説明

通信システム、表示装置、電子機器、および通信方法

【課題】簡単なユーザ操作で、所望のコンテンツファイルを取得すること。
【解決手段】第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、現在表示中のコンテンツファイルのファイル名を示すコンテンツファイルの情報および現在表示中のコンテンツファイルを保持し、前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記表示装置に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記表示装置から取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不特定多数の相手機器からコンテンツファイルを取得するための通信システム、および通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
DLNA対応機器とは、DLNA(Digital Living Network Alliance;登録商標)のガイドラインに準拠する機器を指す。DLNAガイドラインでは、既存の規格を組み合わせてプロトコルの統一を図り、様々な機器の相互接続性を実現している。たとえば、機器を繋ぐ有線・無線ネットワークの方式は、有線がイーサネット(登録商標)、無線がWi−Fi(登録商標)といった規格を利用することができる。また、機器同士の検索にはUPnP、ファイル転送の手順にはHTTP、機器同士のメタデータのやりとりにはXMLを利用することができる。したがって、DLNA対応機器が接続された家庭内のネットワークでは、サーバ装置から動画データを受け取ったり、画像ファイルをサーバ装置にアップロードしたり、コンテンツデータをDLNA対応機器で共有することができる。
【0003】
特許文献1では、被写体を撮像する携帯電話Bを遠隔操作する携帯電話Aが、ユーザの所望のタイミングで携帯電話Bにシャッターコマンドを送信する。そして、携帯電話Aは、携帯電話Bが撮像した被写体のデータを受信して、保存する。この場合、携帯電話Aは、遠隔操作を行うために、相手機器として携帯電話Bを一意に特定しておく必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−267663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
DLNA対応機器同士でファイルの送受信を行う際、ユーザはDLNA対応機器一覧から所望の相手機器を選択し、所望のファイルが存在するフォルダまで移動する。複数の相手機器との間で複数ファイルの送受信を行う際には、ファイルに応じて所望の相手機器を選択しなおす必要があり、ユーザにとってこれらの操作は煩わしい。また、複数のDLNA対応機器で、各々の機器が所有しているコンテンツファイルを、1台の表示装置で表示し、共有する場合、表示装置に表示しているコンテンツファイルはどのDLNA対応機器が所有しているものかを知る術がない。上記特許文献1に開示されている技術では、所望の相手機器を一意に特定しておくことで、簡単な操作で所望のコンテンツを取得することができる。しかし、相手機器が複数にまたがる場合、相手機器を特定できない場合には、所望のコンテンツファイルを取得することはできない。
【0006】
本発明の目的は、簡単な操作で、不特定多数の相手機器から所望のコンテンツファイルを取得できる通信システム、表示装置、電子機器、通信方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様として、第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、現在表示中のコンテンツファイルのファイル名を示すコンテンツファイルの情報および現在表示中のコンテンツファイルを保持し、前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記表示装置に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記表示装置から取得する。
【0008】
本発明の一態様として、第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、現在表示中のコンテンツファイルおよび過去に表示されたコンテンツファイルのファイル名、並びに表示順を示すコンテンツファイルの情報と、現在表示中のコンテンツファイルとを保持し、前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルから所定分だけ遡って表示されたコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記表示装置に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記表示装置から取得する。
【0009】
本発明の一態様として、第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、現在表示中のコンテンツファイルおよび過去に表示されたコンテンツファイルの表示開始時間および表示終了時間、並びにファイル名を示すコンテンツファイルの情報と、現在表示中のコンテンツファイルとを保持し、前記第2の携帯端末は、コンテンツファイルの取得要求メッセージの生成時間に前記表示装置で表示されていたコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記表示装置に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記表示装置から取得する。
【0010】
本発明の一態様として、第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、現在表示中のコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持し、前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記表示装置に送信し、前記問い合わせメッセージの応答として、該当するコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示す情報を前記表示装置から取得し、前記問い合わせメッセージの応答に基づき、該当するコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得する。
【0011】
本発明の一態様として、第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、現在表示中のコンテンツファイルおよび過去に表示されたコンテンツファイルの所有者、ファイル名、並びに表示順を示すコンテンツファイルの情報を保持し、前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルから所定分だけ遡って表示されたコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記表示装置に送信し、前記問い合わせメッセージの応答として、該当するコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示す情報を前記表示装置から取得し、前記問い合わせメッセージの応答に基づき、該当するコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得する。
【0012】
本発明の一態様として、第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、現在表示中のコンテンツファイルおよび過去に表示されたコンテンツファイルの表示開始時間および表示終了時間、所有者、並びにファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持し、前記第2の携帯端末は、コンテンツファイルの所有者問い合わせメッセージの生成時間に前記表示装置で表示されていたコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記表示装置に送信し、前記問い合わせメッセージの応答として、該当するコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示す情報を前記表示装置から取得し、前記問い合わせメッセージの応答に基づき、該当するコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得する。
【0013】
本発明の一態様として、第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、且つ、前記表示装置への表示開始時間および表示されたコンテンツファイルのファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持し、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記ネットワーク内に一斉送信し、且つ、前記問い合わせメッセージの生成時間を示す情報を保持し、前記第1の携帯端末および前記表示装置は、前記所有者問い合わせメッセージの応答として、前記自端末で保持しているコンテンツファイルの表示開始時間およびファイル名を示すコンテンツファイルの情報を前記第2の携帯端末に送信し、前記第2の携帯端末は、前記第1の携帯端末および前記表示装置から受信したコンテンツファイルの情報並びに前記問い合わせメッセージの生成時間に基づき、前記問い合わせメッセージの生成時間直前に前記表示装置に表示されていたコンテンツファイルを特定し、前記特定したコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得する。
【0014】
本発明の一態様として、第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、且つ、前記表示装置への表示開始時間および表示されたコンテンツファイルのファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持し、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、前記第2の携帯端末は、コンテンツファイルの所有者問い合わせメッセージの生成時間に前記表示装置で表示されていたコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記ネットワーク内に一斉送信し、且つ、前記問い合わせメッセージの生成時間を示す情報を保持し、前記第1の携帯端末および前記表示装置は、前記所有者問い合わせメッセージの応答として、前記問い合わせメッセージの生成時間直前の、前記自端末で保持しているコンテンツファイルの表示開始時間およびファイル名を示すコンテンツファイルの情報を前記第2の携帯端末に送信し、前記第2の携帯端末は、前記第1の携帯端末および前記表示装置から受信したコンテンツファイルの情報並びに前記問い合わせメッセージの生成時間に基づき、前記問い合わせメッセージの生成時間直前に前記表示装置に表示されていたコンテンツファイルを特定し、前記特定したコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得する。
【0015】
本発明の一態様として、第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおける通信方法であって、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信するステップと、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、現在表示中のコンテンツファイルのファイル名を示すコンテンツファイルの情報および現在表示中のコンテンツファイルを保持するステップと、前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記表示装置に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記表示装置から取得するステップとを備える。
【0016】
本発明の一態様として、第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信するステップと、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、現在表示中のコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持するステップと、前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記表示装置に送信し、前記問い合わせメッセージの応答として、該当するコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示す情報を前記表示装置から取得するステップと、前記第2の携帯端末は、前記問い合わせメッセージの応答に基づき、該当するコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得するステップとを備える。
【0017】
本発明の一態様として、第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおける通信方法であって、前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、且つ、前記表示装置への表示開始時間および表示されたコンテンツファイルのファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持するステップと、前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示するステップと、前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記ネットワーク内に一斉送信し、且つ、前記問い合わせメッセージの生成時間を示す情報を保持するステップと、前記第1の携帯端末および前記表示装置は、前記所有者問い合わせメッセージの応答として、前記自端末で保持しているコンテンツファイルの表示開始時間およびファイル名を示すコンテンツファイルの情報を前記第2の携帯端末に送信するステップと、前記第2の携帯端末は、前記第1の携帯端末および前記表示装置から受信したコンテンツファイルの情報並びに前記問い合わせメッセージの生成時間に基づき、前記問い合わせメッセージの生成時間直前に前記表示装置に表示されていたコンテンツファイルを特定するステップと、前記第2の携帯端末は、前記特定したコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得するステップとを備える。
【0018】
本発明の一態様として、第1の携帯端末から送信されたコンテンツファイルを表示する表示手段と、前記コンテンツファイルを特定する情報を保持するコンテンツファイル情報記憶手段と、第2の携帯端末から送信された問い合わせメッセージに応じて、前記コンテンツファイルを特定する情報を前記第2の携帯端末に送信する通信手段と、を備える。
【0019】
本発明の一態様として、前記通信手段は、前記第2の携帯端末から前記問い合わせメッセージを受信したときに、前記表示手段に表示されている前記コンテンツファイルに対応した前記コンテンツファイルを特定する情報を前記第2の携帯端末に送信する。
【0020】
本発明の一態様として、前記コンテンツファイルを特定する情報は、前記コンテンツファイルの所有者に関する情報である。
【0021】
本発明の一態様として、前記コンテンツファイルを特定する情報は、前記コンテンツファイルの表示時間に関する情報である。
【0022】
本発明の一態様として、上記いずれかの表示装置を備える。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る通信システム、表示装置、電子機器、通信方法によれば、簡単な操作で、不特定多数の相手機器から所望のコンテンツファイルを取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】(a)本発明の実施の形態における通信システム一例(1)、(b)本発明の実施の形態における携帯端末の構成を示すブロック図
【図2】図1(a)に示す通信システムにおけるコンテンツファイル取得の動作例1
【図3】図1(a)に示す通信システムにおけるコンテンツファイル取得の動作例2
【図4】図1(a)に示す通信システムにおけるコンテンツファイル取得の動作例3
【図5】本発明の実施の形態における通信システム一例(2)
【図6】図5に示す通信システムにおけるコンテンツファイル取得の動作例4
【図7】図5に示す通信システムにおけるコンテンツファイル取得の動作例5
【図8】図5に示す通信システムにおけるコンテンツファイル取得の動作例6
【図9】図5に示す通信システムにおけるコンテンツファイル取得の動作例7
【図10】図5に示す通信システムにおけるコンテンツファイル取得の動作例8
【図11】図5に示す通信システムにおけるコンテンツファイル取得の動作例9
【図12】本発明の実施の形態における通信システム一例(3)
【図13】図12に示す通信システムにおけるコンテンツファイル取得の動作例10
【図14】図12に示す通信システムにおけるコンテンツファイル取得の動作例11
【図15】(a)〜(c)は管理テーブルの例を示す図
【図16】(a)ユーザインターフェース操作1(コンテンツファイル表示)を示す図、(b)ユーザインターフェース操作2(コンテンツファイル取得)を示す図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0026】
DLNAでは、コンテンツファイルを取得するためには、コンテンツファイルを所有する端末を特定し、且つ端末のフォルダからこのファイルを指定する必要がある。しかしながら、端末数が多かったり、端末のフォルダが階層深くに位置していると、コンテンツファイルを所有する端末を特定したり、フォルダを検索する操作がユーザにとって大変煩わしい操作となってしまう。そこで、本実施の形態に係る携帯端末は、このようなユーザにとって煩わしい操作を経ずに、コンテンツファイルを所有する携帯端末からコンテンツファイルを取得する方法について説明する。ここで、本実施の形態において、コンテンツファイルとは、静止画像データ、動画像データ、楽曲データ、およびアプリケーションのデータなどが含まれる。
【0027】
図1(a)は、本実施の形態における通信システムの一例である。ここで、携帯端末A、携帯端末B、携帯端末C、及び表示装置DはDLNA対応機器である。携帯端末A、携帯端末B、および携帯端末Cは、ローカルネットワーク内で、各携帯端末が所有するコンテンツファイルを表示装置Dに表示させることができる。また、携帯端末A、携帯端末B、携帯端末C、及び表示装置Dが構成するローカルネットワーク内で各携帯端末が所有するコンテンツファイルを共有することができる。
【0028】
図1(a)を参照して、この通信システム動作の概略を説明する。図1(a)に示す通信システムにおいて、携帯端末Bが、所有するコンテンツファイルを表示装置Dに送信して(ステップS101)、表示装置Dがそのコンテンツファイルを表示する(ステップS102)。携帯端末Aは、表示中のコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを送信する(ステップS103)。そして、表示装置Dは、この取得要求メッセージに基づき、その表示中のコンテンツファイルを携帯端末Aに送信する(ステップS105)。
【0029】
図1(b)を参照して、携帯端末Aの構成について説明する。図1(b)は、図1(a)に示す通信システムを構成する携帯端末Aおよび表示装置Dの構成を示すブロック図である。なお、携帯端末A,B,Cの構成は同一であり、図1(b)では携帯端末B,Cの構成を省略する。
【0030】
<携帯端末の構成>
図1(b)に示す携帯端末Aは、入力処理部103と、DLNA処理部105と、通信制御部107と、所有者問い合わせ処理部109と、操作開始時間記憶部111と、を備える。
【0031】
入力処理部103は、ユーザ入力操作を受け付けて、このユーザ入力操作に対応する処理動作信号を、DLNA処理部105又は所有者問い合わせ処理部109へ出力する。
【0032】
例えば、自端末が保持するコンテンツファイルを表示装置Dに表示するためのユーザ入力操作に対応する信号は、DLNA処理部105へ出力され、他の携帯端末B,Cが現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するためのユーザ入力操作に対応する信号は、DLNA処理部105又は所有者問い合わせ処理部109へ出力される。
【0033】
また、入力処理部103は、ユーザ入力操作が、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための入力操作である場合には、このコンテンツファイル取得のための操作開始時間を示す情報を生成し、操作開始時間記憶部111に出力する。
【0034】
操作開始時間記憶部111は、入力処理部103で生成されたコンテンツファイル取得のための操作開始時間を示す情報を記憶する。このコンテンツファイル取得のための操作開始時間を示す情報は、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の生成時間を示す情報または「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間を示す情報である。
【0035】
DLNA処理部105は、入力処理部103からの信号に基づき、ローカルネットワーク内の各携帯端末B,Cまたは表示装置Dに送信する各種のメッセージを生成し、この生成したメッセージを通信制御部107へ出力する。
【0036】
(コンテンツファイル表示要求メッセージ)
たとえば、DLNA処理部105は、自端末が保持するコンテンツファイルを表示装置Dに表示するための入力操作に対応する信号が入力された場合には、「コンテンツファイル表示要求メッセージ」を生成し、この生成した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルを通信制御部107へ出力する。
【0037】
(コンテンツファイル取得要求メッセージ)
DLNA処理部105は、他の携帯端末または表示装置Dからコンテンツファイルを取得する場合には、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を生成し、通信制御部107へ出力する。
【0038】
「コンテンツファイル取得要求メッセージ」は、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するためのメッセージとは限らない。例えば、この「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に、最新のものからいくつ前に表示装置Dに表示されたコンテンツファイルの取得を要求するかを示す情報を含めても良い。さらに、この「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間)を示す情報を含めても良い。これにより、コンテンツファイル取得操作を開始した後に、他の携帯端末から送信されたコンテンツファイルが表示装置Dで表示された場合でも、実際にファイル取得のための操作開始時間に表示装置Dに表示されていたコンテンツファイルの取得が可能となる。
【0039】
DLNA処理部105は、通信制御部107から入力された自端末向けのメッセージに対応する処理を実行する。例えば、DLNA処理部105は、他の携帯端末から「コンテンツファイル取得要求応答メッセージ」により、コンテンツファイルを取得する。
【0040】
(コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ)
所有者問い合わせ処理部109は、所有者からコンテンツファイルを取得する場合には、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせるための「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を生成し、この生成した「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を通信制御部107へ出力する。
【0041】
「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」は、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせるためのメッセージとは限らない。例えば、この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」に、最新のものからいくつ前に表示装置Dに表示されたコンテンツファイルの所有者を問い合わせるかを示す情報を含めても良い。さらに、この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」に「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間)を示す情報を含めても良い。これにより、コンテンツファイル取得操作を開始した後に、他の携帯端末B,Cから送信されたコンテンツファイルが表示装置Dで表示された場合にでも、実際にファイル取得のための操作開始時間に表示装置Dに表示されていたコンテンツファイルの取得が可能となる。
【0042】
所有者問い合わせ処理部109は、「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」が通信制御部107から入力されると、この「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」が示すコンテンツファイルの所有者に対して、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための「コンテンツ取得要求メッセージ」の生成をDLNA処理部105へ要求する。
【0043】
通信制御部107は、「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と所有するコンテンツファイル、DLNA処理部105で生成されたメッセージである「コンテンツファイル取得要求メッセージ」、又は所有者問い合わせ処理部109で生成されたメッセージである「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を、表示装置D又はコンテンツファイルの所有者(携帯端末B又はC)へ送信する処理を行う。
【0044】
さらに、通信制御部107は、ローカルネットワーク内の他の携帯端末又は表示装置Dから自端末向けに送信されたメッセージ又はコンテンツファイルを受信し、DLNA処理部105又は所有者問い合わせ処理部へ出力する。
【0045】
例えば、通信制御部107は、表示装置Dから「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を受信すると、この「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を所有者問い合わせ処理部109に出力する。
【0046】
また、通信制御部107は、ローカルネットワーク内の他の携帯端末又は表示装置Dから「コンテンツファイル取得要求応答メッセージ」により、コンテンツファイルを受信した場合には、この 受信したコンテンツファイルを「コンテンツファイル取得要求応答メッセージ」と共にDLNA処理部105に出力する。
【0047】
<表示装置の構成>
図1(b)を参照して、表示装置Dの構成について説明する。図1(b)に示す表示装置Dは、通信制御部501と、DLNA処理部503と、表示制御部505と、コンテンツファイル情報記憶部507と、問い合わせファイル判定部509と、表示部511とを備える。
【0048】
通信制御部501は、ローカルネットワーク内の各携帯端末から送信されたコンテンツファイル、各種メッセージなどを受信する処理を行い、DLNA処理部503又は問い合わせファイル判定部509へ出力する。
【0049】
(コンテンツファイル表示要求メッセージ)
通信制御部501は、ローカルネットワーク内の各携帯端末から、「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルを受信すると、そのコンテンツファイル及び「コンテンツファイル表示要求メッセージ」をDLNA処理部503へ出力する。
【0050】
(コンテンツファイル取得要求応答メッセージ)
通信制御部501は、ローカルネットワーク内の携帯端末から、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を受信すると、DLNA処理部503へ出力する。その後、通信制御部501は、DLNA処理部503から入力されたコンテンツファイルを「コンテンツファイル取得要求応答メッセージ」と共に「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の送信元である携帯端末に送信する。
【0051】
(コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ)
通信制御部501は、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を各携帯端末から受信すると、問い合わせファイル判定部509へ出力する。その後、通信制御部501は、問い合わせファイル判定部509から入力された「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の送信元である携帯端末に送信する。例えば、この「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」には、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルの所有者およびそのコンテンツファイルのファイル名を示す情報が含まれる。
【0052】
DLNA処理部503は、通信制御部501から入力された「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、各携帯端末から送信されたコンテンツファイルを表示制御部505へ出力する。この際、DLNA処理部503は、コンテンツファイルおよび「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に含まれる送信元を示す情報に基づき、コンテンツファイルの情報を生成し、これらコンテンツファイルおよびコンテンツファイルの情報をコンテンツファイル情報記憶部507へ出力する。
【0053】
ここで、コンテンツファイルの情報には、例えば、コンテンツファイルの所有者を示す情報、コンテンツファイル名、コンテンツファイルの表示順を示す情報、コンテンツファイルの表示開始時間を示す情報、コンテンツファイルの表示終了時間を示す情報が含まれる。
【0054】
<管理テーブル>
コンテンツファイル情報記憶部507は、管理テーブルとして、DLNA処理部503から入力されたコンテンツファイルの情報を記憶する。
【0055】
図15(a)〜(c)を参照して、この管理テーブルの例について説明する。コンテンツファイルの情報には、例えば、コンテンツファイルの所有者を示す情報、コンテンツファイル名、コンテンツファイルの表示順を示す情報、コンテンツファイルの表示開始時間を示す情報、コンテンツファイルの表示終了時間を示す情報が含まれる。
【0056】
図15(a)に示すように、コンテンツファイル情報記憶部507に保存されるコンテンツファイルの情報は、常に最新の表示コンテンツファイル名を保持しても良い。
【0057】
図15(b)に示すように、コンテンツファイル情報記憶部507に保存されるコンテンツファイルの情報は、コンテンツファイル名と共に、その表示順を保持しても良い。
【0058】
図15(c)に示すように、コンテンツファイル情報記憶部507に保存されるコンテンツファイルの情報は、コンテンツファイル名と共に、表示開始時間と表示終了時間とを保持しても良い。
【0059】
(コンテンツファイル取得要求応答メッセージ)
また、DLNA処理部503は、通信制御部501から入力された「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に基づき、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイル、つまり最新のコンテンツファイルをコンテンツファイル情報記憶部507から取得する(図15(a)参照)。そして、DLNA処理部503は、この最新のコンテンツファイルを「コンテンツファイル取得要求応答メッセージ」と共に、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の送信元に送信するために、通信制御部501に出力する。
【0060】
また、DLNA処理部503は、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に、最新の表示コンテンツファイルからいくつ前の表示コンテンツファイルの取得を要求するかが明示されている場合には、該当するコンテンツファイルをコンテンツファイル情報記憶部507から取得する(図15(b)参照)。そして、DLNA処理部503は、この該当するコンテンツファイルを「コンテンツファイル取得要求応答メッセージ」と共に、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の送信元に送信するために、通信制御部501に出力する。
【0061】
また、DLNA処理部503は、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間)を示す情報が明示されている場合には、該当するコンテンツファイル、すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時に表示装置Dに表示されていたコンテンツファイルをコンテンツファイル情報記憶部507から取得する(図15(c)参照)。そして、DLNA処理部503は、この該当するコンテンツファイルを「コンテンツファイル取得要求応答メッセージ」と共に、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の送信元に送信するために、通信制御部501に出力する。
【0062】
表示制御部505は、DLNA処理部503から入力されたコンテンツファイルを表示部511に順次表示するための処理を行う。コンテンツファイルは受信した順で表示部511に上書き表示される。例えば、表示装置Dが、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を受信した後に、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を受信した場合には、コンテンツファイルa1が表示部511に表示された後、このコンテンツファイルa1の表示が消えて、コンテンツファイルb1が表示部511に表示される。なお、表示部511はコンテンツファイルを上書き表示する以外にも、表示制御部505の制御により、例えば、最新のファイルを画面に大きく表示し、それ以前のファイルは画面の下に表示しても良いし、又はサムネイル一覧のように表示しても良い。なお、これらの表示部511での表示方法は一例であり、これに限定されない。
【0063】
(コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ)
問い合わせファイル判定部509は、各携帯端末から受信した「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」に基づき、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルの所有者およびとコンテンツファイルのファイル名を、コンテンツファイル情報記憶部507に記憶されたコンテンツファイルの情報から判定する。そして、問い合わせファイル判定部509は、判定結果に基づき、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルの所有者およびそのコンテンツファイルのファイル名を含む「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を生成する。そして、問い合わせファイル判定部509は、この生成した「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を通信制御部501へ出力する。
【0064】
ここで、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」に、最新のものからいくつ前に表示されたコンテンツファイルの所有者を問い合わせるかを示す情報が含まれている場合には、これに該当するコンテンツファイルの所有者およびそのコンテンツファイルのファイル名を示す「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」が問い合わせファイル判定部509により生成される。
【0065】
さらに、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」に「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間)が含まれている場合には、これに該当するコンテンツファイルの所有者およびそのコンテンツファイルのファイル名を示す「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」が問い合わせファイル判定部509により生成される。
【0066】
次に、図2〜図4を参照して、図1(a)に示す通信システムの動作例1〜3を説明する。
【0067】
<動作例1>
図2を参照して、本実施の形態における、コンテンツファイル取得動作の一例について説明する。
【0068】
なお、図2では、コンテンツファイルを単にファイルと表記している。そして、携帯端末Aはコンテンツファイルa1(図中、ファイルa1と表記)を保持し、携帯端末Bはコンテンツファイルb1(図中、ファイルb1と表記)およびコンテンツファイルbn(図中、ファイルbnと表記)を保持し、携帯端末Cはコンテンツファイルc1(図中、ファイルc1)を保持しているものとする。
【0069】
なお、図2に示す斜線を囲む矢印は、ユーザ操作を示す。例えば、コンテンツファイルを表示装置Dに送信するための操作や、表示装置Dに表示中(あるいは過去に表示済み)のコンテンツファイルを取得するための操作である。
【0070】
なお、図2では、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得する動作を例にとって説明するが、携帯端末B,Cいずれでも同様の動作が可能である。
【0071】
なお、図2は、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための動作の一例を示す図であって、携帯端末Aの動作はこれに限定されるものではない。
【0072】
ステップS201では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルa1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルa1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0073】
ステップS203では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイル名)およびコンテンツファイルa1を記憶する(図15(a)参照)。
【0074】
ステップS205では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルc1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルc1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0075】
ステップS207では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイル名)およびコンテンツファイルc1を、記憶されていたコンテンツファイルa1の情報およびコンテンツファイルa1に上書きする(図15(a)参照)。
【0076】
ステップS209では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルb1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルb1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0077】
ステップS211では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイル名)およびコンテンツファイルb1を、記憶されていたコンテンツファイルc1の情報およびコンテンツファイルc1に上書きする(図15(a)参照)。
【0078】
ステップS213では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0079】
ステップS215では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbnを表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイル名)およびコンテンツファイルbnを、記憶されていたコンテンツファイルb1の情報およびコンテンツファイルb1に上書きする(図15(a)参照)。
【0080】
ステップS217では、携帯端末Aは、現在、表示装置Dに表示中であるコンテンツを取得するために、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を表示装置Dに送信する。この送信の際、図中、矢印で示すように、現在、表示装置Dで表示中のコンテンツファイルを取得するためのユーザ操作が携帯端末Aに入力される。なお、ステップS217において、携帯端末Aは、表示装置Dで表示されているコンテンツファイルを特定できていない。
【0081】
ステップS219では、表示装置Dは、この「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に基づき、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルbnを特定する。そして、ステップS221で、表示装置Dは、この特定したコンテンツファイルbnを「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の送信元である携帯端末Aへ送信する。
【0082】
このように、本実施の形態では、所望のコンテンツファイルを取得するために、この所望のコンテンツファイルを所有する端末を特定する、またはフォルダ階層構造を検索するという、ユーザにとって煩わしい操作を経ずに、簡単なユーザ操作で、携帯端末Aは、表示装置Dから、現在表示中のコンテンツファイルを取得することができる。
【0083】
<動作例2>
図3を参照して、本実施の形態における、コンテンツファイル取得動作の一例について説明する。
【0084】
なお、図3では、コンテンツファイルを単にファイルと表記している。そして、携帯端末Aはコンテンツファイルa1(図中、ファイルa1と表記)を保持し、携帯端末Bはコンテンツファイルb1(図中、ファイルb1と表記)、コンテンツファイルbn−1(図中、ファイルbn−1と表記)、およびコンテンツファイルbn(図中、ファイルbnと表記)を保持し、携帯端末Cはコンテンツファイルc1(図中、ファイルc1)を保持しているものとする。
【0085】
なお、図3に示す斜線を囲む矢印は、ユーザ操作を示す。例えば、コンテンツファイルを表示装置Dに送信するための操作や、表示装置Dに表示中(あるいは過去に表示済み)のコンテンツファイルを取得するための操作である。
【0086】
なお、図3では、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得する動作を例にとって説明するが、携帯端末B,Cいずれでも同様の動作が可能である。
【0087】
なお、図3は、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための動作の一例を示す図であって、携帯端末Aの動作はこれに限定されるものではない。
【0088】
ステップS301では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルa1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルa1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0089】
ステップS303では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイル名およびコンテンツファイルの表示順(1番目))およびコンテンツファイルa1を記憶する(図15(b)参照)。
【0090】
ステップS305では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルc1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルc1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0091】
ステップS307では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1の情報に加えて、このコンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイル名およびコンテンツファイルの表示順(2番目))およびコンテンツファイルc1を記憶する(図15(b)参照)。
【0092】
ステップS309では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルb1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルb1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0093】
ステップS311では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1,c1の情報に加えて、このコンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイル名およびコンテンツファイルの表示順(3番目))およびコンテンツファイルb1を記憶する(図15(b)参照)。
【0094】
ステップS313では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbn−1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbn−1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0095】
ステップS315では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbn−1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1,c1,b1の情報に加えて、このコンテンツファイルbn−1の情報(コンテンツファイル名およびコンテンツファイルの表示順((n−1)番目))およびコンテンツファイルbn−1を記憶する(図15(b)参照)。
【0096】
ステップS317では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0097】
ステップS319では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbnを表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1,c1,b1,bn−1の情報に加えて、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイル名およびコンテンツファイルの表示順((n番目))およびコンテンツファイルbnを記憶する(図15(b)参照)。
【0098】
ステップS321では、携帯端末Aは、現在、表示装置Dに表示中であるコンテンツファイルの一つ前に表示されたコンテンツファイルを取得するために、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を表示装置Dに送信する。この送信の際、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、現在、表示装置Dに表示中であるコンテンツファイルの一つ前に表示されたコンテンツファイルを取得するためのユーザ操作が行われている。「コンテンツファイル取得要求メッセージ」には、現在、表示装置Dに表示中であるコンテンツファイルの一つ前に表示されたコンテンツファイルの取得を要求するメッセージが含まれている。なお、ステップS321において、携帯端末Aは、表示装置Dで表示されているコンテンツファイルを特定できていない。
【0099】
ステップS323では、表示装置Dは、この「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に基づき、現在、表示装置Dに表示中であるコンテンツファイルbnの一つ前に表示されたコンテンツファイルbn−1を特定する。そして、ステップS325で、表示装置Dは、このコンテンツファイルbn−1を「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の送信元である携帯端末Aへ送信する。
【0100】
このように、本実施の形態では、所望のコンテンツファイルを取得するために、この所望のコンテンツファイルを所有する端末を特定する、またはフォルダ階層構造を検索するという、ユーザにとって煩わしい操作を経ずに、簡単なユーザ操作で、携帯端末Aは、表示装置Dから、表示装置Dで所定の順番で表示されたコンテンツファイルを取得することができる。
【0101】
<動作例3>
図4を参照して、本実施の形態における、コンテンツファイル取得動作の一例について説明する。
【0102】
なお、図4では、コンテンツファイルを単にファイルと表記している。そして、携帯端末Aはコンテンツファイルa1(図中、ファイルa1と表記)を保持し、携帯端末Bはコンテンツファイルb1(図中、ファイルb1と表記)、コンテンツファイルbn(図中、ファイルbnと表記)、コンテンツファイルbn+1(図中、ファイルbn+1と表記)を保持し、携帯端末Cはコンテンツファイルc1(図中、ファイルc1)を保持しているものとする。
【0103】
なお、図4に示す斜線を囲む矢印は、ユーザ操作を示す。例えば、コンテンツファイルを表示装置Dに送信するための操作や、表示装置Dに表示中(あるいは過去に表示済み)のコンテンツファイルを取得するための操作である。
【0104】
なお、図4では、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得する動作を例にとって説明するが、携帯端末B,Cいずれでも同様の動作が可能である。
【0105】
なお、図4は、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための動作の一例を示す図であって、携帯端末Aの動作はこれに限定されるものではない。
【0106】
ステップS401では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルa1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルa1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0107】
ステップS403では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイル名、表示開始時間12:00:00)およびコンテンツファイルa1を記憶する(図15(c)参照)。
【0108】
ステップS405では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルc1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルc1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0109】
ステップS407では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1の情報に加えて、このコンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイル名、表示開始時間12:00:05、および前コンテンツファイルa1の表示終了時間12:00:05)およびコンテンツファイルc1を記憶する(図15(c)参照)。
【0110】
ステップS409では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルb1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルb1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0111】
ステップS411では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1の情報に加えて、このコンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイル名、表示開始時間12:00:08、および前コンテンツファイルc1の表示終了時間12:00:08)およびコンテンツファイルb1を記憶する(図15(c)参照)。
【0112】
ステップS413では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0113】
ステップS415では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbnを表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1、b1の情報に加えて、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイル名、表示開始時間12:05:20、および前コンテンツファイルb1の表示終了時間12:05:20)およびコンテンツファイルbnを記憶する(図15(c)参照)。
【0114】
(コンテンツファイル取得操作の開始)
ステップS416では、携帯端末Aは、表示装置D向けに、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間12:05:23)を示す情報を含む「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を生成する。この際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイル取得のためのユーザ操作が開始されているが、まだ確定していない。つまり、ステップS416では、コンテンツファイル取得処理が開始されているが、この「コンテンツファイル取得要求メッセージ」は携帯端末Aから表示装置Dへはまだ送信されていない。
【0115】
(割り込み(ユーザ操作))
ステップS417では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbn+1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbn+1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0116】
ステップS419では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbn+1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1、b1、bnの情報に加えて、このコンテンツファイルbn+1の情報(コンテンツファイル名、表示開始時間12:05:25および前コンテンツファイルbnの表示終了時間12:05:25)とコンテンツファイルbn+1を記憶する(図15(c)参照)。
【0117】
(コンテンツファイル取得操作の確定)
ステップS421では、携帯端末Aは、表示装置D向けに、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間12:05:23)を示す情報を含む「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を送信する。この際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイル取得のためのユーザ操作が確定している。つまり、ステップS421では、この「コンテンツファイル取得要求メッセージ」は携帯端末Aから表示装置Dへ送信されている。
【0118】
(送信コンテンツファイルの特定)
ステップS423では、表示装置Dは、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に明示されている「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の生成時間に基づき、ステップS416でコンテンツファイル取得のための操作が開始された時間に表示されていたコンテンツファイルbnを特定する。
【0119】
ステップS425では、表示装置Dは、ステップS423で特定したコンテンツファイルbnを携帯端末Aに送信する。
【0120】
このように、本実施の形態では、所望のコンテンツファイルを取得するために、この所望のコンテンツファイルを保持する端末を特定する、またはフォルダ階層構造を検索するという、ユーザにとって煩わしい操作を経ずに、簡単なユーザ操作で、携帯端末Aは、実際にコンテンツファイルの取得操作を開始した時に表示装置Dに表示されていたコンテンツファイルを、表示装置Dから取得することができる。
【0121】
図5は、本実施の形態における通信システムの一例である。ここで、携帯端末A、携帯端末B、携帯端末C、及び表示装置DはDLNA対応機器である。携帯端末A、携帯端末B、及び携帯端末Cは、ローカルネットワーク内で、各携帯端末が所有するコンテンツファイルを表示装置Dに表示させることができる。また、携帯端末A、携帯端末B、携帯端末C、及び表示装置Dが構成するローカルネットワーク内で各携帯端末が所有するコンテンツファイルを共有することができる。
【0122】
図5を参照して、この通信システム動作の概略を説明する。図5に示す通信システムにおいて、携帯端末Bが、所有するコンテンツファイルを表示装置Dに送信して(ステップS501)、表示装置Dがそのコンテンツファイルを表示する(ステップS502)。携帯端末Aは、表示中のコンテンツファイルの所有者を表示装置Dに問い合わせる(ステップS503)。そして、表示装置Dは、その問い合わせ結果として、そのコンテンツファイルの所有者を携帯端末Aに通知する(ステップS505)。携帯端末Aは問い合わせ結果に基づき、コンテンツファイルの所有者である携帯端末Bに、表示装置Dで表示中のコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを送信する(ステップS507)。そして、携帯端末Bは、この取得要求メッセージに基づき、表示装置Dで表示中のコンテンツファイルを携帯端末Aに送信する(ステップS509)。以下、図6〜図11を参照して、図5に示す通信システムの動作例4〜9を説明する。
【0123】
<動作例4>
図6を参照して、本実施の形態における、コンテンツファイル取得動作の一例について説明する。
【0124】
なお、図6では、コンテンツファイルを単にファイルと表記している。そして、携帯端末Aはコンテンツファイルa1(図中、ファイルa1と表記)を保持し、携帯端末Bはコンテンツファイルb1(図中、ファイルb1と表記)およびコンテンツファイルbn(図中、ファイルbnと表記)を保持し、携帯端末Cはコンテンツファイルc1(図中、ファイルc1)を保持しているものとする。
【0125】
なお、図6に示す斜線を囲む矢印は、ユーザ操作を示す。例えば、コンテンツファイルを表示装置Dに送信するための操作や、表示装置Dに表示中(あるいは過去に表示済み)のコンテンツファイルを取得するための操作である。
【0126】
なお、図6では、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得する動作を例にとって説明するが、携帯端末B,Cいずれでも同様の動作が可能である。
【0127】
なお、図6は、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための動作の一例を示す図であって、携帯端末Aの動作はこれに限定されるものではない。
【0128】
ステップS601では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルa1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルa1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0129】
ステップS603では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイル名、コンテンツファイルの所有者(携帯端末A))を記憶する(図15(a)参照)。
【0130】
ステップS605では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルc1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルc1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0131】
ステップS607では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイル名、コンテンツファイルの所有者(携帯端末C))を、記憶されていたコンテンツファイルa1の情報に上書きする(図15(a)参照)。
【0132】
ステップS609では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルb1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルb1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0133】
ステップS611では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイル名、コンテンツファイルの所有者(携帯端末B))を、記憶されていたコンテンツファイルc1の情報に上書きする(図15(a)参照)。
【0134】
ステップS613では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0135】
ステップS615では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbnを表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイル名、コンテンツファイルの所有者(携帯端末B))を、記憶されていたコンテンツファイルb1の情報に上書きする(図15(a)参照)。
【0136】
ステップS617では、携帯端末Aは、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせるための「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を表示装置Dに送信する。この送信の際、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、現在、表示装置Dで表示中のコンテンツファイルを取得するためのユーザ操作が行われている。なお、ステップS617において、携帯端末Aは、表示装置Dで表示されているコンテンツファイルおよび所有者を特定できていない。
【0137】
ステップS619では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「所有者問い合わせメッセージ」に基づき、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルbnの所有者を特定する。そして、ステップS621では、表示装置Dは、「所有者問い合わせメッセージ」の応答として、現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルbnの所有者(携帯端末B)とそのコンテンツファイル名を示す「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aに送信する。
【0138】
ステップS623では、携帯端末Aは、表示装置Dから受信した「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」に含まれる現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルbnの所有者(携帯端末B)およびコンテンツファイルbnのファイル名を示す情報に基づき、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を携帯端末Bに送信する。
【0139】
ステップS625では、携帯端末Bは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に基づき、該当するコンテンツファイルbnを携帯端末Aに送信する。
【0140】
このように、本実施の形態では、所望のコンテンツファイルを取得するために、この所望のコンテンツファイルを保持する端末を特定する、またはフォルダ階層構造を検索するという、ユーザにとって煩わしい操作を経ずに、簡単なユーザ操作で、携帯端末Aは表示装置Dで表示中のコンテンツファイルを携帯端末Bから取得することができる。
【0141】
<動作例5>
図7を参照して、本実施の形態における、コンテンツファイル取得動作の一例について説明する。
【0142】
なお、図7では、コンテンツファイルを単にファイルと表記している。そして、携帯端末Aはコンテンツファイルa1(図中、ファイルa1と表記)を保持し、携帯端末Bはコンテンツファイルb1(図中、ファイルb1と表記)、コンテンツファイルbn−1(図中、ファイルbn−1と表記)、およびコンテンツファイルbn(図中、ファイルbnと表記)を保持し、携帯端末Cはコンテンツファイルc1(図中、ファイルc1)を保持しているものとする。
【0143】
なお、図7に示す斜線を囲む矢印は、ユーザ操作を示す。例えば、コンテンツファイルを表示装置Dに送信するための操作や、表示装置Dに表示中(あるいは過去に表示済み)のコンテンツファイルを取得するための操作である。
【0144】
なお、図7では、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得する動作を例にとって説明するが、携帯端末B,Cいずれでも同様の動作が可能である。
【0145】
なお、図7は、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための動作の一例を示す図であって、携帯端末Aの動作はこれに限定されるものではない。
【0146】
ステップS701では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルa1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルa1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0147】
ステップS703では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイル名、表示順(1番目)、およびコンテンツファイルの所有者(携帯端末A))を記憶する(図15(b)参照)。
【0148】
ステップS705では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルc1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルc1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0149】
ステップS707では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1の情報に加えて、このコンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイル名、表示順(2番目)、およびコンテンツファイルの所有者(携帯端末C))を記憶する(図15(b)参照)。
【0150】
ステップS709では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルb1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルb1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0151】
ステップS711では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1,c1の情報に加えて、このコンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイル名、表示順(3番目)、およびコンテンツファイルの所有者(携帯端末B))を記憶する(図15(b)参照)。
【0152】
ステップS713では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbn−1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbn−1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0153】
ステップS715では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbn−1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1,c1,b1の情報に加えて、このコンテンツファイルbn−1の情報(コンテンツファイル名、表示順(n−1番目)、およびコンテンツファイルの所有者(携帯端末B))を記憶する(図15(b)参照)。
【0154】
ステップS717では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0155】
ステップS719では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbnを表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1,c1,b1,bn−1の情報に加えて、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイル名、表示順(n番目)、およびコンテンツファイルの所有者(携帯端末B))を記憶する(図15(b)参照)。
【0156】
ステップS721では、携帯端末Aは、現在、表示装置Dに表示中であるコンテンツファイルの一つ前に表示されたコンテンツファイルの所有者を問い合わせるために、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を表示装置Dに送信する。この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」には、最新のものから1つ前に表示されたコンテンツファイルの所有者を問い合わせる情報が含まれている。また、この送信の際、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、現在、表示装置Dに表示中であるコンテンツファイルの一つ前に表示されたコンテンツファイルの所有者を問い合わせるためのユーザ操作が行われている。なお、ステップS721において、携帯端末Aは、表示装置Dで表示されているコンテンツファイルおよび所有者を特定できていない。
【0157】
ステップS722では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「所有者問い合わせメッセージ」に基づき、現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルbnの一つ前に表示されていたコンテンツファイルbn−1の所有者を特定する。そして、ステップS723では、表示装置Dは、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の応答として、現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルbnの一つ前に表示されたコンテンツファイルbn−1の所有者(携帯端末B)、コンテンツファイルbn−1のファイル名を示す「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aに送信する。
【0158】
ステップS725では、携帯端末Aは、表示装置Dから受信した「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」に基づき、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を携帯端末Bに送信する。
【0159】
ステップS727では、携帯端末Bは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に基づき、該当するコンテンツファイルbn−1を携帯端末Aに送信する。このコンテンツファイルbn−1は、現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルbnの一つ前に表示されたコンテンツファイルである。
【0160】
このように、本実施の形態では、所望のコンテンツファイルを取得するために、この所望のコンテンツファイルを保持する端末を特定する、またはフォルダ階層構造を検索するという、ユーザにとって煩わしい操作を経ずに、簡単なユーザ操作で、携帯端末Aは、現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルbnよりも前に表示されたコンテンツファイルを携帯端末Bから取得することができる。
【0161】
<動作例6>
図8を参照して、本実施の形態における、コンテンツファイル取得動作の一例について説明する。
【0162】
なお、図8では、コンテンツファイルを単にファイルと表記している。そして、携帯端末Aはコンテンツファイルa1(図中、ファイルa1と表記)を保持し、携帯端末Bはコンテンツファイルb1(図中、ファイルb1と表記)、コンテンツファイルbn(図中、ファイルbnと表記)、およびコンテンツファイルbn+1(図中、ファイルbn+1と表記)を保持し、携帯端末Cはコンテンツファイルc1(図中、ファイルc1)を保持しているものとする。
【0163】
なお、図8に示す斜線を囲む矢印は、ユーザ操作を示す。例えば、コンテンツファイルを表示装置Dに送信するための操作や、表示装置Dに表示中(あるいは過去に表示済み)のコンテンツファイルを取得するための操作である。
【0164】
なお、図8では、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得する動作を例にとって説明するが、携帯端末B,Cいずれでも同様の動作が可能である。
【0165】
なお、図8は、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための動作の一例を示す図であって、携帯端末Aの動作はこれに限定されるものではない。
【0166】
ステップS801では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルa1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルa1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0167】
ステップS803では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末A)、コンテンツファイル名、表示開始時間12:00:00)を記憶する(図15(c)参照)。
【0168】
ステップS805では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルc1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルc1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0169】
ステップS807では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1の情報に加えて、このコンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末C)、コンテンツファイル名、表示開始時間12:00:05、および前コンテンツファイルa1の表示終了時間12:00:05)を記憶する(図15(c)参照)。
【0170】
ステップS809では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルb1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルb1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0171】
ステップS811では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1の情報に加えて、このコンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末B)、コンテンツファイル名、表示開始時間12:00:08、および前コンテンツファイルc1の表示終了時間12:00:08)を記憶する(図15(c)参照)。
【0172】
ステップS813では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0173】
ステップS815では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbnを表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1、b1の情報に加えて、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末B)、コンテンツファイル名、表示開始時間12:05:20、および前コンテンツファイルb1の表示終了時間12:05:20)を記憶する(図15(c)参照)。
【0174】
(コンテンツファイル取得操作の開始)
ステップS816では、携帯端末Aは、表示装置D向けに、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間12:05:23)を示す情報を含む「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を生成する。この際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイル取得のためのユーザ操作が開始されているが、まだ確定していない。つまり、ステップS816では、コンテンツファイル取得処理が開始されているが、この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」は携帯端末Aから表示装置Dへはまだ送信されていない。
【0175】
(割り込み(ユーザ操作))
ステップS817では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbn+1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbn+1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。
【0176】
ステップS819では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbn+1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1、b1、bnの情報に加えて、このコンテンツファイルbn+1の情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末B)、コンテンツファイル名、表示開始時間12:05:25および前コンテンツファイルbnの表示終了時間12:05:25)を記憶する(図15(c)参照)。
【0177】
(コンテンツファイル取得操作の確定)
ステップS821では、携帯端末Aは、表示装置D向けに、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間12:05:23)を示す情報を含む「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を送信する。この際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイル取得のためのユーザ操作が確定している。つまり、ステップS821では、この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」は携帯端末Aから表示装置Dへ送信されている。なお、ステップS821において、携帯端末Aは、表示装置Dで表示されているコンテンツファイルおよび所有者を特定できていない。
【0178】
(コンテンツファイルの特定)
ステップS823では、表示装置Dは、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」に明示されている「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間に基づき、ステップS816でコンテンツファイル取得のための操作が開始された時間に表示されていたコンテンツファイルbnを特定する。
【0179】
ステップS825では、表示装置Dは、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(つまり、コンテンツファイル取得のための操作開始時間12:05:23)に表示されていたコンテンツファイルbnのファイル名及びその所有者(携帯端末B)を示す「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aに送信する。
【0180】
ステップS827では、携帯端末Aは、表示装置Dから受信した「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」に基づき、該当するコンテンツファイルbnの所有者である携帯端末Bに、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を送信する。
【0181】
ステップS829では、携帯端末Bは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に基づき、該当するコンテンツファイルbnを携帯端末Aに送信する。
【0182】
このように、本実施の形態では、所望のコンテンツファイルを取得するために、この所望のコンテンツファイルを保持する端末を特定する、またはフォルダ階層構造を検索するという、ユーザにとって煩わしい操作を経ずに、簡単なユーザ操作で、携帯端末Aは、実際にコンテンツファイルの取得操作を開始した時に表示装置Dに表示されていたコンテンツファイルを、このコンテンツファイルの所有者(携帯端末B)から取得することができる。
【0183】
<動作例7>
図9を参照して、本実施の形態における、コンテンツファイル取得動作の一例について説明する。
【0184】
なお、図9では、コンテンツファイルを単にファイルと表記している。そして、携帯端末Aはコンテンツファイルa1(図中、ファイルa1と表記)を保持し、携帯端末Bはコンテンツファイルb1(図中、ファイルb1と表記)およびコンテンツファイルbn(図中、ファイルbnと表記)を保持し、携帯端末Cはコンテンツファイルc1(図中、ファイルc1)を保持しているものとする。
【0185】
なお、図9に示す斜線を囲む矢印は、ユーザ操作を示す。例えば、コンテンツファイルを表示装置Dに送信するための操作や、表示装置Dに表示中(あるいは過去に表示済み)のコンテンツファイルを取得するための操作である。
【0186】
なお、図9では、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得する動作を例にとって説明するが、携帯端末B,Cいずれでも同様の動作が可能である。
【0187】
なお、図9は、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための動作の一例を示す図であって、携帯端末Aの動作はこれに限定されるものではない。
【0188】
ステップS901では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルa1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルa1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Aは、このコンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイル名)を記憶する。
【0189】
ステップS903では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末A))を記憶する。
【0190】
ステップS905では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルc1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルc1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Cは、このコンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイル名)を記憶する。
【0191】
ステップS907では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末C))を、記憶されていたコンテンツファイルa1の情報に上書きして記憶する。
【0192】
ステップS909では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルb1を表示装置Dに送信する。この送信の際、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルb1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Bは、このコンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイル名)を記憶する。
【0193】
ステップS911では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末B))を、記憶されていたコンテンツファイルc1の情報に上書きして記憶する。
【0194】
ステップS913では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbnを表示装置Dに送信する。この送信の際、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Bは、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイル名)を、コンテンツファイルb1の情報に上書きして記憶する。
【0195】
ステップS915では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbnを表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末B))を、記憶されていたコンテンツファイルb1の情報に上書きして記憶する。
【0196】
ステップS917では、携帯端末Aは、現在、表示装置Dに表示中であるコンテンツを取得するために、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を表示装置Dに送信する。この送信の際、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、現在、表示装置Dで表示中のコンテンツファイルを取得するためのユーザ操作が行われている。なお、ステップS917において、携帯端末Aは、表示装置Dで表示されているコンテンツファイルおよび所有者を特定できていない。
【0197】
ステップS919では、表示装置Dは、この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」に基づき、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルの所有者を特定する。そして、ステップS921で、表示装置Dは、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の応答として、現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルの所有者(携帯端末B)を示す「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aへ送信する。
【0198】
ステップS923では、携帯端末Aは、この「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」が示すコンテンツファイルの所有者(携帯端末B)に対して、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を送信する。
【0199】
ステップS925では、携帯端末Bは、携帯端末から受信した「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に基づき、現在、表示装置Dに表示中のコンテンツファイルbnを特定する。
【0200】
ステップS927では、携帯端末Bは、この特定したコンテンツファイルbnを携帯端末Aに送信する。
【0201】
このように、本実施の形態では、所望のコンテンツファイルを取得するために、この所望のコンテンツファイルを保持する端末を特定する、またはフォルダ階層構造を検索するという、ユーザにとって煩わしい操作を経ずに、簡単なユーザ操作で、携帯端末Aは、所有者である携帯端末Bから、現在、表示装置Dで表示中のコンテンツファイルを取得することができる。
【0202】
<動作例8>
図10を参照して、本実施の形態における、コンテンツファイル取得動作の一例について説明する。
【0203】
なお、図10では、コンテンツファイルを単にファイルと表記している。そして、携帯端末Aはコンテンツファイルa1(図中、ファイルa1と表記)を保持し、携帯端末Bはコンテンツファイルb1(図中、ファイルb1と表記)と、コンテンツファイルbn−1(図中、ファイルbn−1と表記)と、コンテンツファイルbn(図中、ファイルbnと表記)とを保持し、携帯端末Cはコンテンツファイルc1(図中、ファイルc1)を保持しているものとする。
【0204】
なお、図10に示す斜線を囲む矢印は、ユーザ操作を示す。例えば、コンテンツファイルをコンテンツファイル再生装置として機能する携帯端末に送信するための操作や、コンテンツファイル再生装置として機能する携帯端末に表示中(あるいは過去に表示済み)のコンテンツファイルを取得するための操作である。
【0205】
なお、図10では、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得する動作を例にとって説明するが、携帯端末B,Cいずれでも同様の動作が可能である。
【0206】
なお、図10は、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための動作の一例を示す図であって、携帯端末Aの動作はこれに限定されるものではない。
【0207】
ステップS1001では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルa1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルa1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Aは、コンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイル名、表示順(1番目))を記憶する。
【0208】
ステップS1003では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末A)、表示順(1番目))を記憶する。
【0209】
ステップS1005では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルc1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルc1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Cは、コンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイル名、表示順(1番目))を記憶する。
【0210】
ステップS1007では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1の情報に加えて、このコンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末C)、表示順(2番目))を記憶する。
【0211】
ステップS1009では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルb1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルb1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Bは、コンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイル名、表示順(1番目))を記憶する。
【0212】
ステップS1011では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1の情報に加えて、このコンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末B)、表示順(3番目))を記憶する。
【0213】
ステップS1013では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbn−1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbn−1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Bは、コンテンツファイルb1の情報に加えて、このコンテンツファイルbn−1の情報(コンテンツファイル名、表示順((n−1)番目))を記憶する。
【0214】
ステップS1015では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbn−1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1、b1の情報に加えて、このコンテンツファイルbn−1の情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末B)、表示順((n−1)番目))を記憶する(図15(b)参照)。
【0215】
ステップS1017では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Bは、コンテンツファイルb1、bn−1の情報に加えて、コンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイル名、表示順(n番目))を記憶する。
【0216】
ステップS1019では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbnを表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1、b1、bn−1の情報に加えて、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイルの所有者(携帯端末B)、表示順(n番目))を記憶する(図15(b)参照)。
【0217】
ステップS1021では、携帯端末Aは、現在、表示装置Dに表示中であるコンテンツファイルの一つ前に表示されたコンテンツファイルの所有者を問い合わせるために、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を表示装置Dに送信する。この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」には、最新のものから1つ前に表示されたコンテンツファイルの所有者を問い合わせる情報が含まれている。また、この送信の際、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、現在、表示装置Dに表示中であるコンテンツファイルの一つ前に表示されたコンテンツファイルの所有者を問い合わせるためのユーザ操作が行われている。なお、ステップS1021において、携帯端末Aは、表示装置Dで表示されているコンテンツファイルおよび所有者を特定できていない。
【0218】
ステップS1023では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」に基づき、現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルの一つ前に表示されたコンテンツファイルの所有者(携帯端末B)を特定する。
【0219】
ステップS1025では、表示装置Dは、現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルの一つ前に表示されたコンテンツファイルの所有者(携帯端末B)及びこのコンテンツファイルを所有者(携帯端末B)がいくつ前に表示したかを示す情報を含む「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aに送信する。
【0220】
ステップS1027では、携帯端末Aは、表示装置Dから受信した「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」に基づき、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を携帯端末Bに送信する。
【0221】
ステップS1029では、携帯端末Bは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に基づき、該当するコンテンツファイルbn−1を特定する。このコンテンツファイルbn−1は、現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルbnの一つ前に表示されたコンテンツファイルである。
【0222】
ステップS1031では、携帯端末Bは、特定したコンテンツファイルbn−1を携帯端末Aに送信する。
【0223】
このように、本実施の形態では、所望のコンテンツファイルを取得するために、この所望のコンテンツファイルを保持する端末を特定する、またはフォルダ階層構造を検索するという、ユーザにとって煩わしい操作を経ずに、簡単なユーザ操作で、携帯端末Aは、現在表示装置Dに表示中のコンテンツファイルbnよりも前に表示されたコンテンツファイルをその所有者である携帯端末Bから取得することができる。
【0224】
<動作例9>
図11を参照して、本実施の形態における、コンテンツファイル取得動作の一例について説明する。
【0225】
なお、図11では、コンテンツファイルを単にファイルと表記している。そして、携帯端末Aはコンテンツファイルa1(図中、ファイルa1と表記)を保持し、携帯端末Bはコンテンツファイルb1(図中、ファイルb1と表記)と、コンテンツファイルbn(図中、ファイルbnと表記)と、コンテンツファイルbn+1(図中、ファイルbn+1と表記)とを保持し、携帯端末Cはコンテンツファイルc1(図中、ファイルc1)を保持しているものとする。
【0226】
なお、図11に示す斜線を囲む矢印は、ユーザ操作を示す。例えば、コンテンツファイルをコンテンツファイル再生装置として機能する携帯端末に送信するための操作や、コンテンツファイル再生装置として機能する携帯端末に表示中(あるいは過去に表示済み)のコンテンツファイルを取得するための操作である。
【0227】
なお、図11では、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得する動作を例にとって説明するが、携帯端末B,Cいずれでも同様の動作が可能である。
【0228】
なお、図11は、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための動作の一例を示す図であって、携帯端末Aの動作はこれに限定されるものではない。
【0229】
ステップS1101では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルa1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルa1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Aは、コンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイル名、表示開始時間12:00:00)を記憶する。
【0230】
ステップS1103では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を表示する。この際、表示装置Dは、このコンテンツファイルa1の情報(所有者(携帯端末A)、表示開始時間12:00:00)を記憶する。
【0231】
ステップS1105では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルc1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルc1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Cは、コンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイル名、表示開始時間12:00:05)を記憶する。
【0232】
ステップS1107では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1の情報に加えて、このコンテンツファイルc1の情報(所有者(携帯端末C)、表示開始時間12:00:05および前コンテンツファイルa1の表示終了時間12:00:05)を記憶する。
【0233】
ステップS1109では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルb1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルb1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Bは、コンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイル名、表示開始時間12:00:08)を記憶する。
【0234】
ステップS1111では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1の情報に加えて、このコンテンツファイルb1の情報(所有者(携帯端末B)、表示開始時間12:00:08および前コンテンツファイルc1の表示終了時間12:00:08)を記憶する。
【0235】
ステップS1113では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Bは、コンテンツファイルb1の情報に加えて、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイル名、表示開始時間12:05:20)を記憶する。
【0236】
ステップS1115では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbnを表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1、b1の情報に加えて、このコンテンツファイルbnの情報(所有者(携帯端末B)、表示開始時間12:05:20および前コンテンツファイルb1の表示終了時間12:05:20)を記憶する。
【0237】
(コンテンツファイル取得操作の開始)
ステップS1116では、携帯端末Aは、表示装置D向けに、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間12:05:23)を示す情報を含む「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を生成する。この際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイル取得のためのユーザ操作が開始されているが、まだ確定していない。つまり、ステップS1116では、コンテンツファイル取得処理が開始されているが、この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」は携帯端末Aから表示装置Dへはまだ送信されていない。
【0238】
(割り込み(ユーザ操作))
ステップS1117では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbn+1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbn+1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルb1、bnの情報に加えて、このコンテンツファイルbn+1の情報(コンテンツファイル名、表示開始時間12:05:25)を記憶する。
【0239】
ステップS1119では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbn+1を表示する。この際、表示装置Dは、コンテンツファイルa1、c1、b1、bnの情報に加えて、このコンテンツファイルbn+1の情報(所有者(携帯端末B)、表示開始時間12:05:25および前コンテンツファイルbnの表示終了時間12:05:25)を記憶する(図15(c)参照)。
【0240】
(コンテンツファイル取得操作の確定)
ステップS1121では、携帯端末Aは、表示装置D向けに、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間12:05:23)を示す情報を含む「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を送信する。この際、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイル取得のためのユーザ操作が確定している。つまり、ステップS1121では、この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」は携帯端末Aから表示装置Dへ送信されている。なお、ステップS1121において、携帯端末Aは、表示装置Dで表示されているコンテンツファイルおよび所有者を特定できていない。
【0241】
(コンテンツファイルの特定)
ステップS1123では、表示装置Dは、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」に明示されている「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間に基づき、ステップS1116でコンテンツファイル取得のための操作が開始された時間に表示されていたコンテンツファイルの所有者(携帯端末B)を特定する。
【0242】
ステップS1125では、表示装置Dは、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(つまり、コンテンツファイル取得のための操作が開始された時間)に表示されていたコンテンツファイルの所有者(携帯端末B)を示す「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aに送信する。
【0243】
ステップS1127では、携帯端末Aは、表示装置Dから受信した「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」に基づき、該当するコンテンツファイルの所有者である携帯端末Bに、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を送信する。
【0244】
ステップS1129では、携帯端末Bは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に基づき、該当するコンテンツファイルbnを特定する。
【0245】
ステップS1131では、携帯端末Bは、特定したコンテンツファイルbnを携帯端末Aに送信する。
【0246】
このように、本実施の形態では、所望のコンテンツファイルを取得するために、この所望のコンテンツファイルを保持する端末を特定する、またはフォルダ階層構造を検索するという、ユーザにとって煩わしい操作を経ずに、簡単なユーザ操作で、携帯端末Aは、実際にコンテンツファイルの取得操作を開始した時に表示装置Dに表示されていたコンテンツファイルを、このコンテンツファイルの所有者(携帯端末B)から取得することができる。
【0247】
図12は、本実施の形態における通信システムの一例である。
【0248】
図12を参照して、この通信システム動作の概略を説明する。ここで、携帯端末A、携帯端末B、携帯端末C、及び表示装置DはDLNA対応機器である。携帯端末A、携帯端末B、及び携帯端末Cは、ローカルネットワーク内で、各携帯端末が所有するコンテンツファイルを表示装置Dに表示させることができる。また、携帯端末A、携帯端末B、携帯端末C、及び表示装置Dが構成するローカルネットワーク内で各携帯端末が所有するコンテンツファイルを共有することができる。
【0249】
図12に示す通信システムにおいて、携帯端末Bが、所有するコンテンツファイルを表示装置Dに送信して(ステップS1201)、表示装置Dがそのコンテンツファイルを表示する(ステップS1202)。携帯端末Aは、表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせるメッセージをこのローカルネットワークに一斉送信(ブロードキャスト)する(ステップS1203)。そして、各携帯端末B,C,及び表示装置Dは、その問い合わせ結果として、その表示中のコンテンツファイルの表示開始時間を携帯端末Aに通知する(ステップS1205)。携帯端末Aはコンテンツファイルの表示開始時間に基づき、コンテンツファイルの所有者である携帯端末Bに表示装置Dで表示中のコンテンツファイルを取得するためのコンテンツファイル取得要求メッセージを送信する(ステップS1207)。携帯端末Bは、この取得要求メッセージに基づき、表示装置Dで表示中のコンテンツファイルを携帯端末Aに送信する(ステップS1209)。
【0250】
次に、図13〜図14を参照して、図12に示す通信システムの動作例10、11を説明する。
【0251】
<動作例10>
図13を参照して、図12に示す本実施の形態に係る通信システムにおける動作例10について説明する。
【0252】
図13を参照して、本実施の形態における、コンテンツファイル取得動作の一例について説明する。
【0253】
なお、図13では、コンテンツファイルを単にファイルと表記している。そして、携帯端末Aはコンテンツファイルa1(図中、ファイルa1と表記)およびコンテンツファイルan(図中、ファイルanと表記)を保持し、携帯端末Bはコンテンツファイルb1(図中、ファイルb1と表記)およびコンテンツファイルbn(図中、ファイルbnと表記)を保持し、携帯端末Cはコンテンツファイルc1(図中、ファイルc1)およびコンテンツファイルcn(図中、ファイルcnと表記)を保持しているものとする。
【0254】
なお、図13に示す斜線を囲む矢印は、ユーザ操作を示す。例えば、コンテンツファイルを表示装置Dに送信するための操作や、表示装置Dに表示中(あるいは過去に表示済み)のコンテンツファイルを取得するための操作である。
【0255】
なお、図13では、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得する動作を例にとって説明するが、携帯端末B,Cいずれでも同様の動作が可能である。
【0256】
なお、図13は、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための動作の一例を示す図であって、携帯端末Aの動作はこれに限定されるものではない。
【0257】
ステップS1301では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルa1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルa1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Aは、このコンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイル名および表示開始時間11:59:00)を記憶する。
【0258】
ステップS1303では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を表示する。
【0259】
ステップS1305では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルc1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルc1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Cは、このコンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイル名および表示開始時間11:59:10)を記憶する。
【0260】
ステップS1307では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示する。
【0261】
ステップS1309では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルb1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルb1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Bは、このコンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイル名および表示開始時間11:59:20)を記憶する。
【0262】
ステップS1307では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を表示する。
【0263】
ステップS1313では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルanを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルanを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Aは、このコンテンツファイルanの情報(コンテンツファイル名および表示開始時間12:00:00)を記憶していたコンテンツファイルa1の情報に上書きする。
【0264】
ステップS1315では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルanを表示する。
【0265】
ステップS1317では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルcnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルcnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Cは、このコンテンツファイルcnの情報(コンテンツファイル名および表示開始時間12:00:10)を記憶していたコンテンツファイルc1の情報に上書きする。
【0266】
ステップS1319では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルcnを表示する。
【0267】
ステップS1321では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際には、携帯端末Bは、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイル名および表示開始時間12:00:20)を記憶していたコンテンツファイルb1の情報に上書きする。
【0268】
ステップS1323では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbnを表示する。
【0269】
(コンテンツファイル取得処理)
ステップS1325,S1327,S1329では、携帯端末Aは、現在、表示装置Dに表示中であるコンテンツを取得するために、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」をローカルネットワーク内の各携帯端末B,C,及び表示装置Dに一斉送信(ブロードキャスト)する。この送信の際、携帯端末Aは、コンテンツファイル取得操作開始時間として、この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を生成した時間(12:00:25)を記憶する。また、この送信の際、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、現在、表示装置Dで表示中のコンテンツファイルを取得するためのユーザ操作が行われている。なお、ステップS1325,S1327,S1329において、携帯端末Aは、表示装置Dで表示されているコンテンツファイルおよび所有者を特定できていない。
【0270】
ステップS1331では、携帯端末Bは、コンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイル名および表示開始時間12:00:20)が含まれた「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aに送信する。
【0271】
ステップS1333では、携帯端末Cは、コンテンツファイルcnの情報(コンテンツファイル名および表示開始時間12:00:10)が含まれた「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aに送信する。
【0272】
ステップS1335では、表示装置Dは、表示開始時間(00:00:00)とコンテンツファイル名(NULL)が含まれた「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aに送信する。この場合、表示装置Dは、コンテンツファイルの情報を保持していないので、表示開始時間として00:00:00を、コンテンツファイル名として、NULLを携帯端末Aに送信する。
【0273】
ステップS1337では、携帯端末Aは、各携帯端末B,C,及び表示装置Dから受信した「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」に含まれるコンテンツファイルの情報と、自端末で記憶している「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を生成した時間(12:00:25)とから、コンテンツファイル取得操作を開始した時間(12:00:25)に、表示装置Dに表示していたコンテンツファイルbnを特定することができる。そして、ステップS1339では、携帯端末Aは、特定したコンテンツファイルbnを取得するために、その所有者である携帯端末Bに「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を送信する。
【0274】
ステップS1341では、携帯端末Bは、「コンテンツファイル取得要求メッセージ」の応答として、コンテンツファイルbnを携帯端末Aへ送信する。
【0275】
このように、本実施の形態では、所望のコンテンツファイルを取得するために、この所望のコンテンツファイルを保持する端末を特定する、またはフォルダ階層構造を検索するという、ユーザにとって煩わしい操作を経ずに、簡単なユーザ操作で、携帯端末Aは、実際にコンテンツファイルの取得操作を開始した時に表示装置Dに表示されていたコンテンツファイルを、このコンテンツファイルの所有者(携帯端末B)から取得することができる。
【0276】
なお、図13に示す動作例10において、表示装置Dで自端末のコンテンツファイルを表示中に、他の携帯端末が別のコンテンツファイルを表示した場合には、表示装置Dから表示停止通知として機能するメッセージが送信されることが考えられる。例えば、ステップS1307では、表示装置Dは、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示すると、携帯端末Aに、表示停止通知として機能するメッセージを送信する。なお、ステップS1331、ステップS1333、ステップS1335では、表示装置Dで自端末のコンテンツファイルが表示中であれば、コンテンツファイルの情報に直近の表示開始時間を含めた「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」が送信されればよい。表示装置Dで自端末のコンテンツファイルが表示中でなければ、コンテンツファイルの情報に00:00:00を含めた「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」が送信されればよい。
【0277】
なお、本実施の形態において、表示装置D、および自端末のコンテンツファイルが表示装置Dで表示中でない携帯端末が送信する、前記「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」に含まれる表示開始時間(00:00:00)、およびコンテンツファイル名(NULL)は一例であり、これに限定されない。
【0278】
<動作例11>
図14を参照して、図12に示す本実施の形態に係る通信システムにおける動作例11について説明する。
【0279】
なお、図14では、コンテンツファイルを単にファイルと表記している。そして、携帯端末Aはコンテンツファイルa1(図中、ファイルa1と表記)およびコンテンツファイルan(図中、ファイルanと表記)を保持し、携帯端末Bはコンテンツファイルb1(図中、ファイルb1と表記)、コンテンツファイルbn(図中、ファイルbnと表記)およびコンテンツファイルbn+1(図中、ファイルbn+1と表記)を保持し、携帯端末Cはコンテンツファイルc1(図中、ファイルc1)およびコンテンツファイルcn(図中、ファイルcnと表記)を保持しているものとする。
【0280】
なお、図14に示す斜線を囲む矢印は、ユーザ操作を示す。例えば、コンテンツファイルを表示装置Dに送信するための操作や、表示装置Dに表示中(あるいは過去に表示済み)のコンテンツファイルを取得するための操作である。
【0281】
なお、図14では、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得する動作を例にとって説明するが、携帯端末B,Cいずれでも同様の動作が可能である。
【0282】
なお、図14は、携帯端末Aが表示装置Dに表示中のコンテンツファイルを取得するための動作の一例を示す図であって、携帯端末Aの動作はこれに限定されるものではない。
【0283】
ステップS1401では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルa1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルa1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Aは、コンテンツファイルa1の情報(コンテンツファイル名、コンテンツファイルの表示開始時間11:50:00)を記憶する。
【0284】
ステップS1403では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルa1を表示する。
【0285】
ステップS1405では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルc1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルc1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Cは、コンテンツファイルc1の情報(コンテンツファイル名、コンテンツファイルの表示開始時間11:50:10)を記憶する。
【0286】
ステップS1407では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示する。
【0287】
ステップS1409では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルb1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルb1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Bは、コンテンツファイルb1の情報(コンテンツファイル名、コンテンツファイルの表示開始時間11:50:20)を記憶する。
【0288】
ステップS1411では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルb1を表示する。
【0289】
ステップS1413では、携帯端末Aは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルanを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイルanを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Aは、コンテンツファイルa1の情報に加えて、このコンテンツファイルanの情報(コンテンツファイル名、コンテンツファイルの表示開始時間12:00:00)を記憶する。
【0290】
ステップS1415では、表示装置Dは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Aのコンテンツファイルanを表示する。
【0291】
ステップS1417では、携帯端末Cは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルcnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Cでは、コンテンツファイルcnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Cは、コンテンツファイルc1の情報に加えて、このコンテンツファイルcnの情報(コンテンツファイル名、コンテンツファイルの表示開始時間12:00:10)を記憶する。
【0292】
ステップS1419では、表示装置Dは、携帯端末Cから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Cのコンテンツファイルcnを表示する。
【0293】
ステップS1421では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbnを表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbnを表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、携帯端末Bは、コンテンツファイルb1の情報に加えて、このコンテンツファイルbnの情報(コンテンツファイル名、コンテンツファイルの表示開始時間12:00:20)を記憶する。
【0294】
ステップS1423では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbnを表示する。
【0295】
(コンテンツファイル取得操作の開始)
ステップS1424では、携帯端末Aは、他の携帯端末B,C,及び表示装置D向けに、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間12:00:23)を示す情報を含む「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を生成する。この生成の際、携帯端末Aは、コンテンツファイル取得操作開始時間として、この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を生成した時間(12:00:23)を記憶する。また、この際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイル取得のためのユーザ操作が開始されているが、まだ確定していない。つまり、ステップS1424では、コンテンツファイル取得処理は開始されているが、この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」は携帯端末Aから他の携帯端末B,C,及び表示装置Dへは送信されていない。
【0296】
(割り込み(ユーザ操作))
ステップS1425では、携帯端末Bは「コンテンツファイル表示要求メッセージ」と共にコンテンツファイルbn+1を表示装置Dに送信する。この送信の際には、図中、矢印で示すように、携帯端末Bでは、コンテンツファイルbn+1を表示装置Dに表示するためのユーザ操作が行われている。また、この送信の際、表示装置Dは、コンテンツファイルb1、bnの情報に加えて、このコンテンツファイルbn+1の情報(コンテンツファイル名、コンテンツファイルの表示開始時間12:00:30)を記憶する。
【0297】
ステップS1427では、表示装置Dは、携帯端末Bから受信した「コンテンツファイル表示要求メッセージ」に基づき、携帯端末Bのコンテンツファイルbn+1を表示する。
【0298】
(コンテンツファイル取得操作の確定)
ステップS1429,S1431,S1433では、携帯端末Aは、他の携帯端末B,C,及び表示装置D向けに、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(すなわち、コンテンツファイル取得のための操作開始時間12:00:23)を示す情報を含む「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を送信する。この際、図中、矢印で示すように、携帯端末Aでは、コンテンツファイル取得のためのユーザ操作が確定している。つまり、ステップS1429,S1431,S1433では、この「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」は携帯端末Aから他の携帯端末B,C、および表示装置Dへ一斉送信(ブロードキャスト)されている。なお、ステップS1429、ステップS1431、ステップS1433において、携帯端末Aは、表示装置Dで表示されているコンテンツファイルおよび所有者を特定できていない。
【0299】
ステップS1435では、携帯端末Bは、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(つまり、コンテンツファイル取得のための操作開始時間12:00:23)に表示されていたコンテンツファイル名(コンテンツファイルbn)とその表示開始時間を示す「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aに送信する。
【0300】
ステップS1437では、携帯端末Cは、「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」の生成時間(つまり、コンテンツファイル取得のための操作開始時間12:00:23)に表示されていたコンテンツファイル名(コンテンツファイルcn)とその表示開始時間を示す「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aに送信する。
【0301】
ステップS1439では、表示装置Dは、コンテンツファイル名(NULL)とその表示開始時間(00:00:00)を示す「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」を携帯端末Aに送信する。この場合、表示装置Dは、コンテンツファイルの情報を保持していないので、表示開始時間として00:00:00を、コンテンツファイル名として、NULLを携帯端末Aに送信する。
【0302】
(コンテンツファイルの所有者特定)
ステップS1441では、携帯端末Aは、各携帯端末B、C、及び表示装置Dから受信した「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」に含まれるコンテンツファイルの情報と、自端末で記憶している「コンテンツファイル所有者問い合わせメッセージ」を生成した時間(12:00:23)とから、コンテンツファイル取得操作を開始した時間(12:00:23)に、表示装置Dに表示していたコンテンツファイルbnを特定することができる。
ステップS1443では、携帯端末Aは、特定したコンテンツファイルbnの所有者である携帯端末Bに「コンテンツファイル取得要求メッセージ」を送信する。
【0303】
ステップS1445は、携帯端末Bは、携帯端末Aから受信した「コンテンツファイル取得要求メッセージ」に基づき、該当するコンテンツファイルbnを携帯端末Aに送信する。
【0304】
このように、本実施の形態では、所望のコンテンツファイルを取得するために、この所望のコンテンツファイルを保持する端末を特定する、またはフォルダ階層構造を検索するという、ユーザにとって煩わしい操作を経ずに、簡単なユーザ操作で、携帯端末Aは、実際にコンテンツファイルの取得操作を開始した時に表示装置Dに表示されていたコンテンツファイルを、このコンテンツファイルの所有者(携帯端末B)から取得することができる。
【0305】
なお、図14に示す動作例11において、表示装置Dで自端末のコンテンツファイルを表示中に、他の携帯端末が別のコンテンツファイルを表示した場合には、表示装置Dから表示停止通知として機能するメッセージが送信されることが考えられる。例えば、ステップS1407では、表示装置Dは、携帯端末Cのコンテンツファイルc1を表示すると、携帯端末Aに、表示停止通知として機能するメッセージを送信する。なお、ステップS1435、ステップS1437、ステップS1439では、表示装置Dで自端末のコンテンツファイルが表示中であれば、コンテンツファイルの情報に直近の表示開始時間を含めた「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」が送信されればよい。表示装置Dで自端末のコンテンツファイルが表示中でなければ、コンテンツファイルの情報に00:00:00を含めた「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」が送信されればよい。
【0306】
なお、本実施の形態において、表示装置D、および自端末のコンテンツファイルが表示装置Dで表示中でない携帯端末が送信する、前記「コンテンツファイル所有者問い合わせ応答メッセージ」に含まれる表示開始時間(00:00:00)、およびコンテンツファイル名(NULL)は一例であり、これに限定されない。
【0307】
なお、上記実施の形態の動作例1〜11では、携帯端末Aと表示装置Dとを分けて説明したが、携帯端末Aの機能および表示装置Dの機能の両機能を有する携帯端末および表示装置でも実現可能である。
【0308】
図16(a)、(b)を参照して、本実施の形態における、コンテンツファイルの表示及びコンテンツファイルの取得のためユーザインターフェース操作について説明する。図16(a)、(b)では、ユーザ操作がタッチパネル上で実行される例をとって説明するが、本実施の形態において、ユーザ操作は、タッチパネル上の操作に限らない。
【0309】
図16(a)は、コンテンツファイルを提供する側(携帯端末A,B,C)からコンテンツファイルを再生する側(表示装置D)へコンテンツファイルの再生要求(Push)を行うためのユーザ操作を示す。これは通常のDLNAで用いられるPush操作に対応するユーザ操作である。例えば、このPush操作に対応するユーザ操作は、タッチパネル1610上で表示コンテンツファイルのアイコン1603を、図中矢印1601の指す方向(表示装置Dへ向かう方向)にスライドさせることで実現できる。
【0310】
図16(b)は、コンテンツファイルを提供する側(携帯端末A,B,C)からコンテンツファイルを再生する側(表示装置D)へコンテンツファイルの所有者問い合わせ、およびコンテンツファイルの取得要求(GET)を行うためのユーザ操作を示す。これはDLNAに用いられるコマンドを拡張することにより実現できる。例えば、このコンテンツファイルの所有者問い合わせ、およびコンテンツファイルの取得要求(GET)に対応するユーザ操作は、表示装置Dにコンテンツファイルのデータ1607が表示されている場合に、携帯端末Aのタッチパネル1610上で、ユーザの指1609を図中矢印1605の指す方向(ユーザから見ると手前)にスライドさせることで実現できる。
【0311】
また、このコンテンツファイルの所有者問い合わせ、およびコンテンツファイルの取得要求(GET)は、ユーザの指1609がタッチパネル1610に接触した際に開始され(例えば、図4のステップS416、図8のステップS816、図11のステップS1116、図14のステップS1424)、図中矢印1605の指す方向(ユーザから見ると手前)にユーザの指1609がスライドし終わると確定される(例えば、図4のステップS421、図8のステップS821、図11のステップS1121、図14のステップS1429,1431,1433)。つまり、ユーザの指1609がタッチパネル1610上で接触してから動いている間は、このコンテンツファイルの所有者問い合わせ、およびコンテンツファイルの取得要求(GET)は携帯端末Aから送信されない。なお、ユーザの指がタッチパネル上で接触してから動いている間はメッセージが送信されないのは一例で、これに限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0312】
本発明に係る通信システム、通信方法は、簡単なユーザ操作で、所望のコンテンツファイルを取得することができるという効果を有し、DLNAを利用した通信システム、電子機器等として有用である。
【符号の説明】
【0313】
103 入力処理部
105 DLNA処理部
107 通信制御部
109 所有者問い合わせ処理部
111 操作開始時間記憶部
501 通信制御部
503 DLNA処理部
505 表示制御部
507 コンテンツファイル情報記憶部
509 問い合わせファイル判定部
511 表示部
1610 タッチパネル
A,B,C 携帯端末
D 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、
前記第1の携帯端末は、
前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、
前記表示装置は、
前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、
現在表示中のコンテンツファイルのファイル名を示すコンテンツファイルの情報および現在表示中のコンテンツファイルを保持し、
前記第2の携帯端末は、
前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記表示装置に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記表示装置から取得する、
通信システム。
【請求項2】
第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、
前記第1の携帯端末は、
前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、
前記表示装置は、
前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、
現在表示中のコンテンツファイルおよび過去に表示されたコンテンツファイルのファイル名、並びに表示順を示すコンテンツファイルの情報と、現在表示中のコンテンツファイルとを保持し、
前記第2の携帯端末は、
前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルから所定分だけ遡って表示されたコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記表示装置に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記表示装置から取得する、
通信システム。
【請求項3】
第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、
前記第1の携帯端末は、
前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、
前記表示装置は、
前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、
現在表示中のコンテンツファイルおよび過去に表示されたコンテンツファイルの表示開始時間および表示終了時間、並びにファイル名を示すコンテンツファイルの情報と、現在表示中のコンテンツファイルとを保持し、
前記第2の携帯端末は、
前記表示装置でコンテンツファイルの取得要求メッセージの生成時間に前記表示装置で表示されていたコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記表示装置に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記表示装置から取得する、
通信システム。
【請求項4】
第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、
前記第1の携帯端末は、
前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、
前記表示装置は、
前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、
現在表示中のコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持し、
前記第2の携帯端末は、
前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記表示装置に送信し、前記問い合わせメッセージの応答として、該当するコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示す情報を前記表示装置から取得し、
前記問い合わせメッセージの応答に基づき、該当するコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得する、
通信システム。
【請求項5】
第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、
前記第1の携帯端末は、
前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、
前記表示装置は、
前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、
現在表示中のコンテンツファイルおよび過去に表示されたコンテンツファイルの所有者、ファイル名、並びに表示順を示すコンテンツファイルの情報を保持し、
前記第2の携帯端末は、
前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルから所定分だけ遡って表示されたコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記表示装置に送信し、前記問い合わせメッセージの応答として、該当するコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示す情報を前記表示装置から取得し、
前記問い合わせメッセージの応答に基づき、該当するコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得する、
通信システム。
【請求項6】
第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、
前記第1の携帯端末は、
前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、
前記表示装置は、
前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、
現在表示中のコンテンツファイルおよび過去に表示されたコンテンツファイルの表示開始時間および表示終了時間、所有者、並びにファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持し、
前記第2の携帯端末は、
前記表示装置でコンテンツファイルの所有者問い合わせメッセージの生成時間に前記表示装置で表示されていたコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記表示装置に送信し、前記問い合わせメッセージの応答として、該当するコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示す情報を前記表示装置から取得し、
前記問い合わせメッセージの応答に基づき、該当するコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得する、
通信システム。
【請求項7】
第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、
前記第1の携帯端末は、
前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、且つ、
前記表示装置への表示開始時間および表示されたコンテンツファイルのファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持し、
前記表示装置は、
前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、
前記第2の携帯端末は、
前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記ネットワーク内に一斉送信し、且つ、
前記問い合わせメッセージの生成時間を示す情報を保持し、
前記第1の携帯端末および前記表示装置は、
前記所有者問い合わせメッセージの応答として、前記自端末で保持しているコンテンツファイルの表示開始時間およびファイル名を示すコンテンツファイルの情報を前記第2の携帯端末に送信し、
前記第2の携帯端末は、
前記第1の携帯端末および前記表示装置から受信したコンテンツファイルの情報並びに前記問い合わせメッセージの生成時間に基づき、前記問い合わせメッセージの生成時間直前に前記表示装置に表示されていたコンテンツファイルを特定し、
前記特定したコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得する、
通信システム。
【請求項8】
第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、
前記第1の携帯端末は、
前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、且つ、
前記表示装置への表示開始時間および表示されたコンテンツファイルのファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持し、
前記表示装置は、
前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、
前記第2の携帯端末は、
前記表示装置でコンテンツファイルの所有者問い合わせメッセージの生成時間に前記表示装置で表示されていたコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記ネットワーク内に一斉送信し、且つ、
前記問い合わせメッセージの生成時間を示す情報を保持し、
前記第1の携帯端末および前記表示装置は、
前記所有者問い合わせメッセージの応答として、前記問い合わせメッセージの生成時間直前の、前記自端末で保持しているコンテンツファイルの表示開始時間およびファイル名を示すコンテンツファイルの情報を前記第2の携帯端末に送信し、
前記第2の携帯端末は、
前記第1の携帯端末および前記表示装置から受信したコンテンツファイルの情報並びに前記問い合わせメッセージの生成時間に基づき、前記問い合わせメッセージの生成時間直前に前記表示装置に表示されていたコンテンツファイルを特定し、
前記特定したコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得する、
通信システム。
【請求項9】
第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおける通信方法であって、
前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信するステップと、
前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、現在表示中のコンテンツファイルのファイル名を示すコンテンツファイルの情報および現在表示中のコンテンツファイルを保持するステップと、
前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記表示装置に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記表示装置から取得するステップとを備える、
通信方法。
【請求項10】
第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおいて、
前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信するステップと、
前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示し、且つ、現在表示中のコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持するステップと、
前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記表示装置に送信し、前記問い合わせメッセージの応答として、該当するコンテンツファイルの所有者およびファイル名を示す情報を前記表示装置から取得するステップと、
前記第2の携帯端末は、前記問い合わせメッセージの応答に基づき、該当するコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得するステップとを備える、
通信方法。
【請求項11】
第1、2の携帯端末および表示装置が互いにネットワークを介して接続される通信システムにおける通信方法であって、
前記第1の携帯端末は、前記表示装置に、自端末が所有するコンテンツファイルを送信し、且つ、前記表示装置への表示開始時間および表示されたコンテンツファイルのファイル名を示すコンテンツファイルの情報を保持するステップと、
前記表示装置は、前記第1の携帯端末から受信したコンテンツファイルを順次表示するステップと、
前記第2の携帯端末は、前記表示装置で現在表示中のコンテンツファイルの所有者を問い合わせる問い合わせメッセージを前記ネットワーク内に一斉送信し、且つ、前記問い合わせメッセージの生成時間を示す情報を保持するステップと、
前記第1の携帯端末および前記表示装置は、前記所有者問い合わせメッセージの応答として、前記自端末で保持しているコンテンツファイル表示開始時間およびファイル名を示すコンテンツファイルの情報を前記第2の携帯端末に送信するステップと、
前記第2の携帯端末は、前記第1の携帯端末および前記表示装置から受信したコンテンツファイルの情報並びに前記問い合わせメッセージの生成時間に基づき、前記問い合わせメッセージの生成時間直前に前記表示装置に表示されていたコンテンツファイルを特定するステップと、
前記第2の携帯端末は、前記特定したコンテンツファイルを取得するための取得要求メッセージを前記第1の携帯端末に送信し、前記取得要求メッセージの応答として、該当するコンテンツファイルを前記第1の携帯端末から取得するステップとを備える、
通信方法。
【請求項12】
第1の携帯端末から送信されたコンテンツファイルを表示する表示手段と、
前記コンテンツファイルを特定する情報を保持するコンテンツファイル情報記憶手段と、
第2の携帯端末から送信された問い合わせメッセージに応じて、前記コンテンツファイルを特定する情報を前記第2の携帯端末に送信する通信手段と、
を備えた表示装置。
【請求項13】
前記通信手段は、前記第2の携帯端末から前記問い合わせメッセージを受信したときに、前記表示手段に表示されている前記コンテンツファイルに対応した前記コンテンツファイルを特定する情報を前記第2の携帯端末に送信する請求項12記載の表示装置。
【請求項14】
前記コンテンツファイルを特定する情報は、前記コンテンツファイルの所有者に関する情報である請求項12または13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記コンテンツファイルを特定する情報は、前記コンテンツファイルの表示時間に関する情報である請求項12ないし14のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項16】
請求項12ないし請求項15のいずれか一項に記載の表示装置を備えた電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−97559(P2013−97559A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−239528(P2011−239528)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】