説明

軒先通気構造及び化粧部材

【課題】 十分な大きさの通気路を確保することができ、水や虫などの侵入を防止することができる軒先通気構造及び化粧部材を提供する。
【解決手段】 軒先通気構造は、野地板4と軒天10との隙間に配置される化粧部材2を用いて屋根裏と外気との連通を行なう軒先通気構造である。化粧部材2は、板状本体20と、前記軒天10との対向位置に前記軒天10側に張り出して設けられ、前記板状本体20の主面に沿って幅方向に伸び、上端で板状本体の主面と連結する前記板状本体と一体的に構成された溝形成部21と、前記溝形成部21の上面26に設けられた通気口29と、前記板状本体20と溝形成部21の対向面に狭持された通気フィルタ部材22とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根の軒先を装飾すると共に、屋根裏と外気との間の換気を行なう通気経路が形成された軒先通気構造及び当該軒先通気構造に用いられる破風板あるいは鼻隠し等の化粧部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の軒天井の取り付けなどに関する軒先の構造では、屋根裏の劣化防止や法上の要請から、通気構造を備えたものが求められている。通気構造を有する軒先構造の例としては、特許文献1に開示されているものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載された軒先通気構造は、破風板を略L字状に形成し、板状をなす破風板本体部と、この破風板本体部の下部側から側方に向けて突き出す張出し部とを一体に備え、且つ該張出し部に換気口が備えられていることを特徴とする破風板材をけらばに取付けることによって、該部に天井裏通気口を構成する。
【0004】
また、特許文献2に記載された軒先通気構造は、垂木及び軒天や野縁の先端に下地材を取り付け、軒天の縁及び下地材の下面に通気胴縁を取り付けている。そして、通気胴縁に軒天を固定することで、軒天の縁及び下地材と軒天との間に、通気胴縁の厚さ分の隙間を設けている。また、下地に固定されるあご付窯業系軒先カバー部材(以下、あご付カバー部材という)をL字状に構成し、あごの上面には、あご溝を形成して、あごの上面と、軒天の下面とが接触し、かつ、あご付カバー部材の裏面に軒天の先端が当接しないように、あご付カバー部材を下地に取り付ける。これにより、軒天の縁とあご付カバー部材の裏面との間に隙間が形成される。
【0005】
上記あご溝は、あごの基端から先端まで形成されており、あご付カバー部材の長手方向に沿って、一定間隔を置いて多数形成されている。よって、あご溝から軒天の縁とあご付カバー部材との隙間を抜け、さらに、通気胴縁によってできた野縁と軒天との隙間を通過する通路が形成され、この通路によって屋根裏と外気との換気が行なわれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−229256号公報
【特許文献2】特開2005−61103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載された軒先通気構造では、本体部及び当該本体部の下端に設けられた張り出し部に軒天(天井板)を突き当て、板部内に先端が収まるようにして軒天を取り付ける。しかし、軒天は、現場で軒先の寸法に応じて板材を切断することによりサイズ調整を行うため、軒天の先端が破風板に当接するように施工することは現場の負担が大きく、取り付け作業も煩雑であった。また、換気口は上下方向に連通しまた、その距離も張り出し部の厚み寸法分しかないため、風の吹き込みなどによる雨水浸水や虫の侵入といった問題があった。
【0008】
また、特許文献2に記載された軒先通気構造においては、屋根裏と外気との換気を行なうための通路を形成するために、野縁と軒天井との間に間隙を設ける必要があるため、野縁に通気胴縁を取り付けなければならず、材料費や作業工程の増加を招く結果となっていた。さらに、あご付カバー部材のあご溝は野縁の延在方向に向かって伸びるように形成されており、あご付カバー部材の長手方向に並列されるため、あご付カバー部材の製造工程において、広く用いられている押し出し成形による製造が困難であるという問題がある。
【0009】
また、軒天井は、施工ごとに大きさが若干異なり、野縁からの突出量が変動する場合がある。この場合、上記の軒先通気構造においては、換気のための通路が狭く、軒天井の大きさによっては、通路の断面積が消防法上求められている一定以上の断面積を確保することが困難となる場合があった。この場合、一定以上の断面積を確保するために、化粧部材を切削するなどの工程が必要であり、作業の手間が煩雑であった。
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、十分な大きさの通気路を確保することができ、水や虫などの侵入を防止することができる軒先通気構造及び化粧部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の軒先通気構造及び化粧部材を提供する。
【0012】
本発明の第1態様によれば、野地板と軒天との隙間に配置される化粧部材を用いて屋根裏と外気との通気路を形成した軒先通気構造であって、
前記化粧部材は、板状本体と、
前記軒天との対向位置に前記軒天側に張り出して設けられ、前記板状本体の主面に沿って幅方向に伸び、上端で板状本体の主面と連結する前記板状本体と一体的に構成された溝形成部と、
前記溝形成部の上面に設けられた通気口と、
前記板状本体と溝形成部の対向面に狭持された通気フィルタ部材とを備えることを特徴とする、軒先通気構造を提供する。
【0013】
本発明の第2態様によれば、前記通気口は、前記溝形成部の上面の一部を切削することにより設けられることを特徴とする、第1態様の軒先通気構造を提供する。
【0014】
本発明の第3態様によれば、前記溝形成部は、前記軒天の下側へ張り出す張り出し部を前面に備えることを特徴とする、第1又は第2態様の軒先通気構造を提供する。
【0015】
本発明の第4態様によれば、野地板と軒天との隙間に配置される化粧部材であって、
板状本体と、
前記軒天との対向位置に前記軒天側に張り出して設けられ、前記板状本体の主面に沿って幅方向に伸び、上端で板状本体の主面と連結する溝形成部と、
前記溝形成部の上面に設けられた通気口と、
前記板状本体と溝形成部の対向面にフィルタ部材を保持するフィルタ保持部を備えることを特徴とする、化粧部材を提供する。
【0016】
本発明の第5態様によれば、前記化粧部材は、幅方向への押し出し成形により形成され、
前記通気口は、前記溝形成部の上面の一部を切削することにより設けられることを特徴とする、第4態様の化粧部材を提供する。
【0017】
本発明の第6態様によれば、前記溝形成部は、前記軒天の下側へ張り出す張り出し部を前面に備えることを特徴とする、第4又は第5態様の化粧部材を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、板状本体の主面に沿って設けられた溝形成部によって、下方が開口した換気溝が形成され、溝形成部の上面に通気口を設けることによって、軒天の上下が通気するため、十分に大きな通気経路を備えた軒先通気構造とすることができる。また、溝形成部が軒天側へ張り出して設けられているため、軒天の寸法調整を容易にすることができる。また、フィルタ部材を設けることによって風の吹き込み等による雨水浸水や虫の侵入を防止することができる。
【0019】
よって、通気口の大きさと数に応じて通気経路の断面積を自由に設定・変更することができ、十分な大きさの通気経路を確保することができる。
【0020】
また、通気口は、上面及び前面を切削することで自由な大きさに設定することができ、目的や法的規制などの諸条件に応じて適宜な大きさの通気経路とすることができる。
【0021】
また、溝形成部の前面に張り出し部を設けることにより、軒天先端を隠蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態にかかる軒先通気構造が用いられた家屋の例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる軒先通気構造の例を示す断面図である。
【図3】図2の軒先通気構造の一部断面斜視図である。
【図4】図2の軒先通気構造に用いられる化粧破風の正面図である。
【図5】図4の化粧破風のV-V線における断面図である。
【図6】図4の化粧破風のVI-VI線における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態に係る化粧部材及び当該化粧部材を用いた軒先通気構造について、図面を参照しながら説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態にかかる軒先通気構造が用いられた家屋の例を示す図である。本実施形態にかかる軒先通気構造は、天井裏換気に用いられるものであり、家屋100の天井101に用いられる破風102あるいは鼻隠し103を用いた軒先通気構造に適用される。
【0025】
図2は、本発明の実施形態にかかる軒先通気構造の例を示す断面図である。図3は、図2の軒先通気構造の一部断面斜視図である。図2は、破風を用いた軒先通気構造を例として説明するものであり、図1のII-II線における断面図に相当する。以下、軒先通気構造として、破風を例にとって説明する。
【0026】
本実施形態にかかる軒先通気構造1においては、上記の通り本発明にかかる化粧部材を破風板として用いている。本実施形態にかかる軒先通気構造1では、垂木3の上に野地板4を敷いて、瓦などの屋根化粧材(図示なし)を載せる。野地板4の先端部分には水切り板5が設けられる。
【0027】
また、垂木3の先端側には野縁6が設けられている。野縁6は、垂木3の延在方向に沿って交差する方向に設けられており、当該野縁6に下地材7が固定される。
【0028】
下地材7には、破風下地8及び通気胴縁9が固定される。破風下地8は、化粧材である化粧破風2を取り付けるための部材である。また、通気胴縁9は、軒天10を固定するための部材であり、垂木3と平行に所定の間隔をおいて配置される縦胴縁9aと、それぞれの縦胴縁の後端部分を連結して補強する横胴縁9bとが設けられる。
【0029】
軒天10は、家壁11及び通気胴縁9と固定される。また、通気胴縁9によって画定される垂木3及び軒天10との間の隙間9cには、断熱材13が配置される。
【0030】
軒天10を家壁11に係止する軒天取り付け金具14は、先端側で軒天10の後端側を上下方向から狭持する一方、後端側で家壁の上端に積載係止する。また、軒天10の通気胴縁9への固定には、釘12などの手段が用いられる。
【0031】
化粧破風2は、後述するようにセメント系の材料で構成されており、破風取り付け金具15を介して破風下地8に固定される。また、破風下地8には、けらばに設けられる瓦などの屋根化粧部材(図示なし)によって化粧破風2に荷重が集中しないように、保持部材16が固定されている。また、保持部材16には、水切り板5が釘17によって固定されている。
【0032】
図4は本実施形態の軒先通気構造に用いられる化粧破風の正面図である。図5は図4の化粧破風のV-V断面図である。化粧破風2は、例えば、セメント系押出成形体からなり、曲げ載荷に際して、好ましくは、引っ張り応力の作用に対しても、多重亀裂を生じて破壊する高い靱性を有するものが好適に使用される。さらに具体的には、繊維補強水硬性組成物の押出成形体を採用し、これにより曲げ載荷に際して、多重亀裂を生じて破壊する性質を持たせたものなどが好適に使用できる。
【0033】
化粧破風2は、一体的に形成された板状本体20及び溝形成部21とを備えている。また、図5に示すように、溝形成部21と板状本体20に対向する領域には、化粧破風2の幅方向全域にわたって通気溝27が設けられており、通気溝27内には、通気フィルタ22が設けられる。
【0034】
本実施形態において、板状本体20は、例えば、幅方向(長手方向)の寸法Lが3000mm、高さ方向(短手方向)寸法Hが180mm程度、厚み寸法Tが25mm程度の長尺平板上の部材である。なお、板状本体20の大きさは、必ずしも上記サイズに限定されるものではなく、軒下構造の大きさに応じて適宜変更することができる。
【0035】
板状本体20の裏面側には、装飾及びビス留め溝23が設けられている。ビス留め溝23は、破風下地8にビス止めする際のビス18(図2参照)のビス留め位置とを示すものであり、板状本体20の幅方向に沿って設けられている。
【0036】
また、板状本体20の表面側には、破風取り付け金具15と係止するための固定溝24が長手方向に沿って設けられている。固定溝24は、断面が鈎型に構成されており、破風取り付け金具15の係止片15aに係止される。
【0037】
溝形成部21は、化粧破風2の表面側の軒天10の対向位置に板状本体20の長手方向に沿って設けられている。溝形成部21は、板状本体20と略平行に設けられた前面部25を有し、上面部26が板状本体20の表面に連結した断面鈎型形状に構成されている。
【0038】
溝形成部21と板状本体20に狭持される通気フィルタ22は、細長い棒状のメッシュ材料で構成されており、通気をさせつつ防水、防虫機能を持たせた部材である。一例としては、厚み数cmのハニカム材などを好適に用いることができる。
【0039】
溝形成部21の板状本体20との対向面21aには、通気フィルタ22を支持する凹状の支持部28が設けられており、通気フィルタ22が脱落しないようになっている。通気フィルタ22を通気溝27内に配置するには、化粧破風2の側面側から支持部28内へ挿入する。
【0040】
溝形成部21の上面部26には、通気溝27と連通する通気口29が設けられており、通気溝27と通気口29とを通る通気経路を確保することができる。通気経路の大きさ、すなわち通気口29の大きさは、化粧破風のサイズや法上の要請などに応じて適宜決定すればよい。
【0041】
図6は図4の化粧破風のVI-VI線における断面図である。本実施形態にかかる化粧破風は、上記の通り、セメント系材料を用い、長手方向に押し出すことにより成形する。押し出し成形後の溝形成部21は、上面が連続して形成されており、通気口29は、押し出し成形後の溝形成部21の上面部26を部分的に切削することにより形成される。通気口29の切削幅Pは、化粧破風のサイズや法上の要請などに応じて適宜決定すればよい。また、通気口29を大きく切削することにより、通気経路を大きくすることができる。
【0042】
溝形成部21の前面部25には、軒天10の下側へ張り出した張り出し部30が設けられている。張り出し部30を設けることにより、軒天10と化粧破風2との隙間を小さくすると共に、当該隙間を軒天下側から視認しにくくすることができる。当該軒天10と化粧破風2との隙間には、湿式のシール材などを塗布する。張り出し部30によって隙間が十分に小さくなるため、湿式のシール材等の塗布を容易にすることができる。
【0043】
本実施形態にかかる軒先通気構造においては、図2の矢印90に示すように、通気溝27と通気口29によって、通気経路が形成され、屋根裏と外気との間の換気を行なうことができる。
【0044】
次に、上記化粧破風を用いた軒先通気構造の施工方法について説明する。本実施形態にかかる軒先通気構造は、上記の化粧破風2を用いることによって、化粧破風2に設けられた通気経路により、屋根裏と外気とが通気できるように構成されており、また、軒天10の先端は溝形成部の張り出し部30によって支持されている。
【0045】
軒下構造の骨組みである垂木3及び野縁6を組みあげる。これらの骨組み構造に下地材7及び破風下地8を固定し、通気胴縁9を取り付ける。その後、野地板4、水切り板5、保持部材16等を取り付ける。
【0046】
破風取り付け金具15を位置決めし、破風下地8に固定する。上記のように破風取り付け金具15には、係止片15aが設けられており、化粧破風2の上下方向の取り付け位置が決定される。係止片15aを化粧破風2の固定溝24内に挿入し、化粧破風2を破風下地8の表面に沿うように配置する。次いで、ビス18を用いて、化粧破風2を固定する。
【0047】
次いで、軒天10の寸法を決定し、通気胴縁9に軒天10を釘12及び軒天取り付け金具14を用いて取り付ける。この際、軒天10の先端部分は、化粧破風の張り出し部30の上側に載置されるように軒天の寸法を決定する。張り出し部30が軒天の下側に張り出しているため、軒天10と化粧破風2との隙間が外部から視認されにくく、軒天10の寸法調整を容易にすることができる。
【0048】
軒天10を取り付けた後、軒天10と化粧破風2との隙間をシール材などを用いて密閉する。
【0049】
上記のようにして構成された軒先通気構造においては、図2及び図3に示すように、屋根裏と外気とを通気するための通気経路が化粧破風2によって形成される。この通気経路において、軒天10の下面側の開口は、図2に示すように、溝形成部21と板状本体20の間に形成された通気溝であり、軒天10の上面側の開口は、溝形成部21の上面に設けられた通気口29となる。当該通気経路を通った外気は、矢印90に示すように軒天10の上面側へ移動し、屋根裏へと至る。この通気経路は、上下方向に形成されたものであるが、ある程度の長さを有し、さらに内部に通気フィルタ22が設けられているため、外部から雨水などが浸入しづらく、また、野縁6を腐食させにくい形状となっている。
【0050】
以上説明したように、本実施形態の軒先通気構造によれば、化粧破風2に板状本体20と一体的に設けられた溝形成部21により通気溝27が設けられ、溝形成部21の上面を部分的に切削することにより形成される通気口29と連通して通気経路を形成する。また、板状本体20から軒天10側に突出して溝形成部21が設けられていることにより、軒天との隙間を小さくすることができ、軒天10の寸法調整を容易にすることができる。
【0051】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、破風下地8を設けることなく下地材7に直接化粧破風2を取り付けるような軒下構造とすることができる。
【0052】
また、本発明の化粧部材は、上記実施形態の破風板にのみ限定されるものではなく、鼻隠し材などにも使用することが可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 軒先通気構造
2 化粧破風
3 垂木
4 野地板
5 水切り板
6 野縁
7 下地材
8 破風下地
9 通気胴縁
10 軒天
11 家壁
12、17 釘
13 断熱材
14 軒天取り付け金具
15 破風取り付け金具
16 保持部材
20 板状本体
21 溝形成部
22 通気フィルタ
23 ビス留め溝
24 固定溝
25 前面部
26 上面部
27 通気溝
28 支持部
29 通気口
30 張り出し部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
野地板と軒天との隙間に配置される化粧部材を用いて屋根裏と外気との通気路を形成した軒先通気構造であって、
前記化粧部材は、板状本体と、
前記軒天との対向位置に前記軒天側に張り出して設けられ、前記板状本体の主面に沿って幅方向に伸び、上端で板状本体の主面と連結する前記板状本体と一体的に構成された溝形成部と、
前記溝形成部の上面に設けられた通気口と、
前記板状本体と溝形成部の対向面に狭持された通気フィルタ部材とを備えることを特徴とする、軒先通気構造。
【請求項2】
前記通気口は、前記溝形成部の上面の一部を切削することにより設けられることを特徴とする、請求項1に記載の軒先通気構造。
【請求項3】
前記溝形成部は、前記軒天の下側へ張り出す張り出し部を前面に備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の軒先通気構造。
【請求項4】
野地板と軒天との隙間に配置される化粧部材であって、
板状本体と、
前記軒天との対向位置に前記軒天側に張り出して設けられ、前記板状本体の主面に沿って幅方向に伸び、上端で板状本体の主面と連結する溝形成部と、
前記溝形成部の上面に設けられた通気口と、
前記板状本体と溝形成部の対向面にフィルタ部材を保持するフィルタ保持部を備えることを特徴とする、化粧部材。
【請求項5】
前記化粧部材は、幅方向への押し出し成形により形成され、
前記通気口は、前記溝形成部の上面の一部を切削することにより設けられることを特徴とする、請求項4に記載の化粧部材。
【請求項6】
前記溝形成部は、前記軒天の下側へ張り出す張り出し部を前面に備えることを特徴とする、請求項4又は5に記載の化粧部材。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−112944(P2013−112944A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257898(P2011−257898)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000001096)倉敷紡績株式会社 (296)
【Fターム(参考)】