説明

送迎予約システムおよび送迎予約方法

【課題】利用者の要求に合った送迎サービスの予約を実現し、その予約を基に効率的な送迎サービスを実現する。
【解決手段】利用者情報登録部21は、利用者端末5から送信された情報と、ログイン情報生成部によって決められた利用者IDとを対応させて、利用者情報テーブル15に格納する。予約登録部23は、予約番号生成部24によって生成された予約番号と利用者端末5から送信された予約情報(位置情報、送迎希望時刻、行き先等)を予約情報テーブル43に格納する。予約確定部25は、予約情報に基づいて作成された送迎時間等を利用者端末5に通知し、利用者端末5からの確認の入力を受け付けて予約を確定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GPSを利用して得られた位置情報を用いて利用者の送迎を予約する送迎予約システムおよび送迎予約方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、施設やサービスを利用する利用者は、自宅等からそのサービスを提供する施設等に移動する必要がある。特に歩行が困難な患者が病院を利用する場合、患者は、病院側の送迎サービス、福祉サービス、もしくは公共の交通手段を利用して、病院まで移動することとなる。
一方、GPS(Global Positioning System)を用いた送迎システムとして、利用者の携帯電話から配車要請を受けた場合に、携帯電話から取得するGPS情報を基に、タクシーを配車予約し、予約されたタクシーが利用者を迎えにいくシステム等がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−168191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、送迎サービスを提供する場合、そのサービス内容はサービスを提供する側(例えば、病院や福祉施設など)に依存するものであり、必ずしも利用者の要求に合ったものとはいえないという問題がある。例えば、送迎サービスではルートや時間が予め決まっており、病院の予約時間等に適した送迎サービスがなされない場合、利用者はこの送迎サービスを利用することができない。
一方、サービスを提供する側としては、利用者の要求に合わせて利用者毎に送迎サービスを行うと、各利用者に対して送迎車やルートを用意することで送迎車の無駄な往復が増えるため、作業面やコスト面から効率的なサービスを提供できないという問題がある。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、作業面やコスト面から効率的なサービスを提供する送迎予約システムおよび送迎予約方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために本発明は、ネットワークを介して互いにデータを送受信可能に接続される利用者の端末と送迎管理サーバとを備え、前記利用者に提供する送迎サービスを予約する送迎予約システムであって、前記端末は、個々の利用者を識別するために当該利用者に割り当てられている利用者IDを記憶する端末記憶部と、当該端末の位置を示す位置情報を送迎の出発地として検出する位置情報検出部と、入力された送迎の発着時刻を示す送迎希望時刻情報と、送迎の目的地を示す目的地情報と、前記位置情報で示される送迎の出発地を示す出発地情報と、前記利用者IDとを、それぞれ対応付けた予約申込情報を、前記送迎管理サーバに送信する第1の端末通信部と、前記予約申込情報を受信した前記送迎管理サーバから当該予約申込情報に応じて作成される仮予約情報を受信した場合、当該仮予約情報に示す内容で予約を確定するか否かを示す予約確認情報を前記送迎管理サーバに送信する第2の端末通信部と、を備え、前記送迎管理サーバは、前記予約申込情報に基づき作成される送迎車の配車ルートにおける、当該利用者を送迎の出発地に迎えに行く出発時刻を示す出発時刻情報と、送迎の目的地に到着する到着時刻を示す到着時刻時間とを含む前記仮予約情報を、前記利用者IDが示す前記利用者の端末に送信するサーバ通信部と、前記仮予約情報に示す内容で予約を確定することを示す前記予約確認情報を前記端末から受信した場合、当該仮予約情報に含まれる予約の内容で送迎予約を確定する予約確定部と、を備えることを特徴とする送迎予約システムである。
【0007】
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記予約確定部は、前記送迎予約が確定したことを前記端末に通知することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記送迎管理サーバが、利用者の住所を示す情報、送迎サービスにおける送迎の発着地の住所を示す情報を含む利用者情報を記憶するサーバ記憶部をさらに備え、前記サーバ記憶部に基づき、前記予約情報に含まれる前記目的地情報あるいは前記出発地情報として、前記利用者の住所あるいは前記送迎の発着地の住所を選択可能な前記仮予約情報の入力画面を前記端末に送信することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記送迎管理サーバの記憶部が、前記利用者情報として前記利用者の利用料を引き落とすための利用料引落の番号を含み、前記予約された送迎サービスが前記利用者に利用された場合、利用料を前記利用料引落口座から引き落とし、前記予約された送迎サービスが前記利用者に利用されなかった場合、キャンセル料を前記利用料引落口座から引き落とすことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、ネットワークを介して互いにデータを送受信可能に接続される利用者の端末と送迎管理サーバとを備える送迎予約システムにおいて利用者が送迎サービスを予約する送迎予約方法であって、送迎の出発地が現在位置である場合、当該端末の位置を示す位置情報を送迎の出発地として位置情報検出部が検出し、入力された送迎の発着時刻を示す送迎希望時刻と送迎の目的地に、前記位置情報で示される送迎の出発地を対応付けた予約申込情報を、第1の端末通信部が前記送迎管理サーバに送信し、前記予約申込情報を受信した場合、当該予約申込情報に基づき作成される送迎車の配車ルートにおける、当該利用者を前記送迎の出発地に迎えに行く出発時刻を示す出発時刻情報と、送迎の目的地に到着する到着時刻を示す到着時刻情報とを含む仮予約情報を、前記管理サーバのサーバ通信部が当該利用者の端末に送信し、前記仮予約情報を受信した場合、当該仮予約情報に示す内容で予約を確定するか否かを示す予約確認情報を第2の端末通信部が前記送迎管理サーバに送信し、前記仮予約情報に示す内容で予約を確定することを示す前記予約確認情報を前記端末から受信した場合、前記送迎管理サーバの予約確定部が、当該仮予約情報に含まれる予約の内容で送迎予約を確定することを特徴とする送迎予約方法である。
【発明の効果】
【0011】
発明によれば、送迎の出発地の位置情報の入力が容易となり、利用者による端末の操作性が向上する。
また、送迎車を配車する管理会社(以下、送迎会社)の従業員は、利用者端末からの入力を受けつけ、登録された予約情報を参照し、利用者の位置情報に基づき送迎ルートを決定することができる。
また、利用者に対して予約の確認をして予約を確定することで、送迎会社は、送迎車の乗車人数や送迎時間帯に応じて予約を希望する利用者を各送迎車に割り振り、効率のよい送迎ルートの決定や送迎車の調整が可能となる。よって、送迎車を出す回数の低減や、無駄な送迎ルートの選択を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る送迎予約システムの概略構成図である。
【図2】同実施形態に係る利用者情報テーブルを示す図である。
【図3】同実施形態に係るログイン情報を示す図である。
【図4】同実施形態に係る予約情報テーブルを示す図である。
【図5】同実施形態に係る送迎情報テーブルを示す図である。
【図6】同実施形態に係る送迎予約システムの利用者登録処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】同実施形態に係る送迎予約システムの予約登録処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】同実施形態に係る予約画面の一例を示す図である。
【図9】同実施形態に係る送迎予約システムの予約確定処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】同実施形態に係る送迎ルートと送迎時間の一例を示す図である。
【図11】同実施形態に係る利用者端末に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。以下の説明では、病院の送迎サービスを例に説明する。
【0014】
図1は、送迎予約システム1の概略構成図である。送迎予約システム1は、送迎管理サーバ3と、ネットワーク2を介して送迎管理サーバ3にデータ送受信可能である利用者端末5から構成される。ネットワーク2は、例えば、インターネット等であり、データ送受信は無線通信でも有線通信であってもかまわない。
【0015】
送迎管理サーバ3は、コンピュータ等であり、例えば、送迎サービスを提供する送迎会社等に設置され、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、第1記憶部15、第2記憶部16、第3記憶部17、第4記憶部18を有する。
【0016】
入力部12は、例えば、キーボードやマウス等であり、送迎管理サーバ3の管理者の操作を受けて情報の入力を受け付ける。表示部13は、例えば、ディスプレイ装置などであり、操作部12が受け付けた入力情報の内容や、各処理機能部の処理結果などの出力を行う。通信部14は、ネットワーク2を介して利用者端末5とのデータの送受信等を行う。第1記憶部15、第2記憶部16、第3記憶部17、第4記憶部18は、例えば、不揮発性メモリ、揮発性メモリ、ハードディスクなどであり、後述する情報などを記憶する。
【0017】
第1記憶部15は、利用者情報テーブル41を記憶する。第2記憶部16は、ログイン情報42を記憶する。第3記憶部17は、予約情報テーブル43を記憶する。第4記憶部18は、送迎情報テーブル44を記憶する。
【0018】
制御部11は、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等であり、送迎管理サーバの各部の制御を行うとともに、利用者情報登録部21、ログイン情報生成部22、予約登録部23、予約番号生成部24、予約確定部25という処理機能部として動作する。
【0019】
利用者情報登録部21は、利用者情報登録モードにおいて、利用者端末5から送信された利用者に関する利用者情報を第1記憶部15の利用者情報テーブル41に格納する。
この利用者情報テーブル41は、例えば図2に示す通り、利用者IDに利用者情報を対応付けるテーブルである。この利用者情報は、利用者端末5から利用者によって入力され、送迎管理サーバ3に送信される情報であり、例えば、利用者名、住所、電話番号、メールアドレス、サービス利用代引落口座、病院名を含む。
【0020】
利用者名とは、送迎サービスを予約する予約者(利用者)の氏名であり、例えば「山田太郎」などである。住所、電話番号、メールアドレスは、利用者によって登録される情報であって、住所、連絡先である登録電話番号、メールアドレスである。例えば、住所は「A町××・・」と、電話番号は、利用者携帯端末5の番号であり「090−xxxx−yyyy」と、メールアドレスは、「taro@yoyaku.com」となる。
【0021】
サービス利用代引落口座は、送迎予約を含めた送迎サービスを利用した際に発生する利用料の代金を引き落とす口座の情報である。病院名は、送迎サービスを利用して向かう病院の名前であり、送迎サービスの送迎における発着地である。
利用者IDは、利用者情報を登録した際にログイン情報生成部22によって発行される識別情報であって、個々の利用者を識別するために当該利用者に割り当てられている。
【0022】
ログイン情報生成部22は、利用者情報登録モードにおいて、利用者からの利用者情報を利用者情報テーブルに格納した場合、当該利用者に固有の利用者IDを割り当てるとともに、当該利用者が送迎サービスを利用する際に利用者端末5が送迎管理サーバ3に接続するために必要となるログイン情報を第2記憶部42に格納させるとともに、当該ログイン情報を通信部14を介して当該利用者端末5に送信する。
このログイン情報42は、第2記憶部16に記憶されており、例えば図3に示す通り、利用者端末5が送迎管理サーバ3に接続する際の利用者IDとパスワードとを対応づける情報であって、利用者端末5から送迎管理サーバ3に接続(ログイン)する際に必要となる情報である。
パスワードは、利用者情報登録部21が入力された利用者情報が、登録に必要な項目が全てそろっているとして、適正に利用者登録が受け付けられた際に、ログイン情報生成部22によって発行されるものであり、利用者IDに対して一意的に決められている。
【0023】
予約登録部23は、利用者端末5から送信された予約申込情報を第3記憶部17の予約情報テーブル43に格納する。
この予約情報テーブル43は、図4に示す通り、利用者端末5から利用者によって入力され、送迎管理サーバで受信された予約申込情報であり、例えば、利用者ID、位置情報、送迎希望時刻、行き先(送迎の目的地)、利用人数、車椅子利用の有無、介助サービス利用の有無等を含む。
位置情報は、送迎サービスにおいて利用者を迎えに行く送迎の出発地を示す情報である。この位置情報は、例えば、利用者端末5のGPS機能を利用した位置情報検出部によって検出された情報である。なお、詳細については後述する。
【0024】
予約日は、利用者が送迎サービスを利用する日である。
送迎希望時刻は、病院から自宅までの送迎希望の場合は病院到着時間を、自宅から病院までの送迎希望の場合は病院出発時間を示す。例えば、図4に示す通り、利用者ID「Y0001」の患者は10時から病院での診療予定が入っているため、送迎希望時刻「10:00」と、利用者ID「Y0002」の患者は10時30分から病院での診療予定が入っているため、送迎希望時刻「10:30」と、それぞれ対応付けられている。また、利用者ID「Y0020」の患者は13時に病院での診療が終わるため、送迎希望時刻「13:00」と対応付けられている。
【0025】
行き先は、送迎先の場所を示す送迎の目的地を示す目的地情報であって、例えば「自宅」や各病院の名称である。
利用人数は、送迎サービスを利用する利用者の人数を示す。
車椅子利用の有無は、送迎サービスの利用者が車椅子を利用するかどうかの情報を示す。介助サービス利用の有無は、送迎サービスの利用者が介助サービスを利用するかどうかの情報である。
【0026】
予約番号生成部24は、予約申込情報を予約情報テーブル43に記憶した場合、この予約申込情報に対して固有の予約番号を割り当て、この予約申込情報に予約番号を対応付けて、予約情報テーブル43に記憶させるとともに、この予約番号を通信部14を介して利用者端末5に送信する。
この予約番号は、利用者が送迎管理サーバ3に送信した予約申込情報を受け付けた際に、予約番号生成部24によって生成され、各送迎サービスの予約の内容を識別するための情報である。
【0027】
第4記憶部18は、予約情報テーブル43に含まれる情報に基づき、例えば、送迎管理サーバ5の管理者によって作成される仮予約情報を含む送迎情報テーブル44を記憶する。この送迎情報テーブル44は、例えば、図5に示す通り、予約番号と、出発時刻情報と、到着時刻情報と、利用者IDと、予定確定の有無とを対応付けたテーブルである。
なお、管理者によって作成されて送迎情報テーブル43に格納された時点では、この送迎情報テーブル43において対応付けられている出発時刻情報と到着時刻情報は、予約が確定していない仮予約情報であって、「予定確定の有無」として仮予約を示す「×」が対応付けられている。一方、予約確定部25によって予約が確定されると、この送迎情報テーブル43における「予定確定の有無」として予約確定を示す「○」が予約確定部25によって対応付けられる。これにより、送迎情報テーブル43において対応付けられている出発時刻情報と到着時刻情報は、予約確定情報となる。
【0028】
出発時刻情報は、予約した送迎サービスにおいて実際に送迎車が利用者を出発地に迎えに行く予定時刻である。到着時刻情報は、予約した送迎サービスにおいて実際に送迎車が利用者を送り届ける行き先(目的地)に到着する予定時刻である。この出発時刻情報と到着時刻情報は、送迎管理サーバの管理者等によって作成される送迎ルートに従って決定される時刻である。
例えば、予約情報テーブル43に記憶されている予約申込情報に基づき、送迎管理サーバの管理者等によって、図10において後述するような送迎ルートが作成される。そして、この送迎ルートにおいて、予約申込情報に含まれる位置情報が示す出発地に利用者を迎えに行く時刻を出発時刻情報として受け付けた操作部12は、この出発時刻情報を送迎情報テーブル44に記憶させる。また、送迎ルートにおいて、目的地(例えば病院)に到着する時刻を到着時刻情報として受け付けた操作部12は、この到着時刻情報を送迎情報テーブル44に記憶させる。
【0029】
予約確定の有無は、利用者が予約送迎サービスの利用を確定したか否かを示す情報である。送迎管理サーバ3の予約確定部25は、送迎情報テーブル44に含まれる仮予約情報を利用者端末5に送信し、当該仮要約情報の示す内容が利用者によって確認され、利用者端末5から予約確認情報を受信した場合、この予約確認情報に従って書き換えられる。
【0030】
予約確定部25は、送迎情報テーブル44に記憶されている仮予約情報を通信部14を介して利用者端末5に送信する。この仮予約情報に示す内容で予約を確定することを示す予約確認情報を利用者端末5から受信した場合、当該仮予約情報に対応付けられている「予約確定の有無」として予約確定を示す「○」を記憶させることで、この仮予約情報に含まれる予約の内容で送迎予約を確定する。
【0031】
利用者端末5は、携帯電話、携帯端末等であり、制御部51、操作部52、通信部53、表示部54、位置情報検出部55、端末記憶部56を有する。制御部51は、中央演算処理装置(CPU)やマイクロプロセッサ等であり、利用者端末5の各部の制御を行う。操作部52は、操作ボタン等であり、利用者からの入力を受け付ける。通信部53は、ネットワーク2を介して送迎管理サーバ3とデータの送受信を行う。
【0032】
表示部54は表示画面等であり、送迎管理サーバ3から送信された情報や操作部52で受け付けられた入力情報等を表示する。位置情報検出部55は、利用者端末5の位置情報を検出するGPS機能を有する。端末記憶部56は、メモリ等であり、利用者IDを記憶する。利用者IDは、送迎管理サーバ3から利用者端末5に対して発行される、利用者端末5を識別するための情報であり、送迎管理サーバ3に接続する場合や送迎予約サービスを利用する場合に必要となる。
【0033】
次に、送迎管理サーバ3の動作を説明する。
図6は、利用者の登録処理の流れを示すフローチャートである。
利用者端末5の通信部53は、送迎管理サーバ3にアクセスして、利用者に関する情報を登録するための入力画面を受信し、この入力画面において入力された利用者に関する利用者情報(利用者名、住所、電話番号、メールアドレス、サービス利用代引落口座、病院名を含む)を送迎管理サーバ3に送信する(ステップST1)。送迎管理サーバ3の通信部14によって受信された利用者情報は、利用者情報登録部21に出力される。利用者情報登録部21は、受信した利用者情報が登録条件を満たされているか否かを判定する。この利用者情報が登録条件を満たしている場合、利用者情報に含まれる各情報を対応付けて第1記憶部15の利用者情報テーブル41に記憶する(ステップST2)。具体的に説明すると、利用者情報登録部21は、利用者登録に必要な情報が、利用者端末5から送信された利用者情報に含まれているかどうかを判断し、必要な項目全ての情報が含まれている場合に、利用者情報として第1記憶部15の利用者情報テーブルに記憶する。ここでは、少なくとも、利用者名、住所、電話番号、病院名を含む利用者情報w受信した場合、利用者情報登録部21は、登録条件を満たしていると判断する。
【0034】
このようにして利用者情報が利用者情報テーブル41に記憶された場合、ログイン情報生成部22は、利用者情報を送信した利用者端末5に対して固有の利用者IDとパスワードを発行する。そして、ログイン情報生成部22は、この利用者IDとパスワードとを対応付けて第2記憶部16のログイン情報42に記憶させるとともに、この利用者IDとパスワードを通信部14を介して利用者端末5に送信する(ステップST3)。なお、ログイン情報生成部22は、発行された利用者IDを、利用者情報に対応付けて、第1記憶部15の利用者情報テーブル41にも記憶される。
次いで、利用者端末5の制御部51は、利用者IDとパスワードを受信し、この利用者IDを端末記憶部56に記憶させる(ステップST4)。
【0035】
次に、利用者が送迎サービスの予約申込を行う予約申込処理について説明する。
図7は、予約申込処理の流れを示すフローチャートである。
利用者端末5は、送迎管理サーバ3にアクセスして、ログイン画面を送迎管理サーバ3から受信する。この利用者端末5は、このログイン画面において操作部52を介して利用者から指定される利用者IDとパスワードを入力すると、通信部53を介して送迎管理サーバ3にこの利用者IDとパスワードを送信する(ステップST21)。
この送迎管理サーバ3は、通信部14を介して受信した利用者IDとパスワードを予約登録部23に出力する。この予約登録部23は、入力された利用者IDとパスワードの組み合わせとログイン情報42に記憶されている利用者IDとパスワードの組み合わせを照らし合わせて認証を行い(ステップST22)、許可するか否かを判定する(ステップST23)。
【0036】
ここで、入力された利用者IDとパスワードの組み合わせと、ログイン情報42に記憶されている利用者IDとパスワードの組み合わせが一致しない場合(ステップST23で「NO」)、予約登録部23は、通信部14を介して利用者端末5に認証エラーであることを通知する。
一方、入力された利用者IDとパスワードの組み合わせと、ログイン情報42に記憶されている利用者IDとパスワードの組み合わせが一致した場合(ステップST23で「YES」)、予約登録部23は、利用者が出発地を指定するための位置指定画面を利用者端末5に送信する(ステップST24)。
利用者端末5は、通信部53を介して受信した位置指定画面を制御部51に出力する。この制御部51は、表示部54に位置指定画面を表示させ、この位置指定画面において、出発地を示す出発地情報を、位置情報検出部55によって検出された位置情報とするか、あるいは、操作部52を介して利用者から入力された情報とするかを判断する(ステップST25)。
【0037】
この出発地を示す位置情報として、利用者から現在位置が指定された場合(ステップST25で「YES」)、位置情報検出部55は、GPS機能を用いて利用者の現在の位置を示す位置情報を取得する(ステップST26)。
一方、この出発地を示す出発地情報として、利用者から現在位置でない位置が指定された場合(ステップST25で「NO」)、制御部51は、操作部52を介して利用者によって指定された出発地を出発地情報として得る(ステップST27)。なお、制御部51は、ステップST26あるいはステップST27において、利用者から出発地情報が指定された場合、予約画面を要求するメッセージを送迎管理サーバ3に送信する。そして送迎管理サーバ3は、利用者端末5に予約画面を送信する(ステップST28)。
【0038】
次いで、利用者端末5の制御部51は、受信した予約画面を表示部54に表示させ(ステップST29)、この予約画面において操作部52を介して利用者から指定される予約申込情報(例えば、予約日、送迎希望時刻、行き先、利用人数、車椅子利用の有無、介助サービス利用の有無を含む)を入力すると、通信部53を介して送迎管理サーバ3に予約申込情報を送信する(ステップST30)。
そして、送迎管理サーバ3の予約登録部23は、通信部14を介して予約申込情報を受信すると、受信した予約申込情報を予約情報テーブル43に記憶させる(ステップST31)とともに、予約番号生成部24に予約番号を生成させる。この予約番号生成部24は、この予約申込情報に対して予約番号を割り当て(ステップST32)、通信部14を介して利用者端末5に送信する(ステップST33)。また、予約番号生成部24は、生成した予約番号を、予約申込情報に対応付けて予約情報テーブル43に記憶される。
【0039】
ここで、ステップST24からステップST31の詳細について以下説明する。
図8は、利用者端末5の表示部54に表示される位置指定画面の一例を示す図である。
利用者端末5の制御部51は、送迎管理サーバ3から受信した位置指定画面81を表示部54に表示させる。位置指定画面81には、利用者が出発地を指定するための複数のボタンとして、「今いる場所に呼ぶ」ボタン、「自宅に呼ぶ」ボタン、「病院に呼ぶ」ボタン、「その他の場所に呼ぶ」ボタンが表示されている。
この制御部51は、位置指定画面81においてボタンが操作部52を介して利用者により指定されると、このボタンに応じた確認画面を表示部54に表示させる。
【0040】
例えば、「今いる場所に呼ぶ」ボタンが指定された場合(ステップST26)、表示部54には確認画面82が表示され、位置情報検出部55がGPS機能を用いて現在の位置情報を取得する。そして、制御部51は、出発地を示す出発地情報として、位置情報検出部55によって得られた位置情報を端末記憶部56に一次的に記憶させる。
一方、「自宅に呼ぶ」ボタンが指定された場合(ステップST27)、表示部54には確認画面83が表示され、図2に示す利用者情報テーブル41に登録された住所(つまり、利用者情報を登録する際に利用者によって登録された住所)を出発位置として指定してよいか否かを確認する確認画面83を表示部54に表示させる。そして、操作部52から登録された住所でいいという入力を受け付けると、制御部51は、出発地を示す出発地情報として、利用者情報テーブル41に登録されている住所が指定されたことを示す情報を端末記憶部56に一次的に記憶させる。
【0041】
また、「病院に呼ぶ」ボタンが指定された場合(ステップST27)、表示部54には確認画面84が表示され、図2に示す利用者情報テーブル41に登録された病院名(つまり、利用者情報を登録する際に利用者によって登録された病院名)を出発地として指定してよいかどうかを確認する確認画面84を表示部54に表示させる。そして、操作部52から登録された病院でいいという入力を受け付けると、制御部51は、出発地を示す出発地情報として、利用者情報テーブル41に登録されている病院名が指定されたことを示す情報を端末記憶部56に一次的に記憶させる。
さらに、「その他の場所に呼ぶ」ボタンが指定された場合(ステップST27)、表示部54には確認画面85が表示され、操作部52を介して利用者によって指定された住所を、出発地を示す出発地情報として、端末記憶部56に一次的に記憶させる。
【0042】
このようにして、出発地を示す出発地情報が利用者によって指定されると、制御部51は、その他の予約に必要な情報の入力を受け付けるための予約画面86を表示部54に表示する(ステップST29)。
そして、制御部51は、この予約画面86において、操作部52を介して利用者から指定された情報(例えば、予約日、送迎希望時刻(例えば、病院到着希望時刻、病院出発希望時刻)、行き先、利用人数、車椅子利用の有無、介助サービス利用の有無等)を入力すると、この入力された情報に、端末記憶部56に一次的に記憶されている出発地情報と利用者IDを対応付けた予約申込情報を、通信部53を介して送迎管理サーバ3に送信する(ステップST30)。
次いで、送迎管理サーバ3の予約登録部23は、受信した予約申込情報(予約日、送迎希望時刻、行き先、利用人数、出発地情報、車椅子利用の有無、介助サービス利用の有無、利用者ID)を、図4に示す予約情報テーブル43に記憶させる。なお、予約情報として病院到着希望時刻或いは病院出発希望時刻を受信した場合は、予約登録部23は、これを送迎希望時刻として予約情報テーブル43に記憶させる。
【0043】
次に、送迎管理サーバ3による予約確定処理について説明する。
図9は、予約確定処理の流れを示すフローチャートである。
送迎管理サーバ3の予約確定部25は、例えば、日付および時刻を計時する計時部を内部に備え、第4記憶部18を参照して、計時部によって計時された日時情報が、予め決められている予約受付時間に達したか否かを判断し(ステップST41)、予約受付終了時間に達していない場合(ステップST41で「NO」)、引き続き利用者端末5からの予約申込処理を行う(ステップST42)。
【0044】
予約受付終了時間に達した場合(ステップST41で「YES」)、予約確定部25は、予約受付時間内に利用者端末5から得られた予約申込情報を読み出し、表示部13にこの予約申込情報を表示させる(ステップST43)。なお、表示部13に表示させるだけでなく、この読み出された予約申込情報を印刷部(図示せず)において印刷媒体に対して印刷してもよい。
次いで、読み出された予約申込情報に基づき、送迎管理サーバ3の管理者によって送迎ルートと送迎時刻(出発時刻情報と到着時刻時間とを含む)が決定されると、この管理者によって、操作部12を介して、仮予約情報(予約番号、出発時刻情報、到着時刻時間、利用者ID)が入力される(ステップST44)。次いで、予約確定部25は、入力された仮予約情報(予約番号、出発時刻情報、到着時刻時間、利用者ID)をそれぞれ対応付けて送迎情報テーブル44に記憶させる(ステップST45)。なお、予約確定部25は、この仮予約情報に対して仮予約を示す予約確定の有無「×」を記憶させる。
【0045】
予約確定部25は、送迎情報テーブル44を参照して予約番号(利用者IDでもよい)に対応する利用者の利用者端末5に送迎時刻確認画面を送信する(ステップST46)。利用者端末5の制御部51は、通信部53を介して、送迎時刻確認画面を受信し、表示部54に送迎時刻確認画面を表示させる。制御部51は、送迎時刻確認画面に表示されている内容で予約を確定するか否かの指示を受け付ける(ステップST47)。
【0046】
予約が確定されなかった場合(ステップST47で「NO」)、制御部51は、他の時間帯の送迎時刻の入力を利用者から受け付け、送迎管理サーバ3に送信し(ステップST48)、ステップST44の処理に戻る。
予約が確定された場合(ステップST47で「YES」)、制御部51は、仮予約情報の示す内容で予約を確定することを示す情報に、予約番号或いは利用者IDを対応付けた情報を、送迎管理サーバ3に送信する(ステップST49)。
【0047】
送迎管理サーバ3の通信部14は受信した情報を予約確定部25に出力し、予約確定部25は、送迎情報テーブル44において、当該予約番号或いは利用者IDに対応する仮予約情報における「予約確定の有無」の情報を更新し、予約を確定する(ステップST50)。予約が確定されると、予約確定部25は、送迎チケットを発行して、通信部14を介して利用者端末5に送信する(ステップST51)。
【0048】
以下に、図9に示す予約確定処理におけるステップST44からステップST51について詳細に説明する。
図10は、送迎管理サーバ3の管理者によって決められた送迎ルートと送迎時刻の一例である。送迎管理サーバ3の管理者は、予約情報テーブル43に記憶されている仮予約情報に基づき、最適な配車や送迎ルートを決定する。図10に示す送迎ルートは、管理者によって決定されたルートであって、例えば、送迎会社を時刻8:50に出発した送迎車が、送迎時刻9:00に送迎場所A地点、送迎時刻9:10に送迎場所B地点、送迎時刻9:20に送迎場所C地点、送迎時刻9:25に送迎場所D地点、送迎時刻9:40に送迎場所E地点に迎えに行き、その後、行き先(目的地)である病院(H地点)へ向かい、病院への到着予定時間が9:50となるルートである。
【0049】
そして、図10に示すルートに従って、管理者が決定した出発時刻情報および到着時刻情報を入力すると、予約確定部25は、各利用者IDあるいは予約番号に対応付けて、入力された出発時刻情報および到着時刻情報を送迎情報テーブル44に記憶させる。ここで、出発時刻情報および到着時刻情報は、仮予約情報である。
次いで、予約確定部25は、この送迎情報テーブル44を参照して、仮予約情報である出発時刻情報および到着時刻情報を読み出し、この出発時刻情報および到着時刻情報を示す送迎時刻確認画面を生成し、通信部14を介して、A地点で送迎希望(A地点が送迎の出発地)の利用者(予約番号「R0001」、利用者ID「Y0001」、図4、図5参照)の利用者端末5にこの送迎時間確認画面を送信する。
図11は表示部54に表示される画面の一例である。
【0050】
利用者ID「Y0001」の利用者端末5の制御部51は、通信部53を介して、送迎時刻確認画面を受信し、表示部54に送迎時刻確認画面91を表示させる。利用者が、送迎時刻確認画面91におけるA地点の出発予定時刻、病院への到着予定時刻等を確認し、「予約確定」ボタンを選択すると、制御部51は、予約確定の情報と利用者ID「Y0001」もしくは予約番号「R0001」を対応付けた情報を送迎管理サーバ3に送信する。
【0051】
送迎管理サーバ3は、受信した情報を予約確定部25に通知し、予約確定部25は、図5に示す送迎情報テーブル44において、利用者ID「Y0001」もしくは予約番号「R0001」に対応する仮予約情報における「予約確定の有無」の情報を「×」から「○」に更新し、予約を確定する。予約が確定されると、予約確定部25は、送迎チケットを発行して、通信部14を介して、利用者ID「Y0001」の利用者端末5に送信する。
利用者ID「Y0001」の利用者端末5の制御部51は、通信部53を介して、予約チケット画面を受信し、表示部54に予約チケット画面93を表示させる。予約チケット画面93は、利用者が送迎サービスを利用する際に、送迎車の運転手等に提示してサービスを受ける。
【0052】
また、利用者が、送迎時刻確認画面91における出発予定時刻、到着予定時刻等を確認し、「キャンセル」ボタンを選択した場合、表示部54には図11に示す再予約画面95が表示され、他の時間帯の送迎時間の入力を受け付ける。制御部51は、最初の予約がキャンセルされたという情報と、新たに選択された時間帯と、利用者ID「Y0001」もしくは予約番号「R0001」を対応付けた情報を送迎管理サーバ3に送信する。こうして、送迎管理サーバ3の管理者は、再度ルートを調整し、新たに選択されたルートに対して利用者に予約確定の確認を行う。
【0053】
前記のように予約した送迎サービスを利用者が利用した場合、図2に示す利用者情報テーブル41に記憶されたサービス利用代引落口座からサービスの利用料が自動的に引き落とされる。また、送迎サービスの利用状況を月毎などの決められた期間ごとに集計し、一括して引き落としてもよい。こうして送迎サービスを提供する送迎会社には確実にサービス利用料が入る。
また、予約を確定しながら、当日キャンセルとなった場合でも、キャンセル料などをサービス利用代引落口座から引き落とすことができるため、送迎会社の経済的な負担も軽減する。
【0054】
また、前記構成においては、図4に示す予約情報として行き先を送信する構成について説明したが、本発明はこれに限られず、例えば以下のような構成であってもよい。
例えば、送迎管理サーバ3が、予め各病院の位置情報を記憶しておき、利用者端末5から受信した位置情報(例えばGPS機能によって取得された情報)が、当該病院の位置情報と一致する場合、病院から自宅や駅等に帰る病院からの復路であると判断する。また、利用者端末5から受信した位置情報(例えばGPS機能によって取得された情報)が、当該病院の位置情報と一致しない場合、自宅等から病院に向かう往路であると判断する。
このように往路あるいは復路と判断された情報を、図4に示す予約情報テーブル43の各利用者IDに対応づけて記憶させるものであってもよい。
これにより、往復を繰り返す送迎車の配車サービスを提供する送迎会社においては、その送迎ルートを決定する際にその利用者の送迎目的がわかりやすく、このルートや時間を決定する際に便利である。
【0055】
このように、本送迎予約システムによれば、利用者は自分の要求に合った送迎サービスを容易に予約することができる。また、公共交通手段を個人で利用する場合より、交通費も抑えられると考えられる。また、病院等の介助者等が送迎車に同乗すれば、付添人等も不要となる。
また、送迎サービスを提供する送迎会社は、事前に送迎サービスの予約確定が行えるため、最適な配車やルートを検討することができ、予約や送迎にかかる作業の効率化やコスト削減が実現する。
前記の説明では、病院の送迎サービスを例に説明したが、地域の福祉施設やサービス、他の公共施設等を利用する場合における送迎サービスにも本システムは有効である。
【0056】
なお、前記の送迎サービス予約処理(図6、図7、図9参照)は、制御部11の各処理機能部である利用者情報登録部21、ログイン情報生成部22、予約登録部23、予約番号生成部24、予約確定部25が処理を行うプログラムを読み出して実行することにより実現される。プログラムは、例えば、送迎管理サーバ3の記憶部(図示せず)に記憶されているものとする。
また、制御部11が行う処理を実現するプログラムを作成し、汎用のコンピュータがそのプログラムを読み込んで送迎管理サーバ3を実現することも可能である。このプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録されてもよいし、ネットワークを介して流通させることも可能である。
【0057】
さらに、送迎管理サーバ3や利用者端末5等の動作の過程は、コンピュータに実行させるためのプログラムや、このプログラムとしてコンピュータ読み取り可能な記録媒体として利用可能であり、コンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0058】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に記憶したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0059】
1………送迎予約システム
3………送迎管理サーバ
5………利用者端末
11………制御部
12………操作部
13………表示部
14………通信部
15………第1記憶部
16………第2記憶部
17………第3記憶部
18………第4記憶部
21………利用者情報登録部
22………ログイン情報生成部
23………予約登録部
24………予約番号生成部
25………予約確定部
41………利用者情報テーブル
42………ログイン情報
43………予約情報テーブル
44………送迎情報テーブル
51………制御部
52………操作部
53………通信部
54………表示部
55………位置情報検出部
56………端末記憶部
57………利用者ID

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して互いにデータを送受信可能に接続される利用者の端末と送迎管理サーバとを備え、前記利用者に提供する送迎サービスを予約する送迎予約システムであって、
前記端末は、
個々の利用者を識別するために当該利用者に割り当てられている利用者IDを記憶する端末記憶部と、
当該端末の位置を示す位置情報を送迎の出発地として検出する位置情報検出部と、
入力された送迎の発着時刻を示す送迎希望時刻情報と、送迎の目的地を示す目的地情報と、前記位置情報で示される送迎の出発地を示す出発地情報と、前記利用者IDとを、それぞれ対応付けた予約申込情報を、前記送迎管理サーバに送信する第1の端末通信部と
前記予約申込情報を受信した前記送迎管理サーバから当該予約申込情報に応じて作成される仮予約情報を受信した場合、当該仮予約情報に示す内容で予約を確定するか否かを示す予約確認情報を前記送迎管理サーバに送信する第2の端末通信部と、を備え、
前記送迎管理サーバは、
前記予約申込情報に基づき作成される送迎車の配車ルートにおける、当該利用者を送迎の出発地に迎えに行く出発時刻を示す出発時刻情報と、送迎の目的地に到着する到着時刻を示す到着時刻時間とを含む前記仮予約情報を、前記利用者IDが示す前記利用者の端末に送信するサーバ通信部と、
前記仮予約情報に示す内容で予約を確定することを示す前記予約確認情報を前記端末から受信した場合、当該仮予約情報に含まれる予約の内容で送迎予約を確定する予約確定部と、を備えることを特徴とする送迎予約システム。
【請求項2】
前記予約確定部は、前記送迎予約が確定したことを前記端末に通知することを特徴とする請求項1記載の送迎予約システム。
【請求項3】
前記送迎管理サーバは、
利用者の住所を示す情報、送迎サービスにおける送迎の発着地の住所を示す情報を含む利用者情報を記憶するサーバ記憶部をさらに備え、
前記サーバ記憶部に基づき、前記予約情報に含まれる前記目的地情報あるいは前記出発地情報として、前記利用者の住所あるいは前記送迎の発着地の住所を選択可能な前記仮予約情報の入力画面を前記端末に送信することを特徴とする請求項1あるいは2に記載の送迎予約システム。
【請求項4】
前記送迎管理サーバの記憶部は、
前記利用者情報として前記利用者の利用料を引き落とすための利用料引落口座の番号を含み、
前記予約された送迎サービスが前記利用者に利用された場合、利用料を前記利用料引落口座から引き落とし、前記予約された送迎サービスが前記利用者に利用されなかった場合、キャンセル料を前記利用料引落口座から引き落とすことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の送迎予約システム。
【請求項5】
ネットワークを介して互いにデータを送受信可能に接続される利用者の端末と送迎管理サーバとを備える送迎予約システムにおいて利用者が送迎サービスを予約する送迎予約方法であって、
送迎の出発地が現在位置である場合、当該端末の位置を示す位置情報を送迎の出発地として位置情報検出部が検出し、
入力された送迎の発着時刻を示す送迎希望時刻と送迎の目的地に、前記位置情報で示される送迎の出発地を対応付けた予約申込情報を、第1の端末通信部が前記送迎管理サーバに送信し、
前記予約申込情報を受信した場合、当該予約申込情報に基づき作成される送迎車の配車ルートにおける、当該利用者を前記送迎の出発地に迎えに行く出発時刻を示す出発時刻情報と、送迎の目的地に到着する到着時刻を示す到着時刻情報とを含む仮予約情報を、前記管理サーバのサーバ通信部が当該利用者の端末に送信し、
前記仮予約情報を受信した場合、当該仮予約情報に示す内容で予約を確定するか否かを示す予約確認情報を第2の端末通信部が前記送迎管理サーバに送信し、
前記仮予約情報に示す内容で予約を確定することを示す前記予約確認情報を前記端末から受信した場合、前記送迎管理サーバの予約確定部が、当該仮予約情報に含まれる予約の内容で送迎予約を確定することを特徴とする送迎予約方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−138300(P2011−138300A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−297549(P2009−297549)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】