説明

逆走車両検知システム及び逆走車両警告システム並びに逆走車両通知システム

【課題】入路及び出路を逆送する逆走車両を検知し警告を与え、正常に進入してくる車両に対し、逆走車両の存在を通知する。
【解決手段】休憩施設20の進入路22に逆走車両検知・警告用の路側無線装置10を設置し、車両31が通過時、車載無線装置30と路車間通信を行い、進入したことを示す判別情報を車載無線装置30の記憶部に書き込み、車両31が進入路22に再度進入しようとしたとき、路側無線装置10は車載無線装置30と路車間通信を行い、判別情報があったとき、路側無線装置10は車両31が逆走していると判断し、車載無線装置31に対して警告を示す車載器指示情報を送信し、また逆走車両通知用路側無線装置11に逆走車両の存在を通知する。逆走車両の存在を通知された逆走車両通知用路側無線装置11は、通過する車両の車載無線装置と路車間通信を行い、逆走車両が存在することを警告する車載器指示情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速道路における安全運転支援システムに係り、特に、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)に対応し、高速道路を逆走する車両を自動的に検知して警告し通知することができるようにしたシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に高速道路と呼ばれている自動車専用道路の運用に際しては、周知のように、渋滞の解消と逆走の防止という大きな命題があるが、ここで料金所での通行料支払いによる渋滞については、いわゆるETC(Electronic Toll Collection System:自動料金収受システム)が実用技術として広く採用され、渋滞解消に大きく寄与している。
【0003】
なお、このETCにおいては、通常、DSRC(Dedicated Short-Range Communication:狭域通信)と呼ばれている無線通信方式が採用されている。
【0004】
一方、逆走の防止のために従来から採られている方策は、道路標識や案内標識による注意の喚起だけというのがほとんどであり、この場合、運転者の規則順守に対する考え方に依存することになるので、実効性に乏しく、信頼性が低い。
【0005】
しかして、高速道路の場合、そこに逆走する車両が存在したとすると事故発生の確率が高くなり、しかも大事故に進展してしまう可能性が高い。
【0006】
そこで、例えば特許文献1では、次の2つの方法について提案している。
【0007】
まず、第1は、専用の路側装置及び専用の車載器を用いた逆走警告システムで、これは既存ETCシステムの入口料金所の近傍に設置され、ETCシステムとは異なる周波数帯の電波を通信に用いた逆走警告専用の路側装置が通信領域内に情報を発信し続けるようにし、車載器は路側装置から情報を続けて受信した場合、逆走に対する注意を促す警告を行うようにしたシステムである。
【0008】
次に、第2は、既存ETC車載器を利用した逆走検知システムで、これは既存ETC車載器にサブルーチンプログラム及び音声データを追加したもので、ETC車載器は、入口料金所の通過をトリガーとし、それから一定時間逆走に対する注意を促す警告を行うようにしたシステムである。
【特許文献1】特開2007−102443号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記第1と第2の従来技術は、車両が逆走しているか否かに関わらず、通過する全ての車両に対して警告を与える。
【0010】
このため、警告が聞き流されてしまい、真摯に受け取られない虞がある。
【0011】
このとき、第1の従来技術は、専用路側装置と専用車載器の間の通信なので、適用箇所に制限はないが、しかし、これら第1と第2の従来技術では、逆走車両の検知ができないという問題があった。
【0012】
また、第1の従来技術では、既存のETC車載器で利用不可能で、専用車載器の購入が必須である。
【0013】
一方、第2の従来技術の場合、既存のETC車載器で利用可能。但し、ETC車載器に対してサブルーチンプログラム及び音声データの追加といった改造が必須である。
【0014】
従って、第1と第2の従来技術の場合、逆走車両の検知を前提とする点に配慮がされておらず、警告が運転者に注意を喚起するだけに留まってしまうので、積極的な逆走の防止に問題があった。
【0015】
すなわち、逆走車両が存在しているか否かに関係無く、とにかく車両が入口料金所を通っただけで、当該車両に警告が与えられてしまい、しかも、この場合、逆走しないように注意が喚起されるだけなので、警告が聞き流されてしまい、真摯に受け取られない虞があり、従って、逆走の防止に問題が生じてしまうのである。
【0016】
つまり、これらの従来技術では、逆走車両の検知ができず、そのため逆走車両に対する警告もできないことになる。
【0017】
本発明は、以下の点を目的とするものである。
【0018】
第1の目的は、逆走車両を検知/特定すること。
【0019】
第2の目的は、検知/特定した逆走車両に対してのみ警告を行うこと。
【0020】
第3の目的は、逆走車両の存在を他の車に通知すること。
【0021】
第4の目的は、ユーザに負担を強いることなく、既存のETC車載器で利用可能にすること。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記第1の目的を達成するため、第1の手段は、無線通信方式をETCシステムと同様のDSRC通信とし、通信シーケンスにETCの通信シーケンスを用い、通過する車両に搭載されている車載無線装置及び前記車載無線装置に挿抜可能な電子記憶媒体の識別情報を読み込み/書き込みし、前記識別情報を判定することにより逆走車両の検知/特定することを可能としたものである。
【0023】
上記第2の目的を達成するため、第2の手段は、DSRC通信を用いることにより、狭域の通信領域を形成し、通信している車載器の識別を行うことにより、前記第1の手段により検知/特定した逆走車両に対してのみ警告を与えることを可能としたものである。
【0024】
上記第3の目的を達成するため、第3の手段は、逆走を検知/警告する路側無線装置が設置される道路への分岐点近傍に別の路側無線装置を設置し、当該路側無線装置が前記逆走検知/警告用路側無線装置と通信することにより、逆走車両が存在する場合に、当該路側無線装置が正常な方向から進入した車両に対して逆走車両の存在を可能とするものである。
【0025】
上記第4の目的を達成するため、第4の手段は、ETCの通信シーケンスを使用することにより、ユーザが何の変更も無しに既存のETC車載器で本発明のシステムを利用可能とするものである。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、一方通行路の入口又は出口の近傍に基地局アンテナを設置し、その無線通信方式にDSRCを用いることにより、周囲の車両に対しては影響を与えることなく、逆走しようとしている車両を検知し、当該車両に対してのみ警告を行うことが可能になる。また、逆走車両検知・警告システムと合わせて逆走車両通知システムを設置することにより、正常な方向から進入する車両に対して逆走車両の存在を通知・警告することが可能である。
【0027】
更に、本発明では、ETCの通信シーケンスを利用することにより、ユーザーが何の変更もなしに既存のETC車載器でサービスを受けることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明による逆走車両検知システム及び逆走車両警告システム並びに逆走車両通知システムについて、各々の実施形態例により詳細に説明する。
【0029】
・第1の実施形態
図1は、本発明に係る逆走車両検知・警告システムと逆走車両通知システムの第1の実施形態で、これは、図示のように、何れも一方通行路になっている進入路(入路)22と退出路(出路)23により、車両が高速道路の本線21から抜け出して進入し、その後、任意に退出できるように設けられている休憩施設20を対象とし、進入路22に2台の路側無線装置10、11を設置したものであり、このとき一方の路側無線装置10は、進入路22の出口の近傍、すなわち休憩施設側道路端部付近に設置され、他方の路側無線装置11は、同じく進入路22の入口の近傍、すなわち本線側道路端付近に設置されている。
【0030】
このときの休憩施設20とは、自動車専用道路(以下、高速道路と記載する)に付帯するサービスエリア、パーキングエリアなどの設備のことであり、従って、この図1には、休憩施設側道路端部付近に設置された路側無線装置10が逆走検知・警告システムとして機能し、逆走車両31が現れたとき、その検知及び当該逆走車両31に対して警告を与えるようにし、本線側道路端付近に設置された路側無線装置11は、逆走車両通知システムとして機能し、正常な方向から進入する車両33に対して逆走車両の存在を通知・警告するようにした本発明による実施形態の一例が示されていることになる。
【0031】
そして、まず、路側無線装置10は、少なくとも1基の移動体通信用の基地局アンテナ101と、システムの動作に必要な制御及びデータの蓄積を行う処理装置102とで構成され、図示のように、進入路22の休憩施設側道路端付近、つまり、この進入路22の出口近傍に設置されている。次に、路側無線装置11は、少なくとも1基の移動体通信用の基地局アンテナ111と、システムの動作に必要な制御及びデータの蓄積を行う処理装置112とで構成され、同じく図示のように、進入路22の本線側道路端付近、つまり、この進入路22の出口近傍に設置されている。
【0032】
図2は、路側無線装置10、11の詳細を示したもので、このとき、一方の路側無線装置10は、逆走車両検知・警告システムに対応し、他方の路側無線装置11は、逆走車両通知システムに対応している。そして、ここでの基地局アンテナ101、111は、何れも既存のETCで採用されているDSRC通信方式に対応させてあり、処理装置102、112の制御のもとで、車両に搭載してある車載無線装置と、5.8GHz帯の電波による路車間通信により情報の伝達を行なう。
【0033】
そして、このときの路車間の通信シーケンスは、同じく既存のETCにおける通信シーケンスの利用を前提としている。
【0034】
ここで利用されるDSRCとは、短距離・小ゾーンの双方向移動通信として位置づけられているものであり、このため、ETCシステムで使用される移動体通信用の基地局アンテナによれば、スポット通信領域が形成でき、その領域に進入した車両に搭載されている車載器(車載無線装置)とだけ選択的に通信を行うことができ、これにより、通信対象とする車両を限定し、隣接車線の車両などへの影響を防ぐことができるという特徴がある。そして、この特徴ゆえに、このDSRCによれば、車載器から、当該車載器の識別情報を取得することも可能になり、この場合、取得した識別情報を用いることにより、通信している車載器を識別し、ひいては車両を識別することも可能になっている。
【0035】
次に、本発明を利用可能な車載無線装置、例えば図1の車載無線装置30、33の概略図を図3と図4に示す。このとき、図3は、データの蓄積のために、挿抜可能な電子記録媒体306を用いた場合の車載無線装置の一例を示す概略図で、図4は、データの蓄積に内部の情報蓄積部315を用いた場合の車載無線装置の一例を示す概略図である。
【0036】
ここで、まず、図3の車載無線装置は、制御部301と表示部302、アンテナ部303、スピーカー304、それに電子記録媒体ソケット305で構成されている。そして、電子記録媒体ソケット305に電子記録媒体306を挿入することにより、本発明やETCシステムが利用可能となり、次に、図4の車載無線装置は、制御部311と表示部312、アンテナ部313、スピーカー314、それに情報蓄積部315で構成され、そのままで利用可能になる。
【0037】
なお、このときの電子記録媒体が挿抜可能な車載無線装置は、既存のETC車載器でも構わない。
【0038】
次に、図5は、この第1の実施形態において、路側無線装置10の処理装置102により実行される逆走車両検知・警告処理のフローチャートの一例を示したもので、以下、このフローチャートにより、処理について説明する。
【0039】
図1において、いま、車載無線装置32を搭載した車両33が、本線道路21から進入路22に入り、逆走車両検知・警告用の路側無線装置10を構成する基地局アンテナ101が形成する通信領域、つまり進入路22の休憩施設側道路端付近にに進入したとする。そして、このとき、このフローチャートによる処理が開始されていたとすると(S10)、ここで路側無線装置10と車載無線装置32による路車間通信が可能になる。
【0040】
そこで、まず、路側無線装置10と車載無線装置32が路車間通信を開始し(S11)、路側無線装置10が車載無線装置30に挿入されている電子記録媒体305(図3の場合)又は情報蓄積部315(図4の場合)から情報を読み取り(S12)、次いで読み取った前記情報の中に、車両が休憩施設20に進入したことを表わす判別情報が書き込まれているか否かを調べる(S13)。
【0041】
このとき、読み取った情報の中に判別情報が書き込まれていなかったとする。なお、このことは、車両33の場合、つまり高速道路の本線21から進入路22に入ってきた車両の場合、当然のことである。
【0042】
そこで、この場合、処理S13での判断結果はNO(否定)になるので、路側無線装置10は、車載無線装置33に対して、休憩施設20に進入したことを判別する情報を情報蓄積部315又は電子記録媒体306内のETCシステムの課金に影響を与えない個所(メモリの空きエリア)に書き込むように指示し(S15)、ここで路車間通信を終了し(S18)、処理を終わる(S19)。
【0043】
この結果、とにかく高速道路の本線21から進入路22を通って休憩施設20に入った車両については、休憩施設20への進入を判別する情報が必ず書き込まれていることになる。
【0044】
なお、このときの進入したことを判別する情報を書き込む際、併せて各種案内情報等を配信しても構わない。
【0045】
一方、このようにして休憩施設20に進入していた車両が休憩施設20から退出しようとした際、例えば図1に車両31と示してあるように、何らかの理由により進入路22に進入してしまったとする。
【0046】
そうすると、この場合、逆走車両検知・警告用の路側無線装置10を構成する基地局アンテナ101の通信領域に再度、車両31が進入することになり、ここで路車間通信が再開され(S10)、(S11)、そして、車載無線装置30の情報蓄積部315又は電子記録媒体306から情報が読み取られる(S12)。しかして、この場合、路側無線装置10で読み取った情報の中には休憩施設20に進入したことを判別する情報が存在する。
【0047】
そこで、路側無線装置10は、今度は処理S13での判断結果はYES(肯定)になり、車両31が逆走していると判定し(S14)、車載無線装置30に対して逆走を表わす車載器指示情報を送信し(S16)、逆走車両通知システムの路側無線装置11に逆走車両の存在を通知する(S17)。
【0048】
そこで、車両31の車載無線装置30は、受信した車載器指示情報を表示部302(図3)又は表示部312(図4)に表示し、スピーカー304(図3)、314(図4)より音声出力又は警告音を発することによりユーザーに逆走であることを伝える。
【0049】
処理S17の後、路車間通信を終了し(S18)、処理を終わる(S19)。
【0050】
このとき路側無線装置10が車載無線装置30の情報蓄積部315又は電子記録媒体306に書き込んだ情報、すなわち車両の進入を判別する情報は、車両31がETCシステムを通過する際に上書きされ、消去されるものとする。
【0051】
従って、この実施形態によれば、車両31と示してあるように、何らかの理由により進入路22に進入した場合、それを逆走車両として確実に検出することができる。
【0052】
なお、逆走車両の検知する方法として、車載器又はICカード等の固有情報を使用してもよい。
【0053】
但し、ICカードに判別情報を書き込む方法の場合、ICカードが未挿入である車両は、本発明を利用することができないが、このときの解決策の一例として、車載器固有の無線局識別番号(WCN:Wireless Call Number)を使用する方法が挙げられる。
【0054】
何故なら、WCNは、ICカードが未挿入の場合でも、車載無線装置から情報が取得できるからであり、この場合、路車間通信により情報を取得し、取得したWCN及び車両の通過時間を路側無線装置に蓄積することにより、逆走車両を検知することになる。
【0055】
つまり、車両が路側無線装置を通過したとき、路側無線装置内に当該車両のWCNが存在し、かつ該当する車両の通過時間と現在時刻の差が予め定められた一定時間内だった場合、車両が逆走していると判断するのである。
【0056】
次に、図6は、逆走車両通知処理の場合のフローチャートの一例を示したもので、この場合、処理開始後(S20)、逆走車両通知用の路側無線装置11は、図5のフローチャートにより説明した逆走車両検知システムより逆走車両情報の取得を行い(S21)、この後、車両通過を待ち(S22)、結果がNOのとき、つまり通過車両が存在しない場合、処理S21に戻る。従って、通過車両が現れるまで、逆走車両通知用の路側無線装置11は特に処理を行わない。
【0057】
通過車両が存在した場合、つまり処理S22での結果がYESになったら、次に取得した情報に逆走車両情報があるか否かを調べ、結果がNOのときは、同じく処理S21に戻る。従って、逆走車両情報が現れるまでは、同じく特に処理を行わない。よって、このときに、別の処理、例えば各種案内情報の配信などを行っても構わないものとする。
【0058】
そして、処理S23での結果がYESになったら、ここで路側無線装置11を通過する車両に搭載された車載無線装置と路車間通信を行い(S24)、逆走車両が存在することを警告する車載器指示情報を送信する(S25)。つまり本線道路21から進入路22に入ってきた車両、例えば車両33が存在した場合、その車載無線装置32には逆走車両が存在することを警告する車載器指示情報が受信され、この結果、逆走車両の存在が通知されるようにする。
【0059】
そこで、この結果、車両33の車載無線装置32は、受信した車載器指示情報を表示部302、312に表示させ、スピーカー304、314から音声又は警告音を発することにより、運転者に逆走車両が存在していることを警告する。
【0060】
従って、この実施形態によれば、逆走車両が存在した場合、それに遭遇する虞のある車両、例えは車両33に、逆走車両が存在していることを通知することができ、この結果、危険な事態の発生を未然に抑えることができる。
【0061】
なお、このときの逆走車両の存在警告に無線通信を用いず、路側に設置した表示器などを用いて警告を行っても構わない。
【0062】
・第2の実施形態
次に、図7は、本発明の第2の実施形態で、これは、逆走車両の検知に車両検知器を用いた本発明による逆走車両検知・警告システムの一例である。そして、このシステムも、少なくとも1基の移動体通信用の基地局アンテナ101と、この基地局アンテナ101の制御及びデータの蓄積を行う処理装置102からなる路側無線装置10を用いているが、更に第1の組の車両検知器103と第2の組の車両検知器104を用い、これらを基地局アンテナ101が形成する通信領域105内に設置し、これらにより進入路や退出路などにおいて逆走車両を検知するようにした場合の一実施形態である。
【0063】
ここで車両検知器103、104の各々は、例えば発光器と光検知器を、通信領域105の車両走行路の一方の側と他方の側にそれぞれ組をなして配置し、間に車両などの物体が存在したとき、それが検知できるようにしたものであり、このとき一方の組の車両検知器103と他方の組の車両検知器104を、車両走行路の長さ方向に所定の距離、離して配置し、これにより、車両検知器103と車両検知器104による物体の検知タイミングの違いによりで車両の走行方向が検知できるようにしたものである。例えば、図示の車両31が逆走車両であるとした場合、車両検知器104による検知タイミングが先になったとき逆走車両であると判定できることになる。
【0064】
このとき図8は、この図7の実施形態による処理の一例を示したフローチャートで、以下、この図8のフローチャートにより説明する。
【0065】
いま、車両31が前記通信領域105に、図示の向きで進入したとすると、まず車両検知器104により車両31が検出され、次いで車両検知器103により車両31が検出され、各々による車両通過検知信号が路側無線装置10により受信される(S31)。そこで、路側無線装置10の処理装置102は、車両検知器103と車両検知器104の双方から供給された両通過検知信号に基づいて車両31の進行方向を判定する(S32)。そして、判定結果がNO、つまり逆走では無かった場合は、処理S31に戻る。従って、逆走では無かった場合は何もしない。
【0066】
一方、処理S32での判定がYES、つまり逆走であると判定された場合は、ます路側無線装置10と車載無線装置30が路車間通信を行う(S33)。ここで逆走であると判定されるのは、上記したように、車両検知器104による検知タイミングが先になったときであり、この場合、続いて路側無線装置10が逆走を示す車載器指示情報を送信し(S34)、車載無線装置30に逆走が警告されたら路車間通信を終了する(S35)。
【0067】
この結果、車両31の車載無線装置30は、受信した車載器指示情報を表示部302、312に表示させ、スピーカー304、314から音声又は警告音を発することにより、運転者に逆走であることを伝えることになる。
【0068】
なお、逆走では無かった場合、すなわち判定した進行方向が正しい場合は、上記したように、路側無線装置10と車載無線装置30の間で路車間通信を行わないが、しかし、このときに路車間通信を行い、各種案内情報の配信が行なわれるようにしてもよい。
【0069】
・第3の実施形態
次に、図9は、本発明の第3の実施形態で、これは、既存のETC料金所付近に路側無線装置を設置し、高速道路本線又は一般道への逆走を警告する逆走車両検知・警告システムと、高速道路からの退路の入口付近に路側無線装置を設置し、正常な方向から進入する車両に対して逆走車両の存在を通知・警告するようにした逆走車両通知システムに関する本発明の一実施形態である。
【0070】
この図9において、路側無線装置10、13は、同じ構成を備え、それぞれ逆走車両検知・警告システムとして機能する。また、路側無線装置11、12も同じ構成を備え、それぞれ逆走車両通知システムとして機能する。なお、これら路側無線装置10、11の詳細は、既に図2により説明した通りである。
【0071】
そして、まず、路側無線装置10は、一方の高速道路本線200と他方の高速道路本線201から抜け出す退出路220、221の出口近傍に設置され、これら退出路220、221を逆走する車両を検出し、当該車両に警告する働きをする。
【0072】
次に、路側無線装置11、12は、それぞれ退出路220、221の入口近傍に設置され、高速道路本線200、201から退出路220、221に進入してくる車両に逆走車両の存在を通知する働きをする。
【0073】
一方、路側無線装置13は、一般道から料金所に至る進入路230の出口近傍に設置され、進入路230を逆走する車両を検出し、当該車両に警告する働きをする。また、図示してはいないが、進入路230の入口近傍に設置され、一般道から進入路230に進入しようとした車両に逆走車両の存在を通知する働きをする路側無線装置があるものとする。
【0074】
このとき、40は入口ETC料金所で、41は入口一般料金所、42は出口ETC料金所、それに43は出口一般料金所である。
【0075】
次に、図10は、この実施形態において、路側無線装置10の処理装置102により実行される逆走車両検知・警告処理の一例を示したフローチャートで、以下、このフローチャートにより説明する。
【0076】
いま、ここで車載無線装置30を搭載した車両31が入口ETC料金所40を通ったとすると、このとき車載無線装置30の電子記録媒体306又は情報蓄積部315には、いま通過した入口ETC料金所40の番号が書き込まれる。
【0077】
そして、この後、当該車両31が、正しく進入路210、211に進むのではなく、誤って退出路220、221に進入しようとしたとする。
【0078】
このとき、このフローチャートによる処理が開始されていたとすると(S40)、ここで路側無線装置10と車載無線装置30による路車間通信が可能になる。
【0079】
そこで、まず、路側無線装置10と車両31に搭載された車載無線装置30が路車間通信を開始し(S41)、車載無線装置30から、電子記録媒体306又は情報蓄積部315に格納されている入口料金所番号を取得する(S42)。
【0080】
次に、いま取得した入口料金所番号が、車両31が直前に通過した入口ETC料金所40の番号と一致するか否かを調べる(S43)。
【0081】
そして、まず、処理S43での判断結果がNO、すなわち取得した入口料金所の番号が入口ETC料金所40の番号と一致しなかったときは、ここで路車間通信を終了し(S47)、処理を終わる(S48)。
【0082】
なお、逆走では無かった場合、すなわち取得した入口料金所の番号が入口ETC料金所の番号と一致しなかった場合は、上記したように、路側無線装置10と車載無線装置30の間で路車間通信を行わないが、しかし、このときに路車間通信を行い、各種案内情報の配信が行なわれるようにしてもよい。
【0083】
次に、処理S43での判断結果がYES、すなわち取得した入口料金所の番号が入口ETC料金所40の番号と一致したら、路側無線装置10は車両31が逆走していると判定する(S44)。
【0084】
何故なら、車両が退出路220又は退出路221に正常な方向から入った場合、つまり高速道路の本線から退出路220又は退出路221に入り、路側無線装置10を通過した場合、その車両が取得している入口ETC料金所の番号は、「特別な事情」がない限り、これから通過しようとしている入口ETC料金所40の番号と一致する筈はないからであり、従って、不一致なら逆走ではなく、一致したら逆走である。
【0085】
処理S43での判断結果がYESになったら、次に、逆走の警告を表わす車載器指示情報が車載無線装置30に送信されるようにする(S45)。
【0086】
そこで、車載無線装置30は受信した車載器指示情報を表示部302、312に表示させスピーカー304、314から音声又は警告音を発生させすることにより運転者に逆走であることを警告するのである。
【0087】
そして、この後、それぞれ逆走車両通知システムとして機能する路側無線装置11、12に逆走車両が存在することを通知し(S46)、ここで路車間通信を終了し(S47)、処理を終わるのである(S48)。
【0088】
従って、この実施形態によっても、逆走車両を確実に検出することができ、それを通知することができる。
【0089】
ここで、上記した「特別な事情」について説明すると、これは、例えば車両31が入口ETC料金所40を通過して正しく進入路210、211から高速道路本線200、201に入った後、何らかの理由により、高速道路から出ることなく、そのま折り返して戻ってきた場合のことである。なお、この場合の折り返しは、当該高速道路に上記した休憩設備があった場合に起こり得る。
【0090】
そして、この場合、路側無線装置10では、実際には、正しく退出路220、221を通過したにも係らず、入口ETC料金所番号が一致してしまうことから、処理S43での判断結果がYESになり、逆走車両であると判定されてしまう。
【0091】
そこで、この場合に対処するための実施形態としては、このときの逆走判定の条件、すなわち図10の処理S44での判定条件として、入口料金所の番号の一致だけではなく、それと共に、取得した入口料金所の通過時刻と現在時刻の差が予め定められた一定時間内であることが条件になるようにしてやればよい。
【0092】
従って、この実施形態によっても、逆走車両を確実に検出することができ、それを通知することができる。
【0093】
なお、この実施形態でも、逆走では無かった場合、すなわち判定した進行方向が正しい場合は、上記したように、路側無線装置10と車載無線装置30の間での路車間通信は終了されるが、しかし、このときに路車間通信を行い、各種案内情報の配信が行なわれるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0094】
次に、図11は、第3の実施形態における一般道への逆走車両検知・警告処理の一例を示すフローチャートで、以下、このフローチャートによる処理について説明する。
【0095】
いま、高速道路本線200、201から退出路220、221を正しく通り、出口ETC料金所42を通過した車両(後ろ向きになっているが、車両31とする)が、一般道路への退出路231に進むべきところ、誤って一般道路からの進入路230に進入しようとしたとする。
【0096】
このとき、このフローチャートによる処理が開始されていたとすると(S50)、ここで路側無線装置10と車両31の間の路車間通信が可能になる。
【0097】
そこで、まず、路側無線装置10と車両31に搭載された車載無線装置30が路車間通信を開始し(S51)、車載無線装置30から、電子記録媒体306又は情報蓄積部315に格納されている出口料金所番号を取得する(S52)。
【0098】
次に、いま取得した出口料金所番号が、車両31が直前に通過した出口ETC料金所42の番号と一致するか否かを調べる(S53)。
【0099】
そして、まず、処理S53での判断結果がNO、すなわち取得した出口料金所の番号が出口ETC料金所42の番号と一致しなかったときは、ここで路車間通信を終了し(S57)、処理を終わる(S58)。
【0100】
なお、この実施形態でも、逆走では無かった場合、すなわち取得した出口料金所番号が出口ETC料金所42の番号と一致しなかった場合は、上記したように、路側無線装置10と車載無線装置30の間での路車間通信は終了されるが、しかし、このときにも路車間通信を行い、各種案内情報の配信が行なわれるようにしてもよい。
【0101】
次に、処理S53での判断結果がYES、すなわち取得した出口料金所の番号が出口ETC料金所42の番号と一致したら、路側無線装置10は車両31が逆走していると判定する(S54)。
【0102】
何故なら、車両31が出口ETC料金所42を通過した後、進入路230に進入した場合、その車両が取得している出口ETC料金所の番号は、出口ETC料金所42の番号と一致する筈であり、他方、一般道路からの進入路230に進入した場合は、出口ETC料金所42を通過してきた筈はなく、番号が一致する筈もないからであり、従って、不一致なら逆走ではなく、一致したら逆走になるからである。
【0103】
処理S53での判断結果がYESになったら、次に、逆走の警告を表わす車載器指示情報が車載無線装置30に送信されるようにする(S55)。
【0104】
そこで、車載無線装置30は受信した車載器指示情報を表示部302、312に表示させスピーカー304、314から音声又は警告音を発生させることにより運転者に逆走であることを警告するのである。
【0105】
そして、この後、路側無線装置13は、逆走車両が存在することを逆走車両通知システムに通知し(S56)、ここで路車間通信を終了し(S57)、処理を終わるのである(S58)。
【0106】
ところで、この実施形態においても、上記した「特別な事情」がある。すなわち車両31が出口ETC料金所42を通過し、正しく退出路231を通って一般道路へ抜けた場合、車両31には、出口ETC料金所42の番号が記憶されている。そこで、このまま再び進入路230に進入した場合、路側無線装置13で逆走車両と判定されてしまう。
【0107】
そこで、この実施形態の場合も、このときの逆走判定の条件、すなわち図11の処理S53での判定条件として、出口料金所の番号の一致だけではなく、それと共に、取得した出口料金所の通過時刻と現在時刻の差が予め定められた一定時間内であることが条件になるようにしてやればよい。
【0108】
従って、この実施形態によっても、逆走車両を確実に検出することができ、それを通知することができる。
【0109】
以上、詳述したように、本発明は、車両の逆走を検知する逆走車両検知システムと車両に逆走の警告を示す逆走車両警告システムに係るものであり、従って、本発明により、既存のETC車載器で利用可能な新しいタイプの逆走車両検知・警告システムを提供することができる。
【0110】
また、本発明は、逆走車両検知・警告システムと合わせて逆走車両通知システムを設置することにより、正常な方向から進入する車両に対して逆走車両の存在を通知・警告するシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
【図2】本発明における路側無線装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図3】本発明における車載無線装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図4】本発明における車載無線装置の他の一実施形態を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による逆走車両検知・警告処理のフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態による逆走車両通知処理のフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における逆走車両検知・警告処理のフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態を示す説明図である。
【図10】本発明の第3の実施形態による高速本線への逆走車両検知・警告処理のフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態による一般道への逆走車両検知・警告処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0112】
10、13:逆走車両検知・警告用の路側無線装置
11、12:逆走車両通知用の路側無線装置
20:休憩施設
21…高速道路本線
22:休憩施設への進入路
23:休憩施設からの退出路
30、32:車載無線装置
31、33:車両
40:入口ETC料金所
41:入口一般料金所
42:出口ETC料金所
43:出口一般料金所
101、111:基地局アンテナ
102、112:処理装置
103:第1の組の車両検知器
104:第2の組の車両検知器
105:基地局アンテナが形成する通信領域
200:一方の高速道路本線(例えば上り)
201:他方の高速道路本線(例えば下り)
210:一方の高速道路本線への進入路
211:他方の高速道路本線への進入路
220:一方の高速道路本線からの退出路
221:他方の高速道路本線からの退出路
230:一般道路からの進入路
231:一般道路への退出路
301、311:制御部
302、312:表示部
303、313:アンテナ部
304、314:スピーカー
305:電子記録媒体ソケット
306:電子記録媒体
315:情報蓄積部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
路側無線装置と車載無線装置を用いた路車間通信により車両の通過を検出し、自動車専用道路における逆走車両を判定する方式の逆走車両検知システムにおいて、
前記路側無線装置を前記自動車専用道路から抜け出す通路の出口近傍に設置した上で、当該路側無線装置に、前記車載無線装置を搭載した車両が通過したとき路車間通信を行なって当該車両の車載無線装置に備えられている記憶部から情報を読み取り、当該読み取った情報に判別情報が含まれているか否かを調べ、判別情報が含まれていたとき、当該車両が逆走車両であると判別し、含まれていないときは、前記車載無線装置の記憶部に判別情報を書き込む処理を実行する手段が設けられていることを特徴とする逆走車両検知システム。
【請求項2】
路側無線装置と車載無線装置を用いた路車間通信により車両の通過を検出し、自動料金収受システムが適用されている自動車専用道路における逆走車両を判定する方式の逆走車両検知システムにおいて、
前記路側無線装置を自動車専用道路本線から前記自動料金収受システムの出口ETC料金所に向かう通路の出口近傍に設置した上で、当該路側無線装置に、前記車載無線装置を搭載した車両が前記自動料金収受システムの入口ETC料金所を通過した車両であり、且つ前記路側無線装置により検出されたときの時刻が、前記入口ETC料金所を通過した時刻から予め設定してある一定の時間内のとき、当該車両が逆走車両であると判定する処理を実行する手段が設けられていることを特徴とする逆走車両検知システム。
【請求項3】
路側無線装置と車載無線装置を用いた路車間通信により車両の通過を検出し、自動料金収受システムが適用されている自動車専用道路における逆走車両を判定する方式の逆走車両検知システムにおいて、
前記路側無線装置を一般道路から前記自動料金収受システムの入口ETC料金所に向かう通路の出口近傍に設置した上で、当該路側無線装置に、前記車載無線装置を搭載した車両が前記自動料金収受システムの出口ETC料金所を通過した車両であり、且つ前記路側無線装置により検出されたときの時刻が、前記出口ETC料金所を通過した時刻から予め設定してある一定の時間内のとき、当該車両が逆走車両であると判定する処理を実行する手段が設けられていることを特徴とする逆走車両検知システム。
【請求項4】
請求項1に記載の逆走車両検知システムにおいて、
前記自動車専用道路から抜け出す通路が、当該自動車専用道路から直接入退出できるようにして設置されている休憩設備に繋がる通路であることを特徴とする逆走車両検知システム。
【請求項5】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の逆走車両検知システムにおいて、
前記路側無線装置が、移動体通信用の基地局アンテナと、当該基地局アンテナの制御とデータの蓄積を行う処理装置を備え、
前記基地局アンテナの無線通信領域を通過する車両に搭載した車載無線装置との間で無線通信を行うことを特徴とする逆走車両検知システム。
【請求項6】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の逆走車両検知システムにおいて、
前記路側無線装置が、前記車載無線装置の情報蓄積部又は電子記録媒体から識別情報を読み込み、前記識別情報を蓄積し、蓄積した前記識別情報に基づいて逆走車両を検知することを特徴とする逆走車両検知システム。
【請求項7】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の逆走車両検知システムにおいて、
前記路側無線装置が、前記車載無線装置の情報蓄積部又は電子記録媒体に前記路側無線装置の識別情報を書き込み、書き込んだ前記識別情報を読み込むことにより、逆走車両を検知することを特徴とする逆走車両検知システム。
【請求項8】
請求項2又は請求項3に記載の逆走車両検知システムにおいて、
前記路側無線装置が、前記車載無線装置の情報蓄積部又は電子記録媒体から車載無線装置が直前に通過したETC料金所の情報を読み取り、読み取った前記ETC料金所情報と当該逆走車両検知システムが設置されているETC料金所の情報を比較することにより、逆走車両を検知することを特徴とする逆走車両検知システム。
【請求項9】
請求項1から請求項8の何れか1項に記載の逆走車両検知システムを用い、
前記路側無線装置は、逆走車両が検知されたとき、前記無線通信を用い、当該逆走車両の車載無線装置に逆走警告情報を送信し、当該逆走車両に対して警告が与えられるように構成されていることを特徴とする逆走車両警告システム。
【請求項10】
請求項1から請求項8の何れか1項に記載の逆走車両検知システムを用い、
前記路側無線装置は、逆走車両が検知されたとき路側に設置された表示器に警告を表示させ、逆走車両に対して警告が与えるように構成したことを特徴とする逆走車両警告システム。
【請求項11】
請求項1に記載の逆走車両検知システムと、当該逆走車両検知システムの前記通路の入口近傍に設置された通知用路側無線装置とを用い、
当該通知用路側無線装置は、当該逆走車両検知システムにて逆走車両が検出され、当該逆走車両の情報を当該逆走車両検知システムより通知されたとき、前記無線通信を用い、自動車専用道路本線から前記通路に進入しようとしている車両の車載無線装置に逆走警告情報を送信し、当該車両に対して逆走車両の存在が通知されるように構成されていることを特徴とする逆走車両通知システム。
【請求項12】
請求項2に記載の逆走車両検知システムと、当該逆走車両検知システムが設置された自動車専用道路本線から前記自動料金収受システムの出口ETC料金所に向かう通路の入口近傍に少なくとも一つ設置された通知用路側無線装置とを用い、
当該通知用路側無線装置は、当該逆走車両検知システムにて逆走車両が検出され、当該逆走車両の情報を当該逆走車両検知システムより通知されたとき、前記無線通信を用い、自動車専用道路本線から前記通路に進入しようとしている車両の車載無線装置に逆走警告情報を送信し、当該車両に対して逆走車両の存在が通知されるように構成されていることを特徴とする逆走車両通知システム。
【請求項13】
請求項3に記載の逆走車両検知システムと、当該逆走車両検知システムが設置された一般道路から前記自動料金収受システムの入口ETC料金所に向かう通路の入口近傍に少なくとも一つ設置された通知用路側無線装置とを用い、
当該通知用路側無線装置は、当該逆走車両検知システムにて逆走車両が検出され、当該逆走車両の情報を当該逆走車両検知システムより通知されたとき、前記無線通信を用い、一般道路から前記通路に進入しようとしている車両の車載無線装置に逆走警告情報を送信し、当該車両に対して逆走車両の存在が通知されるように構成されていることを特徴とする逆走車両通知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−140343(P2009−140343A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−317383(P2007−317383)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(000153443)株式会社日立情報制御ソリューションズ (359)
【Fターム(参考)】