説明

車輌用灯具

【課題】 高い放熱性能及び組付時における良好な作業性を確保した上で配光性能の向上を図る。
【解決手段】 カバー3とランプハウジング2によって構成された灯具外筐4と、灯具外筐の内部に配置され光源として設けられた発光素子14と発光素子が搭載された回路基板13とを有する発光モジュール9と、灯具外筐の内部に配置され発光モジュールを保持すると共に発光モジュールにおいて発生する熱が伝導され伝導された熱を放出する保持部材8と、回路基板と保持部材の間において両者に接した状態で配置されると共に所定の温度以下の状態においてシート状の固体として存在し所定の温度を超えた状態においてゲル状に軟化する熱伝導体19とを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車輌用灯具に関する。詳しくは、発光モジュールの回路基板と発光モジュールを保持する保持部材との間に温度によって状態が変化する熱伝導体を配置して発光モジュールの組付作業における作業性の向上及び放熱性の向上を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
車輌用灯具には回路基板に発光素子、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が搭載された発光モジュールを有するものがある。
【0003】
このような車輌用灯具においては、発光モジュールが放熱性を有する保持部材に保持されており、発光モジュールの駆動時に発生する熱を保持部材から放出して発光モジュールの良好な動作状態を確保するようにしている。従って、保持部材は発光モジュールにおいて発生する熱を放出するヒートシンクとして機能する。
【0004】
発光モジュールの回路基板は発光素子が搭載された面の反対側の面に設けられた接続端子がスルーホールを介して発光素子の端子電極に接続されている。回路基板と保持部材の間には放熱シートや放熱グリスが配置又は塗布され、放熱シートや放熱グリスを介して発光モジュールにおいて発生した熱が保持部材に伝達されるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1に記載された車輌用灯具にあっては、回路基板と保持部材の間に可撓性を有するフィルム状の放熱シートが配置されている。
【0006】
【特許文献1】特開2010−267468号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、放熱シートは放熱グリスのような流動性を有しないため、回路基板の保持部材に対する組付時における作業性が高い反面、回路基板と保持部材に対する接触熱抵抗が大きく、十分な放熱性を確保することができないおそれがある。例えば、放熱シートは1平方センチメートル当たり1〜3°C/W程度の接触熱抵抗が存在するため、両面において1平方センチメートル当たり2〜6°C/W程度の接触熱抵抗が存在することになる。
【0008】
一方、放熱グリスは流動性を有するゲル状であるため、回路基板と保持部材に対する接触熱抵抗が小さく良好な放熱性を有する反面、流動性により取扱いが難しく、回路基板の保持部材に対する組付時における作業性が低いという問題がある。
【0009】
また、放熱グリスはゲル状であるために、厚みが不均一になり易く、厚みの不均一性が生じてしまうと、保持部材に対して発光モジュールが傾いた状態で配置され易くなってしまい、発光モジュールの配光性能に影響が生じ所望の配光パターンを形成することができなくなるおそれがある。
【0010】
そこで、本発明車輌用灯具は、高い放熱性能及び組付時における良好な作業性を確保した上で配光性能の向上を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
車輌用灯具は、上記した課題を解決するために、カバーとランプハウジングによって構成された灯具外筐と、前記灯具外筐の内部に配置され光源として設けられた発光素子と前記発光素子が搭載された回路基板とを有する発光モジュールと、前記灯具外筐の内部に配置され前記発光モジュールを保持すると共に前記発光モジュールにおいて発生する熱が伝導され伝導された熱を放出する保持部材と、前記回路基板と前記保持部材の間において両者に接した状態で配置されると共に所定の温度以下の状態においてシート状の固体として存在し前記所定の温度を超えた状態においてゲル状に軟化する熱伝導体とを備えたものである。
【0012】
従って、車輌用灯具にあっては、回路基板と保持部材の間において両者に接した状態で配置された熱伝導体の状態が温度によって変化される。
【発明の効果】
【0013】
本発明車輌用灯具は、カバーとランプハウジングによって構成された灯具外筐と、前記灯具外筐の内部に配置され光源として設けられた発光素子と前記発光素子が搭載された回路基板とを有する発光モジュールと、前記灯具外筐の内部に配置され前記発光モジュールを保持すると共に前記発光モジュールにおいて発生する熱が伝導され伝導された熱を放出する保持部材と、前記回路基板と前記保持部材の間において両者に接した状態で配置されると共に所定の温度以下の状態においてシート状の固体として存在し前記所定の温度を超えた状態においてゲル状に軟化する熱伝導体とを備えたことを特徴とする。
【0014】
従って、高い放熱性能及び組付時における良好な作業性を確保した上で配光性能の向上を図ることができる。
【0015】
請求項2に記載した発明にあっては、前記保持部材における前記熱伝導体の周囲に流動防止用凹部を形成している。
【0016】
従って、流動防止用凹部によって熱伝導体の接触を必要としない各部に対する熱伝導体の付着を防止することができる。
【0017】
請求項3に記載した発明にあっては、前記保持部材における前記流動防止用凹部に沿った位置に複数の位置決め用突部が設けられ、前記複数の位置決め用突部の内側に前記回路基板が挿入されて前記回路基板が前記保持部材に対して位置決めされるようにしている。
【0018】
従って、製造コストの高騰を来たすことなく回路基板の保持部材に対する位置決めを簡単かつ確実に行うことができる。
【0019】
請求項4に記載した発明にあっては、前記保持部材における前記熱伝導体の周囲に流動防止用突部を設けている。
【0020】
従って、流動防止用突部によって熱伝導体の接触を必要としない各部に対する熱伝導体の付着を防止することができる。
【0021】
請求項5に記載した発明にあっては、前記流動防止用突部の内面に位置決め用突部が設けられ、前記流動防止用突部の内側に前記回路基板が挿入され前記回路基板の外周面が前記位置決め用突部に係合され前記回路基板が前記保持部材に対して位置決めされるようにしている。
【0022】
従って、流動防止用突部を回路基板の保持部材に対する位置決め部として用いることが可能になり、製造コストの高騰を来たすことなく回路基板の保持部材に対する位置決めを簡単かつ確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に、本発明車輌用灯具を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。
【0024】
車輌用灯具1は、車体の左右両端部にそれぞれ配置されている。車輌用灯具としては、例えば、夜間以外の時間帯において周辺の領域に光を照射して車輌の存在を歩行者や他の車輌の運転者等に注意を喚起する所謂デイタイムランニングランプが用いられている。
【0025】
但し、車輌用灯具1はデイタイムランニングランプに限られることはなく、例えば、ヘッドランプ、コーナーリングランプ、リアランプ(リアコンビネーションランプ)、クリアランスランプ、ターンシグナルランプ、フォグランプ等の他の各種の車輌用灯具に広く適用することが可能である。
【0026】
車輌用灯具1は、図1に示すように、前方に開口された凹部を有するランプハウジング2とランプハウジング2の開口面を閉塞するカバー3とを備え、ランプハウジング2とカバー3によって灯具外筐4が構成されている。灯具外筐4の内部は灯室5として形成されている。
【0027】
灯室5には灯具ユニット6が配置されている。灯具ユニット6は取付部材7と取付部材7に取り付けられた保持部材8、8、・・・と保持部材8、8、・・・にそれぞれ取り付けられて保持された複数の発光モジュール9、9、・・・とを有している。
【0028】
取付部材7は板状の樹脂材料や金属材料によって形成され、図1及び図2に示すように、互いに直交する第1の面部7a、7a、・・・と第2の面部7b、7b、・・・が交互に連続して階段状に形成されている。取付部材7はランプハウジング2に取り付けられている。
【0029】
保持部材8、8、・・・はそれぞれ取付部材7の第2の面部7b、7b、・・・の前面に取り付けられている。保持部材8は放熱性の高い、例えば、板状の金属材料によって所定の形状に形成され、前後方向を向く矩形状のベース面部10とベース面部10の両側縁からそれぞれ前方へ突出された側面部11、11と側面部11、11の前端部から互いに離隔する方向へ突出された突面部12、12とから成る。
【0030】
発光モジュール9は回路基板13と回路基板13の前面に搭載された発光素子14と発光素子14を挟んで反対側に配置された第1のリフレクター15及び第2のリフレクター16とを有している。
【0031】
回路基板13には所定の回路パターンが形成されており、回路パターン13の前面には回路パターンに接続されたコネクター13a、13aが設けられている。回路基板13、13、・・・はコネクター13a、13a、・・・間にそれぞれ接続線17、17、・・・が接続されている。また、一つの回路基板13はコネクター13aに接続されたケーブル18を介してランプハウジング2の外側に設けられた図示しない電源回路に接続されている。
【0032】
従って、回路基板13、13、・・・に搭載された発光素子14、14、・・・にはケーブル18又はケーブル18と接続線17を介して駆動電流が供給され、供給された駆動電流によって発光素子14、14、・・・から光が出射される。
【0033】
尚、上記には、発光素子14、14、・・・がそれぞれ搭載された複数の回路基板13、13、・・・が設けられ、各回路基板13、13、・・・が接続線17、17、・・・によって接続された例を示したが、例えば、一つのフレキシブルプリント配線板に発光素子14、14、・・・が搭載されている構成とすることも可能である。
【0034】
回路基板13は熱伝導体19を介して保持部材8のベース面部10の前面に配置される。熱伝導体19は所定の温度以下の状態においてシート状の固体として存在し所定の温度を超えた状態においてゲル状に軟化する所謂相変化材料(Phase Change Material)である。
【0035】
熱伝導体19は、例えば、50°C〜60°Cにおいてゲル状に変化し、ゲル状に変化した状態において1平方センチメートル当たり、例えば、0.3°C〜0.7°C/W程度の低い接触熱抵抗を有する材料である。
【0036】
熱伝導体19は一方の面が回路基板13の後面に接触され、他方の面が保持部材8におけるベース面部10の前面に接触された状態で回路基板13とベース面部10の間に配置されている。熱伝導体19は、車輌用灯具1の常温下での組立時において回路基板13とベース面部10の間に配置され、このとき熱伝導体19はシート状の固体として存在している。
【0037】
灯具ユニット6において発光モジュール9に駆動電流が供給されて発光素子14、14、・・・から光が出射されると、出射された光は第1のリフレクター15と第2のリフレクター16でそれぞれ反射され又は第1のリフレクター15及び第2のリフレクター16の何れにおいても反射されずカバー3を介して前方又は側方へ照射される。
【0038】
このとき発光モジュール9において熱が発生し、発光モジュール9の温度が上昇すると共に発光モジュール9において発生した熱が回路基板13から熱伝達体19を介して保持部材8に伝達されて放出される。
【0039】
上記のように、発光モジュール9において発生した熱によって温度が上昇されると、熱伝達体19が固体から軟化されてゲル状に変化する。従って、熱伝達体9の回路基板13及び保持部材8のベース面部10に対する熱抵抗が小さくなり、回路基板13から保持部材8への熱の伝達効率が高くなる。
【0040】
このように発光素子14、14、・・・から光が出射されるときには、熱伝達体19が固体からゲル状に変化して熱伝達体9の回路基板13及びベース面部10に対する熱抵抗が小さくなり、回路基板13から保持部材8への熱の伝達効率が高くなる。従って、発光モジュール9において発生した熱の保持部材8からの熱の放出量が大きくなり、発光モジュール9の温度上昇が抑制され、発光モジュール9の良好な動作状態が確保される。
【0041】
以上に記載した通り、車輌用灯具1にあっては、所定の温度以下の状態においてシート状の固体として存在し所定の温度を超えた状態においてゲル状に軟化する熱伝導体19を回路基板13と保持部材8の間において両者に接した状態で配置している。
【0042】
従って、車輌用灯具1の組立時において、熱伝導体19が固体の状態で回路基板13と保持部材8の間に配置されるため、回路基板13の保持部材8に対する組付時における良好な作業性を確保することができる。
【0043】
また、回路基板13の保持部材8に対する組付時に熱伝導体19がシート状の固体であるため、熱伝導体19の厚みが一定に保持され、保持部材8に対して発光モジュール9が傾いた状態で配置されることがなく、発光モジュール9の良好な配光性能が確保され所望の配光パターンを形成することができる。
【0044】
尚、熱伝導体19がゲル状に軟化した状態においては、熱伝導体19の厚みが変化する可能性があるが、熱伝導体19は温度に応じて全体が均一に軟化されるため、厚みの不均一性が生じ難い。従って、熱伝導体19がゲル状に軟化した状態においても保持部材8に対して発光モジュール9が傾いた状態とされ難く、発光モジュール9の良好な配光性能が確保され所望の配光パターンが形成される。
【0045】
さらに、熱伝導体19の接触熱抵抗が小さいため、発光モジュール9の駆動時における高い放熱性を確保することができ、発光モジュール9の良好な動作状態を確保することができる。
【0046】
このように車輌用灯具1において回路基板13から保持部材8へ熱を伝達する手段として熱伝導体19を用いることにより、高い放熱性能及び組付時における良好な作業性を確保した上で配光性能の向上を図ることができる。
【0047】
以下に、保持部材及び発光モジュールの変形例について説明する(図3乃至図6参照)。
【0048】
尚、以下に示す変形例に係る保持部材及び発光モジュールは、上記した保持部材8及び発光モジュール9と比較して、凹部や突部が形成されていることのみが相違するため、保持部材8及び発光モジュール9と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については保持部材8及び発光モジュール9における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0049】
先ず、第1の変形例に係る保持部材8A及び発光モジュール9Aについて説明する(図3及び図4参照)。
【0050】
保持部材8Aにはベース面部10A、10A、・・・の外周部にそれぞれ前方に開口された流動防止用凹部10a、10a、・・・が形成されている。流動防止用凹部10aは矩形の枠状に形成されている。
【0051】
発光モジュール9Aの回路基板13の外形はベース面部10Aにおける流動防止用凹部10aの内側の部分の外形と略同じ大きさに形成されている。ベース面部10Aの外周部には流動防止用凹部10aに沿った位置に周方向に離隔して前方へ突出された位置決め用突部10b、10b、・・・が設けられている。
【0052】
回路基板13は位置決め用突部10b、10b、・・・の内側に挿入され、外周面が位置決め用突部10b、10b、・・・に係合されて保持部材8Aに対して位置決めされる。従って、回路基板13は外周縁が流動防止用凹部10aの内周縁に一致された状態で保持部材8Aに対して位置決めされる。
【0053】
発光モジュール9Aの駆動時には温度上昇により熱伝導体19がゲル状に軟化し、熱伝導体19が回路基板13の外側にはみ出す可能性があるが、はみ出した熱伝導体19は流動防止用凹部10aに流動される。従って、流動防止用凹部10aによって保持部材8Aのベース面部10A以外の各部及び発光モジュール9Aの回路基板13以外の各部に対する熱伝導体19の付着を防止することができる。
【0054】
また、上記のように、保持部材8Aのベース面部10Aに位置決め用突部10b、10b、・・・を設けることにより、製造コストの高騰を来たすことなく回路基板13の保持部材8A及びベース面部10Aに対する位置決めを簡単かつ確実に行うことができる。
【0055】
特に、位置決め用突部10b、10b、・・・を流動防止用凹部10aに沿った位置に設けることにより、回路基板13が流動防止用凹部10aに対して正確に位置決めされ、熱伝導体19が外側にはみ出したときに熱伝導体19を流動防止用凹部10aに確実に流動させることができる。
【0056】
さらに、回路基板13の保持部材8Aに対する位置決めを確実に行うことができるため、発光モジュール9Aの良好な配光性能の確保を製造コストの高騰を来たすことなく行うことができる。
【0057】
次に、第2の変形例に係る保持部材8B及び発光モジュール9Bについて説明する(図5及び図6参照)。
【0058】
保持部材8Bにはベース面部10B、10B、・・・の外周部にそれぞれ前方に突出された流動防止用突部10c、10c、・・・が設けられている。流動防止用突部10cは矩形の枠状に形成されている。
【0059】
流動防止用突部10cの内周面には内方へ突出された位置決め用突部10d、10d、・・・が周方向に離隔して設けられている。回路基板13は流動防止用突部10cの内側に挿入され外周面が位置決め用突部10d、10d、・・・に係合されて保持部材8Bに対して位置決めされる。
【0060】
発光モジュール9Bの駆動時には温度上昇により熱伝導体19がゲル状に軟化し、熱伝導体19が回路基板13の外側にはみ出す可能性があるが、はみ出した熱伝導体19は流動防止用突部10cによって外側への流動が防止される。従って、流動防止用突部10cによって保持部材8Bのベース面部10B以外の各部及び発光モジュール9Bの回路基板13以外の各部に対する熱伝導体19の付着を防止することができる。
【0061】
また、上記のように、保持部材8Bの流動防止用突部10cに位置決め用突部10d、10d、・・・を設けることにより、流動防止用突部10cを回路基板13の保持部材8Bに対する位置決め部として用いることが可能になり、製造コストの高騰を来たすことなく回路基板13の保持部材8Bに対する位置決めを簡単かつ確実に行うことができる。
【0062】
さらに、回路基板13の保持部材8Bに対する位置決めを確実に行うことができるため、発光モジュール9Bの良好な配光性能の確保を製造コストの高騰を来たすことなく行うことができる。
【0063】
尚、第2の変形例においては、流動防止用突部10cに位置決め用突部10d、10d、・・・を設けて回路基板13の保持部材8Bに対する位置決めを行う例を示したが、流動防止用突部10cに位置決め用突部10d、10d、・・・を設けることなく保持部材8Bに対する位置決めを行うことも可能である。
【0064】
この場合には、回路基板13の外形を流動防止用突部10cの内形と同じ大きさに形成し、回路基板13を流動防止用突部10cの内側に嵌合することにより回路基板13の保持部材8Bに対する位置決めを行うことができる。
【0065】
上記した最良の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】図2乃至図6と共に本発明の最良の形態を示すものであり、本図は車輌用灯具の概略断面図である。
【図2】リフレクターを省略した状態で発光モジュールと熱伝導体と保持部材を分離して示す斜視図である。
【図3】図4と共に第1の変形例に係る保持部材と発光モジュールを示すものであり、本図は、リフレクターを省略した状態で示す拡大分解斜視図である。
【図4】拡大断面図である。
【図5】図6と共に第2の変形例に係る保持部材と発光モジュールを示すものであり、本図は、リフレクターを省略した状態で示す拡大分解斜視図である。
【図6】拡大断面図である。
【符号の説明】
【0067】
1…車輌用灯具、2…ランプハウジング、3…カバー、4…灯具外筐、8…保持部材、9…発光ユニット、13…回路基板、14…発光素子、19…熱伝導体、8A…保持部材、9A…発光ユニット、10a…流動防止用凹部、13…回路基板、10b…位置決め用突部、8B…保持部材、9B…発光ユニット、10c…流動防止用突部、10d…位置決め用突部、13…回路基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバーとランプハウジングによって構成された灯具外筐と、
前記灯具外筐の内部に配置され光源として設けられた発光素子と前記発光素子が搭載された回路基板とを有する発光モジュールと、
前記灯具外筐の内部に配置され前記発光モジュールを保持すると共に前記発光モジュールにおいて発生する熱が伝導され伝導された熱を放出する保持部材と、
前記回路基板と前記保持部材の間において両者に接した状態で配置されると共に所定の温度以下の状態においてシート状の固体として存在し前記所定の温度を超えた状態においてゲル状に軟化する熱伝導体とを備えた
ことを特徴とする車輌用灯具。
【請求項2】
前記保持部材における前記熱伝導体の周囲に流動防止用凹部を形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具。
【請求項3】
前記保持部材における前記流動防止用凹部に沿った位置に複数の位置決め用突部が設けられ、
前記複数の位置決め用突部の内側に前記回路基板が挿入されて前記回路基板が前記保持部材に対して位置決めされるようにした
ことを特徴とする請求項2に記載の車輌用灯具。
【請求項4】
前記保持部材における前記熱伝導体の周囲に流動防止用突部を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具。
【請求項5】
前記流動防止用突部の内面に位置決め用突部が設けられ、
前記流動防止用突部の内側に前記回路基板が挿入され前記回路基板の外周面が前記位置決め用突部に係合され前記回路基板が前記保持部材に対して位置決めされるようにした
ことを特徴とする請求項4に記載の車輌用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−4423(P2013−4423A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−136722(P2011−136722)
【出願日】平成23年6月20日(2011.6.20)
【出願人】(000001133)株式会社小糸製作所 (1,575)
【Fターム(参考)】