車載用電子機器及びプログラム
【課題】救援要請時に救援を求めることが容易にできるとともに、例えば車両がどこで故障したのかを正確に伝えることもでき、迅速かつ確実な救援を受けることが可能となる車載用電子機器等を提供する。
【解決手段】制御部18は、リモコン17の救援要請ボタンの状態を監視し、救援要請ボタンの押下を検出した場合に、救援要請が発生したと判定する。救援要請が発生したと判定した場合、制御部18は、表示部5に対して、図に示す救援要請支援画面を表示する。
【解決手段】制御部18は、リモコン17の救援要請ボタンの状態を監視し、救援要請ボタンの押下を検出した場合に、救援要請が発生したと判定する。救援要請が発生したと判定した場合、制御部18は、表示部5に対して、図に示す救援要請支援画面を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は救援要請時の連絡先を表示する車載用電子機器等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種の情報を表示する液晶パネル等のドットマトリックス表示器や各種の情報を音声として出力する音声合成装置を備える車載用電子機器が存在する。例えば、車載用電子機器であるレーダーディテクター(レーダー探知機)は、速度測定装置から発射されたマイクロ波を検出した際や、予め速度測定装置の設置位置情報を記憶させておき、GPS(Global Positioning System )等によって取得した現在位置が、記憶した設置位置に近づいた場合(所定の接近関係になった場合)に、速度測定装置への接近を示す警報内容を、絵や写真、文字等によって、ドットマトリックス表示器に表示するとともに、音声合成装置によって音声で警報内容を出力するように構成されている。たとえば、検出したマイクロ波の強度が所定レベル以上になった場合に警報を行ったり、現在位置が、速度測定装置の設置位置から1000m以内に入った位置になった場合に第一の警報を行い、さらに速度測定装置の設置位置から500m以内に入った位置になった場合に、第二の警報を行ったりしている。これらの機能を備えたレーダーディテクターの従来例としては、例えば特許文献1に記載のものがある。
【0003】
また、車載用電子機器として、特許文献2の図2に示されるように、JAFボタンを押した際に、全国各地のJAFの所在地および電話番号を一覧表として表示するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−9546号公報
【特許文献2】特開平10−307869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、救援要請時に連絡先を報知する機能がなかった。また特許文献2に記載の装置では、連絡先の電話番号が一覧表示されるので、連絡先に電話をかけることはできるものの、車が故障した場所がどこなのかが分からず、救援要請をする際に、自己の場所を伝えるのが困難であるという問題があった。その結果、迅速かつ確実な救援を受けることが困難になる場合があった。
【0006】
そこで、本発明は、係る問題を解決するためになされたもので、救援を求めることが容易にできるとともに、例えば車両がどこで故障したのかを正確に伝えることもでき、迅速かつ確実な救援を受けることが可能となる車載用電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、本発明に係る車載用電子機器は、(1)現在位置を取得する現在位置取得手段と、救援要請時の連絡先を記憶する記憶手段と、救援要請の発生を判定する制御手段を備え、前記制御手段は、前記救援要請が発生したと判定した場合に、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行うとともに、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置に関する情報を前記報知手段によって報知する制御を行う構成としている。
【0008】
このようにすれば、救援要請が発生した場合に、救援要請時の連絡先と現在位置に関する情報が報知される。したがって、救援要請時に救援を求めることが容易にできるとともに、例えば車両がどこで故障したのかを正確に伝えることができる。例えば、車両は故障することがあるが、故障する場所によっては、その場所がどこなのかがわからず、非常に困る場合があるが、本車載用電子機器によれば、現在位置に関する情報が報知されるので、このような場合でも困ることがない。
【0009】
現在位置に関する情報としては、例えば、現在位置の緯度経度や、現在位置の住所等とするとよい。また、報知する制御としては、例えば、表示装置に表示をさせる制御や、音声合成装置に音声合成をさせる制御などとするとよい。
【0010】
(2)前記救援要請時の連絡先とともに報知する報知内容を入力する入力手段を備え、前記制御手段は、前記入力手段によって入力された報知内容を前記記憶手段に記憶し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行う際に、前記記憶手段に記憶された報知内容を報知する制御を行う構成とするとよい。
【0011】
このようにすれば、救援要請時の連絡先が報知される際に、予め入力しておいた報知内容が報知される。救援要請時は、例えばユーザがパニック状態となることもあり、連絡先に連絡した際に伝えるべき内容が分からなくなったり、伝えるべき内容が記載された書類等を格納した場所が分からなくなったり、伝えるべき内容が記載された書類等を格納した場所が事故の衝撃等によって破損して取り出せなくなったりすることがあるが、このようにすれば、救援要請時の連絡先が報知される際に予め入力しておいた報知内容が報知されるので、こうした問題が起こらなくなる。特に、緊急時でも動作可能な電源を車載用機器に有する構成とするとよい。例えば、緊急時に動作可能な太陽電池や、蓄電池等を備える構成とするとよい。
【0012】
(3)前記報知内容として、前記救援要請時の連絡先とともに、車体登録番号、前記救援要請時の連絡先における登録番号の少なくともいずれか1つを有する構成とするとよい。
【0013】
このような構成によれば、救援要請時の連絡先が報知される際に、予め入力しておいた車体登録番号または前記救援要請時の連絡先における登録番号の少なくともいずれか一方が報知されることとなる。例えば、車体登録番号を報知する構成としてもよいし、前記救援要請時の連絡先における登録番号を報知する構成としてもよいし、これら双方を報知する構成としてもよい。双方を報知する場合には、同時に報知するようにしてもよいし、順次報知するようにしてもよい。こうすることで、報知された救援要請時の連絡先に連絡をした際に、車体登録番号または前記救援要請時の連絡先における登録番号の少なくともいずれか一方を確実に伝えることができる。
【0014】
(4)前記記憶手段は、前記救援要請時の連絡先における料金または注意事項の少なくともいずれか一方に関する情報を記憶し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行う際に、前記救援要請時の連絡先における料金または注意事項の少なくともいずれか一方に関する情報を報知する制御を行う構成とするとよい。
【0015】
このようにすれば、報知された救援要請時の連絡先に連絡をする前に、報知された救援要請時の連絡先における料金または注意事項の少なくともいずれか一方に関する情報を知ることができる。したがって、例えば、報知された料金や注意事項から連絡先に連絡するか否かを決定することができる。例えば、報知された料金が、事故等の状況に比べて高いと感じた場合には、報知された連絡先への連絡をせず、別の手段をとることも可能となる。また、例えば、電話等で報知された救援要請時の連絡先に連絡した際には、その音声が聞き取りにくい場合があるが、車載用電子機器から救援要請時の連絡先における料金または注意事項が報知されるので、内容を認知しやすい。特に報知の方法として、例えば、表示手段への表示を行えば、音声で連絡先へ通話をしながら、表示を見て確認をすることができる。
【0016】
(5)前記制御手段は、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置に基づき現在位置が一般道路上であるか高速道路上であるかを判定し、一般道路上である場合と、高速道路上である場合とで、前記救援要請が発生したと判定した場合の報知内容を異なる報知内容とする制御を行う構成とするとよい。
【0017】
このようにすれば、例えば、一般道路上であるか高速道路上であるかに応じて、必要な料金を知ることができ、報知された連絡先に連絡した際に伝えるべき適切な内容を容易に伝えることも可能となる。例えば、高速道路であれば、高速道路名、進行方向(例えば上り線か下り線か)およびキロポスト表示(各高速道路などの起点からの距離を示す表示)を記憶しておき、報知するようにするとよく、一般道路であれば、目立つ目標物、地名、住所などを緯度経度等と関連づけて記憶しておき、報知するようにするとよい。特に高速道路の場合には、現在位置が上り線上か下り線上かを報知するとよい。
【0018】
(6)前記制御手段は、ユーザからの指示の入力の検知、または、所定の衝撃を検知した後に車両が停止したことを検知した場合に、前記救援要請が発生したと判定する構成とするとよい。
【0019】
このようにすれば、ユーザは指示を入力した際に救援要請時の連絡先を報知させることができる。また、所定の衝撃を検知した後に車両が停止したことを検知した場合に、救援要請時の連絡先が報知される。したがって、ユーザが救援要請時の連絡先を知りたい状況のときに、救援要請時の連絡先を報知させることができる。
【0020】
(7)前記救援要請時の連絡先は、自動車のロードサービスまたは保険に関する機関の救援要請時の連絡先電話番号である構成とするとよい。
【0021】
(8)前記制御手段は、前記報知手段によって報知する救援要請時の連絡先を前記現在位置取得手段によって取得された現在位置の最寄りの連絡先とする構成とするとよい。このようにすれば、迅速な救援等を受けることが可能となる。
【0022】
(9)(1)〜(8)のいずれかに記載の車載用電子機器における制御手段としての機能はコンピュータに実現させるためのプログラムとして構成するとよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、救援要請時に救援を求めることが容易にできるとともに、例えば車両がどこで故障したのかを正確に伝えることもでき、迅速かつ確実な救援を受けることが可能となる車載用電子機器等を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示す図である。
【図2】レーダー探知機のブロック図である。
【図3】待ち受け画面・レーダースコープ・GPS警報の表示例を示す図である。
【図4】レーダー波警報機能における警報画面の表示例を示す図である。
【図5】救援要請支援機能による救援要請支援画面の表示例を示す図である。
【図6】車体登録番号入力画面の表示例を示す図である。
【図7】会員番号入力画面の表示例を示す図である。
【図8】救援要請支援画面の第二の表示例を示す図である。
【図9】救援要請支援画面の第三の表示例を示す図である。
【図10】救援要請支援画面の第四の表示例を示す図である。
【図11】救援要請支援画面の第五の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1,図2は、本発明の車載用電子機器として好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示している。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に取り付けられる。本レーダー探知機は、図1に示すように、ケース本体1の上面にソーラーパネル2並びにスイッチ部3を配置し、ケース本体1の前面側(車両前方へ配置される側(フロントガラス側))の内部に速度測定装置の発する周波数帯のマイクロ波を検知するマイクロ波受信器4を配置する。一方、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側(ドライバー側))には、表示部5と警報ランプ6と赤外線通信機7とリモコン受信器16を配置している。また、ケース本体1の上面側内部には、GPS受信器8を配置する。さらに、ケース本体1の一方の側面には、アダプタージャック9を配置し、他方の側面には電源スイッチ10並びに図示省略するDCジャックを配置する。また、ケース本体1内には、スピーカ20も内蔵している。本実施形態では、表示部5は2.4インチの小型液晶ディスプレイであり、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側(ドライバー側))を表示面としている。表示部5を実装するケース本体1の後方側の高さHは、その他の部位の高さH0よりも大きくしている。
【0026】
図2に示すように、赤外線通信機7は携帯電話機12等の赤外線通信機を内蔵した通信装置との間でデータの送受を行なう。アダプタージャック9は、メモリカードリーダ13を接続する端子である。アダプタージャック9にメモリカードリーダ13を接続することで、そのメモリカードリーダ13に装着されたメモリカード14に格納されたデータを内部に取り込んだり、データベース19や制御部18のメモリの内容をメモリカード14に書き込んだりすることができる。より具体的には、メモリカード14に格納されたデータに、新規な目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)、後述する救援要請支援画面に表示する情報などについて更新情報がある場合、その更新情報を制御部18が装置に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)し、データベース19のデータを更新する。なお、メモリカードリーダ13の機能は、本体ケース1内に内蔵するように構成してもよい。
【0027】
データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)である。データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報と、代表的な救援要請先の情報を登録しており、その後に追加された目標物についてのデータ等が上記のようにしてデータ更新することができる。また、データ更新は、赤外線通信機7を介して行なうこともできる。
【0028】
DCジャックは、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。無線受信器15は、飛来する所定周波数の無線を受信する。リモコン受信器16は、赤外線によりリモコン(携帯機:子機)17とデータ通信をし、本装置に対する各種の設定を行なう。また、スイッチ部3も制御部18に接続され(図示省略)、リモコン17と同様の設定を行えるようになっている。リモコン17には、救援要請ボタン、待受切替ボタン、第一設定ボタン、第二設定ボタン、選択ボタン、取消ボタン、決定ボタンと、上下左右の十字ボタンを備えている。
【0029】
また、制御部18は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるマイコンであり、上記の各種の入力機器から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、出力機器を利用して所定の警報・メッセージや情報を出力する。なお、これらの基本構成は、基本的に従来のものと同様のものを用いることができる。
【0030】
本実施形態のレーダー探知機における機能は、制御部18に有するコンピュータが実行するプログラムとして制御部18のEEPROM上に格納され、これを制御部18に有するコンピュータが実行することで実現される。
【0031】
制御部18の有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、GPSログ機能、待ち受け画面表示機能、レーダースコープ表示機能、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能などがある。
【0032】
GPSログ機能は、制御部18が1秒ごとにGPS受信器8によって検出された現在位置をその検出した時刻および速度(車速)と関連づけて位置履歴として不揮発性メモリに記憶する機能である。この位置履歴は例えばNMEA形式で記録する機能である。
待ち受け画面表示機能は、図3(a)に示すように、GPS受信器8によって検出した自車両の速度、緯度、経度、高度を表示部5に表示する機能である。
【0033】
レーダースコープ表示機能は、図3(b)に示すように、GPS受信器8によって検出した現在位置から所定の範囲内(例えば約1kmの範囲内)にある目標物をデータベース19に記憶された位置情報に基づいて検索し、自車位置と目標物の位置との相対的な位置関係を表示部5に表示させる機能である。図3(b)中の左側の「W」が西、右側の「E」が東、上側の「N」が北の方角を示し、「W」と「E」を結ぶ左右方向の線と「N」から下へ伸びる上下方向の線との交点にあるアイコンが自車位置を示している。また「L」「RD」「P」「N」等の文字を有するアイコンが目標物の種類と位置を示す。
【0034】
図3(a)に示すような待ち受け画面表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、図3(b)に示すようなレーダースコープ表示機能に切り替える。また、レーダースコープ表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、待ち受け画面表示機能に切り替える処理を行う。
【0035】
制御部18は、待ち受け画面表示機能またはレーダースコープ表示機能(以下これらの機能を総称して待受機能と称する)の実行中に、発生したイベントに応じて、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能、救援要請支援機能等の各機能を実現する処理を実行する。各機能の優先度は、高いほうから、救援要請支援機能、レーダー波警報機能、無線警報機能、GPS警報機能の順に設定している。
【0036】
GPS警報機能は、制御部18に有するタイマーからのイベントにより所定時間間隔(1秒間隔)で実行される処理であり、データベース19に記憶された目標物の緯度経度とGPS受信器8によって検出した現在位置の緯度経度から両者の距離を求め、求めた距離が所定の接近距離(例えば500m以内)になった場合に、表示部5にその旨を表示し、スピーカ20からその旨を示す接近警告の音声を出力する処理である。
【0037】
こうした目標物としては、居眠り運転事故地点、レーダー、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内 ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等があり、これらの目標物の種別情報とその位置を示す緯度経度情報と表示部5に表示する模式図または写真のデータと音声データとを対応付けてデータベース19に記憶している。
【0038】
レーダー波警報機能は、マイクロ波受信器4によって速度測定装置(移動式レーダー等(以下、単に「レーダー」と称する))から発せられる周波数帯のマイクロ波に対応する信号が検出された場合に、表示部5に対して警報画面を表示するとともに、スピーカ20から警報音を出力する警報機能である。例えば、レーダーの発するマイクロ波の周波数帯のマイクロ波がマイクロ波受信器4によって検出された場合に、図4に示すように、データベース19に記憶されたレーダーの模式図または写真を表示部5に警報画面として表示するとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声をスピーカ20から出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0039】
無線警報機能は、無線受信器15によって、緊急車両等の発する無線電波を受信した場合に、その走行等の妨げとならないよう、警報を発する機能である。無線警報機能においては、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、署活系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線等の周波数をスキャンし、スキャンした周波数で、無線を受信した場合には、データベース19に無線種別ごとに記憶されたその周波数に対応する無線を受信した旨の模式図を警報画面として表示部5に表示するとともに、データベース19に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、スピーカ20からその無線の種別を示す警報音声を出力する。たとえば、取締無線を受信した場合には「取締無線です。スピード注意」のように音声を出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0040】
本実施形態のレーダー探知機は、これらの機能に加え、救援要請支援機能を備える。救援要請支援機能は、事故や故障等の救援要請が必要な事態が発生した際に、データベース19に記憶した救援要請時の連絡先情報としてのJAFロードサービスの電話番号及び救援要請に要する料金情報と、予め登録しておいた車体登録番号及びJAF会員番号と、GPS受信器8から得た現在位置情報とを表示部5に表示する機能である。
【0041】
例えば、データベース19には、救援要請先の情報として「JAFロードサービス」、救援要請先の電話番号(救援コール)として、JAFロードサービスの電話番号である「0570−00−8139(短縮#8139)」の情報を記憶する。また、データベース19には、救援要請に要する料金情報としてJAFロードサービスの救援要請に要する料金情報である「会員 基本料金無料 牽引:15kmまで無料/1km超過毎に700円,非会員 基本料 一般道 時間帯 8時〜20時 8000円 牽引 1km毎に700円,非会員 一般道 時間帯 20時〜8時 10000円 牽引 1km毎に700円,非会員 基本料 高速道専用道 時間帯 8時〜20時 A:16000円 B:10000円 牽引 1km毎に700円,非会員 一般道 時間帯 20時〜8時 A:19000円 B:12000円 牽引 1km毎に700円」及び「A料金は、本線上・加速・減速車線・バスストップ B料金は、サービスエリア・パーキングエリア内(加速・減速車線を除く) その他、作業料・部品代等は別途JAFが定める規定によります。尚、料金等は変更される場合がありますのでJAFにご確認願います。」といった料金に関する注意事項に関する情報を記憶する。
【0042】
救援要請が発生したか否かは、リモコン17の救援要請ボタンの押下を制御部18が検出したか否かによって判定する。すなわち、制御部18は、リモコン17の救援要請ボタンの状態を監視し、救援要請ボタンの押下を検出した場合に、救援要請が発生したと判定する。救援要請が発生したと判定した場合、制御部18は、表示部5に対して、図7に示す救援要請支援画面を表示する。
【0043】
救援要請支援画面は、上から下へ順に、タイトル表示部51、連絡先表示部52、現在位置緯度表示部53、現在位置経度表示部54、車体登録番号表示部55、会員番号表示部56、料金表示部57を備える。また、救援要請支援画面には、車台番号登録ボタン41と会員番号登録ボタン43を備える。タイトル表示部51には救援要請先の情報をデータベース19から読み出し、その読み出した「JAFロードサービス」を、「救援コール」という項目名と並べて表示する。連絡先表示部52には救援要請先の電話番号(救援コール)をデータベース19から読み出し、その読み出した「0570−00−8139(短縮#8139)」を表示する。現在位置緯度表示部53には、GPS受信器8から現在位置の緯度を取得し、「現在位置緯度」という項目名と並べて表示する。図中「N」は北緯を示す。現在位置経度表示部54には、GPS受信器8から現在位置の経度を取得し、「現在位置緯度」という項目名と並べて表示する。図中「E」は東経を示す。車体登録番号表示部55は、予めユーザによって入力されデータベース19に登録された車体登録番号を表示する。車体登録番号のユーザからの入力は、購入後本レーダー探知機に初めて電源が投入された際に制御部18が表示部5に表示させる車体登録番号入力画面から行う。なお、車体登録番号入力画面が表示された状態で、リモコン17の第一設定ボタンの押下が検出された際にも、車台番号登録ボタン41を反転表示させた後、この車体登録番号入力画面を表示させる処理を行う。
【0044】
車体登録番号入力画面の表示例を図6に示す。車体登録画面は、タイトル表示部61、車台番号表示部62、番号ボタン63、決定ボタン表示部64、取消ボタン65を備える。現在選択中のボタンは反転表示(フォーカス)する。リモコン17の上下左右の十字ボタンを押下することにより、反転表示(フォーカス)をその押下されたボタンに対応する方向に移動させる。番号ボタン63の反転表示(フォーカス)された文字の上で、リモコン17の選択ボタンの押下が検出された場合には、その文字を車体登録番号表示部62に左から順に表示させていく。リモコン17の決定ボタンの押下が検出された場合には、決定ボタン表示部64を反転表示させた後、車体登録番号表示部62に表示されている車体登録番号をデータベース19に記憶し、図7の会員番号入力画面を表示部5に表示させる。一方、リモコン17の取消ボタンの押下が検出された場合には、そのまま、図7の会員番号入力画面を表示部5に表示させる。
【0045】
会員番号入力画面は、タイトル表示部71、会員番号表示部72、番号ボタン73、決定ボタン表示部74、取消ボタン75を備える。現在選択中のボタンは反転表示(フォーカス)する。リモコン17の上下左右の十字ボタンを押下することにより、反転表示(フォーカス)をその押下されたボタンに対応する方向に移動させる。番号ボタン73の反転表示(フォーカス)された文字の上で、リモコン17の選択ボタンの押下が検出された場合には、その文字を会員番号表示部72に左から順に表示させていく。リモコン17の決定ボタンの押下が検出された場合には、決定ボタン表示部74を反転表示させた後、会員番号表示部72に表示されている会員番号をデータベース19に記憶し、前述した待ち受け画面表示機能の処理へ移行し、図3(a)の待ち受け画面を表示させる。一方、リモコン17の取消ボタンの押下が検出された場合には、そのまま待ち受け画面表示機能の処理へ移行し、図3(a)の待ち受け画面を表示させる。なお、車体登録番号入力画面が表示された状態で、リモコン17の第二設定ボタンの押下が検出された際にも、図5の会員番号登録ボタン42を反転表示させた後、この会員番号入力画面を表示させる処理を行う。
【0046】
図5に示す会員番号表示部56には、このように予めユーザによって入力されデータベース19に登録された会員番号を表示する。また、料金表示部57には、データベース19に記憶された救援要請に要する料金情報を表示する。
【0047】
以上のように、本レーダー探知機は、現在位置を取得するGPS受信器8と、救援要請時の連絡先を記憶するデータベース19と、救援要請の発生を判定する制御部18を備える。制御部18は、救援要請が発生したと判定した場合に、データベース19に記憶された救援要請時の連絡先を表示部5によって表示する制御を行うとともに、GPS受信器8によって取得された現在位置に関する情報を表示部5によって表示する構成としている。したがって、救援要請が発生した場合に、救援要請時の連絡先と現在位置に関する情報が、表示部5に表示される。よって、救援要請時に救援を求めることが容易にできるとともに、例えば車両がどこで故障したのかを正確に伝えることができる。例えば、車両は故障することがあるが、故障する場所によっては、その場所がどこなのかがわからず、非常に困る場合があるが、本レーダー探知機によれば、現在位置に関する情報が報知されるので、このような場合でも困ることがない。
【0048】
また、制御部18は、救援要請時の連絡先とともに報知する報知内容を入力する車体登録番号入力画面及び会員番号入力画面を表示して車体番号及び会員番号を入力し、前記入力手段によって入力された報知内容を前記データベース19に記憶し、データベース19に記憶された救援要請時の連絡先を救援要請支援画面として表示部5に表示させる際に、データベース19に記憶された報知内容である車体番号及び会員番号を同時に救援要請支援画面に表示させている。したがって、表示部5に表示された救援要請時の連絡先に連絡をした際に、車体登録番号及び救援要請時の連絡先における登録番号である会員番号の双方を確実に伝えることができる。救援要請時は、例えばユーザがパニック状態となることもあり、連絡先に連絡した際に伝えるべき内容が分からなくなったり、伝えるべき内容が記載された書類等を格納した場所が分からなくなったり、伝えるべき内容が記載された書類等を格納した場所が事故の衝撃等によって破損して取り出せなくなったりすることがあるが、このようにすれば、救援要請時の連絡先が報知される際に予め入力しておいた車体番号及び会員番号が表示されるので、こうした問題が起こらなくなる。特に、本レーダー探知機は、太陽電池から電源の供給を受けるので、事故発生時などに車両からの電源供給が途絶えたときであっても動作可能である。
【0049】
また、データベース19は、救援要請時の連絡先における料金と注意事項の双方の情報を記憶し、制御部18は、データベース19に記憶された救援要請時の連絡先を表示部5に表示させる際に、救援要請時の連絡先における料金及び注意事項の情報を表示部5に表示している。したがって、表示部5に表示された救援要請時の連絡先に連絡をする前に、報知された救援要請時の連絡先における料金及び注意事項を知ることができる。したがって、例えば、表示された料金や注意事項から連絡先に連絡するか否かを決定することができる。例えば、報知された料金が、事故等の状況に比べて高いと感じた場合には、報知された連絡先への連絡をせず、別の手段をとることも可能となる。また、例えば、電話等で、表示された救援要請時の連絡先に連絡した際には、その音声が聞き取りにくい場合があるが、本レーダー探知機では救援要請時の連絡先における料金または注意事項が表示されるので、内容を認知しやすい。
【0050】
なおさらにレーダー探知機は、次の構成を備えるようにしてもよい。制御部18は、GPS受信器8によって取得された現在位置に基づき現在位置が一般道路上であるか高速道路上であるかを判定し、一般道路上である場合と、高速道路上である場合とで、救援要請が発生したと判定した場合の表示内容を異なるものとする処理を行う。例えば、データベース19に、カーナビゲーション用の地図データを記憶する。この地図データとしては、検索用データ、道路ネットワークデータ、施設位置データなど一般的なナビゲーション装置に用いられるデータを記憶する。道路ネットワークデータは道路上の位置情報からなるノードと、ノードとノードの接続状況を示すリンクからなるグラフ構造のデータとする。道路ネットワークデータは、さらに、各リンクにそのリンクに対応する道路が一般道路であるか高速道路であるかを示す情報(フラグ)を関連づけて記憶する。そして、現在位置が一般道路上であるか高速道路上であるかは、GPS受信器8から取得した現在位置とデータベース19の地図データから自車両が走行中のリンクを特定し、このリンクが一般道路であるか高速道路であるかを特定して、判定する。一般道路である場合と高速道路上である場合とで、救援要請が発生したと判定した場合の表示内容を異なるものとする例としては、例えば、図5の救援要請支援画面において、一般道路であると判定された場合には「高速道専用道」の欄の表示を行わない(例えば空白とする)ようにし、高速道路であると判定された場合には「一般道」の欄の表示を行わない(例えば空白とする)ようにする。このようにすれば、報知された連絡先に連絡した際に、一般道路上であるか高速道路上であるかに応じて、必要な料金を容易に知ることができる。
【0051】
また、例えば、さらに、データベース19には、道路ネットワーク情報として、高速道路名、進行方向(例えば上り線か下り線か)およびキロポスト表示(各高速道路などの起点からの距離を示す表示)を記憶しておき、高速道路上である場合には、これらを救援要請支援画面に表示するようにしてもよい。また、さらに、データベース19には、目立つ目標物、地名、住所などを緯度経度等と関連づけて記憶しておき、一般道路の場合には、これらを救援要請支援画面に表示するようにしてもよい。このようにすれば、現在走行中の道路が一般道路上であるか高速道路上であるかに応じて、表示された連絡先に連絡した際に伝えるべき適切な内容を容易に伝えることも可能となる。
【0052】
本実施形態では、救援要請が発生したか否かは、リモコン17の救援要請ボタンの押下を制御部18が検出したか否かによって判定することとしたが、このような人の指示に基づいて判定するようにしてもよいし、あるいはセンサー等の状態から検出するようにしてもよい。例えば、加速度センサーを制御部18に接続し、所定の衝撃(車両の衝突に相当する加速度)が検出された場合に、救援要請が発生したと判定したと判定するようにしてもよい。このようにすれば、車両が衝突した場合に、表示部5に救援要請支援画面が表示されることとなる。したがって、ユーザが救援要請時の連絡先を知りたい状況のときに、救援要請時の連絡先を自動的に報知させることができる。
【0053】
本実施形態では、救援要請時の連絡先は、自動車のロードサービスに関する連絡先電話番号としたが、これに限らず、例えば保険に関する機関の救援要請時の連絡先電話番号としてもよい。また、自動車メーカー販売店の連絡先電話番号を表示するようにしてもよい。
【0054】
また、本実施形態では、救援要請時の連絡先は、全国統一の電話番号を表示することとしたが、データベース19に救援要請時の連絡先をその位置情報と対応付けて複数記憶しておき、制御部18は、表示部5に表示する救援要請時の連絡先を、GPS受信器8によって取得された現在位置とデータベース19に記憶された救援要請時の連絡先の位置情報に基づき最寄りの連絡先を抽出して、抽出した最寄りの連絡先を表示するとよい。このようにすれば、迅速な救援等を受けることが可能となる。
【0055】
本実施形態では、リモコン17によって、入力を行うこととしたが、例えば表示部5の表示面にタッチパネルを備えタッチパネルによって入力を行うようにしてもよい。また、表示部5に表示する各画面は、その全体を表示するようにしてもよいし、一部を表示し、リモコンの上下左右の十字ボタンの押下が検出された場合に、押下された方向へ表示領域をスクロールさせて表示させるようにしてもよい。
【0056】
本実施形態では、現在位置に関する情報として、現在位置の緯度経度を用いたが、現在位置の住所等としてもよい。また、本実施形態では、表示部5に表示することにより報知することとしたが、例えば、音声合成装置によって、音声合成をさせてスピーカ20から音声として出力して報知するようにしてもよい。
【0057】
本実施形態では、救援要請支援画面の構成は、図5に示す構成としたが、各種の態様を採りうる。例えば、図8〜図11に示すように、図5の表示内容の一部を表示するようにしてもよい。
【0058】
図8に示す救援要請支援画面は、料金表示部57の別の表示態様を示すものである。料金表示部57への表示内容はデータベース19に記憶しておき、このデータベース19に記憶された情報を表示する。
【0059】
図9に示す救援要請支援画面の別例は、タイトル表示部51、連絡先表示部52、現在位置緯度表示部53、現在位置経度表示部54、車体登録番号表示部55、会員番号表示部56を備え、料金表示部57は備えない構成の例である。
【0060】
図10に示す救援要請支援画面の別例は、タイトル表示部51、連絡先表示部52、現在位置緯度表示部53、現在位置経度表示部54、料金表示部57を備え、車体登録番号表示部55、会員番号表示部56は備えない構成の例である。このようにすれば、ユーザの入力は不要となるので容易に実現ができる。
【0061】
図11に示す救援要請支援画面の別例は、タイトル表示部51、連絡先表示部52、現在位置緯度表示部53、現在位置経度表示部54を備え、車体登録番号表示部55、会員番号表示部56、料金表示部57は備えない構成の例である。このようにすれば、ユーザの入力は不要となるので容易に実現ができ、表示部5が小さな画面であったとしても全体を一度に表示させることが容易にできる。
【0062】
なお、本実施形態では、レーダー探知機の例で説明したが、車載用の各種の電子機器の機能として実施することができる。たとえば、ナビゲーション装置や、ドライブレコーダ、カーオーディオの機能として組み込んでもよい。また本実施例で記載した数値の値は、実験等を行って適宜、効果を奏する値に変更してもよい。表示部5の画面サイズなども任意のものとすることができる。また、制御部18には、各機能や警報の優先順位をリモコン17等からのユーザからの指示に基づいて設定する機能を設け、この設定された優先順位で制御部18が処理を行うように構成してもよい。
【符号の説明】
【0063】
1 ケース本体
2 ソーラーパネル
4 マイクロ波受信器
5 表示部
6 ランプ
7 赤外線通信機
8 GPS受信器
9 アダプタージャック
10 電源スイッチ
11 携帯電話機
12 メモリカードリーダ
14 メモリカード
15 無線受信器
16 リモコン受信器
17 リモコン
18 制御部
19 データベース
20 スピーカ
【技術分野】
【0001】
本発明は救援要請時の連絡先を表示する車載用電子機器等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種の情報を表示する液晶パネル等のドットマトリックス表示器や各種の情報を音声として出力する音声合成装置を備える車載用電子機器が存在する。例えば、車載用電子機器であるレーダーディテクター(レーダー探知機)は、速度測定装置から発射されたマイクロ波を検出した際や、予め速度測定装置の設置位置情報を記憶させておき、GPS(Global Positioning System )等によって取得した現在位置が、記憶した設置位置に近づいた場合(所定の接近関係になった場合)に、速度測定装置への接近を示す警報内容を、絵や写真、文字等によって、ドットマトリックス表示器に表示するとともに、音声合成装置によって音声で警報内容を出力するように構成されている。たとえば、検出したマイクロ波の強度が所定レベル以上になった場合に警報を行ったり、現在位置が、速度測定装置の設置位置から1000m以内に入った位置になった場合に第一の警報を行い、さらに速度測定装置の設置位置から500m以内に入った位置になった場合に、第二の警報を行ったりしている。これらの機能を備えたレーダーディテクターの従来例としては、例えば特許文献1に記載のものがある。
【0003】
また、車載用電子機器として、特許文献2の図2に示されるように、JAFボタンを押した際に、全国各地のJAFの所在地および電話番号を一覧表として表示するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−9546号公報
【特許文献2】特開平10−307869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、救援要請時に連絡先を報知する機能がなかった。また特許文献2に記載の装置では、連絡先の電話番号が一覧表示されるので、連絡先に電話をかけることはできるものの、車が故障した場所がどこなのかが分からず、救援要請をする際に、自己の場所を伝えるのが困難であるという問題があった。その結果、迅速かつ確実な救援を受けることが困難になる場合があった。
【0006】
そこで、本発明は、係る問題を解決するためになされたもので、救援を求めることが容易にできるとともに、例えば車両がどこで故障したのかを正確に伝えることもでき、迅速かつ確実な救援を受けることが可能となる車載用電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、本発明に係る車載用電子機器は、(1)現在位置を取得する現在位置取得手段と、救援要請時の連絡先を記憶する記憶手段と、救援要請の発生を判定する制御手段を備え、前記制御手段は、前記救援要請が発生したと判定した場合に、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行うとともに、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置に関する情報を前記報知手段によって報知する制御を行う構成としている。
【0008】
このようにすれば、救援要請が発生した場合に、救援要請時の連絡先と現在位置に関する情報が報知される。したがって、救援要請時に救援を求めることが容易にできるとともに、例えば車両がどこで故障したのかを正確に伝えることができる。例えば、車両は故障することがあるが、故障する場所によっては、その場所がどこなのかがわからず、非常に困る場合があるが、本車載用電子機器によれば、現在位置に関する情報が報知されるので、このような場合でも困ることがない。
【0009】
現在位置に関する情報としては、例えば、現在位置の緯度経度や、現在位置の住所等とするとよい。また、報知する制御としては、例えば、表示装置に表示をさせる制御や、音声合成装置に音声合成をさせる制御などとするとよい。
【0010】
(2)前記救援要請時の連絡先とともに報知する報知内容を入力する入力手段を備え、前記制御手段は、前記入力手段によって入力された報知内容を前記記憶手段に記憶し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行う際に、前記記憶手段に記憶された報知内容を報知する制御を行う構成とするとよい。
【0011】
このようにすれば、救援要請時の連絡先が報知される際に、予め入力しておいた報知内容が報知される。救援要請時は、例えばユーザがパニック状態となることもあり、連絡先に連絡した際に伝えるべき内容が分からなくなったり、伝えるべき内容が記載された書類等を格納した場所が分からなくなったり、伝えるべき内容が記載された書類等を格納した場所が事故の衝撃等によって破損して取り出せなくなったりすることがあるが、このようにすれば、救援要請時の連絡先が報知される際に予め入力しておいた報知内容が報知されるので、こうした問題が起こらなくなる。特に、緊急時でも動作可能な電源を車載用機器に有する構成とするとよい。例えば、緊急時に動作可能な太陽電池や、蓄電池等を備える構成とするとよい。
【0012】
(3)前記報知内容として、前記救援要請時の連絡先とともに、車体登録番号、前記救援要請時の連絡先における登録番号の少なくともいずれか1つを有する構成とするとよい。
【0013】
このような構成によれば、救援要請時の連絡先が報知される際に、予め入力しておいた車体登録番号または前記救援要請時の連絡先における登録番号の少なくともいずれか一方が報知されることとなる。例えば、車体登録番号を報知する構成としてもよいし、前記救援要請時の連絡先における登録番号を報知する構成としてもよいし、これら双方を報知する構成としてもよい。双方を報知する場合には、同時に報知するようにしてもよいし、順次報知するようにしてもよい。こうすることで、報知された救援要請時の連絡先に連絡をした際に、車体登録番号または前記救援要請時の連絡先における登録番号の少なくともいずれか一方を確実に伝えることができる。
【0014】
(4)前記記憶手段は、前記救援要請時の連絡先における料金または注意事項の少なくともいずれか一方に関する情報を記憶し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行う際に、前記救援要請時の連絡先における料金または注意事項の少なくともいずれか一方に関する情報を報知する制御を行う構成とするとよい。
【0015】
このようにすれば、報知された救援要請時の連絡先に連絡をする前に、報知された救援要請時の連絡先における料金または注意事項の少なくともいずれか一方に関する情報を知ることができる。したがって、例えば、報知された料金や注意事項から連絡先に連絡するか否かを決定することができる。例えば、報知された料金が、事故等の状況に比べて高いと感じた場合には、報知された連絡先への連絡をせず、別の手段をとることも可能となる。また、例えば、電話等で報知された救援要請時の連絡先に連絡した際には、その音声が聞き取りにくい場合があるが、車載用電子機器から救援要請時の連絡先における料金または注意事項が報知されるので、内容を認知しやすい。特に報知の方法として、例えば、表示手段への表示を行えば、音声で連絡先へ通話をしながら、表示を見て確認をすることができる。
【0016】
(5)前記制御手段は、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置に基づき現在位置が一般道路上であるか高速道路上であるかを判定し、一般道路上である場合と、高速道路上である場合とで、前記救援要請が発生したと判定した場合の報知内容を異なる報知内容とする制御を行う構成とするとよい。
【0017】
このようにすれば、例えば、一般道路上であるか高速道路上であるかに応じて、必要な料金を知ることができ、報知された連絡先に連絡した際に伝えるべき適切な内容を容易に伝えることも可能となる。例えば、高速道路であれば、高速道路名、進行方向(例えば上り線か下り線か)およびキロポスト表示(各高速道路などの起点からの距離を示す表示)を記憶しておき、報知するようにするとよく、一般道路であれば、目立つ目標物、地名、住所などを緯度経度等と関連づけて記憶しておき、報知するようにするとよい。特に高速道路の場合には、現在位置が上り線上か下り線上かを報知するとよい。
【0018】
(6)前記制御手段は、ユーザからの指示の入力の検知、または、所定の衝撃を検知した後に車両が停止したことを検知した場合に、前記救援要請が発生したと判定する構成とするとよい。
【0019】
このようにすれば、ユーザは指示を入力した際に救援要請時の連絡先を報知させることができる。また、所定の衝撃を検知した後に車両が停止したことを検知した場合に、救援要請時の連絡先が報知される。したがって、ユーザが救援要請時の連絡先を知りたい状況のときに、救援要請時の連絡先を報知させることができる。
【0020】
(7)前記救援要請時の連絡先は、自動車のロードサービスまたは保険に関する機関の救援要請時の連絡先電話番号である構成とするとよい。
【0021】
(8)前記制御手段は、前記報知手段によって報知する救援要請時の連絡先を前記現在位置取得手段によって取得された現在位置の最寄りの連絡先とする構成とするとよい。このようにすれば、迅速な救援等を受けることが可能となる。
【0022】
(9)(1)〜(8)のいずれかに記載の車載用電子機器における制御手段としての機能はコンピュータに実現させるためのプログラムとして構成するとよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、救援要請時に救援を求めることが容易にできるとともに、例えば車両がどこで故障したのかを正確に伝えることもでき、迅速かつ確実な救援を受けることが可能となる車載用電子機器等を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示す図である。
【図2】レーダー探知機のブロック図である。
【図3】待ち受け画面・レーダースコープ・GPS警報の表示例を示す図である。
【図4】レーダー波警報機能における警報画面の表示例を示す図である。
【図5】救援要請支援機能による救援要請支援画面の表示例を示す図である。
【図6】車体登録番号入力画面の表示例を示す図である。
【図7】会員番号入力画面の表示例を示す図である。
【図8】救援要請支援画面の第二の表示例を示す図である。
【図9】救援要請支援画面の第三の表示例を示す図である。
【図10】救援要請支援画面の第四の表示例を示す図である。
【図11】救援要請支援画面の第五の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1,図2は、本発明の車載用電子機器として好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示している。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に取り付けられる。本レーダー探知機は、図1に示すように、ケース本体1の上面にソーラーパネル2並びにスイッチ部3を配置し、ケース本体1の前面側(車両前方へ配置される側(フロントガラス側))の内部に速度測定装置の発する周波数帯のマイクロ波を検知するマイクロ波受信器4を配置する。一方、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側(ドライバー側))には、表示部5と警報ランプ6と赤外線通信機7とリモコン受信器16を配置している。また、ケース本体1の上面側内部には、GPS受信器8を配置する。さらに、ケース本体1の一方の側面には、アダプタージャック9を配置し、他方の側面には電源スイッチ10並びに図示省略するDCジャックを配置する。また、ケース本体1内には、スピーカ20も内蔵している。本実施形態では、表示部5は2.4インチの小型液晶ディスプレイであり、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側(ドライバー側))を表示面としている。表示部5を実装するケース本体1の後方側の高さHは、その他の部位の高さH0よりも大きくしている。
【0026】
図2に示すように、赤外線通信機7は携帯電話機12等の赤外線通信機を内蔵した通信装置との間でデータの送受を行なう。アダプタージャック9は、メモリカードリーダ13を接続する端子である。アダプタージャック9にメモリカードリーダ13を接続することで、そのメモリカードリーダ13に装着されたメモリカード14に格納されたデータを内部に取り込んだり、データベース19や制御部18のメモリの内容をメモリカード14に書き込んだりすることができる。より具体的には、メモリカード14に格納されたデータに、新規な目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)、後述する救援要請支援画面に表示する情報などについて更新情報がある場合、その更新情報を制御部18が装置に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)し、データベース19のデータを更新する。なお、メモリカードリーダ13の機能は、本体ケース1内に内蔵するように構成してもよい。
【0027】
データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)である。データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報と、代表的な救援要請先の情報を登録しており、その後に追加された目標物についてのデータ等が上記のようにしてデータ更新することができる。また、データ更新は、赤外線通信機7を介して行なうこともできる。
【0028】
DCジャックは、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。無線受信器15は、飛来する所定周波数の無線を受信する。リモコン受信器16は、赤外線によりリモコン(携帯機:子機)17とデータ通信をし、本装置に対する各種の設定を行なう。また、スイッチ部3も制御部18に接続され(図示省略)、リモコン17と同様の設定を行えるようになっている。リモコン17には、救援要請ボタン、待受切替ボタン、第一設定ボタン、第二設定ボタン、選択ボタン、取消ボタン、決定ボタンと、上下左右の十字ボタンを備えている。
【0029】
また、制御部18は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるマイコンであり、上記の各種の入力機器から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、出力機器を利用して所定の警報・メッセージや情報を出力する。なお、これらの基本構成は、基本的に従来のものと同様のものを用いることができる。
【0030】
本実施形態のレーダー探知機における機能は、制御部18に有するコンピュータが実行するプログラムとして制御部18のEEPROM上に格納され、これを制御部18に有するコンピュータが実行することで実現される。
【0031】
制御部18の有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、GPSログ機能、待ち受け画面表示機能、レーダースコープ表示機能、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能などがある。
【0032】
GPSログ機能は、制御部18が1秒ごとにGPS受信器8によって検出された現在位置をその検出した時刻および速度(車速)と関連づけて位置履歴として不揮発性メモリに記憶する機能である。この位置履歴は例えばNMEA形式で記録する機能である。
待ち受け画面表示機能は、図3(a)に示すように、GPS受信器8によって検出した自車両の速度、緯度、経度、高度を表示部5に表示する機能である。
【0033】
レーダースコープ表示機能は、図3(b)に示すように、GPS受信器8によって検出した現在位置から所定の範囲内(例えば約1kmの範囲内)にある目標物をデータベース19に記憶された位置情報に基づいて検索し、自車位置と目標物の位置との相対的な位置関係を表示部5に表示させる機能である。図3(b)中の左側の「W」が西、右側の「E」が東、上側の「N」が北の方角を示し、「W」と「E」を結ぶ左右方向の線と「N」から下へ伸びる上下方向の線との交点にあるアイコンが自車位置を示している。また「L」「RD」「P」「N」等の文字を有するアイコンが目標物の種類と位置を示す。
【0034】
図3(a)に示すような待ち受け画面表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、図3(b)に示すようなレーダースコープ表示機能に切り替える。また、レーダースコープ表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、待ち受け画面表示機能に切り替える処理を行う。
【0035】
制御部18は、待ち受け画面表示機能またはレーダースコープ表示機能(以下これらの機能を総称して待受機能と称する)の実行中に、発生したイベントに応じて、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能、救援要請支援機能等の各機能を実現する処理を実行する。各機能の優先度は、高いほうから、救援要請支援機能、レーダー波警報機能、無線警報機能、GPS警報機能の順に設定している。
【0036】
GPS警報機能は、制御部18に有するタイマーからのイベントにより所定時間間隔(1秒間隔)で実行される処理であり、データベース19に記憶された目標物の緯度経度とGPS受信器8によって検出した現在位置の緯度経度から両者の距離を求め、求めた距離が所定の接近距離(例えば500m以内)になった場合に、表示部5にその旨を表示し、スピーカ20からその旨を示す接近警告の音声を出力する処理である。
【0037】
こうした目標物としては、居眠り運転事故地点、レーダー、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内 ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等があり、これらの目標物の種別情報とその位置を示す緯度経度情報と表示部5に表示する模式図または写真のデータと音声データとを対応付けてデータベース19に記憶している。
【0038】
レーダー波警報機能は、マイクロ波受信器4によって速度測定装置(移動式レーダー等(以下、単に「レーダー」と称する))から発せられる周波数帯のマイクロ波に対応する信号が検出された場合に、表示部5に対して警報画面を表示するとともに、スピーカ20から警報音を出力する警報機能である。例えば、レーダーの発するマイクロ波の周波数帯のマイクロ波がマイクロ波受信器4によって検出された場合に、図4に示すように、データベース19に記憶されたレーダーの模式図または写真を表示部5に警報画面として表示するとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声をスピーカ20から出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0039】
無線警報機能は、無線受信器15によって、緊急車両等の発する無線電波を受信した場合に、その走行等の妨げとならないよう、警報を発する機能である。無線警報機能においては、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、署活系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線等の周波数をスキャンし、スキャンした周波数で、無線を受信した場合には、データベース19に無線種別ごとに記憶されたその周波数に対応する無線を受信した旨の模式図を警報画面として表示部5に表示するとともに、データベース19に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、スピーカ20からその無線の種別を示す警報音声を出力する。たとえば、取締無線を受信した場合には「取締無線です。スピード注意」のように音声を出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0040】
本実施形態のレーダー探知機は、これらの機能に加え、救援要請支援機能を備える。救援要請支援機能は、事故や故障等の救援要請が必要な事態が発生した際に、データベース19に記憶した救援要請時の連絡先情報としてのJAFロードサービスの電話番号及び救援要請に要する料金情報と、予め登録しておいた車体登録番号及びJAF会員番号と、GPS受信器8から得た現在位置情報とを表示部5に表示する機能である。
【0041】
例えば、データベース19には、救援要請先の情報として「JAFロードサービス」、救援要請先の電話番号(救援コール)として、JAFロードサービスの電話番号である「0570−00−8139(短縮#8139)」の情報を記憶する。また、データベース19には、救援要請に要する料金情報としてJAFロードサービスの救援要請に要する料金情報である「会員 基本料金無料 牽引:15kmまで無料/1km超過毎に700円,非会員 基本料 一般道 時間帯 8時〜20時 8000円 牽引 1km毎に700円,非会員 一般道 時間帯 20時〜8時 10000円 牽引 1km毎に700円,非会員 基本料 高速道専用道 時間帯 8時〜20時 A:16000円 B:10000円 牽引 1km毎に700円,非会員 一般道 時間帯 20時〜8時 A:19000円 B:12000円 牽引 1km毎に700円」及び「A料金は、本線上・加速・減速車線・バスストップ B料金は、サービスエリア・パーキングエリア内(加速・減速車線を除く) その他、作業料・部品代等は別途JAFが定める規定によります。尚、料金等は変更される場合がありますのでJAFにご確認願います。」といった料金に関する注意事項に関する情報を記憶する。
【0042】
救援要請が発生したか否かは、リモコン17の救援要請ボタンの押下を制御部18が検出したか否かによって判定する。すなわち、制御部18は、リモコン17の救援要請ボタンの状態を監視し、救援要請ボタンの押下を検出した場合に、救援要請が発生したと判定する。救援要請が発生したと判定した場合、制御部18は、表示部5に対して、図7に示す救援要請支援画面を表示する。
【0043】
救援要請支援画面は、上から下へ順に、タイトル表示部51、連絡先表示部52、現在位置緯度表示部53、現在位置経度表示部54、車体登録番号表示部55、会員番号表示部56、料金表示部57を備える。また、救援要請支援画面には、車台番号登録ボタン41と会員番号登録ボタン43を備える。タイトル表示部51には救援要請先の情報をデータベース19から読み出し、その読み出した「JAFロードサービス」を、「救援コール」という項目名と並べて表示する。連絡先表示部52には救援要請先の電話番号(救援コール)をデータベース19から読み出し、その読み出した「0570−00−8139(短縮#8139)」を表示する。現在位置緯度表示部53には、GPS受信器8から現在位置の緯度を取得し、「現在位置緯度」という項目名と並べて表示する。図中「N」は北緯を示す。現在位置経度表示部54には、GPS受信器8から現在位置の経度を取得し、「現在位置緯度」という項目名と並べて表示する。図中「E」は東経を示す。車体登録番号表示部55は、予めユーザによって入力されデータベース19に登録された車体登録番号を表示する。車体登録番号のユーザからの入力は、購入後本レーダー探知機に初めて電源が投入された際に制御部18が表示部5に表示させる車体登録番号入力画面から行う。なお、車体登録番号入力画面が表示された状態で、リモコン17の第一設定ボタンの押下が検出された際にも、車台番号登録ボタン41を反転表示させた後、この車体登録番号入力画面を表示させる処理を行う。
【0044】
車体登録番号入力画面の表示例を図6に示す。車体登録画面は、タイトル表示部61、車台番号表示部62、番号ボタン63、決定ボタン表示部64、取消ボタン65を備える。現在選択中のボタンは反転表示(フォーカス)する。リモコン17の上下左右の十字ボタンを押下することにより、反転表示(フォーカス)をその押下されたボタンに対応する方向に移動させる。番号ボタン63の反転表示(フォーカス)された文字の上で、リモコン17の選択ボタンの押下が検出された場合には、その文字を車体登録番号表示部62に左から順に表示させていく。リモコン17の決定ボタンの押下が検出された場合には、決定ボタン表示部64を反転表示させた後、車体登録番号表示部62に表示されている車体登録番号をデータベース19に記憶し、図7の会員番号入力画面を表示部5に表示させる。一方、リモコン17の取消ボタンの押下が検出された場合には、そのまま、図7の会員番号入力画面を表示部5に表示させる。
【0045】
会員番号入力画面は、タイトル表示部71、会員番号表示部72、番号ボタン73、決定ボタン表示部74、取消ボタン75を備える。現在選択中のボタンは反転表示(フォーカス)する。リモコン17の上下左右の十字ボタンを押下することにより、反転表示(フォーカス)をその押下されたボタンに対応する方向に移動させる。番号ボタン73の反転表示(フォーカス)された文字の上で、リモコン17の選択ボタンの押下が検出された場合には、その文字を会員番号表示部72に左から順に表示させていく。リモコン17の決定ボタンの押下が検出された場合には、決定ボタン表示部74を反転表示させた後、会員番号表示部72に表示されている会員番号をデータベース19に記憶し、前述した待ち受け画面表示機能の処理へ移行し、図3(a)の待ち受け画面を表示させる。一方、リモコン17の取消ボタンの押下が検出された場合には、そのまま待ち受け画面表示機能の処理へ移行し、図3(a)の待ち受け画面を表示させる。なお、車体登録番号入力画面が表示された状態で、リモコン17の第二設定ボタンの押下が検出された際にも、図5の会員番号登録ボタン42を反転表示させた後、この会員番号入力画面を表示させる処理を行う。
【0046】
図5に示す会員番号表示部56には、このように予めユーザによって入力されデータベース19に登録された会員番号を表示する。また、料金表示部57には、データベース19に記憶された救援要請に要する料金情報を表示する。
【0047】
以上のように、本レーダー探知機は、現在位置を取得するGPS受信器8と、救援要請時の連絡先を記憶するデータベース19と、救援要請の発生を判定する制御部18を備える。制御部18は、救援要請が発生したと判定した場合に、データベース19に記憶された救援要請時の連絡先を表示部5によって表示する制御を行うとともに、GPS受信器8によって取得された現在位置に関する情報を表示部5によって表示する構成としている。したがって、救援要請が発生した場合に、救援要請時の連絡先と現在位置に関する情報が、表示部5に表示される。よって、救援要請時に救援を求めることが容易にできるとともに、例えば車両がどこで故障したのかを正確に伝えることができる。例えば、車両は故障することがあるが、故障する場所によっては、その場所がどこなのかがわからず、非常に困る場合があるが、本レーダー探知機によれば、現在位置に関する情報が報知されるので、このような場合でも困ることがない。
【0048】
また、制御部18は、救援要請時の連絡先とともに報知する報知内容を入力する車体登録番号入力画面及び会員番号入力画面を表示して車体番号及び会員番号を入力し、前記入力手段によって入力された報知内容を前記データベース19に記憶し、データベース19に記憶された救援要請時の連絡先を救援要請支援画面として表示部5に表示させる際に、データベース19に記憶された報知内容である車体番号及び会員番号を同時に救援要請支援画面に表示させている。したがって、表示部5に表示された救援要請時の連絡先に連絡をした際に、車体登録番号及び救援要請時の連絡先における登録番号である会員番号の双方を確実に伝えることができる。救援要請時は、例えばユーザがパニック状態となることもあり、連絡先に連絡した際に伝えるべき内容が分からなくなったり、伝えるべき内容が記載された書類等を格納した場所が分からなくなったり、伝えるべき内容が記載された書類等を格納した場所が事故の衝撃等によって破損して取り出せなくなったりすることがあるが、このようにすれば、救援要請時の連絡先が報知される際に予め入力しておいた車体番号及び会員番号が表示されるので、こうした問題が起こらなくなる。特に、本レーダー探知機は、太陽電池から電源の供給を受けるので、事故発生時などに車両からの電源供給が途絶えたときであっても動作可能である。
【0049】
また、データベース19は、救援要請時の連絡先における料金と注意事項の双方の情報を記憶し、制御部18は、データベース19に記憶された救援要請時の連絡先を表示部5に表示させる際に、救援要請時の連絡先における料金及び注意事項の情報を表示部5に表示している。したがって、表示部5に表示された救援要請時の連絡先に連絡をする前に、報知された救援要請時の連絡先における料金及び注意事項を知ることができる。したがって、例えば、表示された料金や注意事項から連絡先に連絡するか否かを決定することができる。例えば、報知された料金が、事故等の状況に比べて高いと感じた場合には、報知された連絡先への連絡をせず、別の手段をとることも可能となる。また、例えば、電話等で、表示された救援要請時の連絡先に連絡した際には、その音声が聞き取りにくい場合があるが、本レーダー探知機では救援要請時の連絡先における料金または注意事項が表示されるので、内容を認知しやすい。
【0050】
なおさらにレーダー探知機は、次の構成を備えるようにしてもよい。制御部18は、GPS受信器8によって取得された現在位置に基づき現在位置が一般道路上であるか高速道路上であるかを判定し、一般道路上である場合と、高速道路上である場合とで、救援要請が発生したと判定した場合の表示内容を異なるものとする処理を行う。例えば、データベース19に、カーナビゲーション用の地図データを記憶する。この地図データとしては、検索用データ、道路ネットワークデータ、施設位置データなど一般的なナビゲーション装置に用いられるデータを記憶する。道路ネットワークデータは道路上の位置情報からなるノードと、ノードとノードの接続状況を示すリンクからなるグラフ構造のデータとする。道路ネットワークデータは、さらに、各リンクにそのリンクに対応する道路が一般道路であるか高速道路であるかを示す情報(フラグ)を関連づけて記憶する。そして、現在位置が一般道路上であるか高速道路上であるかは、GPS受信器8から取得した現在位置とデータベース19の地図データから自車両が走行中のリンクを特定し、このリンクが一般道路であるか高速道路であるかを特定して、判定する。一般道路である場合と高速道路上である場合とで、救援要請が発生したと判定した場合の表示内容を異なるものとする例としては、例えば、図5の救援要請支援画面において、一般道路であると判定された場合には「高速道専用道」の欄の表示を行わない(例えば空白とする)ようにし、高速道路であると判定された場合には「一般道」の欄の表示を行わない(例えば空白とする)ようにする。このようにすれば、報知された連絡先に連絡した際に、一般道路上であるか高速道路上であるかに応じて、必要な料金を容易に知ることができる。
【0051】
また、例えば、さらに、データベース19には、道路ネットワーク情報として、高速道路名、進行方向(例えば上り線か下り線か)およびキロポスト表示(各高速道路などの起点からの距離を示す表示)を記憶しておき、高速道路上である場合には、これらを救援要請支援画面に表示するようにしてもよい。また、さらに、データベース19には、目立つ目標物、地名、住所などを緯度経度等と関連づけて記憶しておき、一般道路の場合には、これらを救援要請支援画面に表示するようにしてもよい。このようにすれば、現在走行中の道路が一般道路上であるか高速道路上であるかに応じて、表示された連絡先に連絡した際に伝えるべき適切な内容を容易に伝えることも可能となる。
【0052】
本実施形態では、救援要請が発生したか否かは、リモコン17の救援要請ボタンの押下を制御部18が検出したか否かによって判定することとしたが、このような人の指示に基づいて判定するようにしてもよいし、あるいはセンサー等の状態から検出するようにしてもよい。例えば、加速度センサーを制御部18に接続し、所定の衝撃(車両の衝突に相当する加速度)が検出された場合に、救援要請が発生したと判定したと判定するようにしてもよい。このようにすれば、車両が衝突した場合に、表示部5に救援要請支援画面が表示されることとなる。したがって、ユーザが救援要請時の連絡先を知りたい状況のときに、救援要請時の連絡先を自動的に報知させることができる。
【0053】
本実施形態では、救援要請時の連絡先は、自動車のロードサービスに関する連絡先電話番号としたが、これに限らず、例えば保険に関する機関の救援要請時の連絡先電話番号としてもよい。また、自動車メーカー販売店の連絡先電話番号を表示するようにしてもよい。
【0054】
また、本実施形態では、救援要請時の連絡先は、全国統一の電話番号を表示することとしたが、データベース19に救援要請時の連絡先をその位置情報と対応付けて複数記憶しておき、制御部18は、表示部5に表示する救援要請時の連絡先を、GPS受信器8によって取得された現在位置とデータベース19に記憶された救援要請時の連絡先の位置情報に基づき最寄りの連絡先を抽出して、抽出した最寄りの連絡先を表示するとよい。このようにすれば、迅速な救援等を受けることが可能となる。
【0055】
本実施形態では、リモコン17によって、入力を行うこととしたが、例えば表示部5の表示面にタッチパネルを備えタッチパネルによって入力を行うようにしてもよい。また、表示部5に表示する各画面は、その全体を表示するようにしてもよいし、一部を表示し、リモコンの上下左右の十字ボタンの押下が検出された場合に、押下された方向へ表示領域をスクロールさせて表示させるようにしてもよい。
【0056】
本実施形態では、現在位置に関する情報として、現在位置の緯度経度を用いたが、現在位置の住所等としてもよい。また、本実施形態では、表示部5に表示することにより報知することとしたが、例えば、音声合成装置によって、音声合成をさせてスピーカ20から音声として出力して報知するようにしてもよい。
【0057】
本実施形態では、救援要請支援画面の構成は、図5に示す構成としたが、各種の態様を採りうる。例えば、図8〜図11に示すように、図5の表示内容の一部を表示するようにしてもよい。
【0058】
図8に示す救援要請支援画面は、料金表示部57の別の表示態様を示すものである。料金表示部57への表示内容はデータベース19に記憶しておき、このデータベース19に記憶された情報を表示する。
【0059】
図9に示す救援要請支援画面の別例は、タイトル表示部51、連絡先表示部52、現在位置緯度表示部53、現在位置経度表示部54、車体登録番号表示部55、会員番号表示部56を備え、料金表示部57は備えない構成の例である。
【0060】
図10に示す救援要請支援画面の別例は、タイトル表示部51、連絡先表示部52、現在位置緯度表示部53、現在位置経度表示部54、料金表示部57を備え、車体登録番号表示部55、会員番号表示部56は備えない構成の例である。このようにすれば、ユーザの入力は不要となるので容易に実現ができる。
【0061】
図11に示す救援要請支援画面の別例は、タイトル表示部51、連絡先表示部52、現在位置緯度表示部53、現在位置経度表示部54を備え、車体登録番号表示部55、会員番号表示部56、料金表示部57は備えない構成の例である。このようにすれば、ユーザの入力は不要となるので容易に実現ができ、表示部5が小さな画面であったとしても全体を一度に表示させることが容易にできる。
【0062】
なお、本実施形態では、レーダー探知機の例で説明したが、車載用の各種の電子機器の機能として実施することができる。たとえば、ナビゲーション装置や、ドライブレコーダ、カーオーディオの機能として組み込んでもよい。また本実施例で記載した数値の値は、実験等を行って適宜、効果を奏する値に変更してもよい。表示部5の画面サイズなども任意のものとすることができる。また、制御部18には、各機能や警報の優先順位をリモコン17等からのユーザからの指示に基づいて設定する機能を設け、この設定された優先順位で制御部18が処理を行うように構成してもよい。
【符号の説明】
【0063】
1 ケース本体
2 ソーラーパネル
4 マイクロ波受信器
5 表示部
6 ランプ
7 赤外線通信機
8 GPS受信器
9 アダプタージャック
10 電源スイッチ
11 携帯電話機
12 メモリカードリーダ
14 メモリカード
15 無線受信器
16 リモコン受信器
17 リモコン
18 制御部
19 データベース
20 スピーカ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を取得する現在位置取得手段と、
救援要請時の連絡先を記憶する記憶手段と、
救援要請の発生を判定する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記救援要請が発生したと判定した場合に、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行うとともに、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置に関する情報を前記報知手段によって報知する制御を行うこと
を特徴とする車載用電子機器。
【請求項2】
前記救援要請時の連絡先とともに報知する報知内容を入力する入力手段を備え、
前記制御手段は、前記入力手段によって入力された報知内容を前記記憶手段に記憶し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行う際に、前記記憶手段に記憶された報知内容を報知する制御を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
【請求項3】
前記報知内容として、前記救援要請時の連絡先とともに、車体登録番号、前記救援要請時の連絡先における登録番号の少なくともいずれか1つを有すること
を特徴とする請求項1または2に記載の車載用電子機器。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記救援要請時の連絡先における料金または注意事項の少なくともいずれか一方に関する情報を記憶し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行う際に、前記救援要請時の連絡先における料金または注意事項の少なくともいずれか一方に関する情報を報知する制御を行うこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項5】
前記制御手段は、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置に基づき現在位置が一般道路上であるか高速道路上であるかを判定し、一般道路上である場合と、高速道路上である場合とで、前記救援要請が発生したと判定した場合の報知内容を異なる報知内容とする制御を行うこと
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項6】
前記制御手段は、ユーザからの指示の入力の検知、または、所定の衝撃を検知した後に車両が停止したことを検知した場合に、前記救援要請が発生したと判定すること
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項7】
前記救援要請時の連絡先は、自動車のロードサービスまたは保険に関する機関の救援要請時の連絡先電話番号であること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項8】
前記制御手段は、前記報知手段によって放置する救援要請時の連絡先を前記現在位置取得手段によって取得された現在位置の最寄りの連絡先とすること
を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載の車載用電子機器における制御手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項1】
現在位置を取得する現在位置取得手段と、
救援要請時の連絡先を記憶する記憶手段と、
救援要請の発生を判定する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記救援要請が発生したと判定した場合に、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行うとともに、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置に関する情報を前記報知手段によって報知する制御を行うこと
を特徴とする車載用電子機器。
【請求項2】
前記救援要請時の連絡先とともに報知する報知内容を入力する入力手段を備え、
前記制御手段は、前記入力手段によって入力された報知内容を前記記憶手段に記憶し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行う際に、前記記憶手段に記憶された報知内容を報知する制御を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
【請求項3】
前記報知内容として、前記救援要請時の連絡先とともに、車体登録番号、前記救援要請時の連絡先における登録番号の少なくともいずれか1つを有すること
を特徴とする請求項1または2に記載の車載用電子機器。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記救援要請時の連絡先における料金または注意事項の少なくともいずれか一方に関する情報を記憶し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された救援要請時の連絡先を報知手段によって報知する制御を行う際に、前記救援要請時の連絡先における料金または注意事項の少なくともいずれか一方に関する情報を報知する制御を行うこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項5】
前記制御手段は、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置に基づき現在位置が一般道路上であるか高速道路上であるかを判定し、一般道路上である場合と、高速道路上である場合とで、前記救援要請が発生したと判定した場合の報知内容を異なる報知内容とする制御を行うこと
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項6】
前記制御手段は、ユーザからの指示の入力の検知、または、所定の衝撃を検知した後に車両が停止したことを検知した場合に、前記救援要請が発生したと判定すること
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項7】
前記救援要請時の連絡先は、自動車のロードサービスまたは保険に関する機関の救援要請時の連絡先電話番号であること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項8】
前記制御手段は、前記報知手段によって放置する救援要請時の連絡先を前記現在位置取得手段によって取得された現在位置の最寄りの連絡先とすること
を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載の車載用電子機器における制御手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−187016(P2011−187016A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−54551(P2010−54551)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】
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