説明

転倒警報装置

【課題】搬送作業時における搬送品の転倒を警報するための転倒警報装置を提供する。
【解決手段】転倒警報装置は、傾斜角検出装置10と警報処理装置20とを備えている。また、警報処理装置20は、搬送品を示す搬送品ID毎に、転倒予測度データと各傾斜角データとを予め関連付けて記憶するデータ記憶部21と、搬送品に設置される傾斜角検出装置10から各傾斜角データを受信するレシーバ29Aおよびドライバ23と、各傾斜角データと搬送品IDとに基づいてデータ記憶部21から転倒予測度データを読み出すデータ読出部24と、転倒予測度データに応じた転倒警報を出力する表示部26および音響部27とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送作業時における搬送品の転倒を警報するための転倒警報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、工場やビル施設に電力を供給するための設備として、受配電盤等が用いられている。
【0003】
この受配電盤等は、建築物等の制約により移動しなければならない場合があり、受配電盤自身を滑らせたり、コロ引きを使用したり、台車を使用したりして搬送される。
【0004】
また、必要に応じて、配電盤のような背丈の高い機器の設置等に利用するための吊り上げ搬送装置等が利用されることがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−63094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、受配電盤等の装置は重量物であるため、受配電盤等を新設あるいは撤去する際に、事故が生じるおそれがある。具体的には、受配電盤等の転倒により、その受配電盤等の下敷きになるなどして、作業員が負傷する事態が生じる場合がある。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、搬送作業時における搬送品の転倒を警報するための転倒警報装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決するために、搬送品に設置される傾斜角検出装置と、該搬送品の転倒警報を出力するための警報処理装置とを備えた転倒警報装置であって、前記傾斜角検出装置は、前記搬送品の進行方向に対する前後傾斜角データおよび該進行方向に直行する左右方向に対する左右傾斜角データを検出するための検出手段と、前記各傾斜角データを前記警報処理装置に送信する送信手段とを備え、前記警報処理装置は、前記搬送品を示す搬送品ID毎に、該搬送品の転倒予測度データと前記各傾斜角データとを予め関連付けて記憶する記憶手段と、前記搬送品IDを選択する選択手段と、前記各傾斜角データを前記傾斜角検出装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信された各傾斜角データと、前記選択手段により選択された搬送品IDとに基づいて、前記記憶手段から前記転倒予測度データを読み出す読出手段と、前記読出手段により読み出された転倒予測度データに応じた転倒警報を出力する出力手段とを備えた転倒警報装置を提供する。
【0008】
<作用>
従って、本発明によれば、搬送品を示す搬送品ID毎に、転倒予測度データと各傾斜角データとを予め関連付けて記憶する記憶手段と、搬送品に設置される傾斜角検出装置から各傾斜角データを受信する受信手段と、各傾斜角データと搬送品IDとに基づいて記憶手段から転倒予測度データを読み出す読出手段と、転倒予測度データに応じた転倒警報を出力する出力手段とを備えているので、搬送作業時における搬送品の転倒を警報するための転倒警報装置を提供できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、搬送作業時における搬送品の転倒を警報するための転倒警報装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0011】
<第1の実施形態>
(1−1.構成)
図1は本発明の第1の実施形態に係る転倒警報装置の概念を示す模式図であり、図2は本実施形態に係る転倒警報装置の構成を示す模式図である。
【0012】
転倒警報装置は、搬送品1に設置される傾斜角検出装置10と、該搬送品1の転倒警報を出力するための警報処理装置20とを備えている。
【0013】
搬送品1は、受配電盤等の重量物であり、例えば、幅500mm・奥行900mm・高さ2100mmの大きさで400Kgの重さのものがある。また、床面(X−X’)に対して水平面Hを有する物体であり、その水平面Hに傾斜角検出装置10を設置できるようになっている。なお、搬送品1は、台車5に載せられて搬送されるが、これに限るものではない。例えば、搬送品1の搬送方法として、台車5を使わずに、図3(A)に示すように、そのまま滑らせたり、図3(B)に示すように、コロ引きを使用して滑らせたりしても良い。
【0014】
傾斜角検出装置10は、傾斜センサ11とA/Dコンバータ12・トランスミッタ13とを備えている。
【0015】
傾斜センサ11は、搬送品1の進行方向に対する傾きを示す「前後傾斜角データ」および該進行方向に直行する左右方向に対する傾きを示す「左右傾斜角データ」を検出するためのものである。
【0016】
詳しくは、傾斜センサ11は、2個の固定電極と、これらの2個の固定電極の間に設置される可動電極とを内部に備えている。そして、この可動電極の移動による静電容量の変化量から各傾斜角データを検出する。すなわち、傾斜センサ11は、静電容量の変化により傾斜角データを検出する。本実施形態においては、このような傾斜センサ11を、搬送品1の左右方向と、搬送品1の前後方向との2方向の傾斜角データを検出するために用いている。ただし、傾斜センサ11は、静電容量の変化を用いて傾斜を検出するものには限定されず、傾斜を正確に検出できるものであれば他のものを使用しても良い。
【0017】
A/Dコンバータ12は、傾斜センサ11により検出されたアナログの電気信号を、「傾斜角データ」に変換するものである。
【0018】
トランスミッタ13は、A/Dコンバータ12により変換された各傾斜角データを警報処理装置20に送信するものである。
【0019】
警報処理装置20は、データ記憶部21と入力部22・ドライバ23・データ読出部24・出力処理部25・表示部26・音響部27・ジャック28とを備えている。ここでは、一般的なノートブック型パーソナルコンピュータが、各種アプリケーションプログラムをインストールすることにより、警報処理装置20として機能する。
【0020】
データ記憶部21は、図4に示すように、搬送品を示す搬送品ID毎に、各傾斜角データと転倒予測度データとを予め関連付けて記憶しているメモリである。
【0021】
ここで、「転倒予測度」とは、傾斜角に応じて搬送品1が転倒する確率を示した値である。また、転倒予測度は、搬送品1毎に予め設定されるものである。
【0022】
具体的には、図5に概念を示す重心安全領域に基づいて転倒予測度を設定する。重心安全領域は、搬送品1の傾きを2次元のXY座標で表わした場合、図5の網掛部分で示される領域である。この重心安全領域は、該領域内に重心Gが存在する場合、搬送品1は転倒しないが、該領域外に重心Gが存在する場合には、搬送品1が転倒することになる領域である。
【0023】
すなわち、重心安全領域内に重心Gが存在する場合は、搬送品1が転倒する確率は0%であり、重心安全領域外に重心Gが存在する場合には、搬送品1が転倒する確率は100%となる。しかし、重心安全領域の境界近傍(図5のY軸)における搬送品1の転倒する確率は、現実には断続的ではなく連続的に変化する。そこで、この重心安全領域の境界近傍の転倒する確率を転倒予測度データとして設定する。そして、これらの転倒予測度データが、データ記憶部21にテーブル情報として搬送品ID毎に傾斜角データと関連付けて記憶される。
【0024】
また、データ記憶部21には、搬送品の大きさや重さが型番毎に記憶されており、搬送品IDを指定することにより、搬送品1の情報を読み出すことができるようになっている。
【0025】
入力部22は、一般的なキーボード等により構成され、搬送品IDを入力することにより搬送品1を指定できるものである。搬送品IDが入力されると、その搬送品IDに対応する転倒予測度データのテーブル情報がデータ記憶部21から選択される。
【0026】
ドライバ23は、レシーバ29Aが傾斜角検出装置10から受信する各傾斜角データを、警報処理装置20に取り込むためのものである。
【0027】
データ読出部24は、入力部22により選択された搬送品IDと、ドライバ23により取り込まれた前後傾斜角データおよび左右傾斜角データとに基づいて、データ記憶部21から転倒予測度データを読み出すものである。すなわち、搬送品IDが選択されることにより、転倒予測度データのテーブル情報が読み出され、そのテーブル情報のうち、各傾斜角データに対応する転倒予測度データが読み出されることになる。
【0028】
出力処理部25は、データ読出部24により読み出された転倒予測度データに応じた転倒警報を出力するためのものであり、予め設定された第1設定値〜第3設定値により区分される4つの範囲に応じた転倒警報を、後述する表示部26と音響部27とに対して出力させる機能を有する。なお、ここでは、転倒予測度データが、0%〜第1設定値未満の範囲を第1範囲、第1設定値以上第2設定値未満の範囲を第2範囲、第2設定値以上第3設定値未満の範囲を第3範囲、第3設定値以上〜100%の範囲を第4範囲と称する。
【0029】
表示部26は、転倒予測度データに応じて、転倒の注意を喚起する表示を出力するディスプレイである。具体的には、図6に示すように、転倒予測度データが第1範囲内の場合、安定状態であるとして、安定状態を示す図形b0を青色で点灯表示する。転倒予測度データが第2範囲内の場合、注意状態であるとして、図形y1〜y4のうち、傾斜角データが最も大きい方向に対応する図形を黄色で点灯表示する。転倒予測度データが第3範囲内の場合、危険状態であるとして、図形r1〜r4のうち、傾斜角データが最も大きい方向に対応する図形を赤色で点灯表示する。転倒予測度データが第4範囲内の場合、転倒状態であるとして、図形w1〜w4のうち、転倒した方向に対応する図形を白色で点灯表示する。
【0030】
音響部27は、転倒予測度データに応じた警報音を出力するスピーカである。例えば、傾斜センサ11が少しでも傾斜を検出すると、表示部26における注意状態に対応して、ゆっくりと断続的に警報音(ピー、ピー、ピー、・・・)を発生する。また、傾斜が進み表示部26が危険状態(赤)を示すときには、素早く断続的に警報音(ピ、ピ、ピ、・・・)を発する。さらに、傾斜が進み表示部26が転倒状態(白)を示すときには、継続的に警報音(ビーーーーーーーー)を発する。
【0031】
なお、警報処理装置20は、レシーバ29Aおよびトランシーバ29Bと接続することにより、傾斜角検出装置10および外部の作業者装置30と無線通信する。
【0032】
また、作業者装置30は、トランシーバ31とヘッドセット32とを備えている。ここで、トランシーバ31は、トランシーバ29Bから送信される警報音を受信してヘッドセット32に伝達する。これにより、作業者は、搬送作業時にヘッドセット32を装着すれば、トランシーバ31が受信した警報音を聞くことができる。
【0033】
(1−2.動作)
次に本実施形態に係る転倒警報装置の動作を図7のフローチャートを用いて説明する。
【0034】
始めに、傾斜角検出装置10が、搬送品1の水平面Hに取り付けられる。この際、傾斜角検出装置10の電源が入れられて、搬送品1の検出角データが時々刻々送信される。
【0035】
また、これに併せて、警報処理装置20の入力部22を介して、搬送品1に対応する搬送品IDが選択される(ステップS1)。
【0036】
続いて、傾斜角検出装置10から時々刻々送信される傾斜角データが、レシーバ29Aにより受信される。そして、レシーバ29Aと接続しているドライバ23により警報処理装置20に傾斜角データが取り込まれる(ステップS2)。
【0037】
それから、警報処理装置20のデータ読出部24が、ドライバ23から取り込まれた傾斜角データに対応する転倒予測度データをデータ記憶部21から読み出す(ステップS3)。
【0038】
次に、出力処理部25により、データ記憶部21から読み出された転倒予測度データが、第1設定値〜第3設定値の3つの設定値により区分された4つの範囲のいずれに該当するのかが判定される。
【0039】
すなわち、この判定結果に基づいて、転倒予測度データが第1範囲内にあれば、搬送品1の傾斜は安定しているとして、表示部26の表示画面において、青色の安定領域を示す図形b0が点灯表示される。この際、音響部27から警報音は発せられない(ステップS4−Yes,S5)。
【0040】
また、転倒予測度データが第2範囲内にあれば、搬送品1の傾斜は、転倒の可能性があるとして、表示部26の表示画面には、黄色の注意領域を示す図形y1〜y4のいずれかが点灯表示され、音響部27から警報音が発せられる(ステップS4−No,S6−Yes,S7)。
【0041】
また、転倒予測度データが第3範囲内にあれば、搬送品1の傾斜は、転倒の可能性が高いとして、表示部26の表示画面には、赤色の危険領域を示す図形r1〜r4のいずれかが点灯表示され、音響部27から警報音が発せられる(ステップS6−No,S8,Yes,S9)。この際の警報音は、注意領域の時に比して、断続音の間隔が早くなり注意を喚起しやすくなっている。
【0042】
さらに、転倒予測度データが第4範囲内にあれば、搬送品1は、すでに転倒したものとして、表示部26の表示画面には白色の転倒領域が点灯表示され、音響部27からは警報音が発せられる(ステップS8−No,S10−Yes,S11)。
【0043】
一方、転倒予測度データが第4範囲内にもない場合には、転倒警報装置内のどこかにエラーが生じているとしてエラー表示を表示部26に表示する(ステップS12)。
【0044】
このようなステップS2〜S12までの動作を、転倒警報装置の警報処理装置20は、傾斜角検出装置10の電源が切れるまで繰り返し行なう(ステップS13)。
【0045】
(1−3.効果)
以上説明したように、本実施形態に係る転倒警報装置は、搬送品1に設置される傾斜角検出装置10と、該搬送品1の転倒警報を出力するための警報処理装置20とを備えている。ここで、傾斜角検出装置10は、搬送品1の進行方向に対する前後傾斜角データおよび該進行方向に直行する左右方向に対する左右傾斜角データを検出するための傾斜センサ11と、各傾斜角データを警報処理装置20に送信するトランスミッタ13とを備えており、警報処理装置20は、搬送品1を示す搬送品ID毎に、転倒予測度データと各傾斜角データとを予め関連付けて記憶するデータ記憶部21と、搬送品IDを選択する入力部22と、各傾斜角データを傾斜角検出装置10から受信するレシーバ29A・ドライバ23と、各傾斜角データと搬送品IDとに基づいて、データ記憶部21から転倒予測度データを読み出すデータ読出部24と、転倒予測度データに応じた転倒警報を出力する表示部26・音響部27とを備えた構成により、搬送作業時における搬送品1の転倒を警報することができる。
【0046】
補足すると、外力等により搬送品1の前後方向において傾斜すると、この搬送品1の前後方向の傾斜を傾斜センサ11で検出し、表示部26の前後方向転倒警報表示において注意(黄)や危険(赤)を警報する画面表示を出力するとともに、音響部27においても同様にして警報音を発する。すなわち、搬送作業者に対して、搬送品1の前後方向での転倒警報を発生する。なお、搬送品1は、搬送路の凹凸(でっぱり)に躓いたりして前後方向に傾斜する。
【0047】
同様に、外力等により搬送品1が左右方向に傾斜すると、この搬送品1の左右方向の傾斜を傾斜センサ11で正確に検出することができる。それゆえ、表示部26および音響部27によって警報を出力することで、搬送品1の転倒警報を行なうことができる。
【0048】
さらに、作業者装置30がトランシーバ31およびヘッドセット32を備えているので、搬送作業者は、警報処理装置20が発する転倒警報をトランシーバ31により受信した後、ヘッドセット32を介して聞くことができる。
【0049】
なお、傾斜角検出装置10に用いる傾斜センサ11は、極めて安価なものであるので、装置全体の価格を低くすることができる。また、傾斜センサは、2個の固定電極と、1個の可動電極とから構成できるので、構造的に単純なものにすることができる。この結果、実用性の非常に高い傾斜角検出装置10を提供することができる。
【0050】
また、転倒警報装置の構成は、極めてシンプルである。それゆえ、搬送品1への取り付け作業を極めて容易に行なうことができる。例えば、マグネットや粘着テープにより傾斜角検出装置10を搬送品1に取り付けることができる。このため、商品価値の極めて高い装置を提供することができる。
【0051】
なお、本実施形態において、表示部26により、転倒予測度データに応じた警報画面が出力される。これにより、例えば、受配電盤等の搬送作業場において、現場指揮監督者が表示部26のディスプレイを見て、搬送作業の安全性を確認することができる。
【0052】
なお、本実施形態において、傾斜センサ11は搬送品1の上部に設置しているが、これらの位置に限定されるものではなく、例えば、搬送品1内部に備えるようにしても良い。また、搬送品1側面に備えるようにしても良い。
【0053】
<その他>
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る転倒警報装置の概念を示す模式図である。
【図2】同実施形態に係る転倒警報装置の構成を示す模式図である。
【図3】同実施形態に係る転倒警報装置の概念を示す模式図である。
【図4】同実施形態に係る警報処理装置のデータ記憶部の構成を示す模式図である。
【図5】同実施形態に係る転倒予測度データを説明するための図である。
【図6】同実施形態に係る表示部に出力される表示画像の概念を示す模式図である。
【図7】同実施形態に係る転倒警報装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0055】
10・・・傾斜角検出装置、11・・・傾斜センサ、12・・・A/Dコンバータ、13・・・トランスミッタ13、20・・・警報処理装置、21・・・データ記憶部、22・・・入力部、23・・・ドライバ、24・・・データ読出部、25・・・出力処理部、26・・・表示部、27・・・音響部、28・・・ジャック、29A・・・レシーバ、29B・・・トランシーバ、30・・・作業者装置、31・・・トランシーバ、32・・・ヘッドセット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送品に設置される傾斜角検出装置と、該搬送品の転倒警報を出力するための警報処理装置とを備えた転倒警報装置であって、
前記傾斜角検出装置は、
前記搬送品の進行方向に対する前後傾斜角データおよび該進行方向に直行する左右方向に対する左右傾斜角データを検出するための検出手段と、
前記各傾斜角データを前記警報処理装置に送信する送信手段と
を備え、
前記警報処理装置は、
前記搬送品を示す搬送品ID毎に、該搬送品の転倒予測度データと前記各傾斜角データとを予め関連付けて記憶する記憶手段と、
前記搬送品IDを選択する選択手段と、
前記各傾斜角データを前記傾斜角検出装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された各傾斜角データと、前記選択手段により選択された搬送品IDとに基づいて、前記記憶手段から前記転倒予測度データを読み出す読出手段と、
前記読出手段により読み出された転倒予測度データに応じた転倒警報を出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする転倒警報装置。
【請求項2】
請求項1に記載の転倒警報装置において、
前記傾斜角検出装置の検出手段は、静電容量の変化により傾斜角データを検出する
ことを特徴とする転倒警報装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の転倒警報装置において、
前記警報処理装置の出力手段は、前記転倒予測度データに応じた警報画面を出力する
ことを特徴とする転倒警報装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の転倒警報装置において、
前記警報処理装置の出力手段は、前記転倒予測度データに応じた警報音を出力する
ことを特徴とする転倒警報装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の転倒警報装置において、
前記傾斜角検出装置の送信手段は、トランスミッタであり、
前記警報処理装置の受信手段は、レシーバである
ことを特徴とする転倒警報装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の転倒警報装置において、
前記警報処理装置は、前記転倒警報の出力を外部の作業者装置に送信する手段
をさらに備えたことを特徴とする転倒警報装置。
【請求項7】
請求項6に記載の転倒警報装置において、
前記警報処理装置は、トランシーバにより外部の作業者装置に前記転倒警報の出力を送信する
ことを特徴とする転倒警報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−56441(P2008−56441A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−236742(P2006−236742)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)