説明

車載用ルーフボックス

【課題】カバーの開閉動作が容易で確実かつ安全にロックすることができる車載用ルーフボックスを提供する。
【解決手段】本発明の車載用ルーフボックス10は、物を収容するボディ本体20と、ボディ本体20の一側辺に回動可能に軸着されているカバー30と、ボディ本体20の他側辺に設けられた係止機構50と、カバー30の他側辺に設けられた係止部40と、を備え、係止機構50と係止部40のロックによってボディ本体20にカバー30がロックされる車載用ルーフボックス10において、係止機構50は、複数のロック部60と連動するロック解除ボタン72と、ロック解除ボタン72の押圧によるロック解除状態を維持し、カバー30の開放によりロック解除ボタン72をロック可能状態に復帰させるロック切替ボタン74と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に自動車等のルーフに搭載し、ボディ本体と、ボディ本体と回動可能に軸着されたカバーとを備えた車載用ルーフボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車等のルーフに取り付けて物を収容する車載用ルーフボックスがある。車載用ルーフボックスは、一般に、自動車のルーフに沿った長尺のボックス本体と、この本体の一方の側辺に一方の側辺が回動可能に丁番等で軸着されているカバーと、ボックス本体及びカバーそれぞれの他側辺に設けられた係止機構により係止される係止部と、から構成されている。
【0003】
ここで本出願人による特許文献1に示す車載用収容箱の係止機構は、複数のロック機構を備え、各ロック機構を連結軸で連結している。そして1つのロック機構にはロック解除機構と施錠機構を設けている。このような構成により、1つのロック機構に設けたロック解除機構をロック解除操作することで他のロック機構を解除することができる。また1つのロック機構に設けた施錠機構を施錠操作することにより連結軸で連動する他のロック機構も作動を禁止させることができる。
【0004】
また上記ロック機構及び施錠機構を備えた車載用ルーフボックスのほか、施錠機構の一例として特許文献2には、複数のロック機構と、施錠機構が可動バーと連動しているルーフボックスが開示されている。
【特許文献1】特開2000−213220号公報
【特許文献2】米国特許出願公開第2006/0032878号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1に示すような車載用ルーフボックスの場合、カバーのロック状態(開閉蓋が閉じた状態)からカバーを開ける場合に、ロック解除ボタンを押すとロックが解除された状態となり、ボタンから手を離すと停止位置に戻ってしまい再びロックされてしまう。したがって片手でボタンを押しつづけたまま開閉蓋を開放しなければならない。このように開閉動作を行う際には必ず片手が塞がってしまい開閉動作が容易でないという問題がある。
【0006】
また特許文献2に示すような施錠機構は、可動バーの移動に伴いカバーに設けられた係止部ロックが解除された段階で、上記係止部の端部を上方に付勢するバネの作用によって、上記係止部が上方に移動するように構成されている。このため上記可動バーが元の位置に戻った際に再びロックされてしまうことはない。
【0007】
しかし上記係止部の端部を上方に付勢するバネの力がカバーを閉じる操作を妨げる方向に作用するため、カバーを閉じる際に十分な力で押下げないとカバーがロックされず、操作性が悪くなる。また、ユーザーがカバーが正しくロックされていないことに気が付かないで走行した場合には、走行中にカバーが開く危険があった。
そこで本発明は、カバーの開閉動作が容易確実で、かつ安全にロックすることができる車載用ルーフボックスを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記従来技術の問題点を解決するため、本発明の車載用ルーフボックスは、物を収容するボックス本体と、前記ボックス本体の一側辺に回動可能に軸着されているカバーと、前記カバーの他側辺に設けられた係止部と、前記ボックス本体の他側辺に設けられた係止機構と、を備え、前記係止機構と前記係止部のロックによって前記ボックス本体に前記カバーがロックされる車載用ルーフボックスにおいて、前記係止機構は、連結部を介してロック解除操作部と連動する複数のロック部と、前記ロック解除操作部の操作によってロック解除状態を維持し、前記カバーの開閉動作によりロック解除状態からロック可能状態に復帰させるロック切替手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
これによりロック解除ボタンのロック解除状態を維持することができ、カバーの開放時にロック解除ボタンを押し続ける必要がなく、片手が拘束されることがない。よって両手でカバーを開けることができる。また荷物を片手に持ちながらカバーを開けることができる。
【0010】
本発明の車載用ルーフボックスは、物を収容するボックス本体と、前記ボックス本体の連結手段に支持されていずれか一方の側辺側を開放可能なカバーと、前記ボックス本体の両側辺に設けられた係止機構と、前記カバーの両側辺に設けられた係止部と、を備え、前記ボックス本体及び前記カバーのいずれか一方の前記係止機構と前記係止部の係止によって回動可能に軸着し、前記ボックス本体及び前記カバーのいずれか他方の前記係止機構と前記係止部のロックによって前記ボックス本体に前記カバーがロックされる車載用ルーフボックスにおいて、前記係止機構は、連結部を介してロック解除操作部と連動する複数のロック部と、前記ロック解除操作部の操作によってロック解除状態を維持し、前記カバーの開閉動作によりロック解除状態からロック可能状態に復帰させるロック切替手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0011】
これにより、ルーフボックスの両側辺のいずれか一方でロック解除ボタンのロック解除位置を維持することができ、カバーの開放時にロック解除ボタンを押し続けることがなく、片手が拘束されることがない。よって両手でカバーを開けることができる。また荷物を片手に持ちながらカバーを開けることができる。
この場合において、前記カバーは、閉方向の動作により前記係止部材を前記係止機構にロック可能な自重を備えているとよい。
【0012】
これにより、カバーを閉じる動作の際、ボックス本体付近で手をカバーから離すとカバーの自重によって、カバーが閉じてロック機構をロックさせることができる。したがって従来のようにカバーをボックス本体まで押し下げてロック機構をロックさせる必要がなくなり、カバーのアンロック状態を避けることができ、開閉動作に伴う安全性を向上させることができる。
【0013】
また、前記複数のロック部間にキー機構を備え、前記連結部が棒状部材よりなり、前記キー機構は、前記連結部の回動と連動して回動するキーレシーバと、前記キーレシーバの回動角度によって施錠可能なキーシリンダと、を備えたことを特徴としている。
【0014】
これにより、連動して動く複数のロック部すべてがロック状態になければキーを回すことができず、またキーが回らなければキーが抜けないことになり、すべての箇所がロックされたかを容易に確認することができる。
【0015】
また前記係止機構は、前記ロック部と前記連結部を介して連動するロック解除ボタンと、前記ロック解除ボタンの押圧によるロック解除状態を維持し、前記カバーの開放によりロック解除ボタンをロック可能状態に復帰させるロック切替ボタンと、を備えたことを特徴としている。
【0016】
これにより、ロック解除状態を維持することができ、片手が拘束されることなく、カバーを開けることができる。またカバーの開放によってロック解除状態からロック可能状態へ切り替えることができる。
【0017】
また前記連結部がいずれか一方の端部側に付勢された平板状部材よりなり、前記ロック解除操作部が前記連結部を反付勢方向にスライドさせるロック解除レバーを有し、前記ロック切替手段が、反付勢方向にスライドした前記連結部と係合してロック解除状態を維持する係合片と、前記カバーの閉動作によって、前記連結部と前記係合片の係合を解除して、前記連結部を付勢方向へ移動させてロック状態にさせる係合解除部材と、を備えたことを特徴としている。
これによりロック解除操作部の操作によりロック解除状態及びロック可能状態を同時に設定することができる。
【発明の効果】
【0018】
上記構成による本発明の車載用ルーフボックスによれば、ロック解除ボタンを押すと、ロック解除状態が維持される。またカバーを開放すると、ロック受け入れ状態に復帰する。このため一旦ロック解除ボタンを押すことにより、ロック解除が維持されて、片手が拘束されることがなく両手で開閉蓋を開放することができる。また連動して動く複数のロック部すべてがロック状態になければキーを回すことができず、すべての箇所がロックされたかを容易に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の車載用ルーフボックスの実施形態を添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1は本発明の車載用ルーフボックスの全体斜視図である。図示のように本発明の車載用ルーフボックス10は、ボディ本体20と、カバー30、係止部40と、係止機構50と、キー機構90とを備えている。
【0020】
ボディ本体20は、自動車のルーフに沿った長尺の皿状に形成され、内部に各種の物を収納することができる。カバー30は、ボディ本体20の上面を覆う形状に形成されている。なお本発明のカバー20は、後述する閉動作の際、閉動作の途中で手を離しても、自重により閉動作をし続けて、係止機構がロックされるような所定の重量を備えるように設定している。ボディ本体20およびカバー30は、走行時の風圧、外気等に耐え得るある程度の強度を備えた強化プラスチック等により形成することができる。ボディ本体20は自動車等のルーフに搭載固定時具を介して固定される。
【0021】
またボディ本体20及びカバー30の中央(短辺方向の中心)には複数の連結手段22を取り付けている。ボディ本体20及びカバー30はこの連結手段22を介して連結している。連結手段22は後述するカバー30の開閉動作を補助的に支持している。なお図1はカバー30をボディ本体20から開いた状態を示している。
【0022】
カバー30の側辺には、内側に複数の係止部40を所定の間隔を開けて取り付けている。図1に示す本実施形態では、カバー30の両側辺(右側辺及び左側辺)にそれぞれ等間隔に3個の係止部40を取り付けている。係止部40は、シャフト42とアーム44から構成されている。シャフト42は、軸心をカバー30の側辺(カバーの長手方向)に沿って取り付け、後述する係止機構50のプレートを押圧する部材である。アーム44はシャフト42の両端を支持して、カバー30内部に固定する部材である。なお複数の係止部40は、シャフト42の軸心が互いに同一軸心上に位置するように形成している。
【0023】
またボディ本体20の側辺には、係止機構50を取り付けている。本実施形態では、ボディ本体20の両側辺(右側辺及び左側辺)にそれぞれ取り付けている。係止機構50は、ロック部60と、ロック解除操作部70と、連結部52とから構成されている。図2は係止機構50の斜視図である。図示のようにロック部60とロック解除操作部70は、連結部52と連動可能に連結されている。連結部52は、ロック部60のロックレバー66と、ロック解除操作部70のボタンレバー724に接続している。なお本発明の連結部52は一例として断面D字状に形成された棒状部材となる連結シャフトを用いている。また連結部52の両端にロック部60を取り付け、中央にロック解除操作部70を取り付けている。
【0024】
図3はロック部の断面図である。ロック部60は、第1のロックプレート62と、第2のロックプレート64と、ロックレバー66と、ロックシャフト68と、ロックカバー69とから構成されている。
【0025】
第1のロックプレート62は、中心軸620と、軸周りに付勢手段622を備えている。付勢手段622は、中心軸620の軸心を矢印Aの方向に第1のロックプレート62が回動するように付勢している。また第1のロックプレート62は、係止部40のシャフト42が嵌合する凹部624と、後述する第2のロックプレート64の切り欠き部644と嵌合する切り欠き部626を備えている。
【0026】
第2のロックプレート64は、中心軸640と、軸周りに付勢手段642を備えている。付勢手段642は、中心軸640の軸心を矢印Bの方向に第2のロックプレート64が回動するように付勢している。また第2のロックプレート64は、前述の第1のロックプレートの切り欠き部626と嵌合する切り欠き部644と、後述するロックシャフト68と連結するピン646を備えている。
【0027】
ロックレバー66は、一端に連結部52の軸が貫通する開口662を形成し、他端に後述するロックシャフト68と連結するピン664を形成してある。
ロックシャフト68は、断面H形状の部材であって、一端に前記第2のロックプレート64のピン646と連結する開口682を形成し、他端に前記ロックレバー66のピン664と連結する長孔684を形成してある。
【0028】
ロックカバー69は、前述のロック部60の各構成物品を覆うケーシングである。ロックカバー69の側辺には係止部40のシャフト42が入り込む切り欠き692と、第1及び第2のロックプレート62,64の中心軸620,640と連結部52の軸を固定する開口を形成してある。
【0029】
図4はロック解除操作部及びキー機構の斜視図である。図5はロック解除操作部及びキー機構の正面図である。図6はロック解除操作部の断面図である。
ロック解除操作部70は、ロック解除ボタン72とロック切替手段となるロック切替ボタン74とボタンカバー76とから構成されている。
【0030】
ロック解除ボタン72は、ボタン部材722と、ボタンレバー724と付勢手段726とから構成されている。
ボタン部材722は、図4に示すように断面Y字形状の一端に押圧可能なボタン722aを形成し、他端に後述するボタンレバー724の他端とピン連結するピン722cを備えた一対の支持片722bを形成している。
【0031】
ボタンレバー724は、一端に連結部52が貫通する開口を形成し、連結部52周りに付勢手段726を取り付けている。付勢手段726は、連結部52の軸周りを矢印Cの方向(ボタンレバー724を垂直方向に引き上げる方向)にボタンレバー724が回動するように付勢している。一方、ボタンレバー724の他端には、後述するロック切替ボタン74の下端部と接触する鋭角状の突起部724aと、ボタン部材722のピンが貫通する開口を穿孔している。
【0032】
ここでボタン部材722はボディ本体20のロック解除ボタン72の取り付け位置に形成した開口部23からボタン722aを水平方向に進退移動可能に外部に突出させてある。なお本実施形態の付勢手段は一例としてトーションバネを用いて説明しているが付勢手段は図中に示す付勢方向を付勢できればこれに限定するものではない。
【0033】
ロック切替ボタン74は、ボタン部材742と付勢手段75とから構成されている。ボタン部材742は断面山形の部材であって、第1の突起部(山形の突起部分)744を水平方向に配置している。また第1の突起部744の内側には付勢手段75を取り付けている。本実施形態の付勢手段75はコイルバネを用いている。付勢手段75は、ボタン部材742及びボタンカバー76の固定ピン間に嵌めこみ、第1の突起部744をボディ本体20の外側に向けた水平方向(矢印D方向)に付勢している。ボタン部材742の一対の側辺には後述するボタンカバー76のレール76cを水平方向にスライド可能な溝745を形成してある。またボタン部材742の一対の側辺には、後述するボタンカバー76の長孔76bに嵌め込むピン746を形成してある。ボタン部材742の下端には前述のボタンレバー724の突起部724aと接触する第2の突起部747を形成してある。このような構成のロック切替ボタン74は、ボタンカバー76の長孔76bの長手方向の長さだけスライド移動する。なお付勢手段75が最も伸張した長孔76bの外側(ボディ本体の外側)の位置をロック切替ボタン74の初期位置とする。
【0034】
ボタンカバー76は、前記ロック解除ボタン72及びロック切替ボタン74を覆うケーシングである。ボタンカバー76の側辺には、係止部40のシャフト42が入り込む切り欠き76aが形成されている。なお切り欠き76aの最下端は前述のロックカバー69の切り欠き692の最下端と一致(切り欠き量が一致)するように形成している。
【0035】
またボタンカバー76の側辺には、ロック切替ボタン74の側辺外側に形成したピン746がロック解除ボタン72を押し込む方向と同じ方向(水平方向)にスライドする長孔76bが形成されている。さらにボタンカバー76の内側には、前記ロック切替ボタン74の溝745がスライドするレール76cを形成してある。
【0036】
次に上記構成による本発明の車載用ルーフボックス10のロック動作及びロック解除動作について以下説明する。図7はロック解除操作部及びロック部の開閉動作の説明図である。
(1)はボディ本体とカバーが閉じたロック状態を示す図である。カバーを閉じることによって、図示のように同一軸心上に形成された係止部のシャフト42が、ロックカバー69の切り欠き692及びボタンカバー76の切り欠き76aの最下端まで押し込まれる。
【0037】
ロック部60では、シャフト42が、付勢手段622により上方に向いていた第1のロックプレート62の凹部624の斜面に接触しながら、第1のロックプレート62の回動方向(矢印A)と逆方向にプレートを回動させながら凹部624に嵌合する。このとき第1のロックプレート62の切り欠き部626と、第2のロックプレート64の切り欠き部644は、互いに嵌合し、第1のロックプレート62は回動が固定される。そうするとシャフト42は、水平方向をロックカバー69の切り欠き692で固定され、垂直方向を凹部624で固定されて、ロック状態となる。
【0038】
一方、ロック解除操作部70では、ボタンカバー76の切り欠き76aにシャフト42が押し込まれる際に、シャフト42がロック切替ボタン74の第1の突起部744の上面744aと接触して、ロック切替ボタン74が初期位置からボディ本体の内側に押し込まれる。そしてシャフト42が第1の突起部744の先端を通過すると下面744bと接触しながら付勢手段75によりロック切替ボタン74がボディ本体の外側に押し出され初期位置に戻る。
【0039】
(2)はロック解除状態を示す図である。閉じたカバーを開放する場合には、ロック解除ボタン72を矢印E方向に押圧する。そうするとロック解除ボタン72に連結したボタンレバー724は、付勢手段726による回動方向Cと逆方向に傾斜する。このときボタンレバー724の突起部724aは、ロック切替ボタン74の第2の突起部747の一方の側面746aと接触し、ロック切替ボタン74を初期位置からボディ本体の内側方向に押し込む。そしてさらに押圧すると、ボタンレバー724の突起部724aが、ロック切替ボタン74の第2の突起部747の先端を乗り越えて、ロック切替ボタン74は付勢手段75によりボディ本体の外側方向に押し出されて初期位置に戻る。次にロック解除ボタン72を所定位置(押圧の限界位置)まで押し込んでボタンから手を離すと、ボタンレバー724の突起部724aは、ロック切替ボタン74の第2の突起部747の他方の側面724bと接触して引っ掛かり、ロック解除ボタン72から手を離してもボタンレバー724の回動方向Cへの付勢が固定されてロック解除ボタン72の押圧状態が維持される。
【0040】
一方、ロック部60では、ロック解除ボタン72のボタンレバー724と連結部52を介して連動するロックレバー66も、ロック解除ボタン72の押圧と連動して矢印F方向に傾斜する。そしてロックレバー66とロックシャフト68を介して連結している第2のロックプレート64も付勢手段642による回動方向Bと逆方向に回動する。このとき第2のロックプレート64の切り欠き部626と第1のロックプレートの切り欠き部644の嵌合が外れる。これによりロック解除状態となる。
【0041】
なお第2のロックプレート64とロックレバー66が連結するロックシャフト68に形成した長孔684により、ロックレバー66の傾斜度に遊びを持たせている。このため振動により連結部52がわずかに回動してもロックレバー66の回動が第2のロックプレート64に連動することがなくロックが外れないようすることができる。
【0042】
(3)はカバーの開放状態を示す図である。カバーを開放するとき、ロック解除操作部70では、係止部のシャフト42がロック切替ボタンの第1の突起部744の下面744bに接触して、ロック切替ボタン74が初期位置からボディ本体の内側に押し込まれる。そうするとロック切替ボタン74の第2の突起部747の他方の側面746bと接触し引っ掛かっていたボタンレバー724の突起部724aが第2の突起部747を乗り越える。そしてボタンレバー724は、ロック部60のロックレバー66と連動しているため、後述する第2のロックプレート64の切り欠き部644が第1のロックプレート62の外面と接触して固定された所定位置で停止する。
【0043】
一方、ロック部60では、カバーの開放とともに係止部のシャフト42が上方に押し上げられると第1のロックプレート62の回動方向Aに沿って回動し凹部624からシャフト42が外れる。このとき凹部624の上面が上方に位置して、係止部のシャフト42を再び受け入れてロック可能な状態に復帰する。また第2のロックプレート64は、付勢手段642により回動方向Bに付勢されており、切り欠き部644が第1のロックプレート62の外面と接触して固定されている。
【0044】
(4)は再ロック状態を示す図である。ロック解除操作部70では、(1)と同様にボタンカバー76の切り欠き76aにシャフト42が押し込まれる際に、シャフト42がロック切替ボタン74の第1の突起部744の上面744aと接触して、ロック切替ボタン74が初期位置からボディ本体の内側に押し込まれる。そしてシャフト42が第1の突起部744の先端を通過すると下面744bと接触しながら付勢手段75によりロック切替ボタン74がボディ本体の外側に押し出され初期位置に戻る。
【0045】
一方、ロック部60では、シャフト42が、付勢手段622により上方に向いていた第1のロックプレート62の凹部624の斜面に接触しながら、第1のロックプレート62の回動方向(矢印A)と逆方向にプレートを回動させながら凹部624に嵌合する。このとき第2のロックプレート64の切り欠き部644は回動方向Bに付勢されており、第1のロックプレート62の外面を押し続ける。そして第2のロックプレート64の切り欠き部644が第1のロックプレート62の切り欠き部626と嵌合したとき、第1のロックプレート62は回動が固定される。そうするとシャフト42は、水平方向をロックカバー69の切り欠き692で固定され、垂直方向を凹部624で固定されて、ロック状態となる。
【0046】
このような本発明の車載用ルーフボックスによればカバーを開放する場合に、ロック解除の状態を維持することができるため、片手が拘束されることがなく容易にカバーを開放させることができる。またルーフボックスの両側辺に係止部及び係止機構を取り付けているので、ルーフボックスの両側辺のいずれか一方でロック解除ボタンのロック解除位置を維持することができ、ロック可能状態に復帰させることができる。
【0047】
図8はロック部の変形例の断面図である。変形例のロック部60Aは、ロックカバー69内に連結部52に直接ロックプレート62Aを取り付けた構成としている。このロックプレート62Aは、一端に連結部52が貫通する開口を形成し、他端に係止部のシャフト42と嵌め合うフック62Bを形成している。なおロック解除操作部の構成は前述の図1の構成と同様である。またロックプレート62Aは、ロック解除ボタンを押圧すると連結部52を介して矢印G方向に回動する。
【0048】
このような構成により、(1)ボディ本体とカバーが閉じたロック状態では、シャフト42がロックカバー69の切り欠き692の最下点まで押し込まれる際に、フック62Bの上面と接触してロックプレート62Aがボディ本体の内側に傾斜する。そしてシャフト42がフック62Bの突起を乗り越えると、ロックプレート62Aは図8に示す初期位置に戻る。これによりシャフト42は、水平方向をロックカバー69の切り欠き692で固定され、垂直方向をフック62Bで固定されて、ロック状態となる。
【0049】
(2)ロック解除する場合には、前述のようにロック解除ボタンを押圧することにより、ロック切替ボタンに固定されて、ロック解除状態が維持される。一方、連結部を介して連動するロックプレート62Aもボディ本体の内側に回動(矢印G方向)する。これによりフック62Bが外れてロック解除状態となる。
【0050】
(3)カバーを開放すると、前述のようにロック解除操作部では、ロック可能状態となり、初期位置まで復帰する。そしてロックプレート62Aも連結部52を介して連動するため初期位置に戻る。
このように変形例のロックプレートを用いても、カバーを開放する場合に、ロック解除の状態を維持することができるため、容易にカバーを片手で開放させることができる。
【0051】
図9は係止機構50Aの変形例の断面図である。図示のように、変形例の係止機構50Aは、ロック解除操作部70Aと、ロック部60Aと、連結部52Aから構成されている。ロック解除操作部70Aとロック部60Aは、連結部52Aと連動可能に連結されている。連結部52Aは、ボディ本体20の長手方向の側辺に対して水平方向に取り付け、ロック部60Aのロックプレート62Cと、ロック解除操作部70のロック解除レバー724Aに接続している。変形例の連結部52Aは平板状部材を用いており、いずれか一方の端部側(図9では矢印K方向)に付勢する図示しない付勢手段を備えている。なお、付勢手段は直接平板状部材を付勢する代わりに例えばロック解除操作部70のロック解除レバー724Aを時計周りに回動する方向に付勢するなど、間接的に平板状部材を付勢してもよい。また連結部52Aは後述するロック解除レバー724Aが垂直方向に立設した状態で止まり、この立設状態からさらに付勢方向に回動しないように図示しないストッパーを設けてある。
【0052】
ロック部60Aは、ロックカバー69A内に連結部52Aに直接ロックプレート62Cを取り付けた構成としている。このロックプレート62Cの中心部には、連結部52Aの軸方向と交差する方向に取り付けたピンシャフトを中心軸として矢印I方向に回動可能に取り付けている。またロックプレート62Cは、一端が連結部52Aとピン結合し、他端に係止部のシャフト42と嵌め合うフックを形成している。
【0053】
ロック解除操作部70Aは、ロック解除レバー724Aと、ロック切替手段となる係合片80と、係合解除部材45と、係合当接部材82を備えている。ロック解除レバー724Aは、一端を前記連結部52Aとピン結合し、他端を軸心として連結部52Aの反付勢方向となる矢印J方向へ回動可能に形成した部材である。
【0054】
なお、本実施例においてロック解除操作部70Aはキーシリンダと一体に構成されているが、ロック解除操作部70Aとキーシリンダは別体で設けてもよい。またロック解除レバーの動作は連結部52Aを反付勢方向へ操作可能であればよく、その動作は回動動作に限定されず、スライドレバーなどの既存の技術を適切に採用することができる。
【0055】
係合片80は、連結部52Aに対して、ロックカバー69A内においてロックプレート62Cと並べて配置している。係合片80は、中心部に開口を備え、この開口に連結部52Aを貫通させている。開口の底部には凸部80aを形成している。一方、連結部52Aの底辺には係合片80の凸部80aと嵌合する凹部80bを形成してある。なお連結部52A上の凹部80bの位置は、ロックプレート62Cが傾動したとき凸部80aと係合する位置に形成している。係合片80の上端には、後述する係止部の係合解除部材45と当接し、下端には付勢手段75を取り付けて、部材を矢印L方向に付勢させている。
【0056】
カバー側の係止部は、アーム44Aの先端が二股に分かれ、一方にロックプレート62Cと接するシャフト42を形成してあり、他方に係合片80の上端と当接する係合解除部材45を形成している。シャフト42の軸心は、連結部52Aの長手方向と交差する方向に取り付けている。係合解除部材45は、上端をアーム44Aのピン44Bとピン結合させてあり、下端の先端部が係合片80の上端と当接するように形成してある。また係合解除部材45は、ピン44Bに設けた付勢手段44Cにより、矢印M方向に付勢されている。
【0057】
係合当接部材82は、連結部52Aの上面から突出形成させた部材であり、連結部52Aとともにスライドし、ロック状態のとき先端部82aが係合片80と係合解除部材45の間に配置される。このとき先端部82aが係合解除部材45の下端と当接して、係合解除部材45を反付勢方向へ傾動させている。
上記構成による変形例の係止機構50Aは、次のように作用する。図10は変形例の係止機構の動作説明図である。なお図10では連結部52Aの中心にロック解除レバー724Aを取り付け、その両端にロック部60Aを2つ取り付けた構成としている。
【0058】
図10(1)はボディ本体とカバーが閉じたロック状態を示す図である。このとき連結部52Aは矢印K方向に付勢されて、ロック解除操作部70Aのロック解除レバー724Aは立設した状態で留まっている。連結部52Aと連動するロックプレート62Cも立設している。係合解除部材45と係合片80の間には、係合当接部材82が配置されている。係合当接部材82の先端部82aは係合解除部材45の下端に当接し、係合解除部材45を反付勢方向へ傾動させている。係止部のシャフト42は、水平方向をロックカバー69Aの切り欠き69aで固定され、垂直方向をフックで固定されて、ロック状態となる(初期位置)。
【0059】
図10(2)はロック解除操作を示す図である。ロック解除する場合には、前述のようにロック解除レバー724Aを、連結部52Aに作用するテンション(矢印K)に逆らって反時計回りに回動することにより、連結部52Aにピン結合したロックプレート62Cは時計周りに回動する。係合当接部材82は、係合解除部材45と係合片80との間から外れる。また連結部52Aの凹部80bが係合片80の凸部80aまで移動し、付勢手段75により係合される。これによりロック解除状態となる。
【0060】
図10(3)はカバーの開放状態を示す図である。ロック解除レバー724Aを反時計方向に回動し、係合片80の凸部80aと連結部52Aの凹部80bが係合すると、ロック解除状態になると同時にロック可能状態が維持される。このときカバーは開放自由となる。
【0061】
図10(4)はカバーの閉状態を示す図である。閉方向の動作によりロック可能な自重を備えたカバーで閉じる際には、シャフト42がロックカバー69Aの切り込み69aに入ると同時に、係合解除部材45の先端が、係合片80の上端を押し込む。そうすると係合片80の凸部80aと連結部52Aの凹部80bの係合が解除されて、連結部52Aのテンションが作用して、連結部52Aは矢印K方向にスライドする。このときロックプレート62Cは立設した状態に戻ろうとし、係合当接部材82も係合解除部材45と係合片との間に入り込み、係合解除部材45の先端部と当接して傾動させる。これにより係合解除部材45と係合片80の接触が遮断されて、係合片80の付勢力が係止部に作用しなくなる。よって閉動作を確実に行なうことができる。なお係合片80の付勢力は、カバーの自重よりも十分小さくなるように、付勢手段75を設定することが望ましい。
【0062】
このように変形例の施錠機構を用いても、ロック解除操作を行なうと、ロック解除状態になるとともにロック可能状態を維持することができるため、容易にカバーを片手で開放させることができる。
【0063】
次に本発明の車載用ルーフボックスのキー機構について説明する。図11はキー機構の断面図である。図示のようにキー機構90は、キーレシーバ92とキーシリンダ96とから構成されている。
【0064】
キーレシーバ92は、一端に後述するキーシリンダ96の先端が貫通する長孔93を形成し、他端に連結部52が貫通する開口94を形成した部材である。なお長孔93と開口94は開口面が互いに交差するように形成している。キーレシーバ92は他端の開口94に連結部52を貫通させることにより、連結部52の軸心と直交する方向に突出させて固定している。これにより、連結部52が回動するとキーレシーバ92も連結部52の軸周りを回動する。また図4及び図5に示すように、キーレシーバ92の一端の長孔93は、平面視した孔の形状が矩形であって、孔の長手方向が連結部52の中心軸と直交する方向に形成している。そして長孔93の孔形状の長手方向の長さは、連結部52の軸周りを回動する際に、後述する孔内に垂直方向に差し込まれたキーシリンダ96と接触することがない長さに設定している。
【0065】
キーシリンダ96は、一端にキーの差し込み口97と、他端にキーレシーバ92の長孔93に差し込むシリンダ部98とから構成されている。ここでキーシリンダ96は、図1に示すようにボディ本体20のキー機構90の取り付け位置に形成した開口部24から差し込み口97を水平方向となる外部に突出させて固定している。シリンダ部98は、ロック解除ボタン72の押圧方向と同様に水平方向に取り付けている。シリンダ部98は、図10に示すように長孔93に挿入した状態で取り付けて、挿し込み口97に差し込んだキーを介して図5の矢印Fに示す方向に回転可能に形成している。ここで、本実施形態のキー機構90は、差し込み口97が垂直方向の位置を開錠状態とし、水平方向の位置を施錠状態としている。そしてキーは、開錠状態のとき回転することがなく、施錠状態のときのみ回転するように構成している。またシリンダ部98は、図11の矢印L間の長さが、キーレシーバ92の長孔93よりも短く、長孔93の孔形状の短辺方向の長さよりも長く設定している。そしてキーシリンダ96は、キーレシーバ92が垂直方向のとき、垂直方向から水平方向に回動した場合に、長孔93の両側辺(長辺)と交差する位置に切り欠き部99を形成している。
【0066】
このようなキー機構90は、図2に示すように、連結部52の中心に取り付けている。なお本実施形態のキー機構90は、図4,図5に示すように連結部52の軸心に沿ってロック解除操作部70と並べて取り付けているが、ロック解除操作部70と独立して取り付けてもよい。
【0067】
次に車載用ルーフボックスのキー動作について説明する。図12はキー機構の作用を示す説明図である。なお図中のA(ロック部60),B(キー機構90),C(ロック部60)は、それぞれ図2におけるA,B,Cの断面図を示している。
【0068】
図12(1)はロック状態を示している。A及びCのロック部60が図7(1)に示すようなロック状態の場合、Bのキーレシーバ92は垂直方向に立設している。このときキーシリンダ96に差し込んだキーを垂直方向から水平方向に回動すると、キーシリンダ96の切り欠き部99はキーレシーバ92の長孔93の長辺に嵌合しロックされて連結部52の軸周りを回動しなくなる。そしてキーシリンダ96が水平方向に回動すると、挿し込み口97からキーを外すことができ、施錠が完了する。
【0069】
図12(2)は半ロック状態を示している。カバーを閉じた際、Cのロック部60はロック状態でなり、Aのロック部60がロックされていない半ロック状態の場合、Cのロック部60の連結部52は断面D形状の平面が垂直方向となる。一方Aのロック部60は、第1及び第2のロックプレート62,64の切り欠き部626,644の嵌合が外れた状態である。よって連結部52は付勢方向(図7中の矢印C)の回動が制限されて、断面D形状の平面が傾斜した状態となる。
【0070】
これにより連結部52は、一方のロック部60(A)の連結部52が傾斜した状態で、他方のロック部60(C)の連結部52が垂直状態となり、全体としてシャフトがねじれた状態となる。そうするとキーレシーバ92は傾斜した状態であり、キーシリンダ96は回転が制御されて、施錠することができない。
【0071】
図12(3)はアンロック状態を示している。A及びCのロック部60は、いずれも第1及び第2のロックプレート62,64の切り欠き部の嵌合が外れている。これによりA及びCのロック部60の連結部52は、いずれも傾斜した状態となり、キー機構90(B)のキーレシーバ92も傾斜した状態となる。よってキーシリンダ96は回転が制限されて、施錠することができない。
【0072】
このように、本発明のキー機構によれば、連動して動く複数のロック部すべてがロック状態になければキーを回すことができず、またキーが回らなければキーが抜けないことになり、すべての箇所がロックされたかを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の車載用ルーフボックスの全体斜視図である。
【図2】係止機構の斜視図である。
【図3】ロック部の断面図である。
【図4】ロック解除操作部及びキー機構の斜視図である。
【図5】ロック解除操作部及びキー機構の正面図である。
【図6】ロック解除操作部の断面図である。
【図7】ロック解除操作部及びロック部の開閉動作の説明図である。
【図8】ロック部の変形例の断面図である。
【図9】係止機構の変形例の説明図である。
【図10】変形例の係止機構の動作説明図である。
【図11】キー機構の断面図である。
【図12】キー機構の施錠動作の説明図である。
【符号の説明】
【0074】
10………車載用ルーフボックス、20………ボディ本体、22………連結手段、23………開口部、30………カバー、40………係止部、42………シャフト、44………アーム、45………係合解除部材、50………係止機構、52………連結部、60………ロック部、62………第1のロックプレート、64………第2のロックプレート、66………ロックレバー、68………ロックシャフト、69………ロックカバー、70………ロック解除操作部、72………ロック解除ボタン、74………ロック切替ボタン、75………付勢手段、76………ボタンカバー、80………係合片、82………係合当接部材、90………キー機構、92………キーレシーバ、93………長孔、94………開口、96………キーシリンダ、97………差し込み口、98………シリンダ部、99………切り欠き部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物を収容するボックス本体と、
前記ボックス本体の一側辺に回動可能に軸着されているカバーと、
前記カバーの他側辺に設けられた係止部と、
前記ボックス本体の他側辺に設けられた係止機構と、を備え、
前記係止機構と前記係止部のロックによって前記ボックス本体に前記カバーがロックされる車載用ルーフボックスにおいて、
前記係止機構は、連結部を介してロック解除操作部と連動する複数のロック部と、
前記ロック解除操作部の操作によってロック解除状態を維持し、前記カバーの開閉動作によりロック解除状態からロック可能状態に復帰させるロック切替手段と、
を備えたことを特徴とする車載用ルーフボックス。
【請求項2】
物を収容するボックス本体と、
前記ボックス本体の連結手段に支持されていずれか一方の側辺側を開放可能なカバーと、
前記ボックス本体の両側辺に設けられた係止機構と、
前記カバーの両側辺に設けられた係止部と、を備え、
前記ボックス本体及び前記カバーのいずれか一方の前記係止機構と前記係止部の係止によって回動可能に軸着し、前記ボックス本体及び前記カバーのいずれか他方の前記係止機構と前記係止部のロックによって前記ボックス本体に前記カバーがロックされる車載用ルーフボックスにおいて、
前記係止機構は、連結部を介してロック解除操作部と連動する複数のロック部と、
前記ロック解除操作部の操作によってロック解除状態を維持し、前記カバーの開閉動作によりロック解除状態からロック可能状態に復帰させるロック切替手段と、
を備えたことを特徴とする車載用ルーフボックス。
【請求項3】
前記カバーは、閉方向の動作により前記係止部を前記係止機構にロック可能な自重を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載用ルーフボックス。
【請求項4】
前記複数のロック部間にキー機構を備え、
前記連結部が棒状部材よりなり、
前記キー機構は、
前記連結部の回動と連動して回動するキーレシーバと、
前記キーレシーバの回動角度によって施錠可能なキーシリンダと、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1に記載の車載用ルーフボックス。
【請求項5】
前記係止機構は、前記ロック部と前記連結部を介して連動するロック解除ボタンと、
前記ロック解除ボタンの押圧によるロック解除状態を維持し、前記カバーの開放によりロック解除ボタンをロック可能状態に復帰させるロック切替ボタンと、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1に記載の車載用ルーフボックス。
【請求項6】
前記連結部がいずれか一方の端部側に付勢された平板状部材よりなり、
前記ロック解除操作部が前記連結部を反付勢方向にスライドさせるロック解除レバーを有し、
前記ロック切替手段が、
反付勢方向にスライドした前記連結部と係合してロック解除状態を維持する係合片と、
前記カバーの閉動作によって、前記連結部と前記係合片の係合を解除して、前記連結部を付勢方向へ移動させてロック状態にさせる係合解除部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1に記載の車載用ルーフボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−149558(P2010−149558A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−327159(P2008−327159)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(391021226)株式会社カーメイト (100)
【Fターム(参考)】