説明

通信システムおよび携帯端末、並びに、通信方法

【課題】携帯端末の利便性を保ちつつ、その不正利用を防止する技術を提供する。
【解決手段】携帯端末(300)は、自端末の使用期限を示す使用期限情報を通信装置(200)から非接触通信(310)により取得して自端末の使用期限を認識する手段と、使用期限が切れたか否かを判別する手段と、使用期限が切れているときの非接触通信および入力操作を無効化する手段とを備える。通信装置は、使用期限情報を要求した携帯端末の認証判定を行う手段と、認証判定において認証が成功した場合に非接触通信(210)により当該携帯端末へ使用期限情報を送信する手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の使用を制限するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末の紛失・盗難等による不正利用が問題視されている。携帯端末が不正利用された場合、金銭的な被害だけでなく、情報漏洩による信頼の失墜といった重大事故が発生する可能性がある。かかる問題に対処するため、携帯端末に使用制限を設ける技術が提案されている。その関連技術として、例えば、後述の特許文献1及び2に記載のものがある。
【0003】
特許文献1に記載の方法は、携帯端末に入力される作業情報をサーバで集中管理し、携帯端末からの情報の閲覧は、特定の通信エリアにて受け付けるというものである。特許文献2に記載の方法は、勤務先や自宅のような所定の行動範囲にいるときは端末に使用制限を設けず、その範囲から出て一定時間が過ぎると使用不可に切り替えるというものである。
【特許文献1】特開2006−050277号公報
【特許文献2】特開2002−345033号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記各特許文献に記載の方法によれば、携帯端末が不正に使用されることを防ぐことができる。
【0005】
しかしながら、上記方法は、いずれも通信エリアを基準に使用制限が設けられることから、たとえ正当なユーザであっても、規定のエリアから外れた場所では携帯端末を使用することができない。そのため、例えば、携帯電話機のように、不特定の場所で使用される機会が多い端末の場合、ユーザの利便性が大きく損なわれるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、携帯端末の利便性を保ちつつ、その不正利用を防止する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る通信システムは、携帯端末および通信装置を備え、前記携帯端末は、非接触通信のための通信デバイスと、自端末の使用期限を示す使用期限情報を前記通信装置から非接触通信により取得して自端末の使用期限を認識する手段と、前記使用期限が切れたか否かを判別する手段と、前記使用期限が切れているときの非接触通信および入力操作を無効化する手段とを有し、前記通信装置は、非接触通信のための通信デバイスと、使用期限情報を要求した前記携帯端末の認証判定を行う手段と、前記認証判定において認証が成功した場合に非接触通信により当該携帯端末へ使用期限情報を送信する手段とを有する。
【0008】
本発明に係る携帯端末は、非接触通信のための通信デバイスと、自端末の使用期限を示す使用期限情報を非接触通信により取得して自端末の使用期限を認識する手段と、前記使用期限が切れたか否かを判別する手段と、前記使用期限が切れているときの非接触通信および入力操作を無効化する手段とを備える。
【0009】
本発明に係る通信方法は、通信装置が、携帯端末の使用期限を示す使用期限情報を当該携帯端末から要求されたとき該携帯端末の認証判定を行い、前記認証判定において認証が成功した場合に非接触通信により当該携帯端末へ使用期限情報を送信し、前記携帯端末が、前記通信装置から受信した使用期限情報を読み出して自端末の使用期限を認識し、前記使用期限が切れたか否かを判別し、前記使用期限が切れているときの非接触通信および入力操作を無効化するという方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、携帯端末の利便性を保ちつつ、その不正利用を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1に、本発明の実施形態のシステム構成を示す。本実施形態のシステム10は、管理サーバ100、情報端末200、及び、携帯電話端末300を備える。情報端末200は、例えば、自宅のPCや、店舗に設置されている顧客端末などであり、インターネットあるいはLANのようなネットワーク400を介して管理サーバ100と接続される。
【0012】
システム10において、情報端末200は、本発明における通信装置の第1のユニットに対応し、管理サーバ100は、通信装置の第2のユニットに対応する。携帯電話端末300は、本発明における携帯端末に対応するものである。
【0013】
図2に、上記システムにおける各装置の構成を模式的に示す。管理サーバ100は、CPUのような制御デバイスである制御部110と、データを記録するための記憶デバイスである記憶部120とを備える。制御部110は、記憶部120にあるプログラムの実行により、使用期限情報マスタファイル121の使用期限情報を各情報端末(200)に配布する動作、携帯電話端末300に関し情報端末200から受信した端末情報を端末情報マスタファイル123に追加する動作、及び、情報端末200から受信した携帯電話端末300の認証情報を認証情報マスタファイル122に追加する動作等を制御する。
【0014】
情報端末200は、ICカードリーダライタ210、制御部220、記憶部230、及び、操作キー240を含む。ICカードリーダライタ210は、携帯電話端末300が具備する後述の非接触ICカード310との間で非接触通信により情報を授受する。操作ボタン240は、携帯電話端末300のユーザが各種操作に用いる入力デバイスである。制御部220は、記憶部230にあるプログラムの実行により、操作ボタン240からの入力内容を検知する動作、携帯電話端末300の認証判定を行う動作、及び、携帯電話端末300から取得すべき情報や提供すべき情報を判断する動作等を制御する。
【0015】
携帯電話端末300は、非接触ICカード310、制御部320、記憶部330、入力キー340およびディスプレイ350を含む。非接触ICカード310には、自端末についての端末情報が予め記録されており、その後の情報端末200との交信により、自端末の使用期限に関する使用期限情報、及び、認証判定に関する認証情報等が記録される。制御部320は、記憶部330にあるプログラムの実行により、入力キー340からの入力内容を検知する動作、使用期限情報311を用いて自端末の使用期限を管理する動作、使用期限が切れた場合に入力キー340からの入力操作を無効化する動作等を制御する。
【0016】
上記構成によるシステム10の動作を説明する。携帯電話端末300のユーザは、本システムを利用するにあたり、まず、情報端末200により登録を行う。この登録に関する携帯電話端末300の動作を図3に示すフローチャートに沿って説明する。
【0017】
登録を行うユーザは、情報端末200の操作ボタン240における登録用のボタンを押下した後、携帯電話端末300の非接触ICカード310をICカードリーダライタ210に近づける。
【0018】
情報端末200は、登録用ボタンの押下を認識した後(ステップS1)、所定時間内に非接触ICカード310を検知すると(ステップS2:Yes)、ICカードリーダライタ210により端末情報を読み取る。また、登録用の認証コードを入力するよう、音声や画面などによりユーザに促す。ユーザは、事前に管理者等から取得した認証コードを情報端末200へ入力する。
【0019】
情報端末200は、読み取った端末情報と、入力された認証コードとを認識すると(ステップS3)、それらを用いて携帯電話端末300の認証判定を行う。この認証判定は、情報端末200により行う、あるいは、今回の端末情報及び認証コードを管理サーバ100へ送信して管理サーバ100が認証判定を行うようにしてもよい。判定の結果、認証に失敗した場合は(ステップS4:No)、登録不可の旨をユーザに通知して処理を終了する。
【0020】
一方、認証に成功した場合(ステップS4:Yes)、情報端末200は、その旨を音声や画面によりユーザに通知すると共に、認証成功を示す認証情報をICカードリーダライタ210により送信する(ステップS5)。これにより、携帯電話端末300の非接触ICカード310に認証情報が書き込まれる。
【0021】
また、情報端末200は、携帯電話端末300の端末情報及び認証情報を、記憶部230に登録すると共に、ネットワーク400を介して管理サーバ100へ送信する(ステップS6,S7)。送信された端末情報および認証情報は、管理サーバ100の各マスタファイル(122,123)へ登録される。
【0022】
上記の登録を済ませたユーザは、携帯電話端末300に使用期限を設定するために、情報端末200を用いて使用期限情報を設定する。その際の情報端末200の動作を図4のフローチャートに沿って説明する。ここでは、上記登録後、携帯電話端末300に新規に使用期限情報を設定することを想定する。
【0023】
ユーザは、情報端末200の操作ボタン240から、使用期限を設定するためのボタンを押下した後、携帯電話端末300の非接触ICカード310をICカードリーダライタ210に近づける。
【0024】
情報端末200は、上記ボタンが押下されたことを認識した後(ステップS11)、所定時間内に非接触ICカード310を検知すると(ステップS12:Yes)、ICカードリーダライタ210により端末情報及び認証情報を読み取る。それらの読み取りに成功した場合(ステップS13:Yes)、情報端末200は、携帯電話端末300の認証判定を行う。認証が失敗した場合は(ステップS14:No)、使用期限を設定することができないことをユーザに通知し、処理を終了する。
【0025】
携帯電話端末300の認証が成功した場合(ステップS14:Yes)、情報端末200は、提供すべき使用期限が記述された使用期限情報を記憶部230から読み出す(ステップS15)。なお、使用期限として、ユーザが任意の値を設定できる場合は、例えば、情報端末200が、所望の使用期限の入力を音声や画面によりユーザに促し、その入力値を認識して使用期限情報とすればよい。
【0026】
情報端末200は、使用期限情報をICカードリーダライタ210により送信する(ステップS16)。これにより、携帯電話端末300の非接触ICカード310に使用期限情報が書き込まれる。
【0027】
このように、使用期限情報を設定する際の認証判定には、非接触ICカード310の認証情報を用いることから、ユーザによる認証コードの入力は不要となる。よって、ユーザは期限設定を簡便に行うことができる。
【0028】
図5に示すフローチャートに沿って、携帯電話端末300の動作を説明する。携帯電話端末300は、図3及び図4に沿って説明した前述の手順により、登録処理時に認証情報を取得した後、その認証情報を用いて使用期限情報あるいは後述の延長情報を取得する(ステップS21,S22)。そして、現行の使用期限を認識する。
【0029】
その後、携帯電話端末300は、ユーザの操作イベントを検知したとき(ステップS23:Yes)、現行の使用期限を確認し、現時点で期限が切れているか否かを判別する。判別の結果、使用期限が切れておらず有効である場合は(ステップS24:No)、操作イベントに対応した処理を行う(ステップS25)。
【0030】
一方、現時点で使用期限が切れている場合(ステップS24:Yes)、携帯電話端末300は、自端末の動作モードをロックモードに切り替える(ステップS26)。これにより、以降の非接触通信および入力操作が無効化される。携帯電話端末300は、ロックモードに切り替えると、非接触ICカード310の認証情報を破壊する(ステップS27)。
【0031】
したがって、仮に、携帯電話端末300が盗難等に遭っても、使用期限が切れている場合は、不正なユーザによる通話操作や、非接触ICカード310の認証情報が抜き取られることが回避される。
【0032】
なお、携帯電話端末300の使用にあたり、より高いセキュリティが要求される場合、ロックモードの解除は、個人では行うことができないように設計することが望ましい。このとき、いったんロックされた端末(300)を引き続き使用する場合は、例えば、管理者等により、携帯電話端末300の外部接続端子を介して解除コマンドを入力することでロックモードが解除されるようにする。
【0033】
次に、図6に示すフローチャートに沿って、携帯電話端末300の使用期限を延長するための動作を説明する。
【0034】
ユーザは、情報端末200の操作ボタン240から、使用期限を延長するためのボタンを押下した後、携帯電話端末300の非接触ICカード310をICカードリーダライタ210に近づける。
【0035】
情報端末200は、上記ボタンが押下されたことを認識した後(ステップS31)、所定時間内に非接触ICカード310を検知すると(ステップS32:Yes)、ICカードリーダライタ210により端末情報及び認証情報を読み取る。それらの読み取りに成功した場合(ステップS33:Yes)、携帯電話端末300の認証判定を行う。
【0036】
携帯電話端末300の認証が成功した場合(ステップS34:Yes)、情報端末200は、提供すべき延長期限が記述された延長情報を記憶部230から読み出す(ステップS35)。なお、延長された期限をユーザが任意に設定できる場合は、例えば、情報端末200が、所望の延長期限の入力を音声や画面によりユーザに促し、その入力値を認識して延長情報とすればよい。
【0037】
情報端末200は、延長情報をICカードリーダライタ210により送信する(ステップS37)。これにより、携帯電話端末300の非接触ICカード310に延長情報が書き込まれ、延長された使用期限が携帯電話端末300に適用される。
【0038】
このように、延長情報を設定する際の認証判定にも、非接触ICカード310の認証情報を用いることから、ユーザによる認証コードの入力は不要となる。よって、ユーザは使用期限の延長を簡便に行うことができる。また、延長が簡便であるから、セキュリティを考慮して使用期限を比較的短く設定しても、ユーザに負担を掛け難い。
【0039】
携帯電話端末300の具体的な用途としては、例えば、業務での使用が考えられる。この場合、社内の各部署などに情報端末200を設置しておき、社員が携帯電話端末300を持ち出すときに、それを情報端末200のICカードリーダライタ210にかざす。これにより、多忙な社員であっても、簡便に使用期限を更新することができる。
【0040】
一方、例えば、携帯電話端末300の期限切れにより、非接触通信がロックされている場合、非接触ICカード310はICカードリーダライタ210により検知されず、期限延長は不可となる(ステップS32:No)。また、仮に、携帯電話端末300のロックモードが不正に解除された場合は、非接触ICカード310が検知されても、その中の認証情報はすでに破壊されており、読み出しは失敗する(ステップS33:No)。この場合も、期限延長は不可となる。したがって、期限延長の手続きにもセキュリティが保障される。
【0041】
前述したように、携帯電話端末300の使用期限が切れると、ロックモードにより入力操作が無効となる。そこで、ロックモード時における緊急事態の発生を考慮して、通話のような通信機能に関する操作のみを有効にする後述の緊急モードを携帯電話端末300に追加してもよい。この緊急モードを使用可能にするために、ユーザは、事前に情報端末200にて携帯電話端末300に緊急モード情報を設定する。
【0042】
図7に示すフローチャートに沿って、携帯電話端末300に緊急モード情報を設定する際の情報端末200の動作を説明する。
【0043】
ユーザは、情報端末200の操作ボタン240から、緊急モードを設定するためのボタンを押下した後、携帯電話端末300の非接触ICカード310をICカードリーダライタ210に近づける。
【0044】
情報端末200は、上記ボタンが押下されたことを認識した後(ステップS41)、所定時間内に非接触ICカード310を検知すると(ステップS42:Yes)、ICカードリーダライタ210により端末情報及び認証情報を読み取る。それらの読み取りに成功した場合(ステップS43:Yes)、情報端末200は、携帯電話端末300の認証判定を行う。認証が失敗した場合は(ステップS44:No)、緊急モードを設定することができないことをユーザに通知し、処理を終了する。
【0045】
携帯電話端末300の認証が成功した場合(ステップS44:Yes)、情報端末200は、携帯電話端末300を緊急モードに切り替えるためのパスワードを指定するようユーザに促す。情報端末200は、入力されたパスワードを検知すると(ステップS45)、通報先の登録を行うか否かを音声や画面等でユーザに確認する。
【0046】
その結果、通報先の登録を行わない場合は(ステップS46:No)、入力されたパスワードと、携帯電話端末300が緊急モードを使用するための設定情報とを緊急モード情報としてICカードリーダライタ210から送信する(ステップS47)。また、通報先を登録する場合は(ステップS46:Yes)、電話番号やメールアドレスといった通報先データの入力を受け付ける。そして、入力された通報先データを前述のパスワード及び設定情報と共に緊急モード情報として送信する(ステップS48)。これにより、携帯電話端末300の非接触ICカード310に緊急モード情報が書き込まれる。
【0047】
図8のフローチャートに沿って、緊急モードに関する携帯電話端末300の動作を説明する。携帯電話端末300は、上記要領にて情報端末200から緊急モード情報を取得しておく(ステップS51)。また、自端末で緊急モードを使用できる状態にするための設定情報を緊急モード情報から読み出し、それを設定する。
【0048】
その後、携帯電話端末300の使用期限が切れたことによりロックモードに切り替わり、さらに、ユーザが緊急連絡を要する状況になったとする。このときユーザは、携帯電話端末300の入力キー340から緊急モード用のキーを押下する。
【0049】
携帯電話端末300は、緊急モード用のキーが押下されたことを検知したとき(ステップS51)、画面などでパスワードの入力を促す。そして、パスワードの入力を検知すると、そのパスワードを緊急モード情報のパスワードと照合する。パスワードの不一致により照合が失敗した場合は(ステップS53:No)、緊急モードの切り替えが不可であることをユーザに通知して処理を終了する。
【0050】
一方、パスワードの照合に成功した場合(ステップS53:Yes)、携帯電話端末300は、自端末の動作モードを緊急モードに切り替える(ステップS54)。これにより、通話や電子メールなど、予め設定された通信に関する入力操作が有効となる。
【0051】
続いて、携帯電話端末300は、非接触ICカード310の緊急モード情報に通報先の登録があるか否かを確認し、登録がある場合は(ステップS55:Yes)、その通報先の一覧を表示する(ステップS56)。これにより、事前に情報端末200にて設定した通報先と同じものが、携帯電話端末300にて選択可能に表示される。また、通報先の登録がない場合は(ステップS55:No)、通報先の電話番号やメールアドレスを入力するための画面を表示する(ステップS57)。
【0052】
携帯電話端末300は、表示した一覧から選択された通報先、あるいは、直接入力された通報先を認識すると(ステップS58)、その通報先へ発信する(ステップS59)。
【0053】
このように、携帯電話端末300が緊急モードを利用できるように設定することで、ロックモード時であっても緊急連絡が可能となる。また、緊急モードの切り替えにパスワード照合を行うことから、緊急モードの不正使用を防止することができる。
【0054】
本発明は、上記実施形態にて説明した携帯電話端末300の動作に対応するコンピュータプログラム、及び、そのプログラムを記憶した記録媒体として実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施形態におけるシステムの構成図である。
【図2】本発明の実施形態における各装置の構成図である。
【図3】本発明の実施形態における登録処理に関する情報端末のフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態における期限設定に関する情報端末のフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における登録処理に関する携帯電話端末のフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態における期限延長に関する情報端末のフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における緊急モード設定に関する情報端末のフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における緊急モードに関する携帯電話端末のフローチャートである。
【符号の説明】
【0056】
10:システム、100:管理サーバ、200:情報端末、300:携帯電話端末、110,220,320:制御部、120,230,330:記憶部、210:ICカードリーダライタ、240:操作ボタン、310:非接触ICカード、340:入力キー、350:ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末および通信装置を備え、
前記携帯端末は、非接触通信のための通信デバイスと、自端末の使用期限を示す使用期限情報を前記通信装置から非接触通信により取得して自端末の使用期限を認識する手段と、前記使用期限が切れたか否かを判別する手段と、前記使用期限が切れているときの非接触通信および入力操作を無効化する手段とを有し、
前記通信装置は、非接触通信のための通信デバイスと、使用期限情報を要求した前記携帯端末の認証判定を行う手段と、前記認証判定において認証が成功した場合に非接触通信により当該携帯端末へ使用期限情報を送信する手段とを有することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、さらに、自端末の使用期限を延長するための延長情報を非接触通信により前記通信装置から取得して現行の使用期限を更新する手段を有し、
前記通信装置は、さらに、前記認証判定において認証が成功した場合に当該携帯端末へ認証情報を送信する手段と、延長情報を要求した前記携帯端末から認証情報を取得し該認証情報を用いて当該携帯端末の認証判定を行う手段と、延長情報に関する前記認証判定が成功した場合に非接触通信により当該携帯端末へ延長情報を送信する手段とを有することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
前記携帯端末は、さらに、前記通信装置から取得した認証情報を前記無効化時に破壊する手段を有することを特徴とする請求項2記載の通信システム。
【請求項4】
前記携帯端末は、さらに、前記無効化の間に所定のパスワードが入力された場合に通信処理に関連した入力操作の無効化を解除する緊急モードを実行する手段と、前記緊急モードを実行するためのパスワードを含む緊急モード情報を非接触通信により前記通信装置から取得する手段とを有し、
前記通信装置は、さらに、緊急モード情報を要求した前記携帯端末の認証判定を行う手段と、前記認証判定において認証が成功した場合に非接触通信により当該携帯端末へ緊急モード情報を送信する手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項5】
前記通信装置は、非接触通信のための前記通信デバイスを具備する第1のユニットと、ネットワークを介して前記第1のユニットに接続された第2のユニットとを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項6】
前記携帯端末の前記通信デバイスがICカードであり、前記通信装置の前記通信デバイスが前記ICカードに対応したリーダライタであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項7】
非接触通信のための通信デバイスと、自端末の使用期限を示す使用期限情報を非接触通信により取得して自端末の使用期限を認識する手段と、前記使用期限が切れたか否かを判別する手段と、前記使用期限が切れているときの非接触通信および入力操作を無効化する手段とを備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項8】
さらに、自端末の使用期限を延長するための延長情報を非接触通信により取得して現行の使用期限を更新する手段を備えることを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
【請求項9】
さらに、前記無効化の間に所定のパスワードが入力された場合に通信処理に関連した入力操作の無効化を解除する緊急モードを実行する手段と、前記緊急モードを実行するためのパスワードを含む緊急モード情報を非接触通信により取得する手段とを備えることを特徴とする請求項7又は8記載の携帯端末。
【請求項10】
非接触通信のための通信デバイスを備えるコンピュータを請求項7乃至9のいずれか1項に記載の携帯端末として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
通信装置が、携帯端末の使用期限を示す使用期限情報を当該携帯端末から要求されたとき該携帯端末の認証判定を行い、前記認証判定において認証が成功した場合に非接触通信により当該携帯端末へ使用期限情報を送信し、
前記携帯端末が、前記通信装置から受信した使用期限情報を読み出して自端末の使用期限を認識し、前記使用期限が切れたか否かを判別し、前記使用期限が切れているときの非接触通信および入力操作を無効化することを特徴とする通信方法。
【請求項12】
前記通信装置が、さらに、前記認証判定において認証が成功した場合に当該携帯端末へ認証情報を送信し、前記携帯端末の使用期限を延長するための延長情報を当該携帯端末から要求されたとき該携帯端末から認証情報を取得し、取得した認証情報を用いて当該携帯端末の認証判定を行い、延長情報に関する前記認証判定が成功した場合に非接触通信により当該携帯端末へ延長情報を送信し、
前記携帯端末が、さらに、前記通信装置から受信した延長情報を読み出して現行の使用期限を更新することを特徴とする請求項11記載の通信方法。
【請求項13】
前記携帯端末が、さらに、前記通信装置から受信した認証情報を前記無効化時に破壊することを特徴とする請求項12記載の通信方法。
【請求項14】
前記通信装置が、さらに、前記無効化の間に前記携帯端末に所定のパスワードが入力された場合に通信処理に関連した入力操作の無効化を解除する緊急モードを当該携帯端末が実行するための緊急モード情報を該携帯端末から要求されたとき該携帯端末の認証判定を行い、前記認証判定において認証が成功した場合に非接触通信により当該携帯端末へ緊急モード情報を送信し、
前記携帯端末が、さらに、前記通信装置から受信した緊急モード情報を読み出し、前記無効化の間に前記所定のパスワードが入力された場合に前記緊急モードを実行することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−212784(P2009−212784A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−53346(P2008−53346)
【出願日】平成20年3月4日(2008.3.4)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】