通信システムおよびデータベース構築方法
【課題】無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築する。
【解決手段】複数の無線基地局と、複数の無線基地局との間でメッセージの送受信を行うメッセージ送受信装置とを備えた通信システムであって、複数の無線基地局のそれぞれは、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別する第1の識別情報を受信し、受信した第1の識別情報と、当該無線基地局の設置位置を示す第1の位置情報とを含むリクエストメッセージを生成してメッセージ送受信装置へ送信し、メッセージ送受信装置は、複数の無線基地局のそれぞれから送信された複数のリクエストメッセージを受信し、受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第1の識別情報と第1の位置情報とを対応付けたテーブルをデータベースに記憶させる。
【解決手段】複数の無線基地局と、複数の無線基地局との間でメッセージの送受信を行うメッセージ送受信装置とを備えた通信システムであって、複数の無線基地局のそれぞれは、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別する第1の識別情報を受信し、受信した第1の識別情報と、当該無線基地局の設置位置を示す第1の位置情報とを含むリクエストメッセージを生成してメッセージ送受信装置へ送信し、メッセージ送受信装置は、複数の無線基地局のそれぞれから送信された複数のリクエストメッセージを受信し、受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第1の識別情報と第1の位置情報とを対応付けたテーブルをデータベースに記憶させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の無線基地局を備えた通信システムおよびデータベース構築方法に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(Global Positioning System)信号等を受信することによって位置情報を取得する手段を持たない無線LAN(Local Area Network)端末に対して位置情報を提供するサービスが既に展開されている。
【0003】
これを実現する方法としては、無線LAN端末が近隣の無線LANのアクセスポイントから、そのアクセスポイントを構成するハードウェアのMAC(Media Access Control)アドレス)を、そのアクセスポイントを識別する情報として取得する。なお、以降、無線LANのアクセスポイントを識別する情報をAP識別情報という。
【0004】
そして、その無線LAN端末が、無線LANのアクセスポイントの位置を示す位置情報と、AP識別情報とを対応付けて記憶するデータベースに問い合わせを行う。これにより、無線LAN端末は位置情報を取得することができる。
【0005】
なお、無線システムとデータベースとを連携させた技術として、無線システムで動作する端末のハンドオーバーに使用されるデータベースを更新するための技術が例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2005−531982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
無線LANのアクセスポイントの位置を示す位置情報と、AP識別情報とを対応付けて記憶するデータベースを構築するためには、無線LANのアクセスポイントが設置された近隣においてAP識別情報を予め収集しておく必要がある。この場合、データベースの構築に多大な工数がかかってしまうという問題点がある。
【0008】
本発明は、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することを可能にする通信システムおよびデータベース構築方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明の通信システムは、複数の無線基地局と、該複数の無線基地局との間でメッセージの送受信を行うメッセージ送受信装置とを備えた通信システムであって、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別する第1の識別情報を受信し、該受信した第1の識別情報と、当該無線基地局の設置位置を示す第1の位置情報とを含むリクエストメッセージを生成し、該生成したリクエストメッセージを前記メッセージ送受信装置へ送信し、
前記メッセージ送受信装置は、前記複数の無線基地局のそれぞれから送信された複数のリクエストメッセージを受信し、該受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第1の識別情報と第1の位置情報とを対応付けたテーブルをデータベースに記憶させる。
【0010】
また、上記目的を達成するために本発明のデータベース構築方法は、複数の無線基地局と、該複数の無線基地局との間でメッセージの送受信を行うメッセージ送受信装置とを備えた通信システムにおけるデータベース構築方法であって、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別する第1の識別情報を受信する処理と、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、前記受信した第1の識別情報と、当該無線基地局の設置位置を示す第1の位置情報とを含むリクエストメッセージを生成する処理と、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、前記生成したリクエストメッセージを前記メッセージ送受信装置へ送信する処理と、
前記メッセージ送受信装置が、前記複数の無線基地局のそれぞれから送信された複数のリクエストメッセージを受信する処理と、
前記メッセージ送受信装置が、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第1の識別情報と第1の位置情報とを対応付けたテーブルをデータベースに記憶させる処理と、を有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以上説明したように構成されているので、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の通信システムの第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】AP識別情報とHNB位置情報とが追加されたTR−069 Data Modelの一例を示す図である。
【図3】図1に示したデータベースが備える位置情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【図4】図1に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図5】本発明の通信システムの第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示したデータベースが記憶しているマクロ基地局情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【図7】図5に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図8】本発明の通信システムの第3の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示すデータベースが記憶しているIPアドレス情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【図10】図8に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図11】本発明の通信システムの第4の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図12】AP識別情報が追加されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報の一例を示す図である。
【図13】図11に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図14】本発明の通信システムの第5の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図15】図14に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図16】本発明の通信システムの第6の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図17】図16に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図18】図1に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の他の例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の通信システムの第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【0015】
本実施形態の通信システム1は図1に示すように、無線基地局であるHNB(Home Node B)10−1〜10−nと、メッセージ送受信装置であり、データベース30に接続されたHMS(Home Node B Management System)20とを備えている。なお、HNBは、無線LANのアクセスポイントと同様に、公衆ブロードバンドネットワークに接続され、無線LANのアクセスポイントの近傍に設置されている。
【0016】
HNB10−1〜10−nは、家庭および小規模オフィス向けの第3世代小型無線基地局である。以下に、HNB10−1の構成について説明するが、HNB10−2〜10−nも、HNB10−1と同様の構成である。
【0017】
HNB10−1は、対HMS送受信部11と、TR−069機能部12と、対無線LAN受信部13と、AP識別情報記憶部14と、対GPS受信部15と、GPS情報記憶部16とを備えている。
【0018】
対HMS送受信部11は、HMS20と接続するためのインタフェースを有し、HMS20との間でメッセージ等のデータを送受信する。
【0019】
対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイント(不図示)が報知している無線信号を受信する。なお、無線LANのアクセスポイントは、自身の存在を無線LAN端末に周知するために無線信号を報知している。この無線信号には、無線LANのアクセスポイントを識別する第1の識別情報であるAP識別情報が含まれている。ここでは、AP識別情報はMACアドレスとする。対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0020】
AP識別情報記憶部14は、AP識別情報を記憶する。
【0021】
対GPS受信部15は、GPS衛星(不図示)から送信されるGPS信号を受信する。そして、対GPS受信部15は、受信したGPS信号に基づいてHNB10−1の位置を測定することによってHNB10−1の設置位置を示す第1の位置情報であるHNB位置情報を取得する。なお、ここでは、HNB位置情報は緯度および経度を示しているものとする。そして、対GPS受信部15は、取得したHNB位置情報をGPS情報記憶部16に記憶させる。
【0022】
GPS情報記憶部16は、HNB位置情報を記憶する。
【0023】
TR−069機能部12は、TR−069(通信機器のリモート管理用プロトコル)を終端する。TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、GPS情報記憶部16に記憶されたHNB位置情報とを含むリクエストメッセージであるTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する。
【0024】
図2は、AP識別情報とHNB位置情報とが追加されたTR−069 Data Modelの一例を示す図である。
【0025】
図2に示すように、TR−069 Data Modelにおける必須の情報としてAP識別情報であるBSSID(BASIC Service Set Identifier)が追加されている。BSSIDは、無線LANのネットワークを識別する識別子であり、通常そのネットワークのアクセスポイントのMACアドレスと同じものである。
【0026】
また、図2に示すように、TR−069 Data Modelにおけるオプションの情報としてHNB位置情報である緯度(Latitude)および経度(Longitude)が追加されている。
【0027】
再度、図1を参照すると、HMS20は、HNB10−1〜10−nを管理するためのマネージメントシステムであり、対HNB送受信部21と、TR−069機能部22と、データベース接続部23とを備えている。
【0028】
対HNB送受信部21は、HNB10−1〜10−nと接続するためのインタフェースを有し、HNB10−1〜10−nとの間でメッセージ等のデータを送受信する。
【0029】
TR−069機能部22は、TR−069を終端する。TR−069機能部22は、HNB10−1〜10−nから送信されたTR−069Inform Requestメッセージを対HNB送受信部21を介して受信する。
【0030】
データベース接続部23は、データベース30と接続するためのインタフェースを有しており、データベース30との間でデータを送受信する。データベース接続部23は、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform RequestメッセージにAP識別情報とHNB位置情報とが含まれている場合、そのHNB位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部23は、その位置情報と、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる。
【0031】
図3は、図1に示したデータベース30が備える位置情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【0032】
位置情報テーブルでは図3に示すように、AP識別情報(MACアドレス)と、位置情報(緯度および経度)とが対応付けられている。
【0033】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0034】
図4は、図1に示した通信システム1においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB10−1からHMS20へTR−069Inform Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0035】
まず、対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS1)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0036】
次に、対GPS受信部15は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいてHNB10−1の位置を測定することによってHNB位置情報を取得する(ステップS2)。
【0037】
そして、対GPS受信部15は、取得したHNB位置情報をGPS情報記憶部16に記憶させる。
【0038】
次に、TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、GPS情報記憶部16に記憶されたHNB位置情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。
【0039】
そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する(ステップS3)。
【0040】
次に、TR−069機能部22は、HNB10−1から送信されたTR−069Inform Requestメッセージを対HNB送受信部21を介して受信する。
【0041】
そして、データベース接続部23は、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるHNB位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部23は、その位置情報と、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS4〜5)。
【0042】
その後、データベース30は、HMS20へレスポンスを送信する。データベース30から送信されたレスポンスを受信したHMS20は、TR−069Inform ResponseメッセージをHNB10−1へ送信する。これらは、本発明の内容には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0043】
その後、HNB10は、HNB Registration Procedureを行うが、本発明の内容には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0044】
このように本実施形態において、HNB10−1〜10−nのそれぞれは、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別するAP識別情報を受信する。
【0045】
そして、HNB10−1〜10−nのそれぞれは、受信したAP識別情報と、当該HNBの設置位置を示すHNB位置情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、HNB10−1〜10−nのそれぞれは、生成したTR−069Inform RequestメッセージをHMS20へ送信する。
【0046】
HMS20は、HNB10−1〜10−nのそれぞれから送信された複数のTR−069Inform Requestメッセージを受信する。
【0047】
そして、HMS20は、受信した複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれるHNB位置情報を位置情報とし、その位置情報と、受信した複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0048】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0049】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の通信システムの第2の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図5において、図1に示したものと同一の構成のものには同一の符号を付してある。これらについては、詳細な説明は省略する。
【0050】
本実施形態の通信システム2は図5に示すように、無線基地局であるHNB40−1〜40−nと、データベース30に接続されたHMS20とを備えている。
【0051】
本実施形態の通信システム2は、上述した第1の実施形態の通信システム1と比較すると、HNBが対GPS受信部15およびGPS情報記憶部16の代わりに、対マクロ受信部45およびマクロ情報記憶部46を備えている点が異なる。
【0052】
HNB40−1〜40−nは、家庭および小規模オフィス向けの第3世代小型無線基地局である。以下に、HNB40−1の構成について説明するが、HNB40−2〜40−nも、HNB40−1と同様の構成である。
【0053】
対マクロ受信部45は、HNBよりも広い範囲を通信エリアとする大型無線基地局であるマクロ無線基地局(不図示)から送信される無線信号を受信する。マクロ無線基地局から送信される無線信号には、そのマクロ無線基地局を識別する第2の識別情報であるマクロ基地局セル情報が含まれる。そして、対マクロ受信部45は、受信した無線信号に含まれるマクロ基地局セル情報をマクロ情報記憶部46に記憶させる。なお、マクロ基地局セル情報とは例えば、LAC(Location Area code)やRAC(Routing Area Code)である。
【0054】
マクロ情報記憶部46は、マクロ基地局セル情報を記憶する。
【0055】
TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、マクロ情報記憶部46に記憶されたマクロ基地局セル情報とを含むリクエストメッセージであるTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する。
【0056】
なお、図2を参照すると、TR−069 Data Modelにおけるオプションの情報として、マクロ基地局セル情報であるUTRAN LAC、UTRAN RAC、UTRAN PLMN−ID、UTRAN CELL−IDが追加されている。
【0057】
また、本実施形態においてデータベース30は、マクロ基地局セル情報と、そのマクロ基地局セル情報にて識別されるマクロ基地局の設置位置を示すマクロ基地局位置情報とを対応付けたマクロ基地局情報テーブルを予め記憶している。
【0058】
図6は、図5に示したデータベース30が記憶しているマクロ基地局情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【0059】
マクロ基地局情報テーブルでは図6に示すように、複数のマクロ基地局セル情報のそれぞれと、複数のマクロ基地局位置情報(緯度および経度)のそれぞれとが対応付けられている。
【0060】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0061】
図7は、図5に示した通信システム2においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB40−1からHMS20へTR−069Inform Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0062】
まず、対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS11)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0063】
次に、対マクロ受信部45は、マクロ基地局から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるマクロ基地局セル情報を取得する(ステップS12)。
【0064】
そして、対マクロ受信部45は、取得したマクロ基地局セル情報をマクロ情報記憶部46に記憶させる。
【0065】
次に、TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、マクロ情報記憶部46に記憶されたマクロ基地局セル情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。
【0066】
そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する(ステップS13)。
【0067】
次に、TR−069機能部22は、HNB40−1から送信されたTR−069Inform Requestメッセージを対HNB送受信部21を介して受信する。
【0068】
次に、データベース接続部23は、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるマクロ基地局セル情報に対応するマクロ基地局位置情報を要求する問い合わせをデータベース30へ送信する(ステップS14)。
【0069】
データベース接続部23から送信された問い合わせを受信したデータベース30は、マクロ基地局情報テーブルからマクロ基地局位置情報を検索する(ステップS15)。
【0070】
次に、データベース30は、検索されたマクロ基地局位置情報をHMS20へ送信する(ステップS16)。これにより、データベース接続部23はマクロ基地局位置情報を取得する(ステップS17)。
【0071】
そして、データベース接続部23は、取得したマクロ基地局位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部23は、その位置情報と、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS18〜S19)。
【0072】
その後の動作は、上述した第1の実施形態と同様に、本発明の内容には関係ないため、詳細な説明を省略する。
【0073】
このように本実施形態において、HNB40−1〜40−nのそれぞれは、当該HNBよりも広い範囲を通信エリアとするマクロ基地局から、そのマクロ基地局を識別するマクロ基地局セル情報を受信する。
【0074】
そして、HNB40−1〜40−nのそれぞれは、受信したマクロ基地局セル情報と、受信したAP識別情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、HNB40−1〜40−nのそれぞれは、生成したTR−069Inform RequestメッセージをHMS20へ送信する。
【0075】
HMS20は、HNB40−1〜40−nのそれぞれから送信された複数のTR−069Inform Requestメッセージを受信する。
【0076】
そして、HMS20は、マクロ基地局情報テーブルから、受信した複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれるマクロ基地局セル情報に対応するマクロ基地局位置情報を取得する。
【0077】
そして、HMS20は、取得したマクロ基地局位置情報を位置情報とし、その位置情報と、当該受信したTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0078】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0079】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の通信システムの第3の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図5において、図1に示したものと同一の構成のものには同一の符号を付してある。これらについては、詳細な説明は省略する。
【0080】
本実施形態の通信システム3は図8に示すように、無線基地局であるHNB50−1〜50−nと、データベース30に接続されたHMS20とを備えている。
【0081】
本実施形態の通信システム3は、上述した第1の実施形態の通信システムと比較すると、HNBが対GPS受信部15およびGPS情報記憶部16を備えておらず、IP情報記憶部56を備えている点が異なる。
【0082】
HNB50−1〜50−nは、家庭および小規模オフィス向けの第3世代小型無線基地局である。以下に、HNB50−1の構成について説明するが、HNB50−2〜50−nも、HNB50−1と同様の構成である。
【0083】
IP情報記憶部56は、HNB50−1に付与されているIP(Internet Protocol)アドレスを示すIPアドレス情報を記憶する。
【0084】
TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、IP情報記憶部56に記憶されたIPアドレス情報とを含むリクエストメッセージであるTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する。
【0085】
なお、図2を参照すると、TR−069 Data Modelにおけるオプションの情報として、IPアドレス情報(IP Address)が追加されている。
【0086】
また、本実施形態においてデータベース30は、IPアドレス情報と、そのIPアドレス情報が示すIPアドレスを付与されたHNBの設置位置を示すIPアドレス位置情報とを対応付けたIPアドレス情報テーブルを予め記憶している。
【0087】
図9は、図8に示すデータベース30が記憶しているIPアドレス情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【0088】
IPアドレス情報テーブルでは図9に示すように、複数のIPアドレス情報のそれぞれと、複数のIPアドレス位置情報(緯度および経度)のそれぞれとが対応付けられている。
【0089】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0090】
図10は、図8に示した通信システム3においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB50−1からHMS20へTR−069Inform Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0091】
まず、対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS21)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0092】
次に、TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、IP情報記憶部56に記憶されたIPアドレス情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。
【0093】
そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する(ステップS22)。
【0094】
次に、TR−069機能部22は、HNB50−1から送信されたTR−069Inform Requestメッセージを対HNB送受信部21を介して受信する。
【0095】
次に、データベース接続部23は、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるIPアドレス情報に対応するIPアドレス位置情報を要求する問い合わせをデータベース30へ送信する(ステップS23)。
【0096】
データベース接続部23から送信された問い合わせを受信したデータベース30は、IPアドレス情報テーブルからIPアドレス位置情報を検索する(ステップS24)。
【0097】
次に、データベース30は、検索されたIPアドレス位置情報をHMS20へ送信する(ステップS25)。これにより、データベース接続部23はIPアドレス位置情報を取得する(ステップS26)。
【0098】
そして、データベース接続部23は、取得したIPアドレス位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部23は、その位置情報と、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS27〜S28)。
【0099】
その後の動作は、上述した第1の実施形態と同様に、本発明の内容には関係ないため、詳細な説明を省略する。
【0100】
このように本実施形態において、HNB50−1〜50−nのそれぞれは、当該HNBに付与されているIPアドレスを示すIPアドレス情報と、受信したAP識別情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、HNB50−1〜50−nのそれぞれは、生成したTR−069Inform RequestメッセージをHMS20へ送信する。
【0101】
HMS20は、HNB50−1〜50−nのそれぞれから送信された複数のTR−069Inform Requestメッセージを受信する。
【0102】
HMS20は、IPアドレス情報テーブルから、受信した複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれるIPアドレス情報に対応するIPアドレス位置情報を取得する。
【0103】
そして、HMS20は、取得したIPアドレス位置情報を位置情報とし、その位置情報と、当該受信したTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0104】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0105】
(第4の実施形態)
上述した第1〜第3の実施形態では、HNBとHMSとの間でメッセージの送受信をする場合について説明した。本実施形態では、HNBを3GPP(3rd Generation Partnership Project)移動通信システム網に接続するためのゲートウェイであるHNB−GW(Home Node B GateWay)と、HNBとの間でメッセージを送受信する場合について説明する。
【0106】
図11は、本発明の通信システムの第4の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図11において、図1に示したものと同一の構成のものには同一の符号を付してある。これらについては、詳細な説明は省略する。
【0107】
本実施形態の通信システム4は図11に示すように、無線基地局であるHNB60−1〜60−nと、メッセージ送受信装置であり、データベース30に接続されたHNB−GW70とを備えている。
【0108】
HNB60−1〜60−nは、家庭および小規模オフィス向けの第3世代小型無線基地局である。以下に、HNB60−1の構成について説明するが、HNB60−2〜60−nも、HNB60−1と同様の構成である。
【0109】
HNB60−1は、対HNB−GW送受信部61と、HNBAP機能部62と、対無線LAN受信部13と、AP識別情報記憶部14と、対GPS受信部15と、GPS情報記憶部16とを備えている。
【0110】
対HNB−GW送受信部61は、HNB−GW70と接続するためのインタフェースを有し、HNB−GW70との間でメッセージ等のデータを送受信する。
【0111】
HNBAP機能部62は、3GPP TS25.469で規定されるHNBAP(HNB Application Part)プロトコル機能を実現し、HNBAPメッセージを終端する。HNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、GPS情報記憶部16に記憶されたHNB位置情報とを含むリクエストメッセージであるHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する。
【0112】
図12は、AP識別情報が追加されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報の一例を示す図である。
【0113】
図12に示すように、HNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報としてAP識別情報であるMACアドレス(WLAN MAC Address)が追加されている。なお、HNB位置情報は、HNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として予め規定されている。そのため、HNB位置情報をHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として追加する必要はない。なお、図12においてはHNB位置情報の記載を省略している。
【0114】
再度、図11を参照すると、HNB−GW70は、対HNB送受信部71と、HNBAP機能部72と、データベース接続部73とを備えている。
【0115】
対HNB送受信部71は、HNB60−1〜60−nと接続するためのインタフェースを有し、HNB60−1〜60−nとの間でデータを送受信する。
【0116】
HNBAP機能部72は、HNBAPプロトコル機能を実現し、HNBAPメッセージを終端する。HNBAP機能部72は、HNB60−1〜60−nから送信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB送受信部71を介して受信する。
【0117】
データベース接続部73は、データベース30と接続するためのインタフェースを有しており、データベース30との間でデータを送受信する。データベース接続部73は、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register RequestメッセージにAP識別情報とHNB位置情報とが含まれている場合、そのHNB位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部73は、その位置情報と、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる。なお、本実施形態においてデータベース30が備える位置情報テーブルは、図2に示したのと同様の構成である。
【0118】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0119】
図13は、図11に示した通信システム4においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB60−1からHNB−GW70へHNBAP HNB Register Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0120】
まず、HNB60−1は、TR−069CWMP Session Establishment Procedureを行うが、本発明には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0121】
対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS31)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0122】
次に、対GPS受信部15は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいてHNB60−1の位置を測定することによってHNB位置情報を取得する(ステップS32)。
【0123】
そして、対GPS受信部15は、取得したHNB位置情報をGPS情報記憶部16に記憶させる。
【0124】
次に、HNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、GPS情報記憶部16に記憶されたHNB位置情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。
【0125】
そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する(ステップS33)。
【0126】
次に、HNB−GW70のHNBAP機能部72は、HNB60−1から送信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB送受信部71を介して受信する。
【0127】
そして、データベース接続部73は、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるHNB位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部73は、その位置情報と、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS34〜S35)。
【0128】
その後、データベース30は、HNB−GW70へレスポンスを送信する。データベース30から送信されたレスポンスを受信したHNB−GW70は、HNBAP HNB Register AcceptメッセージをHNB60−1へ送信する。これらは、本発明の内容には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0129】
このように本実施形態において、HNB60−1〜60−nのそれぞれは、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別するAP識別情報を受信する。
【0130】
そして、HNB60−1〜60−nのそれぞれは、受信したAP識別情報と、当該HNBの設置位置を示すHNB位置情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNB60−1〜60−nのそれぞれは、生成したHNBAP HNB Register RequestメッセージをHNB−GW70へ送信する。
【0131】
HNB−GW70は、HNB60−1〜60−nのそれぞれから送信された複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージを受信する。
【0132】
そして、HMS20は、受信した複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージのそれぞれに含まれるHNB位置情報を位置情報とし、その位置情報と、受信した複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージのそれぞれに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0133】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0134】
(第5の実施形態)
図14は、本発明の通信システムの第5の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図14において、図5および図11に示したものと同一の構成のものには同一の符号を付してある。これらについては、詳細な説明は省略する。
【0135】
本実施形態の通信システム5は図14に示すように、無線基地局であるHNB80−1〜80−nと、データベース30に接続されたHNB−GW70とを備えている。
【0136】
本実施形態の通信システム5は、上述した第4の実施形態の通信システム4と比較すると、HNBが対GPS受信部15およびGPS情報記憶部16の代わりに、対マクロ受信部45およびマクロ情報記憶部46を備えている点が異なる。
【0137】
なお、本実施形態においてHNB80−2〜80−nの構成は、HNB80−1の構成と同様である。
【0138】
また、本実施形態においてHNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、マクロ情報記憶部46に記憶されたマクロ基地局セル情報とを含むリクエストメッセージであるHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する。
【0139】
ここで、マクロ基地局セル情報は、図12に示したHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として予め規定されている。そのため、マクロ基地局セル情報をHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として追加する必要はない。なお、図12においてはマクロ基地局セル情報の記載を省略している。
【0140】
また、本実施形態においてデータベース30は、図6に示したようなマクロ基地局情報テーブルを予め記憶している。
【0141】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0142】
図15は、図14に示した通信システム5においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB80−1からHNB−GW70へHNBAP HNB Register Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0143】
まず、HNB80−1は、TR−069CWMP Session Establishment Procedureを行うが、本発明には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0144】
対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS41)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0145】
次に、対マクロ受信部45は、マクロ基地局から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるマクロ基地局セル情報を取得する(ステップS42)。
【0146】
そして、対マクロ受信部45は、取得したマクロ基地局セル情報をマクロ情報記憶部46に記憶させる。
【0147】
次に、HNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、マクロ情報記憶部46に記憶されたマクロ基地局セル情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。
【0148】
そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する(ステップS43)。
【0149】
次に、HNBAP機能部72は、HNB80−1から送信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB送受信部71を介して受信する。
【0150】
次に、データベース接続部73は、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるマクロ基地局セル情報に対応するマクロ基地局位置情報を要求する問い合わせをデータベース30へ送信する(ステップS44)。
【0151】
データベース接続部73から送信された問い合わせを受信したデータベース30は、マクロ基地局情報テーブルからマクロ基地局位置情報を検索する(ステップS45)。
【0152】
次に、データベース30は、検索されたマクロ基地局位置情報をHNB−GW70へ送信する(ステップS46)。これにより、データベース接続部73はマクロ基地局位置情報を取得する(ステップS47)。
【0153】
そして、データベース接続部73は、取得したマクロ基地局位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部73は、その位置情報と、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS48〜S49)。
【0154】
その後の動作は、上述した第4の実施形態と同様に本発明には関係がないので、詳細な説明を省略する。
【0155】
このように本実施形態において、HNB80−1〜80−nのそれぞれは、当該HNBよりも広い範囲を通信エリアとするマクロ基地局から、そのマクロ基地局を識別するマクロ基地局セル情報を受信する。
【0156】
そして、HNB80−1〜80−nのそれぞれは、受信したマクロ基地局セル情報と、受信したAP識別情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNB40−1〜40−nのそれぞれは、生成したHNBAP HNB Register RequestメッセージをHNB−GW70へ送信する。
【0157】
HNB−GW70は、HNB80−1〜80−nのそれぞれから送信された複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージを受信する。
【0158】
そして、HNB−GW70は、マクロ基地局情報テーブルから、受信した複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージのそれぞれに含まれるマクロ基地局セル情報に対応するマクロ基地局位置情報を取得する。
【0159】
そして、HMS20は、取得したマクロ基地局位置情報を位置情報とし、その位置情報と、当該受信したHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0160】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0161】
(第6の実施形態)
図16は、本発明の通信システムの第6の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図16において、図8および図11に示したものと同一の構成のものには同一の符号を付してある。これらについては、詳細な説明は省略する。
【0162】
本実施形態の通信システム6は図16に示すように、無線基地局であるHNB90−1〜90−nと、データベース30に接続されたHNB−GW70とを備えている。
【0163】
本実施形態の通信システム6は、上述した第4の実施形態の通信システム4と比較すると、HNBが対GPS受信部15およびGPS情報記憶部16を備えておらず、IP情報記憶部56を備えている点が異なる。
【0164】
なお、本実施形態においてHNB90−2〜90−nの構成は、HNB90−1の構成と同様である。
【0165】
また、本実施形態においてHNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、IP情報記憶部56に記憶されたIPアドレス情報とを含むリクエストメッセージであるHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する。
【0166】
ここで、IPアドレス情報は、図12に示したHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として予め規定されている。そのため、IPアドレス情報をHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として追加する必要はない。なお、図12においてはIPアドレス情報の記載を省略している。
【0167】
また、本実施形態においてデータベース30は、図9に示したようなIPアドレス情報テーブルを予め記憶している。
【0168】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0169】
図17は、図16に示した通信システム6においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB90−1からHNB−GW70へHNBAP HNB Register Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0170】
まず、HNB90−1は、TR−069CWMP Session Establishment Procedureを行うが、本発明には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0171】
対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS51)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0172】
次に、HNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、IP情報記憶部56に記憶されたIPアドレス情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。
【0173】
そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する(ステップS52)。
【0174】
次に、HNBAP機能部72は、HNB90−1から送信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB送受信部71を介して受信する。
【0175】
次に、データベース接続部73は、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるIPアドレス情報に対応するIPアドレス位置情報を要求する問い合わせをデータベース30へ送信する(ステップS53)。
【0176】
データベース接続部73から送信された問い合わせを受信したデータベース30は、IPアドレス情報テーブルからIPアドレス位置情報を検索する(ステップS54)。
【0177】
次に、データベース30は、検索されたIPアドレス位置情報をHNB−GW70へ送信する(ステップS55)。これにより、データベース接続部73はIPアドレス位置情報を取得する(ステップS56)。
【0178】
そして、データベース接続部73は、取得したIPアドレス位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部73は、その位置情報と、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS57〜S58)。
【0179】
その後の動作は、上述した第4の実施形態と同様に本発明には関係がないので、詳細な説明を省略する。
【0180】
このように本実施形態において、HNB90−1〜90−nのそれぞれは、当該HNBに付与されているIPアドレスを示すIPアドレス情報と、受信したAP識別情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNB50−1〜50−nのそれぞれは、生成したHNBAP HNB Register RequestメッセージをHNB−GW70へ送信する。
【0181】
HNB−GW70は、HNB90−1〜90−nのそれぞれから送信された複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージを受信する。
【0182】
HNB−GW70は、IPアドレス情報テーブルから、受信した複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージのそれぞれに含まれるIPアドレス情報に対応するIPアドレス位置情報を取得する。
【0183】
そして、HNB−GW70は、取得したIPアドレス位置情報を位置情報とし、その位置情報と、当該受信したHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0184】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0185】
(第7の実施形態)
上述した第1〜第6の実施形態においては、複数のHNBのそれぞれが、相互に異なる複数の無線LANのアクセスポイントから無線信号を受信している場合を想定していた。
【0186】
本実施形態では、例えば図1に示した通信システム1において、1つの無線LANのアクセスポイントから報知される無線信号が届く範囲にHNB10−1およびHNB10−2が存在している場合の動作について説明する。この場合、HNB10−1およびHNB10−2が同一の無線LANのアクセスポイントから無線信号を受信しており、HNB10−1およびHNB10−2が同一のAP識別情報を取得することになる。
【0187】
図18は、図1に示した通信システム1においてデータベースを構築する際の動作の他の例を説明するためのシーケンス図である。
【0188】
HNB10−1の対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS61)。そして、HNB10−1の対無線LAN受信部13は、取得した識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0189】
次に、HNB10−1の対GPS受信部15は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいてHNB10−1の位置を測定することによってHNB位置情報を取得する(ステップS62)。
【0190】
そして、HNB10−1の対GPS受信部15は、取得したHNB位置情報をGPS情報記憶部16に記憶させる。
【0191】
次に、HNB10−1のTR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、GPS情報記憶部16に記憶されたHNB位置情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。
【0192】
そして、HNB10−1のTR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する(ステップS63)。
【0193】
TR−069機能部22は、HNB10−1から送信されたTR−069Inform Requestメッセージを対HNB送受信部21を介して受信する。
【0194】
そして、データベース接続部23は、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるHNB位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部23は、その位置情報と、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS64〜S65)。
【0195】
また、HNB10−2も、HNB10−1と同様に、AP識別情報およびHNB識別情報を取得する(ステップS66〜S67)。
【0196】
そして、HNB10−2は、AP識別情報とHNB位置情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成し、生成したTR−069Inform RequestメッセージをHMS20へ送信する(ステップS68)。
【0197】
ここで、データベース接続部23は、HNB10−2から送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報が、データベース30が備える位置情報テーブルに既に記憶されていることを認識する。
【0198】
この場合、データベース接続部23は、HNB10−1およびHNB10−2のそれぞれから送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれる2つのHNB位置情報に基づいて新たな位置情報を生成する(ステップS69)。
【0199】
具体的には、データベース接続部23は、HNB10−1から送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるHNB位置情報が示す位置を中心とする円を算出する。このとき、データベース接続部23は、HNB10−1,10−2から送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれる同一のAP識別情報にて識別される無線LANのアクセスポイントから送信される無線信号が到達する平均距離を、その円の半径とする。なお、本実施形態においてデータベース接続部23は、この平均距離を予め記憶している。
【0200】
また、データベース接続部23は、HNB10−2から送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるHNB位置情報が示す位置を中心とする円を算出する。このとき、データベース接続部23は、上述したのと同じ平均距離を、その円の半径とする。
【0201】
そして、データベース接続部23は、算出した2つの円の交点のいずれかの位置を示す情報を新たな位置情報とする。そして、データベース接続部23は、新たな位置情報と、HNB10−1,10−2から送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれる同一のAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS70〜S71)。
【0202】
HNB位置情報が示す位置を無線LANのアクセスポイントの設置位置とした場合、無線LANのアクセスポイントからの無線信号の報知範囲分(〜100m程度)の誤差が発生する可能性がある。
【0203】
本実施形態においてHMS20は、受信した複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれる複数のAP識別情報の中に同一のAP識別情報が存在する場合、当該同一のAP識別情報を含む複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれる複数のHNB位置情報に基づいて新たな位置情報を生成する。そして、HMS20は、生成した新たな位置情報と当該同一のAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0204】
これにより、上述した誤差の大きさを抑制することができる。従って、第1の実施形態において説明した効果に加え、より正確な情報に基づいたデータベースを構築することが可能となる。
【0205】
なお、本実施形態で説明した動作は、図1に示した通信システム1だけではなく、図8に示した通信システム3、図11に示した通信システム4および図16に示した通信システム6においても同様に実現できる。
【符号の説明】
【0206】
1〜6 通信システム
10−1〜10−n,40−1〜40−n,50−1〜50−n,60−1〜60−n,80−1〜80−n,90−1〜90−n HNB
11 対HMS送受信部
12,22 TR−069機能部
13 対無線LAN受信部
14 AP識別情報記憶部
15 対GPS受信部
16 GPS情報記憶部
20 HMS
21,71 対HNB送受信部
23,73 データベース接続部
45 対マクロ受信部
46 マクロ情報記憶部
56 IP情報記憶部
61 対HNB−GW送受信部
62,72 HNBAP機能部
70 HNB−GW
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の無線基地局を備えた通信システムおよびデータベース構築方法に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(Global Positioning System)信号等を受信することによって位置情報を取得する手段を持たない無線LAN(Local Area Network)端末に対して位置情報を提供するサービスが既に展開されている。
【0003】
これを実現する方法としては、無線LAN端末が近隣の無線LANのアクセスポイントから、そのアクセスポイントを構成するハードウェアのMAC(Media Access Control)アドレス)を、そのアクセスポイントを識別する情報として取得する。なお、以降、無線LANのアクセスポイントを識別する情報をAP識別情報という。
【0004】
そして、その無線LAN端末が、無線LANのアクセスポイントの位置を示す位置情報と、AP識別情報とを対応付けて記憶するデータベースに問い合わせを行う。これにより、無線LAN端末は位置情報を取得することができる。
【0005】
なお、無線システムとデータベースとを連携させた技術として、無線システムで動作する端末のハンドオーバーに使用されるデータベースを更新するための技術が例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2005−531982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
無線LANのアクセスポイントの位置を示す位置情報と、AP識別情報とを対応付けて記憶するデータベースを構築するためには、無線LANのアクセスポイントが設置された近隣においてAP識別情報を予め収集しておく必要がある。この場合、データベースの構築に多大な工数がかかってしまうという問題点がある。
【0008】
本発明は、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することを可能にする通信システムおよびデータベース構築方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明の通信システムは、複数の無線基地局と、該複数の無線基地局との間でメッセージの送受信を行うメッセージ送受信装置とを備えた通信システムであって、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別する第1の識別情報を受信し、該受信した第1の識別情報と、当該無線基地局の設置位置を示す第1の位置情報とを含むリクエストメッセージを生成し、該生成したリクエストメッセージを前記メッセージ送受信装置へ送信し、
前記メッセージ送受信装置は、前記複数の無線基地局のそれぞれから送信された複数のリクエストメッセージを受信し、該受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第1の識別情報と第1の位置情報とを対応付けたテーブルをデータベースに記憶させる。
【0010】
また、上記目的を達成するために本発明のデータベース構築方法は、複数の無線基地局と、該複数の無線基地局との間でメッセージの送受信を行うメッセージ送受信装置とを備えた通信システムにおけるデータベース構築方法であって、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別する第1の識別情報を受信する処理と、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、前記受信した第1の識別情報と、当該無線基地局の設置位置を示す第1の位置情報とを含むリクエストメッセージを生成する処理と、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、前記生成したリクエストメッセージを前記メッセージ送受信装置へ送信する処理と、
前記メッセージ送受信装置が、前記複数の無線基地局のそれぞれから送信された複数のリクエストメッセージを受信する処理と、
前記メッセージ送受信装置が、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第1の識別情報と第1の位置情報とを対応付けたテーブルをデータベースに記憶させる処理と、を有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以上説明したように構成されているので、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の通信システムの第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】AP識別情報とHNB位置情報とが追加されたTR−069 Data Modelの一例を示す図である。
【図3】図1に示したデータベースが備える位置情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【図4】図1に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図5】本発明の通信システムの第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示したデータベースが記憶しているマクロ基地局情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【図7】図5に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図8】本発明の通信システムの第3の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示すデータベースが記憶しているIPアドレス情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【図10】図8に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図11】本発明の通信システムの第4の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図12】AP識別情報が追加されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報の一例を示す図である。
【図13】図11に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図14】本発明の通信システムの第5の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図15】図14に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図16】本発明の通信システムの第6の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図17】図16に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図18】図1に示した通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作の他の例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の通信システムの第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【0015】
本実施形態の通信システム1は図1に示すように、無線基地局であるHNB(Home Node B)10−1〜10−nと、メッセージ送受信装置であり、データベース30に接続されたHMS(Home Node B Management System)20とを備えている。なお、HNBは、無線LANのアクセスポイントと同様に、公衆ブロードバンドネットワークに接続され、無線LANのアクセスポイントの近傍に設置されている。
【0016】
HNB10−1〜10−nは、家庭および小規模オフィス向けの第3世代小型無線基地局である。以下に、HNB10−1の構成について説明するが、HNB10−2〜10−nも、HNB10−1と同様の構成である。
【0017】
HNB10−1は、対HMS送受信部11と、TR−069機能部12と、対無線LAN受信部13と、AP識別情報記憶部14と、対GPS受信部15と、GPS情報記憶部16とを備えている。
【0018】
対HMS送受信部11は、HMS20と接続するためのインタフェースを有し、HMS20との間でメッセージ等のデータを送受信する。
【0019】
対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイント(不図示)が報知している無線信号を受信する。なお、無線LANのアクセスポイントは、自身の存在を無線LAN端末に周知するために無線信号を報知している。この無線信号には、無線LANのアクセスポイントを識別する第1の識別情報であるAP識別情報が含まれている。ここでは、AP識別情報はMACアドレスとする。対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0020】
AP識別情報記憶部14は、AP識別情報を記憶する。
【0021】
対GPS受信部15は、GPS衛星(不図示)から送信されるGPS信号を受信する。そして、対GPS受信部15は、受信したGPS信号に基づいてHNB10−1の位置を測定することによってHNB10−1の設置位置を示す第1の位置情報であるHNB位置情報を取得する。なお、ここでは、HNB位置情報は緯度および経度を示しているものとする。そして、対GPS受信部15は、取得したHNB位置情報をGPS情報記憶部16に記憶させる。
【0022】
GPS情報記憶部16は、HNB位置情報を記憶する。
【0023】
TR−069機能部12は、TR−069(通信機器のリモート管理用プロトコル)を終端する。TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、GPS情報記憶部16に記憶されたHNB位置情報とを含むリクエストメッセージであるTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する。
【0024】
図2は、AP識別情報とHNB位置情報とが追加されたTR−069 Data Modelの一例を示す図である。
【0025】
図2に示すように、TR−069 Data Modelにおける必須の情報としてAP識別情報であるBSSID(BASIC Service Set Identifier)が追加されている。BSSIDは、無線LANのネットワークを識別する識別子であり、通常そのネットワークのアクセスポイントのMACアドレスと同じものである。
【0026】
また、図2に示すように、TR−069 Data Modelにおけるオプションの情報としてHNB位置情報である緯度(Latitude)および経度(Longitude)が追加されている。
【0027】
再度、図1を参照すると、HMS20は、HNB10−1〜10−nを管理するためのマネージメントシステムであり、対HNB送受信部21と、TR−069機能部22と、データベース接続部23とを備えている。
【0028】
対HNB送受信部21は、HNB10−1〜10−nと接続するためのインタフェースを有し、HNB10−1〜10−nとの間でメッセージ等のデータを送受信する。
【0029】
TR−069機能部22は、TR−069を終端する。TR−069機能部22は、HNB10−1〜10−nから送信されたTR−069Inform Requestメッセージを対HNB送受信部21を介して受信する。
【0030】
データベース接続部23は、データベース30と接続するためのインタフェースを有しており、データベース30との間でデータを送受信する。データベース接続部23は、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform RequestメッセージにAP識別情報とHNB位置情報とが含まれている場合、そのHNB位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部23は、その位置情報と、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる。
【0031】
図3は、図1に示したデータベース30が備える位置情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【0032】
位置情報テーブルでは図3に示すように、AP識別情報(MACアドレス)と、位置情報(緯度および経度)とが対応付けられている。
【0033】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0034】
図4は、図1に示した通信システム1においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB10−1からHMS20へTR−069Inform Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0035】
まず、対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS1)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0036】
次に、対GPS受信部15は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいてHNB10−1の位置を測定することによってHNB位置情報を取得する(ステップS2)。
【0037】
そして、対GPS受信部15は、取得したHNB位置情報をGPS情報記憶部16に記憶させる。
【0038】
次に、TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、GPS情報記憶部16に記憶されたHNB位置情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。
【0039】
そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する(ステップS3)。
【0040】
次に、TR−069機能部22は、HNB10−1から送信されたTR−069Inform Requestメッセージを対HNB送受信部21を介して受信する。
【0041】
そして、データベース接続部23は、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるHNB位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部23は、その位置情報と、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS4〜5)。
【0042】
その後、データベース30は、HMS20へレスポンスを送信する。データベース30から送信されたレスポンスを受信したHMS20は、TR−069Inform ResponseメッセージをHNB10−1へ送信する。これらは、本発明の内容には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0043】
その後、HNB10は、HNB Registration Procedureを行うが、本発明の内容には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0044】
このように本実施形態において、HNB10−1〜10−nのそれぞれは、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別するAP識別情報を受信する。
【0045】
そして、HNB10−1〜10−nのそれぞれは、受信したAP識別情報と、当該HNBの設置位置を示すHNB位置情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、HNB10−1〜10−nのそれぞれは、生成したTR−069Inform RequestメッセージをHMS20へ送信する。
【0046】
HMS20は、HNB10−1〜10−nのそれぞれから送信された複数のTR−069Inform Requestメッセージを受信する。
【0047】
そして、HMS20は、受信した複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれるHNB位置情報を位置情報とし、その位置情報と、受信した複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0048】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0049】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の通信システムの第2の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図5において、図1に示したものと同一の構成のものには同一の符号を付してある。これらについては、詳細な説明は省略する。
【0050】
本実施形態の通信システム2は図5に示すように、無線基地局であるHNB40−1〜40−nと、データベース30に接続されたHMS20とを備えている。
【0051】
本実施形態の通信システム2は、上述した第1の実施形態の通信システム1と比較すると、HNBが対GPS受信部15およびGPS情報記憶部16の代わりに、対マクロ受信部45およびマクロ情報記憶部46を備えている点が異なる。
【0052】
HNB40−1〜40−nは、家庭および小規模オフィス向けの第3世代小型無線基地局である。以下に、HNB40−1の構成について説明するが、HNB40−2〜40−nも、HNB40−1と同様の構成である。
【0053】
対マクロ受信部45は、HNBよりも広い範囲を通信エリアとする大型無線基地局であるマクロ無線基地局(不図示)から送信される無線信号を受信する。マクロ無線基地局から送信される無線信号には、そのマクロ無線基地局を識別する第2の識別情報であるマクロ基地局セル情報が含まれる。そして、対マクロ受信部45は、受信した無線信号に含まれるマクロ基地局セル情報をマクロ情報記憶部46に記憶させる。なお、マクロ基地局セル情報とは例えば、LAC(Location Area code)やRAC(Routing Area Code)である。
【0054】
マクロ情報記憶部46は、マクロ基地局セル情報を記憶する。
【0055】
TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、マクロ情報記憶部46に記憶されたマクロ基地局セル情報とを含むリクエストメッセージであるTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する。
【0056】
なお、図2を参照すると、TR−069 Data Modelにおけるオプションの情報として、マクロ基地局セル情報であるUTRAN LAC、UTRAN RAC、UTRAN PLMN−ID、UTRAN CELL−IDが追加されている。
【0057】
また、本実施形態においてデータベース30は、マクロ基地局セル情報と、そのマクロ基地局セル情報にて識別されるマクロ基地局の設置位置を示すマクロ基地局位置情報とを対応付けたマクロ基地局情報テーブルを予め記憶している。
【0058】
図6は、図5に示したデータベース30が記憶しているマクロ基地局情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【0059】
マクロ基地局情報テーブルでは図6に示すように、複数のマクロ基地局セル情報のそれぞれと、複数のマクロ基地局位置情報(緯度および経度)のそれぞれとが対応付けられている。
【0060】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0061】
図7は、図5に示した通信システム2においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB40−1からHMS20へTR−069Inform Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0062】
まず、対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS11)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0063】
次に、対マクロ受信部45は、マクロ基地局から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるマクロ基地局セル情報を取得する(ステップS12)。
【0064】
そして、対マクロ受信部45は、取得したマクロ基地局セル情報をマクロ情報記憶部46に記憶させる。
【0065】
次に、TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、マクロ情報記憶部46に記憶されたマクロ基地局セル情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。
【0066】
そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する(ステップS13)。
【0067】
次に、TR−069機能部22は、HNB40−1から送信されたTR−069Inform Requestメッセージを対HNB送受信部21を介して受信する。
【0068】
次に、データベース接続部23は、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるマクロ基地局セル情報に対応するマクロ基地局位置情報を要求する問い合わせをデータベース30へ送信する(ステップS14)。
【0069】
データベース接続部23から送信された問い合わせを受信したデータベース30は、マクロ基地局情報テーブルからマクロ基地局位置情報を検索する(ステップS15)。
【0070】
次に、データベース30は、検索されたマクロ基地局位置情報をHMS20へ送信する(ステップS16)。これにより、データベース接続部23はマクロ基地局位置情報を取得する(ステップS17)。
【0071】
そして、データベース接続部23は、取得したマクロ基地局位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部23は、その位置情報と、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS18〜S19)。
【0072】
その後の動作は、上述した第1の実施形態と同様に、本発明の内容には関係ないため、詳細な説明を省略する。
【0073】
このように本実施形態において、HNB40−1〜40−nのそれぞれは、当該HNBよりも広い範囲を通信エリアとするマクロ基地局から、そのマクロ基地局を識別するマクロ基地局セル情報を受信する。
【0074】
そして、HNB40−1〜40−nのそれぞれは、受信したマクロ基地局セル情報と、受信したAP識別情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、HNB40−1〜40−nのそれぞれは、生成したTR−069Inform RequestメッセージをHMS20へ送信する。
【0075】
HMS20は、HNB40−1〜40−nのそれぞれから送信された複数のTR−069Inform Requestメッセージを受信する。
【0076】
そして、HMS20は、マクロ基地局情報テーブルから、受信した複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれるマクロ基地局セル情報に対応するマクロ基地局位置情報を取得する。
【0077】
そして、HMS20は、取得したマクロ基地局位置情報を位置情報とし、その位置情報と、当該受信したTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0078】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0079】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の通信システムの第3の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図5において、図1に示したものと同一の構成のものには同一の符号を付してある。これらについては、詳細な説明は省略する。
【0080】
本実施形態の通信システム3は図8に示すように、無線基地局であるHNB50−1〜50−nと、データベース30に接続されたHMS20とを備えている。
【0081】
本実施形態の通信システム3は、上述した第1の実施形態の通信システムと比較すると、HNBが対GPS受信部15およびGPS情報記憶部16を備えておらず、IP情報記憶部56を備えている点が異なる。
【0082】
HNB50−1〜50−nは、家庭および小規模オフィス向けの第3世代小型無線基地局である。以下に、HNB50−1の構成について説明するが、HNB50−2〜50−nも、HNB50−1と同様の構成である。
【0083】
IP情報記憶部56は、HNB50−1に付与されているIP(Internet Protocol)アドレスを示すIPアドレス情報を記憶する。
【0084】
TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、IP情報記憶部56に記憶されたIPアドレス情報とを含むリクエストメッセージであるTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する。
【0085】
なお、図2を参照すると、TR−069 Data Modelにおけるオプションの情報として、IPアドレス情報(IP Address)が追加されている。
【0086】
また、本実施形態においてデータベース30は、IPアドレス情報と、そのIPアドレス情報が示すIPアドレスを付与されたHNBの設置位置を示すIPアドレス位置情報とを対応付けたIPアドレス情報テーブルを予め記憶している。
【0087】
図9は、図8に示すデータベース30が記憶しているIPアドレス情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【0088】
IPアドレス情報テーブルでは図9に示すように、複数のIPアドレス情報のそれぞれと、複数のIPアドレス位置情報(緯度および経度)のそれぞれとが対応付けられている。
【0089】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0090】
図10は、図8に示した通信システム3においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB50−1からHMS20へTR−069Inform Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0091】
まず、対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS21)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0092】
次に、TR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、IP情報記憶部56に記憶されたIPアドレス情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。
【0093】
そして、TR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する(ステップS22)。
【0094】
次に、TR−069機能部22は、HNB50−1から送信されたTR−069Inform Requestメッセージを対HNB送受信部21を介して受信する。
【0095】
次に、データベース接続部23は、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるIPアドレス情報に対応するIPアドレス位置情報を要求する問い合わせをデータベース30へ送信する(ステップS23)。
【0096】
データベース接続部23から送信された問い合わせを受信したデータベース30は、IPアドレス情報テーブルからIPアドレス位置情報を検索する(ステップS24)。
【0097】
次に、データベース30は、検索されたIPアドレス位置情報をHMS20へ送信する(ステップS25)。これにより、データベース接続部23はIPアドレス位置情報を取得する(ステップS26)。
【0098】
そして、データベース接続部23は、取得したIPアドレス位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部23は、その位置情報と、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS27〜S28)。
【0099】
その後の動作は、上述した第1の実施形態と同様に、本発明の内容には関係ないため、詳細な説明を省略する。
【0100】
このように本実施形態において、HNB50−1〜50−nのそれぞれは、当該HNBに付与されているIPアドレスを示すIPアドレス情報と、受信したAP識別情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。そして、HNB50−1〜50−nのそれぞれは、生成したTR−069Inform RequestメッセージをHMS20へ送信する。
【0101】
HMS20は、HNB50−1〜50−nのそれぞれから送信された複数のTR−069Inform Requestメッセージを受信する。
【0102】
HMS20は、IPアドレス情報テーブルから、受信した複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれるIPアドレス情報に対応するIPアドレス位置情報を取得する。
【0103】
そして、HMS20は、取得したIPアドレス位置情報を位置情報とし、その位置情報と、当該受信したTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0104】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0105】
(第4の実施形態)
上述した第1〜第3の実施形態では、HNBとHMSとの間でメッセージの送受信をする場合について説明した。本実施形態では、HNBを3GPP(3rd Generation Partnership Project)移動通信システム網に接続するためのゲートウェイであるHNB−GW(Home Node B GateWay)と、HNBとの間でメッセージを送受信する場合について説明する。
【0106】
図11は、本発明の通信システムの第4の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図11において、図1に示したものと同一の構成のものには同一の符号を付してある。これらについては、詳細な説明は省略する。
【0107】
本実施形態の通信システム4は図11に示すように、無線基地局であるHNB60−1〜60−nと、メッセージ送受信装置であり、データベース30に接続されたHNB−GW70とを備えている。
【0108】
HNB60−1〜60−nは、家庭および小規模オフィス向けの第3世代小型無線基地局である。以下に、HNB60−1の構成について説明するが、HNB60−2〜60−nも、HNB60−1と同様の構成である。
【0109】
HNB60−1は、対HNB−GW送受信部61と、HNBAP機能部62と、対無線LAN受信部13と、AP識別情報記憶部14と、対GPS受信部15と、GPS情報記憶部16とを備えている。
【0110】
対HNB−GW送受信部61は、HNB−GW70と接続するためのインタフェースを有し、HNB−GW70との間でメッセージ等のデータを送受信する。
【0111】
HNBAP機能部62は、3GPP TS25.469で規定されるHNBAP(HNB Application Part)プロトコル機能を実現し、HNBAPメッセージを終端する。HNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、GPS情報記憶部16に記憶されたHNB位置情報とを含むリクエストメッセージであるHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する。
【0112】
図12は、AP識別情報が追加されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報の一例を示す図である。
【0113】
図12に示すように、HNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報としてAP識別情報であるMACアドレス(WLAN MAC Address)が追加されている。なお、HNB位置情報は、HNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として予め規定されている。そのため、HNB位置情報をHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として追加する必要はない。なお、図12においてはHNB位置情報の記載を省略している。
【0114】
再度、図11を参照すると、HNB−GW70は、対HNB送受信部71と、HNBAP機能部72と、データベース接続部73とを備えている。
【0115】
対HNB送受信部71は、HNB60−1〜60−nと接続するためのインタフェースを有し、HNB60−1〜60−nとの間でデータを送受信する。
【0116】
HNBAP機能部72は、HNBAPプロトコル機能を実現し、HNBAPメッセージを終端する。HNBAP機能部72は、HNB60−1〜60−nから送信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB送受信部71を介して受信する。
【0117】
データベース接続部73は、データベース30と接続するためのインタフェースを有しており、データベース30との間でデータを送受信する。データベース接続部73は、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register RequestメッセージにAP識別情報とHNB位置情報とが含まれている場合、そのHNB位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部73は、その位置情報と、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる。なお、本実施形態においてデータベース30が備える位置情報テーブルは、図2に示したのと同様の構成である。
【0118】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0119】
図13は、図11に示した通信システム4においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB60−1からHNB−GW70へHNBAP HNB Register Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0120】
まず、HNB60−1は、TR−069CWMP Session Establishment Procedureを行うが、本発明には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0121】
対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS31)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0122】
次に、対GPS受信部15は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいてHNB60−1の位置を測定することによってHNB位置情報を取得する(ステップS32)。
【0123】
そして、対GPS受信部15は、取得したHNB位置情報をGPS情報記憶部16に記憶させる。
【0124】
次に、HNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、GPS情報記憶部16に記憶されたHNB位置情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。
【0125】
そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する(ステップS33)。
【0126】
次に、HNB−GW70のHNBAP機能部72は、HNB60−1から送信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB送受信部71を介して受信する。
【0127】
そして、データベース接続部73は、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるHNB位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部73は、その位置情報と、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS34〜S35)。
【0128】
その後、データベース30は、HNB−GW70へレスポンスを送信する。データベース30から送信されたレスポンスを受信したHNB−GW70は、HNBAP HNB Register AcceptメッセージをHNB60−1へ送信する。これらは、本発明の内容には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0129】
このように本実施形態において、HNB60−1〜60−nのそれぞれは、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別するAP識別情報を受信する。
【0130】
そして、HNB60−1〜60−nのそれぞれは、受信したAP識別情報と、当該HNBの設置位置を示すHNB位置情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNB60−1〜60−nのそれぞれは、生成したHNBAP HNB Register RequestメッセージをHNB−GW70へ送信する。
【0131】
HNB−GW70は、HNB60−1〜60−nのそれぞれから送信された複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージを受信する。
【0132】
そして、HMS20は、受信した複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージのそれぞれに含まれるHNB位置情報を位置情報とし、その位置情報と、受信した複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージのそれぞれに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0133】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0134】
(第5の実施形態)
図14は、本発明の通信システムの第5の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図14において、図5および図11に示したものと同一の構成のものには同一の符号を付してある。これらについては、詳細な説明は省略する。
【0135】
本実施形態の通信システム5は図14に示すように、無線基地局であるHNB80−1〜80−nと、データベース30に接続されたHNB−GW70とを備えている。
【0136】
本実施形態の通信システム5は、上述した第4の実施形態の通信システム4と比較すると、HNBが対GPS受信部15およびGPS情報記憶部16の代わりに、対マクロ受信部45およびマクロ情報記憶部46を備えている点が異なる。
【0137】
なお、本実施形態においてHNB80−2〜80−nの構成は、HNB80−1の構成と同様である。
【0138】
また、本実施形態においてHNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、マクロ情報記憶部46に記憶されたマクロ基地局セル情報とを含むリクエストメッセージであるHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する。
【0139】
ここで、マクロ基地局セル情報は、図12に示したHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として予め規定されている。そのため、マクロ基地局セル情報をHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として追加する必要はない。なお、図12においてはマクロ基地局セル情報の記載を省略している。
【0140】
また、本実施形態においてデータベース30は、図6に示したようなマクロ基地局情報テーブルを予め記憶している。
【0141】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0142】
図15は、図14に示した通信システム5においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB80−1からHNB−GW70へHNBAP HNB Register Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0143】
まず、HNB80−1は、TR−069CWMP Session Establishment Procedureを行うが、本発明には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0144】
対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS41)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0145】
次に、対マクロ受信部45は、マクロ基地局から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるマクロ基地局セル情報を取得する(ステップS42)。
【0146】
そして、対マクロ受信部45は、取得したマクロ基地局セル情報をマクロ情報記憶部46に記憶させる。
【0147】
次に、HNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、マクロ情報記憶部46に記憶されたマクロ基地局セル情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。
【0148】
そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する(ステップS43)。
【0149】
次に、HNBAP機能部72は、HNB80−1から送信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB送受信部71を介して受信する。
【0150】
次に、データベース接続部73は、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるマクロ基地局セル情報に対応するマクロ基地局位置情報を要求する問い合わせをデータベース30へ送信する(ステップS44)。
【0151】
データベース接続部73から送信された問い合わせを受信したデータベース30は、マクロ基地局情報テーブルからマクロ基地局位置情報を検索する(ステップS45)。
【0152】
次に、データベース30は、検索されたマクロ基地局位置情報をHNB−GW70へ送信する(ステップS46)。これにより、データベース接続部73はマクロ基地局位置情報を取得する(ステップS47)。
【0153】
そして、データベース接続部73は、取得したマクロ基地局位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部73は、その位置情報と、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS48〜S49)。
【0154】
その後の動作は、上述した第4の実施形態と同様に本発明には関係がないので、詳細な説明を省略する。
【0155】
このように本実施形態において、HNB80−1〜80−nのそれぞれは、当該HNBよりも広い範囲を通信エリアとするマクロ基地局から、そのマクロ基地局を識別するマクロ基地局セル情報を受信する。
【0156】
そして、HNB80−1〜80−nのそれぞれは、受信したマクロ基地局セル情報と、受信したAP識別情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNB40−1〜40−nのそれぞれは、生成したHNBAP HNB Register RequestメッセージをHNB−GW70へ送信する。
【0157】
HNB−GW70は、HNB80−1〜80−nのそれぞれから送信された複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージを受信する。
【0158】
そして、HNB−GW70は、マクロ基地局情報テーブルから、受信した複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージのそれぞれに含まれるマクロ基地局セル情報に対応するマクロ基地局位置情報を取得する。
【0159】
そして、HMS20は、取得したマクロ基地局位置情報を位置情報とし、その位置情報と、当該受信したHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0160】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0161】
(第6の実施形態)
図16は、本発明の通信システムの第6の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、図16において、図8および図11に示したものと同一の構成のものには同一の符号を付してある。これらについては、詳細な説明は省略する。
【0162】
本実施形態の通信システム6は図16に示すように、無線基地局であるHNB90−1〜90−nと、データベース30に接続されたHNB−GW70とを備えている。
【0163】
本実施形態の通信システム6は、上述した第4の実施形態の通信システム4と比較すると、HNBが対GPS受信部15およびGPS情報記憶部16を備えておらず、IP情報記憶部56を備えている点が異なる。
【0164】
なお、本実施形態においてHNB90−2〜90−nの構成は、HNB90−1の構成と同様である。
【0165】
また、本実施形態においてHNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、IP情報記憶部56に記憶されたIPアドレス情報とを含むリクエストメッセージであるHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する。
【0166】
ここで、IPアドレス情報は、図12に示したHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として予め規定されている。そのため、IPアドレス情報をHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれる情報として追加する必要はない。なお、図12においてはIPアドレス情報の記載を省略している。
【0167】
また、本実施形態においてデータベース30は、図9に示したようなIPアドレス情報テーブルを予め記憶している。
【0168】
以下に、上記のように構成された通信システムにおいてデータベースを構築する際の動作について説明する。
【0169】
図17は、図16に示した通信システム6においてデータベースを構築する際の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは一例として、HNB90−1からHNB−GW70へHNBAP HNB Register Requestメッセージが送信される場合について説明する。
【0170】
まず、HNB90−1は、TR−069CWMP Session Establishment Procedureを行うが、本発明には関係しないため、詳細な説明を省略する。
【0171】
対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS51)。そして、対無線LAN受信部13は、取得したAP識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0172】
次に、HNBAP機能部62は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、IP情報記憶部56に記憶されたIPアドレス情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。
【0173】
そして、HNBAP機能部62は、生成したHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB−GW送受信部61を介してHNB−GW70へ送信する(ステップS52)。
【0174】
次に、HNBAP機能部72は、HNB90−1から送信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージを対HNB送受信部71を介して受信する。
【0175】
次に、データベース接続部73は、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるIPアドレス情報に対応するIPアドレス位置情報を要求する問い合わせをデータベース30へ送信する(ステップS53)。
【0176】
データベース接続部73から送信された問い合わせを受信したデータベース30は、IPアドレス情報テーブルからIPアドレス位置情報を検索する(ステップS54)。
【0177】
次に、データベース30は、検索されたIPアドレス位置情報をHNB−GW70へ送信する(ステップS55)。これにより、データベース接続部73はIPアドレス位置情報を取得する(ステップS56)。
【0178】
そして、データベース接続部73は、取得したIPアドレス位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部73は、その位置情報と、HNBAP機能部72にて受信されたHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS57〜S58)。
【0179】
その後の動作は、上述した第4の実施形態と同様に本発明には関係がないので、詳細な説明を省略する。
【0180】
このように本実施形態において、HNB90−1〜90−nのそれぞれは、当該HNBに付与されているIPアドレスを示すIPアドレス情報と、受信したAP識別情報とを含むHNBAP HNB Register Requestメッセージを生成する。そして、HNB50−1〜50−nのそれぞれは、生成したHNBAP HNB Register RequestメッセージをHNB−GW70へ送信する。
【0181】
HNB−GW70は、HNB90−1〜90−nのそれぞれから送信された複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージを受信する。
【0182】
HNB−GW70は、IPアドレス情報テーブルから、受信した複数のHNBAP HNB Register Requestメッセージのそれぞれに含まれるIPアドレス情報に対応するIPアドレス位置情報を取得する。
【0183】
そして、HNB−GW70は、取得したIPアドレス位置情報を位置情報とし、その位置情報と、当該受信したHNBAP HNB Register Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0184】
これにより、無線LANのアクセスポイントを識別するAP識別情報と、アクセスポイントの位置を示す位置情報とを対応付けて記憶するデータベースを容易に構築することが可能となる。
【0185】
(第7の実施形態)
上述した第1〜第6の実施形態においては、複数のHNBのそれぞれが、相互に異なる複数の無線LANのアクセスポイントから無線信号を受信している場合を想定していた。
【0186】
本実施形態では、例えば図1に示した通信システム1において、1つの無線LANのアクセスポイントから報知される無線信号が届く範囲にHNB10−1およびHNB10−2が存在している場合の動作について説明する。この場合、HNB10−1およびHNB10−2が同一の無線LANのアクセスポイントから無線信号を受信しており、HNB10−1およびHNB10−2が同一のAP識別情報を取得することになる。
【0187】
図18は、図1に示した通信システム1においてデータベースを構築する際の動作の他の例を説明するためのシーケンス図である。
【0188】
HNB10−1の対無線LAN受信部13は、無線LANのアクセスポイントが報知している無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれるAP識別情報を取得する(ステップS61)。そして、HNB10−1の対無線LAN受信部13は、取得した識別情報をAP識別情報記憶部14に記憶させる。
【0189】
次に、HNB10−1の対GPS受信部15は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいてHNB10−1の位置を測定することによってHNB位置情報を取得する(ステップS62)。
【0190】
そして、HNB10−1の対GPS受信部15は、取得したHNB位置情報をGPS情報記憶部16に記憶させる。
【0191】
次に、HNB10−1のTR−069機能部12は、AP識別情報記憶部14に記憶されたAP識別情報と、GPS情報記憶部16に記憶されたHNB位置情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成する。
【0192】
そして、HNB10−1のTR−069機能部12は、生成したTR−069Inform Requestメッセージを対HMS送受信部11を介してHMS20へ送信する(ステップS63)。
【0193】
TR−069機能部22は、HNB10−1から送信されたTR−069Inform Requestメッセージを対HNB送受信部21を介して受信する。
【0194】
そして、データベース接続部23は、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるHNB位置情報を位置情報とする。そして、データベース接続部23は、その位置情報と、TR−069機能部22にて受信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS64〜S65)。
【0195】
また、HNB10−2も、HNB10−1と同様に、AP識別情報およびHNB識別情報を取得する(ステップS66〜S67)。
【0196】
そして、HNB10−2は、AP識別情報とHNB位置情報とを含むTR−069Inform Requestメッセージを生成し、生成したTR−069Inform RequestメッセージをHMS20へ送信する(ステップS68)。
【0197】
ここで、データベース接続部23は、HNB10−2から送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるAP識別情報が、データベース30が備える位置情報テーブルに既に記憶されていることを認識する。
【0198】
この場合、データベース接続部23は、HNB10−1およびHNB10−2のそれぞれから送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれる2つのHNB位置情報に基づいて新たな位置情報を生成する(ステップS69)。
【0199】
具体的には、データベース接続部23は、HNB10−1から送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるHNB位置情報が示す位置を中心とする円を算出する。このとき、データベース接続部23は、HNB10−1,10−2から送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれる同一のAP識別情報にて識別される無線LANのアクセスポイントから送信される無線信号が到達する平均距離を、その円の半径とする。なお、本実施形態においてデータベース接続部23は、この平均距離を予め記憶している。
【0200】
また、データベース接続部23は、HNB10−2から送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれるHNB位置情報が示す位置を中心とする円を算出する。このとき、データベース接続部23は、上述したのと同じ平均距離を、その円の半径とする。
【0201】
そして、データベース接続部23は、算出した2つの円の交点のいずれかの位置を示す情報を新たな位置情報とする。そして、データベース接続部23は、新たな位置情報と、HNB10−1,10−2から送信されたTR−069Inform Requestメッセージに含まれる同一のAP識別情報とを対応付けてデータベース30が備える位置情報テーブルに記憶させる(ステップS70〜S71)。
【0202】
HNB位置情報が示す位置を無線LANのアクセスポイントの設置位置とした場合、無線LANのアクセスポイントからの無線信号の報知範囲分(〜100m程度)の誤差が発生する可能性がある。
【0203】
本実施形態においてHMS20は、受信した複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれる複数のAP識別情報の中に同一のAP識別情報が存在する場合、当該同一のAP識別情報を含む複数のTR−069Inform Requestメッセージのそれぞれに含まれる複数のHNB位置情報に基づいて新たな位置情報を生成する。そして、HMS20は、生成した新たな位置情報と当該同一のAP識別情報とを対応付けてデータベース30に記憶させる。
【0204】
これにより、上述した誤差の大きさを抑制することができる。従って、第1の実施形態において説明した効果に加え、より正確な情報に基づいたデータベースを構築することが可能となる。
【0205】
なお、本実施形態で説明した動作は、図1に示した通信システム1だけではなく、図8に示した通信システム3、図11に示した通信システム4および図16に示した通信システム6においても同様に実現できる。
【符号の説明】
【0206】
1〜6 通信システム
10−1〜10−n,40−1〜40−n,50−1〜50−n,60−1〜60−n,80−1〜80−n,90−1〜90−n HNB
11 対HMS送受信部
12,22 TR−069機能部
13 対無線LAN受信部
14 AP識別情報記憶部
15 対GPS受信部
16 GPS情報記憶部
20 HMS
21,71 対HNB送受信部
23,73 データベース接続部
45 対マクロ受信部
46 マクロ情報記憶部
56 IP情報記憶部
61 対HNB−GW送受信部
62,72 HNBAP機能部
70 HNB−GW
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の無線基地局と、該複数の無線基地局との間でメッセージの送受信を行うメッセージ送受信装置とを備えた通信システムであって、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別する第1の識別情報を受信し、該受信した第1の識別情報と、当該無線基地局の設置位置を示す第1の位置情報とを含むリクエストメッセージを生成し、該生成したリクエストメッセージを前記メッセージ送受信装置へ送信し、
前記メッセージ送受信装置は、前記複数の無線基地局のそれぞれから送信された複数のリクエストメッセージを受信し、該受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第1の識別情報と第1の位置情報とを対応付けたテーブルをデータベースに記憶させる通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、GPS信号を受信し、該受信したGPS信号に基づいて当該無線基地局の設置位置を測定し、該測定した設置位置を示す情報を前記第1の位置情報とする通信システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の通信システムにおいて、
前記メッセージ送受信装置は、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる複数の第1の識別情報の中に同一の第1の識別情報が存在する場合、当該同一の第1の識別情報を含む複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる複数の第1の位置情報に基づいて新たな位置情報を生成し、該生成した新たな位置情報を前記第1の位置情報に代えて該新たな位置情報と、当該同一の第1の識別情報とを対応付けたテーブルを前記データベースに記憶させる通信システム。
【請求項4】
請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、当該無線基地局よりも広い範囲を通信エリアとする大型無線基地局から、該大型無線基地局を識別する第2の識別情報を受信し、該受信した第2の識別情報と、前記受信した第1の識別情報とを含むメッセージを前記リクエストメッセージとして生成し、
前記メッセージ送受信装置は、前記大型無線基地局を含む複数の大型無線基地局のそれぞれを識別する複数の第2の識別情報のそれぞれと、当該大型無線基地局の設置位置を示す第2の位置情報とを対応付けたテーブルから、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第2の識別情報に対応する第2の位置情報を取得し、該取得した第2の位置情報を前記第1の位置情報に代えて該第2の位置情報と、当該受信したリクエストメッセージに含まれる第1の識別情報とを対応付けたテーブルを前記データベースに記憶させる通信システム。
【請求項5】
請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、当該無線基地局に付与されているIPアドレスを示すIPアドレス情報と、前記受信した第1の識別情報とを含むメッセージを前記リクエストメッセージとして生成し、
前記メッセージ送受信装置は、前記複数の無線基地局のそれぞれに付与されている複数のIPアドレスのそれぞれを示す複数のIPアドレス情報のそれぞれと、当該無線基地局の設置位置を示す第3の位置情報とを対応付けたテーブルから、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれるIPアドレス情報に対応する第3の位置情報を取得し、該取得した第3の位置情報を前記第1の位置情報に代えて該第3の位置情報と、当該受信したリクエストメッセージに含まれる第1の識別情報とを対応付けたテーブルを前記データベースに記憶させる通信システム。
【請求項6】
請求項5に記載の通信システムにおいて、
前記メッセージ送受信装置は、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる複数の第1の識別情報の中に同一の第1の識別情報が存在する場合、当該同一の第1の識別情報を含む複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる複数のIPアドレス情報のそれぞれに対応する複数の第3の位置情報に基づいて新たな位置情報を生成し、該生成した新たな位置情報を前記第3の位置情報に代えて該新たな位置情報と、当該同一の識別情報とを対応付けたテーブルを前記データベースに記憶させる通信システム。
【請求項7】
複数の無線基地局と、該複数の無線基地局との間でメッセージの送受信を行うメッセージ送受信装置とを備えた通信システムにおけるデータベース構築方法であって、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別する第1の識別情報を受信する処理と、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、前記受信した第1の識別情報と、当該無線基地局の設置位置を示す第1の位置情報とを含むリクエストメッセージを生成する処理と、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、前記生成したリクエストメッセージを前記メッセージ送受信装置へ送信する処理と、
前記メッセージ送受信装置が、前記複数の無線基地局のそれぞれから送信された複数のリクエストメッセージを受信する処理と、
前記メッセージ送受信装置が、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第1の識別情報と第1の位置情報とを対応付けたテーブルをデータベースに記憶させる処理と、を有するデータベース構築方法。
【請求項1】
複数の無線基地局と、該複数の無線基地局との間でメッセージの送受信を行うメッセージ送受信装置とを備えた通信システムであって、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別する第1の識別情報を受信し、該受信した第1の識別情報と、当該無線基地局の設置位置を示す第1の位置情報とを含むリクエストメッセージを生成し、該生成したリクエストメッセージを前記メッセージ送受信装置へ送信し、
前記メッセージ送受信装置は、前記複数の無線基地局のそれぞれから送信された複数のリクエストメッセージを受信し、該受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第1の識別情報と第1の位置情報とを対応付けたテーブルをデータベースに記憶させる通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、GPS信号を受信し、該受信したGPS信号に基づいて当該無線基地局の設置位置を測定し、該測定した設置位置を示す情報を前記第1の位置情報とする通信システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の通信システムにおいて、
前記メッセージ送受信装置は、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる複数の第1の識別情報の中に同一の第1の識別情報が存在する場合、当該同一の第1の識別情報を含む複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる複数の第1の位置情報に基づいて新たな位置情報を生成し、該生成した新たな位置情報を前記第1の位置情報に代えて該新たな位置情報と、当該同一の第1の識別情報とを対応付けたテーブルを前記データベースに記憶させる通信システム。
【請求項4】
請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、当該無線基地局よりも広い範囲を通信エリアとする大型無線基地局から、該大型無線基地局を識別する第2の識別情報を受信し、該受信した第2の識別情報と、前記受信した第1の識別情報とを含むメッセージを前記リクエストメッセージとして生成し、
前記メッセージ送受信装置は、前記大型無線基地局を含む複数の大型無線基地局のそれぞれを識別する複数の第2の識別情報のそれぞれと、当該大型無線基地局の設置位置を示す第2の位置情報とを対応付けたテーブルから、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第2の識別情報に対応する第2の位置情報を取得し、該取得した第2の位置情報を前記第1の位置情報に代えて該第2の位置情報と、当該受信したリクエストメッセージに含まれる第1の識別情報とを対応付けたテーブルを前記データベースに記憶させる通信システム。
【請求項5】
請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、当該無線基地局に付与されているIPアドレスを示すIPアドレス情報と、前記受信した第1の識別情報とを含むメッセージを前記リクエストメッセージとして生成し、
前記メッセージ送受信装置は、前記複数の無線基地局のそれぞれに付与されている複数のIPアドレスのそれぞれを示す複数のIPアドレス情報のそれぞれと、当該無線基地局の設置位置を示す第3の位置情報とを対応付けたテーブルから、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれるIPアドレス情報に対応する第3の位置情報を取得し、該取得した第3の位置情報を前記第1の位置情報に代えて該第3の位置情報と、当該受信したリクエストメッセージに含まれる第1の識別情報とを対応付けたテーブルを前記データベースに記憶させる通信システム。
【請求項6】
請求項5に記載の通信システムにおいて、
前記メッセージ送受信装置は、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる複数の第1の識別情報の中に同一の第1の識別情報が存在する場合、当該同一の第1の識別情報を含む複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる複数のIPアドレス情報のそれぞれに対応する複数の第3の位置情報に基づいて新たな位置情報を生成し、該生成した新たな位置情報を前記第3の位置情報に代えて該新たな位置情報と、当該同一の識別情報とを対応付けたテーブルを前記データベースに記憶させる通信システム。
【請求項7】
複数の無線基地局と、該複数の無線基地局との間でメッセージの送受信を行うメッセージ送受信装置とを備えた通信システムにおけるデータベース構築方法であって、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、無線LANのアクセスポイントから送信される、当該アクセスポイントを識別する第1の識別情報を受信する処理と、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、前記受信した第1の識別情報と、当該無線基地局の設置位置を示す第1の位置情報とを含むリクエストメッセージを生成する処理と、
前記複数の無線基地局のそれぞれが、前記生成したリクエストメッセージを前記メッセージ送受信装置へ送信する処理と、
前記メッセージ送受信装置が、前記複数の無線基地局のそれぞれから送信された複数のリクエストメッセージを受信する処理と、
前記メッセージ送受信装置が、前記受信した複数のリクエストメッセージのそれぞれに含まれる第1の識別情報と第1の位置情報とを対応付けたテーブルをデータベースに記憶させる処理と、を有するデータベース構築方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2012−195683(P2012−195683A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56734(P2011−56734)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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