説明

車載装置

【課題】入口情報が入っている第1のカードと異なる第1のカードを誤って挿入することを防止する。
【解決手段】ICカードがカード挿入口に挿入されたときに、挿入されたICカードが第1のカード5であるか否かを判断し、挿入されたICカードが第1のカード5であるときに、挿入された第1のカード5のカード番号と不揮発性メモリ12に記憶されているカード番号とが一致するか否かを判断し、挿入された第1のカード5のカード番号と不揮発性メモリ12に記憶されているカード番号とが一致しないときに、前回と異なる第1のカード5が挿入されたことを警告するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ETC(登録商標、Eleectronic Toll Collection System)機能を備えた車載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ETC車載器(車載装置)の使用方法として、降車時に盗難防止のために、ETCカード(自動料金収受の用途で使用される第1のカード)をETC車載器から取り出して持ち歩くことが取説等で推奨されている。このため、高速道路を走行し、サービスエリアやパーキング等で駐車して車両から降車した場合、運転者は入口情報が入った状態のETCカードをETC車載器から取り出して持ち歩く。この後、車両に乗車すると、運転者はETCカードをETC車載器に挿入するのであるが、運転者はETCカードを複数枚所持していることが多いので、上記取り出したETCカードとは異なるETCカード(入口情報が入っていないカード)を誤って挿入してしまうことがある。
【0003】
このような場合、出口料金所では、路側機がETC車載器を介してETCカード内の入口情報を読み取ることができないため、ゲートが開かない。このため、車両がゲートのバーに接触したり、急停車によって後続の車両に追突されたりするおそれがあった。尚、特許文献1には、ETCカードとDSRCカード(第2のカード)が使用可能なETC車載器において、ETC決済を行うときに、ETCカードが挿入されていないことを検知してその旨を報知するようにした構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−55132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の目的は、入口情報が入っている第1のカードと異なる第1のカード(入口情報が入っていないカード)を誤って挿入することを防止できる車載装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明によれば、ICカードがカード挿入口に挿入されたときに、挿入されたICカードが第1のカードであるか否かを判断する第1の判断手段と、前記挿入されたICカードが前記第1のカードであるときに、前記挿入された第1のカードのカード番号と不揮発性メモリに記憶されているカード番号とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、前記挿入された第1のカードのカード番号と前記不揮発性メモリに記憶されているカード番号とが一致しないときに、前回と異なる前記第1のカードが挿入されたことを警告する第1の警告手段とを備えたので、入口情報が入っている第1のカードと異なる第1のカード(入口情報が入っていないカード)を誤って挿入することを防止できる。
【0007】
請求項2の発明によれば、前記挿入されたICカードが前記第1のカードでないときに、前記挿入されたICカードが第2のカードであるか否かを判断する第3の判断手段と、
前記挿入されたICカードが前記第2のカードでないときに、異常なカードが挿入されたことを警告する第2の警告手段とを備えたので、前記第1のカード及び前記第2のカード以外のカードが挿入されることを防止できる。
【0008】
請求項3の発明によれば、第1のカード及び第2のカード以外のカードが挿入されるような警告が必要とされる場合を除き、警告は行わないため、ユーザーに対する煩わしい警告を抑制することが可能となる。
【0009】
請求項4の発明によれば、前記第1の警告手段は、車両の現在位置が高速道路上または高速道路のサービスエリアやパーキング内であることを検知した検知信号を受けたときだけ、前回と異なる前記第1のカードが挿入されたことを警告するように構成したので、必要なときだけ前記第1のカードの誤挿入を警告することができる。
【0010】
上記構成の場合、請求項5の発明のように、前記第1の警告手段は、前記警告を音声または表示で出力することが好ましい。また、請求項6の発明のように、前記第2の警告手段は、前記警告を音声または表示で出力することが好ましい。更に、前記挿入されたICカードが前記第1のカードであったときに、前記第1のカードが前記カード挿入口から外へ排出されたことを検知した時点で、前記第1のカードのカード番号を不揮発性メモリに記憶させることが好ましい。
【0011】
請求項8の発明によれば、自動料金収受の用途で使用される第1のカードを処理する機能を有する車載装置において、ICカードがカード挿入口に挿入されたときに、挿入されたICカードが前記第1のカードであるか否かを判断する第1の判断手段と、前記挿入されたICカードが前記第1のカードであるときに、前記挿入された第1のカードのカード番号と不揮発性メモリに記憶されているカード番号とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、前記挿入された第1のカードのカード番号と前記不揮発性メモリに記憶されているカード番号とが一致しないときに、前回と異なる前記第1のカードが挿入されたことを警告する第1の警告手段とを備えたので、請求項1の発明と同じ作用効果を得ることができる。
【0012】
請求項9の発明によれば、前記第1の警告手段は、車両の現在位置が高速道路上または高速道路のサービスエリアやパーキング内であることを検知した検知信号を受けたときだけ、前回と異なる前記第1のカードが挿入されたことを警告するように構成されているので、請求項4の発明と同じ作用効果を得ることができる。
【0013】
上記構成の場合、請求項10の発明のように、前記第1の警告手段は、前記警告を音声または表示で出力することが好ましい。また、請求項11の発明のように、前記挿入されたICカードが前記第1のカードであったときに、前記第1のカードが前記カード挿入口から外へ排出されたことを検知した時点で、前記第1のカードのカード番号を不揮発性メモリに記憶させることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態のETCシステムの概略構成を示すブロック図
【図2】ETC車載器の制御を示すフローチャート
【図3】本発明の第2実施形態を示す図2相当図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の第1実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。まず、図1は、本実施形態のETCシステム1(「ETC」は登録商標)の全体構成を概略的に示すブロック図である。ETCシステム1は、車両に搭載されたETC車載器(車載装置)2と、高速道路等の料金所等に設置されたETCシステム用の路側装置3と、有料駐車場やドライブスルー型店舗等に設置されたDSRC(Dedicated Short Range Communication)システム用の路側装置4とを備えている。
【0016】
尚、ETC車載器2、路側装置3、路側装置4は、図1には1つずつしか図示していないが、通常、それぞれ複数存在する。また、ETC車載器2とETCシステム用の路側装置3とは、DSRCの無線通信方式で通信が行われる。ETC車載器2とDSRCシステム用の路側装置4とは、DSRCシステムの無線通信方式(上記ETCシステム用の無線通信方式よりもデータ量が多いデータを通信可能な無線通信方式)で通信が行われる。
【0017】
ETC車載器2は、自動料金収受の用途で使用される第1のカードとして例えばETCカード5及び自動料金収受以外の用途で使用される第2のカードとして例えばEMVカード6を挿入可能(処理可能)な機能を有している。尚、EMVカードとは、EMVに準拠した決済を行うことが可能なクレジットカードのことである。EMVとは、欧州のユーロペイ、米国のマスターカード、ビザの間で合意したICクレジットカード決済の統一規格である。ETCシステム用の路側装置3は、ETC車載器2に挿入されたETCカード5を無線通信で決済処理を行い、自動料金収受を行うことができる機能を有している。DSRCシステム用の路側装置4は、ETC車載器2に挿入されたEMVカード6を無線通信でクレジット決済処理できる機能を有している。
【0018】
さて、ETC車載器2は、無線通信部7と、HMI8と、外部I/F9と、カードI/F10と、揮発性メモリ11と、不揮発性メモリ12と、制御部13とを備える。無線通信部7は、無線アンテナ(図示しない)を介してDSRC(及びDSRCシステム)の無線通信方式による情報の送受信を行う部位であり、通信対象は路側装置3、4である。HMI8は、人間とETC車載器2とのコミュニケーションのためのインターフェース(Human Machine Interface)を提供する部位であり、具体的には、操作スイッチやスピーカやブザーやLED等から構成される。
【0019】
外部I/F9は、車両に搭載された他の電気機器、例えばナビゲーション装置等のETC車載器連動機器14と通信を行うためのインターフェースである。カードI/F10は、カード挿入口15内に挿入されたETCカード5(またはEMVカード6)と通信を行うためのインターフェースである。カードI/F10には、ETCカード5(またはEMVカード6)がカード挿入口15内に挿入されたこと、及び、ETCカード5(またはEMVカード6)がカード挿入口15内から排出されたことを検知する検知回路が内蔵されている。尚、カード挿入口15内にETCカード5(またはEMVカード6)が挿入されている状態で、排出ボタン16を操作すると、カード挿入口15からETCカード5(またはEMVカード6)を排出させることが可能である。
【0020】
揮発性メモリ11は、例えばRAM等で構成され、各種の情報を一時的に記憶することができる。不揮発性メモリ12は、例えば、フラッシュメモリ等で構成され、各種の情報を電源オフ時にも記憶することができる。
【0021】
制御部13は、CPU、ROM、RAM、I/O等から構成され、無線通信部7、HMI8、外部I/F9、カードI/F10、揮発性メモリ11、不揮発性メモリ12をプログラムに基づいて統括的に制御する部位である。この制御部13が、第1の判断手段、第2の判断手段、第3の判断手段、第1の警告手段、第2の警告手段としての各機能を有している。
【0022】
また、ETCシステム用の路側装置3は、高速道路等の入口または出口の料金所等に設置されている。上記路側装置3は、ETC車載器2とDSRCの無線通信方式で通信を行うことにより、カード挿入口15内に挿入されたETCカード5に対してETC処理(例えば入口情報を書き込んだり、通行料金の決済を行ったりする等の処理)を行う。
【0023】
また、DSRCシステム(無線クレジット決済システム)用の路側装置4は、有料駐車場やドライブスルー型店舗等に設置されることが検討されている。上記路側装置4は、ETC車載器2とDSRCシステムの無線通信方式で通信を行うことにより、カード挿入口15内に挿入されたEMVカード6に対して無線クレジット決済処理(例えば駐車料金や商品購入代金等の決済を行う処理)を行う。
【0024】
次に、本実施形態のETC車載器2の動作について図2のフローチャートを参照して説明する。まず、図2のステップS10では、カード挿入口15にICカードが挿入されたか否かを検知する。ここで、ICカードが挿入されたときには、ステップS10にて「YES」へ進み、ステップS20へ進む。ステップS20では、挿入されたICカードに対して初期処理(カード挿入処理)を行う、具体的には、ICカードに電源を供給(活性化)してアクセスする。
【0025】
そして、ステップS30へ進み、挿入されたICカードが正常なETCカード5であるか否かを判断する。ここで、ETCカード5であるときには、ステップS30にて「YES」へ進み、ステップS40へ進み、ETC処理を実行する。この場合、挿入されたETCカード5内のアクセス可能な情報(例えばETCカード番号)を読み取る。
【0026】
続いて、ステップS50へ進み、読み取ったETCカード番号(挿入されたETCカード5のETCカード番号)が、不揮発性メモリ12内に記憶されているETCカード番号と一致するか否かを判断する。ここで、ETCカード番号が一致した場合(前回と同じETCカード5が挿入された場合)は、ステップS50にて「YES」へ進み、ステップS60へ進み、通常のETC処理、即ち、路側装置3との通信に応じて実行されるETC決済等の処理を行う。
【0027】
一方、ステップS50にて、ETCカード番号が一致しない場合、即ち、前回と異なるETCカード5が挿入された場合は、ステップS50にて「NO」へ進み、ステップS140へ進む。このステップS140では、前回と異なるETCカード5が挿入されたことを警告する。この場合、例えば前回と異なるETCカード5が挿入されたことを警告するメッセージを音声で出力したり、上記警告するメッセージを表示装置(ETC車載器2に表示装置があれば、その表示装置、ETC車載器2に表示装置がなければ、ナビゲーション装置14等の表示装置)に表示したりする。
【0028】
この後、ステップS70へ進み、ETCカード5がカード挿入口15から外へ排出されたか否かを判断する。ここで、ETCカード5が排出されていないときには、ステップS70にて「NO」へ進み、ステップS60へ戻る。一方、上記ステップS70において、ETCカード5が排出されたことを検出したときには、ステップS70にて「YES」へ進み、ステップS80へ進む。このステップS80では、前記ステップS40にて読み込んだETCカード5のETCカード番号を不揮発性メモリ12に記憶させる。続いて、ステップS90へ進み、カード排出処理、具体的には、ETC処理を行う際に揮発性メモリ11に記憶されたカード情報等のデータを削除する。この後、ステップS10へ戻り、以下上述した処理を繰り返す。
【0029】
また、前記ステップS30において、挿入されたICカードが正常なETCカード5でないときには、ステップS30にて「NO」へ進み、ステップS100へ進み、挿入されたICカードがEMVカード6であるか否かを判断する。ここで、EMVカード6であるときには、ステップS100にて「YES」へ進み、ステップS110へ進み、通常のEMV処理を実行する、この場合、挿入されたEMVカード6に対して前記した無線クレジット決済処理等を実行する。
【0030】
一方、上記ステップS100において、EMVカード6でないときには、ステップS100にて「NO」へ進み、ステップS120へ進み、挿入されたICカードが異常なカードであること(ETCカード5及びEMVカード6でないこと)を警告する。この場合、例えば挿入されたICカードが異常なカードであること、即ち、挿入されたICカードがETCカード5及びEMVカード6でないことを警告するメッセージを音声で出力したり、上記警告するメッセージを表示装置(ETC車載器2に表示装置があれば、その表示装置、ETC車載器2に表示装置がなければ、ナビゲーション装置14等の表示装置)に表示したりする。
【0031】
続いて、ステップS130へ進み、EMVカード6(または異常なカード)がカード挿入口15から外へ排出されたか否かを判断する。ここで、EMVカード6が排出されていないときには、ステップS130にて「NO」へ進み、ステップS130の判断処理を続ける。一方、上記ステップS130において、EMVカード6が排出されたときには、「YES」へ進み、ステップS90へ進み、以下、前述した処理を実行する。
【0032】
上記した構成の本実施形態によれば、高速道路を走行し、サービスエリアやパーキング等で駐車して車両から降車した場合に、入口情報が入った状態のETCカード5をETC車載器2から取り出し、その後、車両に乗車したときに、運転者が上記取り出したETCカード5と異なるETCカード5をETC車載器2に挿入したときには、前回と異なるETCカード5が挿入されたことを音声や表示で警告することできる。これにより、運転者は、誤って異なるETCカード5を挿入してしまったことに気付くから、前回のETCカード5、即ち、入口情報が入った状態のETCカード5を挿入し直すことができ、従って、ETCカード5の誤挿入を防止することができる。
【0033】
また、上記実施形態では、ETCカード5及びEMVカード6でない異常なICカードが挿入されたときに、挿入されたICカードが異常なカードであること(ETCカード5及びEMVカード6でないこと)を音声や表示で警告することできる。これにより、運転者は、誤って異常なICカードを挿入してしまったことに気付くから、ETCカード5またはEMVカード6を挿入し直すことができ、従って、ETCカード5及びEMVカード6の誤挿入を防止することができる。
【0034】
図3は、本発明の第2実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一処理には、同一ステップ番号を付している。この第2実施形態では、ETC車載器2にナビゲーション装置14が連動動作する構成においては、ナビゲーション装置14によって車両の現在位置が高速道路上(または高速道路のサービスエリアやパーキング内)であると検知(認識)され、その検知信号がナビゲーション装置14からETC車載器2へ出力されているときだけ、前回と異なるETCカード5が挿入された旨の警告を行うように構成した。
【0035】
具体的には、図3のフローチャートにおいて、ステップS10からステップS140までは、第1実施形態と同様に処理する。さて、ステップS50にて、ETCカード番号が一致しない場合、即ち、前回と異なるETCカード5が挿入された場合は、「NO」へ進み、ステップS210へ進む。
【0036】
このステップS210では、ETC車載器2にナビゲーション装置14が連動動作する構成であるか否かを判断する。ここで、ETC車載器2にナビゲーション装置14が連動動作する構成でないときには、ステップS210にて「NO」へ進み、ステップS60へ進む。上記ステップS210にて、ETC車載器2にナビゲーション装置14が連動動作する構成であるときには、「YES」へ進み、ステップS220へ進む。
【0037】
このステップS220では、ナビゲーション装置14から出力される検知信号に基づいて車両の現在位置が高速道路上(または高速道路のサービスエリアやパーキング等内)であるか否かを判断する。ここで、車両の現在位置が高速道路上でないと判断されると、ステップS220にて「NO」へ進み、ステップS60へ進む。上記ステップS220にて、車両の現在位置が高速道路上であると判断されると、ステップS220にて「YES」へ進み、ステップS140へ進み、前回と異なるETCカード5が挿入された旨の警告を行う。
【0038】
上述した以外の第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第2実施形態においても、第1実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第2実施形態によれば、車両の現在位置が高速道路上(または高速道路のサービスエリアやパーキング等内)であるときだけ、前回と異なるETCカード5が挿入された旨の警告を行うように構成したので、ETCカード5の誤挿入防止用の警告を必要最小限なときだけ実行することができる。
【0039】
尚、上記各実施形態では、ETCカード5及びEMVカード(一般的なICクレジットカード)6を挿入可能(アクセス可能)な機能を有するETC車載器2に適用したが、これに限られるものではなく、ETCカード5だけを挿入可能(アクセス可能)な機能を有するETC車載器2に適用しても良い。このように構成する場合には、例えば図2または図3のフローチャートにおいてステップS100とステップS110を省略すれば良い。
【符号の説明】
【0040】
図面中、1はETCシステム、2はETC車載器(車載装置)、3は路側装置、4は路側装置、5はETCカード(第1のカード)、6はEMVカード(第2のカード)、7は無線通信部、8はHMI、9は外部I/F、10はカードI/F、11は揮発性メモリ、12は不揮発性メモリ、13は制御部(第1の判断手段、第2の判断手段、第3の判断手段、第1の警告手段、第2の警告手段)、14はETC車載器連動機器、15はカード挿入口、16は排出ボタンを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動料金収受の用途で使用される第1のカードを処理する機能及び自動料金収受以外の用途で使用される第2のカードを処理する機能を有する車載装置において、
ICカードがカード挿入口に挿入されたときに、挿入されたICカードが前記第1のカードであるか否かを判断する第1の判断手段と、
前記挿入されたICカードが前記第1のカードであるときに、前記挿入された第1のカードのカード番号と不揮発性メモリに記憶されているカード番号とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、
前記挿入された第1のカードのカード番号と前記不揮発性メモリに記憶されているカード番号とが一致しないときに、前回と異なる前記第1のカードが挿入されたことを警告する第1の警告手段とを備えたことを特徴とする車載装置。
【請求項2】
前記挿入されたICカードが前記第1のカードでないときに、前記挿入されたICカードが前記第2のカードであるか否かを判断する第3の判断手段と、
前記挿入されたICカードが前記第2のカードでないときに、異常なカードが挿入されたことを警告する第2の警告手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の車載装置。
【請求項3】
前記挿入されたICカードが前記第1のカードでないときに、前記挿入されたICカードが前記第2のカードであるか否かを判断する第3の判断手段と、
前記挿入されたICカードが前記第2のカードであるときに、前記第2のカードを処理する手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車載装置。
【請求項4】
前記第1の警告手段は、車両の現在位置が高速道路上または高速道路のサービスエリアやパーキング内であることを検知した検知信号を受けたときだけ、前回と異なる前記第1のカードが挿入されたことを警告するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の車載装置。
【請求項5】
前記第1の警告手段は、前記警告を音声または表示で出力することを特徴とする請求項1または4記載の車載装置。
【請求項6】
前記第2の警告手段は、前記警告を音声または表示で出力することを特徴とする請求項2記載の車載装置。
【請求項7】
前記挿入されたICカードが前記第1のカードであったときに、前記第1のカードが前記カード挿入口から外へ排出されたことを検知した時点で、前記第1のカードのカード番号を前記不揮発性メモリに記憶させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の車載装置。
【請求項8】
自動料金収受の用途で使用される第1のカードを処理する機能を有する車載装置において、
ICカードがカード挿入口に挿入されたときに、挿入されたICカードが前記第1のカードであるか否かを判断する第1の判断手段と、
前記挿入されたICカードが前記第1のカードであるときに、前記挿入された第1のカードのカード番号と不揮発性メモリに記憶されているカード番号とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、
前記挿入された第1のカードのカード番号と前記不揮発性メモリに記憶されているカード番号とが一致しないときに、前回と異なる前記第1のカードが挿入されたことを警告する第1の警告手段とを備えたことを特徴とする車載装置。
【請求項9】
前記第1の警告手段は、車両の現在位置が高速道路上または高速道路のサービスエリアやパーキング内であることを検知した検知信号を受けたときだけ、前回と異なる前記第1のカードが挿入されたことを警告するように構成されていることを特徴とする請求項8記載の車載装置。
【請求項10】
前記第1の警告手段は、前記警告を音声または表示で出力することを特徴とする請求項8または9記載の車載装置。
【請求項11】
前記挿入されたICカードが前記第1のカードであったときに、前記第1のカードが前記カード挿入口から外へ排出されたことを検知した時点で、前記第1のカードのカード番号を前記不揮発性メモリに記憶させることを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の車載装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−92868(P2013−92868A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233840(P2011−233840)
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】