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車載用電子機器及びプログラム
説明

車載用電子機器及びプログラム

【課題】表示手段及び操作スイッチ類を構成から排除して、ノイズの影響を低減するとともに、GPSアンテナや各種センサ類の効果的な配置を実現することができ、部品及び開発コストを削減して安価に製造することが可能な車載用電子機器を提供する。
【解決手段】車両に搭載され、当該車両又は車両周辺に関する車両関連情報に基づいて生成した情報を、携帯端末200を用いて報知させる車載用電子機器100であって、車両関連情報を取得するための取得手段21〜24と、携帯端末200との間で情報の送受信を行うための無線通信部16と、これら取得手段及び無線通信部16を制御する制御部26と、を備え、制御部は、取得手段を介して車両関連情報を取得する制御と、車両関連情報に基づいて生成した携帯端末向け情報を、携帯端末側へ送信する制御と、携帯端末向け情報に基づいて生成された制御情報を、携帯端末側から受信する制御と、制御情報に基づく所定の処理を実行する制御と、を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、レーダー探知機やナビゲーション装置等の車載用電子機器に関し、特に、携帯ゲーム機、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータなどの携帯端末を用いて、車両関連情報の表示又は報知を行う車載用電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の車載用電子機器としては、例えば、特開2011−64593号公報(特許文献1)の図1〜3に示されているようなポータブルナビゲーション装置(PND:Personal Navigation Device)が一般的である。特許文献1のポータブルナビゲーション装置は、比較的幅の狭い筐体の正面に液晶表示装置等の表示手段を有し、筐体の背面側にGPS(Global Positioning System)アンテナや各種センサ類を内蔵した構成となっている(特許文献1の図1及び3を参照)。このようなポータブルナビゲーション装置は、クレードルを介して車両のダッシュボード等に固定され、表示手段を車室内、筐体の背面をフロントガラスに向けて設置する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−64593号公報
【特許文献2】特開2009−97865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上述した従来の車載用電子機器は、幅の狭い筐体に、液晶表示装置等の表示手段と各種電子機器とを近接配置していたため、表示手段に送信される信号から発せられるノイズが各種電子機器に悪影響を与えてしまうおそれがあった。
【0005】
また、幅の狭い筐体の正面に表示手段を配置する構成では、筐体の背面側に内蔵したGPSアンテナや各種センサ類が車両の進行方向を向くことになり、GPSアンテナを真上に向けて、GPS衛星からの情報を受信することができなかった。
【0006】
さらに、近年の車載用電子機器のほとんどが、液晶表示装置等の表示手段を備えているが、表示手段は、車載用電子機器を構成する部品の中で最も高価であり、表示ソフトの開発にも多大なる費用と人材とを要する。また、車載用電子機器の操作スイッチ類は、製品毎にデザイン、大きさ、レイアウト等が異なり、開発コストが掛かる。表示手段や操作スイッチ類は、車載用電子機器の本質的な機能、すなわち、必要な情報をユーザに提供して運転等を支援する機能に直接影響を与えるものではない。それにもかかわらず、車載用電子機器のラインナップを増やすたびに、又は車載用電子機器をモデルチェンジするたびに、上述した開発の労力と費用とが発生していた。このため、車載用電子機器の価格を大幅に下げることができず、特に、レーダー探知機は、一般大衆への普及が遅れている。
【0007】
これに加え、従来の車載用電子機器では、他の機器との通信手段を有しておらず、車載用電子機器に直接、更新情報をダウンロードしたり、他の車載用電子機器と情報を共有したりすることができなかった。その一方で、新たな通信手段を追加すれば、車載用電子機器が高価になってしまい、一般大衆への普及を妨げることになる。
【0008】
なお、液晶表示装置等の表示手段を有しない車載用電子機器として、特許文献2には、速度取締機の存在を車載用電子機器本体で検知し、リモコン側の表示装置に警報を表示する構成のものが開示されている。この車載用電子機器によれば、警報表示用の表示装置をリモコン側に移したことにより、車載用電子機器本体を任意の位置、例えば、ユーザの近くの見易い位置に置くことが可能となる。
【0009】
しかし、大画面の表示装置をリモコンに設けることはできず、特許文献1に開示されているような一般的な車載用電子機器と比較して、情報の表示品質が低下してしまう。また、特許文献1と同様の大画面の表示装置をリモコンに設ければ、結局、リモコンが特許文献1の車載用電子機器と同等の大きさになってしまう。特許文献2の構成は、速度取締機の存在を車載用電子機器本体で検知し、車載用電子機器本体で警報内容を生成して、リモコンの表示装置に表示させる構成である。すなわち、リモコンは単なる表示機能を有するだけである。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、表示手段及び操作スイッチ類を構成から排除して、ノイズの影響を低減するとともに、GPSアンテナや各種センサ類の効果的な配置を実現することができ、部品及び開発コストを削減して安価に製造することが可能な車載用電子機器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(1)上記目的を達成するために、本発明の車載用電子機器は、車両に搭載され、当該車両又は車両周辺に関する車両関連情報に基づいて生成した情報を、携帯端末を用いて報知させる車載用電子機器であって、前記車両関連情報を取得し、前記携帯端末との間で情報の送受信を行うための無線通信手段を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記取得した車両関連情報に基づいて生成した携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、前記携帯端末向け情報に基づいて生成された制御情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側から受信する制御と、前記制御情報に基づく所定の処理を実行する制御と、を行う構成としてある。
【0012】
上記構成によれば、例えば、車載用電子機器の構成から、液晶表示装置等の表示手段及び操作スイッチ類を排除し、アンテナやセンサ等といった車両関連情報の取得手段を効果的に配置することができる。特に、表示手段を取得手段から分離することでノイズの影響を低減することができ、車両関連情報のより正確な取得が可能となる。
【0013】
また、例えば、後述する本発明のプログラムを、既存のゲーム機や携帯電話等の携帯端末に適用することで、当該携帯端末に備えられた表示手段及び操作スイッチ類を、そのまま車両関連情報の報知に用いることができ、有用な車両関連情報をユーザに提供して運転等を支援する機能を担保することが可能である。
【0014】
このように、本発明の車両用電子機器は、例えば、汎用の携帯端末に、例えば、レーダー探知機やナビゲーション装置等の機能をもたせるために必要な構成要素及びプログラムを備えるようにすることで、部品及び開発コストを大幅に削減して安価に製造することができ、車両用電子機器の一般大衆への普及を促進することが可能となる。
【0015】
ここで、「車載用電子機器」は、例えば、車載用レーダー探知機、ナビゲーション装置、ドライブレコーダ、車両用セキュリティ装置、又はエンジンスタータ等の電子機器として構成するとよい。また、「車載用電子機器」がナビゲーション装置である場合には、自動車に限らず、自動二輪車、自転車用のナビゲーション装置としてもよい。これら車両の運転等を支援可能なものであれば、徒歩で使用することができるナビゲーション装置も含まれる。
【0016】
「車両関連情報」は、車両自体に関する情報又は、車両周辺に関する情報の少なくともいずれか一方とするとよい。車両自体に関する情報は、例えば、車両速度、エンジン回転数、エンジン負荷率、スロットル開度、燃費、冷却水温度、ギアポジション等の情報とするとよい。一方、車両周辺に関する情報は、例えば、速度取締用の速度測定装置から送出される速度測定信号、カーロケ無線、取締無線、デジタル無線、署活系無線、警察電話、レッカー無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線、その他の無線通信用電波、車両の室外や室内を撮影した画像、車両の前後方向、左右方向、又は上下方向に加わる加速度等の情報などとするとよい。
【0017】
「制御手段」は、例えば、CPU、ROM、RAM、I/O、各種周辺回路等を有するマイコン等によって構成するとよい。この制御手段は、制御処理を分担する複数の制御部で構成してもよく、複数の制御部が複数の異なるチップ等からなる構成としてもよい。
【0018】
「取得手段」は、例えば、上述した車両関連情報を取得するための機器とするとよく、例えば、GPS受信器、マイクロ波受信器、無線受信器、車載カメラ、加速度センサ、車両用通信手段などとするとよい。ここで、「車両用通信手段」としては、例えば、K−Line、CANなどの車内LANから情報を取得するための手段とするとよく、OBD(On-board diagnostics)コネクタ又はOBDIIコネクタに接続するためのアダプタ等として構成するとよい。
【0019】
「携帯端末向け情報」は、車載用電子機器と携帯端末との間で無線通信手段を用いて送信するのに適した通信プロトコルに従った情報とするとよい。また、「制御情報」は、取得手段が車両関連情報を生成する際に用いる生成条件等の情報とするとよく、例えば、車両速度や携帯端末の表示手段の解像度等に応じて設定する測位精度の補正パラメータ情報とするとよい。
【0020】
「報知」は、例えば、液晶表示装置等の表示手段を用いた表示、ドットマトリックス表示器への所定内容の表示、電球やLEDなどの点灯又は点滅、スピーカからのビープ音の出力、バイブレータの振動等によって、制御手段が生成した情報を知らせるものとするとよい。
【0021】
(2)好ましくは、前記制御手段は、互いに異なる二以上の種類の前記車両関連情報を取得する制御と、各車両関連情報に基づいて生成した各携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、各携帯端末向け情報に基づいて生成された各制御情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側から受信する制御と、各制御情報に基づく所定の処理を実行する制御と、を行う構成にするとよい。
【0022】
上記構成によれば、一又は複数の取得手段によって取得される複数種類の車両関連情報を携帯端末側に送信することができ、従来の車載用電子機器で行っていた各種機能を汎用の携帯端末で実現することが可能となる。
【0023】
(3)好ましくは、前記制御手段は、前記所定の処理として、前記取得する情報を生成する生成部に対して前記制御情報を送信し、前記制御情報に基づいて生成された前記車両関連情報を受信し、前記車両関連情報に基づいて生成された前記携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信させる制御を行う構成にするとよい。
【0024】
上記構成によれば、携帯端末が車両関連情報(携帯端末向け情報)に基づいて生成した制御情報を、車載用電子機器における車両関連情報の生成にフィードバックさせることができ、車両の現状に応じた適切な車両関連情報を生成させ、さらにその情報を携帯端末で利用することができる。したがって、例えば、携帯端末の状況に応じた制御情報に基づいて車両の現状に応じた車両関連情報を生成させ、その車両関連情報に基づく報知を携帯端末で行うことも可能となる。
【0025】
(4)好ましくは、前記車載用電子機器が、報知手段を備え、前記制御手段は、前記制御情報に基づいて、前記所定の処理を行う旨の報知を前記報知手段に実行させる制御を行う構成にするとよい。
【0026】
上記構成によれば、携帯端末から送信された制御情報に基づいて所定の処理を行う旨の報知をする。例えば、所定の処理として、(3)のように車両関連情報の取得元へフィードバックする処理を行うのであれば、車載用電子機器における車両関連情報の生成にフィードバックするときに、車載用電子機器の報知手段が、光、音、振動などを発して報知を行い、携帯端末を介して提供される車両関連情報の態様が変更されることをユーザに知らせるようにするとよい。
【0027】
(5)好ましくは、前記制御手段が、互いに異なる第一及び第二車両関連情報を取得可能であり、前記制御手段は、前記第一車両関連情報を取得する制御と、前記第一車両関連情報に基づいて生成した第一携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、前記第一携帯端末向け情報に基づいて生成された制御情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側から受信する制御と、前記所定の処理として、前記取得する情報を生成する生成部に対して前記制御情報を送信するとともに、前記制御情報に基づいて生成された前記第二車両関連情報を前記生成部から取得し、前記第二車両関連情報に基づいて生成した第二携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、を行う構成にするとよい。
【0028】
上記構成によれば、携帯端末が第一車両関連情報(第一携帯端末向け情報)に基づいて生成した制御情報を、第一車両関連情報とは異なる第二車両関連情報(第二携帯端末向け情報)の生成のためにフィードバックさせることができ、一の車両関連情報の結果を、これと異なる他の車両関連情報に反映させることが可能となる。本発明(5)の具体例については、下記の本発明(6)〜(8)で詳述する。
【0029】
(6)好ましくは、前記制御情報が、GPSモジュールの設定情報であり、前記制御手段は、前記所定の処理として、前記携帯端末側から受信した前記設定情報に基づいて、前記GPSモジュールの設定を変更させる処理を実行する構成にするとよい。
【0030】
上記構成によれば、携帯端末が第一車両関連情報(第一携帯端末向け情報)に基づいて生成した設定情報により、GPSモジュールの設定を変更させることができる。これにより、GPSモジュールに、設定変更に従った第二車両関連情報(第二携帯端末向け情報)を生成させることが可能となる。
【0031】
ここで「GPSモジュール」は、例えば、GPS電波の受信回路と、制御処理を行うためのマイクロコントローラとを含み、緯度経度情報、速度情報、高度情報等を出力するモジュールとするとよい。なお、GPS電波の受信回路とマイクロコントローラとは、一つのチップに一体化した場合に限らず、これらの構成要素を別個のチップとして構成したものでもよい。
【0032】
(7)好ましくは、前記設定情報は、前記GPSモジュールが、GPS衛星から受信した情報に基づいて前記車両の位置情報を生成するための補正パラメータ情報を含む構成にするとよい。
【0033】
上記構成によれば、携帯端末が第一車両関連情報(第一携帯端末向け情報)に基づいて生成した補正パラメータ情報により、位置情報(第二車両関連情報)をGPSモジュールが生成する際の補正パラメータの値を変更することができ、携帯端末に送信される位置情報の測位精度を変更することが可能となる。
【0034】
(8)好ましくは、前記GPSモジュールが、前記車両の速度情報及び位置情報を取得可能であり、前記制御手段は、前記GPSモジュールから前記車両の速度情報を取得する制御と、前記車両の速度情報に基づいて生成した第一携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、前記第一携帯端末向け情報に基づいて生成された前記補正パラメータ情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側から受信する制御と、前記所定の処理として、前記GPSモジュールに前記補正パラメータ情報を送信するとともに、前記補正パラメータ情報に応じた測位精度で生成された前記車両の位置情報を前記GPSモジュールから受信し、当該車両の位置情報に基づいて生成した第二携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、を行う構成にするとよい。
【0035】
上記構成によれば、車両の速度情報(第一車両関連情報)に応じた測位精度で、車両の位置情報(第二車両関連情報)を生成することができる。例えば、車両の速度が遅いときには測位精度の高い位置情報を生成し、一方、車両の速度が速いときには測位精度の低い位置情報を生成し、携帯端末に送信することができる。このような車両の位置情報を受信した携帯端末は、例えば、車両の速度に応じた縮尺の地図上に、車両の速度に応じた精度で車両の位置を表示することが可能となる。
【0036】
(9)上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、上述した本発明(1)〜(8)のいずれかの車載用電子機器との間で情報の送受信を行う前記携帯端末のコンピュータに所定の機能を実現させるプログラムであって、前記携帯端末の無線通信手段を介して、前記車載用電子機器側から前記携帯端末向け情報を受信する制御と、前記携帯端末向け情報に基づいて前記制御情報を生成する制御と、前記携帯端末の無線通信手段を介して、前記車載用電子機器側へ前記制御情報を送信する制御と、を前記コンピュータに行わせる構成となっている。
【0037】
上記構成によれば、本発明の車載用電子機器を、既存のゲーム機や携帯電話等の携帯端末に適用することが可能となり、本発明の車載用電子機器により実行される、例えば、レーダー探知機やナビゲーション装置等の機能を、汎用の携帯端末にもたせることができる。
【0038】
また、携帯端末に備えられた表示手段及び操作スイッチ類を、そのまま車両関連情報の表示又は報知に用いることができ、有用な車両関連情報をユーザに提供して運転等を支援する機能を担保することが可能となる。例えば、携帯端末として、携帯電話や携帯ゲーム機等を用いる場合、高解像度のディスプレイ(例えば、800×480ドット以上のディスプレイ)や、高速のCPU(例えば、数百メガ〜ギガヘルツオーダーのクロックで駆動されるCPU)などが搭載されている。一方で、本車両用電子機器の制御手段のCPUクロックは、例えば、100メガヘルツ以下のものとして実現することも可能である。また、携帯端末はユーザがすでに所有している端末(例えば、所定の携帯端末用OSを搭載し、アプリケーションをユーザがインストールできる端末)などを用いるとよい。これにより、部品及び開発コストを大幅に削減して安価に製造することができ、車両用電子機器の一般大衆への普及を促進することが可能となる。
【0039】
(10)好ましくは、前記携帯端末向け情報に基づき、警報を行うか及びいずれの警報を行うかを判定し、当該判定結果に基づき前記携帯端末の報知手段に警報を報知させる制御を、前記コンピュータに行わせる構成にするとよい。
【0040】
上記構成によれば、例えば、携帯端末は、高速なCPUと高解像度の表示手段を備えるので、警報を行うか及びいずれの警報を行うかを判定し、当該判定結果に基づき、前記携帯端末の報知手段に警報を報知させる制御を携帯端末のプログラムに基づいて行うようにする。これにより、車両用電子機器は、これらの判定処理を行うことなく、単に車両関連情報を取得し、例えば、取得した車両関連情報を携帯端末向け情報として携帯端末へ送信する処理とすることができる。その結果、車両用電子機器の制御手段を簡素化でき、部品及び開発コストを削減して安価に製造することが可能な車両用電子機器を提供することができる。
【0041】
(11)好ましくは、前記携帯端末向け情報に基づいて、当該携帯端末向け情報に対応する前記車両関連情報を報知させるための情報を生成し、前記車両関連情報を、前記携帯端末の報知手段に報知させる制御を、前記コンピュータに行わせる構成にするとよい。
【0042】
上記構成によれば、携帯端末に備えられた報知手段を利用して、車両用電子機器が生成した車両関連情報(携帯端末向け情報)をユーザに報知することができる。例えば、レーダー探知機やナビゲーション装置等の機能を実現することが可能となる。報知手段としては、例えば、LED、ドットマトリクスディスプレイ等からなる表示手段や、電子音や音声を出力する音出力手段等を用いるとよい。
【0043】
(12)好ましくは、前記第一携帯端末向け情報に基づいて、前記車両の速度情報に応じた前記補正パラメータ情報を生成する制御と、前記第二携帯端末向け情報に基づいて、前記車両の位置情報の測位精度に応じた縮尺の地図情報を表示するための情報を生成し、前記縮尺の地図情報を、前記携帯端末の表示手段に表示する制御を、前記コンピュータに行わせる構成にするとよい。
【0044】
上記構成によれば、携帯端末側で車両の速度情報(第一携帯端末向け情報)に応じた補正パラメータ情報を生成し、この補正パラメータ情報により、車載用電子機器側で生成した車両の位置情報(第二携帯端末向け情報)の測位精度を変更することができ、この測位精度に応じた縮尺の地図情報を携帯端末の表示手段に表示することが可能となる。
【0045】
例えば、車両の速度が遅いときには、車両の位置情報の測位精度を高くし、携帯端末の表示手段に縮尺の小さい詳細地図を表示する。一方、車両の速度が速いときには、車両の位置情報の測位精度を低くし、携帯端末の表示手段に縮尺の大きい広域地図を表示する。
【0046】
また、本発明の車載用電子機器及びプログラムが対象とする移動手段は、車両に限定されるものではない。車両のほかに、徒歩、自転車、自動二輪車、船舶、飛行機などの移動手段の速度に応じた測位精度の位置情報を、速度に応じた縮尺の地図上に表示することが可能である。
【0047】
(13)好ましくは、前記車両関連情報に基づく情報を、前記携帯端末の無線通信手段を介して、他の携帯端末側へ送信する制御を、前記コンピュータに行わせる構成にするとよい。
【0048】
上記構成によれば、携帯端末に備えられた無線通信手段をそのまま利用して、他の携帯端末との間で、ターゲット情報などの車両関連情報を共有することが可能となる。「前記車両関連情報に基づく情報」は、例えば、車両関連情報そのものでもよいし、車両関連情報を加工した情報でもよい。例えば、車載用電子機器側から受信した携帯端末向け情報に基づいて、当該携帯端末向け情報に対応する前記車両関連情報を報知するための情報を生成し、その情報を「前記車両関連情報に基づく情報」として他の携帯端末へ送信してもよい。例えば、他の携帯端末では「前記車両関連情報に基づく情報」を受信して、その情報に基づく報知を行う制御をするとよい。
【発明の効果】
【0049】
本発明によれば、表示手段及び操作スイッチ類を構成から排除して、ノイズの影響を低減するとともに、GPSアンテナや各種センサ類の効果的な配置を実現することができ、部品及び開発コストを削減して安価に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施形態に係る車載用電子機器と携帯端末との外観図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車載用電子機器の信号処理系ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る携帯端末の信号処理系ブロック図である。
【図4】車載用電子機器と携帯端末との間で送受信される各種情報と、各機器において実行される処理の実施形態を示す図である。
【図5】車両速度を表示する待ち受け画面の表示例を示す図である。
【図6】「車両モード」時のレーダースコープ画面の表示例である。
【図7】「詳細モード」時のレーダースコープ画面の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、本発明の実施形態に係る車載用電子機器及び携帯端末について、図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、まず、車載用電子機器の構成について説明し、次に、この車載用電子機器と通信を行って各種情報を表示する携帯端末の構成について説明する。
【0052】
<車載用電子機器の構成>
図1は、本発明の車載用電子機器と携帯端末の実施形態を示す外観図である。図2は、本発明の車載用電子機器の信号処理系ブロック図である。図3は、携帯端末の信号処理系ブロック図である。
【0053】
まず、図1及び図2を参照して、車載用電子機器100の構成について説明する。車載用電子機器100は、例えば、車両のダッシュボード8の上部にブラケットを介して設置したレーダー探知機である。
【0054】
車載用電子機器100の前面には、速度取締用の速度測定装置から送出される速度測定信号を受信するマイクロ波受信器(取得手段)22と、車両の周囲を撮影するカメラ(取得手段)24とを配置してある。また、車載用電子機器100の上面には、GPS衛星が発する電波を受信して位置、速度、高度等の情報を出力するGPSモジュール(取得手段)21と、UHF又はVHF等の無線通信用の電波を受信する無線受信器(取得手段)23と、携帯端末200と各種情報の送受信を行う無線通信部16とが配設してある。
【0055】
車載用電子機器100の後面には、速度警報等の報知用の音を発するスピーカ(報知手段)17と、速度警報等の報知用の光を発する表示ランプ(報知手段)18とが配設してある。また、車載用電子機器100の内部には、前後、左右、及び上下の加速度を検出する加速度センサ(取得手段)15と、車両に関する情報を取得するための車両用通信部(取得手段)13と、各周辺機器を制御する制御部26と、この制御部26が実行するプログラムや定数等の各種情報を記憶するデータベース27とが備えてある。本実施形態では、制御部26として、CPU、RAM、ROM、I/O等を備えたコンピュータユニットを用いている。
【0056】
本実施形態における制御部26は、CPU、RAM、ROM、I/O、周辺回路等を備えたコンピュータユニットとして、マイコン等を用いている。説明の便宜上、図2に単一の制御部26を図示するが、実際は、制御処理を分担する複数の制御部で構成してもよい。
【0057】
また、図1に示す接続ケーブル12は、車両用通信部13と車両に搭載されているコンピュータとを接続する配線ケーブルであり、例えば、OBD(On-board diagnostics)用の接続ケーブルである。無線通信部16として、例えば、無線LAN(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、その他の通信手段を用いることができる。
【0058】
ここで、本実施形態では、車両又は車両周辺に関する車両関連情報を車載用電子機器100側から無線で送信し、これとは別個の携帯端末200側で表示させる構成となっているので、車載用電子機器100の大きさや形状、及び設置場所の自由度が増大する。例えば、図1に示す車載用電子機器100では、GPSモジュール21のアンテナを車載用電子機器100の上面に配設した構成としてある。これにより、車載用電子機器100をダッシュボード8の上部に設置すると、GPSモジュール21のアンテナが真上を向き、GPS電波の受信範囲を広く取って、測位精度や速度精度を向上させることができる。
【0059】
<<車両に関する情報の具体例>>
上述のように、車両用通信部13は、接続ケーブル12を介して、車両に搭載されているコンピュータと接続されており、当該コンピュータから各種信号を受信して、車両に関する情報(車両関連情報)を取得する。車両用通信部13が取得可能な車両関連情報には、例えば、車両速度、エンジン回転数、エンジン負荷率、スロットル開度、燃費、冷却水温度、ギアポジション等の情報が含まれる。
【0060】
<<車両周辺に関する情報の具体例>>
マイクロ波受信器22、無線受信器23、及びカメラ24は、車両周辺に関する情報(車両関連情報に相当する)を取得するための機器である。マイクロ波受信器22は、速度取締用の速度測定装置から送出される速度測定信号を受信・検知する。無線受信器23は、カーロケ無線、取締無線、デジタル無線、署活系無線、警察電話、レッカー無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線、その他の無線通信用電波を受信・検知する。カメラ24は、車両の室外や室内を撮影して画像を取得する。加速度センサ15は、車両の前後方向、左右方向に加わる加速度を検出するとともに、上下方向の加速度を検出することにより車両の傾斜を計測する。
【0061】
<<車載用電子機器が報知する情報の具体例>>
スピーカ17及び表示ランプ18は、携帯端末200側からの制御情報を車載用電子機器100が受信したときに、制御部26が所定の処理を行う旨を音及び光で報知する。すなわち、スピーカ17及び表示ランプ18は、後述する補正パラメータ情報を携帯端末200側から制御部26が受信したときに、位置情報の測位精度を設定変更する旨を音及び光で報知する。その他、スピーカ17及び表示ランプ18は、GPS電波の検知、速度測定信号の検知、無線通信用電波の検知、予め定められた特定位置に車両が接近したことの検知を、音又は光で報知する。ここでいう特定位置には、例えば、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、警察署、交番、踏切、急カーブ、分岐合流ポイント、ETCレーン、サービスエリア、パーキングエリア、ハイウェイオアシス、スマートインターチェンジ、給油所、トンネル、ハイウェイラジオの受信領域、県境、道の駅、ビューポイントパーキング、駐車場、公衆トイレなどが含まれる。
【0062】
なお、車載用電子機器100と携帯端末200との無線通信が確立した後は、携帯端末200側において音又は光の報知を行うことが可能なので、車載用電子機器100側のスピーカ17又は表示ランプ18による報知を行わないようにしてもよい。
【0063】
<携帯端末の構成>
次に、図1及び図3を参照して、携帯端末200の構成について説明する。携帯端末200は、例えば、CPUなどの制御部、液晶表示装置等の表示部、ユーザインターフェースとしての操作部、他の機器との無線通信部とを備えた汎用の携帯型電子機器であり、外部からプログラムをインストールして任意の機能を実現可能な携帯ゲーム機、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレットPC等が含まれる。本実施形態では、携帯端末200として携帯ゲーム機を例示する。
【0064】
図1において、携帯端末200の外部には、ユーザが操作を行うための十字キー、ボタン又はタッチパネル等の操作部211と、音を出力するスピーカ217と、二以上の色で発光する表示ランプ218と、各種連情報を表示する表示部214と、車載用電子機器100等の他の機器と各種情報の送受信を行う無線通信部216とが備えてある。
【0065】
図3において、携帯端末200の内部には、各周辺機器を制御する制御部226と、この制御部226が実行するアプリケーションプログラムや定数等の各種情報を記憶するメモリカード225と、このメモリカード225を挿抜可能に保持するメモリカードリーダ224と、制御部226が実行する基本プログラムや定数等の各種情報を記憶するデータベース227とが備えてある。
【0066】
このような携帯端末200は、図示しないブラケットやホルダーによって車内の見やすい場所に保持するとよい。また、シガープラグを備えた電源ケーブルを用いて、携帯端末200の電源を車両のシガーソケットから供給し、携帯端末200を充電可能にするとよい。
【0067】
<<携帯端末が報知又は表示する情報の具体例>>
携帯端末200の制御部226は、無線通信部216を介して、車載用電子機器100側からの車両関連情報(携帯端末向け情報)を受信し、スピーカ217、表示ランプ218及び表示部214を用いて所定の情報を報知させる。
【0068】
制御部226は、例えば、車載用電子機器100が、上述したGPS電波、速度測定信号、無線通信用電波、予め定められた特定位置に車両が接近したことなどを検知したときに、車載用電子機器100側から受信した車両関連情報(携帯端末向け情報)に基づいて、スピーカ217から音を出力させ、及び表示ランプ218を点灯させて、これら車両関連情報を報知させる。また、制御部226は、車両関連情報に基づいて生成した制御情報を、無線通信部216を介して、車載用電子機器100側へ送信したときに、スピーカ217から音を出力させ、及び表示ランプ218を点灯させて、制御情報を送信した旨を報知させる。
【0069】
制御部226は、例えば、地図、エコドライブモニター、車両速度、エンジン回転計、スロットル開度、エンジン負荷、燃料流量、瞬間燃費、平均燃費、消費燃料量、冷却水温度、GPSによる測位情報、GPS電波受信状況、GPS衛星の位置、衛星ナンバー、車両の前後左右の加速度、車両の進行方向、車両の傾斜、制限速度等の車両関連情報を、表示部214に表示させる。さらに、制御部226は、各種ターゲットに関する情報、上述した特定位置に関する情報、ターゲット又は特定位置までの距離などの車両関連情報を、表示部214に表示させる。その他、制御部226は、時計又はカレンダーなどの一般的な情報を、表示部214に表示させることもできる。
【0070】
ここで、上述した各種ターゲットには、ループコイル、Hシステム、新Hシステム、LHシステム、レーダー式、光電管式の各種速度取締機、ユーザが独自に設定するマイエリア又はマイキャンセルエリア、ネズミ捕りエリア、移動オービスエリア、追尾式取締エリア、一時停止取締エリア、シートベルト検問エリア、飲酒検問エリア、携帯電話検問エリア、交差点監視ポイント、一時停止注意ポイント、Nシステム、交通監視システム等の位置情報が含まれる。
【0071】
<<メモリカードに記録する情報の具体例>>
メモリカード225には、地図情報、各種ターゲット又は各種特定位置に関する位置情報やアイコン、実写画像等の表示情報、携帯端末200が車載用電子機器100との間で行う通信処理に関するプログラム、車載用電子機器100から受信した情報の表示に関するプログラム、車載用電子機器100に送信する制御情報の生成プログラム、その他のアプリケーションプログラムが記録してある。
【0072】
<車載用電子機器と携帯端末との間における制御処理>
次に、車載用電子機器100と携帯端末200との間で送受信される各種情報と、これら機器において実行される制御処理の概略について、図2〜図4を参照しつつ説明する。
【0073】
<<制御処理の概要>>
図2において、車載用電子機器100は、GPSモジュール21、マイクロ波受信器22、無線受信器23、カメラ24、車両用通信部13、加速度センサ15等の取得手段を備えている。制御部26は、これら取得手段に車両又は車両周辺に関する車両関連情報を逐次取得させ、これら車両関連情報に基づいて携帯端末向け情報を生成する。その後、制御部26は、携帯端末向け情報を、無線通信部16を介して携帯端末200に送信する。
【0074】
ここで、本実施形態における携帯端末向け情報は、車載用電子機器100と携帯端末200との間で無線通信部16、216を用いて送受信するのに適したプロトコルの情報であり、必要に応じて、異なる二以上の車両関連情報を関連付ける場合がある。
【0075】
図3において、携帯端末200の制御部226は、車載用電子機器100から受信した携帯端末向け情報に基づいて、報知用の情報を生成する。例えば、ユーザが入力部211を操作して待ち受け画面の表示を選択し、表示が選択されたと判定した場合には、待ち受け画面に、地図、時計、車両速度、カレンダー、エコドライブ、加速度、傾斜、タコメーター、マルチメーター、燃料消費量、エンジン負荷、GPSによる測位情報等を表示させるための情報を生成して表示部214に表示させる。また、例えば、上述したターゲットや特定位置に接近したと判定した場合には、地図情報に加えて、警報用のアイコンや実写画像を表示部214に表示させるとともに、スピーカ217から報知音を出力させる。
【0076】
<<制御処理の具体例>>
以下、GPSモジュール21によって取得される速度情報及び位置情報を対象とした車載用電子機器100及び携帯端末200間の制御処理について、図4を参照しつつ説明する。
【0077】
なお、以下に説明する具体例では、車載用電子機器100が、レーダー探知機又はナビゲーション装置の機能を実行しているものとし、携帯端末200の表示部214には、図6に示す縮尺の地図151上に自車両の位置152及び速度155が表示されているものとする。また、以下の説明において、車載用電子機器100及び携帯端末200の構成要素については、図2及び図3の符号を引用する。
【0078】
<<<車載用電子機器における速度情報の生成>>>
車載用電子機器100のGPSモジュール21は、図示しないGPSアンテナと車両関連情報の生成部とを備え、制御部26による制御の下で、GPS衛星からの情報を逐次受信し、自車両の位置情報(緯度経度情報)、高度情報等を生成する。そして、図4に示すように、GPSモジュール21は、自車両の位置情報と経過時間とに基づいて、自車両の速度情報(第一車両関連情報)を生成し、制御部26に送信する(ステップS1)。
【0079】
制御部26は、GPSモジュール21から受信した速度情報に基づいて、無線通信用の第一携帯端末向け情報を生成する(ステップS2)。上述のとおり、第一携帯端末向け情報は、速度情報を無線通信に適したデータ配列に変換したものである。例えば、制御部26は、GPSモジュール21から受信した速度情報と、車両用通信部13から受信した現在時刻とを関連付け、これら車両関連情報を無線送信用のデータ配列に変換する。制御部26は、無線通信部16を介して、第一携帯端末向け情報を携帯端末200に送信する(ステップS3)。
【0080】
<<<携帯端末における速度情報の表示・報知>>>
携帯端末200の制御部226は、無線通信部216を介して、車載用電子機器100からの第一携帯端末向け情報を受信する(ステップS11)。そして、制御部226は、第一携帯端末向け情報に含まれる速度情報に基づいて、自車両の速度を表示又は報知させるための情報を生成し(ステップS12)、表示部214に送信する。例えば、制御部226は、図6に示すように、表示部214に自車両の速度を数値で表示させる(ステップS13)。
【0081】
<<<携帯端末における補正パラメータ情報の生成>>>
制御部226は、第一携帯端末向け情報に含まれる速度情報に基づいて、表示部214に表示させる地図の縮尺と、この地図の縮尺に応じた自車両の位置情報の測位精度とを決定する。そして、制御部226は、GPSモジュール21の位置情報の測位精度の設定を変更するための補正パラメータ情報(制御情報)を生成する(ステップS14)。この補正パラメータ情報は、車載用電子機器100のGPSモジュール21が、GPS衛星からの情報に基づいて自車両の位置情報を生成するときの測位精度を左右する。その後、制御部226は、無線通信部216を介して、補正パラメータ情報を車載用電子機器100に送信する(ステップS15)。
【0082】
ここで、本実施形態の車載用電子機器100は、これを備えた移動手段の速度に応じて、携帯端末200の表示部214に表示させる地図を最適な縮尺にすることができ、車両のほかに、徒歩、自転車、自動二輪車、船舶、飛行機などの移動手段の速度に応じた測位精度の位置情報を、速度に応じた縮尺の地図上に表示させることが可能となっている。例えば、地図の縮尺に応じて詳細モード、徒歩モード、車両モード及び飛行機モードを設ける。地図の縮尺は、詳細モード>徒歩モード>車両モード>飛行機モードとし、詳細モードが最も縮尺が大きく、飛行機モードが最も縮尺が小さい。地図の縮尺が大きいほど、測位精度の高い位置情報が表示され、地図の縮尺が小さいほど、測位精度の低い位置情報が表示される。
【0083】
本実施形態における補正パラメータ情報は、詳細モード、徒歩モード、車両モード及び飛行機モードのそれぞれに付した番号の値であり、順に「0」、「1」、「2」、「3」である。制御部226は、取得した速度情報に応じた値の補正パラメータ情報を選択する。そして、制御部226は、例えば、取得した速度情報が、時速0km以上〜5km未満のときは詳細モードの補正パラメータ情報である「0」を車載用電子機器100側に送信し、時速5km以上〜15km未満のときは徒歩モードの補正パラメータ情報である「1」を車載用電子機器100側に送信し、時速15km以上〜200km未満のときは車両モードの補正パラメータ情報である「2」を車載用電子機器100側に送信し、時速200km以上のときは飛行機モードの補正パラメータ情報である「3」を車載用電子機器100側に送信する。
【0084】
<<<車載用電子機器における位置情報の生成>>>
車載用電子機器100の制御部26は、無線通信部16を介して補正パラメータ情報を受信する(ステップS4)。そして、制御部26は、補正パラメータ情報をGPSモジュール21に送信し、位置情報(第二車両関連情報)を生成する際の測位精度の設定を変更させる(ステップS5)。これにより、GPSモジュール21は、逐次受信するGPS衛星から情報に基づき、設定変更後の測位精度で自車両の位置情報を生成し(ステップS6)、制御部26に送信する。
【0085】
例えば、「詳細モード」に応じた測位精度に設定変更した場合には、GPS受信機21の生成部は、最も高精度で測位誤差が少なくなる誤差フィルタを用いて、GPS衛星から受信した情報をフィルタリングし、位置情報の測位精度を向上させる。また、GPS受信機21の生成部は、GPS衛星から複数回にわたって受信した情報を平均処理し、位置情報の測位精度を向上させる。「詳細モード」の場合には、図7に示すように、携帯端末200の表示部214に表示される地図151の縮尺が大きくなるので、位置情報の測位精度を高くして、地図151上に自車アイコン152で表示される位置情報の誤差を小さくするためである。
【0086】
なお、測位精度の高い位置情報を生成する場合には、GPSモジュール21の生成部が、より複雑な演算処理を行うこととなるために、位置情報の生成間隔が他のモードよりも長くなるが、位置情報の測位精度が高くなるほど自車両の速度は遅くなるので、特に問題となることはない。
【0087】
上記とは逆に、例えば、「車両モード」に応じた測位精度に設定変更した場合には、GPS受信機21の生成部は、測位精度の低い位置情報を短い時間間隔で生成する。この場合、GPS受信機21の生成部は、比較的精度の低い誤差フィルタを用いて、GPS受信機21が受信した測位情報をフィルタリングし、位置情報の生成時間を短縮する。また、GPS受信機21の生成部は、GPS衛星から受信した必要最小限の情報に基づき、位置情報の演算処理時間を短縮する。「車両モード」の場合には、測位精度の低い位置情報を短い時間間隔で生成し、自車両の速い速度に追従して、携帯端末200の表示部214の地図151上に表示される位置情報を更新するためである。
【0088】
なお、測位精度の低い位置情報を生成する場合、すなわち、自車両の速度が速い場合には、表示部214に表示される地図151の縮尺が小さくなるので、位置情報に多少の誤差があったとしても、特に問題となることはない。
【0089】
その後、制御部26は、GPSモジュール21から受信した位置情報に基づいて、無線通信に適した第二携帯端末向け端末情報を生成し(ステップS7)、無線通信部16を介して、第二携帯端末向け情報を携帯端末200に送信する(ステップS8)。
【0090】
<<<携帯端末における位置情報の表示・報知>>>
携帯端末200の制御部226は、無線通信部216を介して、車載用電子機器100からの第二携帯端末向け情報を受信する(ステップS16)。そして、制御部226は、第二携帯端末向け情報に含まれる位置情報に基づいて、自車両の位置を表示又は報知させるための情報を生成し(ステップS17)、表示部214に送信する。例えば、制御部226は、受信した位置情報を用いて表示用のKMLファイルを生成し、表示部214の地図151上に自車両の位置を表示させる処理を行う。これにより、現在の自車両の速度に応じた縮尺の地図151上に、上述したステップS14の補正パラメータ情報に対応する測位精度で、自車アイコン152が表示される(ステップS18)。
【0091】
<携帯端末の画面表示の具体例>
次に、携帯端末200の表示部214に表示される待ち受け画面の表示例、及びレーダースコープ画面の表示例について、図5〜図7を用いて説明する。図5は、主として車両速度を表示する待ち受け画面の表示例を示す図である。図6は、「車両モード」時のレーダースコープ画面の表示例を示す図である。図7は、「詳細モード」時のレーダースコープ画面の表示例を示す図である。
【0092】
ここで、以下に説明する待ち受け画面とレーダースコープ画面とは、車載用電子機器100からの車両関連情報に基づいて自動で切り換える。また、携帯端末200の操作部211をユーザが切り換え操作して、この切り換え操作が検出された場合に切り換える。例えば、自車両がターゲット又は特定位置に接近したとき、マイクロ波受信器22が速度測定信号を受信したとき、又は無線受信器23がカーロケ無線等を受信したときに、待ち受け画面をレーダースコープ画面に自動で切り換える。
【0093】
<<待ち受け画面>>
図5に示す待ち受け画面は、メイン表示領域140Aと、アイコン表示領域140Bとに分かれている。メイン表示領域140Aには、自車両の速度141、自車両の緯度142、経度143を表示する。これらの情報141〜143は、車載用電子機器100のGPSモジュール21が取得した位置情報に基づいて生成する。
【0094】
一方、アイコン表示領域140Bには、図中左側から順に、方位磁針アイコン144、道路選択アイコン145、レーダー受信感度モードアイコン146、モード選択アイコン147が表示する。また、アイコン表示領域140Bの図中右端には、現在時刻148を表示する。
【0095】
方位磁針アイコン144は、車載用電子機器100のGPSモジュール21が取得した位置情報に基づいて、北の方角を指し示す。レーダー受信感度モードアイコン146は、車載用電子機器100のマイクロ波受信器22や無線受信器23(図2を参照)の受信感度の状態を表示する。これらマイクロ波受信器22や無線受信器23の受信感度は、携帯端末200から車載用電子機器100に制御情報を送信することで設定変更することが可能である。現在時刻148は、GPSモジュール21、車両用通信部13又は携帯端末200のいずれかで生成された時刻情報を表示する。
【0096】
<<レーダースコープ画面>>
次に、レーダースコープ画面について、図6及び図7を参照しつつ説明する。なお、レーダースコープ画面のアイコン表示領域140Bは、上述した待ち受け画面と共通の表示となっているので、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0097】
レーダースコープ画面では、GPSモジュール21によって検出した自車両の現在位置が、メモリカード225に記憶されているターゲット又は特定位置などの警報対象に接近した場合に、この警報対象を地図上に表示する。上述したように、携帯端末200のメモリカード225には、大小縮尺の異なる地図情報が記録してあり、例えば、車載用電子機器100の測位精度が「車両モード」に設定されたときは、図6に示す縮尺の小さな地図151をメイン表示領域140Aに表示する。一方、車載用電子機器100の測位精度が「詳細モード」に設定されたときは、図7に示す縮尺の大きな地図151をメイン表示領域140Aに表示する。
【0098】
いずれのモードの場合も、地図151上に自車両の位置を示す自車両アイコン152を表示し、警報対象に接近した場合には、地図151上に警報対象アイコン153を表示する。例えば、図6中の「L」の文字を含む警報対象アイコン153は、自車両の進路上に設置されたループコイルの位置を示している。さらに、レーダースコープ画面では、メイン表示領域140Aの右下に、自車両が走行中の道路の法定速度154、自車両の現在速度155が表示される。
【0099】
<車載用電子機器100のその他の機能>
本実施形態に係る車載用電子機器100(これを用いた各種機能を携帯端末200で実現するためのプログラムを含む)のその他の機能について説明する。
【0100】
<<車両関連情報の共有機能>>
携帯端末200の制御部226は、車載用電子機器100側から受信した携帯端末向け情報に基づいて、当該携帯端末向け情報に対応する車両関連情報を報知するための情報を生成する。そして、制御部226は、生成した車両関連情報を、携帯端末200の無線通信部216を介して、他の携帯端末側へ送信する制御を行う。
【0101】
携帯端末200の無線通信部216は、他の携帯端末やインターネット上のデータサーバと通信可能となっており、制御部226が生成した車両関連情報を、他の携帯端末やインターネット上のデータサーバに送信することができる。これにより、携帯端末200に備えられた無線通信部213をそのまま利用して、ターゲット情報又は警報情報を、直接又は間接的に他の携帯端末と共有することが可能である。
【0102】
<<ターゲットの方向検知機能>>
マイクロ波受信器22や無線受信器23のアンテナに指向性を持たせるとともに、当該アンテナを水平面内において回転させ、ターゲットから発信されたマイクロ波、UHF、VHFの電波の方位と強度とに関する情報を取得することができる。そして、電波の方位と強度とに基づいて、ターゲットの方向を特定することが可能となり、自車両の現在位置、ターゲットの方向及び電波の強度から、ターゲットの位置を推測することができる。
【0103】
<本実施形態の作用効果>
(1)上述した本実施形態の車載用電子機器100(これを用いた各種機能を携帯端末200で実現するためのプログラム)によれば、車載用電子機器100の構成から、液晶表示装置等の表示手段及び操作スイッチ類を排除し、アンテナやセンサ等といった車両関連情報の取得手段を効果的に配置することができる。特に、表示手段を取得手段から分離することでノイズの影響を低減することができ、車両関連情報のより正確な取得が可能となる。
【0104】
また、本実施形態のプログラムを、既存の携帯端末200に適用することで、当該携帯端末200に備えられた表示部214及び操作部211を、そのまま車両関連情報の報知に用いることができ、有用な車両関連情報をユーザに提供して運転等を支援する機能を担保することが可能である。
【0105】
このように、本実施形態の車両用電子機器100は、汎用の携帯端末200に、レーダー探知機やナビゲーション装置等の機能をもたせるために必要な構成要素及びプログラムからなるので、部品及び開発コストを大幅に削減して安価に製造することができ、車両用電子機器100の一般大衆への普及を促進することが可能となる。
【0106】
(2)上述した本実施形態の車載用電子機器100によれば、一又は複数の取得手段によって取得される複数種類の車両関連情報を携帯端末200側に送信することができ、従来の車載用電子機器で行っていた各種機能を汎用の携帯端末200で実現することが可能となる。
【0107】
(3)上述した本実施形態の車載用電子機器100によれば、携帯端末200が車両関連情報(携帯端末向け情報)に基づいて生成した制御情報を、車載用電子機器100における車両関連情報の生成にフィードバックさせることができ、車両の現状に応じた適切な車両関連情報の生成が可能となる。
【0108】
(4)上述した本実施形態の車載用電子機器100によれば、携帯端末200から送信された制御情報を、車載用電子機器100における車両関連情報の生成にフィードバックするときに、車載用電子機器100のスピーカ17及び表示ランプ18が、音及び光を発して報知を行い、携帯端末200を介して提供される車両関連情報の態様が変更されることをユーザに知らせることができる。
【0109】
(5)上述した本実施形態の車載用電子機器100によれば、携帯端末200が第一車両関連情報(第一携帯端末向け情報)に基づいて生成した制御情報を、第一車両関連情報とは異なる第二車両関連情報(第二携帯端末向け情報)の生成のため、車載用電子機器100にフィードバックさせることができる。これにより、一の車両関連情報の結果を、これと異なる他の車両関連情報に反映させることが可能となる。
【0110】
(6)上述した本実施形態のように、車両関連情報の取得手段がGPSモジュール21である場合には、携帯端末200が第一車両関連情報(第一携帯端末向け情報)に基づいて生成した設定情報により、GPSモジュール21の設定を変更させることができる。これにより、GPSモジュール21に、設定変更に従った第二車両関連情報(第二携帯端末向け情報)を生成させることが可能となる。
【0111】
また、GPSモジュール21が、携帯端末200の表示部214から分離されているので、ノイズの影響を低減することができ、速度情報や位置情報のより正確な取得が可能となる。さらに、車載用電子機器100から表示手段及び操作手段を排除したことで、車載用電子機器100の大きさ、形状及び設置場所などの自由度が増大する。この結果、GPSモジュール21を構成するGPSアンテナを真上に向けて、GPS衛星からの情報を効果的に受信することができる。
【0112】
(7)上述した本実施形態のように、車両関連情報の取得手段がGPSモジュール21である場合には、携帯端末200が第一車両関連情報(第一携帯端末向け情報)に基づいて生成した補正パラメータ情報により、位置情報(第二車両関連情報)をGPSモジュール21が生成する際の補正パラメータの値を変更することができ、携帯端末200に送信される位置情報の測位精度を変更することが可能となる。
【0113】
(8)上述した本実施形態のように、車両関連情報の取得手段がGPSモジュール21である場合には、車両の速度情報(第一車両関連情報)に応じた測位精度で、車両の位置情報(第二車両関連情報)を生成することができる。これにより、車両の速度が遅いときには測位精度の高い位置情報を生成し、一方、車両の速度が速いときには測位精度の低い位置情報を生成し、携帯端末200に送信することができる。このような車両の位置情報を受信した携帯端末200は、車両の速度に応じた縮尺の地図上に、車両の速度に応じた精度で車両の位置を表示することが可能となる。
【0114】
(9)上述した本実施形態のプログラムは、携帯端末200の無線通信部216を介して、車載用電子機器100側から携帯端末向け情報を受信する制御と、携帯端末向け情報に基づいて制御情報を生成する制御と、携帯端末200の無線通信部216を介して、車載用電子機器100側へ制御情報を送信する制御と、を携帯端末200の制御部226に行わせる構成となっている。これにより、車載用電子機器100を、既存の携帯端末200に適用することが可能となり、車載用電子機器100により実行される、例えば、レーダー探知機やナビゲーション装置等の機能を、汎用の携帯端末200にもたせることができる。
【0115】
(10)上述した本実施形態のプログラムは、携帯端末向け情報に基づいて、当該携帯端末向け情報に対応する車両関連情報を報知させるための情報を生成し、車両関連情報を、携帯端末200の表示部214、スピーカ217及び表示ランプ218に報知させる制御を、制御部226に行わせる。これにより、携帯端末200に備えられた表示部214、スピーカ217及び表示ランプ218といった報知手段を利用して、車両用電子機器100が生成した車両関連情報(携帯端末向け情報)をユーザに報知することができ、レーダー探知機やナビゲーション装置等の機能を実現することが可能となる。
【0116】
(11)上述した本実施形態のプログラムは、携帯端末向け情報に基づいて、当該携帯端末向け情報に対応する車両関連情報を報知するための情報を生成し、車両関連情報を、携帯端末200の無線通信部216を介して、他の携帯端末側へ送信する制御を、制御部226に行わせる。これにより、携帯端末200に備えられた無線通信部216をそのまま利用して、他の携帯端末との間で、ターゲット情報などの車両関連情報を共有することが可能となる。
【0117】
<変更例>
本発明の車載用電子機器(これを用いた各種機能を携帯端末200で実現するためのプログラムを含む)は、上述した実施形態に限定されるものではない。
【0118】
上述した実施形態では、車両関連情報の取得手段として、GPSモジュール21、マイクロ波受信器22、無線受信器23、カメラ24、加速度センサ15、車両用通信部13を例示したが、取得手段は、これらの機器に限定されない。取得手段としては、車両関連情報を取得することが可能な機器を広く適用することができる。
【0119】
例えば、電波に基づいて車両関連情報を取得する手段として、上述したGPSのように電波自体に情報が含まれる場合と、カーロケ無線やマイクロ波など電波の有無又は状態が情報である場合とが含まれる。前者としては、上述したGPS以外に、例えば、無線LAN、Bluetoothなどにより車両関連情報を取得する手段を、車載用電子機器に追加してもよい。
【0120】
例えば、車両の走行に伴い変動する車両関連情報を取得する手段として、上述したGPSモジュール21、カメラ24、加速度センサ15、OBDIIに適合した車両通信部13を例示したが、これら以外に、例えば、車両のセキュリティ機器が取り扱う情報を取得するための振動センサ、ボンネントセンサ、傾斜センサなどの各種センサ、又はエンジンスタータが取り扱う情報を取得するための無線送受信機及び各種センサを、車載用電子機器に追加してもよい。
【0121】
上述した実施形態では、取得手段としてのGPSモジュール21、マイクロ波受信器22、無線受信器23、カメラ24、加速度センサ15、車両用通信部13を車載用電子機器100側に設けた構成を例示したが、これら取得手段の一又は複数を携帯端末が備えている場合には、携帯端末側の取得手段を利用する構成としてもよい。例えば、携帯ゲーム機、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータなどには、GPSモジュール、カメラ、加速度センサを搭載したものがあり、これらの取得手段が携帯端末200側に備えられている場合には、車載用電子機器100から省略してもよい。
【0122】
上述した実施形態では、携帯端末200に備えられた報知手段として、表示部214、スピーカ217及び表示ランプ218を例示したが、携帯端末がバイブレータを備えている場合には、このバイブレータの振動で情報を報知することとしてもよい。
【0123】
上述した実施形態では、車載用電子機器100の制御部26が携帯端末向け情報を生成することとしたが、制御部26とは別に、車両関連情報を携帯端末向け情報に変換する手段を設けてもよい。
【0124】
上述した実施形態では、車載用電子機器100のGPSモジュール21が取得した位置情報に基づいて、自車両の速度141(図5を参照)を算出する構成とした。しかし、この構成に限定されるものではなく、自車両の速度141は、車載用電子機器100の車両通信部13(図2を参照)から取得した速度情報に基づいて生成することも可能である。
【0125】
上述した実施形態では、補正パラメータ情報として、詳細モード、徒歩モード、車両モード及び飛行機モードを設定することとし、それぞれ記載した閾値でどのモードにするかを決定することとしたが、モードの種類や閾値は、これらに限定されることはない。例えば、GPSモジュールの設定として存在する「ダイナミックプラットフォームモデル」の項目の「プラットフォーム」の設定を変更することで、位置情報の測位精度等を設定変更するようにしてもよい。例えば、ダイナミックレンジ設定、スムージング設定等を変更するようにしてもよい。例えば、車両が停止している場合であっても、GPSモジュールからは、位置が変動して出力されることがある。これは、電離層や大気の状態により、電波の伝播状況が変わり、その結果、各GPS衛星からの電波の状態が変化することから、複数のGPS衛星からの電波の状況に基づいて算出される現在位置情報も変動することになり、このような位置ずれ、測位誤差が生じるからである。補正パラメータを適切に決定することにより、このような位置ずれを防止することができる。例えば、1秒間に10回の内部測位を実施してその結果に基づいて1秒間に1回、現在位置を出力するGPSモジュールにおいて、出力する現在位置を徒歩のような速度の場合には、内部測位結果の過去30回分(3秒分)を使った平均の値に基づいて現在位置を出力するようにし、車両の走行の場合には、過去10回分(1秒分)を使った平均の値に基づいて現在位置を出力するように、設定を変更するようにしてもよい。例えば、補正パラメータとして、過去何回分の平均とするかその回数や秒数を設定するようにしてもよい。また、補正パラメータ情報は、GPSモジュール21のその他の補正用パラメータとしてもよい。また、補正パラメータ情報は、GPSモジュール21の補正パラメータ情報に限らず、例えば、マイクロ波受信器22、無線受信器23、カメラ24、加速度センサ15の補正パラメータ情報としてもよい。例えば、これらの感度設定を変更する補正パラメータ情報とするとよい。
【0126】
上述した実施形態では、ターゲットの方向を特定するために、指向性を有するアンテナを水平面内において回転させる構成を例示した。しかし、この構成に限定されるものではなく、指向性を有するアンテナを複数の方向に向けて配置しておき、各アンテナの受信強度をそれぞれ計測することにより、ターゲットの位置を推測することとしてもよい。
【符号の説明】
【0127】
8 ダッシュボード
12 接続ケーブル
13 車両用通信部
15 加速度センサ(取得手段)
16 無線通信部
17 スピーカ(報知手段)
18 表示ランプ(報知手段)
21 GPSモジュール(取得手段)
22 マイクロ波受信器(取得手段)
23 無線受信器(取得手段)
24 カメラ(取得手段)
26 制御部
27 データベース
100 車載用電子機器
140A メイン表示領域
140B アイコン表示領域
141 自車両の速度
142 自車両の緯度
143 自車両の経度
144 方位磁針アイコン
145 道路選択アイコン
146 レーダー受信感度モードアイコン
147 モード選択アイコン
148 現在時刻
151 地図
153 警報対象アイコン
154 法定速度
155 自車両の現在速度
200 携帯端末
211 操作部
214 表示部
216 無線通信部
217 スピーカ(報知手段)
218 表示ランプ(報知手段)
224 メモリカードリーダ
225 メモリカード225
226 制御部
227 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、当該車両又は車両周辺に関する車両関連情報に基づいて生成した情報を、携帯端末を用いて報知させる車載用電子機器であって、
前記車両関連情報を取得し、前記携帯端末との間で情報の送受信を行うための無線通信手段を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、
前記取得した車両関連情報に基づいて生成した携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、
前記携帯端末向け情報に基づいて生成された制御情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側から受信する制御と、
前記制御情報に基づく所定の処理を実行する制御と、を行うことを特徴とする車載用電子機器。
【請求項2】
前記制御手段は、
互いに異なる二以上の種類の前記車両関連情報を取得する制御と、
各車両関連情報に基づいて生成した各携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、
各携帯端末向け情報に基づいて生成された各制御情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側から受信する制御と、
各制御情報に基づく所定の処理を実行する制御と、を行う請求項1に記載の車載用電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記所定の処理として、前記取得する情報を生成する生成部に対して前記制御情報を送信し、前記制御情報に基づいて生成された前記車両関連情報を受信し、前記車両関連情報に基づいて生成された前記携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信させる制御を行う請求項1又は2に記載の車載用電子機器。
【請求項4】
前記車載用電子機器が、報知手段を備え、
前記制御手段は、前記制御情報に基づいて、前記所定の処理を行う旨の報知を前記報知手段に実行させる制御を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の車載用電子機器。
【請求項5】
前記制御手段が、互いに異なる第一及び第二車両関連情報を取得可能であり、
前記制御手段は、
前記第一車両関連情報を取得する制御と、
前記第一車両関連情報に基づいて生成した第一携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、
前記第一携帯端末向け情報に基づいて生成された制御情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側から受信する制御と、
前記所定の処理として、前記取得する情報を生成する生成部に対して前記制御情報を送信するとともに、前記制御情報に基づいて生成された前記第二車両関連情報を前記生成部から取得し、前記第二車両関連情報に基づいて生成した第二携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の車載用電子機器。
【請求項6】
前記制御情報が、GPSモジュールの設定情報であり、
前記制御手段は、前記所定の処理として、前記携帯端末側から受信した前記設定情報に基づいて、前記GPSモジュールの設定を変更させる処理を実行する請求項5に記載の車載用電子機器。
【請求項7】
前記設定情報は、前記GPSモジュールが、GPS衛星から受信した情報に基づいて前記車両の位置情報を生成するための補正パラメータ情報を含む請求項6に記載の車載用電子機器。
【請求項8】
前記GPSモジュールが、前記車両の速度情報及び位置情報を取得可能であり、
前記制御手段は、
前記GPSモジュールから前記車両の速度情報を取得する制御と、
前記車両の速度情報に基づいて生成した第一携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、
前記第一携帯端末向け情報に基づいて生成された前記補正パラメータ情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側から受信する制御と、
前記所定の処理として、前記GPSモジュールに前記補正パラメータ情報を送信するとともに、前記補正パラメータ情報に応じた測位精度で生成された前記車両の位置情報を前記GPSモジュールから受信し、当該車両の位置情報に基づいて生成した第二携帯端末向け情報を、前記無線通信手段を介して、前記携帯端末側へ送信する制御と、を行う請求項7に記載の車載用電子機器。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の車載用電子機器との間で情報の送受信を行う前記携帯端末のコンピュータに所定の機能を実現させるプログラムであって、
前記携帯端末の無線通信手段を介して、前記車載用電子機器側から前記携帯端末向け情報を受信する制御と、
前記携帯端末向け情報に基づいて前記制御情報を生成する制御と、
前記携帯端末の無線通信手段を介して、前記車載用電子機器側へ前記制御情報を送信する制御と、を前記コンピュータに行わせることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
前記携帯端末向け情報に基づき、警報を行うか及びいずれの警報を行うかを判定し、当該判定結果に基づき前記携帯端末の報知手段に警報を報知させる制御を、前記コンピュータに行わせる請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記携帯端末向け情報に基づいて、当該携帯端末向け情報に対応する前記車両関連情報を報知させるための情報を生成し、前記車両関連情報を、前記携帯端末の報知手段に報知させる制御を、前記コンピュータに行わせる請求項9又は10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記第一携帯端末向け情報に基づいて、前記車両の速度情報に応じた前記補正パラメータ情報を生成する制御と、
前記第二携帯端末向け情報に基づいて、前記車両の位置情報の測位精度に応じた縮尺の地図情報を表示するための情報を生成し、前記縮尺の地図情報を、前記携帯端末の表示手段に表示する制御を、前記コンピュータに行わせる請求項11記載のプログラム。
【請求項13】
前前記車両関連情報に基づく情報を、前記携帯端末の無線通信手段を介して、他の携帯端末側へ送信する制御を、前記コンピュータに行わせる請求項9〜12のいずれか1項に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−72683(P2013−72683A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210501(P2011−210501)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】