説明

通信システムにおけるデータ送信方法

【課題】無線通信のための改善した方法を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおける送信リソースの再マッピング及び再グルーピングのための方法及び装置を提供する。このために、ガロアフィールド演算に基づく新たな置換アルゴリズムが提案される。提案されたアルゴリズム及び公知のPBROアルゴリズムは、スロット又はシンボルレベル直交カバー(OC)/サイクリックシフト(CS)再マッピング、セル特定スロットレベル及びシンボルレベルCSホッピングパターン、及びサブフレーム及びスロットレベル基本シーケンスホッピングパターンを含む様々なリソースマッピング方式に適用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおける送信リソースの再マッピング及び再グルーピングのための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレコミュニケーションは、送信器と受信器との間の通信のために長距離にわたるデータの送信を可能にする。データは、通常、電波により運搬され、限定された送信リソースを用いて送信される。すなわち、電波は、限定された周波数範囲を用いて一定の期間にわたって送信される。
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボルーション(3GPP LTE)システムにおいて、アップリンク制御チャネル(PUCCH)で使用される送信リソースの1つのタイプは、各OFDMシンボルに対するサイクリックシフト(CS)として知られている。例えば、PUCCHは、1つのリソースブロック(RB)で12個のサブキャリアを占有することにより、1つのRBで12個のCSリソースを占有する。
【0004】
また、アップリンク(UL)肯定応答チャネル及び基準信号(RS)の送信ブロックに対する現在の動作仮定(current working assumption)に従って、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号及びACK/NACK復調のためのUL RSは、基本シーケンスのCS及び直交カバー(OC)により構成されるコードチャネル上で多重化される。基本シーケンスの一例としてZC(Zadoff-Chu)シーケンスを挙げることができる。
【0005】
システム設計の重要な一面は、シンボル、スロット、又はサブフレームレベルでのリソース再マッピングである。従来、参考文献[5]に開示された方式に基づいてテーブルを再マッピングする方法のような幾つかの方法が提案されたが、このような方式に基づく再マッピングテーブルは、再マッピングテーブルの記憶装置が要求されるため好ましくない。したがって、本発明では、リソース再マッピングのための効率的でありかつ一般的な方法を見つけようとする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、無線通信のための改善した方法及び装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、無線通信システムにおいて、送信リソースの効率的な再マッピング及び再グルーピングのための改善した方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、特定のパラメータnに基づいて第1のタイムスロットのN個のリソース組合せと第2のタイムスロットのN個のリソース組合せとの間にグローバルリソースマッピング方式が設定される。上記マッピング方式は、j=g(i,n)により設定され、ここで、iは、上記第1のタイムスロットのリソース組合せのインデックスを示し、i=1,2,...,Nであり、jは、上記第2のタイムスロットのリソース組合せのインデックスを示し、j=1,2,...,Nであり、g(a,b)は、擬似ランダム関数である。
【0009】
上記擬似ランダム関数は、j=g(i,n)=P(i,n,N)により設定されるガロアフィールド基盤の置換関数であってもよく、ここで、nは、整数のセット{1,2,...,N}から選択される。
【0010】
あるいは、上記擬似ランダム関数は、j=g(i,n)=PRBO(mod(i+n−1,N)+1,Nにより設定されるプルーンドビットリバーサルオーダーリング(PBRO)関数であってもよい。
【0011】
上記パラメータnは、上記通信ネットワークのすべてのセルに対して同一であってもよい。
【0012】
あるいは、上記パラメータnは、上記通信ネットワークにおける各セルに上記セルの識別子に基づいて割り当てられてもよい。
【0013】
上記リソース組合せの各々は、複数の直交カバーから選択された直交カバーと複数のサイクリックシフトから選択された基本シーケンスのサイクリックシフトとを具備する。セルでサブフレームの変調シンボル上の少なくとも1つのリソース組合せ内の上記サイクリックシフトのインデックスをh_sym(c_id,s_id,l_id)で特定される量だけシフトするためにセル特定シンボルレベルサイクリックシフトホッピングパターンが設定され得る。i番目のリソース組合せ内のシフト前のインデックスvを有するサイクリックシフトのシフト後のインデックスv’は、v’=cyclic_shift(v,h_sym(c_id,s_id,l_id),K)により設定され、ここで、c_idは、セルの識別子を示し、s_idは、サブフレームの識別子を示し、l_idは、変調シンボルの識別子を示し、Kは、上記複数のサイクリックシフトの総個数を示し、上記複数のサイクリックシフトが1,2,...,Nとしてインデキシングされる際に、cyclic_shift(a,b,N)=mod(a+b−1,N)+1である。
【0014】
上記関数h_sym(c_id,s_id,l_id)は、h_sym(c_id,s_id,l_id)=P(x(l_id,K),r(c_id,n,K),K)により設定されるガロアフィールド基盤の置換関数及びh_sym(c_id,s_id,l_id)=PBRO(mod(l_id+c_id+n−1,K)+1,K)により設定されるPBRO関数の中の1つであり得、ここで、x(l_id,K)=mod(l_id−1,K)+1であり、r(c_id,n,K)=mod(c_id+n−1,K)+1である。
【0015】
あるいは、セルでタイムスロットの少なくとも1つのリソース組合せ内の上記サイクリックシフトのインデックスをh_slot(c_id,sl_id)で特定される量だけシフトするためにセル特定スロットレベルサイクリックシフトホッピングパターンが設定され得る。i番目のリソース組合せ内のシフト前のインデックスvを有するサイクリックシフトのシフト後のインデックスv’は、v’=cyclic_shift(v,h_slot(c_id,sl_id),K)により設定され、ここで、c_idは、セルの識別子を示し、sl_idは、タイムスロットの識別子を示し、Kは、上記複数のサイクリックシフトの総個数を示し、上記複数のサイクリックシフトが1,2,...,Nとしてインデキシングされる際に、cyclic_shift(a,b,N)=mod(a+b−1,N)+1である。上記関数h_slot(c_id,sl_id)は、h_slot(c_id,sl_id)=P(sl_id,r(c_id,n,K),K)により設定されるガロアフィールド基盤の置換関数及びh_slot(c_id,sl_id)=PBRO(mod(sl_id+c_id+n−1,K)+1,K)により設定されるPBRO関数の中の1つであり、ここで、r(c_id,n,K)=mod(c_id+n−1,K)+1である。
【0016】
本発明の他の態様によれば、まず、複数のタイムスロットのそれぞれのN個のリソース組合せがK個のサブセットに分割され、ここで、k番目のサブセットは、N個のリソース組合せを有し、k=1,2,...,Kである。特定のパラメータベクトル
【0017】
【数1】

【0018】
に基づいて、第1のタイムスロットの上記サブセット内のリソース組合せと第2のタイムスロットの上記サブセット内のリソース組合せとの間にイントラサブセットリソースマッピング方式が設定される。上記マッピング方式は、
【0019】
【数2】

【0020】
(k=1,2,...,K)により設定され、ここで、nは、k番目のサブセットに対応し、i=ik,cであり、ik,cは、上記第1のタイムスロットの上記N個のリソース組合せ内のリソース組合せのインデックスを示し、kは、ik,c番目のリソース組合せが位置したサブセットのインデックスを示し、cは、k番目のサブセット内のik,c番目のリソース組合せのインデックスを示し、ik,dは、上記第2のタイムスロットの上記N個のリソース組合せ内のリソース組合せのインデックスを示し、kは、ik,d番目のリソース組合せが位置したサブセットのインデックスを示し、dは、k番目のサブセット内のik,d番目のリソース組合せのインデックスを示し、ik,c=(k−1)×N+cであり、ik,d=(k−1)×N+dであり、g(a,b)は、擬似ランダム関数である。
【0021】
本発明のさらに他の態様によれば、まず、複数のタイムスロットのそれぞれのN個のリソース組合せがK個のサブセットに分割され、ここで、k番目のサブセットは、N個のリソース組合せを有し、k=1,2,...,Kであり、N=N=・・・=Nである。インターリービングパラメータPG[s,s,・・・,s]に従って少なくとも1つのタイムスロットでインターサブセットインターリービング方式が設定される。上記インターサブセットインターリービング方式は、j=w(i,PG[s,s,・・・,s])(k=1,2,・・・,K)により設定され、w(i,PG[s,s,・・・,s])は、上記インターリービングパラメータPG[s,s,・・・,s]に従ってインターリービング後のタイムスロットのi番目のリソース組合せを示し、上記インターリービングパラメータPG[s,s,・・・,s]は、インターリービング前のインデックスsを有するサブセットがインターリービング後のインデックスkを有することを示し、1≦s,・・・,s ≦Kである
【0022】
本発明のさらなる他の態様によれば、特定のパラメータnに基づいて送信チャネルでの第1の変調シンボルのM個のサイクリックシフトと上記送信チャネルでの第2の変調シンボルのM個のサイクリックシフトとの間にシンボルレベルサイクリックシフトマッピング方式が設定される。上記第1の変調シンボルは、識別番号1を有し、上記第2の変調シンボルは、1より大きい識別番号を有する。上記シンボルレベルサイクリックシフトマッピング方式は、m’=t(m,l_id,n)(l_id>1)により設定され、ここで、mは、上記第1の変調シンボル内のサイクリックシフトのインデックスを示し、m=1,2,...,Mであり、m’は、上記第2の変調シンボル内のサイクリックシフトのインデックスを示し、m’=1,2,...Mであり、l_idは、上記第2の変調シンボルの識別番号を示し、t(a,b,c)は、擬似ランダム関数である。
【0023】
本発明のさらなる他の1つの態様によれば、特定のパラメータnに基づいて送信チャネルでの第1のタイムスロットのM個のサイクリックシフトと上記送信チャネルでの第2のタイムスロットのM個のサイクリックシフトとの間にスロットレベルサイクリックシフトマッピング方式が設定される。上記スロットレベルサイクリックシフトマッピング方式は、m’=g(m,n)により設定され、ここで、mは、上記第1のタイムスロットのサイクリックシフトのインデックスを示し、m=1,2,...,Mであり、m’は、上記第2のタイムスロットのサイクリックシフトのインデックスを示し、m’=1,2,...Mであり、g(a,b)は、擬似ランダム関数である。
【0024】
本発明のさらにまた他の態様によれば、特定のパラメータnに基づいて送信チャネルでの第1のサブフレームのZ個の基本シーケンスと上記送信チャネルでの第2のサブフレームのZ個の基本シーケンスとの間にサブフレームレベル基本シーケンスマッピング方式が設定される。上記第1のサブフレームは、識別番号1を有し、上記第2のサブフレームは、1より大きい識別番号を有する。上記サブフレームレベル基本シーケンスマッピング方式は、z’=s(z,s_id,n)(s_id>1)により設定され、ここで、zは、上記第1のサブフレームの基本シーケンスのインデックスを示し、z=1,2,...,Zであり、z’は、上記第2のサブフレームの基本シーケンスのインデックスを示し、z’=1,2,...Zであり、s_idは、上記第2のサブフレームの識別番号を示し、s(a,b,c)は、擬似ランダム関数である。
【0025】
本発明のさらにまた他の態様によれば、特定のパラメータnに基づいて第1のタイムスロットのZ個の基本シーケンスと第2のタイムスロットのZ個の基本シーケンスとの間にスロットレベル基本シーケンスマッピング方式が設定される。上記第1のタイムスロットは、識別番号1を有し、上記第2のタイムスロットは、1より大きい識別番号を有する。上記タイムスロットレベル基本シーケンスマッピング方式は、z’=s(z,sl_id,n)(sl_id>1)により設定され、ここで、zは、上記第1のタイムスロットの基本シーケンスのインデックスを示し、z=1,2,...,Zであり、z’は、上記第2のタイムスロットの基本シーケンスのインデックスを示し、z’=1,2,...Zであり、sl_idは、上記第2のタイムスロットの識別番号を示し、s(a,b,c)は、擬似ランダム関数である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の原理の実施のために適合した直交周波数分割多重化(OFDM)送受信器チェーンを示す図である。
【図2】1つのリソースブロック(RB)内のユーザ装置(UE)の6つのユニットを多重化する一例を概略的に示す図である。
【図3】アップリンクACK及び基準信号チャネルに対する現在の動作仮定を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明とそれによって存在するより完全な理解と、それに従う多くの利点のより完全な理解は容易に明らかになり、添付された図面との結合を考慮すれば、後述する詳細な説明を参照してよりよく理解することができる。図面中、同一の参照符号は、同一であるか又は類似した構成要素を示す。
【0028】
本発明は、下記の文献を参考にしている。
[1]3GPP RAN1#50 Chairman’s Notes(2007年8月,ギリシャのアテネ)
[2]R1−073541,“UL ACK/NACK Structure”,Samsung,RAN1#50(2007年8月,ギリシャのアテネ)
[3]R1−073564,“Selection of Orthogonal Cover and Cyclic Shift for High Speed UL ACK Channels”,三星,RAN1#50(2007年8月,ギリシャのアテネ)
[4]R1−072225,“CCE to RE mapping”,三星,RAN1#49(2007年5月,神戸)
[5]R1−073412,“Randomization of intra-cell interference in PUCCH”,ETRI,RAN1#50(2007年8月,ギリシャのアテネ)
[6]R1−073413,“Sequence allocation and hopping for uplink ACK/NACK channels”,ETRI,RAN1#50(2007年8月,ギリシャのアテネ)
[7]R1−073661,“Signaling of implicit ACK/NACK resources”,Nokia Siemens,Nokia,RAN1#50(2007年8月,ギリシャのアテネ)
[8]R1−080983,“Way forward on the Cyclic Shift Hopping for PUCCH”,パナソニック,三星,ETRI,RAN1#52(2008年2月,イタリアのソレント)
[9]3GPP TS36.211,version8.3.0(2008年5月)
【0029】
図1は、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:以下、“OFDM”と称する。)送受信器チェーンを示す。OFDM技術を使用する通信システムにおいて、送信器チェーン110において、制御信号又はデータ111は、変調器112により一連の変調シンボルに変調された後に、シリアル/パラレル(Serial/Parallel:以下、“S/P”と称する。)変換部113によりシリアルからパラレルに変換される。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform:IFFT)部114は、周波数領域から時間領域への信号を複数のOFDMシンボルに変換するのに使用される。サイクリックプレフィックス(CP)又はゼロプレフィックス(ZP)は、多重経路フェージングによる影響を避けるか又は緩和させるためにCP挿入部116により各OFDMシンボルに付加される。したがって、この信号は、アンテナ(図示せず)のような送信器(Tx)フロントエンド処理部117により送信されるか、又は固定ワイヤ又はケーブルにより送信される。受信器チェーン120において、完璧な時間及び周波数同期化がなされたという仮定の下に、受信器(Rx)フロントエンド処理部121により受信された信号は、CP除去部122により処理される。高速フーリエ変換(FFT)部124は、さらなる処理のために受信された信号を時間領域から周波数領域に変換する。
【0030】
OFDMシステムの全帯域幅は、サブキャリアと呼ばれる狭帯域周波数単位に分割される。サブキャリアの個数は、このシステムで使用されるFFT/IFFTサイズと同一である。一般に、周波数スペクトルのエッジにある一部のサブキャリアがガードサブキャリアとして予備(reserved)されるため、データに使用されるサブキャリアの個数は、Nよりは小さい。一般的には、ガードサブキャリアを介しては情報が送信されない。
【0031】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボルーション(LTE)標準のアップリンク(UL)では、アップリンク制御チャネル(PUCCH)で使用されるリソースの1つのタイプとして各OFDMシンボルに対するCSが知られている。例えば、PUCCHは、1つのリソースブロック(RB)で12個のサブキャリアを占有し、したがって、1つのRBで12個のサイクリックシフト(CS)リソースを占有する。1つのRBでユーザ装置(UE)の6つのユニットを多重化する一例を図2に示す。12個のCSの中で6つだけが本例で使用されていることに留意しなければならない。
【0032】
図3は、UL肯定応答(ACK)チャネル及び基準信号(RS)の送信ブロックに対する現在の動作仮定を示す。ACK/NACK信号及びACK/NACK復調のためのUL RSは、基本シーケンスのサイクリックシフト(CS)及び直交カバー(OC)により構成されるコードチャネルを介して多重化される。基本シーケンスの一例としてZC(Zadoff-Chu)シーケンスを挙げることができる。
【0033】
システム設計の重要な一面は、シンボル、スロット、又はサブフレームレベルでのリソース再マッピングである。従来では、参考文献[5]に開示された方式に基づいてテーブルを再マッピングする方法のような幾つかの方法が提案されたが、この方式に基づく再マッピングテーブルは、再マッピングテーブルの記憶空間が要求されるため好ましくない。したがって、本発明では、リソース再マッピングのための効率的でありかつ一般的な方法を見つけようとする。
【0034】
本発明において、まず、新たな置換(permutation)アルゴリズムを提案した後に、このようなアルゴリズム及び公知のプルーンドビットリバーサルオーダーリング(Pruned Bit Reversal Ordering:以下、“PBRO”と称する。)アルゴリズムをスロット又はシンボルレベル直交カバー(OC)/サイクリックシフト(CS)再マッピング、セル特定スロット及びシンボルレベルCSホッピングパターンの生成、及びサブフレーム及びスロットレベル基本シーケンスホッピングパターンの生成を含む様々なリソース再マッピング/再グルーピング問題に適用することを提案する。
【0035】
また、PBRO(PBRIとも知られている。ここで、“I”は、インターリービングを示す。)は、公知の方法であり、参考文献[4]に開示された制御チャネルエレメント−リソースエレメント(CCE−RE)マッピングのように様々な用途に使用されたことに注目する。PBRO方法は、サイズMのシーケンス{1,2,...,M}の置換y=PBRO(i,M)を生成し、ここで、yは、入力値iに対応する出力値である。PBROは、次の通りに定義される。
【0036】
1.i=i−1とし、iは、シーケンス{0,1,...,M−1}に属していると仮定する。PBROパラメータnを決定する。ここで、nは、M≦2である最も小さい整数である。
2.カウンターi及びjを0に初期化する。
3.nビット2進表示を用いてxをjのビット反転値として定義する。例えば、n=4であり、j=3であれば、x=12である。
4.x<Mであれば、PBRO(i,M)をxに設定し、iを1だけ増加させる。
5.カウンターjを増加させる。
6.i<Mであれば、ステップ3に進む。そうでなければ、ステップ7に進む。
7.j=j+1とし、jは、セット{1,2,...,M}に属している。
【0037】
本発明の側面、特徴、及び長所は、本発明を実行するための最善のモードを含む特定の実施形態及び実現を例示することにより、下記の詳細な説明から容易に明白になる。また、本発明は、その他の異なる実施形態も可能であり、本発明の細部事項は、本発明の思想及び範囲を外れないことなく様々であり明白な側面で修正されることができる。したがって、図面及び説明は、本来例示的なものとして見なされ、限定的なものとして見なされない。本発明は、添付の図面で限定的なものでない、例として図示される。
【0038】
1.提案された置換アルゴリズム
本発明の原理による第1の実施形態において、ガロアフィールド(Galois field:以下、“GF”と称する。)演算に基づくリソース置換関数を提案する。Nを置き換えられるリソースの総数とすると、置換関数の演算は、次の通りである。
【0039】
【数3】

【0040】
ここで、i=1,...,Nは、入力リソースインデックスであり、j=1,...,Nは、出力リソースインデックスであり、異なるnは、異なる置き換えられた出力を提供するので、n=1,...,Nは、置換シーケンスインデックスである。
【0041】
まず、NがN=p−1(ここで、pは、素数であり、mは、正の整数である)を満足する整数である場合を考える。この場合に、ガロアフィールドN+1が存在し、これをGF(N+1)と称する。また、このガロアフィールドの原始要素(primitive element)を発見することができ、この原始要素をαとし、αは、
【0042】
【数4】

【0043】
を満足する整数である。また、GF(N+1)のN個の0でない要素のすべては、αの指数として表現されることができ、又は言い換えれば、シーケンスα,α,...,αN−1は、GF(N+1)のN個の0でない要素のすべてを含む。したがって、任意の入力リソース数iは、任意の整数kが0≦k≦N−1である場合に、原始要素i=αの累乗(power)として表現されることができる。この表示を使用すると、リソース置換関数P(i,n,N)の出力値は、次の通りである。
【0044】
【数5】

【0045】
ここで、mod(a,b)は、2個の整数a及びbに適用されるモジュラー演算(modular operation)である。他の同様の置換関数は、次の通りである。
【0046】
【数6】

【0047】
上記のような数式において、jの自然数を探し出すために有限フィールド計算を用いることができることに留意しなければならない。
【0048】
一方、NがN=p−1(pは、素数)を満足する整数である特別な場合を考慮する。この場合に、ガロアフィールドN+1、すなわち、GF(N+1)も存在し、これは、グラウンドガロアフィールドである。ここで、出力置換リソースを探し出すさらに簡素な方式を提案する。
【0049】
【数7】

【0050】
さらに、NがN=p−1(pは、素数、mは、正の整数)を満足しない場合に、PG,4a(i,n,N)で示す次のようなプルーンド(Pruned)GFフィールド基盤方式を提案する。
【0051】
ステップ1:最も小さい整数M>N(Mは、M=p−1を満足し、pは、素数であり、mは、正の整数である)を探す。ガロアフィールドGF(M+1)を構成し、GF(M+1)の原始要素αを探す。変数u=1及びv=1を設定する。
【0052】
ステップ2:wを次のような方式で探す。M=p−1であれば(pは、素数、m>1)、wは、w=PG,1(v,n,M)又はw=PG,2(v,n,M)により生成されることができる。M=p−1(pは、素数)である場合に、wは、上記の3つの関数、w=PG,1(v,n,M)、w=PG,2(v,n,M)、及びw=PG,3(v,n,M)の中の1つにより生成されることができる。
【0053】
ステップ3:w>Nである場合に、v=v+1とし、ステップ2に進む。その他の場合には、ステップ4に進む。
【0054】
ステップ4:u=iである場合に、ステップ5に進み、そうでなければ、u=u+1、v=v+1とし、ステップ2に進む。
【0055】
ステップ5:出力リソースインデックスj=w=PG,4a(i,n,N)を得る。
【0056】
また、NがN=p−1を満足しない場合(pは、素数)に対する類似した方式を提案し、PG,4b(i,n,N)で示す次のようなプルーンドグラウンド(Pruned Ground)GFフィールド基盤方式を提案する。
【0057】
ステップ1:最も小さい整数M>N(Mは、M=p−1を満足し、pは、素数であり、変数u=1及びv=1を設定する。
【0058】
ステップ2:w=PG,3(v,n,M)によりwを探す。
【0059】
ステップ3:w>Nであれば、v=v+1とし、ステップ2に進む。そうでなければ、ステップ4に進む。
【0060】
ステップ4:u=iであれば、ステップ5に進み、そうでなければ、u=u+1、v=v+1とし、ステップ2に進む。
【0061】
ステップ5:出力リソースインデックスj=w=PG,4b(i,n,N)を得る。
【0062】
この提案された置換関数を要約する。したがって、入力のセットi、n、N(ここで、1≦i≦N及び1≦n≦N )に対して、置換出力は、次の関数により求められる。
【0063】
【数8】

【0064】
上述した方法において、注目すべき点は、入力及び出力リソースがi=1,...,N及びj=1,...,Nとしてインデックスされると仮定していることである。入力インデックスi’及び出力インデックスj’がi’=0,...,N−1及びj’=0,...,N−1としてインデックスされる場合には、上述した数式は、次のような方式で使用されなければならない。
【0065】
【数9】

【0066】
2.直交カバー/サイクリックシフト組合せのためのスロットレベルリソース再マッピング
まず、アップリンク制御チャネルの2個のスロットの各々で使用可能な総N個のリソースが存在する場合を考慮し、各リソースは、直交カバー及びサイクリックシフトの組合せ(OC/CSコンボ)として定義される。このようなタイプのリソースコンボ割り当ての適用の一例として、アップリンクACK/NACKチャネルを挙げることができる。アップリンクサービスグラント要請チャネルがアップリンクACK/NACKチャネルの構成を再使用することができることに留意しなければならない。このようなタイプのリソースコンボ割り当ての適用の他の例として、アップリンク復調基準シンボル(RS)を挙げることができる。
【0067】
直交カバーの一例としてウォルシュアダマール(Walsh-Hadamard)コードを挙げることができる。
【0068】
一方、サイクリックシフト(CS)は、通常、基本シーケンスに適用され、基本シーケンスの例は、ZC(Zadoff-Zhu)コード及びコンピュータ生成CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)コードを挙げることができる。長さNの基本シーケンスに対して、N個のサイクリックシフト又はN個のCSリソースが存在する。
【0069】
以下では、OC/CSコンボを“CB”として示す。N個のリソースコンボは、次のように求められる。
【0070】
【数10】

【0071】
ここで、u及びvは、i番目のリソースコンボに対するOC及びCSインデックスをそれぞれ示す。また、a=1,2は、3GPP LTEアップリンク送信のためのサブフレーム内のスロットインデックスである。
【0072】
2.1 グローバルリソース再マッピング
本発明の原理による第2の実施形態では、アップリンクサブフレームの両スロットにN個のOC/CSリソースコンボがあると仮定する。UEが第1のスロットでリソースコンボCB[i]を選択する場合に、UEは、第2のスロットでCB[g(i,n)]の割り当てを受けなければならない方式でOC/CSリソースコンボを関連させることを提案する。ここで、g(i,n)は、擬似ランダムリソース再マッピング/置換関数であり、nは、パラメータである。
【0073】
本発明の原理による第2の実施形態の第1のサブ実施形態において、擬似ランダム置換関数は、次の通りに設定される。
【0074】
【数11】

【0075】
ここで、nは、セット{1,2,...,N}又はn=1,...,Nから選択される。この関数P(i,n,N)は、前のセクションに定義されている。
【0076】
本発明の原理による第2の実施形態の第2のサブ実施形態において、擬似ランダム置換関数は、次のようにPBRO関数を使用する。
【0077】
【数12】

【0078】
ここで、関数PBRO(a,b)は、前に定義されており、nは、セット{1,2,...,N}から選択される。
【0079】
本発明の原理による第2の実施形態の第3のサブ実施形態において、上述した2個のサブ実施形態のパラメータnは、すべてのセルに対して同一である。パラメータnは、上位レイヤーシグナリングを介してUEに通信されることができる。
【0080】
本発明の原理による第2の実施形態の第4のサブ実施形態において、パラメータnは、CELL ID(c_id)の関数であり、n=f(c_id)で示す。したがって、異なるc_idに対して、異なるパラメータnを得る。このような関数の一例として、n=mod(c_id−1,N)+1を挙げることができる。
【0081】
このような実施形態に対する一例を示す前に、参考文献[3]に開示されたような4個のOCサブセットS、S、S、及びSの表を提示する。各サブセットでの3個のコードをS(A)、S(B)、及びS(C)として示す。
【0082】
下記の<表1>は、3個のOCのすべてのセット間の等価マッピングを示す。
【0083】
【表1】

【0084】
ここで、OCコードのセットは、参考文献[3]に従うウォルシュコードにより次のように与えられる。
【0085】
【数13】

【0086】
上述した実施形態の適用の一例を説明する。まず、リソースOC/CSコンボの割り当て/定義は、参考文献[3]に提示された通りに、下記の<表2>(N=18)に与えられる。下記の<表2>は、2個のスロットに対して定義されたOC/CSリソース組合せ(N=18)を示す。
【0087】
【表2】

【0088】
ここで、OC[1]、OC[2]、及びOC[3]は、スロット1で使用される3個のOCコードであり、OC[1]、OC[2]、及びOC[3]は、スロット2で使用される3個のOCコードである。一般的に、各スロットでのOCコードは、<表1>に定義されている4個の長さが4であるウォルシュコード{c1,c2,c3,c4}の任意のサブセットであることができる。OCコード選択の一例は、1対の整数(i,j)に対して第1のスロット内のOCコードがOC[1]=S(A)、OC[2]=S(C)、OC[3]=S(B)であり、第2のスロット内のOCコードがOC[1]=S(A)、OC[2]=S(C)、OC[3]=S(B)である(参考文献[3])。例えば、i=j=2である場合に、OC[1]=OC[1]=S(A)=c1、OC[2]=OC[2]=S(C)=c2、及びOC[3]=OC[3]=S(B)=c4である。
【0089】
上述した<表2>における18個のOC/CSコンボの例において、スロット1及びスロット2内のリソースコンボ間の関連/再マッピングを探す。添付された<表19>に示す代案的な割り当て方式のように、N=18 OC/CS組合せが存在する任意の他の場合にも同一の関連/再マッピングが適用されることができることに留意すべきである。N=18及びN+1=19が素数であり、GF(19)がグラウンドガロアフィールドであるため、g(i,n)=PG,3(i,n,18)=mod(i×n,19)をスロット1リソースCB[i]及びスロット2リソースCB[g(i,n)]を関連させる置換関数g(i,n)として使用することができる。このようなリソース再マッピング関数は、下記の<表3>に図示される。n=1乃至n=4である場合に対して図示したが、他のパラメータ値n=5乃至n=18も関数g(i,n)を生成するのに使用されることができることに留意しなければならない。
【0090】
【表3】

【0091】
他の例では、下記の<表4>に示すように、N=12又は各スロットで12個のOC/CSリソースコンボがある。
【0092】
下記の<表4>は、参考文献[3]に提示された2個のスロットに対して定義されたOC/CSリソース組合せを示す。
【0093】
【表4】

【0094】
上述した<表4>の例において、スロット1及びスロット2のリソースコンボ間の関連(association)を求める。N=12 OC/CS組合せが存在する任意の他の場合に対しても同一の関連/再マッピングが適用可能であることに留意しなければならない。N=12及びN+1=13が素数であり、GF(13)がグラウンドガロアフィールドであるため、g(i,n)=PG,3(i,n,12)=mod(i×n,13)をスロット1リソースCB[i]及びスロット2リソースCB[g(i,n)]を関連させる置換関数g(i,n)として使用することができる。このようなリソース再マッピング関数は、下記の<表5>に示す。下記の<表5>は、パラメータnの関数としてのリソース置換/再マッピング関数g(i,n)を示す(N=12)。n=1乃至n=3である場合のみに対して図示したが、他のパラメータ値n=5乃至n=12も関数g(i,n)を生成するのに使用されることができることに留意しなければならない。
【0095】
【表5】

【0096】
本発明の原理による第3の実施形態において、与えられたセル内のすべてのUEに対して、サブセットS及びSをサブフレーム内のスロット1及びスロット2に割り当てることを提案する。また、サブセットのインデックスi及びjをc_idで示すCELL IDと関連させることを提案する。これと関連した一例は、次の通りである。
【0097】
【数14】

【0098】
ここで、nは、正の整数である。CELL IDがc_idであるこのセルに対してインデックスi及びjが使用可能な場合に、第1のスロットに対しては、下記の数式(12)のように仮定する。
【0099】
【数15】

【0100】
第2のスロットに対しては、下記の数式(13)のように仮定する。
【0101】
【数16】

【0102】
本実施形態は、例えば、上述した<表2>及び<表4>に示すN=18及びN=12の例にすべて適用されることに留意しなければならない。
【0103】
2.2 イントラ−サブセットリソース再マッピング
本発明の原理による第4の実施形態において、N個のリソースをK個のサブセットに分割することを提案し、これは、
【0104】
【数17】

【0105】
で示すことができる。ここで、k番目のサブセットは、N個の要素を有する(k=1,2,...,K)。また、スロット#1及びスロット#2でのサブセットは、同一のインデックスを有する。このようなサブセットの構成を、下記の<表6>に示す。
【0106】
下記の<表6>は、N個のOC/CSリソースコンボをサブセットに分割した一例を示す。
【0107】
【表6】

【0108】
また、本発明では、サブセット#k、スロット#1でのリソースコンボがサブセット#k、スロット#2でのリソースコンボに置き換えられる方式でOC/CSリソースコンボを関連させることを提案する。UEがスロット#1内のサブセット#kに属している第1のスロットでリソースコンボCB[ik,c]を選択した場合に(1≦c≦N)、UEは、第2のスロットでCB[g(ik,c,n)]の割り当てを受けなければならない。ここで、g(ik,c,n)は、サブセット#kに対する擬似ランダムリソース再マッピング/置換関数であり、nは、サブセット#kに対するパラメータである。ik,c=(k−1)×N+cであることに留意する。また、CB[g(ik,c,n)]は、スロット#2内のサブセット#kの一部であるので、1≦d≦N に対してg(ik,c,n)=ik,dである。各入力リソースインデックスik,c(変数dを変数cから導出する)に対して出力リソースインデックスik,dを導出する方法について説明する。ik,d=(k−1)×N+dであることに留意しなければならない。
【0109】
本発明の原理による第4の実施形態の第1のサブ実施形態において、各サブセット内のリソース再マッピング/置換は、セクション1で前に提案されたガロアフィールド基盤の置換関数を使用する。各サブセットkにおいて、下記の数式(14)に従って2個のリソースCB[ik,c]及びCB[g(ik,c,n)]の関連/再マッピングを行う。
【0110】
【数18】

【0111】
ここで、nは、サブセットkに対するパラメータであり、1≦n≦Nである。このようなすべてのパラメータをベクトル形態n=[n,...,n]にさらに収集することができ、可能なパラメータベクトルの総個数は、N×N×・・・×Nである。また、本発明は、すべてのサブセットでのリソース再マッピングを要約した後に、各パラメータベクトルnに対して全リソースセットにわたった全般的な再マッピング関数g(i,n)を定義し、スロット#1内の任意のリソースCB[i]とスロット#2内のリソースCB[g(i,n)]間の関連/再マッピングを提供する。この関数g(i,n)は、iが属しているサブセットk、すなわち、i=ik,cであるcが存在するサブセットをまず求めることにより定義される。
【0112】
【数19】

【0113】
本発明の原理による第4の実施形態の第2のサブ実施形態において、擬似ランダム置換関数は、次のような方式でPBRO関数を使用する。
【0114】
【数20】

【0115】
関数PBRO(a,b)は、導入部に定義されており、nは、セット{1,2,...,N}から選択される。
【0116】
本発明の原理による第4の実施形態の第3のサブ実施形態において、この2個のサブ実施形態で使用されるパラメータベクトルn=[n,...,n]は、すべてのセルに対して同一である。パラメータベクトルn=[n,...,n]は、上位レイヤーシグナリングを介してUEに通信されることができる。
【0117】
本発明の原理による第4の実施形態の第4のサブ実施形態において、パラメータベクトルn=[n,...,n]は、CELL IDの関数であり、これをn=f(c_id)で示す。したがって、異なるc_idに対して、異なるパラメータベクトルn=[n,...,n]を有することができる。このような関数の一例は、次のようである。
【0118】
【数21】

【0119】
一例として、この実施形態を<表2>の18個のリソースに適用する。まず、本発明では、18個のリソースをK=3グループに分け、各グループには、6個のリソースがあり、すなわち、N=N=N=6である。このリソースの分割は、下記の<表7>に図示される。下記の<表7>は、上述した<表2>のリソースをそれぞれ6つのリソースを含む3つのグループに分割した一例を示す。本例において、同一のOCコードに属しているすべてのOC/CSコンボは、与えられたスロットに対するサブセットにグループ化される。
【0120】
【表7】

【0121】
また、スロットレベルリソース再マッピングは、下記の<表8a>乃至<表8c>に示されることができる。下記の<表8a>は、サブセット1に対するリソース再マッピング表であり、下記の<表8b>は、サブセット2に対するリソース再マッピング表であり、下記の<表8c>は、サブセット3に対するリソース再マッピング表である。ここで、各入力インデックスik,cからインデックスik,dを導出するために置換数式d=P(c,n,N)を使用した。特に、N+1=7は、素数であり、GF(7)は、グラウンドガロアフィールドであるため、オプションd=PG,3(c,n,N)=mod(c×n,N+1)を使用した。
【0122】
【表8a】

【0123】
【表8b】

【0124】
【表8c】

【0125】
上述した<表8a>乃至<表8c>から分かるように、N=N=N=6であるため、各サブセット内に6個の可能な再マッピング関数が存在する。したがって、総6個のパラメータベクトルnがあり、したがって、18個のOC/CSコンボの全セットに対する6個の可能なリソース再マッピング関数g(i,n)がある。また、n=[n,n,n]=[2,2,2]、又は[1,2,3]、又は[2,3,4]を含む3つの例を下記の<表9>に記載する。下記の<表9>は、再マッピングが各サブセット内で発生する全リソース再マッピング表である。
【0126】
【表9】

【0127】
2.3 インターサブセットスイッチング
本発明の原理による第5の実施形態では、N個のリソースをK個のサブセットに分割することを提案し、各サブセットは、N,N,・・・,N要素を含み、
【0128】
【数22】

【0129】
である。また、スロット#1及びスロット#2内のサブセットは、同一のインデックスを有する。このようなサブセットの生成は、上述した<表6>に図示されており、これは、前の実施形態と類似している。また、本実施形態では、各サブセット内の要素の個数が同一であると仮定する。すなわち、N=N=・・・=Nである。
【0130】
これから、本発明では、相互に異なるサブセット間のサブセットワイズ(subset-wise)スイッチングを実行するリソース再マッピング方式を提案する。このような演算をPG[s,s,・・・,s]で示し、ここで、1≦s,・・・,s≦Kは、スイッチングパターンを示すインデックスであり、これらは、第1のスロット内のサブセット#sは、第2のスロット内のサブセット#1に再マッピングされ、第1のスロット内のサブセット#sは、第2のスロット内のサブセット#2に再マッピングされるなどのような方式でスイッチングパターンを示す。各リソース要素のイントラサブセットインデックスは、このスイッチング演算で変わらない。第1のスロット内のリソースがCB[i]で示され、再マッピングの後に、このリソースは、第2のスロットでCB[w(i,PG[s,s,・・・,s])](または、簡単に、CB[w(i,PG[・])])で示される。言い換えれば、UEが第1のスロットでリソース組合せCB[i]を選択すると、UEは、第2のスロットでCB[g(w(i,PG[s,s,・・・,s]),n)]の割り当てを受けなければならない。
【0131】
本発明の原理による第5の実施形態の第1のサブ実施形態において、インターサブセットスイッチングパターンPG[s,s,・・・,s]は、すべてのセルに対して同一である。パラメータPG[s,s,・・・,s]は、上位レイヤーシグナリングを用いてUEに通信されることができる。
【0132】
本発明の原理による第5の実施形態の第2のサブ実施形態において、このインターサブセットスイッチングパターンPG[s,s,・・・,s]は、CELL IDの関数であり、これをPG[s,s,・・・,s]=e(c_id)で示す。したがって、異なるc_idに対して、異なるインターサブセットスイッチングパターンPG[s,s,・・・,s]を求めることができる。
【0133】
例えば、上述した<表2>に示すような18個のOC/CSリソースを各スロット内の3個のサブセットに分割することができる。このような例において、各サブセットは、1個のOCコード上のすべてのリソースコンボに対応する。スロット#1内の3個のサブセットは、G1[1]={CB[1],・・・,CB[6]}、G1[2]={CB[7],・・・,CB[12]}、及びG1[3]={CB[13],・・・,CB[18]}で与えられる。スロット#2内のサブセットは、同様に、G2[1]、G2[2]、及びG2[3]として定義される。本発明では、PG[2,3,1]を、サブセットG1[2]のリソースをサブセットG2[1]にマッピングし、サブセットG1[3]をG2[2]にマッピングし、サブセットG1[1]をサブセット G2[3]などにマッピングする“サブセットワイズリソースマッピング”として示す。同様に、PG[1,3,2]、PG[2,1,3]、PG[3,1,2]、PG[3,2,1]を定義することができる。第1のスロットでのリソースコンボCB[i]と第2のスロットでのリソースコンボCB[w(i,PG[・])]とを関連させる関数g(i,PG[.])の幾つかの例を下記の<表10>に提示する。下記の<表10>は、サブセットワイズリソーススイッチングの一例を示す。
【0134】
【表10】

【0135】
2.4 イントラサブセット再マッピングとインターサブセットスイッチングとの組合せ
本発明の原理による第6の実施形態では、前の実施形態で説明されたイントラサブセット再マッピングとインターサブセットスイッチングとを結合することを提案する。第1のスロットでのリソースがCB[i]で示される場合に、再マッピングの後に、このリソースは、第2のスロットでのCB[g(w(i,PG[s,s,・・・,s]),n)](又は簡単に、CB[g(w(i,PG[・]),n)])で示される。インターサブセットスイッチングとイントラサブセット置換との結合演算を示すために合成関数g(w(i,PG[・]),n)を使用することに留意する。ここで、PG[s,s,・・・,s]は、インターサブセットスイッチングパターンであり、n=[n,・・・,n] は、イントラサブセット再マッピングパラメータベクトルである。これは、セクション2.3に定義されているように、イントラサブセット置換g(・,n)関数がGF基盤である場合とPBRO基盤である場合とのすべてに適用される。
【0136】
本発明の原理による第6の実施形態の第1のサブ実施形態において、インターサブセットスイッチングパターンPG[s,s,・・・,s]及び/又はパラメータベクトルn=[n,・・・,n]は、すべてのセルに対して同一である。このパラメータPG[s,s,・・・,s]及びn=[n,・・・,n]は、上位レイヤーシグナリングを介してUEに通信されることができる。
【0137】
本発明の原理による第6の実施形態の第2のサブ実施形態において、インターサブセットスイッチングパターンPG[s,s,・・・,s]及び/又はパラメータベクトルn=[n,・・・,n]は、CELL IDの関数であり、それぞれPG[s,s,・・・,s]=e(c_id)及びn=f(c_id)で示す。したがって、異なるc_idに対して、異なるインターサブセットスイッチングパターンPG[s,s,・・・,s]及び/又はパラメータベクトルn=[n,・・・,n]を得ることができる。
【0138】
下記の<表11>では、インターサブセット置換が上述した<表2>の同一の18個のリソース例を用いてインターサブセットスイッチングと結合されることができる方法を示す。この例では、次のようなGF基盤のイントラサブセット置換関数を使用した。
【0139】
【数23】

【0140】
【数24】

【0141】
この例では、18個のリソースコンボは、3個のサブセットに分割されるN=N=N=6に留意しなければならない。
【0142】
下記の<表11>は、イントラサブセット置換及びインターサブセットスイッチングを用いるリソース再マッピングの一例を示す。
【0143】
【表11】

【0144】
2.5 OC/CSリソース再マッピング方式とセル特定CSホッピングとの結合
本発明の原理による第7の実施形態において、上述したセクション2.1−2.4に説明されているスロットレベルOC/CSコンボリソース置換方法をh_sym(c_id,s_id,l_id)で示されるセル特定シンボルレベルCSリソースホッピングパターンと結合することを提案する。ここで、CELL IDは、c_idで示され、サブフレームIDは、s_idで示され、サブフレーム内のOFDMシンボル(長ブロック)IDは、l_idで示される。付加のセル特定ホッピングステップは、特定のOFDM上でCSリソースをh_sym(c_id,s_id,l_id)で特定される量だけ周期的にシフトすることにより実行される。
【0145】
本発明の原理による第8の実施形態において、セクション2.1−2.4の実施形態で説明されているシンボルレベルCSリソース置換方法をh_slot(c_id,sl_id)で示されるセル特定スロットレベルCSリソースホッピングパターンと結合することを提案する。ここで、CELL IDは、c_idで示され、スロットIDは、sl_idで示される。付加のセル特定ホッピングステップは、特定のOFDM上でCSリソースをh_slot(c_id,sl_id)で特定される量だけ周期的にシフトすることにより実行される。
【0146】
本発明の第7及び第8の実施形態で提案されたOC/CSリソースコンボ置換及びセル特定ホッピングを結合する方法についてさらに詳細に説明する。本議論において、すべてのOC/CSコンボのCSの可能な値をKとし、Kは、最大ホップ値である。セクション2.1−2.4に説明されている置換方法の中のいずれか1つに従って、CB[i]=〈OC[u],CS[v]〉を第1のスロットでのリソースコンボとし、CB[i]=〈OC[u],CS[v]〉を第2のスロットでのCB[j]=〈OC[u],CS[v]〉と関連/再マッピングされると仮定する。第7の実施形態において、シンボルレベルセル特定ホッピングが使用される場合に、サブフレームの第1のスロットでのCSインデックスiは、インデックスl_idを有するOFDMシンボルに対してcyclic_shift(v,h_sym(c_id,s_id,l_id),K)にホッピングし、サブフレームの第2のスロットでのCSインデックスjは、cyclic_shift(v,h_sym(c_id,s_id,l_id),K)にホッピングしうる。同様に、スロットレベルセル特定ホッピングが使用される場合に、サブフレームの第1のスロットでのCSインデックスiは、インデックスl_idを有するOFDMシンボルに対してcyclic_shift(v,h_slot(c_id,sl_id),K)にホッピングし、サブフレームの第2のスロットでのCSインデックスjは、cyclic_shift(v,h_slot(c_id,sl_id),K)にホッピングしうる。
【0147】
N個のリソースが1,2,・・・,Nとしてインデキシングされる場合(本文書の全般にわたって適用される)、サイクリックシフト演算は、下記の数式(20)のように定義されることに留意する。
【0148】
【数25】

【0149】
一方、N個のリソースが0,1,2,・・・,N―1としてインデキシングされる場合に、サイクリックシフト演算は、下記の式(21)のように定義される。
【0150】
【数26】

【0151】
3.サイクリックシフトリソースのためのシンボルレベル及びスロットレベルリソース再マッピング
CSリソース割り当て/再マッピングは、次のような場合に適用可能である。
【0152】
・チャネル品質指示子(CQI)チャネルだけを含むアップリンク制御RB
【0153】
CQIとACK/NACKチャネルとをすべて含むアップリンク制御RB
【0154】
ACK/NACKチャネルだけを含むアップリンク制御RB。アップリンクサービスグラント要請チャネルがアップリンクACK/NACKチャネルの構成を再使用することができることに留意する。
【0155】
3.1 シンボルレベルCS再マッピング
本発明の原理による第9の実施形態において、UEの、あるチャネル(例えば、CQI、ACK/NACK)が第1のOFDMシンボル(l_id=1)でCSリソースCS[m]の割り当てを受けると、OFDMシンボルl_id>1でCSl_id[t(m,l_id,n)]の割り当てを受ける方式でCSリソースを関連させることを提案する。ここで、t(m,l_id,n)は、入力リソースインデックスm、OFDMシンボルインデックスl_id、及び整数であるパラメータnの関数である擬似ランダムリソース再マッピング/置換関数である。m=1,2,・・・,Mであり、Mは、各OFDMシンボルでのCSリソースの総個数である。
【0156】
UL A/Nチャネル(又はサービンググラント)に適用される場合に、シンボルレベルCS再マッピングは、スロットレベルOC再マッピング又はOCホッピングと結合されることができることに留意する。スロットレベルOC再マッピングは、1つのスロットから次のスロットに再マッピングされるリソースがOCリソースであるだけ、OC/CSコンボリソースでないという点だけを除外すると、明細書全般にわたって論議されたスロットレベルOC/CSコンボリソース再マッピングと非常に類似している。これに関連して、OCホッピングは、CSホッピングと同一の意味を有する。
【0157】
考慮中の第1のOFDMシンボルに対してl_id=1の場合にt(m,l_id,n)=mであるものに注目する。
【0158】
本発明の原理による第9の実施形態の第1のサブ実施形態において、擬似ランダム置換関数は、下記の数式(22)のように設定される。
【0159】
【数27】

【0160】
ここで、r(l_id,n,M)=mod(l_id+n−1,M)+1である。ガロアフィールド基盤の再マッピング/置換関数P(m,r,M)は、前のセクションに定義されている。
【0161】
本発明の原理による第9の実施形態の第2のサブ実施形態において、擬似ランダム置換関数は、下記の数式(23)のような方式でPBRO関数を使用する。
【0162】
【数28】

【0163】
関数PBRO(a,b)は、導入部に定義されている。
【0164】
本発明の原理による第9の実施形態の第3のサブ実施形態において、上述した2個のサブ実施形態のパラメータnは、すべてのセルに対して同一である。パラメータnは、上位レイヤーシグナリングを介してUEに通信されることができる。
【0165】
本発明の原理による第9の実施形態の第4のサブ実施形態において、パラメータnは、CELL IDの関数であり、n=f(c_id)で示す。したがって、異なるc_idに対して、異なるパラメータnを得る。このような関数の一例として、n=mod(c_id−1,N)+1を挙げることができる。
【0166】
例えば、各アップリンクOFDMシンボルには6個のCSリソースが存在し、又は、M=6であり、ここで、L=8のアップリンクOFDMシンボルが考慮されると、n=0であり、t(m,l_id,n)=PG,3(m,r(l_id,0,6),6)とする。 ここで、M+1=7であり、GF(7)は、グラウンドガロアフィールドであるため、前に定義されたPG,3(・,・,・)関数を使用することができる。OFDMシンボルインデックスl_idの関数としてのリソース再マッピング/関連は、下記の<表12>に示す。ここでは、パラメータnは、0が選択されている。
【0167】
下記の<表12>は、M=6、L=8である場合のOFDMシンボルidの関数としてのCSリソース再マッピングの一例を示す。
【0168】
【表12】

【0169】
3.2 スロットレベルCS再マッピング
本発明の原理による第10の実施形態において、UEのあるチャネル(例えば、CQI、ACK/NACK)が第1のスロットでCSリソースCS[m]の割り当てを受ける場合に、チャネルは、第2のスロットでCS[g(m,n)]の割り当てを受ける方式でCSリソースを関連させることを提案する。ここで、g(m,n)は、入力リソースインデックスm及び整数であるパラメータnの関数である擬似ランダムリソース再マッピング/置換関数である。
【0170】
UL A/Nチャネル(又はサービンググラント)に適用される場合に、スロットレベルCS再マッピングは、スロットレベルOC再マッピング又はOCホッピングと結合されることができることに留意する。
【0171】
本発明の原理による第10の実施形態の第1のサブ実施形態において、擬似ランダム置換関数は、下記の数式(24)のように設定される。
【0172】
【数29】

【0173】
ここで、nは、セット[1,M]又はn=1,...,Mから選択される。関数P(m,n,M)は、前のセクションに定義されている。
【0174】
本発明の原理による第10の実施形態の第2のサブ実施形態において、擬似ランダム置換関数は、下記の数式(25)のような方式でPBRO関数を使用する。
【0175】
【数30】

【0176】
関数PBRO(a,b)は、導入部に定義されている。
【0177】
本発明の原理による第10の実施形態の第3のサブ実施形態において、上述した2個のサブ実施形態のパラメータnは、すべてのセルに対して同一である。パラメータnは、上位レイヤーシグナリングを介してUEに通信されることができる。
【0178】
本発明の原理による第10の実施形態の第4のサブ実施形態において、パラメータnは、CELL IDの関数であり、n=f(c_id)で示す。したがって、異なるc_idに対して、異なるパラメータnを得る。このような関数の一例として、n=mod(c_id−1,M)+1を挙げることができる。ここで、n=1,2,3,4である場合に、M=6の一例を考慮する。下記の<表13>は、M=6である場合のスロットレベルCS再マッピングの一例を示す。
【0179】
【表13】

【0180】
専用CQI又は専用A/NアップリンクRBに対するスロットレベルCS再マッピングの適用は、簡単であるので(straightforward)、付加の説明を行わない。他方、混合されたCQI及びA/NアップリンクRBに対するスロットレベルCS再マッピングの適用は、あまり明らかでないので、この適用がどのように機能するかを下記の例を介して説明する。
【0181】
ここで、1つのRB(12個のサブキャリア)内で混合されたACK/NACK及びCQIチャネルの場合にスロットレベルCS再マッピングを適用する方法の一例を提示する。ACK/NACK及びCQIにより使用されるCSの総数は、8(M=8)であり、5個のCSを共有する総8個のACK/NACKチャネルがあり、3個のCSを共有する3個のCQIチャネルがある。この例で使用されるCS再マッピング関数は、g(m,n)(n=2)である。M+1=9及びGF(9)=GF(3)は、ガロアフィールドであるが、グラウンドガロアフィールドではないことに留意する。GF(9)の0でないエレメントは、下記の<表14>で提示される。
【0182】
【表14】

【0183】
n=2である場合のg(m,n)のマッピング表がM=8(GF(9))について提示されており、g(m,n)=PG,1(m,n,M)=PG,1(m,2,8)である。ここで、PG,1(m,n,M)は、セクション1に定義されている。下記の<表15a>は、g(m,2)とのCS再マッピング(M=8)表であり、下記の<表15b>は、g(i,n)とのスロットレベル再マッピング(N=8,n=2)表である。
【0184】
【表15a】

【0185】
あるいは、下記の<表15b>を生成するためにプルーンドグラウンドGFフィールド基盤方法g(m,n)=PG,4b(m,n,M)=PG,4b(m,2,8)を使用することができる。
【0186】
【表15b】

【0187】
下記の表では、CSリソース再マッピングがどのように動作するかを示す。M=8 CSがあり、再マッピングは、このような“使用された”CSのセット内でだけ発生することに留意する。下記の表のために<表15a>のCS再マッピング規則を使用した。単一のA/Nチャネル又はCQIチャネルがOC/CS表内の相互に異なる領域に再マッピングされる方式に注目する。下記の<表16>は、混合CQI及びACK/NACKチャネルアップリンクRBでのCS再マッピングの一例を示す。
【0188】
【表16】

【0189】
3.3 混合CQI及びACK/NACK場合でのリソース再マッピングのための代案的な方法
上述した<表16>において、CQI及びA/Nチャネル上の共同CS再マッピングの後に、4本のA/Nチャネル、A/N#1,2,6,7が隣接CSに割り当てられることをわかる。これは、A/N性能を低下させることがある。このサブセクションにおいて、混合CQI及びACK/NACK場合でのリソース再マッピングのための代案的な方式について提案する。
【0190】
本発明の原理による第11の実施形態において、1つのRB内の全CSリソースを2個の部分、すなわち、CQIチャネルに割り当てられる部分とACK/NACK(又はサービング要請)チャネルに割り当てられる部分とに分割することを提案する。この割り当ては、サブフレームの2個のスロットで固定される。また、CQIチャネルに割り当てられたCSの部分内で、セクション3.1で提案されたシンボルレベルCS再マッピング及びセクション3.2で提案されたスロットレベルCS再マッピングのすべてが適用されることができる。一方、アップリンクA/Nチャネル(又はサービング要請)に割り当てられるCSリソース内では、(a)セクション2.1−2.4に説明されている共同スロットレベル共同OC/CS再マッピング、(b)セクション3.1に説明されているシンボルレベルCS再マッピング、及び(c)セクション3.2に説明されているスロットレベルCS再マッピングの中の1つを適用することができる。
【0191】
この代案的な方式を示すために、上述した<表16>で使用される8個のA/Nチャネル及び3個のCQIチャネルの例を再使用する。また、この例において、A/N部分に対するスロットレベルグローバルOC/CS再マッピング(セクション2.1)とCQI部分に対するスロットレベルCS再マッピングとを使用する。上述した<表17>からA/N部分及びCQI部分に割り当てられたCSリソースがスロット#1及びスロット#2で同一に残っていることが明白である。
【0192】
下記の<表17>は、混合CQI及びACK/NACKチャネルの場合においてアップリンクRBでのリソース再マッピングのための代案的な方法の一例を示す。
【0193】
【表17】

【0194】
また、A/N(又はサービンググラント)チャネルに対して、A/Nチャネルが第1のスロットでリソースコンボCB[i]の割り当てを受けると、A/Nチャネルは、第2のスロットでCB[g(i,n)]の割り当てを受けなければならない。n=2とする。g(i,n)の一例として、g(i,n)=PG,1(i,2,8)とする(この例において、N=8は、A/Nチャネルに対して総8個のOC/CS組合せがあることを示し、GF(9)が存在する)。mをiに置き換え、MをNに置き換えると、このマッピング表は、上述した<表15a>又は<表15b>と同一である。
【0195】
他方、CQIチャネルの場合に、CQIチャネルが第1のスロットでCSリソースCS[m]の割当てを受けると、第2のスロットでは、CS[g(m,n)]の割当てを受けなければならない。同様に、n=2とする。g(m,n)の一例として、g(m,n)=PG,1(m,2,3)とする(この例において、M=3は、A/Nチャネルに対して総3個のCSリソースを示し、CF(4)が存在する)。ここで、このマッピング表は、簡潔性のために省略される。
【0196】
3.4 CSリソースマッピングとセル特定ホッピングとの結合
本発明の原理による第12の実施形態において、上述した実施形態で説明されたシンボルレベルCSリソース置換方法をh_sym(c_id,s_id,l_id)で示されるセル特定シンボルレベルCSリソースホッピングパターンと結合することを提案する。ここで、CELL IDは、c_idで示され、サブフレームIDは、s_idで示される。サブフレーム内のOFDMシンボル(長ブロック)IDは、l_id で示される。付加のセル特定ホッピングステップは、特定のOFDM上でCSリソースをh_sym(c_id,s_id,l_id)で特定される量だけ周期的にシフトすることにより実行される。
【0197】
本発明の原理による第13の実施形態において、上述した実施形態で説明されたシンボルレベルCSリソース置換方法をh_slot(c_id,sl_id)で示されるセル特定スロットレベルCSリソースホッピングパターンと結合することを提案する。ここで、CELL IDは、c_idで示され、スロットIDは、sl_idで示される。付加のセル特定ホッピングステップは、特定のOFDM上でCSリソースをh_slot(c_id,sl_id)で特定される量だけ周期的にシフトすることにより実行される。
【0198】
上述した2つの実施形態で提案されたシンボルレベルCSリソース置換及びセル特定ホッピングを結合する方法についてさらに詳細に説明する。本議論でCSリソースの個数をKとし、Kは、最大ホップ値である。前に論議されたシンボルレベル再マッピングアルゴリズムに従って、CSl_id[t(m,l_id,n)]は、OFDMシンボルl_idに対するCSリソースを示す。シンボルレベルセル特定ホッピングが使用される場合に、CSインデックスは、OFDMシンボルl_idに対してcyclic_shift(t(m,l_id,n),h_sym(c_id,s_id,l_id),K)にホッピングしうる。同様に、スロットレベルセル特定ホッピングが使用される場合に、第1のスロットのCSインデックスは、sl_idによりインデキシングされたスロットでOFDMシンボルインデックスl_idに対してcyclic_shift(t(m,l_id,n),h_slot(c_id,sl_id),K)にホッピングしうる。
【0199】
スロットレベルCSリソース再マッピングとスロット又はシンボルレベルセル特定ホッピングとの結合についての説明は、これと類似しているので、簡潔性のために省略する。
【0200】
4.スロットレベル又はシンボルレベルセル特定CSホッピングパターンの生成
最大ホップ値をKと仮定する。
【0201】
本発明の原理による第14の実施形態において、k個の連続スロットの期間に対するスロットレベル基本シーケンスセル特定パターンを提案する。セル特定スロットレベルホッピングパターンは、次のようである。
【0202】
【数31】

【0203】
又は
【0204】
【数32】

【0205】
ここで、関数rは、r(c_id,n,K)=mod(c_id+n−1,K)+1として定義される。sl_id=1,・・・,Kは、このK個の連続スロット内のスロットのスロットインデックスであり、nは、整数であるパラメータであり、c_idは、CELL IDを示すことに留意する。ガロアフィールド基盤の再マッピング/置換関数P(c_id,r,K)は、セクション1に定義されている。PBRO関数は、前に定義された。
【0206】
例えば、12個のサブキャリアがLTEアップリンク制御チャネルPUCCHに存在する場合に、最大ホップK=12である。例えば、n=0とし、h_slot(c_id,sl_id)=PG,3(sl_id,r(c_id,0,12),12)=mod(sl_id×r(c_id,0,12),13)とする。ここで、12+1=13であり、GF(13)は、グラウンドガロアフィールドであるため、前に定義されたPG,3(・,・,・)関数を使用することができる。
【0207】
さらに、最大ホップ値をKで示す。また、Lをサブフレーム内の関心のある(interest)OFDMシンボルの個数とする。
【0208】
本発明の原理による第15の実施形態において、すべてのサブフレームを反復するシンボルレベル基本シーケンスセル特定パターンを提案する。すなわち、これは、サブフレームIDの関数ではない。s_idをサブフレームIDとし、次のようなセル特定スロットレベルホッピングパターンを提案する。
【0209】
【数33】

【0210】
又は
【0211】
【数34】

【0212】
ここで、関数x及びrは、それぞれx(l_id,K)=mod(l_id−1,K)+1及びr(c_id,n,K)=mod(c_id+n−1,K)+1として定義される。l_id=1,・・・,Lは、OFDMシンボル(長ブロック)IDを示し、nは、整数であるパラメータであり、s_idは、サブフレームIDを示し、c_idは、CELL IDを示すことに留意する。ガロアフィールド基盤の再マッピング/置換関数P(x,r,K)は、セクション1に定義されている。PBRO関数は、導入部に定義されている。
【0213】
例えば、LTEアップリンク制御チャネルPUCCHに12個のサブキャリアがある場合に、最大ホップK=12である。例えば、n=0とし、h_sym(c_id,s_id,l_id)=PG,3(x(l_id,12),r(c_id,0,12),12)=mod(x(l_id,12)×r(c_id,0,12),13)とする。ここで、12+1=13であり、GF(13)は、グラウンドガロアフィールドであるため、前に定義されたPG,3(・,・,・)関数を使用することができる。
【0214】
5.サブフレームレベル又はスロットレベル基本シーケンスホッピングパターンの生成
本発明の原理による第16の実施形態において、アップリンク通信のために総Z個の基本シーケンスがあると仮定する。Z個の連続スロットの期間に対するサブフレームレベル基本シーケンスホッピングパターンを提案する。また、与えられたセルに対して、BS[z]=zは、Z個の連続スロットの1つの期間内の第1のサブフレームでの基本シーケンスインデックスとすると、同一のセルでの後続のサブフレームで使用される基本シーケンスインデックスは、BSs_id[s(z,s_id,n)]で示される。ここで、z=1,・・・,Z,s_id=1,・・・,Zであり、nは、整数であるパラメータである。s_idは、Z個のサブフレームの期間内のサブフレームIDを示す。
【0215】
本発明の原理による第16の実施形態のサブ実施形態において、擬似ランダム置換関数s(z,s_id,n)は、次のようである。
【0216】
【数35】

【0217】
又は、
【0218】
【数36】

【0219】
ここで、関数rは、r(s_id,n,Z)=mod(s_id+n−1,Z)+1と定義される。ガロアフィールド基盤の再マッピング/置換関数P(z,r,Z)は、前のセクションに定義されている。PBRO(.,.)関数は、導入部に定義されている。
【0220】
例えば、30個の基本シーケンスがセルラーシステムで使用されるか、又はZ=30であると、一例として、n=0とし、s(z,s_id,n)=PG,3(z,r(s_id,0,30),30)=mod(z×s_id,31)とする。ここで、Z+1=31であり、GF(31)は、グラウンドガロアフィールドであるため、前に定義されているPG,3(・,・,・)関数を使用することができることに留意する。
【0221】
アップリンク送信で1つのサブフレーム内に幾つかのスロットがあり得る。例えば、3GPP LTE標準では、アップリンクで各サブフレーム内に2つのスロットがある。
【0222】
本発明の原理による第17の実施形態において、アップリンク通信のために総Z個の基本シーケンスがあると仮定する。Z個の連続スロットの期間に対するスロットレベル基本シーケンスホッピングパターンを提案する。また、与えられたセルに対して、BS[z]=zは、Z個の連続スロットの1つの期間内の第1のスロットでの基本シーケンスインデックスとすると、同一のセルでの後続のスロットで使用される基本シーケンスインデックスは、BSs_id[s(z,sl_id,n)]で示される。ここで、z=1,・・・,Z,s_id=1,・・・,Zであり、nは、整数であるパラメータである。s_idは、Z個のスロットの期間内のスロットIDを示す。
【0223】
本発明の原理による第17の実施形態のサブ実施形態において、擬似ランダム置換関数s(z,sl_id,n)は、次のようである。
【0224】
【数37】

【0225】
又は、
【0226】
【数38】

【0227】
ここで、関数rは、r(sl_id,n,Z)=mod(sl_id+n−1,Z)+1と定義される。ガロアフィールド基盤の再マッピング/置換関数P(z,r,Z)は、前のセクションに定義されている。
【0228】
例えば、30個の基本シーケンスがセルラーシステムで使用されるか、又はZ=30であると、一例として、n=0とし、s(z,sl_id,n)=PG,3(z,r(sl_id,0,30),30)=mod(z×sl_id,31)とする。ここで、Z+1=31であり、GF(31)は、グラウンドガロアフィールドであるため、前に定義されたPG,3(・,・,・)関数を使用することができることに留意する。PBRO(・,・)関数は、導入部に定義されている。
【0229】
本発明の原理による第18の実施形態において、物理アップリンク制御チャネルは、<表18>に示すような多重フォーマットを支援する。フォーマット2a及び2bは、正常のサイクリックプレフィックスだけのために支援される。
【0230】
【表18】

【0231】
PUCCHがマッピングされるサブフレームの2個のスロットで2個のリソースブロック内のリソースインデックスは、n mod2=0である場合に、下記の数式(34)のように与えられ、n mod2=1である場合に、下記の数式(35)のように与えられる。
【0232】
【数39】

【0233】
【数40】

【0234】
上述した数式において、nは、スロット番号を示し、
【0235】
【数41】

【0236】
は、リソースインデックスを示し、
【0237】
【数42】

【0238】
は、フォーマット1/1a/1b及び2/2a/2bの混合のために使用されるリソースブロックにおけるPUCCHフォーマット1/1a/1bのために使用されるサイクリックシフトの個数を示し、
【0239】
【数43】

【0240】
である。
【0241】
【数44】

【0242】
は、上位レイヤーにより設定される量(quantity)を示し、次のように表現される。
【0243】
【数45】

【0244】
及び
【0245】
【数46】

【0246】
PUCCHフォーマット2/2a/2bの送信のために使用されるリソースは、リソースインデックス
【0247】
【数47】

【0248】
により識別され、サイクリックシフトαは、次の数式(38)に従って決定される。
【0249】
【数48】

【0250】
ここで、n mod2=0である場合に、次の数式(39)を適用し、n mod2=1である場合に、次の数式(40)を適用する。
【0251】
【数49】

【0252】
【数50】

【0253】
下記の<表19>は、N=18リソースに対して代案的なOC/CSリソース割り当ての一例を示し、これは、参考文献[6]から抜粋した。
【0254】
【表19】

【0255】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。
【符号の説明】
【0256】
110 送信器チェーン
111 データ
112 変調器
113 シリアル/パラレル変換部
114 逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform:IFFT)部
115 パラレル/シリアル変換部
116 CP挿入部
117 送信器(Tx)フロントエンド処理部
120 受信器チェーン
121 受信器(Rx)フロントエンド処理部
122 CP除去部
123 シリアル/パラレル変換部
124 高速フーリエ変換(FFT)部
125 パラレル/シリアル変換部
126 復調部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムにおけるデータ送信方法であって、
変調されたデータを生成するために送信されるデータを変調するステップと、
第1のシンボルインデックス又は第1のスロットインデックスの関数に基づいて第1のシンボル又は第1のスロットの間に使用されるリソースを選択するステップと、
第2のシンボルインデックス又は第2のスロットインデックスの関数に基づいて第2のシンボル又は第2のスロットの間に使用されるリソースを選択するステップと、
前記変調されたデータを前記第1のシンボル又は第1のスロット及び前記第2のシンボル又は第2のスロットの間に使用されるリソースにそれぞれ適用するステップと、
前記第1のシンボル又は第1のスロット及び前記第2のシンボル又は第2のスロットのそれぞれで前記変調されたデータを送信するステップと、
を有し、
前記リソースは、直交コード及び基本シーケンスのサイクリックシフトを含み、
前記送信される変調されたデータは、肯定応答/否定応答データであり、
前記基本シーケンスのサイクリックシフトは、シンボルインデックスに基づいてシンボルレベルごとに定義され、
前記直交コードは、スロットインデックスに基づいてスロットレベルごとに定義され、
前記第2のシンボル又は第2のスロットの間に使用されるリソースは、前記第1のシンボルインデックス又は第1のスロットインデックスに基づいて選択し、
スロットは、少なくとも1つのシンボルで構成されることを特徴とするデータ送信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−70417(P2013−70417A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−256144(P2012−256144)
【出願日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【分割の表示】特願2010−525764(P2010−525764)の分割
【原出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)