説明

近接センサアセンブリおよび検査システム

【課題】基板および基板の1つまたは複数の平坦な表面上に配置されたアンテナを有するセンシング素子を含む近接センサアセンブリを開示する。
【解決手段】ケーブル120が、基板130の平坦な表面に実質的に平行に通り、基板130の側面に取り付けられ、ケーブル120はセンシング素子131から放出される電磁場90の方向に対して実質的に垂直に向けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書において開示する主題は、近接センサアセンブリおよび検査システムに関係する。
【背景技術】
【0002】
渦電流センサ、磁気ピックアップセンサ、および静電容量センサを含む近接センサは、近接センサと装置との間の距離を測定することによって、装置(例えば、タービン)の振動、動き、または他の動作特性をモニタするために使用される場合がある。動的検出の一例では、装置部品が振動するので近接センサに対する装置部品の位置の何らかの変化をモニタすることによって、装置部品の振動(例えば、タービンの回転シャフトの振動)の周波数を検出するために、近接センサを使用することができる。静的検出の一例では、機械部品が暖まり膨張して機械部品を近接センサに近づくように動かすので機械部品の膨張を検出するために、または機械部品が冷却し収縮して機械部品を近接センサから遠くへ動かすので機械部品の収縮を測定するために、近接センサを使用することができる。近接センサは、検査システムの他の部品に対する機械部品の動作特性に関する情報を提供することができる。モニタシステム、制御システムおよび検査システムは、機械部品の動作特性のグラフィック表現を表示し、機械部品の異常な動きがあるときには警告または他の指示を与える。
【0003】
近接センサは、典型的には、シリンダの長さの一部を通り、シリンダ内の中心位置に接続されたケーブルが付いた環状/円筒形の形状を有し、ケーブルと平行な方向にセンサの先端表面から放出される近接検出信号を用いる。この円筒状近接センサの長さおよび近接検出信号の方向は、被検査物体をモニタする近接センサを取り付けるために目的の被検査物体の近くに十分なクリアランスを必要とし、被検査物体の周りに狭いクリアランスを有する領域における近接センサの使用を妨げる。また、一部の用途では、近接センサを搭載するために穴を開けることができない場所またはブラケットを取り付けられない場所には、円筒形近接センサを使用できない。
【0004】
上記の議論は、一般的な背景情報を単に提供し、権利を主張する主題の範囲を決定する際の一助として使用することを意味しない。
【発明の概要】
【0005】
基板および基板の1つまたは複数の平坦な表面上に配置されたアンテナを有するセンシング素子を含む近接センサアセンブリを開示する。ケーブルは、基板の平坦な表面に実質的に平行に通り、基板の側面に取り付けられ、その結果、ケーブルはセンシング素子から放出される電磁場の方向に対して実質的に垂直に向けられる。近接センサアセンブリのいくつかの開示した実施形態を実行する際に気付くことがある利点は、近接センサアセンブリが短く低い外形を有し、目的の被検査物体の周りの狭いクリアランスを有するスロット、スリット、クラック、または他の領域の内部に挿入することができることである。
【0006】
一実施形態では、例示的な近接センサアセンブリを開示する。近接センサアセンブリは、第1の平坦表面、第2の平坦表面、および側面を含む基板であって、第2の平坦表面が基板の第1の平坦表面の実質的に反対側である、基板と、基板の第1の平坦表面および/または第2の平坦表面上に配置されたアンテナパターンと、中心導体およびシールドを含むケーブルであって、ケーブルが、基板の側面に接続され、基板の第1の平坦表面および第2の平坦表面に実質的に平行である、ケーブルと、ケーブルの中心導体をアンテナパターンに接続する基板内の第1の導電性経路と、ケーブルのシールドをアンテナパターンに接続する基板内の第2の導電性経路とを備える。
【0007】
別の一実施形態では、被検査物体を検査するための例示的な検査システムを開示する。検査システムは、被検査物体に近接して設置された近接センサであって、近接センサが、第1の平坦表面、第2の平坦表面、および側面を含む基板と、基板の第1の平坦表面および/または第2の平坦表面上に配置されたアンテナパターンとを備え、第2の平坦表面が基板の第1の平坦表面の実質的に反対側である、近接センサと、被検査物体の方へ向けて近接センサから電磁場を発生させる電気駆動信号を発生するための信号発生および処理コンポーネントと、信号発生および処理コンポーネントと近接センサとを接続するケーブルであって、ケーブルが中心導体およびシールドを含み、ケーブルが、基板の側面に接続され、基板の第1の平坦表面および第2の平坦表面に実質的に平行である、ケーブルと、ケーブルの中心導体をアンテナパターンに接続する基板内の第1の導電性経路と、ケーブルのシールドをアンテナパターンに接続する基板内の第2の導電性経路とを備える。
【0008】
本発明の簡単な説明は、1つまたは複数の説明のための実施形態にしたがって本明細書中に開示する主題の簡潔な概要を与えることだけを意図し、別記の特許請求の範囲によってのみ規定される特許請求の範囲を解釈するためのまたは本発明の範囲を規定するもしくは限定するための指針としては機能しない。詳細な説明において下記にさらに説明される単純化した形で説明のために選択した概念を導入するために、この簡単な説明を与える。この簡単な説明は、権利を主張する主題の鍵となる特徴または本質的な特徴を特定することを目的としないし、権利を主張する主題の範囲を決定する際の一助として使用されることも目的としていない。権利を主張する主題は、背景において記載した一部またはすべての欠点を解決する実装形態に限定されない。
【0009】
そのために、本発明の特徴を理解することができる方式で、一部が添付した図面に図示されているある種の実施形態を参照することによって、本発明の詳細な説明を知ることができる。しかしながら、図面が本発明のある種の実施形態だけを図示し、それゆえ、本発明の範囲が他の同様に有効な実施形態を含むために、本発明の範囲を限定するように考えないことに、留意すべきである。図面を同じ割合で拡大縮小する必要がなく、一般に、本発明のある種の実施形態の特徴を説明することに重点が置かれる。図面では、様々な図の全体を通して類似の部品を示すために、類似の数字を使用する。したがって、本発明をさらに理解するために、下記の詳細な説明を参照することができ、図面に関連させて読むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】例示的な検査システムの図である。
【図2】例示的な近接センサアセンブリの横断面図である。
【図3】図2の近接センサアセンブリの内部のセンシング素子の図である。
【図4】もう1つの例示的な近接センサアセンブリの横断面図である。
【図5】さらにもう1つの例示的な近接センサアセンブリの横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、被検査物体200(例えば、タービン部品)を、測定し、モニタし、検査することができる例示的な検査システム100の図である。検査システム100は、ケーブル120によって信号発生および処理コンポーネント180に接続された近接センサ110を備え、信号発生および処理コンポーネントを、診断モニタ190に接続することができる。近接センサ110およびケーブル120を包括的に近接センサアセンブリ140と本明細書中では呼ぶ。
【0012】
信号発生および処理コンポーネント180は、近接センサ110へ電気駆動信号を出力し、この信号が、近接センサ110から遠くへ発せられる電磁場90を近接センサ110に発生させる。一実施形態では、電気駆動信号は、マイクロ波範囲の周波数を有する信号であり、また、マイクロ波駆動信号とも本明細書中では呼ぶ。本明細書中で使用するように、「マイクロ波」という用語は、約300MHz以上の、一例では、約300MHzから約300GHzまでの周波数を有する電気信号を呼ぶ。
【0013】
一実施形態では、近接センサ110と被検査物体200との間に容量カップリングおよび/または誘導カップリングがあるように、近接センサ110および被検査物体200を、互いに十分に近くに設置する。近接センサ110と被検査物体200との間の密接した距離は、電磁場90を乱し、これが、近接センサ110によって感知することができる電磁場90のパワーレベルおよび/または周波数および/または位相に影響を与える。電磁場90のパワーレベルおよび/または周波数および/または位相は、近接センサ110と被検査物体との間の距離に基づいて変化し、信号発生および処理コンポーネント180によってモニタされて、経時的な近接センサ110と被検査物体200との間の距離を決定し、この距離を、経時的な被検査物体200の例えば、振動、位置、等、を決定するために使用することができる。
【0014】
一実施形態では、診断モニタ190を、近接センサ110と被検査物体200との間の距離を表す信号発生および処理コンポーネント180からの信号を受信する独立したコンポーネントとすることができる。診断モニタ190は、これらの信号を処理し、1つまたは複数の出力信号を発生することができ、出力信号を、ディスプレイ、監視制御およびデータ収集(SCADA)システム、等などの補助コンポーネントへ送信することができ、これらの機器は、経時的な被検査物体の動作特性(例えば、振動、位置、等)および近接センサ110の位置に相対的な被検査物体の動作特性のテキスト表現および/またはグラフィック表現を表示することができる。
【0015】
図2は、近接センサ110およびケーブル120を有する例示的な近接センサアセンブリ140の横断面図を説明する図である。図3は、図2の近接センサアセンブリ140の内部のセンシング素子131の図である。近接センサ110は、第1の平坦表面132および第1の平坦表面132とは実質的に反対側の第2の平坦表面134を有する基板130を含むことができる。基板の側面136は、基板130の第1の平坦表面132および第2の平坦表面134に対して実質的に垂直である。この実施形態では、基板130が平坦表面132および134に対して垂直である視点に関して円形の外形を有するので、基板130の側面136は、基板130の外縁を形成し、湾曲しているが、基板130および側面136について別の形状を使用することができる。アンテナパターン160を、基板130の第1の平坦表面132上に配置し、被検査物体200に向けて電磁場90を放出する(図1参照)。基板130およびアンテナパターン160を包括的にセンシング素子131と本明細書中では呼ぶ。同調空洞114を、基板130の第2の平坦表面134に近接させて設置することができる。同調空洞114を、センシング素子131から放出される電磁場90の特性の同調を容易にするように設計することができる。同調空洞114は、後方に近接センサ110中へ放射する電磁場90の一部を反射させることができ、電磁場90を被検査物体200へ向かせる。一実施形態では、同調空洞114の深さは、電気駆動信号の波長の倍数(例えば、1/2波長、1/4波長)であり、具体的なアンテナパターン160に基づいて調節することができる。
【0016】
図2および図3に示した実施形態では、ケーブル120が、第1の平坦表面132およびアンテナパターン160を含む基板130に実質的に平行になるように、ケーブル120を近接センサ110の基板130の側面136に接続する。ケーブル120がアンテナパターン160に実質的に平行になるように、これゆえやはり、センシング素子131から放出される電磁場90の方向に対して垂直になるように、ケーブル120を近接センサ110に送り込む。したがって、近接センサ110に接続されたケーブル120の方向に対して実質的に垂直である方向に、近接測定を行うことができる。この構成を、「直角」タイプの近接センサ110と呼ぶことができる。このタイプの設計は、被検査物体の近くに設置するときに近接センサ110およびケーブル120が比較的薄い外形(H)(図2参照)を有することを可能にし、目的の被検査物体200へのアクセスを与える狭いクリアランスを有するスロット、スリット、クラック、または他の領域中へと近接センサ110を挿入することを可能にする。
【0017】
近接センサアセンブリ140の例示的なケーブル120(例えば、同軸ケーブル、3軸同軸ケーブル、シールドを有するより線対)を、多芯ケーブルとすることができ、中心導体126(また、コアとも呼ばれる)およびシールド128(また、グランドとも呼ばれる)を含むことができる。近接センサ110のアンテナパターン160へのケーブル120に電気的に接続するために、基板130は、ケーブル120の中心導体126とアンテナパターン160との間の電気的な接続を与える第1の導電性経路156を含むことができる。基板130は、また、ケーブル120のシールド128とアンテナパターン160との間の電気的な接続を与える第2の導電性経路158を含むことができる。
【0018】
図2および図3に示したように、一実施形態では、ケーブル120の中心導体126は、基板130の側面136内の穴の中へと延伸し、穴の中に入り込んだ導電性ピン146に(例えば、はんだ付け、レーザ溶接、ボンディング、等によって)接続することができ、導電性ピンが基板130内の第1の導電性経路156を介してアンテナパターン160に電気的に接続される。導電性ピン146を、基板130の側面136に穴を開けることによって形成される穴の中へと挿入することができる。一実施形態では、ケーブル120のシールド128を、基板130の側面136上の導電性リング148に接続することができ、導電性リングが基板130内の第2の導電性経路158を介してアンテナパターン160に電気的に接続される。一実施形態では、導電性リング148が導電性ピン146を取り囲む。
【0019】
基板130が一緒に貼り合わせた2層以上の層からなる別の一実施形態では、基板130の各層上の溝内に設けられた少なくとも2つの別々の部分から導電性ピン146を形成することができ、基板は、層が接合されたときに導電性ピン146を受ける狭い空洞を形成するはずである。各層の内部のかかる溝は、ケーブル120の中心導体126の半径以上の半径を有することができる。同様に、基板130が一緒に貼り合わせた2層以上の層からなる場合には、基板130の各層内に設けられた2つの別々の部分から導電性リング148を形成することができ、基板は、層が接合されたときに導電性リング148を形成するはずである。図3に示したように、基板130の側面へのケーブル120の接続を容易にするために、基板130の側面136の輪郭に適合する外形(例えば、丸、楕円形、星形)にケーブル120を切断することができ、その結果、ケーブル120の面124が、基板130と実質的に同じ形状を有し、側面136に当接する。
【0020】
図4に示したさらに別の一実施形態では、図2および図3に示したように、基板130の側面136内の導電性ピン146にケーブル120の中心導体126を接続することよりはむしろ、剥ぎ取ったケーブル120の露出した中心導体126を、基板130の側面136内の第1の穴133の中へと挿入することができ、次に基板130内の第1の導電性経路156を介してアンテナパターン160に(例えば、はんだ付け、レーザ溶接、ボンディング、等によって)電気的に接続することができる。一実施形態では、第1の導電性経路156に中心導体126をはんだ付けするために第1の穴133の中へと挿入した中心導体126への通路を形成するために、基板130の第2の平坦表面134内に第2の穴135を形成することができる。
【0021】
図3に示した実施形態では、例示的なアンテナパターン160をダイポールアンテナとして構成し、第1の部分166が第1の導電性経路156および導電性ピン146を介してケーブル120の中心導体126に接続され、一方で第2の部分168が第2の導電性経路158および導電性リング148を介してケーブル120のシールド128に接続される。ある実施形態では、アンテナパターン160を、図3に示したような曲がりくねった形状以外の形状に配列させる。例えば、ある実施形態では、渦巻きまたはアコーデオンタイプのパターンを含むように配列させることができる。
【0022】
図5に示した別の一実施形態では、アンテナパターン170を、基板130の第1の平坦表面132および第2の平坦表面134の両方の上に配置することができる。例えば、アンテナパターン170を、第1の平坦表面132の少なくとも一部を覆う導電性材料(例えば、金属)の第1のパッチ176、および(例えば、接地面を形成する)第2の平坦表面134を覆う導電性材料の第2のパッチ178の形のパッチアンテナとすることができる。近接センサ110のアンテナパターン170へのケーブル120に電気的に接続するために、基板130は、ケーブル120の中心導体126とアンテナパターン170の導電性材料の第1のパッチ176との間の電気的な接続を与える第1の導電性経路156を含むことができる。基板130は、また、ケーブル120のシールド128とアンテナパターン170の導電性材料の第2のパッチ178との間の電気的な接続を与える第2の導電性経路158を含むことができる。
【0023】
この明細書は、最良の形態を含む本発明を開示するため、および任意の装置またはシステムを作成することおよび使用すること、ならびに任意の組み込んだ方法を実行することを含む本発明を当業者が実施することもやはり可能にするために例を使用している。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者なら思い付く別の例を含むことができる。かかる別の例が特許請求の範囲の文面から逸脱しない構造的要素を有する場合、またはかかる別の例が、特許請求の範囲の文面と見せ掛けだけの差異を有する等価な構造的要素を含む場合には、かかる別の例が、特許請求の範囲の範囲内であるように意図している。
【符号の説明】
【0024】
90 電磁場
100 検査システム
110 近接センサ
114 同調空洞
120 ケーブル
126 中心導体
128 シールド
130 基板
131 センシング素子
132 第1の平坦表面(基板)
133 第1の穴
134 第2の平坦表面(基板)
135 第2の穴
136 側面(基板)
140 近接センサアセンブリ
146 導電性ピン
148 導電性リング
156 第1の導電性経路
158 第2の導電性経路
160 アンテナパターン
166 第1の部分(アンテナパターン)
168 第2の部分(アンテナパターン)
170 アンテナパターン
176 導電性材料の第1のパッチ
178 導電性材料の第2のパッチ
180 信号発生および処理コンポーネント
190 診断モニタ
200 被検査物体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の平坦表面、第2の平坦表面、および側面を含む基板であって、前記基板の前記第2の平坦表面が前記基板の前記第1の平坦表面の実質的に反対側である、基板と、
前記基板の前記第1の平坦表面および/または前記第2の平坦表面上に配置されたアンテナパターンと、
中心導体およびシールドを含むケーブルであって、前記ケーブルが、前記基板の前記側面に接続され、前記基板の前記第1の平坦表面および前記第2の平坦表面に実質的に平行である、ケーブルと、
前記ケーブルの前記中心導体を前記アンテナパターンに接続する前記基板内の第1の導電性経路と、
前記ケーブルの前記シールドを前記アンテナパターンに接続する前記基板内の第2の導電性経路と
を備えた、近接センサアセンブリ。
【請求項2】
前記基板の前記側面内の凹部に入り込んだ導電性ピンであって、前記導電性ピンが前記基板内の前記第1の導電性経路を介して前記アンテナパターンに電気的に接続され、前記ケーブルの前記中心導体が前記導電性ピンに接続される、導電性ピンをさらに備えた、請求項1記載の近接センサアセンブリ。
【請求項3】
前記基板の前記側面内の第1の穴であって、前記ケーブルの前記中心導体が、前記第1の穴の中へと挿入され、前記基板内の前記第1の導電性経路を介して前記アンテナパターンに電気的に接続される、第1の穴をさらに備えた、請求項1記載の近接センサアセンブリ。
【請求項4】
前記基板の前記第1の平坦表面または前記第2の平坦表面内の第2の穴であって、前記第2の穴が、前記中心導体を前記第1の導電性経路にはんだ付けするために前記第1の穴の中へと挿入された前記中心導体への通路を形成する、第2の穴をさらに備えた、請求項3記載の近接センサアセンブリ。
【請求項5】
前記基板の前記側面上の導電性リングであって、前記導電性リングが前記基板内の前記第2の導電性経路を介して前記アンテナパターンに電気的に接続され、前記ケーブルの前記シールドが前記導電性リングに接続される、導電性リングをさらに備えた、請求項1記載の近接センサアセンブリ。
【請求項6】
前記ケーブルが前記基板の前記側面の輪郭に適合する外形に切断される、請求項1記載の近接センサアセンブリ。
【請求項7】
前記アンテナパターンが前記基板の前記第1の平坦表面上に配置されたダイポールアンテナであり、前記第1の導電性経路が前記ダイポールアンテナの第1の部分に接続され、前記第2の導電性経路が前記ダイポールアンテナの第2の部分に接続される、請求項1記載の近接センサアセンブリ。
【請求項8】
前記アンテナパターンが前記基板の前記第1の平坦表面および前記第2の表面上に配置されたパッチアンテナであり、前記第1の導電性経路が前記基板の前記第1の平坦表面上の前記パッチアンテナの第1の部分に接続され、前記第2の導電性経路が前記基板の前記第2の平坦表面上の前記パッチアンテナの第2の部分に接続される、請求項1記載の近接センサアセンブリ。
【請求項9】
前記基板の第2の平坦表面に近接した同調空洞をさらに備えた、請求項1記載の近接センサアセンブリ。
【請求項10】
前記基板が単一層である、請求項1記載の近接センサアセンブリ。
【請求項11】
前記基板の前記側面が前記基板の前記第1の平坦表面および前記第2の平坦表面に対して実質的に垂直である、請求項1記載の近接センサアセンブリ。
【請求項12】
被検査物体を検査するための検査システムであって、
前記被検査物体に近接して設置された近接センサであり、前記近接センサが、第1の平坦表面、第2の平坦表面、および側面を含む基板と、前記基板の前記第1の平坦表面および/または前記第2の平坦表面上に配置されたアンテナパターンとを備え、前記基板の前記第2の平坦表面が前記基板の前記第1の平坦表面の実質的に反対側である、近接センサと、
前記被検査物体の方へ向けて前記近接センサから電磁場を発生させる電気駆動信号を発生するための信号発生および処理コンポーネントと、
前記信号発生および処理コンポーネントと前記近接センサとを接続するケーブルであり、前記ケーブルが中心導体およびシールドを含み、前記ケーブルが、前記基板の前記側面に接続され、前記基板の前記第1の平坦表面および前記第2の平坦表面に実質的に平行である、ケーブルと、
前記ケーブルの前記中心導体を前記アンテナパターンに接続する前記基板内の第1の導電性経路と、
前記ケーブルの前記シールドを前記アンテナパターンに接続する前記基板内の第2の導電性経路と
を備えた、検査システム。
【請求項13】
前記電気駆動信号がマイクロ波信号である、請求項12記載の検査システム。
【請求項14】
前記マイクロ波信号が300MHzから300GHzまでの間の周波数を有する、請求項13記載の検査システム。
【請求項15】
前記基板の前記側面内の凹部に入り込んだ導電性ピンであって、前記導電性ピンが前記基板内の前記第1の導電性経路を介して前記アンテナパターンに電気的に接続され、前記ケーブルの前記中心導体が前記導電性ピンに接続される、導電性ピンをさらに備えた、請求項12記載の検査システム。
【請求項16】
前記基板の前記側面内の第1の穴であって、前記ケーブルの前記中心導体が、前記第1の穴の中へと挿入され、前記基板内の前記第1の導電性経路を介して前記アンテナパターンに電気的に接続される、第1の穴をさらに備えた、請求項12記載の検査システム。
【請求項17】
前記基板の前記第1の平坦表面または前記第2の平坦表面内の第2の穴であって、前記第2の穴が前記中心導体を前記第1の導電性経路にはんだ付けするために前記第1の穴の中へと挿入された前記中心導体への通路を形成する、第2の穴をさらに備えた、請求項16記載の検査システム。
【請求項18】
前記基板の前記側面上の導電性リングであって、前記導電性リングが前記基板内の前記第2の導電性経路を介して前記アンテナパターンに電気的に接続され、前記ケーブルの前記シールドが前記導電性リングに接続される、導電性リングをさらに備えた、請求項12記載の検査システム。
【請求項19】
前記ケーブルが前記基板の前記側面の輪郭に適合する外形に切断される、請求項12記載の検査システム。
【請求項20】
前記基板の前記側面が前記基板の前記第1の平坦表面および前記第2の平坦表面に対して実質的に垂直である、請求項12記載の検査システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−104875(P2013−104875A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−243229(P2012−243229)
【出願日】平成24年11月5日(2012.11.5)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】