説明

迷路機構

【課題】壁や穴を組み替えて自在に迷路を構成できる迷路機構を提供する。
【解決手段】迷路機構は、迷路内移動体201〜203と、複数の形状の穴が開けられた二枚の中板の上側の板901と、前記した中板の上側の板よりも小さな穴が開けられた中板の下側の板1001と、穴を塞ぎ前記した迷路内移動体に様々な干渉を与える複数の種類の蓋501〜503と、壁となる複数の種類の板301〜303と、底板701と、昇降機601と、前記した蓋の着脱ができる着脱機801、802によって構成される。従って、容易に迷路を組み替えることが可能であり、壁や穴が固定式の迷路と比べて通路パターンを容易に飛躍的に増大できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、迷路に関する。詳しくは、遊具等の構造物としての迷路、模型玩具としての迷路、その他迷路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊具として世に出回っている迷路は迷路として完成している。また迷路作成キットとして知られているものは、いったん迷路を作成すれば迷路を変更することは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−23146
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特開平6−23146では、迷路をパズルピースのように分割することで、迷路パターンを増大させることに成功している。しかし、世に遊具として出回っている迷路にあるような、落とし穴やスロープといった要素を排除してしまっている。落とし穴といったゲームオーバーが無ければ迷路内移動体は落下せず、これでは迷路内に物体を移動させる面白みが半減してしまう。また、パズルのように組み替えるといっても、一つ一つの迷路パズルピースを変更することは困難であることから、多彩な迷路を作るといっても、すぐに飽きが来てしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、このような従来の迷路機構を鑑み、簡単に迷路を組み替えることができ、なおかつ長い間楽しんでもらえるような迷路機構を提供しようとするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明において、使用者は壁を自由に設置することが出来る。また、従来は落とし穴を一度作ってしまえば変更は出来ないとされてきたが、迷路上にマス目を想定し、その全てのマスにすでに穴を作っている。使用者は必要のない穴を蓋で塞ぐことで、自在に落とし穴を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の迷路機構の概略図
【図2】図1に示す迷路機構における迷路内移動体の例
【図3】図1に示す迷路機構における壁の例
【図4】図1に示す迷路機構における穴の例
【図5】図1に示す迷路機構における蓋の例
【図6】図1に示す迷路機構における昇降機の例
【図7】図1に示す迷路機構における、図6の昇降機を格納するために加工された底板の例
【図8】図1に示す迷路機構における、図5の蓋を着脱するための着脱機の例
【図9】図1に示す迷路機構における中板の上側の例
【図10】図1に示す迷路機構における中板の下側の例
【図11】図1に示す迷路機能の実施例
【図12】図1に示す迷路機構の実施例
【図13】図1に示す迷路機構の実施例
【図14】図1に示す迷路機能の実施例
【図15】図1に示す迷路機構の実施例
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、使用者は壁を自由に設置することが出来、また、従来は落とし穴を一度作ってしまえば変更は出来ないとされてきたが、迷路上にマス目を想定し、その全てのマスにすでに穴を作り、使用者は必要のない穴を蓋で塞ぐことで、自在に落とし穴を作ることができるようにしたものである。
【実施例】
【0009】
図11は、迷路機構をボードゲームとして実現したものである。迷路内移動体は球である。蓋の裏側には磁力に引きつけられる物体を付着させている。蓋を着脱するために、磁石を用いた着脱機を使用する。請求項1の実施例を示すものである。
図12は、迷路機構をボードゲームとして実現したものである。迷路内移動体は車輪を持つ物体である。蓋には溝が掘られており、迷路内移動体はこの溝を伝って移動することが出来る。蓋には小さな穴が開けられている。蓋を着脱するために、返しのついた着脱機を使用する。

図13は、迷路機構をボードゲームとして実現したものである。迷路内移動体は水滴である。滴が触れる中板と壁と蓋の表面には撥水加工を施してあるため、水滴は玉のように迷路内を転がる。

図14は、迷路機構をアトラクションとして実現したものである。迷路内移動体は人間である。階段蓋と高台蓋を用いることで、立体迷路を実現することが可能である。また壁にガラスやプラスチックなど透明な物質、鏡のような光を反射する物質を用いることで、よりエンターテイメント性を高めることが出来る。

図15は、迷路構造をアトラクションとして実現したものである。迷路内移動体は船である。迷路内を水で満たし、その上を船舶が移動することが可能である。穴は全て蓋で閉じているため、水が流れ落ちることもない。

迷路機構の材質は、木材やプラスチックやガラスやセラミックや金属やコンクリートや石材や紙などが挙げられる。
また、迷路機構を構成する壁、穴、蓋、底板、昇降機、中板の上側、中板の下側は、場合に応じて除去することも可能である。
さらには、本発明の迷路機構を何段も重ねることによって、立体迷路を構成することも可能である。
【符号の説明】
【0010】
101 迷路機構本体
201 球形迷路内移動体
202 車輪を持つ迷路内移動体
203 独楽型迷路内移動体
301 遮蔽壁
302 三角壁
303 通過壁
401 円形穴
402 四角穴
403 星型穴
501 凸凹蓋
502 磁石蓋
503 傾斜蓋
601 昇降機
701 加工された底板
801 返し型着脱機
802 磁石型着脱機
901 中板の上側
1001 中板の下側

【特許請求の範囲】
【請求項1】
様々な形状の迷路内移動体と、組み替えられる複数の種類の壁と、複数の形状の穴と、迷路内移動体に様々な干渉を与える複数の種類の蓋と、底板に落下した迷路内移動体を容易に昇降させることができる昇降機と、前記した昇降機を収納するために加工した底板と、前記した蓋を容易に着脱できる着脱機と、前記した穴を有し前記した壁を組み立てることによって迷路を実現し前記した迷路内移動体が移動する中板の上側と、前記した蓋が落下しないように支えるために前記した中板の上側に開けられた穴より小さい穴を有する中板の下側、によって構成される迷路機構。
【請求項2】
球体、楕円体、車輪を持つ物体、独楽、表面張力によって滴となった自由に移動する液体、犬や猫や人間といった動物、蟻や芋虫といった虫、朝顔やヘチマといった蔓を持つ植物、光や音、船舶といった迷路内移動体を持つ、請求項1に記載の迷路機構。
【請求項3】
多角形や円形や楕円といった形状で、組み替えられる壁を持つ、請求項1に記載の迷路機構。
【請求項4】
多角形や円形や楕円といった形状の穴を持つ、請求項1に記載の迷路機構。
【請求項5】
迷路内移動体に、直進や右折や左折を制限したり、磁石によってその進行を妨げるなどの干渉を与える蓋を持つ、請求項1に記載の迷路機構。
【請求項6】
底板に落下した迷路内移動体を容易に昇降させることができる昇降機を持つ、請求項1に記載の迷路機構。
【請求項7】
請求項6に記載の昇降機を格納するために加工された底板を持つ、請求項1に記載の迷路機構。
【請求項8】
請求項5に記載の蓋を容易に着脱できる着脱機を持つ、請求項1に記載の迷路機構。
【請求項9】
請求項4に記載の穴を有し、請求項3に記載の壁を組み立てることによって迷路を実現し、請求項2に記載の迷路内移動体が移動することの出来る中板の上側を持つ、請求項1に記載の迷路機構。
【請求項10】
請求項5に記載の蓋が落下しないように支えるために、請求項9に記載の中板の上側が有する穴よりも小さな穴を有する中板の下側を持つ、請求項1に記載の迷路機構。







【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−206238(P2011−206238A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76596(P2010−76596)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(310010704)