータやルートデータ等のインデックスデータをやりとりしてユーザデータ表をそれぞれ作成し、当該ユーザデータ表をナビゲーション装置2、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4のディスプレイ5、24に表示することにより、システム全体で保持しているPOIデータやルートデータの存在を各ユーザに対して視覚的に認識させることができる。
【0043】
この場合、第1のロケーションフリーディスプレイ3は、システム全体で保持しているPOIデータやルートデータの一覧に関するユーザデータ表をディスプレイ24に表示し、当該ユーザデータ表の中からユーザに項目を選択させるだけの簡単な操作で、あたかも他人のPOIデータやルートデータに関する詳細情報についても取得して、自身で所有している詳細情報であるかのように当該ユーザに対して目視確認させることができる。
【0044】
特に車載用ナビゲーションシステム1では、ナビゲーション装置2、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4間で相互に所有しているPOIデータやルートデータ等のインデックスデータをやりとりし、その詳細情報については各自で保有し、要求されたときに当該詳細情報を提供するようにしたことにより、相互間の伝送効率を向上させると共に、ユーザデータ記憶部15及び26のメモリ容量を必要以上に大きくさせずに済む。
【0045】
例えば第1のロケーションフリーディスプレイ3では、ディスプレイ24に表示されたユーザデータ表の中からユーザにより所望の項目が選択された場合、当該選択された項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータに関する詳細情報をユーザデータ記憶部26に所有しているときには当該ユーザデータ記憶部26から当該詳細情報を読み出してディスプレイ24に表示することができるため、項目が選択されたタイミングでリアルタイムに詳細情報を提供することができる。
【0046】
一方、第1のロケーションフリーディスプレイ3は、ユーザデータ表の中から選択したユーザ所望の選択項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータの詳細情報が自身のユーザデータ記憶部26に存在せず、他のナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4に存在する場合、当該ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4に対して当該選択項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータをインデックスデータとして自動的に送信し、当該ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4から選択項目に対応する詳細情報を取得することにより、ユーザに対して面倒な入力操作をさせることなくユーザデータ表の中から項目が選択されるだけで必要な詳細情報を簡単に取得することができる。
【0047】
以上の構成によれば、車載用ナビゲーションシステム1ではナビゲーション装置2、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4の相互間でPOIデータやルートデータ等のインデックスデータを共有し、必要なときに必要な詳細情報を提供又は取得できるようにしたことにより、伝送効率を向上させ得ると共に車内空間でナビゲーション装置2、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4を個別に使用する各ユーザの利便性を大幅に向上することができる。
【0048】
(2)第2の実施の形態
(2−1)車載用ナビゲーションシステムの全体構成
図1との対応部分に同一符号を付して示す図6において、31は第2の実施の形態における車載用ナビゲーションシステムを示し、ナビゲーション装置2に対してユーザインタフェース機器として用いられる第1のロケーションフリーディスプレイ3と、第2のロケーションフリーディスプレイ4とが近距離無線接続されると共に、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4間についても相互に近距離無線接続された構成を有しており、当該第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4を後部座席のユーザが個別に用いることができるようになされている。
【0049】
なお車載用ナビゲーションシステム31においては、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4に対してそれぞれ外部記憶装置32及び33が接続され、当該外部記憶装置32及び33を介して例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等のリムーバブルメディアに格納されたPOIデータやルートデータのインデックスデータ及びその詳細情報を取り込むことができるようになされている。
【0050】
因みに第2の実施の形態における車載用ナビゲーションシステム31であっても、ナビゲーション装置2の回路構成については第1の実施の形態で説明した通りであり、ここではその説明を省略する。
【0051】
(2−2)第1のロケーションフリーディスプレイによる処理
ここで第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4の回路構成についても第1の実施の形態と同様であり、その相違点は外部記憶装置32及び33が接続されただけであるため当該回路構成についての説明は省略するが、当該外部記憶装置32を用いた場合における第1のロケーションフリーディスプレイ3の処理について説明する。なお外部記憶装置33を用いた場合における第2のロケーションフリーディスプレイ4の処理については、第1のロケーションフリーディスプレイ3の処理と同様である。
【0052】
第1のロケーションフリーディスプレイ3においては、外部のパーソナルコンピュータ等で編集されたPOIデータやルートデータをインデックスデータとして外部記憶装置32を介してリムーバブルメディアから読み取り、ユーザデータ記憶部26に格納する。
【0053】
このとき第1のロケーションフリーディスプレイ3においては、外部記憶装置32を介してリムーバブルメディアから読み取ったPOIデータやルートデータのインデックスデータと、自身のユーザデータ記憶部26からユーザデータ操作部25を介して読み取った自身のPOIデータやルートデータのインデックスデータとをUI表示部27によってマージ・ソートすることによりユーザデータ表を生成し、これを画面生成部23を介してディスプレイ24に表示する。
【0054】
ところでUI表示部27では、外部記憶装置32を介してリムーバブルメディアから読み取ったPOIデータやルートデータについては、機器IDとして当該第1のロケーションフリーディスプレイ3の番号を付けると共に、記憶装置IDとして車載用ナビゲーションシステム31全体中で外部記憶装置32を位置付けるため最後尾の番号を付与するようになされており、これにより接続される場所が一定ではない外部記憶装置32に対しても一意にその場所を特定し得るようになされている。
【0055】
従って第1のロケーションフリーディスプレイ3は、ユーザデータ表の中から選択された項目に対応するPOIデータ又はルートデータの機器ID及び記憶装置IDに基づいて当該POIデータ又はルートデータの詳細情報が自身のユーザデータ記憶部26に存在すると認識した場合、当該ユーザデータ記憶部26から当該詳細情報を読み出してディスプレイ24に表示する。
【0056】
一方、第1のロケーションフリーディスプレイ3は、ユーザデータ表の中から選択された項目に対応するPOIデータ又はルートデータの機器ID及び記憶装置IDに基づいて当該POIデータ又はルートデータの詳細情報が外部記憶装置32のリムーバブルメディアに存在すると認識した場合、当該外部記憶装置32から当該詳細情報を読み出してディスプレイ24に表示する。
【0057】
このように第1のロケーションフリーディスプレイ3は、リムーバブルメディアに格納されているPOIデータ又はルートデータに関する詳細情報についても外部記憶装置32を介してナビゲーション装置2及び第2のロケーションフリーディスプレイ4と共有し得るようになされている。
【0058】
(2−3)動作及び効果
以上の構成において、第2の実施の形態における車載用ナビゲーションシステム31においては、第1のロケーションフリーディスプレイ3に接続された外部記憶装置32についても記憶装置IDの番号を付け、当該記憶装置IDをPOIデータ又はルートデータによって特定し、当該POIデータやルートデータをインデックスデータとして用いてユーザデータ表を作成する。
【0059】
車載用ナビゲーションシステム31においては、第1のロケーションフリーディスプレイ3、ナビゲーション装置2及び第2のロケーションフリーディスプレイ4でそれぞれユーザデータ表を作成して用いることにより、当該ナビゲーション装置2及び第2のロケーションフリーディスプレイ4によりユーザデータ表に基づいて選択された項目に対応するPOIデータやルートデータの詳細情報の格納場所が第1のロケーションフリーディスプレイ3に接続された外部記憶装置32であったとしても、当該ナビゲーション装置2及び第2のロケーションフリーディスプレイ4は第1のロケーションフリーディスプレイ3を介して外部記憶装置32から詳細情報を容易に取得することができる。
【0060】
また車載用ナビゲーションシステム31では、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4に対して接続された外部記憶装置32及び33を介してリムーバブルメディアに格納されているPOIデータやルートデータを読み出しインデックスデータとして用いることにより、車内空間に存在するナビゲーション装置2、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4以外の外部のパーソナルコンピュータによりデータ編集されたPOIデータやルートデータの詳細情報についてもリムーバブルメディアを通じて共有化することができるため一段と利便性を向上することができる。
【0061】
具体的には、例えばタクシー等をユーザが利用する場合に当該タクシーに当該車載用ナビゲーションシステム31が搭載されていれば、当該車載用ナビゲーションシステム31はリムーバブルメディアを介してユーザの目的地に関するPOIデータを取得することができるため、的確かつ確実に当該目的地に関する詳細情報をドライバーへ提供することができる。
【0062】
また、当該車載用ナビゲーションシステム31では、リムーバブルメディアを介してユーザがインターネット上で取得した目的地に関するPOIデータについても取得することができるため、幅広く外部からの情報をシステム内に取り込むことができる。
【0063】
以上の構成によれば、車載用ナビゲーションシステム31ではナビゲーション装置2、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4の相互間でPOIデータやルートデータ等のインデックスデータを用いてユーザデータ表を作成し、当該ユーザデータ表の中から選択された項目に対応するPOIデータやルートデータの詳細情報を第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4を介して外部記憶装置32及び33から取得することができるので、システム外部の情報についても共有化を図ることができる。
【0064】
(3)第3の実施の形態
(3−1)車載用ナビゲーションシステムの全体構成
図1との対応部分に同一符号を付して示す図8において、41は第3の実施の形態における車載用ナビゲーションシステムを示し、ナビゲーション装置2に対してユーザインタフェース機器として用いられる第1のロケーションフリーディスプレイ42と、第2のロケーションフリーディスプレイ43とが近距離無線接続されると共に、第1のロケーションフリーディスプレイ42及び第2のロケーションフリーディスプレイ43間についても相互に近距離無線接続された構成を有しており、当該第1のロケーションフリーディスプレイ42及び第2のロケーションフリーディスプレイ43を後部座席のユーザが個別に用いることができるようになされている。
【0065】
この第3の実施の形態における車載用ナビゲーションシステム41の場合も、ナビゲーション装置2の回路構成については第1の実施の形態で説明した通りであるため、ここではその説明を省略する。
【0066】
(3−2)第1及び第2のロケーションフリーディスプレイの回路構成
次に、第1のロケーションフリーディスプレイ42及び第2のロケーションフリーディスプレイ43の回路構成について説明するが、当該第1のロケーションフリーディスプレイ42及び第2のロケーションフリーディスプレイ43はその回路構成が同一であるため、ここでは説明の便宜上、第1のロケーションフリーディスプレイ42についてのみ説明し、第2のロケーションフリーディスプレイ43については省略する。
【0067】
図3との対応部分に同一符号を付して示す図9において、第1のロケーションフリーディスプレイ42は、ナビゲーション装置2とブルートゥースやIEEE802.11g等の近距離無線通信方式によりデータの送受信を行うデータ送受信部21を有し、例えばナビゲーション装置2から取得した例えばルート案内画面を地図表示部22及び画面生成部23を介してディスプレイ24に表示する。
【0068】
また第1のロケーションフリーディスプレイ42は、第2のロケーションフリーディスプレイ43との間でデータ送受信部21を介して相互にデータの交換を行うことができるようになされており、第2のロケーションフリーディスプレイ43からデータ送受信部21を介して取得したPOIデータやルートデータをユーザデータ操作部25を介してユーザデータ記憶部26に格納する。
【0069】
なお第1のロケーションフリーディスプレイ42においても、ディスプレイ24上のタッチパネル29を介して入力された要求をユーザ要求処理部28によって認識し、当該要求をUI表示部27を介して画面生成部18へ送出する。
【0070】
画面生成部18は、要求に応じた例えばPOIデータをユーザデータ操作部15を介してユーザデータ記憶部26から読み出し、当該POIデータに基づく地点情報を地図データに付け加えることによりルート案内画面を再構築し、これをディスプレイ24に表示するようになされている。
【0071】
ここで第1のロケーションフリーディスプレイ42は、ナビゲーション装置2又は他の第2のロケーションフリーディスプレイ43からPOIデータやルートデータを受信し得るようになされており、これらPOIデータやルートデータをUI表示部27によってマージ・ソートすることにより表形式でなるマージソートデータを生成し、当該マージソートデータに基づくユーザデータ表を画面生成部23を介してディスプレイ24に表示する。
【0072】
第1のロケーションフリーディスプレイ42は、ディスプレイ24に表示されたユーザデータ表の中からユーザにより所望の項目が選択されたときに、当該選択された項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータの詳細情報がユーザデータ記憶部26に存在する場合には当該ユーザデータ記憶部26から当該詳細情報を読み出してディスプレイ24に表示する。
【0073】
一方、第1のロケーションフリーディスプレイ42はユーザにより選択された項目に対応するPOIデータやルートデータの詳細情報が自身のユーザデータ記憶部26に存在せず、ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ43に存在するときには、当該ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ43から当該選択項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータの詳細情報を取得するようになされている。
【0074】
具体的には第1のロケーションフリーディスプレイ42は、選択項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータの詳細情報が自身のユーザデータ記憶部26に存在せず、ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ43に存在するときには、選択項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータをインデックスデータとして当該ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ43へ送信することにより、当該インデックスデータに対応した詳細情報をナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ43から取得し得るようになされている。
【0075】
当然、ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ43についても、第1のロケーションフリーディスプレイ42と同様に、自身以外の他の第1のロケーションフリーディスプレイ42、第2のロケーションフリーディスプレイ43やナビゲーション装置2からPOIデータやルートデータをインデックスデータとして受信してユーザデータ表を作成し得るようになされており、当該ユーザデータ表に基づいて選択項目に対応する詳細情報を取得し得るようになされている。
【0076】
さらに第1のロケーションフリーディスプレイ42においては、ユーザ要求処理部27に対して例えば指紋、虹彩等を用いたバイオメトリクス認証方式やICカード等を用いた認証方式により当該第1のロケーションフリーディスプレイ42の正規ユーザであるか否かを認証するためのユーザ認証部44が接続されており、これによりアクセス者が正規ユーザ以外の不正ユーザであると認識したときにはユーザ処理部27において当該アクセス者からの一切の要求を無視し、使用者を正規ユーザだけに制限し得るようになされている。
【0077】
この場合、図10及び図11に示すようにPOIデータ及びルートデータには「セキュリティレベル」を新たな設定情報として設けることにより、ナビゲーション装置2、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4間で共有可能な詳細情報についてもユーザ毎に個別に制限し得るようになされている。
【0078】
具体的に車載用ナビゲーションシステム41においては、セキュリティレベルの段階によってナビゲーション装置2、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4を使用している各ユーザが全員アクセス可能な詳細情報である場合や、ナビゲーション装置2のユーザだけがアクセス可能な詳細情報である場合等のようにアクセス制限のバリエーションをセキュリティレベルの設定によって任意に決定し得るようになされている。
【0079】
(3−3)動作及び効果
第3の実施の形態における車載用ナビゲーションシステム41においては、第1のロケーションフリーディスプレイ42に設けられたユーザ認証部44を介して正規ユーザであるか否かを判定し、正規ユーザ以外の不正ユーザであると認識した場合には一切の処理を行うことを禁止し、ユーザデータ記憶部26に格納されている正規ユーザの個人情報や詳細情報に関するファイルが漏洩することを未然に回避することができる。
【0080】
また車載用ナビゲーションシステム41における第1のロケーションフリーディスプレイ42では、ユーザ認証部44を介して正規ユーザであると認識した場合であって、ユーザデータ表の中から選択されたPOIデータやルートデータに関する詳細情報を取得しようとしたときに、当該POIデータやルートデータの「セキュリティレベル」の段階に応じて共有可能な詳細情報に対して個別に制限をかけることもできるので、正規ユーザであってもユーザ毎にセキュリティレベルに応じた秘匿性を確保することができる。
【0081】
以上の構成によれば、車載用ナビゲーションシステム41ではナビゲーション装置2、第1のロケーションフリーディスプレイ42及び第2のロケーションフリーディスプレイ43の相互間でPOIデータやルートデータ等のインデックスデータを共有すると共に、ユーザ認証結果及びセキュリティレベルに基づいて詳細情報の共有化についてもユーザ毎の制限をかけることができるので、ユーザ単位でかつユーザデータ単位で情報の秘匿性を保障することができる。
【0082】
(4)他の実施の形態
なお上述の第1〜第3の実施の形態においては、第2の実施の形態における第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4に対して外部記憶装置32及び33を接続し、第3の実施の形態における第1のロケーションフリーディスプレイ42及び第2のロケーションフリーディスプレイ43にユーザ認証部44を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1のロケーションフリーディスプレイ3及び第2のロケーションフリーディスプレイ4に外部記憶装置32及び33を接続すると共にユーザ認証部44を設けるようにしても良い。
【0083】
また上述の第1〜第3の実施の形態においては、ナビゲーション装置2と、第1のロケーションフリーディスプレイ3、42及び第2のロケーションフリーディスプレイ4、43とを近距離無線通信方式により無線接続するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、有線接続するようにしても良い。
【0084】
さらに上述の実施の形態においては、第1のロケーションフリーディスプレイ3が選択項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータの詳細情報を自身のユーザデータ記憶部26に所有しておらず、ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4に存在するときには、当該ナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4から当該選択項目に対応するPOIデータ若しくはルートデータの詳細情報を取得するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらの詳細情報についてもインデックスデータと共に予めナビゲーション装置2や第2のロケーションフリーディスプレイ4から取得してユーザデータ記憶部26に格納しておくようにしても良い。
【0085】
さらに上述の第1〜第3の実施の形態においては、本発明の車載用ユーザインタフェース機器としての第1及び第2のロケーションフリーディスプレイを図3、図7及び図9に示すような回路構成によってハードウェア的に構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、同様の処理を行うナビゲーションプログラムや当該ナビゲーションプログラムを格納した例えばCD−ROM等のプログラム格納媒体を介してインストールすることによってソフトウェア的に構成するようにしても良い。
【0086】
さらに上述の第1〜第3の実施の形態においては、本発明の車載用ユーザインタフェース機器としての第1及び第2のロケーションフリーディスプレイを、送受信部としてのデータ送受信部21、データ管理部としてのユーザデータ操作部25、UI表示部27及び画面生成部23及びユーザデータ記憶部26によって構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成によって送受信部及びデータ管理部によって構成するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明の車載用ユーザインタフェース機器及び車載用ナビゲーションシステムは、特に車内空間においてナビゲーション装置と当該ナビゲーション装置に接続される車載用ユーザインタフェース機器との間でデータを相互にやりとりする用途に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】第1の実施の形態における車載用ナビゲーションシステムの全体構成を示す略線的ブロック図である。
【図2】ナビゲーション装置の回路構成を示す略線的ブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における第1のロケーションフリーディスプレイの回路構成を示す略線的ブロック図である。
【図4】第1の実施の形態におけるPOIデータのデータ構造を示す略線図である。
【図5】第1の実施の形態におけるルートデータのデータ構造を示す略線図である。
【図6】第2の実施の形態における車載用ナビゲーションシステムの全体構成を示す略線的ブロック図である。
【図7】第2の実施の形態における第1のロケーションフリーディスプレイの回路構成を示す略線的ブロック図である。
【図8】第3の実施の形態における車載用ナビゲーションシステムの全体構成を示す略線的ブロック図である。
【図9】第3の実施の形態における第1のロケーションフリーディスプレイの回路構成を示す略線的ブロック図である。
【図10】第3の実施の形態におけるPOIデータのデータ構造を示す略線図である。
【図11】第3の実施の形態におけるルートデータのデータ構造を示す略線図である。
【図12】従来の車載用ナビゲーションシステムの構成(1)を示す略線的ブロック図である。
【図13】従来の車載用ナビゲーションシステムの回路構成を示す略線的ブロック図である。
【図14】従来の車載用ナビゲーションシステムの構成(2)を示す略線的ブロック図である。
【図15】従来の第1及び第2のロケーションフリーディスプレイの回路構成を示す略線的ブロック図である。
【符号の説明】
【0089】
1、31、41……車載用ナビゲーションシステム、2……ナビゲーション装置、3、42……第1のロケーションフリーディスプレイ、4、43……第2のロケーションフリーディスプレイ、5……ディスプレイ、10、21……データ送受信部、11……ハードディスクドライブ、12、105……ディスク読出部、13、22、106……地図表示部、14、107……自車位置測定部、15、26、108……ユーザデータ記憶部、16、28、109……ユーザ要求処理部、17、27、110……UI表示部、18、23、111……画面生成部、25……ユーザデータ操作部、29……タッチパネル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載用ナビゲーション装置に対して複数のユーザが個別にアクセスする車載用ユーザインタフェース機器であって、
上記車載用ナビゲーション装置に対してアクセスし、当該車載用ナビゲーション装置との間でデータの送受信を行う送受信部と、
上記車載用ナビゲーション装置又は他の車載用ユーザインタフェース機器から得られる外部データ及び自身が所有するユーザデータを保存及び管理し、当該車載用ナビゲーション装置又は他の車載用ユーザインタフェース機器との間で当該外部データ及びユーザデータを共有するデータ管理部と
を具えることを特徴とする車載用ユーザインタフェース機器。
【請求項2】
上記データ管理部は、上記車載用ナビゲーション装置又は他の車載用ユーザインタフェース機器から得られる外部データ及び自身が所有するユーザデータをマージ・ソートして表示手段に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用ユーザインタフェース機器。
【請求項3】
上記データ管理部は、接続された外部記憶装置を介してリムーバブルメディアから上記外部データを取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用ユーザインタフェース機器。
【請求項4】
上記データ管理部は、正規ユーザであるか否かを認証するユーザ認証処理手段を有し、当該正規ユーザ以外のアクセスを制限する
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用ユーザインタフェース機器。
【請求項5】
上記データ管理部は、上記ユーザ認証処理手段により上記正規ユーザであると認証した場合であっても上記外部データ及び上記ユーザデータに対して設定されたセキュリティレベルに応じて当該外部データ及び当該ユーザデータへのアクセスを制限する
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用ユーザインタフェース機器。
【請求項6】
車載用ナビゲーション装置と、当該車載用ナビゲーション装置に対して複数のユーザが個別にアクセスする車載用ユーザインタフェース機器とから構成された車載用ナビゲーションシステムであって、
上記車載用ユーザインタフェース機器は、
上記車載用ナビゲーション装置に対してアクセスし、当該車載用ナビゲーション装置との間でデータの送受信を行う送受信部と、
上記車載用ナビゲーション装置又は他の車載用ユーザインタフェース機器から得られる外部データ及び自身が所有するユーザデータを保存及び管理し、当該車載用ナビゲーション装置又は他の車載用ユーザインタフェース機器との間で当該外部データ及びユーザデータを共有するデータ管理部と
を具えることを特徴とする車載用ナビゲーションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−143014(P2006−143014A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−336499(P2004−336499)
【出願日】平成16年11月19日(2004.11.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】