説明

通信システム、サーバ装置および玩具

【課題】サーバ装置の特定の記憶領域の管理者に招待されていない人が当該記憶領域にアクセスすることを十分に高い精度で拒否する。
【解決手段】通信端末4と、通信端末4の使用者の掲示板Kを含む記憶部23を備えたサーバ装置2と、マスコット5とを備えた通信システム10を提供する。通信端末4は、マスコット5からそのIDを含むURLを読み取ることができる。サーバ装置2は、通信端末4に固有の固有端末情報とその使用者のマスコット5のIDとを紐付け、一の通信端末4から、他の通信端末4の固有端末情報に紐付けられたIDを含むURLを受信すると、他の通信端末4を特定する情報を、このIDに対応するフレンドリストFLに保存する一方、掲示板Kに対応するフレンドリストFLを参照して当該掲示板Kへのアクセスを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、サーバ装置および玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子掲示板へのアクセスにパスワード認証を必要とするシステムが開示されている。このシステムにおける電子掲示板は、結婚式の二次会の案内等の各種情報を掲示するためにサーバ装置上に実装されるものであり、この電子掲示板へのアクセスに必要なパスワードは、事前に、結婚式への招待状に印刷されて、招待される人へ配布される。
【特許文献1】特開2002−92201号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特にSNS(Social Networking Service)の分野では、サーバ装置の特定の記憶領域の管理者に招待された人が当該記憶領域にアクセスすることを確実に許可し、同管理者に招待されていない人が当該記憶領域にアクセスすることを十分に高い精度で拒否することができる仕組みが待望されている。電子掲示板の実体は記憶領域であるから、上記の仕組みとして、特許文献1に記載のシステムを採用することが考えられる。しかし、このシステムでは、配布したパスワードが招待されていない人に漏れる虞があるため、招待されていない人からのアクセスを十分に高い精度で拒否することは困難である。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、サーバ装置の特定の記憶領域の管理者に招待された人が当該記憶領域にアクセスすることを確実に許可し、同管理者に招待されていない人が当該記憶領域にアクセスすることを十分に高い精度で拒否することができる通信システム、サーバ装置および玩具を提供することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、各々を一意に識別する識別情報が記録された複数の記録媒体と、各々を一意に識別する固有端末情報を記憶した複数の通信端末と、前記複数の通信端末と通信を行うと共に、前記複数の記録媒体にそれぞれ対応し、各々の管理権限が各々に対応する記録媒体の管理者に与えられる複数の個別領域となる記憶領域を有する記憶部を備えたサーバ装置とを備えた通信システムであって、前記通信端末は、前記複数の記録媒体のうち任意の一つから前記識別情報を読み取る読み取り部と、前記識別情報を含む要求を送信する送信部とを備え、前記サーバ装置は、前記記録媒体ごとに、その記録媒体の識別情報と、その記録媒体の管理者が使用者となっている前記通信端末に記憶された前記固有端末情報との組を格納する組格納部と、前記複数の個別領域にそれぞれ対応し、対応する個別領域へのアクセスが許可された前記通信端末に記憶された前記固有端末情報を特定する許可データを要素とする複数の許可リストを格納する許可リスト格納部と、前記複数の通信端末のうち、前記固有端末情報が前記組格納部に格納されている一の通信端末から、他の通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれる前記識別情報を含む追加要求を受信すると、前記他の通信端末の前記固有端末情報を特定する前記許可データを、一の通信端末に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストに追加する追加部と、前記複数の通信端末のうち任意の一つの通信端末から、前記組格納部に格納された前記識別情報のうち、その通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれている識別情報とは異なる識別情報を含むアクセス要求を受信すると、受信したアクセス要求に含まれる識別情報を記録した前記記録媒体に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストを参照して、その個別領域へのアクセスを制御するアクセス制御部とを備える、ことを特徴とする通信システムを提供する。
この通信システムでは、固有端末情報が組格納部に格納されている一の通信端末の使用者が管理権限を有する個別領域に、他の通信端末がアクセスしようとする場合、他の通信端末の使用者が管理者となっている情報記録媒体に記録された識別情報が一の通信端末に読み取られ、他の通信端末の固有端末情報を特定する許可データが、一の通信端末の使用者が管理権限を有する個別領域に対応する許可リストに保存され、これによって、他の通信端末の使用者による、一の通信端末の使用者が管理権限を有する個別領域へのアクセスが許可される。この通信システムでは、他の通信端末の使用者が管理者となっている記録媒体に記録された識別情報が第三者に漏洩しても、第三者は他の通信端末の固有端末情報を知ることができないから、第三者が、一の通信端末の使用者が管理権限を有する個別領域にアクセスすることはできない。よって、この通信システムによれば、サーバ装置の特定の記憶領域の管理者に招待された人が当該記憶領域にアクセスすることを確実に許可し、同管理者に招待されていない人が当該記憶領域にアクセスすることを十分に高い精度で拒否することができる。
【0006】
また、本発明は、各々を一意に識別する固有端末情報を記憶した複数の通信端末であって、前記通信端末は、各々を一意に識別する識別情報が記録された複数の記録媒体のうち任意の一つの記録媒体から前記識別情報を読み取る読み取り部と、前記識別情報を含む要求を送信する送信部とを有する前記複数の通信端末と通信を行うと共に、前記複数の記録媒体にそれぞれ対応し、各々の管理権限が各々に対応する記録媒体の管理者に与えられる複数の個別領域となる記憶領域を有する記憶部を備えたサーバ装置であって、前記記録媒体ごとに、その記録媒体の識別情報と、その記録媒体の管理者が使用者となっている前記通信端末に記憶された前記固有端末情報との組を格納する組格納部と、前記複数の個別領域にそれぞれ対応し、対応する個別領域へのアクセスが許可された前記通信端末に記憶された前記固有端末情報を特定する許可データを要素とする複数の許可リストを格納する許可リスト格納部と、前記複数の通信端末のうち、前記固有端末情報が前記組格納部に格納されている一の通信端末から、他の通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれる前記識別情報を含む追加要求を受信すると、前記他の通信端末の前記固有端末情報を特定する前記許可データを、一の通信端末に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストに追加する追加部と、前記複数の通信端末のうち任意の一つの通信端末から、前記組格納部に格納された前記識別情報のうち、その通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれている識別情報とは異なる識別情報を含むアクセス要求を受信すると、受信したアクセス要求に含まれる識別情報を記録した前記記録媒体に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストを参照して、その個別領域へのアクセスを制御するアクセス制御部と、を備えることを特徴とするサーバ装置を提供する。
このサーバ装置を用いた通信システムによれば、サーバ装置の特定の記憶領域の管理者に招待された人が当該記憶領域にアクセスすることを確実に許可し、同管理者に招待されていない人が当該記憶領域にアクセスすることを十分に高い精度で拒否することができる。
【0007】
上記サーバ装置において、前記個別領域は電子掲示板であり、前記アクセス制御部に制御されるアクセスは、前記電子掲示板の閲覧または前記電子掲示板への書き込みのためのアクセスである、ようにしてもよい。この態様は、SNSに好適である。
【0008】
また、本発明は、各々を一意に識別する識別情報が記録された複数の記録媒体と、各々を一意に識別する固有端末情報を記憶した複数の通信端末と、前記複数の通信端末と通信を行うと共に、前記複数の記録媒体にそれぞれ対応し、各々の管理権限が各々に対応する記録媒体の管理者に与えられる複数の個別領域となる記憶領域を有する記憶部を備えたサーバ装置と備えたシステムであって、前記通信端末は、前記複数の記録媒体のうち任意の一つから前記識別情報を読み取る読み取り部と、前記識別情報を含む要求を送信する送信部とを備え、前記サーバ装置は、前記記録媒体ごとに、その記録媒体の識別情報と、その記録媒体の管理者が使用者となっている前記通信端末に記憶された前記固有端末情報との組を格納する組格納部と、前記複数の個別領域にそれぞれ対応し、対応する個別領域へのアクセスが許可された前記通信端末に記憶された前記固有端末情報を特定する許可データを要素とする複数の許可リストを格納する許可リスト格納部と、前記複数の通信端末のうち、前記固有端末情報が前記組格納部に格納されている一の通信端末から、他の通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれる前記識別情報を含む追加要求を受信すると、前記他の通信端末の前記固有端末情報を特定する前記許可データを、一の通信端末に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストに追加する追加部と、前記複数の通信端末のうち任意の一つの通信端末から、前記登録部に格納された前記識別情報のうち、その通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれている識別情報とは異なる識別情報を含むアクセス要求を受信すると、受信したアクセス要求に含まれる識別情報を記録した前記記録媒体に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストを参照して、その個別領域へのアクセスを制御するアクセス制御部とを備える、ことを特徴とする通信システムにおける前記記録媒体と、前記通信端末に取り付けるための取り付け部と、を備える玩具を提供する。
この玩具を用いた通信システムによれば、サーバ装置の特定の記憶領域の管理者に招待された人が当該記憶領域にアクセスすることを確実に許可し、同管理者に招待されていない人が当該記憶領域にアクセスすることを十分に高い精度で拒否することができる。
【0009】
この通信システムにおいて、前記通信端末は携帯電話機である、ようにしてもよいし、前記玩具が、前記識別情報を含む情報を表す二次元バーコードが印刷された被印刷部を有する、ようにしてもよい。前者の場合には、玩具は携帯電話機に取り付けてストラップとして使用されることが多くなるから、個別領域(例えば掲示板)に招待する側の人と招待される側の人とが対面する機会が増える。したがって、この通信システムを利用するきっかけが多くなるとともに、識別情報のやりとりは招待する側と招待される側とが対面して行われることが多くなる。よって、普及し易く、掲示板の非匿名性が高くなり易い。後者の場合には、例えばQRコードを読み取り可能な一般的な携帯電話機をそのまま用いることができるから、通信システムの構築が容易となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、サーバ装置の特定の記憶領域の管理者に招待された人が当該記憶領域にアクセスすることを確実に許可し、同管理者に招待されていない人が当該記憶領域にアクセスすることを十分に高い精度で拒否することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。以下に説明する具体的な構成は一例に過ぎず、本発明は、この具体的な構成を変形して得られる各種の形態をも範囲に含む。
【0012】
<1:構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システム10の構成を示すブロック図である。通信システム10は、サーバ装置2、複数の通信端末4,4,…および複数のマスコット(玩具)5,5,…を有し、通信端末4の使用者が管理する掲示板(電子掲示板)へのアクセスをマスコット5で制御しようとするものである。
【0013】
サーバ装置2は、コンピュータであり、終端ノードとしてインターネットワーク1に属する。インターネットワーク1は、具体的にはインターネットであり、複数の移動体通信ネットワーク3,3,…を相互接続して構成されている。通信端末4は、コンピュータであり、終端ノードとして、複数の移動体通信ネットワーク3,3,…のうちいずれか一つと、インターネットワーク1に属する。なお、「ネットワーク」とは、終端を有し、属する複数の終端ノード間でのデータの送受信を可能とするシステムである。また、「終端ノード」とは、ネットワークの終端として機能するノードである。
【0014】
図2は、通信端末4およびマスコット5の外観を示す斜視図である。この図から明らかなように、本実施の形態では、通信端末4として携帯電話機を採用しており、マスコット5は携帯電話機のストラップとなっている。つまり、マスコット5は、玩具であり、その管理者が使用者となっている通信端末4に取り付けられて使用される。なお、マスコット5の管理者とは、マスコット5を購入した人であり、通信端末4の使用者とは、通信端末4を通常使用する人である。また、通信端末4の使用者は、複数のマスコット5の管理者となることができる。
【0015】
マスコット5は、通信端末4に取り付けるための取り付け部53を備える。取り付け部53は金属製のリングであり、マスコット5は、このリングに通した紐または鎖によって通信端末4に結び付けられている。
【0016】
マスコット5の表面の一部(記録媒体)52は平坦になっており、この一部52に、QRコード51が印刷されている。QRコード51が表す情報は、URL(Uniform Resource Locator)であり、マスコット5毎に異なる。QRコード51が表すURLの前段は、サーバ装置2を特定する文字列であり、後段は、複数のマスコット5の各々を一意に識別するマスコットID(以降、単に「ID」)である。つまり、一部52は、ID(識別情報)を含む情報を表すQRコードが印刷された被印刷部(記録媒体)であり、マスコット5は、IDを記録した記録媒体を備えた玩具として機能する。なお、URLは一例に過ぎない。例えば、本実施の形態を変形し、QRコード51が、サーバ装置2の通信アドレス(例えばIPアドレス)を示す情報とIDを示す情報とを表すようにしてもよい。
【0017】
図1および図2に示すように、通信端末4は、マスコット5からQRコード51を読み取るためのカメラ41を備えている。また、通信端末4は、ウェブブラウザとして機能し、QRコード51で表されるURLを用いてサーバ装置2と通信する。また、通信端末4には、電子メールアドレスが設定されている。つまり、通信端末4は、電子メールを送受信するメールクライアントとして機能し、これによってサーバ装置2と通信する。
【0018】
一方、サーバ装置2は、ウェブサーバおよびメールクライアントとして機能し、これらによって、複数の通信端末4,4,…と通信する。ウェブサーバとしてのサーバ装置2には、複数の通信端末4,4,…の使用者の各々が管理権限を有する複数のウェブサイトW,231,…が開設される。これらのウェブサイトW,231,…は、それぞれ、一または複数の掲示板Kを備える。掲示板Kは、マスコット5毎に開設されるものであり、その管理権限は、対応するマスコット5の管理者に与えられる。なお、掲示板Kの最大容量は、例えば、1コメントあたり100文字までで最大1000コメントまでである。また、掲示板Kが閉鎖されるまでの期間は、例えば、その開設から6ヶ月である。
【0019】
掲示板Kの実体は記憶領域である。したがって、サーバ装置2は、複数のマスコット5,5,…にそれぞれ対応し、各々の管理権限が各々に対応するマスコット5の管理者に与えられる複数の個別領域となる記憶領域を有することになる。掲示板KのURLは、その管理権限を有する人が管理者となっているマスコット5のQRコード51で表されるURLと一致する。
【0020】
図3は、通信端末4の構成を示すブロック図である。図2および図3から明らかなように、通信端末4は、一般的なカメラ付き携帯電話機と同様の構成を有する。具体的には、プログラムを実行するプロセッサ47、撮像した画像を表す画像データをプロセッサ47へ供給するカメラ41、プロセッサ47と外部の無線区間との間でデータを中継する無線通信インターフェイス42、プロセッサ47から供給された画像データを用いて画像を表示する表示部43、プロセッサ47からの音声データを用いてスピーカ441から音声を放出する発音部44、マイクロフォン451からの音声データをプロセッサ47へ供給する集音部45、使用者に操作されて操作内容に応じた操作データをプロセッサ47へ供給する操作部46、およびプロセッサ47に実行されるプログラムや複数の通信端末4を一意に識別する固有端末情報(例えば携帯電話番号)等の各種のデータを記憶する記憶部48を有する。プロセッサ47は、記憶部48に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、後述の各種の処理を行う。なお、固有端末情報の記憶部48への記憶は、書き換えが困難となるように行われている。
【0021】
図4は、サーバ装置2の構成を示すブロック図である。この図に示すように、サーバ装置2は、プログラムを実行するプロセッサ22と、プロセッサ22と外部との間でデータを中継する通信インターフェイス21と、プロセッサ22に実行されるプログラムPを記憶する記憶部23を有する。プロセッサ22は、記憶部23に記憶されたプログラムPを読み出して実行することにより、後述の各種の処理を行う。
【0022】
記憶部23の記憶領域は、記憶内容の保持に電源が必須の揮発性領域R1と、そうでない不揮発性領域R2とに分けられる。不揮発性領域R2は、記憶内容を書き換え不可能な書き換え不可能領域R21と、記憶内容を書き換え可能な書き換え可能領域R22とに分けられる。揮発性領域R1は例えばRAM(Random Access Memory)、書き換え不可能領域R21は例えばROM(Read Only Memory)、書き換え可能領域R22は例えばハードディスクの記憶領域である。
【0023】
揮発性領域R1は、一時的なデータの保存に用いられる。書き換え不可能領域R21には、IPL(Initial Program Loader)等の基本ソフトウェアが書き込まれている。書き換え可能領域R22には、予めプログラムPが書き込まれる他に、登録テーブルTおよび複数のウェブサイトWが互いに重ならないように確保される。つまり、書き換え可能領域R22は、複数の個別領域となる記憶領域に相当する。
【0024】
登録テーブルTには、マスコット5ごとに、登録済のマスコット5のIDと、そのマスコット5の管理者が使用者となっている通信端末4の固有端末情報とが紐付けて格納される。つまり、登録テーブルTは、記録媒体ごとに、その記録媒体の識別情報と、その記録媒体の管理者が使用者となっている通信端末に記憶された固有端末情報との組を格納する組格納部として機能する。一つの通信端末4に対応するウェブサイトWは、その通信端末4の固有端末情報が登録テーブルTに最初に格納されたときにのみ、すなわち当該通信端末4が登録されたときにのみ、確保される。通信端末4が登録される契機については、後述する。
【0025】
図5は、ウェブサイトWのサイトマップである。この図に示すように、ウェブサイトWの階層構成は、トップページTPの下に、一または複数のメインページMPが並列に位置し、各メインページMPの下に、掲示板管理者ページKC、フレンドリストFL、掲示板リストKLおよびマイプロフィールPRが並列に位置し、各掲示板管理者ページKCの下に掲示板Kが位置する構成となっている。
【0026】
フレンドリストFLは、これに対応する掲示板Kへのアクセスが許可された通信端末4の固有端末情報を特定するデータを要素とするリストである。つまり、記憶部23は、複数の個別領域にそれぞれ対応し、対応する個別領域へのアクセスが許可された通信端末に記憶された固有端末情報を特定する許可データを要素とする複数の許可リストを格納する許可リスト格納部として機能する。
【0027】
掲示板リストKLは、これに対応する掲示板Kに対応する識別情報を含む組に含まれている固有端末情報を記憶した通信端末4に対してアクセスが許可された掲示板Kを特定するデータを要素とするリストである。つまり、記憶部23は、複数の個別領域にそれぞれ対応し、複数の個別領域のうち、対応する個別領域に対応する固有端末情報を記憶した通信端末に対してアクセスが許可された個別領域(識別情報)を特定するアクセス先データを要素とする複数のアクセス先リストを格納するアクセス先リスト格納部として機能する。
【0028】
トップページTPは、その直下に位置するメインページMPへのリンク(URLおよびメインページ名称)が埋め込まれるページである。例えば、トップページTPの直下に三つのメインページMPが並列に位置する場合には、そのトップページTPには、三つのリンクが埋め込まれる。トップページTP以下の部分がウェブサイトWに相当する。
【0029】
メインページMPは、その下に位置する一つの掲示板Kを管理者に管理させるためのページである。メインページMPには、管理の種類毎に、リンクが埋め込まれている。具体的には、メインページMPには、その直下の掲示板管理者ページKC、フレンドリストFL、掲示板リストKLおよびマイプロフィールPRの各々へのリンクが埋め込まれている。一つのメインページMP以下の部分は、対応するマスコット5のIDが登録テーブルTに格納されたときにのみ、すなわちマスコット5が登録されたときにのみ、確保される。マスコット5が登録される契機については、後述する。
【0030】
掲示板管理者ページKCは、その直下に位置する一つの掲示板Kの書誌情報(例えば、その掲示板Kの名称や、その掲示板Kに書き込まれたコメントの数)を表示するためのページである。また、掲示板管理者ページKCには、その直下の掲示板Kへのリンクが埋め込まれている。
【0031】
<2:動作>
以降、図6〜図17を参照して、通信システム10の動作について説明する。図6〜図8は、通信システム10の動作例を示すシーケンス図である。図9は、サーバ装置2のプロセッサ22が行う要求対応処理の流れを示すフローチャートであり、図10〜図17は、通信端末4の表示部43に表示される画面例を示す図である。以降の説明では、図6、図7、図8の順に、動作が進むものとする。なお、登録済の通信端末4は未だ存在しないものとする。
【0032】
<2−1:第1登録>
図6に示すように、まず、花子さんが、使用している通信端末4(固有端末情報=「A」)を操作し、この通信端末4に、この通信端末4に取り付けられたマスコット5(ID=「α」)からQRコードを読み取らせる(S1)。この作業では、花子さんは、通信端末4に、マスコット5の表面の一部52を撮像させる。これにより、通信端末4は、撮像により得られた画像データを用いて、QRコードを認識し、QRコードで表されているURLを抽出し、抽出したURLのウェブサイトへのアクセスの可否を問う画面を表示させる。つまり、通信端末4のプロセッサ47とカメラ41は、複数の記録媒体(マスコット5)のうち任意の一つから識別情報(ID)を読み取る読み取り部として機能する。
【0033】
この画面に対し、花子さんは、通信端末4を操作し、抽出したURLのウェブサイトへのアクセスを許可する。これにより、通信端末4は、抽出したURL(ID=「α」)と固有端末情報「A」を含む登録要求を送信する(S2)。つまり、通信端末4のプロセッサ47と無線通信インターフェイス42は、読み取り部に読み取られた識別情報を含む要求を送信する送信部として機能する。抽出したURLの前段は、サーバ装置2を特定する文字列であるから、この登録要求はサーバ装置2に受信される。この受信を契機として、サーバ装置2のプロセッサ22は、要求対応処理を行う(S3)。
【0034】
図9に示すように、要求対応処理では、プロセッサ22は、まず、登録テーブルTを参照して、受信した登録要求中の固有端末情報の通信端末4が登録済の通信端末であるか否かを判定する(F1)。ここでは、この固有端末情報が登録テーブルTに格納されていないから、この判定結果が「NO」となる。次に、プロセッサ22は、登録テーブルTを参照して、受信した登録要求中のIDのマスコット5が登録済であるか否かを判定する(F2)。ここでは、このIDが登録テーブルTに格納されていないから、この判定結果が「NO」となる。
【0035】
次に、プロセッサ22は、当該通信端末4および当該マスコット5を登録するための第1登録処理を行う(F3)。第1登録処理では、プロセッサ22は、図6に示すように、当該通信端末4と通信し、利用規約への同意を確認する画面(図10)を当該通信端末4に表示させ、同意が得られた場合には、当該通信端末4の固有端末情報と当該マスコット5のIDとを紐付けて登録テーブルTに格納することによって当該通信端末4および当該マスコット5を登録する一方、この通信端末4に対応するウェブサイトWを確保する。
【0036】
このウェブサイトWのURL(具体的には、このウェブサイトWのトップページTPのURL)は、受信した登録要求中のURLと一致する。このウェブサイトWでは、トップページTPの直下に一つのメインページMPが位置し、このメインページMPの直下に掲示板管理者ページKC、フレンドリストFL、掲示板リストKLおよびマイプロフィールPRが位置し、この掲示板管理者ページKCの直下に掲示板Kが位置している。このメインページMP以下の部分が、このマスコット5に対応して確保された領域である。なお、このウェブサイトWのトップページTPには、このメインページMPへのリンクが埋め込まれている。
【0037】
次に、プロセッサ22は、当該通信端末4と通信し、当該通信端末4の電子メールアドレスをサーバ装置2に知らせるための電子メールを当該通信端末4に作成させる(図11)。この電子メールの宛先アドレスはサーバ装置2の電子メールアドレスであり、その本文には、サーバ装置2において当該通信端末4を一意に識別可能な文字列と、当該電子メールの送信を促す文字列が記載されている。
【0038】
ここでは、花子さんは、利用規約に同意し、作成された電子メールを送信するように当該通信端末4を操作する。これにより、この電子メールがサーバ装置2に受信される。サーバ装置2のプロセッサ22は、この電子メールの送信元アドレスを、当該通信端末4の電子メールアドレスとして書き換え可能領域R22に書き込む。次に、プロセッサ22は、当該通信端末4の使用者のプロフィールおよび当該掲示板Kに係る掲示板情報(掲示板名称)を登録するためのURLを記載した電子メールを、当該通信端末4へ送信する。この電子メールは、花子さんの通信端末4に受信される。
【0039】
ここでは、花子さんが当該通信端末4を操作し、受信した電子メールを開き(図12)、この電子メールに記載されているURLを含む要求を送信する。この要求はサーバ装置2に受信される。この受信を契機として、サーバ装置2のプロセッサ22は、花子さんの通信端末4と通信し、この通信端末4に入力画面を表示させ(図13)、花子さんのプロフィールおよび当該掲示板Kの名称の入力を促す。本実施の形態で入力可能なプロフィールはニックネームのみであるが、これを変形し、性別、生年月日、血液型等の他のプロフィールをも入力可能な形態としてもよい。また、本実施の形態で入力可能な掲示板情報は掲示板名称のみであるが、これを変形し、掲示板Kの概要等の他の情報をも入力可能な形態としてもよい。
【0040】
上記の入力が完了すると、プロセッサ22は、入力されたプロフィールを、この第1登録処理において確保したマイプロフィールPRに書き込んで登録する一方、入力された掲示板情報を、当該掲示板Kに対応付けて登録する。次に、プロセッサ22は、当該通信端末4および当該マスコット5の登録が完了したことを通知する電子メールを作成し、花子さんの通信端末4へ送信する。なお、本実施の形態では、複数の使用者が同一のニックネームを用いることは許されておらず、登録済の他人のニックネームと重複するニックネームが入力された場合には、他のニックネームの入力が促される。
【0041】
以上で、花子さんの通信端末4からの登録要求に対する要求対応処理(第1登録処理)が終了する。なお、登録が完了したことを通知する電子メールには、登録済のニックネームと、花子さんのマスコット5に対応するメインページMPのURLが記載されている。したがって、以降、花子さんは、QRコードの読み取りを行うことなく、花子さんのウェブサイトWにアクセスすることができる。
【0042】
図6に示すように、次に、太郎さんの通信端末4(固有端末情報=「B」)および太郎さんのマスコット5(ID=「β」)について、上述と同様の処理が行われる(S4〜S6)。次に、一郎さんの通信端末4(固有端末情報=「C」)および太郎さんのマスコット5(ID=「γ」)について、上述と同様の処理が行われる(S7〜S9)。この結果、登録テーブルTには、互いに紐付けられた固有端末情報とIDとの組が3つ格納される。
【0043】
以上の説明から明らかなように、プロセッサ22は、複数の通信端末のうち組格納部(登録テーブルT)に格納されていない固有端末情報を記憶した一つの通信端末から、複数の記録媒体(マスコット5)の識別情報のうち組格納部に格納されていない一つの識別情報を含む登録要求を受信すると、その固有端末情報とその識別情報との組を組格納部に格納させる登録部として機能する。
【0044】
また、以上の説明から明らかなように、プロセッサ22は、登録部として、登録要求を受信すると、その登録要求に含まれている識別情報が記録された記録媒体(マスコット5)に対応する個別領域(掲示板K)を記憶領域(書き換え可能領域R22)に確保する。なお、本実施の形態を変形し、複数の記録媒体について、個別領域を予め確保しておく形態としてもよい。
【0045】
また、以上の説明から明らかなように、プロセッサ22は、登録部として、登録要求を受信すると、その登録要求を送信した通信端末の使用者に入力された文字列データ(ニックネーム)を、その通信端末の固有端末情報とその登録要求に含まれている識別情報との組に対応付けて記憶する。文字列データは、フレンドリストFLや掲示板リストKLからの削除や掲示板リストKLへの書き込みで使用されるが、フレンドリストFLや掲示板リストKLからの削除を行わないように本実施の形態を変形する場合には、文字列データの入力および記憶を行わないようにしてもよい。なお、本実施の形態を変形し、文字列データに代えて、顔写真などの画像データを用いる形態としてもよいし、文字列データと画像データとを併用する形態としてもよい。
【0046】
<2−2:管理>
図7に示すように、次に、花子さんが、その通信端末4(固有端末情報=「A」)を操作することにより、当該通信端末4から、その固有端末情報と、花子さんのマスコット5に対応するメインページMPのURL(ID=「α」)とを含むアクセス要求が送信される(S10)。このアクセス要求を受信したサーバ装置2では、その受信を契機として、そのプロセッサ22が、要求対応処理を行う(S11)。
【0047】
この要求対応処理では、図9のF1の判定結果が「YES」となるから、プロセッサ22は、登録テーブルTを参照して、受信したアクセス要求の送信元の通信端末4と、受信したアクセス要求中のURLに対応するマスコット5とが合致しているか否かを判定する(F4)。具体的には、受信したアクセス要求中の固有端末情報と受信したアクセス要求中のURLに含まれているIDとが紐付けられているか否かを判定する。ここでは、この判定結果が「YES」となる。
【0048】
次に、プロセッサ22は、一つの掲示板Kを管理者に管理させるための管理処理を行う(F5)。具体的には、まず、受信したアクセス要求中の固有端末情報の通信端末4と通信し、この通信端末4に、受信したアクセス要求中のURLのメインページMPを表示させる。ここでは、花子さんの通信端末4に、花子さんのマスコット5に対応するメインページMPが表示される。その一例を図15に示す。この例では、メインページ名称が「第1メインページ」のメインページMPが表示される。したがって、花子さんは、その通信端末4を操作することにより、その掲示板Kについて、各種の管理を行うことができる。
【0049】
例えば、花子さんは、その通信端末4を操作し、表示されたメインページMPに埋め込まれたフレンドリストFLへのリンクを用いて、当該フレンドリストFLを表示するための許可用表示データの返信を要求する許可用表示データ要求をサーバ装置2へ送信することができる。サーバ装置2のプロセッサ22は、この許可用表示データ要求を受信すると、当該フレンドリストFL内のデータ(具体的にはニックネーム)を用いて許可用表示データを生成し、花子さんの通信端末4へ送信する。また例えば、花子さんは、その通信端末4を操作し、表示されたメインページMPに埋め込まれた掲示板リストKLへのリンクを用いて、掲示板リストKLを表示するためのアクセス先用表示データの返信を要求するアクセス先用表示データ要求をサーバ装置2へ送信することができる。サーバ装置2のプロセッサ22は、このアクセス先用表示データ要求を受信すると、当該掲示板リストKL内のデータ(具体的には掲示板名称)を用いてアクセス先用表示データを生成し、花子さんの通信端末4へ送信する。以上のことは、太郎さん及び一郎さんにも、同様にあてはまる。
【0050】
<2−3:追加>
次に、花子さんがそのウェブサイトWの掲示板Kに太郎さんを招待する。
具体的には、まず、花子さんがその通信端末4(固有端末情報=「A」)を操作し、太郎さんのマスコット5からQRコードを読み取らせる(S12)。この作業が図6のS1の作業と異なる点は、マスコット5が花子さんのものではなく太郎さんのものである点のみである。続く追加要求の送信作業(S13)も、要求中のURLに含まれているIDが「α」でなく「β」である点を除いてS2の作業と同様である。
【0051】
この追加要求の受信を契機として、サーバ装置2のプロセッサ22は、要求対応処理を行う(S14)。この要求対応処理では、図9のF1の判定結果が「YES」となり、F4の判定結果が「NO」となるから、プロセッサ22は、登録テーブルTを参照して、受信した追加要求中のIDのマスコット5が登録済であるか否かを判定する(F10)。ここでは、このIDが登録テーブルTに格納されているから、この判定結果が「YES」となる。
【0052】
次にプロセッサ22は、当該通信端末4の使用者が当該IDに対応する掲示板Kに参加可能か否かを判定する(F6)。つまり、受信した要求が、他人の掲示板Kへの参加を要求する参加要求であるか否かを判定する。具体的には、当該通信端末4の固有端末情報に対応するウェブサイトW内の少なくとも一つのプロフィール(ニックネーム)が、当該IDに対応するフレンドリストFLに入っているか否かを判定する。
【0053】
ここでは、該当するフレンドリストFLが空であるから、F6の判定結果は「NO」となる。したがって、プロセッサ22は、当該要求は追加要求であるとみなし、当該IDのマスコット5の管理者(ここでは太郎さん)を、当該通信端末4の使用者(ここでは花子さん)のウェブサイトW内のフレンドリストFLに追加する追加処理を行う(F7)。
【0054】
具体的には、プロセッサ22は、まず、花子さんの通信端末4と通信し、花子さんのウェブサイトW内のどのフレンドリストFLを追加対象とするかを確認する(F71)。次に、プロセッサ22は、追加対象のフレンドリストFLに、太郎さんのプロフィール(ニックネーム)を追加する(F72)。次に、プロセッサ22は、当該IDに対応する掲示板リストKLに、追加対象のフレンドリストFLに対応する掲示板Kへのリンク(URLおよび掲示板名称)を追加する(F73)。
【0055】
この結果、当該IDに対応付けて登録済のニックネームを「太郎」、追加対象のフレンドリストFLに対応する掲示板Kの名称を「第1掲示板」とすると、花子さんのウェブサイトW内の一つのフレンドリストFL(追加対象のフレンドリストFL)には、ニックネーム「太郎」が追加される一方(図16)、太郎さんのウェブサイトW内の一つの掲示板リストKL(当該IDに対応する掲示板リストKL)には、掲示板名称「第1掲示板」を表すリンクが追加される(図17)。このリンクは、太郎さんが、そのウェブサイトWを管理する操作を行うことにより、使用可能である。
【0056】
以上の説明から明らかなように、プロセッサ22は、複数の通信端末のうち、固有端末情報が組格納部(登録テーブルT)に格納されている一の通信端末から、他の通信端末が記憶した固有端末情報を含む組に含まれる識別情報を含む追加要求を受信すると、他の通信端末の固有端末情報を特定する許可データを、一の通信端末に対応する個別領域(掲示板K)に対応する許可リスト(フレンドリストFL)に追加する追加部として機能する。
【0057】
また、以上の説明から明らかなように、プロセッサ22は、追加部として、追加要求を受信すると、その追加要求を送信した通信端末が記憶した固有端末情報を含む組に含まれている識別情報を特定するアクセス先データを、その追加要求に含まれている識別情報が記録された記録媒体(マスコット5)に対応する個別領域(掲示板K)に対応するアクセス先リストに追加する。
【0058】
また、以上の説明から明らかなように、許可データは、その許可データで特定される固有端末情報を含む組に対応する文字列データ(ニックネーム)を含み、アクセス先データは、そのアクセス先データで特定される識別情報を含む組に対応する文字列データ(掲示板名称)を含む。なお、本実施の形態を変形し、許可データに、文字列データそのものではなく、文字列データを特定するデータ(許可用個人特定データ)を含ませるようにしてもよいし、アクセス先データに、文字列データそのものではなく、文字列データを特定するデータ(アクセス先用領域特定データ)を含ませるようにしてもよい。なお、文字列データそのものは、文字列データを特定するデータの一種である。
【0059】
また、以上の説明から明らかなように、プロセッサ22は、複数の通信端末のうち任意の一つの通信端末から、その通信端末の固有端末情報を含む組に含まれている識別情報が記録された一つの記録媒体(マスコット5)に対応する個別領域(掲示板K)に対応する許可リストを表示するための許可用表示データの返信を要求する許可用表示データ要求を受信すると、その許可リスト内の許可用個人特定データを用いて許可用表示データを生成し、その通信端末へ送信する許可用表示データ送信部として機能する。
【0060】
また、以上の説明から明らかなように、プロセッサ22は、複数の通信端末のうち任意の一つの通信端末から、その通信端末の固有端末情報を含む組に含まれている識別情報が記録された記録媒体(マスコット5)に対応する個別領域(掲示板K)に対応するアクセス先リストを表示するためのアクセス先用表示データの返信を要求するアクセス先用表示データ要求を受信すると、そのアクセス先リスト内のアクセス先データを用いてアクセス先用表示データを生成し、その通信端末へ送信するアクセス先用表示データ送信部として機能する。
【0061】
<2−4:参加>
図7に示すように、次に、太郎さんが、その通信端末4(固有端末情報=「B」)を操作することにより、当該通信端末4から、その固有端末情報と、太郎さんのマスコット5に対応するウェブサイトWのURL(ID=「β」)とを含むアクセス要求が送信される(S15)。このアクセス要求を受信したサーバ装置2では、その受信を契機として、そのプロセッサ22が、要求対応処理を行う(S14)。
【0062】
この要求対応処理では、図9のF1の判定結果が「YES」となり、F4の判定結果が「YES」となるから、プロセッサ22は、前述の管理処理を行う(F5)。この管理処理において、太郎さんが、そのウェブサイトW内の掲示板リストKL内のリンク「第1掲示板」を押したとする。すると、サーバ装置2から太郎さんの通信端末4へ、当該リンクのURL(ID=「α」)が渡され、このURLと太郎さんの通信端末4の固有端末情報(「B」)とを含むアクセス要求がサーバ装置2へ送信される(S17)。
【0063】
サーバ装置2のプロセッサ22は、このアクセス要求の受信を契機として、要求対応処理を行う(S18)。この要求対応処理では、図9のF1の判定結果は「YES」となり、F4の判定結果は「NO」となり、F6の判定結果は「YES」となる。したがって、サーバ装置2のプロセッサ22は、このアクセス要求に含まれている固有端末情報の通信端末4の使用者(ここでは太郎さん)を、このアクセス要求に含まれているIDに対応する掲示板K(ここでは第1掲示板)に参加させる参加処理を行う(F8)。この参加処理では、太郎さんは、第1掲示板の閲覧と、第1掲示板への書き込みを行うことができる。
【0064】
なお、上記の例では、太郎さんが、そのウェブサイトW内のリンクを利用して第1掲示板に参加しているが、太郎さんは、花子さんから、第1掲示板のURL、すなわち第1計掲示板に対応するマスコット5のIDを取得することによっても、第1掲示板に参加可能である。太郎さんが花子さんのマスコット5のIDを取得する方法としては、花子さんの通信端末4から太郎さんの通信端末4へ電子メールを用いて送信してもらう方法と、花子さんのマスコット5からQRコード51を太郎さんの通信端末4で読み取る方法とが挙げられる。
【0065】
<2−5:削除>
本実施の形態では、フレンドリストFLから人を削除することも可能である。ここでは、花子さんが、第1掲示板に対応するフレンドリストFLから太郎さんを削除する例について説明する。この作業では、まず、図8に示すように、花子さんが、その通信端末4(固有端末情報=「A」)を操作し、当該通信端末4から、その固有端末情報と、第1掲示板に対応するURL(ID=「α」)とを含むアクセス要求を送信させる(S19)。このアクセス要求を受信したサーバ装置2では、要求対応処理(管理処理)が行われる(S20)。
【0066】
この管理処理において、花子さんは、その通信端末4を操作し、当該通信端末4に図16の画面を表示させる。この画面は、第1掲示板の管理画面である。次に、花子さんは、太郎さんのニックネーム「太郎」に対応する削除ボタンを押すように、その通信端末4を操作する。これにより、サーバ装置2のプロセッサ22は、第1掲示板に対応するフレンドリストFLから太郎さんのプロフィールを削除する一方、太郎さんのウェブサイトW内の掲示板リストKLから第1掲示板へのリンクを削除する。以降、太郎さんは、リンクを用いて第1掲示板に参加することができなくなる。
【0067】
また、上述したように、第1掲示板に対応するフレンドリストFLに人を追加する作業は花子さんの通信端末4を用いて行う必要があるから(太郎さんが花子さんに再び招待される必要があるから)、第1掲示板に対応するフレンドリストFLから削除された太郎さんが第1掲示板のURLを取得したとしても、太郎さんにできるのは、太郎さんのウェブサイトWの掲示板Kに花子さんを招待することだけである。そして、この招待によって花子さんのウェブサイトW内の掲示板リストKLに太郎さんのウェブサイトW内の掲示板Kへのリンクが追加されても、このリンクを使用するか否かは花子さんの自由であるから、花子さんは、招待していない人(ここでは太郎さん)と第1掲示板で対話せずに済む。
【0068】
以上の説明から明らかなように、プロセッサ22は、複数の通信端末のうち、ある許可データを含む許可リスト(フレンドリストFL)に対応する個別領域(掲示板K)に対応する記録媒体(マスコット5)に記録された識別情報を含む組に含まれる固有端末情報を記憶した通信端末から、その許可データのその許可リストからの削除を要求する許可データ削除要求を受信すると、その許可データをその許可リストから削除する許可データ削除部として機能する。
【0069】
以上の説明から明らかなように、プロセッサ22は、許可データが削除されると、その許可データで特定される固有端末情報を含む組に含まれている識別情報に対応する個別領域(掲示板K)に対応するアクセス先リスト(掲示板リストKL)から、その許可データを含む許可リストに対応する個別領域(掲示板K)に対応する識別情報を特定するアクセス先データを削除するアクセス先データ連動削除部として機能する。
【0070】
<2−6:第2登録>
次に、図8に示すように、花子さんが、使用している通信端末4(固有端末情報=「A」)を操作し、この通信端末4に、花子さんが管理者となっているマスコット5(ID=「δ」)からQRコードを読み取らせ(S21)、これによって抽出されたURL(ID=「δ」)と固有端末情報「A」を含む登録要求を送信したとする(S22)。この登録要求はサーバ装置2に受信される。この受信を契機として、サーバ装置2のプロセッサ22は、要求対応処理を行う(S23)。
【0071】
この要求対応処理では、図9のF1の判定結果が「YES」となり、F4の判定結果が「NO」となり、F10の判定結果が「NO」となるから、プロセッサ22は、当該マスコット5を登録するための第2登録処理を行う(F11)。第2登録処理の大部分は、前述の第1登録処理と同様である。第2登録処理が第1登録処理と異なる点は、固有端末情報とIDとを紐付けて登録テーブルTに格納することが通信端末4の登録に繋がらない点と、ウェブサイトWを新たに確保しない点である。つまり、第2登録処理では、未登録のマスコット5(ID=「δ」)のみが登録され、既存のウェブサイトW内に当該マスコット5に対応する領域(メインページMP以下の部分)が追加され、このウェブサイトWのトップページTPに、このメインページMPへのリンクが埋め込まれる。
【0072】
登録が完了したときにサーバ装置2から当該通信端末4へ送信される電子メールには、この第2登録処理において登録されたニックネームと、IDが「δ」のマスコット5に対応するメインページMPのURLが記載されている。なお、本実施の形態では、IDが「α」のマスコット5に対応するニックネームと、IDが「δ」のマスコット5に対応するニックネームは、重複が許されている。一方、複数の使用者が同一の掲示板名称を用いることは許されているが、同一の使用者がその複数の掲示板について同一の掲示板名称を用いることは許されていない。
【0073】
<2−7:他の場合>
次に、図8に示すように、未登録の通信端末4(固有端末情報=「D」)から、当該固有端末情報と、花子さんのマスコット5(ID=「α」)に対応するURLとを含む登録要求が送信されたとする(S24)。このようなケースとしては、例えば、花子さんが登録済のマスコット5(ID=「α」)を紛失し、これを拾った秀喜さんが、これを用いて登録を行おうとしたケースが考えられる。この場合、サーバ装置2での要求対応処理では、図9のF1の判定結果が「NO」となり、F2の判定結果が「YES」となるため、エラー処理が行われる(F9,S25)。つまり、プロセッサ22は、固有端末情報とIDとの組み合わせが不適切であるとして、処理を終了する。
【0074】
以上の説明から明らかなように、プロセッサ22は、複数の通信端末のうち任意の一つの通信端末から、組格納部(登録テーブルT)に格納された識別情報のうち、その通信端末が記憶した固有端末情報を含む組に含まれている識別情報とは異なる識別情報を含むアクセス要求を受信すると、受信したアクセス要求に含まれる識別情報が記録された記録媒体(マスコット5)に対応する個別領域(掲示板K)に対応する許可リスト(フレンドリストFL)を参照して、その個別領域へのアクセスを制御するアクセス制御部として機能する。なお、本実施の形態においては、掲示板Kの閲覧または電子掲示板への書き込みのためのアクセスをアクセス制御部の制御対象としているが、これを変形し、掲示板K以外の個別領域へのアクセスをアクセス制御部の制御対象としてもよい。
【0075】
<3:まとめ>
以上説明したように、上述した通信システム10では、通信端末4が、マスコット5からそのIDを含むURLを読み取ることが可能であり、サーバ装置2が、通信端末4に固有の固有端末情報とその使用者のマスコット5のIDとを紐付け、一の通信端末4から、当該通信端末4の固有端末情報に対応付けられていないIDを含むURLを受信すると、このIDに紐付けられた固有端末情報とを特定する情報を、一の通信端末4に対応するウェブサイトW内の一つの掲示板Kに対応するフレンドリストFLに追加し、当該フレンドリストFLを参照して当該掲示板Kへのアクセスを制御するから、掲示板Kの管理者に招待された人が当該掲示板Kにアクセスすることを確実に許可し、同管理者に招待されていない人が当該掲示板Kにアクセスすることを十分に高い精度で拒否することができる。
【0076】
<4:変形>
上述した実施の形態では、フレンドリストFLからの削除が行われると、これに連動して、掲示板リストKLからの削除が行われるが、これを変形し、フレンドリストFLからの削除が行われても、掲示板リストKLからの削除が行われない形態としてもよい。また、フレンドリストFLからの削除を不可能とした形態としてもよい。
【0077】
上述した実施の形態では、掲示板リストKLからの削除はフレンドリストFLからの削除に連動したものに限られるが、これを変形し、フレンドリストFLからの削除を経ずとも掲示板リストKLからの削除を可能とした形態としてもよい。つまり、プロセッサ22を、複数の通信端末のうち、あるアクセス先データを含むアクセス先リストに対応する個別領域に対応する記録媒体(マスコット5)に記録された識別情報を含む組に含まれる固有端末情報を記憶した通信端末から、そのアクセス先データのそのアクセス先リストからの削除を要求するアクセス先データ削除要求を受信すると、そのアクセス先データをそのアクセス先リストから削除するアクセス先データ削除部として機能させてもよい。さらに、プロセッサ22を、アクセス先データが削除されると、そのアクセス先データで特定される識別情報に対応する個別領域(掲示板K)に対応する許可リストから、そのアクセス先データを含むアクセス先リストに対応する個別領域(掲示板K)に対応する記録媒体(マスコット5)に記録された識別情報を含む組に含まれている固有端末情報を特定する許可データを削除する許可データ連動削除部として機能させてもよい。
【0078】
また、掲示板リストKLからの削除とフレンドリストFLからの削除とを連動させない形態においては、プロセッサ22を、許可データが削除されると、その許可データで特定される固有端末情報を含む組に含まれている識別情報に対応する個別領域(掲示板K)に対応するアクセス先リスト内の、その許可データを含む許可リストに対応する個別領域(掲示板K)に対応する記録媒体(マスコット5)に記録された識別情報を特定するアクセス先データに対応付けて、第1特定データを記憶する削除反映部として機能させてもよいし、アクセス先データが削除されると、そのアクセス先データで特定される識別情報に対応する個別領域(掲示板K)に対応する許可リスト内の、そのアクセス先データを含むアクセス先リストに対応する個別領域(掲示板K)に対応する記録媒体(マスコット5)に記録された識別情報を特定する許可データに対応付けて、第2特定データを記憶する削除反映部として機能させてもよい。これらの形態では、掲示板リストKLの表示画面においては第1特定データの有無に応じて掲示板名称の表示形態を、フレンドリストFLの表示画面においては第2特定データの有無に応じてニックネームの表示形態を変更することが可能となる。
【0079】
上述した実施の形態では、QRコード51が印刷されたマスコット5を用いているが、これに限るものではない。例えば、QRコード51に代えて、他の二次元コードや、一次元のバーコードを用いてもよいし、磁気的または電気的にデータを記憶するメモリ(記録媒体)を備えたマスコットを用いてもよい。このメモリとしては、フレキシブルディスク等の磁気メモリや、不揮発性の半導体メモリを例示可能である。また、取り付け部53は、環状の部材または輪になる部材でなくてもよい。例えば、通信端末4または通信端末4に取り付けられた部材と螺合または嵌合する部材であってもよい。また、上述した実施の形態を変形し、マスコット5に、複数の操作ボタンおよびスピーカを設け、操作ボタンの操作に応じた音声を出力する形態としてもよい。
【0080】
また、上述した実施の形態では、玩具としてマスコット5を用いているが、これを変形し、ID(識別情報)を記録した記録媒体と、通信端末4に取り付けるための取り付け部とを備えた任意の物品を用いるようにしてもよい。この物品は、マスコットとして使うことが困難な物であってもよい。
また、上述した実施の形態では、通信端末4として携帯電話機を用いているが、これに限るものではない。例えば、電話機能を持たない携帯通信端末を用いる形態としてもよいし、据え置き型の通信端末を用いる形態としてもよい。また、上述した実施の形態では、登録を必須としているが、登録を不要とした形態としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信システム10の構成を示すブロック図である。
【図2】通信システム10を構成する通信端末4およびマスコット5の外観を示す斜視図である。
【図3】通信端末4の構成を示すブロック図である
【図4】通信システム10を構成するサーバ装置2の構成を示すブロック図である。
【図5】ウェブサイトWのサイトマップである。
【図6】通信システム10の動作例を示すシーケンス図である。
【図7】通信システム10の動作例を示すシーケンス図である。
【図8】通信システム10の動作例を示すシーケンス図である。
【図9】サーバ装置2のプロセッサ22が行う要求対応処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】通信端末4の表示部43に表示される画面例を示す図である。
【図11】通信端末4の表示部43に表示される画面例を示す図である。
【図12】通信端末4の表示部43に表示される画面例を示す図である。
【図13】通信端末4の表示部43に表示される画面例を示す図である。
【図14】通信端末4の表示部43に表示される画面例を示す図である。
【図15】通信端末4の表示部43に表示される画面例を示す図である。
【図16】通信端末4の表示部43に表示される画面例を示す図である。
【図17】通信端末4の表示部43に表示される画面例を示す図である。
【符号の説明】
【0082】
10 通信システム
2 サーバ装置
22 プロセッサ
23 記憶部
4 通信端末
41 カメラ
47 プロセッサ
5 マスコット
51 QRコード
52 記録媒体
53 取り付け部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々を一意に識別する識別情報が記録された複数の記録媒体と、
各々を一意に識別する固有端末情報を記憶した複数の通信端末と、
前記複数の通信端末と通信を行うと共に、前記複数の記録媒体にそれぞれ対応し、各々の管理権限が各々に対応する記録媒体の管理者に与えられる複数の個別領域となる記憶領域を有する記憶部を備えたサーバ装置とを備えた通信システムであって、
前記通信端末は、前記複数の記録媒体のうち任意の一つから前記識別情報を読み取る読み取り部と、前記識別情報を含む要求を送信する送信部とを備え、
前記サーバ装置は、
前記記録媒体ごとに、その記録媒体の識別情報と、その記録媒体の管理者が使用者となっている前記通信端末に記憶された前記固有端末情報との組を格納する組格納部と、
前記複数の個別領域にそれぞれ対応し、対応する個別領域へのアクセスが許可された前記通信端末に記憶された前記固有端末情報を特定する許可データを要素とする複数の許可リストを格納する許可リスト格納部と、
前記複数の通信端末のうち、前記固有端末情報が前記組格納部に格納されている一の通信端末から、他の通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれる前記識別情報を含む追加要求を受信すると、前記他の通信端末の前記固有端末情報を特定する前記許可データを、一の通信端末に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストに追加する追加部と、
前記複数の通信端末のうち任意の一つの通信端末から、前記組格納部に格納された前記識別情報のうち、その通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれている識別情報とは異なる識別情報を含むアクセス要求を受信すると、受信したアクセス要求に含まれる識別情報を記録した前記記録媒体に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストを参照して、その個別領域へのアクセスを制御するアクセス制御部とを備える、
ことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
各々を一意に識別する固有端末情報を記憶した複数の通信端末であって、前記通信端末は、各々を一意に識別する識別情報が記録された複数の記録媒体のうち任意の一つの記録媒体から前記識別情報を読み取る読み取り部と、前記識別情報を含む要求を送信する送信部とを有する前記複数の通信端末と通信を行うと共に、前記複数の記録媒体にそれぞれ対応し、各々の管理権限が各々に対応する記録媒体の管理者に与えられる複数の個別領域となる記憶領域を有する記憶部を備えたサーバ装置であって、
前記記録媒体ごとに、その記録媒体の識別情報と、その記録媒体の管理者が使用者となっている前記通信端末に記憶された前記固有端末情報との組を格納する組格納部と、
前記複数の個別領域にそれぞれ対応し、対応する個別領域へのアクセスが許可された前記通信端末に記憶された前記固有端末情報を特定する許可データを要素とする複数の許可リストを格納する許可リスト格納部と、
前記複数の通信端末のうち、前記固有端末情報が前記組格納部に格納されている一の通信端末から、他の通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれる前記識別情報を含む追加要求を受信すると、前記他の通信端末の前記固有端末情報を特定する前記許可データを、一の通信端末に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストに追加する追加部と、
前記複数の通信端末のうち任意の一つの通信端末から、前記組格納部に格納された前記識別情報のうち、その通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれている識別情報とは異なる識別情報を含むアクセス要求を受信すると、受信したアクセス要求に含まれる識別情報を記録した前記記録媒体に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストを参照して、その個別領域へのアクセスを制御するアクセス制御部と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
前記個別領域は電子掲示板であり、
前記アクセス制御部に制御されるアクセスは、前記電子掲示板の閲覧または前記電子掲示板への書き込みのためのアクセスである、
ことを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
各々を一意に識別する識別情報が記録された複数の記録媒体と、各々を一意に識別する固有端末情報を記憶した複数の通信端末と、前記複数の通信端末と通信を行うと共に、前記複数の記録媒体にそれぞれ対応し、各々の管理権限が各々に対応する記録媒体の管理者に与えられる複数の個別領域となる記憶領域を有する記憶部を備えたサーバ装置と備えたシステムであって、前記通信端末は、前記複数の記録媒体のうち任意の一つから前記識別情報を読み取る読み取り部と、前記識別情報を含む要求を送信する送信部とを備え、前記サーバ装置は、前記記録媒体ごとに、その記録媒体の識別情報と、その記録媒体の管理者が使用者となっている前記通信端末に記憶された前記固有端末情報との組を格納する組格納部と、前記複数の個別領域にそれぞれ対応し、対応する個別領域へのアクセスが許可された前記通信端末に記憶された前記固有端末情報を特定する許可データを要素とする複数の許可リストを格納する許可リスト格納部と、前記複数の通信端末のうち、前記固有端末情報が前記組格納部に格納されている一の通信端末から、他の通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれる前記識別情報を含む追加要求を受信すると、前記他の通信端末の前記固有端末情報を特定する前記許可データを、一の通信端末に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストに追加する追加部と、前記複数の通信端末のうち任意の一つの通信端末から、前記登録部に格納された前記識別情報のうち、その通信端末が記憶した前記固有端末情報を含む前記組に含まれている識別情報とは異なる識別情報を含むアクセス要求を受信すると、受信したアクセス要求に含まれる識別情報を記録した前記記録媒体に対応する前記個別領域に対応する前記許可リストを参照して、その個別領域へのアクセスを制御するアクセス制御部とを備える、ことを特徴とする通信システムにおける前記記録媒体と、
前記通信端末に取り付けるための取り付け部と、
を備える玩具。
【請求項5】
前記通信端末は携帯電話機である、
ことを特徴とする請求項4に記載の玩具。
【請求項6】
前記識別情報を含む情報を表す二次元バーコードが印刷された被印刷部を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の玩具。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−37470(P2009−37470A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−201983(P2007−201983)
【出願日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】