説明

車載用電子装置

【課題】記録媒体を取出すスイッチを電子装置本体から不要にし、電源オフ状態でも機器を起動させずにパネルを開状態にすること。
【解決手段】記憶媒体を収容し、収容された前記記憶媒体を前記電子装置本体の前面に設けられた排出口から排出する記憶媒体ドライブを有する電子装置本体と、閉位置において前記記憶媒体が排出される排出口を覆い、開位置において前記記憶媒体が排出される排出口を露出させるように配置される前面パネルと、前記前面パネルを閉位置と開位置との間で移動させる前面パネル駆動手段と、第1の電源のオンオフを検出する電源検出手段と、を備える車載用電子装置において、前記前面パネルが、第1操作部を有しており、前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出し、前記電源検出手段によって電源オンが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には前記記憶媒体の排出とは異なる動作を行なうことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用電子装置、特に、電子装置本体にコンパクトディスク(以下、CDと記載する)等を収容するCDドライブ等を備え、電子装置本体の前面には駆動手段によって電子装置本体に開閉可能であり、さらにタッチパネル式ディスプレイユニットを有する前面パネルを備えた車載用電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車載用電子装置、特に、車載用のカーナビゲーション装置においては、電子装置本体の前面に開閉式の前面パネルが取付けられている。電子装置本体にはCDドライブ等の記録メディアを収容する各種ドライブが設けられており、記録メディア上の音声信号データを読取ることができる。
【0003】
前面パネルは前面パネル駆動手段によって開閉可能である。前面パネルが閉位置の時には前面パネルの前面に設けられた表示画面に周辺地図や現在地が表示されたり、各種機能の設定を行ったりする設定画面が表示されたりする。
【0004】
上述した車載用のカーナビゲーション装置において、CDドライブ等の記録メディアを各種ドライブから取出すためには、まず、前面パネルに設けられているパネル開閉ボタン(ハードキー)を操作することにより、前面パネル駆動手段を動作させ、前面パネルを開いて開位置にする。これにより、電子装置本体に設けられたCDドライブのイジェクトボタンが露出する。次いで、このイジェクトボタンを操作することにより、CDドライブに収容されているCD等を取出すことが可能となる。
【0005】
しかしながら、上述した車載用のカーナビゲーション装置では、前面パネルにパネル開閉ボタンを設けるだけではなく、電子装置本体にもイジェクトボタンを設ける必要があったため、これが部品点数の増大につながり、コスト高を招くという問題点があった。
【0006】
そこで、下記特許文献1(特許第4381717号)は、記録媒体が挿入されて保持される本体部と、その前面に設置されたタッチパネル式のパネルディスプレイとを備えた車載オーディオ装置を開示している。この車載オーディオ装置では、物理的な動作を含む各種動作を、ディスプレイに表示したアイコンを指定することで実行可能としている。
【0007】
具体的には、パネルディスプレイが閉状態にあるときに、パネルディスプレイに表示されたアイコンに触れると、パネルディスプレイが回動されて開状態になり、本体部が露出され、さらに、本体部に保持された記録媒体(CD)等を排出する。この発明によれば、本体部に記録媒体を排出するためのイジェクトボタンを不要にできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第4381717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1に開示された車載オーディオ装置の発明では、パネルディスプレイ上に表示されるアイコンを操作して記録媒体を取出すためには、装置そのものの電源がオン状態になっていなければならない。装置の電源がオフの場合には、装置の電源をオンにして起動させる必要がある。近年の車載用のカーナビゲーション装置では、各種の機能が装備されているために、電源オン状態にするための起動に時間がかかる。従って、上述の車載用オーディオ装置のようにパネルディスプレイ上に表示されるアイコンを操作することで記録媒体を取出す方式の車載用電子装置では、特に電源オフ時に記録媒体を本体から取出すのは手間がかかるという問題点があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、電子装置本体とその前面に開閉式に設置される前面パネルとを備える車載用電子装置において、電子装置本体に収容される記録媒体を取出すためのスイッチ等を電子装置本体から不要にし、電子装置本体の電源がオフの状態であっても、電子装置本体に収容された記録媒体を取出すことができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の車載用電子装置は、記憶媒体を収容し、収容された前記記憶媒体を前記電子装置本体の前面に設けられた排出口から排出する記憶媒体ドライブを有する電子装置本体と、閉位置において前記記憶媒体が排出される排出口を覆い、開位置において前記記憶媒体が排出される排出口を露出させるように配置される前面パネルと、前記前面パネルを閉位置と開位置との間で移動させる前面パネル駆動手段と、第1の電源のオンオフを検出する電源検出手段と、を備える車載用電子装置において、前記前面パネルが、第1操作部を有しており、前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出し、前記電源検出手段によって電源オンが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には前記記憶媒体の排出とは異なる動作を行なうことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の車載用電子装置の一態様において、前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させ、前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の車載用電子装置の一態様において、前記前面パネルが開位置である場合に、前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には、前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出し、前記前面パネルが閉位置である場合に、前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させ、前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の車載用電子装置の一態様において、前記車載用電子装置は、第2の電源から常時電源を供給される第1制御部を備え、前記第1制御部は、前記第1操作部に常時電源を供給し、前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合に、前記記憶媒体ドライブに電源を一時的に供給することによって、前記記憶媒体を排出させることを特徴とする。
【0015】
本発明の車載用電子装置は、記憶媒体を収容し、前記収容された記憶媒体を前記電子装置本体の前面に設けられた排出口から排出する記憶媒体ドライブを有する電子装置本体と、閉位置において前記記憶媒体が排出される排出口を覆い、開位置において前記記憶媒体が排出される排出口を露出させるように配置される前面パネルと、前記前面パネルを閉位置と開位置との間で移動させる前面パネル駆動手段と、第1の電源のオンオフを検出する電源検出手段と、を備える車載用電子装置において、前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合、前記第1操作部の押圧操作の態様に応じて、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させることと、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させ前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出させることと、を選択的に動作させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の車載用電子装置の一態様において、前記前面パネルは表示部を有しており、前記電源検出手段によって電源オンが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には、前記表示部が前記記憶媒体を前記記憶媒体ドライブから排出するための指示入力を行うための第2操作部を表示することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の車載用電子装置の一態様において、前記電源検出手段によって電源オンが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させ次いで前記表示部に前記第2操作部が表示されることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の車載用電子装置の一態様において、前記電源検出手段によって電源オンが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合、前記表示部に前記第2操作部が表示され、前記第2操作部の操作に応じて前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させ、前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出することを特徴とする。
【0019】
また、本発明の車載用電子装置の一態様において、前記電源検出手段によって電源オンが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合、前記第1操作部の押圧操作の態様に応じて、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを予め設定されている角度まで移動させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
上記の構成により、本発明は下記に説明するような優れた効果を発揮する。すなわち、本発明の車載用電子装置によれば、前面パネルに設けられた第1操作部が操作され、電源検出手段によって電源のオフが検出された場合、記憶媒体ドライブに収容された記憶媒体が排出される。これにより、電子装置本体の電源がオフの状態であっても、記憶媒体ドライブに収容された記録媒体を取出すことができる。
【0021】
本発明の車載用電子装置の一態様によれば、前面パネルに設けられた第1操作部が操作され、電源検出手段によって電源のオフが検出された場合、前面パネルを開位置に移動させ、記憶媒体ドライブが記憶媒体を排出するので、電子装置本体の電源がオフの状態であっても、記憶媒体ドライブに収容された記録媒体を取出すことができる。
【0022】
本発明の車載用電子装置の一態様によれば、前面パネルが開位置であれば、記憶媒体の排出のみを行い、前面パネルが閉位置であれば、前面パネルを開位置に移動させて、記憶媒体を排出することができる。
【0023】
本発明の車載用電子装置の一態様によれば、第2の電源から常時電源を供給される第1制御部によって、第1操作部が操作された場合にのみ一時的に記憶媒体ドライブに電源を供給することによって、第1の電源がオフの状態であっても装置全体を起動させることなく記憶媒体を排出することができる。
【0024】
また、本発明によれば、電源オフが検出され且つ第1操作部が操作された場合、第1操作部の押圧操作の態様に応じて、前面パネルを開位置に移動させることと、前面パネルを開位置に移動させ記憶媒体を排出させることと、を選択的に動作させるため、電子装置本体の電源がオフの状態であっても、記憶媒体ドライブに収容された記録媒体を取出すことができ、また、前面パネルを開位置に移動させる動作を行なうことも可能になる。
【0025】
本発明の車載用電子装置の一態様によれば、電源オンが検出され且つ第1操作部が操作された場合には、表示部が記憶媒体を記憶媒体ドライブから排出するための指示入力を行うための第2操作部を表示するので、操作スイッチ等を増やすことなく、記憶媒体の排出に関わる動作指示を行うことができる。
【0026】
また、本発明の車載用電子装置の一態様において、電源オンが検出され且つ第1操作部が操作された場合、前面パネルを開位置に移動させ次いで表示部に第2操作部が表示されることが好ましい。
【0027】
また、本発明の車載用電子装置の一態様において、電源オンが検出され且つ第1操作部が操作された場合、第2操作部の操作に応じて前面パネルを開位置に移動させ、記憶媒体を排出するため、操作スイッチ等を増やすことなく、記憶媒体を排出することができる。
【0028】
また、本発明の車載用電子装置の一態様において、電源オンが検出され且つ第1操作部が操作された場合、第1操作部の押圧操作の態様に応じて、前面パネルを予め設定されている角度まで移動させることが好ましい。これにより、操作スイッチ等を増やすことなく、前面パネルの角度調整を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本実施例の車載用カーナビゲーション装置の外観斜視図である。
【図2】車載用カーナビゲーション装置の内部ブロック図を示している。
【図3】車載用カーナビゲーション装置においてACC電源がオン時にハードキーが操作された際の動作を示すフローチャートである。
【図4】車載用カーナビゲーション装置においてACC電源がオン時にハードキーが操作された際の他の動作を示すフローチャートである。
【図5】車載用カーナビゲーション装置においてACC電源がオフ時にハードキーが操作された際の動作を示すフローチャートである。
【図6】車載用カーナビゲーション装置においてACC電源がオフ時にハードキーが操作された際の動作の他の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本願発明を実施するための最良の形態を実施例と共に図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための車載用電子装置として車載用カーナビゲーション装置を例示して説明するものであって、本発明をこの車載用カーナビゲーション装置に特定することを意図するものではなく特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなくその他の車載用電子装置にも等しく適用し得るものである。
【実施例】
【0031】
まず、図1を参照して本実施例の車載用カーナビゲーション装置について説明する。なお、図1は本実施例の車載用カーナビゲーション装置の外観斜視図である。車載用カーナビゲーション装置10は、ナビゲーション装置本体100と、その前面に開閉可能に取付けられる前面パネル110を備えて構成される。
【0032】
前面パネル110はナビゲーション装置本体100にリンク機構140によって接続されている。リンク機構140は、後述する前面パネル駆動部の駆動によって駆動し、図1(a)に示す前面パネル110の閉位置と図1(b)に示す前面パネル110の開位置の間で前面パネル110を移動可能に接続している。
【0033】
なお、閉位置とは、図1(a)に示すように全閉の位置に限らず、ユーザが視認しやすい位置に調節している場合、当該ユーザが視認しやすい位置を閉位置としてもよい。また、開位置も図1(b)に示すように全開の位置に限らず、CDなどの記憶媒体を取り出すために閉位置から移動した位置(CDなどの記憶媒体を抜き差しする出し入れ口(排出口)を覆わない位置)であればよい。
【0034】
ナビゲーション装置本体100には、CDドライブ104が設けられ、CDを抜き差しする出し入れ口(排出口)がナビゲーション装置本体100の前面に設けられている。前面パネル110が開位置にあるとき、ナビゲーション装置本体100の前面が露出し、CDドライブ104にアクセスすることが可能になる。なお、本発明では、ナビゲーション装置本体100の前面には、CDドライブ104に収容されたCD等の記録媒体を排出するためのイジェクトボタン等は設けられていない。また、ナビゲーション装置本体100の前面にはCDドライブの他、他の記録媒体を収容して読取る手段も設けられているが、ここでは簡略化のため説明を省略する。
【0035】
前面パネル110はディスプレイ111、本発明の第1操作部としてのハードキー114を備えて構成される。ディスプレイ111は液晶ディスプレイユニットであり、その前面は後述するタッチパネルが形成され、ユーザがディスプレイ111に表示される各種の情報や案内を参照しつつ適切な箇所を手指で押圧することで、入力を行うことができる。なお、図1では、それぞれの機能に対応した複数のハードキーを図示しているが、本実施例では、その中の1つのハードキーをハードキー114として説明を行なう。
【0036】
次に、図2を参照して本実施例の車載用カーナビゲーション装置10の内部構成について説明する。なお、図2は車載用カーナビゲーション装置10の内部ブロック図を示している。車載用カーナビゲーション装置10はナビゲーション装置本体100、前面パネル110に加えて、電源部120、前面パネル駆動部130を備えて構成される。
【0037】
ナビゲーション装置本体100は、本発明の第1制御部としてのメインマイコン101、ACC電源検出手段102、操作部動作検出手段103、CDドライブ104、本発明の第2制御部としてのサブマイコン105、表示制御部106を備えて構成される。なお、説明の簡略化のため、ACC電源検出手段102、操作部動作検出手段103をメインマイコン101の外部に図示しているが、メインマイコン101に含まれてもよい。すなわち、ACC電源検出手段102、操作部動作検出手段103は、メインマイコン101により実現されてもよい。
【0038】
メインマイコン101は、図示しないCPU、RAM、ROMから構成されるマイクロプロセッサであり、RAM又はROMに記録された動作プログラムをCPUにおいて実行することによりナビゲーション装置本体100、前面パネル110及び前面パネル駆動部130の動作を制御、統括する。また、メインマイコン101は、電源部120からの電源供給を受け、CDドライブ104、サブマイコン105、前面パネル110(ハードキー114、タッチパネル112、ディスプレイ111)、前面パネル駆動手段130に電源を供給する。また、メインマイコン101は電源部120のバッテリ電源122及びACC電源121から常時電源供給を受ける。
【0039】
ACC電源検出手段102は、ACC(アクセサリー)電源121から電源が供給されているか否か(ACC電源がオンかオフか)を検出するものである。検出方法には周知の種々の方法を用いることができ、例えば、図示しないセンサの検出結果に基づき、自動車のイグニッションキーがACCの位置まで回されたか否かで検出してもよい。
【0040】
操作部動作検出手段103は、前面パネル110に設けられた本発明の第1操作部としてのハードキー114、及びタッチパネル112に設けられた本発明の第2操作部としてのソフトキー113がユーザにより操作されたか否かを判別する。操作部動作検出手段103は、ハードキー114が操作された場合にはハードキー114の押下げ時間、タッチパネル112が操作された場合には接触した座標を含む操作情報を取得してメインマイコン101に出力する。なお、以下の説明では、操作部動作検出手段103は、タッチパネル112が操作された場合に接触した座標及び現在ディスプレイ111に表示している表示画面に基づき、操作指示内容(例えば、「CDイジェクト」のソフトキー113がタッチされた旨の内容)を検出しメインマイコン101に出力するものとして説明を行なう。
【0041】
なお、操作部動作検出手段103は、タッチパネル112が操作された場合に接触した座標をメインマイコン1010へ出力し、メインマイコン101が、タッチパネル112が操作された場合に接触した座標及び現在ディスプレイ111に表示している表示画面に基づき、操作指示内容を判定してもよい。
【0042】
CDドライブ104はナビゲーション装置本体100に設けられ、本体前面にはCDの出し入れ口が設けられる。なお、本実施例では、ナビゲーション装置本体100にCDドライブを設けた例について説明しているが、本発明はこれに限られず、DVDドライブ等の他の記録媒体を収容、駆動する装置であってもよい。
【0043】
サブマイコン105は、前面パネル110のディスプレイ111の画面再生、表示制御を行ったり、本実施例では説明を省略するが、経路探索と経路案内等の実質的なナビゲーション機能を制御したりするためのものであり、ACC電源が供給されているときに起動し、動作する。なお、サブマイコン105はCPU、RAM、ROMから構成されるマイクロプロセッサで構成され、RAM又はROMに記録されている制御プログラムをCPUにおいて実行することにより表示制御部106の動作を制御、統括する。なお、ディスプレイ111への画面再生、表示制御、及びソフトキー113の表示は表示制御部106によって行われる。なお、説明の簡略化のため、表示制御部106をサブマイコン105の外部に図示しているが、サブマイコン105に含まれてもよい。すなわち、表示制御部106は、サブマイコン105により実現されてもよい。
【0044】
前面パネル110は、ディスプレイ111、ディスプレイ111上に形成されたタッチパネル112、ディスプレイ111外のハウジングに設けられたハードキー114を備えて構成される。
【0045】
ディスプレイ111は、ACC電源がオンの時にメインマイコン101から電力供給を受けて動作する。また、ディスプレイ111は表示制御部106の制御によって経路案内画像、ソフトキー113を表示する。
【0046】
タッチパネル112もディスプレイ111と同様にACC電源がオンの時にメインマイコン101から電力供給を受けて動作する。ユーザがディスプレイ111に表示されたアイコンを視認しながらソフトキー113を操作(タッチ)すると、ユーザがタッチパネル112を押圧した座標情報等に基づき操作部動作検出手段103が操作指示内容を検出し、メインマイコン101に出力する。
【0047】
ハードキー114は、前面パネル110のディスプレイ111外のハウジングに設けられた機械的スイッチであり、メインマイコン101から常時電源供給を受ける。ハードキー114がユーザにより操作されると、操作部動作検出手段103がその情報を取得してメインマイコン101に出力し、メインマイコン101は前面パネル駆動部130を駆動させて前面パネル110を閉位置から開位置に移動させたり、CDドライブ104を動作させてCDドライブ104に収容されているCDを排出したりする。
【0048】
電源部120は、ACC電源121とバッテリ電源122を備えて構成される。電源部120は車両に備えられたバッテリなどと接続され、車載用カーナビゲーション装置に電源供給を行なうインターフェース部である。なお、ACC電源121は自動車のイグニッションキーをACCの位置まで回した際にはじめて供給される電源である。バッテリ電源122は自動車に搭載されるバッテリから常時供給される電源である。

メインマイコン101は前面パネル110に設けられるハードキー114に常時電源を供給する。また、ハードキー114が操作されたときだけ前面パネル駆動部130、CDドライブ104に電源を供給し、前面パネル110を開位置から閉位置に移動させたり、CDドライブ104を動作させてCDドライブ104に収容されているCDを排出したりする。
【0049】
電源部120から供給される電源がACC電源検出手段102によりACC電源121からのものであると判別された場合(ACC電源がオンの場合)、メインマイコン101は、サブマイコン105、及びナビゲーション装置本体100と前面パネル110を構成する各部、すなわち、ディスプレイ111、タッチパネル112にも電源を供給する。また、前面パネル駆動部130やCDドライブ104にも電源を供給する。
【0050】
前面パネル駆動部130は、メインマイコン101からの制御信号に基づいて前面パネル110の開閉動作を制御するものであり、主にモータ(図示せず)とリンク機構140により構成される。前面パネル駆動部130はメインマイコン101からの制御信号に基づいてモータを駆動し、リンク機構140を動作させることにより前面パネルを、図1(a)に示す閉位置と図1(b)に示す開位置との間の任意の角度又は位置に移動させるものである。
【0051】
次に、図3を参照して、車載用カーナビゲーション装置10のACC電源121がオンのときの車載用カーナビゲーション装置10の動作について説明する。なお、図3は、車載用カーナビゲーション装置10においてACC電源121がオン時にハードキー114が操作された際の動作を示すフローチャートである。なお、フローチャート開始時には、前面パネル110は閉位置にあるものとする。
【0052】
ステップS301において、ユーザがハードキー114を操作すると、操作部動作検出手段103はハードキー114が操作されたことを検出し、検出結果をメインマイコン101に出力する。ステップS302において、メインマイコン101は検出結果に基づいてハードキー114が短押しされたか長押しされたかを判定し、長押しされたと判定された場合にはステップS303の処理に進む。
【0053】
ステップS303において、メインマイコン101は前面パネル駆動部130に指示を行い、前面パネル110を、予め設定されている次の所定角度まで移動させ、処理を終了する。又は、この移動は、ハードキー114が押されている間は連続して行い、ハードキー114が押されなくなった時点で上記の移動を停止させるようにしてもよい。
【0054】
ステップS302において、ハードキー114が短押しされたとメインマイコン101が判定した場合は、ステップS304の処理に進む。ステップS304において、メインマイコン101は前面パネル駆動部130に指示を与え、前面パネル110を図1(b)に示すような開位置に移動させる。
【0055】
次いで、ステップS305において、サブマイコン105は、表示制御部106に指示を行い、ディスプレイ111にCDのイジェクト用のアイコンを含むソフトキー113を表示させる。なお、ここで表示されるソフトキーとしては、CDドライブ104からCDを排出するためのソフトキー及び前面パネル110を閉位置に移動するためのソフトキーが含まれている。また、前面パネル110が開位置にある場合は、ナビゲーション装置本体100の前面を直接視認できるので、ナビゲーション装置本体100の前面を擬似的に表示して、前面に設けられた各種の機能をソフトキー113によって操作できるようにしてもよい。本実施例では、ナビゲーション装置本体100にはCDドライブ104のみしか設けた場合を説明していないが、実際には他の機能が設けられているので、それらの機能を動作させるための制御スイッチ(ソフトキー)等を表示してもよい。なお、CDドライブ104にCDが収容されていない場合には、CDイジェクト用のアイコンは表示されないか、表示されているとしても操作不可能な態様で表示される。
【0056】
ステップS306において、操作部動作検出手段103は、ソフトキー113、つまりタッチパネル112のソフトキー113に対応する箇所が操作されたか否かを判定する。ソフトキー113が操作(タッチ)されたと判定された場合には、タッチパネル112を押圧した座標情報等に基づき操作指示内容を検出し、メインマイコン101に出力して続くステップS307の処理に進み、なお、操作されないと判定された場合はステップS305の処理に戻ってディスプレイ111にソフトキー113の表示を行い続ける。
【0057】
ステップS307において、メインマイコン101は操作部動作検出手段103からソフトキー113の操作指示内容を取得する。

ステップS308において、メインマイコン101は、操作部動作検出手段103から取得した操作指示内容がCDのイジェクト動作か否かを判定する。CDのイジェクト動作であると判定された場合は、ステップS309に進み、CDドライブ104に指示を行い、CDのイジェクトを行い、処理を終了する。
【0058】
ステップS308において、ソフトキー113の操作指示内容がCDのイジェクト動作ではないと判定された場合、ステップS310の処理に進み、ソフトキー113の操作指示に従った適切な動作を行い、処理を終了する。
【0059】
なお、上記には、ハードキー114が短押しされると、前面パネル110をまず開位置まで移動させ、次いでディスプレイ111にソフトキー113を表示させる例について説明したが、ハードキー114が短押しされた際に、ディスプレイ111にソフトキー113をまず表示させるようにしてもよい。図4を参照して、ハードキー114の短押し時にディスプレイ111にソフトキー113をまず表示させる場合の動作について説明する。図4は、車載用カーナビゲーション装置10においてACC電源121がオン時にハードキー114が操作された際の他の動作を示すフローチャートである。
【0060】
図4のフローチャートでは、図3のフローチャートのステップS304の処理、つまり、ハードキー114が短押しされた場合に前面パネル110を開位置まで移動させる処理を、ソフトキー113が操作された後に行う点で図3のフローチャートと相違している他は、ほぼ同一の処理を行う。
【0061】
すなわち、ステップS401において、ユーザがハードキー114を操作すると、操作部動作検出手段103はハードキー114が操作されたことを検出し、検出結果をメインマイコン101に出力する。ステップS402において、メインマイコン101は検出結果に基づいてハードキー114が短押しされたか長押しされたかを判定し、長押しされたと判定された場合にはステップS403の処理に進む。
【0062】
ステップS403において、メインマイコン101は前面パネル駆動部130に指示を行い、前面パネル110を、予め設定されている次の所定角度まで移動させ、処理を終了する。又は、この移動は、ハードキー114が押されている間は連続して行い、ハードキー114が押されなくなった時点で上記の移動が停止するようにしてもよい。

ステップS402において、メインマイコン101が、ハードキー114が短押しされたと判定した場合、ステップS404の処理に進む。
【0063】
ステップS404において、サブマイコン105は、表示制御部106に指示を行い、ディスプレイ111にCDのイジェクト用のアイコンを含むソフトキーを表示させる。ここで表示されるソフトキー113は、例えば、CDドライブ104からCDの排出を指示するためのソフトキー、前面パネル110を開位置に移動させる指示のためのソフトキー、及び前面パネル110の角度を調整するためのソフトキーが含まれる。
【0064】
ステップS405において、操作部動作検出手段103は、ソフトキー113、つまりタッチパネル112のソフトキー113に対応する箇所が操作されたか否かを判定する。ソフトキー113が操作(タッチ)されたと判定された場合(タッチパネル)にはタッチパネル112を押圧した座標情報等に基づき操作指示内容を検出し、メインマイコン101に出力して続くステップS406の処理に進み、操作されないと判定された場合はステップS404の処理に戻ってディスプレイ111にソフトキー113の表示を行いつづける。
【0065】
ステップS406において、メインマイコン101は操作部動作検出手段103からソフトキー113の操作指示内容を取得する。
【0066】
ステップS407において、メインマイコン101は、操作部動作検出手段103から取得した操作指示内容がCDのイジェクト動作か否かを判定する。CDのイジェクト動作であると判定された場合は、ステップS408に進む。
【0067】
ステップS408において、メインマイコン101は前面パネル駆動部130に指示を与え、前面パネル110を図1(b)に示すような開位置に移動させる。次いで、CDドライブ104に指示を行い、CDのイジェクトを行い、処理を終了する。
【0068】
ステップS407において、ソフトキー113の操作指示内容がCDのイジェクト動作ではないと判定された場合、ステップS409の処理に進み、ソフトキー113の操作指示に従った適切な動作を行い、処理を終了する。
【0069】
次に、図5を参照して、車載用カーナビゲーション装置10のACC電源121がオフのときの車載用カーナビゲーション装置10の動作について説明する。なお、図5は、車載用カーナビゲーション装置10においてACC電源121がオフ時にハードキー114が操作された際の動作を示すフローチャートである。

ACC電源121がオフ時の際には、車載用カーナビゲーション装置10では、バッテリ電源122が常時メインマイコン101に電源を供給しており、メインマイコン101は、操作部動作検出手段103及びハードキー114に電源を供給してその操作を受け付けると同時に、ユーザの操作に応じてCDドライブ104や前面パネル駆動部130にも電源を一時的に供給し、必要な処理を行うことができるようにしている。
【0070】
ステップS501において、操作部動作検出手段103はユーザがハードキー114を操作したことを検出し、検出結果をメインマイコン101に出力する。
【0071】
ステップS502において、メインマイコン101は前面パネル駆動部130に指示を与え、前面パネル110を図1(b)に示すような開位置に移動させる。
【0072】
次いで、ステップS503において、メインマイコン101はCDドライブ104に指示を行い、CDのイジェクトを行い、処理を終了する。
【0073】
なお、ステップS502及びステップS503の間において、CDドライブ104にCDが収容されているか否かを検出し、CDが収容されている場合のみ、ステップS503の処理に進むことが望ましい。CDドライブ104にCDが収容されているか否かは、CDドライブ104に電源供給を行い、CDドライブ104の状態(CDが収容されているか否か)を検出してもよいし、CDドライブ104への電源供給を停止する際(ACC電源がオフになった際)のCDドライブ104の状態を記憶しておき、記憶しておいたCDドライブ104の状態を読み出すことで検出可能である。
【0074】
次に、図6を参照して、車載用カーナビゲーション装置10のACC電源121がオフのときの車載用カーナビゲーション装置10の動作の別の例について説明する。なお、図6は、車載用カーナビゲーション装置10においてACC電源121がオフ時にハードキー114が操作された際の動作の他の一例を示すフローチャートである。
【0075】
ステップS601において、操作部動作検出手段103はユーザがハードキー114を操作したことを検出し、検出結果をメインマイコン101に出力する。
【0076】
ステップS602において、メインマイコン101は検出結果に基づいてハードキー114が短押しされたか長押しされたかを判定し、長押しされたと判定された場合にはステップS603の処理に進む。
【0077】
ステップS603において、メインマイコン101は前面パネル駆動部130に指示を与え、前面パネル110を図1(b)に示すような開位置に移動させる。
【0078】
次いで、ステップS604において、メインマイコン101はCDドライブ104に指示を行い、CDドライブ104にCDが収容されている場合にはCDのイジェクトを行い、処理を終了する。
【0079】
ステップS602において、ハードキー114が短押しされたと判定された場合には、ステップS605の処理に進み、メインマイコン101は前面パネル駆動部130に指示を与え、前面パネル110を図1(b)に示すような開位置に移動させ、処理を終了する。
【0080】
なお、ステップS602において、ハードキー114が短押しされたと判定された場合には、前面パネル110を図1(b)に示すような開位置に移動させ、テップS602において、ハードキー114が長押しされたと判定された場合には、前面パネル110の開位置への移動と、CDのイジェクトを行なったが、これに限ることはなく、ステップS602において、ハードキー114が短押しされたと判定された場合には、前面パネル110の開位置への移動と、CDのイジェクトを行ない、ハードキー114が長押しされたと判定された場合には、前面パネル110を図1(b)に示すような開位置に移動させてもよい。
【0081】
上記に説明した通り、本実施例の車載用カーナビゲーション装置10は、ACC電源がオフ時の際に、装置の電源をオン(ACC電源をオン)にして起動させることなくハードキー114を操作するだけで前面パネル110を開位置に移動させ、CDドライブ104からCDを排出させることが可能である。
【0082】
また、ハードキー114を短押し又は長押しすることによって、所望の動作、つまり、CDの排出か前面パネル110の傾斜角度の調整かを選択的に行わせることができるようになる。
【0083】
なお、本発明は上記実施例に限定されない。下記に他の実施形態を記載する。
【0084】
まず、ACC電源121がオフのときにハードキー114が操作されると、操作部動作検出手段103はユーザがハードキー114を操作したことを検出し、検出結果をメインマイコン101に出力する。
【0085】
次に、メインマイコン101は、前面パネル110の位置を検出し、前面パネル110の位置が開位置であり、CDドライブ104にCDが収容されている場合には、メインマイコン101はCDドライブ104に指示を行い、CDのイジェクトを行い、処理を終了する。
【0086】
なお、前面パネル110の位置が開位置であるか否かは、図示しないセンサによって検出してもよいし、最後に前面パネル駆動部130に与えた指示を記憶しておき、記憶しておいた指示に基づき判定してもよい。
【0087】
すなわち、前面パネル110を開位置の状態でACC電源121をオフにした場合は、既にCDのイジェクトを行ってもよい開位置のため、開位置への移動を行なわず、CDのイジェクトを行う。
【0088】
なお、この場合、ハードキー114を長押しすることにより、前面パネル110を閉位置に移動させることが好ましい。或いは、ハードキー114を長押しすることによりCDのイジェクトを行い、短押しすることにより前面パネル110を閉位置に移動させてもよい。
【0089】
また、この他にも、ACC電源121がオフのときにハードキー114が操作されると、操作部動作検出手段103はユーザがハードキー114を操作したことを検出し、検出結果をメインマイコン101に出力する。
【0090】
次に、メインマイコン101は、前面パネル110の位置を検出し、前面パネル110の位置が閉位置であれば、前面パネル駆動部130に指示を与え、前面パネル110を図1(b)に示すような開位置に移動させる。
【0091】
そして、この状態(開位置)で、再度、ハードキー114が操作され、CDドライブ104にCDが収容されている場合には、メインマイコン101はCDドライブ104に指示を行い、CDのイジェクトを行い、処理を終了する。
【0092】
このような他の実施形態においても、電源をオン(ACC電源をオン)にすることなくCDドライブ104からCDを排出させることが可能である。
【符号の説明】
【0093】
10 車載用カーナビゲーション装置
100 ナビゲーション装置本体
101 メインマイコン
102 ACC電源検出手段
103 操作部動作検出手段
104 CDドライブ
105 サブマイコン
106 表示制御部
110 前面パネル
111 ディスプレイ
112 タッチパネル
113 ソフトキー
114 ハードキー
120 電源部
121 ACC電源
122 バッテリ電源
130 前面パネル駆動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体を収容し、収容された前記記憶媒体を前記電子装置本体の前面に設けられた排出口から排出する記憶媒体ドライブを有する電子装置本体と、
閉位置において前記記憶媒体が排出される排出口を覆い、開位置において前記記憶媒体が排出される排出口を露出させるように配置される前面パネルと、
前記前面パネルを閉位置と開位置との間で移動させる前面パネル駆動手段と、
第1の電源のオンオフを検出する電源検出手段と、を備える車載用電子装置において、
前記前面パネルが、第1操作部を有しており、前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出し、前記電源検出手段によって電源オンが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には前記記憶媒体の排出とは異なる動作を行なうことを特徴とする車載用電子装置。
【請求項2】
前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させ、前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出することを特徴とする請求項1に記載の車載用電子装置。
【請求項3】
前記前面パネルが開位置である場合に、前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には、前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出し、前記前面パネルが閉位置である場合に、前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させ、前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載用電子装置。
【請求項4】
前記車載用電子装置は、第2の電源から常時電源を供給される第1制御部を備え、前記第1制御部は、前記第1操作部に常時電源を供給し、前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合に、前記記憶媒体ドライブに電源を一時的に供給することによって、前記記憶媒体を排出させることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車載用電子装置。
【請求項5】
記憶媒体を収容し、前記収容された記憶媒体を前記電子装置本体の前面に設けられた排出口から排出する記憶媒体ドライブを有する電子装置本体と、
閉位置において前記記憶媒体が排出される排出口を覆い、開位置において前記記憶媒体が排出される排出口を露出させるように配置される前面パネルと、
前記前面パネルを閉位置と開位置との間で移動させる前面パネル駆動手段と、
第1の電源のオンオフを検出する電源検出手段と、を備える車載用電子装置において、
前記電源検出手段によって電源オフが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合、前記第1操作部の押圧操作の態様に応じて、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させることと、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させ前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出させることと、を選択的に動作させることを特徴とする車載用電子装置。
【請求項6】
前記前面パネルは表示部を有しており、
前記電源検出手段によって電源オンが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合には、前記表示部が前記記憶媒体を前記記憶媒体ドライブから排出するための指示入力を行うための第2操作部を表示することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の車載用電子装置。
【請求項7】
前記電源検出手段によって電源オンが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させ次いで前記表示部に前記第2操作部が表示されることを特徴とする請求項6に記載の車載用電子装置。
【請求項8】
前記電源検出手段によって電源オンが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合、前記表示部に前記第2操作部が表示され、前記第2操作部の操作に応じて前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを開位置に移動させ、前記記憶媒体ドライブが前記記憶媒体を排出することを特徴とする請求項6又は7に記載の車載用電子装置。
【請求項9】
前記電源検出手段によって電源オンが検出され且つ前記第1操作部が操作された場合、前記第1操作部の押圧操作の態様に応じて、前記前面パネル駆動手段が前記前面パネルを予め設定されている角度まで移動させることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の車載用電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−74112(P2012−74112A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−218852(P2010−218852)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】