説明

車載用情報提供装置及び車載用情報提供方法

【課題】 車載用情報提供装置40において最新かつ独自の施設情報を画像及び音声でユーザに提供するに当たり、施設情報に係るデータベースの膨大化を回避しつつ該施設情報に対応付けられた施設がユーザに分かりやすいようにする。
【解決手段】 車載用情報提供装置40は受信手段45、画像生成手段46及び音声信号生成手段47を有している。受信手段45は、施設に関連して設置されている無線通信基地局50から無線通信により施設に係る情報としての施設情報を含む発信情報を受信する。画像生成手段46は、施設情報を視覚化した画像としての施設情報画像を含む画像を発信情報に基づき出力画像として生成して、該出力画像を表示器41へ出力する。音声信号生成手段47は、施設情報を聴覚化した音声の信号としての音声信号を発信情報に基づき生成し、音声合成により施設ごとに異ならせた音質にして、放音器42へ出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信基地局から情報を受信する車載用情報提供装置及び車載用情報提供方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車載用情報提供装置において、施設用データベースを装備し、ユーザから探索要求のあった施設について施設用データベースに基づいて探索し、表示器には、現在地を含む地域範囲の地図を表示するとともに、探索の結果、見付かった施設への現在地からの方向に基づき男性や女性のキャラクタを表示させ、該キャラクタに施設までの案内情報を発声させたり(段落0025)、見付かった施設の客層に応じて、案内情報を発声するキャラクタを変更したり(段落0032:見付かった施設が紳士服店なら大人の男性のキャラクタ、遊園地なら子供のキャラクタ)することを開示する。さらに、特許文献1は、車載用情報提供装置の表示器に、ユーザに提供する情報の地域性に応じたキャラクタを表示することを開示する(段落0033:提供情報の地域性が江ノ島なら水着を来た女性やサーフボードをもつサーファーをキャラクタとして表示する。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−350164公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の車載用情報提供装置では、施設ごとにユニークな画像や音声を提供する場合には、あらかじめそれらのデータベースを装備する必要がある。このようなデータベースは、所定の地域範囲の施設等に限定したとしても、全体の施設数は膨大となり、大掛かりなデータベースとなってしまう。また、データベースのデータの更新はユーザの作業となるので、最新のデータへの更新作業についてのユーザ負担が増大するとともに、迅速なデータ更新作業や常時の最新情報提供は期待できない現実である。さらに、施設関係者が、季節や時宜に応じたユニークな画像情報や音声情報をユーザにタイムリイに提供するためには、それに先立って、そのつど、データベースの更新が必要となり、実現からは程遠い。
【0005】
本発明の目的は、膨大なデータ量のデータベースを装備することなく、また、ユーザにデータベースの更新作業を強いることなく、各施設ごとに独自でかつ最新の施設情報をユーザに提供できる車載用情報提供装置及び車載用情報提供方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車載用情報提供装置は、画像を表示する表示器と、音声信号を音声へ変換する放音器とを装備し、次のものを有している。
施設に関連して設置されている無線通信基地局からDSRCにより前記施設に係る情報としての施設情報とキャラクタ情報とを含む発信情報を受信する受信手段、
前記施設情報を視覚化した画像としての施設情報画像とキャラクタ画像とを含む画像を発信情報に基づき出力画像として生成して該出力画像を前記表示器へ出力する画像生成手段、及び
前記施設情報を聴覚化した音声の信号としての音声信号を発信情報に基づき生成して前記放音器へ出力する音声信号生成手段。
そして、前記音声信号生成手段は、前記音声信号を、前記キャラクタ画像に係るキャラクタの発声であってかつキャラクタ別音声辞書により各施設のキャラクタごとに異ならせた音質の発声の信号とする。
【0007】
本発明の車載用情報提供方法は、画像を表示する表示器と、音声信号を音声へ変換する放音器とを装備する車載用情報提供装置に適用される方法であって、次のステップを有している。
施設に関連して設置されている無線通信基地局からDSRCにより前記施設に係る情報としての施設情報とキャラクタ情報とを含む発信情報を受信する受信ステップ、
前記施設情報を視覚化した画像としての施設情報画像とキャラクタ画像とを含む画像を発信情報に基づき出力画像として生成して該出力画像を前記表示器へ出力する画像生成ステップ、及び
前記施設情報を聴覚化した音声の信号としての音声信号を発信情報に基づき生成して前記放音器へ出力する音声信号生成ステップ。
そして、前記音声信号生成ステップでは、前記音声信号を、前記キャラクタ画像に係るキャラクタの発声であってかつキャラクタ別音声辞書により各施設のキャラクタごとに異ならせた音質の発声の信号とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の車載用情報提供装置及び車載用情報提供方法によれば、車載用情報提供装置に、施設情報用のデータベースを装備することなく、最新かつ独自の施設情報をユーザに提供できる。また、ユーザは、これらの施設情報の提供を受けるに当たり、更新作業の手間を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】カーナビゲーション装置の概略ハードウェア構成図である。
【図2】車載用情報提供装置の機能ブロック図である。
【図3】無線通信式情報提供システムの構成図である。
【図4】車載用情報提供方法のフローチャートである。
【図5】カーナビゲーション装置の詳細ハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1はカーナビゲーション装置10の概略ハードウェア構成図である。GPSモジュール11は、GPS衛星からの電波に基づき自車位置を検出する。VICSモジュール12は、FM多重放送等から道路渋滞情報を受信する。TVチューナ13は、VHFやUHFのテレビ放送電波に係るビデオ及びオーディオ信号を出力する。ハードディスク装置14は、地図データベース15を含むとともに、CD等からダビングした楽曲データ等を適宜書き込み及び読み出し自在になっている。CD/DVDドライブ18は、所定のCD−ROMから地図データベース15用のデータを読み取り自在になっているとともに、音楽CDやDVD等から楽曲や映画の再生用データを読み取り可能になっている。処理及び制御装置20は、CPUを含み、GPSモジュール11、VICSモジュール12、TVチューナ13、ハードディスク装置14及びCD/DVDドライブ18からのデータ及び信号を受け取り、各種の処理を実行する。画像生成器22は、処理及び制御装置20から入力されるデータに基づき画像表示信号を生成して、モニタ23に出力する。D/A変換器25は、処理及び制御装置20からデジタルオーディオ信号を受け、それをアナログオーディオ信号へ変換して、スピーカ26へ出力する。このカーナビゲーション装置10は、楽曲CDをCD/DVDドライブ18にセットして、該音楽CDに記録されている楽曲を再生して、スピーカ26から放音するとともに、映画DVDをCD/DVDドライブ18にセットして、該映画DVDに記録されている映画を再生して、モニタ23に映像を表示し、かつスピーカ26から放音するようになっている。カーナビゲーション装置10は、さらに、スポット型無線通信装置30を装備する。スポット型無線通信は、例えば約10m以内の距離で双方向の無線通信を可能としたDSRC(Dedicated Short Range Communications:専用狭域通信)である。
【0011】
図2は車載用情報提供装置40の機能ブロック図である。図1のカーナビゲーション装置10は車載用情報提供装置40の一例であり、また、図1のモニタ23、スピーカ26及びスポット型無線通信装置30はそれぞれ図2の表示器41、放音器42及び無線通信基地局50の一例である。車載用情報提供装置40は、画像を表示する表示器41と、音声信号を音声へ変換する放音器42とを装備する。車載用情報提供装置40は、さらに、受信手段45、画像生成手段46及び音声信号生成手段47を有している。受信手段45は、施設に関連して設置されている無線通信基地局50から無線通信により施設に係る情報としての施設情報を含む発信情報を受信する。画像生成手段46は、施設情報を視覚化した画像としての施設情報画像を含む画像を発信情報に基づき出力画像として生成して、該出力画像を表示器41へ出力する。音声信号生成手段47は、施設情報を聴覚化した音声の信号としての音声信号を発信情報に基づき生成して放音器42へ出力する。
【0012】
無線通信基地局50から発信される無線電波は、例えば、DSRCである。施設は、商業施設、公共施設、及び複合施設を含む。複合施設は、商業施設と公共施設とを含む施設を少なくとも含むものとする。商業施設には、複数個の商店が共通の建物内に入居、営業している施設を含む。商業施設には、商店施設の他に、レジャー施設及び駐車場施設を含む。商店には、飲食店、ホテル、美術館及び病院を含む。無線通信基地局50が施設に関連して設置してあるとは、例えば、無線通信基地局50が施設と同一の敷地内に設置されている場合の他、施設へ通じかつ該施設から所定距離(例:1〜3km)離れる道路沿いの案内看板に取り付けられて設置してある場合も含む。施設情報とは、例えば、”毎度、A商店のご利用、ありがとうございます。”のテキストであり、このようなテキストは、画像生成手段46において文字画像へ変換されて、表示器41に文字として表示され、かつ、音声信号生成手段47において音声信号へ変換されて、放音器42において音声に変換される。表示器41における施設情報の表示時間は、放音器42における施設情報の放音が終了するまでであったり、放音終了後、所定時間が経過するまでであったり、ユーザが積極的にユーザ操作により表示を停止させた時までであったりする。
【0013】
車載用情報提供装置40の具体的構成についての説明をさらに続ける。画像生成手段46は、地図データベース15の地図データに基づき地図画像を生成し、出力画像は施設情報画像と地図画像とを混在又は重ね合わせた画像となっている。混在とは、例えば、表示器41の画面が地図画像の部分と施設情報画像の部分とに分割されたものであり、重ね合わせとは、例えば、表示器41の画面において地図画像及び施設情報画像をそれぞれ背景画像及び前面画像としたものである。
【0014】
車載用情報提供装置40は、さらに、記憶手段53及び供給手段54を有している。記憶手段53は、受信した発信情報を記憶する。供給手段54は、発信情報の記憶後におけるユーザからの施設情報の提示要求に対し、記憶手段53から発信情報を読み出して、該発信情報を、受信発信情報に代えて画像生成手段46及び音声信号生成手段47へ供給する。こうして、車載用情報提供装置40のユーザは、施設情報画像の再表示及び施設情報音声の再放音を適宜、実施できる。記憶手段53に記憶した発信情報は、ユーザ操作により消去したり、記憶容量の制約のために一番古い発信情報を消去(First In First Out)しなければならないことになった時に、新規の発信情報により上書きされたりする。
【0015】
画像生成手段46は、キャラクタ画像を生成し、出力画像は該生成したキャラクタ画像を含むものとする。音声信号生成手段47は、施設情報を聴覚化した音声の信号はキャラクタ画像に係るキャラクタの発声の信号とする。こうして、所定のキャラクタが表示器41に表示され、そのキャラクタが、例えば”毎度、A商店のご利用、ありがとうございます。”を放音器42から発声するようにして、放音器42から発声が行なわれることにより、施設情報がユーザへ提供される。発声に関しては、表示器41の画面におけるキャラクタの唇の動きと発声とを合わせるリップシンク処理をキャラクタ画像に対して行なうことが好ましい。
【0016】
キャラクタは、人間のキャラクタに限定されない。擬人化した動物や植物や無生物のキャラクタであってもよいとする。キャラクタ画像の生成についての具体例では、受信手段45は、キャラクタ情報を含む発信情報を受信する。画像生成手段46は、キャラクタ画像をキャラクタ情報に基づき生成する。このように、発信情報内にキャラクタ情報を含ませることにすると、各商業施設が独自のキャラクタ画像をユーザの車載用情報提供装置40の表示器41に表示することができる。また、車載用情報提供装置40には、キャラクタ別音声辞書を複数個、装備させておけば、各商業施設のキャラクタごとに別の音質の発声を行わせることが可能になる。
【0017】
別の例では、キャラクタ情報はキャラクタ本体の情報及び/又はキャラクタ本体の衣装の情報を含み、キャラクタ画像は、キャラクタ本体の情報及び/又はキャラクタ本体の衣装の情報に基づき生成したキャラクタ画像であってキャラクタ本体に衣装を着せたキャラクタ画像である。このように、キャラクタ情報をキャラクタ本体の情報とキャラクタ本体の衣装の情報とに分離することにより、同一のキャラクタ本体に種々の衣装を着せたり同一の衣装を複数のキャラクタ本体に適用したり。衣装は、発信情報を発信する施設側が、季節や時間帯に応じて変更したり、イメージチェンジのために定期的に変更したりできる。
【0018】
受信手段45が受信した発信情報にキャラクタ情報が含まれていない場合、又はキャラクタ情報が含まれていてもキャラクタ本体及びその衣装の一方に係る情報のみである場合、画像生成手段46は、キャラクタ全体、キャラクタ本体又はその衣装に関してあらかじめ記憶しているデフォルトデータに基づきキャラクタ画像を生成する。この場合、無線通信基地局50は、キャラクタ情報又はキャラクタ本体情報を車載用情報提供装置40へ送信する必要がないので、送信データ量を低減できる。
【0019】
図3は無線通信式情報提供システム58の構成図である。敷地60には、施設61及び駐車場62が設けられている。施設は、商業施設、公共施設、及び複合施設を含む。自動車は、入場して駐車の際は、入り口64を通過して、誘導路65a,65b又は65cを通って、空いている所定の駐車区画67に駐車される。退場の際は、駐車区画67より出て、誘導路65a,65b又は65cを経て、出口69から敷地60の外へ出る。入り口用無線通信基地局72は駐車場62の入り口64に設置され、誘導路用無線通信基地局73a,73b,73cは、駐車場62内の駐車区画67への各誘導路上の箇所として、それぞれ誘導路65a,65b,65cの始端に設置され、出口用無線通信基地局74は駐車場62の出口69に設置される。入り口用無線通信基地局72、誘導路用無線通信基地局73a,73b,73c及び出口用無線通信基地局74は、自動車の走行を妨害しないように、地上から所定の高さの位置や道路脇の位置に配備される。入り口用無線通信基地局72、誘導路用無線通信基地局73a,73b,73c及び出口用無線通信基地局74が使用する無線は、狭帯域無線であり、例えば、前述のDSRCである。
【0020】
無線通信式情報提供システム58は、入り口用無線通信基地局72、誘導路用無線通信基地局73a,73b,73c及び出口用無線通信基地局74と、配信装置77と、作成装置78とを有している。入り口用無線通信基地局72、誘導路用無線通信基地局73a,73b,73c及び出口用無線通信基地局74は、商業や公共の施設61の敷地60内に自動車の進行経路に沿う異なる各箇所に設置されて、各箇所を通過中の自動車の車載用情報提供装置40に対し情報を発信する。配信装置77は、各入り口用無線通信基地局72、誘導路用無線通信基地局73a,73b,73c及び出口用無線通信基地局74が、それらの設置箇所に応じて、施設61についての異なる情報を発信するように、各入り口用無線通信基地局72、誘導路用無線通信基地局73a,73b,73c及び出口用無線通信基地局74へ情報を配信する。配信装置77から各無線通信基地局への情報の配信は、例えば、地中に敷設されたケーブルを利用する。例えば、入り口用無線通信基地局72からの施設情報としては、”○○スーパーへご来店いただきありがとうございます。本日の営業時間は○時まででございます。駐車場利用料金は、○○分につき○○円です。また、○○○円以上お買いあげいただきますと○時間まで無料となります。駐車場内の駐車可能位置については案内図を御覧下さい。”である。誘導路用無線通信基地局73a,73b,73cからの施設情報は、例えば、本日の特売品情報やキャンペーン情報である。配信装置77からの施設情報は、例えば、”本日は○○にご来店いただきありがとうございました。来週からは○○セールを開催いたしますので、またのご利用をお待ちしております。”である。
【0021】
配信装置77は、所定の無線通信基地局が、施設61の識別に係る情報を含む駐車場情報を発信するように入り口用無線通信基地局72へ駐車場情報を配信する。施設61が接近しているとき、運転者は、自分が買い物をしようとする施設61とは別の施設61の駐車場へ自分の自動車を入場させることがある。好ましくは、複数個の無線通信基地局の内、最も先頭にある入り口用無線通信基地局72又は入り口用無線通信基地局72より前方で自動車が駐車場62へ進入することなくUターン可能な場所に別途、設置された無線通信基地局(図示せず)から施設61の識別に係る情報を含む駐車場情報を発信するように設定する。運転者は、車載用情報提供装置40の表示器41及び放音器42に視覚表示及び聴覚表示される施設61の識別情報に基づき、自分の自動車を進入させた駐車場62が正しいか否かを判断できる。とりわけ、車載用情報提供装置40の表示器41に専用のキャラクタ(例:フライドチキンのチェーン店やハンバーグのチェーン店を表す登録商標キャラクタ)を車載用情報提供装置40の表示器41に表示する場合には、運転者は、入場した駐車場がどこの施設61のものかを明確に判断できる。
【0022】
無線通信式情報提供システム58では、入り口用無線通信基地局72か誘導路用無線通信基地局73a,73b,73cか出口用無線通信基地局74かのいずれか又は全部は通信相手としての自動車の車載用情報提供装置40から該車載用情報提供装置40の所有者の個人情報を受信する。作成装置78は、受信した個人情報に基づき個人情報のデータベースを作成する。個人情報には、例えば、車載用情報提供装置40のユーザのE−mailのアドレス、fax番号、住所、性別、生年月日、職業及び/又は年収等が含まれる。施設61は、このような個人情報を販促に役立てる。個人情報は例えばETC(Electronic Toll Collection)カードに記録されており、ユーザは、無線通信基地局からの個人情報の送信要求に対して、承諾か拒否かを選択し、承諾のときのみ車載用情報提供装置40から無線通信基地局へ送信するようにしてもよい。
【0023】
図4は、車載用情報提供方法のフローチャートである。前述したように、該車載用情報提供方法が使用する車載用情報提供装置40は、画像を表示する表示器41と、音声信号を音声へ変換する放音器42とを装備する。車載用情報提供装置40の制御方法は、(a)受信ルーチン、(b)画像及び音声生成ルーチン、及び(c)ユーザ指示応答ルーチンを備える。受信ルーチンは、車載用情報提供装置40が無線通信基地局50から施設情報を受信するイベントをトリガとして起動する。画像及び音声生成ルーチンは、S81又はS90の実行をトリガとして起動する。ユーザ指示応答ルーチンは、発信情報の記憶後におけるユーザからの施設情報の提示要求をトリガとして起動する。
【0024】
S81(受信ステップ)では、施設に関連して設置されている無線通信基地局50から無線通信により施設に係る情報としての施設情報を含む発信情報を受信する。S85(画像生成ステップ)では、施設情報を視覚化した画像としての施設情報画像を含む画像を発信情報に基づき出力画像として生成して該出力画像を表示器41へ出力する。S86(音声信号生成ステップ)では、施設情報を聴覚化した音声の信号としての音声信号を発信情報に基づき生成して放音器42へ出力する。
【0025】
S85では、例えば、地図データベースの地図データに基づき地図画像を生成し、出力画像は施設情報画像と地図画像とを混在又は重ね合わせた画像となっている。
【0026】
S82(記憶ステップ)では、発信情報を記憶装置へ記憶する。発信情報の記憶後におけるユーザからの施設情報の提示要求に対し、S89において、記憶装置から発信情報を読み出し、S90において、該読み出した施設情報に基づきS85及びS86を実行させる。
【0027】
さらに、具体例を述べると、S85において、キャラクタ画像を生成し出力画像は該生成したキャラクタ画像を含むものとする。S86において、施設情報を聴覚化した音声の信号はキャラクタ画像に係るキャラクタの発声の信号とする。
【0028】
別の具体例では、S81において、キャラクタ情報を含む発信情報を受信する。S85では、キャラクタ画像はキャラクタ情報に基づき生成する。また、キャラクタ情報はキャラクタ本体の情報及び/又はキャラクタ本体の衣装の情報を含み、キャラクタ画像は、キャラクタ本体の画像及び/又はキャラクタ本体の衣装画像を含む。
【0029】
受信した発信情報にキャラクタ情報が含まれていない場合、又はキャラクタ情報が含まれていてもキャラクタ本体及びその衣装の一方に係る情報のみである場合、キャラクタ全体、キャラクタ本体又はその衣装に関してあらかじめ記憶しているデフォルトデータに基づきキャラクタ画像を生成する。
【実施例】
【0030】
図5はカーナビゲーション装置100の詳細ハードウェア構成図である。表示&タッチパネル101は画像を表示するディスプレイとディスプレイ上に表示されるボタンの選択入力を可能とするタッチパネルで、タッチパネル出力はマイコン102に出力される。TVチューナ103は、TV放送を選択受信し、映像信号と音声信号に復調して、音声信号をスピーカ(図示せず)より出力し、画像信号をディスプレイに出力している。また、オーディオ・インターフェース104から音声出力信号を受けスピーカより出力している。グラフィック・アクセラレータ105は表示&タッチパネル101のディスプレイに表示する画像信号をバス107から表示用データとして受信し生成する。CPU110は、データを処理する中央演算処理装置で、バス107とつながれている。プログラム・メモリー111は、CPU110が処理すべき制御手順が記憶されている書換可能な不揮発性メモリーで、バス107とつながれている。メモリー112は、CPU110がデータを演算処理するときに用いるメモリーで、バス107とつながれている。オーディオ・インターフェース104は、バス107からのデジタル・オーディオ・データをアナログのオーディオ信号に変換し、TVチューナ103に出力している。インターフェース・ロジック(B)113は、マイコン102とバス107とをつなげるための変換ロジックである。ATA/ATAPIインターフェース114は、バス107とATA/ATAPIインターフェース機器の接続ロジックである。AVメディア再生装置115は、ATAPIインターフェースを持つCD/DVD等の光ディスク再生装置である。
【0031】
データ記憶装置116は、ATAインターフェースを持つ書換可能な不揮発性データ記憶装置で、表示器(表示&タッチパネル101)に表示されるべき地図データ、キャラクタの衣装を含めた表示データとキャラクタの発声用音声辞書データと音声合成用辞書データが含まれている。GULロジック117は、車両の走行速度を表す車速パルス、ACC電源の状態を表すACC ON/OFF信号、サイドブレーキが引かれているかどうかを表すパーキング・ブレーキ情報信号を入力とし、マイコン102が扱える信号に変換して出力するためのロジック回路である。GPSアンテナ120は、GPS衛星から位置測定用の信号を受信するアンテナで、その出力をGPSレシーバ121に出力している。GPSレシーバ121は、GPSアンテナ120が受信した位置測定用の信号から現在位置の緯度経度を検出し、マイコン102に出力している。VICSはFM放送に多重化されて送られてくるVICSデータと光ビーコンもしくは電波ビーコンから送られてくるVICSデータを受信し、デコーダ122にVICSデータを出力している。デコーダ122は、VICS123から送られてくるVICSデータをデコードし、あらかじめ設定された情報が出力可能となったときに、マイコン102に通知し、マイコン102にその情報を出力する。
【0032】
DSRCレシーバ124は、DSRC信号を受信し、デコードして、あらかじめ設定された情報が出力可能となったときに、マイコン102に通知し、マイコン102にその情報を出力する。マイコン102はインターフェース・ロジック(B)113を介してバス107とつながっており、CPU110からの要求に従ってタッチパネルが押された座標情報やGULロジック117からの車両情報やVICS123からの情報やGPSレシーバ121からの現在位置情報やDSRCからの情報を出力している。また、TVチューナ103に対しユーザが選択したチャンネルへの切替信号やスピーカから出力するオーディオ信号の選択信号を出力する。
【0033】
カーナビゲーション装置100の作用を説明する。カーナビゲーション装置100は、それが搭載される自動車の走行中、GPS衛星からの信号を受信して現在位置を特定し、データ記憶装置に入っている地図情報と自車位置とを表示器の上に表示するカーナビゲーション装置として動作しており、ユーザが施設に入る際に施設に設置されたDSRC送信機からの電波を受信する。これを受信したカーナビゲーション装置100のDSRCレシーバ124はDSRC送信機に対し、DSRCレシーバ124のID情報を送信する。
【0034】
これを受信したDSRC送信機はDSRCレシーバ124に対してオープニング画像を表示するためのURL(Uniform Resouce Locator)を送信する。DSRCレシーバ124はそのURLに付加して送信される情報を送付するようにDSRC送信機に要求する。これを受信したDSRC送信機はカーナビゲーション装置100のDSRCレシーバ124に対してURLと送信される付加情報をDSRCレシーバ124に送信する。DSRCレシーバ124はマイコン102に対しURL情報を表示するためのブラウザを準備するように要求を出すとともに、カーナビゲーション装置100が再生可能な付加情報を選択し、これら付加情報を処理するためのプログラムを準備するように要求を出す。また、DSRCレシーバ124はURLをDSRC送信機に送信要求を送る。
【0035】
マイコン102はインターフェース・ロジック(B)113を介してブラウザと付加情報を処理するためのプログラムの起動を要求する。CPUプログラムはこれを受けてブラウザと付加情報処理プログラムを立ち上げる。
【0036】
URLを受信したDSRC送信機は、そのURLに置かれたHTML情報(URL情報)と付加情報とをDSRCレシーバ124に送信する。
【0037】
DSRCレシーバ124は受信した情報からブラウジングに必要なHTML情報と再生可能な付加情報とを抽出してマイコン102に出力する。マイコン102はそれらの情報をマイコン102はインターフェース・ロジック(B)113介してバス107に情報を出力する。CPUプログラムはメモリー112内のあらかじめ設定されたエリアにブラウザが必要とする情報を書き込むとともに、付加情報を処理するプログラムが使用するメモリー112内のあらかじめ設定されたエリアに情報を書き込む。またCPUプログラムはグラフィック・アクセラレータ105を介して表示器にブラウザ表示エリアを設定し表示させる。
【0038】
再生可能な付加情報として音声案内情報が含まれている場合、処理プログラムはこれらの情報を、バス107を介してオーディオ・インターフェース104に送り音声出力に変換してTVチューナ103のスピーカより音として出力する。
【0039】
再生可能な付加情報としてキャラクタ情報が含まれている場合、処理プログラムはこれらの情報からキャラクタ・イメージを生成しグラフィック・アクセラレータ105に出力し最前面に表示させるとともに、音声合成プログラムにキャラクタ音声辞書と読み上げさせる文字データを出力する。音声合成プログラムは合成した音声データを、バス107を介してオーディオ・インターフェース104に送り、音声出力に変換してTVチューナ103のスピーカより音として出力させる。また、処理プログラムは、音声合成プログラムと連動してキャラクタ・イメージの複数イメージを入れ替え表示させることによりリップシンク動作(キャラクタの唇の動作を発声とを合わせたものにすること)を行なわせる。
【0040】
再生可能な付加情報中のキャラクタ情報が衣装情報と読み上げ情報のみの場合は、処理プログラムは、これらの情報から衣装情報を反映させたデフォルト・キャラクタ・イメージを生成し、グラフィック・アクセラレータ105に出力し、最前面に表示させるとともに、音声合成プログラムに読み上げさせる文字データを出力する。音声合成プログラムは、合成した音声データを、バス107を介してオーディオ・インターフェース104に送り、音声出力に変換して、TVチューナ103のスピーカより音として出力させる。また、処理プログラムは、音声合成プログラムと連動して、キャラクタ・イメージの複数イメージを入れ替え表示させることにより、リップシンク動作を行なわせる。
【0041】
再生可能な付加情報中のキャラクタ情報が読み上げ情報のみの場合は、処理プログラムは、デフォルト・キャラクタ・イメージを生成し、グラフィック・アクセラレータ105に出力し、最前面に表示させるとともに、音声合成プログラムに読み上げさせる文字データを出力する。音声合成プログラムは合成した音声データを、バス107を介してオーディオ・インターフェース104に送り音声出力に変換して、TVチューナ103のスピーカより音として出力させる。また、処理プログラムは、音声合成プログラムと連動してキャラクタ・イメージの複数イメージを入れ替え表示させることによりリップシンク動作を行なわせる。
【0042】
再生可能な付加情報中にキャラクタ情報と音声案内情報とが含まれている場合は、DSRC送信機からの優先選択情報をDSRCレシーバ124が判別し、付加情報を処理するプログラムを選択してマイコン102に伝える。
【0043】
ユーザは表示器に表示されたブラウザ情報から欲しい情報をブラウザ上のボタンを押して選択する。ユーザがボタンを押すとタッチパネルからの出力がマイコン102に入力され、表示画面上の座標位置を計算される。この座標位置をマイコン102がインターフェース・ロジック(B)113を介してCPUプログラムに伝え、CPUプログラムはその位置をブラウザに伝える。プラウザは、押されたボタンにリンクされたURL情報を、CPUプログラムを介してマイコン102に送信する。このURLをマイコン102はDSRCレシーバ124に伝える。また、CPUプログラムは表示したURL情報と付加情報を一組のデータとしてデータ記憶装置に記憶させる。CPUプログラムは、あらかじめ設定された数のURL情報と付加情報をデータ記憶装置に記憶させるが、あらかじめ設定された数を越えると、データ記憶装置に書き込まれた日時の古い順にデータを消去する。CPUプログラムは、ユーザが押したボタンがそのURL情報を保存する指示であった場合には、表示したURL情報と付加情報を一組の保存データとしてデータ記憶装置に記憶させる。DSRCレシーバ124は、そのURLについての付加される情報を送付するようにDSRC送信機に要求する。これを受信したDSRC送信機はDSRCレシーバ124に対してURLに付加して送信される情報をDSRCレシーバ124に送信する。
【0044】
このようにして次のURL情報と付加情報がDSRCレシーバ124に送られ、次の表示画面が形成される。また、URL情報と付加情報の中に、ユーザ宛にダイレクトメールやクーポン券等を送付するメッセージを入れておき、カーナビゲーション装置100もしくはETCカード等に入力されているユーザの個人情報(住所、氏名、生年月日、性別等)を、あらかじめ設定された電子メール・アドレスに送信するボタンを用意しておく。このボタンがされるとDSRCレシーバ124からDSRC送信機に電子メールが送信されあらかじめ設定された電子メール・アドレスにその情報が届く。そして、個人情報を送付してきたユーザ宛にダイレクトメールやクーポン券等を送付することができる。また、カーナビゲーション装置100の設定であらかじめこの機能を禁止しておくことにより、誤って送信ボタンを押しても、「個人情報の送信が禁止設定されています。」等の注意表示を出し、送信しないようにすることもできる。
【0045】
また、保存データとしてデータ記憶装置に保存された一組のURL情報と付加情報は、ユーザ指示により表示器上にリスト表示され、ユーザがリストより選択するとそのURL情報と付加情報に基づいて表示器上にブラウザ表示とキャラクタ表示を行わせ音声案内情報、読み上げ情報を再生する。
【0046】
画像及び音声信号の生成についての具体例を説明する。一例として、狭域無線としてDSRCを用いた施設駐車場での利用を説明する。車が駐車場ゲートに到達すると、駐車場入口ゲート上方に設置されたDSRC送信機より発信される信号を、DSRC受信機124を搭載した車載用ナビゲーション装置100が受信するとDSRCレシーバ124がDSRC送信機に対して情報提供要求信号を送信する。この信号を受けたDSRC送信機は施設情報をDSRCレシーバ124に送信する。この情報を車載用ナビゲーション装置100が情報解析を行い、案内用テキスト情報を取り出して音声合成部に情報を出力する。この音声合成出力を基に表示器上の所定の場所にキャラクタ画像を登場させるとともにキャラクタの口の動きを制御し、キャラクタより案内情報を発声させる。また、送信されてきた施設情報から画像として表示すべき情報は画像処理し、キャラクタ画像と重ならない位置に表示器上で表示させる。キャラクタ画像は発声案内終了後に消し、画像表示すべき表示は発声案内終了時から所定時間表示後に消す。
【0047】
例えば、この施設がスーパーマーケットであるとすれば、DSRC送信機からの情報として店名、施設の営業時間、料金、空きスペース位置情報を送信する。これを受信した車載用ナビゲーションは音声案内として”○○スーパーへご来店いただきありがとうございます。本日の営業時間は○時まででございます。駐車場利用料金は、○○分につき○○円です。また、○○○円以上お買いあげいただきますと○時間まで無料となります。駐車場内の駐車可能位置については案内図を御覧下さい。”をキャラクタより発声させる。表示としては、駐車場内の駐車可能位置の案内図を表示させるということが可能である。
【0048】
この送信情報の中にキャラクタに関する情報が含まれている場合は、そのキャラクタ情報に従ってキャラクタを登場させる。このキャラクタ情報が専用キャラクタの場合は専用キャラクタを表示させ、その音声合成用キャラクタ辞書に従い案内情報を発声させる。キャラクタ情報が汎用か衣装情報を持つ場合には、あらかじめ設定されているキャラクタにその衣装情報に従った衣装で表示器上に登場させ案内を行なわせる。キャラクタ情報が無い場合は、あらかじめ設定されているキャラクタがそのキャラクタに対しあらかじめ設定された音声合成用キャラクタ辞書に従い案内を行なう。キャラクタ衣装については、季節や月のイベント、売場等に合わせて変えることもできる。
【0049】
受信したこれらの情報は1セットのDSRC情報として記憶情報として車載用ナビゲーション装置100内の記憶装置に保存され、ユーザ操作により呼び出し可能となっている。例えば、駐車場入口ゲートを通過した車に対し、誘導路上にDSRC送信機を設置しておき、本日の特売品情報やキャンペーン情報を車載用ナビゲーション装置100に送付し、キャラクタにその情報を発声させ、かつ表示器上に特売商品価格やその売場、キャンペーン内容と開催場所を表示し案内することも可能である。この情報が案内、表示されているときに1つ前の記憶させた1セットのDSRC情報を呼び出せば、再び駐車場料金、営業時間が確認できる。
【0050】
また、駐車場出口ゲートにDSRC送信機を設置しておき、退出する車両の車載用ナビゲーション装置100に案内情報として次のキャンペーンの予告等を送付することも可能である。例えば、音声案内にて本日は○○にご来店いただきありがとうございました。来週からは○○セールを開催いたしますので、またのご利用をお待ちしております。等を発声させ、かつ特売品の案内を画像情報として送る。これらの1セットのDSRC情報はユーザ操作により、車載用ナビゲーション装置100が自動的に保存する記憶領域とは別の記憶領域に格納することができ、ユーザ操作により呼び出し、消去が可能となっている。
【0051】
また、DSRC受信装置にETCカード等が挿入されている場合で、かつ、そのETCカード等の内に記録されている個人情報送信をDSRC送信機側に送信許可としておくことで、利用記録を店舗側に渡すことが可能となっている。
【0052】
また、異なる店舗の駐車場が隣接している場合で、誤って異なる店舗の駐車場に入ろうとした時には、音声案内およびキャラクタの衣装が所望の施設の衣装と異なる事により、運転者に極めて分かりやすく注意を促す案内となる。
【0053】
車載用ナビゲーション装置100は、地図情報及び施設情報が施設に設けられている無線情報提供手段から受信でき、その受信した施設情報を音声に変換して、音声出力部から出力させるとともに、施設情報を画像に変換して、表示部から地図情報の画像上に表示させる制御部とを備えたものなので、ユーザへ最新の情報を容易にかつ正確に伝達することができる。
【符号の説明】
【0054】
10:カーナビゲーション装置(車載用情報提供装置)、15:地図データベース15、23:モニタ(表示器)、26:スピーカ(放音器)、40:車載用情報提供装置、41:表示器、42:放音器、45:受信手段、46:画像生成手段、47:音声信号生成手段、50:無線通信基地局、53:記憶手段、54:供給手段、58:無線通信式情報提供システム、60:敷地、61:施設、62:駐車場、72:入り口用無線通信基地局(無線通信基地局)、73:誘導路用無線通信基地局(無線通信基地局)、74:出口用無線通信基地局(無線通信基地局)、77:配信装置、78:作成装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示器と、音声信号を音声へ変換する放音器とを装備する車載用情報提供装置において、
施設に関連して設置されている無線通信基地局からDSRCにより前記施設に係る情報としての施設情報とキャラクタ情報とを含む発信情報を受信する受信手段、
前記施設情報を視覚化した画像としての施設情報画像とキャラクタ画像とを含む画像を発信情報に基づき出力画像として生成して該出力画像を前記表示器へ出力する画像生成手段、及び
前記施設情報を聴覚化した音声の信号としての音声信号を発信情報に基づき生成して前記放音器へ出力する音声信号生成手段、
を有し、
前記音声信号生成手段は、前記音声信号を、前記キャラクタ画像に係るキャラクタの発声であってかつキャラクタ別音声辞書により各施設のキャラクタごとに異ならせた音質の発声の信号とすることを特徴とする車載用情報提供装置。
【請求項2】
前記受信手段が受信した発信情報のキャラクタ情報がキャラクタ本体及びその衣装の一方に係る情報である場合、該一方に係るキャラクタ情報とキャラクタ本体又はその衣装に関してあらかじめ記憶しているデフォルトデータとに基づき前記キャラクタ画像を生成する前記画像生成手段、
を有していることを特徴とする請求項1記載の車載用情報提供装置。
【請求項3】
前記画像生成手段は、地図データベースの地図データに基づき地図画像を生成し、出力画像は前記施設情報画像と前記地図画像とを混在又は重ね合わせた画像となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の車載用情報提供装置。
【請求項4】
発信情報を記憶する記憶手段、及び
発信情報の記憶後におけるユーザからの施設情報の提示要求に対し、前記記憶手段から発信情報を読み出して、該発信情報を前記画像生成手段及び前記音声信号生成手段へ供給する供給手段、
を有し、
前記画像生成手段及び前記音声信号生成手段は、前記供給手段から供給された発信情報に基づき出力画像及び発声の信号をそれぞれ生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車載用情報提供装置。
【請求項5】
画像を表示する表示器と、音声信号を音声へ変換する放音器とを装備する車載用情報提供装置に適用される方法であって、
施設に関連して設置されている無線通信基地局からDSRCにより前記施設に係る情報としての施設情報とキャラクタ情報とを含む発信情報を受信する受信ステップ、
前記施設情報を視覚化した画像としての施設情報画像とキャラクタ画像とを含む画像を発信情報に基づき出力画像として生成して該出力画像を前記表示器へ出力する画像生成ステップ、及び
前記施設情報を聴覚化した音声の信号としての音声信号を発信情報に基づき生成して前記放音器へ出力する音声信号生成ステップ、
を有し、
前記音声信号生成ステップでは、前記音声信号を、前記キャラクタ画像に係るキャラクタの発声であってかつキャラクタ別音声辞書により各施設のキャラクタごとに異ならせた音質の発声の信号とすることを特徴とする車載用情報提供方法。
【請求項6】
前記画像生成ステップでは、前記受信ステップにおいて受信した発信情報のキャラクタ情報がキャラクタ本体及びその衣装の一方に係る情報である場合、該一方に係るキャラクタ情報とキャラクタ本体又はその衣装に関してあらかじめ記憶しているデフォルトデータとに基づき前記キャラクタ画像を生成することを特徴とする請求項5記載の車載用情報提供方法。
【請求項7】
前記画像生成ステップでは、地図データベースの地図データに基づき地図画像を生成し、出力画像は前記施設情報画像と前記地図画像とを混在又は重ね合わせた画像とすることを特徴とする請求項5又は6記載の車載用情報提供方法。
【請求項8】
発信情報を記憶する記憶ステップ、及び
発信情報の記憶後におけるユーザからの施設情報の提示要求に対し、記憶中の発信情報を読み出す読み出しステップ、
を有し、
前記画像生成ステップ及び前記音声信号生成ステップでは、前記読み出しステップにおいて読み出した発信情報に基づき出力画像及び発声の信号をそれぞれ生成することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の車載用情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−294215(P2009−294215A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−160524(P2009−160524)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【分割の表示】特願2004−48911(P2004−48911)の分割
【原出願日】平成16年2月25日(2004.2.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】