説明

通信システムにおける、保存されたサービスパラメータの同期化

【課題】保存されたサービスパラメータを同期させるための技術を提供する。
【解決手段】保存されたサービスパラメータを同期させるための技術が開示される。ある側面において、設定識別子が移動局から基地局に送信され(370)、基地局で生成された識別子と比較される(380)。識別子が一致する場合、その設定が通信に用いられる(390)。他の側面において、識別子が、設定表からの設定と関連付けされた識別子を選択することにより生成される。さらに他の側面において、識別子は、設定の巡回符号検査(CRC)を計算することにより生成される(320)。種々の他の視点が公開される。これらの視点は、非同期の保存されたサービスパラメータが用いられること、それに伴った通話セットアップ、これに続く再折衝を防止し、通話セットアップ時間を減少し、システム資源のより効率的な使用という効果をもたらす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して通信に関し、より詳しくは通信システムにおける、保存されたサービスパラメータを同期させるための新規で改良された方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
音声およびデータ等の種々の形式の通信を提供するために、無線通信システムが広く採用されている。無線通信システムは、符号分割多重アクセス方式(CDMA)、時間分割多重アクセス方式(TDMA)、または他の変調技術に基づくことができる。CDMAシステムは、他の形式のシステムに対して幾つかの利点を提供する。これには、システム容量の増大が含まれる。
【0003】
CDMAシステムは、以下に示すような1つ以上のCDMA基準をサポートするように設計される。その基準とは、(1)"TIA/EIA-95-B Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System" (the IS-95 standard)、(2)"3rd Generation Partnership Project"(3GPP)という名の共同事業体によって提供され、Document Nos. 3G TS 25.211、 3G TS 25.212、 3G TS 25.213、および3G TS 25.214含む一連の文書により具体化された基準、(3)"3rd Generation Partnership Project 2"(3GPP2)という名の共同事業体によって提供され、"C.S0002-A Physical Layer Standard for cdma2000 Spread Spectrum Systems"、"C.S0005-A Upper Layer (Layer 3) Signaling Standard for cdma2000 Spread Spectrum Systems"、および"C.S0024 cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification (the cdma2000 standard)"、(4)その他の基準、である。
【0004】
通話(call)セットアップとは手順であって、この手順によって移動局と基地局との間で通信が確立される。通話セットアップの間、種々のパラメータが折衝の対象とされ(negotiate)、他のパラメータは折衝なしに基地局に送信される。これらのパラメータは、それぞれサービス設定記録(service configuration record : SCR)、非折衝サービス設定記録(non-negotiable service configuration record : NNSCR)と呼ばれる。これらの記録の中には、多数のパラメータが含まれ、折衝およびこれらのパラメータを転送するのに費やされる時間は、通話セットアップ時間を増大させ、また、システムの資源を使用する。これらのパラメータおよび記載は、設定、と包括的に称される。これらのパラメータの集合または下位集合と、記述子と、の両方または一方もまた設定と称される。設定の正確な構成は、実現形態、システム、設計、動作に対して特有である。
【0005】
cdma2000基準のRelease Aは、パラメータが予め折衝済みの際に通話セットアップに要する時間を最小化する手順を提供する。移動局は、確保されている全てのチャネルを開放し、アイドル状態に戻る際に、相互に合意されたサービス設定を保存することが可能である。移動局は、次いで、新たな音声通話を開始するか、或いは休止状態のデータ通信セッションを再接続することにより接続の再確立を試みる。移動局は、設定が保存されていること、および設定が新たなセッションのために引き続き利用可能である旨を基地局に送信する。移動局は、保存された設定を識別するための識別子を送信する。この識別子は、cdma2000基準において、SYNC_IDとして知られている。SYNC_IDは、移動局が開始した通話の場合、Origination Message内で送信され、または、移動局が終了した通話の場合、Page Response Message内で送信される。これに応じて、基地局は、Service Connect Messageを介して、確保されているチャネルが確立された後、移動局に指示を与える。この指示は、移動局が、この保存された設定を使うようにと言うものである。この場合、サービス折衝を行う必要性は無くなり、通話セットアップ時間が減少する。
【0006】
この手順が首尾よく行くには、保存されたサービス設定が、移動局と基地局の間で同一でなければならない。換言すれば、保存されたサービス設定は同期されなければならない。もし、移動局と基地局とが、非同期の保存されたサービス設定を用いようとしたならば通信は失敗し、システムに対するさらなるアクセスの試みおよびこれに続くパラメータの折衝が必要となり、通話セットアップ時間が実際に増加する。したがって、このような技術において、保存されたサービスパラメータの同期が必要である。
【発明の概要】
【0007】
本明細書において開示される実施形態は、保存されたサービスパラメータを同期させることの必要性に対するものである。ある側面において、設定識別子が移動局から基地局に送信され、基地局で生成された識別子と比較される。識別子が一致する場合、その設定が通信に用いられる。他の側面において、識別子が、設定表からの設定と関連付けされた識別子を選択することにより生成される。さらに他の側面において、識別子は、設定の巡回符号検査(CRC)を計算することにより生成される。種々の他の視点が公開される。上記した側面は、非同期の保存されたサービスパラメータが用いられること、それに伴った通話セットアップ、これに続く再折衝を防止し、通話セットアップ時間を減少し、システム資源のより効率的な使用という効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】複数の利用者をサポート可能な無線通信システムの全体的なブロック図である。
【図2】保存されたサービスパラメータを同期させるために備えられた、基地局または移動局の一部分である。
【図3】例示的な識別子としてCRCを用いた、保存されたサービスパラメータを同期させる実施形態のフロー図である。
【図4】識別子生成に際して異なるサービスパラメータ保存技術の影響を緩和するための、図3の実施形態の変形例のフロー図ある。
【図5】移動局において識別子生成を不用化するための、図3および図4の実施形態の変形例のフロー図である。
【図6】設定表を用いた、保存されたサービスパラメータを同期させる実施形態のフロー図である。
【図7】移動局において設定表をサポートするための、図6の実施形態の変形例のフロー図である。
【図8】ローミングの際の保存されたサービスパラメータを同期させるための方法の実施形態のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、無線通信システム100の図である。このシステムは、1つ以上のCDMA基準および設計(例、W-CDMA基準、IS-95基準、cdma2000基準、HDR規格)の一方または両方をサポートするように設計されている。簡略化のため、3つの基地局104と、これらと通信している2つの移動局と、を含んだシステム100が示されている。基地局およびそのカバレージエリアは、包括的に “セル”としばしば称される。IS-95システムにおいては、1つのセルは、1つ以上のセクタを含む。W-CDMA規格では、基地局の各セクタおよびセクタのカバレージエリアがセルと称される。本明細書でも用いられるように、基地局という用語は、アクセスポイントまたはノードBといった用語と可換的に用いられる。移動局という用語は、使用者機器(User Equipment : UE)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、アクセス端末(Access Terminal : AT)、または、公知の他の対応する用語と可換的に用いられる。
【0010】
実施されるCDMAシステムによっては、各移動局106は、1つ(またはそれ以上)の基地局104とある時刻において順方向リンク上で通信し、移動局106が緩やかな(soft)ハンドオフ状態にあるか否かに応じて1つ以上の基地局と逆方向リンク上で通信している。順方向リンク(すなわち、下り回線)とは、基地局から移動局への送信を意味し、逆方向リンク(すなわち、上り回線)とは、移動局から基地局への送信を意味する。
【0011】
明確化のため、本明細書において用いられる例では、基地局が信号の発信源であって、(1つまたは複数の)移動局が、受信側であり、且つこの信号(すなわち、順方向リンク上の信号)を得るものであるとする。当業者によれば、基地局と同様に移動局も、本明細書において記述されるようにデータ送信が可能な機能を備えており、したがって、これらの例は、逆方向リンクに対しても適用されることが理解される。“例示的(exemplary)”という単語は、もっぱら“例、事例、実例として機能する”を意味するものとして用いられる。“例”として本明細書中で記載される実施形態が他の実施形態に対して、好ましいとか、有利であるとか、と解釈される必要はない。
【0012】
図2は、基地局104または移動局106として構成することができる、通信機器の実施形態を示している。種々の実施形態、後述する例、は、基地局104または移動局106のいずれか一方において、図2に示される要素の一部のみが必要である場合がある。
【0013】
信号は、アンテナ210において受信され、受信部(受信機、受信回路)220において公知の技術によって無線周波数からベースバンドへ変換し、増幅し、濾波し、復調し、復号し、等するために送信される。なお、いかなる無線インターフェースがサポートされ、順方向リンクおよび逆方向リンク上での転送のフォーマットは同一である必要はない。メッセージ復号部(デコーダ、復号機、復号回路)230は、復調されたデータを受信部から受け取り、そのデータの中で関連のあるメッセージをプロセッサ260に送出するために復号する。受信されたメッセージの例には、基地局で受信されたOriginationまたはPage Response Messages、移動局106で受信されたPaging Messages、いずれかの局で受信されたパラメータ折衝メッセージ、SYNC_IDを含んだメッセージ等が含まれるが、これらに限られない。
【0014】
処理部(処理回路、プロセッサ)260は、公知の、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、通信タスクを実行するための特化されたプロセッサ、またはあらゆる、多目的プロセッサ、とすることができる。処理部260は、メモリ270と接続される。メモリ270は、種々のステップ、および本明細書にて開示され、後に詳述されるプロセスを実行するための命令を保存する。
【0015】
採用される実施形態に応じて、処理部260は、メッセージ復号部230からの種々のメッセージにおいて受信されたか、或いは通信の際に用いられる設定としてメモリ270に保存された、パラメータおよび情報に基づいてCRCを生成するために、データをCRC生成部240に送信する。ある実施形態によっては、設定表250が含まれる。設定表250は、設定、パラメータの組(集合)、それぞれの取り得る設定に対して固有の識別子、を含む。
【0016】
基地局104は、自身が通信している複数の移動局106のそれぞれに対する設定を保存する。メモリ270は、この設定を保存する。設定表250を採用する実施形態においては、基地局104は種々の移動局106と関連付けされた設定識別子を保存しさえすればよい。移動局106は最も近い過去に用いられた1つの設定を保存しさえすればよい。他の実施形態によれば、移動局106は複数の設定を保存する。ある実施形態では、基地局104が設定表250を有しており、移動局106はこれを有していない。または、移動局106が設定表250を有していてもよい。
【0017】
メッセージ生成部280は、送信部290に送信するためのメッセージを、処理部260の制御によって生成する。例示的なメッセージの幾つかは、上記してある。送信部290は、公知の技術を用いて、符号化、変調、増幅、濾波、無線周波数へのアップコンバージョン等を実行し、送信のためにアンテナ210に送信する。
【0018】
当業者によれば、図2で示されている種々の要素は、移動局106または基地局104に典型的に備えられている要素の一部であることが理解される。さらに、機能ごとに分割して示しているのは、説明の明確化のためのものであり、種々の要素が特定用途向けのディスクリートなハードウェアであったり、ファームウェアまたはソフトウェアにおいて実現されて処理部260において命令として実行されたり、これらの組み合わせであったりしてもよい。設定表は、メモリ270内に存在していてもよい。メモリ270は、処理部260の一部であってもよい。
【0019】
図3は、図2に関して上記された基地局104および移動局106と共に用いることに適する、保存された設定を同期させるための方法の実施形態のフローチャートを示している。ステップ310において、基地局104は、設定を保存し、この設定を移動局106に送信する。このステップ310での保存および送信は、設定内のパラメータを移動局106と折衝する間に行われてもよい。ステップ320において、基地局104は、送信した設定のCRCを計算し、保存する。ステップ325において、移動局106は、送信された設定を受信すると、それを、現在の通信で使用するため、また将来行うかもしれない通信のために保存する。ステップ330において、移動局106は、この設定のCRCを計算し、保存する。移動局106は、次いでトラフィック状態340に入り、通信が行われる。音声通話が終了した際、またはデータ通信が休止状態となった際、待機(idle)状態に遷移される。ある時点において、基地局104に呼び出された(paged)場合、または新たな音声通話が開始した場合、またはデータセッションが再開した場合、移動局106は、トラフィック状態340へ再び入るとともに通信を再確立することを目指してシステムアクセス状態360に入る。ステップ370〜395は、同期された保存されたサービスパラメータを再確立するための1つの実施形態を示している。これらのステップが実行されている間、移動局106はシステムアクセス状態またはトラフィック状態、またはこれらの間の遷移状態のどの状態であってもよい。状態遷移の詳細は、どの基準に従っているかに応じて特定され、この状態遷移の詳細によって本発明の範囲は限定されることはない。ステップ370において、移動局106は、CRCをSYNC_IDとして基地局に送信する。ステップ380において、基地局104は、受信したSYNC_IDを基地局が保存しているCRCと比較する。決定ブロック385においてこれらが一致した場合、ステップ390に移行し、通信セッションのための保存された設定を使用する。このセッションは、移動局106がトラフィック状態340へ戻った際に開始する。
【0020】
決定ブロック385において2つが不一致の場合、基地局104および移動局106は、トラフィック状態350に入る前にステップ395において設定の折衝を行わなければならない。不一致となる種々の理由が存在する。基地局104は、ある特定の移動局106の設定を格納している、自身のメモリの一部を消去しなければならなかったかもしれない。または、移動局106がローミングしていたため、現在、新たな基地局と通信しているかもしれない。ローミングの問題は、採用される実施形態によって異なり、図8を参照して後述する。
【0021】
基地局および移動局106内でのCRCの計算が、上記した順序で行われることは必須ではない。CRCは、送信される前に移動局106において計算され、比較の前に基地局104において計算されていればよい。いずれかの局で保存されているCRCは、使用される度に再生成されるのであれば、削除されても構わない。しかしながら、アクティブと休止状態との間の遷移が頻繁に発生するデータセッションでよく見られるように、設定が繰り返し使用される場合、CRCの計算を1回とすることが望ましい。
【0022】
設定情報が、折衝中または折衝の後に、基地局104と移動局106とにおいて異なって保存されている場合、2つの設定に基づいて計算されたCRCは、格納されている情報が同じだったとしても多分に異なったものとなる。その理由は、CRC生成部240等のCRCを生成する主体の出力が、データを受信した順番に依存するからである。図4は、図3に記載のプロセスに導入可能な変形例のフローチャートである。これにより、移動局および基地局104において保存されている設定と無関係に設定を同期させることができる実施形態が提供される。
【0023】
ステップ410において、基地局104は、増分の(incremental)または新たな情報を送信する。これは、初期サービスパラメータ折衝の間に行われてよい。また、移動局106が通信セッションに続く休止状態に入った後、すなわち、図3の状態350に入った後で行われてもよい。ステップ420において、基地局104は、増分のまたは新たな設定情報が送信されると、これらに基づいてCRCを計算し、新たなCRC値によって保存されたCRCを更新する。CRCを合成させる方法は無数に存在し、それらの方法の全てが、本発明の範囲内に収まる。例えば、新たなCRCと保存されたCRCとの排他的ORが求められる。新たなまたは増分の情報が初期情報であったため、保存されたCRCが無い場合、単に新たなCRCが保存される。
【0024】
ステップ430において、移動局106は、増分のまたは新たな設定情報を受信し、保存する。ステップ440において、移動局106は、新たなまたは増分の設定情報を受信すると、これらCRCを計算し、このCRCを、もし存在するならば保存されたCRCと合成し、その結果を新たな保存CRCとして保存する。なお、ステップ420およびステップ440において、基地局104および移動局106は、送信された情報に基づいてCRCをそれぞれ実行する。したがって、基地局または移動局106のいずれかで情報を保存する方法は、生成されたCRCに影響を与えない。CRC合成技術は、基地局104がステップ420で合成するのと同じ結果を生む。続いて、移動局106は、基地局104との通信を開始するためにトラフィック状態340に入り、ステップ340からステップ395に関して図3に示されるようにプロセスが継続する。
【0025】
今記載したステップによって、図3のプロセスを変更することによって、基地局104および移動局106でのサービスパラメータを保存する方法が違うことが設定を同期させることに干渉することはなくなる。図4の手順は、必要に応じて、増分のCRCの計算および、これに続くCRC生成部240等のCRCの発生主体を用いて、初期サービス設定折衝を行うために用いられる。次いで、サービス設定に対する後続のまたは増分の変更が手順に応じて更新され、この結果、設定を同期させる手順は、設定の保存手順と常に無関係である。
【0026】
また、本明細書の記載を通じて用いられているCRCは、設定と関連付けられた識別子を生成するための関数の一例に過ぎない。データの内容に基づいたデータ識別子を生成するための他の関数が知られており、これらは本発明の範囲内で用いることができる。その実例には、ハッシュ関数、ディジタル署名等が含まれる。
【0027】
幾つかの実施形態においては、パラメータの同期化を実行するために移動局106が要する計算を最小にすることが望ましい。図3および図4に記載される方法を、基地局106がCRC(または他の識別子生成関数)の計算を行う必要が無いように変更することができる。このような方法の例示的な実施形態が図5に記載されている。この方法により、基地局104と移動局106との間での保存技術の違いによる影響が緩和される。基地局104は、ステップ320またはステップ410において、図3および図4のプロセスが変更されたかにそれぞれ基づいて、CRCを計算する。ステップ510において、基地局104は移動局106にCRCを送信する。移動局106は、ステップ520において、CRCを受信し、これを保存する。この変更を行う場合、移動局106がCRC(または他の識別子生成関数)の計算を行う図3のステップ330および図4のステップ440は必要ない。
【0028】
図6は、基地局104および移動局106がCRC等の識別子を計算することを不要にする実施形態のフローチャートを示している。ステップ610において、基地局104は列挙表から設定を決定する。上記したように、保存されたパラメータの数は非常に大きい。したがって、取り得る設定の数は、表に実際に保存するには大きすぎる。しかしながら、多くのパラメータは独立しているわけではなく、このため、あるセッティングによっては生じ得ないセッティングが多くある。幾つかの実施形態においては、図2の設定表250等の設定表において、サポートされている設定を列挙することが理にかなう。
【0029】
設定表内の各設定は識別子と関連付けられ、この識別子はSYNC_IDとして用いられる。識別子は、見出し(index)、CRC、乱数、または設定データの他の関数とすることができる。近隣のシステムが異なる列挙表を用いる可能性がある場合、単に見出しを用いることは望ましくない。この場合、移動局106は、見出しを格納しているSYNC_IDに対して応答し、設定表内の関連付けされた設定は、移動局106が保存している設定と同期していないであろう。近隣の基地局が異なる設定に対して同じ乱数を使用している場合、乱数の方が保護(protection)をもたらすであろう。CRC、または設定データの他の関数が、ある環境に対して最も強固である。ステップ620において、基地局104は、移動局106に設定を送信する。ステップ630において、基地局104は、設定と関連付けられた識別子を送信する。移動局106は、ステップ640において、識別子またはSYNC_IDを受信し、これを保存する。
【0030】
ステップ325において、移動局106は、設定を受信し、これを保存する。移動局が計算を行う必要がないため、ステップ330は不要である。移動局106は、トラフィック状態340に移行し、通信を開始する。移動局106が、(状態350および360に続いて)通話を再確立するために保存されたサービス設定を使おうとした際、ステップ370において移動局106は受信したSYNC_IDを送信する。これは、CRCとすることが可能であり、上記した他の例とすることも可能である。ステップ380において、基地局104は、SYNC_IDを、この移動局用に保存されている識別子と比較する。ここでも、識別子はCRCまたは上記した他の識別子とすることができる。判断ブロック385において2者が一致した場合、移動局106は保存された設定を用い、基地局104は設定表内の識別子と関連付けされた設定を用いる。不一致の場合、移動局106および基地局104は、ステップ395において、再折衝が必要となる。
【0031】
設定表250等の設定表が移動局106において保存されている場合、さらなる簡略化が可能である。図6に関して今記載した手順は、図7に示すように変更することができる。先のように、基地局104は、設定表から設定を決定し、この設定と関連付けされた識別子を決定する。基地局104は、識別子またはSYNC_IDを、ステップ630において送信する。ステップ620において、基地局104が設定の送信を行う必要は無い。代わりに、ステップ710において、移動局106は、受信したSYNC_IDと関連付けされた設定を設定表の中から検索する。図7には示されていないが、移動局106は、SYNC_IDの記録を当然に維持することとなる(ステップ640)。プロセスは、図6に関して上記したように、図3に従って進行する。
【0032】
移動局106内の設定表は、基地局104内の設定の記録に関する全てのリストを保持している必要は無い。重要なことは、移動局の設定表内の関連付けされた識別子が、基地局の設定表内の対応する識別子および設定と一致していることである。基地局104は、基地局の設定表によってサポートされていない設定が要求された場合、(図6において上記した方法を用いて)移動局106に設定を送信する。
【0033】
図7に記載される手順により得られる利益は、基地局104と移動局が、設定のための識別子を計算する必要がないこと、および設定が無線送信される必要がないことである。
【0034】
保存サービスパラメータを同期させるための種々の実施形態は、移動局106がローミングであることを考慮して設計される。移動局106がローミングすることが無いならば、1つの基地局104との通信となり、移動局106が最も近い過去の設定がまだ利用可能かどうかを識別できるのみであるので、SYNC_IDは冗長である。1ビットで十分であろう。基地局104は、保存されている移動局の設定をまだ保有しているならば、その保存された設定を利用すること単に同意できるだけである。実際には、移動局はローミングするため、上記した種々の実施形態において、移動局106が基地局に再接続し、また保存された設定を用いようとする際に、移動局106および基地局104との両方において設定が同じであることを保証するための種々の技術が用意されている。システムは、近隣の基地局104が利用できる種々の移動局用に保存された設定を、これらを復路において送信することによって、作成できる(ネットワークは基地局、基地局コントローラ、移動切り換えセンター(MSC)等と接続する)。または、図6および図7について上記したように、基地局104が設定表を有していてもよい。図6および図7に記載された技術は、基地局104が同じ設定表を有している限り、ローミングしている移動局106に対して機能する。上記した技術は、ローミングしている移動局用の同一の設定表または現在の設定を備えていない近隣の基地局が、このように備えられていないがために保存された設定を用いる要求を拒否した場合でも、機能する。
【0035】
ネットワークのオペレータは、基地局をネットワーク内で使用するか、ネットワークの一部分において使用するか、を選択することができる。このいずれにせよ、保存されたサービスパラメータを同期させるための特定の方法に従う。異なるネットワークのオペレータにより運用されているかもしれない近隣のシステムは、ローミングを可能とするローミング契約を交わしているかも知れないが、共通の、保存されたサービスパラメータを同期させるプロトコルに従っていないかもしれない。移動局が、あるプロトコルを用いるあるシステムから、互換性の無いプロトコルまたは未知のプロトコルを用いる他のシステムにローミングする場合、移動局106はSYNC_ID法を用いる際にそれを無効化する必要がある。
【0036】
図8は、移動局106が、ある新たなシステムまたはシステムの下位部分にローミングする際に用いることができる方法のフローチャートを示している。決定ブロック810において、移動局106は、基地局104が現在の設定を保存するために用いられるSYNC_IDプロトコルに従っているかどうかを決定する。移動局106がこの決定を行うための方法は多岐に亘る。種々のネットワークが、システム識別子(SID)およびネットワーク識別子(NID)を有している。移動局106は、新たなSIまたはNIDへとローミングした際、プロトコルが異なることを単に仮定する。または、移動局106は、システムがどのプロトコルに従うかのリストを予め知得してもよい。種々のプロトコルが、異なる周波数または地理的地域のシステムに応じて異なる。すなわち、移動局106が異なる無線インターフェースを用いるシステムにローミングする場合、保存されたサービスパラメータは、変化後の無線インターフェースに適したパラメータに更新される必要がある。上記したように、基地局104がCRC検査等のプロトコルを用いている場合、保存された設定が無効の場合にこれを用いることがCRC検査によって拒否されるであろうが、移動局106は何も行動を取らず、ステップ820に示すようにSYNC_ID等の保存された識別子を用いてトラフィックチャネルの再確立を試みる。
【0037】
決定ブロック810において、基地局104が、同じか或いは少なくとも移動局の現在の保存されたSYNC_IDと互換性を有するプロトコルに従っていない場合、または基地局のプロトコルを知らない場合、移動局106はステップ830に移行し、SYNC_IDをゼロへとリセットする。これにより、サービスパラメータが再折衝されることが保証される。他の実施形態においては、移動局106と基地局104との間のメッセージによって、移動局106は保存された設定が無効であることを示すことができる。このメッセージには、Origination MessagesまたはPage Response Message等がある。または、基地局104が、進入してくる移動局106が有効な保存された設定を有さないことを知得していて、この結果、SYNC_IDを無視してもよい。
【0038】
上記した全ての実施形態において、本発明の範囲から逸脱することなく、方法の各ステップが可換である。
【0039】
当業者によれば、種々の異なるテクノロジーおよび技術のうち任意のものを用いることによって情報および信号を表すことができることが理解される。例えば、上記において言及したデータ、指令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップを、電圧、電流、電磁波、磁界または粒子、光界(optical field)または粒子、またはこれらの任意の組み合わせにより表すことができる。
【0040】
当業者によれば、本明細書に開示された実施形態との関連において記載された例示的な論理ブロック、モジュール、回路、アルゴリズムステップは、電気的なハードウェア、コンピュータソフトウェア、これらの組み合わせによって実現可能なことが理解される。ハードウェアとソフトウェアとが可換であることを明確に示すために、種々の例示された要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、これらの機能という形で記述されている。このような機能がハードウェアとソフトウェアのいずれによって実現されるかは、特定の応用例(application)またはシステム全体に科される設計制約に依存する。当業者によれば、それぞれの特定の応用例に対する種々の方法によって上記した機能性を実現できるが、このような実現によって本発明の範囲からの逸脱が生じるものと解釈されるべきではない。
【0041】
本明細書において開示された実施形態との関連において記載された種々の例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、一般用途プロセッサ、DSP、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはプログラム可能なロジック装置、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア要素、またはこれらの組み合わせであって、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたものを用いることができる。一般用途プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができ、あるいはプロセッサは他の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械(state machine)とすることができる。プロセッサは、また、コンピュータ装置とすることができる。コンピュータ装置として、DSPおよび1つ以上のマイクロプロセッサ、DSPコアと結合された1つ以上のマイクロプロセッサ、または他の設定がある。
【0042】
本明細書において開示される実施形態との関連において記載された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア内、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール内、またはこれらの組み合わせ内、において直接実現することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスクROM(CD―ROM)、または任意の形態の公知の保存メディア内に設けられる。このような保存メディアが、プロセッサが保存メディアから情報を読み出し、情報を書き込むことができるように、プロセッサに接続される。または、保存メディアがプロセッサに集積されていてもよい。ASICは使用者端末内に設けられてもよい。または、プロセッサおよび保存メディアは使用者端末内でディスクリート部品として設けられていてもよい。
【0043】
当業者が本発明を実施、使用することができるように、開示された実施形態の先の記載が提供される。これらの実施形態に対する種々の変更は、当業者によれば容易に明らかとなるであろう。また、本明細書において定義された包括的な原理は、本発明の思想または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用することができる。したがって、本発明は本明細書において示された実施形態に限定されず、本明細書において開示された原理および新規な特徴に沿った最大の範囲で認められる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の基地局と共に動作可能な移動局であって、
サービス設定を保存するためのメモリと、
前記保存されたサービス設定の巡回冗長検査を生成するための巡回冗長検査(CRC)生成部と、
前記保存されたサービス設定を識別するための、前記CRCを含むメッセージを生成するためのメッセージ生成部と、
を具備する移動局。
【請求項2】
前記保存されたサービス設定が通信のために用いられるべきことを示すメッセージを基地局から受信するためのメッセージ復号部をさらに具備する、請求項1に記載の移動局。
【請求項3】
前記メッセージ復号部は、部分的なサービス設定を含んだメッセージをさらに受信し、
前記メモリは前記部分的なサービス設定を保存し、
前記CRC生成部は、前記部分的なサービス設定のCRCを生成し、且つ前記部分的なサービス設定のCRCを先に生成されたCRCと合成して、前記保存されたサービス設定のCRCを生成する、
請求項2に記載の移動局。
【請求項4】
複数の移動局と共に動作可能な基地局であって、
前記複数の移動局に対応する複数のサービス設定を保存するためのメモリと、
前記複数の保存されたサービス設定の複数のCRCを生成するためのCRC生成部と、
前記移動局の保存されたサービス設定を識別するためのCRCを含むメッセージを移動局から受信するためのメッセージ復号部と、
前記受信したCRCを前記複数のCRCの対応する1つを比較し、且つこれらが一致するかを示すための比較器と、
を具備する基地局。
【請求項5】
前記比較されたCRCが一致している場合、前記保存されたサービス設定が通信のために用いられるべきことを示すメッセージを前記移動局に送信するために生成する、メッセージ生成部をさらに具備する請求項4に記載の基地局。
【請求項6】
前記メッセージ生成部は、前記移動局に送信するための部分的なサービス設定を含んだメッセージを生成し、
前記メモリは前記部分的なサービス設定を保存し、
前記CRC生成部は、前記部分的なサービス設定のCRCを生成し、且つ前記部分的なサービス設定のCRCを先に生成されたCRCと合成して、前記複数の保存されたサービス設定の前記複数のCRCの対応する1つを生成する、
請求項5に記載の基地局。
【請求項7】
複数の移動局と共に動作可能な移動局を含む通信システムであって、
前記複数の移動局に対応する複数のサービス設定を保存するためのメモリと、
前記複数の保存されたサービス設定の複数のCRCを生成するためのCRC生成部と、
前記移動局の保存されたサービス設定を識別するためのCRCを含んだメッセージを移動局から受信するためのメッセージ復号部と、
前記受信したCRCを前記複数のCRCの対応する1つと比較し、且つこれらが一致するかを示すための比較器と、
を具備する通信システム。
【請求項8】
1つ以上の基地局と共に動作可能な移動局であって、
サービス設定を含んだ1つ以上のメッセージおよび前記サービス設定と関連付けされた識別子を含んだメッセージを受信するためのメッセージ復号部と、
サービス設定を保存するためのメモリと、
前記保存されたサービス設定を識別するための識別子を含んだメッセージを生成するためのメッセージ生成部と、
を具備する移動局。
【請求項9】
前記保存されたサービス設定が通信のために用いられるべきことを示すメッセージを基地局から受信するためのメッセージ復号部をさらに具備する、請求項8に記載の移動局。
【請求項10】
1つ以上の基地局と共に動作可能な移動局であって、
サービス設定と関連付けされた識別子を含んだメッセージを受信するためのメッセージ復号部と、
前記受信した識別子と関連付けされたサービス設定にアクセスするための識別子と関連付けされたサービス設定から構成される設定表と、
前記サービス設定を識別するための識別子を含んだメッセージを生成するためのメッセージ生成部と、
を具備する移動局。
【請求項11】
複数の移動局と共に動作可能な基地局であって、
前記複数の移動局に対応する複数のサービス設定を保存するためのメモリと、
前記複数の保存されたサービス設定のための複数の識別子を生成するための設定識別子生成部と、
前記サービス設定と関連付けされた識別子を含んだメッセージを移動局に送信するために生成するメッセージ生成部と、
前記移動局の保存されたサービス設定を識別するための識別子を含んだメッセージを移動局から受信するためのメッセージ復号部と、
前記受信した識別子を前記複数の識別子の対応する1つと比較し、且つこれらが一致するかを示す比較器と、
を具備する基地局。
【請求項12】
前記メッセージ生成部は、サービス設定を含んだ1つ以上のメッセージを前記移動局に送信するためにさらに生成する、請求項11に記載の基地局。
【請求項13】
前記メッセージ生成部は、前記比較された識別子が一致している場合、前記保存されたサービス設定が通信のために使用されるべきことを示すメッセージを、前記移動局に送信するためにさらに生成する、請求項11に記載の基地局。
【請求項14】
各識別子は前記関連付けされた設定のCRCである、請求項11に記載の基地局。
【請求項15】
各識別子は設定を関連付けされた乱数である、請求項11に記載の基地局。
【請求項16】
各識別子は見出しである、請求項11に記載の基地局。
【請求項17】
前記設定識別子生成部は、設定と、関連付けされた識別子と、から構成される設定表であり、
前記関連付けされた識別子は、前記複数の移動局に対応する前記複数のサービス設定として前記メモリ内に保存される、
請求項11に記載の基地局。
【請求項18】
複数の移動局と共に動作可能な基地局を含んだ通信システムであって、
前記複数の移動局と対応する複数のサービス設定を保存するためのメモリと、
前記複数の保存されたサービス設定のための複数の識別子を生成するための設定識別子生成部と、
前記サービス設定と関連付けされた識別子を含んだメッセージを移動局に送信するために生成するメッセージ生成部と、
前記移動局の保存されたサービス設定を識別するための識別子を含んだメッセージを移動局から受信するためのメッセージ復号部と、
前記受信した識別子を前記複数の識別子の対応する1つと比較し、且つこれらが一致するかを示す比較器と、
を具備する通信システム。
【請求項19】
保存されたサービス設定を同期させるための方法であって、
基地局内で設定の識別子を生成し、
設定の識別子を移動局から基地局に送信し、
前記生成された識別子を前記送信された識別子と比較し、
前記比較された識別子が一致している場合、前記設定を前記基地局と前記移動局との間での通信に使用する、
ことを具備する方法。
【請求項20】
前記送信された識別子は前記移動局内で生成される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記移動局から前記基地局への前記識別子の送信に先立ち、前記基地局から前記移動局に前記識別子を送信することをさらに具備する、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記生成する工程は、設定表内の前記設定と関連付けされた識別子を選択することを具備する、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記識別子はCRCである、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記識別子は乱数である、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記識別子は見出しである、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
保存されたサービスパラメータを同期させる方法であって、
部分的な設定を基地局から移動局に送信し、
前記基地局において前記部分的な設定のCRCを計算し、
前記部分的な設定の前記CRCを前記基地局内に保存されたCRCと合成して前記基地局内に保存された前記CRCを更新し、
移動局において前記部分的な設定のCRCを計算し、
前記部分的な設定の前記CRCを前記移動局内に保存されたCRCと合成して前記移動局内に保存された前記CRCを更新し、
前記移動局内に保存されたCRCを前記基地局に送信し、
前記送信された保存されたCRCを前記基地局内に保存された前記CRCと比較し、
前記比較された保存されたCRCが一致した場合、1つ以上の部分的な設定からなる設定を前記基地局と前記移動局との間での通信に使用する、
ことを具備する方法。
【請求項27】
基地局内で保存されたサービスパラメータを同期させる方法であって、
設定の識別子を生成し、
設定の識別子を移動局から受信し、
前記生成された識別子を前記受信された識別子と比較し、
前記比較された識別子が一致した場合、前記設定を用いて前記移動局と通信する、
ことを具備する方法。
【請求項28】
前記設定を前記移動局に送信することをさらに具備する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記生成された識別子を前記移動局に送信することをさらに具備する、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記生成する工程は、設定表内の設定と関連付けされた識別子を選択することを具備する、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
移動局内で保存されたサービスパラメータを同期させる方法であって、
設定を保存し、
前記設定と関連付けされた識別子を基地局に送信し、
前記保存された設定が有効かを示すメッセージを前記基地局から受信し、
前記保存された設定が有効である場合、前記基地局と通信する、
ことを具備する方法。
【請求項32】
前記設定を前記基地局から受信することをさらに具備する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記基地局からの前記送信された識別子を受信することをさらに具備する、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
設定の識別子を生成し、
設定の識別子を移動局から受信し、
前記生成された識別子を前記受信された識別子と比較し、
前記比較された識別子が一致した場合、前記設定を用いて前記移動局と通信する、
工程を実行可能な、プロセッサが読み出し可能な(processor readable)メディア。
【請求項35】
設定を保存し、
前記設定と関連付けされた識別子を基地局に送信し、
前記保存された設定が有効かを示すメッセージを前記基地局から受信し、
前記保存された設定が有効である場合、前記保存された設定を用いて前記基地局と通信する、
工程を実行可能な、プロセッサが読み出し可能なメディア。
【請求項36】
基地局において設定の識別子を生成するための手段と、
設定の識別子を移動局から前記基地局に送信するための手段と、
前記生成された識別子を前記送信された識別子と比較するための手段と、
前記比較された識別子が一致する場合、前記基地局と前記移動局との間で通信のために前記設定を使用するための手段と、
を具備する通信システム。
【請求項37】
設定の識別子を生成するための手段と、
設定の識別子を移動局から受信するための手段と、
前記生成された識別子を前記受信された識別子と比較するための手段と、
前記比較された識別子が一致する場合、前記設定を用いて前記移動局と通信するための手段と、
を具備する基地局。
【請求項38】
設定を保存するための手段と、
前記設定と関連付けされた識別子を基地局に送信するための手段と、
前記保存された設定が有効かを示すメッセージを前記基地局から受信するための手段と、
前記保存された設定が有効である場合、前記保存された設定を用いて前記基地局と通信するための手段と、
を具備する移動局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−75139(P2012−75139A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−243679(P2011−243679)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【分割の表示】特願2008−287169(P2008−287169)の分割
【原出願日】平成14年5月21日(2002.5.21)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】