説明

通信システム、プログラムおよび記録媒体

【課題】 処理量の増大を抑えたうえで、データをさらに解読しにくくすることができる通信システムを提供する。
【解決手段】 1画面分の画像データDをデータブロックBに分割して各データブロックBを送信するカメラ装置2と、各データブロックBを受信して前記1画面分の画像データDを復元するモニタ装置3とによって、通信システム1が構成される。カメラ装置2は、1画面分の画像データD毎に、各データブロックBの伝送順序を決定してその伝送順序で各データブロックBを送信するとともに、決定した伝送順序をモニタ装置3が判断するための順序判断用情報Jを送信する。モニタ装置3は、1画面分の画像データD毎に、各データブロックBおよび順序判断用情報Jを受信する。そしてモニタ装置3は、受信した順序判断用情報Jに基づいて各データブロックBの伝送順序を判断してその伝送順序に応じて、受信した各データブロックBを並び替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データをデータブロックに分割して各データブロックを伝送する通信システム、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、データをデータブロックに分割して各データブロックを順に伝送する通信システムがある。このような通信システムでは、各データブロックが順に伝送されるので、通信が傍受された場合にデータが容易に解読されてしまうという問題がある。
【0003】
この問題を解決するための技術として、暗号化したデータを伝送するという技術がある。この技術では、送信側装置は、データを暗号化して送信し、受信側装置は、送信側装置が送信するデータを受信してデータを復号化する。このような技術では、送信側装置において暗号化のための処理が必要であり、また受信側装置において復号化のための処理が必要であり、したがって送信側装置および受信側装置での処理量が大幅に増大するという問題がある。
【0004】
前述の各問題を解決する技術として、パケットを伝送する順序を予め定める順序規則に従って変化させるという技術が、特許文献1に開示される。この技術では、送信側装置は、順序規則に従った順序で各パケットを送信し、受信側装置は、送信側装置が送信する各パケットを受信して各パケットを順序規則に基づいて並び替える。このような技術では、毎回、同一の順序規則で各パケットが伝送されるので、長時間にわたって通信が傍受されると、データが解読される可能性が高くなるという問題がある。
【0005】
【特許文献1】特開昭62−214744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、処理量の増大を抑えたうえで、データをさらに解読しにくくすることができる通信システム、プログラムおよび記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ひとまとまりのデータをデータブロックに分割して各データブロックを送信する送信側装置と、この送信側装置が送信する各データブロックを受信して前記ひとまとまりのデータを復元する受信側装置とを含む通信システムであって、
送信側装置は、ひとまとまりのデータ毎に、各データブロックの伝送順序を決定し、決定した伝送順序で各データブロックを送信するとともに、決定した伝送順序を受信側装置が判断するための順序判断用情報を送信し、
受信側装置は、ひとまとまりのデータ毎に、送信側装置が送信する各データブロックを受信するとともに、送信側装置が送信する順序判断用情報を受信し、受信した順序判断用情報に基づいて各データブロックの伝送順序を判断して、判断した伝送順序に応じて、受信した各データブロックを並び替えることを特徴とする通信システムである。
【0008】
また本発明は、送信側装置は、ひとまとまりのデータに関する情報に基づいて、各データブロックの伝送順序を決定することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、送信側装置は、受信側装置の装置識別情報に基づいて、各データブロックの伝送順序を決定することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、送信側装置および受信側装置には、ひとまとまりのデータにおいて連続する複数のデータブロックから成るグループ内での各データブロックの伝送順序を定める複数の伝送順序規則が記憶され、
送信側装置は、グループ毎に、前記複数の伝送順序規則のうち1つを決定し、決定した伝送順序規則による伝送順序で各データブロックを送信し、
受信側装置は、グループ毎に、送信側装置が送信する各データブロックを受信し、前記複数の伝送順序規則のうち1つを判断し、判断した伝送順序規則による伝送順序に応じて、受信した各データブロックを並び替えることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、送信側装置は、ひとまとまりのデータにおけるグループの順番に基づいて、前記複数の伝送順序規則のうち1つを決定することを特徴とする。
【0012】
また本発明は、送信側装置は、グループ内のデータブロックの個数を決定し、決定した個数で各データブロックをグループ化することを特徴とする。
【0013】
また本発明は、送信側装置および受信側装置には、グループに存在するデータブロックの個数が、グループに存在すべきデータブロックの個数に満たない場合の、データブロックの伝送順序を定める他の伝送順序規則が記憶され、
送信側装置は、グループに存在するデータブロックの個数が、グループに存在すべきデータブロックの個数に満たないと判定すると、前記他の伝送順序規則による伝送順序で各データブロックを送信し、
受信側装置は、グループに存在するデータブロックの個数が、グループに存在すべきデータブロックの個数に満たないと判定すると、前記他の伝送順序規則による伝送順序に応じて、各データブロックを並び替えることを特徴とする。
【0014】
また本発明は、コンピュータを前記通信システムとして機能させるためのプログラムである。
【0015】
また本発明は、コンピュータを前記通信システムとして機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ひとまとまりのデータをデータブロックに分割して各データブロックを送信する送信側装置と、この送信側装置が送信する各データブロックを受信して前記ひとまとまりのデータを復元する受信側装置とによって、通信システムが構成される。
【0017】
送信側装置は、ひとまとまりのデータ毎に、各データブロックの伝送順序を決定する。そして送信側装置は、決定した伝送順序で各データブロックを送信するとともに、決定した伝送順序を受信側装置が判断するための順序判断用情報を送信する。
【0018】
受信側装置は、ひとまとまりのデータ毎に、送信側装置が送信する各データブロックを受信するとともに、送信側装置が送信する順序判断用情報を受信する。そして受信側装置は、受信した順序判断用情報に基づいて各データブロックの伝送順序を判断して、判断した伝送順序に応じて、受信した各データブロックを並び替える。
【0019】
このような本発明の通信システムでは、ひとまとまりのデータ毎に、各データブロックの伝送順序が決定されてその伝送順序で各データブロックが伝送される。したがって各データブロックが毎回、同一の伝送順序で伝送される場合に比べて、データを解読しにくくすることができる。しかも、ひとまとまりのデータが暗号化されて伝送される場合に比べて、送信側装置および受信側装置での処理量の増大を抑えることができ、その結果、本発明の通信システムは、処理能力の低い組み込み機器にも好適に用いられる。
【0020】
また本発明によれば、ひとまとまりのデータに関する情報に基づいて各データブロックの伝送順序が決定されるので、各データブロックの伝送順序を、解析しにくくすることができる。
【0021】
また本発明によれば、受信側装置の装置識別情報に基づいて各データブロックの伝送順序が決定されるので、各データブロックの伝送順序を受信側装置毎に異ならせることができる。したがって同一の構成の通信システムを用いて各データブロックの伝送順序が解析されてデータが解読されてしまうことを防ぐことができる。
【0022】
また本発明によれば、送信側装置および受信側装置には、ひとまとまりのデータにおいて連続する複数のデータブロックから成るグループ内での各データブロックの伝送順序を定める複数の伝送順序規則が記憶される。
【0023】
送信側装置は、グループ毎に、前記複数の伝送順序規則のうち1つを決定する。そして送信側装置は、決定した伝送順序規則による伝送順序で、グループ内の各データブロックを送信する。
【0024】
受信側装置は、グループ毎に、送信側装置が送信する各データブロックを受信する。そして受信側装置は、前記複数の伝送順序規則のうち1つを判断し、判断した伝送順序規則による伝送順序に応じて、グループ内で、受信した各データブロックを並び替える。
【0025】
このような本発明の通信システムでは、グループ毎に伝送順序規則が決定されてその伝送順序規則による伝送順序で各データブロックが伝送されるので、少ない伝送順序規則を用いて、多くの伝送順序を実現することができる。
【0026】
また本発明によれば、ひとまとまりのデータにおけるグループの順番に基づいて前記複数の伝送順序規則のうち1つが決定されるので、容易に、各データブロックの伝送順序をグループ毎に異ならせることができる。
【0027】
また本発明によれば、グループ内のデータブロックの個数を決定し、決定した個数で各データブロックをグループ化するので、グループ内のデータブロックの個数を変化させることができる。したがってグループ内のデータブロックの個数が毎回、同一である場合に比べて、データを解読しにくくすることができる。
【0028】
また本発明によれば、送信側装置および受信側装置には、グループに存在するデータブロックの個数が、グループに存在すべきデータブロックの個数に満たない場合の、データブロックの伝送順序を定める他の伝送順序規則が記憶される。
【0029】
送信側装置は、グループに存在するデータブロックの個数が、グループに存在すべきデータブロックの個数に満たないと判定すると、前記他の伝送順序規則による伝送順序で各データブロックを送信する。
【0030】
受信側装置は、グループに存在するデータブロックの個数が、グループに存在すべきデータブロックの個数に満たないと判定すると、前記他の伝送順序規則による伝送順序に応じて、各データブロックを並び替える。
【0031】
このような本発明の通信システムでは、ひとまとまりのデータの末尾を含むデータブロックが存在するグループにおいて、グループに存在するデータブロックの個数が、グループに存在すべきデータブロックの個数に満たない場合に、空のデータブロックを伝送する必要をなくすことができ、したがって送信側装置および受信側装置での処理の複雑化を防ぐことができる。
【0032】
また本発明によれば、本発明のプログラムを、コンピュータに読み取らせてそのコンピュータで実行させることによって、コンピュータを、前述のような通信システムとして機能させることができる。これによって前述のような効果を達成することができる。
【0033】
また本発明によれば、本発明の記録媒体に記録したプログラムを、コンピュータに読み取らせてそのコンピュータで実行させることによって、コンピュータを、前述のような通信システムとして機能させることができる。これによって前述のような効果を達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
図1は、本発明の実施の一形態である通信システム1を説明するための図である。本実施の形態の通信システム1は、送信側装置であるカメラ装置2と、受信側装置であるモニタ装置3とを含む。
【0035】
カメラ装置2は、所定の撮像領域を撮像し、前記撮像領域を撮像することによって得られる画像データを送信する。画像データを送信するにあたって、カメラ装置2は、ひとまとまりのデータである1画面分の画像データD1,D2をデータブロックBに分割して、分割した各データブロックBを送信する。本実施の形態では、カメラ装置2は、1画面分の画像データD1,D2毎に、各データブロックBの伝送順序を決定し、決定した伝送順序で各データブロックBを送信するとともに、決定した伝送順序をモニタ装置3が判断するための順序判断用情報J1,J2を送信する。
【0036】
モニタ装置3は、カメラ装置2が送信する画像データを受信し、受信した画像データに基づく画像を表示する。本実施の形態では、モニタ装置3は、カメラ装置2が送信する各データブロックBを受信し、受信した各データブロックBから1画面分の画像データD1,D2を復元し、復元した1画面分の画像データD1,D2に基づく画像を表示する。1画面分の画像データD1,D2を復元するにあたって、本実施の形態では、モニタ装置3は、1画面分の画像データD1,D2毎に、カメラ装置2が送信する各データブロックBを受信するとともに、カメラ装置2が送信する順序判断用情報J1,J2を受信し、受信した順序判断用情報J1,J2に基づいて各データブロックBの伝送順序を判断して、判断した伝送順序に応じて、受信した各データブロックBを並び替える。
【0037】
図2は、図1に示す通信システム1の設置状態を模式的に示す図である。カメラ装置2およびモニタ装置3は、互いに無線通信可能に構成され、互いに離反して異なる場所に設置される。本実施の形態の通信システム1は、たとえば、建物の玄関前に存在する訪問者を、建物内に存在する居住者が確認するために用いられる。
【0038】
カメラ装置2は、建物に形成される出入口を開閉するための戸板11に設置される。戸板11には、その厚み方向に貫通する覗き孔が形成される。カメラ装置2は、戸板11の内側に配置され、前記覗き孔を介して戸板11の外側となる玄関前を撮像可能に設けられる。このようにして、玄関前に前記撮像領域が設定される。モニタ装置3は、建物内の任意の場所に設置される。
【0039】
このような通信システム1は、たとえば呼び鈴が既に設置されている建物に導入される。建物内の居住者は、呼び鈴によって訪問者の存在を確認すると、カメラ装置2からの画像データに基づく画像をモニタ装置3に表示させる。建物内の居住者は、モニタ装置3に表示される画像を見て、玄関前の訪問者を確認することができる。この場合、建物内の居住者は、玄関まで移動して覗き孔を介して訪問者を見なくても、訪問者を確認することができる。
【0040】
図3は、カメラ装置2の構成を示すブロック図である。カメラ装置2は、所定の撮像領域を撮像して前記撮像領域の光学像に基づく画像データを出力する撮像部21と、撮像部21から出力される画像データを予め定める方式で圧縮するエンコーダ部22と、エンコーダ部22によって圧縮された画像データを一時的に記憶するバッファメモリ部23とを含む。撮像部21は、固体撮像素子によって実現され、具体的にはCMOS(
Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサもしくはCCD(Charge
Coupled Device)イメージセンサによって実現される。前記予め定める方式は、たとえばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式である。
【0041】
カメラ装置2は、無線通信するための通信部であるRF(Radio Frequency)制御部24と、制御部25と、主記憶部26とをさらに含む。RF制御部24は、予め定める通信プロトコル、たとえばIEEE802.15.4に準拠した通信方式に従って無線通信する。制御部25は、中央演算処理装置(Central Processing Unit、略称CPU)およびROM(Read Only Memory)によって実現される。ROMには、後述の図9に示す画像データ送信動作を行うためのプログラムが記憶される。主記憶部26は、RAM(Random
Access Memory)によって実現される。
【0042】
図4は、モニタ装置3の構成を示すブロック図である。モニタ装置3は、伸長すべき画像データを一時的に記憶するバッファメモリ部31と、バッファメモリ部31に記憶される画像データを予め定める方式で伸長するデコーダ部32と、デコーダ部32によって伸長された画像データに基づく画像を表示する表示部33とを含む。前記予め定める方式は、たとえばJPEG方式である。表示部33は、たとえば液晶表示装置によって実現される。
【0043】
モニタ装置3は、無線通信するための通信部であるRF(Radio Frequency)制御部34と、制御部35と、主記憶部36とをさらに含む。RF制御部34は、予め定める通信プロトコル、たとえばIEEE802.15.4に準拠した通信方式に従って無線通信する。制御部35は、CPUおよびROMによって実現される。ROMには、後述の図10に示す画像データ受信動作を行うためのプログラムが記憶される。主記憶部36は、RAMによって実現される。
【0044】
図5は、カメラ装置2の主記憶部26の記憶領域を模式的に示す図である。主記憶部26の記憶領域は、1画面分の画像データDが記憶される第1領域41と、データブロックBが記憶される第2領域42とを含む。
【0045】
カメラ装置2では、1画面分の画像データDを送信するにあたって、制御部25は、1画面分の画像データDを、バッファメモリ部23から読み出して、主記憶部26の第1領域41に書き込む。そして制御部25は、第1領域41に記憶される1画面分の画像データDの各データブロックBに対して決定された伝送順序で、各データブロックBを1つずつ、第1領域41から読み出して、第2領域42に書き込む。第2領域42に記憶されるデータブロックBは順次、更新される。制御部25は、データブロックBを第2領域42に書き込む毎に、第2領域42に記憶されるデータブロックBにヘッダを付加し、こうして生成されるパケットを、RF制御部24によって送信させる。
【0046】
このようにして1画面分の画像データDが送信されるので、カメラ装置2の主記憶部26の記憶領域に、各データブロックBを伝送順序で並び替えた後の1画面分の画像データDが記憶される領域を別途、設ける必要がない。したがってカメラ装置2の主記憶部26の記憶領域を節約することができる。
【0047】
図6は、モニタ装置3の主記憶部36の記憶領域を模式的に示す図である。主記憶部36の記憶領域は、1画面分の画像データDが記憶される第1領域43と、データブロックBが記憶される第2領域44とを含む。
【0048】
モニタ装置3では、1画面分の画像データDを復元するにあたって、制御部35は、RF制御部34によってパケットを受信する毎に、パケットからヘッダを除いたデータブロックBを1つずつ、第2領域44に書き込む。第2領域44に記憶されるデータブロックBは順次、更新される。制御部35は、第2領域44にデータブロックBを書き込む毎に、データブロックBを、第2領域44から読み出して、第1領域43に書き込む。このとき、制御部35は、カメラ装置2から送信される1画面分の画像データDの各データブロックBに対して判断された伝送順序に応じて、データブロックBを並び替えながら、データブロックBを第1領域43に書き込む。
【0049】
このようにして1画面分の画像データDが復元されるので、モニタ装置3の主記憶部36の記憶領域に、各データブロックBを伝送順序に応じて並び替える前の1画面分の画像データDが記憶される領域を別途、設ける必要がない。したがってモニタ装置3の主記憶部36の記憶領域を節約することができる。
【0050】
図7は、各データブロックBの伝送順序を説明するための図であり、図7(1)は1番目の画像データD1を示し、図7(2)は1番目の画像データD1を構成する各データブロックBの伝送順序を示し、図7(3)は2番目の画像データD2を示し、図7(4)は2番目の画像データD2を構成する各データブロックBの伝送順序を示し、図7(5)は3番目の画像データD3を示し、図7(6)は3番目の画像データD3を構成する各データブロックBの伝送順序を示す。
【0051】
1画面分の画像データDを構成する各データブロックBは、先頭から末尾に向かって、複数のデータブロックB毎に、グループ化される。したがって各グループGは、1画面分の画像データDにおいて連続する複数のデータブロックBから成る。本実施の形態では、各グループGは、4つのデータブロックBから成る。
【0052】
カメラ装置2の制御部25およびモニタ装置3の制御部35には、グループG内での各データブロックBの伝送順序を定める複数の伝送順序規則が記憶される。本実施の形態では、伝送順序規則は、表1に示すように、24通り存在する。
【0053】
【表1】

【0054】
各伝送順序規則は、モニタ装置3の装置識別情報に基づいて決定される。したがって1画面分の画像データDについて、各データブロックBの伝送順序が、モニタ装置3の装置識別情報に基づいて決定され、これによって各データブロックBの伝送順序をモニタ装置3毎に異ならせることができる。したがって同一の構成の通信システム1を用いて各データブロックBの伝送順序が解析されて画像データDが解読されてしまうことを防ぐことができる。
【0055】
モニタ装置3の装置識別情報は、たとえばMAC(Media Access Control)アドレスである。カメラ装置2の制御部25には、モニタ装置3のMACアドレスが予め記憶されている。なお、本実施の形態では装置識別情報をMACアドレスとしたけれども、MACアドレス以外の装置識別情報を用いてもよく、MACアドレスに限定するものではない。
【0056】
また各伝送順序規則は、1画面分の画像データDに関する情報にも基づいて決定される。したがって1画面分の画像データDについて、各データブロックBの伝送順序が、1画面分の画像データDに関する情報に基づいて決定され、これによって各データブロックBの伝送順序を、解析しにくくすることができる。
【0057】
1画面分の画像データDに関する情報は、1画面分の画像データDのデータサイズであってもよく、1画面分の画像データDの識別情報であってもよく、あるいは両者を含んでいてもよい。1画面分の画像データDの識別情報は、たとえば、その1画面分の画像データDが、カメラ装置2が起動されてから、何番目に伝送されるのかを示す。本実施の形態では、1画面分の画像データDに関する情報は、1画面分の画像データDのデータサイズと、1画面分の画像データDの識別情報とを含む。
【0058】
さらに各伝送順序規則は、1画面分の画像データDにおけるグループの順番にも基づいて決定される。したがって1画面分の画像データDについて、容易に、各データブロックBの伝送順序をグループG毎に異ならせることができる。
【0059】
本実施の形態では、表1に示すように、各伝送順序規則は、予め定める規則用演算式の演算結果Y1を24で除算した余りZ1と関連付けられる。一例として述べると、前記予め定める規則用演算式は、以下の式(1)のように表される。
Y1=a1・X1+a2・X2+a3・X3+a4・X4 …(1)
【0060】
式(1)において、a1〜a4は、0を除く整数であり、互いに同一であってもよく、あるいは異なっていてもよい。X1は、モニタ装置3の装置識別情報を表す数値である。X2は、伝送される1画面分の画像データDのデータサイズを表す数値である。X3は、伝送される1画面分の画像データDの識別情報を表す数値である。X4は、伝送される1画面分の画像データDにおけるグループGの順番を表す数値である。
【0061】
カメラ装置2の制御部25は、1画面分の画像データDを送信するにあたって、先頭のグループGから順に、グループG毎に、各伝送順序規則のうち1つを決定する。各伝送順序規則のうち1つを決定するにあたって、カメラ装置2の制御部25は、前記予め定める規則用演算式の演算結果Y1を24で除算した余りZ1を求め、この余りZ1に関連付けられた伝送順序規則を選択する。
【0062】
モニタ装置3の制御部35は、1画面分の画像データDを復元するにあたって、先頭のグループGから順に、グループG毎に、各伝送順序規則のうち1つを判断する。各伝送順序規則のうち1つを判断するにあたって、モニタ装置3の制御部35は、前記予め定める規則用演算式の演算結果Y1を24で除算した余りZ1を求め、この余りZ1に関連付けられた伝送順序規則を選択する。
【0063】
またカメラ装置2の制御部25およびモニタ装置3の制御部35には、グループGに存在するデータブロックBの個数が、グループGに存在すべきデータブロックBの個数に満たない場合の、データブロックBの伝送順序を定める他の伝送順序規則が記憶される。前記他の伝送順序規則としては、伝送順序を逆転するという規則が挙げられる。
【0064】
カメラ装置2の制御部25は、グループGに存在するデータブロックBの個数が、グループGに存在すべきデータブロックBの個数に満たないと判定すると、前記他の伝送順序規則を決定する。モニタ装置3は、グループGに存在するデータブロックBの個数が、グループGに存在すべきデータブロックBの個数に満たないと判定すると、前記他の伝送順序規則を判断する。
【0065】
したがって1画面分の画像データD3の末尾を含むデータブロックBが存在するグループGにおいて、図7(5)に示すように、グループGに存在するデータブロックBの個数が、グループGに存在すべきデータブロックBの個数に満たない場合に、空のデータブロックを伝送する必要をなくすことができる。これによってカメラ装置2およびモニタ装置3での処理の複雑化を防ぐことができる。
【0066】
図8は、カメラ装置2およびモニタ装置3間の通信を説明するためのシーケンス図である。まずは、モニタ装置3が画像要求Pを送信する。
【0067】
カメラ装置2は、モニタ装置3が送信する画像要求Pを受信すると、1画面分の画像データDについて各データブロックBの伝送順序を決定するとともに、決定した伝送順序をモニタ装置3が判断するための順序判断用情報Jを送信する。この後、カメラ装置2は、決定した伝送順序で各データブロックBを送信する。
【0068】
モニタ装置3は、カメラ装置2が送信する順序判断用情報Jを受信する。この後、モニタ装置3は、カメラ装置2が送信する各データブロックBを順次、受信する。モニタ装置3は、受信した順序判断用情報Jに基づいて各データブロックBの伝送順序を判断して、判断した伝送順序に応じて、受信した各データブロックBを並び替える。
【0069】
このように1画面分の画像データDについて、各データブロックBが伝送される前に、順序判断用情報Jが伝送されるので、モニタ装置3では、各データブロックBを受信しながら、各データブロックBを並び替えることができる。したがってモニタ装置3で各データブロックBの受信が開始されてから1画面分の画像データDの復元が完了されるまでに要する時間を短縮することができる。ひいては、モニタ装置3で画像要求Pが送信されてから1画面分の画像データDが表示されるまでに要する時間を短縮することができる。
【0070】
図9は、カメラ装置2の制御部25の画像データ送信動作を説明するためのフローチャートである。画像データ送信動作は、1画面分の画像データDの送信に関する動作である。画像データ送信動作は、モニタ装置3からの画像要求Pがあったとき、開始される。
【0071】
画像データ送信動作が開始されると、ステップa1で、順序判断用情報Jを、RF制御部24によって送信させる。順序判断用情報Jは、1画面分の画像データDのデータサイズと、1画面分の画像データDの識別情報とを含む。
【0072】
次に、ステップa2で、1画面分の画像データDにおける先頭のグループGについての動作に移行する。次に、ステップa3で、グループGに存在するデータブロックBの個数が、グループGに存在すべきデータブロックBの個数を満たすか否かを判定する。この判定は、1画面分の画像データDのデータサイズと、対象のグループGの先頭からの番号とに基づいて行うことができる。本実施の形態では、グループGに存在すべきデータブロックBの個数は、「4」である。
【0073】
ステップa3で、満たすと判定すると、ステップa4に進み、このステップa4で、前述のようにして、各伝送順序規則のうち1つを決定する。次に、ステップa5では、前記ステップa4で決定した伝送順序規則による伝送順序で、グループG内の各データブロックBを、RF制御部24によって送信させる。
【0074】
この後、ステップa6で、次のグループGがあるか否かを判定する。この判定も、1画面分の画像データDのデータサイズと、対象のグループGの先頭からの番号とに基づいて行うことができる。ステップa6で、ありと判定すると、ステップa7に進み、このステップa7で、1画面分の画像データDにおける次のグループGについての動作に移行する。このようにして、末尾のグループGに到達するまで、前述のステップa3〜a7の動作が繰り返される。
【0075】
前記ステップa6で、なしと判定すると、画像データ送信動作は、終了される。前記ステップa3で、満たないと判定すると、ステップa8に進み、このステップa8で、前記他の伝送順序規則による伝送順序で、グループG内の各データブロックBを、RF制御部24によって送信させ、この後、画像データ送信動作は、終了される。
【0076】
図10は、モニタ装置3の制御部35の画像データ受信動作を説明するためのフローチャートである。画像データ受信動作は、1画面分の画像データDの受信に関する動作である。画像データ受信動作は、画像要求Pを送信したとき、開始される。
【0077】
画像データ受信動作が開始されると、ステップb1で、カメラ装置2からの順序判断用情報Jを、RF制御部34によって受信させる。順序判断用情報Jは、1画面分の画像データDのデータサイズと、1画面分の画像データDの識別情報とを含む。
【0078】
次に、ステップb2で、1画面分の画像データDにおける先頭のグループGについての動作に移行する。次に、ステップb3で、グループGに存在するデータブロックBの個数が、グループGに存在すべきデータブロックBの個数を満たすか否かを判定する。この判定は、1画面分の画像データDのデータサイズと、対象のグループGの先頭からの番号に基づいて行うことができる。1画面分の画像データDのデータサイズは、前記ステップb1で取得している。また対象のグループGの先頭からの番号は、1グループ分、受信する毎に計数することによって取得する。本実施の形態では、グループGに存在すべきデータブロックBの個数は、「4」である。
【0079】
ステップb3で、満たすと判定すると、ステップb4に進み、このステップb4で、前述のようにして、各伝送順序規則のうち1つを判断する。次に、ステップb5では、カメラ装置2からの各データブロックBを、RF制御部34によって受信するとともに、前記ステップb4で判断した伝送順序規則による伝送順序に応じて、受信した各データブロックBをグループG内で並び替える。
【0080】
この後、ステップb6で、次のグループGがあるか否かを判定する。この判定も、1画面分の画像データDのデータサイズと、対象のグループGの先頭からの番号とに基づいて行うことができる。ステップb6で、ありと判定すると、ステップb7に進み、このステップb7で、1画面分の画像データDにおける次のグループGについての動作に移行する。このようにして、末尾のグループGに到達するまで、前述のステップb3〜b7の動作が繰り返される。
【0081】
前記ステップb6で、なしと判定すると、画像データ受信動作は、終了される。前記ステップb3で、満たないと判定すると、ステップb8に進み、このステップb8では、カメラ装置2からの各データブロックBを、RF制御部34によって受信するとともに、前記他の伝送順序規則による伝送順序に応じて、受信した各データブロックBをグループG内で並び替える。
【0082】
以上のような本実施の形態によれば、1画面分の画像データD毎に、各データブロックBの伝送順序が決定されてその伝送順序で各データブロックBが伝送される。したがって各データブロックBが毎回、同一の伝送順序で伝送される場合に比べて、画像データDを解読しにくくすることができる。しかも、1画面分の画像データDが暗号化されて伝送される場合に比べて、カメラ装置2およびモニタ装置3での処理量の増大を抑えることができ、その結果、本実施の形態の通信システム1は、処理能力の低い組み込み機器にも好適に用いられる。
【0083】
また本実施の形態によれば、グループG毎に伝送順序規則が決定されてその伝送順序規則による伝送順序で各データブロックBが伝送されるので、少ない伝送順序規則を用いて、多くの伝送順序を実現することができる。
【0084】
図11は、本発明の実施の他の形態である通信システムにおける各データブロックBの伝送順序を説明するための図であり、図11(1)は1番目の画像データD1を示し、図11(2)は1番目の画像データD1を構成する各データブロックBの伝送順序を示し、図11(3)は2番目の画像データD2を示し、図11(4)は2番目の画像データD2を構成する各データブロックBの伝送順序を示す。本実施の形態の通信システムは、図1〜図10に示す通信システム1に類似するので、異なる点についてだけ説明する。
【0085】
本実施の形態では、カメラ装置2の制御部25およびモニタ装置3の制御部35には、データブロックBの個数が互いに異なる複数のグループGについて、グループG内での各データブロックBの伝送順序を定める複数の伝送順序規則が記憶される。たとえば、データブロックBの個数が3〜5の3種類のグループGについて、複数の伝送順序規則がそれぞれ設定される。
【0086】
本実施の形態では、1画面分の画像データD毎に、グループG内のデータブロックBの個数が決定される。グループG内のデータブロックBの個数は、たとえば、1画面分の画像データDに関する情報および1画面分の画像データDの識別情報に基づいて決定される。本実施の形態では、表2に示すように、グループG内のデータブロックBの個数は、予め定める個数用演算式の演算結果Y2を3で除算した余りZ2と関連付けられる。一例として述べると、前記予め定める個数用演算式は、以下の式(2)のように表される。
Y2=b1・X1+b2・X2+b3・X3 …(2)
【0087】
式(2)において、前記式(1)と同一の記号は、同一の情報を表す数値である。b1〜b3は、0を除く整数であり、互いに同一であってもよく、あるいは異なっていてもよい。
【0088】
【表2】

【0089】
1画面分の画像データDを構成する各データブロックBは、先頭から末尾に向かって、決定された個数のデータブロックB毎に、グループ化される。これによって図11に示すように、1画面分の画像データD1,D2毎に、グループG内のデータブロックBの個数を変化させることができる。したがってグループG内のデータブロックBの個数が毎回、同一である場合に比べて、画像データDデータを解読しにくくすることができる。
【0090】
図12は、本発明の実施のさらに他の形態である通信システムにおける各データブロックBの伝送順序を説明するための図であり、図12(1)は1画面分の画像データDを示し、図12(2)は1画面分の画像データDを構成する各データブロックBの伝送順序を示す。本実施の形態の通信システムは、図1〜図10に示す通信システム1および図11に示す通信システムに類似するので、異なる点についてだけ説明する。
【0091】
本実施の形態では、図11に示す実施の形態と同様に、カメラ装置2の制御部25およびモニタ装置3の制御部35には、データブロックBの個数が互いに異なる複数のグループGについて、グループG内での各データブロックBの伝送順序を定める複数の伝送順序規則が記憶される。たとえば、データブロックBの個数が3〜5の3種類のグループGについて、複数の伝送順序規則がそれぞれ設定される。
【0092】
本実施の形態では、1画面分の画像データDについて、グループG毎に、グループG内のデータブロックBの個数が決定される。グループG内のデータブロックBの個数は、たとえば、1画面分の画像データDに関する情報、1画面分の画像データDの識別情報および1画面分の画像データDにおけるグループGの順番に基づいて決定される。本実施の形態では、表3に示すように、グループ内のデータブロックBの個数は、予め定める他の個数用演算式の演算結果Y3を3で除算した余りZ3と関連付けられる。一例として述べると、前記予め定める他の個数用演算式は、以下の式(3)のように表される。
Y3=c1・X1+c2・X2+c3・X3+c4・X4 …(3)
【0093】
式(3)において、前記式(1)と同一の記号は、同一の情報を表す数値である。c1〜c4は、0を除く整数であり、互いに同一であってもよく、あるいは異なっていてもよい。
【0094】
【表3】

【0095】
1画面分の画像データDを構成する各データブロックBは、先頭から末尾に向かって、決定された個数のデータブロックB毎に、グループ化される。これによって図12に示すように、1画面分の画像データDについて、グループG毎に、グループG内のデータブロックBの個数を変化させることができる。したがって画像データDをさらに解読しにくくすることができる。
【0096】
前述の実施の各形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば、1画面分の画像データDを構成する各データブロックBを、複数の論理チャネルに振り分けるようにしてもよい。これによって画像データDをさらに解読しにくくすることができる。
【0097】
本発明の実施のさらに他の形態としては、コンピュータを、前述の各形態の通信システムとして機能させるためのプログラムが挙げられる。本実施の形態のプログラムをコンピュータに読み取らせてそのコンピュータで実行させることによって、コンピュータを、前述のような通信システムとして機能させることができる。これによって前述のような効果を達成することができる。
【0098】
また本発明の実施のさらに他の形態としては、前記プログラムを記録した記録媒体が挙げられる。本実施の形態の記録媒体に記録したプログラムを、コンピュータに読み取らせてそのコンピュータで実行させることによって、コンピュータを、前述のような通信システムとして機能させることができる。これによって前述のような効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の実施の一形態である通信システム1を説明するための図である。
【図2】図1に示す通信システム1の設置状態を模式的に示す図である。
【図3】カメラ装置2の構成を示すブロック図である。
【図4】モニタ装置3の構成を示すブロック図である。
【図5】カメラ装置2の主記憶部26の記憶領域を模式的に示す図である。
【図6】モニタ装置3の主記憶部36の記憶領域を模式的に示す図である。
【図7】各データブロックBの伝送順序を説明するための図である。
【図8】カメラ装置2およびモニタ装置3間の通信を説明するためのシーケンス図である。
【図9】カメラ装置2の制御部25の画像データ送信動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】モニタ装置3の制御部35の画像データ受信動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の実施の他の形態である通信システムにおける各データブロックBの伝送順序を説明するための図である。
【図12】本発明の実施のさらに他の形態である通信システムにおける各データブロックBの伝送順序を説明するための図である。
【符号の説明】
【0100】
1 通信システム
2 カメラ装置
3 モニタ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ひとまとまりのデータをデータブロックに分割して各データブロックを送信する送信側装置と、この送信側装置が送信する各データブロックを受信して前記ひとまとまりのデータを復元する受信側装置とを含む通信システムであって、
送信側装置は、ひとまとまりのデータ毎に、各データブロックの伝送順序を決定し、決定した伝送順序で各データブロックを送信するとともに、決定した伝送順序を受信側装置が判断するための順序判断用情報を送信し、
受信側装置は、ひとまとまりのデータ毎に、送信側装置が送信する各データブロックを受信するとともに、送信側装置が送信する順序判断用情報を受信し、受信した順序判断用情報に基づいて各データブロックの伝送順序を判断して、判断した伝送順序に応じて、受信した各データブロックを並び替えることを特徴とする通信システム。
【請求項2】
送信側装置は、ひとまとまりのデータに関する情報に基づいて、各データブロックの伝送順序を決定することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
送信側装置は、受信側装置の装置識別情報に基づいて、各データブロックの伝送順序を決定することを特徴とする請求項1または2記載の通信システム。
【請求項4】
送信側装置および受信側装置には、ひとまとまりのデータにおいて連続する複数のデータブロックから成るグループ内での各データブロックの伝送順序を定める複数の伝送順序規則が記憶され、
送信側装置は、グループ毎に、前記複数の伝送順序規則のうち1つを決定し、決定した伝送順序規則による伝送順序で各データブロックを送信し、
受信側装置は、グループ毎に、送信側装置が送信する各データブロックを受信し、前記複数の伝送順序規則のうち1つを判断し、判断した伝送順序規則による伝送順序に応じて、受信した各データブロックを並び替えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の通信システム。
【請求項5】
送信側装置は、ひとまとまりのデータにおけるグループの順番に基づいて、前記複数の伝送順序規則のうち1つを決定することを特徴とする請求項4記載の通信システム。
【請求項6】
送信側装置は、グループ内のデータブロックの個数を決定し、決定した個数で各データブロックをグループ化することを特徴とする請求項4または5記載の通信システム。
【請求項7】
送信側装置および受信側装置には、グループに存在するデータブロックの個数が、グループに存在すべきデータブロックの個数に満たない場合の、データブロックの伝送順序を定める他の伝送順序規則が記憶され、
送信側装置は、グループに存在するデータブロックの個数が、グループに存在すべきデータブロックの個数に満たないと判定すると、前記他の伝送順序規則による伝送順序で各データブロックを送信し、
受信側装置は、グループに存在するデータブロックの個数が、グループに存在すべきデータブロックの個数に満たないと判定すると、前記他の伝送順序規則による伝送順序に応じて、各データブロックを並び替えることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の通信システム。
【請求項8】
コンピュータを請求項1〜7のいずれか1つに記載の通信システムとして機能させるためのプログラム。
【請求項9】
コンピュータを請求項1〜7のいずれか1つに記載の通信システムとして機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−61041(P2008−61041A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−237027(P2006−237027)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】