辞書機能を備えた電子装置およびプログラム
【課題】入力された検索文字列を変換することなく、切替先の辞書コンテンツの検索フィールドに適切に引き継ぐことが可能になる辞書機能を備えた電子装置を提供する。
【解決手段】任意の辞書(英和辞典)の検索フィールドF1に所望の検索文字列「ai」Mを入力表示させた状態で、他の辞書(国語辞典(大辞苑))に切り替えると、当該切替先の辞書(国語辞典)の複数の検索フィールドF1〜F4について、先頭(最上段)の検索フィールドF1から前記切替元の辞書(英和辞典)の検索フィールドF1にて入力された検索文字列Mの文字種(アルファベット)と同じ入力文字種の検索フィールドFnが判断される。そして、この切替先の辞書(国語辞典)の同一文字種として判断された検索フィールドF4に、前記切替元の辞書(英和辞典)に対し入力された検索文字列「ai」Mがそのまま引き継がれて入力表示され、見出し語および説明情報の検索処理が実行される。
【解決手段】任意の辞書(英和辞典)の検索フィールドF1に所望の検索文字列「ai」Mを入力表示させた状態で、他の辞書(国語辞典(大辞苑))に切り替えると、当該切替先の辞書(国語辞典)の複数の検索フィールドF1〜F4について、先頭(最上段)の検索フィールドF1から前記切替元の辞書(英和辞典)の検索フィールドF1にて入力された検索文字列Mの文字種(アルファベット)と同じ入力文字種の検索フィールドFnが判断される。そして、この切替先の辞書(国語辞典)の同一文字種として判断された検索フィールドF4に、前記切替元の辞書(英和辞典)に対し入力された検索文字列「ai」Mがそのまま引き継がれて入力表示され、見出し語および説明情報の検索処理が実行される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の辞書コンテンツを搭載し辞書機能を備えた電子装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子辞書には、通常複数の辞書コンテンツが搭載されている。一つの辞書コンテンツを選択してその検索フィールドに文字列(検索文字列)を入力した後、別の辞書コンテンツに切り替えると、切替先の辞書コンテンツの検索フィールドに前記入力された文字列が引き継がれて入力された状態で表示される、検索文字列の辞書間引き継ぎ機能が考えられている。
【0003】
しかし、辞書コンテンツの種類によってその検索フィールドに入力できる文字の種類が異なる場合がある(例えば、国語辞典では平仮名、英和辞典ではアルファベット)。このような場合には、そのまま文字列を引き継ぐことはできない。
【0004】
そこでこれを解決するため、ある辞書コンテンツの検索フィールドに入力した文字種と異なる文字種の検索フィールドとなる辞書コンテンツに切り替えた場合には、切り替え前の検索文字列を自動的に切り替え後の検索フィールドに適した文字種に変換して(英←→仮名変換テーブルにより)引き継ぎ入力表示させる技術が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
最近は、1つの辞書コンテンツ内に複数の検索フィールドを持つものが増えている。例えば国語辞典の場合、先頭一致するキーワードから見出し語を検索する[見出し語検索フィールド]、末尾一致するキーワードから見出し語を検索する[逆引き検索フィールド]、慣用句をキーワードから検索する[慣用句検索フィールド]、英語の見出し語をスペリングから検索する[スペリング検索フィールド]の4つの検索フィールドを持っている。
【特許文献1】特開2004−302860号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来の電子辞書における検索文字列の辞書間引き継ぎ機能では、切替先となる辞書コンテンツの最上段(先頭)にある検索フィールドにしか検索文字列の引き継ぎはされなかった。
【0007】
従って、前述したように最上段に入力文字種を平仮名とする[見出語検索フィールド]、最下段に入力文字列をアルファベットとする[スペリング検索フィールド]があった場合でも、英和辞典の[見出し語検索フィールド]にてアルファベットの検索文字列が入力された状態で国語辞典に切り替えると、当該国語辞典の最上段にある[見出語検索フィールド]は平仮名しか入力を受け付けないため、前記アルファベットの検索文字列を引き継ぐことはできなかった。なお、前記特許文献1に記載の技術を用いれば、切替先の検索フィールドに適した文字種に変換して引き継ぐことは可能であるが、ユーザが入力した検索文字列をそのまま引き継げないのは勿論、変換テーブルに記憶されていない文字列は引き継ぎできない問題がある。
【0008】
また、辞書コンテンツの中には、当該辞書コンテンツを検索対象の辞書に選択しても、その初期画面に検索フィールドが直接表示されないものがある。このような辞書コンテンツが切替先であった場合には、検索文字列の引継ぎ自体が不可能である。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、入力された検索文字列を変換することなく、切替先の辞書コンテンツの検索フィールドに適切に引き継ぐことが可能になる辞書機能を備えた電子装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段と、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示する第1の検索フィールド表示手段と、この第1の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段と、この検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち前記任意の辞書情報とは別の辞書情報を指定する別辞書指定手段と、この別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断する入力文字種判断手段と、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報の検索フィールドを表示すると共に、当該表示された検索フィールドのうち、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する第2の検索フィールド表示手段と、前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示する検索結果表示手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の辞書機能を備えた電子装置は、前記請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置において、前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドが複数ある場合は、先頭の検索フィールドから順にその検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、前記第2の検索フィールド表示手段は、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された最初の検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する、ことを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の辞書機能を備えた電子装置は、前記請求項1または請求項2に記載の辞書機能を備えた電子装置において、前記辞書記憶手段は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索メニューを初期画面としそのメニューの項目にそれぞれ対応した検索すべき文字列を入力するための複数の検索フィールドおよび当該各検索フィールドの入力文字種の情報とを有する辞書情報をさらに記憶し、前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が検索メニューを初期画面として有する場合には、そのメニューの項目にそれぞれ対応した検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、前記第2の検索フィールド表示手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が検索メニューを初期画面として有する場合には、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドを表示すると共に、当該表示された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する、ことを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の辞書機能を備えた電子装置は、前記請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置において、前記辞書記憶手段は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドおよび当該各検索フィールドの入力文字種の情報とを有する辞書情報をさらに記憶し、前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドを有する辞書情報である場合には、その各検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により複数の検索フィールドに入力された各検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、前記第2の検索フィールド表示手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドを有する辞書情報である場合には、前記入力文字種判断手段により当該各検索フィールドの入力文字種が、前記検索文字列入力手段により複数の検索フィールドに入力された各検索文字列の文字種と同じ文字種と判断された場合に、当該各検索フィールドを表示すると共に、この表示された各検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された各検索文字列を同時に引き継いで入力する、ことを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の辞書機能を備えた電子装置は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段と、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示する第1の検索フィールド表示手段と、この第1の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段と、この検索文字列入力手段により入力された検索文字列をその文字種に対応付けて記憶する検索文字列記憶手段と、前記検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち任意の辞書情報を指定する辞書指定手段と、この辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、その検索フィールドを表示する第2の検索フィールド表示手段と、この第2の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドのうち、ユーザ操作に応じて任意の検索フィールドを指定する検索フィールド指定手段と、この検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を読み出して入力する検索文字列引き継ぎ入力手段と、前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示する検索結果表示手段と、を備えたことを特徴としている。
【0015】
請求項6に記載の辞書機能を備えた電子装置は、前記請求項5に記載の辞書機能を備えた電子装置において、前記検索文字列引き継ぎ入力手段は、前記検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を、ユーザ操作に応じて選択的に読み出して入力する、ことを特徴としている。
【0016】
請求項7に記載のプログラムは、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段を備えた電子装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示部に表示させる第1の検索フィールド表示制御手段、この第1の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段、この検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示制御手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち前記任意の辞書情報とは別の辞書情報を指定する別辞書指定手段、この別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断する入力文字種判断手段、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報の検索フィールドを表示部に表示させると共に、当該表示された検索フィールドのうち、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する第2の検索フィールド表示制御手段、前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示部に表示させる検索結果表示制御手段、として機能させることを特徴としている。
【0017】
請求項8に記載のプログラムは、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段を備えた電子装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示部に表示させる第1の検索フィールド表示制御手段、この第1の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段、この検索文字列入力手段により入力された検索文字列をその文字種に対応付けてメモリに記憶する検索文字列記憶手段、前記検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示制御手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち任意の辞書情報を指定する辞書指定手段、この辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、その検索フィールドを表示部に表示させる第2の検索フィールド表示制御手段、この第2の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドのうち、ユーザ操作に応じて任意の検索フィールドを指定する検索フィールド指定手段、この検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を読み出して入力する検索文字列引き継ぎ入力手段、前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示部に表示させる検索結果表示制御手段、として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、入力された検索文字列を変換することなく、切替先の辞書コンテンツの検索フィールドに適切に引き継ぐことが可能になる辞書機能を備えた電子装置およびプログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
(第1実施形態)
図1は、本発明の辞書機能を備えた電子装置の実施形態に係る電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0021】
この辞書機能を備えた電子装置は、以下に説明する電子辞書専用の携帯機器(電子辞書装置10)として構成されるか、辞書機能を備えたPDA(personal digital assistants)、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブックとして構成される。
【0022】
この電子辞書装置10は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)11が備えられる。
【0023】
CPU11は、記憶装置(フラッシュメモリ)12内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記憶媒体13から記憶媒体読み書き部14を介して前記記憶装置12に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)20から通信制御部15を介して前記記憶装置12に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、RAM16を作業用メモリとして回路各部の動作を制御する。
【0024】
前記記憶装置12に記憶された装置制御プログラムは、入力部17からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信制御部15を介して接続されるインターネットN上の各Webサーバ20…との通信信号、あるいは記憶媒体読み書き部14を介して外部接続されるEEPROM,RAM,ROMなどのメモリ・カード(記憶媒体)13との接続通信信号に応じて起動される。
【0025】
前記CPU11には、前記記憶装置12、記憶媒体読み書き部14、通信制御部15、RAM16、入力部17が接続される他に、表示部18などが接続される。
【0026】
記憶装置12に記憶される装置制御プログラムとしては、当該電子辞書装置10の全体の動作を司るシステムプログラムや通信制御部15を介してインターネットN上の各Webサーバ20…や図示しないユーザPC(Personal Computer)などとデータ通信するための通信プログラムが記憶される他に、選択された辞書の検索フィールドに対する検索文字列の入力に応じた見出し語検索処理と指定の見出し語に対応した訳語・意味内容・例文(用例)などの各種説明情報の読み出し表示処理、また検索対象として選択された辞書の検索フィールドに入力した検索文字列を切替先辞書の検索フィールドの検索文字列として適切に引き継ぎ入力する処理など、同記憶装置12内に記憶された辞書データベース12bに基づく検索処理全般を制御するための各種処理プログラム12aが記憶される。
【0027】
前記辞書データベース12bが有する複数種類の辞書コンテンツ12b1,12b2,…としては、「国語辞典(大辞苑)」「英和辞典」「和英辞典」「漢字辞典(漢字元)」「四字熟語辞典」「百科事典」など、種類の異なる辞書データが予め、あるいはダウンロードされて複数辞書記憶される。
【0028】
各辞書コンテンツ12b1,12b2,…は、それぞれの言語に応じた所定の順番で配列された見出し語W、各見出し語Wに対応付けられた当該見出し語の訳語・意味内容・例文(用例)などの説明情報Dを有すると共に、見出し語検索のキーワードとなる検索文字列を入力するための検索フィールドFn(例えば図3(A1)(A2)参照)の構成情報(検索フィールド情報)Fを有する。この検索フィールド情報Fは、該当する辞書コンテンツ12bnが有する検索フィールドFnと当該検索フィールドFnに入力可能な文字種の情報からなる。
【0029】
なお、図1における記憶装置12内に記載されたヒストリーバッファ12c(12c1,12c2,…)については、次の第2実施形態にて詳述する。
【0030】
RAM16には、表示部18の表示画面に対応した表示データの記憶領域を有し、その表示画面に表示すべきデータがビットマップのパターンデータとして展開記憶される表示データバッファ、前記各種処理プログラム12aに従って入力部17によりユーザ入力された数字・文字・記号などの入力データが記憶保持される入力文字バッファ、辞書検索処理された見出し語や説明情報が記憶される検索結果バッファ、前記各種処理プログラム12aに従いCPU11に入出力される種々のデータが必要に応じて記憶されるワークバッファの他、検索対象として選択された辞書(12bn)の検索フィールドFnにユーザ入力された検索文字列が記憶される検索文字列一時記憶バッファ16aなどが用意される。
【0031】
入力部17には、メニューキー17a、文字入力キー17b、カーソルキー17c、訳/決定キー17d、各辞書コンテンツキー17e(17e1〜17en)、ヒストリーキー17fなどが備えられる。
【0032】
表示部18には、前記辞書検索処理の過程において、例えば前記各辞書コンテンツキー17e(17e1〜17en)のユーザ操作に応じて選択された辞書コンテンツ12bnに対応した検索フィールドFnや当該検索フィールドFnに入力された検索文字列Mが表示され、また前記入力された検索文字列Mに従い前記選択された辞書コンテンツ12bnから検索された見出し語Wやその説明情報Dが検索結果Rとして表示される。
【0033】
次に、前記構成の電子辞書装置10による動作を検索文字列の引き継ぎ機能を主体として説明する。
【0034】
図2は、前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)を示すフローチャートである。
【0035】
図3は、前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)に応じた英和辞典と国語辞典(大辞苑)との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図である。
【0036】
本実施形態の電子辞書装置10の辞書データベース12bに記憶された英和辞典は、図3(A1)に示すように、何れもアルファベットで検索文字列Mを入力する[見出し語検索フィールド]F1,[スペルチェックフィールド]F2,[成句検索フィールド]F3,[例文検索フィールド]F4を有し、また、国語辞典(大辞苑)は、平仮名で検索文字列Mを入力する[見出し語検索フィールド]F1,[逆引き検索フィールド]F2、[慣用句検索フィールド]F3、およびアルファベットで検索文字列Mを入力する[スペリング検索フィールド]F4を有する。
【0037】
なお、本実施形態の電子辞書装置10は、検索対象として選択された辞書(12bn)の検索フィールドFに検索文字列を入力すると、その文字入力毎に当該入力文字列と先頭一致あるいは末尾一致する見出し語Wの一覧および反転カーソルHにより指定された見出し語の説明情報Dからなる検索結果Rを直ちにプレビュー表示する「すぐ出る検索モード」を備える。図3(A1)(A2)は、「すぐ出る検索モード」を“OFF”にした状態での検索文字列の引き継ぎ表示動作を示し、図3(B1)(B2)は、「すぐ出る検索モード」を“ON”にした状態での検索文字列の引き継ぎ表示動作を示す。
【0038】
辞書コンテンツキー17enにより「英和辞典」(12bn)が選択的に指定されると、当該「英和辞典」(12bn)の検索フィールド情報Fに基づき、図3(A1)に示すように、「英和辞典」が有する全ての検索フィールドF1〜F4を予め設定された順番に並べてなる検索フィールド一覧画面GFが表示部18に表示される。
【0039】
ここで、反転カーソルHを移動操作して[見出し語検索フィールド]F1を選択し、文字入力キー17bにより所望の検索文字列「ai」Mが入力表示されると、入力された検索文字列「ai」MはRAM16内の検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶される(ステップS1)。
【0040】
この際、前記「すぐ出る検索モード」が“ON”の状態では、図3(B1)に示すように、前記[見出し語検索フィールド]F1に入力された検索文字列「ai」Mに従い検索された見出し語一覧および説明情報からなる検索結果Rがプレビュー表示される。
【0041】
そして、前記辞書コンテンツキー17enにより検索対象の辞書が「国語辞典(大辞苑)」(12bn)に切り替えられたと判断されると(ステップS2(YES))、当該切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の検索フィールド情報Fに基づき、その初期画面に検索フィールドFnが存在するか否か判断される(ステップS3)。
【0042】
ここで、図3(A2)に示すように、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の初期画面には、平仮名で検索文字列Mを入力する[見出し語検索フィールド]F1,[逆引き検索フィールド]F2、[慣用句検索フィールド]F3、およびアルファベットで検索文字列Mを入力する[スペリング検索フィールド]F4があると判断されるので(ステップS3(YES))、そのうち最上段(先頭)の[見出し語検索フィールド]F1に入力可能な文字種(平仮名)について、前記切替元の辞書「英和辞典」(12bn)の[見出し語検索フィールド]F1に入力して検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶された検索文字列「ai」Mの文字種(アルファベット)と同じ文字種であるか否か判断される(ステップS4)。
【0043】
この場合、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の最上段(先頭)の[見出し語検索フィールド]F1に入力可能な文字種(平仮名)は、前記切替元の辞書「英和辞典」(12bn)の[見出し語検索フィールド]F1に入力された検索文字列「ai」Mの文字種(アルファベット)と同じ文字種ではないと判断されるので(ステップS4(NO))、当該切替元の辞書にて入力された検索文字列「ai」Mの文字種(アルファベット)と同じ文字種の検索フィールドFnが、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の2段目以降の何れかの検索フィールドF2〜F4に有るか否か順番に判断される(ステップS5)。
【0044】
そして、前記切替元の辞書「英和辞典」(12bn)での検索文字列「ai」Mの文字種(アルファベット)と同じ文字種の検索フィールドFnが、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の4段目の[スペリング検索フィールド]F4に有ると判断されると(ステップS5(YES))、図3(A2)あるいは図3(B2)に示すように、該当する[スペリング検索フィールド]F4に対して前記検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶されていたアルファベットの検索文字列「ai」Mが引き継ぎ入力されて表示される(ステップS6)。
【0045】
これにより、図3(A2)で示した「すぐ出る検索モード」“OFF”の状態では、訳/決定キー17dの入力に応じて、前記[スペリング検索フィールド]F4に引き継ぎ入力された検索文字列「ai」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)から検索され、図3(B2)で示したように、当該検索された見出し語Wおよび説明情報Dからなる検索結果Rが表示される(ステップS7)。
【0046】
また、図3(B2)で示した「すぐ出る検索モード」“ON”の状態では、前記ステップS6において、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の[スペリング検索フィールド]F4に前記切替元の辞書「英和辞典」(12bn)からの検索文字列「ai」Mが引き継ぎ入力されると共に、直ちに当該検索文字列「ai」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)から検索され、検索された見出し語Wおよび説明情報Dからなる検索結果Rが表示される(ステップS7)。
【0047】
一方、前記ステップS4において、切替先の辞書の最上段(先頭)の[検索フィールド]F1に入力可能な文字種が、前記切替元の辞書の[検索フィールド]Fnに入力された検索文字列Mの文字種と同じ文字種であると判断された場合には(ステップS4(YES))、その最上段(先頭)の[検索フィールド]F1に対して前記検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶されていた検索文字列Mが引き継ぎ入力されて表示される(ステップS6)。
【0048】
そして前述同様に、切替先の辞書での「すぐ出る検索モード」の“ON”“OFF”状態に応じた通常の辞書検索処理が実行される(ステップS7)。
【0049】
また、前記ステップS5において、切替元の辞書での検索文字列Mの文字種と同じ文字種の検索フィールドFnが、切替先の辞書の何れの[検索フィールド]Fnにも存在しないと判断された場合には(ステップS5(NO))、前記検索文字列Mの引き継ぎ入力が行われることなく、切替先の辞書の初期画面が表示部18に表示される(ステップS8)。
【0050】
なお、前記図3で示した英和辞典と国語辞典(大辞苑)との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示処理において、前述とは逆に切替元の辞書を「国語辞典(大辞苑)」、切替先の辞書を「英和辞典」とした場合にも、前記同様にステップS1〜S4→S6の処理を経て、切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」の[スペリング検索フィールド]F4にて入力した検索文字列「ai」Mの文字種(アルファベット)と同じ入力文字種である、切替先の辞書「英和辞典」の最上段(先頭)の[見出し語検索フィールド]F1にその検索文字列「ai」Mが引き継ぎ入力されて表示される。
【0051】
図4は、前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)に応じた国語辞典(大辞苑)と四字熟語辞典との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図である。
【0052】
本実施形態の電子辞書装置10の辞書データベース12bに記憶された四字熟語辞典は、図4(A)に示すように、その初期画面には3つの検索方法である[A:見出し語検索][B:使用シーン/内容から探す][C:漢字1文字から探す]の項目からなるメニュー画面GSが表示される。そして、何れかの検索方法の項目を、反転カーソルHを移動させて選択・決定することで、この決定された検索方法に応じた検索フィールドFnが表示される。
【0053】
例えば図4(B1)あるいは(C1)に示すように、切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の[見出し語検索フィールド(平仮名)]F1に対して検索文字列「あい」Mを入力表示させ(ステップS1)、辞書コンテンツキー17eにより「四字熟語辞典」(12bn)への切り替えを行うと(ステップS2(YES))、当該切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)の初期画面には、検索フィールドFnがないと判断される(ステップS3(NO))。
【0054】
すると、この切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)の初期画面に存在する検索方法のメニュー項目に対応する検索フィールド情報Fに基づき、前記切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の[見出し語検索フィールド]F1に入力されて検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶されている検索文字列「あい」Mと同じ文字種(平仮名)を入力文字種とする検索フィールドFnを有するメニュー項目が有るか否か判断される(ステップS9)。
【0055】
そして、切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)のメニュー項目[A:見出し語検索]が、前記切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の[見出し語検索フィールド]F1にて入力された検索文字列「あい」Mと同じ文字種の検索フィールドFnを有するメニュー項目である判断されると(ステップS9(YES))、図4(B2)あるいは図4(C2)に示すように、該当するメニュー項目[A]が有する[見出し語検索フィールド]F1に対して前記検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶されていた平仮名の検索文字列「あい」Mが引き継ぎ入力されて表示される(ステップS6)。
【0056】
これにより、図4(B2)で示した「すぐ出る検索モード」“OFF”の状態では、訳/決定キー17dの入力に応じて、前記[見出し語検索フィールド]F1に引き継ぎ入力された検索文字列「あい」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)から検索され、図4(C2)で示すように、当該検索された見出し語Wおよび説明情報Dからなる検索結果Rが表示される(ステップS7)。
【0057】
また、図4(C2)で示した「すぐ出る検索モード」“ON”の状態では、前記ステップS6において、切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)の[見出し語検索フィールド]F1に前記切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)からの検索文字列「あい」Mが引き継ぎ入力されると共に、直ちに当該検索文字列「あい」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)から検索され、検索された見出し語Wおよび説明情報Dからなる検索結果Rが表示される(ステップS7)。
【0058】
一方、前記ステップS9において、切替先の辞書「四字熟語辞典」のメニュー項目において、切替元の辞書の検索フィールドFnにて入力された検索文字列Mと同じ文字種の検索フィールドFnを有するメニュー項目がないと判断された場合には(ステップS9(NO))、前記検索文字列Mの引き継ぎ入力が行われることなく、図4(A)で示した切替先の辞書「四字熟語辞典」の初期画面であるメニュー画面GSが表示部18に表示される(ステップS10)。
【0059】
なお、前記図4で示した国語辞典(大辞苑)と四字熟語辞典との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示処理において、前述とは逆に切替元の辞書を「四字熟語辞典」、切替先の辞書を「国語辞典(大辞苑)」とした場合には、前記同様にステップS1〜S4→S6の処理を経て、切替元の辞書「四字熟語辞典」の[見出し語検索フィールド]F1にて入力した検索文字列「あい」Mの文字種(平仮名)と同じ入力文字種である、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」の最上段(先頭)の[見出し語検索フィールド]F1にその検索文字列「あい」Mが引き継ぎ入力されて表示される。
【0060】
したがって、前記構成の第1実施形態の電子辞書装置10によれば、任意の辞書コンテンツ12bnの検索フィールドFnに所望の検索文字列Mを入力表示させた状態で、他の辞書コンテンツ12bnに切り替えると、当該切替先の辞書コンテンツ12bnの検索フィールドFn…について、その検索フィールド情報Fに基づき、先頭(最上段)の検索フィールドF1から前記切替元の辞書コンテンツ12bnの検索フィールドFnにて入力された検索文字列Mの文字種と同じ入力文字種の検索フィールドFnが判断される。そして、この切替先の辞書コンテンツ12bnの同一文字種として判断された最初の検索フィールドFnに、前記切替元の辞書コンテンツ12bnに対し入力された検索文字列Mがそのまま引き継がれて入力表示され、見出し語Wおよび説明情報Dの検索処理が実行される。
【0061】
このため、切替元の辞書コンテンツ12bnでの検索文字列Mをそのまま生かして、所望の他の辞書コンテンツ12bnに切り替え、種類の異なる辞書12bn…での同一の検索文字列Mによる辞書検索処理を容易に実行することができる。
【0062】
また、前記構成の第1実施形態の電子辞書装置10によれば、切替先の辞書コンテンツ12bnの初期画面に検索フィールドFnが無い場合には、当該初期画面にある検索方法のメニューの各項目[A][B][C]に対応した検索フィールドF1〜F3について、前記切替元の辞書コンテンツ12bnにて入力された検索文字列Mと同じ入力文字種の検索フィールドFnが判断される。そして、この切替先の辞書コンテンツ12bnの同一文字種として判断された検索メニュー項目の検索フィールドFnに、前記切替元の辞書コンテンツ12bnに対し入力された検索文字列Mがそのまま引き継がれて入力表示され、見出し語Wおよび説明情報Dの検索処理が実行される。
【0063】
このため、切替先の辞書コンテンツ12bnの初期画面が、検索フィールドFnのない検索方法のメニュー項目を表記した画面であった場合でも、切替元の辞書コンテンツ12bnでの検索文字列Mをそのまま生かして、当該同一の検索文字列Mによる辞書検索処理を容易に実行することができる。
【0064】
(第1実施形態の変形例)
この第1実施形態の変形例では、複数の検索フィールドF1,F2,…にそれぞれ入力された検索文字列M1,M2,…をアンド条件として見出し語を検索する辞書コンテンツ12bnを対象にした検索文字列の引き継ぎ機能について説明する。
【0065】
図5は、前記電子辞書装置10の第1実施形態の変形例の引き継ぎ検索処理(1′)を示すフローチャートである。
【0066】
図6は、前記電子辞書装置10の第1実施形態の変形例の引き継ぎ検索処理(1′)に応じた四字熟語辞典と漢字辞典(漢字元)との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図である。
【0067】
図6(A1)に示すように、四字熟語辞典には、図示しない初期画面にある検索方法のメニュー項目[C:漢字1文字から探す]に対応して、複数の同時入力可能な検索フィールドF1〜F4を有し、また同様に、図6(A2)に示すように、漢字辞典(漢字元)には、図示しない初期画面にある検索方法のメニュー項目[B:単漢字を部品読み/音訓読み/画数から探す]に対応して、複数の同時入力可能な検索フィールドF1〜F4を有する。
【0068】
各辞書コンテンツキー17eの選択的なユーザ操作に応じて「四字熟語辞典」が起動され(ステップS11)、図6(A1)に示すように、その検索フィールド一覧画面GFに設けられた複数の検索フィールドF1〜F4に対しそれぞれ対応する文字種の検索文字列M1〜M4が入力されると、当該入力された複数の検索文字列M1〜M4は、RAM16内の検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶される(ステップS12)。
【0069】
そして、前記各辞書コンテンツキー17eの選択的なユーザ操作に応じて、検索対象の辞書が「漢字辞典(漢字元)」に切り替えられると(ステップS13)、当該切替先の辞書「漢字辞典(漢字元)」12bnの検索フィールド情報Fに基づき、複数の同時入力可能な検索フィールドFn…を有し、且つ、前記切替元の辞書「四字熟語辞典」12bnにて入力された複数の検索文字列M1〜M4の各文字種とそれぞれ同じ入力文字種である複数の検索フィールドF1〜F4を有するメニュー項目があるか否か判断される(ステップS14)。
【0070】
ここで、前記切替先の辞書「漢字辞典(漢字元)」12bnについて、複数の同時入力可能な検索フィールドFn…を有し、且つ、前記切替元の辞書「四字熟語辞典」12bnにて入力された複数の検索文字列M1〜M4の各文字種とそれぞれ同じ入力文字種である複数の検索フィールドF1〜F4を有するメニュー項目[B:単漢字を部品読み/音訓読み/画数から探す]があると判断された場合には(ステップS14(YES))、図6(A2)に示すように、そのメニュー項目[B:単漢字を部品読み/音訓読み/画数から探す]に対応した複数の検索フィールドF1〜F4に対して、前記切替元の辞書「四字熟語辞典」12bnにて入力された複数の検索文字列M1〜M4がそれぞれそのまま引き継がれて入力表示される(ステップS15)。
【0071】
一方、前記ステップS14において、切替先の辞書「漢字辞典(漢字元)」12bnに、前記切替元の辞書「四字熟語辞典」12bnにて入力された複数の検索文字列M1〜M4の各文字種とそれぞれ同じ入力文字種である複数の検索フィールドF1〜F4を有するメニュー項目がないと判断された場合には(ステップS14(NO))、前記複数の検索文字列M1〜M4の引き継ぎ入力が行われることなく、前記切替先の辞書「漢字辞典(漢字元)」12bnの初期画面であるメニュー画面GSが表示部18に表示される(ステップS16)。
【0072】
したがって、前記構成の第1実施形態の変形例の電子辞書装置10によれば、切替元の辞書コンテンツ12bnにおいてアンドの検索条件となる複数の同時入力可能な検索フィールドF1〜Fnにそれぞれ対応する文字種の検索文字列M1〜Mnを入力して辞書を切り替えると、その切替先の辞書コンテンツ12bnにおいて、前記切替元の辞書にて入力された複数の検索文字列M1〜Mnそれぞれの文字種と同じ入力文字種の複数の検索フィールドF1〜Fnを有する検索メニュー項目が判断される。そして、この切替先の辞書コンテンツ12bnの同一文字種として判断されたメニュー項目の複数の検索フィールドF1〜Fnに、前記切替元の辞書コンテンツ12bnに対し入力された複数の検索文字列M1〜Mnがそのまま引き継がれて入力表示され、見出し語Wおよび説明情報Dの検索処理が実行される。
【0073】
このため、複数の検索フィールドF1〜Fnにそれぞれ入力された検索文字列M1〜Mnをアンド条件として見出し語を検索する辞書コンテンツ12bnを検索対象として選択した場合でも、切替元の辞書コンテンツ12bnでの複数の検索文字列M1〜Mnをそのまま生かして、当該同一の検索文字列M1〜Mnによる辞書検索処理を容易に実行することができる。
【0074】
(第2実施形態)
この第2実施形態では、辞書の検索フィールドFnにユーザ入力した検索文字列Mを、その文字種毎のヒストリーバッファ12c(12c1〜12cn)に順次記憶しておき、辞書の切り替えが行われた場合は、切替先の辞書の検索フィールドFnに対して、前記ヒストリーバッファ12cに記憶されている対応する入力文字種の検索文字列を読み出し、引き継ぎ入力して表示させる構成とする。
【0075】
図7は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)を示すフローチャートである。
【0076】
図8は、前記第2実施形態の電子辞書装置10の記憶装置12に予め確保されたヒストリーバッファ12cのデータ内容を示す図である。
【0077】
このヒストリーバッファ12cは、辞書の検索フィールドFnにて入力した検索文字列Mをその文字種毎の履歴にして最大5個まで順次記憶する文字種別ヒストリーバッファ(平仮名)12c1,(アルファベット)12c2,…を有する。各文字種別ヒストリーバッファ(平仮名)12c1,(アルファベット)12c2,…において、最新の検索文字列Mは常に第1バッファに書き込まれ、この際、既に第1バッファ〜第4バッファに記憶されていた各検索文字列M…は次のバッファにシフト転送されて記憶されるので、第5バッファに記憶されていた検索文字列Mは削除される。
【0078】
図9は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第1の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図である。
【0079】
図10は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第1の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図である。
【0080】
各辞書コンテンツキー17eにより、任意の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnが選択的に起動され、図9(A)に示すように、その[見出し語検索フィールド]F1に対して文字入力キー17bにより所望の検索文字列「あい」Mが入力されて表示される(ステップA1)。
【0081】
ここで、辞書の切り替えのために「メニューキー」17aが入力されることに応じて、図9(B)に示すように、辞書メニューの初期画面として国語系辞書の辞書一覧画面GM1が呼び出されて表示されると、前記図9(A)で示した[見出し語検索フィールド]F1における検索文字列Mの入力処理は終了したと判断され(ステップA2(YES))、当該入力された検索文字列「あい」Mは、その文字種に応じたヒストリーバッファ(平仮名)12c1の第1バッファに書き込まれる。この際、既に第1バッファ〜第5バッファにそれぞれ検索文字列M…が記憶されていた場合には、当該第5バッファに記憶されていた検索文字列Mは削除され、第1〜第4バッファに記憶されていた各検索文字列M…は第2バッファ〜第5バッファに転送されて記憶される(ステップA3)。
【0082】
そして、前記図9(B)で示した国語系辞書の辞書一覧画面GM1に続いて、図9(C)に示すように、カーソルキー17cの入力に応じて反転カーソルH1を移動させ、生活系辞書の辞書一覧画面GM2が呼び出されて表示された状態で(ステップA5(YES))、切替先の辞書として「百科事典」12bnが選択されて訳/決定キー17dが入力されると(ステップA6)、図10(D)に示すように、前記切替先の辞書「百科事典」12bnの初期画面GHが表示部18に表示される(ステップA7)。
【0083】
この切替先の辞書「百科事典」12bnの初期画面GHにて表示された2種類の検索フィールドF1,F2のうち[見出し語検索フィールド]F1が反転カーソルHにより選択され(ステップA8)、訳/決定キー17dが入力されると(ステップA9)、前記選択,決定された[見出し語検索フィールド]F1の入力文字種(平仮名)に対応したヒストリーバッファ(平仮名)12c1の第1バッファに記憶されている切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnにて入力された検索文字列「あい」Mが読み出され、図10(E)に示すように、当該[見出し語検索フィールド]F1に引き継ぎ入力されて表示される(ステップA10)。
【0084】
これにより、訳/決定キー17dが入力されると、前記[見出し語検索フィールド]F1に引き継ぎ入力された検索文字列「あい」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「百科事典」12bnから検索され、図10(F)で示すように、当該検索された見出し語Wおよび説明情報Dからなる検索結果Rが表示される(ステップA11)。
【0085】
図11は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第2の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図である。
【0086】
図12は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第2の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図である。
【0087】
前記第1の辞書の切り替え操作例と同様、先ず、図11(A)に示すように、任意の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnが選択的に起動され(「すぐ出る検索モード」“ON”)、その[見出し語検索フィールド]F1に対して所望の検索文字列「あい」Mが入力されて表示された状態で(ステップA1)、訳/決定キー17dが入力されると、前記[見出し語検索フィールド]F1における検索文字列Mの入力処理は終了したと判断され(ステップA2(YES))、当該入力された検索文字列「あい」Mは、その文字種に応じたヒストリーバッファ(平仮名)12c1の第1バッファに書き込まれる。この場合も前記同様に、既に第1バッファ〜第5バッファにそれぞれ検索文字列M…が記憶されていた場合には、当該第5バッファに記憶されていた検索文字列Mは削除され、第1〜第4バッファに記憶されていた各検索文字列M…は第2バッファ〜第5バッファに転送されて記憶される(ステップA3)。
【0088】
すると、前記訳/決定キー17dが入力されたと判断されることで(ステップA12(YES))、前記[見出し語検索フィールド]F1の検索文字列「あい」Mに先頭一致して検索された見出し語「あい」Wおよびその説明情報「(アユの…」Dからなる検索結果表示画面GRが、図11(B)に示すように、表示部18に全画面表示される(ステップA13)。
【0089】
こうして、前記任意の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnによる検索文字列「あい」からの辞書検索処理が実行され、当該検索文字列「あい」が前記ヒストリーバッファ(平仮名)12c1の第1バッファに書き込まれた状態において、任意のユーザ操作の後、各辞書コンテンツキー17eの選択的な入力に応じて、例えば切替先の辞書「百科事典」12bnが指定されると(ステップA4(YES))、図11(C)に示すように、当該指定された切替先の辞書「百科事典」12bnが起動され(「すぐ出る検索モード」“ON”)、その初期画面GHが表示部18に表示される(ステップA7)。
【0090】
この切替先の辞書「百科事典」12bnの初期画面GHにて表示された2種類の検索フィールドF1,F2のうち、[見出し語検索フィールド]F1が反転カーソルHにより選択され(ステップA8)、当該[見出し語検索フィールド]F1に過去の検索文字列の履歴の中の任意の検索文字列を引き継いで入力するべく、ヒストリーキー17fが入力されると(ステップA14(YES))、前記選択された[見出し語検索フィールド]F1の入力文字種(平仮名)に対応したヒストリーバッファ(平仮名)12c1の第1〜第5バッファに記憶されている過去の辞書検索に伴い記憶された各検索文字列「あい」「じてん」「とっきょ」が読み出され、図12(D)に示すように、検索文字列ヒストリーウインドウGWにして一覧表示される(ステップA15)。
【0091】
この検索文字列ヒストリーウインドウGW([A]あい/[B]じてん/[C]とっきょ)の表示状態において、例えば過去の辞書検索に伴う検索文字列([C]とっきょ)が文字キー「C」17bにより選択されると、当該選択された検索文字列「とっきょ」Mが読み出され、図12(E)に示すように、今回切替先の辞書「百科事典」12bnにおける選択中の[見出し語検索フィールド]F1に引き継ぎ入力されて表示される(ステップA16)。
【0092】
すると、前記図11(A)で示した通り、現在は「すぐ出る検索モード」“ON”に設定されているので、例えば1sec経過の後、前記[見出し語検索フィールド]F1に引き継ぎ入力された検索文字列「あい」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「百科事典」12bnから検索され、図12(F)で示すように、当該検索された見出し語「とっきょ[特許]」Wおよび説明情報「一定の権利…」Dからなる検索結果Rが表示される(ステップA11)。
【0093】
図13は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第3の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図である。
【0094】
図14は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第3の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図である。
【0095】
前記第1,第2の辞書の切り替え操作例と同様に、各種のユーザ操作に応じた辞書検索処理に伴い、例えばヒストリーバッファ(アルファベット)12c2の第1バッファに「good」、第2バッファに「get」、第3バッファに「open」が記憶されている状態で、図13(A)に示すように、各辞書コンテンツキー17eの選択入力に応じて任意の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnが起動(「すぐ出る検索モード」“ON”)されると(ステップA4(YES))、当該選択された辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnの初期画面GDが表示部18に表示される(ステップA7)。
【0096】
この新たな切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnの初期画面GDにて表示された4種類の検索フィールドF1〜F4のうち、[スペリング検索フィールド]F4が反転カーソルHにより選択され(ステップA8)、当該[スペリング検索フィールド]F4に過去の検索文字列の履歴の中の任意の検索文字列を引き継いで入力するべく、ヒストリーキー17fが入力されると(ステップA14(YES))、前記選択された[スペリング検索フィールド]F4の入力文字種(アルファベット)に対応したヒストリーバッファ(アルファベット)12c2の第1〜第5バッファに記憶されている過去の辞書検索に伴い記憶された各検索文字列「good」「get」「open」が読み出され、図13(B)に示すように、検索文字列ヒストリーウインドウGWにして一覧表示される(ステップA15)。
【0097】
この検索文字列ヒストリーウインドウGW([A]good/[B]get/[C]open)の表示状態において、例えば過去の辞書検索に伴う検索文字列([B]get)が文字キー「B」17bにより選択されると、当該選択された検索文字列「get」Mが読み出され、図14(C)に示すように、今回切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnにおける選択中の[スペリング検索フィールド]F4に引き継ぎ入力されて表示される(ステップA16)。
【0098】
すると、現在は「すぐ出る検索モード」“ON”に設定されているので、例えば1sec経過の後、前記[スペリング検索フィールド]F4に引き継ぎ入力された検索文字列「get」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnから検索され、図14(D)で示すように、当該検索された見出し語「get」Wおよび説明情報「(1)得ること。…」Dからなる検索結果Rが表示される(ステップA11)。
【0099】
したがって、前記構成の第2実施形態の電子辞書装置10によれば、任意の辞書コンテンツ12bnを選択しその検索フィールドFnに所望の検索文字列Mを入力表示させて確定させると、当該入力確定された検索文字列M…はその都度、同検索文字列M…それぞれの種類に応じたヒストリーバッファ(平仮名)12c1,(アルファベット)12c2,…に書き込まれて記憶される。そして、他の辞書コンテンツ12bnに切り替えてその初期画面に表示されたユーザ所望の検索フィールドFnが選択されると、当該選択された検索フィールドFnの入力文字種に対応した文字種の前記ヒストリーバッファ(平仮名)12c1,(アルファベット)12c2,…に記憶されている検索文字列Mが選択的に読み出され、前記切り替えられた辞書コンテンツ12bnの前記選択された検索フィールドFnに引き継がれて入力表示され、見出し語Wおよび説明情報Dの検索処理が実行される。
【0100】
このため、過去に検索処理した辞書コンテンツ12bn…それぞれにおける検索文字列Mをそのまま生かして、他の辞書コンテンツ12bnの検索文字列Mとして引き継ぎ入力することができ、種類の異なる辞書12bn…での同一の検索文字列Mによる辞書検索処理を容易に実行することができる。
【0101】
なお、前記各実施形態において記載した電子辞書装置10による各処理の手法、すなわち、図2のフローチャートに示す第1実施形態の検索文字列の引き継ぎ検索処理(1)、図5のフローチャートに示す第1実施形態変形例の検索文字列の引き継ぎ検索処理(1′)、図7のフローチャートに示す第2実施形態の検索文字列の引き継ぎ検索処理(2)などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体13に格納して配布することができる。そして、辞書データベース12bを有する電子装置(10)のコンピュータは、この外部記憶媒体13に記憶されたプログラムを記憶装置12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した検索文字列の引き継ぎ検索機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0102】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワークN上を伝送させることができ、このプログラムデータを、ネットワークNに接続された辞書データベース12bを有する電子装置(10)のコンピュータに通信制御部15によって取り込むことで、前述した検索文字列の引き継ぎ検索機能を実現することもできる。
【0103】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の辞書機能を備えた電子装置の実施形態に係る電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)を示すフローチャート。
【図3】前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)に応じた英和辞典と国語辞典(大辞苑)との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図。
【図4】前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)に応じた国語辞典(大辞苑)と四字熟語辞典との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図。
【図5】前記電子辞書装置10の第1実施形態の変形例の引き継ぎ検索処理(1′)を示すフローチャート。
【図6】前記電子辞書装置10の第1実施形態の変形例の引き継ぎ検索処理(1′)に応じた四字熟語辞典と漢字辞典(漢字元)との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図。
【図7】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)を示すフローチャート。
【図8】前記第2実施形態の電子辞書装置10の記憶装置12に予め確保されたヒストリーバッファ12cのデータ内容を示す図。
【図9】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第1の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図。
【図10】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第1の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図。
【図11】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第2の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図。
【図12】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第2の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図。
【図13】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第3の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図。
【図14】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第3の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図。
【符号の説明】
【0105】
10 …電子辞書装置
11 …CPU
12 …記憶装置
12a…各種処理プログラム
12b…辞書データベース
12bn…辞書コンテンツ
12c…ヒストリーバッファ
13 …外部記憶媒体
14 …記憶媒体読み書き部
15 …通信制御部
16 …RAM
16a…検索文字列一時記憶バッファ
17 …入力部
17a…メニューキー
17b…文字キー
17c…カーソルキー
17d…訳/決定キー
17e…各辞書コンテンツキー
17f…ヒストリーキー
18 …表示部
20 …Webサーバ
N …通信ネットワーク(インターネット)
Fn …検索フィールド
M …検索文字列
R …検索結果
GF …検索フィールド一覧画面
GS …検索方法メニュー画面
H …反転カーソル
GM1…国語系辞書一覧画面
GM2…生活系辞書一覧画面
GH …百科事典初期画面
GD …国語辞典初期画面
GW …検索文字列ヒストリーウインドウ
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の辞書コンテンツを搭載し辞書機能を備えた電子装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子辞書には、通常複数の辞書コンテンツが搭載されている。一つの辞書コンテンツを選択してその検索フィールドに文字列(検索文字列)を入力した後、別の辞書コンテンツに切り替えると、切替先の辞書コンテンツの検索フィールドに前記入力された文字列が引き継がれて入力された状態で表示される、検索文字列の辞書間引き継ぎ機能が考えられている。
【0003】
しかし、辞書コンテンツの種類によってその検索フィールドに入力できる文字の種類が異なる場合がある(例えば、国語辞典では平仮名、英和辞典ではアルファベット)。このような場合には、そのまま文字列を引き継ぐことはできない。
【0004】
そこでこれを解決するため、ある辞書コンテンツの検索フィールドに入力した文字種と異なる文字種の検索フィールドとなる辞書コンテンツに切り替えた場合には、切り替え前の検索文字列を自動的に切り替え後の検索フィールドに適した文字種に変換して(英←→仮名変換テーブルにより)引き継ぎ入力表示させる技術が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
最近は、1つの辞書コンテンツ内に複数の検索フィールドを持つものが増えている。例えば国語辞典の場合、先頭一致するキーワードから見出し語を検索する[見出し語検索フィールド]、末尾一致するキーワードから見出し語を検索する[逆引き検索フィールド]、慣用句をキーワードから検索する[慣用句検索フィールド]、英語の見出し語をスペリングから検索する[スペリング検索フィールド]の4つの検索フィールドを持っている。
【特許文献1】特開2004−302860号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来の電子辞書における検索文字列の辞書間引き継ぎ機能では、切替先となる辞書コンテンツの最上段(先頭)にある検索フィールドにしか検索文字列の引き継ぎはされなかった。
【0007】
従って、前述したように最上段に入力文字種を平仮名とする[見出語検索フィールド]、最下段に入力文字列をアルファベットとする[スペリング検索フィールド]があった場合でも、英和辞典の[見出し語検索フィールド]にてアルファベットの検索文字列が入力された状態で国語辞典に切り替えると、当該国語辞典の最上段にある[見出語検索フィールド]は平仮名しか入力を受け付けないため、前記アルファベットの検索文字列を引き継ぐことはできなかった。なお、前記特許文献1に記載の技術を用いれば、切替先の検索フィールドに適した文字種に変換して引き継ぐことは可能であるが、ユーザが入力した検索文字列をそのまま引き継げないのは勿論、変換テーブルに記憶されていない文字列は引き継ぎできない問題がある。
【0008】
また、辞書コンテンツの中には、当該辞書コンテンツを検索対象の辞書に選択しても、その初期画面に検索フィールドが直接表示されないものがある。このような辞書コンテンツが切替先であった場合には、検索文字列の引継ぎ自体が不可能である。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、入力された検索文字列を変換することなく、切替先の辞書コンテンツの検索フィールドに適切に引き継ぐことが可能になる辞書機能を備えた電子装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段と、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示する第1の検索フィールド表示手段と、この第1の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段と、この検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち前記任意の辞書情報とは別の辞書情報を指定する別辞書指定手段と、この別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断する入力文字種判断手段と、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報の検索フィールドを表示すると共に、当該表示された検索フィールドのうち、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する第2の検索フィールド表示手段と、前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示する検索結果表示手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の辞書機能を備えた電子装置は、前記請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置において、前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドが複数ある場合は、先頭の検索フィールドから順にその検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、前記第2の検索フィールド表示手段は、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された最初の検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する、ことを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の辞書機能を備えた電子装置は、前記請求項1または請求項2に記載の辞書機能を備えた電子装置において、前記辞書記憶手段は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索メニューを初期画面としそのメニューの項目にそれぞれ対応した検索すべき文字列を入力するための複数の検索フィールドおよび当該各検索フィールドの入力文字種の情報とを有する辞書情報をさらに記憶し、前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が検索メニューを初期画面として有する場合には、そのメニューの項目にそれぞれ対応した検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、前記第2の検索フィールド表示手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が検索メニューを初期画面として有する場合には、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドを表示すると共に、当該表示された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する、ことを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の辞書機能を備えた電子装置は、前記請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置において、前記辞書記憶手段は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドおよび当該各検索フィールドの入力文字種の情報とを有する辞書情報をさらに記憶し、前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドを有する辞書情報である場合には、その各検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により複数の検索フィールドに入力された各検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、前記第2の検索フィールド表示手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドを有する辞書情報である場合には、前記入力文字種判断手段により当該各検索フィールドの入力文字種が、前記検索文字列入力手段により複数の検索フィールドに入力された各検索文字列の文字種と同じ文字種と判断された場合に、当該各検索フィールドを表示すると共に、この表示された各検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された各検索文字列を同時に引き継いで入力する、ことを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の辞書機能を備えた電子装置は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段と、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示する第1の検索フィールド表示手段と、この第1の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段と、この検索文字列入力手段により入力された検索文字列をその文字種に対応付けて記憶する検索文字列記憶手段と、前記検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち任意の辞書情報を指定する辞書指定手段と、この辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、その検索フィールドを表示する第2の検索フィールド表示手段と、この第2の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドのうち、ユーザ操作に応じて任意の検索フィールドを指定する検索フィールド指定手段と、この検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を読み出して入力する検索文字列引き継ぎ入力手段と、前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示する検索結果表示手段と、を備えたことを特徴としている。
【0015】
請求項6に記載の辞書機能を備えた電子装置は、前記請求項5に記載の辞書機能を備えた電子装置において、前記検索文字列引き継ぎ入力手段は、前記検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を、ユーザ操作に応じて選択的に読み出して入力する、ことを特徴としている。
【0016】
請求項7に記載のプログラムは、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段を備えた電子装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示部に表示させる第1の検索フィールド表示制御手段、この第1の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段、この検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示制御手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち前記任意の辞書情報とは別の辞書情報を指定する別辞書指定手段、この別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断する入力文字種判断手段、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報の検索フィールドを表示部に表示させると共に、当該表示された検索フィールドのうち、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する第2の検索フィールド表示制御手段、前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示部に表示させる検索結果表示制御手段、として機能させることを特徴としている。
【0017】
請求項8に記載のプログラムは、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段を備えた電子装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示部に表示させる第1の検索フィールド表示制御手段、この第1の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段、この検索文字列入力手段により入力された検索文字列をその文字種に対応付けてメモリに記憶する検索文字列記憶手段、前記検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示制御手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち任意の辞書情報を指定する辞書指定手段、この辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、その検索フィールドを表示部に表示させる第2の検索フィールド表示制御手段、この第2の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドのうち、ユーザ操作に応じて任意の検索フィールドを指定する検索フィールド指定手段、この検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を読み出して入力する検索文字列引き継ぎ入力手段、前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示部に表示させる検索結果表示制御手段、として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、入力された検索文字列を変換することなく、切替先の辞書コンテンツの検索フィールドに適切に引き継ぐことが可能になる辞書機能を備えた電子装置およびプログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
(第1実施形態)
図1は、本発明の辞書機能を備えた電子装置の実施形態に係る電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0021】
この辞書機能を備えた電子装置は、以下に説明する電子辞書専用の携帯機器(電子辞書装置10)として構成されるか、辞書機能を備えたPDA(personal digital assistants)、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブックとして構成される。
【0022】
この電子辞書装置10は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)11が備えられる。
【0023】
CPU11は、記憶装置(フラッシュメモリ)12内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記憶媒体13から記憶媒体読み書き部14を介して前記記憶装置12に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)20から通信制御部15を介して前記記憶装置12に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、RAM16を作業用メモリとして回路各部の動作を制御する。
【0024】
前記記憶装置12に記憶された装置制御プログラムは、入力部17からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信制御部15を介して接続されるインターネットN上の各Webサーバ20…との通信信号、あるいは記憶媒体読み書き部14を介して外部接続されるEEPROM,RAM,ROMなどのメモリ・カード(記憶媒体)13との接続通信信号に応じて起動される。
【0025】
前記CPU11には、前記記憶装置12、記憶媒体読み書き部14、通信制御部15、RAM16、入力部17が接続される他に、表示部18などが接続される。
【0026】
記憶装置12に記憶される装置制御プログラムとしては、当該電子辞書装置10の全体の動作を司るシステムプログラムや通信制御部15を介してインターネットN上の各Webサーバ20…や図示しないユーザPC(Personal Computer)などとデータ通信するための通信プログラムが記憶される他に、選択された辞書の検索フィールドに対する検索文字列の入力に応じた見出し語検索処理と指定の見出し語に対応した訳語・意味内容・例文(用例)などの各種説明情報の読み出し表示処理、また検索対象として選択された辞書の検索フィールドに入力した検索文字列を切替先辞書の検索フィールドの検索文字列として適切に引き継ぎ入力する処理など、同記憶装置12内に記憶された辞書データベース12bに基づく検索処理全般を制御するための各種処理プログラム12aが記憶される。
【0027】
前記辞書データベース12bが有する複数種類の辞書コンテンツ12b1,12b2,…としては、「国語辞典(大辞苑)」「英和辞典」「和英辞典」「漢字辞典(漢字元)」「四字熟語辞典」「百科事典」など、種類の異なる辞書データが予め、あるいはダウンロードされて複数辞書記憶される。
【0028】
各辞書コンテンツ12b1,12b2,…は、それぞれの言語に応じた所定の順番で配列された見出し語W、各見出し語Wに対応付けられた当該見出し語の訳語・意味内容・例文(用例)などの説明情報Dを有すると共に、見出し語検索のキーワードとなる検索文字列を入力するための検索フィールドFn(例えば図3(A1)(A2)参照)の構成情報(検索フィールド情報)Fを有する。この検索フィールド情報Fは、該当する辞書コンテンツ12bnが有する検索フィールドFnと当該検索フィールドFnに入力可能な文字種の情報からなる。
【0029】
なお、図1における記憶装置12内に記載されたヒストリーバッファ12c(12c1,12c2,…)については、次の第2実施形態にて詳述する。
【0030】
RAM16には、表示部18の表示画面に対応した表示データの記憶領域を有し、その表示画面に表示すべきデータがビットマップのパターンデータとして展開記憶される表示データバッファ、前記各種処理プログラム12aに従って入力部17によりユーザ入力された数字・文字・記号などの入力データが記憶保持される入力文字バッファ、辞書検索処理された見出し語や説明情報が記憶される検索結果バッファ、前記各種処理プログラム12aに従いCPU11に入出力される種々のデータが必要に応じて記憶されるワークバッファの他、検索対象として選択された辞書(12bn)の検索フィールドFnにユーザ入力された検索文字列が記憶される検索文字列一時記憶バッファ16aなどが用意される。
【0031】
入力部17には、メニューキー17a、文字入力キー17b、カーソルキー17c、訳/決定キー17d、各辞書コンテンツキー17e(17e1〜17en)、ヒストリーキー17fなどが備えられる。
【0032】
表示部18には、前記辞書検索処理の過程において、例えば前記各辞書コンテンツキー17e(17e1〜17en)のユーザ操作に応じて選択された辞書コンテンツ12bnに対応した検索フィールドFnや当該検索フィールドFnに入力された検索文字列Mが表示され、また前記入力された検索文字列Mに従い前記選択された辞書コンテンツ12bnから検索された見出し語Wやその説明情報Dが検索結果Rとして表示される。
【0033】
次に、前記構成の電子辞書装置10による動作を検索文字列の引き継ぎ機能を主体として説明する。
【0034】
図2は、前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)を示すフローチャートである。
【0035】
図3は、前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)に応じた英和辞典と国語辞典(大辞苑)との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図である。
【0036】
本実施形態の電子辞書装置10の辞書データベース12bに記憶された英和辞典は、図3(A1)に示すように、何れもアルファベットで検索文字列Mを入力する[見出し語検索フィールド]F1,[スペルチェックフィールド]F2,[成句検索フィールド]F3,[例文検索フィールド]F4を有し、また、国語辞典(大辞苑)は、平仮名で検索文字列Mを入力する[見出し語検索フィールド]F1,[逆引き検索フィールド]F2、[慣用句検索フィールド]F3、およびアルファベットで検索文字列Mを入力する[スペリング検索フィールド]F4を有する。
【0037】
なお、本実施形態の電子辞書装置10は、検索対象として選択された辞書(12bn)の検索フィールドFに検索文字列を入力すると、その文字入力毎に当該入力文字列と先頭一致あるいは末尾一致する見出し語Wの一覧および反転カーソルHにより指定された見出し語の説明情報Dからなる検索結果Rを直ちにプレビュー表示する「すぐ出る検索モード」を備える。図3(A1)(A2)は、「すぐ出る検索モード」を“OFF”にした状態での検索文字列の引き継ぎ表示動作を示し、図3(B1)(B2)は、「すぐ出る検索モード」を“ON”にした状態での検索文字列の引き継ぎ表示動作を示す。
【0038】
辞書コンテンツキー17enにより「英和辞典」(12bn)が選択的に指定されると、当該「英和辞典」(12bn)の検索フィールド情報Fに基づき、図3(A1)に示すように、「英和辞典」が有する全ての検索フィールドF1〜F4を予め設定された順番に並べてなる検索フィールド一覧画面GFが表示部18に表示される。
【0039】
ここで、反転カーソルHを移動操作して[見出し語検索フィールド]F1を選択し、文字入力キー17bにより所望の検索文字列「ai」Mが入力表示されると、入力された検索文字列「ai」MはRAM16内の検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶される(ステップS1)。
【0040】
この際、前記「すぐ出る検索モード」が“ON”の状態では、図3(B1)に示すように、前記[見出し語検索フィールド]F1に入力された検索文字列「ai」Mに従い検索された見出し語一覧および説明情報からなる検索結果Rがプレビュー表示される。
【0041】
そして、前記辞書コンテンツキー17enにより検索対象の辞書が「国語辞典(大辞苑)」(12bn)に切り替えられたと判断されると(ステップS2(YES))、当該切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の検索フィールド情報Fに基づき、その初期画面に検索フィールドFnが存在するか否か判断される(ステップS3)。
【0042】
ここで、図3(A2)に示すように、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の初期画面には、平仮名で検索文字列Mを入力する[見出し語検索フィールド]F1,[逆引き検索フィールド]F2、[慣用句検索フィールド]F3、およびアルファベットで検索文字列Mを入力する[スペリング検索フィールド]F4があると判断されるので(ステップS3(YES))、そのうち最上段(先頭)の[見出し語検索フィールド]F1に入力可能な文字種(平仮名)について、前記切替元の辞書「英和辞典」(12bn)の[見出し語検索フィールド]F1に入力して検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶された検索文字列「ai」Mの文字種(アルファベット)と同じ文字種であるか否か判断される(ステップS4)。
【0043】
この場合、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の最上段(先頭)の[見出し語検索フィールド]F1に入力可能な文字種(平仮名)は、前記切替元の辞書「英和辞典」(12bn)の[見出し語検索フィールド]F1に入力された検索文字列「ai」Mの文字種(アルファベット)と同じ文字種ではないと判断されるので(ステップS4(NO))、当該切替元の辞書にて入力された検索文字列「ai」Mの文字種(アルファベット)と同じ文字種の検索フィールドFnが、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の2段目以降の何れかの検索フィールドF2〜F4に有るか否か順番に判断される(ステップS5)。
【0044】
そして、前記切替元の辞書「英和辞典」(12bn)での検索文字列「ai」Mの文字種(アルファベット)と同じ文字種の検索フィールドFnが、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の4段目の[スペリング検索フィールド]F4に有ると判断されると(ステップS5(YES))、図3(A2)あるいは図3(B2)に示すように、該当する[スペリング検索フィールド]F4に対して前記検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶されていたアルファベットの検索文字列「ai」Mが引き継ぎ入力されて表示される(ステップS6)。
【0045】
これにより、図3(A2)で示した「すぐ出る検索モード」“OFF”の状態では、訳/決定キー17dの入力に応じて、前記[スペリング検索フィールド]F4に引き継ぎ入力された検索文字列「ai」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)から検索され、図3(B2)で示したように、当該検索された見出し語Wおよび説明情報Dからなる検索結果Rが表示される(ステップS7)。
【0046】
また、図3(B2)で示した「すぐ出る検索モード」“ON”の状態では、前記ステップS6において、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の[スペリング検索フィールド]F4に前記切替元の辞書「英和辞典」(12bn)からの検索文字列「ai」Mが引き継ぎ入力されると共に、直ちに当該検索文字列「ai」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)から検索され、検索された見出し語Wおよび説明情報Dからなる検索結果Rが表示される(ステップS7)。
【0047】
一方、前記ステップS4において、切替先の辞書の最上段(先頭)の[検索フィールド]F1に入力可能な文字種が、前記切替元の辞書の[検索フィールド]Fnに入力された検索文字列Mの文字種と同じ文字種であると判断された場合には(ステップS4(YES))、その最上段(先頭)の[検索フィールド]F1に対して前記検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶されていた検索文字列Mが引き継ぎ入力されて表示される(ステップS6)。
【0048】
そして前述同様に、切替先の辞書での「すぐ出る検索モード」の“ON”“OFF”状態に応じた通常の辞書検索処理が実行される(ステップS7)。
【0049】
また、前記ステップS5において、切替元の辞書での検索文字列Mの文字種と同じ文字種の検索フィールドFnが、切替先の辞書の何れの[検索フィールド]Fnにも存在しないと判断された場合には(ステップS5(NO))、前記検索文字列Mの引き継ぎ入力が行われることなく、切替先の辞書の初期画面が表示部18に表示される(ステップS8)。
【0050】
なお、前記図3で示した英和辞典と国語辞典(大辞苑)との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示処理において、前述とは逆に切替元の辞書を「国語辞典(大辞苑)」、切替先の辞書を「英和辞典」とした場合にも、前記同様にステップS1〜S4→S6の処理を経て、切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」の[スペリング検索フィールド]F4にて入力した検索文字列「ai」Mの文字種(アルファベット)と同じ入力文字種である、切替先の辞書「英和辞典」の最上段(先頭)の[見出し語検索フィールド]F1にその検索文字列「ai」Mが引き継ぎ入力されて表示される。
【0051】
図4は、前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)に応じた国語辞典(大辞苑)と四字熟語辞典との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図である。
【0052】
本実施形態の電子辞書装置10の辞書データベース12bに記憶された四字熟語辞典は、図4(A)に示すように、その初期画面には3つの検索方法である[A:見出し語検索][B:使用シーン/内容から探す][C:漢字1文字から探す]の項目からなるメニュー画面GSが表示される。そして、何れかの検索方法の項目を、反転カーソルHを移動させて選択・決定することで、この決定された検索方法に応じた検索フィールドFnが表示される。
【0053】
例えば図4(B1)あるいは(C1)に示すように、切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の[見出し語検索フィールド(平仮名)]F1に対して検索文字列「あい」Mを入力表示させ(ステップS1)、辞書コンテンツキー17eにより「四字熟語辞典」(12bn)への切り替えを行うと(ステップS2(YES))、当該切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)の初期画面には、検索フィールドFnがないと判断される(ステップS3(NO))。
【0054】
すると、この切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)の初期画面に存在する検索方法のメニュー項目に対応する検索フィールド情報Fに基づき、前記切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の[見出し語検索フィールド]F1に入力されて検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶されている検索文字列「あい」Mと同じ文字種(平仮名)を入力文字種とする検索フィールドFnを有するメニュー項目が有るか否か判断される(ステップS9)。
【0055】
そして、切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)のメニュー項目[A:見出し語検索]が、前記切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)の[見出し語検索フィールド]F1にて入力された検索文字列「あい」Mと同じ文字種の検索フィールドFnを有するメニュー項目である判断されると(ステップS9(YES))、図4(B2)あるいは図4(C2)に示すように、該当するメニュー項目[A]が有する[見出し語検索フィールド]F1に対して前記検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶されていた平仮名の検索文字列「あい」Mが引き継ぎ入力されて表示される(ステップS6)。
【0056】
これにより、図4(B2)で示した「すぐ出る検索モード」“OFF”の状態では、訳/決定キー17dの入力に応じて、前記[見出し語検索フィールド]F1に引き継ぎ入力された検索文字列「あい」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)から検索され、図4(C2)で示すように、当該検索された見出し語Wおよび説明情報Dからなる検索結果Rが表示される(ステップS7)。
【0057】
また、図4(C2)で示した「すぐ出る検索モード」“ON”の状態では、前記ステップS6において、切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)の[見出し語検索フィールド]F1に前記切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」(12bn)からの検索文字列「あい」Mが引き継ぎ入力されると共に、直ちに当該検索文字列「あい」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「四字熟語辞典」(12bn)から検索され、検索された見出し語Wおよび説明情報Dからなる検索結果Rが表示される(ステップS7)。
【0058】
一方、前記ステップS9において、切替先の辞書「四字熟語辞典」のメニュー項目において、切替元の辞書の検索フィールドFnにて入力された検索文字列Mと同じ文字種の検索フィールドFnを有するメニュー項目がないと判断された場合には(ステップS9(NO))、前記検索文字列Mの引き継ぎ入力が行われることなく、図4(A)で示した切替先の辞書「四字熟語辞典」の初期画面であるメニュー画面GSが表示部18に表示される(ステップS10)。
【0059】
なお、前記図4で示した国語辞典(大辞苑)と四字熟語辞典との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示処理において、前述とは逆に切替元の辞書を「四字熟語辞典」、切替先の辞書を「国語辞典(大辞苑)」とした場合には、前記同様にステップS1〜S4→S6の処理を経て、切替元の辞書「四字熟語辞典」の[見出し語検索フィールド]F1にて入力した検索文字列「あい」Mの文字種(平仮名)と同じ入力文字種である、切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」の最上段(先頭)の[見出し語検索フィールド]F1にその検索文字列「あい」Mが引き継ぎ入力されて表示される。
【0060】
したがって、前記構成の第1実施形態の電子辞書装置10によれば、任意の辞書コンテンツ12bnの検索フィールドFnに所望の検索文字列Mを入力表示させた状態で、他の辞書コンテンツ12bnに切り替えると、当該切替先の辞書コンテンツ12bnの検索フィールドFn…について、その検索フィールド情報Fに基づき、先頭(最上段)の検索フィールドF1から前記切替元の辞書コンテンツ12bnの検索フィールドFnにて入力された検索文字列Mの文字種と同じ入力文字種の検索フィールドFnが判断される。そして、この切替先の辞書コンテンツ12bnの同一文字種として判断された最初の検索フィールドFnに、前記切替元の辞書コンテンツ12bnに対し入力された検索文字列Mがそのまま引き継がれて入力表示され、見出し語Wおよび説明情報Dの検索処理が実行される。
【0061】
このため、切替元の辞書コンテンツ12bnでの検索文字列Mをそのまま生かして、所望の他の辞書コンテンツ12bnに切り替え、種類の異なる辞書12bn…での同一の検索文字列Mによる辞書検索処理を容易に実行することができる。
【0062】
また、前記構成の第1実施形態の電子辞書装置10によれば、切替先の辞書コンテンツ12bnの初期画面に検索フィールドFnが無い場合には、当該初期画面にある検索方法のメニューの各項目[A][B][C]に対応した検索フィールドF1〜F3について、前記切替元の辞書コンテンツ12bnにて入力された検索文字列Mと同じ入力文字種の検索フィールドFnが判断される。そして、この切替先の辞書コンテンツ12bnの同一文字種として判断された検索メニュー項目の検索フィールドFnに、前記切替元の辞書コンテンツ12bnに対し入力された検索文字列Mがそのまま引き継がれて入力表示され、見出し語Wおよび説明情報Dの検索処理が実行される。
【0063】
このため、切替先の辞書コンテンツ12bnの初期画面が、検索フィールドFnのない検索方法のメニュー項目を表記した画面であった場合でも、切替元の辞書コンテンツ12bnでの検索文字列Mをそのまま生かして、当該同一の検索文字列Mによる辞書検索処理を容易に実行することができる。
【0064】
(第1実施形態の変形例)
この第1実施形態の変形例では、複数の検索フィールドF1,F2,…にそれぞれ入力された検索文字列M1,M2,…をアンド条件として見出し語を検索する辞書コンテンツ12bnを対象にした検索文字列の引き継ぎ機能について説明する。
【0065】
図5は、前記電子辞書装置10の第1実施形態の変形例の引き継ぎ検索処理(1′)を示すフローチャートである。
【0066】
図6は、前記電子辞書装置10の第1実施形態の変形例の引き継ぎ検索処理(1′)に応じた四字熟語辞典と漢字辞典(漢字元)との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図である。
【0067】
図6(A1)に示すように、四字熟語辞典には、図示しない初期画面にある検索方法のメニュー項目[C:漢字1文字から探す]に対応して、複数の同時入力可能な検索フィールドF1〜F4を有し、また同様に、図6(A2)に示すように、漢字辞典(漢字元)には、図示しない初期画面にある検索方法のメニュー項目[B:単漢字を部品読み/音訓読み/画数から探す]に対応して、複数の同時入力可能な検索フィールドF1〜F4を有する。
【0068】
各辞書コンテンツキー17eの選択的なユーザ操作に応じて「四字熟語辞典」が起動され(ステップS11)、図6(A1)に示すように、その検索フィールド一覧画面GFに設けられた複数の検索フィールドF1〜F4に対しそれぞれ対応する文字種の検索文字列M1〜M4が入力されると、当該入力された複数の検索文字列M1〜M4は、RAM16内の検索文字列一時記憶バッファ16aに記憶される(ステップS12)。
【0069】
そして、前記各辞書コンテンツキー17eの選択的なユーザ操作に応じて、検索対象の辞書が「漢字辞典(漢字元)」に切り替えられると(ステップS13)、当該切替先の辞書「漢字辞典(漢字元)」12bnの検索フィールド情報Fに基づき、複数の同時入力可能な検索フィールドFn…を有し、且つ、前記切替元の辞書「四字熟語辞典」12bnにて入力された複数の検索文字列M1〜M4の各文字種とそれぞれ同じ入力文字種である複数の検索フィールドF1〜F4を有するメニュー項目があるか否か判断される(ステップS14)。
【0070】
ここで、前記切替先の辞書「漢字辞典(漢字元)」12bnについて、複数の同時入力可能な検索フィールドFn…を有し、且つ、前記切替元の辞書「四字熟語辞典」12bnにて入力された複数の検索文字列M1〜M4の各文字種とそれぞれ同じ入力文字種である複数の検索フィールドF1〜F4を有するメニュー項目[B:単漢字を部品読み/音訓読み/画数から探す]があると判断された場合には(ステップS14(YES))、図6(A2)に示すように、そのメニュー項目[B:単漢字を部品読み/音訓読み/画数から探す]に対応した複数の検索フィールドF1〜F4に対して、前記切替元の辞書「四字熟語辞典」12bnにて入力された複数の検索文字列M1〜M4がそれぞれそのまま引き継がれて入力表示される(ステップS15)。
【0071】
一方、前記ステップS14において、切替先の辞書「漢字辞典(漢字元)」12bnに、前記切替元の辞書「四字熟語辞典」12bnにて入力された複数の検索文字列M1〜M4の各文字種とそれぞれ同じ入力文字種である複数の検索フィールドF1〜F4を有するメニュー項目がないと判断された場合には(ステップS14(NO))、前記複数の検索文字列M1〜M4の引き継ぎ入力が行われることなく、前記切替先の辞書「漢字辞典(漢字元)」12bnの初期画面であるメニュー画面GSが表示部18に表示される(ステップS16)。
【0072】
したがって、前記構成の第1実施形態の変形例の電子辞書装置10によれば、切替元の辞書コンテンツ12bnにおいてアンドの検索条件となる複数の同時入力可能な検索フィールドF1〜Fnにそれぞれ対応する文字種の検索文字列M1〜Mnを入力して辞書を切り替えると、その切替先の辞書コンテンツ12bnにおいて、前記切替元の辞書にて入力された複数の検索文字列M1〜Mnそれぞれの文字種と同じ入力文字種の複数の検索フィールドF1〜Fnを有する検索メニュー項目が判断される。そして、この切替先の辞書コンテンツ12bnの同一文字種として判断されたメニュー項目の複数の検索フィールドF1〜Fnに、前記切替元の辞書コンテンツ12bnに対し入力された複数の検索文字列M1〜Mnがそのまま引き継がれて入力表示され、見出し語Wおよび説明情報Dの検索処理が実行される。
【0073】
このため、複数の検索フィールドF1〜Fnにそれぞれ入力された検索文字列M1〜Mnをアンド条件として見出し語を検索する辞書コンテンツ12bnを検索対象として選択した場合でも、切替元の辞書コンテンツ12bnでの複数の検索文字列M1〜Mnをそのまま生かして、当該同一の検索文字列M1〜Mnによる辞書検索処理を容易に実行することができる。
【0074】
(第2実施形態)
この第2実施形態では、辞書の検索フィールドFnにユーザ入力した検索文字列Mを、その文字種毎のヒストリーバッファ12c(12c1〜12cn)に順次記憶しておき、辞書の切り替えが行われた場合は、切替先の辞書の検索フィールドFnに対して、前記ヒストリーバッファ12cに記憶されている対応する入力文字種の検索文字列を読み出し、引き継ぎ入力して表示させる構成とする。
【0075】
図7は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)を示すフローチャートである。
【0076】
図8は、前記第2実施形態の電子辞書装置10の記憶装置12に予め確保されたヒストリーバッファ12cのデータ内容を示す図である。
【0077】
このヒストリーバッファ12cは、辞書の検索フィールドFnにて入力した検索文字列Mをその文字種毎の履歴にして最大5個まで順次記憶する文字種別ヒストリーバッファ(平仮名)12c1,(アルファベット)12c2,…を有する。各文字種別ヒストリーバッファ(平仮名)12c1,(アルファベット)12c2,…において、最新の検索文字列Mは常に第1バッファに書き込まれ、この際、既に第1バッファ〜第4バッファに記憶されていた各検索文字列M…は次のバッファにシフト転送されて記憶されるので、第5バッファに記憶されていた検索文字列Mは削除される。
【0078】
図9は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第1の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図である。
【0079】
図10は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第1の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図である。
【0080】
各辞書コンテンツキー17eにより、任意の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnが選択的に起動され、図9(A)に示すように、その[見出し語検索フィールド]F1に対して文字入力キー17bにより所望の検索文字列「あい」Mが入力されて表示される(ステップA1)。
【0081】
ここで、辞書の切り替えのために「メニューキー」17aが入力されることに応じて、図9(B)に示すように、辞書メニューの初期画面として国語系辞書の辞書一覧画面GM1が呼び出されて表示されると、前記図9(A)で示した[見出し語検索フィールド]F1における検索文字列Mの入力処理は終了したと判断され(ステップA2(YES))、当該入力された検索文字列「あい」Mは、その文字種に応じたヒストリーバッファ(平仮名)12c1の第1バッファに書き込まれる。この際、既に第1バッファ〜第5バッファにそれぞれ検索文字列M…が記憶されていた場合には、当該第5バッファに記憶されていた検索文字列Mは削除され、第1〜第4バッファに記憶されていた各検索文字列M…は第2バッファ〜第5バッファに転送されて記憶される(ステップA3)。
【0082】
そして、前記図9(B)で示した国語系辞書の辞書一覧画面GM1に続いて、図9(C)に示すように、カーソルキー17cの入力に応じて反転カーソルH1を移動させ、生活系辞書の辞書一覧画面GM2が呼び出されて表示された状態で(ステップA5(YES))、切替先の辞書として「百科事典」12bnが選択されて訳/決定キー17dが入力されると(ステップA6)、図10(D)に示すように、前記切替先の辞書「百科事典」12bnの初期画面GHが表示部18に表示される(ステップA7)。
【0083】
この切替先の辞書「百科事典」12bnの初期画面GHにて表示された2種類の検索フィールドF1,F2のうち[見出し語検索フィールド]F1が反転カーソルHにより選択され(ステップA8)、訳/決定キー17dが入力されると(ステップA9)、前記選択,決定された[見出し語検索フィールド]F1の入力文字種(平仮名)に対応したヒストリーバッファ(平仮名)12c1の第1バッファに記憶されている切替元の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnにて入力された検索文字列「あい」Mが読み出され、図10(E)に示すように、当該[見出し語検索フィールド]F1に引き継ぎ入力されて表示される(ステップA10)。
【0084】
これにより、訳/決定キー17dが入力されると、前記[見出し語検索フィールド]F1に引き継ぎ入力された検索文字列「あい」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「百科事典」12bnから検索され、図10(F)で示すように、当該検索された見出し語Wおよび説明情報Dからなる検索結果Rが表示される(ステップA11)。
【0085】
図11は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第2の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図である。
【0086】
図12は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第2の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図である。
【0087】
前記第1の辞書の切り替え操作例と同様、先ず、図11(A)に示すように、任意の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnが選択的に起動され(「すぐ出る検索モード」“ON”)、その[見出し語検索フィールド]F1に対して所望の検索文字列「あい」Mが入力されて表示された状態で(ステップA1)、訳/決定キー17dが入力されると、前記[見出し語検索フィールド]F1における検索文字列Mの入力処理は終了したと判断され(ステップA2(YES))、当該入力された検索文字列「あい」Mは、その文字種に応じたヒストリーバッファ(平仮名)12c1の第1バッファに書き込まれる。この場合も前記同様に、既に第1バッファ〜第5バッファにそれぞれ検索文字列M…が記憶されていた場合には、当該第5バッファに記憶されていた検索文字列Mは削除され、第1〜第4バッファに記憶されていた各検索文字列M…は第2バッファ〜第5バッファに転送されて記憶される(ステップA3)。
【0088】
すると、前記訳/決定キー17dが入力されたと判断されることで(ステップA12(YES))、前記[見出し語検索フィールド]F1の検索文字列「あい」Mに先頭一致して検索された見出し語「あい」Wおよびその説明情報「(アユの…」Dからなる検索結果表示画面GRが、図11(B)に示すように、表示部18に全画面表示される(ステップA13)。
【0089】
こうして、前記任意の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnによる検索文字列「あい」からの辞書検索処理が実行され、当該検索文字列「あい」が前記ヒストリーバッファ(平仮名)12c1の第1バッファに書き込まれた状態において、任意のユーザ操作の後、各辞書コンテンツキー17eの選択的な入力に応じて、例えば切替先の辞書「百科事典」12bnが指定されると(ステップA4(YES))、図11(C)に示すように、当該指定された切替先の辞書「百科事典」12bnが起動され(「すぐ出る検索モード」“ON”)、その初期画面GHが表示部18に表示される(ステップA7)。
【0090】
この切替先の辞書「百科事典」12bnの初期画面GHにて表示された2種類の検索フィールドF1,F2のうち、[見出し語検索フィールド]F1が反転カーソルHにより選択され(ステップA8)、当該[見出し語検索フィールド]F1に過去の検索文字列の履歴の中の任意の検索文字列を引き継いで入力するべく、ヒストリーキー17fが入力されると(ステップA14(YES))、前記選択された[見出し語検索フィールド]F1の入力文字種(平仮名)に対応したヒストリーバッファ(平仮名)12c1の第1〜第5バッファに記憶されている過去の辞書検索に伴い記憶された各検索文字列「あい」「じてん」「とっきょ」が読み出され、図12(D)に示すように、検索文字列ヒストリーウインドウGWにして一覧表示される(ステップA15)。
【0091】
この検索文字列ヒストリーウインドウGW([A]あい/[B]じてん/[C]とっきょ)の表示状態において、例えば過去の辞書検索に伴う検索文字列([C]とっきょ)が文字キー「C」17bにより選択されると、当該選択された検索文字列「とっきょ」Mが読み出され、図12(E)に示すように、今回切替先の辞書「百科事典」12bnにおける選択中の[見出し語検索フィールド]F1に引き継ぎ入力されて表示される(ステップA16)。
【0092】
すると、前記図11(A)で示した通り、現在は「すぐ出る検索モード」“ON”に設定されているので、例えば1sec経過の後、前記[見出し語検索フィールド]F1に引き継ぎ入力された検索文字列「あい」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「百科事典」12bnから検索され、図12(F)で示すように、当該検索された見出し語「とっきょ[特許]」Wおよび説明情報「一定の権利…」Dからなる検索結果Rが表示される(ステップA11)。
【0093】
図13は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第3の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図である。
【0094】
図14は、前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第3の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図である。
【0095】
前記第1,第2の辞書の切り替え操作例と同様に、各種のユーザ操作に応じた辞書検索処理に伴い、例えばヒストリーバッファ(アルファベット)12c2の第1バッファに「good」、第2バッファに「get」、第3バッファに「open」が記憶されている状態で、図13(A)に示すように、各辞書コンテンツキー17eの選択入力に応じて任意の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnが起動(「すぐ出る検索モード」“ON”)されると(ステップA4(YES))、当該選択された辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnの初期画面GDが表示部18に表示される(ステップA7)。
【0096】
この新たな切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnの初期画面GDにて表示された4種類の検索フィールドF1〜F4のうち、[スペリング検索フィールド]F4が反転カーソルHにより選択され(ステップA8)、当該[スペリング検索フィールド]F4に過去の検索文字列の履歴の中の任意の検索文字列を引き継いで入力するべく、ヒストリーキー17fが入力されると(ステップA14(YES))、前記選択された[スペリング検索フィールド]F4の入力文字種(アルファベット)に対応したヒストリーバッファ(アルファベット)12c2の第1〜第5バッファに記憶されている過去の辞書検索に伴い記憶された各検索文字列「good」「get」「open」が読み出され、図13(B)に示すように、検索文字列ヒストリーウインドウGWにして一覧表示される(ステップA15)。
【0097】
この検索文字列ヒストリーウインドウGW([A]good/[B]get/[C]open)の表示状態において、例えば過去の辞書検索に伴う検索文字列([B]get)が文字キー「B」17bにより選択されると、当該選択された検索文字列「get」Mが読み出され、図14(C)に示すように、今回切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnにおける選択中の[スペリング検索フィールド]F4に引き継ぎ入力されて表示される(ステップA16)。
【0098】
すると、現在は「すぐ出る検索モード」“ON”に設定されているので、例えば1sec経過の後、前記[スペリング検索フィールド]F4に引き継ぎ入力された検索文字列「get」Mに先頭一致する見出し語が切替先の辞書「国語辞典(大辞苑)」12bnから検索され、図14(D)で示すように、当該検索された見出し語「get」Wおよび説明情報「(1)得ること。…」Dからなる検索結果Rが表示される(ステップA11)。
【0099】
したがって、前記構成の第2実施形態の電子辞書装置10によれば、任意の辞書コンテンツ12bnを選択しその検索フィールドFnに所望の検索文字列Mを入力表示させて確定させると、当該入力確定された検索文字列M…はその都度、同検索文字列M…それぞれの種類に応じたヒストリーバッファ(平仮名)12c1,(アルファベット)12c2,…に書き込まれて記憶される。そして、他の辞書コンテンツ12bnに切り替えてその初期画面に表示されたユーザ所望の検索フィールドFnが選択されると、当該選択された検索フィールドFnの入力文字種に対応した文字種の前記ヒストリーバッファ(平仮名)12c1,(アルファベット)12c2,…に記憶されている検索文字列Mが選択的に読み出され、前記切り替えられた辞書コンテンツ12bnの前記選択された検索フィールドFnに引き継がれて入力表示され、見出し語Wおよび説明情報Dの検索処理が実行される。
【0100】
このため、過去に検索処理した辞書コンテンツ12bn…それぞれにおける検索文字列Mをそのまま生かして、他の辞書コンテンツ12bnの検索文字列Mとして引き継ぎ入力することができ、種類の異なる辞書12bn…での同一の検索文字列Mによる辞書検索処理を容易に実行することができる。
【0101】
なお、前記各実施形態において記載した電子辞書装置10による各処理の手法、すなわち、図2のフローチャートに示す第1実施形態の検索文字列の引き継ぎ検索処理(1)、図5のフローチャートに示す第1実施形態変形例の検索文字列の引き継ぎ検索処理(1′)、図7のフローチャートに示す第2実施形態の検索文字列の引き継ぎ検索処理(2)などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体13に格納して配布することができる。そして、辞書データベース12bを有する電子装置(10)のコンピュータは、この外部記憶媒体13に記憶されたプログラムを記憶装置12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した検索文字列の引き継ぎ検索機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0102】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワークN上を伝送させることができ、このプログラムデータを、ネットワークNに接続された辞書データベース12bを有する電子装置(10)のコンピュータに通信制御部15によって取り込むことで、前述した検索文字列の引き継ぎ検索機能を実現することもできる。
【0103】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の辞書機能を備えた電子装置の実施形態に係る電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)を示すフローチャート。
【図3】前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)に応じた英和辞典と国語辞典(大辞苑)との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図。
【図4】前記電子辞書装置10の第1実施形態の引き継ぎ検索処理(1)に応じた国語辞典(大辞苑)と四字熟語辞典との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図。
【図5】前記電子辞書装置10の第1実施形態の変形例の引き継ぎ検索処理(1′)を示すフローチャート。
【図6】前記電子辞書装置10の第1実施形態の変形例の引き継ぎ検索処理(1′)に応じた四字熟語辞典と漢字辞典(漢字元)との切り替えに伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態を示す図。
【図7】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)を示すフローチャート。
【図8】前記第2実施形態の電子辞書装置10の記憶装置12に予め確保されたヒストリーバッファ12cのデータ内容を示す図。
【図9】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第1の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図。
【図10】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第1の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図。
【図11】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第2の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図。
【図12】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第2の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図。
【図13】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第3の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その1)を示す図。
【図14】前記電子辞書装置10の第2実施形態の引き継ぎ検索処理(2)に応じた第3の辞書の切り替え操作例に伴う検索文字列の引き継ぎ表示状態(その2)を示す図。
【符号の説明】
【0105】
10 …電子辞書装置
11 …CPU
12 …記憶装置
12a…各種処理プログラム
12b…辞書データベース
12bn…辞書コンテンツ
12c…ヒストリーバッファ
13 …外部記憶媒体
14 …記憶媒体読み書き部
15 …通信制御部
16 …RAM
16a…検索文字列一時記憶バッファ
17 …入力部
17a…メニューキー
17b…文字キー
17c…カーソルキー
17d…訳/決定キー
17e…各辞書コンテンツキー
17f…ヒストリーキー
18 …表示部
20 …Webサーバ
N …通信ネットワーク(インターネット)
Fn …検索フィールド
M …検索文字列
R …検索結果
GF …検索フィールド一覧画面
GS …検索方法メニュー画面
H …反転カーソル
GM1…国語系辞書一覧画面
GM2…生活系辞書一覧画面
GH …百科事典初期画面
GD …国語辞典初期画面
GW …検索文字列ヒストリーウインドウ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段と、
ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示する第1の検索フィールド表示手段と、
この第1の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段と、
この検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち前記任意の辞書情報とは別の辞書情報を指定する別辞書指定手段と、
この別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断する入力文字種判断手段と、
前記別辞書指定手段により指定された辞書情報の検索フィールドを表示すると共に、当該表示された検索フィールドのうち、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する第2の検索フィールド表示手段と、
前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示する検索結果表示手段と、
を備えたことを特徴とする辞書機能を備えた電子装置。
【請求項2】
前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドが複数ある場合は、先頭の検索フィールドから順にその検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、
前記第2の検索フィールド表示手段は、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された最初の検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置。
【請求項3】
前記辞書記憶手段は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索メニューを初期画面としそのメニューの項目にそれぞれ対応した検索すべき文字列を入力するための複数の検索フィールドおよび当該各検索フィールドの入力文字種の情報とを有する辞書情報をさらに記憶し、
前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が検索メニューを初期画面として有する場合には、そのメニューの項目にそれぞれ対応した検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、
前記第2の検索フィールド表示手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が検索メニューを初期画面として有する場合には、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドを表示すると共に、当該表示された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の辞書機能を備えた電子装置。
【請求項4】
前記辞書記憶手段は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドおよび当該各検索フィールドの入力文字種の情報とを有する辞書情報をさらに記憶し、
前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドを有する辞書情報である場合には、その各検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により複数の検索フィールドに入力された各検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、
前記第2の検索フィールド表示手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドを有する辞書情報である場合には、前記入力文字種判断手段により当該各検索フィールドの入力文字種が、前記検索文字列入力手段により複数の検索フィールドに入力された各検索文字列の文字種と同じ文字種と判断された場合に、当該各検索フィールドを表示すると共に、この表示された各検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された各検索文字列を同時に引き継いで入力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置。
【請求項5】
複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段と、
ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示する第1の検索フィールド表示手段と、
この第1の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段と、
この検索文字列入力手段により入力された検索文字列をその文字種に対応付けて記憶する検索文字列記憶手段と、
前記検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち任意の辞書情報を指定する辞書指定手段と、
この辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、その検索フィールドを表示する第2の検索フィールド表示手段と、
この第2の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドのうち、ユーザ操作に応じて任意の検索フィールドを指定する検索フィールド指定手段と、
この検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を読み出して入力する検索文字列引き継ぎ入力手段と、
前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示する検索結果表示手段と、
を備えたことを特徴とする辞書機能を備えた電子装置。
【請求項6】
前記検索文字列引き継ぎ入力手段は、前記検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を、ユーザ操作に応じて選択的に読み出して入力する、
ことを特徴とする請求項5に記載の辞書機能を備えた電子装置。
【請求項7】
複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段を備えた電子装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示部に表示させる第1の検索フィールド表示制御手段、
この第1の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段、
この検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示制御手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち前記任意の辞書情報とは別の辞書情報を指定する別辞書指定手段、
この別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断する入力文字種判断手段、
前記別辞書指定手段により指定された辞書情報の検索フィールドを表示部に表示させると共に、当該表示された検索フィールドのうち、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する第2の検索フィールド表示制御手段、
前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示部に表示させる検索結果表示制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能なプログラム。
【請求項8】
複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段を備えた電子装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示部に表示させる第1の検索フィールド表示制御手段、
この第1の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段、
この検索文字列入力手段により入力された検索文字列をその文字種に対応付けてメモリに記憶する検索文字列記憶手段、
前記検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示制御手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち任意の辞書情報を指定する辞書指定手段、
この辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、その検索フィールドを表示部に表示させる第2の検索フィールド表示制御手段、
この第2の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドのうち、ユーザ操作に応じて任意の検索フィールドを指定する検索フィールド指定手段、
この検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を読み出して入力する検索文字列引き継ぎ入力手段、
前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示部に表示させる検索結果表示制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能なプログラム。
【請求項1】
複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段と、
ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示する第1の検索フィールド表示手段と、
この第1の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段と、
この検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち前記任意の辞書情報とは別の辞書情報を指定する別辞書指定手段と、
この別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断する入力文字種判断手段と、
前記別辞書指定手段により指定された辞書情報の検索フィールドを表示すると共に、当該表示された検索フィールドのうち、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する第2の検索フィールド表示手段と、
前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示する検索結果表示手段と、
を備えたことを特徴とする辞書機能を備えた電子装置。
【請求項2】
前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドが複数ある場合は、先頭の検索フィールドから順にその検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、
前記第2の検索フィールド表示手段は、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された最初の検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置。
【請求項3】
前記辞書記憶手段は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索メニューを初期画面としそのメニューの項目にそれぞれ対応した検索すべき文字列を入力するための複数の検索フィールドおよび当該各検索フィールドの入力文字種の情報とを有する辞書情報をさらに記憶し、
前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が検索メニューを初期画面として有する場合には、そのメニューの項目にそれぞれ対応した検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、
前記第2の検索フィールド表示手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が検索メニューを初期画面として有する場合には、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドを表示すると共に、当該表示された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の辞書機能を備えた電子装置。
【請求項4】
前記辞書記憶手段は、複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドおよび当該各検索フィールドの入力文字種の情報とを有する辞書情報をさらに記憶し、
前記入力文字種判断手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドを有する辞書情報である場合には、その各検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により複数の検索フィールドに入力された各検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断し、
前記第2の検索フィールド表示手段は、前記別辞書指定手段により指定された辞書情報が、検索すべき文字列を複数同時に入力可能な複数の検索フィールドを有する辞書情報である場合には、前記入力文字種判断手段により当該各検索フィールドの入力文字種が、前記検索文字列入力手段により複数の検索フィールドに入力された各検索文字列の文字種と同じ文字種と判断された場合に、当該各検索フィールドを表示すると共に、この表示された各検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された各検索文字列を同時に引き継いで入力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置。
【請求項5】
複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段と、
ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示する第1の検索フィールド表示手段と、
この第1の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段と、
この検索文字列入力手段により入力された検索文字列をその文字種に対応付けて記憶する検索文字列記憶手段と、
前記検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち任意の辞書情報を指定する辞書指定手段と、
この辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、その検索フィールドを表示する第2の検索フィールド表示手段と、
この第2の検索フィールド表示手段により表示された検索フィールドのうち、ユーザ操作に応じて任意の検索フィールドを指定する検索フィールド指定手段と、
この検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を読み出して入力する検索文字列引き継ぎ入力手段と、
前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示する検索結果表示手段と、
を備えたことを特徴とする辞書機能を備えた電子装置。
【請求項6】
前記検索文字列引き継ぎ入力手段は、前記検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を、ユーザ操作に応じて選択的に読み出して入力する、
ことを特徴とする請求項5に記載の辞書機能を備えた電子装置。
【請求項7】
複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段を備えた電子装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示部に表示させる第1の検索フィールド表示制御手段、
この第1の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段、
この検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示制御手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち前記任意の辞書情報とは別の辞書情報を指定する別辞書指定手段、
この別辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、当該検索フィールドの入力文字種が、前記文字列入力手段により入力された検索文字列の文字種と同じ文字種か否かを判断する入力文字種判断手段、
前記別辞書指定手段により指定された辞書情報の検索フィールドを表示部に表示させると共に、当該表示された検索フィールドのうち、前記入力文字種判断手段により同じ文字種と判断された検索フィールドに、前記検索文字列入力手段により入力された検索文字列を引き継いで入力する第2の検索フィールド表示制御手段、
前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示部に表示させる検索結果表示制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能なプログラム。
【請求項8】
複数の見出し語と、各見出し語のそれぞれに対応付けられた当該見出し語の説明情報と、検索すべき文字列を入力するための1以上の検索フィールドおよび当該検索フィールドの入力文字種の情報とを有する複数の辞書情報を記憶する辞書記憶手段を備えた電子装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の辞書情報の検索フィールドの情報を呼び出しその検索フィールドを表示部に表示させる第1の検索フィールド表示制御手段、
この第1の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドに、ユーザ操作に応じて、当該検索フィールドの入力文字種に対応する文字種の検索文字列を入力する検索文字列入力手段、
この検索文字列入力手段により入力された検索文字列をその文字種に対応付けてメモリに記憶する検索文字列記憶手段、
前記検索文字列入力手段により前記第1の検索フィールド表示制御手段にて表示された検索フィールドに検索文字列が入力された後に、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された複数の辞書情報のうち任意の辞書情報を指定する辞書指定手段、
この辞書指定手段により指定された辞書情報が有する検索フィールドの情報に基づき、その検索フィールドを表示部に表示させる第2の検索フィールド表示制御手段、
この第2の検索フィールド表示制御手段により表示された検索フィールドのうち、ユーザ操作に応じて任意の検索フィールドを指定する検索フィールド指定手段、
この検索フィールド指定手段により指定された検索フィールドに対し、当該検索フィールドの入力文字種に対応付けられて前記検索文字列記憶手段により記憶された検索文字列を読み出して入力する検索文字列引き継ぎ入力手段、
前記検索フィールドに入力された検索文字列を含む見出し語又は説明情報を、当該検索フィールドの情報を有する辞書情報から検索して表示部に表示させる検索結果表示制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能なプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−15311(P2010−15311A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173704(P2008−173704)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
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