説明

透過性反応壁による地下水浄化構造

【課題】浄化材を収容したカートリッジが着脱可能であると共に、汚染範囲や汚染濃度に応じた性能変更が容易である透過性反応壁による地下水浄化構造を提供する。
【解決手段】透過性反応壁を地中に設置した透過性反応壁による地下水浄化構造において、地盤1に不透水層1bまで掘削された空所3内に、該空所3内を地下水脈の上流側スペース3aと下流側スペース3bとに区画するように透過性反応壁5を設置する。透過性反応壁5は、溝型鋼12、H型鋼15及び平型鋼13,14を組み合わせたフレーム状構造体に対し、土壌浄化材を収容した盤状のカートリッジ4を並列配置することにより構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透過性反応壁(Permeable Reactive Barriers;PRB)による地下水の原位置浄化技術に関する。
【背景技術】
【0002】
透過性反応壁による地下水の原位置浄化技術は、よく知られているように、汚染地下水の下流域(敷地境界等)に汚染物質の浄化能力を有する鉄粉、活性炭等を含んだ透過壁を設置して汚染地下水を浄化する技術である。一般的には、透過性反応壁の長期使用により反応活性が失われたときには再度、透過性反応壁を構築するようにしているが、この再構築に手間がかかる。この再構築の手間を軽減するために、着脱可能な透過性反応壁が提案されている(特開平02−164936、特開2004−351293)。また、透過性反応壁を予め地上で鉄筋籠内に収納してユニット化したものを、掘削して作った土留め内に挿入する透過性反応壁の施工方法が提案されている(特開2001−129573)。土留めの内壁に強度部材と横矢板を設置して強度を上げる工法も提案されている(特開2009−102819)。
【0003】
このように、従来の透過性反応壁では、地下水汚染の濃度や広がりに合わせて透過性反応壁の形状(厚さ・高さ・幅)を設計し、その形状を包含できる寸法に掘削した地中の土留め内に、浄化材を必要に応じて透水材と混合して充填し、土留めを埋め戻していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平02−164936
【特許文献2】特開2004−351293
【特許文献3】特開2001−129573
【特許文献4】特開2009−102819
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の透過性反応壁では以下のような問題があった。
【0006】
(1)施工が困難
大きな空洞の中に、崩落しやすい粉粒体の浄化材による透過性反応壁を目的の形状になるように立体的に形成するためには、時間がかかる型枠の組み立てや砂の充填が必要であった。また、所定の寸法を確保するために一回り大きめの浄化材を必要としていた。
【0007】
また、浄化材と同等以上の透水性と清浄性を有する充填砂等の透水材で埋め戻す必要があるが、透水材を現地で調達することは一般的に困難である。また、充填砂等は天然材料なので、その採取行為が自然破壊の原因となる。さらに、運搬時にも、エネルギーの観点から環境負荷を与えていた。
【0008】
(2)性能変更や形状変更が困難
自然地下水の周期的な流向・流速の変動に伴い、汚染の広がり・濃度も変動するので、従来のように外周に砂が充填されて固定された透過性反応壁では、汚染領域が既設の透過性反応壁の設置範囲よりも広がったり、汚染濃度が既設の透過性反応壁の浄化能力を上回ったりした場合には、汚染を捕捉できなくなる場合があった。従来の方法では、改めて掘削して土留めを作って浄化材を充填して埋め戻すことにより透過反応壁を再構築する必要があったため、速やかに汚染の広がり・濃度の変動に透過性反応壁の設置範囲や浄化能力(透過性反応壁の厚さや、浄化材と透水材との混合比等)を追随させることが困難であり、新設と同様の費用と期間が必要となるという問題があった。
【0009】
なお、特開2004−351293で提案されているように浄化材充填用の容器を埋設しておくことにより、浄化材入れ替えの施工時間は大幅に短縮されるが、汚染濃度の変動に応じて浄化性能をコントロールするには、浄化材と透水材の混合比を適宜変えるなどして対応する必要があり、現場で行うのは手間がかかるという問題が依然として残る。
【0010】
本発明は、上記従来の問題点を解決し、浄化材を収容したカートリッジが着脱可能であると共に、汚染範囲や汚染濃度に応じた性能変更が容易である透過性反応壁による地下水浄化構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明(請求項1)の透過性反応壁による地下水浄化構造は、透過性反応壁を地中に設置した透過性反応壁による地下水浄化構造において、地盤に不透水層まで掘削された空所内に、該空所内を地下水脈の上流側と下流側とに区画するように透過性反応壁を設置した透過性反応壁による地下水浄化構造であって、該透過性反応壁の上流側及び下流側の該空所内はそれぞれ空室となっており、該透過性反応壁は、土壌浄化材を収容した盤状のカートリッジを配列することにより構成されていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項2の透過性反応壁による地下水浄化構造は、請求項1において、前記カートリッジの縁部にパッキンを設けたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項3の透過性反応壁による地下水浄化構造は、請求項1又は2において、該透過性反応壁の少なくとも一部において、複数枚のカートリッジを地下水脈方向に重ね合わせて配置したことを特徴とするものである。
【0014】
請求項4の透過性反応壁による地下水浄化構造は、請求項3において、地下水脈上流側のカートリッジの縁部が地下水脈下流側のカートリッジの縁部とずれるようにカートリッジが配置されていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項5の透過性反応壁による地下水浄化構造は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記空室内に前記カートリッジを保持するためのフレーム構造体が設置され、該フレーム構造体に対しカートリッジが着脱可能に装着されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の透過性反応壁による地下水浄化構造では、カートリッジを容易に交換することが可能であるので、メンテナンスの時間や労力が削減される。
【0017】
請求項2のように、カートリッジの縁部同士の間やカートリッジとフレームとの間にパッキンを介在させることにより、カートリッジ間やカートリッジとフレームとの間のショートパスを防止することができる。
【0018】
請求項3のように、カートリッジを重ねる枚数を変えることにより、浄化性能を局所的に調整することができる。また、異なる浄化材を充填したカートリッジを重ねることにより、複層式の透過性反応壁を容易に構築することができる。
【0019】
請求項4のように、上流側のカートリッジの縁部と下流側のカートリッジの縁部とをずらして配置することにより、水がカートリッジ同士の間の継目を短絡的に通過することが防止される。
【0020】
請求項5のようにフレーム体を用いると、カートリッジを上下左右に多段、多列に容易に配列することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係る地下水浄化構造を示す縦断面図(図2のI−I線断面図)である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1及び図2のIII−III線断面図である。
【図4】(a)図はカートリッジの斜視図、(b)図はカートリッジの底面図、(c)図は(b)図のC−C線に沿う拡大断面図、(d)図は(c)図のD−D線に沿うカートリッジ底部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、第1図〜第4図を参照して実施の形態について説明する。なお、第2図では、透過性反応壁のフレーム構造を明示するために、カートリッジの図示を省略している。
【0023】
第1図〜第3図の通り、地盤1に透水層(帯水層)1bを貫いて不透水層1aまで空所3が掘削されている。空所3には蓋2が被せられている。
【0024】
この空所3内を地下水脈(矢印F)の流水方向の上流側スペース3aと下流側スペース3bとに区画するように、複数枚のカートリッジ4を有する透過性反応壁5が設けられている。カートリッジ4は、鉄粉等の浄化材を収容した長方形又は正方形の盤状である。このカートリッジ4は、第4図のように、直方体形状の透水性ケーシング4a内に浄化材4bを収容したものである。このカートリッジ4には、吸水膨潤性のパッキン4c,4dが設けられている。パッキン4cは、カートリッジ4の側面の前縁側及び後縁側の縁部に沿って上下方向に延在している。パッキン4dは、カートリッジ4の底面の前縁と後縁との間を左端から右端にまで延在している。カートリッジ4の上面にはワイヤ、ロープ等よりなるフック4fが設けられている。カートリッジ4の好適な構成については後述する。
【0025】
この実施の形態では、空所3は直方体形状であり、地下水脈の上流側及び下流側の壁面(掘削面)にはメッシュ板6などの透水性の板材が設けられている。地下水脈方向に沿う壁面には鋼矢板7が設けられている。底面にはコンクリート8が打設されている。空所3を掘削するには、まず掘削予定域を取り囲むように所定間隔をおいてH型鋼10を地盤1に打ち込み、さらに鋼矢板7を打ち込む。その後、各H型鋼10及び鋼矢板7で囲まれる箇所を重機等によって掘削し、コンクリート8を打設する。その後、メッシュ板6を上流側及び下流側の壁面に配置し、当該壁面に臨むH型鋼10に対し、ボルトやビス、溶接などにより固定する。鋼矢板7についても、その背後側に位置するH型鋼に対し同様にして固定するのが好ましい。
【0026】
透過性反応壁5を構築すべき位置を割り出し、この位置の側方において金属製平板11を鋼矢板7に溶接等により固定する。この平板11の空所3側の板面に沿ってコ字形断面形状の溝型鋼12を上下方向に延在するように配列し、溶接等により取り付ける。この実施の形態では、第2図の左側及び右側の各平板にそれぞれ3本ずつ溝型鋼12を並列させて取り付けているが、1本、2本又は4本以上でもよい。ただし、カートリッジ4を多重に設けるために、溝型鋼12を2本以上、特に2〜4本程度並設するのが好ましい。隣接する溝型鋼12同士は溶接させるのが好ましい。
【0027】
左右の側壁面の溝型鋼12のうち最上流側のものの上部同士の間に及び最下流側のものの上部同士の間にそれぞれ平型鋼13を架設する。
【0028】
なお、この実施の形態では、これらの溝型鋼12,12の下部同士の間にも平型鋼14が架設されている。平型鋼13,14の長手方向の両端は各溝型鋼12に対し好ましくはボルトによって固着される。平型鋼としては、たわまないように厚さ36mm程度のものを用いるのが好ましい。平型鋼の代りに鉄筋を用いてもよい。
【0029】
左壁側の溝型鋼12と右壁側の溝型鋼12との間にカートリッジ4の横幅間隔とほぼ同じで若干だけ広い間隔でH型鋼15を立設する。
【0030】
この実施の形態では、3本のH型鋼15を上流側から下流側に向う方向に並立させている。並列されたH型鋼15同士は、ボルト等によって連結されるのが好ましい。最上流側のH型鋼15の上下両端部を上流側の平型鋼13,14にボルト等によって固定すると共に、最下流側のH型鋼15の上下両端部を下流側の平型鋼13,14にボルト等によって固定する。
【0031】
底面のコンクリート8上に溝型鋼16を並置し、コンクリート8に対しアンカーボルト等によって固定する。この溝型鋼16は、前記溝型鋼12を短く切断した構成のものであり、カートリッジ4の横幅よりも若干短い長さを有する。溝型鋼16は、長手方向を左側壁から右側壁に向う方向にして、平型鋼14,14同士の間に3列に配設されている。溝型鋼16は、左側の溝型鋼12と、その直近のH型鋼15との間、右側の溝型鋼12とその直近のH型鋼15との間、及びこれらのH型鋼15,15の間にそれぞれ配設されている。
【0032】
なお、図から明らかな通り、溝型鋼12は、コ字が空所3を向く姿勢とされ、溝型鋼16はコ字が上方を向くU字姿勢とされている。H型鋼15は、1対のフランジ部とこれらのフランジ部同士を連結するウェブ部とを有しているものであるが、このウェブ部が上流側から下流側に向う方向にて配設されている。
【0033】
このように溝型鋼12、H型鋼15、平型鋼13,14によってフレーム構造体が構築される。なお、このフレーム構造体の構築手順は上記のものに限定されるものではなく、作業手順を入れ替えてもよいことは明らかである。
【0034】
このフレーム構造体に対し、上方から落し込むようにしてカートリッジ4が装着される。最下段のカートリッジ4の下端は、溝型鋼16に嵌合する。また、各カートリッジ4の左辺と右辺は、溝型鋼12又はH型鋼15に嵌合する。カートリッジ4は、最上段のカートリッジ4の上部が地下水位よりも上位となるまで積み重ねられる。
【0035】
カートリッジ4の脱着作業手順は次の通りである。
(1) 蓋2を開ける。
(2) ポンプ(図示略)で空室3内の水を汲み出す。なお、地下水流速は遅いので、水の汲み出しが可能である。
(3) 作業員が空所3の内部に入り、カートリッジ4の側面のパッキン4cを外す。(底面のパッキン4dはそのままとする。)
(4) クレーン等にカートリッジ4のフック4f部分をかけて1個ずつ引き上げる。
(5) 新品カートリッジ4を1つずつ差し込む。カートリッジ4にパッキン4c,4dが一体化されていない場合は作業員がカートリッジ4の側面と底面にパッキン4c,4dを挟み込みながら作業する。
(6) 作業員が空室3から出て蓋2を閉じて作業を終了する。
本実施形態では複数層のカートリッジを形成できるようにフレーム構造体が構成されているので、カートリッジ4の側面のパッキン4cを1本にしておくか、又は少なくとも奥側のパッキン4cにひもを付けておくなどして、取り外しやすいようにしておくのが好ましい。
【0036】
なお、新品カートリッジ4を運搬するとき、カートリッジ4が大きいと運搬車を設置場所に横付けしてクレーンで運び出す必要があるが、この実施の形態のカートリッジ4は小型軽量になっており、運搬車から設置場所まで人力で運搬できる。使用済みカートリッジ4の回収をするときも同様である。
【0037】
<カートリッジによる地下水浄化作用>
このように構成された透過性反応壁5による地下水浄化構造において、空所3よりも上流側の透水層1bの地下水は第1図の矢印Fの通り、上流側のメッシュ板6を通って空所3内の上流側スペース3aに流入し、カートリッジ4を透過して下流側スペース3bに入り、下流側のメッシュ板6を通って地盤1の下流側の透水層1bに浸透する。カートリッジ4を透過する際に浄化処理される。
【0038】
この実施の形態に係る透過性反応壁5による地下水浄化構造にあっては、カートリッジ4を容易に交換することができるので、メンテナンスの時間や労力が削減される。また、図示の実施の形態ではカートリッジ4を地下水脈方向に3層に重ねているが、このカートリッジ4を重ねる枚数を変えることにより、浄化性能を調整することを容易に行うことができる。空所3が複数あり、空所3内のカートリッジ4の重ねる枚数を空所3ごとに変えることにより浄化性能を局所的に調整することができる。
1層目、2層目、3層目の少なくとも1層において、カートリッジ4内に他の層と異なる浄化材を充填することにより、複層式の透過性反応壁5を構成することも可能である。
【0039】
<汚染の広がり、濃度の変動のモニタリング>
透過性反応壁5より地下水の下流側で複数箇所の汚染濃度をモニタリングしてもよい。これにより汚染の広がり・濃度の変動を監視して、必要に応じて迅速にカートリッジ4の増減を行うことができ、汚染の拡散を防止できる。
【0040】
<耐震性>
本発明では、空室3内(土留め内)を埋め戻さないようにしている。この土留め内は地下水が満ちており、この地下水中に透過性浄化壁5が設置されているので、地震発生時に透過性反応壁5に外圧の負荷がなく、形状が維持されやすい。また、大規模な地震で隣接するカートリッジ4,4同士に隙間が生じても、カートリッジ4,4間のズレ修復が容易なため補修費低減と汚染拡散の防止が可能である。
【0041】
<カートリッジ4の好適な構成>
ケーシング4aは、多孔板又は金網を直方体状に組んだものが好ましい。カートリッジ4を組み立てたときにカートリッジ4,4間に隙間ができないように、対向する各面と辺を平行に成形する必要がある。
【0042】
ケーシング4aの材料はワイヤーメッシュ、エキスパンドメタル、パンチングメタル、(合成)樹脂網、ジオテキスタイル等の網体、または形鋼や棒鋼を網状または柵状にしたものが好適である。必要に応じてケーシング4aの内面に沿ってメッシュシートを設けたり、浄化材を透過性袋に袋詰めにしたものを充填すると、浄化材のカートリッジ4外への流出を確実に防止できるため好ましい。
【0043】
カートリッジ4にパッキン4c,4dを接着剤によって取り付けておいたり、カートリッジ4の側縁間にゴムスポンジなどのパッキンを介在させることによりショートパスを防ぐことができる。側縁部を地下水流方向に対して傾斜させたり、凹凸をつけてカートリッジ4,4同士の隙間の距離を長くすることで、より効果的にショートパスを防ぐことができる。地下水脈方向にカートリッジ4を重ねるときに、上流側のカートリッジ4と下流側のカートリッジ4の側縁部が重ならないようにずらして配置することによってさらに効果的にショートパスを防ぐことができる。
【0044】
カートリッジ4の寸法を幅1000〜2000mm、高さ1000〜2000mm、厚み100〜200mmとすることにより、浄化材を充填後のカートリッジ4は、大きさの面でも重さの面でも作業員が容易に持ち運んだり充填作業をすることができる。従って、カートリッジ枚数を増やす必要が生じたときに容易に対応することができる。
【0045】
カートリッジ4内に充填する浄化材は粒状物(充填できるもの)であれば特に制限されず、鉄粉、金属塩、活性炭、火山灰土壌、酸化マグネシウム、微生物栄養物質などを使用することができる。
【符号の説明】
【0046】
1 地盤
1a 不透水層
1b 透水層(帯水層)
2 蓋
3 空室
3a 上流側スペース
3b 下流側スペース
4 カートリッジ
4c,4d パッキン
5 透過性反応壁
6 メッシュ板
7 鋼矢板
10,15 H型鋼
12 溝型鋼
13,14 平型鋼

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透過性反応壁を地中に設置した透過性反応壁による地下水浄化構造において、
地盤に不透水層まで掘削された空所内に、該空所内を地下水脈の上流側と下流側とに区画するように透過性反応壁を設置した透過性反応壁による地下水浄化構造であって、
該透過性反応壁の上流側及び下流側の該空所内はそれぞれ空室となっており、
該透過性反応壁は、土壌浄化材を収容した盤状のカートリッジを配列することにより構成されていることを特徴とする透過性反応壁による地下水浄化構造。
【請求項2】
請求項1において、前記カートリッジの縁部にパッキンを設けたことを特徴とする透過性反応壁による地下水浄化構造。
【請求項3】
請求項1又は2において、該透過性反応壁の少なくとも一部において、複数枚のカートリッジを地下水脈方向に重ね合わせて配置したことを特徴とする透過性反応壁による地下水浄化構造。
【請求項4】
請求項3において、地下水脈上流側のカートリッジの縁部が地下水脈下流側のカートリッジの縁部とずれるようにカートリッジが配置されていることを特徴とする透過性反応壁による地下水浄化構造。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項において、前記空室内に前記カートリッジを保持するためのフレーム構造体が設置され、該フレーム構造体に対しカートリッジが着脱可能に装着されていることを特徴とする透過性反応壁による地下水浄化構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−200754(P2011−200754A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−68293(P2010−68293)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(000001063)栗田工業株式会社 (1,536)
【Fターム(参考)】