説明

通信システムおよびサーバ

【課題】情報の喪失および漏洩を低減させることができる通信システムを得ること。
【解決手段】移動機2と移動機2とネットワーク経由で接続されるサーバ3とで構成される通信システムであって、移動機2は、ネットワークと無線接続する無線通信部5と、サーバ3に配信データ取得要求を送信する制御部7と、を備え、サーバ3は、移動機2に配信する配信データを蓄積し配信データ取得要求に基づいて配信データを移動機2に送信する蓄積部9、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動可能な無線端末に情報を配信する通信システムおよびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線携帯端末を用いたさまざまなサービスが普及してきており、無線携帯端末に対して多量の情報を配信するサービスも増加している。このようなサービスを実施する従来技術として、たとえば、下記特許文献1に記載の技術が開示されている。下記特許文献1では、携帯無線通信端末は、携帯電話網およびインターネットを介して情報サーバから情報を取得する。取得した情報が大容量データである場合、その情報は、携帯無線通信端末に付随して接続されるノート型コンピュータのような外部ローカル処理サーバ端末のメモリに蓄積される。このように、携帯無線通信端末に情報を蓄積しないことで、携帯無線通信端末が情報の安全性を確保している。
【0003】
【特許文献1】特開2001−218270号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術によれば、情報が携帯無線通信端末に付随する外部ローカル処理サーバ端末に保存されるため、携帯無線通信端末とともに外部ローカル処理サーバ端末も携帯する必要がある。そのため、ユーザが携帯する装置(携帯無線通信端末および外部ローカル処理サーバ端末)が大規模となり、また、紛失や故障などにより外部ローカル処理サーバ端末に保存された情報が失われたり漏洩したりする可能性がある、という問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザが携帯する装置を最小限とし、また、情報の喪失および漏洩を低減させることができる通信システムおよびサーバを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、移動可能な無線端末と前記無線端末とネットワーク経由で接続されるサーバとで構成される通信システムであって、前記無線端末は、前記ネットワークと無線接続する無線通信部と、前記サーバに配信データの取得を要求するための配信データ取得要求を送信する制御手段と、前記サーバは、前記無線端末に配信する配信データを蓄積し、前記配信データ取得要求に基づいて配信データを前記無線端末に送信する蓄積手段、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、無線端末に配信する情報をサーバの蓄積手段が蓄積し、無線端末は配信を要求する情報をサーバから取得するようにしたので、ユーザが携帯する装置を従来に比べ簡略化し、また、情報が失われることを防ぐことができる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明にかかる通信システムおよびサーバの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0009】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1に示すように本実施の形態の通信システム1は、移動機2とサーバ3で構成され、移動機2とサーバ3は携帯電話網4経由で接続されている。本実施の形態では、無線端末として移動機2を用いる例について説明する。本実施の形態の移動機2は、携帯電話網と無線通信を行う無線通信部5と、画面表示などの映像出力を行う視聴部6と、移動機2の各部を制御する制御部7と、ユーザの入力操作を受け付ける入力部8と、を備えている。また、本実施の形態のサーバ3は、各種情報を蓄積するための蓄積部9を備えている。
【0010】
本実施の形態では、移動機2は情報の蓄積部を持たず、ユーザが各種情報を視聴する場合には、サーバ3の蓄積部9に格納されている情報を取り出す。サーバ3の蓄積部9には、ユーザが視聴するための各種情報があらかじめ格納されている。また、この情報は、サーバ3の直接操作または携帯電話網4や他のネットワーク経由で、必要に応じて更新,削除,追加される。
【0011】
つづいて、本実施の形態の動作について説明する。図2は、本実施の形態の映像データ配信に関する動作の一例を示すフローチャートである。図2に示すように、まず、ユーザが移動機2の入力部8を操作することにより映像視聴指示を入力する(ステップS1)。この映像視聴指示には、視聴を要求する映像を指定する情報(映像指定情報)が含まれていることとする。つぎに、移動機2の制御部7は、そのステップS1の指示を解釈して無線通信部5に、映像の取得を要求するための映像視聴要求を送信するよう指示する(ステップS2)。無線通信部5は、その指示に従って映像視聴要求を携帯電話網4に送信する(ステップS3)。映像視聴要求には、ステップS1で送信された映像視聴指示で指定された映像指定情報が含まれている。
【0012】
つぎに、サーバ3の蓄積部9は、ステップS3で送信された映像視聴要求を携帯電話網4経由で受信すると、その映像視聴要求に含まれる映像指定情報に対応する映像データを検索する(ステップS4)。そして、検索して得られた映像データを携帯電話網4経由で移動機2に送信する(ステップS5)。
【0013】
移動機2の無線通信部5は、携帯電話網4経由で映像データを受信し、制御部7へ渡す(ステップS6)。制御部7は、その映像データ(音声データを含んでいてもよい)を展開する(ステップS7)。なお、ここで、展開とは映像データが圧縮されている場合の伸張などの処理のことであり、映像データが圧縮されていない場合は、データ展開の処理は行わなくてもよい。視聴部6へ映像出力命令として出力する(ステップS8)。映像データの伸張を行う。視聴部6は、その命令に従って映像データを画面表示することにより映像出力を行い(ステップS9)、ユーザはその映像出力を視聴することができる。このとき、視聴部6は映像データに音声データが含まれている場合には音声出力も行う。
【0014】
ここでは、データ配信の一例として映像データ配信を例にあげて説明したが、映像データ以外の他のデータ(音声データ、各種データベース情報など)の配信についても同様の手順で配信することができる。この場合、移動機2は、配信を希望する情報の識別子(識別するための情報)を含むデータ配信要求をサーバ3へ送信すればよい。
【0015】
なお、本実施の形態では、移動機2とサーバ3の間が携帯電話網4で接続されるようにしたが、携帯電話網4の替わりに音声通信網、パケット網、インターネット網等としてもよく、またこれらの複数のネットワーク網の組合せで成立するネットワーク網としてもよい。
【0016】
このように、本実施の形態では、移動機2に配信する情報をサーバ3の蓄積部9が蓄積し、移動機2は配信を要求する情報をサーバ3から取得するようにした。このため、移動機2は情報を蓄積しないため、移動機2の紛失や故障などによる情報の喪失や漏洩を防ぐことができる。また、移動機2は蓄積部を持つ必要がなく、また、従来技術のように移動機に付随する外部ローカル処理端末を携帯する必要もないため、ユーザの携帯する装置の構成を簡略化することができる。
【0017】
実施の形態2.
図3は、本発明にかかる通信システムの実施の形態2の構成例を示す図である。図3に示すように、本実施の形態の通信システム1aは、実施の形態1の通信システム1のサーバ3をサーバ3aに替える以外は実施の形態1の通信システム1と同様である。また、本実施の形態のサーバ3aは、実施の形態1のサーバ3にアクセス管理部10を追加する以外は実施の形態1のサーバ3と同様である。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は実施の形態1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0018】
本実施の形態のサーバ3aのアクセス管理部10は、移動機2から送信されたデータ配信要求に対し、その要求の対象となるデータへのアクセス権を持つか(アクセス権を持つ移動機またはユーザから送信されたか)を判定し、アクセス権を持つ場合に限って要求されたデータを出力する。ここで、アクセス権を持つかの判定は、移動機の固有番号,移動機の通信インターフェースの固有番号,ユーザID,パスワード情報,デジタル証明書等を用いて行うこととする。なお、アクセス権は、移動機のハードウェア単位で付与するようにしてもよいし、ユーザ単位で付与するようにしてもよい。
【0019】
つづいて、本実施の形態の動作について説明する。図4は、本実施の形態の映像データ配信に関する動作の一例を示すフローチャートである。実施の形態1と同様のステップについては、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
【0020】
まず、ステップS1〜ステップS3は、実施の形態1と同様である。ただし、ステップS3で送信される映像視聴要求には、前述のアクセス権を持つかの判定に用いる情報(以下、アクセス権識別情報という)を含むこととする。ステップS3の後、サーバ3aのアクセス管理部10はステップS3で送信された映像視聴要求に含まれるアクセス権識別情報を参照し、要求されたデータに対してアクセス権を持つ移動機(またはユーザ)であるか否かを判定する(ステップS10:アクセス権確認)。なお、アクセス権を持つ移動機(またはユーザ)のアクセス権識別情報は、アクセス管理部10があらかじめ保持していることとする。
【0021】
ステップS10でアクセス権を持たないと判定した場合には、サーバ3aは移動機2に情報は配信せず、そのまま処理を終了する。以下、ステップS10でアクセス権を持つと判定した場合について説明する。ステップS10の後、アクセス管理部10は、映像視聴要求を蓄積部9に転送する(ステップS11)。ステップS4〜ステップS9は実施の形態1と同様である。
【0022】
このように、本実施の形態では、移動機2から映像視聴要求があった場合に、要求の対象となるデータに対するアクセス権があるかを確認し、アクセス権がある場合に要求されたデータを移動機2に送信するようにした。このため、アクセス権の無い移動機またはユーザによる情報取得を防ぐことができる。
【0023】
実施の形態3.
図5は、本発明にかかる通信システムの実施の形態3の構成例を示す図である。図5に示すように、本実施の形態の通信システム1bは、実施の形態1の通信システム1の移動機2を移動機2aに替える以外は、実施の形態1の通信システム1と同様である。また、本実施の形態の移動機2aは、実施の形態1の移動機2に認証部11を追加する以外は実施の形態1の移動機2と同様である。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は実施の形態1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0024】
本実施の形態の移動機2aの認証部11は、移動機2aの使用権を確認する。本実施の形態では、ユーザが移動機2aを使用する際、たとえば、指紋認証等により使用権を持つユーザかどうかを認証部11が判定(個人認証)し、使用権を持つユーザに限ってその移動機2aの使用を可能にする。
【0025】
個人認証の実現方法としては、指紋認証のほか、掌形,網膜,虹彩,顔,血管,音声,耳形,筆跡,キーストローク,リップムーブメント,まばたき等の生体認証技術の利用が考えられる。また、パスワード入力による個人認証も可能である。
【0026】
本実施の形態では、移動機2aの操作開始時に上述のような個人認証を行い、認証された場合に、実施の形態1で述べた映像視聴指示を含む移動機2の操作(使用)ができるようになる。
【0027】
本実施の形態の個人認証に関する処理以外の動作は実施の形態1と同様である。また、本実施の形態のサーバ3を実施の形態2のサーバ3aに替え、実施の形態2と同様の動作に個人認証の処理を追加するようにしてもよい。
【0028】
このように、本実施の形態では、移動機2aの操作開始時に個人認証を行い、認証された場合にユーザからの映像視聴指示を受け付けるようにした。このため、正規のユーザ以外の移動機2aの使用を防ぐことができる。
【0029】
実施の形態4.
図6は、本発明にかかる通信システムの実施の形態4の構成例を示す図である。図6に示すように、本実施の形態の通信システム1cは、実施の形態1の通信システム1のサーバ3をサーバ3bに替え、情報サーバ13を追加する以外は実施の形態1の通信システム1と同様である。また、本実施の形態のサーバ3bは、実施の形態1のサーバ3にライセンス管理部12を追加する以外は実施の形態1のサーバ3と同様である。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は実施の形態1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】
本実施の形態の情報サーバ13は、移動機2へ配信するための情報(配信情報)を保持しているサーバである。また、本実施の形態のサーバ3bのライセンス管理部12は配信情報の格納場所(この場合は情報サーバ13)やライセンスを管理し、移動機2からデータ配信の要求があった際に、ライセンスが確認された場合に情報サーバ13から配信が要求されたデータを取得する。このように、本実施の形態では、サーバ3bが配信情報のライセンスと格納場所を管理しているため、ユーザは配信を要求する情報がどのサーバに格納されているのかを意識する必要がない。なお、本実施の形態では、配信される情報は唯一情報サーバのみに保管され、移動機や他のサーバへの複製や移動はできないこととする。
【0031】
また、本実施の形態では、ライセンス管理部12はサーバ3bが備えるようにしたが、ライセンス管理部12は携帯電話網4に接続された別のサーバが備えるようにしてもよい。
【0032】
つづいて、本実施の形態の動作について説明する。図7は、本実施の形態のライセンス保護された情報のデータ配信処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、ユーザが移動機2の入力部8を操作し情報の視聴ライセンスの購入の指示をすると、移動機2の制御部7はその指示に基づいたライセンス購入要求を携帯電話網4経由で情報サーバ13へ送信する(ステップS20)。ライセンス購入要求には、購入を要求する情報の識別子とユーザの識別子を含むこととする。ユーザの識別子としては、移動機2を使用するユーザのIDなどを用いてもよいし、移動機2をユーザと1対1に対応するとし、移動機2の識別子を用いてもよい。
【0033】
情報サーバ13は、ステップS20で送信されたライセンス購入要求に基づいて、所定のライセンス発行処理を行う(ステップS21)。そして、情報サーバ13は、ライセンス発行処理により発行されたライセンスに関する情報をライセンス発行通知としてサーバ3bへ送信する(ステップS22)。ライセンス発行通知には、発行されたライセンスに対応する配信情報の識別子とその配信情報の格納先とユーザの識別子とを含むこととする。
【0034】
そして、サーバ3bのライセンス管理部12は、ライセンス発行通知に含まれる情報をライセンス情報として格納する(ステップS23)。そして、ライセンス管理部12は、ライセンス購入処理が完了したことを通知するためのライセンス購入完了通知を移動機2に送信する(ステップS24)。ここまでの処理がライセンス購入処理であり、ユーザはこれ以降、購入したライセンスに対応する情報が視聴可能となる。
【0035】
つぎに、ユーザが移動機2の入力部8を操作して情報配信の指示をすると、制御部7は、その指示に基づいて情報配信要求を携帯電話網4経由でサーバ3bへ送信する(ステップS25)。サーバ3bのライセンス管理部12は、格納しておいたライセンス情報を参照してライセンスが有効であるかの確認をして、ライセンスが有効であると確認された場合にはライセンス情報から要求された情報の格納先(この場合は情報サーバ13)を検索する(ステップS26)。ライセンスが有効であるか否かの確認は、ライセンス情報としてそのユーザが購入済みの配信データとそのライセンスの有効期限などライセンスの有効無効の判断に必要な情報を格納しておき、その情報に基づいて確認を行う。
【0036】
そして、検索結果として得られた格納先(この場合は情報サーバ13)へ情報配信要求を送信する(ステップS27)。情報サーバ13は、送信された情報配信要求に対する所定のライセンス確認の手続きをサーバ3bとの間で行う(ステップS28)。そして、情報サーバ13は、ライセンスの確認ができた場合、そのライセンスに対応する情報を携帯電話網4経由で移動機2に送信する(ステップS29)。
【0037】
なお、ライセンス保護されていない情報については、情報サーバ13が情報を格納しておき、サーバ3bが情報の格納場所を管理し、移動機2から配信要求のあった場合に対応する情報を情報サーバ13から読み出すようにしてもよいし、実施の形態1と同様の動作によりデータ配信を行ってもよい。
【0038】
また、本実施の形態のサーバ3bの替わりに、実施の形態2のサーバ3aにライセンス管理部12を追加した構成のサーバを用いて、ライセンス保護されていない情報についてアクセス権確認の動作を行うようにしてもよい。
【0039】
また、本実施の形態の移動機2の替わりに実施の形態3の移動機2aを用い、本実施の形態の動作に加え、個人認証の動作ができるようにしてもよい。この場合に、さらに、本実施の形態のサーバ3bの替わりに、実施の形態2のサーバ3aにライセンス管理部12を追加した構成のサーバを用い、ライセンス保護されていない情報についてアクセス権確認の動作を行うようにしてもよい。
【0040】
このように、本実施の形態では、情報サーバ13が配信情報を格納し、サーバ3bのライセンス管理部12がライセンス情報を格納する。そして、ライセンス管理部12は、移動機2から情報の配信要求があった場合、対応する情報のライセンスの確認ができた(ライセンスを購入している場合)場合に、情報サーバ13から対応する情報を取得して、移動機2に送信するようにした。このため、ライセンス保護の必要なデータの配信を実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
以上のように、本発明にかかる通信システムおよびサーバは、移動可能な無線端末に情報を配信する通信システムに有用であり、特に、携帯電話を用いた通信システムに適している。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。
【図2】実施の形態1の映像データ配信に関する動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明にかかる通信システムの実施の形態2の構成例を示す図である。
【図4】本実施の形態の映像データ配信に関する動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明にかかる通信システムの実施の形態3の構成例を示す図である。
【図6】本発明にかかる通信システムの実施の形態4の構成例を示す図である。
【図7】実施の形態4のライセンス保護された情報のデータ配信処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1,1a,1b,1c 通信システム
2,2a 移動機
3,3a,3b サーバ
4 携帯電話網
5 無線通信部
6 視聴部
7 制御部
8 入力部
9 蓄積部
10 アクセス管理部
11 認証部
12 ライセンス管理部
13 情報サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動可能な無線端末と前記無線端末とネットワーク経由で接続されるサーバとで構成される通信システムであって、
前記無線端末は、
前記ネットワークと無線接続する無線通信部と、
前記サーバに配信データの取得を要求するための配信データ取得要求を送信する制御手段と、
を備え、
前記サーバは、
前記無線端末に配信する配信データを蓄積し、前記配信データ取得要求に基づいて配信データを前記無線端末に送信する蓄積手段、
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記サーバは、
配信データとそのデータのアクセス権を有するユーザの識別子との対応を保持し、保持している対応に基づいて、前記配信データ取得要求に含まれるユーザの識別子が、要求された配信データに対するアクセス権を有するユーザであるかを判断するアクセス権管理手段、
をさらに備え、
前記蓄積手段は、前記アクセス権管理手段がアクセス権を有すると判断した場合に、前記配信データ取得要求に基づいて配信データを前記無線端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記無線端末は、
所定の個人認証処理を行う認証手段、
をさらに備え、
前記認証手段によって認証された場合に自端末の操作を可能とすることを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
【請求項4】
ライセンス管理を要求される配信データであるライセンス管理データを格納し、前記配信データ取得要求に基づいて所定のライセンス確認処理によりライセンス確認を行い、ライセンス確認ができた場合に前記配信データ取得要求に基づいて前記無線端末にライセンス管理データを送信する情報格納装置、
をさらに備え、
前記サーバは、
前記ライセンス管理データとそのデータの格納場所とそのデータのライセンスを取得済みのユーザとをライセンス情報として保持し、前記配信データ取得要求で取得を要求された配信データがライセンス管理データであった場合、前記ライセンス情報に基づいて前記データ取得要求で取得を要求された配信データが有効であるか否かを判断し、有効であると判断した場合に、前記配信データ取得要求を前記情報格納装置に送信するライセンス管理手段、
をさらに備えることを特徴とする請求項1、2または3に記載の通信システム。
【請求項5】
移動可能な無線端末とネットワーク経由で接続されるサーバであって、
前記無線端末に配信する配信データを蓄積し、配信データの取得を要求するために前記無線端末から送信された配信データ取得要求に基づいて配信データを前記無線端末に送信する蓄積手段、
を備えることを特徴とするサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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