逆転写酵素阻害剤としてのベンジル−ピリダジノン類

本発明は、式(I)(ここで、R1〜R4、R7、R8及びX1は、要約と同義である)の新規なピリダジノン誘導体並びに薬剤学的に許容しうるその塩及び溶媒和物、式(I)の化合物でヒト免疫不全症ウイルス(HIV)逆転写酵素を阻害又は調節するための方法、少なくとも1つの溶媒、担体又は賦形剤と混合した式(I)の化合物を含む医薬組成物、並びに式(I)の化合物の製造方法に関する。本化合物は、HIV及び遺伝的に関係するウイルスが関与している疾患を治療するのに有用である。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗ウイルス療法の分野、そして具体的にはヒト免疫不全症ウイルス(HIV)介在疾患を治療するための非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤に関する。本発明は、新規なピリダジノン化合物、これらの化合物を含む医薬組成物、該化合物を単剤療法又は併用療法において利用するHIV介在疾患の治療又は予防のための方法を提供する。
【0002】
ヒト免疫不全症ウイルスHIVは、日和見感染症に対する感受性を伴う、免疫系(特にCD4+T細胞)の破壊を特徴とする疾患である、後天性免疫不全症候群(AIDS)の病原因子である。HIV感染症はまた、持続性全身性リンパ節腫、発熱及び体重減少のような症候を特徴とする症候群である、前駆的なAIDS関連症候群(ARC)を伴う。
【0003】
他のレトロウイルスと共通に、HIVゲノムは、gag及びgag−polとして知られているタンパク質前駆体をコードするが、これらは、ウイルスプロテアーゼに処理されることにより、プロテアーゼ、逆転写酵素(RT)、エンドヌクレアーゼ/インテグラーゼ及びウイルスコアの成熟構造タンパク質が得られる。この処理の中断は、標準的に感染性のウイルスの産生を妨げる。相当な努力が、ウイルスにコードされた酵素の阻害によるHIVの制御に向けられている。
【0004】
現在利用可能な化学療法は、2つの決定的に重要なウイルス酵素:HIVプロテアーゼ及びHIV逆転写酵素を標的としている(J.S.G. Montanerら, 抗レトロウイルス療法:「技術の現状」, Biomed & Pharmacother. 1999 53:63-72;R.W. ShaferとD.A. Vuitton, 1型ヒト免疫不全症ウイルスによる感染症の治療のための高活性抗レトロウイルス療法(HAART), Biomed. & Pharmacother. 1999 53:73-86;E. De Clercq, 抗HIV化学療法における新しい進展, Curr. Med. Chem. 2001 8:1543-1572)。2つの一般分類のRTI阻害剤が同定されている:ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)及び非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)。
【0005】
NRTIは典型的には、ウイルスRTと相互作用する前にリン酸化しなければならない、2’,3’−ジデオキシヌクレオシド(ddN)類似体である。対応する三リン酸塩は、ウイルスRTの競合阻害剤又は代替基質として機能する。核酸への組み込み後、このヌクレオシド類似体は、鎖延長の進行を終結させる。HIV逆転写酵素は、DNA編集能力を持つが、これによって耐性株は、ヌクレオシド類似体を切断して、延長を続けることにより妨害を克服することができる。現在臨床的に使用されているNRTIは、ジドブジン(AZT)、ジダノシン(ddI)、ザルシタビン(ddC)、スタブジン(d4T)、ラミブジン(3TC)及びテノホビル(tenofovir)(PMPA)を含む。
【0006】
NNRTIは、1989年に最初に発見された。NNRTIは、HIV逆転写酵素の非基質結合部位に可逆的に結合することにより、活性部位の形状を改変するか、又はポリメラーゼ活性をブロックする、アロステリック阻害剤である(R.W. Buckheit, Jr., 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤:HIV感染症の治療のための新規な治療化合物及び方策の展望, Expert Opin. Investig. Drugs 2001 10(8) 1423-1442;E. De Clercq, HIV−1感染症の治療における非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)の役割, Antiviral Res. 1998 38:153-179;G. Moyle, 抗ウイルス療法における非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤の新たな役割, Drugs 2001 61(1): 19-26)。実験室では30種以上の構造分類のNNRTIが同定されているが、わずか3つの化合物がHIV治療に対して承認されている:エファビレンツ、ネビラピン及びデラビルジン。当初は有望な分類の化合物と見なされたが、インビトロ及びインビボ試験によって、NNRTIは、薬物耐性HIV株及び分類特異的毒性の出現に対して低い障壁しか示さないことが直ちに明らかになった。薬物耐性はしばしば、RTにおける単一点突然変異だけから生じる。
【0007】
NRTI、PI及びNNRTIによる併用療法は、多くの場合に、ウイルス量を劇的に低下させ、かつ疾患の進行を遅らせるが、重要な治療上の問題が残されている。このカクテルは、全ての患者に有効ではなく、場合によっては重篤な有害反応がしばしば起こり、かつ迅速に再生するHIVウイルスは、野生型プロテアーゼ及び逆転写酵素の薬物耐性変異体を作り出すことに長けていることが立証されている。
【0008】
HIVの野生型及び普通に存在する耐性株に対する活性を持つ、より安全な薬物に対するニーズは未だに存在している。
【0009】
ベンジル−ピリダジノン化合物は、心臓活動を刺激することなく血漿コレステロールを低下させることができるチロキシン類似体として広範囲にわたって研究されている(A.H. Underwoodら, 心血管活動を上昇させることなく血漿コレステロールを低下させる甲状腺ホルモン作用薬(thyromimetic), Nature 1986 324(6096): 425-429;P.D. Leesonら, 選択的甲状腺ホルモン作用薬。3’−アリールメチル置換基を含む心臓作用回避型(Cardiac-sparing)甲状腺ホルモン類似体, J. Med. Chem. 1989 32(2): 320-326;P.D. Leesonら EP 0188351)。WO 9624343(D.J. Dunnington)は、オキソピリダジニルメチル置換チロシン類が、造血系ホスファターゼSH2ドメインの選択的アンタゴニストであり、そのためこれらが、赤血球新生及び血液新生を増加させるのに有用であろうことを開示している。WO 9702023(D.J. Dunnington)及びWO 9702024(D.J. Dunnington)は更に、これらの化合物が、ヒト Stat 6 SH2ドメインの特異的阻害剤であり、そして喘息、アレルギー性鼻炎及び貧血の治療に有用であろうことを開示している。WO 2001085670(H. Shinoharaら)は、循環器疾患を治療するのに有用な関連するマロンアミド誘導体を開示している。EP 810218(D.A. Allenら)は、シクロオキシゲナーゼ阻害剤であり、かつ見込みある抗炎症又は鎮痛化合物である、ベンゾイル置換ベンジル−ピリダジノン化合物を開示している。これらの参考文献のいずれも、HIV感染症に対する治療又はHIV逆転写酵素の阻害を教示していない。
【0010】
本発明は、式(I)の化合物、式(I)の化合物の投与によるヒト免疫不全症ウイルスが介在する疾患の処置方法、並びに式(I):
【0011】
【化9】

【0012】
[式中、
1は、R5O、R5S(O)n、R5CH2、R5CH2O、R5CH2S(O)n、R5OCH2、R5S(O)nCH2、NR56及びC(=O)R5よりなる群から選択され;
1及びR2は、
(i)それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択されるか;或いは
(ii)一緒になって−CH=CH−CH=CH−であるか;或いは
(iii)これらが結合している炭素と一緒になって、O、S及びNHよりなる群から独立に選択される1個又は2個のヘテロ原子を持つ5員又は6員の芳香族複素環又は複素環を形成し;
3は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
4は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
5は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリジン−N−オキシド、インドール、インドール−N−オキシド、キノリン、キノリン−N−オキシド、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択され;ここで、
該アルキル及び該シクロアルキルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されており;そして
該フェニル、該ナフチル、該ピリジニル、該ピリジン−N−オキシド、該インドール、該インドール−N−オキシド、該キノリン、該キノリン−N−オキシド、該ピリミジニル、該ピラジニル及び該ピロリル基は、場合により、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノアシル、アシル、C1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、C1-6−N−アルキルカルバモイル、C1-6−N,N−ジアルキルカルバモイル、ニトロ及びシアノよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されており;
6は、水素、C1-6アルキル、又はアシルであり;
7及びR8は、(i)独立に、水素、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノ−C1-3アルキル、アルキルアミノ−C1-3アルキル、C1-3ジアルキルアミノ−C1-3アルキル又はC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、及びハロゲンよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されている)、N−モルホリニルよりなる群から選択されるか;或いは(ii)R7及びR8は、一緒になって−(CH24−であり;
nは、0〜2の整数である]で示される化合物、及びその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩を含む、ヒト免疫不全症ウイルスが介在する疾患の処置用の医薬組成物に関する。
【0013】
本発明はまた、X1が、OR5又はSR5であり、R5が、場合により置換されているアリール、アルキル又はアラルキル基であり、そしてR1〜R4、R7及びR8が、上記と同義である、式(I)の化合物の製造方法に関する。
【0014】
本発明の1つの実施態様において、式(I):
【0015】
【化10】

【0016】
[式中、X1は、R5O、R5S(O)n、R5CH2、R5CH2O、R5CH2S(O)n、R5OCH2、R5S(O)nCH2又はNR56であり;そしてR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、上記と同義である]で示される化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0017】
本発明の別の実施態様において、X1が、R5O、R5S(O)n、R5CH2、R5CH2O、R5CH2S(O)n、R5OCH2、R5S(O)nCH2又はNR56であり;R5が、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリジン−N−オキシド、インドール、インドール−N−オキシド、キノリン、キノリン−N−オキシド、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択され[ここで、該アルキル及び該シクロアルキルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されており;そして該フェニル、該ナフチル、該ピリジニル、該ピリミジニル、該ピラジニル及び該ピロリル基は、場合により、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アシル及びシアノよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されている];そしてR1、R2、R3、R4、R6、R7及びR8が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0018】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5又はSR5であり;R3が、水素又はフルオロであり;R4が、水素、クロロ、フルオロ又はメチルであり;R5が、フェニル(場合により、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、シアノ、及びアシルよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;そしてR7及びR8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から独立に選択され;そしてR1及びR2が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0019】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5又はSR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R3が、水素又はフルオロであり;R4が、水素、クロロ、フルオロ又はメチルであり;R5が、フェニル(場合により、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、シアノ、及びアシルよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;そしてR7及びR8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から独立に選択され;そしてR2が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0020】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5又はSR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R3が、水素又はフルオロであり;R4が、水素、クロロ、フルオロ又はメチルであり;R5が、フェニル(C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、シアノ、及びアシルよりなる群から選択される1個の置換基で置換されている)であり;そしてR7及びR8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から独立に選択され;そしてR2が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0021】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5又はSR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R3が、水素又はフルオロであり;R4が、水素、クロロ、フルオロ又はメチルであり;R5が、2,5−二置換フェニル(この置換基は、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、シアノ、及びアシルよりなる群から独立に選択される)であり;そしてR7及びR8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から独立に選択され;そしてR2が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0022】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5又はSR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R3が、水素又はフルオロであり;R4が、水素、クロロ、フルオロ又はメチルであり;R5が、3,5−二置換フェニル(この置換基は、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、シアノ、及びアシルよりなる群から独立に選択される)であり;そしてR7及びR8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から独立に選択され;そしてR2が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0023】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5又はSR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R3が、水素又はフルオロであり;R4が、水素、クロロ、フルオロ又はメチルであり;R5が、2,4−二置換フェニル(この置換基は、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、シアノ、及びアシルよりなる群から独立に選択される)であり;そしてR7及びR8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から独立に選択され;そしてR2が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0024】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5又はSR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R3が、水素又はフルオロであり;R4が、水素、クロロ、フルオロ又はメチルであり;R5が、2,6−二置換フェニル(この置換基は、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、シアノ、及びアシルよりなる群から独立に選択される)であり;R7及びR8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から独立に選択され;そしてR2が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0025】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5又はSR5であり;R1及びR2が、水素、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から独立に選択され;R3が、水素又はフルオロであり;R4、R5、R7及びR8が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0026】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4が、独立に、水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3が、水素又はフルオロであり;R5が、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリジン−N−オキシド、インドール、インドール−N−オキシド、キノリン、キノリン−N−オキシド、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択され[ここで、該アルキル及び該シクロアルキルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されており;そして該フェニル、該ナフチル、該ピリジニル、該ピリミジニル、該ピラジニル及び該ピロリル基は、場合により、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アシル及びシアノよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されている];R7が、水素、メチル又はエチルであり;R8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル及びC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0027】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4が、独立に、水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3が、水素又はフルオロであり;R5が、フェニル(C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、シアノ及びアシル置換基よりなる群から選択される1個の置換基で置換されている)であり;R7が、水素、メチル又はエチルであり;R8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0028】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4が、独立に、水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3が、水素又はフルオロであり;R5が、フェニル(ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から選択される1個の置換基で置換されている)であり;R7が、水素、メチル又はエチルであり;R8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0029】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、ハロゲン、メチル又はエチルであり;R2及びR4が、独立に、ハロゲン、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3及びR7が、水素であり;R5が、フェニル(ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から選択される1個の置換基で置換されている)であり;そしてR8が、水素、メチル又はエチルである、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0030】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4が、独立に、水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3が、水素又はフルオロであり;R5が、2,5−二置換フェニル(この置換基は、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、シアノ及びアシル置換基よりなる群から独立に選択される)であり;R7が、水素、メチル又はエチルであり;R8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0031】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4が、独立に、水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3が、水素又はフルオロであり;R5が、2,5−二置換フェニル(この置換基は、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される)であり;R7が、水素、メチル又はエチルであり;R8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0032】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、ハロゲン、メチル又はエチルであり;R2及びR4が、独立に、ハロゲン、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3及びR7が、水素であり;R5が、2,5−二置換フェニル(この置換基は、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から独立に選択される)であり;そしてR8が、水素、メチル又はエチルである、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0033】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4が、独立に、水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3が、水素又はフルオロであり;R5が、3,5−二置換フェニル(この置換基は、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、シアノ及びアシル置換基よりなる群から独立に選択される)であり;R7が、水素、メチル又はエチルであり;R8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0034】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4が、独立に、水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3が、水素又はフルオロであり;R5が、3,5−二置換フェニル(この置換基は、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される)であり;R7が、水素、メチル又はエチルであり;R8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0035】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、ハロゲン、メチル又はエチルであり;R2及びR4が、独立に、ハロゲン、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3及びR7が、水素であり;R5が、3,5−二置換フェニル(この置換基は、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から独立に選択される)であり;そしてR8が、水素、メチル又はエチルである、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0036】
本発明の別の実施態様において、R1が、フルオロ、クロロ、ブロモ又はメチルであり;R8が、水素、メチル又はエチルであり;そしてR9が、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、ハロゲン又はシアノである、式(Ia)の化合物が提供される。
【0037】
【化11】

【0038】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4が、独立に、水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3が、水素又はフルオロであり;R5が、2,4−二置換フェニル(この置換基は、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、シアノ及びアシル置換基よりなる群から独立に選択される)であり;R7が、水素、メチル又はエチルであり;R8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0039】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4が、独立に、水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3が、水素又はフルオロであり;R5が、2,4−二置換フェニル(この置換基は、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される)であり;R7が、水素、メチル又はエチルであり;R8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0040】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、ハロゲン、メチル又はエチルであり;R2及びR4が、独立に、ハロゲン、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3及びR7が、水素であり;R5が、2,4−二置換フェニル(この置換基は、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から独立に選択される)であり;そしてR8が、水素、メチル又はエチルである、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0041】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4が、独立に、水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3が、水素又はフルオロであり;R5が、2,6−二置換フェニル(この置換基は、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、シアノ及びアシル置換基よりなる群から独立に選択される)であり;R7が、水素、メチル又はエチルであり;R8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0042】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4が、独立に、水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3が、水素又はフルオロであり;R5が、2,6−二置換フェニル(この置換基は、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される)であり;R7が、水素、メチル又はエチルであり;R8が、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル並びにC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0043】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、ハロゲン、メチル又はエチルであり;R2及びR4が、独立に、ハロゲン、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3及びR7が、水素であり;R5が、2,6−二置換フェニル(この置換基は、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から独立に選択される)であり;そしてR8が、水素、メチル又はエチルである、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0044】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5であり;R1が、ハロゲン、メチル又はエチルであり;R2及びR4が、独立に、ハロゲン、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルであり;R3及びR7が、水素であり;R5が、2,3,5−三置換フェニル(この置換基は、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、シアノ、及びアシルよりなる群から独立に選択される)であり;そしてR8が、水素、メチル又はエチルである、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0045】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5又はSR5であり;R3及びR4が、水素、クロロ、フルオロ又はメチルであり;そしてR5が、ピリジニル、ピリジン−N−オキシド、インドール、インドール−N−オキシド、キノリン、キノリン−N−オキシド、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択される、場合により置換されているヘテロアリールであり;そしてR1、R2、R7及びR8が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0046】
本発明の別の実施態様において、X1が、R5O、R5S(O)n、R5CH2、R5CH2O、R5CH2S(O)n、R5OCH2、R5S(O)nCH2又はNR56であり;R1及びR2が、これらが結合している原子と一緒になって、縮合フェニル、ジヒドロピラン、ジヒドロフラン又はフラン環を形成し;そしてR3、R4、R5、R6、R7及びR8が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0047】
本発明の別の実施態様において、X1が、R5O又はR5Sであり;R1及びR2が、これらが結合している原子と一緒になって、縮合フェニル、ジヒドロピラン、ジヒドロフラン又はフラン環を形成し;R3及びR7が、水素であり;R4が、水素又はフルオロであり;R8が、水素又はメチルであり;R5が、場合により置換されているフェニルであり;R7が、上記と同義である、式(I)の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩が提供される。
【0048】
本発明の別の実施態様において、HIV感染症の治療、又はHIV感染症の予防、或いはAIDS又はARCの治療の方法であって、これを必要とする宿主に、治療有効量の式(I):
【0049】
【化12】

【0050】
[式中、X1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、上記と同義である]で示される化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩を投与することを含む方法が提供される。
【0051】
本発明の別の実施態様において、HIV感染症の治療、又はHIV感染症の予防、或いはAIDS又はARCの治療の方法であって、これを必要とする宿主に、治療有効量の式(I)[式中、X1は、OR5であり;R1は、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4は、水素、フルオロ、クロロ、メチル又はエチルであり;R3は、水素又はフルオロであり;R5は、場合により置換されているフェニルであり;R7は、水素、メチル又はエチルであり;そしてR8は、上記と同義である]の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩を投与することを含む方法が提供される。
【0052】
本発明の別の実施態様において、HIV感染症の治療、又はHIV感染症の予防、或いはAIDS又はARCの治療の方法であって、これを必要とする宿主に、治療有効量の式(Ia)[式中、R1は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びメチルよりなる群から選択され;R8は、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択され;そしてR9は、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロゲン及びシアノよりなる群から選択される]の化合物を投与することを含む方法が提供される。
【0053】
【化13】

【0054】
本発明の別の実施態様において、HIV感染症の治療、又はHIV感染症の予防、或いはAIDS又はARCの治療の方法であって、これを必要とする宿主に、治療有効量の式(I)[式中、X1は、OR5であり;R1は、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4は、水素、フルオロ、クロロ、メチル又はエチルであり;R3は、水素又はフルオロであり;R5は、場合により置換されているフェニルであり;R7は、水素、メチル又はエチルであり;そしてR8は、上記と同義である]の化合物、及びその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩;並びにHIVプロテアーゼ阻害剤、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、CCR5阻害剤及びウイルス融合阻害剤よりなる群から選択される、少なくとも1つの化合物を同時投与することを含む方法が提供される。
【0055】
本発明の別の実施態様において、HIV感染症の治療、又はHIV感染症の予防、或いはAIDS又はARCの治療の方法であって、これを必要とする宿主に、治療有効量の式(I)[式中、X1は、OR5であり;R1は、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;R2及びR4は、水素、フルオロ、クロロ、メチル又はエチルであり;R3は、水素又はフルオロであり;R5は、場合により置換されているフェニルであり;R7は、水素、メチル又はエチルであり;そしてR8は、上記と同義である]の化合物、及びその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩;並びにサキナビル、リトナビル、ネルフィナビル、インジナビル、アンプレナビル、ロピナビルよりなる群から選択される、少なくとも1つの化合物、及び/又はジドブジン、ラミブジン、ジダノシン、ザルシタビン、スタブジン、レスクリプター、サスティバ及びビラミューン、エファビレンツ、ネビラピン及びデラビルジンよりなる群から選択される逆転写酵素阻害剤を同時投与することを含む方法が提供される。
【0056】
本発明の別の実施態様において、レトロウイルス逆転写酵素を阻害する方法であって、これを必要とする宿主に、治療有効量の式(I)[式中、X1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、上記と同義である]の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩を投与することを含む方法が提供される。
【0057】
本発明の別の実施態様において、野生型ウイルスに対して少なくとも1つの突然変異を有するレトロウイルス逆転写酵素を阻害する方法であって、これを必要とする宿主に、治療有効量の式(I)[式中、X1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、上記と同義である]の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩を投与することを含む方法が提供される。
【0058】
本発明の別の実施態様において、宿主が、エファビレンツ、ネビラピン又はデラビルジンに対する感受性が減少しているHIVの株に感染している、HIV感染症の治療、又はHIV感染症の予防、或いはAIDS又はARCの治療の方法であって、これを必要とする宿主に、治療有効量の式(I)[式中、X1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、上記と同義である]の化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩を投与することを含む方法が提供される。
【0059】
本発明の別の実施態様において、治療有効量の式(I):
【0060】
【化14】

【0061】
[式中、X1は、R5O、R5S(O)n、R5CH2、R5CH2O、R5CH2S(O)n、R5OCH2、R5S(O)nCH2又はNR56であり;は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノであり;そしてR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、上記と同義である]で示される化合物、その水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩を、少なくとも1つの薬剤学的に許容しうる担体、賦形剤又は希釈剤と混合して含む医薬組成物が提供される。
【0062】
本発明の別の実施態様において、X1が、OR5又はSR5であり、R5が、場合により置換されているアリール、アルキル又はアラルキル基であり、そしてR1〜R4、R7及びR8が、上記と同義である、式(I)の化合物の製造方法であって、(i)X4が、水素、アルコキシカルボニル又はニトリルである、式(IIa):
【0063】
【化15】

【0064】
で示されるアリール化合物を、(A)アリールボロン酸若しくはハロゲン化アリールと、又は(B)アルコール、ハロゲン化アルキル若しくはハロゲン化アラルキルとカップリングすることにより、式(IIb)のエーテルを製造する工程;(ii)X4が水素であるならば、(a)メチル基をNBSで臭素化し、そして臭化物(X4=Br)をシアン化ナトリウムで置換することにより、対応するニトリル(X4=CN)を製造する工程;(iii)式(IIb)の化合物を塩基で処理して、この共役塩基をピラジン化合物と縮合することにより、式(IIIa):
【0065】
【化16】

【0066】
で示される化合物を製造する工程;及び(iv)このアルコキシカルボニル又はニトリルを酸性又は塩基性加水分解に付し、生じたカルボン酸を脱炭酸して、このクロロピラジンを酢酸と塩酸水溶液で式(I)のピリダジノンに加水分解する工程を含む方法が提供される。
【0067】
本発明の別の実施態様において、X4が、水素、アルコキシカルボニル又はニトリルであり、R5が、場合により置換されているアリールであり、そしてエーテルが、アリールボロン酸とフェノール(IIa)とをCu(II)塩の存在下でカップリングすることにより調製される、式(I)の化合物の上記の製造方法が提供される。
【0068】
本発明の別の実施態様において、X4が、水素、アルコキシカルボニル又はニトリルであり、R5が、場合により置換されているアリールであり、そしてエーテルが、ハロゲン化アリールとフェノール(IIa)とをCu(I)塩の存在下でカップリングすることにより調製される、式(I)の化合物の上記の製造方法が提供される。
【0069】
本発明の別の実施態様において、X4が、水素、アルコキシカルボニル又はニトリルであり、R5が、場合により置換されているアリール、アルキル又はアラルキル基であり、そしてエーテルが、電子求引基により更に置換されているハロゲン化アリール、場合により置換されているハロゲン化アルキル又は場合により置換されているハロゲン化アラルキルとフェノール(IIa)とを塩基の存在下でカップリングすることにより調製される、式(I)の化合物の上記の製造方法が提供される。
【0070】
本発明の別の実施態様において、塩基が、水素化ナトリウムであり、そしてピラジン化合物が、3,6−ジハロピラジン又は3−ハロ−6−アルコキシピラジンである、式(IIIa)の化合物の上記の製造方法が提供される。
【0071】
本発明の別の実施態様において、酸性加水分解条件が、カルボン酸及び水性ハロゲン化水素酸を含む、式(I)の化合物の上記の製造方法が提供される。
【0072】
本発明の別の実施態様において、酸性加水分解条件が、酢酸及び塩酸水溶液を含む、式(I)の化合物の上記の製造方法が提供される。
【0073】
本発明の別の実施態様において、酸性加水分解条件が、酢酸、酢酸ナトリウム及び塩酸水溶液を含む、式(I)の化合物の上記の製造方法が提供される。
【0074】
本発明の別の実施態様において、アルコキシカルボニル化合物が、塩基で加水分解され、そして該クロロピラジンが、酢酸及び塩酸水溶液で加水分解される、式(I)の化合物の上記の製造方法が提供される。
【0075】
本明細書において使用されるとき、「a」又は「an」存在物という句は、1つ以上のその存在物のことをいう;例えば、a化合物は、1つ以上の化合物又は少なくとも1つの化合物を意味する。そのため、「a」(又は「an」)、「1つ以上」、及び「少なくとも1つ」という用語は本明細書において互換的に使用することができる。
【0076】
「上記と同義」という句は、発明の要約に提供される最初の定義を意味する。
【0077】
本明細書において使用されるとき「オプションの(optional)」又は「場合により(optionally)」という用語は、次に記述される事象又は状況が、存在してもしなくてもよく、そしてこの記述が、その事象又は状況が存在する場合と、存在しない場合を含むことを意味する。例えば、「場合により置換されている」とは、その基が水素であっても置換基であってもよいことを意味する。
【0078】
本明細書において使用されるとき「C1-6アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子を含む、非分岐又は分岐鎖の飽和の一価の炭化水素基を意味する。アルキル基の例は、特に限定されないが、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル又はペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルを含む低級アルキル基を含む。
【0079】
本明細書において使用されるとき「ハロアルキル」という用語は、1、2、3個又はそれ以上の水素原子がハロゲンにより置換されている、上記と同義の非分岐又は分岐鎖アルキル基を意味する。例には、1−フルオロメチル、1−クロロメチル、1−ブロモメチル、1−ヨードメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリブロモメチル、トリヨードメチル、1−フルオロエチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−ヨードエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、2−ヨードエチル、2,2−ジクロロエチル、3−ブロモプロピル又は2,2,2−トリフルオロエチルがある。
【0080】
本明細書において使用されるとき「C3-8シクロアルキル」という用語は、3〜8個の炭素原子を含む飽和炭素環、即ち、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルを意味する。
【0081】
本明細書において使用されるとき「アリール」という用語は、炭素及び水素原子を含む単環式又は多環式芳香族基を意味する。適切なアリール基の例は、特に限定されないが、フェニル、トリル、インデニル、及び1−又は2−ナフチル、並びに5,6,7,8−テトラヒドロナフチルのようなベンゾ縮合炭素環基を含む。アリール基は、非置換であっても、又は1個以上の適切な置換基で置換されていてもよく、この置換基は、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、アシル、アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカルバモイル、ニトロ及びシアノを含む。
【0082】
本明細書において使用されるとき「ヘテロアリール基」又は「芳香族複素環」は、15個以下の炭素原子、水素原子、並びに窒素、酸素、及び硫黄から独立に選択される1個以上のヘテロ原子(好ましくは1〜3個のヘテロ原子)を含む、単環式又は多環式の芳香環を意味する。当業者には周知であるとおり、ヘテロアリール環は、その対をなす全炭素のもう片方よりも芳香性が弱い。即ち、本発明の目的には、ヘテロアリール基は、ある程度の芳香性を持つだけでよい。ヘテロアリール基の実例としては、特に限定されないが、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジル、ピラジル、トリアジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、(1,2,3)−及び(1,2,4)−トリアゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チエニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、及びピリジン−N−オキシド、インドール、インドール−N−オキシド、キノリン、キノリン−N−オキシドを含む。ヘテロアリール基は、非置換であっても、又は特に断りない限り、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、アルキルスルホニル、アリールスルフィニル、アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカルバモイル、アシルから選択される1個以上の適切な置換基で置換されていてもよい。
【0083】
「複素環」という用語は、1個以上の環ヘテロ原子(N、O又はS(O)0-2から選択される)を組み込む、1つの環当たり3〜8個の原子の1つ以上の環(好ましくは1つから2つの環)よりなり、そして場合により特に断りない限り、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、アルキルスルホニル、アリールスルフィニル、アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカルバモイル、アシルから選択される1個以上(好ましくは1〜3個)の置換基で置換されていてもよい、一価の飽和環基を意味する。複素環基の例は、特に限定されないが、フラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオフェニルなどを含む。ヘテロアリール環中の窒素原子は、場合によりN−オキシドであってもよい。
【0084】
本明細書において使用されるとき「アルコキシ基」という用語は、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、n−ブチルオキシ、i−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ(これらの異性体を含む)のような、アルキルが上記と同義である、−O−アルキル基を意味する。
【0085】
本明細書において使用されるとき「アルキルチオ基」という用語は、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、n−ブチルチオ、i−ブチルチオ、t−ブチルチオ、ペンチルチオ(これらの異性体を含む)のような、アルキルが上記と同義である、−S−アルキル基を意味する。
【0086】
本明細書において使用されるとき「ハロアルコキシ基」という用語は、ハロアルキルが上記と同義である、−O−ハロアルキル基を意味する。ハロアルコキシ基の例は、特に限定されないが、2,2,2−トリフルオロエトキシ、ジフルオロメトキシ及び1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−イソ−プロポキシを含む。
【0087】
本明細書において使用されるとき「ハロアルキルチオ基」という用語は、ハロアルキルが上記と同義である、−S−ハロアルキル基を意味する。ハロアルキルチオ基の例は、特に限定されないが、2,2,2−トリフルオロエタンチオールを含む。
【0088】
本明細書において使用されるとき「アリールオキシ基」という用語は、アリールが
上記と同義である、O−アリール基を意味する。アリールオキシ基は、非置換であっても、又は1個以上の適切な置換基で置換されていてもよい。好ましくは、アリールオキシ基のアリール環は、環が6個の炭素原子を含む単環であり、本明細書では「(C6)アリールオキシ」と呼ばれる。「場合により置換されているアリールオキシ」という用語は、このアリールオキシ基が、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、アシル、アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカルバモイル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択される1〜3個の基で置換されていてもよいことを意味する。
【0089】
本明細書において使用されるとき「ヘテロアリールオキシ基」という用語は、ヘテロアリールが上記と同義である、O−ヘテロアリール基を意味する。ヘテロアリールオキシ基のヘテロアリール環は、非置換であっても、又は1個以上の適切な置換基で置換されていてもよい。ヘテロアリール基の例は、特に限定されないが、2−ピリジルオキシ、3−ピロリルオキシ、3−ピラゾリルオキシ、2−イミダゾリルオキシ、3−ピラジニルオキシ、及び4−ピリミジルオキシを含む。
【0090】
本明細書において使用されるとき「アシル」又は「アルキルカルボニル」という用語は、式:C(=O)R[ここで、Rは、水素、1〜6個の炭素原子を含む非分岐若しくは分岐のアルキル、又はフェニル基である]の基を意味する。
【0091】
本明細書において使用されるとき「アルコキシカルボニル」という用語は、式:C(=O)OR[ここで、Rは、上記と同義の非分岐又は分岐のアルキルである]の基を意味する。
【0092】
本明細書において使用されるとき「アシルアミノ」という用語は、式:−NH−(アシル)[ここで、アシルは、本明細書中と同義である]の基を意味する。
【0093】
本明細書において使用されるとき「アリールボロン酸」という用語は、式:ArB(OH)2[ここで、Arは、上記と同義の場合により置換されているアリール基である]の基を意味する。
【0094】
本明細書において使用されるとき「アルキレン」という用語は、特に断りない限り、1〜6個の炭素原子を有する二価の直鎖又は分岐の飽和炭化水素基を意味する。アルキレン基の例は、特に限定されないが、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチル−プロピレン、ブチレン、2−エチルブチレンを含む。
【0095】
本明細書において使用されるとき「アリールアルキル」又は「アラルキル」という用語は、基:R’R”−[ここで、R’は、本明細書中と同義のアリール基であり、そしてR”は、本明細書中と同義のアルキレン基である]を意味し、そしてこのアリールアルキル基は、アルキレン基により結合している。アリールアルキル基の例は、特に限定されないが、ベンジル、フェニルエチル、3−フェニルプロピルを含む。
【0096】
本明細書において使用されるとき「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を意味する。相応じて、「ハロ」という用語の意味は、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードを包含する。「ハロゲン化水素酸」という用語は、水素及びハロゲンからなる酸を意味する。
【0097】
本明細書において使用されるとき「アルキルスルフィニル」という用語は、基:−S(O)R’[ここで、R’は、本明細書中と同義のアルキルである]を意味する。アルキルアミノスルホニルの例は、特に限定されないが、メチルスルフィニル及びイソプロピルスルフィニルを含む。
【0098】
本明細書において使用されるとき「アルキルスルホニル」という用語は、基:−S(O)2R’[ここで、R’は、本明細書中と同義のアルキルである]を意味する。アルキルアミノスルホニルの例は、特に限定されないが、メチルスルホニル及びイソ−プロピルスルホニルを含む。
【0099】
本明細書において使用されるとき「アミノ」、「アルキルアミノ」及び「ジアルキルアミノ」という用語は、それぞれ−NH2、−NHR及び−NR2を意味し、そしてRは、上記と同義のアルキルである。ジアルキル基中の窒素に結合している2個のアルキル基は、同一であっても異なっていてもよい。本明細書において使用されるとき「アミノアルキル」、「アルキルアミノアルキル」及び「ジアルキルアミノアルキル」という用語は、それぞれNH2(CH2n−、RHN(CH2n−、及びR2N(CH2n−[ここで、nは、1〜6であり、そしてRは、上記と同義のアルキルである]を意味する。
【0100】
本明細書において使用されるとき「カルバモイル」という接頭辞は、基:−CONH2を意味する。「N−アルキルカルバモイル」及び「N,N−ジアルキルカルバモイル」という接頭辞は、それぞれ基:CONHR’又はCONR’R”[ここで、R’及びR”基は、独立に本明細書中と同義のアルキルである]を意味する。
【0101】
本明細書において使用されるとき「共役塩基」という用語は、酸(ここでは炭素酸を含む)がそのプロトンを供与するときに生成する化学種を意味する。
【0102】
式(I)の化合物は、互変異性を示す。互変異性化合物は、2種以上の互換性種として存在することができる。プロトン性(Prototropic)互変異性体は、2個の原子の間の共有結合した水素原子の移動に由来する。互変異性体は、一般に平衡状態で存在しており、そして個々の互変異性体を単離するための試みは、通常その化学的及び物理的性質が化合物の混合物に一致している混合物を生み出す。平衡の位置は、分子内の化学的特性に依存する。例えば、アセトアルデヒドのような多くの脂肪族アルデヒド類及びケトン類では、ケト型が優勢であるが、フェノール類では、エノール型が優勢である。普通のプロトン性互変異性体は、ケト/エノール(−C(=O)−CH− ←→ −C(−OH)=CH−)、アミド/イミド酸(−C(=O)−NH− ←→ −C(−OH)=N−)及びアミジン(−C(=NR)−NH− ←→ −C(−NHR)=N−)互変異性体を含む。後の2つは、ヘテロアリール環及び複素環では特によくあることであり、本発明は、化合物の全ての互変異性体を包含する。
【0103】
塩基性である式(I)の化合物は、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸及び臭化水素酸)、硫酸、硝酸及びリン酸などのような無機酸、並びに有機酸(例えば、酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、サリチル酸、クエン酸、メタンスルホン酸及びp−トルエンスルホン酸など)と、薬剤学的に許容しうる酸付加塩を形成することができる。
【0104】
本明細書において使用されるとき「溶媒和物」という用語は、非共有結合分子間力により結合している化学量論又は非化学量論量の溶媒を更に含む、本発明の化合物又はその塩を意味する。好ましい溶媒は、揮発性で非毒性、かつ/又はヒトへの微量の投与が許容できるものである。
【0105】
本明細書において使用されるとき「水和物」という用語は、非共有結合分子間力により結合している化学量論又は非化学量論量の水を更に含む、本発明の化合物又はその塩を意味する。
【0106】
本明細書において使用されるとき「包接化合物」という用語は、中に捕捉されたゲスト分子(例えば、溶媒又は水)を有する空間(例えば、チャネル)を含む結晶格子の形をとった、本発明の化合物又はその塩を意味する。
【0107】
本明細書において使用されるとき「野生型」という用語は、逆転写酵素阻害剤に曝露されていない正規母集団において自然に存在する優性遺伝子型を持つ、HIVウイルス株を意味する。本明細書において使用されるとき「野生型逆転写酵素」という用語は、配列決定されて、スイスプロット(SwissProt)データベースにP03366のアクセッション番号で寄託されている、野生型株により発現される逆転写酵素を意味する。
【0108】
本明細書において使用されるとき「感受性の減少」という用語は、同じ実験系において野生型ウイルスにより示される感受性に比較した、特定のウイルス分離体の感受性の約10倍以上の変化を意味する。
【0109】
本明細書において使用されるとき「ヌクレオシド系及びヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤」(「NRTI」)という用語は、ウイルスゲノムHIV−1 RNAのプロウイルスHIV−1 DNAへの変換を触媒する酵素である、HIV−1逆転写酵素の活性を阻害する、ヌクレオシド類及びヌクレオチド類並びにその類似体を意味する。
【0110】
典型的な適切なNRTIは、商品名レトロビル(RETROVIR)で入手できるジドブジン(AZT);商品名ヴァイデックス(VIDEX)で入手できるジダノシン(ddI);商品名ハイビッド(HIVID)で入手できるザルシタビン(ddC);商標ゼリット(ZERIT)で入手できるスタブジン(d4T);商品名エピビル(EPIVIR)で入手できるラミブジン(3TC);WO 96/30025に開示され、商標ザイアジェン(ZIAGEN)で入手できるアバカビル(1592U89);商品名プレヴォン(PREVON)で入手できるアデフォビル・ジピボキシル[ビス(POM)−PMEA];EP−0358154及びEP-0736533に開示され、ブリストル−マイヤーズ・スクイブ(Bristol-Myers Squibb)により開発中のヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤であるロブカビル(lobucavir)(BMS−180194);バイオケム・ファーマ(Biochem Pharma)により開発中の(BCH−10618とBCH−10619のラセミ混合物の形の)逆転写酵素阻害剤であるBCH−10652;エモリー大学(Emory University)から米国特許5,814,639号の下でライセンスを受け、トライアングル・ファーマシューティカルズ(Triangle Pharmaceuticals)により開発中のエミトリシタビン(emitricitabine)[(−)−FTC];エール大学(Yale University)によりヴィオン・ファーマシューティカルズ(Vion Pharmaceuticals)にライセンスされたベータ−L−FD4(ベータ−L−D4Cとも呼ばれ、ベータ−L−2’,3’−ジデオキシ−5−フルオロ−シチジンと命名されている);EP-0656778に開示され、トライアングル・ファーマシューティカルズにライセンスされたプリンヌクレオシドの(−)−ベータ−D−2,6−ジアミノ−プリンジオキソランのDAPD;及びNIHにより発見され、USバイオサイエンス社(U.S. Bioscience Inc.)により開発中の酸安定性プリン系逆転写酵素阻害剤の9−(2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−b−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニンであるロデノシン(lodenosine)(FddA)を含む。
【0111】
本明細書において使用されるとき「非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤」(「NNRTI」)という用語は、HIV−1逆転写酵素の活性を阻害する非ヌクレオシド類を意味する。
【0112】
典型的な適切なNNRTIは、商品名ビラミューン(VIRAMUNE)で入手できるネビラピン(BI−RG−587);商品名レスクリプター(RESCRIPTOR)で入手できるデラビルジン(BHAP、U−90152);WO 94/03440に開示され、商品名サスティバ(SUSTIVA)で入手できるベンゾオキサジン−2−オンであるエファビレンツ(DMP−266);フロピリジン−チオ−ピリミドであるPNU−142721;AG−1549(以前はシオノギ(Shionogi)#S−1153);WO 96/10019に開示された5−(3,5−ジクロロフェニル)−チオ−4−イソプロピル−1−(4−ピリジル)メチル−1H−イミダゾール−2−イルメチルカルボナート;MKC−442(1−(エトキシ−メチル)−5−(1−メチルエチル)−6−(フェニルメチル)−(2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン));並びに米国特許5,489,697号に開示されたクマリン誘導体である(+)−カラノリド(calanolide)A(NSC−675451)及びBを含む。
【0113】
本明細書において使用されるとき「プロテアーゼ阻害剤」(「PI」)という用語は、感染性HIV−1に見い出される個々の機能性タンパク質への、ウイルス性ポリプロテイン前駆体(例えば、ウイルス性GAG及びGAG Polポリプロテイン)のタンパク分解的切断に必要な酵素であるHIV−1プロテアーゼの阻害剤を意味する。HIVプロテアーゼ阻害剤は、ペプチド模倣構造、高分子量(7600ダルトン)及び実質的なペプチドの特徴を有する化合物、例えば、クリキシバン(CRIXIVAN)並びに非ペプチドプロテアーゼ阻害剤、例えば、ビラセプト(VIRACEPT)を含む。
【0114】
典型的な適切なPIは、商品名インビラーゼ(INVIRASE)で硬ゼラチンカプセル剤で、及び商品名フォートベイス(FORTOVASE)で軟ゼラチンカプセル剤として入手できるサキナビル;商品名ノービア(NORVIR)で入手できるリトナビル(ABT−538);商品名クリキシバン(CRIXIVAN)で入手できるインジナビル(MK−639);ビラセプト(VIRACEPT)で入手できるネルフィナビル(AG−1343);非ペプチドプロテアーゼ阻害剤である、アンプレナビル(141W94)、商品名アジェネラーゼ(AGENERASE);ラシナビル(lasinavir)(BMS−234475;最初にノバルティス(Novartis)(ベーゼル、スイス)により発見(CGP−61755));デュポン(Dupont)により発見された環状尿素のDMP−450;ブリストル−マイヤーズ・スクイブにより第2世代HIV−1 PIとして開発中のアザペプチドであるBMS−2322623;ABT−378;経口活性イミダゾールカルバマートのAG−1549を含む。
【0115】
他の抗ウイルス剤は、ヒドロキシ尿素、リバビリン、IL−2、IL−12、ペンタフシド(pentafuside)及びイッサム(Yissum)プロジェクト11607号を含む。ヒドロキシ尿素(ドロキシア(Droxia))、リボヌクレオシド三リン酸レダクターゼ阻害剤、この酵素は、T細胞の活性化に関わった。ヒドロキシ尿素は、ジダノシンの活性への相乗作用を有することが証明され、スタブジンと共に研究されている。IL−2は、味の素(Ajinomoto)のEP−0142268、武田(Takeda)のEP-0176299、並びにカイロン(Chiron)の米国特許RE 33,653、4,530,787、4,569,790、4,604,377、4,748,234、4,752,585、及び4,949,314号に開示されており、そして水で再構成及び希釈してIV点滴又は皮下投与のための凍結乾燥粉末として商品名プロリュウキン(PROLEUKIN)(アルデスロイキン(aldesleukin))で利用できる;約1〜約20百万IU/日(皮下)の用量が好ましい;約15百万IU/日(皮下)の用量が更に好ましい。IL−12は、WO 96/25171に開示されており、そして約0.5μg/kg/日〜約10μg/kg/日の用量として利用でき、皮下が好ましい。36アミノ酸合成ペプチドのペンタフシド(DP−178、T−20)は、米国特許5,464,933号に開示されており、そして商品名フューゼオン(FUZEON)で入手できる;ペンタフシドは、標的膜へのHIV−1の融合を阻害することにより作用する。ペンタフシド(3〜100mg/日)は、3剤併用療法に不応性のHIV−1陽性患者に、エファビレンツ及び2種のPIと一緒に持続皮下注入又は注射として投与される;100mg/日の使用が好ましい。イッサム・プロジェクト11607号、HIV−1 Vifタンパク質に基づく合成タンパク質。1−ベータ−D−リボフラノシル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミドであるリバビリンは、米国特許4,211,771号に記述されている。
【0116】
本明細書において使用されるとき「抗HIV−1療法」という用語は、単独で、又は多剤併用療法、特にHAART3剤及び4剤併用療法の一部として、ヒトにおけるHIV−1感染症を治療するのに有用であることが見い出された、任意の抗HIV−1薬物を意味する。典型的な適切な既知の抗HIV−1療法は、特に限定されないが、(i)2種のNRTI、1種のPI、第2のPI、及び1種のNNRTIから選択される、少なくとも3種の抗HIV−1薬物;並びに(ii)NNRTI及びPIから選択される、少なくとも2種の抗HIV−1薬物のような多剤併用療法を含む。典型的な適切なHAART多剤併用療法は、以下を含む:
【0117】
(a)2種のNRTIと1種のPI;又は(b)2種のNRTIと1種のNNRTIのような、3剤併用療法;及び(c)2種のNRTI、1種のPI及び第2のPI又は1種のNNRTIのような4剤併用療法。初回患者の治療では、抗HIV−1治療を3剤併用療法から開始するのが好ましい;PIに対する不耐性がない限り、2種のNRTIと1種のPIの使用が好ましい。薬物コンプライアンスは必須である。CD4+及びHIV−1−RNA血漿レベルは、3〜6ヶ月毎にモニターすべきである。ウイルス量が頭打ちになれば、第4の薬物、例えば、1種のPI又は1種のNNRTIを追加することができよう。
【0118】
略語
本出願をとおして以下の略語が使用されるが、これらは以下に列挙される意味を持つ。
【0119】
【表1】



【0120】
化合物の例
本発明の範囲内の代表的化合物の例は、表I、II及びIIIに提供される。表Iは、本発明に包含される、X1がOR5であり、そしてR5が場合により置換されているアリール又はヘテロアリールである、新しい化合物を表す。表IIは、本発明に包含される、X1がOR5以外であり、そしてR5が場合により置換されているアリール又はヘテロアリールである、新しい化合物を表す。表IIIは、今や予期せぬことにRTを阻害することが見い出された、X1が−C(=O)−である、COX−2阻害剤を表す(EP 810218;D.A. Allenら)。これらの例及び調製法は、当業者が本発明をより明瞭に理解し、かつ実施することができるように提供される。これらは、本発明の範囲を限定するものと考えてはならず、単にその例示及び代表と考えるべきである。
【0121】
一般に、本出願において使用される命名法は、IUPACの系統的命名法の生成のためのバイルシュタイン研究所(Beilstein Institute)のコンピュータ化システムである、オートノム(AUTONOM)(登録商標)v.4.0に基づく。表Iは、[3−フェノキシベンジル]ピリダジノン類の代表例を含む。表中の化合物への本出願中の参照は、表番号とこれに続くハイフン及び化合物番号(例えば、I−100)により表される。
【0122】
【表2】





































































【0123】
本発明の化合物の調製
本発明の化合物は、以下に示され説明される実例の合成反応スキームに図解される種々の方法により製造することができる。これらの化合物を調製するのに使用される出発物質及び試薬は、一般にアルドリッチ化学(Aldrich Chemical Co.)のような供給業者から入手できるか、又はFieserとFieserの有機合成用試薬; Wiley & Sons: New York, Volumes 1-21;R.C. LaRock, 包括的有機変換, 第2版 Wiley-VCH, New York 1999;包括的有機合成, B. TrostとI. Fleming編, vol. 1-9, Pergamon, Oxford, 1991;包括的複素環化学, A.R. KatrinzkyとC.W. Rees編, Pergamon, Oxford 1984, vol. 1-9;包括的複素環化学II, A.R. KatrinzkyとC.W. Rees編, Pergamon, Oxford 1996, vol. 1-11;及び有機反応, Wiley & Sons: New York, 1991, Volumes 1-40のような参考文献に記載される手順により当業者には既知の方法により調製されるかのいずれかである。以下の合成反応スキーム及び実施例は、本発明の化合物を合成することができる幾つかの方法を単に例示しているものであり、これらの合成反応スキームに対しては種々の改変を加えることができるが、当業者が本出願に含まれる開示を参照すればそのような示唆を受けよう。
【0124】
この合成反応スキームの出発物質及び中間体は、必要に応じて、特に限定されないが、濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィーなどを含む、従来法を用いて単離及び精製することができる。このような物質は、物理定数及びスペクトルデータを含む、従来手段を用いて特性決定することができる。
【0125】
特に断りない限り、本明細書に記述される反応は、好ましくは不活性雰囲気下で大気圧で約−78℃〜約150℃、更に好ましくは約0℃〜約125℃、そして最も好ましくかつ好都合にはおよそ室温(又は周囲温度)、例えば、約20℃の反応温度範囲で行われる。更に、この反応条件は例示的なものであり、代わりの条件も周知である。以下の実施例における反応順序は、請求の範囲に記載された本発明の範囲を限定するものではない。
【0126】
本発明の複素環化合物は、適切に置換されたアリール環(2)の構築と、これに続く複素環の導入による(3)の生成を含む、2段階法(スキーム1)により調製される。段階は任意の順序で達成することができるが、複素環は一般に、アリール環の修飾が完了した後に導入される。置換m−ヒドロキシフェニル酢酸アルキル(1a)又はm−ヒドロキシフェニルアセトニトリル(1b)誘導体は、好都合な出発物質である。これらはしばしば市販されているか、又は市販の前駆体から容易に調製される。或いは、アリール環は、メチル(1c)又はカルボン酸エステル(1d)置換基で置換し、続いて(1b)に変換することができる(例えば、スキーム4及び5を参照のこと)。また当業者であれば、複素環の導入後に置換基を変更することもできよう。
【0127】
【化17】

【0128】
フェニル酢酸及びフェニルアセトニトリル前駆体の調製(スキーム1:(1))
3−ヒドロキシ−4−メチルフェニル酢酸エチル(5a)は、3−メトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル酢酸エチルからスキーム2に示されるように調製した。このフェノールをトリフラートエステル(4b)に変換し、そしてこれをMe2Zn、DIBAL−H及びPdCl2(dppf)での置換に付す(E.-i. Negishi 金属触媒クロスカップリング反応, F. DiederichとP.J. Stang編, Wiley-VCH, Mannheim 1998, chap.1;E. Erdik, Tetrahedron 1992 48:9577-9648)ことにより(4c)を得た。三臭化ホウ素脱メチル化により(5a)を得た。3−ヒドロキシ−4−エチルフェニル酢酸エチル(5b)は、(4d)のフリーデル・クラフツ(Friedel-Crafts)アシル化により調製したが、この反応によって4−アセチル−3−メトキシフェニル酢酸エチル(4e)を得た。トリエチルシラン及びTFAでの、このケトンの還元により、対応する4−エチル置換誘導体(4f)を生成し、これをBBr3で脱メチル化することにより(5b)を得た。3−ヒドロキシ−4−イソ−プロピルフェニル酢酸エチル(5c)は、(4e)のウィッティッヒ(Wittig)オレフィン化と、これに続く2−プロペニル置換基の接触水素化により(4h)を得ることによって調製した。三臭化ホウ素での脱メチル化により(5c)を生成した。
【0129】
【化18】

【0130】
(a)(CF3SO22O、Pyr、CH2Cl2;(b)ZnMe2、PdCl2(dppf)、DIBAL−H、0°〜Δ;(c)BBr3、CH2Cl2、−78℃;(d)MeCOCl、SnCl4、CH2Cl2;(e)Et3SiH、TFA;(f)MePPh3+Cl-、n−BuLi、THF;(e)H2、Pd/C、EtOH
【0131】
3,4−ジメチル−5−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(8)は、(6a)のホルミル化及び生じたカルボン酸(6b)のエステル化により3−ホルミル−4−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル酢酸エチル(7a)を生成することによって調製した。このアルデヒドの還元及び生じたベンジルアルコールの水素化分解により(7b)を得た。第2のメチル置換基は、順に(7b)をトリフリック酸無水物で処理して(7c)を得て、Me2Zn、PdCl2(dppf)及びDIBAL−H(上記)で置換することにより(7d)を生成することにより導入した。三臭化ホウ素が介在する脱メチル化により(8)を得た(スキーム3)。
【0132】
【化19】

【0133】
(a)ヘキサメチレンテトラアミン、TFA;(b)EtOH、H2SO4;(c)H2、Pd/C、HOAc;(d)Tf2O、pyr、CH2Cl2;(e)Me2Zn、PdCl2(prof)、DIBAL−H;(f)BBr3、CH2Cl2、−78℃
【0134】
4−クロロ−3−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(10)は、4−クロロ−3−メトキシトルエンから、順に基臭素化(9b)、シアン化物での臭素原子の求核置換(9c)、並びにアミジン塩酸塩(9d)及び次にエチルエステル(9e)へのニトリルの2段階の加水分解により調製した。前述された三臭化ホウ素が介在する脱メチル化により(10)を得た(スキーム4)。
【0135】
【化20】

【0136】
(a)NBS、過酸化ベンゾイル、CCl4;(b)NaCN、90% EtOH;(c)HCl、EtOH、Et2O;(d)H2O、40℃;(e)BBr3、CH2Cl2、−78℃
【0137】
6−メチル誘導体は、3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸(11)から、これを塩素化(NaOCl/NaOH)してエステル化することにより(13)を得ることによって調製した。ベンゼンボロン酸の酢酸第二銅が介在するカップリング(下記)により、ジアリールエーテル(14)を得た。順に還元、メシル化及びシアン化物置換によりニトリルを導入して(17)を得た。このメシラートは、メシル化反応中に塩化物によりその場で置換を受けた。
【0138】
【化21】

【0139】
(a)NaOH、NaOCl、H2O;(b)H2SO4、MeOH;(c)ベンゼンボロン酸、Cu(OAc)2、TEA、モレキュラーシーブ、CH2Cl2;(d)DIBAL−H;(e)MsCl、TEA;(f)NaCN、EtOH。
【0140】
6−フルオロ−及びクロロ−誘導体は、それぞれ6−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェノール(18)及び3−ブロモ−2,4−ジクロロトルエン(19)から入手できる(スキーム6)。(18)とp−フルオロ−ニトロベンゼンの塩基触媒反応により、ジアリールエーテル(20)を得た。ニトロ置換基の対応するアミンへの変換、更にこれに続くジアゾ化及び還元により、4−クロロ−2−フルオロ−3−フェノキシトルエン(22)を生成した。当業者には、アミノ置換アリール基が利用できると、ザンドマイヤー(Sandmeyer)反応を利用してこのアミノ置換基を他の種々の置換基で置換することができるようになることを理解いただけよう。(19)の塩化第二銅が介在するカップリング(下記を参照のこと)により、対応する2,4−ジクロロ−3−フェノキシトルエン(23)を得た。(24)及び(25)におけるアセトニトリル側鎖の合成は、ベンジル位の臭素化及び置換により達成した。
【0141】
【化22】

【0142】
(a)K2CO3;(b)SnCl2;(c)(i)NaNO2、HOAc、HCl、H2O、(ii)FeSO4・7H2O、DMF;(d)(i)NBS、過酸化ベンゾイル、CCl4、(ii)NaCN、EtOH;(f)Cs2CO3、CuCl、NMP。
【0143】
ベンゾフラン(31)及びジヒドロベンゾフラン(29)誘導体(スキーム7)は、ジヒドロベンゾフラン(26)から調製した。クロロシュウ酸エチルでのアシル化により、α−ケトエステル(27)を生成し、これをウォルフ・キッシュナー(Wolff-Kischner)条件下で対応するフェニル酢酸誘導体(28a)に還元した。ウィルゲロート(Wilgerodt)反応による(29)の調製もまた報告されている(J. Dunnら, J. Med Chem 1986 29:2326)。塩化アセチルでのフリーデル・クラフツのアシル化により、アセチル誘導体(28b)を得て、これをバイヤー・ビリガー(Baeyer-Villiger)条件下でアセタート(28c)に変換し、続いて(29)に加水分解した。対応するベンゾフラン類似体は、ベンジル位の臭素化と同時の脱ハロゲン化水素により(31)を得ることによって調製した。
【0144】
【化23】

【0145】
(a)ClC(=O)CO2Et、AlCl3、溶媒;(b)NH2NH2、KOH、エチレングリコール;(c)CH3COCl、AlCl3、溶媒;(d)H22、溶媒;(e)加水分解条件;(f)NBS;(g)NaHCO3、H2O、EtOH。
【0146】
アリールエーテル中間体の調製(スキーム1;(2):X=O又はS)
ジアリールエーテル類の調製は、総説されている(J.S. Sawyer, ジアリールエーテル合成における最近の進歩, Tetrahedron 2000 56:5045-5065)。本明細書において必要とされるジアリールエーテル類は、3つの異なる方法により調製した(スキーム8):(i)置換ベンゼンボロン酸とフェノール類のCu(OAc)2触媒の縮合(D.A. Evansら, フェノールとアリールボロン酸との銅推進アリール化によるジアリールエーテル類の合成。チロキシンの便宜的合成, Tetrahedron Lett., 1998 39:2937-2940及びD.M.T. Chanら, フェニルボロン酸及び酢酸第二銅による新しいN−及びO−アリール化, Tetrahedron Lett. 1998 2933-2936);スキーム1、条件(a)、(b)、(e)、(f)、(i);(ii)Cu(I)塩でのウルマン(Ullmann)のジアリールエーテル合成の変法による(J.-F. Marcouxら, ジアリールエーテル類の一般的な銅触媒合成, J. Am. Chem. Soc. 1997 119:10539-540;E. Buckら, ウルマンのジアリールエーテル合成:2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオンによる速度の加速, Org. Lett. 2002 4(9):1623-1626);条件(c)、(d)及び(h);又は求核芳香族置換反応による(Sawyer 上記文献 pp 5047-5059);条件スキーム1(g)及び(j)。パラジウム触媒カップリング手順を利用する代替調製法も報告されている(G. Mannら, 非活性化ハロゲン化アリールに関するパラジウム触媒カップリング。ジアリールエーテルにC−O結合を形成するための立体誘導還元的脱離, J. Am. Chem. Soc. 1999 121:3224-3225)。適切なフェノール(32a〜e)からのアリールエーテル類(33a〜g)、並びに(34a)及び(34b)からの(35a〜d)は、記述されているように、これらの変換の実例である。当業者には、最適な手順が、アリール環の性質及び置換基の位置に応じて変化することを理解いただけよう。
【0147】
【化24】

【0148】
(a)2−ブロモベンゼンボロン酸、Cu(OAc)2、ピリジン、4Åモレキュラーシーブ、CH2Cl2;(b)2−クロロベンゼンボロン酸、Cu(OAc)2、ピリジン、4Åモレキュラーシーブ、CH2Cl2;(c)m−フルオロブロモベンゼン、CuCl Cs2CO3、TMHD、NMP;(d)2−ヨードクロロベンゼン;CuCl Cs2CO3、TMHD、NMP;(e)3−クロロベンゼンボロン酸;Cu(OAc)2、TEA、4Åモレキュラーシーブ、CH2Cl2;(f)3−クロロベンゼンボロン酸、Cu(OAc)2、TEA、4Åモレキュラーシーブ、CH2Cl2
【0149】
【化25】

【0150】
(g)3,5−ジフルオロベンゾニトリル、K2CO3、NMP、120℃;(h)2,5−ジクロロブロモベンゼン、CuCl、Cs2CO3、TMHP、NMP 120℃;(i)4−ブロモベンゼンボロン酸、Cu(OAc)2、TEA、4Åモレキュラーシーブ、CH2Cl2;(j)3,5−ジブロモフルオロベンゼン、Cs2CO3、TMHD、NMP。
【0151】
置換m−クレゾール誘導体もまた、これらの手順を用いるカップリングに適切な基質である。メタ置換基の導入後、中間体は、臭素化及びシアン化物置換により対応するフェニルアセトニトリル誘導体に変換することができる(スキーム9)。
【0152】
【化26】

【0153】
ジアリールエーテル類、アルキルアリールエーテル類又はアリールアラルキルエーテル類を生成するための縮合アリール、ヘテロアリール又は複素環との化合物のカップリングは、同じ手順により行うことができる。アリールオキシベンゾフラン酢酸アルキル及びアリールオキシジヒドロベンゾフラニルアセタート誘導体の調製は、スキーム10に例示されている。アルコキシベンゾフラン類は、アルコール及びヒドロキシベンゾフラン酢酸の光延(Mitsunobu)カップリングにより調製される。
【0154】
【化27】

【0155】
(a)3,5−ジクロロベンゼンボロン酸、Cu(OAc)2、TEA、モレキュラーシーブ、CH2Cl2;(b)3,5−ジメチルベンゼンボロン酸、Cu(OAc)2、TEA、モレキュラーシーブ、CH2Cl2;(c)Me2CHCH2OH、DIAD、PPh3
【0156】
アルキルアリール及びアラルキルアリールエーテル類は、光延条件を用いて調製した(スキーム11;O, Mitsunobu, Synthesis 1981 1-28)。或いはアルキル及びアラルキルエーテル類は、古典的なウィリアムソン(Williamson)エーテル合成(J. March, 高等有機化学; 第4版; Wiley & Sons: New York, 1992; pp.386-87)を介して、又はパラジウム触媒カップリング(M. Paluckiら, パラジウム触媒分子間炭素−酸素結合形成:アリールエーテル類の新しい合成法, J. Am. Chem. Soc. 1997 119:3395-96)を利用して調製することができる
【0157】
【化28】

【0158】
(a)n−C49OH、(b)3−ペンタノール、(c)m−Cl−C64CH2OH
【0159】
ジフェニルアミン中間体の調製(スキーム1;X=NR6
本発明の範囲内のジフェニルアミン化合物は、ハートウィグ(Hartwig)に報告されたパラジウム触媒カップリング反応により調製することができる(アリールハロゲン化物及びトリフラートからのアリールアミン類及びアリールエーテル類の遷移金属触媒合成法:見通しと機構, Angew. Chem. Int. Ed. Eng. 1998 37:2046-67)。
【0160】
ジフェニルメタン中間体の調製(スキーム1;(2):X=CH2又はC=O)
本発明のジフェニルメタン化合物は、対応するベンゾイル誘導体(42)の還元により調製することができる。還元は、便利には水素化トリエチルシリル及びトリフルオロ酢酸により行われるが、この変換を達成するための種々の他の手順が当該分野において周知である。
【0161】
【化29】

【0162】
必要なベンゾイル誘導体の調製法は、米国特許5,886,178号(D.A. Allenら)に記述されている。ベンゾイル置換ベンゾフラン誘導体の合成法もまた、米国特許4,780,480号(J.P. Dunn)及び科学文献(J.P. Dunnら, 鎮痛及び抗炎症性7−アロイルベンゾフラン−5−イル酢酸及び7−アロイルベンゾチオフェン−5−イル酢酸, J. Med. Chem. 1986 29:2326)に報告されている。これらの参考文献は、全体を引用例として本明細書に取り込まれる。
【0163】
ピリダジノン環の導入(スキーム1;(3))
ピリダジノンの導入は、適切に置換されたフェニルアセタート(43b)又はフェニルアセトニトリル(43a)と3,6−ジクロロピラジンとの塩基触媒縮合により達成される(スキーム12)。この縮合は、NaH及びDMFにより効率的に達成される。塩酸水溶液及び酢酸による酸性条件下でのニトリル(44a)の加水分解によって、加水分解、脱炭酸及び同時のピラジンの加水分解が起こり、ピリダジノン(45a)が生成した。塩基性条件下での(44b)のけん化により、加水分解、酸性化、及びカルボン酸の脱炭酸が起こり、クロロピリダジン(44c)が生成し、そしてこれを酢酸ナトリウムと酢酸、又はより厳密な酢酸、水及び塩酸への曝露によりピリダジノン(45a)に変換した。
【0164】
【化30】

【0165】
(a)3,6−ジクロロピリダジン、NaH、DMF;(b)HOAc、HCl、H2O;(c)LiOH、MeOH、H2O;(d)NaOAc、HOAc
【0166】
例示された条件は、3,6−ジクロロピラジンを利用したが、本発明の化合物の調製において、他のピラジン誘導体、例えば、3−アルコキシ−6−ハロピリダジン類も利用することができる(T.L. DrapierとT.R. Bailey, J. Org. Chem. 1995 60(3):748-50;Drueyら, Helv. Chim. Acta 1954 37:121)。置換3,6−ジクロロピラジン誘導体もまた利用することができる。5−エチル、5−イソ−プロピル及び5−ヒドロキシメチル−1,4−ジクロロピラジン類が調製されている(J.G. Samaritoni, Org. Prep. & Procedures Int. 1988 20(2):117-121)。(3,6−ジクロロ−ピリダジン−4−イル)−ジメチル−アミンは、文献の方法により調製することができる(Tsujimotoら, Chem. Pharm. Bull. 1979 27:1169;Fentonら, J. Chem. Soc. C, 1971 1536)。(3,6−ジクロロ−ピリダジン−4−イル)−メチル−アミンは、実施例22に記載されるように調製した。4−(3,6−ジクロロ−ピリダジン−4−イル)−モルホリンは、Fentonらの方法により調製した(J. Chem. Soc. Perkin Trans. I 1972 2323)。ピラジンカップリングは、便利にはフェニル酢酸及びフェニルアセトニトリル誘導体で達成されるが、他の炭素求核試薬も使用することができる。例えば、強塩基、例えば、n−BuLi又はリチウムジ−イソ−プロピルアミドでの芳香族メチル置換基の脱プロトン化により、ベンジル有機金属中間体、ArO−C64CH2-+が得られ、これを求電子試薬と反応させることができる(例えば、R.B. Batesら, J. Org. Chem. 1989 54:311-17を参照のこと)。ハロメチルエーテル類、ArO−C64CH2X(March, 上記文献 pp. 454-456及び920-931)の金属交換反応は、3,6−ジクロロピラジンと反応することができるベンジル有機金属中間体又は均等物を製造するための代替法を提供する。
【0167】
【化31】

【0168】
或いは、ピリダジノンは、フルオロニトロベンゼン化合物が求核求電子置換を受ける性向を活用することにより、芳香族置換基の最終合成の前に導入することができる。よって2,3,4−トリフルオロベンゼンは、フェノキシド塩と反応させて、3−フルオロ基の置換を起こすことにより、ジアリールエーテル(160)を得ることができる。(108)の側鎖の脱プロトン化及び(160)との反応により、4−フルオロ基の置換が起こることによって(161b)が得られ、これを前述のようにけん化及び脱炭酸することによって(161b)を得ることができる。残りのニトロ基は、種々の置換基の便利な導入を可能にする。ハロゲンは、古典的還元、ジアゾ化及び置換という手順(即ち、ザンドマイヤー反応)の変法により導入することができる。スキーム13ではこの反応は塩化物置換基で例示されるが、他のハロゲンを同様に導入できることは容易に明らかになろう。更に当業者であれば、(161e)が、芳香環への4位の種々の他の官能基の導入を可能にする、パラジウム触媒反応の万能の基質であることを直ちに認識するだろう。工程の順序は、3,6−ピラジンのアルキル化によりピリダジノンを導入するために使用することができる、酢酸側鎖を取り込むために変更することができる。マロン酸メチルt−ブチルでの2,3,4−トリフルオロニトロベンゼンのアルキル化により、(163a)が得られ、これを加水分解及び脱炭酸することにより、(163b)を得ることができる。フェノキシドでのアルキル化により(162b)が得られる。或いは、ジアリールエーテル(160)は、マロン酸エステルでの置換に付すことにより、(162a)を得ることができ、これを類似の方法で加水分解及び脱炭酸することができる。
【0169】
用量及び投与法
本発明の化合物は、多種多様な経口投与剤形及び担体中に処方することができる。経口投与は、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤、シロップ剤、又は懸濁剤の剤形で行うことができる。本発明の化合物は、幾つかある投与の経路の中で特に、持続(点滴静注)局所注入、筋肉内、静脈内、皮下、経皮(浸透促進剤を含んでいてもよい)、バッカル、鼻内、吸入及び坐剤投与を含む、他の投与経路により投与されても有効である。好ましい投与の方法は、一般に、病気の程度及び活性成分に対する患者の応答により調整することができる、便利な1日量投与法を用いる経口投与である。
【0170】
本発明の化合物、並びにその薬剤学的に利用しうる塩は、1つ以上の従来の賦形剤、担体、又は希釈剤と一緒に、医薬組成物及び単位用量の形にすることができる。この医薬組成物及び単位用量剤形は、追加の活性化合物又は成分を伴うか、又は伴わない、従来の割合の従来の成分からなっていてよく、そして単位用量剤形は、意図される使用すべき1日用量範囲に釣り合う、任意の適切な有効量の活性成分を含んでいてよい。この医薬組成物は、錠剤又は充填カプセル剤のような固体として、半固体として、粉剤として、徐放処方として、或いは液剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤、又は経口使用のための充填カプセル剤のような液体として;或いは直腸内又は膣内投与用の坐剤の剤形で;或いは非経口使用のための無菌注射液の剤形で利用することができる。典型的な製剤は、約5%〜約95%の活性化合物(w/w)を含む。「製剤」又は「剤形」という用語は、活性化合物の固体及び液体処方の両方を含むことが意図され、そして当業者であれば、活性成分が標的臓器又は組織、並びに目的の用量及び薬物動態パラメーターに応じて、種々の製剤中に存在できることを理解するだろう。
【0171】
本明細書において使用されるとき「賦形剤」という用語は、一般に安全で非毒性かつ生物学的にも他の面でも有害でない、医薬組成物を調製するのに有用な化合物を意味し、そして獣医学的使用並びにヒトの薬剤学的使用に許容できる賦形剤を含む。本明細書において使用されるとき「賦形剤」という用語は、1つ及び2つ以上の両方のこのような賦形剤を含む。
【0172】
固形製剤は、粉剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤、及び分散性顆粒剤を含む。固体担体は、希釈剤、着香剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁剤、結合剤、保存料、錠剤の崩壊剤、又は封入材料としても作用しうる、1つ以上の物質であってよい。粉剤では、担体は、一般に微粉化活性成分との混合物である微粉化固体である。錠剤では、活性成分は、一般に必要な結合能力を有する担体と適切な割合で混合して、所望の形状とサイズに成形する。適切な担体は、特に限定されないが、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、乳糖、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ロウ、カカオ脂などを含む。固形製剤は、活性成分の他に、着色料、香味料、安定化剤、緩衝剤、人工及び天然甘味料、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含んでもよい。
【0173】
液体処方もまた、経口投与に適しており、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤、水性液剤、水性懸濁剤を含む液体処方を含む。これらは、使用の直前に液体製剤に変換することが意図されている固形製剤を含む。乳剤は、溶液、例えば、プロピレングリコール水溶液中で調製することができるか、或いはレシチン、モノオレイン酸ソルビタン、又はアラビアゴムのような乳化剤を含んでいてもよい。水性液剤は、活性成分を水に溶解して、適切な着色料、香味料、安定化剤、及び増粘剤を加えることにより調製することができる。水性懸濁剤は、微粉化活性成分を、天然又は合成ゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び他の周知の懸濁剤のような粘性物質と共に水中に分散することにより調製することができる。
【0174】
本発明の化合物は、非経口投与(例えば、注入による、例えば、ボーラス注射又は持続注入)用に処方することができ、そしてアンプル中の単位用量剤形、プレフィルドシリンジ、少量点滴又は保存料を加えた反復投与用容器として提示することができる。本組成物は、懸濁剤、液剤、又は油性若しくは水性ビヒクル中の乳剤、例えば、水性ポリエチレングリコール中の溶液のような剤形をとることができる。油性又は非水性担体、希釈剤、溶媒又はビヒクルの例は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油(例えば、オリーブ油)、及び注射用有機エステル類(例えば、オレイン酸エチル)を含み、そして保存料、湿潤剤、乳化剤又は懸濁剤、安定化剤及び/又は分散剤のような配合剤を含んでいてもよい。或いは、活性成分は、適切なビヒクル、例えば、無菌の発熱物質を含まない水で使用前に構成するための、滅菌固体の無菌的単離により、又は溶液からの凍結乾燥により得られる粉末の形状であってもよい。
【0175】
本発明の化合物は、軟膏剤、クリーム剤若しくはローション剤として、又は経皮パッチとして、表皮への局所投与のために処方することができる。軟膏剤及びクリーム剤は、例えば、適切な増粘剤及び/又はゲル化剤を加えた水性又は油性基剤と共に処方することができる。ローション剤は、水性又は油性基剤と共に処方することができ、そして一般には1つ以上の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁剤、増粘剤、又は着色剤も含む。口内の局所投与に適した処方は、活性剤を香味基剤(通常ショ糖とアラビアゴム又はトラガント)中に含むトローチ剤;活性成分を不活性基剤(ゼラチンとグリセリン又はショ糖とアラビアゴムなど)中に含む香錠;及び活性成分を適切な液体担体中に含む洗口液を含む。
【0176】
本発明の化合物は、坐剤として投与するために処方することができる。脂肪酸グリセリド又はカカオ脂のような低融点ロウを最初に溶融して、例えば、撹拌することにより、活性成分を均質に分散させる。次にこの溶融した均質な混合物を便利なサイズの鋳型に注ぎ入れ、冷却させて、凝固させる。
【0177】
本発明の化合物は、膣内投与用に処方することができる。ペッサリー、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、泥膏、フォーム剤又はスプレー剤は、活性成分の他に、当該分野において適切であることが知られている担体を含む。
【0178】
本発明の化合物は、鼻内投与用に処方することができる。液剤又は懸濁剤は、従来法により、例えば、スポイト、ピペット又はスプレーで鼻腔に直接適用される。この処方は、単回投与又は反復投与剤形として提供することができる。スポイト又はピペットの後者の場合には、これは、適切な所定の容量の液剤又は懸濁剤を患者が投与することにより達成することができる。スプレーの場合には、これは、例えば、計量噴霧スプレーポンプを用いて達成することができる。
【0179】
本発明の化合物は、特に気道への、そして鼻内投与を含む、エーロゾル投与用に処方することができる。本化合物は、一般に、例えば、5ミクロン以下の程度の小粒度を持つ。このような粒度は、当該分野において既知の手段により、例えば、微粉化により得ることができる。活性成分は、クロロフルオロカーボン(CFC)(例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、又はジクロロテトラフルオロエタン)、又は二酸化炭素若しくは他の適切な気体のような、適切な噴射剤との加圧パックとして提供される。このエーロゾルは、好都合にはレシチンのような界面活性剤も含む。薬物の用量は、計量バルブにより制御することができる。或いは、活性成分は、ドライパウダー、例えば、乳糖、デンプン、デンプン誘導体(ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)及びポリビニルピロリジン(PVP)のような、適切な粉末基剤中の化合物の混合粉末の剤形で提供することができる。粉末担体は、鼻腔内でゲルを形成する。この粉末組成物は、単位用量剤形(例えば、ゼラチンの、例えばカプセル又はカートリッジ)として、又はそこから吸入器を用いて粉末を投与することができるブリスターパックとして提示することができる。
【0180】
求められれば、活性成分の徐放又は制御放出投与のために腸溶性コーティングを適合させた処方を調製することができる。例えば、本発明の化合物は、経皮又は皮下の薬物送達装置中に処方することができる。これらの送達システムは、化合物の徐放が必要であるとき及び治療法の患者コンプライアンスが決定的に重要であるときに有利である。経皮送達システム中の化合物は、しばしば皮膚接着性固体支持体に取り付けられている。目的の化合物はまた、浸透促進剤、例えば、アゾン(Azone)(1−ドデシルアザ−シクロヘプタン−2−オン)と合わせることができる。徐放送達システムは、手術又は注射により皮下層へと皮下挿入される。この皮下インプラントは、脂溶性膜、例えば、シリコーンゴム、又は生分解性ポリマー、例えば、ポリ乳酸中に化合物を封入している。
【0181】
製剤の担体、希釈剤及び賦形剤と共に適切な処方は、Remington:薬学の科学と実際 1995, E.W. Martin編, Mack Publishing Company, 第19版, イーストン, ペンシルバニア州に記載されている。熟練の調剤科学者は、本明細書の教示の範囲内でこの処方を修飾することにより、本発明の組成物を不安定にすることなく、またその治療活性を損なうことなく、特定経路の投与用の多数の処方を提供することができる。
【0182】
本発明の化合物を、例えば、水又は他のビヒクルにもっと溶解性にするための修飾は、軽微な修飾(塩形成、エステル化など)により容易に達成することができるが、このような修飾は、充分に当該分野における普通の技能の範囲内である。また、本発明の化合物の薬物動態を、患者が最大の有益な効果を得られるように管理するために、特定の化合物の投与の経路及び用法用量を修飾することも、充分に当該分野の普通の技能の範囲内である。
【0183】
本明細書において使用されるとき「治療有効量」という用語は、ある個人の疾患の症候を軽減するのに必要な量を意味する。用量は、各特定の症例における個々の要求に適合させられる。この用量は、治療すべき疾患の重篤度、患者の年齢及び全般的な健康状態、患者が処置される他の医薬、投与の経路及び剤形、並びに関与する医師の嗜好性及び経験のような、多数の因子に応じて、広い範囲内で変化させることができる。経口投与には、1日に約0.01〜約100mg/kg体重の間の1日用量が、単剤療法及び/又は併用療法において適切であろう。好ましい1日用量は、1日に約0.1〜約500mg/kg体重、更に好ましくは0.1〜約100mg/kg体重、そして最も好ましくは1.0〜約10mg/kg体重の間である。即ち、70kgのヒトへの投与には、用量範囲は、1日に約7mg〜0.7gであろう。1日用量は、単回用量として、又は分割用量にして、典型的には1日に1〜5回の間で投与することができる。一般に治療は、化合物の最適用量よりも少ない用量から開始する。次いで、個々の患者について最適効果に達するまで、用量を少しずつ増加させる。本明細書に記載される疾患を治療するのに普通の技能を持つ者ならば、過度の実験をすることなく、個人の知識、経験及び本出願の開示に頼って、所定の疾患及び患者のための本発明の化合物の治療有効量を突きとめることができよう。
【0184】
本発明の実施態様において、活性化合物又は塩は、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、別の非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤又はHIVプロテアーゼ阻害剤のような、別の抗ウイルス剤と併用して投与することができる。活性化合物又はその誘導体若しくは塩を別の抗ウイルス剤と併用して投与するとき、活性は親化合物を上まわることがある。その処置が併用療法であるとき、このような投与は、ヌクレオシド誘導体の投与に対して併用投与であっても又は連続投与であってもよい。よって本明細書において使用されるとき「併用投与」は、同時の又は異なる時点での薬剤の投与を含む。同時に2つ以上の薬剤の投与は、2つ以上の活性成分を含む単一処方により、又は単一活性剤を含む2つ以上の剤形の実質的同時投与により、達成することができる。
【0185】
当然のことながら、本明細書における治療への言及は、存在する症状の治療と同様に予防にも及び、そして動物の治療は、他の動物と同様にヒトの治療を含む。更に、本明細書において使用されるときHIV感染症の治療はまた、HIV感染症又はその臨床症候に伴うか又はこれが介在する疾患又は症状の治療又は予防を含む。
【0186】
本製剤は、好ましくは単位用量剤形である。このような剤形では、製剤は、適量の活性成分を含む単位用量に細分される。この単位用量剤形は、包装錠剤、カプセル剤、及びバイアル又はアンプル中の粉剤のような、離散量の製剤を含む包装物である、包装製剤であってよい。また、単位用量剤形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤、又はトローチ剤自体であっても、或いは包装された形の適切な数の任意のこれらのものであってもよい。
【0187】
実施例46の医薬組成物は、当業者が本発明をより明瞭に理解し、実施できるように与えられる。これらは、本発明の範囲を限定するものと考えてはならず、単に本発明を例示し代表するものとして考えるべきである。
【0188】
本製剤は、好ましくは単位用量剤形である。このような剤形では、製剤は、適量の活性成分を含む単位用量に細分される。この単位用量剤形は、包装錠剤、カプセル剤、及びバイアル又はアンプル中の粉剤のような、離散量の製剤を含む包装物である、包装製剤であってよい。また、単位用量剤形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤、又はトローチ剤自体であっても、或いは包装された形の適切な数の任意のこれらのものであってもよい。
【0189】
式(I)の化合物は、有機化学の分野において既知の種々の方法により調製することができる。合成のための出発物質は、商業的供給源から容易に入手できるか、又は既知であるか、又はこれら自体も当該分野において既知の方法により調製することができる。以下の実施例(下記)は、当業者が本発明をより明瞭に理解し、実施できるように与えられる。これらは、本発明の範囲を限定するものと考えてはならず、単に本発明を例示し代表するものとして考えるべきである。
【0190】
実施例1
4−クロロ−3−メトキシフェニル酢酸エチル
【0191】
【化32】

【0192】
工程1
4−クロロ−3−メトキシトルエン(9a;0.5g;3.2mmol)、NBS(0.57g;3.2mmol)、過酸化ベンゾイル(0.031g;0.13mmol)及びDCE 32mLの溶液を、3時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、CH2Cl2で希釈し、水及びブラインで洗浄した。有機抽出物を乾燥させ、濾過し、蒸発させて、ブロモメチル化合物(9b)を得て、更に精製せずに使用した。
【0193】
工程2
前工程からの(9b)の28g(0.166mmol)、NaCN(28g;0.58mmol;3.5等量)及び90%EtOH水溶液500mLを、室温で一晩撹拌した。粗残渣をEtOAc/H2O(各359mL)に分配し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過し、蒸発させた。勾配溶離(100%ヘキサン→90:10 へキサン:EtOAc)を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーで(9c)21gを得た。
【0194】
工程3
気体HClを、トルエン(10mL)、エーテル(10mL)及びEtOH(1mL)中の4−クロロ−3−メトキシアセトニトリル(9b)の冷却した溶液中に、約10分間ゆっくりと泡立てた。反応物に栓をして、−30℃で1週間保管した。TLCは、残留出発物質を少しも検出できなかった。溶媒を蒸発させ、黄色の固体をEt2Oで撹拌し、濾過し、Et2Oで洗浄し、真空オーブン中で乾燥させて、4−クロロ−3−メトキシフェニルメチルイミド酸エチル(9d)0.57g(90%)を得た。
【0195】
工程4
(9d)の0.57g及びH2O 10mLの溶液を、40℃で3時間加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで抽出した。反応物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させて、得られた生成物(9e)を更なる精製をせずに使用した。
【0196】
実施例2
6−[3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−メチルベンジル]−2H−ピリダジン−3オン
【0197】
【化33】

【0198】
工程1
4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル酢酸エチル(4a;13.7g;65.2mmol)及びCH2Cl2 260mLの冷却した溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(16mL;97.9mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、続いてピリジン(8.9mL;8.8mmol)を滴下した。反応を氷水浴で3時間撹拌した。溶液を分液漏斗に移し、水及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて(4b)21g(90%)を得た。
【0199】
工程2
氷水浴で冷却したTHF4mL中の3−メトキシ−4−トリフルオロメチルスルホニルオキシフェニル酢酸エチル(4b)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(0.024g;0.029mmol)及びDIBAL−H(6mL;0.058mmol;PhMe中の1.0M)の溶液並びに少量のTHFをゆっくりと加え、続いてジメチル亜鉛(0.29mL;0.58mmol;PhMe中の2.0M)を加えた。添加が完了した後、氷浴を取り外し、反応物を室温に温め、次に1時間加熱還流した。反応を、少量の水で注意深くクエンチし、CELITE(登録商標)パッドで濾過し、固体をEtOAcで充分に洗浄した。合わせた有機抽出物を水及びブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)させ、溶媒を蒸発させて、3−メトキシ−4−メチルフェニル酢酸エチル(4c)0.240g(85%)を得た。
【0200】
工程3
−78℃に冷却した(4c)(2.2g;8.0mmol)及びCH2Cl2 250mLの溶液に、シリンジを介してBBr3(9.8mL;0.104mol)を滴下した。−78℃で1時間後、反応を氷水浴で4時間撹拌した。反応混合物を−78℃に再冷却し、反応をNaHCO3水溶液でクエンチし、次に室温に温め、有機相を水、飽和NaHCO3およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、溶媒を蒸発させて、3−ヒドロキシ−4−メチルフェニル酢酸エチル(5a)1.4gを得た。
【0201】
工程4
(5a)(4.8g;25mmol)、2−クロロベンゼンボロン酸(7.8g;50mmol)、Cu(OAc)2(5g;27.5mmol)、粉末4Åモレキュラーシーブ(15g)及びCH2Cl2 250mLの懸濁液を調製した。4日後、出発材料がTLCにより依然認められたので、追加のボロン酸5.0gを加えた。反応物を更に1日間撹拌し、懸濁液をCELITE(登録商標)パッド及びシリカゲルで濾過した。固体をCH2Cl2で充分に洗浄した。合わせた濾液を、2N HCl(2×25mL)、NaHCO3(25mL)、水及びブラインで、順次洗浄した。抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、25% EtOAc:ヘキサンで溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(33b)2.2g(28%)を得た。
【0202】
工程5
(33b)(0.7g;7.2mmol)、3,6−ジクロロピラジン(2.1g;14.4mmol)及び乾燥DMF72mLの氷−冷却溶液に、NaH(0.4g;15.2mmol;鉱油中60%)を、少量ずつ加えた。反応物を0℃で15分間撹拌し、室温に一晩温めた。反応混合物を、NaHSO4約1gを含有するH2O 100mLに注いだ。有機相をEtOAcで洗浄し、合わせた有機抽出物を5%LiClで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。生成物を、20% EtOAc:ヘキサンで溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(57)0.72g(37%)を得た。
【0203】
工程6
(57)0.72g(2.6mmol)、HOAc(3.5mL)、HCl(7mL)及びH2O(3.5mL)との混合物を、6時間加熱還流し、室温に冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を、水、飽和NaHCO3及びブラインで順次洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製した。溶離した生成物は、依然として3−クロロピリダジンを含有しており、HOAc(20mL)及びNaOAc(0.2g)に溶解し、再び単離して、(58)0.4g(50%)を、白色の固体として得た;融点116〜118。
【0204】
実施例3
[3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−エチル−フェニル]−酢酸エチルエステル
【0205】
【化34】

【0206】
工程1
CH2Cl2(200mL)中の3−メトキシフェニル酢酸エチル(16.0g;82.38mmol)の撹拌した溶液に、AcCl(9.88mL;138.9mmol)を、続いて塩化第二スズ(16.9mL;169mmol;CH2Cl2中の1.0M溶液)を、室温にて滴下した。反応混合物を室温にて6時間撹拌し、氷水混合物に注いだ。水相をCH2Cl2で抽出し、合わせた抽出物を水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、溶媒を真空下で除去した。粗生成物(4e)を、CH2Cl2:EtOAc(20:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体13.96g(69.5%)を得た。
【0207】
工程2
0℃に冷却した4e(19g;80.42mmol)及びTFA 200mLの溶液に、過剰量のEt3SiHを加え、反応物を室温に3時間温めた。過剰量のTFAを真空下で除去し、残渣を水とCH2Cl2に分配した。粗生成物(4e)を、CH2Cl2:ヘキサン(3:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(4f)3.0g(16%)を得た。
【0208】
工程3
4−エチル−3−メトキシフェニル酢酸エチル(4f、3.0g;13.50mmol)及びCH2Cl2(80mL)の溶液を、−78℃に冷却し、BBr3(5.10mL;53.94mmol;CH2Cl2中の1.0M)を30分間かけて加えた。−78℃で1時間後、反応物を室温に温め、12時間撹拌した。反応物を氷水浴で冷却し、反応を水20mLでクエンチした。水相をCH2Cl2:EtOAc(4:1 v/v)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、CH2Cl2:EtOAcの勾配(100:1→100:4)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(5b)(2.0g;71%)を得た:m.s.209.2(M+H)
【0209】
工程4
4−エチル−3−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(5b、0.20g;0.96mmol)、2−ヨードクロロベンゼン(0.18mL;1.44mmol)、Cs2CO3(0.469g;1.44mmol)、TMHD(0.020mL;0.096mmol)及びNMP(15mL)の溶液を、窒素流で15分間脱ガスした。塩化第一銅(0.48g;4.8mmol)を加え、溶液を脱ガスした。反応混合物を120℃に11時間加熱し、次に室温に冷却した。懸濁液をCELITE(登録商標)パッドで濾過し、固体をEtOAcで充分に洗浄した。合わせた濾液を2N HClで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、溶媒を蒸発させた。生成物を、EtOAc:ヘキサン(1:10)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(33d)0.31g(39%)を得た。
【0210】
実施例4
6−[3−(3−クロロ−フェノキシ)−4−イソプロピル−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン
【0211】
【化35】

【0212】
工程1
−40℃に冷却したTHF(150mL)中のPPh3CH3Br(36.29g;101.6mmol)の懸濁液に、n−BuLi(40.6mL;ヘキサン中の1.6M)を滴下し、得られた溶液を、−10℃に10分間温め、−40℃に再冷却した。得られた溶液に、4−アセチル−3−メトキシフェニル酢酸エチル(実施例4;工程1を参照)を一度に加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、室温に温め、更に2時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、CELITE(登録商標)パッドで濾過し、固体をヘキサン:Et2O(5:1 v/v;60mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、黄色の油状物を得た。生成物を、CH2Cl2:ヘキサン(1:1→2:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(4g)9.1gを得た。
【0213】
工程2
HOAc 50mL及びEtOH 50mL中の(4g)(9.0g;38.41mmol)、5%Pd/C(380mg)の懸濁液を、水素雰囲気下(50psi)で7時間振とうした。混合物をCELITE(登録商標)パッドで濾過し、濾過した触媒をEtOAcで洗浄した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をMTBEに溶解し、飽和HaHCO3、水及びブラインで注意深く洗浄した。得られた溶液を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、4−イソ−プロピル−3−メトキシフェニル酢酸エチル(4h;9.0g)を、黄色の油状物として得た。
【0214】
工程3
(4h)(3.38g;14.30mmol)及びCH2Cl2(150mL)の溶液を、−78℃に冷却し、CH2Cl2 130mL中のBBr3(5.41mL;57.22mmol)の溶液を、30分間かけて滴下した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、室温に4時間温め、−78℃に再冷却し、飽和NaHCO3(80mL)で注意深くクエンチした。水層をCH2Cl2(1×100mL)、EtOAc(50mL)で抽出し、合わせた水層を水及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させて、明褐色の油状物を得た。フェノールを、CH2Cl2:ヘキサン(3:1)→CH2Cl2→CH2Cl2:EtOAc(100:4)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、4−イソ−プロピル−3−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(5c;3.0g;94%)を得た。
【0215】
工程4
(5c)(1.0g;4.5mmol)、3−クロロベンゼンボロン酸(0.844g;5.4mmol)、酢酸第二銅(0.899g;4.95mmol)、4Åモレキュラーシーブ(5.0g)及びCH2Cl2(50mL)の溶液に、TEA(3.14mL;22.53mmol)を加え、反応物を3日間撹拌した。反応混合物を、CELITE(登録商標)パッドで濾過した。モレキュラーシーブを含む最上層を除去し、CH2Cl2で撹拌し、再び濾過した。合わせた有機濾液を2N HCl、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、ヘキサン/EtOAcの勾配(90% ヘキサン/EtOAc)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(33f)(1.0g;66%)を得た。
【0216】
工程5
乾燥DMF 15mL中の(33f)(1.0g;3.00mmol)、3,6−ジクロロピラジン(0.895g;7.50mmol)の氷−冷溶液に、NaH(7.50mmol;油中60%)0.300gを、少量ずつ加えた。反応を周囲温度に温め、6時間撹拌した。反応を、氷、水及び重硫酸ナトリウムとの混合物に注いだ。混合物をEtOAcで充分に抽出し、合わせた抽出物を水及びブラインで6回洗浄した。抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させ、残渣をヘキサン:EtOAcの勾配(15:1→8:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(59)0.80g(純度、約80%)を得た。
【0217】
工程6
(59)0.64g(1.44mmol)、HOAc(12mL)、HCl(24mL)及びH2O(12mL)との混合物を、16時間加熱還流し、室温に冷却し、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を、H2Oで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮して、褐色の固体を得た。粗生成物を、CH2Cl2:EtOAcの勾配(15:1→8:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(60)0.10g(20%)を得た。
【0218】
実施例5
4−メチル−3−(3−フルオロフェノキシ)フェニル酢酸エチル
【0219】
【化36】

【0220】
(32b)(0.80g;4.12mmol)及びNMP7mLの撹拌した溶液に、1−ブロモ−3−フルオロベンゼン(0.69mL;6.18mmol)、TMHD(0.086mL;0.41mmol)、Cs2CO3(2.68g;8.24mmol)及びCu(I)Cl(0.204g;2.06mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。反応を120℃に3時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、2N HClとEtOAcとの混合物でクエンチした。水層をEtOAcで3回抽出し、合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発乾固した。粗生成物を、ヘキサン:Et2O(9:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(33c)(0.60g;50%)を得た。
【0221】
実施例6
6−[3−(3−クロロ−フェノキシ)−4,5−ジメチル−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン
【0222】
【化37】

【0223】
工程1
4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル酢酸(6a;1.0g;5.49mmol)、ヘキサメチレンテトラミン(0.808g;5.76mmol)及びTFA(7mL)との混合物を、撹拌し、90℃で4時間加熱した。反応を冷却し、過剰量のTFAを真空下で除去し、氷と水35mLを残渣に加えた。得られた暗褐色溶液を室温で20分間撹拌した。水溶液をEt2O(40mL)で抽出し、抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、(6b)0.70g(61%;m.s.(M+H)=211.13;mw=210)を得た。
【0224】
工程2
EtOH(80mL)中の(6b)(4.0g;19.03mmol)の溶液に、濃H2SO4(1mL)を加えた。反応物を6時間加熱還流した。EtOHの約80%を真空下で除去し、残渣をEtOAc/H2O(1:1)に分配し、有機相残渣を10%NaHCO3、水(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、褐色の油状物(7a)(88%;m.s.(M+H)=239.19;mw=238.3)を得た。
【0225】
工程3
(7a)(3.70g;15.53mmol)、5%Pd/C(0.350g)、HOAc(45mL)との混合物を、水素雰囲気下(40psi)で8時間振とうした。TLC(薄層クロマトグラフィー)が生成物及び対応するベンジルアルコールを示した。HOAc25mL中の追加のPd/C 300mgを加え、水素化を更に8時間続けた。HOAc(15mL)中のPd/Cの2番目の部分0.15gを加え、反応を更に12時間続けた。混合物をEtOAcで希釈し、CELITE(登録商標)パッドで濾過した。触媒をEtOAcで洗浄し、合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。生成物を、CH2Cl2:ヘキサン(4:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(7b)2.64g(75.8%)を得た。
【0226】
工程4
0℃に冷却したCH2Cl2中の(7b)(5.87g;26.175mmol)の溶液に、ピリジン(3.60mL;44.51mmol)を加え、続いてトリフルオロメタンスルホン酸無水物(6.605mL;39.26mmol)を約20分かけて滴下した。反応物を0℃で3.5時間撹拌した。反応混合物を希HCl及び半飽和NaHCO3で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させて、(7c)9.41gを褐色の油状物(100%)として得た。
【0227】
工程5
0℃に冷却したTHF(40mL)中のPdCl2(dppf)(0.650g;0.785mmol)の懸濁液に、DIBAL−H(PhMe中の1.0M;1.57mL;1.57mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を0℃で5分間撹拌し、THF5mL中の(7c)の溶液を、続いてMe2Zn(23mL;46.0mmol;PhMe中の1.0M)を加えた。混合物を0℃で5分間撹拌し、2.5時間加熱還流し、次に室温に30分間冷却した。反応物を希HClに注ぎ、EtOAc(2×100mL)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。粗生成物を、CH2Cl2:ヘキサン(1:2→1:1→2:1 v/v)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(8)5.1g(87.6%)を得た。
【0228】
工程6
3,4−ジメチル−5−メトキシフェニル酢酸エチル(8;0.560g;2.519mmol)及びCH2Cl2(40mL)の溶液を、−78℃に冷却し、BBr3(10.1mL;10.1mmol;CH2Cl2中の1.0M)の溶液を、10分間かけて滴下した。−78℃で1時間後、反応物を室温に温め、12時間撹拌した。反応を氷水浴で冷却し、反応を氷/水15mLでクエンチした。水相をCH2Cl2:EtOAc(3:1 v/v)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、(8)(0.52g;99%;m.s.209.21(M+H))を得た。
【0229】
工程7
3,4−ジメチル−5−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(8、1.0g;4.8mmol)、3−クロロ−ベンゼンボロン酸(0.901g、5.762mmol)、Cu(OAc)2(0.959g;5.28mmol)、粉末状4Åモレキュラーシーブ(5g)及びCH2Cl2(40mL)の懸濁液を調製した。40時間後、出発材料がTLCにより依然として認められたので、追加のボロン酸を0.35g加えた。反応を更に72時間撹拌した。反応混合物をCELITE(登録商標)パッド及びシリカゲルで濾過した。固体をCH2Cl2で充分に洗浄した。合わせた濾液を、2N HCl(2×25mL)、NaHCO3(25mL)、水及びブラインで、順次洗浄した。抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、EtOAc:ヘキサン(1:15→1:10)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(33e)(1.0g;65%;m.s.(M+H)=319.34、mw=318)を得た。
【0230】
工程8
氷水浴で冷却した乾燥DMF10mL中の(33e)1.0g(3.14mmol)、3,6−ジクロロピラジン0.935g(6.276mmol)の溶液に、NaH 0.313g(7.825mmol;油中60%)を、少量ずつ加えた。反応を0℃で5分間撹拌し、次に周囲温度に温め、14時間撹拌した。反応を、氷、水と重硫酸ナトリウムとの混合物に注いだ。混合物をEtOAcで充分に抽出し、合わせた抽出物を5%LiCl、水及びブラインで洗浄した。抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させ、残渣をヘキサン:EtOAc(10:1→8:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、((61)1.0g(73.9%):m.s.(M+H)=431.29)を得た。
【0231】
工程9
(61)1.0g(2.318mmol)、HOAc(12mL)、HCl(24mL)及びH2O(12mL)との混合物を、16時間加熱還流し、室温に冷却し、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を、H2Oで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮して、褐色の固体を得た。粗生成物を、CH2Cl2:EtOAcの勾配(8:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(62)0.150g(18%)を、褐色の固体(m.s.(M+H)=341.27;mw=340.8)として得た。
【0232】
実施例7
(4−クロロ−2−メチル−3−フェノキシ−フェニル)−アセトニトリル
【0233】
【化38】

【0234】
工程1
氷水浴で冷却した3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸(11;22.8g;0.15mol)及び水(300mL)の懸濁液に、3M NaOHを加えてpHを約10(約60mL)とした。NaOCl(208mL;5.35%水溶液;0.15mol)を、温度を2〜6℃の間に保ちながら、約30分間かけて滴下した。添加が完了した後、3M HCl 90mLを一度に加えた。得られた沈殿物を回収し、焼結ガラスフィルターで乾燥させた。粗生成物を、Et2O:ヘキサン(約3:1)から再結晶化させて、黄色の固体(12)(12.24g;44%)を得た。
【0235】
工程2
(12)(12.24g;65.6mmol)、MeOH(200mL)及び濃H2SO4(3.85mL)の溶液を、室温で一晩撹拌し、次に6時間加熱還流した。溶液を冷却し、原体積の約10%に濃縮し、残渣をEtOAcに再び溶解した。有機相を飽和NaHCO3及びブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、EtOAc:ヘキサンの勾配(1:9→4:6)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製した。合わせた画分を蒸発させて、(13)(8.32g;63.2%)を得た。
【0236】
工程3
4−クロロ−3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸メチル(13;1.0g;4.98mmol)、ベンゼンボロン酸(1.52g;12.5mmol)、酢酸第二銅(1.00g;5.48mmol)、4Åモレキュラーシーブ(1g)及びCH2Cl2(25mL)の溶液に、TEA(3.47mL;24.9mmol)を加え、反応を一晩撹拌した。出発材料がTLCにより依然として検出され、追加のベンゼンボロン酸0.62gを加えて、更に24時間撹拌した。反応混合物を、CELITE(登録商標)パッドで濾過した。モレキュラーシーブを含む最上層をCHCl3で洗浄した。合わせた有機濾液を蒸発させた。粗生成物を、ヘキサン/EtOAcの勾配(100:0→85:15)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(14)(0.82g;60%)を得た。
【0237】
工程4
氷水浴で冷却したPhMe(20mL)に溶解した4−クロロ−2−メチル−3−フェノキシ安息香酸メチル(14;0.780g;2.81mmol)の溶液に、DIBAL−H(7.41mL;7.41mmol;PhMe中の1.0M)を滴下した。反応物に、MeOH、H2O及び濃HClを順次加えてクエンチした。有機相をEt2Oで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO3、水及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、(15)を無色の油状物として得、それを次の工程に更なる精製をせずに使用した。
【0238】
工程5
ピリジン(10mL)に溶解した(15)(0.736g;2.96mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.252μl;5.92mmol)を5分間かけて滴下した。30分後、少量の出発材料が認められたので、追加のメタンスルホニルクロリド25μlを加えた。反応物をEt2Oと5%HClに分配した。有機相を5%HCl、水、飽和NaHCO3及びブラインで2回洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、10%EtOAc:ヘキサンで溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、ベンジルクロリド(16)(0.220g)を、無色の油状物として得た。
【0239】
工程6
ベンジルクロリド(16)(0.220g;0.82mmol)を、EtOH(1mL)及びKCN(0.107g;1.64mmol)及び水1mLに溶解した。混合物を加熱還流し、CH3CN(0.3mL)を加えて均質な溶液を生成し、それを一晩還流した。反応混合物を真空下で濃縮し、水とCH2Cl2に分配した。有機相をブラインで2回洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させて、更なる工程に充分に純粋な(17)(0.210g)を得た。
【0240】
実施例8
4−クロロ−3−(3−シアノ−5−フルオロ−フェノキシ)フェニル酢酸エチル
【0241】
【化39】

【0242】
4−クロロ−3−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(34a;1.4g;6.5mmol)及びNMP(13mL)の溶液に、炭酸カリウム(2.7g;19.6mmol)及び3,5−ジフルオロベンゾニトリル1.2g(1.2g;8.5mmol)を加えた。反応混合物を120℃に加熱し、TLCにより監視した。3.5時間後、追加のK2CO3 0.9gを加え、5.5時間後、追加のK2CO3 0.9g及び3,5−ジフルオロベンゾニトリル0.3gを加えた。加熱8時間後、反応物を室温に冷却し、反応混合物をCELITE(登録商標)パッドで濾過し、固体ケーキをEtOAcで充分洗浄した。濾液を2N HCl、1N NaOH、水及びブラインで2回洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させて、エーテル(35a)1.3gを得た。
【0243】
実施例9
4−クロロ−3−(2,5−ジクロロフェノキシ)フェニル酢酸エチル
【0244】
【化40】

【0245】
4−クロロ−3−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(34a;2.0g;9.3mmol)、2,5−ジクロロ−ブロモベンゼン、Cs2CO3(6.0g;18.6mmol)、TMHD(0.38mL;1.9mmol)及びNMP(15mL)の溶液を、窒素流で15分間脱ガスした。塩化第一銅(0.5g;4.7mmol)を加え、溶液を再び脱ガスした。反応混合物を120℃に18時間加熱し、次に室温に冷却した。懸濁液をCELITE(登録商標)パッドで濾過し、固体をEtOAcで充分に洗浄した。合わせた濾液を2N HClで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、溶媒を蒸発させた。生成物を、EtOAc:ヘキサン(1:10)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(35b)(0.554g;16%)を得た。
【0246】
実施例10
4−クロロ−3−(4−ブロモフェノキシ)トルエン
【0247】
【化41】

【0248】
2−クロロ−4−メチルフェノール(36;3.0g;21mmol)、4−ブロモベンゼンボロン酸(5.0g;24mmol)、酢酸第二銅(4.2g;23.1mmol)、4Åモレキュラーシーブ及びCH2Cl2(210mL)の溶液に、TEA(9.8mL;70mmol)を加え、反応を3日間撹拌した。反応混合物を、CELITE(登録商標)パッドで濾過した。モレキュラーシーブを含む最上層を除去し、CH2Cl2で撹拌し、再び濾過した。合わせた有機濾液を2N HCl、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、ヘキサン/EtOAcの勾配(100:0→90:10)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(37a)を得た。
【0249】
実施例11
4−クロロ−3−フェノキシトルエン
【0250】
【化42】

【0251】
CH2Cl2(250mL)に溶解したベンゼンボロン酸(1.9g;15.8mmol)の溶液に、2−クロロ−5−メチルフェノール(36;2.5g;17.5mmol)、酢酸第二銅(3.5g;19.3mmol)、TEA(12.3mL;87.7mmol)及び4Åモレキュラーシーブ12.5gを加えた。反応物を24時間撹拌し、ベンゼンボロン酸の追加のアリコート(2.4g;19.3mmol)を加え、撹拌を更に48時間続けた。反応混合物をCELITE(登録商標)パッドで濾過し、濾過した固体をCH2Cl2で充分に洗浄した。合わせた有機抽出物を、2N HCl、H2O、飽和NaHCO3、H2O及びブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、ヘキサン:EtOAc(9:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(37b)(1.6g;47.1%)を、澄明な油状物として得た。
【0252】
実施例12
4−クロロ−2−フルオロ−3−フェノキシトルエン
【0253】
【化43】

【0254】
工程1
4−クロロ−2−フルオロ−3−ヒドロキシトルエン(18;0.161g;1.0mmol;N. Imazakiら、 WO 2002100833)、p−フルオロニトロ−ベンゼン(0.141g;1.0mmol)、K2CO3(0.276g;2mmol)及びDMF(4mL)の溶液を、窒素雰囲気下で4時間加熱還流した。反応物を室温に冷却し、水に注ぎ、数分間撹拌した。水溶液をCH2Cl2で2回抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させて、(20)を得た。
【0255】
工程2
(20)(1.58g;5.3mmol)、塩化スズ二水和物(6.0g;26.6mmol)及びEtOH(5mL)の溶液を、70℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を少量の氷に加え、10%Na2CO3で塩基性にした。水相をEtOAc(5mL)で抽出すると、エマルションとなった。エチレンジアミン約7mLを、キレート残留スズに加えると、青色の水溶液になった。EtOAcを水及びブラインで洗浄し、乾燥させ(NaHO3)、濾過し、蒸発させて、(21)1.35gを得て、それを次の工程へと続けた。
【0256】
工程3
(21)(0.830g;3.3mmol)の溶液を、HOAc(2.25mL)に溶解し、氷水(7.5mL)及びHCl(1.2mL)の溶液に加えた。NaNO2(0.254g;5.6mmol)及びH2O(1.5mL)の溶液を、10〜15分間かけて加えた。得られた溶液を、数分間撹拌し、次にFeSO4・7H2O(0.917g;3.3mmol)及びDMF(10.5mL)の懸濁液に15分かけて加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ヘキサン:EtOAc(1:1;30mL)の混合物を加えた。有機相を水で3回洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空下で濃縮した。暗色の油状物を、EtOAc:ヘキサンの勾配(0:100→20:80)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(22)を澄明な油状物(0.450g;58%)として得た。
【0257】
実施例13
[3−(3−ブロモ−5−フルオロ−フェノキシ)−4−クロロ−フェニル]−(6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル)−アセトニトリル、(64a)及び6−[3−(3−ブロモ−5−フルオロ−フェノキシ)−4−クロロ−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン)、(64b)
【0258】
【化44】

【0259】
工程1
炭酸セシウム(11.4g、8.79mmol)を、2−クロロ−5−メチルフェノール(18;2.5g、17.53mmol)及びNMP(16mL)の溶液に加えた。得られたスラリーを脱ガスし、フラスコを窒素でパージとリフィルを交互に行った。1,3−ジブロモ−フルオロベンゼン(3.54g;28.13mmol)、TMHD(0.92mL;0.81g;4.41mmol)及びCu(I)Cl(0.87g;8.79mmol)を順次加え、反応混合物を110℃に6時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、CELITE(登録商標)ベッドで濾過し、フィルターケーキをEtOAcで充分に洗浄した。濾液を、希HCl、希NaOH、水及びブラインで順次洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、ヘキサン:Et2Oで溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(37c)1.8g(32%)を、無色の油状物として得た。
【0260】
工程2
(37c)(1.8g;5.704mmol)、NBS(1.066g;5.989mmol)、過酸化ベンゾイル(0.069g;0.28mmol)及びCCl4(20mL)との混合物を、90℃に2.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、H2O 100mLに注いだ。混合物をCH2Cl2(2×80mL)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させて、(63a)(2.25g)を、無色の油状物として得た。
【0261】
工程3
(63a)(2.25g;5.704mmol)、NaCN(0.839g;17.12mmol)及び90%EtOH水溶液20mLの溶液を、室温で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAc(100mL)とH2O(100mL)に分配した。EtOAc相を、H2O及び飽和ブラインで洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。粗生成物を、ヘキサン/EtOAcの勾配(10:1→6:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(63b)1.10g(56.6%)を、無色の油状物として得た。
【0262】
工程4
0℃に冷却した(63b)1.00g(1.0g;2.936mmol)、3,6−ジクロロピリダジン(0.96g;6.5mmol)及びDMF 16mLとの混合物に、NaH 0.30g(7.5mmol;鉱油中60%)を少量ずつ加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、室温に12時間温めた。反応物を10%NaHSO4水溶液に注ぎ、EtOAc(2×120mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をH2Oで6回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、ヘキサン/EtOAcの勾配(15:1→8:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(63c)を橙色の油状物(0.93g;70%)として得た。
【0263】
工程5
(63c)0.93g、HOAc(10mL)、HCl(20mL)及びH2O(10mL)との混合物を、8時間加熱還流し、室温に冷却し、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。粗生成物を、CH2Cl2:EtOAc(8:1→4:1)の勾配で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(64a)40.56g(67%)を、白色の固体として得た。
【0264】
実施例14
6−[3−(3−クロロ−フェノキシ)−4−エチル−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン
【0265】
【化45】

【0266】
工程1
4−エチル−3−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(4f;1.0g;4.81mmol)、3−クロロベンゼンボロン酸(1.56g;10.1mmol)、酢酸第二銅(0.96g;5.29mmol)、4Åモレキュラーシーブ(5g)及びCH2Cl2(48mL)の溶液に、TEA(3.34mL;24.05mmol)を加え、反応物を4日間撹拌した。反応混合物を、CELITE(登録商標)パッドで濾過した。モレキュラーシーブを含む最上層を除去し、CH2Cl2で撹拌し、再び濾過した。合わせた有機濾液を2N HCl、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、ヘキサン/EtOAc(90% ヘキサン/EtOAc)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(33e)(0.38g;25%)を得た。
【0267】
工程2
氷水浴で冷却した乾燥DMF15mL中の(33e)0.34g(1.07mmol)、3,6−ジクロロピラジン(0.30g;2.03mmol)の溶液に、NaH 0.107g(2.6mmol;油中60%)を、少量ずつ加えた。反応物を周囲温度に2時間温めた。反応物を、氷、水及び10%重硫酸ナトリウムとの混合物に注いだ。混合物をEtOAcで充分に抽出し、合わせた抽出物を、水で6回、次にブラインで洗浄した。抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させ、残渣を、ヘキサン:EtOAc(85:15)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(65a)(0.40g;87%)を得た。
【0268】
工程3
(65a)(0.55g;1.27mmol)、HOAc(3mL)、HCL(6mL)及びH2O(3mL)との混合物を、3時間加熱還流し、室温に冷却し、EtOAcで3回抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、CH2Cl2:EtOAcの勾配(7:3→3:7)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(65b)(0.28g)を得た。
【0269】
工程4
(65b)(0.35g;0.97mmol)、HOAc(8mL)及びNaOAc(110mg)との混合物を、2時間加熱還流し、室温に冷却し、EtOAcで3回抽出した。合わせた抽出物を希NaHCO3及びブラインで3回洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、ヘキサン:EtOAcの勾配(6:4)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(66)(0.0511g)を得た。
【0270】
実施例15
6−(3−ブトキシ−4−クロロ−ベンジル)−2H−ピリダジン−3−オン
【0271】
【化46】

【0272】
工程1
4−クロロ−3−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(10;0.5g;2.33mmol)、n−ブタノール(0.43mL;4.66mmol)及びPPh3(0.92g;3.5mmol)を、THF(8mL)に溶解し、氷浴で冷却した。DIADを冷却した溶液に滴下し、次に反応混合物を窒素雰囲気下で30分間室温に温めた。THFを蒸発させ、粘性で黄色の油状物をシリカゲルに吸着させ、ヘキサン:EtOAcの勾配(9:1→8:2)で溶離して、(41a)(0.472g;75%)を得た。
【0273】
工程2
氷水浴で冷却した乾燥DMF 8mL中の(41a)(0.472g;1.75mmol)、3,6−ジクロロピラジン (0.7g;3.28mmol)の溶液に、NaH 0.160g(4.1mmol;油中60%)を、少量ずつ加えた。反応物を周囲温度に温め、一晩撹拌した。反応物を、氷、水及び重硫酸ナトリウムとの混合物に注いだ。混合物をEtOAcで充分に抽出し、合わせた抽出物を水(6回)及びブラインで洗浄した。抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させ、残渣を、ヘキサン:EtOAc(8:2)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(67)(0.463g)を得た。
【0274】
工程3
(67)(0.465g)、HOAc(5mL)、HCl(10mL)及びH2O(50mL)との混合物を、1時間加熱還流し、室温に冷却し、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物をH2Oで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、CH2Cl2:EtOAcの勾配(7:3→3:7)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(68)(0.28g)を得た。
【0275】
実施例16
[4−クロロ−3−(3−シアノ−5−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−(6−クロロ−5−メチル−ピリダジン−3−イル)−酢酸エチルエステル
【0276】
【化47】

【0277】
氷水浴で冷却した乾燥DMF40mL中の(69)(3.9g)、3,6−ジクロロ−4−メチルピラジン0.7gの溶液に、NaH 0.33g(油中60%)を少量ずつ加えた。反応物を周囲温度に温め、1時間撹拌した。反応物を、氷、水及び重硫酸ナトリウムとの混合物に注いだ。混合物をEtOAcで充分に抽出し、合わせた抽出物を5%LiCl、水(6回)及びブラインで洗浄した。抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させ、残渣を、ヘキサン:EtOAc(7:3)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(70)(0.65g)を得た。
【0278】
ピリダジノンへの加水分解を、実施18の工程2の記載と同様にして実施した。
【0279】
実施例17
6−[4−クロロ−3−(1−エチル−プロポキシ)−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン
【0280】
【化48】

【0281】
工程1
MeOH(5mL)及び水(1.5mL)中の(71)(1.2g;3.02mmol)の溶液に、LiOH H2O(0.178g;4.23mmol)を加え、30分間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、2N HCl、水及びブラインで洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(Ng2SO4)、濾過し、蒸発させ、(72)を得て、それを更なる精製をしないで次の工程に使用した。
【0282】
工程2
前工程からの粗(72)(0.80g)及びHOAc(15mL)の溶液に、NaOAc(0.40g)を加え、反応物を1時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。有機相を水及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。粗生成物を、ヘキサン:EtOAcの勾配(7:3→6:4)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、ピリダジノン(73)(0.350g)を得た。
【0283】
実施例18
3−クロロ−5−[2−クロロ−5−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イルメチル)−フェノキシ]−ベンゾニトリル
【0284】
【化49】

【0285】
工程1
(74)(1.30g;3.712mmol)、5−メチル−1,4−ジクロロピラジン(1.21g;7.42mmol)及びDMF(16mL)の氷冷溶液に、NaH(0.297g;7.43mmol;鉱油中60%)を、窒素雰囲気下で一度に加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次に室温に温め、6時間撹拌した。混合物をEtOAc 75mLで希釈し、少量のNaHSO4を含む氷水約100mLに注いだ。水層を分離し、EtOAc 50mLで洗浄した。合わせた有機相を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、ヘキサン:EtOAcの勾配(12:1→8:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(85)を黄色の油状物として得て、それは部分的に凝固した(350mg;20%)。少量の異性体化合物を、主要生成物を溶離した後で、単離した。
【0286】
工程2
(85)、LiOH(1.47mL;0.734mmol;MeOH/H2O中の0.5M)及び脱ガスしたMeOH/H2O(4:1 v/v;8mL)との混合物を、0℃で5分間撹拌し、次に、窒素雰囲気下で室温にて12時間撹拌した。反応混合物を1N HClで注意深く酸性化し、EtOAc 25mLと水50mLに分配した。EtOAc層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。粗残渣をHOAc 18mL及びNaOAc 900mgに溶解し、窒素雰囲気下で3時間還流した。反応混合物を冷却し、EtOAc 50mLで希釈し、H2Oに注いだ。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させ、粗生成物を、CH2Cl2:EtOAcで溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体(86)(0.120g;42%)を得た。
【0287】
実施例19
6−[3−(3−ブロモ−フェノキシ)−4−クロロ−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン
【0288】
【化50】

【0289】
工程1
3−ヒドロキシ−4−メチルフェニルアセトニトリル(32a;0.92g;6.2mmol)、Cu(OAc)2(1.3g;6.9mmol)、3−ブロモベンゼンボロン酸(1.1g;5.5mmol)及び粉末4Åモレキュラーシーブを仕込んだフラスコに、CH2Cl2(62mL)を、続いてピリジン(2.5mL;31mmol)を加えた。反応物を室温で3日間撹拌した。懸濁液をCELITE(登録商標)/シリカゲルのベッドで濾過し、固体をCH2Cl2で洗浄した。合わせた濾液を、2N HCl(2×25mL)、NaHCO3(25mL)、水及びブラインで、順次洗浄した。抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物(76)は、次の工程で使用するのに充分に純粋であった。
【0290】
工程2
(76)(0.8028g;3.6mmol)、3,6−ジクロロピラジン(0.54g;3.6mmol)及び乾燥DMF 17mLの氷冷溶液に、NaH(0.3g;7.6mmol;鉱油中60%)を、少量ずつ加えた。反応を室温で2時間撹拌し、NaHSO4約1gを含有するH2O 75mLに注いだ。水溶液をEtOAcで充分に抽出し、合わせたEtOAc抽出物を、水で6回、次にブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。ニトリル(77)を、25% EtOAc:ヘキサンで溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製した。
【0291】
工程3
(77)(1.0g;2.4mmol)、HOAc(4mL)、HCl(8mL)及び水(4mL)の溶液を、100℃で12時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、水で3回、ブラインで1回洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、EtOAc:ヘキサンの勾配(25:75→75:25)で溶離するシリカのクロマトグラフィーにより精製して、(78)(62mg)を得た。
【0292】
実施例20
3−[2−フルオロ−5−(6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イルメチル)−フェノキシ]−ベンゾニトリル
【0293】
【化51】

【0294】
工程1
2−フルオロ−4−メチルフェノール(79;3.0g;24mmol)、3−ブロモベンゼンボロン酸(5.3g;24mmol)、酢酸第二銅(4.8g;23.1mmol)、4Åモレキュラーシーブ(15g)及びCH2Cl2(240mL)の溶液に、TEA(17mL;120mmol)を加え、反応物を4日間撹拌した。モレキュラーシーブを濾過し、CH2Cl2で充分洗浄した。合わせた有機濾液を、2N HCl、ブライン、2N NaOH、水及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、ヘキサン:EtOAc(90% ヘキサン:EtOAc)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(80)(5.7g;推定純度72%)を得た
【0295】
工程2
(80)(4.1g;14.6mmol)、NBS(2.6g;14.6mmol)、AIBN(0.25g;1.50mmol)及びCCl4 146mLの溶液を5.0時間加熱還流し、室温に冷却し、沈殿したスクシンイミドをCELITE(登録商標)パッドで濾過した。濾液を蒸発させ、粗生成物(81a)は、次の工程で使用するのに充分に純粋であった。
【0296】
前工程からの粗ブロモメチル化合物(81a)を、90%EtOH水溶液73mLに溶解し、NaCN(49.01mmol)2.5gを加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。固体物質をCELITE(登録商標)パッドで濾過し、濾液を蒸発させた。粗生成物を、30% EtOAc:ヘキサンで溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、ニトリル(81b)(2.4g;54%)を得た。
【0297】
工程3
(81b)(2.4g;7.4mmol)、3,6−ジクロロピラジン(2.2g;14.4mmol)及び乾燥DMF74mLの氷冷溶液に、NaH(0.62g;15.5mmol;鉱油中60%)を少量ずつ加えた。反応を0℃で15分間撹拌し、室温で2時間撹拌し、NaHSO4約1gを含有するH2O 75mLに注いだ。水溶液をEtOAcで充分に抽出し、合わせたEtOAc抽出物を水で6回、5%LiClで1回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。生成物を、シリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(82)(2.9g;94%)を得た。
【0298】
工程4
(82)(0.209g;2.6mmol)、HOAc(10mL)、HCl(20mL)及びH2O(10mL)との混合物を、一晩加熱還流し、室温に冷却し、水及びEtOAcで希釈した。水相をEtOAcで洗浄し、合わせた抽出物を、水及び飽和NaHCO3で順次洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、(83)(2.0g;77%)を得た。
【0299】
工程5
(83)(0.750g;0.20mmol)及びCH3CN(10mL)の溶液を、窒素流で10分間脱ガスし、Zn(CN)2(0.14g;1.2mmol)及びPd(PPh34(0.35g;0.30mmol)及びCuI(0.039g;0.2mmol)を加えた。反応混合物を120℃に12時間加熱し、室温に冷却し、EtOAcで希釈した。得られた懸濁液をCELITE(登録商標)ベッドで濾過し、固体をEtOAcで洗浄し、合わせた有機濾液を蒸発させた。粗生成物を、シリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、ニトリル(84)(0.060g)を得た。
【0300】
実施例21
6−[4−クロロ−3−(3−クロロ−フェノキシ)−ベンジル]−4−メチルアミノ−2H−ピリダジン−3−オン(92)及び6−[4−クロロ−3−(3−クロロ−フェノキシ)−ベンジル]−5−メチルアミノ−2H−ピリダジン−3−オン(93)
【0301】
【化52】

【0302】
工程1
p−メトキシベンジルメチルアミン(1.11g;7.34mmol)及びEtOH(10mL)の溶液を、3,4,6−トリクロロピラジン(1.28g;6.99mmol)、TEA(0.983mL;6.99mmol)及び無水EtOH(20mL)の溶液に加え、反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAcとH2Oに分配した。相を分離し、水相をEtOAcで洗浄し、合わせたEtOAc溶液を水及びブラインで洗浄した。溶液を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。生成物を、EtOAc:ヘキサンの混合物(5:95→30:70)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(89)を白色の固体(1.3g;62%)として得た。
【0303】
工程2及び工程3
(89)と[4−クロロ−3−(3−クロロ−フェノキシ)−フェニル]−酢酸エチルエステルの縮合反応により、(90a)を得、(91a)を実施例14の工程4の記載と同様に実施し、続くけん化および脱炭酸工程により(90b)を得、(91b)を実施例18の工程1の記載と同様に実施した。生成物は、異性体の混合物であった。異性体を、EtOAc:ヘキサンの勾配(10:90→50:50)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製した。溶離する最初の異性体は、(90b)であった。
【0304】
工程4
(90b)、NaOAc(0.25g)及びHOAC(5mL)の溶液を、8時間加熱した。溶液を冷却し、溶媒を真空下で除去した。残渣をEtOAcとH2Oに分配した。相を分離し、H2O相をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。残渣を、MeOH:CH2Cl2の勾配(1:99→10:90)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(93)16mgを得た。
【0305】
他の異性体は、生成物を、EtOAc:ヘキサンの勾配(30:70→70:30)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(92)64mgを得る以外は、同一の方法で調製した。
【0306】
工程2〜4の総収率は28%であった。
【0307】
実施例22
(7−ヒドロキシ−ベンゾフラン−5−イル)−酢酸エチルエステル
【0308】
【化53】

【0309】
工程1
(28a)(5.0g;24.2mmol)及び無水CH2Cl2(75mL)の溶液に、塩化アセチル(2.42mL;33.9mmol)及びSnCl4(5.39mL;46.1mmol;CH2Cl2中の1M溶液)を順次加えた。反応物を室温で50分間撹拌し、氷と2N HCl(200mL)との混合物に注いだ。有機相を分離し、CH2Cl2約50mLで希釈し、水(100mL)で3回、ブライン(100mL)で1回洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させて、(28a)約10%を含有する(28b)(6.0g)を得た。粗生成物を更に精製しないで使用した。
【0310】
工程2
(28b)(6.01g;24.2mmol)及びCH2Cl2(100mL)の氷冷溶液に、MCPBA(11.9g;48.4mmol)及びCH2Cl2(12mL)の溶液を、続いてTFA(2.14mL;27.8mmol)を、窒素雰囲気下で順次加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、5%Na2SO3水溶液(150mL)を撹拌しながらゆっくりと加えた。添加完了後、混合物を5分間撹拌し、沈殿したm−クロロ安息香酸を濾過した。固体をCH2Cl2で処理し、合わせた濾液を10%NaOH(2×250mL)、2N HCl(200mL)、水、及びブラインで洗浄した。得られた溶液を、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、CELITE(登録商標)パッドで濾過し、真空下で濃縮して(28c)(4.1g)を得た。
【0311】
工程3
ジヒドロフラン誘導体(28c)(14.6g;0.0553mmol)及びCCl4(500mL)の溶液に、NBS(10.3g;0.0580mol)及びAIBN(1.4g)を加えた。反応物を、窒素雰囲気下で30分間加熱還流した。反応物を冷却し、固体スクシンイミドを濾過し、有機相を0.5M NaHSO4(150mL)及びブラインで洗浄した。生成物を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、黄色のシロップ状物15.2gを得た。粗生成物を、EtOAc:ヘキサンの勾配(3:97→10:90)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(30)10.3g(78.1%)を得た。
【0312】
工程4
(30)(10.3g;39.3mmol)、EtOH(250mL)及び飽和NaHCO3(100mL)の溶液を、1時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、EtOHを真空下で除去した。氷を残留水溶液に加え、反応物を2N HClで約pH2に注意深く酸性化した。得られた混合物をEtOAc(2×300mL)で抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、褐色の油状物(8.8g)を得た。粗生成物を、15% EtOAc:ヘキサンを用いるシリカゲルカラムに通して、(31)(5.44g;62.9%)を白色の固体として得た。
【0313】
実施例23
6−(3−ベンジル−4−クロロ−ベンジル)−2H−ピリダジン−3−オン
【0314】
【化54】

【0315】
工程1
(94a)(4.0g;23.44mmol)及びCH2Cl2(60mL)の氷冷溶液に、塩化オキサリル(10.26mL、0.117mmol)及びDMFの1滴を加えた。反応混合物を室温に温め、一晩撹拌した。揮発性溶媒を真空下で除去し、CH2Cl2(30mL)を加えかつ溶媒を再蒸発させることを3回行って塩化オキサリルを除去し、(94b)(4.4g)を黄色の油状物として得て、それを工程2に直接使用した。
【0316】
工程2
工程1からの(94b)酸塩化物(4.4g;23.27mmol)を、ベンゼン(80mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。固体AlCl3を溶液に少量ずつ加え、添加が完了した後、反応物を室温に温め、2日間撹拌した。反応混合物を、少量の濃HClを含有する氷に注ぎ、水性混合物をCH2Cl2で抽出し、それを、水、2N HCl及びブラインで順次洗浄した。得られた溶液を、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させて、橙色の油状物を得、それをEtOAc:ヘキサン(1:20)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(95a)3.46g(64%)を、橙色の油状物として得た。
【0317】
工程3
(95a)(3.46g;0.15mol)、NBS(2.67g;0.015mol)、AIBN(0.27g;0.0015mol)及びCCl4(60mL)の溶液を、一晩加熱還流した。反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液をCH2Cl2 50mLで希釈し、H2O(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、EtOAc:ヘキサン(1:20)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(95b)1.23g(29%)を、油状物として得た。
【0318】
工程4
(95b)(1.23g;3.98mmol)、NaCN(0.293g;5.97mmol)及びDMSO 8mLの溶液を、室温で2日間撹拌した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、充分に純粋な(95c)(0.93g)を得て、次の工程に持ち込んだ。
【0319】
工程5
(95c)(0.930g;3.63mmol)、3,6−ジクロロピラジン(1.08g;7.266mmol)及び乾燥DMF8mLの氷冷溶液に、NaH(0.303g;9.082mmol;鉱油中60%)を、少量ずつ加えた。反応物を0℃で15分間撹拌し、室温で24時間撹拌し、NaHSO4約9gを含有するH2O 144mLの氷冷溶液に注いだ。水溶液をEtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた抽出物を、水で3回、ブラインで2回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、褐色の油状物2.48gを得、それをEtOAc:ヘキサン(3:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、(96)(0.744g;56%)を得た。
【0320】
工程6
(96)(0.744g;2.02mmol)、HOAc(8mL)、HCl(16mL)及びH2O(8mL)との混合物を、14時間加熱還流し、室温に冷却し、水とEtOAcに分配した。水相をEtOAcで3回抽出し、合わせた抽出物を水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、(97)(0.356g;55%)を得た。
【0321】
工程7
(97)(0.529g;1.633mmol)及びTFA(8mL)の氷冷溶液に、トリエチルシラン(0.8mL;4.898mmol)を加え、得られた混合物を0℃で2時間、次に室温で一晩撹拌した。TFAを真空下で除去し、残渣をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、CH2Cl2:EtOAc(2:1→1:1)で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、(98)(0.250g;49%)を、黄色の油状物として得た。生成物を、最終乾燥のために真空オーブンで35℃に維持した。
【0322】
実施例24
[3−(6−メチル−4−シアノ−ピリジン−2−イルオキシ)−4−クロロ−フェニル]−酢酸エチルエステル (99)
【0323】
【化55】

【0324】
工程1
100mLの丸底フラスコに、2,6−ジクロロ−4−シアノピリジン(2.50g、14.45mmol)、(4−クロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−酢酸エチル(3.10g、14.45mmol)及び無水K2CO3(2.10g、15.20mmol)を、窒素下で仕込んだ。DMA(50mL)をシリンジを介して加え、不均一な混合物を100℃に2時間加熱した。溶液を室温に冷却し、2M NH4Cl(150mL)に注ぎ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、揮発性物質を蒸発させた。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、0%〜35% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(100)2.30g(収率45%)を得た。
【0325】
工程2
0℃に冷却した(100)(2.12g、6.05mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)(425mg、0.61mmol)及び2−ジメチルアミノエタノール(122μl、1.21mmol)の撹拌した溶液に、ジメチル亜鉛(トルエン中の2.0M溶液の6.05mL、12.10mmol)を加えた。混合物を室温に温め、85℃に1.5時間加熱し、次に室温に冷却した。次にこの溶液を、2M NH4Cl(100mL)にゆっくりと加え、0℃に冷却した。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出し、合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、蒸発させた。粗油状物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、0%〜20% EtOAc/ヘキサン)により精製し、[3−(6−クロロ−4−シアノ−ピリジン−2−イルオキシ)−4−エチル−フェニル]−酢酸エチルエステル(99)1.25g(62%)を、油状物として得て、それをゆっくりと結晶化させた。
【0326】
ピリダジノン環の導入並びにエステルのけん化及び脱炭酸反応は、実施例14の工程2〜4に記載された手順を使用して達成した。
【0327】
実施例25
[3−(6−シアノ−4−メチル−ピリジン−2−イルオキシ)−4−エチル−フェニル]−酢酸エチルエステル(101)
【0328】
【化56】

【0329】
工程1
2−クロロ−4−メチルピリジン(5.00g、39.2mmol)、MCPBA(9.02g;アッセイ純度75%、39.2mmol)及びクロロホルム(80mL)の溶液を、5時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒約20mLを蒸発させた(加熱せずに)。溶液から沈澱した安息香酸を、濾過により除去した。残留濾液を、飽和K2CO3水溶液(50mL)、1M NaOH(50mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物質を、シリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィー(0%〜5% MeOH/CHCl3)により精製して、(102)3.60g(64%)を得た。
【0330】
工程2
50mLの丸底フラスコに2−クロロ−4−メチルピリジン−N−オキシドを仕込み、POCl3 20mLをゆっくりと加えた。(警告!)突然の発熱が起こった(上記N−オキシドは、POCl3にゆっくりと加えるべきである)。POCl3の追加の10mLを、褐色の反応混合物に加え、溶液を95℃に5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、揮発性物質を蒸発させた。残留混合物を、飽和NaHCO3水溶液(150mL)にゆっくりと加え、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留褐色固体を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜7% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(103)1.56g(43%)を得た。
【0331】
工程3
DMA(15mL)中の2,6−ジクロロ−4−メチルピリジン(1.04g、6.42mmol)、(4−クロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−酢酸エチル(1.38g、6.42mmol)及び無水Cs2CO3(2.20g、6.74mmol)の溶液を、窒素下で120℃に15時間加熱した。溶液を室温に冷却し、飽和NH4Cl水溶液(50mL)に注いだ。得られた混合物を、1:1 EtOAc/ヘキサン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機画分を、水(3×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。揮発性物質を蒸発させ、残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(104)975mg(45%)を得た。
【0332】
工程4
DMA(7mL)中の(104)(1.01g、2.97mmol)、シアン化亜鉛(209mg、1.78mmol)、亜鉛末(116mg、1.78mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(329mg、0.59mmol)及びPd(dba)2−CHCl3(307mg、0.30mmol)との混合物を、窒素下で120℃に4時間加熱した。混合物を室温に冷却し、1:1 EtOAc/ヘキサン(150mL)で希釈した。この溶液を、飽和NH4Cl水溶液(2×25mL)、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物質を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(101)730mg(74%)を得た。
【0333】
ピリダジノン環の導入並びにエステルのけん化及び脱炭酸反応は、実施例14の工程2〜4に記載された手順を使用して達成した。
【0334】
実施例26
4−(6−クロロ−3−エトキシカルボニルメチル−2−フルオロ−フェノキシ)−インドール−1−カルボン酸−tert−ブチルエステル
【0335】
【化57】

【0336】
工程1
固体ナトリウムtert−ブトキシド(400mg、4.16mmol)を、THF(5mL)中の7−ヒドロキシインドール(610mg、4.58mmol)の溶液に窒素雰囲気下で加え、混合物を10分間撹拌した。2,3−ジフルオロ−4−ニトロフェニル酢酸エチル(1.02g、無水THF5mL中の4.16mmol)の溶液を、フェノキシド溶液にシリンジを介して加えた。得られた紫色の混合物を室温で一晩撹拌し、次にH2O(30mL)とブライン(30mL)との混合物に注いだ。混合物を、2:1 EtOAc/ヘキサン(3×40mL)で抽出し、合わせた有機物をH2O(3×30mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物質を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜40% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(106)収率82%を得た。
【0337】
工程2
tert−ブトキシカルボニル無水物(533mg、2.44mmol)を、無水THF(12mL)中の(106)(878mg、2.44mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で加えた。溶液を0℃に冷却し、4−ジメチルアミノピリジン(30mg、0.24mmol)を加えた。0.5時間後、溶液を室温に温め、更に2時間撹拌した。混合物をH2O(25mL)に注ぎ、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分を、ブライン(20mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。揮発性物質を蒸発させ、残留油状物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、保護されたインドール(107)560mg(50%)及び回収された出発材料260mg(30%)を得た。
【0338】
工程3
保護されたインドール(107)(790mg、1.72mmol)、5%パラジウム担持炭(79mg)及びEtOH(15mL)を、厚肉瓶に加えた。瓶を排気し、水素ガス50psiで加圧した。4時間後、圧力を開放し、混合物をCELITE(登録商標)を通して濾過した。EtOHを蒸発させ、残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(105a)609mg(83%)を得た。
【0339】
アミン(105a)の対応する塩化物(105b)への変換は、実施例27の工程3の記載と同様にして、CuCl2及び亜硝酸tert-ブチルを用いて実施された(アリールアミン類からの塩化アリール類及び臭化アリール類の調製の一工程については、Doyleら, J. Org Chem. 1977 42: 2426を参照のこと)。ピリダジノン環の導入並びにエステルのけん化及び脱炭酸反応は、実施例14の工程2〜4に記載された手順を使用して達成した。Boc保護基の脱保護は、ピリダジン加水分解中に自発的に起きた。
【0340】
実施例27
6−[4−クロロ−2−フルオロ−3−(1H−インドール−7−イルオキシ)−ベンジル]−4−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(I−235)
【0341】
【化58】

【0342】
工程1
固体ナトリウムtert−ブトキシドを、無水THF(145mL)中の4−ヒドロキシインドール(1.23g、9.24mmol;Synthetic Communications 2003 33: 507)の氷冷溶液に、窒素雰囲気下で加えた。混合物を10分間撹拌し、2,3,4−トリフルオロニトロベンゼン(1.06mL、9.24mmol)を滴下した。褐色の溶液を2時間撹拌し、次に飽和NH4Cl水溶液(150mL)に加えた。水層をEtOAc(3×100mL)で抽出し、合わせた有機画分をH2O(100mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜30% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(109)2.26g(84%)を得た。
【0343】
工程2
フェニルスルホニルクロリド(1.05mL、8.18mmol)、粉末NaOH(4g)及びBu4NHSO4(400mg)を、無水CH2Cl2(25mL)中の(109)(2.26g、7.79mmol)の溶液に、順次加えた。混合物を3時間撹拌し、次にCELITE(登録商標)で濾過した。濾液をH2O(25mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物質をEtOAcから再結晶化させた。不純な濾液を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(25%〜40% EtOAc/ヘキサン)により精製し、結晶化した物質と合わせて、(110)2.08g(62%)を得た。
【0344】
工程3
ナトリウムヘキサメチルジシラザン(THF中1M溶液の15.5mL、15.5mmol)の溶液を、無水THF(25mL)中の(110)(2.08g、4.83mmol)及び(108)(1.14g、5.07mmol)の溶液に、窒素下で0℃にてゆっくりと加えた。反応混合物を3時間撹拌し、次に飽和NH4Cl水溶液(200mL)に加えた。水性混合物をEtOAc(3×70mL)で抽出した。次に合わせた有機画分をブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させて、赤色の油状物を得、それを酢酸(100mL)に溶解し、5時間加熱還流した。溶媒を除去し、残留物質をEtOAc(100mL)に溶解した。有機層をH2O(40mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(20%〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(111a)(1.79g、69%)を、EtOAc中でごく僅かに可溶性である固体として得た。
【0345】
工程4
EtOH(60mL)及びH2O(15mL)中のピリダジノン(111a)(1.79g、3.36mmol)、Fe粉末(845mg、15.12mmol)及びNH4Cl(809mg、15.12mmol)との混合物を、3時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、CELITE(登録商標)で濾過した。フィルターケーキをEtOAc(150mL)で洗浄し、合わせた有機画分をブライン(75mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させて、油状物を得た。油状物をCH2Cl2(100mL)に溶解し、有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させて、(111b)(1.50g;理論値の88%)を得た。
【0346】
工程5
アニリン(111b)(700mg、1.39mmol)及びCuCl2(381mg、2.77mmol)を、無水CH3CN(14mL)に窒素雰囲気下で懸濁した。亜硝酸tert−ブチル(0.33mL、2.77mmol)を滴下し、反応混合物を60℃に1時間温めた。溶液を室温に冷却し、5%HCl水溶液(20mL)を加えた。層を分離し、水層をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留固体を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(20%〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、固体500mgを得た。固体を、無水THF(10mL)に窒素下で溶解し、TBAF(1.0M溶液の5.73mL、5.73mmol)を滴下した。溶液を1時間加熱還流し、次に室温に冷却した。混合物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、水性溶液をCH2Cl2(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をH2O(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留固体を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(1%〜3% MeOH/CH2Cl2)により繰り返し精製して、(I−235)(135mg;理論値の25%)を得た。
【0347】
実施例28
[4−クロロ−3−(6−シアノ−4−メチル−ピリジン−2−イルオキシ)−フェニル]−酢酸エチルエステル
【0348】
【化59】

【0349】
2,3−ジフルオロ−4−ニトロフェニル酢酸エチルの合成
0℃に冷却したNMP(300mL)中のマロン酸tert−ブチルエチル(Alfa Aesar)(31.2g、166mmol)の氷冷溶液に、NaH(60%油中分散、13.1g、218mmol)を、窒素雰囲気下、温度を20°より低く保ちながら加えた。添加完了後、溶液を20分間熟成させた。この溶液に、NMP(50mL)中の2,3,4−トリフルオロニトロベンゼン(Oakwood Products Inc.)(26.6g、163mmol)を、温度を20°より低く保ちながら(極めて発熱性が高い)滴下した。添加が完了した時、反応を室温で2時間熟成させた。溶液をNH4Cl水溶液(1.5L)に加え、酢酸エチル(3×200mL)で抽出し、水(400mL)で5回洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、蒸発させた。粗生成物を更なる精製をせずに使用した。
【0350】
置換されたマロン酸エステルを、ジクロロメタン(400mL)に溶解し、TFA(100mL)を加え、この溶液を40°で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をEtOAc(400mL)に溶解し、NaHCO3水溶液、水、ブラインで順次洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、蒸発させた。残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(5% EtOAc/ヘキサン)で精製し、生成物を金色の油状物(11.9g)(30%)として得て、それを放置して結晶化させた。
【0351】
工程1
固体ナトリウムtert−ブトキシド(1.32g、13.71mmol)を、無水THF(50mL)中の3−シアノ−5−メチルフェノール(2.01g、15.08mmol、WO 2002085860の記載と同様にして調製)の溶液に、窒素雰囲気下で3回に分けて加えた。得られた不均一な溶液を、室温で15分間撹拌し、次に0℃に冷却した。THF中の2,3−ジフルオロ−4−ニトロフェニル酢酸エチル(3.36g、13.71mmol)の溶液を、1時間かけて滴下した。紫色の混合物を室温に温め、16時間撹拌し、次に飽和NH4Cl水溶液(150mL)に加えた。混合物をエチルエステル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機物をブライン(1×100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(112a)4.28g(90%)を得た。
【0352】
工程2
EtOH(40mL)及びH2O(40mL)中の(112a)(4.28g、12.31mmol)、Fe粉末(2.89g、51.69mmol)及びNH4Cl(2.76g、51.69mmol)との混合物を、3時間加熱還流した。溶液を室温に冷却し、CELITE(登録商標)で濾過した。フィルターケーキをEtOAc(200mL)で洗浄し、水層と有機層を分離し、有機層をブライン(2×60mL)で洗浄した。溶液を無水MgSO4で乾燥させ、蒸発させて、アニリン(112b)3.81g(100%)を得た。
【0353】
工程3
無水CH3CN(40mL)中の(112b)、(3.81g、12.28mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で調製しておいた亜硝酸tert−ブチル(2.63mL、22.10mmol)とCuCl2(2.48g、18.42mmol)との混合物に、窒素雰囲気下でゆっくりと加え、60℃に温めた。反応温度を60℃で1時間維持し、次に更に2時間室温で熟成させた。溶液を0℃に冷却し、5%HCl水溶液(80mL)を加えた。混合物を、1:1 EtOAcヘキサン(3×75mL)で抽出し、合わせた有機物をブライン(75mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、蒸発させた。残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜30% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(112c)2.20g(52%)を得た。
【0354】
ピリダジノン環の導入並びにエステルのけん化及び脱炭酸反応は、実施例14の工程2〜4に記載された手順を使用して達成した。
【0355】
実施例29
【0356】
【化60】

【0357】
工程1
クロロメチルメチルエーテル(1.45mL、19.13mmol)を、CH2Cl2(40mL)中の3,5−ジブロモフェノール(4.38g、17.39mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(3.63mL、20.90mmol)の溶液に、0℃で滴下した。混合物を室温に温め、16時間撹拌し、H2O(50mL)に加えた。層を分離し、水性画分をCH2Cl2(2×50mL)で抽出した。合わせた有機画分を、ブライン(25mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、溶媒を蒸発させて、1,3−ジブロモ−5−メトキシメトキシ−ベンゼン(113a)5.20g(100%)を得た。
【0358】
工程2
n−BuLi(Et2O中の1.6M溶液の8.34mL、13.34mmol)を、無水Et2O(40mL)中の1,3−ジブロモ−5−メトキシメトキシ−ベンゼン(3.59g、12.13mmol)の−78℃に冷却した溶液に、窒素雰囲気下で滴下した。溶液を−78℃で45分間熟成させ、無水DMF(1.03mL、13.34mmol)を加え、反応混合物を室温にゆっくりと温めた。混合物をH2O(50mL)に注ぎ、水相をEt2O(2×75mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、3−ブロモ−5−メトキシメトキシ−ベンズアルデヒド(113b)2.18g(74%)を得た。
【0359】
工程3
n−BuLi(Et2O中の1.6M溶液の5.65mL、9.04mmol)の溶液を、THF(15mL)中のメチルトリフェニル臭化ホスホニウム(3.23g、9.05mmol)の溶液に滴下し、それを0℃に冷却した。得られた黄色の溶液を30分間撹拌し、−78℃に冷却し、無水THF(15mL)中の3−ブロモ−5−メトキシメトキシ−ベンズアルデヒド(1.58g、6.46mmol)の溶液を、滴下した。混合物を室温にゆっくりと温め、16時間撹拌し、次に飽和NaHCO3水溶液(60mL)に加えた。層を分離し、水層をEt2O(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。揮発性物質を蒸発させ、残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜3% EtOAc/ヘキサン)により精製して、1−ブロモ−3−メトキシメトキシ−5−ビニル−ベンゼン(113c)600mg(76%)を得た。
【0360】
工程4
無水CH2Cl2(10mL)に、ZnEt2(ヘプタン中の1.0Mの12.34mL、12.34mmol)を窒素下で加えた。溶液を0℃に冷却し、無水CH2Cl2(4mL)中のトリフルオロ酢酸(0.95mL、12.34mmol)の溶液を、非常にゆっくりと加えた。反応混合物を20分間撹拌した後、CH2Cl2(4mL)中のCH22(0.99mL、12.34mmol)の溶液を加えた。更なる20分間の撹拌の後、CH2Cl2(6mL)中の1−ブロモ−3−メトキシメトキシ−5−ビニル−ベンゼン(1.20g、4.94mmol)の溶液を加え、反応を室温に温めた。1.5時間後、反応を飽和NH4Cl水溶液(30mL)及びヘキサン(50mL)でクエンチし、層を分離した。水層をEt2O(2×40mL)で抽出し、合わせた有機層をH2O(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜5% EtOAc/ヘキサン)により部分的に精製した。部分的に精製された物質を、i−PrOH(10mL)中に置き、1.0M HCl 2mLを加えた。混合物を50℃で14時間熟成させ、室温に冷却し、H2O(25mL)に加えた。水性混合物をEt2O(3×40mL)で抽出し、合わせた有機物をブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、3−ブロモ−5−シクロプロピル−フェノール(114)325mg(31%)を得た。
【0361】
フェノール(113c及び114)を、実施例28の記載と同様にして、2,3−ジフルオロ−4−ニトロフェニル酢酸エチルと縮合した。ブロモ基とシアノ基との置換は、実施例20の工程5の記載と同様にして、Zn(CN)2によるパラジウム媒介置換によって達成された。
【0362】
実施例30
[4−クロロ−3−(3−シアノ−5−ビニル−フェノキシ)−2−フルオロ−フェニル]−酢酸エチルエステル
【0363】
【化61】

【0364】
工程1
無水Et2O(200mL)中の1,3−ジブロモ−5−メトキシベンゼン(15g、56.40mmol)の溶液を、窒素下で−78℃に冷却した。n−BuLi(Et2O中の1.6M溶液の38.80mL、62.00mmol)を滴下し、溶液を−78℃で45分間熟成した。得られた不均質混合物に、無水DMF(4.78mL、62.00mmol)を加え、溶液を室温にゆっくりと温めた。混合物をH2O(200mL)に注ぎ、水相をEt2O(3×125mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(100mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させて、3−ブロモ−5−メトキシベンズアルデヒド(115)11.70g(96%)を得た。
【0365】
工程2
ピリジン(50mL)及びEtOH(50mL)中の3−ブロモ−5−メトキシベンズアルデヒド(4.02g、18.7mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(6.50g、93.5mmol)の溶液を、65℃に16時間加熱した。溶媒を除去し、残留物質を1:1 EtOAc/ヘキサン(150mL)とH2O(75mL)に分配した。有機層をブライン(60mL)で洗浄し、溶媒を蒸発させた。残留油状物を無水ジオキサン(50mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸無水物(5.1mL、37.4mmol)及びピリジン(9.07mL、112.2mmol)を加えた。混合物を60℃に3時間加熱し、次に室温に冷却した。CHCl3(100mL)を加え、有機層をH2O(2×50mL)、5%HCl水溶液(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を除去して、白色の固体を得た。この固体を、窒素でフラッシュした150mLのフラスコに置いた。コリジン(40mL)及びLiI(7.92g、59.10mmol)を加え、混合物を180℃に5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、H2O(400mL)とEtOAc(100mL)に分配した。層を分離し、水層を10%HCl水溶液で酸性化して、2:1 EtOAc:ヘキサン(3×125mL)で抽出した。合わせた有機層を、H2O(100mL)、10%HCl水溶液(2×50mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、得られた固体を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(10%〜40% EtOAc/ヘキサン)により精製して、3−ブロモ−5−ヒドロキシベンゾニトリル(116)3.40g(92%)を得た。
【0366】
工程3
固体ナトリウムtert−ブトキシド(1.67g、16.50mmol)を、無水THF(40mL)中の3−ブロモ−5−ヒドロキシベンゾニトリル(3.27g、16.50mmol)の溶液に、窒素下で3回に分けて加えた。得られた不均一な溶液を、室温で15分間熟成した。溶液を0℃に冷却し、エステル(4.04g、13.71mmol)の溶液を30分間かけて滴下した。紫色の混合物を室温に温め、16時間撹拌し、次に飽和NH4Cl水溶液(100mL)に加えた。混合物をエチルエーテル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機物をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留固体を1:1 EtOAc/ヘキサンから結晶化により精製して、[3−(3−ブロモ−5−シアノ−フェノキシ)−2−フルオロ−4−ニトロ−フェニル]−酢酸エチルエステル(117a)4.34g(62%)を得た。
【0367】
工程4
EtOH(80mL)及びH2O(40mL)中のエステル(117a、4.34g、10.26mmol)、Fe粉末(2.40g、43.07mmol)及びNH4Cl(2.30g、43.07mmol)の溶液を、2時間加熱還流した。溶液を室温に冷却し、CELITE(登録商標)で濾過した。フィルターケーキをEtOAc(200mL)で洗浄し、水層と有機層を分離し、有機層をブライン(2×60mL)で洗浄した。溶液を無水MgSO4で乾燥させ、蒸発させて、[4−アミノ−3−(3−ブロモ−5−シアノ−フェノキシ)−2−フルオロ−フェニル]−酢酸エチルエステル(117b)3.98g(98%)を得た。
【0368】
工程5
アニリン117b(3.98g、10.10mmol)を、無水CH3CN(35mL)に窒素下で溶解した。次にこの溶液を、窒素下で調製しておいた亜硝酸tert−ブチル(2.40mL、20.20mmol)とCuCl2(2.72g、20.20mmol)との混合物に滴下し、60℃に温めた。反応温度を60℃で2時間保持し、次に0℃に冷却した。5%HCl水溶液(80mL)を加え、混合物を1:1 EtOAc/ヘキサン(3×75mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(75mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、蒸発させた。残留油状物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜30% EtOAc/ヘキサン)により精製して、[4−クロロ−3−(3−ブロモ−5−シアノ−フェノキシ)−2−フルオロ−フェニル]−酢酸エチルエステル(117c)2.67g(64%)を得た。
【0369】
工程6
二首フラスコに還流冷却器を装備し、117c(1.14g、2.78mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(308mg、0.28mmol)を仕込んだ。無水トルエン(15mL)及びトリブチルビニルスズ(0.85mL、2.91mmol)を加え、反応物を窒素下で16時間加熱還流した。溶液を室温に冷却し、EtOAc(50mL)を加えた。混合物をH2O(25mL)及びブライン(25mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、得られた油状物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、[4−クロロ−3−(3−シアノ−5−ビニル−フェノキシ)−2−フルオロ−フェニル]−酢酸エチルエステル(118)770mg(78%)を得た。
【0370】
ピリダジノン環の(118)への導入並びにエステルのけん化及び脱炭酸反応は、実施例14の工程2〜4に記載された手順を使用して達成した。他のアルキル、アルケニル又はアルキニルの導入は、工程6の記載と同様にして、適切なトリブチルスズ誘導体を用いて達成された。
【0371】
実施例31
3−[6−クロロ−2−フルオロ−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イルメチル)−フェノキシ]−5−エチル−ベンゾニトリル
【0372】
【化62】

【0373】
丸底フラスコに、(I−240)(100mg、0.26mmol)及び5%パラジウム担持炭(20mL)を仕込み、EtOAc(5mL)を加えた。フラスコを排気し、水素(バルーン圧)で再充填し、溶液を3時間撹拌した。溶液をCELITE(登録商標)で濾過し、フィルターケーキをEtOAc(20mL)で洗浄した。溶媒を除去して、3−[6−クロロ−2−フルオロ−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イルメチル)−フェノキシ]−5−エチル−ベンゾニトリル(I−239)90mg(90%)を得た。
【0374】
実施例32
【0375】
【化63】

【0376】
工程1
BBr3(CH2Cl2中の1.0M溶液の29.1mL、29.1mmol)の溶液を、無水CH2Cl2(25mL)中の(119)(2.5g、11.62mmol)の溶液に、窒素下で−78℃にてゆっくりと加えた。橙色の溶液を室温に温め、2時間撹拌し、氷に注いだ。混合物をCH2Cl2(100mL)で抽出し、有機層をH2O(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。溶媒を蒸発させ、残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜20% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望のフェノールを得た。ピリジン(10mL)中のこのフェノールの溶液に、無水酢酸(0.6mL、6.33mmol)を、アルゴン下、ゆっくりと加えた。2時間後、揮発性物質を除去して、3−ブロモ−5−ホルミルフェニル酢酸(120、1.02g、40%)を得た。
【0377】
工程2
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.02mL、7.69mmol)を、NALGENE(登録商標)瓶に入ったCH2Cl2(5mL)中の3−ブロモ−5−ホルミル−フェニル酢酸(120、1.1g、4.52mmol)の溶液に、窒素下で加えた。EtOH(0.013mL、0.23mmol)を加え、混合物を16時間撹拌した。次に反応混合物を飽和NaHCO3水溶液にゆっくりと加えた。気泡発生が終わった後、CH2Cl2(50mL)を加え、層を分離した。有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を除去して黄色の油状物を得、それをTHF(15mL)とH2O(4mL)との混合物中に置いた。LiOH一水和物(474mg、11.3mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に溶液を5%HCl水溶液(50mL)に滴下し、混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。揮発性物質を蒸発させて油状物を得、それをシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、3−ブロモ−5−ジフルオロメチルフェノール(121)800mg(79%)を得た。
【0378】
フェノール(121)を、実施例28の工程1の記載と同様にして、2,3−ジフルオロ−4−ニトロフェニル酢酸エチルと縮合させた。ニトロ基の還元及びジアゾ化、そしてジアゾニウム塩の塩化物による置換を、実施例28の工程2及び3の記載と同様に実施して、(122)を得た。
【0379】
工程3
【0380】
【化64】

【0381】
DMF(8mL)中の(122)(757mg、1.73mmol)、Pd[P(Ph)3]4(0)(300mg、0.26mmol)及びシアン化亜鉛(122mg、1.04mmol)の溶液を、窒素下で80℃に4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、2M NH4OH水溶液に加えた。溶液を、1:1 EtOAc/ヘキサン(3×30mL)で抽出し、合わせた有機画分をH2O(3×20mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留油状物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、[4−クロロ−3−(3−シアノ−5−ジフルオロメチル−フェノキシ)−2−フルオロ−フェニル]−酢酸エチルエステル(123)580mg(87%)を得た。
【0382】
実施例33
6−[3−(2−クロロ−フェノキシ)−4−トリフルオロメチル−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン
【0383】
【化65】

【0384】
工程1
丸底フラスコに水素化ナトリウム(254mg、6.35mmol;鉱油中60%)及びNMP 20mL中の2−クロロフェノール(658μl、6.35mmol)の溶液を仕込んだ。30分間撹拌した後、NMP5mL中の3−フルオロ−4−トリフルオロメチルベンゾニトリルの溶液を加え、反応を120℃で17時間加熱した。反応混合物を冷却し、ジクロロメタンと水に分配した。水相をDCMで2回抽出し、合わせた有機相を水及びブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン 1:30)により精製して、3−(2−クロロフェノキシ)−4−トリフルオロメチルベンゾニトリル(124a)1.64gを得た。
【0385】
工程2
MeOH(25mL)中の3−(2−クロロフェノキシ)−4−トリフルオロメチルベンゾニトリル(124a、1.64g、5.51mmol)の溶液に、水(5mL)中のNaOH(450mL)の溶液を加えた。反応混合物を16時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、水とEtOAcに分配した。EtOAcを除去し、水相を1N HClで酸性化し、EtOAc(25mL)で3回抽出した。合わせた有機抽出物を、水及びブラインで順次洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、白色の固体を得、それをヘキサンで洗浄し、乾燥させて、カルボン酸(124b)1.44gを得た。
【0386】
工程3
(124b)(1.44g、4.55mmol)及び無水THE(25mL)の氷冷溶液に、BH−THF(THE中の1.0M溶液の31.8mL)を滴下し、次に溶液を1.5時間加熱還流した。反応物を室温に冷却し、メタノールを非常にゆっくり加えた。反応混合物をEtOAcで希釈し、そして1N HCl、飽和NaHCO3及び水で順次洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン 1:4)により精製して、(124c)1.23gを得た。
【0387】
工程4
THF25mLに溶解しているアルコール(124c)(1.37g、4.53mmol)の溶液に、CBr4(3.09g、9.05mmol)及びトリフェニルホスフィン(2.37g、9.05mmol)を順次加えた。30分後、反応をEtOAc30mLで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン)により精製して、(124d)1.69gを得た。
【0388】
工程5
EtOH 25mL中の(124d)(1.69g、4.62mL)の溶液に、水3mL中のKCN(793mg、16.2mmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌し、揮発性溶媒を真空下で除去した。粗生成物をEtOAcと飽和NaHCO3水溶液に分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、ニトリル(124e)(790mg)を得た。
【0389】
工程6
(124e)(0.790g、2.53mmol)、48%HBr(4mL)及び氷HOAc(4mL)の溶液を、110℃で4時間加熱した。反応を冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインで2回洗浄した。有機相を真空下で蒸発させ、得られた油状物をEtOH 10mLに溶解し、濃H2SO4 1mLを加え、得られた溶液を75℃で15時間加熱した。反応混合物を冷却し、水とEt2Oに分配した。Et2Oを飽和NaHCO3、水及びブラインで順次洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、(124f)(578mg、1.61mmol)を得た。
【0390】
工程7
DMF10mL中の(124f)(250mg、0.7mmol)及び3,6−ジクロロピリダジン(261mg、1.4mmol)の溶液に、NaH(56mg、1.4mmol、鉱油中60%)を加えた。反応混合物を1時間撹拌した。(125a)を得てそしてそれに続くピリダジノンへの変換の処理を、実施例18の工程1及び2の記載と同様に実施した。
【0391】
実施例34
3−(2−クロロ−5−シアノ−フェノキシ)−4−ニトロ−安息香酸メチルエステル
【0392】
【化66】

【0393】
工程1
無水THF(100mL)中の2−クロロ−5−シアノフェノール(7.36g、48.10mmol)の氷冷溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中の1M溶液の52.92mL、52.92mmol)を、アルゴン雰囲気下で撹拌しながら30分間かけて加えた。次に冷却浴を取り外し、得られた混合物を室温で40分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却した。次にTHF(10mL)中の2,4−ジフルオロニトロベンゼン(8.41g、52.92mmol)の溶液を、カリウムフェノキシドに、0℃で20分間かけて加えた。次に得られた黄色のスラリーを50℃で16時間加熱した。最終反応混合物を氷水(500mL)に注ぎ、混合物をEtOAc(4×100mL)で抽出した。有機層を水(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 9:1)により精製して、(127)(13.3g;理論値94.6%)を、淡黄色の油状物として得た。
【0394】
工程2
無水NMP(120mL)中のマロン酸tert-ブチルメチル(8.18g、46.98mmol)の0℃にてアルゴン雰囲気下で充分に撹拌した溶液に、NaH(3.76g、94mmol;鉱油中60%)を、注意深く40分間かけて加えた。次に得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、無水NMP(50mL)中の(127)(12.5g、42.71mmol)の溶液を、温度を0℃でアルゴン雰囲気下に保持しながら、1.5時間かけて撹拌しながら滴下した。冷却浴を取り外し、反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応混合物を10%NaHSO4(400mL)に注ぎ、混合物をEtOAc(4×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×100mL)及びブライン(1×100mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。MgSO4を濾過した後、溶媒を真空下で蒸発させて、(128)を黄色の残渣として得た。
【0395】
工程3
粗生成物をDCM(30mL)に溶解し、TFA(80mL)を撹拌しながら加えた。得られた混合物を2時間還流した。TFA及びDCMを真空下で除去し、残渣を水(100mL)と混合した。混合物を10%NaHCO3でpH7〜8の間に調整し、得られた混合物をEtOAc(4×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 3:1)により精製して、3−(2−クロロ−5−シアノ−フェノキシ)−4−ニトロ−安息香酸メチルエステル(129)12.42g(84.3%)を、黄色の油状物として得た。
【0396】
実施例35
【0397】
【化67】

【0398】
工程1
250mLの丸底フラスコに、3,5−ジクロロベンゾニトリル(130a、7.31g;34.90mmol)を仕込み、アルゴン雰囲気下に保持し、DMF(70mL)を加えた。フラスコを0℃に冷却し、粉末ナトリウムメトキシド(1.88g;34.90mmol)を15分間隔で2回に分けて加えた。均質な混合物を室温に温め、24時間撹拌した。溶液を0℃に冷却し、10%HCl水溶液(20mL)を添加漏斗を介して滴下し、その後反応物を室温に温めた。混合物をEtOAcで抽出し、合わせた抽出物を水及びブラインで順次洗浄した。有機相を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、揮発性溶媒を真空下で除去した。得られた固体をヘキサンから再結晶化させて、3−クロロ−5−メトキシベンゾニトリル(130b、4.2g;72%)を得た。
【0399】
工程2
250mLの丸底フラスコに、3−クロロ−5−メトキシベンゾニトリル(4.2g;25.05mmol)を仕込み、2,4,6−コリジン(60mL)を加えた。混合物を、溶液が均質になるまで、アルゴン雰囲気下で撹拌した。無水ヨウ化リチウム(10.06g、75.18mmol)を加え、混合物を175℃に3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、10%HClとEtOAcに分配した。EtOAc相を10%HCl及びブラインで順次洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で蒸発させ、油状物を得、それをヘキサンから結晶化させて、3−クロロ−5−ヒドロキシベンゾニトリル(130c、3.5g、理論値91%)を得た。
【0400】
工程3
アルゴン雰囲気下に保持した3−クロロ−5−ヒドロキシベンゾニトリル(130c、3.5g;22.80mmol)及び乾燥THE(50mL)の氷冷溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(2.2g;22.80mmol)を、15分間隔で2回に分けて加えた。反応混合物を、混合物が均質になるまで撹拌した。氷冷溶液に、2,3,4−トリフルオロニトロベンゼン(4.0g;22.80mmol)を30分間かけて滴下した。反応物を0℃で3時間撹拌し、次に室温に温めた。反応物を0℃に冷却し、添加漏斗を介して10%HClを加えてクエンチした。得られた混合物をEtOAcで抽出し、合わせた有機相を10%HCl及びブラインで順次洗浄した。EtOAcを乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、揮発性溶媒を真空下で除去し、黄色の油状物を得、それをヘキサンから結晶化させて、(131)(6.3g、理論値89%)を得た。
【0401】
工程4
アルゴン雰囲気下に保持したマロン酸tert−ブチルエチル(3.8g;20.28mmol)及び乾燥NMPの氷冷溶液に、NaH(1.2g、48.67mmol、鉱油中60%)を、45分間かけて加えた。反応物を更に30分間撹拌し、その後(131)(6.3g、20.28mmol)を滴下し、得られた溶液を4時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和NaHSO4溶液を滴下してクエンチした。混合物をEtOAcで抽出し、合わせた有機抽出物を水及びブラインで順次洗浄した。EtOAc溶液を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、揮発性溶媒を真空下で除去し、(132)を紫色の油状物として得て、それを更に精製せずに使用した。
【0402】
工程5
前工程からの粗混合エステル(132)(8.9g;18.60mmol)を、DCM(100mL)に溶解し、TFA 50mLを加え、溶液を60℃に24時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和NaHCO3を撹拌した反応混合物に滴下した。得られた溶液をEtOAcで抽出し、そして飽和NaHCO3溶液、水及びブラインで順次洗浄した。有機相を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、揮発性溶媒を真空下で除去した。得られた暗色油状物を、ヘキサンから再結晶化させて、(133a)(6.5g、理論値92%)を得た。
【0403】
工程6
(133a)(6.5g;17.20mmol)及び無水EtOH(100mL)の溶液に、水(20mL)に溶解したNH4Cl(1.84g,34.39mmol)を加えた。得られた混合物を反応が均質になるまで60℃で加熱した。次にFe(0)(1.44g、25.80mmol)を加え、混合物を60℃で6時間激しく撹拌した。還元が完了したら、熱い反応混合物をCELITE(登録商標)パッドで濾過し、その後、それを熱EtOAcで洗浄した。得られた濾液を冷却し、EtOAcで抽出し、合わせた抽出物を水及びブラインで順次洗浄した。EtOAc抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、揮発性溶媒を真空下で除去し、淡橙色の油状物を得、それをヘキサンから再結晶化させて、(133b)(5.0g、理論値83%)を得た。
【0404】
5−ブロモ置換基の導入
150mLの三つ首丸底フラスコに、MeCN(50mL)、CuBr(2.8g、12.61mmol)及び亜硝酸t−ブチル(1.4g、13.76mmol)を仕込み、脱ガスし、アルゴン雰囲気下に保持し、70℃に加熱した。混合物に、MeCN(20mL)に溶解した(133b)(4.0g、11.47mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を70℃で4時間撹拌し、次に0℃に冷却した。反応を10%HCl(30mL)を加えてクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を10%HCl及びブラインで順次洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、揮発性溶媒を真空下で除去し、黒色の油状物を得、それをシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 95:5)により精製して、(133c)(2.5g、理論値52.8%)を得た。
【0405】
5−メチル置換基の導入
THF(15mL)、Pd(dppf)Cl2(0.09g、0.121mmol)の脱ガスした氷冷溶液に、DIBAL−H(0.012mmol;トルエン中の1M)を加えた。反応混合物を室温に温めた。(133b)(1.0g、2.42mmol)の溶液を加え、続いてジメチル亜鉛(THF中の1M、4.240mmol)を加えた。反応物を65℃に4時間加熱し、室温に冷却し、NH4Cl水溶液でクエンチした。得られた混合物をEtOAcで抽出し、NH4Cl及びブラインで順次洗浄した。EtOAc抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、揮発性溶媒を真空下で除去し、暗褐色の油状物を得、それをシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 95:5)により精製して、(133d)(0.50g、理論値59%)を得た。
【0406】
5−エチル置換基の導入
(133e)を、ジエチル亜鉛をジメチル亜鉛に置き換える以外は、同様の手順で調製した。生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 95:5)により精製して、(133e)(0.65g、理論値74%)を得た。
【0407】
実施例36
(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル)−酢酸tert−ブチルエステル(108)
【0408】
【化68】

【0409】
アルキリデンラクトンを、文献(Massy-Westropp, R. A. 及び Price, M. F., Aust. J. Chem. 1980, 33, 333-341)に以前より記載されている手順を使用し、ウィッティッヒ反応を介して、シトラコン酸無水物から合成した。エタノール100mL中のラクトン(9.02g、42.9mmol)の溶液に、ヒドラジン水和物4.5mL(144mmol)を加えた。反応混合物を6時間還流し、冷却し、濃縮した。続くヘキサンからの粗反応混合物の結晶化により、(108)を透明な結晶質固体(8.02g、83%)として得た:融点113.0〜113.9℃、ms:[M+H]=225。
【0410】
実施例37
6−[3−(5−ブロモ−1−オキシ−ピリジン−3−イルオキシ)−4−クロロ−2−フルオロ−ベンジル]−4−メチル−2H−ピリダジン−3−オン
【0411】
【化69】

【0412】
工程1
DMF(200mL)中の3,5−ジブロモピリジン(134a、20g、84.4mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で室温にて撹拌し、次にナトリウムメトキシド(メタノール(92.8mmol)中の25重量%)21.3mLをゆっくりと加えた。反応混合物を窒素下で70℃にて一晩撹拌した。反応を室温に冷却し、水(200mL)でクエンチし、Et2O(2×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、真空下で濃縮した。無色油状物である粗3−ブロモ−5−メトキシピリジン(134b、14.8g、理論値93%)を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン 1:10)により精製した。
【0413】
工程2
3−ブロモ−5−メトキシ−ピリジン(134b、18.8g、0.1mol)、HBr(80mL、48%)及び氷HOAc(60mL)の溶液を、120℃で一晩撹拌した。臭化水素酸(60mL、48%)を、ゆっくりと加えて蒸発した溶媒と取り換え、120℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、次に氷に注いだ。6N NaOHを加えてpH約6に調整し、次にEtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物をCH2Cl2(150mL)中で撹拌し、得られた沈殿物を濾過した。生成物をCH2Cl2で洗浄して、3−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン(134c、15.2g、理論値87.4%)を、白色の固体として得た。
【0414】
工程3
無水THF(40mL)中の3−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン(134c、7.4g、42.5mmol)の溶液を、アルゴン雰囲気下で0℃にて撹拌し、カリウムtert−ブトキシド(46.8mL、THF中の1M溶液)をゆっくりと加えた。0℃で1時間後、THF15mL中の2,3,4−トリフルオロニトロベンゼン(7.91g、44.6mmol)を非常にゆっくりと加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、水(80mL)でクエンチし、EtOAc(2×80mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、真空下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン 1:15)により精製して、(135)(11g、78%)を、明橙色の油状物として得た。
【0415】
工程4
無水THF(30mL)中の(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル)−酢酸tert−ブチルエステル(108、7.1g、31.7mmol)と(135)(11g、33.3mmol)との反応混合物を、アルゴン雰囲気下で−78℃にて撹拌し、LiHMDS(THF中の1.0M溶液)110.8mLを非常にゆっくりと加えた。反応を冷却浴(ドライアイス/IPA)中で3時間、次に氷浴中で2時間撹拌した。反応をNaHSO4.H2O(5重量%)の溶液でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、真空下で濃縮した。生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン 1:2〜2:1)により単離して、(136a)を黄色の固体(10.2g、収率60%)として得た。
【0416】
工程5
HOAc(120mL)中の(136a)(10.2g、19.1mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で一晩加熱還流した。それを室温に冷却し、HOAcを真空下で蒸発させた。飽和NaHCO3溶液(70mL)を加え、水性混合物をEtOAc(2×80mL)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO4)、真空下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン 1:2〜2:1)により単離して、(136b)を明黄色の固体(4.6g、理論値55.3%)として得た:ms(M+H)=436。
【0417】
工程6
無水THF(30mL)中の(136a)の出発物質(1.8g、4.4mmol)、ジ−tert−ブチルジカルボナート(1.16g、5.3mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.2g)の溶液を、アルゴン雰囲気下に保持し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO4)、真空下で濃縮した。生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(1:10〜2:1 EtOAc:ヘキサン)により単離して、(137a)を白色の固体化合物(0.85g;理論値38%)として得た。
【0418】
工程7
還元を実施例35の工程6の記載と同様に実施した。(137a)(4g、9.19mmol)から、(137b)1.8g(4.44mmol)をオフホワイトの固体(収率48.3%)として得た。
【0419】
工程8
ニトロ基の還元及びジアゾ化、そしてジアゾニウム塩の塩化物による置換を、実施例26の工程3の記載と同様に実施した。Boc基をトリフルオロ酢酸及びDMEで除去した。(137a)の0.85g(1.69mmol)から、塩化アリール(2工程の理論値49.9%)290mgを、白色の固体として得た:融点184.9〜188℃、ms[M+H]=424。
【0420】
工程9
無水クロロホルム(10mL)中のピリジン(0.2g、0.47mmol)及びMCPBA(0.09g、0.52mmol)の溶液を、6時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、0.05N NaOH(5mL)で希釈し、クロロホルム(2×10mL)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO4)、真空下で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(MeOH:CH2Cl2 0.1〜1:10)により精製して、6−[3−(5−ブロモ−1−オキシ−ピリジン−3−イルオキシ)−4−クロロ−2−フルオロ−ベンジル]−4−メチル−2H−ピリダジン−3−オン)(I−257、60mg;理論値32%)を白色の固体として得た:融点197.9〜198.9℃、ms(M+H)=440。
【0421】
実施例38
[4−クロロ−3−(3,5−ジシアノ−フェノキシ)−2−フルオロ−フェニル]−酢酸エチルエステル
【0422】
【化70】

【0423】
4−クロロ−3−(3,5−ジブロモ−フェノキシ)−2−フルオロ−フェニル−酢酸エチル(138、41.45g、88.8mmol)、シアン化亜鉛(12.5g、106mmol)、Pd(PPh34(0)(10.26g、8.88mmol)及び無水DMF(500mL)との混合物を、ケース内真空下で排気し、アルゴンで3回パージした。混合物をアルゴン雰囲気下で80℃にて撹拌した。4時間後、混合物を室温に冷却し、シリカゲルパッドで濾過した。濾液を、1:1 EtOAc−ヘキサン(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相を水及びブラインで順次洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。生成物(37.4g)を、シリカゲル500gのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン 1:10〜2:10)により精製した。得られた物質をイソプロパノールから再結晶化させて、(139)(28.3g、理論値89%)を得た。
【0424】
実施例39
2−(3−シアノ−フェノキシ)−3−フルオロ−4−(5−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イルメチル)−ベンゾニトリル
【0425】
【化71】

【0426】
ピリダジノン(140)(100mg、0.24mmol)、ZnCl2(22mg、0.19mmol)及びPd(PPh34(62mg、0.05mmol)を、乾燥した丸底フラスコ中で合わせ、大気中の酸素をアルゴンでパージして、続いて乾燥DMF(2.7mL)を仕込んだ。混合物を80℃に加熱し2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、1:1 EtOAc/へキサン(50mL)で希釈し、水(4×50mL)で洗浄した。有機相を(MgSO4)で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗油状物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(5% メタノール/ジクロロメタン)により、続いて分取HPLCにより精製して、(141)(36mg、39%)を、白色の固体として得た。
【0427】
実施例40
6−[4−クロロ−5−(3−クロロ−フェノキシ)−2−フルオロ−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン(144a)及び6−[4−クロロ−5−(3−クロロ−フェノキシ)−2−フルオロ−ベンジル]−4−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(144b)
【0428】
【化72】

【0429】
工程1
乾燥DMF(60mL)中のNaH(2.2g、54.9mmol、鉱油中60%)の氷冷スラリーを、窒素雰囲気下、隔膜を備えたフラスコ中で調製した。マロン酸ジエチル(4.2mL、27.5mmol)を、シリンジを介して10分間かけて滴下し、撹拌を0℃で更に30分間続けた。次にトリフルオロニトロベンゼン(Aldrich、3.0mL、26.2mmol)を、20分かけて滴下し、混合物を−6℃で16時間保存した。混合物を水で希釈し、EtOAcとヘキサンの3:2の混合物で抽出した。有機抽出物をH2Oで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、溶媒を蒸発させて、粗生成物を得、それをシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(アセトン:ヘキサン 1:10)により精製して、マロン酸ジエチル付加物(7.9g、理論値95%)を、黄色の油状物として得た。置換されたマロン酸エステル(7.8g、24.6mM)と氷HOAc(80mL)及びHCl(6N、80mL)との混合物を、窒素下で120℃にて2.5時間加熱し、次に冷却し、16時間撹拌した。溶媒の大部分を蒸発により除去し、次に水を残渣に加えて沈殿物が生成した。スラリーを氷中で冷却し、沈殿物を濾過により回収し、更に水で洗浄し、真空下で乾燥させて、2,5−ジフルオロ−4−ニトロフェニル酢酸(4.37g、理論値82%)を、淡黄色の固体として得た。
【0430】
無水EtOH(40mL)中のカルボン酸(4.26g、19.6mM)の溶液に、濃H2SO4(4mL)を加え、混合物を5時間加熱還流した。次に混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出して、エステル(142)を油状物(4.75g、理論値98.5%)として得、それを放置して結晶化させた。
【0431】
工程2
乾燥THF(25mL)中の3−クロロフェノール(2.8mL、26.5mM)の氷冷溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中の1M、5.2mL、5.2mM)の溶液を窒素下で加えた。0℃で30分間撹拌した後、THF(5mL)中の(142)(1.23g、5.0mM)の溶液を3分間かけて滴下した。次に混合物を1時間加熱還流し、その後、反応は完了した。反応混合物をEtOAcとNH4Cl水溶液に分配し、EtOAc相を乾燥させ、粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(5%EtOAc−35%ヘキサン−60%トルエン)により精製して、(143a)(1.28g、理論値72%)を黄色の油状物として得た。
【0432】
工程3
無水EtOH(50mL)中の(143a)(945mg、2.67mM)の溶液に、塩化アンモニウム(850mg、16nM)、鉄粉末(900mg、16nM)及び水(20mL)を加え、混合物を80℃で8時間加熱しながら激しく撹拌した。混合物を冷却し、CELITE(登録商標)で濾過し、フィルターケーキをEtOHで洗浄し、次に溶媒の大部分を蒸発により除去した。残渣をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。有機溶液を蒸発させ、粗生成物を得、それをシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(8%EtOAc−25%塩化メチレン−67%ヘキサン)により精製して、(143b)(776mg、理論値90%)をスミレ色の油状物として得た。
【0433】
工程4
乾燥MeCN(18mL)中の(143b)(776mg、2.41mmol)の溶液に、CuCl2(390mg、2.89mmol)を、続いて亜硝酸t−ブチル(0.35mL、2.65mM)を加えた。混合物をアルゴン雰囲気下で2.5時間撹拌し、次に−6℃で16時間保存した。混合物をEtOAcで希釈し、希HCl水溶液で2回及び水で順次洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。溶媒を蒸発させ、粗生成物をシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン 7:93)により精製して、(143c)(530mg、理論値64%)を無色の油状物として得た。
【0434】
実施例2の工程5及び6の手順を使用して、ピリダジノン(144a)を、無定形の泡状物として調製した:ms[M+H]=365:分析;C171112FN22の計算値:C,55.91;H,3.04;N,7.67;実測値:C,55.67;H,3.06;N,7.63。実施例16の手順を使用して、ピリダジノン(144b)を無定形の泡状物として調製した:ms[M+H]=379:分析;C171112FN22の計算値:
【0435】
実施例41
6−[4−クロロ−3−(2−ニトロ−フェノキシ)−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン
【0436】
【化73】

【0437】
工程1
4−クロロ−3−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(145a、12.66g;59.0mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(12.3mL;70.8mmol)及びCH2Cl2(170mL)の溶液に、MEMCl(7.4mL;64.9mmol)を、0℃で滴下した。反応混合物を室温に温め、一晩撹拌した。反応物をH2Oに注ぎ、CH2Cl2で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、(145b)(13.5g;76%)を得た。
【0438】
工程2
DMF(100mL)中の(145b)(10.00g;33.0mmol)及び3,6−ジクロロピリダジン(10.33g;69.4mmol)の溶液を脱気し、フラスコを窒素でパージとリフィルを交互に行った。NaH(3.3g、82.6mmol;鉱油中60%)を0℃で少量ずつ加え、反応物を室温に温め、1.5時間撹拌した。反応物を10%NaHSO4水溶液に注ぎ、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をH2O及びブラインで6回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc 85:15〜75:25)により精製して、(146)(9.3g、68%)を得た。
【0439】
工程3
THF(70mL)及びH2O(18mL)中の(146)(9.27g;22.3mmol)の溶液を脱気し、フラスコを窒素でパージとリフィルを交互に行った。LiOH(1.07g;44.6mmol)を加えた。赤味がかった橙色の反応混合物を3時間撹拌し、次にHCl(10%)で酸性化してpH=2とした。水溶液をCH2Cl2で3回抽出し、合わせた抽出物をH2O及びブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過し、蒸発させて、(147a)(7.6g;99%)を得た。
【0440】
工程4
(147a)(7.58g;22.1mmol)及びMeOH(180mL)の溶液に、NaOMe(5.97g;110.5mmol)を加え、溶液を窒素雰囲気下で3時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、CH2Cl2を加えた。混合物をH2O(3×)及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。次に粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 90:10〜60:40)により精製して、(147b)(7.1g、95%)を得た。
【0441】
工程5
(147b)(7.10g;21mmol)、10%HCl 15.9mL及びMeOH(80mL)との混合物を、50℃で一晩加熱した。反応物を室温に冷却し、飽和NaHCO3を加えた。混合物をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮して(148)(5.20g、99%)を得た。
【0442】
工程6
(148)(0.20g;0.8mmol)、K2CO3(0.33g;2.4mmol)及びDMF(2mL)の溶液に、2−フルオロニトロベンゼン(0.11mL;1.04mmol)を加え、反応混合物を40℃に一晩加熱した。反応物を室温に冷却し、10%NaHSO4を加えた。水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をH2O及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc 90:10〜60:40)により精製して、(149)(0.285g、96%)を得た。
【0443】
工程7
HBr(1mL)とCH3COOH(1mL)との混合物を、(149)の1g(0.140g;0.376mmol)に加えた。反応混合物を100℃で3時間加熱し、次に室温に冷却し、EtOAcで抽出した。有機層をH2O及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、(150)(0.125g、93%)を得た。
【0444】
実施例42
N−{2−[2−クロロ−5−(6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イルメチル)−フェノキシ]−フェニル}−メタンスルホンアミド(152a)及びN−{2−[2−クロロ−5−(6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イルメチル)−フェノキシ]−フェニル}−アセトアミド(152b)
【0445】
【化74】

【0446】
(151a)のニトロ基の還元を、実施例43の工程3の記載と同様に実施して、(151b)を得た。(151c)及び(151d)を得るために、それぞれアリールアミンのスルホニル化及びアセチル化を、標準プロトコルを使用して、(151b)をメタンスルホニルクロリド/TEA又はアセチル/TEAで処理して実施した。
【0447】
コリジン(2mL)中の(151c)(0.115g;0.274mmol)の溶液に、LiI(0.110g;0.822mmol)を加えた。混合物を180℃で1時間加熱し、次に室温に冷却した。反応混合物を10%HClで希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をH2O及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、(152a)(0.062g、56%)を得た。
【0448】
アセトアミド(151d)を同様の条件下でジメチル化して、(152b)を得た。
【0449】
実施例43
3−[2−クロロ−5−(6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イルメチル)−フェノキシ]−4−メタンスルホニル−ベンゾニトリル(155)
【0450】
【化75】

【0451】
工程1
DMF(100mL)中の4−ブロモ−2−フルオロフェノール(5.73mL;52.4mmol)の溶液に、DABCO(11.75g;104.7mmol)及びN,N−ジメチルチオカルバモイルクロリド(9.71g;78.5mmol)を加えた。反応混合物を75℃で1時間加熱した。反応を室温に冷却し、H2Oを加えた。懸濁液を濾過し、固体をH2Oで洗浄し、乾燥させ、工程2で使用した。
【0452】
工程2
スルホランに溶解した(153b)の溶液を、窒素雰囲気下で220℃にて14時間加熱した。溶媒を高真空下で除去し、生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(153c)(4.90g、工程1及び2で34%)を得た。
【0453】
工程3
MeOH(50mL)中の(153c)(4.88g;17.5mmol)の溶液に、NaOH(1.40g、H2O 14mL中の35.1mmol)を加えた。反応混合物を窒素雰囲気下で5時間加熱還流した。反応を室温に冷却し、10%NaHSO4水溶液を加えた。水溶液をEtOAcで抽出し、合わせた有機抽出物をH2O及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、(153d)(3.34g、92%)を得た。
【0454】
工程4
NMP(10mL)中の(153d)(0.90g;4.3mmol)、K2CO3(1.50g;10.9mmol)の溶液に、MeI(0.54mL;8.7mmol)を加えた。反応を油浴中で85℃にて1時間加熱し、次に室温に冷却した。飽和NaHCO3溶液を加え、混合物をEtOAcで抽出し、飽和NaHCO3及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮して、(153e)(0.95g、99%)を得た
【0455】
チオメチルエーテルを、対応するスルホン(152f)にMCPBA(手順)を用いて酸化した。ブロモ基をシアノ基で置換することを、実施例20の工程5の記載と同様にして、Zn(CN)2によるパラジウム媒介置換により実施した。ブロミドをZn(CN)2で置換することを、実施例44の記載と同様に実施し、塩化リチウム及びコリジンとのジメチル化を、実施例30の工程2の記載と同様にして実施した。
【0456】
2−フルオロフェノールから出発する同様な一連の反応を使用して、6−[4−クロロ−3−(2−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オンを調製した。
【0457】
実施例44
6−[3−(3−ブロモ−ベンゼンスルフィニル)−4−クロロ−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン(157a);
6−[3−(3−ブロモ−ベンゼンスルフィニル)−4−クロロ−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン(157b);
6−[3−(3−ブロモ−ベンゼンスルホニル)−4−クロロ−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン(157c)
【0458】
【化76】

【0459】
工程1
乾燥DMF(75mL)中のm−フルオロ−p−ニトロトルエン(4.1g、26.4mmol)及びK2CO3(11g、79.5mmol)の懸濁液に、p−ブロモチオフェノール(5g、26.4mmol)を、窒素雰囲気下で一度に加えた。懸濁液を160℃で4時間加熱還流し、次に室温に冷却した。次に混合物を、シリカゲルを通して濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン 10%〜50%)により精製して、(156a)(6.8g、79%)橙色の油状物を得た。
【0460】
工程2
丸底フラスコに、(156a)(6.8g、20.97mmol)及びSnCl2・2H2O(18.93g、83.9mmol)を仕込んだ。混合物をEtOH(50mL)に懸濁し、70℃で4.5時間還流した。懸濁液を室温に冷却し、pHを2M NaOHでpH=8に調整した。これに酢酸エチル(100mL)を加え、混合物をCELITE(登録商標)で濾過した。濾液を水(100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。溶媒を真空下で蒸発させて、(156b)(5.6g、90%)を、橙色の油状物として得、それを更に精製をせずに使用した。
【0461】
工程3
水気のない丸底フラスコに、CuCl2(1.65g、12.2mmol)を仕込み、窒素でパージし、MeCN(25mL)を加えた。懸濁液を65℃に加熱した。この懸濁液に、亜硝酸t−ブチル(1.82mL、15.3mmol)を加え、溶液を5分間撹拌し、MeCN(15mL)中の(156b)(3g、10.2mmol)の溶液を15分間かけて滴下した。反応を氷浴で冷却する前に、更に75分間撹拌した。反応混合物を5%HCl(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出する前に、数分間撹拌した。合わせた有機抽出物を合わせ、水(100mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン)により精製した。
【0462】
6−[3−(3−ブロモ−ベンゼンスルフィニル)−4−クロロ−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オンの調製
(157a)(55mg、0.135mmol)、MCPBA(32mg、0.18mmol)及び乾燥ジクロロメタンの溶液を、窒素下で室温にて24時間撹拌した。反応をEtOAcで希釈し、飽和重亜硫酸ナトリウム、1M NaOH(水溶液、10mL)、水(10mL)、ブライン(10mL)で順次洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。粗物質を分取TLC(SiO2、酢酸エチル)により精製して、(157b)(29mg、57%)を得た。
【0463】
6−[3−(3−ブロモ−ベンゼンスルホニル)−4−クロロ−ベンジル]−2H−ピリダジン−3−オン(157c)の調製
(157a)(55mg、0.135mmol)、MCPBA(64mg、0.37mmol)及び乾燥ジクロロメタンの溶液を、窒素下で室温にて24時間撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、飽和重亜硫酸ナトリウム、1M NaOH(水溶液、10mL)、水(10mL)、ブライン(10mL)で順次洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。粗物質を分取TLC(SiO2、酢酸エチル)により精製して、(157c)(34mg、64%)を得た。
【0464】
実施例45
HIV逆転写酵素アッセイ:インヒビターIC50測定法
HIV−1 RTアッセイを、精製した組換え酵素及びポリ(rA)/オリゴ(dT)16テンプレート−プライマーを使用し、総量50μlで、96−ウエルMillipore MultiScreen MADVNOB 50プレートで実施した。アッセイの構成成分は、50mMトリス/HCl、50mM NaCl、1mM EDTA、6mM MgCl2、5μM dTTP、0.15μCi[3H]dTTP、2.5μg/mLオリゴ(dT)16にプリアニールした5μg/mLポリ(rA)及び最終濃度におけるインヒビター濃度範囲の10%DMSOであった。反応を4nM HIV−1 RTを加えて開始し、37℃で30分間のインキュベーションの後、反応を20%氷冷TCA50μlの添加によって停止させ、4℃で30分間沈殿させた。沈殿物を、プレートに真空を適用して回収し、10%TCA(3×200μl)及び70%エタノール(2×200μl)で順次洗浄した。最後に、プレートを乾燥させ、ウエルごとにシンチレーション液25μlを加えた後で、Packard TopCounterで放射活性をカウントした。IC50を、阻害率に対するlog10インヒビター濃度をプロットして計算した。
【0465】
【表3】

【0466】
実施例46
医薬組成物
【0467】
【表4】

【0468】
成分を混合し、それぞれ約100mgを含有するカプセルに調剤する。1カプセルが1日用量のほぼ全てとなる。
【0469】
【表5】

【0470】
成分を合わせ、メタノールのような溶媒を使用して粒状にする。次に配合物を乾燥させ、適切な錠剤成形機を用いて錠剤(活性化合物約20mg含有)を形成する。
【0471】
【表6】

【0472】
成分を混合して、経口投与用の懸濁剤を形成する。
【0473】
【表7】

【0474】
活性成分を注射用水の一部に溶解する。次に塩化ナトリウムの充分な量を撹拌しながら加えて、溶液を等張にする。注射用の水の残りで溶液の重量にして、0.2μメンブランフィルタを通して濾過し、滅菌条件下で包装する。
【0475】
【表8】

【0476】
成分を一緒に溶融し、蒸気浴で混合し、全重量2.5gを含有する型に注ぐ。
【0477】
【表9】

【0478】
水以外の全ての成分を合わせ、撹拌しながら約60℃に加熱する。次に、充分な量の水を激しく撹拌しながら約60℃で加え、成分を乳化し、次に、約100gにするのに充分な量の水を加える。
【0479】
鼻腔スプレー用処方
活性化合物を約0.025〜0.5%含有するいくつかの水性懸濁液を、鼻腔スプレー用処方として調製する。処方は、場合により例えば、微晶質セルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、デキストロース等のような不活性成分を含む。塩酸を加えてpHを調整してもよい。鼻腔スプレー用処方は、鼻腔スプレー計量ポンプを介して、典型的には1回の作動で処方物を約50〜100μl送達する。一般的な投与スケジュールは、4〜12時間毎に2〜4回のスプレーである。
【0480】
前記の記載、又は下記の特許請求項、又は添付の図において開示された特徴であり、特定の形態で、又は開示された機能を実行する手段により、又は適切であれば、開示された結果に達成する方法若しくは手順に関して表わされた特徴は、別個に、又は、このような特徴の任意の組み合わせにおいても、それらの多様な形態において本発明を実現することのために利用することができる。
【0481】
前記の発明は、明瞭さ及び理解の目的のために、説明及び例として幾つかの詳細が記載されている。変更及び変形を添付の請求項の範囲内で実施してもよいことが、当業者には明白であろう。したがって、上記の記載は、例示的であり制限的ではないことを意図していることが理解される。したがって、本発明の範囲は、上記の記載に関して決定されるべきではなく、下記添付の特許請求項に関して、そのような特許請求が享有できる権利の同等物の包括的範囲と共に決定されるべきである。
【0482】
本出願における全ての特許、特許出願書及び出版物は、各個々の特許、特許出願書又は出版物が各々に意味するように、それぞれその全体を参考文献として本明細書中に組み込まれる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】


[式中、
1は、R5O、R5S(O)n、R5CH2、R5CH2O、R5CH2S(O)n、R5OCH2、R5S(O)nCH2及びNR56よりなる群から選択され;
1及びR2は、
(i)それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択されるか;或いは
(ii)一緒になって−CH=CH−CH=CH−であるか;或いは
(iii)これらが結合している炭素と一緒になって、O、S及びNHよりなる群から独立に選択される1個又は2個のヘテロ原子を持つ5員又は6員の芳香族複素環又は複素環を形成し;
3は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
4は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
5は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリジン−N−オキシド、ピリジン−N−オキシド、インドール、インドール−N−オキシド、キノリン、キノリン−N−オキシド、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択され;ここで、
該アルキル及び該シクロアルキルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されており;そして
該フェニル、該ナフチル、該ピリジニル、該ピリジン−N−オキシド、該インドール、該インドール−N−オキシド、該キノリン、該キノリン−N−オキシド、該ピリミジニル、該ピラジニル及び該ピロリル基は、場合により、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノアシル、アシル、C1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、C1-6−N−アルキルカルバモイル、C1-6−N,N−ジアルキルカルバモイル、ニトロ及びシアノよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されており;
6は、水素、C1-6アルキル、又はアシルであり;
7及びR8は、(i)独立に、水素、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノ−C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ−C1-3アルキル、C1-3ジアルキルアミノ−C1-3アルキル又はC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、及びハロゲンよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されている)、N−モルホリニルよりなる群から選択されるか;或いは(ii)R7及びR8は、一緒になって−(CH24−であり;
nは、0〜2の整数である]で示される化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩。
【請求項2】
5が、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択され;ここで、
該アルキル及び該シクロアルキルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されており;そして
該フェニル、該ナフチル、該ピリジニル、該ピリミジニル、該ピラジニル及び該ピロリル基は、場合により、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、シアノ、及びアシルよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されている、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
1が、OR5又はSR5であり;
3が、水素又はフルオロであり;
4が、水素、クロロ、フルオロ及びメチルよりなる群から選択され;
5が、場合により置換されているフェニルであり;そして
7及びR8が、水素、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノ−C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ−C1-3アルキル、C1-3ジアルキルアミノ−C1-3アルキル及びC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンである、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
5が、一置換フェニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
5が、2,5−二置換フェニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項7】
5が、3,5−二置換フェニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項8】
5が、2,4−二置換フェニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項9】
5が、2,6−二置換フェニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項10】
1が、−OR5又は−SR5であり;
1及びR2が、独立に、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;そして
3が、水素又はフッ素である、請求項2記載の化合物。
【請求項11】
1が、OR5であり;
1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;
2及びR4が、水素、フルオロ、クロロ、メチル又はエチルであり;
3が、水素又はフルオロであり;
7が、水素、メチル又はエチルであり;そして
8が、水素、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノ−C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ−C1-3アルキル、C1-3ジアルキルアミノ−C1-3アルキル及びC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
5が、一置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項13】
5が、一置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から選択される、請求項12記載の化合物。
【請求項14】
1が、ハロゲン、メチル、エチルよりなる群から選択され、R3及びR7が、水素であり、R5が、一置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から選択され、そしてR8が、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択される、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
5が、2,5−二置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項16】
5が、2,5−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
1が、ハロゲン、メチル、エチルよりなる群から選択され、R3及びR7が、水素であり、R5が、2,5−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から選択され、そしてR8が、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択される、請求項16記載の化合物。
【請求項18】
5が、3,5−二置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項19】
5が、3,5−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される、請求項18記載の化合物。
【請求項20】
1が、ハロゲン、メチル、エチルよりなる群から選択され、R3及びR7が、水素であり、R5が、3,5−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から選択され、そしてR8が、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択される、請求項19記載の化合物。
【請求項21】
式(Ia):
【化2】


[式中、
1は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びメチルよりなる群から選択され;
8は、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択され;
9は、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、ハロゲン及びシアノよりなる群から選択される]で示される、請求項20記載の化合物。
【請求項22】
5が、2,4−二置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項23】
5が、2,4−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される、請求項22記載の化合物。
【請求項24】
1が、ハロゲン、メチル、エチルよりなる群から選択され、R3及びR7が、水素であり、R5が、2,4−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から選択され、そしてR8が、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択される、請求項23記載の化合物。
【請求項25】
5が、2,6−二置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項26】
5が、2,6−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される、請求項25記載の化合物。
【請求項27】
1が、ハロゲン、メチル、エチルよりなる群から選択され、R3及びR7が、水素であり、R5が、2,6−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から選択され、そしてR8が、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択される、請求項26記載の化合物。
【請求項28】
5が、2,3,5−三置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項29】
1が、OR5又はSR5であり;
3及びR4が、水素、クロロ、フルオロ、及びメチルよりなる群から選択され;
5が、場合により置換されているピリジニル、ピリジン−N−オキシド、インドール、インドール−N−オキシド、キノリン、キノリン−N−オキシド、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルである、請求項1記載の化合物。
【請求項30】
1及びR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、フェニル、ジヒドロピラン、ジヒドロフラン又はフラン環を形成する、請求項1記載の化合物。
【請求項31】
1が、OR5又はSR5であり;
3、及びR7が、水素であり;
4が、水素又はフルオロであり;
8が、水素又はメチルであり;そして
5が、場合により置換されているフェニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項32】
HIV感染症の治療用、又はHIV感染症の予防用、或いはAIDS又はARCの治療用の医薬の製造のための、式(I):
【化3】


[式中、
1は、R5O、R5S、R5CH2、R5CH2O、R5CH2S(O)n、R5OCH2、R5S(O)nCH2、NR56及びR5C(=O)よりなる群から選択され;
1及びR2は、
(i)それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択されるか;或いは
(ii)一緒になって−CH=CH−CH=CH−であるか;或いは
(iii)これらが結合している炭素と一緒になって、O、S及びNHよりなる群から独立に選択される1個又は2個のヘテロ原子を持つ5員又は6員の芳香族複素環又は複素環を形成し;
3及びR4は、それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
5は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択され;ここで、
該アルキル及び該シクロアルキルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されており;そして
該フェニル、該ナフチル、該ピリジニル、該ピリミジニル、該ピラジニル及び該ピロリル基は、場合により、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、アシル、アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカルバモイル、ニトロ及びシアノよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されており;
6は、水素、C1-6アルキル、又はアシルであり;
7及びR8は、(i)独立に、水素、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノ−C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ−C1-3アルキル、C1-3ジアルキルアミノ−C1-3アルキル又はC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、及びハロゲンよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されている)、N−モルホリニルよりなる群から選択されるか;或いは(ii)R7及びR8は、一緒になって−CH=CH−CH=CH−又は−(CH24−であり;
nは、0〜2の整数である]で示される化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩の使用。
【請求項33】
1が、OR5であり;
1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;
2及びR4が、独立に、水素、フルオロ、クロロ、メチル又はエチルであり;
3が、水素又はフルオロであり;そして
5が、場合により置換されているフェニルであり;
7が、水素、メチル又はエチルである、請求項32記載の使用。
【請求項34】
式(Ia):
【化4】


[式中、
1は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びメチルよりなる群から選択され;
8は、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択され;
9は、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロゲン及びシアノよりなる群から選択される]で示される化合物の請求項33記載の使用。
【請求項35】
更に、HIVプロテアーゼ阻害剤、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、CCR5阻害剤及びウイルス融合阻害剤よりなる群から選択される、少なくとも1つの化合物を同時投与することを含む、請求項32記載の使用。
【請求項36】
逆転写酵素阻害剤が、ジドブジン、ラミブジン、ジダノシン、ザルシタビン、スタブジン、レスクリプター、サスティバ及びビラミューン、エファビレンツ、ネビラピン又はデラビルジンよりなる群から選択されるか、かつ/或いはプロテアーゼ阻害剤が、サキナビル、リトナビル、ネルフィナビル、インジナビル、アンプレナビル、ロピナビルよりなる群から選択される、請求項35記載の使用。
【請求項37】
レトロウイルス逆転写酵素の阻害用の医薬の製造のための、請求項32記載の化合物の使用。
【請求項38】
宿主が、野生型ウイルスに比較して少なくとも1つの突然変異のある逆転写酵素を発現するHIV株に感染している、医薬の製造のための請求項37記載の化合物の使用。
【請求項39】
該HIV株が、エファビレンツ、ネビラピン又はデラビルジンに対する感受性の減少を示す、医薬の製造のための請求項32記載の化合物の使用。
【請求項40】
ヒト免疫不全症ウイルスが介在する疾患を治療するために単回投与又は反復投与用法で投与するとき、HIVを阻害するのに充分な、治療有効量の式(I):
【化5】


[式中、
1は、R5O、R5S(O)n、R5CH2、R5CH2O、R5CH2S(O)n、R5OCH2、R5S(O)nCH2及びNR56よりなる群から選択され;
1及びR2は、
(i)それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択されるか;或いは
(ii)一緒になって−CH=CH−CH=CH−であるか;或いは
(iii)これらが結合している炭素と一緒になって、O、S及びNHよりなる群から独立に選択される1個又は2個のヘテロ原子を持つ5員又は6員の芳香族複素環又は複素環を形成し;
3は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
4は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
5は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択され;ここで、
該アルキル及び該シクロアルキルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されており;そして
該フェニル、該ナフチル、該ピリジニル、該ピリミジニル、該ピラジニル及び該ピロリル基は、場合により、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、アシル、アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカルバモイル、ニトロ及びシアノよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されており;
6は、水素、C1-6アルキル、又はアシルであり;
7及びR8は、(i)独立に、水素、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノ−C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ−C1-3アルキル、C1-3ジアルキルアミノ−C1-3アルキル又はC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、及びハロゲンよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されている)、N−モルホリニルよりなる群から選択されるか;或いは(ii)R7及びR8は、一緒になって−(CH24−であり;
nは、0〜2の整数である]で示される化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩を、少なくとも1つの薬剤学的に許容しうる担体又は希釈剤と混合して含む、医薬組成物。
【請求項41】
1が、OR5又はSR5であり、そしてR5が、場合により置換されているアリール、アルキル又はアラルキル基であり、そしてR1〜R4、R7及びR8が、上記と同義である、式(I):
【化6】


で示される化合物の製造方法であって、
(i)X4が、水素、アルコキシカルボニル又はCNである、式(IIa)のアリール化合物を、(a)アリールボロン酸若しくはハロゲン化アリールと、又は(b)アルコール、ハロゲン化アルキル若しくはハロゲン化アラルキルとカップリングすることにより、式(IIb)のエーテルを製造する工程;そして、X4が水素であるならば、
(ii)(a)メチル基をN−ブロモスクシンイミドで臭素化し、そして(b)臭化物(X4=Br)をシアン化ナトリウムで置換することにより、対応するニトリル(X4=CN)を製造する工程;
【化7】


(iii)式(IIb)の化合物を塩基で処理して、(IIb)の共役塩基(X4=アルコキシカルボニル又はCN)をピラジン化合物と縮合することにより、式(IIIa):
【化8】


で示される化合物を製造する工程;
(iv)アルコキシカルボニル又はニトリルを酸性又は塩基性加水分解により開裂し、生じたカルボン酸を脱炭酸して、このクロロピラジンを加水分解することにより、式(I)のピリダジノンにする工程
を含む方法。
【請求項42】
該エーテルが、銅(II)塩の存在下でのアリールボロン酸と(IIa)とのカップリングにより形成される、請求項41記載の方法。
【請求項43】
該エーテルが、銅(I)塩の存在下でのハロゲン化アリールと(IIa)とのカップリングにより形成される、請求項41記載の方法。
【請求項44】
該エーテルが、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アラルキル又はハロゲン化アリール[該ハロゲン化アリールは、電気陰性基で置換されている]と(IIa)とのカップリング[該カップリングは、塩基触媒反応である]により形成される、請求項41記載の方法。
【請求項45】
該エーテルが、アルコールと(IIa)とのカップリング[該カップリングは、アゾジカルボン酸ジアルキル及びトリアリール又はトリアルキルホスフィンにより触媒される]により形成される、請求項41記載の方法。
【請求項46】
該塩基が、水素化ナトリウムであり、そして該ピラジン化合物が、3,6−ジハロピラジン又は3−ハロ−6−アルコキシピラジンである、請求項41記載の方法。
【請求項47】
該塩基が、ナトリウムアルコキシドであり、そして該ピラジン誘導体が、3,6−ジハロピラジン又は3−ハロ−6−アルコキシピラジンである、請求項41記載の方法。
【請求項48】
該酸性加水分解条件が、カルボン酸及び水性ハロゲン化水素酸を含む、請求項41記載の方法。
【請求項49】
該カルボン酸が、酢酸であり、そして該ハロゲン化水素酸が、塩酸である、請求項48記載の方法。
【請求項50】
該方法が、更に酢酸ナトリウムを含む、請求項49記載の方法。
【請求項51】
該アルコキシカルボニルが、塩基でけん化され、そして該クロロピラジンが、カルボン酸及び水性ハロゲン化水素酸により加水分解される、請求項41記載の方法。
【請求項52】
医薬としての、請求項1〜31のいずれか1項記載の化合物。
【請求項53】
本明細書に前述の発明。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】


[式中、
1は、R5O、R5S(O)n、R5CH2、R5CH2O、R5CH2S(O)n、R5OCH2、R5S(O)nCH2及びNR56よりなる群から選択され;
1及びR2は、
(i)それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択されるか;或いは
(ii)一緒になって−CH=CH−CH=CH−であるか;或いは
(iii)これらが結合している炭素と一緒になって、O、S及びNHよりなる群から独立に選択される1個又は2個のヘテロ原子を持つ5員又は6員の芳香族複素環又は複素環を形成し;
3は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
4は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
5は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリジン−N−オキシド、ピリジン−N−オキシド、インドール、インドール−N−オキシド、キノリン、キノリン−N−オキシド、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択され;ここで、
該アルキル及び該シクロアルキルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されており;そして
該フェニル、該ナフチル、該ピリジニル、該ピリジン−N−オキシド、該インドール、該インドール−N−オキシド、該キノリン、該キノリン−N−オキシド、該ピリミジニル、該ピラジニル及び該ピロリル基は、場合により、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノアシル、アシル、C1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、C1-6−N−アルキルカルバモイル、C1-6−N,N−ジアルキルカルバモイル、ニトロ及びシアノよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されており;
6は、水素、C1-6アルキル、又はアシルであり;
7及びR8は、(i)独立に、水素、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノ−C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ−C1-3アルキル、C1-3ジアルキルアミノ−C1-3アルキル又はC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、及びハロゲンよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されている)、N−モルホリニルよりなる群から選択されるか;或いは(ii)R7及びR8は、一緒になって−(CH24−であり;
nは、0〜2の整数である]で示される化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩(ただし、本化合物は、3−(3−メトキシベンジル)−1,6−ジヒドロ−6−ピリダジノンではない)。
【請求項2】
5が、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択され;ここで、
該アルキル及び該シクロアルキルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されており;そして
該フェニル、該ナフチル、該ピリジニル、該ピリミジニル、該ピラジニル及び該ピロリル基は、場合により、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、シアノ、及びアシルよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されている、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
1が、OR5又はSR5であり;
3が、水素又はフルオロであり;
4が、水素、クロロ、フルオロ及びメチルよりなる群から選択され;
5が、場合により置換されているフェニルであり;そして
7及びR8が、水素、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノ−C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ−C1-3アルキル、C1-3ジアルキルアミノ−C1-3アルキル及びC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンである、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
5が、一置換フェニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
5が、2,5−二置換フェニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項7】
5が、3,5−二置換フェニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項8】
5が、2,4−二置換フェニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項9】
5が、2,6−二置換フェニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項10】
1が、−OR5又は−SR5であり;
1及びR2が、独立に、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;そして
3が、水素又はフッ素である、請求項2記載の化合物。
【請求項11】
1が、OR5であり;
1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;
2及びR4が、水素、フルオロ、クロロ、メチル又はエチルであり;
3が、水素又はフルオロであり;
7が、水素、メチル又はエチルであり;そして
8が、水素、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノ−C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ−C1-3アルキル、C1-3ジアルキルアミノ−C1-3アルキル及びC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲンで置換されている)よりなる群から選択される、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
5が、一置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項13】
5が、一置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から選択される、請求項12記載の化合物。
【請求項14】
1が、ハロゲン、メチル、エチルよりなる群から選択され、R3及びR7が、水素であり、R5が、一置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から選択され、そしてR8が、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択される、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
5が、2,5−二置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項16】
5が、2,5−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
1が、ハロゲン、メチル、エチルよりなる群から選択され、R3及びR7が、水素であり、R5が、2,5−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から選択され、そしてR8が、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択される、請求項16記載の化合物。
【請求項18】
5が、3,5−二置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項19】
5が、3,5−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される、請求項18記載の化合物。
【請求項20】
1が、ハロゲン、メチル、エチルよりなる群から選択され、R3及びR7が、水素であり、R5が、3,5−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から選択され、そしてR8が、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択される、請求項19記載の化合物。
【請求項21】
式(Ia):
【化2】


[式中、
1は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びメチルよりなる群から選択され;
8は、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択され;
9は、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、ハロゲン及びシアノよりなる群から選択される]で示される、請求項20記載の化合物。
【請求項22】
5が、2,4−二置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項23】
5が、2,4−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される、請求項22記載の化合物。
【請求項24】
1が、ハロゲン、メチル、エチルよりなる群から選択され、R3及びR7が、水素であり、R5が、2,4−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から選択され、そしてR8が、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択される、請求項23記載の化合物。
【請求項25】
5が、2,6−二置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項26】
5が、2,6−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、C3-8シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6ハロアルコキシよりなる群から独立に選択される、請求項25記載の化合物。
【請求項27】
1が、ハロゲン、メチル、エチルよりなる群から選択され、R3及びR7が、水素であり、R5が、2,6−二置換フェニルであり、かっこの置換基が、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルよりなる群から選択され、そしてR8が、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択される、請求項26記載の化合物。
【請求項28】
5が、2,3,5−三置換フェニルである、請求項11記載の化合物。
【請求項29】
1が、OR5又はSR5であり;
3及びR4が、水素、クロロ、フルオロ、及びメチルよりなる群から選択され;
5が、場合により置換されているピリジニル、ピリジン−N−オキシド、インドール、インドール−N−オキシド、キノリン、キノリン−N−オキシド、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルである、請求項1記載の化合物。
【請求項30】
1及びR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、フェニル、ジヒドロピラン、ジヒドロフラン又はフラン環を形成する、請求項1記載の化合物。
【請求項31】
1が、OR5又はSR5であり;
3、及びR7が、水素であり;
4が、水素又はフルオロであり;
8が、水素又はメチルであり;そして
5が、場合により置換されているフェニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項32】
HIV感染症の治療用、又はHIV感染症の予防用、或いはAIDS又はARCの治療用の医薬の製造のための、式(I):
【化3】


[式中、
1は、R5O、R5S、R5CH2、R5CH2O、R5CH2S(O)n、R5OCH2、R5S(O)nCH2、NR56及びR5C(=O)よりなる群から選択され;
1及びR2は、
(i)それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択されるか;或いは
(ii)一緒になって−CH=CH−CH=CH−であるか;或いは
(iii)これらが結合している炭素と一緒になって、O、S及びNHよりなる群から独立に選択される1個又は2個のヘテロ原子を持つ5員又は6員の芳香族複素環又は複素環を形成し;
3及びR4は、それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
5は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択され;ここで、
該アルキル及び該シクロアルキルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されており;そして
該フェニル、該ナフチル、該ピリジニル、該ピリミジニル、該ピラジニル及び該ピロリル基は、場合により、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、アシル、アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカルバモイル、ニトロ及びシアノよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されており;
6は、水素、C1-6アルキル、又はアシルであり;
7及びR8は、(i)独立に、水素、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノ−C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ−C1-3アルキル、C1-3ジアルキルアミノ−C1-3アルキル又はC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、及びハロゲンよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されている)、N−モルホリニルよりなる群から選択されるか;或いは(ii)R7及びR8は、一緒になって−CH=CH−CH=CH−又は−(CH24−であり;
nは、0〜2の整数である]で示される化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩の使用。
【請求項33】
1が、OR5であり;
1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はハロゲンであり;
2及びR4が、独立に、水素、フルオロ、クロロ、メチル又はエチルであり;
3が、水素又はフルオロであり;そして
5が、場合により置換されているフェニルであり;
7が、水素、メチル又はエチルである、請求項32記載の使用。
【請求項34】
式(Ia):
【化4】


[式中、
1は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びメチルよりなる群から選択され;
8は、水素、メチル及びエチルよりなる群から選択され;
9は、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロゲン及びシアノよりなる群から選択される]で示される化合物の請求項33記載の使用。
【請求項35】
更に、HIVプロテアーゼ阻害剤、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、CCR5阻害剤及びウイルス融合阻害剤よりなる群から選択される、少なくとも1つの化合物を同時投与することを含む、請求項32記載の使用。
【請求項36】
逆転写酵素阻害剤が、ジドブジン、ラミブジン、ジダノシン、ザルシタビン、スタブジン、レスクリプター、サスティバ及びビラミューン、エファビレンツ、ネビラピン又はデラビルジンよりなる群から選択されるか、かつ/或いはプロテアーゼ阻害剤が、サキナビル、リトナビル、ネルフィナビル、インジナビル、アンプレナビル、ロピナビルよりなる群から選択される、請求項35記載の使用。
【請求項37】
レトロウイルス逆転写酵素の阻害用の医薬の製造のための、請求項32記載の化合物の使用。
【請求項38】
宿主が、野生型ウイルスに比較して少なくとも1つの突然変異のある逆転写酵素を発現するHIV株に感染している、医薬の製造のための請求項37記載の化合物の使用。
【請求項39】
該HIV株が、エファビレンツ、ネビラピン又はデラビルジンに対する感受性の減少を示す、医薬の製造のための請求項32記載の化合物の使用。
【請求項40】
ヒト免疫不全症ウイルスが介在する疾患を治療するために単回投与又は反復投与用法で投与するとき、HIVを阻害するのに充分な、治療有効量の式(I):
【化5】


[式中、
1は、R5O、R5S(O)n、R5CH2、R5CH2O、R5CH2S(O)n、R5OCH2、R5S(O)nCH2及びNR56よりなる群から選択され;
1及びR2は、
(i)それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択されるか;或いは
(ii)一緒になって−CH=CH−CH=CH−であるか;或いは
(iii)これらが結合している炭素と一緒になって、O、S及びNHよりなる群から独立に選択される1個又は2個のヘテロ原子を持つ5員又は6員の芳香族複素環又は複素環を形成し;
3は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
4は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、ニトロ及びシアノよりなる群から選択され;
5は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル及びピロリルよりなる群から選択され;ここで、
該アルキル及び該シクロアルキルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されており;そして
該フェニル、該ナフチル、該ピリジニル、該ピリミジニル、該ピラジニル及び該ピロリル基は、場合により、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6ハロアルキルチオ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアシル、アシル、アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカルバモイル、ニトロ及びシアノよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されており;
6は、水素、C1-6アルキル、又はアシルであり;
7及びR8は、(i)独立に、水素、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、アミノ−C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ−C1-3アルキル、C1-3ジアルキルアミノ−C1-3アルキル又はC1-6アルキル(場合により、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6スルホニル、及びハロゲンよりなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基で置換されている)、N−モルホリニルよりなる群から選択されるか;或いは(ii)R7及びR8は、一緒になって−(CH24−であり;
nは、0〜2の整数である]で示される化合物、並びにその水和物、溶媒和物、包接化合物及び酸付加塩を、少なくとも1つの薬剤学的に許容しうる担体又は希釈剤と混合して含む、医薬組成物。
【請求項41】
1が、OR5又はSR5であり、そしてR5が、場合により置換されているアリール、アルキル又はアラルキル基であり、そしてR1〜R4、R7及びR8が、上記と同義である、式(I):
【化6】


で示される化合物の製造方法であって、
(i)X4が、水素、アルコキシカルボニル又はCNである、式(IIa)のアリール化合物を、(a)アリールボロン酸若しくはハロゲン化アリールと、又は(b)アルコール、ハロゲン化アルキル若しくはハロゲン化アラルキルとカップリングすることにより、式(IIb)のエーテルを製造する工程;そして、X4が水素であるならば、
(ii)(a)メチル基をN−ブロモスクシンイミドで臭素化し、そして(b)臭化物(X4=Br)をシアン化ナトリウムで置換することにより、対応するニトリル(X4=CN)を製造する工程;
【化7】


(iii)式(IIb)の化合物を塩基で処理して、(IIb)の共役塩基(X4=アルコキシカルボニル又はCN)をピラジン化合物と縮合することにより、式(IIIa):
【化8】


で示される化合物を製造する工程;
(iv)アルコキシカルボニル又はニトリルを酸性又は塩基性加水分解により開裂し、生じたカルボン酸を脱炭酸して、このクロロピラジンを加水分解することにより、式(I)のピリダジノンにする工程
を含む方法。
【請求項42】
該エーテルが、銅(II)塩の存在下でのアリールボロン酸と(IIa)とのカップリングにより形成される、請求項41記載の方法。
【請求項43】
該エーテルが、銅(I)塩の存在下でのハロゲン化アリールと(IIa)とのカップリングにより形成される、請求項41記載の方法。
【請求項44】
該エーテルが、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アラルキル又はハロゲン化アリール[該ハロゲン化アリールは、電気陰性基で置換されている]と(IIa)とのカップリング[該カップリングは、塩基触媒反応である]により形成される、請求項41記載の方法。
【請求項45】
該エーテルが、アルコールと(IIa)とのカップリング[該カップリングは、アゾジカルボン酸ジアルキル及びトリアリール又はトリアルキルホスフィンにより触媒される]により形成される、請求項41記載の方法。
【請求項46】
該塩基が、水素化ナトリウムであり、そして該ピラジン化合物が、3,6−ジハロピラジン又は3−ハロ−6−アルコキシピラジンである、請求項41記載の方法。
【請求項47】
該塩基が、ナトリウムアルコキシドであり、そして該ピラジン誘導体が、3,6−ジハロピラジン又は3−ハロ−6−アルコキシピラジンである、請求項41記載の方法。
【請求項48】
該酸性加水分解条件が、カルボン酸及び水性ハロゲン化水素酸を含む、請求項41記載の方法。
【請求項49】
該カルボン酸が、酢酸であり、そして該ハロゲン化水素酸が、塩酸である、請求項48記載の方法。
【請求項50】
該方法が、更に酢酸ナトリウムを含む、請求項49記載の方法。
【請求項51】
該アルコキシカルボニルが、塩基でけん化され、そして該クロロピラジンが、カルボン酸及び水性ハロゲン化水素酸により加水分解される、請求項41記載の方法。
【請求項52】
医薬としての、請求項1〜31のいずれか1項記載の化合物。


【公表番号】特表2006−521310(P2006−521310A)
【公表日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
化学;冶金 | 有機化学 | 複素環式化合物 | 酸素原子
生活必需品 | 医学または獣医学;衛生学 | 医薬用,歯科用又は化粧用製剤 | 有機活性成分を含有する医薬品製剤 | 複素環式化合物 | 環異種原子として窒素を持つもの,例.グアネチジン,リファマイシン | 環異種原子として2個の窒素のみを有する6員環を持つもの,例.ピペラジン | ピリダジン;水素添加ピリダジン
生活必需品 | 医学または獣医学;衛生学 | 化合物または医薬組成物の治療活性 | 抗感染剤,例.抗菌剤,消毒剤,化学療法剤 | 抗ウィルス剤 | RNAウィルスに対するもの | HIVに対するもの
生活必需品 | 医学または獣医学;衛生学 | 化合物または医薬組成物の治療活性 | グループ1/00から41/00に展開されていない特殊な目的の医薬
化学;冶金 | 有機化学 | 一般的方法あるいはそのための装置 | 他の一般的方法
【出願番号】特願2006−504704(P2006−504704)
【出願日】平成16年3月17日(2004.3.17)
【国際出願番号】PCT/EP2004/002736
【国際公開番号】WO2004/085406
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】
他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 | 発明の種類 | 医薬の用途
他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 | 発明の種類 | 医薬用途、薬理作用機序等の試験データあり
他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 | 発明の種類 | 化学物質
他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 | 発明の種類 | 化合物の製法
他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 | 環構成にN原子又はSe、Te、ハロゲン原子を含む有単式複素環化合物 | 環構成に2個の窒素原子のみを含む | 2個の窒素原子のみを含む6員環 | 窒素原子を1、2位に含む
他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 | 配合剤、剤型、適用部位 | 配合成分が1成分のもの
他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 | 配合剤、剤型、適用部位 | クレームに薬効成分のみを記載
他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 | 化合物自体又は配合、製剤化の目的、効果 | 新薬効の発現
他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 | 医薬用途・機能・機作・対象・その他 | 生体機能への作用で特定された医薬 | 生体内生理活性物質様薬 | 酵素阻害剤
他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 | 医薬用途・機能・機作・対象・その他 | 治療対象で特定された医薬 | 症状、病名により特定された医薬 | エイズ(後天性免疫不全症候群)用剤
触媒を使用する低分子有機合成反応 | 生成した置換基による反応の分類 | エーテル化
触媒を使用する低分子有機合成反応 | 置換 | 水素の置換
触媒を使用する低分子有機合成反応 | 置換 | ハロゲンの置換
触媒を使用する低分子有機合成反応 | 置換 | その他
触媒を使用する低分子有機合成反応 | その他の反応 | 縮合