説明

農業用ハウス

【課題】一端縁を壁面等に固定した覆いシートを広げて開口窓を覆う際、覆いシートの内面と開口窓の近傍壁面との間に隙間が発生することのない農業用ハウスを提供する。
【解決手段】シート3により形成された壁面の所定箇所に設けられた開口窓6を有するビニールハウス1は、開口窓6を開閉可能とする覆いシート9と、覆いシート9により開口窓6を覆う際に覆いシート6の内面と壁面との間における隙間の発生を防止する隙間発生防止具10とを有し、覆いシート9の一端縁9aが、開口窓6を画成する上の枠部分5dに固定され、隙間発生防止具10が、開口窓6の枠部分に沿って延びていて硬質の樹脂材料から形成された帯状の基部11と、基部11からその長手方向に直交する方向へ延びていて軟質の樹脂材料から形成されたブレード12とから構成され、基部11が、開口窓6を画成している枠部分5bに取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビニールハウスなどの農業用ハウスに関する。
【背景技術】
【0002】
野菜、果物などの農作物の育成においては、気候の変化に左右されずに収穫物をできるだけ安定的に供給することが必要であり、そのために、農業用ハウスが利用されていることは既によく知られている。農業用ハウスの代表例はビニールハウスであり、多くの農家で使用されている。一般的に、ビニールハウスは、多数のフレーム材を組み合わせて小屋状のフレーム構造体を作り、そのフレーム構造体を樹脂製シートで覆うことにより構成されている。かかるビニールハウス内で野菜、果物等を風雨から守りながら育成する際、樹脂製シートによって形成された壁面の所定の個所に窓を設け、ハウス内の温度、湿度の調節等をしている。このような窓は極めて簡単な構造であり、窓を開け閉めする扉等は設置されていない。そのため、夜間にはビニールハウス内への冷気の侵入を防ぐ意味から覆いシートによって閉鎖できるように工夫されたものも知られている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1に開示されているビニールハウスは、常時開放状態にある窓を覆いシートにより適宜閉鎖できるようになっていて、その覆いシートを閉めたときに覆いシートがばたつくのを防止するため、覆いシートの外側にジグザグ状にワイヤーを張架させている。
【特許文献1】特開2003−143973号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されているビニールハウスでは、ワイヤーによって覆いシートのばたつきは緩和されるものの、覆いシートの内面と窓の近傍壁面との間に隙間が発生するのを防止することはできず、開口窓を覆いシートで覆っていてもなおこの隙間から野菜等の育成に好ましくない冷気が侵入してしまうという問題があった。また、日中でも、窓を利用してビニールハウス内の換気をしながら害虫などの侵入を防ぐため、窓をネットで覆うことも行われている。そのような場合、ネットの内面と窓の近傍との間に隙間が発生すれば、そこから害虫が容易に侵入することになる。
【0005】
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するため、一端縁を壁面等に固定した覆いシート又は覆いネットを広げて開口窓を覆う際、覆いシートや覆いネットの内面と開口窓の近傍壁面との間に隙間が発生することのない農業用ハウスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、多数のフレーム材を組み合わせて作られたフレーム構造体と、該フレーム構造体を覆う樹脂製のシートと、前記シートにより形成された壁面の所定箇所に設けられた開口窓とを有する農業用ハウスであり、その特徴とするところは、前記農業用ハウスが、前記開口窓を開閉可能とする覆いシート又は覆いネットと、前記覆いシート又は覆いネットにより前記開口窓を覆う際に前記覆いシート又は覆いネットの内面と前記壁面との間における隙間の発生を防止する隙間発生防止具とを有し、前記覆いシート又は覆いネットの一端縁が、前記開口窓を画成する少なくとも上下の枠部分のいずれか一方もしくは前記枠部分の近傍における前記壁面に固定され、前記隙間発生防止具が、前記開口窓の前記枠部分に沿って延びていて硬質の樹脂材料から形成された帯状の基部と、前記基部からその長手方向に直交する方向に延びていて軟質の樹脂材料から形成されたブレードとから構成され、前記基部が、前記開口窓を画成している他方の前記枠部分もしくはその近傍に取り付けられ、前記農業用ハウスの前記開口窓が、前記覆いシート又は覆いネットを前記一端縁から広げて覆われる際、前記覆いシート又は覆いネットの前記内面と前記隙間発生防止具の前記ブレードとが接触して前記内面と前記壁面との間における隙間の発生を防ぎ、前記覆いシート又は前記覆いネットが、前記一端縁と前記隙間発生防止具とによって前記開口窓を覆うことにある。
【0007】
本発明の農業用ハウスに係る一実施形態としては、前記フレーム材が、長手方向に沿って溝を形成した複数の桟部材を含み、一つの前記桟部材が、前記開口窓における他方の枠部分として前記フレーム構造体に組み付けられ、前記隙間発生防止具の前記基部が、他方の前記枠部分とされている前記桟部材の前記溝に着脱可能に嵌め込まれている。さらに、本発明の農業用ハウスに係る他の実施形態としては、前記基部と前記ブレードとがモールド一体成型されている。さらに、本発明の農業用ハウスに係る他の実施形態としては、前記ブレードが先端に向かって厚さが次第に減少している。
【発明の効果】
【0008】
本発明の農業用ハウスによれば、例えば、開口窓を画成する上枠部分の上方における壁面に一端縁が固定された覆いシート又は覆いネットを広げて開口窓を覆うとき、開口窓を上方から下方へ横切った覆いシート又は覆いネットは、その内面が下枠部材に取り付けられた隙間発生防止具のブレードに、該ブレードの長手方向に沿って連続して接触することとなるので、覆いシート又は覆いネットの内面と壁面との間における隙間の発生が防止され、農業用ハウス外部の冷気や害虫の入り込みを防止することができる。
【0009】
また、本発明の農業用ハウスによれば、溝を形成した桟部材を開口窓の枠部分として用いることにより、隙間発生防止具の基部を桟部材の溝に簡単に嵌め込んだり外したりすることができる。このような溝付きの桟部材は、フレーム構造体を覆うシートを固定する手段として既に利用されているので、これを隙間発生防止具の取り付けに利用すれば覆いシートを取り付けるための特別な部材も不要である。
【0010】
また、本発明の農業用ハウスによれば、前記基部と前記ブレードとがモールド一体成型されているので、製造コストが低く、簡単な構造の隙間発生防止具を提供することができる。
【0011】
また、本発明の農業用ハウスによれば、前記ブレードが先端に向かって厚さが次第に減少しているので、ブレードの先端側における柔軟性が増して覆いシート又は覆いネットとブレードとの接触がより一層図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の農業用ハウスを添付の図に示された好適な実施形態についてさらに説明する。図1には、本発明の農業用ハウスの典型例として、ビニールハウス1が示され、図2には、図1のビニールハウス1の一部分が拡大して示されている。ビニールハウス1は、多数のフレーム材を組み合わせて作られたフレーム構造体2と、このフレーム構造体2を外側から覆う透明又は半透明の樹脂製シート3とから構成されている。フレーム構造体2は、一方向に所定の間隔をあけて設置された7本のアーチ状フレーム材4と、これらアーチ状フレーム材4を連結するため一方向に延びる4本の桟フレーム材5a,5b,5c,5dによって形成されている。
【0013】
アーチ状フレーム材4はアルミニウム製の角型パイプ材、桟フレーム材5a〜5dは、長さ方向に溝が形成されたアルミニウム製の成型材とされている。桟フレーム材5a〜5dは、溝を外側に向けて設置されている。アーチ状フレーム材4と桟フレーム材5a〜5dとの交差する個所は、ボルトおよびナット、リベット、溶接又は針金など周知のクランプ手段によって連結されている。桟フレーム材5b,5cによって画成された箇所は、ビニールハウス1内の換気を行うための開口窓6である。すなわち、桟フレーム材5bは、樹脂製シート3により形成されるビニールハウス1の壁面に開口窓6を画成する下枠部分であり、桟フレーム材5cは、開口窓6を画成する上枠部分となっている。
【0014】
ビニールハウス1のフレーム構造体2を覆って壁面を形成する樹脂製シート3は、桟フレーム材5dの溝7dおよび桟フレーム材5cの溝7cの内面に沿うようにその一部が押し込められ、後述する押さえ部材8により固定されている。ところで、桟フレーム材5cの溝7cおよび桟フレーム材5dの溝7dに押し込められた樹脂製シート3の一部を固定する押さえ部材8は、図4に示されるような平面視略波形形状を呈する鋼製の棒材である。押さえ部材8は、図4において矢印A方向(長さ方向)へ引張すると、波形部分8aの各屈曲部分が変形して幅Hの寸法が変化し、引張力を解除すると元の状態に復帰する。このように押さえ部材8を変形させて幅寸法を狭めた状態で、例えば桟フレーム材5cの溝7cに押し込むと、押さえ部材8は溝7c内で復元し各波形部分8aが溝7cの対向する内側面に圧接する。このような押さえ部材8を桟フレーム材5c,5dの溝7c,7dに強制的に押し込むことにより、押さえ部材8は該溝7c,7d内に保持され、これにより溝7c,7dに一部を押し込んだ樹脂製シート3のフレーム構造体2への固定が図られる。
【0015】
開口窓6の上枠部分としての桟フレーム材5dの溝7dには、開口窓6を開閉する覆いシート9の上側の一端縁9aが、先に押し込められた樹脂製シート3の上から重ねられて押し込められる。その後押さえ部材8が桟フレーム材5dの溝7d内に入れられ、これにより覆いシート9の一端縁9aが樹脂製シート3と共に桟フレーム材5dに固定される。開口窓6の下枠部分としての桟フレーム材5bの溝7bには、開口窓6より下側の壁面を形成する樹脂製シート3の一端縁が押し込められて押さえ部材8により固定され、他方この樹脂製シート3の他端縁は地面に沿って延びる桟フレーム材5aの溝内に同様にして固定されている。この樹脂製シート3の一端縁を桟フレーム材5bの溝7bに固定する際、押さえ部材8を溝7bに入れる前に、図2に示されるように樹脂製シート3の上に重ねて、隙間発生防止具10が着脱可能に取り付けられる。
【0016】
この隙間発生防止具10は、図3及び図5にも示されるように開口窓6の下枠部分としての桟フレーム材5bに沿って延びる帯状の基部11と、基部11からその長手方向に直交する方向に延び、かつ、先端に向かって厚さが次第に減少するブレード12とから構成されている。帯状の基部11は、その長手方向に沿う2つの側縁部11a,11bを備え、そのうちの一方の側縁部11a近傍がほぼ180度曲げられて形成されている。その結果、基部11は、その一側縁部11aの折り曲げにより一表面側11cの側部に溝11eを有することとなる。ブレード12は、基部11における折り曲げられた部分の側縁11aから基部11の一表面11cにほぼ直交する方向に、かつ該一表面11cから離れる方向に延びている。このような隙間発生防止具10が桟フレーム材5bの溝7bに入れられて固定される際にはこの隙間発生防止具10における押さえ部材8を基部11の一表面11cに沿って入れ、押さえ部材8における片側の波形部分8aを基部11の溝11e内に嵌め込む。
【0017】
これにより押さえ部材8の復元力によって基部11における一側縁部11aの折り曲げ部が桟フレーム材5bの溝7bにおける一方の内側面に圧接される。このようにして基部11は、桟フレーム材5bの溝7bにしっかりと嵌まる断面形状を有し、溝7bに着脱可能に嵌め込まれている。基部11は、硬質の樹脂材料の一つであるポリプロピレンから作られ、さらにブレード12は軟質樹脂材料の一つであるポリ塩化ビニルから作られている。基部11とブレード12とは、モールド一体成型されており、ブレード12の先端縁12aは丸みをもたせるように成形されている。ブレード12の表面と先端縁12aは覆いシート9と常時接触するため、夏期などの高温下においてポリ塩化ビニルに含有される可塑剤が滲出しないように、その可塑剤の含有量が調整されている。
【0018】
覆いシート9は、ビニールハウス1の全長にわたる長さの芯材13に巻き取られている。芯材13の両端部は、ビニールハウス1の傍に立てられる少なくとも2本の柱(図示を省略する)の適宜の高さの位置に、物干し竿のように架け渡されて支持されるようになっている。そして、芯材13から覆いシート9を引き出す長さを変えるとともに芯材13の架け渡し高さを変えることで、開口窓6の開き程度が調節される。
【0019】
前述の実施形態に係るビニールハウス1では、覆いシート9の一端縁9aが開口窓6を画成している一方の枠部分(上枠部分)としての桟フレーム材5dに取り付けられ、隙間発生防止具10が他方の枠部分(下枠部分)としての桟フレーム材5bに取り付けられ、隙間発生防止具10には、覆いシート9の内面と接触するブレード12が設けられているので、覆いシート9により開口窓6を覆う際、覆いシート9の内面とブレード12とが覆いシート9の全幅にわたって接触することとなり、覆いシート9とともに覆いシート9の一端縁9aと隙間発生防止具10とで開口窓6を完全に覆うことができる。
【0020】
また、本実施形態に係るビニールハウス1では、桟フレーム材5b,5c,5dは、長手方向に沿って溝7b,7c,7dが形成された桟部材となっている。そして、一つの桟フレーム材5bが、開口窓6における他方の枠部分としてフレーム構造体2に組み付けられ、隙間発生防止具10の基部11が、桟フレーム材5bの溝7bに着脱可能に嵌め込まれているので、ビニールハウス1のフレーム構造体2の一部を構成する桟フレーム材5dが、開口窓6を覆う覆いシート9を取り付ける部材を兼ねることとなり、覆いシート9を取り付けるための特別な部材が不要で、隙間発生防止具10の取り付け取り外しも比較的容易に行うことができる。
【0021】
また、本実施形態に係るビニールハウス1によれば、隙間発生防止具10の基部11はポリプロピレン(硬質樹脂材料)からなり、ブレード12はポリ塩化ビニル(軟質樹脂材料)からなり、基部11とブレード12とがモールド一体成型されているので、製造コストを低く抑えることができ、隙間発生防止具10のブレード12がその柔軟性により覆いシート9に常時接触、密着して隙間の発生を確実に防止することができる。なお、本実施形態は、開口窓6を開閉する覆いシート9の一端縁9aを開口窓6の上方(桟フレーム材5d)に固定したが、その一端縁9aを開口窓6の下方に位置する桟フレーム材5aに固定し、隙間発生防止具10を桟フレーム材5cに取り付け、覆いシート9を巻き取っている芯材13を開口窓6の下方から上方に向けて上げてゆくにつれて開口窓6を閉じるようにしてもよい。さらに、本実施形態では、開口窓を覆うものとして覆いシート9を採用しているが、網状の覆い(防虫)ネットとしてもよい。覆いネットとした場合には、覆いネット面からは害虫等がもともと侵入しにくいのみならず、覆いネットの内面と開口窓6との間にも隙間が発生しにくく、害虫の侵入を一層防ぐことができる。さらに、隙間発生防止具10のブレード12には、覆いシート9、覆いネットに一層接触し続けるように、例えばポリエチレンや加硫ゴムなどの弾性に富んだ軟質材料を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係るビニールハウスの全体的な斜視図。
【図2】図1に示されるビニールハウスの一部分を拡大して示す部分的な斜視図。
【図3】図1に示されるビニールハウスの要部を示す斜視図。
【図4】ビニールハウスのフレーム構造体にシートや隙間発生防止具を固定する押さえ部材を示す平面図。
【図5】本発明の一実施形態に用いる隙間発生防止具の断面図。
【符号の説明】
【0023】
1 ビニールハウス
2 フレーム構造体
3 樹脂製シート
4 アーチ状フレーム材
5a,5d 桟フレーム材
5b 桟フレーム材(下枠部分)
5c 桟フレーム材(上枠部分)
6 開口窓
7a,7b,7c,7d 溝
8 押さえ部材
9 覆いシート
9a 一端縁
10 隙間発生防止具
11 基部
11a,11b 側縁部
11c,11d 表面
11e 溝
12 ブレード
12a 先端縁
13 芯材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数のフレーム材を組み合わせて作られたフレーム構造体と、該フレーム構造体を覆う樹脂製のシートと、前記シートにより形成された壁面の所定箇所に設けられた開口窓とを有する農業用ハウスにおいて、
前記農業用ハウスが、前記開口窓を開閉可能とする覆いシート又は覆いネットと、前記覆いシート又は覆いネットにより前記開口窓を覆う際に前記覆いシート又は覆いネットの内面と前記壁面との間における隙間の発生を防止する隙間発生防止具とを有し、
前記覆いシート又は覆いネットの一端縁が、前記開口窓を画成する少なくとも上下の枠部分のいずれか一方もしくは前記枠部分の近傍における前記壁面に固定され、
前記隙間発生防止具が、前記開口窓の前記枠部分に沿って延びていて硬質の樹脂材料から形成された帯状の基部と、前記基部からその長手方向に直交する方向へ延びていて軟質の樹脂材料から形成されたブレードとから構成され、
前記基部が、前記開口窓を画成している他方の前記枠部分もしくはその近傍に取り付けられ、
前記農業用ハウスの前記開口窓が、前記覆いシート又は覆いネットを前記一端縁から広げて覆われる際、前記覆いシート又は覆いネットの前記内面と前記隙間発生防止具の前記ブレードとが接触して前記内面と前記壁面との間における隙間の発生を防ぎ、前記覆いシート又は前記覆いネットが、前記一端縁と前記隙間発生防止具とによって前記開口窓を覆うことを特徴とする農業用ハウス。
【請求項2】
前記フレーム材が、長手方向に沿って溝を形成した複数の桟部材を含み、一つの前記桟部材が、前記開口窓における他方の前記枠部分として前記フレーム構造体に組み付けられ、前記隙間発生防止具の前記基部が、他方の前記枠部分とされている前記桟部材の前記溝に着脱可能に嵌め込まれている請求項1に記載の農業用ハウス。
【請求項3】
前記基部と前記ブレードとがモールド一体成型されている請求項1又は2に記載の農業用ハウス。
【請求項4】
前記ブレードが先端に向かって厚さが次第に減少する請求項1〜3のいずれかに記載の農業用ハウス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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