説明

農業用マルチフィルム

【課題】長手方向に裂けない農業用マルチフィルムを提供すること。
【解決手段】長手方向に沿って所定幅の苗定植列状領域を有する長尺状のマルチフィルム1において、該苗定植列状領域10の一部又は全部にミシン目11を有し、且つ該ミシン目11は幅方向に向って延びており、且つ該フィルム1の長手方向に不連続に複数本並設されていることを特徴とする農業用マルチフィルム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業用マルチフィルムに関し、詳しくは長手方向に裂けず、苗近くのミシン目から開口できる農業用マルチフィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、イチゴのハウス内マルチ栽培の現状を見ると、8−9月に低温処理して花芽分化させた苗を露地状態の畦に定植し、11月頃の気温が下がる時期に苗が充分活着してからマルチフィルムを苗の上より被せ、苗真上部のフィルム部分を破り、苗をフィルム外へ引き出していた。
【0003】
しかし、フィルムを切り開く作業が煩雑であり、その作業時間もかかり苗に葉焼けを生じるという問題があり、さらに開口には刃物を使うため下の苗を傷め易い問題がある。
【0004】
このため特許文献1、2に記載のように、収穫後にフィルムを除去する際に便利なように苗列に合わせるようにフィルム長手方向に直線状のミシン目を加工したフィルムが提案されている。
【0005】
しかし、苗をフィルム外に引き出す際に、ミシン目部分を引き裂くように開口するため、フィルムがミシン目に沿って長手方向に裂け易いという問題がある。
【特許文献1】実用新案登録第3058434号公報
【特許文献2】実開平2−14944号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、長手方向に裂けない農業用マルチフィルムを提供することを課題とする。
【0007】
また本発明の他の課題は、苗近くのミシン目から刃物を用いずに開口しても下の苗を傷めることがない農業用マルチフィルムを提供することにある。
【0008】
更に、本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
【0010】
(請求項1)
長手方向に沿って所定幅の苗定植列状領域を有する長尺状のマルチフィルムにおいて、
該苗定植列状領域の一部又は全部にミシン目を有し、且つ該ミシン目は幅方向に向って延びており、且つ該フィルムの長手方向に不連続に複数本並設されていることを特徴とする農業用マルチフィルム。
【0011】
(請求項2)
ミシン目の形状は、直線状、傾斜線、弧状、馬蹄状又は鳴門巻き状であることを特徴とする請求項1記載の農業用マルチフィルム。
【0012】
(請求項3)
複数のミシン目の各々の端部が、長手方向に沿って直線状に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の農業用マルチフィルム。
【0013】
(請求項4)
長手方向に沿って所定幅の苗定植列状領域を有する長尺状のマルチフィルムにおいて、
該苗定植列状領域の一部又は全部にミシン目を有し、ミシン目は蛇行あるいは屈曲する連続ミシン目であることを特徴とする農業用マルチフィルム。
【0014】
(請求項5)
苗定植列状領域の樹脂素材をそれ以外の領域の樹脂素材に比べ、長手方向に裂け易い素材とすることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の農業用マルチフィルム。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、長手方向に裂けることなく、且つ苗近くのミシン目から刃物を用いずに開口しても下の苗を傷めることがない農業用マルチフィルムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の最良の実施形態について図面を用いて説明する。
【0017】
本発明の農業用マルチフィルムは、各種栽培作物に適用可能であるが、以下の説明では、その代表例としてイチゴ栽培について説明する。
【0018】
イチゴ栽培は、ハウス内においてマルチ栽培を行っている例が多く、栽培法としては、例えば図1に示すように3つのタイプが実施されている。図1において、Mはハウスフィルムであり、Aは高畦のマルチ栽培例であり、Bは1条植のマルチ栽培例であり、Cは2条植のマルチ栽培例であり、また1は農業用マルチフィルムであり、2は定植された苗、3は畦である。
【0019】
いずれの例でも、両側のフィルムは土で押さえず垂らしたままであり、隣のフィルム同士を重ねあわせたりすることもできる。
【0020】
以下に、本発明の農業用マルチフィルムの好ましい態様を図2に基づいて説明する。
【0021】
図2に示す例は、ハウス内でイチゴ栽培を高畦で行い、更に畦頂部に苗を1条(1列)に所定間隔で定植する場合の例である。
【0022】
図2(A)は本発明の農業用マルチフィルム例の使用状態を示す概略断面図であり、同図(B)は図2(A)で使用している農業用マルチフィルム例の要部平面図である。
【0023】
同図(A)は、高畦3に農業用マルチフィルム1を被覆した状態で両側は土を被せることなく垂らしたままの状態にあり、2は定植されたイチゴ苗である。
【0024】
同図(B)は、農業用マルチフィルム1を示しており、長手方向Yに長尺状に形成されたフィルムであり、該フィルム1は幅方向Xにおいて、ミシン目11が形成された部位である苗定植列状領域10を有している。
【0025】
ここで、苗定植列状領域10というのは、苗を定植する可能性のある領域であり、苗定植列状領域10の幅は、畦の形状に対応して決められ、通常は、20〜40cmであるが、必ずしも限定されない。
【0026】
本発明におけるミシン目というのは、1個1個のミシン目が複数連続しているものをいい、連続しているという意味は、各ミシン目の間隔が30mm以下の場合を意味する。
【0027】
図示のミシン目11は、幅方向Xに沿って直線状に形成されている。ミシン目11は、フィルム1の長手方向Yに複数形成されており、不連続に並設されている。ここで「不連続」というのは並設されたミシン目によって長手方向Yに裂けるような、特にフィルム開口作業時に裂けるような連続性がないという意味である。
【0028】
苗定植列状領域10に形成するミシン目11の幅方向Xの長さは、50〜300mmの範囲が好ましい。
【0029】
50mm未満では、小さく開口作業が手間取り、また苗列状位置とミシン目11とを重ね合わせるのが難しく、開口位置が苗の上からずれてしまう。また300mmを越えると、開口面積が大きく、マルチ効果が低下し、雑草も発生しやすくなる。
【0030】
長手方向Yにおけるミシン目11とそれに隣接するミシン目11は互いに平行に形成されることが好ましく、そのミシン目11とこれに隣接するミシン目の間隔Pは5mm〜100mmの範囲が好ましく、より好ましくは10〜50mmの範囲である。5mmより間隔が狭いと長手方向Yに裂ける可能性があるので好ましくなく、100mmを超えると後述するノッチ効果が働かず好ましくない。
【0031】
例えばイチゴのマルチ栽培をする際に、本発明のマルチフィルム1を使用する例を説明すると、8〜9月に低温処理して花芽分化させたイチゴ苗を露地状態の畦に定植し、11月頃に気温が下がった時に苗が充分活着してからマルチフィルムを苗の上より被せる。
【0032】
そして次に、図3に示すように、苗真上部のミシン目11を幅方向Xに開口して、苗2をフィルム外へ引き出す。苗間隔は通常25cmから30cmの範囲であり、前述のようにミシン目の間隔は5〜100mmの範囲であり、幅方向Xの長さは、5〜200mmの範囲であるため、苗の位置近傍のミシン目11を容易に探しだすことができ、刃物を用いずに開口できる。
【0033】
また本発明では、図5に示すように、複数のミシン目11、11、11・・・・・・の一方の端部110、110、110・・・・・・が、長手方向Yに沿って直線状に配置されることが好ましい。同様に、複数のミシン目11、11、11・・・・・・の他方の端部111、111、111・・・・・・が、長手方向Yに沿って直線状に配置されることが好ましい。
【0034】
このように配置すると、図4に示すように、栽培後にフィルムを長手方向Yに切り裂いて除去する際に、当該端部110がノッチ効果を発揮し、長手方向Yに引き裂き易い。即ち、図5において、一番左側の端部110、111がそれぞれノッチ効果を発揮し、Y方向に引き裂くことができ、さらにその隣の端部110、111が次にノッチ効果を発揮し、順にY方向に引き裂くことができる。
【0035】
ここでノッチ効果というのは、隣接する端部110と110を結ぶ線に定規を当てて押さえたのと同様に、刃物なしにその線で切り易くなることである。
【0036】
ミシン目11を形成する方法は、特に限定されないが、レーザー加工が好ましい。
【0037】
(他の態様)
次に、本発明の他の好ましい態様としては、ミシン目11の形状を変形する態様である。即ち、ミシン目11の形状は、図1に示すような直線状以外に、図6に示すような傾斜線にすることも好ましい。傾斜線にすると、図5で説明したノッチ効果をより効果的に生じさせることができて好ましい。
【0038】
またミシン目11の形状は、図7に示すような弧状に形成されると直線に比べ裂けにくく、不必要な部分まで破れないので好ましい。また図8に示すように馬蹄状(一部切り欠きを有する円形又は楕円形などを含む)に形成されると弧状に比べ大きい苗を植えられるので好ましい。更に図9に示すように鳴門巻き状に形成すると、作物の成長に応じて広げることが出来て好ましい。
【0039】
次に、本発明の他の好ましい態様としては、図10に示すように苗の列状を2列にすることが挙げられる。この場合、苗定植列状領域10は二つ形成される。なお、列数は2列以上であってもよい。
【0040】
次に、本発明の他の好ましい態様としては、蛇行あるいは屈曲する連続ミシン目を苗定植列状領域10に形成する態様が挙げられる。図11にはノコ刃状ミシン目が示されており、図12には波型のミシン目が示されている。
【0041】
図11のノコ刃の幅L及び図12の波型の幅Lはいずれも、2〜200mmの範囲が好ましい。2mm未満では、タテ裂けしやすい欠点があり、200mmを越えると、開口面積が大きく、マルチ効果が低下し、雑草も発生しやすくなる。
【0042】
なお、連続ミシン目というのは、各目の間隔が2mm以下で連なっていることを意味し、例えばノコ刃の頂角部において3mm以上離れると連続性は失われると考えている。
【0043】
蛇行あるいは屈曲する連続ミシン目を形成した効果は、レーザーによりミシン目を形成した場合に現れる。即ち、図13に示すように、フィルム1にミシン目穴15を形成すると、その穴の両端に凸部16が形成される。従って、このフィルムに従来のような長手方向に平行な直線状にミシン目を形成すると、そのミシン目付フィルムを巻き取ろうとしたときに、凸部16が巻きコブになって、輸送中にフィルムが破けるなどの問題を引き起こす。このため本発明のように蛇行あるいは屈曲する連続ミシン目にすると、凸部16が重なることはなく、巻きコブが発生することもない。
【0044】
さらに、このような巻きコブの問題は、インフレ成形において2枚重ねの状態でミシン目を形成する場合にも顕著に現れるので、インフレ成形において2枚重ねの状態でミシン目を形成する場合に蛇行あるいは屈曲する連続ミシン目を形成することは巻きコブの発生を防止できて好ましい。
【0045】
次に、本発明の他の好ましい態様としては、図2に示す苗定植列状領域10の樹脂素材をそれ以外の領域(以下、他領域という)の樹脂素材に比べ、長手方向Yに裂け易い素材とすることである。
【0046】
好ましい組み合わせとしては、以下の態様が挙げられる(主素材について言及)。
【0047】
(1)他領域にメタロセン触媒型直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE:直鎖の炭素数が2〜6の範囲)を用い、苗定植列状領域10にユニポール触媒型直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE:直鎖の炭素数が2〜4の範囲)を用いる態様。
【0048】
(2)他領域にユニポール触媒型直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE:直鎖の炭素数が2〜4の範囲)を用い、苗定植列状領域10にユニポール触媒型直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE:直鎖の炭素数が2〜4の範囲)に低密度ポリエチレン(LDPE)を20〜30%配合した素材を用いる態様。
【0049】
(3)他領域にユニポール触媒型直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE:比重0.920)を用い、苗定植列状領域10にユニポール触媒型直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE:比重0.928)を用いる態様。
【0050】
(4)他領域に直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)を用い、苗定植列状領域10に低密度ポリエチレン(LDPE)を用いる態様。
【0051】
上記以外にも、苗定植列状領域10におけるLL(リニアローデン)部分を弱くするあらゆる方法を採用することができる。例えば苗定植列状領域10について、LDPEやHDPEをかなり多目にブレンドする方法、比重の高いグレードを選定する方法、コモノマーの選定(強度的にはコモノマーはC4<C6<C8の順に強い)、重合法による強度差を利用する方法などが挙げられる。
【0052】
またフィルムには各種着色剤(黒、緑、白などの着色顔料)や各種安定剤などを添加してもよい。
【0053】
更に単層は勿論、多層フィルム(白層と黒層からなる2層フィルムなど)やフィルム幅方向に色違いがある配色フィルム(例えば幅方向に緑、黒、緑)でも構わない。
【0054】
なお、本発明はイチゴ促成栽培を代表例として説明した。即ち、はじめに苗を定植し、その後、苗が活着してからマルチフィルムを苗上に被せ、フィルムに加工したミシン目を破り、苗をフィルム上に引き出すようにした。しかし、本発明のマルチフィルムは、これとは逆に、ミシン目付きマルチフィルムを先に展張し、その後、ミシン目よりフィルムに開口を形成し、その開口に苗や種子を定植・播種する一般作物栽培にも当然使用可能である。
【実施例】
【0055】
以下、実施例により本発明の効果を例証する。
【0056】
<ハウス仕様>
ハウスの大きさ:間口4.5m、棟高2.5m、長さ20m
棟数:2棟(A棟:実施例用、B棟:比較例用)
ハウスフィルム:みかど化工社製「農POフィルム」
商品名「スーパーソーラー」
(「農POフィルム」、「スーパーソーラー」はいずれも登録商標)
【0057】
<畦仕様>
幅: 60cm
高さ:10cm
長さ:18m
列数:4列/1ハウス当り
【0058】
<栽培>
栽培条件:肥料、薬散、潅水、加温等は通常のイチゴ栽培条件に従った。
イチゴ品種:とちおとめ
定植:2条植、株間20cm
本数:1畦当り180株(720株/1ハウス)
【0059】
<マルチフィルム>
実施例マルチフィルム
ベースフィルム:みかど化工社製黒フィルム 92cm幅
(商品名:KOマルチ)
ミシン目:フィルム中央部
(ミシン目間隔25mm、X方向幅:100mm)
ミシン目形成方法:
COガスレーザー装置を用い、出力30Wで行なった。
比較マルチフィルム
実施例マルチフィルムのベースフィルム(原反)のまま使用。
【0060】
(栽培試験方法)
みかど化工(株)の試験圃場(千葉県市原市)に、図1に示すハウス2棟を用意し、その各々のハウス内に畦3列を作った。
【0061】
各畦に、イチゴ苗を、9月5日に定植し、その後、9月15日にハウスA棟の4列畦には、実施例マルチフィルムを、ハウスB棟の3列畦には比較マルチフィルムを被覆し、それぞれ苗茎葉をマルチ上に引き出した。
【0062】
その後、通常の栽培管理を行い、翌年5月3日にマルチフィルムを除去し、栽培を終了した。
【0063】
(試験結果)
(1)茎葉引出し作業
実施例マルチフィルムは、刃物を使わずに、開口でき、大変スムーズに作業できた。時間的には比較マルチフィルムに比べ、約70%の時間短縮が達成できた。
(2)茎葉の傷み具合
実施例マルチフィルムは刃物を使わないので、ほとんど傷みはなかった。一方、比較マルチフィルムは刃物を使うので、約60%以上の苗の葉に切り傷が生じてしまった。
(3)フィルム除去作業
実施例マルチフィルムでは株をそのままにした状態で、フィルムを畦端より引き上げると、ミシン目より長手方向に破れ、大変簡単であった。一方、比較マルチフィルムは株を除去せねばならず実施例マルチフィルムに比べ大変手間を要した。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】ハウス内におけるイチゴマルチ栽培例を示す側面図
【図2】(A)は本発明の農業用マルチフィルム例の使用状態を示す概略断面図であり、(B)は(A)で使用している農業用マルチフィルム例の要部平面図
【図3】イチゴのマルチ栽培例を示す斜視図
【図4】イチゴのマルチ栽培例を示す斜視図
【図5】ノッチ効果を説明する図
【図6】本発明のマルチフィルムの他の態様を示す図
【図7】本発明のマルチフィルムの他の態様を示す図
【図8】本発明のマルチフィルムの他の態様を示す図
【図9】本発明のマルチフィルムの他の態様を示す図
【図10】(A)は本発明の農業用マルチフィルム例の使用状態を示す概略断面図であり、(B)は(A)で使用している農業用マルチフィルム例の要部平面図
【図11】本発明のマルチフィルムの他の態様を示す図
【図12】本発明のマルチフィルムの他の態様を示す図
【図13】巻きコブの説明をするための説明図
【符号の説明】
【0065】
1:農業用マルチフィルム
2:定植された苗
3:畦
10:苗定植列状領域
11:ミシン目
110:ミシン目の端部
111:ミシン目の端部
15:ミシン目穴
16:凸部
M:ハウスフィルム
A:高畦のマルチ栽培例
B:1条植のマルチ栽培例
C:2条植のマルチ栽培例

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に沿って所定幅の苗定植列状領域を有する長尺状のマルチフィルムにおいて、
該苗定植列状領域の一部又は全部にミシン目を有し、且つ該ミシン目は幅方向に向って延びており、且つ該フィルムの長手方向に不連続に複数本並設されていることを特徴とする農業用マルチフィルム。
【請求項2】
ミシン目の形状は、直線状、傾斜線、弧状、馬蹄状又は鳴門巻き状であることを特徴とする請求項1記載の農業用マルチフィルム。
【請求項3】
複数のミシン目の各々の端部が、長手方向に沿って直線状に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の農業用マルチフィルム。
【請求項4】
長手方向に沿って所定幅の苗定植列状領域を有する長尺状のマルチフィルムにおいて、
該苗定植列状領域の一部又は全部にミシン目を有し、ミシン目は蛇行あるいは屈曲する連続ミシン目であることを特徴とする農業用マルチフィルム。
【請求項5】
苗定植列状領域の樹脂素材をそれ以外の領域の樹脂素材に比べ、長手方向に裂け易い素材とすることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の農業用マルチフィルム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−94784(P2006−94784A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−284847(P2004−284847)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【出願人】(000100458)みかど化工株式会社 (8)
【Fターム(参考)】