車載用運転評価装置、運転評価方法
【課題】 従来、車速を二階微分することで加速度の変化量を検出し、検出した加速度の変化量が所定の閾値を越えた場合にリスク度の高い走行状況であると判定する機能を備えた走行状況検出装置がある。
しかし、上記の走行状況検出装置においては、運転者は自らの安全運転に関する運転技量を把握することはできない。
本発明の目的は、運転者に自らの安全運転に関する技量を客観的に把握させるための技術を提供することにある。
【解決手段】
本発明の車両操作評価装置は、アクセル操作と、ブレーキ操作と、ハンドル操作と、を定期的に検出し、検出結果から運転者の技量を客観的に評価する手段を備える。
しかし、上記の走行状況検出装置においては、運転者は自らの安全運転に関する運転技量を把握することはできない。
本発明の目的は、運転者に自らの安全運転に関する技量を客観的に把握させるための技術を提供することにある。
【解決手段】
本発明の車両操作評価装置は、アクセル操作と、ブレーキ操作と、ハンドル操作と、を定期的に検出し、検出結果から運転者の技量を客観的に評価する手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転を評価する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の走行状況からリスク度の高い走行状況を検出する技術として、特許文献1に記載された走行状況検出装置がある。
【0003】
特許文献1には、車速を二階微分することで車両の加速度の変化量を検出し、検出した変化量が所定の閾値を越えた場合にリスク度の高い走行状況であると判定する機能を備えた走行状況検出装置が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−219639号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の走行状況検出装置においては、運転者は自らの運転技量を客観的に把握することはできない。
【0006】
本発明の目的は、運転者に自らの運転技量を客観的に把握させるための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、本発明の車載用運転評価装置は、運転操作量を検出する運転操作検出手段と、前記運転操作検出手段により取得した運転操作量を評価する評価手段と、前記評価手段により評価した結果を評価点として表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
当該実施形態では、車載用ナビゲーション装置を車載用運転評価装置として適用している。
【0010】
図1は、本発明が適用された車載用ナビゲーション装置100の概略構成図である。図示するように、車載用ナビゲーション装置100は、演算処理部1と、ディスプレイ部2と、記憶装置3と、音声入出力装置4と、入力装置5と、ROM装置6と、車速センサ7と、ジャイロセンサ8と、GPS(Global Positioning System)受信装置9と、FM多重放送受信装置10と、アクセル開度センサ11と、ブレーキ踏力センサ12と、舵角センサ13と、を備えている。
【0011】
演算処理部1は、様々な処理を行う中心的ユニットである。例えば各種センサ7,8やGPS受信装置9、FM多重放送受信装置10等から出力される情報を基にして現在地を検出する。また、得られた現在地情報に基づいて、表示に必要な地図データを記憶装置3あるいはROM装置6から読み出す。
【0012】
また、演算処理部1は、読み出した地図データをグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねてディスプレイ部2へ表示する。また、記憶装置3あるいはROM装置6に記憶されている地図データ等を用いて、ユーザから指示された出発地(現在地)と目的地とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を探索する。また、音声入出力装置4やディスプレイ部2を用いてユーザを誘導する。
【0013】
ディスプレイ部2は、演算処理部1で生成されたグラフィックス情報を表示するユニットである。ディスプレイ部2は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
【0014】
記憶装置3は、HDDや不揮発性メモリカードといった、少なくとも読み書きが可能な記憶媒体で構成される。
【0015】
この記憶媒体には、通常の経路探索装置に必要な地図データ(地図上の道路を構成するリンクのリンクデータを含む)であるリンクテーブル200と、目標値テーブル300と、操作記録テーブル400と、評価値算出テーブル500と、採点テーブル600と、が記憶されている。
【0016】
図2は、リンクテーブル200の構成を示す図である。リンクテーブル200は、地図上の区画された領域であるメッシュの識別コード(メッシュID)201ごとに、そのメッシュ領域に含まれる道路を構成する各リンクのリンクデータ202を含んでいる。
【0017】
リンクデータ202は、リンクの識別子であるリンクID211ごとに、リンクを構成する2つのノード(開始ノード、終了ノード)の座標情報222、リンクを含む道路の種別を示す道路種別223、リンクの長さを示すリンク長224、予め記憶されたリンク旅行時間225、リンクを通行することができるか否かを示す通行可否226、リンクを含む道路の通称(例えば、「環八通り」等)を示す通称227、リンクを含む道路の路幅228、などを含んでいる。
【0018】
なお、ここでは、リンクを構成する2つのノードについて開始ノードと終了ノードとを区別することで、同じ道路の上り方向と下り方向とを、それぞれ別のリンクとして管理するようにしている。
【0019】
図3は、目標値テーブル300の構成を示す図である。目標値テーブル300は、運転者の情報(本実施形態においては年齢)に応じて、目標となる運転操作の操作量を予め記録したテーブルである。目標値テーブル300は、レコードごとに、年齢301と、アクセル開度(%)302と、ブレーキ踏力(kg)303と、ハンドル操作(舵角×車速)304と、連続運転時間(分)305と、の情報を含む。
【0020】
年齢301は、目標となる運転操作の操作量を特定する運転者の年齢層を示す情報である。例えば、「〜19(19歳以下)」、「20〜25(20〜25歳)」等である。
【0021】
アクセル開度(%)302は、スロットルの開度に関する入力操作の目標値である。例えば、「25(%)」等、運転者が車両に指示するスロットルの開度である。
【0022】
なお、アクセル開度(%)302は、車両が停車した状態(速度0km/h)から、速度15km/hに達するまでのスロットルの開度に関する入力操作の目標値である。
【0023】
ブレーキ踏力(kg)303は、ブレーキペダルの踏力に関する入力操作の目標値である。例えば、「20(kg)」等の数値である。
【0024】
ハンドル操作(舵角×車速)304は、走行中の車両のハンドル角である舵角(中心位置を度数法で0度とする)と車速(km/h)の積である。例えば、時速15km/hで走行中に、度数法における20度の角度で右または左にハンドルを切った場合には、ハンドル操作は舵角20(度)と車速15(km/h)の積をとった値「300」である。
【0025】
なお、ここで、ハンドル操作の量として舵角と車速の積を用いる理由は、ハンドル操作量の情報のみからは危険運転であるか否かを判定できない可能性が高いためである。そして、車速を考慮に入れることで危険運転であるか否かの判定の信頼度が増すためである。
【0026】
一般に、舵角は、走行速度が大きくなるほど単位時間当たりの左右への移動量が多くなることから、危険な運転操作につながる可能性が高いといえる。
【0027】
例えば、低速運転(例えば8km/h以下の徐行運転等)を行っている場合の舵角と同量の舵角を、高速運転(例えば50km/h以上)を行っている場合に適用すると、はるかに短時間のうちに走行車線からはみ出してしまうことがありうる。このため、このようなハンドル操作は危険な運転に類すると考えられる。
【0028】
また、舵角と車速の積に限らず、別の方法によりハンドル操作の値を算出しても良い。
【0029】
例えば、予め道路のカーブ半径に応じた舵角と車速の組み合わせごとに値を設定しておき、走行中の車両の舵角と車速とをもとに、走行中の道路のカーブ半径に応じて、ハンドル操作の値を設定された値から選択的に取得するものであってもよい。
【0030】
連続運転時間(分)305は、連続して運転する時間の目標値である。例えば、「50」の値は、50分間連続運転を行うと、休憩をとるのが望ましい、という意味である。
【0031】
すなわち、運転に必要な持久力・集中力が連続して持続する時間の一般的な上限である。
【0032】
図4は、操作記録テーブル400の構成を示す図である。操作記録テーブル400は、運転操作の操作量を記録するテーブルである。操作記録テーブル400は、レコードごとに、経過時間401と、アクセル開度(%)402と、ブレーキ踏力(kg)403と、ハンドル操作(舵角×車速)404と、連続運転時間(分)405と、の情報を含む。
【0033】
経過時間401は、運転操作の操作量を記録する単位となる特定の期間を示す。例えば、「0〜10(分)」、「20〜30(分)」等、操作の記録を開始してから経過した時間により記録時間帯を区分する。
【0034】
アクセル開度(%)402は、スロットルの開度に関する入力操作を計測した値である。例えば、「30(%)」等、運転者が車両に指示したスロットルの開度である。
【0035】
なお、アクセル開度(%)402は、車両が停車した状態(速度0km/h)から、速度15km/hに達するまでのスロットルの開度に関する入力操作を計測した値である。
【0036】
ブレーキ踏力(kg)403は、ブレーキペダルの踏力に関する入力操作を計測した値である。例えば、「20(kg)」等の数値である。
【0037】
ハンドル操作(舵角×車速)404は、走行中の車両のハンドル角である舵角(中心位置を度数法で0度とする)と車速(km/h)との積によって求められた値である。
【0038】
連続運転時間(分)405は、連続して運転した時間である。例えば、「10」の値は、記録時点で10分間連続して運転を行っていることを示す。
【0039】
図5は、評価値算出テーブル500の構成を示す図である。評価値算出テーブル500は、運転操作の操作量の評価値を算出するテーブルであり、予め定められて記録される。
【0040】
評価値算出テーブル500は、レコードごとに、目標値の達成割合501と、評価値502と、の情報を含む。
【0041】
目標値の達成割合501は、計測した運転操作の操作量が目標値に対して達成した割合を百分率で示す。例えば、「〜50(%)」、「110〜119(%)」等、目標値未達の度合いや超過達成の度合いを所定の段階に区分する。
【0042】
評価値502は、目標値の達成割合に応じて付与する得点の値である。例えば、目標値を70%達成している場合には、得点は「+4」となり、目標値を100%達成している場合には、得点は「+10」となり、目標値を130%達成している場合には、得点は「+4」となる等、目標値との差分が大きいほど低い得点となるよう予め定められている。
【0043】
図6は、採点テーブル600の構成を示す図である。採点テーブル600は、運転操作の操作量の評価値を記録するテーブルである。採点テーブル600は、レコードごとに、経過時間601と、アクセル開度評価602と、ブレーキ踏力評価603と、ハンドル操作評価604と、総合評価605と、の情報を含む。
【0044】
経過時間601は、運転操作の操作量の評価値を記録する単位となる特定の期間を示す。例えば、「0〜10(分)」、「20〜30(分)」等、操作の記録を開始してから経過した時間により記録時間帯を区分する。
【0045】
アクセル開度評価602は、スロットルの開度に関する入力操作を評価した値であり、入力操作が目標値に近いほど評価値が高い値である。例えば、「0」〜「+10」の値の範囲を持つ、運転者が車両に指示したスロットルの開度に関する評価値である。
【0046】
なお、アクセル開度評価602は、車両が停車した状態(速度0km/h)から、速度15km/hに達するまでのスロットルの開度に関する入力操作を評価した値である。
【0047】
ブレーキ踏力評価603は、ブレーキペダルの踏力に関する入力操作を評価した値であり、入力操作が目標値に近いほど評価値が高い値である。例えば、「0」〜「+10」の値の範囲を持つ、運転者が車両に指示したブレーキペダルの踏力に関する評価値である。
【0048】
ハンドル操作評価604は、走行中の車両の舵角と車速の積によって求められた値を評価した値であり、走行中の車両に対する舵角の入力と車速の積によって求められた値が目標値に近いほど評価値が高い値である。例えば、「0」〜「+10」の値の範囲を持つ評価値である。
【0049】
総合評価605は、アクセル開度の評価と、ブレーキ踏力の評価と、ハンドル操作の評価と、を総合して評価した値であり、各入力操作が目標値に近いほど評価値が高い。例えば、「0」〜「+30」の値の範囲をとる。
【0050】
図1に戻って説明する。音声入出力装置4は、音声入力装置としてマイクロフォン41と、音声出力装置としてスピーカ42と、を備える。マイクロフォン41は、使用者やその他の搭乗者が発した声などの車載用ナビゲーション装置100の外部の音声を取得する。
【0051】
スピーカ42は、演算処理部1で生成された使用者へのメッセージを音声信号として出力する。マイクロフォン41とスピーカ42は、車両の所定の部位に、別個に配されている。ただし、一体の筐体に収納されていても良い。車載用ナビゲーション装置100は、マイクロフォン41及びスピーカ42を、それぞれ複数備えることができる。
【0052】
入力装置5は、使用者からの指示を使用者による操作を介して受け付ける装置である。入力装置5は、タッチパネル51と、ダイヤルスイッチ52と、その他のハードスイッチ(図示しない)であるスクロールキー、縮尺変更キーなどで構成される。
【0053】
タッチパネル51は、ディスプレイ部2の表示面側に搭載され、表示画面を透視可能である。タッチパネル51は、ディスプレイ部2に表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換して出力する。タッチパネル51は、感圧式または静電式の入力検出素子などにより構成される。
【0054】
ダイヤルスイッチ52は、時計回り及び反時計回りに回転可能に構成され、所定の角度の回転ごとにパルス信号を発生し、演算処理部1に出力する。演算処理部1では、パルス信号の数から、回転角度を求める。
【0055】
ROM装置6は、CD-ROMやDVD-ROM等のROM(Read Only Memory)や、IC(Integrated Circuit)カードといった、少なくとも読み取りが可能な記憶媒体で構成されている。この記憶媒体には、例えば、動画データや、音声データなどが記憶されている。
【0056】
車速センサ7,ジャイロセンサ8およびGPS受信装置9は、車載用ナビゲーション装置100で現在地(自車位置)を検出するために使用されるものである。車速センサ7は、車速を算出するのに用いる値を出力するセンサである。ジャイロセンサ8は、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等で構成され、移動体の回転による角速度を検出するものである。
【0057】
GPS受信装置9は、GPS衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率を3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在位置、進行速度および進行方位を測定するものである。
【0058】
FM多重放送受信装置10は、FM多重放送局から送られてくるFM多重放送信号を受信する。FM多重放送には、VICS(Vehicle Information Communication System:登録商標)情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報などやFM多重一般情報としてラジオ局が提供する文字情報などがある。
【0059】
アクセル開度センサ11は、アクセルペダルの踏み込み量を計測しアクセル開度として出力する装置である。
【0060】
ブレーキ踏力センサ12は、ブレーキペダルを踏み込む力を計測しブレーキ踏力として出力する装置である。
【0061】
舵角センサ13は、ハンドルのパルス信号から回転角度を計測し舵角として出力する装置である。
【0062】
図7は、演算処理部1の機能ブロック図である。
【0063】
図示するように、演算処理部1は、主制御部101と、入力受付部102と、操作量検出部103と、操作量記録部104と、警告処理部105と、評価値算出部106と、表示処理部107と、休憩経路探索部108と、経路誘導部109と、を有する。
【0064】
主制御部101は、様々な処理を行う中心的な機能部であり、処理内容に応じて、他の処理部を制御する。また、主制御部101は、車載用ナビゲーション装置100の本来の基本動作であるナビゲーション処理(例えば、交通情報の表示、現在位置の表示、経路探索、経路誘導等)を実施する。さらに、各処理部からの要求に応じて、現在時刻を出力する。
【0065】
入力受付部102は、入力装置5に入力された使用者からの指示を受け、その要求内容に対応する処理を実行するように演算処理部1の各部を制御する。例えば、使用者が推奨経路の探索を要求したときは、目的地を設定するため、地図をディスプレイ部2に表示する処理を表示処理部107に要求する。
【0066】
操作量検出部103は、運転者が車両に対して実施した運転操作について、その運転操作量を検出する。
【0067】
具体的には、操作量検出部103は、アクセル開度センサ11と、ブレーキ踏力センサ12と、舵角センサ13と、車速センサ7から出力を取得する。そして、操作量検出部103は、アクセル開度センサ11からの出力を元にアクセル開度の割合を算出し、ブレーキ踏力センサ12からの出力を元にブレーキの踏力を算出し、舵角センサ13からの出力と車速センサ7からの出力を元にハンドル操作の値を算出する。
【0068】
操作量記録部104は、操作量検出部103が算出したアクセル開度の割合と、ブレーキの踏力と、ハンドル操作の値と、をそれぞれ、操作記録テーブル400のアクセル開度402、ブレーキ踏力403、ハンドル操作404として記憶する。
【0069】
警告処理部105は、警告メッセージを伴う警告画面を表示する。また、所定の条件に合致する場合に、休憩施設までの経路を休憩経路探索部108に探索させ、経路誘導部109に経路を誘導させる。
【0070】
具体的には、警告処理部105は、運転操作の入力値について目標値からの差分を判定し、差分が大きい入力値について警告メッセージを含む警告画面を作成し、表示処理部107に表示させる。
【0071】
また、差分が大きい入力値が複数存在する場合には、警告処理部105は、車両が有料道路を走行中であるか否かを判定し、有料道路を走行中であれば最寄りのSA/PAを経由地として案内し、有料道路を走行中でなければ、道の駅やガソリンスタンドなどの休憩施設を経由値として案内する。
【0072】
評価値算出部106は、操作量記録部104が記録した運転操作の操作量についての目標値の達成割合に応じて評価値を算出し、表示処理部107に表示させる。
【0073】
表示処理部107は、表示させる画面情報を受け取り、ディスプレイ部2等に対して描画するための信号に変換してディスプレイ部2等に対して描画する指示を行う。
【0074】
例えば、表示処理部107は、ディスプレイ部2への表示が要求される領域にある地図のデータを記憶装置3から受け取り、指定された縮尺、描画方式で、道路、その他の地図構成物や、現在地、目的地、推奨経路のための矢印といったマークを描画するように地図描画コマンドを生成する。そして、生成したコマンドを、ディスプレイ部2に送信する。
【0075】
休憩経路探索部108は、休憩可能な施設を検索し、最も近い位置にある施設を経由地として指定し、ダイクストラ法等を用いて、指定された2地点(現在地、目的地)間を結ぶ経路であって経由地を通過する経路を探索する。
【0076】
その際に、休憩経路探索部108は、所定の地点(ノード)を結ぶ道路(リンク)をリンクコスト(例えば、距離や旅行時間)に換算して、現在地から経由地を経由し目的地に到る経路上の総コストが他の経路に対して最少となる経路を探索する。
【0077】
経路誘導部109は、休憩経路探索部108で探索された経路を用いて経路誘導を行う。例えば、経路の情報と、現在地の情報とを比較し、交差点等を通過する前に直進すべきか、右左折すべきかを音声出入力装置4を介して音声で使用者に知らせる。また、経路誘導部109は、ディスプレイ部2に表示された地図上に進行すべき方向を表示して、使用者に推奨経路を通知する。
【0078】
図8は、演算処理部1のハードウェア構成例を示す図である。
【0079】
図示するように、演算処理部1は、各デバイス間をバス32で接続した構成である。演算処理部1は、数値演算及び各デバイスを制御するといった様々な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)21と、記憶装置3から読み出した地図データ、演算データなどを格納するRAM(Random Access Memory)22と、プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)23と、メモリ間およびメモリと各デバイスとの間のデータ転送を実行するDMAコントローラ(Direct Memory Access Controller)24と、グラフィックス描画を実行し且つ表示制御を行う描画コントローラ25と、グラフィックスイメージデータを蓄えるVRAM(Video Random Access Memory)26と、イメージデータをRGB信号に変換するカラーパレット27と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器28と、シリアル信号をバスに同期したパラレル信号に変換するSCI(Serial Communication Interface)29と、パラレル信号をバスに同期させてバス上にのせるPIO(Parallel Input/Output)30と、パルス信号を積分するカウンタ31と、を有する。
【0080】
なお、主制御部101と、入力受付部102と、操作量検出部103と、操作量記録部104と、警告処理部105と、評価値算出部106と、表示処理部107と、休憩経路探索部108と、経路誘導部109と、は、CPU21がRAM22にロードしたプログラムを実行することにより実現される。
【0081】
次に、上記構成の車載用ナビゲーション装置100の動作について説明する。
【0082】
図9は、運転操作記録処理の流れを示すフロー図である。
【0083】
主制御部101は、車載用ナビゲーション装置100が起動すると、本フローを開始する。
【0084】
主制御部101は、年齢入力を受け付ける画面を表示させ、運転者の年齢の入力を受け付ける(ステップS100)。
【0085】
具体的には、主制御部101は、表示処理部107に対して、年齢入力を受け付ける画面を表示させる。そして、入力受付部102は、運転者の年齢の入力を受け付ける。
【0086】
次に、評価値算出部106は、ステップS100で受け付けた運転者の年齢の入力を受け取り、目標値テーブル300の年齢301を検索し、受け取った年齢が含まれる目標値テーブル300のレコードを特定する。
【0087】
そして、評価値算出部106は、特定したレコードのアクセル開度302と、ブレーキ踏力303と、舵角304と、連続運転時間305と、のそれぞれを、アクセル開度と、ブレーキ踏力と、舵角と、連続運転時間と、の目標値としてRAM22に記憶させる。また、評価値算出部106は、あわせて、図示しないが、目標値を設定した時刻をRAM22に記憶させる(ステップS101)。
【0088】
次に、操作量検出部103は、運転操作を計測する(ステップS102)。
【0089】
具体的には、操作量検出部103は、アクセル開度センサ11からの出力であるアクセル開度と、ブレーキ踏力センサ12からの出力であるブレーキ踏力と、舵角センサ13からの出力である舵角と、車速センサ7からの出力である車速と、をモニタリングする。モニタリングした結果取得した情報はRAM22に記録する。
【0090】
次に、操作量記録部104は、ステップS102でRAM22に記録した値を操作記録テーブル400に記録する(ステップS103)。
【0091】
具体的には、操作量記録部104は、ステップS101を実行した時刻と、ステップS102を実行した時刻との差分を経過時間として算出する。
【0092】
そして、操作量記録部104は、算出した経過時間と操作記録テーブル400の経過時間401とが対応する操作記録テーブル400のレコードを特定する。
【0093】
そして、操作量記録部104は、特定したレコードに対して、ステップS102にて取得したアクセル開度とブレーキの踏力と、をそれぞれアクセル開度402、ブレーキ踏力403として記憶する。また、操作量記録部104は、ステップS102にて取得した舵角とステップS102にて取得した車速との積をハンドル操作404として記憶する。
【0094】
なお、操作量記録部104は、アクセル開度をアクセル開度402として記憶する際には、特定したレコードに記録された値とアクセル開度を比較し、記録された値を超過する場合に限りアクセル開度をアクセル開度402として記憶する。
【0095】
同様に、操作量記録部104は、ブレーキの踏力および舵角と車速の積についても同様に超過する場合のみ記憶する。
【0096】
そして、操作量記録部104は、ステップS101を実行した時刻または後述するステップS206を実施した時刻のうち最も現在時刻に近い時刻と、ステップS102を実行した時刻と、の差分を連続運転時間406として記憶する。
【0097】
次に、操作量検出部103は、ステップS102で計測した運転操作の操作量のうち、ステップS101で設定した目標値からかけ離れた値があるか否かを判定する(ステップS104)。
【0098】
具体的には、操作量検出部103は、ステップS102で計測したアクセル開度の、アクセル開度の目標値に対する比を百分率で計算し、所定以上の差がある場合(例えば、50%以下である場合や、150%を超える場合)に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0099】
同様に、操作量検出部103は、ステップS102で計測したブレーキ踏力のブレーキ踏力の目標値に対する比を百分率で計算し、所定以上の差がある場合に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0100】
また、操作量検出部103は、ステップS102で計測した舵角と車速の積を求め、求めた積の舵角の目標値に対する比を百分率で計算し、所定以上の差がある場合に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0101】
次に、目標値からかけ離れた値があれば(ステップS103で「Yes」)、警告処理部105は、後述する警告処理を行う(ステップS105)。
【0102】
次に、評価値算出部106は、ステップS101を実行した時刻または直近に後述するステップS206の処理を終えた時刻のうち現在時刻に近い方の時刻を基準として、ステップS102を実行した時刻との差分を経過時間として算出し、算出した経過時間が所定の時間に達したか否かを判定する(ステップS106)。
【0103】
所定の時間(例えば、10分、30分、50分等)に達しない場合(ステップS106で「No」)、評価値算出部106は、ステップS102に処理を戻す。
【0104】
所定の時間(例えば、10分、30分、50分等)に達した場合(ステップS106で「Yes」)、評価値算出部106は、所定の時間、計測を中断する(ステップS107)。
【0105】
なお、所定の時間(例えば、10分間)が経過して計測を再開する際には、評価値算出部106は、ステップS102に処理を戻す。
【0106】
以上が、運転操作記録処理の処理内容である。
【0107】
次に、運転操作について警告を行う処理について図10を用いて説明する。
【0108】
図10は警告処理の流れを示すフロー図である。
【0109】
まず、警告処理部105は、計測した運転操作の操作量を取得する(ステップS200)。
【0110】
具体的には、警告処理部105は、運転操作記録処理のステップS102にて取得した運転操作の操作量をRAM22から取得する。
【0111】
次に、警告処理部105は、目標値との差が所定以上となる項目が一つであるか否かを判定する(ステップS201)。
【0112】
具体的には、警告処理部105は、運転操作記録処理のステップS101にて設定した目標値をRAM22から取得する。そして、警告処理部105は、ステップS102で計測したアクセル開度の、アクセル開度の目標値に対する比を百分率で計算し、目標値から所定のポイント以上超過する場合(例えば、150%を超える場合)に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0113】
同様に、警告処理部105は、ステップS102で計測したブレーキ踏力のブレーキ踏力の目標値に対する比を百分率で計算し、目標値から所定のポイント以上超過する場合に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0114】
また、警告処理部105は、ステップS102で計測した舵角と車速の積を求め、求めた積のハンドル操作の目標値に対する比を百分率で計算し、目標値から所定のポイント以上超過する場合に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0115】
そして、警告処理部105は、判定した結果、アクセル開度と、ブレーキ踏力と、ハンドル操作と、の値のうち目標値からかけ離れた値であると判定した項目が1つであるか2つ以上であるかを判定する。
【0116】
目標値との差が所定以上となる項目が一つである場合には、目標値との差が所定以上となる項目について、図11に示す警告表示画面700を構成し、表示処理部107に表示させる(ステップS202)。
【0117】
ここで、警告表示画面700について図11を用いて説明する。
【0118】
図11は、警告表示画面700を示す図である。
【0119】
警告表示画面700は、警告表示領域701と、警告内容表示領域702と、を有する。
【0120】
警告表示領域701は、注意を喚起するための警告表示を表示させる領域である。例えば、「警告」や「WARNING」などの警告であることを端的に示す文字、または「!」などの記号であってもよい。
【0121】
警告内容表示領域702は、警告する内容と、対処法を表示させる領域である。例えば、「急発進です。もう少しゆっくり発進しましょう。」などのメッセージ、「急ブレーキです。前方に注意し余裕を持ったブレーキを心がけましょう。」または「ハンドル操作が急です。ハンドル操作は丁寧に行いましょう。」というようなメッセージであってもよい。
【0122】
図10の説明に戻る。
【0123】
ステップS201において、目標値との差が所定以上となる項目が2つ以上ある場合(ステップS201で「No」)、警告処理部105は、主制御部101に対して有料道路を走行中であるか否かを判定するよう指示する。そして、主制御部101は、現在位置を元にマップマッチング処理を行い、その結果、車両が有料道路を走行しているか否かを判定する。警告処理部105は、主制御部101からの応答により、車両が有料道路を走行しているか否かを判定する(ステップS203)。
【0124】
車両が有料道路を走行していると判定した場合(ステップS203にて「Yes」)、警告処理部105は、進行方向の最寄りのサービスエリアあるいはパーキングエリアを検索し、サービスエリア等の案内を表示処理部107に表示させる(ステップS204)。
【0125】
車両が有料道路を走行していないと判定した場合(ステップS203にて「No」)、警告処理部105は、休憩経路探索部108に最寄りの休憩施設を検索し経由地として設定するよう指示する(ステップS205)。
【0126】
具体的には、休憩経路探索部108は、操作記録テーブル400の連続運転時間405が目標値テーブル300の連続運転時間(分)305を超過する場合には、警告処理部105から指示を受けると、休憩可能な施設を検索する。
【0127】
そして、休憩経路探索部108は、最も近い位置にある休憩可能な施設を経由地として指定し、ダイクストラ法等を用いて、指定された2地点(現在地、目的地)間を結ぶ経路であって経由地を通過する経路を探索する。
【0128】
そして、警告処理部105は、ステップS205にて休憩経路探索部108が探索した経路を用いて経路誘導するよう、経路誘導部109に指示する(ステップS206)。
【0129】
具体的には、経路誘導部109は、警告処理部105から指示を受けると、休憩経路探索部108で探索された経路を用いて経路誘導を行う。
【0130】
例えば、経路誘導部109は、経路の情報と、現在地の情報とを比較し、交差点等を通過する前に直進すべきか、右左折すべきかを音声出入力装置4を用いて音声で使用者に知らせる。また、経路誘導部109は、ディスプレイ部2に表示された地図上に進行すべき方向を表示して、使用者に推奨経路を通知する。
【0131】
あわせて、経路誘導部109は、経由値を通過すると、通過した時刻をRAM22の図示しない領域に記録する。
【0132】
そして、処理を終了する。
【0133】
以上が、警告処理の処理内容である。
【0134】
続いて、評価値算出処理について、図12を用いて説明する。
【0135】
図12は、評価値算出処理の処理フローを示す図である。
【0136】
評価値算出処理は、主制御部101が、目的地に到着したことを検出することで処理を開始する。
【0137】
主制御部101は、運転操作記録処理に割り込みをかけ、処理を中止させる(ステップS300)。
【0138】
そして、評価値算出部106は、操作記録テーブル400のレコードを読み込み、操作を記録したレコードごとに、つまり経過時間の所定の時間帯ごとに、記録された運転操作の操作量を取得し、目標値の達成割合を操作量の項目ごとに算出する(ステップS301)。
【0139】
具体的には、評価値算出部106は、操作記録テーブル400のレコードを読み込み、レコードごとに記録されたアクセル開度402と、ブレーキ踏力403と、ハンドル操作404と、を取得する。そして、評価値算出部106は、取得した値ごとに、運転操作記録処理のステップS101で設定した目標値に対する達成割合を百分率にて算出しRAM22に記録させる。
【0140】
次に、評価値算出部106は、時間帯ごとに、各項目の達成割合から評価値を算出し、採点テーブル600に項目・時間帯別に評価値を記録する(ステップS302)。
【0141】
具体的には、評価値算出部106は、ステップS301でRAM22に記憶させた時間帯毎の達成割合を元に、評価値算出テーブル500の目標値の達成割合501の対応するレコードを特定する。
【0142】
そして、評価値算出部106は、特定したレコードの評価値502を取得して採点テーブル600のアクセル開度評価602と、ブレーキ踏力評価603と、ハンドル操作評価604と、の対応する項目の評価値として記憶させる。
【0143】
次に、評価値算出部106は、時間帯ごとに、アクセル開度評価602と、ブレーキ踏力評価603と、ハンドル操作評価604と、を合算し、総合評価605に記録する(ステップS303)。
【0144】
次に、評価値算出部106は、全ての時間帯を通じて総合評価605の平均点を算出する(ステップS304)。
【0145】
そして、評価値算出部106は、ステップS304で算出した平均点に所定の点数(例えば、70点)を加算して最終得点を算出し、図13に示す得点表示画面800を作成し、表示処理部107に表示させる(ステップS305)。
【0146】
ここで、図13に示す得点表示画面800について説明する。
【0147】
図13は、得点表示画面800を示す図である。
【0148】
得点表示画面800は、最終得点を表示させる得点表示領域801と、メッセージを表示させるメッセージ表示領域802とを有する。
【0149】
得点表示領域801は、ステップS305にて算出した最終得点を表示させる領域である。メッセージ表示領域802は、運転操作全般を通じた評価に関するメッセージを表示させる領域である。
【0150】
具体的には、評価値算出部106は、ステップS305において、算出した最終得点を算得点表示画面800の得点表示領域801に表示させ、今回運転操作記録を行った中で最も評価値が小さかった操作量の項目を特定し、特定した操作量の項目に応じてメッセージを作成しメッセージ表示領域802に表示させるよう得点表示画面800を作成する。
【0151】
そして、表示処理部107は得点表示画面800を表示させる。
【0152】
以上が、評価値算出処理の処理内容である。
【0153】
以上、本発明の一実施形態について説明した。
【0154】
本発明の上記一実施形態によると、運転者は、自らの年齢に応じた運転操作に対する客観的な評価を得ることが可能となり、例えば、加齢に伴う運転技量の低下等を把握することで安全運転に対する意識を高めるきっかけとなる。また、丁寧な運転操作を心がけるようになり、安全に運転する技量の向上につながるという効果を奏する。
【0155】
本発明は、上記実施形態に制限されない。上記実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。
【0156】
例えば、上記実施形態では、アクセル操作、ブレーキ操作、ハンドル操作を評価対象としているが、それ以外の項目を評価対象としてもよい。
【0157】
具体的には、前車との車間距離を計測する側距センサを用いて前方を走行する車両との車間距離を測定し、車速センサ7により得た車速を元に車間距離の妥当性を評価してもよい。
【0158】
このように、車間距離を評価に組み込むことで、追突事故等を未然に防ぐための警告を行うこと等が可能となり、より安全に運転するための技量の向上につながる。
【0159】
なお、この変形は、上記実施例と組み合わせてもよい。
【0160】
またさらに、上記実施の形態では、目標値を年齢により特定しているが、これに限らず、曜日、時刻、天気、車種等の細かな条件に応じて細かく目標値を特定するようにしてもよい。
【0161】
この変形により、より細やかな運転操作の目標値の設定が可能となる。
【0162】
さらに、車両の現在位置に応じて目標値を変化させるようにしてもよい。
【0163】
例えば、車両の現在位置が住宅密集地であれば、アクセル開度の目標値を所定割合に減らし、走行幅に余裕がない道路を走行している場合には舵角の目標値を所定割合に減らすようにしても良い。
【0164】
またさらに、上記実施形態では、入力受付部102を介して運転者の年齢の入力を受け付けているが、これに限らず、例えば、車載用ナビゲーション装置100に接続されたICタグ付き自動車運転免許証読取装置を介して自動車運転免許証のICタグに記録された情報を読み込み、運転者の年齢を受け付けることとしてもよい。
【0165】
このような変形により、運転者の年齢の入力が簡便になり、また、運転者の年齢の確度も向上するため、より適切な運転操作の目標値の設定が可能となる。
【0166】
また、ICタグ付き自動車運転免許証読取装置を介して自動車運転免許証のICタグに記憶された運転者の情報を読み込み、運転者の年齢を受け付ける場合において、読み込んだ運転免許証の番号ごとに区分した操作記録テーブル400を用いて運転操作を記録し、運転免許証の番号ごとに継続的に操作の記録を記憶装置3に保管するようにしてもよい。
【0167】
このようにすることで、運転免許証番号により識別される運転者ごとに運転操作の履歴を保管し、長期にわたる運転操作の変化を確認することが可能となる。
【0168】
以上が、変形例である。
【0169】
なお、上記の実施形態では、本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した例について説明したが、本発明は車載用の他の装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0170】
【図1】図1は、本発明の一実施形態が適用された車載用ナビゲーション装置の概略構成図である。
【図2】図2は、リンクテーブルの構成例を示す図である。
【図3】図3は、目標値テーブルの構成例を示す図である。
【図4】図4は、操作記録テーブルの構成例を示す図である。
【図5】図5は、評価値算出テーブルの構成例を示す図である。
【図6】図6は、採点テーブルの構成例を示す図である。
【図7】図7は、演算処理部の機能構成を示す図である。
【図8】図8は、演算処理部のハードウェア構成を示す図である。
【図9】図9は、運転操作記録処理のフロー図である。
【図10】図10は、警告処理のフロー図である。
【図11】図11は、警告表示画面の画面構成例を示す図である。
【図12】図12は、評価値算出処理のフロー図である。
【図13】図13は、得点表示画面の画面構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0171】
1・・・演算処理部、2・・・ディスプレイ部、3・・・記憶装置、4・・・音声出入力装置、5・・・入力装置、6・・・ROM装置、7・・・車速センサ、8・・・ジャイロ、9・・・GPS受信機、10・・・FM多重放送受信装置、11・・・アクセル開度センサ、12・・・ブレーキ踏力センサ、13・・・舵角センサ、21・・・CPU、22・・・RAM、23・・・ROM、24・・・DMAコントローラ、25・・・描画コントローラ、26・・・VRAM、27・・・カラーパレット、28・・・A/D変換器、29・・・SCI、30・・・PIO、31・・・カウンタ、41・・・マイクロフォン、42・・・スピーカ、51・・・タッチパネル、52・・・ダイヤルスイッチ、100・・・車載用ナビゲーション装置、101・・・主制御部、102・・・入力受付部、103・・・操作量検出部、104・・・操作量記録部、105・・・警告処理部、106・・・評価値算出部、107・・・表示処理部、108・・・休憩経路探索部、109・・・経路誘導部
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転を評価する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の走行状況からリスク度の高い走行状況を検出する技術として、特許文献1に記載された走行状況検出装置がある。
【0003】
特許文献1には、車速を二階微分することで車両の加速度の変化量を検出し、検出した変化量が所定の閾値を越えた場合にリスク度の高い走行状況であると判定する機能を備えた走行状況検出装置が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−219639号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の走行状況検出装置においては、運転者は自らの運転技量を客観的に把握することはできない。
【0006】
本発明の目的は、運転者に自らの運転技量を客観的に把握させるための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、本発明の車載用運転評価装置は、運転操作量を検出する運転操作検出手段と、前記運転操作検出手段により取得した運転操作量を評価する評価手段と、前記評価手段により評価した結果を評価点として表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
当該実施形態では、車載用ナビゲーション装置を車載用運転評価装置として適用している。
【0010】
図1は、本発明が適用された車載用ナビゲーション装置100の概略構成図である。図示するように、車載用ナビゲーション装置100は、演算処理部1と、ディスプレイ部2と、記憶装置3と、音声入出力装置4と、入力装置5と、ROM装置6と、車速センサ7と、ジャイロセンサ8と、GPS(Global Positioning System)受信装置9と、FM多重放送受信装置10と、アクセル開度センサ11と、ブレーキ踏力センサ12と、舵角センサ13と、を備えている。
【0011】
演算処理部1は、様々な処理を行う中心的ユニットである。例えば各種センサ7,8やGPS受信装置9、FM多重放送受信装置10等から出力される情報を基にして現在地を検出する。また、得られた現在地情報に基づいて、表示に必要な地図データを記憶装置3あるいはROM装置6から読み出す。
【0012】
また、演算処理部1は、読み出した地図データをグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねてディスプレイ部2へ表示する。また、記憶装置3あるいはROM装置6に記憶されている地図データ等を用いて、ユーザから指示された出発地(現在地)と目的地とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を探索する。また、音声入出力装置4やディスプレイ部2を用いてユーザを誘導する。
【0013】
ディスプレイ部2は、演算処理部1で生成されたグラフィックス情報を表示するユニットである。ディスプレイ部2は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
【0014】
記憶装置3は、HDDや不揮発性メモリカードといった、少なくとも読み書きが可能な記憶媒体で構成される。
【0015】
この記憶媒体には、通常の経路探索装置に必要な地図データ(地図上の道路を構成するリンクのリンクデータを含む)であるリンクテーブル200と、目標値テーブル300と、操作記録テーブル400と、評価値算出テーブル500と、採点テーブル600と、が記憶されている。
【0016】
図2は、リンクテーブル200の構成を示す図である。リンクテーブル200は、地図上の区画された領域であるメッシュの識別コード(メッシュID)201ごとに、そのメッシュ領域に含まれる道路を構成する各リンクのリンクデータ202を含んでいる。
【0017】
リンクデータ202は、リンクの識別子であるリンクID211ごとに、リンクを構成する2つのノード(開始ノード、終了ノード)の座標情報222、リンクを含む道路の種別を示す道路種別223、リンクの長さを示すリンク長224、予め記憶されたリンク旅行時間225、リンクを通行することができるか否かを示す通行可否226、リンクを含む道路の通称(例えば、「環八通り」等)を示す通称227、リンクを含む道路の路幅228、などを含んでいる。
【0018】
なお、ここでは、リンクを構成する2つのノードについて開始ノードと終了ノードとを区別することで、同じ道路の上り方向と下り方向とを、それぞれ別のリンクとして管理するようにしている。
【0019】
図3は、目標値テーブル300の構成を示す図である。目標値テーブル300は、運転者の情報(本実施形態においては年齢)に応じて、目標となる運転操作の操作量を予め記録したテーブルである。目標値テーブル300は、レコードごとに、年齢301と、アクセル開度(%)302と、ブレーキ踏力(kg)303と、ハンドル操作(舵角×車速)304と、連続運転時間(分)305と、の情報を含む。
【0020】
年齢301は、目標となる運転操作の操作量を特定する運転者の年齢層を示す情報である。例えば、「〜19(19歳以下)」、「20〜25(20〜25歳)」等である。
【0021】
アクセル開度(%)302は、スロットルの開度に関する入力操作の目標値である。例えば、「25(%)」等、運転者が車両に指示するスロットルの開度である。
【0022】
なお、アクセル開度(%)302は、車両が停車した状態(速度0km/h)から、速度15km/hに達するまでのスロットルの開度に関する入力操作の目標値である。
【0023】
ブレーキ踏力(kg)303は、ブレーキペダルの踏力に関する入力操作の目標値である。例えば、「20(kg)」等の数値である。
【0024】
ハンドル操作(舵角×車速)304は、走行中の車両のハンドル角である舵角(中心位置を度数法で0度とする)と車速(km/h)の積である。例えば、時速15km/hで走行中に、度数法における20度の角度で右または左にハンドルを切った場合には、ハンドル操作は舵角20(度)と車速15(km/h)の積をとった値「300」である。
【0025】
なお、ここで、ハンドル操作の量として舵角と車速の積を用いる理由は、ハンドル操作量の情報のみからは危険運転であるか否かを判定できない可能性が高いためである。そして、車速を考慮に入れることで危険運転であるか否かの判定の信頼度が増すためである。
【0026】
一般に、舵角は、走行速度が大きくなるほど単位時間当たりの左右への移動量が多くなることから、危険な運転操作につながる可能性が高いといえる。
【0027】
例えば、低速運転(例えば8km/h以下の徐行運転等)を行っている場合の舵角と同量の舵角を、高速運転(例えば50km/h以上)を行っている場合に適用すると、はるかに短時間のうちに走行車線からはみ出してしまうことがありうる。このため、このようなハンドル操作は危険な運転に類すると考えられる。
【0028】
また、舵角と車速の積に限らず、別の方法によりハンドル操作の値を算出しても良い。
【0029】
例えば、予め道路のカーブ半径に応じた舵角と車速の組み合わせごとに値を設定しておき、走行中の車両の舵角と車速とをもとに、走行中の道路のカーブ半径に応じて、ハンドル操作の値を設定された値から選択的に取得するものであってもよい。
【0030】
連続運転時間(分)305は、連続して運転する時間の目標値である。例えば、「50」の値は、50分間連続運転を行うと、休憩をとるのが望ましい、という意味である。
【0031】
すなわち、運転に必要な持久力・集中力が連続して持続する時間の一般的な上限である。
【0032】
図4は、操作記録テーブル400の構成を示す図である。操作記録テーブル400は、運転操作の操作量を記録するテーブルである。操作記録テーブル400は、レコードごとに、経過時間401と、アクセル開度(%)402と、ブレーキ踏力(kg)403と、ハンドル操作(舵角×車速)404と、連続運転時間(分)405と、の情報を含む。
【0033】
経過時間401は、運転操作の操作量を記録する単位となる特定の期間を示す。例えば、「0〜10(分)」、「20〜30(分)」等、操作の記録を開始してから経過した時間により記録時間帯を区分する。
【0034】
アクセル開度(%)402は、スロットルの開度に関する入力操作を計測した値である。例えば、「30(%)」等、運転者が車両に指示したスロットルの開度である。
【0035】
なお、アクセル開度(%)402は、車両が停車した状態(速度0km/h)から、速度15km/hに達するまでのスロットルの開度に関する入力操作を計測した値である。
【0036】
ブレーキ踏力(kg)403は、ブレーキペダルの踏力に関する入力操作を計測した値である。例えば、「20(kg)」等の数値である。
【0037】
ハンドル操作(舵角×車速)404は、走行中の車両のハンドル角である舵角(中心位置を度数法で0度とする)と車速(km/h)との積によって求められた値である。
【0038】
連続運転時間(分)405は、連続して運転した時間である。例えば、「10」の値は、記録時点で10分間連続して運転を行っていることを示す。
【0039】
図5は、評価値算出テーブル500の構成を示す図である。評価値算出テーブル500は、運転操作の操作量の評価値を算出するテーブルであり、予め定められて記録される。
【0040】
評価値算出テーブル500は、レコードごとに、目標値の達成割合501と、評価値502と、の情報を含む。
【0041】
目標値の達成割合501は、計測した運転操作の操作量が目標値に対して達成した割合を百分率で示す。例えば、「〜50(%)」、「110〜119(%)」等、目標値未達の度合いや超過達成の度合いを所定の段階に区分する。
【0042】
評価値502は、目標値の達成割合に応じて付与する得点の値である。例えば、目標値を70%達成している場合には、得点は「+4」となり、目標値を100%達成している場合には、得点は「+10」となり、目標値を130%達成している場合には、得点は「+4」となる等、目標値との差分が大きいほど低い得点となるよう予め定められている。
【0043】
図6は、採点テーブル600の構成を示す図である。採点テーブル600は、運転操作の操作量の評価値を記録するテーブルである。採点テーブル600は、レコードごとに、経過時間601と、アクセル開度評価602と、ブレーキ踏力評価603と、ハンドル操作評価604と、総合評価605と、の情報を含む。
【0044】
経過時間601は、運転操作の操作量の評価値を記録する単位となる特定の期間を示す。例えば、「0〜10(分)」、「20〜30(分)」等、操作の記録を開始してから経過した時間により記録時間帯を区分する。
【0045】
アクセル開度評価602は、スロットルの開度に関する入力操作を評価した値であり、入力操作が目標値に近いほど評価値が高い値である。例えば、「0」〜「+10」の値の範囲を持つ、運転者が車両に指示したスロットルの開度に関する評価値である。
【0046】
なお、アクセル開度評価602は、車両が停車した状態(速度0km/h)から、速度15km/hに達するまでのスロットルの開度に関する入力操作を評価した値である。
【0047】
ブレーキ踏力評価603は、ブレーキペダルの踏力に関する入力操作を評価した値であり、入力操作が目標値に近いほど評価値が高い値である。例えば、「0」〜「+10」の値の範囲を持つ、運転者が車両に指示したブレーキペダルの踏力に関する評価値である。
【0048】
ハンドル操作評価604は、走行中の車両の舵角と車速の積によって求められた値を評価した値であり、走行中の車両に対する舵角の入力と車速の積によって求められた値が目標値に近いほど評価値が高い値である。例えば、「0」〜「+10」の値の範囲を持つ評価値である。
【0049】
総合評価605は、アクセル開度の評価と、ブレーキ踏力の評価と、ハンドル操作の評価と、を総合して評価した値であり、各入力操作が目標値に近いほど評価値が高い。例えば、「0」〜「+30」の値の範囲をとる。
【0050】
図1に戻って説明する。音声入出力装置4は、音声入力装置としてマイクロフォン41と、音声出力装置としてスピーカ42と、を備える。マイクロフォン41は、使用者やその他の搭乗者が発した声などの車載用ナビゲーション装置100の外部の音声を取得する。
【0051】
スピーカ42は、演算処理部1で生成された使用者へのメッセージを音声信号として出力する。マイクロフォン41とスピーカ42は、車両の所定の部位に、別個に配されている。ただし、一体の筐体に収納されていても良い。車載用ナビゲーション装置100は、マイクロフォン41及びスピーカ42を、それぞれ複数備えることができる。
【0052】
入力装置5は、使用者からの指示を使用者による操作を介して受け付ける装置である。入力装置5は、タッチパネル51と、ダイヤルスイッチ52と、その他のハードスイッチ(図示しない)であるスクロールキー、縮尺変更キーなどで構成される。
【0053】
タッチパネル51は、ディスプレイ部2の表示面側に搭載され、表示画面を透視可能である。タッチパネル51は、ディスプレイ部2に表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換して出力する。タッチパネル51は、感圧式または静電式の入力検出素子などにより構成される。
【0054】
ダイヤルスイッチ52は、時計回り及び反時計回りに回転可能に構成され、所定の角度の回転ごとにパルス信号を発生し、演算処理部1に出力する。演算処理部1では、パルス信号の数から、回転角度を求める。
【0055】
ROM装置6は、CD-ROMやDVD-ROM等のROM(Read Only Memory)や、IC(Integrated Circuit)カードといった、少なくとも読み取りが可能な記憶媒体で構成されている。この記憶媒体には、例えば、動画データや、音声データなどが記憶されている。
【0056】
車速センサ7,ジャイロセンサ8およびGPS受信装置9は、車載用ナビゲーション装置100で現在地(自車位置)を検出するために使用されるものである。車速センサ7は、車速を算出するのに用いる値を出力するセンサである。ジャイロセンサ8は、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等で構成され、移動体の回転による角速度を検出するものである。
【0057】
GPS受信装置9は、GPS衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率を3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在位置、進行速度および進行方位を測定するものである。
【0058】
FM多重放送受信装置10は、FM多重放送局から送られてくるFM多重放送信号を受信する。FM多重放送には、VICS(Vehicle Information Communication System:登録商標)情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報などやFM多重一般情報としてラジオ局が提供する文字情報などがある。
【0059】
アクセル開度センサ11は、アクセルペダルの踏み込み量を計測しアクセル開度として出力する装置である。
【0060】
ブレーキ踏力センサ12は、ブレーキペダルを踏み込む力を計測しブレーキ踏力として出力する装置である。
【0061】
舵角センサ13は、ハンドルのパルス信号から回転角度を計測し舵角として出力する装置である。
【0062】
図7は、演算処理部1の機能ブロック図である。
【0063】
図示するように、演算処理部1は、主制御部101と、入力受付部102と、操作量検出部103と、操作量記録部104と、警告処理部105と、評価値算出部106と、表示処理部107と、休憩経路探索部108と、経路誘導部109と、を有する。
【0064】
主制御部101は、様々な処理を行う中心的な機能部であり、処理内容に応じて、他の処理部を制御する。また、主制御部101は、車載用ナビゲーション装置100の本来の基本動作であるナビゲーション処理(例えば、交通情報の表示、現在位置の表示、経路探索、経路誘導等)を実施する。さらに、各処理部からの要求に応じて、現在時刻を出力する。
【0065】
入力受付部102は、入力装置5に入力された使用者からの指示を受け、その要求内容に対応する処理を実行するように演算処理部1の各部を制御する。例えば、使用者が推奨経路の探索を要求したときは、目的地を設定するため、地図をディスプレイ部2に表示する処理を表示処理部107に要求する。
【0066】
操作量検出部103は、運転者が車両に対して実施した運転操作について、その運転操作量を検出する。
【0067】
具体的には、操作量検出部103は、アクセル開度センサ11と、ブレーキ踏力センサ12と、舵角センサ13と、車速センサ7から出力を取得する。そして、操作量検出部103は、アクセル開度センサ11からの出力を元にアクセル開度の割合を算出し、ブレーキ踏力センサ12からの出力を元にブレーキの踏力を算出し、舵角センサ13からの出力と車速センサ7からの出力を元にハンドル操作の値を算出する。
【0068】
操作量記録部104は、操作量検出部103が算出したアクセル開度の割合と、ブレーキの踏力と、ハンドル操作の値と、をそれぞれ、操作記録テーブル400のアクセル開度402、ブレーキ踏力403、ハンドル操作404として記憶する。
【0069】
警告処理部105は、警告メッセージを伴う警告画面を表示する。また、所定の条件に合致する場合に、休憩施設までの経路を休憩経路探索部108に探索させ、経路誘導部109に経路を誘導させる。
【0070】
具体的には、警告処理部105は、運転操作の入力値について目標値からの差分を判定し、差分が大きい入力値について警告メッセージを含む警告画面を作成し、表示処理部107に表示させる。
【0071】
また、差分が大きい入力値が複数存在する場合には、警告処理部105は、車両が有料道路を走行中であるか否かを判定し、有料道路を走行中であれば最寄りのSA/PAを経由地として案内し、有料道路を走行中でなければ、道の駅やガソリンスタンドなどの休憩施設を経由値として案内する。
【0072】
評価値算出部106は、操作量記録部104が記録した運転操作の操作量についての目標値の達成割合に応じて評価値を算出し、表示処理部107に表示させる。
【0073】
表示処理部107は、表示させる画面情報を受け取り、ディスプレイ部2等に対して描画するための信号に変換してディスプレイ部2等に対して描画する指示を行う。
【0074】
例えば、表示処理部107は、ディスプレイ部2への表示が要求される領域にある地図のデータを記憶装置3から受け取り、指定された縮尺、描画方式で、道路、その他の地図構成物や、現在地、目的地、推奨経路のための矢印といったマークを描画するように地図描画コマンドを生成する。そして、生成したコマンドを、ディスプレイ部2に送信する。
【0075】
休憩経路探索部108は、休憩可能な施設を検索し、最も近い位置にある施設を経由地として指定し、ダイクストラ法等を用いて、指定された2地点(現在地、目的地)間を結ぶ経路であって経由地を通過する経路を探索する。
【0076】
その際に、休憩経路探索部108は、所定の地点(ノード)を結ぶ道路(リンク)をリンクコスト(例えば、距離や旅行時間)に換算して、現在地から経由地を経由し目的地に到る経路上の総コストが他の経路に対して最少となる経路を探索する。
【0077】
経路誘導部109は、休憩経路探索部108で探索された経路を用いて経路誘導を行う。例えば、経路の情報と、現在地の情報とを比較し、交差点等を通過する前に直進すべきか、右左折すべきかを音声出入力装置4を介して音声で使用者に知らせる。また、経路誘導部109は、ディスプレイ部2に表示された地図上に進行すべき方向を表示して、使用者に推奨経路を通知する。
【0078】
図8は、演算処理部1のハードウェア構成例を示す図である。
【0079】
図示するように、演算処理部1は、各デバイス間をバス32で接続した構成である。演算処理部1は、数値演算及び各デバイスを制御するといった様々な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)21と、記憶装置3から読み出した地図データ、演算データなどを格納するRAM(Random Access Memory)22と、プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)23と、メモリ間およびメモリと各デバイスとの間のデータ転送を実行するDMAコントローラ(Direct Memory Access Controller)24と、グラフィックス描画を実行し且つ表示制御を行う描画コントローラ25と、グラフィックスイメージデータを蓄えるVRAM(Video Random Access Memory)26と、イメージデータをRGB信号に変換するカラーパレット27と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器28と、シリアル信号をバスに同期したパラレル信号に変換するSCI(Serial Communication Interface)29と、パラレル信号をバスに同期させてバス上にのせるPIO(Parallel Input/Output)30と、パルス信号を積分するカウンタ31と、を有する。
【0080】
なお、主制御部101と、入力受付部102と、操作量検出部103と、操作量記録部104と、警告処理部105と、評価値算出部106と、表示処理部107と、休憩経路探索部108と、経路誘導部109と、は、CPU21がRAM22にロードしたプログラムを実行することにより実現される。
【0081】
次に、上記構成の車載用ナビゲーション装置100の動作について説明する。
【0082】
図9は、運転操作記録処理の流れを示すフロー図である。
【0083】
主制御部101は、車載用ナビゲーション装置100が起動すると、本フローを開始する。
【0084】
主制御部101は、年齢入力を受け付ける画面を表示させ、運転者の年齢の入力を受け付ける(ステップS100)。
【0085】
具体的には、主制御部101は、表示処理部107に対して、年齢入力を受け付ける画面を表示させる。そして、入力受付部102は、運転者の年齢の入力を受け付ける。
【0086】
次に、評価値算出部106は、ステップS100で受け付けた運転者の年齢の入力を受け取り、目標値テーブル300の年齢301を検索し、受け取った年齢が含まれる目標値テーブル300のレコードを特定する。
【0087】
そして、評価値算出部106は、特定したレコードのアクセル開度302と、ブレーキ踏力303と、舵角304と、連続運転時間305と、のそれぞれを、アクセル開度と、ブレーキ踏力と、舵角と、連続運転時間と、の目標値としてRAM22に記憶させる。また、評価値算出部106は、あわせて、図示しないが、目標値を設定した時刻をRAM22に記憶させる(ステップS101)。
【0088】
次に、操作量検出部103は、運転操作を計測する(ステップS102)。
【0089】
具体的には、操作量検出部103は、アクセル開度センサ11からの出力であるアクセル開度と、ブレーキ踏力センサ12からの出力であるブレーキ踏力と、舵角センサ13からの出力である舵角と、車速センサ7からの出力である車速と、をモニタリングする。モニタリングした結果取得した情報はRAM22に記録する。
【0090】
次に、操作量記録部104は、ステップS102でRAM22に記録した値を操作記録テーブル400に記録する(ステップS103)。
【0091】
具体的には、操作量記録部104は、ステップS101を実行した時刻と、ステップS102を実行した時刻との差分を経過時間として算出する。
【0092】
そして、操作量記録部104は、算出した経過時間と操作記録テーブル400の経過時間401とが対応する操作記録テーブル400のレコードを特定する。
【0093】
そして、操作量記録部104は、特定したレコードに対して、ステップS102にて取得したアクセル開度とブレーキの踏力と、をそれぞれアクセル開度402、ブレーキ踏力403として記憶する。また、操作量記録部104は、ステップS102にて取得した舵角とステップS102にて取得した車速との積をハンドル操作404として記憶する。
【0094】
なお、操作量記録部104は、アクセル開度をアクセル開度402として記憶する際には、特定したレコードに記録された値とアクセル開度を比較し、記録された値を超過する場合に限りアクセル開度をアクセル開度402として記憶する。
【0095】
同様に、操作量記録部104は、ブレーキの踏力および舵角と車速の積についても同様に超過する場合のみ記憶する。
【0096】
そして、操作量記録部104は、ステップS101を実行した時刻または後述するステップS206を実施した時刻のうち最も現在時刻に近い時刻と、ステップS102を実行した時刻と、の差分を連続運転時間406として記憶する。
【0097】
次に、操作量検出部103は、ステップS102で計測した運転操作の操作量のうち、ステップS101で設定した目標値からかけ離れた値があるか否かを判定する(ステップS104)。
【0098】
具体的には、操作量検出部103は、ステップS102で計測したアクセル開度の、アクセル開度の目標値に対する比を百分率で計算し、所定以上の差がある場合(例えば、50%以下である場合や、150%を超える場合)に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0099】
同様に、操作量検出部103は、ステップS102で計測したブレーキ踏力のブレーキ踏力の目標値に対する比を百分率で計算し、所定以上の差がある場合に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0100】
また、操作量検出部103は、ステップS102で計測した舵角と車速の積を求め、求めた積の舵角の目標値に対する比を百分率で計算し、所定以上の差がある場合に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0101】
次に、目標値からかけ離れた値があれば(ステップS103で「Yes」)、警告処理部105は、後述する警告処理を行う(ステップS105)。
【0102】
次に、評価値算出部106は、ステップS101を実行した時刻または直近に後述するステップS206の処理を終えた時刻のうち現在時刻に近い方の時刻を基準として、ステップS102を実行した時刻との差分を経過時間として算出し、算出した経過時間が所定の時間に達したか否かを判定する(ステップS106)。
【0103】
所定の時間(例えば、10分、30分、50分等)に達しない場合(ステップS106で「No」)、評価値算出部106は、ステップS102に処理を戻す。
【0104】
所定の時間(例えば、10分、30分、50分等)に達した場合(ステップS106で「Yes」)、評価値算出部106は、所定の時間、計測を中断する(ステップS107)。
【0105】
なお、所定の時間(例えば、10分間)が経過して計測を再開する際には、評価値算出部106は、ステップS102に処理を戻す。
【0106】
以上が、運転操作記録処理の処理内容である。
【0107】
次に、運転操作について警告を行う処理について図10を用いて説明する。
【0108】
図10は警告処理の流れを示すフロー図である。
【0109】
まず、警告処理部105は、計測した運転操作の操作量を取得する(ステップS200)。
【0110】
具体的には、警告処理部105は、運転操作記録処理のステップS102にて取得した運転操作の操作量をRAM22から取得する。
【0111】
次に、警告処理部105は、目標値との差が所定以上となる項目が一つであるか否かを判定する(ステップS201)。
【0112】
具体的には、警告処理部105は、運転操作記録処理のステップS101にて設定した目標値をRAM22から取得する。そして、警告処理部105は、ステップS102で計測したアクセル開度の、アクセル開度の目標値に対する比を百分率で計算し、目標値から所定のポイント以上超過する場合(例えば、150%を超える場合)に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0113】
同様に、警告処理部105は、ステップS102で計測したブレーキ踏力のブレーキ踏力の目標値に対する比を百分率で計算し、目標値から所定のポイント以上超過する場合に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0114】
また、警告処理部105は、ステップS102で計測した舵角と車速の積を求め、求めた積のハンドル操作の目標値に対する比を百分率で計算し、目標値から所定のポイント以上超過する場合に、目標値からかけ離れた値であると判定する。
【0115】
そして、警告処理部105は、判定した結果、アクセル開度と、ブレーキ踏力と、ハンドル操作と、の値のうち目標値からかけ離れた値であると判定した項目が1つであるか2つ以上であるかを判定する。
【0116】
目標値との差が所定以上となる項目が一つである場合には、目標値との差が所定以上となる項目について、図11に示す警告表示画面700を構成し、表示処理部107に表示させる(ステップS202)。
【0117】
ここで、警告表示画面700について図11を用いて説明する。
【0118】
図11は、警告表示画面700を示す図である。
【0119】
警告表示画面700は、警告表示領域701と、警告内容表示領域702と、を有する。
【0120】
警告表示領域701は、注意を喚起するための警告表示を表示させる領域である。例えば、「警告」や「WARNING」などの警告であることを端的に示す文字、または「!」などの記号であってもよい。
【0121】
警告内容表示領域702は、警告する内容と、対処法を表示させる領域である。例えば、「急発進です。もう少しゆっくり発進しましょう。」などのメッセージ、「急ブレーキです。前方に注意し余裕を持ったブレーキを心がけましょう。」または「ハンドル操作が急です。ハンドル操作は丁寧に行いましょう。」というようなメッセージであってもよい。
【0122】
図10の説明に戻る。
【0123】
ステップS201において、目標値との差が所定以上となる項目が2つ以上ある場合(ステップS201で「No」)、警告処理部105は、主制御部101に対して有料道路を走行中であるか否かを判定するよう指示する。そして、主制御部101は、現在位置を元にマップマッチング処理を行い、その結果、車両が有料道路を走行しているか否かを判定する。警告処理部105は、主制御部101からの応答により、車両が有料道路を走行しているか否かを判定する(ステップS203)。
【0124】
車両が有料道路を走行していると判定した場合(ステップS203にて「Yes」)、警告処理部105は、進行方向の最寄りのサービスエリアあるいはパーキングエリアを検索し、サービスエリア等の案内を表示処理部107に表示させる(ステップS204)。
【0125】
車両が有料道路を走行していないと判定した場合(ステップS203にて「No」)、警告処理部105は、休憩経路探索部108に最寄りの休憩施設を検索し経由地として設定するよう指示する(ステップS205)。
【0126】
具体的には、休憩経路探索部108は、操作記録テーブル400の連続運転時間405が目標値テーブル300の連続運転時間(分)305を超過する場合には、警告処理部105から指示を受けると、休憩可能な施設を検索する。
【0127】
そして、休憩経路探索部108は、最も近い位置にある休憩可能な施設を経由地として指定し、ダイクストラ法等を用いて、指定された2地点(現在地、目的地)間を結ぶ経路であって経由地を通過する経路を探索する。
【0128】
そして、警告処理部105は、ステップS205にて休憩経路探索部108が探索した経路を用いて経路誘導するよう、経路誘導部109に指示する(ステップS206)。
【0129】
具体的には、経路誘導部109は、警告処理部105から指示を受けると、休憩経路探索部108で探索された経路を用いて経路誘導を行う。
【0130】
例えば、経路誘導部109は、経路の情報と、現在地の情報とを比較し、交差点等を通過する前に直進すべきか、右左折すべきかを音声出入力装置4を用いて音声で使用者に知らせる。また、経路誘導部109は、ディスプレイ部2に表示された地図上に進行すべき方向を表示して、使用者に推奨経路を通知する。
【0131】
あわせて、経路誘導部109は、経由値を通過すると、通過した時刻をRAM22の図示しない領域に記録する。
【0132】
そして、処理を終了する。
【0133】
以上が、警告処理の処理内容である。
【0134】
続いて、評価値算出処理について、図12を用いて説明する。
【0135】
図12は、評価値算出処理の処理フローを示す図である。
【0136】
評価値算出処理は、主制御部101が、目的地に到着したことを検出することで処理を開始する。
【0137】
主制御部101は、運転操作記録処理に割り込みをかけ、処理を中止させる(ステップS300)。
【0138】
そして、評価値算出部106は、操作記録テーブル400のレコードを読み込み、操作を記録したレコードごとに、つまり経過時間の所定の時間帯ごとに、記録された運転操作の操作量を取得し、目標値の達成割合を操作量の項目ごとに算出する(ステップS301)。
【0139】
具体的には、評価値算出部106は、操作記録テーブル400のレコードを読み込み、レコードごとに記録されたアクセル開度402と、ブレーキ踏力403と、ハンドル操作404と、を取得する。そして、評価値算出部106は、取得した値ごとに、運転操作記録処理のステップS101で設定した目標値に対する達成割合を百分率にて算出しRAM22に記録させる。
【0140】
次に、評価値算出部106は、時間帯ごとに、各項目の達成割合から評価値を算出し、採点テーブル600に項目・時間帯別に評価値を記録する(ステップS302)。
【0141】
具体的には、評価値算出部106は、ステップS301でRAM22に記憶させた時間帯毎の達成割合を元に、評価値算出テーブル500の目標値の達成割合501の対応するレコードを特定する。
【0142】
そして、評価値算出部106は、特定したレコードの評価値502を取得して採点テーブル600のアクセル開度評価602と、ブレーキ踏力評価603と、ハンドル操作評価604と、の対応する項目の評価値として記憶させる。
【0143】
次に、評価値算出部106は、時間帯ごとに、アクセル開度評価602と、ブレーキ踏力評価603と、ハンドル操作評価604と、を合算し、総合評価605に記録する(ステップS303)。
【0144】
次に、評価値算出部106は、全ての時間帯を通じて総合評価605の平均点を算出する(ステップS304)。
【0145】
そして、評価値算出部106は、ステップS304で算出した平均点に所定の点数(例えば、70点)を加算して最終得点を算出し、図13に示す得点表示画面800を作成し、表示処理部107に表示させる(ステップS305)。
【0146】
ここで、図13に示す得点表示画面800について説明する。
【0147】
図13は、得点表示画面800を示す図である。
【0148】
得点表示画面800は、最終得点を表示させる得点表示領域801と、メッセージを表示させるメッセージ表示領域802とを有する。
【0149】
得点表示領域801は、ステップS305にて算出した最終得点を表示させる領域である。メッセージ表示領域802は、運転操作全般を通じた評価に関するメッセージを表示させる領域である。
【0150】
具体的には、評価値算出部106は、ステップS305において、算出した最終得点を算得点表示画面800の得点表示領域801に表示させ、今回運転操作記録を行った中で最も評価値が小さかった操作量の項目を特定し、特定した操作量の項目に応じてメッセージを作成しメッセージ表示領域802に表示させるよう得点表示画面800を作成する。
【0151】
そして、表示処理部107は得点表示画面800を表示させる。
【0152】
以上が、評価値算出処理の処理内容である。
【0153】
以上、本発明の一実施形態について説明した。
【0154】
本発明の上記一実施形態によると、運転者は、自らの年齢に応じた運転操作に対する客観的な評価を得ることが可能となり、例えば、加齢に伴う運転技量の低下等を把握することで安全運転に対する意識を高めるきっかけとなる。また、丁寧な運転操作を心がけるようになり、安全に運転する技量の向上につながるという効果を奏する。
【0155】
本発明は、上記実施形態に制限されない。上記実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。
【0156】
例えば、上記実施形態では、アクセル操作、ブレーキ操作、ハンドル操作を評価対象としているが、それ以外の項目を評価対象としてもよい。
【0157】
具体的には、前車との車間距離を計測する側距センサを用いて前方を走行する車両との車間距離を測定し、車速センサ7により得た車速を元に車間距離の妥当性を評価してもよい。
【0158】
このように、車間距離を評価に組み込むことで、追突事故等を未然に防ぐための警告を行うこと等が可能となり、より安全に運転するための技量の向上につながる。
【0159】
なお、この変形は、上記実施例と組み合わせてもよい。
【0160】
またさらに、上記実施の形態では、目標値を年齢により特定しているが、これに限らず、曜日、時刻、天気、車種等の細かな条件に応じて細かく目標値を特定するようにしてもよい。
【0161】
この変形により、より細やかな運転操作の目標値の設定が可能となる。
【0162】
さらに、車両の現在位置に応じて目標値を変化させるようにしてもよい。
【0163】
例えば、車両の現在位置が住宅密集地であれば、アクセル開度の目標値を所定割合に減らし、走行幅に余裕がない道路を走行している場合には舵角の目標値を所定割合に減らすようにしても良い。
【0164】
またさらに、上記実施形態では、入力受付部102を介して運転者の年齢の入力を受け付けているが、これに限らず、例えば、車載用ナビゲーション装置100に接続されたICタグ付き自動車運転免許証読取装置を介して自動車運転免許証のICタグに記録された情報を読み込み、運転者の年齢を受け付けることとしてもよい。
【0165】
このような変形により、運転者の年齢の入力が簡便になり、また、運転者の年齢の確度も向上するため、より適切な運転操作の目標値の設定が可能となる。
【0166】
また、ICタグ付き自動車運転免許証読取装置を介して自動車運転免許証のICタグに記憶された運転者の情報を読み込み、運転者の年齢を受け付ける場合において、読み込んだ運転免許証の番号ごとに区分した操作記録テーブル400を用いて運転操作を記録し、運転免許証の番号ごとに継続的に操作の記録を記憶装置3に保管するようにしてもよい。
【0167】
このようにすることで、運転免許証番号により識別される運転者ごとに運転操作の履歴を保管し、長期にわたる運転操作の変化を確認することが可能となる。
【0168】
以上が、変形例である。
【0169】
なお、上記の実施形態では、本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した例について説明したが、本発明は車載用の他の装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0170】
【図1】図1は、本発明の一実施形態が適用された車載用ナビゲーション装置の概略構成図である。
【図2】図2は、リンクテーブルの構成例を示す図である。
【図3】図3は、目標値テーブルの構成例を示す図である。
【図4】図4は、操作記録テーブルの構成例を示す図である。
【図5】図5は、評価値算出テーブルの構成例を示す図である。
【図6】図6は、採点テーブルの構成例を示す図である。
【図7】図7は、演算処理部の機能構成を示す図である。
【図8】図8は、演算処理部のハードウェア構成を示す図である。
【図9】図9は、運転操作記録処理のフロー図である。
【図10】図10は、警告処理のフロー図である。
【図11】図11は、警告表示画面の画面構成例を示す図である。
【図12】図12は、評価値算出処理のフロー図である。
【図13】図13は、得点表示画面の画面構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0171】
1・・・演算処理部、2・・・ディスプレイ部、3・・・記憶装置、4・・・音声出入力装置、5・・・入力装置、6・・・ROM装置、7・・・車速センサ、8・・・ジャイロ、9・・・GPS受信機、10・・・FM多重放送受信装置、11・・・アクセル開度センサ、12・・・ブレーキ踏力センサ、13・・・舵角センサ、21・・・CPU、22・・・RAM、23・・・ROM、24・・・DMAコントローラ、25・・・描画コントローラ、26・・・VRAM、27・・・カラーパレット、28・・・A/D変換器、29・・・SCI、30・・・PIO、31・・・カウンタ、41・・・マイクロフォン、42・・・スピーカ、51・・・タッチパネル、52・・・ダイヤルスイッチ、100・・・車載用ナビゲーション装置、101・・・主制御部、102・・・入力受付部、103・・・操作量検出部、104・・・操作量記録部、105・・・警告処理部、106・・・評価値算出部、107・・・表示処理部、108・・・休憩経路探索部、109・・・経路誘導部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載用運転評価装置であって、
運転操作量を検出する運転操作検出手段と、
前記運転操作検出手段により取得した運転操作量を評価する評価手段と、
前記評価手段により評価した結果を評価点として表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車載用運転評価装置であって、
さらに、前記評価手段は、予め定められた目標運転操作量と、前記運転操作検出手段により取得した前記運転操作量と、を比較し、その差分が大きいほど評価を低く算出する、
ことを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車載用運転評価装置であって、
さらに、運転者の情報の入力を受け付ける運転者情報入力受け付け手段と、
前記運転者情報入力受け付け手段により受け付けた運転者の情報に応じて前記目標運転操作量を決定する目標値決定手段を備える、
ことを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載用運転評価装置であって、
前記運転操作検出手段は、アクセル操作量と、ブレーキ操作量と、ハンドル操作量と、を検出し、
前記評価手段は、前記運転操作検出手段により検出した前記アクセル操作量と、前記ブレーキ操作量と、前記ハンドル操作量と、を評価する、
ことを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項5】
請求項4に記載の車載用運転評価装置であって、
さらに、前記評価手段による評価の結果、前記アクセル操作量と、前記ブレーキ操作量と、前記ハンドル操作量と、のうち2以上の操作量の評価が所定の値よりも低い場合に、休息が可能な施設を探し出し経由地として案内する休憩経路探索手段、
を備えることを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項6】
請求項5に記載の車載用運転評価装置であって、
前記休憩経路探索手段は、前記休憩が可能な施設を探し出す処理において、前記車載用運転評価装置が搭載された車両が有料道路を走行している場合にはサービスエリアを前記休憩が可能な施設とする、
ことを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項7】
請求項3に記載の車載用運転評価装置であって、
前記運転者の情報は、運転者の年齢である、
ことを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項8】
車載用運転評価装置の運転操作評価方法であって、
前記車載用運転評価装置は、
運転操作量を検出する運転操作検出ステップと、
前記運転操作検出ステップにおいて取得した運転操作量を評価する評価ステップと、
前記評価ステップにより評価した結果を評価点として表示する表示ステップと、
を実行することを特徴とする運転操作評価方法。
【請求項1】
車載用運転評価装置であって、
運転操作量を検出する運転操作検出手段と、
前記運転操作検出手段により取得した運転操作量を評価する評価手段と、
前記評価手段により評価した結果を評価点として表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車載用運転評価装置であって、
さらに、前記評価手段は、予め定められた目標運転操作量と、前記運転操作検出手段により取得した前記運転操作量と、を比較し、その差分が大きいほど評価を低く算出する、
ことを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車載用運転評価装置であって、
さらに、運転者の情報の入力を受け付ける運転者情報入力受け付け手段と、
前記運転者情報入力受け付け手段により受け付けた運転者の情報に応じて前記目標運転操作量を決定する目標値決定手段を備える、
ことを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載用運転評価装置であって、
前記運転操作検出手段は、アクセル操作量と、ブレーキ操作量と、ハンドル操作量と、を検出し、
前記評価手段は、前記運転操作検出手段により検出した前記アクセル操作量と、前記ブレーキ操作量と、前記ハンドル操作量と、を評価する、
ことを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項5】
請求項4に記載の車載用運転評価装置であって、
さらに、前記評価手段による評価の結果、前記アクセル操作量と、前記ブレーキ操作量と、前記ハンドル操作量と、のうち2以上の操作量の評価が所定の値よりも低い場合に、休息が可能な施設を探し出し経由地として案内する休憩経路探索手段、
を備えることを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項6】
請求項5に記載の車載用運転評価装置であって、
前記休憩経路探索手段は、前記休憩が可能な施設を探し出す処理において、前記車載用運転評価装置が搭載された車両が有料道路を走行している場合にはサービスエリアを前記休憩が可能な施設とする、
ことを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項7】
請求項3に記載の車載用運転評価装置であって、
前記運転者の情報は、運転者の年齢である、
ことを特徴とする車載用運転評価装置。
【請求項8】
車載用運転評価装置の運転操作評価方法であって、
前記車載用運転評価装置は、
運転操作量を検出する運転操作検出ステップと、
前記運転操作検出ステップにおいて取得した運転操作量を評価する評価ステップと、
前記評価ステップにより評価した結果を評価点として表示する表示ステップと、
を実行することを特徴とする運転操作評価方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−251814(P2009−251814A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−97423(P2008−97423)
【出願日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】
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