説明

車載用電子機器

【課題】 スイッチ本体の設置数等が変更になった場合でも、ケース本体は別の種類の装置のものと兼用できること
【解決手段】 車載用電子機器10は、ルームミラータイプのレーダー探知機であり、トップケース13の前面にミラー部14を設け、その右端側にスイッチ部16の操作面を露出させる。スイッチ部は、ケース本体11内に実装したタクトスイッチ21と、トップケースに装着するスイッチ操作板22と、そのスイッチ操作板の表面を覆うカバーフィルム23を備える。異なる型式の車載用電子機器10であって、機能等の相違からスイッチの設置数や設置位置を変える場合、スイッチ部の構成要素の一部または全部の形状等を替えるだけで対応でき、ケース本体は兼用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ等のマンマシンインタフェースを備えた車載用電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ルームミラーは、バックミラーとも称され、運転者の後方の視野を確保するために自動車の車内前方(フロントガラスの上部中央付近)に設置される。これにより、運転者は、前方を見つつ後方・後側方を確認することができる。そして、ルームミラーは、車両に設けられているルームミラーに後付けで取り付けるタイプのものがある。この種の後付けタイプのルームミラーは、横幅を長くしたり、ミラーの曲率等を工夫して後方の視野を広くしたりするといったミラー本来の機能を向上したものが昔から販売されている。さらに、最近の後付けタイプのルームミラーは、単に後方の視野を確保するものだけでなく、ミラーの一部の領域に表示装置を設け、その表示装置に運転時に必要な各種の情報を表示する機能を備えたものがある。この必要な情報としては、例えば、車速などの走行している自動車の状態,現在時刻,現在位置,車両速度測定装置等の目標物への接近報知,緊急車両の接近報知,後方車載カメラの画像等、各種のものがある。このように表示装置を備えたルームミラーは、一種の車載用電子機器となる。
【0003】
このように、ルームミラーに表示装置を設け、各種の情報を表示するようにした車載用電子機器は、その表示された情報を見るための運転者の視線の移動が少なくて済むので、安全運転に有効である。また、表示する情報として、例えば、“車両速度測定装置への接近”とした場合、その速度測定装置の存在を運転者に知らせることで、運転者が知らず知らずのうちに速度を出しすぎてしまうのを予防することに貢献している。特に、車両速度測定装置は、一般的に速度を超過しやすい場所等に設置されていることが多いため、危険性のある場所で、運転者に対して速度超過への注意を喚起することができる。このように、こうした車両用警報機能を備えた車載用電子機器は、安全運転に寄与している。また、後方車載カメラの場合、車載用電子機器のミラー部に映っている後方の視野と、ミラーの死角になる後方車載カメラで撮像した映像を同時に並べてみることができ、車両後方の状況をより正確に漏れなく見ることができ、安全運転に寄与できる。このような後付けのルームミラータイプの車載用電子機器としては、例えば、特許文献1に開示された発明がある。
【0004】
また、ルームミラータイプ以外の車両速度測定装置から送出されるマイクロ波を検知したり、車両速度測定装置の位置情報を記憶保持しておき、GPSにより検出した自車の位置から自車が車両速度測定装置に接近した場合に、車両速度測定装置に接近していることを知らせたりする速度測定装置への接近警報を報知する速度測定装置接近警報報知機能を備えた車載用電子機器としては、特許文献2、3、4等に開示されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−335410号公報
【特許文献2】特開2007−285858号公報
【特許文献3】特開2010−47202号公報
【特許文献4】特開2009−290846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この種の車載用電子機器では、使用する機能・動作モードの設定を行ったり、スピーカのボリュームの調整を行ったりするなど、運転者等のユーザが車載用電子機器に対して操作を行う必要がある。係る操作は、リモコンを用いて行われることが多い。しかし、係る場合、リモコンを別途保管し、携帯する必要があり煩雑である。
【0007】
一方、リモコンに替えて車載用電子機器のケース本体側にスイッチ部を設けることも考えられる。その場合、ユーザはそのスイッチ部に対してタッチ等の操作をすることで各種の設定等が行えるようになり、リモコンの保管等も不要となる。しかし、車載用電子機器は、多品種であり、使用可能な機能等により、必要となるスイッチの数、スイッチの形態、配置レイアウト等も変わる。そのため、ケース本体側にスイッチ部を一体的に設けた場合、スイッチレイアウト等が異なる製品ごとに、ケース本体用の金型を製造し、その金型を用いて係るケース本体を製造することになる。その結果、金型の製造・保管が煩雑になるばかりでなく、異なる製品ごとにケース本体を製造・保管しなければならず、製造コスト・保管・管理コストが増すという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明に係る車載用電子機器は、(1)スイッチ本体とそのスイッチ本体からの信号に基づき動作する電子回路を内蔵するケース本体と、前記ケース本体の表面に取り付けられたスイッチ操作板と、そのスイッチ操作板の表面に装着されるカバーフィルムと、を備え、前記スイッチ操作板は、前記スイッチ本体に対向する位置に、外部からの力を受けて変位する操作ボタン部を有し、その操作ボタン部の変位に伴い前記スイッチ本体の接点がON/OFFするように構成した。
【0009】
スイッチ本体は、実施形態ではタクトスイッチ21に対応する。ケース本体は、実施形態では、トップケースとリアケースで前後に2分割したものを組み合わせて形成しているが分割する数は任意である。また、本実施形態では、最終的に1つの筐体でケース本体が構成されているが、複数の筐体から構成されていてもよく、その場合に、スイッチ本体が組み込まれる筐体とそのスイッチ本体の操作に基づいて動作する電子回路が組み込まれる筐体は別体となっていても良い。
【0010】
スイッチ本体と、スイッチ操作板と、カバーフィルムとでスイッチ部が構成できる。車載用電子機器の種類・型番の変更に伴い、必要とするスイッチの数が変更される場合、ケース本体はそのまま変更せずに使用し、スイッチ部の構成を変更するだけで対応できる。よって、異なる種類の車載用電子機器間でケース本体の兼用・共通化ができるので、コスト削減ができると共に、金型の再製造が不要となるので、短期間での製造にも対応できる。すなわち、例えば実施形態で示すように、縦一列で6個のスイッチ本体(タクトスイッチ21)が並んでいる製品がすでに存在している場合において、スイッチ本体の数を5以下に減らす場合には、使用するスイッチ本体に対向する箇所に操作ボタン部を有するスイッチ操作板を用意し、それを従前のケース本体に組み込むだけで、異なる製品が製造できる。カバーフィルムは、スイッチ操作板の表面を覆い閉塞する機能を備え、さらに、フィルムにデザインを印刷することで、スイッチ本体の位置を示し、ユーザに知らせることができる。また、スイッチ本体の設置位置を変えた場合でも、スイッチ操作板の取付範囲内であってケース本体の開口された箇所、つまり、操作ボタン部の変位によりスイッチ本体の接点がON/OFFできるような位置であれば対応できる。
【0011】
(2)前記スイッチ本体に隣接して発光部を設け、前記ケース本体と前記スイッチ操作板の前記発光部に対向する領域は開口部が形成され、その開口部を介して前記発光部から発光された光が前記カバーフィルムを照射するようにすると良い。発光部は、実施形態ではLED26に対応するが、発光体としては任意のものが用いられる。このようにすると、スイッチ本体の近傍位置に対向するカバーフィルムのフィルム部位が照射されるため、運転者等のユーザは、スイッチの位置がわかり、スイッチ操作が容易に行える。また、カバーフィルムは、例えば、透明の樹脂フィルムに印刷の濃淡や印刷のパターン・インクの種類等をかえることで光を透過する部分と透過しない部分を形成するとよい。カバーフィルムには例えば非透過の部位に囲まれた透過する部位として、または、透過部位に囲まれた非透過の部位として、文字・図形等のデザインを印刷したり、半透過のフィルム上に文字・図形等のデザインを印刷したりすると、発光体をすることでその内容が夜間でもよく見えて視認でき、操作すべきスイッチ位置を特定しやすくなる。
【0012】
(3)前記ケース本体内には、表示装置を備え、その表示装置と前記発光部が同一の基板上に配置され、その基板上の前記表示装置と前記発光部の間に、遮光部材を配置するとよい。表示装置と発光部を備え、それらが同一の基板上に配置される場合には、互いの光が相手側に回り込むと見えづらくなるとともに、それぞれの表示の目的を阻害する(例えば、発光部が消灯しているにもかかわらず、表示装置の光が発光部に回りこんで発光部が点灯しているかのようにみえる)という問題を生じる。そこで、本発明のように、両者の間に遮光部材を配置、係る回り込みを阻止することで、それぞれ綺麗な発光状態とすることができるとともに、それぞれの表示の目的を阻害することがない。もちろん、表示装置と発光部を備えた車載用電子機器の場合、全てにこのような遮光部材を配置する必要性はなく、(1)や(2)の発明において遮光部材の無いタイプの車載用電子機器を実現することも妨げない。
【0013】
(4)前記遮光部材は、弾性体から構成し、前記スイッチ操作板の付勢に伴い、そのスイッチ操作板が取り付けられた前記ケース本体の取付面が撓んだ際に、前記ケース本体が前記遮光部材に接触するように構成するとよい。発光部は、スイッチ本体に近接して配置されることから、操作ボタン部も、発光部や表示装置の近くに存在する。そして、操作ボタン部を押圧すると、それに伴いケース本体の取付面もケース本体の内側に向けて撓む。よって、係る場合には、ケース本体と内部の部品等が接触するおそれがあるが、遮光部材を適宜の厚さに形成し、当該部品等よりも先に遮光部材に接触することで部品等が損傷するおそれを可及的に抑制できる。さらに、遮光部材を弾性体から構成することで、遮光部材に接触するケース本体へのダメージも抑制できる。これらの効果と(3)の効果とを1の遮光部材によって実現できることから、部材のコストを下げることができるとともに特に組み立てコストを削減することができる。
【0014】
(5)前記スイッチ操作板は、平面矩形状であって前記ケース本体に対して固定ネジにて固定され、前記操作ボタン部は、前記スイッチ操作板の所定位置に片持ち支持状で連結され、その片持ち支持で連結されている側に取り付けられる前記固定ネジは、前記平面矩形状の一辺の中央側に寄せた位置に配置するとよい。操作ボタン部が片持ち支持状に構成されている場合、操作ボタンを押圧すると、スイッチ操作板の連結された側の辺が持ち上がろうとして撓むおそれがある。そこで、中央側に寄せた位置で固定ネジを留めておくことで係る浮き上がりを防止できる。
【0015】
(6)前記ケース本体の前記スイッチ操作板が取り付けられる領域は、そのスイッチ操作板の外周囲形状よりも小さい開口部が形成され、前記スイッチ本体は、その開口部に対向するようにすると良い。このようにすると、開口部の範囲内でスイッチ本体の設置レイアウトを変更できる。
【0016】
(7)前記スイッチ操作板に対向する前記ケース本体内には、スイッチ本体以外の入力機器及びまたは出力機器を配置し、前記カバーフィルムの前記入力機器及びまたは出力機器に対向する部位には、その存在がわかる印刷を施すようにするとよい。スイッチ本体以外の入出力機器を配置することで、対応可能な装置のバリエーションが膨らむ。入力機器としては、例えばリモコン受信部があり、出力機器としてはリモコン送信部や発光部等がある。
【0017】
(8)前記ケース本体の外側には、車両のルームミラーに前記ケース本体を装着するための固定部材が設けられ、その固定部材が設けられた面と反対側の前記ケース本体の表面には、ミラー部と、前記スイッチ操作板が取り付けられるようにすることである。車載用電子機器は、各種のものに用いられるが、例えば、ルームミラーに取り付けるタイプのものに適用できる。
【0018】
スイッチ操作板,操作ボタン部,カバーフィルムからなるスイッチ部の設置位置は任意であるが、特にケース本体の外周に接する位置に当該スイッチ部を設けるとよい。このようにするとスイッチ操作がしやすい。
【0019】
また、表示装置を備えた車載用電子機器では、表示装置とケース本体の外周との間にスイッチ部を設けるとよい。また、ミラー部を備えた車載用電子機器では、ミラー部とケース本体の外周との間にスイッチ部を設けるとよい。このようにすると、ケース本体の外周側からスイッチ部を操作するときに、表示装置やミラー部に手が触れてこれらが汚れることを防止できる。
【0020】
また、ケース本体のスイッチ部を設置する面の形状が、矩形状等の細長なものの場合、特にスイッチ部はケース本体の長手方向の外周部に接する位置に設けるとよい。すなわち、操作ボタン部が容易に操作できかつ外部からの力を受けて変位するためには、ある程度の幅が必要になるが、長手方向の外周部に接する位置であれば、本来の機器の機能(例えば表示機能)を妨げるおそれを軽減しつつ、押しやすいスイッチ部を設けることができる。この場合、短手方向の全域に渡ってスイッチ部を設けるとよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、スイッチ本体の設置数等が変更になった場合でも、それに合わせてスイッチ操作板及びまたはカバーフィルムを変更するだけでよく、ケース本体は別の種類の装置のものと兼用できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る車載用電子機器の好適な一実施形態を示す斜視図である。
【図2】その正面図である。
【図3】その側面図である。
【図4】その平面図である。
【図5】その分解斜視図である。
【図6】ミラー部並びにカバーフィルムを取り外した状態を示す斜視図である。
【図7】図6の状態からカバーフィルムの固定用の両面テープを取り外した状態を示す正面図である。
【図8】図7の状態からスイッチ操作板等を取り外した状態を示す正面図である。
【図9】図7の状態からスイッチ操作板を取り外した状態を示す拡大斜視図である。
【図10】(a)はスイッチ操作板を示す正面図であり、(b)はその平面図である。
【図11】(a)はスイッチ操作板を示す背面図であり、(b)はその左側面図である。
【図12】(a)はスイッチ操作板を示す斜視図であり、(b)はその断面図である。
【図13】トップケースを取り外した状態を示す正面図である。
【図14】リアケースを取り外した状態を示す背面図である。
【図15】変形例を示す図である。
【図16】変形例を示す図である。
【図17】変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明に係る車載用電子機器の好適な一実施形態の全体斜視図を示しており、図2はその正面図、図3はその側面図、図4はその平面図、図5はその分解斜視図をそれぞれ示している。この実施形態の車載用電子機器は、車両に標準装備されているルームミラーに取り付けるルームミラータイプのレーダー探知機である。
【0024】
本実施形態の車載用電子機器10は、従来のこの種の装置と同様に、偏平で細長なケース本体11の内部に電子機器を構成する各種の装置・部品を組み込む。ケース本体11は、薄型で細長な前面開放したリアケース12と、そのリアケース12の前面開放部を閉塞するトップケース13とを備え、両ケース12,13の前後端面同士を突き合わせた状態で、リアケース12側より装着したネジを締結することで一体化する。
【0025】
リアケース12の背面中央側の上下には、後方に突出するように車両に標準装備のルームミラーへの固定用クランプ部15を設けている。この固定用クランプ部15は、リアケース12内に収納されたコイルスプリングにより、一対の上下の固定用クランプ部15の幅がせくなる方向に付勢されている。これにより、この上下の固定用クランプ部15にて標準装備のルームミラーを上下から挟み込むことで、車載用電子機器10をルームミラーのミラー面側に固定することになる。
【0026】
一方、トップケース13の前面のほぼ全面に、ミラー部14を装着する。そして、トップケース13の右端側には、スイッチ部16の操作面が露出するようにしている。このようにスイッチ部16をケース本体11に設けることで、リモコンによる操作並びにそのリモコンの保管・管理が不要となる。さらに、スイッチ部16の詳細な構成は後述するが、図5に示すように、スイッチ部16は、ケース本体11内に実装したタクトスイッチ21と、トップケース13に装着するスイッチ操作板22と、そのスイッチ操作板22の表面を覆うカバーフィルム23を備えて構成される。よって、これらのタクトスイッチ21,スイッチ操作板22,カバーフィルム23の一部または全部の部品の形状・レイアウト構成を変えても、ケース本体11の形態に変更を要しない。つまり、異なる型式の車載用電子機器10であって、機能等の相違からスイッチのボタン数を変更したり、レイアウトを変えたり、さらには、リモコンの受光部や、ランプなどの発光部などを設けるようなスイッチ部16の機能・構成を変更する必要を生じても、リアケース12及びトップケース13等は兼用することができる。
【0027】
図6は、車載用電子機器10(トップケース13)から、ミラー部14とカバーフィルム23を取り除いた状態を示す斜視図であり、図7はその状態からさらにカバーフィルム23を取り付けるための両面テープ24を取り除いた状態を示す正面図である。図8は、図7の状態からスイッチ操作板22並びにスイッチ操作板22用の固定ネジ25も取り除いた状態、すなわち、トップケース13を示す正面図である。さらに図9は、図7の状態からスイッチ操作板22を取り除いた状態を示す拡大斜視図である。
【0028】
図6,図7に示すように、トップケース13は、リアケース12と略同一の平面形状を有する細長で扁平な外形状をとり、さらに外周囲を囲むように前方に突出する側壁13aを有すると共に、その前面の右端側所定位置に上下方向に延びる仕切り壁13cが形成される。これにより、その側壁13aに囲まれるように前面側は底浅な凹所が形成され、仕切り壁13cの左側の空間がミラー部14を装着するための第1凹所13bとなり、仕切り壁13cの右側の空間がスイッチ部16を組み込むための第2凹所13dとなる。
【0029】
そして、第1凹所13bの底面所定位置には、両面テープ18が貼付けられており、この両面テープ18を用いてミラー部14を第1凹所13b内すなわちトップケース13に貼付け固定する。また、第1凹所13bの右側端(仕切り壁13c近傍)には、矩形状の開口部13eを設けている。この開口部13e内に、前面に表示パネル17aを備えた表示パネルモジュール17が配置される。後述するように、この表示パネルモジュール17は、リアケース12側に固定される。
【0030】
一方、ミラー部14は、ガラス板の表面または裏面に銀・アルミ・クロムなどの金属膜を蒸着して鏡面部をハーフミラー化して形成する。このトップケース13にミラー部14を装着した際に、ケース本体11に実装した表示パネル17aに対向するミラー部14の部位は金属膜を蒸着して半透明な窓部14aを設ける。これにより、ミラー部14を第1凹所13b内に取り付けた場合には、その窓部14aに表示パネル17aが対向する。なお、表示パネル17aに対向するミラー部14の部位を除くミラー部14の裏面には表示パネル17aの表示領域以外の内部が見えない様に黒印刷等を施すと良い。
【0031】
表示パネル17aは、例えばLCD・有機EL等から構成される。そして、非表示(表示パネル17aに対する電源がOFF)の時は、表面が黒色の反射板のように機能するものを用いる。これにより、表示パネル17aが発光しているときは、表示された文字・画像等の所定の情報が窓部14aを介して外部から視認でき、表示パネル17aの電源がOFFの時は、表示パネル17aがミラー(「ハーフミラー」を含む、以下同じ)の一部となり、窓部14aの部分も含めてミラー部14の全面がミラーとして機能する。
【0032】
トップケース13の第2凹所13dには、上下に延びる帯状の開口部13fが形成される(図5等参照)。この開口部13fを介してケース本体11内に収納されたタクトスイッチ21等が露出するようになる。さらに第2凹所13dの内周面形状は、スイッチ操作板22の外周面の寸法形状と略符合しており、この第2凹所13d内にスイッチ操作板22が綺麗に収納される。そして、スイッチ操作板22の前面に、平面ロ字状の両面テープ24が貼り付けられ(図5,図6参照)、この両面テープ24を介してカバーフィルム23がスイッチ操作板22の前面に貼り付けられて固定される。
【0033】
スイッチ操作板22は、図10〜図12に示すように、平板状のベース板22aの所定位置に矩形状の小開口部22bを設け、その小開口部22b内に、平面コ字状の操作ボタン部22cを配置する構造を基本構成としている。本実施形態では、タクトスイッチ21を上下に6個配置したレイアウトとしているため、小開口部22bは、そのタクトスイッチ21に合わせて上下方向に等間隔で6個(1列)形成している。操作ボタン部22cは、上下に平行に配置された一対のアーム22dと、そのアーム22dの左先端同士を連結する連結バー22eと、その連結バー22eの後面中央に後方に向けて突出する突起22fを備えている。操作ボタン部22cは、一対のアーム22dと連結バー22eにて平面コ字状に形成され、アーム22dの右先端が小開口部22bの内周面に連結されている。つまり、各操作ボタン部22cは、片持ち支持状でベース板22aに連結される。換言すると、操作ボタン部22cは、矩形状の部材の中央部をくりぬいた形状としている。よって、上下に延びる連結バー22eを後方に向けて(ケース本体11内に向けて)押すと、操作ボタン部22cは右先端を支点としてアーム22dが撓み、連結バー22eひいてはその裏面に設けられた突起22fが後方に変位する。連結バー22eに対する付勢力を解除すると、アーム22dの弾性復元力により、アーム22dの左先端が元の基本位置に復帰する。これに伴い、連結バー22e,突起22fも前方に移動し、基本位置に復帰する。
【0034】
そして、スイッチ操作板22を第2凹所13d内に設置した状態で、各突起22fがタクトスイッチ21に対向するようにしている。これにより、ユーザから押圧された操作ボタン部22c(連結バー22e)の裏面に配置されたタクトスイッチ21がONになり、当該押圧を解除するとそのタクトスイッチ21がOFFになる。
【0035】
さらに、スイッチ操作板22は、4つの固定ネジ25により、トップケース13に固定される。つまり、スイッチ操作板22の所定位置に当該固定ネジ25の装着用の貫通孔(ばか穴)22hを形成するとともに、対応するトップケース13の第2凹所13dの所定位置には、ネジ穴13gを形成する。スイッチ操作板22を第2凹所13d内に挿入した状態では、貫通孔22hとネジ穴13gとは同軸に位置するため、それぞれの貫通孔22h側より固定ネジ25を挿入し、その固定ネジ25をネジ穴13gと締結することでスイッチ操作板22を固定する。このとき、本実施形態では、左側の2つの固定ネジ25は、スイッチ操作板22の上下両端(頂点)近傍位置で留めるようにしたが、右側の2つの固定ネジは、上下方向の中央に寄せるようにしている。これにより、操作ボタン部22c(連結バー22e)が押された際に、スイッチ操作板22(ベース板22a)が撓むのが抑制される。つまり、操作ボタン部22c(連結バー22e)が押下されると、その力がアーム22dを経由してベース板22aの右側端に伝わる。そのため、係る右側端が上記の押下の方向、すなわち、後側に付勢される。そこで、右側の固定ネジ25の装着位置を前後方向の中央に寄せることで、ベース板22aの右側端中央部位がトップケース13にしっかりと固定され、後側に撓むのが抑制できる。
【0036】
また、スイッチ操作板22のベース板22aの裏面の上下端中央には、筒状の突片22jを設けており、この突片22jがトップケース13の第2凹所13dに設けた位置決め穴13jと符合し、スイッチ操作板22を第2凹所13d内に挿入した際に位置合わせ並びに仮固定がなされる。
【0037】
さらに、タクトスイッチ21の右隣には、LED26を設置している。このLED26の設置位置は、各操作ボタン部22cの中央にしている。つまり、LED26は、一対のアーム22dと連結バー22eとで囲まれた矩形状の空間の略中央に設定される。よって、LED26の前方は、トップケース13の開口部13fと、スイッチ操作板22の小開口部22a(操作ボタン部22cの中央の空間)の領域が位置しているので、LED26が発光した場合、その光はカバーフィルム23の裏面に照射される。
【0038】
このLED26は、例えばタクトスイッチ21の押圧操作に対応して点灯するようにしても良いし、他のスイッチ操作等により常時点灯するようにしても良いし、さらに車載用電子機器10の動作中は常時点灯するようにしても良い。押圧操作に対応して点灯する場合には、オフディレイタイマを用いて押圧解除後も一定時間点灯を継続するようにすると良い。また、LED26の点灯制御は、車載用電子機器10の状態、例えばタクトスイッチ21の操作に基づいて起動する装置の動作・状態に応じて切り替えるものでも良い。一例を示すと、例えばモード切替のスイッチ操作があった場合に、現在のモードの状態に合わせて点灯・非点灯の切替や、発光する色の切替をすることなどがある。
【0039】
カバーフィルム23は、帯状のフィルムシートからなり、表面に所定の印刷が施されている。カバーフィルム23は、例えば、透明の樹脂フィルムに印刷の濃淡や印刷のパターン・インクの種類等をかえることで光を透過する部分と透過しない部分を形成するとよい。カバーフィルムには例えば非透過の部位に囲まれた透過する部位として、または、透過部位に囲まれた非透過の部位として、文字・図形等のデザインを印刷したり、半透過のフィルム上に文字・図形等のデザインを印刷したりすると、LED26を点灯したときに、デザインを綺麗に見せることができる。特に夜間において、その効果は顕著となる。図では、各操作ボタン部22cに対向するエリアを区切るように略四角形の枠を形成し、運転者に押すべき場所が容易にわかるようにしている。
【0040】
さらに、図示省略するが、その枠内に、操作ボタン部22cの押下、すなわち、タクトスイッチ21の押下に伴い動作・実行されるスイッチ機能を表す文字・図形等を印刷しておく。タクトスイッチ21のボタンの数・配置レイアウトの変更に伴い、上記の枠等のデザインも合わせて変更することで対応でき、ボタンの数・配置レイアウトは変わらなくてもタクトスイッチ21の機能が異なる場合には、タクトスイッチ21,スイッチ操作板22はそのまま兼用して使用しつつカバーフィルム23のデザインのみ変更することで対応できる。
【0041】
また、カバーフィルム23の押下箇所を示すデザインは、図示するような枠を形成するのではなく、押下する領域と周囲の領域で色或いは濃淡を変えたり、背景色は周囲と同じにしつつ、押下する位置に文字・図形のみを記載したりするなどの他、各種の態様を採ることができる。さらに、必ずしもタクトスイッチ21ごとに枠を囲むなど、各領域が1個ずつ区別してわかるように示すものに限る必要もなく、例えば、スピーカの音量を増加させるためのタクトスイッチ21とスピーカの音量を減少させるためのタクトスイッチ21を上下に並べて配置した場合には、それら2つを囲むように1つの枠を記載するデザインを採ることもできる。
【0042】
上記の例では、タクトスイッチ21の設置数・設置位置の変更に対応して、スイッチ操作板22の構造やカバーフィルム23の印刷で材を変更することを説明したが、本発明はこれに限ることはなく、タクトスイッチ21の一部をリモコン受光部等のスイッチ以外の部品に変更することにも対応できる。この場合、当該リモコン受光部に対向するスイッチ操作板22の箇所は小開口部を設けて光が通過しやすいようにし、カバーフィルム23の対応する位置は、その位置がリモコン受光部であることが理解しやすいようなデザインを印刷することになる。
【0043】
このようにリモコン受光部を設ける構造は、ボリューム調整その他の頻繁に行う設定用のスイッチをスイッチ部16としてケース本体11側に設け、初期設定時その他使用頻度が低い機能設定は、リモコン操作により行うというように使用する機能に分けても良いし、リモコン操作の方が良いというユーザのために、スイッチ部16による設定とリモコン操作に基づく設定のいずれもができるようにしても良い。さらに、リモコン受光部以外にもランプ等の発光部やその他の各種のものが設置できる。
【0044】
次にケース本体11内に収納される各種の部品その他の構造について説明する。まず、図13は、トップケース13を取り外した状態を示す正面図である。また、図14は、リアケース12を取り外した状態を示す背面図である。正面側から見た場合、図13に示すように、リアケース12の左側にスピーカ27を配置し、リアケース12の中央にメイン基板28を配置し、リアケース12の右側にサブ基板29を配置している。スピーカ27は、ネジ31によりリアケース12に固定し、サブ基板29もネジ32によりリアケース12に固定する。一方、メイン基板28は、ネジ33によりトップケース13に固定する。もちろん、メイン基板28に形成される回路と、サブ基板29に形成される回路は、電気的に接続されており、電源供給や信号の送受が行えるようになっている。
【0045】
メイン基板28には、GPS受信ユニット35,マイクロ波受信ユニット36,それら各ユニットからの信号に基づきスピーカ27や表示パネル17aを用いて行う警報の有無並びに警報内容を決定する制御部(CPU)、リチウム電池37,DCジャック38(上端所定位置),電源スイッチ39(下端所定位置)その他の電源回路等を備えている。電源スイッチ39は、スライドスイッチにより実現している。
【0046】
一方、サブ基板29は、図13に示すように、表示パネルモジュール17と、タクトスイッチ21と、LED26を備え、それらを動作するための表示制御部,スイッチ制御部並びにLED制御部等を備える。さらにこのサブ基板29には、その裏面側にマイクロSDカード用スロット40を備える。マイクロSDカード用スロット40は、リアケース12の右側面の上下方向略中央部位に設けられたスロット口12aに臨むようしている。また、マイクロSDカード用スロット40は、タクトスイッチ21やLED26の裏面側に位置するレイアウトとなっている。
【0047】
さらに本実施形態では、前面側所定位置、すなわち表示パネルモジュール17とタクトスイッチ21との間に、帯状のクッション部材30を設けている。このクッション部材30は、左右の幅が4mmであり、裏面に両面テープを貼りつけて固定するものであり、適度な弾性を有している。クッション部材30の幅を4mm(数ミリ以上とするとよい)とすることで、貼付け作業が容易に行うことができるとともに、十分な遮光特性を得ることができる。操作ボタン部22cが押下されることに伴いスイッチ操作板22が奥側に押されると、トップケース13が奥側に押し込まれ、ミラー部14と表示パネル17aが接触しようとするが、本実施形態では仮にトップケース13が奥側に撓んだとしてもそこにクッション部材30があるので、そのクッション部材30に接触してそれ以上撓むのが抑止され、ミラー部14と表示パネル17aの接触が抑止され、接触に伴う損傷も防止できる。特に、操作ボタン部22cではなく、間違って操作ボタン部22cよりも左側のベース板22aの部位が押下されると、クッション部材ないと上記問題が顕著に生じるが、本実施形態では係るベース板22aの左側の領域の後にクッション部材30が設けられているので問題はない。さらに、係るミラー部14と表示パネル17aの接触に限らず、トップケース13が大きく撓むことにより、ミラー部14が両面テープ18から剥離したり、各部材のがたつき・損傷を招いたりするおそれもあり好ましくないが、クッション部材30を設けることで、係る事態も発生しない。
【0048】
さらに、クッション部材30は、上下方向に延びて上端近傍から下端近傍に至るまで配置している。そして、クッション部材30はある程度の厚み(例えば数ミリ)を有しているため、LED26からの光が表示パネル17a側に漏れるのが抑止される。また、同様に表示パネル17aから発光される光が、LED26側に漏れるのが抑止される。つまり、クッション部材30は、遮光部材としても機能する。よって、表示パネル17aの表示内容と、LED26の発光状態が正しく伝わる。
【0049】
上述した実施形態では、車載用電子機器として、ルームミラータイプのレーダー探知機に適用したものについて説明したが、本発明はそれに限ることはなく、各種の車載用電子機器に適用できる。一例としては、図15〜図17に示すように、ダッシュボード上等に設置されるタイプのレーダー探知機に適用することできる。
【0050】
このダッシュボード設置タイプのレーダー探知機からなる車載用電子機器10′について簡単に説明する。図15は、その全体斜視図を示しており、ケース本体11′は、前後に分割されたリアケース12′とトップケース13′とを組み合わせて構成される。また、このケース本体11′は、ボールジョイント構造により支持台44上で3次元方向に回転移動自在かつ任意の位置でその姿勢が保持されるように連結され、その支持台44を介してダッシュボード上に設置される。リアケース12′の右側面には、マイクロSDカード用のスロット口12′aが形成される。ここでは、マイクロSDカード45が、スロット口12′aに装着されている。
【0051】
車載用電子機器10′は、トップケース13′の前面の大部分の領域に、表示パネル17aを配置し、前面右側にスイッチ部16を設ける。スイッチ部16′は、最前面にカバーフィルム23′を貼り付ける。この例では、2×3のマトリクス状にタクトスイッチ21を設けたので、カバーフィルム23′に印刷するデザインもそれに合わせた枠等を形成している。
【0052】
図16は、カバーフィルム23′を取り外し、スイッチ操作板22′が露出した状態を示しており、図17は、さらにその状態からスイッチ操作板並びにトップケースを取り外してタクトスイッチ21等が露出した状態を示している。
【0053】
スイッチ操作板22′は、矩形のベース板22′aの所定の6カ所に小開口部22′bを設け、各小開口部22′b内に、操作ボタン部22′cを設けた構成としている。操作ボタン部22′cは、小開口部22′bの内周面の下面に対して片持ち支持されている。つまり、左右に一対のアーム22′dを設け、その下端を小開口部22′bの内周面に連結し、一対のアーム22′dの上方部位で連結バー22′eで連結される。この例では、連結バー22′eの上方を凹状にくりぬいており、その凹状にくりぬいた部分にLED26が位置するレイアウトとしている。これにより、操作ボタン部22′cは、平面コ字状ではなく、平面H状となる。また、連結バー22′eの裏面側には、突起が設けられており、その突起がタクトスイッチ21に対向するように配置される。図17に示すように、タクトスイッチ21の上側にLED26を配置する構成を採ったため、上述したように操作ボタン部22′cの平面形状をH状にした。
【0054】
図17に示すように、サブ基板29′の前面側に表示パネルモジュール17(表示パネル17a),タクトスイッチ21,LED26等を実装し、サブ基板29′の裏面側に所定の制御回路を設けている。そして、サブ基板29′の前面所定位置値、つまり、表示パネル17aとLED26の間に、クッション部材30を設けている。このクッション部材30は、表示パネル17a,LED26相互間での遮光部材としての機能も兼ねている。さらにサブ基板29′の裏面には、マイクロSDカードユニット40を設置している。さらにまた、図示省略するが、このサブ基板29′の奥に、メイン基板を配置している。つまり、この例では、リアケース12′内に、メイン基板、サブ基板29′を積層して配置する構成を採っている。
【0055】
そして、この車載用電子機器10′においても、タクトスイッチ21の設置数や配置レイアウトが変わった場合、それに対応したスイッチ操作板22′並びにカバーフィルム23′を用意することでトップケース13′その他の部品は異なる型式の車載用電子機器のものと兼用できる。タクトスイッチ21に替えて、リモコン受光部その他の部品に交換した場合でも、それに合わせたスイッチ操作板22′並びにカバーフィルム23′を用意することで対応できるのももちろんである。
【0056】
さらに、本実施形態並びに変形例では、いずれもレーダー探知機の例で説明したが、車載用の各種の電子機器の機能として実施することができる。たとえば、ナビゲーション装置や、ドライブレコーダ、カーオーディオのスイッチ部として組み込んでもよい。
【符号の説明】
【0057】
10,10′ 車載用電子機器
11,11′ ケース本体
12,12′ リアケース
13,13′ トップケース
14 ミラー部
16 スイッチ部
17 表示パネルモジュール
17a 表示パネル
21 タクトスイッチ
22,22′ スイッチ操作板
23,23′ カバーフィルム
25 固定ネジ
26 LED
29,29′ サブ基板
30 クッション部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチ本体とそのスイッチ本体からの信号に基づき動作する電子回路を内蔵するケース本体と、
前記ケース本体の表面に取り付けられたスイッチ操作板と、
そのスイッチ操作板の表面に装着されるカバーフィルムと、
を備え、
前記スイッチ操作板は、前記スイッチ本体に対向する位置に、外部からの力を受けて変位する操作ボタン部を有し、その操作ボタン部の変位に伴い前記スイッチ本体の接点がON/OFFするように構成されることを特徴とする車載用電子機器。
【請求項2】
前記スイッチ本体に隣接して発光部を設け、
前記ケース本体と前記スイッチ操作板の前記発光部に対向する領域は開口部が形成され、その開口部を介して前記発光部から発光された光が前記カバーフィルムを照射するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
【請求項3】
前記ケース本体内には、表示装置を備え、
その表示装置と前記発光部が同一の基板上に配置され、
その基板上の前記表示装置と前記発光部の間に、遮光部材を配置したことを特徴とする請求項2に記載の車載用電子機器。
【請求項4】
前記遮光部材は、弾性体から構成し、前記スイッチ操作板の付勢に伴い、そのスイッチ操作板が取り付けられた前記ケース本体の取付面が撓んだ際に、前記ケース本体が前記遮光部材に接触するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の車載用電子機器。
【請求項5】
前記スイッチ操作板は、平面矩形状であって前記ケース本体に対して固定ネジにて固定され、
前記操作ボタン部は、前記スイッチ操作板の所定位置に片持ち支持状で連結され、その片持ち支持で連結されている側に取り付けられる前記固定ネジは、前記平面矩形状の一辺の中央側に寄せた位置に配置することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項6】
前記ケース本体の前記スイッチ操作板が取り付けられる領域は、そのスイッチ操作板の外周囲形状よりも小さい開口部が形成され、前記スイッチ本体は、その開口部に対向するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項7】
前記スイッチ操作板に対向する前記ケース本体内には、スイッチ本体以外の入力機器及びまたは出力機器が配置され、
前記カバーフィルムの前記入力機器及びまたは出力機器に対向する部位には、その存在がわかる印刷が施されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項8】
前記ケース本体の外側には、車両のルームミラーに前記ケース本体を装着するための固定部材が設けられ、
その固定部材が設けられた面と反対側の前記ケース本体の表面には、ミラー部と、前記スイッチ操作板が取り付けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車載用電子機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2012−136192(P2012−136192A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−291004(P2010−291004)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【出願人】(508320239)株式会社YPK (6)
【Fターム(参考)】