説明

軽油燃料組成物

【課題】硫黄の含有量の低下や、分解軽油の混合比率の増加に対応しながら、車両の燃料用として十分な低温性能を備えた軽油燃料組成物を提供する。
【解決手段】本発明の軽油燃料組成物は、炭素数19〜23のノルマルパラフィン分が7.5mass%以下、シクロパラフィン類が35mass%以下、芳香族分が18vol%以上で硫黄分が10massppm以下である。また、2環シクロパラフィン類が12.0mass%以下であることが好ましく、更に、アルキルベンゼン類が12.0mass%以上であることが好ましい。なお、シクロパラフィン類とは脂環式炭化水素を意味し、1環、2環、3環のものを含み、さらにアルキル基で置換したものも含まれる。アルキルベンゼン類とは1環芳香族をアルキル基で置換したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディーゼルエンジン等に使用される軽油燃料組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジン等に使用される軽油燃料組成物は、寒冷地や冬季の使用を考慮し、曇り点や流動点等を指標とした低温性能の調整が行われている。そして、所望の低温性能を得るための多くの手法が提案されている。
【0003】
例えば、特開2008−111082号公報には、炭素数10〜14の直鎖状パラフィン全含有量に対する炭素数15〜18の直鎖状パラフィン全含有量の重量比を0.5〜1.5とし、且つ、炭素数19〜25の直鎖状パラフィン全含有量に対する炭素数15〜18の直鎖状パラフィン全含有量の重量比を0.5〜1.5とし、徐冷時に析出する直鎖状パラフィンの量を減少させ、低温性能の改善に用いる添加剤の効果を高める手法が開示されている。
【0004】
また、特開2005−220330号公報には、徐冷曇り点(X)を−30.0〜−15.0℃、軽油組成物中の炭素数18〜25のノルマルパラフィン含有量から求めた線形回帰直線の傾き(Y)を0.18以下、上記XとYを変数とする所定の式で表される指標(Z)を1.5以上、組成物中の炭素数が18以上のノルマルパラフィンの含有量を3.4質量%以下とすることで、硫黄分を50質量ppm以下に抑えながら、低温でのフィルタ閉塞を起こすことなく、かつ、実用性能や排出ガス浄化能を満足する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−111082号公報
【特許文献2】特願2005−220330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、社会情勢の変化に伴い、軽油燃料組成物の性状や製法において考慮すべき点も変化してきている。具体的には、硫黄の含有量や、重油需要減少に伴う軽油脱硫装置への分解軽油の混合比率増などが挙げられる。そして、これらの環境変化や燃料油の需要構造の変化に伴い、軽油の低温性能維持に従来技術が使用できない場合があり、新たな指標が求められている。
【0007】
軽油の低温性能維持に従来技術が使用できない原因の一つとして、その殆どの技術がノルマルパラフィン(ワックス)の性状や析出量などに着目していることが挙げられる。これに対し、本発明者は、社会情勢の変化に十分対応しながら軽油燃料組成物の低温性能の向上を図るためには、硫黄含有量の低下や分解軽油の混合比率の増加に伴い、ワックスの性状、析出量に加え、低温で析出したワックスの溶解量に寄与する物質、すなわち分解軽油に多く含まれる芳香族や、脱硫装置内で芳香族を水添処理することにより生成するナフテンの組成、含有量にも着目する必要があることを見出した。
【0008】
本発明は、硫黄の含有量の低下や、分解軽油の混合比率の増加に対応しながら、車両の燃料用として十分な低温性能を備えた軽油燃料組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の軽油燃料組成物は、炭素数19〜23のノルマルパラフィン分が7.5mass%以下、シクロパラフィン類が35mass%以下、芳香族分が18vol%以上で硫黄分が10massppm以下である。
【0010】
また、2環シクロパラフィン類が12.0mass%以下であることが好ましく、更に、アルキルベンゼン類が12.0mass%以上であることが好ましい。
【0011】
なお、本発明において、シクロパラフィン類とは脂環式炭化水素を意味し、1環、2環、3環のものを含み、さらにアルキル基で置換したものも含まれるものとする。また、2環シクロパラフィン類とは2環の脂環式炭化水素を意味し、アルキル基で置換したものも含まれるものとする。
【0012】
また、本発明において、アルキルベンゼン類とは1環芳香族をアルキル基で置換したものであり、ペンタメチルベンゼン、ヘキサメチルベンゼン、1−エチル−3−メチルベンゼン、トリメチルベンゼンの誘導体、1−エチル−3,5−ジメチルベンゼン、1−メチル−4−プロピルベンゼン、2−メチル−1,3−ジメチルベンゼンなどがあるが、これらに限定されるわけではない。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、硫黄の含有量の低下や、分解軽油の混合比率の増加に対応しながら、車両の燃料用として十分な低温性能を備えた軽油燃料組成物を提供することができる。
【0014】
軽油燃料組成物の低温性能には、ワックス分と称されるノルマルパラフィン分が大きく影響することは広く知られるところであるが、本発明者は、このノルマルパラフィンのなかでも、ディーゼルエンジンへの燃料供給系に設置されているフィルタに析出し目詰まりを生じさせるものに着目し、その組成に関する分析を行った。分析の結果を図1に示す。なお、分析対象としたワックスの採取にあたっては、まず、軽油燃料組成物を25℃の恒温槽に入れ、当該軽油燃料組成物について予め測定した曇り点より5.0℃高い温度まで急冷し、その後−5.0℃まで1.0℃/hで徐冷した。そして、析出したワックスを、吸引ろ過装置を使用して採取した。ワックス採取にはガラス繊維濾紙(GFシリーズ:GF/A:1.6μm)を使用した。更に、採取されたワックス中に残った軽油燃料組成物は、2−ブタノンを使用して除去した。得られたワックス分は、ガスクロマトグラフ法により分析した。
【0015】
図1に示すように、軽油中のノルマルパラフィンはC9からC30まで幅広く分布しC16からC18にピークを持つ。一方、目詰まりを生じさせるワックスの炭素分布は主に19〜23が大部分を占めており、本発明者は、この分析結果をふまえ、炭素数19〜23のノルマルパラフィン含有量を調整することで良好な低温流動性を確保できることを見出した。そして、炭素数19〜23のノルマルパラフィンとその他軽油燃料組成物の組成および低温流動性との関係を調べたところ、炭素数19〜23のノルマルパラフィン分のみならず、芳香族分やアルキルベンゼン類及びシクロパラフィン類や2環シクロパラフィン類の組成および比率も低温性能に影響を及ぼす事実を見出した。すなわち軽油燃料組成物中の芳香族特にアルキルベンゼン類は析出したワックスの溶解力に優れ、シクロパラフィン類、特に2環シクロパラフィンは析出したワックスの溶解力に劣ることを見出し、特定の炭素数のワックス量とアルキルベンゼン類を含む芳香族分、2環シクロパラフィン類を含むシクロパラフィン類を適正にコントロールすることで、社会情勢にあった状況下でも、適性な低温流動性を確保できることを見出した。本発明は、本発明者によるこれら新たな知見に基づくものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】ワックス中のノルマルパラフィンの炭素数分布を、軽油燃料組成物中のノルマルパラフィンの炭素数分布との比較において示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の軽油燃料組成物は、最終的に得られる軽油燃料組成物が規定する特定の性状を有するように1種または2種以上の軽油基材を脱硫装置などの2次装置などで処理し、硫黄分10massppm以下にしたものや、硫黄分値に関わらず、1種または2種以上の軽油基材を混合して調製できる。
例えば、原油を常圧蒸留して得られる灯油留分や軽油留分及びそれらを脱硫した脱硫灯油や脱硫軽油を用いることができる。また常圧蒸留装置から得られる軽油留分と分解軽油を適切な割合で混合、脱硫処理して得られた硫黄分10massppm以下の軽油燃料組成物も用いることができる。なお、分解軽油とは、直接脱硫装置から得られる直脱軽油や、間接脱硫装置から得られる間接脱硫軽油、或いは、流動接触分解装置から得られるライトサイクルオイルなど重油のアップグレーディングプロセスから留出する軽油留分をいい、近年の社会的要請に従えば、それの混合比率はできるだけ高くすることが好ましい。
更に、これらを色相改善のために水素化処理した軽油も用いることができる。すなわち、脱硫装置処理後の脱硫軽油中に炭素数15〜23のノルマルパラフィン類、シクロパラフィン類、芳香族分、2環シクロパラフィン、アルキルベンゼン類が適正量になるように、脱硫装置原料種類や比率を調整したり、脱硫装置内の反応で消滅、生成するこれらの物質を最終製品で適正範囲内になるように種々の脱硫条件を調整して得られたものを使用することができる。
更にまた、脱硫後の軽油が炭素数15〜23のノルマルパラフィン類、シクロパラフィン類、芳香族分、2環シクロパラフィン、アルキルベンゼン類の適正量を満たす、満たさないに関わらず、石油精製2次装置から留出する軽油相当油や、水素化分解軽油、フィッシャートロップシュ合成油などを基材として用いて、上記適正量を満たすものにすることも可能である。
【0018】
炭素数19〜23のノルマルパラフィン分は7.5mass%以下である。それ以上になると、低温下の始動時においてディーゼルエンジンへの燃料供給経路中のフィルタの目詰まりを起こしやすいものになるなど、低温性能の悪化を招くため好ましくない。7.0mass%以下がより好ましく、6.0mass%以下が更に好ましい。ただし、この炭素数19〜23のノルマルパラフィン分は、低温性能向上の観点からできるだけ少ないことが好ましい反面、セタン指数の観点から、4.0mass%以上、好ましくは5.0mass%以上とする必要がある。
【0019】
シクロパラフィン類は35mass%以下である。34mass%以下がより好ましく、31mass%以下が更に好ましい。また、2環シクロパラフィン類は12.0mass%以下であり、11mass%以下が好ましく、より好ましくは10mass%以下である。ただし、シクロパラフィン類あるいは2環シクロパラフィン類は少なすぎるとゴムシール材を収縮させ、燃料にじみ漏れなどの不具合を生ずるおそれがあるため、それぞれ10mass%以上あるいは3mass%以上とすることが好ましい。
【0020】
芳香族分は18vol%以上であり、20vol%以上が好ましく、23vol%以上がより好ましい。また、アルキルベンゼン類は12.0mass%以上が好ましく、15mass%以上がより好ましい。ただし、芳香族分は、多すぎるとセタン価が低下し、自動車排ガスの粒子状物質が増加するなどの不具合を生じるため、28vol%以下が好ましい。
【0021】
硫黄分は、環境への影響を考慮して取り決められたJIS K 2204規格を満たすもの、すなわち、10massppm以下とする必要がある。
【0022】
本発明の軽油燃料組成物には、必要に応じて各種の添加剤を適宜配合することができる。このような添加剤としては、セタン価向上剤、界面活性剤、防錆剤、消泡剤、清浄剤、色相改善剤、潤滑性向上剤などがあげられるが、これらを1種または2種以上組み合わせて添加することができる。
また本発明は低温流動性向上剤を添加した場合は、更に低温流動性を向上させることができる。
【実施例】
【0023】
以下の軽油燃料組成物を調製し、表1に示す性状を測定した。
「実施例1」
沸点範囲181〜352℃の直留軽油留分が95vol%、流動接触分解装置から留出する沸点範囲145〜374℃のライトサイクルオイルが5vol%の混合油を、市販の脱硫触媒を用い、液空間速度1.1、水素分圧5MPa、水素オイル比170NL/Lの条件で硫黄分が10massppm以下となるまで脱硫処理して得た、軽油燃料組成物。
「実施例2」
沸点範囲181〜362℃の直留軽油留分が90vol%、流動接触分解装置から留出する沸点範囲145〜374℃のライトサイクルオイルが10vol%の混合油を、市販の脱硫触媒を用い、液空間速度1.5、水素分圧4MPa、水素オイル比150NL/Lの条件で硫黄分が10massppm以下となるまで脱硫処理して得た、軽油燃料組成物。
「比較例1」
沸点範囲181〜372℃の直留軽油留分が98vol%、流動接触分解装置から留出する沸点範囲145〜374℃のライトサイクルオイルが2vol%の混合油を、市販の脱硫触媒を用い、液空間速度1.5、水素分圧4MPa、水素オイル比150NL/Lの条件で硫黄分が10massppm以下となるまで脱硫処理して得た、軽油燃料組成物。
「比較例2」
沸点範囲181〜371℃の直留軽油留分が85vol%、流動接触分解装置から留出する沸点範囲145〜372℃のライトサイクルオイルが10vol%および沸点範囲が170〜365℃の間接脱硫装置から留出する間脱軽油が5vol%の混合油を、市販の脱硫触媒を用い、液空間速度1.0、水素分圧5MPa、水素オイル比150NL/Lの条件で硫黄分が10massppm以下となるまで脱硫処理して得た、軽油燃料組成物。
「比較例3」
市場より採取した軽油燃料組成物。
【0024】
【表1】

【0025】
なお、表1に示す各性状は以下に示すものである。
「密度(@15℃)」
JIS K 2249「原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表」により測定される15℃における密度。
「動粘度(@30℃)」
JIS K 2283「原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法」により測定される30℃における動粘度。
「硫黄分」
JIS K 2541−2「原油及び石油製品−硫黄分試験方法 第2部:微量電量滴定式酸化法」により得られる硫黄分。
「引火点」
JIS K 2265−3「引火点の求め方−第3部:ペンスキーマルテンス密閉法」により得られる引火点。
「10%残油の残留炭素分」
JIS K 2270「原油及び石油製品−残留炭素分試験方法」により得られる10%残油の残留炭素分。
「セタン指数」
JIS K 2280「石油製品−燃料油−オクタン価及びセタン価試験方法並びにセタン指数算出方法 8. 4変数方程式を用いたセタン指数の算出方法」により測定されるセタン指数を意味する。
「蒸留性状」
JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」により得られる蒸留性状。
「飽和分合計」
JPI−5S−49−97「石油製品−炭化水素タイプ試験方法−高速液体クロマトグラフ法」により測定されるパラフィン分。
「芳香族分合計」
JPI−5S−49−97「石油製品−炭化水素タイプ試験方法−高速液体クロマトグラフ法」により測定される1環芳香族分と2環芳香族分と3環以上芳香族炭化水素分との総和。
「C19−23ノルマルパラフィン分」
ASTM D 2887「Standard Test Method for Boiling Range Distribution of Petroleum Fraction by Gas Chromatography」に準拠したガスクロマトグラフ法を用い、得られたクロマトグラムから各炭素数毎の炭化水素含有量を算出することによって得た。すなわち、炭素数の異なるノルマルパラフィンの混合物を標準物としてリテンションタイムを調べておき、ノルマルパラフィンのピーク面積値からノルマルパラフィンの含有量を求め、炭素数N−1のノルマルパラフィンによるピーク〜炭素数Nのノルマルパラフィンによるピークの間にあるピークのクロマトグラム面積値の総和を炭素数Nのイソパラフィン含有量として求めた。ガスクロマトグラフィの検知器は水素炎イオン化型検出器(FID)であることから、測定感度はパラフィンの炭素数に比例する。そこで、この感度を考慮して面積値から含有モル比を求め、最終的に各質量比を求めた。
なお、ガスクロマトグラフ法におけるカラムの種類は、HP5(長さ:30m,内径:0.32mm,液層厚さ:0.25μm)であり、各分析条件は以下のとおりである。
カラム槽昇温条件:35℃(5分)→10℃/分(昇温)→320℃(11.5分)
試料気化室条件:320℃一定 スプリット比150:1
検出器部:320℃
「シクロパラフィン類、ナフテンベンゼン類、アルキルベンゼン類」
シクロパラフィン類、ナフテンベンゼン類、アルキルベンゼン類の分析には、Agilent Technology社製HP−6890N型FI−MS検出器付きガスクロマトグラムおよびJEOL社製JMS−T100GC飛行時間型質量分析計からなるGCシステムを用い、ノルマルパラフィン標準試料の分析強度にて補正グラフを作成し、測定したデータを補正グラフにて補正後、全体の強度を100mass%として各重量比を求めた。
なお、ガスクロマトグラム法におけるカラムの種類は、DB−5(長さ:30m、内径:0.25mm、液層厚さ:0.25μm)であり、各分析条件は以下の通りである。
カラム槽昇温条件:30℃(5分)→20℃/分(昇温)→300℃(27分)
試料気化室条件:300℃一定 スプリットレス
検出器部:250℃
溶媒:ヘキサン
溶媒待ち時間:3分
収集範囲:25.00m/zから600.00m/z
「流動点」
JIS K 2269「原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法」によって得られる流動点。
「曇り点」
JIS K 2269「原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法」によって得られる曇り点。
「目詰まり点」
JIS K 2288「石油製品−軽油−目詰まり点試験方法」によって得られる目詰まり点。
「作動限界温度」
作動限界温度は、公益社団法人石油学会製品部会燃料油分科会「ディーゼル車の燃料供給システム調査専門委員会」で検討、提示された「低温シャシによるディーゼル車のフィルタ閉塞試験マニュアル」に準拠して行った。試験車両は、新短期規制ディーゼルエンジン搭載車両を用い、室温から各試験燃料の曇り点+5.0℃まで急冷し、その後試験温度まで1.0℃/hで徐冷し、試験温度で1時間保持した後、試験法の手順に従い作動限界温度の確認を行った。作動限界温度は始動、走行が可能な温度。
【0026】
表1において、炭素数19〜23のノルマルパラフィン分が少ない実施例1が低温性能において優れることが確認された。また、炭素数19〜23のノルマルパラフィン分を実施例1に対して増やした場合であっても、それが7.5mass%以下であり、かつ、シクロパラフィン類と芳香族分を所定の量に調製すれば、より具体的には、少なくとも、シクロパラフィン類を35mass%以下とし、芳香族分を18vol%以上とすれば、低温性能の悪化は抑制できることが確認できた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭素数19〜23のノルマルパラフィン分が7.5mass%以下、シクロパラフィン類が35mass%以下、芳香族分が18vol%以上で硫黄分が10massppm以下であることを特徴とする軽油燃料組成物。
【請求項2】
2環シクロパラフィン類が12.0mass%以下である請求項1に記載の軽油燃料組成物。
【請求項3】
アルキルベンゼン類が12.0mass%以上である請求項1又は2に記載の軽油燃料組成物。


【図1】
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【公開番号】特開2013−107964(P2013−107964A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253034(P2011−253034)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000186913)昭和シェル石油株式会社 (322)