説明

車載装置と携帯情報端末が連携するシステム

【課題】 安全に車両が走行可能な、車載装置と携帯情報端末が連携するシステムを提供する。
【解決手段】 車載装置200と携帯情報端末100が連携するシステム300は、携帯情報端末100が車載装置200と通信するためのインターフェース部310と、インターフェース部310によって得た情報により車載装置200との連携を判断する連携判断部320と、車両が走行中であるか否かを判別する車両走行判別部350と、車両が走行中である時に登録アプリケーションの使用を制限するランチャーアプリケーションを起動するアプリケーション起動制御部330と、ランチャーアプリケーションが起動することをトリガーとして、携帯情報端末100の表示部110の画面を消灯させる照明制御部350と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置と携帯情報端末が連携するシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1の図4は、車載装置と携帯情報端末が連携するシステムとして、車載機10及び携帯電話12を備える情報表示システムを開示している。また、特許文献1の段落[0029]の記載によれば、ユーザは、携帯電話12側の切り替えスイッチを操作し、携帯電話12が車載機10に接続された場合に携帯電話12の画面を非表示状態にさせることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−244343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の携帯電話12等の携帯情報端末は、様々なアプリケーションを有することが可能であり、アプリケーションの種類によっては、走行中の操作が好ましくない。
【0005】
本発明の1つの目的は、安全に車両が走行可能な、車載装置と携帯情報端末が連携するシステムを提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び好ましい実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
【0007】
本発明に従う第1の態様は、車載装置と携帯情報端末が連携するシステムであって、
前記携帯情報端末が前記車載装置と通信するためのインターフェース部と、
前記インターフェース部によって得た情報により前記車載装置との連携を判断する連携判断部と、
車両が走行中であるか否かを判別する車両走行判別部と、
前記車両が走行中である時に登録アプリケーションの使用を制限するランチャーアプリケーションを起動するアプリケーション起動制御部と、
前記ランチャーアプリケーションが起動することをトリガーとして、前記携帯情報端末の表示部の画面を消灯させる照明制御部と、
を備えることを特徴とするシステムに関係する。
【0008】
車両が走行中である時に登録アプリケーションの使用を連携アプリケーションによって制限することができるので、走行中に使用不可能な登録アプリケーションの表示が運転手に向けられることが抑制される。従って、運転手は、車両の運転に専念することができ、車両は安全に走行することができる。また、ランチャーアプリケーションの起動に伴って携帯情報端末の表示部の画面が消灯するので、運転手は、携帯情報端末の表示部を直視しないで、ランチャーアプリケーションの起動を認識することができ、運転手は、安心して車両の運転に専念することができる。さらに、携帯情報端末の表示部の画面が消灯するので、携帯情報端末の発熱を抑制し、携帯情報端末は、安定して動作することができる。
【0009】
第1の態様において、前記車両走行判別部は、前記車両のパーキングブレーキからの情報を利用して、前記車両が走行中であるか否かを判別してもよい。
【0010】
車両走行判別部がパーキングブレーキからの情報を利用することで、車両が走行中であることを明確に判別することができる。
【0011】
第1の態様において、前記ランチャーアプリケーションは、前記車両の運転手の音声操作コマンドを認識するアプリケーションであってもよい。
【0012】
運転手は音声で、ランチャーアプリケーションを操作することができるので、運転手の操作負担が軽減される。或いは、運転手は、車両の運転により一層専念することができ、車両はより一層安全に走行することができる。
【0013】
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に従うシステムの概略構成例を示す。
【図2】本発明に従うシステムの概略機能ブロック図の1例を示す。
【図3】図3(A)は、車載装置と携帯情報端末が連携していない時のアプリケーションの表示例を示し、図3(B)は、車載装置と携帯情報端末が連携している時のアプリケーションの表示例を示し、図3(C)は、車載装置と携帯情報端末が連携し、且つ車両が走行中である時に登録アプリケーションの使用が制限されている時のアプリケーションの表示例を示す。
【図4】例えば図1の携帯情報端末のハードウェア構成例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に説明する好ましい実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
【0016】
図1は、本発明に従うシステムの概略構成例を示す。図1の例において、システム300は、携帯情報端末100及び車載装置200を備え、システム300において、車載装置200と携帯情報端末100が連携している。具体的には、例えば携帯情報端末100が制御部又はマスターとして機能し、車載装置200が外部モニタ又はスレーブとして機能し、車載装置200の表示部210は、携帯情報端末100が有するアプリケーションの実行によって制御される。図1の例において、車載装置200の表示部210に表示される画像は、例えば、携帯情報端末100の表示部110に表示される画像を表し、表示部210の大きさ又は画素数が表示部110の大きさ又は画素数よりも大きい場合、携帯情報端末100の表示部110に表示される画像は、表示部210側で拡大される。
【0017】
図1の例において、携帯情報端末100は、車載装置200と連携可能な携帯電話端末(例えば、いわゆるスマートフォン)であり、携帯情報端末100又は携帯電話端末は、例えば基地局50を介して携帯電話網(及びインターネット)に接続することができる。なお、携帯情報端末100は、携帯電話網に接続できなくてもよく、例えば、携帯型のタブレットパソコン、携帯型のPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯型のコンピュータでもよい。例えばモニタ装置、オーディオ装置、ナビゲーション装置等の車載装置200は、図示せぬ自動車等の車両に搭載され、表示部210を有している。車載装置200と携帯情報端末100が連携することで、車載装置200の表示部210は、携帯情報端末100の外部モニタとして機能する。
【0018】
図2は、本発明に従うシステム300の概略機能ブロック図の1例を示す。図2の例において、システム300は、インターフェース部310、連携判断部320、アプリケーション起動制御部330、照明制御部340及び車両走行判別部350を備える。なお、システム300は、図示されない構成を備えて他の様々な機能を実現してもよい。
【0019】
図2のインターフェース部(通信インターフェース部)310は、携帯情報端末100が車載装置200と通信するために利用され、携帯情報端末100及び車載装置200は、インターフェース部310を介して互いに通信することができる。インターフェース部310は、例えばBluetooth(登録商標)通信、Wifi通信等の無線通信で利用されるプロフィル又はプロトコルで携帯情報端末100と車載装置200との間で情報を交換可能にする。
【0020】
図2の連携判断部320は、インターフェース部310によって得た情報により車載装置200との連携を判断する。具体的には、連携判断部320は、携帯情報端末100が制御部又はマスターとして機能し、車載装置200が外部モニタ又はスレーブとして機能しているか否かを判断し、言い換えれば、携帯情報端末100と車載装置200との間で外部ディスプレイ接続が完了したか否かを判断する。連携判断部320は、外部ディスプレイ接続が完了しているか否かを表す接続信号を生成し、その接続信号を照明制御部340に送ることができる。
【0021】
図2のアプリケーション起動制御部330は、ランチャーアプリケーションを起動し、ランチャーアプリケーション又はアプリケーション起動制御部330は、車両が走行中である時に登録アプリケーション(制限登録アプリケーション)の使用を制限する。ランチャーアプリケーションは、車両が実際に走行中である場合に登録アプリケーション(制限登録アプリケーション)のアイコンを非表示にし、或いは、登録アプリケーション(制限登録アプリケーション)のアイコンの選択を無効にすることができる。アプリケーション起動制御部330は、ランチャーアプリケーションが起動しているか否かを表す起動信号を生成し、その起動信号を照明制御部340に送ることができる。
【0022】
ところで、図1の携帯情報端末100が例えばアンドロイドOS等のOS上で動作する複数のアプリケーションを有する場合、ランチャーアプリケーションは、複数のアプリケーションのうちの幾つかのアプリケーション(制限登録アプリケーション)の使用を制限することができる。具体的には、車両が走行中であることに応じて、複数のアプリケーションを分類して登録することができる。より具体的には、ランチャーアプリケーションは、複数のアプリケーションの各々が所定の推奨アプリケーションに該当するか否かを判別することができ、所定の推奨アプリケーションに該当するアプリケーション(第1の群に属するアプリケーション)のみ、車両が走行中である時に使用可能な登録アプリケーションとして登録することができる。所定の推奨アプリケーションに該当しないアプリケーション(第2の群に属するアプリケーション)は、車両が走行中である時に使用不可能な登録アプリケーション(制限登録アプリケーション)として登録することができる。
【0023】
なお、ランチャーアプリケーションは、車両が走行中でない時(又は車両が停車中である時)に登録アプリケーション(制限登録アプリケーション)の制限を解除してもよい。
【0024】
図2の照明制御部340は、ランチャーアプリケーションが起動することをトリガーとして、携帯情報端末100の表示部110の画面を消灯させる。照明制御部340は、起動信号だけで表示部110の画面を消灯するか否かを制御してもよいが、好ましくは、照明制御部340は、接続信号及び起動信号で表示部110の画面を消灯するか否かを制御する。接続信号が外部ディスプレイ接続の完了を表し、且つ起動信号がランチャーアプリケーションの起動を表す場合、照明制御部340は、携帯情報端末100の表示部110の画面を消灯させる。
【0025】
図2の車両走行判別部350は、例えば車両のパーキングブレーキからの情報を利用して、車両が走行中であるか否かを判別することができる。より具体的には、パーキングブレーキが作動しているか否かを検知するパーキングブレーキセンサ400からの信号が例えばLowレベルを示す場合に、車両走行判別部330は、車両が走行中であることを判別するができる。また、パーキングブレーキセンサ400からの信号が例えばHighレベルを示す場合に、車両走行判別部330は、車両が走行中でないこと、即ち車両が停車中であることを判別するができる。なお、運転手が例えばパーキングブレーキレバーを手で引き上げ、又は、例えばパーキングブレーキペダルを足で踏み込むことで、パーキングブレーキが作動する。
【0026】
図3(A)は、車載装置200と携帯情報端末100が連携していない時のアプリケーションの表示例を示し、図3(B)は、車載装置200と携帯情報端末100が連携している時のアプリケーションの表示例を示し、図3(C)は、車載装置200と携帯情報端末100が連携し、且つ車両が走行中である時に登録アプリケーションの使用が制限されている時のアプリケーションの表示例を示す。図3(A)の例において、車載装置200と携帯情報端末100が連携していない時に、携帯情報端末100が保有する複数のアプリケーションのアイコンが表示部110に表示されている。車載装置200が携帯情報端末100に接続されていない状態で、車載装置200の電源はOFFされ、表示部210は消灯している。
【0027】
なお、車載装置200の電源はONされ、車載装置200が携帯情報端末100に接続されていない状態では、表示部210は、車載装置200によって点灯してもよい(図示せず)。
【0028】
図3(B)の例において、車載装置200と携帯情報端末100が連携している時に、携帯情報端末100が保有する複数のアプリケーションのアイコンが表示部210にも表示されている。携帯情報端末100のOSアプリケーションが実行され、表示部110及び表示部210が制御されている。OSアプリケーションは、表示部110の画面を構成する映像信号を例えばBluetooth(登録商標)のSPP(Serial Port Profile)で車載装置200に送信し、表示部210を外部モニタとして機能させる。表示部110の画面は、拡大されて、表示部210の画面を形成し、表示部210にも、携帯情報端末100が保有する複数のアプリケーションのアイコンが、示されている。
【0029】
表示部110及び/又は表示部210が例えばタッチパネル式であり、OSアプリケーションは、運転手がランチャーアプリケーションのアイコンを例えば手で選択可能にさせて、ランチャーアプリケーションを起動させることができる。なお、OSアプリケーションは、例えばBluetooth(登録商標)のHID(Human Interface Device)でタッチパネル式の表示部110及び/又は表示部210(入力部)への操作を受信して、UMI(User Machine Interface) controlを実現することができる。
【0030】
OSアプリケーションは、運転手の音声操作コマンドを認識するアプリケーションであってもよく、運転手がランチャーアプリケーションを例えば音声で起動させてもよく、また、OSアプリケーションは、車載装置200と携帯情報端末100が連携していることを条件に、ランチャーアプリケーションを自動的に起動させてもよい。
【0031】
図3(C)の例において、ランチャーアプリケーションが起動すると、ランチャーアプリケーションは、表示部110の画面を消灯させるとともに、車両が実際に走行中である場合に所定の推奨アプリケーションに該当する登録アプリケーションのみのアイコンを表示部210の画面に表示させる。所定の推奨アプリケーションに該当する登録アプリケーションは、例えば車両を目的地に誘導するナビゲーションアプリケーション、例えば渋滞情報等の交通情報を提示する交通情報アプリケーション、例えば目的地に関する情報を検索する検索アプリケーション、例えば地図情報を提示する地図アプリケーション、及び例えば携帯電話網に接続可能な電話アプリケーションである。
【0032】
図3(C)の例において、言い換えれば、車両が実際に走行中である場合に所定の推奨アプリケーションに該当しない登録アプリケーション(制限登録アプリケーション)のアイコンが表示部210の画面に表示されない。このように、車両が走行中である時に使用不可能な登録アプリケーション(制限登録アプリケーション)の表示が、運転手に向けられることが抑制される。従って、運転手は、車両の運転に専念することができ、車両は安全に走行することができる。
【0033】
車両が走行中である時に使用不可能な登録アプリケーション(制限登録アプリケーション)は、例えばインターネット上の動画を再生可能な動画アプリケーション、例えばテレビを受信可能なテレビアプリケーション、例えば携帯情報端末100上のプロモーションビデオを再生可能な音楽アプリケーション、例えば携帯情報端末100上の写真をスライドショー形式で再生可能な写真アプリケーション等である。
【0034】
また、ランチャーアプリケーションの起動に伴って表示部110の画面が消灯するので、運転手は、表示部110を直視しないで、ランチャーアプリケーションの起動を認識することができ、運転手は、安心して車両の運転に専念することができる。さらに、表示部110の画面が消灯するので、その分だけ携帯情報端末100の発熱を抑制し、携帯情報端末100は、例えばナビゲーションアプリケーションを安定して動作することができる。
【0035】
なお、図3(C)の例において、表示部210は、ランチャーアプリケーションの実行によって例えばBluetooth(登録商標)のSPP等で制御され、例えばナビゲーションアプリケーション等の実行によっても例えばBluetooth(登録商標)のSPP等で制御される。ナビゲーションアプリケーションは、例えばBluetooth(登録商標)のHIDで目的地を受信し、例えばBluetooth(登録商標)のA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)でステレオの音声信号を車載装置200又は車載装置200に接続されるスピーカに送信又は出力することができる。
【0036】
ランチャーアプリケーションは、運転手の音声操作コマンドを認識するアプリケーションであることが好ましく、運転手がランチャーアプリケーションに所定の推奨アプリケーションとして登録される例えばナビゲーションアプリケーションを例えば音声で起動させることができる。所定の推奨アプリケーションとして登録される登録アプリケーションも、運転手の音声操作コマンドを認識するアプリケーションであることが好ましい。運転手は音声で、ランチャーアプリケーション及び/又は所定の推奨アプリケーションを操作することができるので、運転手の操作負担が軽減される。或いは、運転手は、車両の運転により一層専念することができ、車両はより一層安全に走行することができる。なお、携帯情報端末100は、車載装置200と例えばUSB接続すると、車載装置200又は車載装置200に接続されるバッテリから電力の供給を受けることができる。
【0037】
図4は、例えば図1の携帯情報端末100のハードウェア構成例を示す。図1の車載装置200も、同様のハードウェア構成例を備えることができる。携帯情報端末100は、例えばHDD、フラシュメモリ等の記憶部を有し、記憶部又は携帯情報端末100には、OSアプリケーション及びOSアプリケーション上で実行可能な複数のアプリケーションを記憶することができる。複数のアプリケーションの中には、ランチャーアプリケーションが含まれ、ランチャーアプリケーションに登録可能なアプリケーション(車両が走行中である時に使用可能な登録アプリケーション(所定の推奨アプリケーション)、車両が走行中である時に使用不可能な登録アプリケーション(制限登録アプリケーション))も含まれる。このような各種のアプリケーションは、例えばCPU等の処理部又は携帯情報端末100によって実行することができ、例えばOSアプリケーションが実行されることで、携帯情報端末100の処理部又はコンピュータを図2のインターフェース部(通信インターフェース部)310、データ出力部320、アプリケーション起動制御部330及び照明制御部340として機能させることができる。また、例えばランチャーアプリケーションが実行されることで、携帯情報端末100の処理部又はコンピュータを図2のアプリケーション起動制御部330の一部として機能させることができる。
【0038】
なお、OSアプリケーションが実行されることで、携帯情報端末100の処理部又はコンピュータを図2の照明制御部340として機能させることができるが、ランチャーアプリケーション、車両が走行中である時に使用可能な登録アプリケーションが実行されることで、照明制御部340の一部として機能させてもよい。
【0039】
図4の例において、携帯情報端末100は、入力部及び表示部を有し、入力部及び表示部は、例えばタッチパネル式のディスプレイパネルモジュールで構築することができる。携帯情報端末100は、通信部を有し、通信部は、例えば3G通信モジュール、Bluetooth(登録商標)通信モジュールで構築することができる。携帯情報端末100は、インターフェースを有し、インターフェースは、例えばUSBインターフェースモジュールで構築することができる。
【0040】
車載装置200は、例えばHDD、フラシュメモリ等の記憶部を有し、記憶部又は車載装置200には、例えばOSアプリケーション及びOSアプリケーション上で実行可能な少なくとも1つのアプリケーションを記憶することができる。記憶部又は車載装置200には、所定の推奨アプリケーションの情報も記憶することができる。少なくとも1つのアプリケーションの中には、携帯情報端末100との連携を認識する連携認識アプリケーションが含まれ、携帯情報端末100と車載装置200との間の連携を確認した連携認識アプリケーションは、OSアプリケーション、ランチャーアプリケーションが実行されている場合に携帯情報端末100からの映像信号を受信し、携帯情報端末100との連携を実行する。
【0041】
また、連携認識アプリケーションは、所定の推奨アプリケーションの情報をランチャーアプリケーションに送信することができ、所定の推奨アプリケーションの情報を更新することもできる。ランチャーアプリケーションは、受信した所定の推奨アプリケーションの情報又は携帯情報端末100の記憶部に保存した所定の推奨アプリケーションの情報で、複数のアプリケーションを分類して登録し、所定の推奨アプリケーションに該当しない登録アプリケーションの使用を制限することができる。
【0042】
記憶部又は車載装置200には、車両走行判別アプリケーションを記憶することができ、車両走行判別アプリケーションは、パーキングブレーキセンサ400からの信号で、車両が実際に走行中であるか否かを判別し、その判別結果をランチャーアプリケーションに送信する。ランチャーアプリケーションは、受信した判別結果で、所定の推奨アプリケーションに該当しない登録アプリケーションのアイコンを非表示状態又は非選択状態に設定することができる。このような各種のアプリケーションは、例えばCPU等の処理部又は車載装置200によって実行することができ、例えば車両走行判別アプリケーションが実行されることで、車載装置200の処理部又はコンピュータを図2の車両走行判別部350として機能させることができる。
【0043】
車載装置200は、入力部及び表示部を有し、入力部及び表示部は、例えばタッチパネル式のディスプレイパネルモジュールで構築することができる。車載装置200は、通信部を有し、通信部は、例えばBluetooth(登録商標)通信モジュールで構築することができる。車載装置200は、インターフェースを有し、インターフェースは、例えばUSBインターフェースモジュール、スピーカインターフェースモジュール、マイクインターフェースモジュール、パーキングブレーキセンサモジュールで構築することができる。なお、車載装置200は、CAN(controller area network)等の車載ネットワークに接続することができる。
【0044】
なお、OSアプリケーションが実行されることで、携帯情報端末100の処理部又はコンピュータを図2のインターフェース部310、連携判断部320及びアプリケーション起動制御部330として機能させることができるが、連携認識アプリケーションが実行されることで、車載装置200の処理部又はコンピュータをインターフェース部310の一部、連携判断部320の一部及びアプリケーション起動制御部330の一部として機能させてもよい。車両走行判別アプリケーションが実行されることで、車載装置200の処理部又はコンピュータを図2の車両走行判別部350として機能させることができるが、ランチャーアプリケーションが実行されることで、携帯情報端末100の処理部又はコンピュータを車両走行判別部350の一部として機能させてもよい。
【0045】
ところで、車載装置200と携帯情報端末100が連携する時の形式は、上述のようなBluetooth(登録商標)、Wifi等による無線形式だけでなく、有線形式でもよい。また、車載装置200と携帯情報端末100が図示せぬ中継装置を介して連携してもよく、車載装置200と中継装置が例えば有線形式で連携し、その中継装置と携帯情報端末100が例えば無線形式で連携してもよい。
【0046】
加えて、携帯情報端末100の表示部110に表示される画像が車載装置200の表示部210側で表示される時に、車載装置200のOSアプリケーション及び/又はOSアプリケーション上で実行可能なアプリケーションがVNC(Virtual Network Computing)のクライアント側として機能し、携帯情報端末100のOSアプリケーション及び/又はOSアプリケーション上で実行可能なアプリケーションがVNCのサーバ側として機能してもよい。
【0047】
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
【符号の説明】
【0048】
50・・・基地局、100・・・携帯情報端末、110・・・表示部、200・・・車載装置、210・・・表示部、300・・・システム(連携システム)、310・・・インターフェース部、320・・・連携判断部、330・・・アプリケーション起動制御部、340・・・照明制御部、350・・・車両走行判別部、400・・・パーキングブレーキセンサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載装置と携帯情報端末が連携するシステムであって、
前記携帯情報端末が前記車載装置と通信するためのインターフェース部と、
前記インターフェース部によって得た情報により前記車載装置との連携を判断する連携判断部と、
車両が走行中であるか否かを判別する車両走行判別部と、
前記車両が走行中である時に登録アプリケーションの使用を制限するランチャーアプリケーションを起動するアプリケーション起動制御部と、
前記ランチャーアプリケーションが起動することをトリガーとして、前記携帯情報端末の表示部の画面を消灯させる照明制御部と、
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記車両走行判別部は、前記車両のパーキングブレーキからの情報を利用して、前記車両が走行中であるか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ランチャーアプリケーションは、前記車両の運転手の音声操作コマンドを認識するアプリケーションであることを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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