説明

車輪速検出装置

【課題】大きなスペースを要せず、簡単な作業でロータの異物噛み込みを防止でき、低コスト化を可能にした車輪速検出装置を提供すること。
【解決手段】車輪速検出装置10は、ロータ12、車輪速センサ14、ロータ保護体16を備える。ロータ保護体16は、リング部1602と複数の埋め込み部1604と複数の係止部1606とを有している。埋め込み部1604は、各凸部1202間に形成された全ての凹部1204に埋め込まれるように形成されている。係止部1606は、リング部1602をロータ12の厚さ方向の一方の面1206に当接させ、各埋め込み部1604が全ての凹部1204に埋められた状態で、ロータ12の厚さ方向の他方の面1208に当接し、リング部1602と協働してロータ12の外周部を挟持し、これによりロータ保護体16のロータ12への装着状態が保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の車輪速検出装置に関し、特にアンチロックブレーキシステム(ABS)などを装備した車両に用いられる車輪速検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の急制動時または雪道などの滑りやすい路面での制動時に起きる車輪ロックを防止するアンチロックブレーキシステムを装備した車種が増えてきている。また、この種のアンチロックブレーキシステムには、車輪速度を検出する車輪速検出装置が組み込まれている(特許文献1参照)。
【0003】
従来のアンチロックブレーキシステムに適用される車輪速検出装置は、車輪が装着される車軸に同心に装着された、歯車状の凹凸部を外周部の全周に有する金属製のロータと、磁界を発生する永久磁石を備えてロータの凹凸部と対向して配置される車輪速センサとを備えている。
このような車輪速検出装置では、車輪とともに回転するロータの凹凸部に応じて周期的に変化される磁界密度の変化周期を検出し、この周期を車輪速信号としてABS制御部に出力するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−136626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車両に装着される車輪速検出装置では、走行時、ロータの凹凸部への異物の噛み込みを防止するため、ロータの近傍に、噛み込み防止用のカバーを設けている。
しかしながら、狭いスペース内でのカバーの取り付けは面倒な作業となり、また、さらに軽自動車などの小さい車両では、ロータの近傍にカバーを設けるスペースを確保するのが困難となる。
【0006】
本発明は、上記のような点に鑑みなされたもので、大きなスペースを要せず、簡単な作業でロータへの異物噛み込みを確実に防止でき、低コスト化を可能にした車輪速検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために本発明は、車輪と一体に回転される円板及び該円板の外周面に該外周面の全長に亘り一定の間隔をおいて突設された複数の凸部を有する磁性体からなるロータと、前記凸部に対向して配設され前記車輪の回転速度を検出する車輪速センサとを備える車輪速検出装置において、前記ロータに着脱可能に装着され、前記ロータに装着された状態で互いに隣接する前記各凸部間に形成された全ての凹部を埋める非磁性のロータ保護体を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、車輪と一体に回転される円板及び該円板の外周面に該外周面の全長に亘り一定の間隔をおいて前記円版の径方向外側に突設された複数の凸部を有する磁性体からなるロータと、前記凸部に対向して配設され前記車輪の回転速度を検出する車輪速センサとを備える車輪速検出装置において、前記ロータに着脱可能に装着され、前記ロータに装着された状態で、互いに隣接する前記各凸部間に形成された全ての凹部を前記ロータの外周側から閉塞する非磁性のロータ保護体を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明によれば、ロータ保護体によりロータの各凸部間の凹部が埋められるので、走行時のロータへの異物の噛み込みを確実に防止することができる。
また、ロータ保護体は、ロータの外周に沿った僅かなスペースがあれば配設でき、噛み込み防止のカバーおよびそのカバーを配設するためのスペースを確保する必要がなくなり、ロータの周囲に空きスペースの余裕がない車両に好適となる。
請求項2記載の発明によれば、ロータの外周部の厚さ方向において、リング部を配設するに足る僅かなスペースがあれば、ロータ保護体を配設できるため、ロータの周囲に空きスペースの余裕がない車両により一層好適となる。
請求項3記載の発明によれば、ロータ保護体のロータへの装着が、簡単なワンタッチ操作でなされ、さらに、車軸へのロータの組み込み前に、ロータにロータ保護体を予め組み付けることもでき、組み立て作業を簡単化して低コスト化を図る上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、ロータの外周面は単一の円筒面上を延在することになり、ロータの回転に伴う風切り音を低減する上で有利となる。
請求項5記載の発明によれば、ロータ保護体によりロータの径方向外周が覆われて各凸部間の凹部が塞がれるので、走行時のロータへの異物の噛み込みを確実に防止することができる。
また、ロータ保護体は、ロータの外周に沿った僅かなスペースがあれば配設でき、噛み込み防止のカバーおよびそのカバーを配設するためのスペースを確保する必要がなくなり、ロータの周囲に空きスペースの余裕がない車両に好適となる。
請求項6記載の発明によれば、ロータの外周部は、環板部により単一の円筒面上を延在することになり、ロータの回転に伴う風切り音を低減する上で有利となる。
また、ロータ保護体のロータへの装着が、簡単なワンタッチ操作でなされ、さらに、車軸へのロータの組み込み前に、ロータにロータ保護体を予め組み付けることもでき、組み立て作業を簡単化して低コスト化を図る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施の形態の車輪速検出装置の要部の縦断側面図である。
【図2】ロータの正面図である。
【図3】(A)は第1の実施の形態のロータ保護体の正面図、(B)は(A)のB―B線に沿った拡大断面図、(C)は(A)のC―C線に沿った拡大断面図である。
【図4】ロータにロータ保護体が装着された状態での説明図であり、図1のA矢視図である。
【図5】図4のA−A線に沿った拡大断面図である。
【図6】図4のB−B線に沿った拡大断面図である。
【図7】(A)は第2の実施の形態のロータ保護体の正面図、(B)は(A)のB―B線に沿った拡大断面図である。
【図8】ロータにロータ保護体が装着された説明図であり、図1のA矢視図である。
【図9】ロータ保護体が装着されたロータの平面図である。
【図10】図8のA−A線に沿った拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる車輪速検出装置を車両の前輪に適用した第1の実施の形態について、図1〜図6を参照して詳細に説明する。
図1において、車輪速検出装置10は、ロータ12と、車輪速センサ14と、ロータ保護体16とを備える。
【0011】
ロータ12は鉄などの磁性体からなる一定厚さの円板状を呈し、図示省略の車輪が装着される車軸18の端部1802の外周に車軸18と同心に装着されている。車軸18はナックル部材20にベアリングユニット22を介して回転可能に支持されている。
ロータ12の外周部(径方向外側の周面)には、図2に示すように、径方向外側に突出する同一形状の凸部1202がロータ12の外周の全長に亘り一定の間隔をおいて複数形成されている。これにより、互いに隣接する各凸部1202間には、ローラ12の径方向外側に開放状の凹部1204が形成されている。
【0012】
車輪速センサ14は車輪の回転速度を検出するもので、ロータ12の径方向外側で凸部1202に対向するよう配置されている。具体的には、車輪速センサ14の先端1402が、ロータ12の径方向外側でロータ12の凸部1202に1mm乃至それ以下の間隔をおいて対向配置されている。車輪速センサ14は支持部材24と取付ボルト26によりナックル部材20に固定されている。また、車輪速センサ14はケーブル28を通して、アンチロックブレーキシステム(ABS)のABS制御部30に接続されている。
車輪速センサ14は、図示省略した周知の永久磁石を備え、磁界が発生されるよう構成されている。そして、車輪に同期して回転されるロータ12の凸部1202が車輪速センサ14の先端1402を横切ることで周期的に変化される磁界密度の変化周期を検出し、この変化周期から車輪の回転速度を算出している。
【0013】
ロータ保護体16は、車両走行中に小石等が上記凹部1204に噛み込むのを防止するものである。
このロータ保護体16は合成樹脂や合成ゴムなどの非磁性材料から成形され、図3〜図6に示すように、リング部1602と、複数の埋め込み部1604と、複数の係止部1606とを有し、弾性変形可能でロータ12の外周部に着脱可能に装着される。
リング部1602は、ロータ12の外周部でロータ12の厚さ方向の一方の面1206の全周に亘り当接する一定幅の環板状を呈している。
埋め込み部1604は、リング部1602がロータ12に当接する面にリング部1602の周方向に一定の間隔をおいて突設されている。
埋め込み部1604は、リング部1602がロータ12の外周部の一方の面1206に当接した状態で、各凸部1202間に形成された全ての凹部1204に嵌り込むように形成されている。すなわち、埋め込み部1604が凹部1204に嵌合することで凹部を埋める構成となっている。
【0014】
係止部1606は、各埋め込み部1604が全ての凹部1204に嵌合された状態を保持するためのものである。
係止部1606は、図3に示すように、円周方向に90度の角度をおいた埋め込み部1604にそれぞれ一体で設けられている。
係止部1606は、図6に示すように、リング部1602をロータ12の厚さ方向の一方の面1206に当接させ、各埋め込み部1604が全ての凹部1204に嵌合された状態で、ロータ12の厚さ方向の他方の面1208に当接し、リング部1602と協働してロータ12の外周部を挟持し、これによりロータ保護体16のロータ12への装着状態が保持される。
【0015】
また、図4に示すように、各埋め込み部1604が全ての凹部1204に嵌合された状態で、ロータ保護体16の径方向の最も外側に位置する面、すなわち各埋め込み部1604の径方向外側の面1604aは、ロータ12の径方向の最も外側に位置する面、すなわち凸部1202の先端面1202aと連続するよう形成されている。
したがって、ロータ保護体16がロータ12に装着されることにより、ロータ保護体16の外周部は、複数の凸部1202の先端面1202aを結ぶ単一の円筒面上に位置することになる。
なお、ロータ保護体16は、合成樹脂等の非磁性体で成形されているので、車輪速センサ14により検出される磁界密度に大きく影響を与えることはない。したがって車輪速の検出は、問題なく円滑に行われる。
【0016】
本実施の形態による車輪速検出装置10によれば、全ての凹部1204をロータ保護体16の埋め込み部1604で直接埋める構成にしたので、石等が噛み込むスペースがなくなり、走行時のロータ12への異物噛み込みを確実に防止することができる。
また、ロータ保護体16は、ロータ12の外周に沿った僅かなスペースがあれば配設でき、異物噛み込み防止のカバーおよびそのカバーを配設するための大きなスペースを確保する必要がなくなり、ロータの周囲に空きスペースの余裕がない車両に好適となる。
また、ロータ保護体16のロータ12への装着も、ロータ12の厚さ方向の一方の面から他方の面に向けて押し込むといった簡単なワンタッチ操作でなされ、さらに、車軸18へロータ12を組み込み前に、ロータ12にロータ保護体16を予め組み付けることもでき、組み立て作業を簡単化して低コスト化を図る上で有利となる。
【0017】
また、ロータ保護体16は、合成樹脂や合成ゴムなどを用いて型により一体成形でき、低コスト化を図る上でより一層有利となる。
また、本実施の形態によれば、各埋め込み部1604が全ての凹部1204に嵌合された状態で、ロータ保護体16の径方向の最も外側に位置する埋め込み部1604の径方向外側の面1604aは、ロータ12の径方向の最も外側に位置する凸部1202の先端面1202aと連続するよう形成されているため、埋め込み部1604によりロータ12の外周面は単一の円筒面上を延在することになり、ロータ12の回転に伴う風切り音を低減する上でも有利となる。
【0018】
なお、ロータ保護体16の構成は、上記の実施の形態の構造に限定されるものではなく、ロータ12に装着された状態で、異物が噛み込まないようすべての凹部1204が埋められるよう構成されていればよい。たとえば、係止部1606を設けず、ロータ保護体16をロータ12に接着する構成としてもよい。あるいは、ロータ12の外周部全体を樹脂モールドすることによってロータ保護体16を成形してもよい。
【0019】
以下、本発明の車輪速検出装置の第2の実施の形態について、図7〜図9を参照して詳細に説明する。本実施形態は、第1の実施の形態からロータ保護体の構成のみを変えたものである。なお、ここでは、基本的に第1の実施の形態と同一の構成については説明を省略し、主に異なる部分(ロータ保護体)について説明する。
本実施の形態に示すロータ保護体32は、第1の実施の形態と同様に、合成樹脂や合成ゴムなどの非磁性材料から成形され、弾性変形可能でロータ12の外周部に着脱可能に装着される。
ロータ保護体32は、図7に示すように、環板部3202と、環板部3202の両側に設けられ互いに対向する一対の側板部3204とを備える。
環板部3202は、図8〜図10に示すように、ロータ12の径方向の最も外側に位置する各凸部1202の先端面1202aに沿って均一の幅で延在し、ロータ12の径方向外側を全面的に覆うよう構成されている。そして、ロータ12の径方向外側に向いた全ての凹部1204の開放部1202bを閉塞するように形成されている。
【0020】
側板部3204は、環板部3202の幅方向の両端縁に沿ってそれぞれ設けられ、環板部3202がロータ12の全ての凹部1204の開放部1202bを閉塞した状態で、ロータ12の厚さ方向の両面1206,1208に当接する。これにより一対の側板部3204でロータ12の外周部を挟持し、ロータ保護体32のロータ12への装着状態が保持される。
本実施の形態における側板部3204の幅d1は、図10に示すように、ロータ12の凹部1204の深さ寸法d2より小さい寸法に形成されている。したがって、本実施の形態では、一対の側板部3204,3204は、各凸部1202の厚さ方向の両面1206,1208に係止する。すなわち、ロータ保護体32は、各凸部1202の径方向外周側に嵌合されている。
ロータ保護体32は、第1の実施の形態と同様に、型により一体成形でき、また、ロータ12を樹脂モールドすることにより形成することが可能である。
【0021】
第2の実施の形態による車輪速検出装置10によっても第1の実施の形態と同様な効果が奏される。
すなわち、環板部3202により、ロータ12の径方向外側に向いた全ての凹部1204の開放部1202bを閉塞する構成にしたので、石等の凹部1204内への飛込みを環板部3202により阻止し、走行時のロータ12への異物の噛み込みを確実に防止することができる。
また、ロータ保護体32は、ロータ12の外周に沿った僅かなスペースがあれば配設でき、異物噛み込み防止のカバーおよびそのカバーを配設するためのスペースを確保する必要がなくなり、ロータ12の周囲に空きスペースの余裕がない車両に好適となる。
また、ロータ保護体32のロータ12への装着も、一方の側板部3204をめくってロータ12の厚さ方向の一方の面から他方の面に向けてロータ保護体16を押し込むといった簡単なワンタッチ操作でなされ、さらに、車軸18へロータ12を組み込み前に、ロータ12にロータ保護体32を予め組み付けることもでき、組み立て作業を簡単化して低コスト化を図る上で有利となる。
【0022】
また、ロータ保護体32は、合成樹脂や合成ゴムなどを用いて型により一体成形でき、低コスト化を図る上でより一層有利となる。
また、本実施の形態によれば、ロータ保護体32をロータ12に装着すると、ロータ12の外周面は、環板部3202により単一の円筒面となるため、ロータ12の回転に伴う風切り音を低減する上でも有利となる。
【0023】
なお、ロータ保護体32は、上記の実施の形態の構造に限定されるものではなく、ロータ保護体32がロータ12に装着された状態で、異物が噛み込まないようすべての凹部1204の径方向外側の開放部1202が閉塞される構成であればよい。例えば、本実施の形態におけるロータ保護体32の側板部3204の幅d1は、図10に示すように、ロータ12の凹部1204の深さ寸法d2より小さい寸法に形成されているが、本発明は、これに限定されるものではなく、側板部3204の幅d1を凹部1204の深さ寸法d2と同一または寸法d2よりも大きい寸法にしてもよい。また、ロータ12の外周部全体を樹脂モールドすることによってロータ保護体32を成形してもよい。
【符号の説明】
【0024】
10…車輪速検出装置、12…ロータ、1202…凸部、1204…凹部、14…車輪速センサ、16…ロータ保護体、1602…リング部、1604…埋め込み部、1606…係止部、18…車軸、32…石噛み防止体、3202…環板部、3204…側板部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪と一体に回転される円板及び該円板の外周面に該外周面の全長に亘り一定の間隔をおいて突設された複数の凸部を有する磁性体からなるロータと、
前記凸部に対向して配設され前記車輪の回転速度を検出する車輪速センサとを備える車輪速検出装置において、
前記ロータに着脱可能に装着され、前記ロータに装着された状態で互いに隣接する前記各凸部間に形成された全ての凹部を埋める非磁性のロータ保護体を設けた、
ことを特徴とする車輪速検出装置。
【請求項2】
前記ロータ保護体は、前記ロータの厚さ方向の一方の面に当接可能なリング部と、前記リング部から突設され前記リング部が前記一方の面に当接した状態で前記各凸部間に形成された全ての凹部に嵌合して当該凹部を埋める複数の埋め込み部と、前記埋め込み部が前記凹部に嵌合された状態で前記ロータに係止して当該ロータ保護体の前記ロータへの装着状態を保持する係止部とを有することを特徴とする請求項1記載の車輪速検出装置。
【請求項3】
前記係止部は、前記リング部の周方向に間隔をおいた複数の埋め込み部に一体に設けられ、各埋め込み部が全ての凹部に嵌合された状態で、前記ロータの厚さ方向の他方の面に当接し、前記リング部と協働して前記ロータの外周部を挟持することを特徴とする請求項2記載の車輪速検出装置。
【請求項4】
前記複数の埋め込み部の前記ロータの径方向の最も外側に位置する面は、前記埋め込み部が全ての凹部に嵌められた状態で、前記ロータの前記凸部の先端面と連続するよう形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の車輪速検出装置。
【請求項5】
車輪と一体に回転される円板及び該円板の外周面に該外周面の全長に亘り一定の間隔をおいて前記円版の径方向外側に突設された複数の凸部を有する磁性体からなるロータと、
前記凸部に対向して配設され前記車輪の回転速度を検出する車輪速センサとを備える車輪速検出装置において、
前記ロータに着脱可能に装着され、前記ロータに装着された状態で、互いに隣接する前記各凸部間に形成された全ての凹部を前記ロータの外周側から閉塞する非磁性のロータ保護体を設けた、
ことを特徴とする車輪速検出装置。
【請求項6】
前記ロータ保護体は、前記ロータの外周部に装着された状態で前記ロータの径方向の最も外側に位置する前記複数の凸部の先端面に沿って延在し全ての凹部の径方向外側を閉塞する環板部と、当該環板部の側縁部から延設されて前記ロータの厚さ方向の両面にそれぞれ当接されて前記ロータの外周部を挟持して前記ロータへの装着状態を保持する一対の側板部とを備えている、
ことを特徴とする請求項5記載の車輪速検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−68437(P2013−68437A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−205414(P2011−205414)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(000176811)三菱自動車エンジニアリング株式会社 (402)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【Fターム(参考)】