説明

農産物分散生産システム

【課題】 農産物を効率よく、かつ安定に生産し、消費者に生産された新鮮な状態の農産物を供給するとともに、需要に対して適正な供給ができるようにコントロールができる農産物分散生産システムを提供する。
【解決手段】 コントロールセンタ1は、水と人工光源の光により農産物を早期育成する植物製造装置2を遊休空間に分散配置し、植物製造装置2によって生産する生産者3とインターネットで生産に関する情報交換を行うことによって生産者3を援助し、生産者が生産した農産物を回収し、販売する農産物分散生産システム。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新鮮な農産物を安定に供給するとともに、需要に対して適正な供給が行えるようなコントロールを可能にする農産物分散生産システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の農産物の流通システムを示す図である。図3に示すように、生産者7のもとで生産された農産物は、市場8、問屋9から小売店10に運搬されて消費者11に供給される。
【0003】上記のような従来の流通システムでは長い時間を要するために生産時の新鮮さが失われ、また、生産者7から、市場8、問屋9、小売店10へと運搬される過程で農産物が傷むといった問題があった。
【0004】そこで、昨今、マーケットでは、近郊農家を取り纏める仲介業者を通じて、直接、生鮮野菜などの農産物を受け、「朝掘…」と名ずけて販売されている。この販売形態によって、一般消費者はより新鮮な野菜などを手にすることができるようになった。
【0005】しかし、一般に農産物の生産は、天候など、自然条件によって左右されるために安定した品質と生産量を維持するのが難しく、生産者に予期せぬ打撃を与えたり、需要と供給のコントロールが困難であるために価格の変動が大きく、消費者に大きな出費を強いることになる。
【0006】自然条件によって左右されないようにするために、温室などの生産設備を整えることが行われるが、その場合には、農産物を安定に供給することができるメリットがある反面、設備および設備の管理維持に費用がかかるため、農産物の価格上昇をもたらすことになる。
【0007】そこで、効率のよい生産を行うために、一般的には生産規模を拡大し、経営耕地面積をある程度広く取ることになるが、そのためには、消費者との距離が離れた遠距離に耕地を求めざるを得ず、流通過程で生産された農産物の新鮮さがうしなわれる、あるいは傷むといった問題が生じることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のような従来の農産物の生産及び流通の状況に鑑みなされたものであり、農産物を効率よく、かつ安定に生産し、生産された新鮮な状態の農産物を消費者に供給するとともに、需要に対して適正な供給が行えるようにコントロールすることが可能な農産物分散生産システムを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の農産物分散生産システムは、遊休空間に設置され、水と人工光源の光による水耕栽培により農産物を育成する植物製造装置を生産者群に分散配置し、上記生産者群とインターネットで上記植物製造装置による生産に関して情報交換を行い、上記生産者群によって生産された農産物を回収し、この回収した農産物を販売するコントロールセンタを備えたものである。
【0010】この発明に係る第2の農産物分散生産システムは、上記第1の農産物分散生産システムにおいて、コントロールセンタは、仲介業者を介して、上記植物製造装置を設置し農産物を回収し販売するものである。
【0011】この発明に係る第3の農産物分散生産システムは、上記第1の農産物分散生産システムにおいて、コントロールセンタは、仲介業者を介して、農産物を回収し販売するものである。
【0012】この発明に係る第4の農産物分散生産システムは、上記第1の農産物分散生産システムにおいて、コントロールセンタは、仲介業者を介して農産物を販売するものである。
【0013】この発明に係る第5の農産物分散生産システムは、上記第1の農産物分散生産システムにおいて、コントロールセンタは、インターネットで、生産者群に植物製造装置の制御に関する情報を提供するものである。
【0014】この発明に係る第6の農産物分散生産システムは、上記第1の農産物分散生産システムにおいて、コントロールセンタは、生産者群の生産状況を把握するものである。
【0015】この発明に係る第7の農産物分散生産システムは、上記第1の農産物分散生産システムにおいて、コントロールセンタは、生産者群から提供された情報を蓄積し、この蓄積した情報と市場の情報に基づき生産計画を立て、上記生産者群に上記生産計画を提供し実施するものである。
【0016】この発明に係る第8の農産物分散生産システムは、上記第1の農産物分散生産システムにおいて、コントロールセンタは、市場の情報と生産状況について情報交換を行うものである。
【0017】この発明に係る第9の農産物分散生産システムは、コントロールセンタにより生産者群に分散配置された、水と人工光源の光により農産物を育成する植物製造装置を用い、上記生産者群が上記コントロールセンタとインターネットで上記植物製造装置による生産に関して情報交換を行うことによって生産した農産物を回収する仲介業者、または、この回収した農産物を販売する仲介業者を備えたものである。
【0018】この発明に係る第10の農産物分散生産システムは、コントロールセンタにより分散配置された、水と人工光源の光により農産物を育成する植物製造装置を用い、上記植物製造装置による生産に関して上記コントロールセンタとインターネットで情報交換を行うことにより農産物を生産し、この生産した農産物を販売する生産者群を備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図に従って説明する。
実施の形態1.図1は、この発明に係る農産物分散生産システムの実施の形態1を示す構成図である。図において、1はコントロールセンタ、2は植物製造装置、3は植物製造装置2で農産物の生産を行う生産者、4は植物製造装置2で生産された農産物を売る販売者、5は消費者である。
【0020】コントロールセンタ1は、植物製造装置2を生産者3に販売またはリースし、インターネットで生産者3と情報交換を行い、生産者3の生産を援助するコントロールセンタとしての機能を有するとともに、生産者3が生産した農産物を回収して、販売する。
【0021】植物製造装置2は、水と人工光源の光による水耕栽培あるいはポットに植物体を植え間欠的に水を供給する溶液栽培を行う装置であり、設置のために大規模なスペースを必要とせず、例えば、遊休農地、ビルの屋上、工場跡地あるいは駐車場の地下等の遊休空間に設置できる規模のものであり、消費者4が住む地域に分散配置することができる。
【0022】また、植物製造装置2は、大規模な温室と比較して、設備の管理維持が高くなるが、早期育成栽培することができるものであるので、温室による収穫期間の間に2〜3回、あるいはそれ以上収穫することができる。また、栽培する面を多段式とすることができるものであり、多段式とすることによって生産性を高くすることができる。
【0023】植物製造装置2を分散配置することにより、生産効率をあげるために消費者から遠くはなれた場所に求めざるを得なかった大規模な生産形態が、生産者群3の植物製造装置2による生産規模に分割されて、生産者3群に分散した形態で実現されることになる。
【0024】コントロールセンタ1は、植物製造装置2による生産に関する情報として、植物製造装置2の制御についての参考情報、市場の情報、投資・回収計画の立案等の参考情報をインターネットで生産者3群に提供するとともに、生産者3から生産状況(生産量−消費量=出荷量(余剰生産量)、出荷時期)等の情報を受け、計画生産を図ることができる。
【0025】植物製造装置2の制御についての参考情報として、植え付け時期、植物製造装置2内の気温、水温、湿度、換気等の条件、栄養分・肥料、収穫時期、病気・害虫に関する対応法と応急処置法、草丈と生育との関係に関する情報等があげられる。
【0026】また、コントロールセンタ1は、生産者3群から提供された生産状況についての情報、出荷野菜の種類、出荷物の問題点、改善状況、生産責任者、生産指導の状況、次回植え付け種苗の手配時期等のカルテを生産者3毎に作成し、蓄積する。また、地域情報を収集し、市場の情報を把握する。
【0027】上記カルテおよび市場の情報に基づき、コントロールセンタ1は情報の変化に対応した生産者3群による生産計画を立て、この生産計画に沿って生産者3を指導する。
【0028】市場の情報として、消費者の増減、嗜好の変化、所定時期において、どのような種類の農産物がどれくらい必要になるか(需要予測)、どれくらいの生産高が必要になるか(供給予測)を予測し、需要予測と供給予測から予測される価格等を推定する。この予測および推定を、参考情報として生産者3に提供する。
【0029】以上に示した本実施の形態において、コントロールセンタ1は、遊休空間に分散配置された植物製造装置2によって生産者3が生産した農産物を回収し、販売者4を介して消費者5に販売することによって流通経路が短くなり、新鮮な農産物を消費者5に供給することができる。
【0030】また、植物製造装置2による生産は自然条件に左右されないので、コントロールセンタ1は、生産者3群に植物制御装置2の制御に関する情報を提供し、指導することによって均一な良品質の農産物を安定に生産させることができる。
【0031】また、植物製造装置2は、オゾンあるいは紫外線等により殺菌を行う殺菌装置を備えることによって、より安定した生産を行うことができる。
【0032】また、植物製造装置2は、昼夜逆転型の運転とし、昼夜電力を利用するのが農産物の価格を下げる上で好ましい。
【0033】また、コントロールセンタ1は、情報交換により生産者3の生産状況を把握することによって、収穫時期を知ることができるので、より新鮮な状態の農産物を消費者5に供給することができる。
【0034】また、コントロールセンタ1は、市場の情報と生産状況について生産者3と回収前に情報交換することにより、需要情報と供給情報の早期結合を図り、生産計画の迅速な変更を行い、生産の調整をして、需要に対して適正な供給ができるようにコントロールすることができる。
【0035】また、消費者5の購買の申し込みを事前に受け付けることによって、仲介業者1は、より鮮度が保たれた農産物を消費者5に提供することができる。
【0036】また、生産者3の収穫時刻に合わせて回収車を巡回させ、回収の効率化を図ることができる。
【0037】また、購買の申し込み者あるいは購買予定者間に巡回車を運営し、回収と販売を行うことにより、コントロールセンタ1は、より鮮度が保たれた農産物を消費者5に提供することができる。
【0038】なお、この実施の形態において、コントロールセンタ1は、植物製造装置2の販売、リースと生産物の回収の一方または両方を他の仲介業者に任せてもよい。
【0039】実施の形態2.図2は、この発明に係る農産物分散生産システムの実施の形態2を示す構成図であり、実施の形態1と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
【0040】この実施の形態は、図2に示したように、A地域、B地域といった複数の地域に生産者3を分散させ、生産者3群によって生産された農産物の回収および販売業者4への供給は回収業者6が行う。
【0041】この実施の形態において、コントロールセンタ1は、植物製造装置2を生産者3へ販売またはリースし、インターネットで生産者3と植物製造装置による農産物の生産に関する情報交換を行い、生産者3による農産物の生産を援助する機能を有する。また、コントロールセンタ1は、回収業者6に農産物の回収を指示する。
【0042】植物製造装置2は、水と人工光源の光による水耕栽培あるいはポットに植物体を植え間欠的に水を供給する溶液栽培を行う装置であり、設置のために大規模なスペースを必要とせず、例えば、遊休農地、ビルの屋上、工場跡地あるいは駐車場の地下等の遊休空間に設置できる規模のものであり、消費者4が住む地域に分散配置することができる。
【0043】また、植物製造装置2は、大規模な温室と比較して、設備の管理維持が高くなるが、早期育成栽培することができるものであるので、温室による収穫期間の間に2〜3回、あるいはそれ以上収穫することができる。また、栽培する面を多段式とすることができるものであり、多段式とすることによって生産性を高くすることができる。
【0044】植物製造装置2を分散配置することにより、生産効率をあげるために消費者から遠くはなれた場所に求めざるを得なかった大規模な生産形態が、生産者群3の植物製造装置2による生産規模に分割されて、生産者3群に分散した形態で実現されることになる。
【0045】コントロールセンタ1は、植物製造装置2による生産に関する情報として、植物製造装置2ニついての参考情報、市場の情報、投資・回収計画の立案等の参考情報をインターネットで生産者3群に提供するとともに、生産者3から生産状況(生産量−消費量=出荷量(余剰生産量)、出荷時期)等の情報を受け、計画生産を図ることができる。
【0046】植物製造装置2の制御に関する参考情報として、植え付け時期、閉鎖空間型植物製造装置2内の気温、水温、湿度、換気等の条件、栄養分・肥料、収穫時期、病気・害虫に関する対応法と応急処置法、草丈と生育との関係に関する情報等がある。
【0047】また、コントロールセンタ1は、生産者3から提供された情報、すなわち、生産状況についての情報、出荷野菜の種類、出荷物の問題点、改善状況、生産責任者、生産指導の状況、次回植え付け種苗の手配時期等のカルテを生産者3毎に作成し、蓄積する。また、地域情報を収集し、市場の情報を把握する。
【0048】上記カルテおよび市場の情報に基づき、コントロールセンタは市場の情報の変化に対応した生産者3群による生産計画を立て、この生産計画に沿って生産者3に生産させる。
【0049】市場の情報として、消費者の増減、嗜好の変化、所定時期において、どのような種類の農産物がどれくらい必要になるか(需要予測)、どれくらいの生産高が必要になるか(供給予測)を予測し、需要と供給の予測から推定される価格等を推定する。この予測および推定を、参考情報として生産者3に提供する。
【0050】以上に示した本実施の形態において、コントロールセンタ1は、遊休空間に分散配置された植物製造装置によって生産者3群が生産した農産物を、回収業者6に指示して回収し、販売者4に販売させることによって流通経路が短くなり、新鮮な農産物を消費者5に供給することが可能になる。
【0051】また、植物製造装置2による生産は自然条件に左右されないので、コントロールセンタ1は、生産者3に植物製造装置2の制御に関する情報を提供し、生産者3の生産活動を援助することによって均一な良品質の農産物を安定に生産させることができる。
【0052】また、コントロールセンタ1は、情報交換により生産者3の生産状況を把握することによって、収穫時期をしることができるので、より新鮮な状態の農産物を消費者5に供給することができる。
【0053】また、コントロールセンタ1は、市場の情報と生産状況について生産者3と回収前に情報交換することにより、需要情報と供給情報の早期結合を図り、生産計画の迅速な変更を行い、生産の調整をして、需要に対して適正な供給ができるようにコントロールすることができる。
【0054】また、消費者5の購買の申し込みを販売者4を介して事前に受け付けることによって、より鮮度が保たれた農産物を消費者5に供給することができる。
【0055】また、生産者3の収穫時刻に合わせて回収車を巡回させ、回収の効率化を図ることができる。
【0056】また、購買の申し込み者あるいは購買予定者間に巡回車を運営し、回収と販売を行うことにより、より鮮度が保たれた農産物を消費者5に供給することができる。
【0057】なお、上記実施の形態1および2では、農産物が消費される状態まで育成された場合について示したが、本発明における農産物とは苗の状態のものも含む。例えば、生産された農産物が苗の状態であり、この苗を、仲介業者あるいはコントロールセンタが他の仲介業者あるいは他のコントロールセンタへ供給する場合等も含むものである。
【0058】
【発明の効果】この発明に係る第1ないし第4の農産物分散生産システムによれば、遊休空間に設置され、水と人工光源の光による水耕栽培により農産物を育成する植物製造装置を生産者群に分散配置し、上記生産者群とインターネットで上記植物製造装置による生産に関して情報交換を行い、上記生産者群によって生産された農産物を回収し、この回収した農産物を販売するコントロールセンタを備えたものであるので、流通経路が短くなり、コントロールセンタは新鮮な農産物を販売することができる。
【0059】この発明に係る第2の農産物分散生産システムによれば、コントロールセンタは、仲介業者を介して、上記植物製造装置を設置し農産物を回収し販売するものであるので、計画生産、回収、販売、生産計画のための情報収集等の運営に集中し、より良いサービスを行うことができる。
【0060】この発明に係る第5の農産物分散生産システムによれば、コントロールセンタは、インターネットで、生産者群に植物製造装置の制御に関する情報を提供するものであるので、均一な良品質の農産物を安定に効率よく生産することができる。
【0061】この発明に係る第6の農産物分散生産システムによれば、コントロールセンタは、生産者群の生産状況を把握するものであるので、収穫時期を知ることができ、より新鮮な状態の農産物を消費者に供給することができる。
【0062】この発明に係る第7の農産物分散生産システムによれば、コントロールセンタは、生産者群から提供された情報を蓄積し、この蓄積した情報と市場の情報に基づき生産計画を立て、上記生産者群に上記生産計画を提供し実施するものであるので、需要と供給のバランス。
【0063】この発明に係る第8の農産物分散生産システムによれば、コントロールセンタは、市場の情報と生産状況について情報交換を行うものであるので、需要情報と供給情報の早期結合を図ることができ、この情報の結合に基づき生産計画の迅速な変更を行い、需要に対して適正な供給を行えるようにコントロールすることができる。
【0064】この発明に係る第9の農産物分散生産システムによれば、コントロールセンタにより生産者群に分散配置された、水と人工光源の光により農産物を育成する植物製造装置を用い、上記生産者群が上記コントロールセンタとインターネットで上記植物製造装置による生産に関して情報交換を行うことによって生産した農産物を回収する仲介業者、または、この回収した農産物を販売する仲介業者を備えたものであるので、流通経路が短くなり、仲介業者は安定して生産される新鮮な農産物を回収または販売することによって安定した収入を得ることができる。
【0065】この発明に係る第10の農産物分散生産システムによれば、コントロールセンタにより分散配置された、水と人工光源の光により農産物を育成する植物製造装置を用い、上記植物製造装置による生産に関して上記コントロールセンタとインターネットで情報交換を行うことにより農産物を生産し、この生産した農産物を販売する生産者群を備えたものであるので、生産者群は安定して生産される新鮮な農産物を販売することにより安定した収入を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る実施の形態1を示す構成図である。
【図2】 この発明に係る実施の形態2を示す構成図である。
【図3】 従来の流通システムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 コントロールセンタ、2 植物製造装置、3 生産者、4 販売者、5 消費者、6 回収業者。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 水と人工光源の光により農産物を育成する植物製造装置を生産者群に分散配置し、上記生産者群とインターネットで上記植物製造装置による生産に関して情報交換を行い、上記生産者群によって生産された農産物を回収し、この回収した農産物を販売するコントロールセンタを備えたことを特徴とする農産物分散生産システム。
【請求項2】 コントロールセンタは、仲介業者を介して、上記植物製造装置を設置し農産物を回収し販売することを特徴とする請求項1記載の農産物分散生産システム。
【請求項3】 コントロールセンタは、仲介業者を介して、農産物を回収し販売することを特徴とする請求項1記載の農産物分散生産システム。
【請求項4】 コントロールセンタは、仲介業者を介して農産物を販売することを特徴とする請求項1記載の農産物分散生産システム。
【請求項5】 コントロールセンタは、インターネットで、生産者群に植物製造装置の制御に関する情報を提供することを特徴とする請求項1記載の農産物分散生産システム。
【請求項6】 コントロールセンタは、生産者群の生産状況を把握することを特徴とする請求項1記載の農産物分散生産システム。
【請求項7】 コントロールセンタは、生産者群から提供された情報を蓄積し、この蓄積した情報と市場の情報に基づき生産計画を立て、上記生産者群に上記生産計画を提供し実施することを特徴とする請求項1記載の農産物分散生産システム。
【請求項8】 コントロールセンタは、市場の情報と生産状況について情報交換を行うことを特徴とする請求項1記載の農産物分散生産システム。
【請求項9】 コントロールセンタにより生産者群に分散配置された、水と人工光源の光により農産物を育成する植物製造装置を用い、上記生産者群が上記コントロールセンタとインターネットで上記植物製造装置による生産に関して情報交換を行うことによって生産した農産物を回収する仲介業者、または、この回収した農産物を販売する仲介業者を備えたことを特徴とする農産物分散生産システム。
【請求項10】 コントロールセンタにより分散配置された、水と人工光源の光により農産物を育成する植物製造装置を用い、上記植物製造装置による生産に関して上記コントロールセンタとインターネットで情報交換を行うことにより農産物を生産し、この生産した農産物を販売する生産者群を備えたことを特徴とする農産物分散生産システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2002−189775(P2002−189775A)
【公開日】平成14年7月5日(2002.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−388365(P2000−388365)
【出願日】平成12年12月21日(2000.12.21)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】