説明

通信システム、通信装置、及び通信方法

【課題】画像再生装置を利用して、離れた場所からでも難しい操作を要さずに画像を見せることができるを提供する。
【解決手段】通信システムは、インターネット10を介して通信可能なサーバ装置200と、画像データを再生及び表示するデジタルフォトフレーム500に接続され、グローバルIPアドレスが設定されるUSB無線LAN端末400とを有する。サーバ装置200は、USB無線LAN端末400との間に、インターネット10を介するVPNを確立し、VPNを用いて画像データをUSB無線LAN端末400に送信する。USB無線LAN端末400は、画像データを受信し、受信した画像データをデジタルフォトフレーム500に中継する。デジタルフォトフレーム500は、画像中継部433によって中継された画像データを再生及び表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像再生装置が用いられる通信システム、通信装置、及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラの普及に伴い、デジタルカメラを用いて得られた画像データをプリントアウトすることなく手軽に見るための機器として、写真立て型の画像再生装置(いわゆる、デジタルフォトフレーム)の普及が進んでいる。
【0003】
ユーザは、画像データが記憶された記憶媒体(例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやメモリカード等)を画像再生装置に接続し、画像再生装置を操作する。画像再生装置は、ユーザからの操作に応じて、記憶媒体内の画像データを読み出し、当該画像データを再生して表示する。
【0004】
近年では、無線LAN(Local Area Network)に対応した画像再生装置も実用化されている(例えば特許文献1参照)。無線LANに対応した画像再生装置は、プライベートIPアドレスが設定され、LAN(例えばホームネットワーク)上の他の機器とIP通信を行うことができる。
【0005】
また、無線LANに対応した画像再生装置は、ユーザからの操作に応じて、LAN上の他の機器から画像データを読み出し、当該画像データを再生して表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−4118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
電子機器の操作に疎いユーザ(例えば老人等)にとっては、画像再生装置を使いこなすことが難しい。このため、ある住宅に設けられたPCサーバ等から、インターネットを介して別の住宅(例えば老人宅等)の画像再生装置に画像データを送信し、電子機器の操作に疎いユーザに画像を見せたいといった要求がある。
【0008】
しかしながら、無線LANに対応した画像再生装置は、LAN上の他の機器から画像データを読み出すことができるものの、離れた場所からの画像データをインターネット経由で受信することができず、上記の要求に応えることができない問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、画像再生装置を利用して、離れた場所からでも難しい操作を要さずに画像を見せることができる通信システム、通信装置、及び通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明に係る通信システムの特徴は、インターネット(インターネット10)を介して通信可能な情報処理装置(例えばサーバ装置200)と、画像データを再生及び表示する画像再生装置(例えばデジタルフォトフレーム500)に接続され、グローバルIP(Internet Protocol)アドレスが設定される通信装置(例えばUSB無線LAN端末400)とを有し、前記情報処理装置は、グローバルIPアドレスが設定された前記通信装置との間に、前記インターネットを介するIP通信路(例えばVPN)を確立する通信確立部(通信確立部231)と、前記通信確立部によって確立された前記IP通信路を用いて、画像データを前記通信装置に送信する画像送信部(画像送信部233)とを有し、前記通信装置は、前記画像送信部によって送信された画像データを受信する画像受信部(画像受信部432)と、前記画像受信部が受信した画像データを前記画像再生装置に中継する画像中継部(画像中継部433)とを有し、前記画像再生装置は、前記画像中継部によって中継された画像データを再生及び表示することを要旨とする。
【0011】
このような特徴によれば、情報処理装置は、グローバルIPアドレスが設定された通信装置との間にIP通信路を確立し、IP通信路を用いて画像データを通信装置に送信する。通信装置は、画像データを受信して画像再生装置に中継する。そして、画像再生装置は、通信装置によって中継された画像データを再生及び表示する。
【0012】
これにより、ある住宅に設けられた情報処理装置から、インターネットを介して、別の住宅の画像再生装置に画像データを送信することができ、例えば電子機器の操作に疎いユーザ(老人等)に対して画像を見せることができる。
【0013】
本発明に係る通信システムの他の特徴は、上記の特徴に係る通信システムにおいて、前記画像送信部は、IP(Internet Protocol)に従って画像データを前記通信装置に送信し、前記通信装置は、所定のインタフェースプロトコルを用いて構成され、前記画像再生装置に接続される通信装置側インタフェース(例えばUSBインタフェース420)をさらに有し、前記画像中継部は、前記画像受信部によって受信された画像データを、前記IPから前記所定のインタフェースプロトコルにプロトコル変換した上で、前記通信装置側インタフェースを介して前記画像再生装置に中継することを要旨とする。
【0014】
本発明に係る通信システムの他の特徴は、上記の特徴に係る通信システムにおいて、前記情報処理装置は、前記所定のインタフェースプロトコルを用いて構成され、記憶媒体(例えばUSBメモリ100)が接続される情報処理装置側インタフェース(例えばUSBインタフェース210)と、前記情報処理装置側インタフェースに接続された前記記憶媒体から画像データを読み出す画像読み出し部(画像読み出し部232)とをさらに有し、前記画像送信部は、前記画像読み出し部によって読み出された画像データを、前記所定のインタフェースプロトコルから前記IPへのプロトコル変換を行った上で前記通信装置に送信することを要旨とする。
【0015】
本発明に係る通信システムの他の特徴は、上記の特徴に係る通信システムにおいて、前記所定のインタフェースプロトコルは、USB(Universal Serial Bus)プロトコルであることを要旨とする。
【0016】
本発明に係る通信システムの他の特徴は、上記の特徴に係る通信システムにおいて、前記通信装置は、前記インターネットに接続された無線LAN基地局(無線LAN基地局300)との無線通信を行う無線LAN通信部(無線LAN通信部410)をさらに有し、前記画像送信部は、前記インターネット及び前記無線LAN基地局を介して、前記情報処理装置に画像データを送信し、前記画像受信部は、前記無線LAN通信部を介して画像データを受信することを要旨とする。
【0017】
本発明に係る通信装置の特徴は、所定のインタフェースプロトコルを用いて構成され、画像データを再生及び表示する画像再生装置に接続される通信装置側インタフェースと、自装置にグローバルIP(Internet Protocol)アドレスが設定された後、インターネットを介するIP通信路を用いて情報処理装置によって送信された画像データを受信する画像受信部と、前記画像受信部によって受信された画像データを、IPから前記所定のインタフェースプロトコルにプロトコル変換した上で、前記通信装置側インタフェースを介して前記画像再生装置に中継する画像中継部とを有することを要旨とする。
【0018】
本発明に係る通信方法の特徴は、インターネットを介して通信可能な情報処理装置が、所定のインタフェースを用いて画像再生装置に接続され、且つグローバルIPアドレスが設定された通信装置との間に、前記インターネットを経由するIP通信路を確立するステップと、前記情報処理装置が、前記確立するステップにおいて確立された前記IP通信路を用いて画像データを前記通信装置に送信するステップと、前記通信装置が、前記情報処理装置によって送信された画像データを受信するとともに、受信した画像データを前記画像再生装置に中継するステップと、前記画像再生装置が、前記通信装置によって中継された画像データを受信するとともに、受信した画像データを再生及び表示するステップとを有することを要旨とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、画像再生装置を利用して、離れた場所からでも難しい操作を要さずに画像を見せることができる通信システム、通信装置、及び通信方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係る通信システムの概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るデジタルフォトフレーム及びUSB無線LAN端末の概略斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係るUSB無線LAN端末の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係る通信システムの動作を示す動作フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態における図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付す。
【0022】
(1)通信システムの構成
図1は、本実施形態に係る通信システムの概略構成図である。図1に示す通信システムは、USBメモリ100、サーバ装置200、ホームネットワーク20、インターネット10、無線LAN基地局300、USB無線LAN端末400、及びデジタルフォトフレーム500を有する。
【0023】
サーバ装置200及びホームネットワーク20は、住宅H1に設置される。サーバ装置200は、USBインタフェースを有しており、画像データを記憶するUSBメモリ100が当該USBインタフェースに接続される。画像データは、例えば、デジタルカメラを用いて得られた画像データ、すなわち静止画像データである。サーバ装置200は、ホームネットワーク20を介してインターネット10に接続される。本実施形態においてサーバ装置200は、インターネット10を介して通信可能な情報処理装置に相当する。また、USBメモリ100は、当該情報処理装置に接続される記憶媒体に相当する。
【0024】
無線LAN基地局300及びデジタルフォトフレーム500は、住宅H2に設置される。デジタルフォトフレーム500は、USBインタフェースを有しており、USB無線LAN端末400が当該USBインタフェースに接続される。無線LAN基地局300は、インターネット10に接続される。無線LAN基地局300及びUSB無線LAN端末400は、無線LAN(例えばIEEE802.11a/b/g/n)に準拠した無線通信を行う。本実施形態においてデジタルフォトフレーム500は、画像データを再生及び表示する画像再生装置に相当する。また、USB無線LAN端末400は、当該画像再生装置に接続される通信装置に相当する。
【0025】
図2は、デジタルフォトフレーム500及びUSB無線LAN端末400の概略斜視図である。図2では、USB無線LAN端末400がデジタルフォトフレーム500に接続された状態を図示している。
【0026】
図2に示すように、USB無線LAN端末400は、ケーブルを介さずにデジタルフォトフレーム500に直接的に接続される。USB無線LAN端末400及びデジタルフォトフレーム500のそれぞれは、USBプロトコル(例えばUSB2.0又は3.0等)に準拠して構成されている。USB無線LAN端末400は、自装置を駆動するための電力がデジタルフォトフレーム500から供給される。
【0027】
デジタルフォトフレーム500にUSBデバイスが接続される場合、デジタルフォトフレーム500は、当該USBデバイスに記憶されている画像データを自動再生する機能を有する。
【0028】
また、デジタルフォトフレーム500は、無線LAN通信機能を有していてもよく、無線LAN通信機能を有していなくてもよい。無線LAN通信機能を有していない場合、デジタルフォトフレーム500は、プライベートIPアドレス及びグローバルIPアドレスの何れも有しない。無線LAN通信機能を有している場合、デジタルフォトフレーム500は、プライベートIPアドレスを有し、グローバルIPアドレスを有しない。
【0029】
(2)サーバ装置の構成
図3は、サーバ装置200の構成を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ装置200は、USBインタフェース210、LANインタフェース220、処理部230、記憶部240、及び操作部250を有する。
【0030】
USBインタフェース210は、USBメモリ100が接続される。USBインタフェース210の数は、1つに限らず、複数であってもよい。LANインタフェース220は、ホームネットワーク220に接続される。
【0031】
処理部230は、例えばCPUを用いて構成され、記憶部240に記憶されているプログラムを実行することで各種の処理を行う。記憶部240は、例えばメモリを用いて構成され、処理部230によって実行されるプログラムを記憶する機能と、処理部230の作業領域としての機能とを有する。操作部250は、サーバ装置200のユーザからの入力操作を受け付ける。
【0032】
処理部230は、通信確立部231、画像読み出し部232、及び画像送信部233を有する。
【0033】
通信確立部231は、グローバルIPアドレスが設定されたUSB無線LAN端末400との間に、インターネット10を介するVPN(Virtual Private Network)を確立する。VPNを確立する技術としては、既存の技術を利用できる。
【0034】
画像読み出し部232は、操作部250がユーザから受け付けた入力操作に応じて、USBインタフェース210に接続されたUSBメモリ100から画像データを読み出す。
【0035】
画像送信部233は、画像読み出し部232によって読み出された画像データを、USBプロトコルからIPへのプロトコル変換を行った上で、LANインタフェース220を介してUSB無線LAN端末400に送信する。具体的には、画像送信部233は、USBプロトコルに従ったシリアルデータとしての画像データをIPパケット化して送信する。
【0036】
(3)USB無線LAN端末の構成
図4は、USB無線LAN端末400の構成を示すブロック図である。
【0037】
図4に示すように、USB無線LAN端末400は、無線LAN通信部410、USBインタフェース420、処理部430、及び記憶部440を有する。
【0038】
無線LAN通信部410は、無線LAN基地局300との間で無線LANに準拠した無線通信を行う。USBインタフェース420は、デジタルフォトフレーム500に接続される。
【0039】
処理部430は、例えばCPUを用いて構成され、記憶部440に記憶されているプログラムを実行することで各種の処理を行う。記憶部440は、例えばメモリを用いて構成され、処理部430によって実行されるプログラムを記憶する機能と、処理部430の作業領域としての機能とを有する。
【0040】
処理部430は、グローバルIPアドレス設定部431、画像受信部432、及び画像中継部433を有する。
【0041】
グローバルIPアドレス設定部431は、既存の技術を使用して、USB無線LAN端末400にグローバルIPアドレスを設定する。なお、グローバルIPアドレスが予め記憶部440に記憶されている場合には、グローバルIPアドレス設定部431を不要としてもよい。
【0042】
画像受信部432は、自装置にグローバルIPアドレスが設定された後、VPNを用いてサーバ装置200によって送信された画像データを受信する。ここで、画像受信部432は、無線LAN通信部410を介して画像データを受信する。
【0043】
画像中継部433は、画像受信部432によって受信された画像データを、IPからUSBプロトコルにプロトコル変換した上で、USBインタフェース420を介してデジタルフォトフレーム500に中継する。具体的には、画像中継部433は、IPパケット化された画像データをUSBプロトコルに従ったシリアルデータに変換して中継する。なお、このような技術として、USB over IPと呼ばれる技術を使用してもよい。
【0044】
(4)通信システムの動作
図5は、本実施形態に係る通信システムの動作を示す動作フロー図である。
【0045】
ステップS01において、サーバ装置200の通信確立部231は、USB無線LAN端末400のグローバルIPアドレスを検索するための信号をUSB無線LAN端末400に送信する。ステップS02においてその応答を受けたあと、ステップS03においてUSB無線LAN端末400に接続要求をだし、その応答によりUSB無線LAN端末400のグローバルIPアドレスが設定される。こうして、サーバ装置200の通信確立部231は、グローバルIPアドレスが設定されたUSB無線LAN端末400との間に、インターネット10を介するVPNを確立する。
【0046】
ステップS12において、サーバ装置200の画像読み出し部232は、操作部250がユーザから受け付けた入力操作に応じて、USBインタフェース210に接続されたUSBメモリ100から画像データを読み出す。
【0047】
ステップS13において、サーバ装置200の画像送信部233は、画像読み出し部232によって読み出された画像データを、USBプロトコルからIPへのプロトコル変換を行う。
【0048】
ステップS14において、サーバ装置200の画像送信部233は、IPパケット化した画像データをLANインタフェース220を介してUSB無線LAN端末400に送信する。USB無線LAN端末400の画像受信部432は、無線LAN通信部410を介して画像データを受信する。
【0049】
ステップS15において、USB無線LAN端末400の画像中継部433は、画像受信部432によって受信された画像データを、IPからUSBプロトコルにプロトコル変換する。
【0050】
ステップS16において、USB無線LAN端末400の画像中継部433は、USBプロトコルに従ったシリアルデータとしての画像データをUSBインタフェース420を介してデジタルフォトフレーム500に中継する。デジタルフォトフレーム500は、当該画像データを受信する。
【0051】
ステップS17において、デジタルフォトフレーム500は、USB無線LAN端末400からの画像データを自動再生して表示する。すなわち、デジタルフォトフレーム500は、電源が投入されていれば、デジタルフォトフレーム500のユーザからの操作を待たずに、USB無線LAN端末400からの画像データを自動再生する。
【0052】
(5)実施形態の効果
以上説明したように、本実施形態によれば、サーバ装置200は、グローバルIPアドレスが設定されたUSB無線LAN端末400との間にVPNを確立し、VPNを用いて画像データをUSB無線LAN端末400に送信する。USB無線LAN端末400は、画像データを受信してデジタルフォトフレーム500に中継する。そして、デジタルフォトフレーム500は、USB無線LAN端末400によって中継された画像データを再生及び表示する。
【0053】
これにより、ある住宅に設けられたサーバ装置200から、インターネット10を介して、別の住宅のデジタルフォトフレーム500に画像データを送信することができ、例えば電子機器の操作に疎いユーザ(老人等)に対して画像を見せることができる。
【0054】
本実施形態では、USB無線LAN端末400は、受信した画像データを、IPからUSBプロトコルにプロトコル変換した上でデジタルフォトフレーム500に中継する。
【0055】
デジタルフォトフレーム500はUSBインタフェースを有することが一般的であるため、USB無線LAN端末400をデジタルフォトフレーム500に接続することにより、既存のデジタルフォトフレーム500を利用して遠隔地からの画像データを再生可能になる。
【0056】
本実施形態では、サーバ装置200は、USBメモリ100から読み出された画像データを、USBプロトコルからIPへのプロトコル変換を行った上でUSB無線LAN端末400に送信する。
【0057】
これにより、USBメモリ100をサーバ装置200に接続することは、USBメモリ100をデジタルフォトフレーム500に接続することと等価になり、USBメモリ100に記憶された画像データをデジタルフォトフレーム500が自動再生及び表示することができる。
【0058】
本実施形態では、USB無線LAN端末400は、無線LAN通信により画像データを受信する。これにより、デジタルフォトフレーム500を容易に移動可能であり、無線LAN基地局300の通信エリア内であればどこでも画像データを受信することができる。
【0059】
(6)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0060】
上述した実施形態においては、本発明に係る通信装置としてUSB無線LAN端末400を例に挙げたが、無線LANに限らず、有線LANに対応したUSB有線LAN端末を本発明に係る通信装置としてもよい。
【0061】
また、上述した実施形態においては、本発明に係る情報処理装置としてサーバ装置200を例に挙げたが、サーバに限らず、本発明に係る情報処理装置として通常のPCを使用してもよい。
【0062】
さらに、上述した実施形態においては、本発明に係る情報処理装置に接続される記憶媒体としてUSBメモリ100を例に挙げたが、USBメモリに限らず、本発明に係る情報処理装置に接続される記憶媒体として、画像データを記憶するメモリカードを使用してもよい。この場合、メモリカードをサーバ装置200に接続することは、当該メモリカードをデジタルフォトフレーム500に接続することと等価になり、メモリカードに記憶された画像データをデジタルフォトフレーム500が自動再生及び表示することができる。
【0063】
なお、上述した実施形態においては、画像データが静止画像データであると説明したが、動画像データであってもよい。この場合、デジタルフォトフレーム500が動画再生に対応している必要がある。
【0064】
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【符号の説明】
【0065】
10…インターネット、100…USBメモリ、20…ホームネットワーク、200…サーバ装置、210…USBインタフェース、220…LANインタフェース、230…処理部、231…通信確立部、232…画像読み出し部、233…画像送信部、240…記憶部、250…操作部、300…無線LAN基地局、400…USB無線LAN端末、410…無線LAN通信部、420…USBインタフェース、430…処理部、431…グローバルIPアドレス設定部、432…画像受信部、433…画像中継部、440…記憶部、500…デジタルフォトフレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットを介して通信可能な情報処理装置と、
画像データを再生及び表示する画像再生装置に接続され、グローバルIP(Internet Protocol)アドレスが設定される通信装置とを有し、
前記情報処理装置は、
グローバルIPアドレスが設定された前記通信装置との間に、前記インターネットを介するIP通信路を確立する通信確立部と、
前記通信確立部によって確立された前記IP通信路を用いて、画像データを前記通信装置に送信する画像送信部とを有し、
前記通信装置は、
前記画像送信部によって送信された画像データを受信する画像受信部と、
前記画像受信部が受信した画像データを前記画像再生装置に中継する画像中継部とを有し、
前記画像再生装置は、前記画像中継部によって中継された画像データを再生及び表示することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記画像送信部は、IPに従って画像データを前記通信装置に送信し、
前記通信装置は、
所定のインタフェースプロトコルを用いて構成され、前記画像再生装置に接続される通信装置側インタフェースをさらに有し、
前記画像中継部は、
前記画像受信部によって受信された画像データを、前記IPから前記所定のインタフェースプロトコルにプロトコル変換した上で、前記通信装置側インタフェースを介して前記画像再生装置に中継することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、
前記所定のインタフェースプロトコルを用いて構成され、記憶媒体が接続される情報処理装置側インタフェースと、
前記情報処理装置側インタフェースに接続された前記記憶媒体から画像データを読み出す画像読み出し部とをさらに有し、
前記画像送信部は、
前記画像読み出し部によって読み出された画像データを、前記所定のインタフェースプロトコルから前記IPへのプロトコル変換を行った上で前記通信装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記所定のインタフェースプロトコルは、USB(Universal Serial Bus)プロトコルであることを特徴とする請求項2又は3に記載の通信システム。
【請求項5】
前記通信装置は、
前記インターネットに接続された無線LAN基地局との無線通信を行う無線LAN通信部をさらに有し、
前記画像送信部は、
前記インターネット及び前記無線LAN基地局を介して、前記情報処理装置に画像データを送信し、
前記画像受信部は、
前記無線LAN通信部を介して画像データを受信することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の通信システム。
【請求項6】
所定のインタフェースプロトコルを用いて構成され、画像データを再生及び表示する画像再生装置に接続される通信装置側インタフェースと、
自装置にグローバルIP(Internet Protocol)アドレスが設定された後、インターネットを介するIP通信路を用いて情報処理装置によって送信された画像データを受信する画像受信部と、
前記画像受信部によって受信された画像データを、IPから前記所定のインタフェースプロトコルにプロトコル変換した上で、前記通信装置側インタフェースを介して前記画像再生装置に中継する画像中継部とを有することを特徴とする通信装置。
【請求項7】
インターネットを介して通信可能な情報処理装置が、所定のインタフェースを用いて画像再生装置に接続され、且つグローバルIPアドレスが設定された通信装置との間に、前記インターネットを経由するIP通信路を確立するステップと、
前記情報処理装置が、前記確立するステップにおいて確立された前記IP通信路を用いて画像データを前記通信装置に送信するステップと、
前記通信装置が、前記情報処理装置によって送信された画像データを受信するとともに、受信した画像データを前記画像再生装置に中継するステップと、
前記画像再生装置が、前記通信装置によって中継された画像データを受信するとともに、受信した画像データを再生及び表示するステップと
を有することを特徴とする通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−243083(P2011−243083A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−115936(P2010−115936)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(390040187)株式会社バッファロー (378)
【Fターム(参考)】