説明

軽油組成物

【課題】低硫黄分でありながら、今後の使用環境として想定される、より高温な状態においても優れた酸化安定性を有する軽油組成物を提供する。
【解決手段】本発明の軽油組成物は、硫黄分が10massppm以下、フルオレン類含有量が200massppm以上、アセナフチレン類含有量が2500massppm以下である。フルオレン類とは、フルオレン、及びアルキル基置換フルオレンなどを示し、200ppm以上が必要である。500ppm以上が好ましく、1500ppm以上がより好ましい。アセナフチレン類とは、アセナフチレン、アルキル置換アセナフチレンなどを示す。25massppm以上とすることが好ましく、400massppm以上とすることがより好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硫黄分が10massppm以下の、所謂サルファーフリーの軽油組成物の酸化安定性に関するものである。
【背景技術】
【0002】
硫黄酸化物による環境破壊を防ぐ観点及び、自動車排出ガス規制強化の観点から、自動車燃料の硫黄分低減が社会的要請となっており、これまでに段階的に硫黄分に関する規制が強化されている。そして、現在は、市場に流通する軽油の硫黄分はJIS規格により10massppm以下に制限されている。
【0003】
一般に、軽油の硫黄分を10massppm以下にするには、その組成物、すなわち軽油に相当する蒸留性状を有する石油留分を、例えば、特開2000−109860号公報や特開2008−266420号公報に開示されたような水素化脱硫方法を用いることで低減することができるが、同時に、原料中に含まれる多環芳香族などの重質留分が水添されることによって色相が改善され、市場においてはほぼ無色透明の軽油が得られている。ここで、色相そのものは、自動車用ディーゼルエンジンの性能に影響を与えるものではないが、色相の悪化は軽油の性状悪化を想起させるという観点から、色相についても前述のような水素化脱硫法などにより自主的に改善しているのが技術常識である。
【0004】
一方、軽油は、酸化により過酸化物が生成し車両燃料系統の部材(ゴム材や金属等)を劣化させることが知られている。またスラッジの生成により燃料フィルターの目詰まりや、噴射ポンプの摺動不良などの不具合をひきおこす。よって、現状JIS規格には軽油の酸化安定性に関する項目は規格化されていないが、軽油の酸化安定性は重要な指標の一つになっており、優れた酸化安定性を有する軽油が望まれている。更に、近年のディーゼルエンジンでは、排出ガス中のパティキュレート(粒子状物質:以下「PM」と称する)を低減する方法としてコモンレール式燃料噴射装置が採用されているが、このようなコモンレール式燃料噴射装置系においては、その構造上、インジェクタに圧送されながら燃焼室へ噴射されずに余った燃料が、リターン通路を経て燃料タンクに戻されることになる。そして、この燃料タンクへ戻された燃料(リターン燃料)は高温であるため、燃料タンク内の軽油の酸化が促進されることから、軽油の酸化安定性をより高めることが求められている。また近年の排出ガス規制強化により、燃料噴射ポンプがより高圧化し、リターン燃料温度も上昇することが予測されることから、酸化安定性への重要度がさらに増している。
【0005】
ところが、近年、硫黄分を10massppm以下まで低減した軽油は、その酸化安定性が低下してしまうことが明らかとなっている。酸化安定性の低下に対しては、酸化防止剤の添加による対処が一般的に多く行なわれているが、添加剤の多用はコスト増を招くことになり、また、状況によっては添加剤の析出による別の問題が発生することもある。そこで、添加剤を用いることなく、硫黄分を低減した組成物自体の酸化安定性を高めるための手法が提案されている。例えば、特開2006−137919号公報、特開2006−137920号公報、特開2006−137921号公報、特開2006−137922号公報では、ナフテンベンゼン類とフルオレン類は酸化安定性に悪影響を与え、ナフタレン類は酸化安定性を向上させることが見出されたことから、ナフテンベンゼンとフルオレンの総和を8.0容量%以下、ナフタレン類を0.5〜3.0容量%に調整し、酸化安定度指数の範囲を調整することで、酸化防止剤を添加することなしに、酸化安定性に優れた低硫黄軽油組成物とする技術が開示されている。
【0006】
また、特開2008−144156号公報、特開2008−144158号公報には、酸化安定性に悪影響を与える物質としての特定炭素数のスチレン類、ジエン類と、酸化安定性を向上させる物質としての2環及び3環縮合芳香族炭化水素との合計含有量、及び、これらの含有量を用いた酸化指数を適切な範囲に調整することで、酸化防止剤を添加することなしに、酸化安定性に優れた低硫黄軽油組成物とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−109860号公報
【特許文献2】特開2008−266420号公報
【特許文献3】特開2006−137919号公報
【特許文献4】特開2006−137920号公報
【特許文献5】特開2006−137921号公報
【特許文献6】特開2006−137922号公報
【特許文献7】特開2008−144156号公報
【特許文献8】特開2008−144158号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記特許文献に開示された技術では、軽油組成物の酸化安定性に対し、ナフテンベンゼン類、フルオレン類、スチレン類、ジエン類、2環及び3環縮合芳香族炭化水素などの物質が何らかの影響を及ぼすことは示されているものの、それら個々の物質が有する酸化安定性への影響については不明な点が多い。またこれまでの技術では100℃または115℃での酸化安定性を評価しているが、最新型燃料噴射ポンプでの燃料温度はさらに高温となるので、これらの物質が高温下で、酸化安定性にどれほど寄与しているかは明確ではないのが現状である。
さらに、軽油の色相に影響を与える物質について開示された技術はなく、色相と酸化安定性との関係について明確にした技術も開発されていない。
【0009】
そこで、本発明は、低硫黄分でありながら、今後の使用環境として想定される、より高温な状態においても優れた酸化安定性を有する軽油組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の軽油組成物は、硫黄分が10massppm以下、フルオレン類含有量が200massppm以上、アセナフチレン類含有量が2000massppm以下である。
【0011】
なお、本発明において、硫黄分はJIS K 2541−2「原油及び石油製品−硫黄分試験方法 第2部:微量電量滴定式酸化法」により測定された硫黄分である。また、フルオレン類、アセナフチレン類の含有量は、ガスクロマトグラフ装置(GC)と質量分析装置(MS)を複合したガスクロマトグラフ質量分析装置(GC−MS)で測定した含有量である。
【0012】
硫黄分の含有量は10massppm以下である。この値以下であればディーゼル車から排出される硫黄酸化物やPM中のサルフェート排出量を少なくするばかりか、排出ガス後処理装置の性能に悪影響を及ぼすことなく、その他窒素酸化物などの有害物質の低減につながる。10massppm以下であればよいが、過度に脱硫を行うと、硫黄分に起因する酸化安定性が低下するばかりか、脱硫反応で同時に起こる芳香族の水添反応などの副反応により、フルオレン類が減少し、アセナフチレン類量が増加する場合もあるので、好ましくは1〜10massppm、より好ましくは3〜10massppmである。
【0013】
また、本発明において、フルオレン類とは、フルオレン、及びアルキル基置換フルオレンなどを示し、200massppm以上が必要である。硫黄分10massppm以下の軽油中に200massppm以上であれば軽油の高温での酸化安定性を維持できるが、500massppm以上が好ましく、1500massppm以上がより好ましい。ただし、その含有量が多すぎると、排出ガス中のPMの量が増加するため、12000massppm以下が好ましく、5000massppmがより好ましく、2000massppm以下が更に好ましい。
【0014】
更に、本発明において、アセナフチレン類とは、アセナフチレン、アルキル置換アセナフチレンなどを示す。アセナフチレン類の含有量が増えると酸化安定性が悪化し、自動車燃料供給系統での酸化安定性に起因する不具合を起こす可能性があるため、2000massppm以下が好ましく、1800massppm以下がより好ましく、450massppm以下がさらに好ましい。ただし、アセナフチレン類のみを低減させることは難しく、脱硫処理などでは、アセナフチレン類を低減させる条件では、アセナフチレン類よりも多くのフルオレン類を低減させるため、フルオレン類の含有量を望ましい量に維持するには、25massppm以上とすることが好ましく、400massppm以上とすることがより好ましい。
【0015】
本発明に係る軽油組成物は、フルオレン類の含有量とアセナフチレン類の含有量を所定の範囲とすることにより所望の酸化安定性を得るものであり、硫黄分を10massppmにできる脱硫処理であれば、色相については、何ら制限はないが、フルオレン類およびアセナフチレン類を所定の範囲とすることにより、セイボルトカラーは+25以下でなくてはならない。また、より高い酸化安定性を得るためには好ましくは+10以下、より好ましくは−16以下であることが必要である。逆に、セイボルトカラーが+25以上である場合には、水素化脱硫処理において水素分圧を上げる、水素オイル比を上げるなど製造コストが上がるばかりでなく、酸化安定性を悪化させるアセナフチレン類も減少するが、同時に酸化安定性を向上させるフルオレン類も200massppm以下まで減少する可能性があることから、結果的に酸化安定性が悪くなることが予測される。
【0016】
酸化安定性は高い程好ましいが、試験温度が140℃におけるPetroOXY法による誘導期間が少なくとも65分以上、好ましくは70分以上、より好ましくは75分以上であれば、コモンレール式燃料噴射装置への使用に必要とされる酸化安定性を満たすものとなる。
【発明の効果】
【0017】
本発明者は、軽油組成物に含まれる物質の酸化安定性に及ぼす影響に関する研究を行ったところ、アセナフチレン類が酸化安定性を悪化させ、また、従来酸化安定性を悪化させるものとされていたフルオレン類が酸化安定性を向上させるものであることを見出した。本発明は、これら新たな知見に基づくものであり、硫黄分を10massppm以下に低減しながら、140℃程度の高温においても酸化安定性に優れた軽油組成物を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の軽油組成物は、最終的に得られる軽油組成物が上記に規定する特定の性状を有するように1種または2種以上の軽油基材を脱硫装置などの2次装置などで処理し、硫黄分を10massppm以下にしたものや、硫黄分に関わらず、1種または2種以上の軽油基材を混合して調整できる。
【0019】
軽油基材としては、例えば、原油を常圧蒸留して得られる灯油留分や軽油留分およびそれらを脱硫した脱硫灯油や脱硫軽油を用いることができる。また直接脱硫装置から得られる直脱軽油や、間接脱硫装置から得られる間脱軽油、或は流動接触分解装置から得られるライトサイクルオイルを用いることができる。更に、石油精製2次装置から留出する軽油相当油や、水素化分解軽油、フィッシャー・トロプシュ合成油などを基材として用いてもよい。
【0020】
調整方法としては、例えば、ライトサイクルオイルを常圧蒸留装置から得られる軽油留分と混合し、硫黄分10massppm以下まで脱硫処理することとしてもよい。また、得られた軽油組成物を色相改善のためにさらに水素化処理してもよい。なお、脱硫装置原料種類や比率など、種々の脱硫条件は、脱硫装置内の反応で消滅、生成するアセナフチレン類とフルオレン類の含有量が最終製品で適正範囲内になるように調整することができる。この場合、燃料としての必要性状に影響を与えない色相を過度に考慮することは好ましくなく、セイボルトカラーが+25以下となる条件であることが必要であり、+10以下、或は−16以下となるような条件が好ましい。
【0021】
また、本発明に係る軽油組成物は、必要に応じて各種の添加剤が適宜配合されたものであってもよい。例えば、低温流動性向上剤、セタン価向上剤、界面活性剤、防錆剤、消泡剤、清浄剤、色相改善剤、潤滑性向上剤などを1種または2種以上組み合わせて添加してもよい。また、本発明の軽油組成物は、それ自体が酸化安定性に優れたものとなっているが、酸化防止剤の添加について何らの制限を与えるものではない。
【実施例】
【0022】
本発明に係る軽油組成物の実施例を説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施例に制限されるものではない。
【0023】
「実施例1」
沸点範囲181〜362℃の直留軽油留分が92vol%、流動接触分解装置から留出する沸点範囲145〜374℃のライトサイクルオイルが8vol%の混合油を、市販の脱硫触媒を用い、液空間速度1.1、水素分圧5MPa、水素オイル比250NL/Lの条件で硫黄分が10massppm以下となるまで脱硫処理して得た低硫黄分軽油組成物。
「実施例2」
実施例1に対して10000massppm相当のフルオレン試薬を添加し、フルオレン類の濃度を調整した低硫黄分軽油組成物。
「実施例3」
沸点範囲181〜350℃の直留軽油留分を、実施例1と同じ触媒を用い、液空間速度1.1、水素分圧6MPa、水素オイル比270NL/Lの条件で硫黄分が10massppm以下となるまで脱硫処理して得た低硫黄分軽油組成物。
「実施例4」
実施例3に対して1800massppm相当のアセナフチレン試薬を添加し、アセナフチレン類の濃度を調整した低硫黄分軽油組成物。
「実施例5」
実施例3に対して180massppm相当のフルオレン試薬を添加し、フルオレン類の濃度を調整した低硫黄分軽油組成物。
【0024】
また、上記実施例の効果を確認するため、以下の比較例を調製した。
「比較例1」
実施例3に対して、5000massppm相当のアセナフチレン試薬を添加し、アセナフチレン類の濃度を調整した低硫黄分軽油組成物。
「比較例2」
実施例3に対して、2500massppm相当のアセナフチレン試薬を添加し、アセナフチレン類の濃度を調整した低硫黄分軽油組成物。
「比較例3」
沸点範囲178〜365℃の直留軽油留分が80vol%、流動接触分解装置から留出する沸点範囲150〜380℃のライトサイクルオイルが20vol%の混合油を、実施例1と同じ脱硫触媒を用い、液空間速度2.0、水素分圧4MPa、水素オイル比200NL/Lの条件で硫黄分が10massppm以下となるまで脱硫処理して得た、軽油組成物。
「比較例4」
実施例3に対して、2000massppm相当のアセナフチレン試薬を添加し、アセナフチレン類の濃度を調整した低硫黄分軽油組成物。
「比較例5」
市販の軽油。
【0025】
実施例1〜5、比較例1〜5の性状を表1に示す。
【表1】

【0026】
なお、表1に示す各性状は、以下の方法で測定したものである。
<密度(@15℃)>
JIS K 2249「原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表」により測定される15℃における密度。
<硫黄分>
JIS K 2541−2「原油及び石油製品−硫黄分試験方法 第2部:微量電量滴定式酸化法」により得られる硫黄分。
<芳香族分>
JPI−5S−49−97「石油製品−炭化水素タイプ試験方法−高速液体クロマトグラフ法」により測定される1環芳香族炭化水素分、2環芳香族炭化水素分、3環以上芳香族炭化水素分、及びそれらの総和。
<セイボルトカラー、ASTMカラー>
JIS K 2580「石油製品−色試験方法」により測定される。
<T90>
JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」により得られる蒸留性状の90%留出温度。
<アセナフチレン類、フルオレン類>
試料をシリカゲルクロマト処理により飽和分と芳香族分により分画後、芳香族分についてHP−7890 HP6976 四重極質量分析計により、以下の条件で測定し、芳香族分中に占めるフルオレン類、アセナフチレン類の割合を求めた。
カラム:SHIMAZU Rtx−50:30m×0.25mm×0.25um
オーブン温度:30℃(5min)→8℃/min→300℃(11min)
注入温度:300℃ スプリットモード
インターフェース温度:300℃
キャリアーガス:He:1.2ml/min Constant flow mode ON
Solvent Delay:5.0min
SIMパラメータ
【表2】

イオン化電圧:70eV
注入方法:スプリット注入 1.0ul
軽油組成物中のフルオレン類、アセナフチレン類の含有量:
軽油組成物中に占める芳香族分の割合に、芳香族分中のタイプ別組成割合を乗じて、軽油組成物中のフルオレン類、アセナフチレン類の含有量を求めた。
<(PetroOXY法による)誘導期間>
酸化安定性の指標として、酸化安定性試験装置PetroOXY(Petrotest社製)を用いて、初期酸素圧力を700kPaに設定し、最大圧より圧力が10%低下するまでの経過時間を測定した。なお、本試験においては、高温での酸化安定性を評価するため試験温度は140℃とした。また、市販軽油の酸化安定性(比較例5)を参考として、65分以上を合格とした。
【0027】
表1に示すように、アセナフチレン類が酸化安定性を悪化させ、また、フルオレン類が酸化安定性を向上させることが確認された。また、酸化安定性に対し正反対の影響を与えるアセナフチレン類とフルオレン類との関係は、フルオレン類の含有量が比較的少ない200massppmの場合であっても、アセナフチレン類が2000massppm以下であれば、十分な酸化安定性(誘導期間65分以上)を満たすことが確認された。
【0028】
また、自動車用ディーゼルエンジンの性能に影響を及ぼす性状の一つであるT90は、セイボルトカラーが低い実施例1、2ではむしろ高い値となっていることから、セイボルトカラーの低下が、自動車用ディーゼルエンジンの性能に悪い影響を与えるものではないことがわかる。自動車用ディーゼルエンジンに使用する軽油のセイボルトカラーは一般的に+25以上が好ましいとされ(例えば、上記特許文献2の背景技術参照)、市販されている軽油のセイボルトカラーも+25以上がほとんどであり、場合によっては+30以上のものもある。しかしながら、色相そのものは、上記のように、自動車用ディーゼルエンジンの性能に影響を与えるものではないため、セイボルトカラーを低下させても、自動車用ディーゼルエンジンの性能に重大な影響を与える酸化安定性を向上させることができるのであれば、自動車用ディーゼルエンジンの燃料としてむしろ好ましいといえることが確認された。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
硫黄分が10massppm以下、フルオレン類含有量が200massppm以上、アセナフチレン類含有量が2000massppm以下であることを特徴とする軽油組成物。
【請求項2】
前記フルオレン類含有量が12000massppm以下である請求項1に記載の軽油組成物。
【請求項3】
前記アセナフチレン類含有量が25massppm以上である請求項1又は2に記載の軽油組成物。
【請求項4】
セイボルトカラーが+25以下である請求項1、2又は3のいずれかに記載の軽油組成物。
【請求項5】
PetroOXY法による誘導期間が65分以上である請求項1、2、3又は4のいずれかに記載の軽油組成物。



【公開番号】特開2012−136610(P2012−136610A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−288915(P2010−288915)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000186913)昭和シェル石油株式会社 (322)