説明

軟弱地盤の改良工法

【課題】地盤への載荷圧力を自由にコントロールできて、軟弱地盤に含まれる水と空気とを効率よく、確実に排出することができる軟弱地盤の改良工法であり、しかも地盤改良後の地盤の支持力増加のための盛土に代わる残留沈下対策としても有効な軟弱地盤の改良工法を提供すること。
【解決手段】シート端末を改良地盤の周辺部B内に固定した気密シート21で改良地盤A上面を覆い、該気密シート21下に真空圧を負荷することで前記改良地盤Aに改良地盤周辺部Bと隔離された減圧領域を造り出し、これにより前記改良地盤A中の間隙水を排水することで、前記改良地盤Aを硬質地盤へと改良する軟弱地盤の改良工法において、
前記気密シート21が上側シート22と下側シート23とからなる二重構造を有しており、該気密シート21の上側シート22の膨出を抑えた状態で前記上側シート22と下側シート23との隙間24内に流体を注入して前記下側シート23のみを膨出させて前記改良地盤Aを加圧するようにしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば湖沼周囲の埋立造成区域などの軟弱地盤に好適な軟弱地盤の改良工法に関する。詳細には軟弱地盤の改良に伴う改良地盤周辺部の地下水の低下を効果的に抑制できる軟弱地盤の改良工法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、軟弱地盤の改良工法としては、改良する軟弱地盤(以下改良地盤という)上面を気密シートで被覆して前記改良地盤中に真空圧を負荷して、前記改良地盤中に改良地盤周辺部と隔離された減圧領域を造り出すと共に、軟弱地盤上に盛土を施して盛土の圧密載荷重を負荷することで、軟弱地盤を硬質地盤へと改良するようにしたものがある。
【0003】
具体的には、図5に示すように、改良地盤A中に所定の間隔をおいて鉛直ドレーン材1を打設し、次いで、この各鉛直ドレーン材1の上端部1aに接触するように水平ドレーン2を配置し、次いで、この水平ドレーン材2に真空タンク4を介して真空ポンプ5に繋がる集水管3を接続し、さらに改良地盤A上面を前記鉛直ドレーン材1の上端部1a、水平ドレーン材2及び集水管3とともに気密シート7で被覆する。この後、前記集水管3に真空タンク4を介して接続する真空ポンプ5を稼働させるのである。
【0004】
これにより、真空ポンプ5からの真空圧は、水平ドレーン材2および鉛直ドレーン材1を介して改良地盤Aへと伝播し、鉛直ドレーン材1を中心にその周囲の地盤を減圧状態の領域(以下減圧領域という)とする。
【0005】
真空圧は、減圧領域となった鉛直ドレーン材1周りの地盤から、さらに外側周りの地盤へと伝播してゆき、この結果、鉛直ドレーン材1へと向かう地盤加圧(水圧、土圧)が発生する。
【0006】
この地盤加圧に従って、鉛直ドレーン材1周囲の地盤に含まれる間隙水は鉛直ドレーン材1に向かって吸い出され、鉛直ドレーン材1、水平ドレーン材2及び集水管3を排水経路として排水され、これに伴って鉛直ドレーン材1周囲の地盤のさらに外側周りの地盤も減圧領域となる。
【0007】
こうして、鉛直ドレーン材1を中心にしてその周囲の地盤に減圧領域が広がり、やがて改良地盤A全域が減圧領域となり、同時に鉛直ドレーン材1を中心にして圧密、強度増加が進行し、改良地盤A全域の圧密、強度増加が行われることになる。
【0008】
以上の如くして、硬質地盤へと改良がなされる一方で、気密シート7上に盛土6を施すことにより、該盛土6の圧密載荷重によって改良地盤Aの圧密脱水を行い、前述の圧力差による吸い出しと共働して、改良地盤Aの圧密沈下が促進されるのである(特許文献1参照)。
【0009】
こうして改良された後の軟弱地盤上にはビルや工場、或いは道路などの構造物が構築されたりするが、これらの構造物を改良地盤上に構築することで、その構造物の荷重によって改良地盤の沈下が進行することから(残留沈下)、改良地盤には前記構造物の荷重以上の荷重(盛土)を載荷して、該改良地盤の支持力を増加させていた。
【特許文献1】特許第3270968号掲載公報(請求項1および2、図7参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、改良地盤上への荷重を載荷するため盛土を施すためには、載荷の材料となる土砂の持ち込み、持ち出しに伴って多くの労力と費用を必要としていた。また、改良地盤上に構築する構造物の荷重に見合う荷重となる盛土を正確に施すことは難しく、改良地盤上に構築する構造物の荷重を大きく上回る必要以上の荷重となる盛土を施すこともあり、大変に不経済であった。
【0011】
本発明は、このような技術的課題に鑑みなされたものであり、地盤への載荷圧力を自由にコントロールできて、軟弱地盤に含まれる水と空気とを効率よく、確実に排出することができる軟弱地盤の改良工法であり、しかも地盤改良後の地盤の支持力増加のための盛土に代わる残留沈下対策としても有効な軟弱地盤の改良工法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、シート端末を改良地盤の周辺部内に固定した気密シートで改良地盤上面を覆い、該気密シート下に真空圧を負荷することで前記改良地盤に改良地盤周辺部と隔離された減圧領域を造り出し、これにより前記改良地盤中の間隙水を排水することで、前記改良地盤を硬質地盤へと改良する軟弱地盤の改良工法において、
前記気密シートが上側シートと下側シートとからなる二重構造を有しており、該気密シートの上側シートの膨出を抑えた状態で前記上側シートと下側シートとの隙間内に流体を注入して前記下側シートのみを膨出させて前記改良地盤を加圧するようにしたことを特徴とする軟弱地盤の改良工法をその要旨とした。
【0013】
請求項2記載の発明は、気密シートの上側シートに引張抵抗材料を一体化した引張抵抗性シートを用いることで、前記上側シートの膨出を抑えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の軟弱地盤の改良工法をその要旨とした。
【0014】
請求項3記載の発明は、改良地盤周辺部に固定したネット、ロープ、および引張抵抗性帯状シートから選ばれる引張抵抗材料を気密シートの上側シート上面に張設することで、前記上側シートの膨出を抑えるようにしたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の軟弱地盤の改良工法をその要旨とした。
【0015】
請求項4記載の発明は、改良地盤内に打設されて鉛直供給路を造成する鉛直ドレーンの上端を気密シートの下側シートを貫通し上側シートに接続することで、前記上側シートの膨出を抑えるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軟弱地盤の改良工法をその要旨とした。
【0016】
請求項5記載の発明は、流体が空気又は水であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の軟弱地盤の改良工法をその要旨とした。
【0017】
請求項6記載の発明は、気密シートが生分解性材料からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の軟弱地盤の改良工法をその要旨とした。
【発明の効果】
【0018】
本発明の軟弱地盤の改良工法にあっては、気密シート内への流体を注入によって該気密シートを構成する下側シートを膨出させて改良地盤を加圧し、この下側シートの膨出による載荷圧によって改良地盤の圧密沈下を促進するようになっているので、気密シート内への流体を注入量を適宜調節して注入するだけで、地盤に最適な載荷圧を簡単に付与することができる。このため、従来の土砂の持ち込み、持ち出しといった作業を要する盛土荷重に比べて、地盤への載荷圧のコントロールがきわめて容易であり、軟弱地盤に含まれる水と空気とを効率よく、しかも確実に排出することができる。また、そのために要する労力や費用を大幅に削減することができる。また、この軟弱地盤の改良工法によれば、地盤改良後の地盤の支持力増加のための盛土に代わる残留沈下対策としてきわめて有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の軟弱地盤の改良工法を図面に示した一実施の形態に従って説明する。本発明の軟弱地盤の改良工法(以下単に改良工法という)は、軟弱地盤に真空圧を利用して改良地盤周辺部と隔離された減圧領域を造り出し、前記軟弱地盤中の間隙水を排水することで、前記軟弱地盤を硬質地盤へと改良するものである。
【0020】
改良地盤中に真空圧を利用して改良地盤周辺部と隔離された減圧領域を造り出す方法としては特に限定されない。例えば本発明者が提案している特許第3270968号掲載公報や特開2003−55951号公報に記載されている改良工法が、従来のサンドマットを用いた従来工法に比べて、より効率的に真空圧を改良地盤中に負荷することができ、より効果的な改良が実現できるという点で好ましい。
【0021】
特許第3270968号掲載公報に記載の改良工法は、シート端末を改良地盤の周辺部内に固定した気密シートで改良地盤上面を覆い、該気密シート下に真空圧を負荷することで前記改良地盤に改良地盤周辺部と隔離された減圧領域を造り出す方法であり、図1に示すように、改良地盤A中に上端部を残して所定の間隔をおいて鉛直ドレーン材11を打設することにより、改良地盤A中に鉛直排水壁を造成する工程と、真空ポンプPに連結された水平ドレーン12を鉛直ドレーン11の上端部と接触するように水平状に配置する工程と、改良地盤A上を鉛直ドレーン材11の上端部、水平ドレーン材12、および集水管14とともに気密シート21で覆い、そのシート端末を改良地盤周辺部B内に固定する工程と、水平ドレーン12と集水管14及び真空タンク15を介して繋がる真空ポンプPを稼働させて改良地盤A内の鉛直ドレーン11を中心にその周囲に真空圧の状態(減圧領域)造り出す工程とからなるものである。
【0022】
真空圧は、減圧領域となった鉛直ドレーン材11周りの地盤から、さらに外側周りの地盤へと伝播してゆき、この結果、鉛直ドレーン材11へと向かう地盤加圧(水圧、土圧)が発生する。
【0023】
この地盤加圧に従って、鉛直ドレーン材11周囲の地盤に含まれる間隙水は鉛直ドレーン材11に向かって吸い出され、鉛直ドレーン材11、水平ドレーン材12及び集水管14を排水経路として排水され、これに伴って鉛直ドレーン材11周囲の地盤のさらに外側周りの地盤も減圧領域となる。
【0024】
こうして、鉛直ドレーン材11を中心にしてその周囲の地盤に減圧領域が広がり、やがて改良地盤A全域が減圧領域となり、同時に鉛直ドレーン材11を中心にして圧密、強度増加が進行し、改良地盤A全域の圧密、強度増加が行われることになる。
【0025】
また、特開2003−55951号公報に示すように、地盤改良に際して、真空圧を負荷して改良地盤中に減圧領域を造り出すことにより、改良地盤内から吸い出された間隙水を前記真空圧の伝播経路とは別の排水経路を通じて排出するようにしてもよい。
【0026】
具体的には、図1に示すように、改良地盤A中に所定の間隔をおいて設置した各鉛直ドレーン材11に水平ドレーン材12を介して繋がる集水管14下側の改良地盤A内に改良地盤A外へと通じる排水タンク16を配置し、前記集水管14に集水された間隙水を重力を利用して空気と分離して前記排水タンク16へと排水するのである。
【0027】
この場合、図1に示すように、排水タンク16には排水ポンプ18内蔵の主排水タンク19と繋がる排水管17が接続されており、排水タンク16内の間隙水はこの排水管17を通じて主排水タンク19へと排水され、主排水タンク19内の排水ポンプ18によって真空タンク15へと強制的に排出されるようになっている。
【0028】
本発明は、上述した改良工法において、従来の改良地盤Aの圧密沈下を促進する盛土に代わる圧密載荷重となる、新たな地盤の載荷方法を提案するものであり、上側シートと下側シートとからなる二重構造を有する気密シートの上側シートの膨出を抑えた状態で前記上側シートと下側シートとの隙間内に流体を注入して前記下側シートのみを膨出させて前記改良地盤を加圧するようにしたことで特徴づけられたものである。
【0029】
図1及び図2に示すように、気密シート21は、本発明の特徴をなすものであり、上述のように、シート端末が改良地盤周辺部B内に埋設固定された気密シート21で改良地盤A上面を鉛直ドレーン材11の上端部、水平ドレーン12、および集水管14とともに覆うことで、真空ポンプPからの真空圧が、集水管14、水平ドレーン12、および鉛直ドレーン11を通じて改良地盤A内に確実に伝播され、これにより高効率な真空圧密が実現できるようになっている。
【0030】
この気密シート21は、上側シート22と下側シート23とからなる二重構造を有するものである。上側シート22には、流体注入による気密シート21内部の圧力がそのまま下側シート23に伝わり、下側シート23のみが膨出するようにするため、膨出による引張力に対し十分な抵抗力を有するものが望ましく、具体的には合成樹脂シートに金網、ネット、ワイヤーなどの引張抵抗材料を一体化した引張抵抗性シートが好適である。
【0031】
一方、下側シート23には、気密性を有し、かつ流体注入による気密シート21内部の圧力で伸張する性能を持つシートが望ましく、具体的には合成樹脂シート、或いはこの合成樹脂シート表面に織物や編物、不織布といった繊維基材であって、伸張性を有するものをラミネートしてピンホールの発生を防止した非通気性シートなどが好適である。
【0032】
また気密シート21は、図2に示すように、上側シート22と下側シート23とが一定の間隔で接着されており、その接着部分25によって該気密シート21の膨出形態が造られるようになっている。
【0033】
そして、この気密シート21の上側シート22と下側シート23との隙間24にポンプ(図示しない)を介して水または空気などの流体を注入すると、上側シート22は、流体注入による気密シート21内部の圧力(膨出力)に対抗して伸張しないか、或いは僅かな伸張に留まって、膨出が抑えられる。
【0034】
一方、下側シート23は、流体注入による内部圧力(膨出力)で膨出し、改良地盤Aを押圧する。この下側シート23の膨出による載荷圧は改良地盤Aに伝播し加圧するので、減圧(真空負荷)された改良地盤Aを加圧し、該改良地盤Aの圧密沈下を促進すようになる。
【0035】
尚、上記気密シート21には、これを地盤改良後、埋め殺しとしたときに、自然に分解するように生分解性プラスチックなどの生分解性材料からなるものを用いるのが望ましい。
【0036】
次に、本発明の改良工法の別の形態について説明する。図3に示す形態では、上述の図1及び図2に示す気密シート21を用いている。そして、この気密シート21の上側シート22上面に、改良地盤周辺部に固定したネット、ロープ、および引張抵抗性帯状シートから選ばれる引張抵抗材料30を張設するのである。
【0037】
これにより、気密シート21の上側シート22上面に張設された引張抵抗材料30の引張抵抗力が流体注入による気密シート21内部の圧力(膨出力)を押さえ込み、該上側シート22の膨出が抑えられるようになっている。
【0038】
尚、図3に示す形態において、気密シート21の上側シート22に引張抵抗材料を一体化した引張抵抗性シートからなるものを用いることもできる。この場合、引張抵抗材料30の引張抵抗力と上側シート22自身が持つ引張抵抗力とによって流体注入の圧力による膨出がさらに効果的に抑えるられるようになっている。
【0039】
図3に示す形態における引張抵抗材料30についても、気密シート21と同じく生分解性プラスチックなどの生分解性材料からなるものを用いるのが望ましい。
【0040】
次に、本発明の改良工法のさらに別の形態について説明する。図4に示す形態は、改良地盤A内に打設されて鉛直供給路を造成する鉛直ドレーン11の上端を気密シート21の下側シート23を貫通し、上側シート22の内面に縫合、接着、熱融着などの方法で接続することで、前記上側シートの膨出を抑えるようにしたものである。
【0041】
改良地盤A内に打設された鉛直ドレーン11を上側シート22の内面に接続し、この状態で気密シート21の上側シート22と下側シート23との隙間24に水または空気などの流体を注入すると、上側シート22には流体注入による内部圧力(膨出力)で上側に膨出しようとする力が働く。このため、上側シート22に接続された鉛直ドレーン11には、引き抜き力が働くことになる。ところが鉛直ドレーン11には、周囲の地盤との間に摩擦力が作用することから、上側シート22に接続された鉛直ドレーン11がアンカーとしての役割を果たし、上側シート22の膨出を抑えるようになる。
【0042】
尚、この形態で用いる鉛直ドレーン11には、ピアノ線、金網、ネットなどの引張抵抗材料を複合して上記引き抜き力に対抗できるようにするのが望ましい。
【0043】
尚、図4に示す形態において、気密シート21の上側シート22に引張抵抗材料を一体化した引張抵抗性シートからなるものを用いることもできる。この場合、上側シート22に接続された鉛直ドレーン11がアンカーとしての役割と、上側シート22自身が持つ引張抵抗力とによって流体注入の圧力による膨出がさらに効果的に抑えるられるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の改良工法の適用例を示した断面模式図。
【図2】同じく図1の平面図。
【図3】本発明の改良工法の別の形態を示した断面模式図。
【図4】本発明の改良工法のさらに別の形態を示した断面模式図。
【図5】従来の改良工法の適用例を示した模式図。
【符号の説明】
【0045】
11 ・・・鉛直ドレーン材
12 ・・・水平ドレーン材
14 ・・・集水管
15 ・・・真空ポンプ
21 ・・・気密シート
22 ・・・上側シート
23 ・・・下側シート
24 ・・・隙間
30 ・・・引張抵抗材料
A ・・・改良地盤
B ・・・周辺地盤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート端末を改良する軟弱地盤(以下、改良地盤という)の周辺部内に固定した気密シートで改良地盤上面を覆い、該気密シート下に真空圧を負荷することで前記改良地盤に改良地盤周辺部と隔離された減圧領域を造り出し、これにより前記改良地盤中の間隙水を排水することで、前記改良地盤を硬質地盤へと改良する軟弱地盤の改良工法において、
前記気密シートが上側シートと下側シートとからなる二重構造を有しており、該気密シートの上側シートの膨出を抑えた状態で前記上側シートと下側シートとの隙間内に流体を注入して前記下側シートのみを膨出させて前記改良地盤を加圧するようにしたことを特徴とする軟弱地盤の改良工法。
【請求項2】
気密シートの上側シートに引張抵抗材料を一体化した引張抵抗性シートを用いることで、前記上側シートの膨出を抑えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の軟弱地盤の改良工法。
【請求項3】
改良地盤周辺部に固定したネット、ロープ、および引張抵抗性帯状シートから選ばれる引張抵抗材料を気密シートの上側シート上面に張設することで、前記上側シートの膨出を抑えるようにしたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の軟弱地盤の改良工法。
【請求項4】
改良地盤内に打設して鉛直供給路を造成する鉛直ドレーンの上端を気密シートの下側シートを貫通し上側シートに接続することで、前記上側シートの膨出を抑えるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軟弱地盤の改良工法。
【請求項5】
流体が空気又は水であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の軟弱地盤の改良工法。
【請求項6】
気密シートが生分解性材料からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の軟弱地盤の改良工法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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