説明

車載表示装置

【課題】車両乗員に対する表示出力の情報量を向上すること。
【解決手段】表示処理部31内部の指向性制御部31aは、ディスプレイ33に設けた液晶シャターの動作を制御し、ディスプレイ33の表示出力に指向性を持たせて複数の指向性表示出力を重ねる。表示設定変更部11aは、ディスプレイ33による指向性表示出力の数と方向についての設定を変更し、表示内容選択部11bは、複数のカメラによる撮影や撮影結果である映像の分割などによって得られた複数の映像を、その位置関係に基づいて複数の指向性表示出力に割り振る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の乗員に対して表示出力を行なう車載表示装置に関し、特に複数の方向にそれぞれ異なる表示出力を行なう車載表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の乗員に対して画像や映像の表示出力を行なう車載表示装置が利用されてきた。この車載表示装置は、自車両の経路案内において使用することを目的として採用されたものであるが、近年、経路案内のみならず他の用途、例えば車載テレビ装置や、オーディオ装置、DVD再生装置などの表示手段としても使用されている。
【0003】
このように車載表示装置の利用用途が拡大したことで、表示出力が対象とする利用者も変化している。すなわち、経路案内に使用する場合、その利用者は主に運転者となるのであるが、テレビなどの表示出力においては助手席や後部座席などに着座した乗員(非運転者)が利用者となる場合がある。
【0004】
そこで、特許文献1が開示するような単一の表示体で複数の観察者に異なる映像を出力する技術を利用し、運転席乗員(運転者)と助手席乗員とに同時に個別の表示出力を提供ことが検討されてきた(例えば特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】特許第3503925号公報
【特許文献2】特開2003−137005号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、例えば車両後方の障害物を確認する場合などには、車載カメラが撮影した映像を表示することが行なわれている。しかし、車載のディスプレイはそのサイズが厳しく制限され、運転者に十分な情報提供を行なうことかできないという問題点があった。
【0007】
この発明は、上述した従来技術における問題点を解消するためになされたものであって、車両乗員に対する表示出力の情報量を向上した車載表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る車載表示装置は、車両の乗員に対して表示出力を行なう車載表示装置であって、複数の視野毎にそれぞれ異なる表示出力を行なう指向性表示出力手段と、自車両周辺および/または自車両内部を撮影する撮影手段と、前記表示出力の指向性と前記撮影手段による撮影結果とを用いて前記指向性表示出力手段による出力内容を決定する表示内容決定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
この請求項1の発明によれば車載表示装置は、自車両周辺や自車両内部を撮影し、表示出力の指向性と撮影手段による撮影結果とを用いて指向性表示出力手段による出力内容を決定する。
【0010】
また、請求項2の発明に係る車載表示装置は、請求項1に記載の発明において、前記表示内容決定手段は、複数の撮影手段の撮影結果をそれぞれ異なる視野の表示出力に振り分けるとともに、前記複数の撮影手段の位置関係に基づいて各撮影結果の振り分け先を決定することを特徴とする。
【0011】
この請求項2の発明によれば車載表示装置は、複数の撮影手段の撮影結果をそれぞれ異なる視野の表示出力に振り分けるとともに、複数の撮影手段の位置関係に基づいて各撮影結果の振り分け先を決定する。
【0012】
また、請求項3の発明に係る車載表示装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記表示内容決定手段は、単一の撮影手段が撮影した撮影結果を分割して作成した複数の部分映像をそれぞれ異なる視野の表示出力に振り分けるとともに、前記複数の部分映像の位置関係に基づいて振り分け先を決定することを特徴とする。
【0013】
この請求項3の発明によれば車載表示装置は、単一の撮影手段が撮影した撮影結果を分割して作成した複数の部分映像をそれぞれ異なる視野の表示出力に振り分けるとともに、複数の部分映像の位置関係に基づいて振り分け先を決定する。
【0014】
また、請求項4の発明に係る車載表示装置は、請求項1,2または3に記載の発明において、前記撮影手段は、自車両の後方を撮影することを特徴とする。
【0015】
この請求項4の発明によれば車載表示装置は、自車両の後方を撮影し、表示出力の指向性と撮影手段による撮影結果とを用いて指向性表示出力手段による出力内容を決定する。
【0016】
また、請求項5の発明に係る車載表示装置は、請求項4に記載の発明において、自車両の走行状態を検知する走行状態検知手段をさらに備え、前記表示内容決定手段は、自車両の後進を検知した場合に自車両後方の映像を前記指向性表示出力手段に表示させることを特徴とする。
【0017】
この請求項5の発明によれば車載表示装置は、自車両の後方を撮影し、表示出力の指向性と撮影手段による撮影結果とを用いて指向性表示出力手段による出力内容を決定し、自車両の後進を検知した場合に自動的に表示する。
【0018】
また、請求項6の発明に係る車載表示装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記指向性表示出力手段は、運転席乗員と助手席乗員とにそれぞれ異なる表示出力を提供し、運転席乗員に対してさらに複数の表示出力を提供することを特徴とする。
【0019】
この請求項6の発明によれば車載表示装置は、自車両周辺や自車両内部の撮影結果を運転者に複数の指向性表示出力として提供するとともに、助手席乗員に対して助手席乗員用の指向性表示出力を提供する。
【0020】
また、請求項7の発明に係る車載表示装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記指向性表示出力手段は、運転席乗員と助手席乗員とにそれぞれ異なる表示出力を提供し、助手席乗員に対してさらに複数の表示出力を提供することを特徴とする。
【0021】
この請求項7の発明によれば車載表示装置は、自車両周辺や自車両内部の撮影結果を助手席乗員に複数の指向性表示出力として提供するとともに、運転者に対して運転者用の指向性表示出力を提供する。
【発明の効果】
【0022】
請求項1の発明によれば車載表示装置は、自車両周辺や自車両内部を撮影し、表示出力の指向性と撮影手段による撮影結果とを用いて指向性表示出力手段による出力内容を決定するので、車両乗員に対する表示出力の情報量を向上した車載表示装置を得ることができるという効果を奏する。
【0023】
例えば、自車両の車室内を撮影し、表示出力の指向性と撮影手段による撮影結果とを用いて指向性表示出力手段による出力内容を決定すれば、感覚的かつ容易に車内確認を行なうことのできる車載表示装置を得ることができるという効果を奏する。
【0024】
また、請求項2の発明によれば車載表示装置は、複数の撮影手段の撮影結果をそれぞれ異なる視野の表示出力に振り分けるとともに、複数の撮影手段の位置関係に基づいて各撮影結果の振り分け先を決定するので、複数の撮影手段による撮影結果を簡易に視認可能な車載表示装置を得ることができるという効果を奏する。
【0025】
また、請求項3の発明によれば車載表示装置は、単一の撮影手段が撮影した撮影結果を分割して作成した複数の部分映像をそれぞれ異なる視野の表示出力に振り分けるとともに、複数の部分映像の位置関係に基づいて振り分け先を決定するので、単一の撮影手段による撮影結果を簡易かつ詳細に視認可能な車載表示装置を得ることができるという効果を奏する。
【0026】
また、請求項4の発明によれば車載表示装置は、自車両の後方を撮影し、表示出力の指向性と撮影手段による撮影結果とを用いて指向性表示出力手段による出力内容を決定するので、感覚的かつ容易に後方確認を行なうことのできる車載表示装置を得ることができるという効果を奏する。
【0027】
また、請求項5の発明によれば車載表示装置は、自車両の後方を撮影し、表示出力の指向性と撮影手段による撮影結果とを用いて指向性表示出力手段による出力内容を決定し、自車両の後進を検知した場合に自動的に表示するので、必要性に応じて後方確認用映像を提供する車載表示装置を得ることができるという効果を奏する。
【0028】
また、請求項6の発明によれば車載表示装置は、自車両周辺や自車両内部の撮影結果を運転者に複数の指向性表示出力として提供するとともに、助手席乗員に対して助手席乗員用の指向性表示出力を提供するので、助手席乗員への表示出力を損なうことなく運転者への情報提供量を向上する車載表示装置を得ることができるという効果を奏する。
【0029】
また、請求項7の発明によれば車載表示装置は、自車両周辺や自車両内部の撮影結果を助手席乗員に複数の指向性表示出力として提供するとともに、運転者に対して運転者用の指向性表示出力を提供するので、運転者への表示出力を損なうことなく助手席乗員への情報提供量を向上する車載表示装置を得ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る車載表示装置の好適な実施の形態である車載装置について詳細に説明する。
【実施例】
【0031】
図1は、本発明の実施例である車載装置1の概要構成を示す概要構成図である。同図に示すように、車載装置1は、その内部に主制御部11、ナビゲーションユニット12、AV(オーディオ・ビジュアル)ユニット13、操作入力受付部21、車速センサ22、変速機構状態検知部23、ブレーキ状態検知部24、シートセンサ25、カメラ26、表示処理部31、音声処理部32、ディスプレイ33およびスピーカ34を有する。
【0032】
操作入力受付部21は、スイッチやタッチパネルなどを用いた乗員からの操作入力を受け付ける処理部であり、その内部に操作者検知部21aを備える。操作者検知部21aは、操作入力が運転席と助手席のどちらの乗員から行なわれたかを識別する。
【0033】
車速センサ22は、自車両のタイヤ回転速度などから自車両の走行速度を検知するセンサであり、変速機構状態検知部23は、自車両の変速機構の状態を取得するセンサである。また、ブレーキ状態検知部24は、自車両の制動機構の動作状態を検知するセンサである。
【0034】
シートセンサ25は、各座席に設けられ、座面にかかる圧力を検知するセンサであり、カメラ26は車両の周辺、もしくは内部を撮影する撮影手段である。
【0035】
ナビゲーションユニット12は、自車両の走行経路の設定および誘導を行なうユニットである。具体的には、ナビゲーションユニット12は、GPS(Global Positioning System)によって自車両の現在位置を取得し、地図データを用いて自車両が走行している道路を特定し、ディスプレイ33やスピーカ34を用いて経路誘導を実行する。
【0036】
AVユニット13は、ラジオ放送、テレビ放送などの受信によって取得したコンテンツデータやCD、DVD、HDなどの記録媒体から読み出したコンテンツデータを車両の乗員に提供するユニットである。ここでは、AVユニット13は、その内部にオーディオ機能13a、DVD再生機能13b、ゲーム機能13cを備えている。
【0037】
スピーカ34は、乗員に対する音声出力を行なう装置であり、その出力内容は音声処理部32が作成する。また、ディスプレイ33は、乗員に対する表示出力を行なう装置であり、その表示内容は表示処理部31が作成する。
【0038】
さらに、表示処理部31はその内部に指向性制御部31aを有する。指向性制御部31aは、ディスプレイ33に設けた液晶シャターの動作を制御し、ディスプレイ33の表示出力に指向性を持たせる。この液晶シャッターの動作によって、図2に示すように乗員の視線方向の差を利用し、複数の画面を重ねて表示することができる。
【0039】
主制御部11は、車載装置1を全体制御する制御部であり、操作入力受付部21、車速センサ、変速機状態検知部23、ブレーキ状態検知部24、シートセンサ25、カメラ26からの入力を受けてナビゲーションユニット12およびAVユニット13の動作を制御し、表示処理部31および音声処理部32を介してディスプレイ33およびスピーカ34への出力を行なう。
【0040】
また、主制御部11は、その内部に表示設定変更部11aおよび表示内容選択部11bを有する。表示設定変更部11aは、ディスプレイ33による指向性表示出力の数と方向(視野)についての設定を変更する処理を行なう処理部であり、表示内容選択部11bは、ディスプレイ33による表示出力の内容、特に複数の指向性出力を行なう場合にはそれぞれの表示内容を選択する処理を行なう。
【0041】
つづいて、車載装置1による表示制御の具体例について説明する。まず、図3において自車両C1は、2つのカメラ26a,26bによって自車両の後方を撮影している。この図3に示した状況では、車載装置1は、図4−1に示すようにカメラ26aが撮影した映像V1とカメラ26bが撮影した映像V2とを合成して表示する。
【0042】
この時、映像V1の表示方向と映像V2の表示方向とは、カメラ26a,26bの位置関係に基づいて決定する(同図においては車両右側に設置したカメラ26aの撮影結果を右方向に、車両左側に設置したカメラ26bの撮影結果を左方向に出力する。)。
【0043】
このように、複数のカメラが撮影した映像を異なる方向(視野)に出力することにより、乗員(この場合は特に運転者)は、ディスプレイ33に対する自らの位置を調整することで、車両後方(例えば障害物T1)を多角的に確認することが可能となる。さらにカメラの位置関係と表示出力の指向性とを対応付けることで、乗員は感覚的かつ容易に後方確認を行なうことができる。
【0044】
また、助手席にも乗員が居り、かつ助手席乗員に対する表示出力も必要である場合には、図4−2に示すように、ディスプレイ33から3方向に表示出力を行い、運転者用の指向性表示である映像V1,V2に加えて助手席乗員用の指向性表示出力である映像VPを合成すればよい。
【0045】
助手席乗員への表示出力が必要であるか否かの判定は、乗員からの操作入力によって決定してもよいし、シートセンサ25の出力に基づいて自動的に判定してもよい。さらに、操作者識別部21aが助手席乗員からの操作入力を識別した場合に助手席乗員への表示出力が必要であると判定することもできる。
【0046】
また、ディスプレイ33への自車両後方の映像の表示は、例えば、変速機状態検知部23によってシフトレバーが「リア」に入ったことが検知された場合に自動的に開始することが好適である。この時、車速センサ22が取得した自車両の走行速度や、ブレーキ状態検知部24が取得したブレーキの状態(パーキングブレーキが動作中であるか否か)などを用いれば、自車両後方の映像表示の必要性をさらに正確に判定することができる。
【0047】
ところで、図3および図4では、複数のカメラによる撮影結果をそれぞれ異なる指向性表示出力に割り当てる場合について説明したが、例えば、図5に示すように単一のカメラ26cの撮影結果を映像V1と映像V2とに分割し、それぞれ異なる指向性表示出力に割り当ててもよい。この場合であっても、分割した映像(部分映像)同士の位置関係と表示出力の指向性とを対応付けることで、乗員は感覚的かつ容易に後方確認を行なうことができる。
【0048】
つづいて、車載装置1による車内の映像の表示例について説明する。まず、図6において自車両C1は、2つのカメラ26d,26eによって自車両の後部座席を撮影している。この図6に示した状況では、車載装置1は、図7−1に示すようにカメラ26dが撮影した映像V1とカメラ26eが撮影した映像V2とを合成して表示する。
【0049】
この時、映像V1の表示方向と映像V2の表示方向とは、カメラ26d,26eの位置関係に基づいて決定する(同図においては車両右側に設置したカメラ26dの撮影結果を右方向に、車両左側に設置したカメラ26eの撮影結果を左方向に出力する。)。
【0050】
このように、複数のカメラが撮影した映像を異なる方向(視野)に出力することにより、乗員(この場合は特に助手席乗員)は、ディスプレイ33に対する自らの位置を調整することで、自車両の内部を多角的に確認することが可能となる。さらにカメラの位置関係と表示出力の指向性とを対応付けることで、乗員は感覚的かつ容易に確認を行なうことができる。
【0051】
また、運転席乗員に対する表示出力も必要である場合には、図7−2に示すように、ディスプレイ33から3方向に表示出力を行い、助手席乗員用の指向性表示である映像V1,V2に加えて運転席乗員用の指向性表示出力である映像VDを重ね合わせればよい。なお、車内を撮影する単一のカメラの撮影結果を分割し、それぞれ異なる指向性表示出力に割り当ててもよいことは言うまでもない。
【0052】
上述してきたように、本実施例にかかる車載装置1では、複数のカメラによる撮影や撮影結果である映像の分割などによって得られた複数の映像を、互いに指向性の異なる複数の表示出力に割り振ることで、車両乗員に対する表示出力の情報量を向上する。
【産業上の利用可能性】
【0053】
以上のように、本発明にかかる車載表示装置は、車両の乗員に対する表示出力に有用であり、特に複数方向への指向性出力による情報量向上に適している。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施例である車載装置の概要構成を示す概要構成図である。
【図2】指向性表示出力について説明する説明図である。
【図3】自車両後方の撮影について説明する説明図である。
【図4−1】図3に示した状況における表示出力の具体例について説明する説明図である(その1)。
【図4−2】図3に示した状況における表示出力の具体例について説明する説明図である(その2)。
【図5】単一のカメラによる撮影結果を分割して表示する場合について説明する説明図である。
【図6】自車両内部の撮影について説明する説明図である。
【図7−1】図6に示した状況における表示出力の具体例について説明する説明図である(その1)。
【図7−2】図6に示した状況における表示出力の具体例について説明する説明図である(その2)。
【符号の説明】
【0055】
1 車載装置
11 主制御部
11a 表示設定変更部
11b 表示内容選択部
12 ナビゲーションユニット
13 AVユニット
13a オーディオ機能
13b DVD再生機能
13c ゲーム機能
21 操作入力受付部
21a 操作者検知部
22 車速センサ
23 変速機構状態検知部
24 ブレーキ状態検知部
25 シートセンサ
26,26a〜e カメラ
31 表示処理部
31a 指向性制御部
32 音声処理部
33 ディスプレイ
34 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の乗員に対して表示出力を行なう車載表示装置であって、
複数の視野毎に異なる表示出力を行なう指向性表示出力手段と、
自車両周辺および/または自車両内部を撮影する撮影手段と、
前記表示出力の指向性と前記撮影手段による撮影結果とを用いて前記指向性表示出力手段による出力内容を決定する表示内容決定手段と、
を備えたことを特徴とする車載表示装置。
【請求項2】
前記表示内容決定手段は、複数の撮影手段の撮影結果をそれぞれ異なる視野の表示出力に振り分けるとともに、前記複数の撮影手段の位置関係に基づいて各撮影結果の振り分け先を決定することを特徴とする請求項1に記載の車載表示装置。
【請求項3】
前記表示内容決定手段は、単一の撮影手段が撮影した撮影結果を分割して作成した複数の部分映像をそれぞれ異なる視野の表示出力に振り分けるとともに、前記複数の部分映像の位置関係に基づいて振り分け先を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の車載表示装置。
【請求項4】
前記撮影手段は、自車両の後方を撮影することを特徴とする請求項1,2または3に記載の車載表示装置。
【請求項5】
自車両の走行状態を検知する走行状態検知手段をさらに備え、前記表示内容決定手段は、自車両の後進を検知した場合に自車両後方の映像を前記指向性表示出力手段に表示させることを特徴とする請求項4に記載の車載表示装置。
【請求項6】
前記指向性表示出力手段は、運転席乗員と助手席乗員とにそれぞれ異なる表示出力を提供し、運転席乗員に対してさらに複数の表示出力を提供することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の車載表示装置。
【請求項7】
前記指向性表示出力手段は、運転席乗員と助手席乗員とにそれぞれ異なる表示出力を提供し、助手席乗員に対してさらに複数の表示出力を提供することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の車載表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図5】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【公開番号】特開2007−8355(P2007−8355A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−192978(P2005−192978)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】