説明

近距離無線通信を用いた個人化されたアクセス

【課題】クライアントとサーバとの間のトランザクションのためのユーザ相互作用を委任するためのコンピュータにインプリメントされる方法を提供すること。
【解決手段】クライアントとサーバとの間のトランザクションのためのユーザ相互作用を委任するためのコンピュータにインプリメントされる方法であって、該クライアントにおいて、近距離無線通信を用いてコンピューティングデバイスの存在を検出することと、該クライアントにおいて、該コンピューティングデバイスを補助コンピューティングデバイスとして識別することと、該クライアントから該補助コンピューティングデバイスにユーザインターフェースデータを送信することとと、該クライアント上のトランザクション状態データを該受信された状態データと同期させることとを含む、方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、クライアントデバイスと相互作用するために、近距離無線通信を用いてアクセスを個人化することに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、視覚障害、運動障害、または聴覚障害を有するユーザ等の特定のニーズを有するユーザは、例えば、現金自動支払機、空港のチケットキオスク、およびその他のこのようなデバイス等の日常の公共デバイスと相互作用するときに、しばしば困難に遭遇する。例えば、標準的な現金自動支払機(ATM)は、大抵の人にとっては使用が容易であり得るが、視覚を有しない人にとっては、オーディオおよび点字(Braille)の組合わせが、ATMとのトランザクションを容易にするためにしばしば用いられる。同様の便宜が、公共情報デバイスとの相互作用を可能にし得るが、このようなトランザクションは、典型的な状況よりも遥かに長い時間を要し得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
インプリメンテーションは、クライアントとサーバとの間のユーザ相互作用を委任するための方法およびシステムに関する。コンピューティングデバイスの存在は、近距離無線通信を用いて検出され得る。デバイスの存在を検出すると、コンピューティングデバイスは、補助コンピューティングデバイスとして識別され得る。ユーザインターフェースデータは、クライアントから補助コンピューティングデバイスに送信され得、その結果、補助コンピューティングデバイスに、ユーザ相互作用機能が提供され得る。トランザクションのためのユーザ相互作用は、クライアントの代わりに補助コンピューティングデバイスを用いて発生し得る。
【0004】
クライアントデバイス上でのトランザクションのためのユーザ相互作用を改変するための方法が開示されている。コンピューティングデバイスの存在は、近距離無線通信を用いて検出される。データの提示についてのユーザの好みを示すデータは、コンピューティングデバイスから自動的に受信される。受信されたデータにしたがって、クライアント上でのさらなるデータ提示が改変される。
【0005】
クライアントとサーバとの間のトランザクションのためのユーザ相互作用を補助コンピューティングデバイスに委任するためのさらなる方法、デバイス、およびコンピュータ読み取り可能格納媒体が開示されている。補助コンピューティングデバイスは、近距離無線通信を用いてデータを伝送し得る。データは、補助コンピューティングデバイスの性能を識別し得るか、またはクライアントに対するデバイスを補助コンピューティングデバイスとして識別するデータを含み得る。補助コンピューティングデバイスは、クライアントからユーザインターフェースデータを受信し得、その結果、補助コンピューティングデバイスに、トランザクションのためのユーザ相互作用機能が提供される。その後、補助コンピューティングデバイスは、その性能を用いて、補助コンピューティングデバイスのユーザに対するトランザクションのためのユーザ相互作用を可能にする。デバイスは、プロセッサと、プロセッサに上述したオペレーションを実行させるための命令を格納するメモリとを含み得る。
【0006】
本発明のさらなるインプリメンテーション、特徴、および利点、ならびに本発明の様々なインプリメンテーションの構造および動作が、添付の図面を参照しながら以下に詳細に記載される。
【0007】
(摘要)
近距離無線通信を用いてクライアントデバイスに対するアクセスを個人化するための方法およびシステムが開示されている。クライアントとサーバと間のトランザクションにおいて、クライアントは、近距離無線通信を用いてコンピューティングデバイスの存在を検出し得、デバイスは、補助コンピューティングデバイスとして識別され得る。この情報に基づいて、クライアントは、補助コンピューティングデバイスにユーザインターフェースデータを送信し得、その結果、トランザクションは、クライアントの代わりに補助コンピューティングデバイス上で完遂され得る。
【0008】
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
クライアントとサーバとの間のトランザクションのためのユーザ相互作用を委任するためのコンピュータにインプリメントされる方法であって、
該クライアントにおいて、近距離無線通信を用いてコンピューティングデバイスの存在を検出することと、
該クライアントにおいて、該コンピューティングデバイスを補助コンピューティングデバイスとして識別することと、
該クライアントから該補助コンピューティングデバイスにユーザインターフェースデータを送信することであって、該ユーザインターフェースデータは、該補助コンピューティングデバイスに対するユーザ相互作用機能を提供し、その結果、該トランザクションのためのユーザ相互作用が、該補助コンピューティングデバイスを用いて発生する、ことと、
該補助コンピューティングデバイスから状態データを受信することと、
該クライアント上のトランザクション状態データを該受信された状態データと同期させることと
を含む、方法。
(項目2)
上記ユーザインターフェースデータを送信することは、近距離無線通信を用いて、ユニフォームリソースローケータを送信することを含む、上記項目に記載の方法。
(項目3)
上記ユニフォームリソースローケータは、上記サーバと直接的に通信するインターフェースに対するリンクを提供する、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目4)
上記トランザクションが完遂したという信号を受信することをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
上記補助コンピューティングデバイスは、モバイル電話である、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
上記補助コンピューティングデバイスは、タブレットコンピュータである、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
上記トランザクションを終了させることをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
サーバとのトランザクションのためのユーザ相互作用を委任するためのシステムであって、
プロセッサと、
メモリと、
近距離無線通信モジュールと、
該近距離無線通信モジュールを用いてコンピューティングデバイスの存在を検出する存在検出器と、
該コンピューティングデバイスを補助コンピューティングデバイスとして識別する識別子と、
該補助コンピューティングデバイスにユーザインターフェースデータを送信するデータ送信器であって、該ユーザインターフェースデータは、該補助コンピューティングデバイスに対するユーザ相互作用機能を提供し、その結果、該トランザクションのためのユーザ相互作用が、該補助コンピューティングデバイスを用いて発生する、データ送信器と、
該補助コンピューティングデバイスから状態データを受信する受信器と、
該クライアント上のトランザクション状態データを該受信された状態データと同期させる同期モジュールと
を含む、システム。
(項目9)
トランザクション終了モジュールをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシステム。
(項目10)
非一時的コンピュータ読み取り可能格納媒体であって、該媒体上に格納された制御ロジックを含んでおり、該制御ロジックは、1つ以上の処理デバイスによって実行されたときに、該1つ以上の処理デバイスに、クライアントとサーバとの間のトランザクションのためのユーザ相互作用を委任させ、
該制御ロジックは、
近距離無線通信を用いて、コンピューティングデバイスの存在を検出する第1のコンピュータ読み取り可能プログラムコードと、
該コンピューティングデバイスを補助コンピューティングデバイスとして識別する第2のコンピュータ読み取り可能プログラムコードと、
該クライアントから該補助コンピューティングデバイスにユーザインターフェースデータを送信する第3のコンピュータ読み取り可能プログラムコードであって、該ユーザインターフェースデータは、該補助コンピューティングデバイスに対するユーザ相互作用機能を提供し、その結果、該トランザクションのためのユーザ相互作用が、該補助コンピューティングデバイスを用いて発生する、第3のコンピュータ読み取り可能プログラムコードと
を含み、
該制御ロジックは、該補助コンピューティングデバイスから状態データを受信する第4のコンピュータ読み取り可能プログラムコードと、状態データを該受信された状態データと同期させる第5のコンピュータ読み取り可能プログラムコードとをさらに含む、コンピュータ読み取り可能格納媒体。
(項目11)
上記第3のコンピュータ読み取り可能プログラムコードは、近距離無線通信を用いてユーザインターフェースデータを送信し、該ユーザインターフェースデータは、ユニフォームリソースローケータを含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ読み取り可能格納媒体。
(項目12)
上記制御ロジックは、
上記補助コンピューティングデバイスから上記トランザクションが完遂したという信号を受信する第6のコンピュータ読み取り可能プログラムコード
をさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ読み取り可能格納媒体。
(項目13)
上記補助コンピューティングデバイスは、モバイル電話である、上記項目のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ読み取り可能格納媒体。
(項目14)
上記補助コンピューティングデバイスは、タブレットコンピュータである、上記項目のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ読み取り可能格納媒体。
(項目15)
上記制御ロジックは、上記トランザクションを終了させる第6のコンピュータ読み取り可能プログラムコードをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ読み取り可能格納媒体。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、トランザクションのためのユーザ相互作用を委任するためのプロセスの流れ図である。
【図2】図2は、トランザクションのためのユーザ相互作用を改変するためのプロセスの流れ図である。
【図3】図3は、トランザクションのためのユーザ相互作用を委任するためのデバイスの図である。
【図4】図4は、ユーザと、クライアントと、サーバとの間の相互作用を示すシステムの図である。
【図5】図5は、インプリメンテーションにおいて用いられ得る例示的コンピュータシステムの図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
インプリメンテーションが、添付の図面を参照しながら記載される。図中では、同じ参照番号は、同一または機能的に類似した要素を示し得る。要素が最初に出現する図面は、概して、対応する参照番号において、最も左の桁によって示されている。
【0011】
(詳細な説明)
本明細書では、特定の用途を参照しながらインプリメンテーションが記載されるが、そのようなインプリメンテーションに開示が限定されないことが理解されるべきである。本明細書に提供される開示に接した当業者は、さらなる改変、用途、およびインプリメンテーションが、本開示の範囲内にあることを認識し得、そして、本インプリメンテーションが著しく有用であり得るさらなる分野を認識し得る。
【0012】
以下に続くインプリメンテーションの詳細な説明において、「1つのインプリメンテーション」、「インプリメンテーション」、「例示的インプリメンテーション」等は、記載されているインプリメンテーションが、特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを意味しているが、すべてのインプリメンテーションが、必ずしも、特定の特徴、構造、または特性を含んでいるとは限らない。さらに、このような文句は、必ずしも、同一のインプリメンテーションを参照しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、インプリメンテーションに関連して記載されているときに、明示的に記載されているかどうかに関わらず、その他のインプリメンテーションに関連して、このような特定の特徴、構造、または特性を達成することは、当業者の常識の範囲内にある。
【0013】
例えば、モバイル電話またはタブレット等の小型コンピューティングデバイスが、人気が増大するにつれて、視覚障害、運動障害、聴覚障害、またはその他の同様の障害に冒された人は、しばしば高度に特殊化された補助コンピューティングデバイスを持つようになった。例えば、盲目のユーザ、すなわち視力を有しないか非常に限られた視力しか有しないユーザは、デバイスに内蔵されたスクリーン読み上げ機能を有する特殊化されたモバイル電話またはタブレットコンピュータを持ち得る。スクリーン読み上げ機能は、所与の速度および所望のトーンで話すように、ユーザによってカスタマイズされ得る。さらに、デバイスは、高精度でユーザの音声を認識するように訓練され得る。同様に、聴覚障害を有するユーザは、特定の状況において音響的指示の代わりに視覚的指示を提供するという当該ユーザのニーズに対して個人化されたデバイスを有し得る。運動障害を有するユーザは、特定のユーザに対してチューニングされた高度な音声認識性能または発話認識性能を有する個人化されたデバイスを有し得る。
【0014】
このような特殊化されたデバイスは、このようなデバイスの補助を必要とするユーザに対して与えられる物理的世界に対するアクセスのレベルを大いに改善する。しかしながら、増加中の電子的世界において、例えば、情報キオスクまたはその他の端末等のサービスのためのアクセスポイントとして機能する公共クライアントデバイスが、例えば、空港等において、情報にアクセスするために必要である。これらの公共クライアントデバイスは、しばしば、適応技術が装備されておらず、周辺機器が、上述したような障害を有するユーザに対して全面的なアクセスを提供する必要がある。同時に、このようなユーザは、上述したように、しばしば、常時、自らと一緒に、高度に個人化されたデバイスを持っている。
【0015】
近距離無線通信(NFC)は、データを通信するために、約4cm以下の距離にわたる短距離無線伝送を用いる技術である。近距離無線通信チップは、典型的には小型であり、例えば、モバイル電話、タブレットコンピュータ、およびラップトップコンピュータ等のデバイスに埋め込まれ得る。例えば、特定のモバイルデバイスは、NFCチップと、NFCを用いたデータ伝送を可能にするための適切なサポート用ソフトウェアとを含む。
【0016】
現金自動支払機、空港キオスク、地下鉄料金機械、およびその他のこのようなクライアントデバイス等の公共クライアントデバイスは、典型的に、トランザクションを完遂するためにサーバと通信する。例えば、空港キオスクは、いくつかある特徴の中でも特に、航空会社の中央サーバと通信して、搭乗パスを発行すること、例えば座席割り当て等の情報を検索すること、または荷物料金について顧客のクレジットカードに課金すること等を行い得る。キオスクのインターフェースは、ユーザインターフェースを表示するためにウェブページによって提供され得、これは、ウェブサーバと通信するために用いられ得る。同様に、現金自動支払機は、銀行のサーバと通信し得る。しかしながら、このような公共情報デバイスは、それらの標準的な構成においては、特殊なニーズを有するユーザに対する全面的なアクセスを可能にする技術が装備されていない。
【0017】
高度に個人化された補助コンピューティングデバイスのさらなる性能を活用し、例えば、空港キオスク等の公共クライアントデバイスとこのような高度に個人化された補助コンピューティングデバイスとの間のギャップに橋渡しすることを目的として、NFCチップが、公共クライアントデバイスに埋め込まれ得、その結果、近距離無線通信が、公共クライアントデバイスの代わりに補助コンピューティングデバイスに対するユーザ相互作用を委任するために用いられ得る。
【0018】
図1は、クライアントとサーバとの間のトランザクションのためのユーザ相互作用を委任するための例示的プロセス100の流れ図である。
【0019】
ブロック110において、近距離無線通信を用いてコンピューティングデバイスの存在が検出される。例えば、埋め込まれたNFCチップを有する空港キオスクは、埋め込まれたNFCチップを有するモバイル電話が当該キオスクの近くに位置するときに、当該モバイル電話の存在を検出し得る。
【0020】
ブロック120において、コンピューティングデバイスは、補助コンピューティングデバイスとして識別される。例えば、キオスクがモバイル電話の存在を検出した場合に、当該キオスクは、モバイル電話からのデータを要求し得、そして、このデータを用いて、当該デバイスが補助コンピューティングデバイスであるかどうかを識別し得る。あるいは、当該デバイスは、自身を補助コンピューティングデバイスとして識別するデータをクライアントに自動的に送信し得る。
【0021】
ブロック130において、ユーザインターフェースデータが、クライアントから補助コンピューティングデバイスに送信される。ユーザインターフェースデータは、補助コンピューティングデバイスにユーザ相互作用機能を提供し、その結果、トランザクションのためのユーザ相互作用が、クライアントの代わりに補助コンピューティングデバイスを用いて発生し得る。
【0022】
ユーザインターフェースデータは、例えば、インターネット上のウェブサイトのアドレス等のユニフォームリソースローケータ(URL)を含み得る。URLは、サーバと直接的に通信するインターフェースに対するリンクを提供し得る。例えば、URLは、空港キオスク上に表示されるはずのものを模倣するインターフェースに対するリンクを提供し得る。ユーザインターフェースデータは、スクリーン読み上げソフトウェアを用いて、補助コンピューティングデバイスに、フライトのために入手可能な座席の選択を読み上げさせ、ユーザが荷物を確認することを可能にするか、またはユーザのフライトのためにその他の選択肢を提示することを可能にする。また、ユーザインターフェースデータは、補助コンピューティングデバイスに、一連のコマンドを実行させるか、またはアプリケーションを開かせ、補助コンピューティングデバイスに対するユーザ相互作用を提供する。
【0023】
補助コンピューティングデバイスは、クライアントに対して、トランザクションが完遂したという信号を送信し得る。したがって、例えば、空港キオスクが、ユーザの座席選択、あるいは例えば、荷物確認または座席のアップグレードの購入等のその他のタスクを容易にするために、コンピューティングデバイスにURLを送信した後、タスクを実行する際に、補助コンピューティングデバイスは、近距離無線通信を用いて、キオスクに対して、トランザクションが完遂したという信号を送信し得る。また、トランザクションが完遂したという信号は、補助コンピューティングデバイスと相互作用するサーバからも受信される。その後、キオスクは、例えば、受領書または搭乗パスを印刷する等の別の機能を実行し、これにより、トランザクションを終了させる。特定のトランザクションに依存して、さらなるアクションが必要であったり、必要ではなかったりし得る。
【0024】
補助コンピューティングデバイスから状態データが受信され得、クライアントと同期され得、例えば、その他の人が、補助コンピューティングデバイスに対してトランザクションが委任されている場合に、トランザクションの進行度を見ることを可能にする。例えば、典型的なキオスク上でのフライトに対するチェックインは、2つ以上のステップを必要とし得る。各ステップにおいて、チェックインプロセスの現在の位置を表現するデータは、補助コンピューティングデバイスから受信され得る。このデータは、クライアントデバイス上でアップデートされ得る。これは、例えば、視覚障害を有するユーザが友人と旅行している場合等に有用であり得る。補助コンピューティングデバイスから状態データを受信し、状態データを同期させると、キオスクは、自らのチェックインプロセスの表示をアップデートし得、ユーザの友人は、トランザクションの進行度を見ることが可能であり得る。また、状態データは、サーバから受信され、クライアントと同期され得る。
【0025】
コンピューティングデバイスを補助コンピューティングデバイスとして識別すると、データは、補助コンピューティングデバイスから受信され得、トランザクションのステップをスキップまたは排除し得る。例えば、ユーザは、補助コンピューティングデバイスに格納された自らのフライト確認の電子コピーを有し得る。空港キオスクは、このデータを補助コンピューティングデバイスから受信し得、チェックインプロセスの特定のステップをスキップし得る。ユーザコンピューティングデバイスデータは、補助コンピューティングデバイスに送信され得、当該補助コンピューティングデバイスは、ユーザ入力を必要とするプロセスにおける第1の位置にユーザを自動的に配置し得る。
【0026】
また、近距離無線通信は、データの提示を改変して、その他のユーザに対して、トランザクションを容易にするためにも利用され得る。例えば、色盲のユーザは、通常の視力を有しているが、情報キオスク上で用いられている2つの色の間を区別することが不可能である。同様に、ユーザは、わずかに聴覚障害を有している可能性があり、典型的に、トランザクションのための情報を運ぶためにオーディオを用いるデバイス上でのオーディオの音量がより大きいことが必要とされる。図2は、クライアント上のトランザクションのためのユーザ相互作用を改変するためのプロセス200の流れ図である。
【0027】
ブロック210において、コンピューティングデバイスの存在が、近距離無線通信を用いて検出され得る。コンピューティングデバイスは、例えば、限定するものではないが、モバイル電話またはタブレットコンピュータ等であり得る。
【0028】
ブロック220において、データの提示のためのユーザの好みを示すデータが、コンピューティングデバイスから自動的に受信され得る。例えば、データは、コンピューティングデバイスのユーザに関連し得る。例えば、受信されたデータは、コンピューティングデバイスのユーザが、色盲またはわずかな聴覚障害であることを示し得る。また、受信されたデータは、白黒ディスプレイが用いられるべきであることを示し得、クライアントデバイスディスプレイの明度またはコントラストのユーザの所望するレベルを示し得、または所望の音量レベルを示し得る。また、受信されたデータは、言語の好み、テキストサイズの好み、または表示のための好適なフォントの好みを示し得る。
【0029】
ブロック230において、受信されたデータにしたがって、クライアント上のさらなるデータ提示が、トランザクションを容易にするために改変され得る。上述した例において、空港キオスク上で、占有されている座席または入手可能な座席を示すために異なる色を用いるディスプレイは、同じ情報を示すために、グレーのレベルまたは異なる陰影を表現するために改変され得る。同様に、データを提示するためにオーディオを用いるクライアントデバイス上で、データの提示に対するユーザの好みを示すデータが、ユーザが聴覚障害を有していることを示す場合に、オーディオの音量が増大され得る。
【0030】
図3は、本明細書に開示されているインプリメンテーションにおいて用いられ得る例示的なユーザ相互作用委任システム300の図である。システム300は、例えば、限定するものではないが、キオスク、現金自動支払機、または情報局等のクライアントデバイス上でインプリメントされ得る。
【0031】
システム300は、存在検出器310と、近距離無線通信モジュール350とを含む。存在検出器310と、近距離無線通信モジュール350とは、方法100のブロック110および方法200のブロック210にしたがって、NFCを用いるコンピューティングデバイスの存在を検出し得る。
【0032】
また、システム300は、識別子320を含み得る。識別子320は、存在検出器310によって検出されたコンピューティングデバイスを補助コンピューティングデバイスとして識別し得る。
【0033】
また、システム300は、データ送信器330を含み得る。データ送信器330は、システム300をインプリメントしているデバイスから補助コンピューティングデバイスに、方法100のブロック130にしたがって、ユーザインターフェースデータを通信し得る。例えば、データ送信器330は、ユニフォームリソースローケータを補助コンピューティングデバイスに通信し得る。データ送信器330は、近距離無線通信モジュール350に関連して動作することにより、NFCを介してユーザインターフェースデータを通信し得る。さらに、データ送信器330は、電子メールメッセージ、テキストメッセージ、またはその他のタイプのメッセージを用いて、ユーザインターフェースデータを通信し得る。
【0034】
また、システム300は、受信器340を含み得る。受信器340は、近距離無線通信モジュール350に関連して動作することにより、補助コンピューティングデバイスから、例えば、状態データ等のデータを受信し得る。さらに、受信器340は、方法200のブロック220にしたがって、データの提示のためのユーザの好みを示すデータを受信し得る。また、受信器340は、トランザクションが完遂したことを示すデータ信号を補助コンピューティングデバイスから受信し得る。また、受信器340は、ネットワーク305を介して、サーバから状態データまたはその他のデータを受信し得る。
【0035】
システム300は、同期モジュール360を含み得る。同期モジュール360は、受信器340によって受信された状態データを用いて、システム300をインプリメントしているデバイス上の状態データを同期させ得る。
【0036】
システム300は、トランザクション終了モジュール370を含み得る。受信器340からトランザクションが完遂したことを示すデータを受信すると、トランザクション終了モジュール370は、システム300のインプリメンテーションにしたがって、特定のアクションを実行し得る。例えば、トランザクション終了モジュール370は、システム300が空港キオスクにおいてインプリメントされている場合に、搭乗パスを印刷し得る。同様に、トランザクション終了モジュール370は、システム300が現金自動支払機にインプリメントされている場合に、現金を支払い得る。
【0037】
システム300は、ネットワーク305に接続され得る。ネットワーク305は、ローカルエリアネットワーク、または例えば、インターネット等のワイドエリアネットワークであり得る。ネットワーク305は、有線、無線、または2つの組み合わせであり得る。
【0038】
図4は、補助デバイス410と、クライアント420と、サーバ430との間の例示的通信の図である。クライアント420は、上述したようなシステム300のコンポーネントをインプリメントし得る。クライアント420およびサーバ430は、ネットワーク405によって互いに接続され得る。ネットワーク405は、ローカルエリアネットワーク、または例えば、インターネット等のワイドエリアネットワークであり得る。
【0039】
典型的なオペレーションにおいて、ユーザは、クライアント420を用いて、サーバ430と通信することにより、所望のトランザクションを実行し得る。例えば、クライアント420は、空港キオスクであり得、所望のトランザクションは、フライトのための搭乗パスを印刷することであり得る。したがって、クライアント420およびサーバ430は、ネットワーク405を介して通信することにより、ユーザが所望のトランザクションを完遂することを可能にし得る。サーバ430は、データベースサーバ、ウェブサーバ、またはクライアント420と通信するその他のタイプのサーバであり得る。
【0040】
本明細書に開示されているインプリメンテーションにしたがうと、補助コンピューティングデバイス410を有するユーザは、同様に、所望のトランザクションを実行することを望み得る。ユーザのデバイスは、ユーザの好みおよび能力に対して特殊に誂えられたものであり得る。例えば、ユーザのデバイスは、ユーザの好みに対して構成されたスクリーン読み上げソフトウェアであり得る。補助コンピューティングデバイスを用いてトランザクションを完遂するために、ユーザは、システム300をインプリメントしているクライアント420の近くに、自らのデバイスを通過させる。
【0041】
システム300は、近距離無線通信モジュール350と、存在検出器310と、識別子320とを含んでいるので、クライアント420は、方法100のブロック110および120にしたがって、ユーザのデバイスを検出し、そして、当該ユーザのデバイスを補助コンピューティングデバイスとして識別し得る。例えば、補助コンピューティングデバイス410は、それ自身を補助コンピューティングデバイスとして識別するデータをクライアント420に送信し得る。さらに、クライアント420は、補助コンピューティングデバイス410からデータを要求し得、そして、このデータを用いて、当該デバイスが補助コンピューティングデバイスであることを認識し得る。
【0042】
方法100のブロック130にしたがって、システム300のデータ送信器330は、クライアント420から補助コンピューティングシステム410に、ユーザインターフェースデータを通信し得る。ユーザインターフェースデータは、インターネット上のウェブサイトのURLを含み得る。補助コンピューティングデバイス410は、URLを適切に扱い、そして、ネットワーク405を介してサーバ430に対する接続(破線で示されている)を確立し得る。
【0043】
クライアント420によって提供されるURLは、補助コンピューティングデバイス410に対するユーザ相互作用機能を提供し得、これはその後に、補助コンピューティングデバイス410が、クライアントに代わって補助コンピューティングデバイスの機能を用いて所望のトランザクションを完遂することを可能にし得る。例えば、補助コンピューティングデバイス上のスクリーン読み上げソフトウェアが、入力スクリーンのテキストをユーザに対して読み上げ得る。補助コンピューティングデバイス上の音声認識ソフトウェアは、ユーザが、トランザクションおよび高度なトランザクションのために、必要なデータを入力することを可能にし得る。
【0044】
ユーザ相互作用委任システム300は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこれらの任意の組み合わせでインプリメントされ得る。ユーザ相互作用委任システム300は、任意のタイプの処理デバイス上で実行するようにインプリメントされ得、このような処理デバイスには、限定するものではないが、コンピュータ、ワークステーション、分散型コンピューティングシステム、埋めこみシステム、スタンドアロン電子デバイス、ネットワーク接続されたデバイス、モバイルデバイス、セットトップボックス、テレビジョン、キオスクデバイス、またはその他のタイプのプロセッサまたはコンピュータシステムを含み得る。さらに、コンピューティングデバイスは、限定するものではないが、命令を実行および格納するためのプロセッサおよびメモリを有するデバイスを含み得る。ソフトウェアは、1つ以上のアプリケーションおよびオペレーティングシステムを含み得る。ハードウェアは、限定するものではないが、プロセッサ、メモリ、およびグラフィカルユーザインターフェースディスプレイを含み得る。また、コンピューティングデバイスは、複数のプロセッサまたは複数の共有または別個のメモリコンポーネントを有し得る。例えば、コンピューティングデバイスは、クラスタ化されたコンピューティング環境またはサーバファームであり得る。
【0045】
本明細書に記載されている様々な局面は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこれらの組み合わせによってインプリメントされ得る。図5は、インプリメンテーションまたはその一部分が、コンピュータ読み取り可能なコードとしてインプリメントされ得る例示的コンピュータシステム500を示している。例えば、図1の方法100または図2の方法200を実行するユーザ相互作用委任システム300が、システム500においてインプリメントされ得る。本発明の様々なインプリメンテーションが、この例示的コンピュータシステム500の観点で記載される。
【0046】
コンピュータシステム500は、例えば、プロセッサ504等の1つ以上のプロセッサを含み得る。プロセッサは、特定用途プロセッサまたは汎用プロセッサであり得る。プロセッサ504は、通信インフラ506(例えば、バスまたはネットワーク)に接続されている。
【0047】
また、コンピュータシステム500は、好適にはランダムアクセスメモリ(RAM)であるメインメモリ508を含み、そして、2次メモリ510を含み得る。インプリメンテーションにしたがうと、インターフェースデータは、例えば、限定するものではないが、メインメモリ508に格納され得る。2次メモリ510は、例えば、ハードディスクデバイスおよび/または取り外し可能格納デバイスを含み得る。取り外し可能格納デバイス514は、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、磁気テープドライブ、光学ディスクドライブ、フラッシュメモリ等を含み得る。取り外し可能格納デバイス514は、周知の方法で、取り外し可能格納ユニット518から読み出し、および/または、取り外し可能格納ユニット518に書き込む。取り外し可能格納ユニット518は、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、光学ディスク等を含み得、これは、取り外し可能格納ドライブ514によって読み出され、そして、取り外し可能格納ドライブ514に書き込まれる。関連分野の当業者によって理解されるように、取り外し可能格納ユニット518は、コンピュータソフトウェアおよび/またはデータが格納されているコンピュータ使用可能格納媒体を含む。
【0048】
また、コンピュータシステム500は、メインメモリ502を含み得る。メインメモリ502は、例えば、キャッシュおよび/または静的および/または動的RAMを含み得る。メインメモリ502は、メインメモリ508から分離されたものであり得るか、またはそれの一部分であり得る。メインメモリ502は、ディスプレイユニット516と通信するように適合され得る。ディスプレイユニット516は、メインメモリ502から受信されたグラフィック、テキスト、およびその他のデータを表示するためのコンピュータモニタまたは同様の手段を含み得る。代替的なインプリメンテーションにおいて、2次メモリ510は、コンピュータプログラムまたはその他の命令がコンピュータシステム500にロードされることを可能にするその他の同様の手段を含み得る。このような手段は、例えば、取り外し可能格納ユニット522およびインターフェース520を含み得る。このような手段の例は、プログラムカートリッジおよびカートリッジインターフェース(例えば、ビデオゲームデバイスに見出されるようなもの)、取り外し可能メモリチップ(例えば、EPROMまたはPROM)およびそれに関連付けられたソケット、およびソフトウェアおよびデータが取り外し可能格納ユニット522からコンピュータシステム500に伝送されることを可能にするその他の取り外し可能格納ユニット522およびインターフェース520を含み得る。
【0049】
また、コンピュータシステム500は、通信インターフェース524を含み得る。通信インターフェース524は、ソフトウェアおよびデータが、コンピュータシステム500と外部デバイスとの間で伝送されることを可能にする。通信インターフェース524は、モデム、ネットワークインターフェース(例えば、イーサネット(登録商標)カード等)、通信ポート、PCMCIAスロットおよびカード等を含み得る。通信インターフェース524を介して伝送されるソフトウェアおよびデータは、通信インターフェース524によって受信されることが可能な電気的信号、電磁気的信号、光学的信号、またはその他の信号であり得る信号の形態をしている。これらの信号は、通信経路526を介して通信インターフェース524に提供される。通信経路526は、信号を搬送し、当該通信経路は、ワイヤまたはケーブル、光ファイバー、電話回線、セルラ電話リンク、RFリンクまたはその他の通信チャネルを用いてインプリメントされ得る。
【0050】
本明細書において、用語「コンピュータ読み取り可能格納媒体」は、概して、例えば、取り外し可能格納ユニット518、取り外し可能格納ユニット522、ハードディスクドライブ512に設置されたハードディスク等の媒体を参照するために用いられている。また、コンピュータ読み取り可能格納媒体は、例えば、メインメモリ508および2次メモリ510等の1つ以上のメモリを参照し得、これは、メモリ半導体(例えば、DRAM等)であり得る。これらのコンピュータプログラム製品は、ソフトウェアをコンピュータシステム500に提供する手段である。
【0051】
コンピュータプログラム(コンピュータ制御ロジックとも呼ばれる)は、メインメモリ508および/または2次メモリ510に格納される。また、コンピュータプログラムは、通信インターフェース524から受信され、そして、メインメモリ508および/または2次メモリ510に格納され得る。このようなコンピュータプログラムは、実行されたときに、コンピュータシステム500が、本明細書に記載されているインプリメンテーションをインプリメントすることを可能にする。特に、コンピュータプログラムは、実行されたときに、プロセッサ504が、例えば、上述した方法のステップ等の本開示のプロセスをインプリメントすることを可能にする。したがって、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム500のコントローラを表現しているといえる。インプリメンテーションがソフトウェアを用いる場合、当該ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品に格納され得、そして、取り外し可能格納ドライブ514、インターフェース520、またはハードドライブ512を用いて、コンピュータシステム500にロードされ得る。
【0052】
インプリメンテーションは、任意のコンピュータ使用可能媒体上に格納されたソフトウェアを含むコンピュータプログラム製品に向けたものであり得る。このようなソフトウェアは、1つ以上のデータ処理デバイスにおいて実行されたときに、データ処理デバイスに、本明細書に記載されているように動作させる。インプリメンテーションは、任意のコンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ読み取り可能媒体を利用し得る。非一時的コンピュータ読み取り可能媒体の例は、限定するものではないが、1次格納デバイス(例えば、任意のタイプのランダムアクセスメモリ)、2次格納デバイス(例えば、ハードドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、CD ROM、ZIPディスク、テープ、磁気的格納デバイス、光学的格納デバイス、MEMS、ナノ技術格納デバイス等)を含む。その他のコンピュータ読み取り可能媒体は、通信媒体(例えば、有線または無線の通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、イントラネット等)を含む。
【0053】
本開示の局面は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせでインプリメントされ得る。本開示の局面は、パラレルまたは複数の機械において実行する一連のプログラムを介してインプリメントされ得る。
【0054】
発明の概要セクションおよび摘要セクションは、本開示の1つ以上のインプリメンテーションを開示しているが、すべてのインプリメンテーションを開示しているものではなく、それ故、本開示および添付の特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0055】
インプリメンテーションは、特定の機能のインプリメンテーションおよびそれらの関係を示す機能的基本要素の助けを借りて記載された。これらの機能的基本要素の境界は、記載の便宜のために、本明細書では任意に定義されている。特定の機能およびそれらの関係が適切に実行され得る限り、代替的な境界が定義され得る。
【0056】
特定のインプリメンテーションの上述した記載は、その他の人が、本開示の一般的な概念から逸脱することなしに、余分な実験を行わなくても、当業者の常識を適用することにより、このような特定のインプリメンテーションを容易に改変すること、および/または、様々な用途のために容易に適用することができるように、本開示の一般的な性質を完全に明らかにするものである。したがって、このような適用および改変は、本明細書に提示されている教示および示唆に基づいて、開示されたインプリメンテーションの均等物の意味および範囲に含まれることが意図されている。本明細書における文句の使用法または用語の使用法は、記載を目的としており、限定を目的としておらず、本明細書の用語または文句は、教示または示唆に照らして当業者によって解釈されるものであるということが理解されるべきである。
【0057】
本開示の広さおよび範囲は、上述したインプリメンテーションのうちのいずれかによって限定されるべきではない。
【符号の説明】
【0058】
300 ユーザ相互作用委任システム
405 ネットワーク
410 補助デバイス
420 クライアント
430 サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントとサーバとの間のトランザクションのためのユーザ相互作用を委任するためのコンピュータにインプリメントされる方法であって、
該クライアントにおいて、近距離無線通信を用いてコンピューティングデバイスの存在を検出することと、
該クライアントにおいて、該コンピューティングデバイスを補助コンピューティングデバイスとして識別することと、
該クライアントから該補助コンピューティングデバイスにユーザインターフェースデータを送信することであって、該ユーザインターフェースデータは、該補助コンピューティングデバイスに対するユーザ相互作用機能を提供し、その結果、該トランザクションのためのユーザ相互作用が、該補助コンピューティングデバイスを用いて発生する、ことと、
該補助コンピューティングデバイスから状態データを受信することと、
該クライアント上のトランザクション状態データを該受信された状態データと同期させることと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ユーザインターフェースデータを送信することは、近距離無線通信を用いて、ユニフォームリソースローケータを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユニフォームリソースローケータは、前記サーバと直接的に通信するインターフェースに対するリンクを提供する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記トランザクションが完遂したという信号を受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記補助コンピューティングデバイスは、モバイル電話である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記補助コンピューティングデバイスは、タブレットコンピュータである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記トランザクションを終了させることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
サーバとのトランザクションのためのユーザ相互作用を委任するためのシステムであって、
プロセッサと、
メモリと、
近距離無線通信モジュールと、
該近距離無線通信モジュールを用いてコンピューティングデバイスの存在を検出する存在検出器と、
該コンピューティングデバイスを補助コンピューティングデバイスとして識別する識別子と、
該補助コンピューティングデバイスにユーザインターフェースデータを送信するデータ送信器であって、該ユーザインターフェースデータは、該補助コンピューティングデバイスに対するユーザ相互作用機能を提供し、その結果、該トランザクションのためのユーザ相互作用が、該補助コンピューティングデバイスを用いて発生する、データ送信器と、
該補助コンピューティングデバイスから状態データを受信する受信器と、
該クライアント上のトランザクション状態データを該受信された状態データと同期させる同期モジュールと
を含む、システム。
【請求項9】
トランザクション終了モジュールをさらに含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
非一時的コンピュータ読み取り可能格納媒体であって、該媒体上に格納された制御ロジックを含んでおり、該制御ロジックは、1つ以上の処理デバイスによって実行されたときに、該1つ以上の処理デバイスに、クライアントとサーバとの間のトランザクションのためのユーザ相互作用を委任させ、
該制御ロジックは、
近距離無線通信を用いて、コンピューティングデバイスの存在を検出する第1のコンピュータ読み取り可能プログラムコードと、
該コンピューティングデバイスを補助コンピューティングデバイスとして識別する第2のコンピュータ読み取り可能プログラムコードと、
該クライアントから該補助コンピューティングデバイスにユーザインターフェースデータを送信する第3のコンピュータ読み取り可能プログラムコードであって、該ユーザインターフェースデータは、該補助コンピューティングデバイスに対するユーザ相互作用機能を提供し、その結果、該トランザクションのためのユーザ相互作用が、該補助コンピューティングデバイスを用いて発生する、第3のコンピュータ読み取り可能プログラムコードと
を含み、
該制御ロジックは、該補助コンピューティングデバイスから状態データを受信する第4のコンピュータ読み取り可能プログラムコードと、状態データを該受信された状態データと同期させる第5のコンピュータ読み取り可能プログラムコードとをさらに含む、コンピュータ読み取り可能格納媒体。
【請求項11】
前記第3のコンピュータ読み取り可能プログラムコードは、近距離無線通信を用いてユーザインターフェースデータを送信し、該ユーザインターフェースデータは、ユニフォームリソースローケータを含む、請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能格納媒体。
【請求項12】
前記制御ロジックは、
前記補助コンピューティングデバイスから前記トランザクションが完遂したという信号を受信する第6のコンピュータ読み取り可能プログラムコード
をさらに含む、請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能格納媒体。
【請求項13】
前記補助コンピューティングデバイスは、モバイル電話である、請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能格納媒体。
【請求項14】
前記補助コンピューティングデバイスは、タブレットコンピュータである、請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能格納媒体。
【請求項15】
前記制御ロジックは、前記トランザクションを終了させる第6のコンピュータ読み取り可能プログラムコードをさらに含む、請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能格納媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−253761(P2012−253761A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−123091(P2012−123091)
【出願日】平成24年5月30日(2012.5.30)
【出願人】(502208397)グーグル インコーポレイテッド (161)
【Fターム(参考)】