説明

通信システムにおける情報着信の通知方法及び情報着信通知システム、情報通信端末、並びに情報記録媒体

【課題】 配信された電子メール情報に対して受信側の希望に合致した適切な着信通知を配信可能とし、かつ情報通信端末の操作性を向上させる。
【解決手段】 携帯通信端末1は、メールサーバ17からの電子メール情報やアラートサーバ15からのアラートを受信すると、受け取った電子メールに含まれる情報内容を解析して、アラート条件の変更要求を生成し、電子メールの情報内容とこの変更要求内容に基づいてアラート条件を判定する。そして、判定結果によってアラート条件の変更設定を行い、センターサーバ16に対して変更したアラート条件を送出する。センターサーバ16では、この変更設定されたアラート条件によって、携帯通信端末1のメールクライアント毎に設定されたアラート条件個人プロファイルを更新し格納する。これ以後は、更新したアラート条件に応じてアラートを携帯通信端末1に対して配信する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子メール等の情報を送受信する通信システムにおける情報着信の通知方法及び情報着信通知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信端末によって電子メールを送受信する通信システムが普及しつつある。一般的なパーソナルコンピュータ等を情報通信端末に用いた電子メール通信では、情報通信端末(メールクライアント)を公衆回線網(ISDN/PSTNなどの有線電話網または無線電話網)または専用線ネットワークに対してIP接続(PPPによるダイヤルアップIP接続など)し、TCP/IPのネットワーク(いわゆるインターネット)を介してメールサーバ(SMTP/POP3サーバ等)にアクセスして、メールサーバがパスワード認証などを行った後、メールクライアントの要求に応じてメールサーバのメールボックスから電子メールデータをメールクライアント側に転送するようになっている。そして、メールクライアントにおいて受信した電子メールデータを格納し、受信者が電子メールを開封、閲覧している。
【0003】また、情報通信端末として、携帯通信端末(例えば、日本のPHS:PersonalHandyphone System、PDC:Personal Digital Cellular TelecommunicationSystem、欧州のDECT:Digital European Cordless Telecommunication、GSM:Global System Mobile、米国のIS−95等の移動体通信方式)を用いた電子メール通信においても、メールクライアントが必要に応じて随時メールサーバにアクセスして、メールサーバから転送された電子メールデータを取り込んで各自の端末に格納する、いわゆるプル型の電子メールシステムが一般的である。
【0004】また、企業などが構築する閉鎖通信網(例えば、イントラネット)では、常時回線接続が行われており、閉鎖通信網のセンター装置として配置されたメールサーバや支店などの支線LANごとに配置したメールサーバなどを用いて電子メールの配信を行い、メールクライアントのメールボックスに直接転送している。その後、受信者が電子メールを開封、閲覧している。
【0005】したがって、上述のような電子メール通信において、メールクライアントは、自分宛への電子メールが配信されたことを即時的に知ることができない。すなわち、メールクライアントからのメールチェック動作によってのみ電子メールの受信を受信者が知ることができる。
【0006】この不便を解消するため、携帯通信端末を用いた電子メール通信では、電子メールが配信されたときに、メールサーバが該当するメールクライアント(メールアドレス)宛に、携帯電話システムにおける簡易型電子メールシステム(ショートメールなど)によって情報を送信して着信通知を行うメール着信通知サービスが実施されている。また、最近では、電子メールの受信があったときに、メールサーバの方からメールクライアントに対して電子メールの着信通知を行ったり、電子メールデータを能動的に配信する、いわゆるプッシュ型の電子メールシステムも用いられつつある。
【0007】このような着信通知サービスやプッシュ型の電子メールシステムは、あるメールクライアントに多数の電子メール受信が集中して発生した場合、短時間に多数の着信通知が行われることになり、その頻繁な着信通知と、そのためのメールチェックが煩わしいものとなる。この不具合を解決するため、例えば、発信者が電子メールに「緊急」「通常」などの電子メールの属性を付与して送信し、メールサーバが電子メールの属性を判別して、緊急の電子メールのみの着信通知を行う方法が考えられる。ところで、この「緊急」「通常」などの属性は、個々のメール発信者やメール受信者でその判断が相違し易く、発信者が緊急とする電子メールが受信者では特に緊急性を有していない場合やその逆の場合がある。このため、電子メールによる通信の確実性が損なわれるおそれがある。
【0008】このような通信の確実性の向上を図る改善提案例として、例えば、特開平11−154975号「電子メール装置」公報例が知られている。この公報例では、携帯通信端末装置が、配信された電子メールの緊急性の有無を、その判断条件(例えば、送信側アドレス、用件名、特定パスワート照合等)に基づいて判定し、緊急性の高い電子メールの受信を携帯通信端末装置の使用者に対して通知している。これによって迅速な電子メール通信を可能にしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公報例では、緊急性の有無を判断して通知できるものの、携帯通信端末装置においてその判断用件に対する緊急度を変更する場合に再設定する必要があり、その設定操作が面倒である。したがって、操作性が悪いという欠点がある。
【0010】さらに、公報例では、着信した電子メールの緊急性の有無判断を携帯通信端末装置で行っているため、これに対応できる制御処理が可能なCPUやメモリなどを搭載する必要がある。特に、PHSやPDCなどの小型の携帯通信端末では、その信号処理規模及び装置規模が増大化して、小型化及びより多機能化の要求に対応でき難いことが考えられる。
【0011】本発明は、このような従来の技術における課題を解決するものであり、情報通信端末において、電子メール等の情報受信時などに、取得した情報内容に基づく情報着信通知条件を生成し、着信通知サーバに送信して情報着信通知条件を適宜更新することができ、情報通信端末の操作性を向上させることができるとともに、配信された情報に対して情報着信通知条件に基づいて適切な着信通知を行うことが可能な通信システムにおける情報着信の通知方法及び情報着信通知システム、情報通信端末、並びに情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子メール配信を行う通信網において電子メール情報の着信を着信通知サーバにより受信先のメールクライアントの情報通信端末に通知する通信システムにおける情報着信の通知方法であって、前記情報通信端末において受信した電子メール情報の情報内容を取得する手順と、前記取得した情報内容に基づいて着信通知の優先度に関する情報着信通知条件を変更設定する手順と、前記変更設定した情報着信通知条件を前記着信通知サーバに送信する手順と、前記着信通知サーバにおいて受信した情報着信通知条件によって現在保持している情報着信通知条件を更新する手順と、を有する通信システムにおける情報着信の通知方法を提供する。
【0013】また、好ましくは、前記通知方法において、前記電子メール情報の情報内容を取得する手順及び前記情報着信通知条件を変更設定する手順は、前記情報通信端末における電子メール情報の受信時に行うこととする。
【0014】また、本発明は、電子メール配信を行う通信網において電子メール情報の着信を着信通知サーバにより受信先のメールクライアントの情報通信端末に通知する通信システムにおける情報着信の通知方法であって、前記情報通信端末において着信通知の優先度に関する情報着信通知条件の変更要求を生成する手順と、前記変更要求に基づいて情報着信通知条件を変更設定する手順と、前記変更設定した情報着信通知条件を前記着信通知サーバに送信する手順と、前記着信通知サーバにおいて受信した情報着信通知条件によって現在保持している情報着信通知条件を更新する手順と、を有する通信システムにおける情報着信の通知方法を提供する。
【0015】また、好ましくは、前記通知方法において、前記情報着信通知条件の変更要求を生成する手順及び前記情報着信通知条件を変更設定する手順は、前記情報通信端末における変更設定入力に基づいて行うこととする。
【0016】本発明は、電子メール配信を行う通信網において電子メール情報の着信を着信通知サーバにより受信先のメールクライアントの情報通信端末に通知する情報着信通知システムであって、前記情報通信端末は、着信通知の優先度に関する情報着信通知条件の変更要求を生成する変更要求生成手段と、前記変更要求に基づいて情報着信通知条件を変更設定する情報着信通知条件変更設定手段と、前記変更設定した情報着信通知条件を前記着信通知サーバに送信する情報着信通知条件送信手段とを有し、前記着信通知サーバは、前記情報通信端末から受信した情報着信通知条件によって現在保持している情報着信通知条件を更新する情報着信通知条件更新手段を有する情報着信通知システムを提供する。
【0017】また、好ましくは、前記情報通信端末は、受信した電子メール情報の情報内容を取得する情報内容取得手段をさらに有し、前記変更要求生成手段は、電子メール情報の受信時に情報着信通知条件の変更要求を生成し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記取得した情報内容と前記変更要求とに基づいて情報着信通知条件を変更設定することとする。
【0018】或いは、前記変更要求生成手段は、前記情報通信端末の入力操作部における変更設定入力に基づいて情報着信通知条件の変更要求を生成し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に基づいて情報着信通知条件を変更設定することとする。
【0019】また、好ましくは、前記着信通知サーバは、メールクライアント毎に設定した情報着信通知条件である個別通知条件を格納する個別通知条件格納手段を有し、前記情報着信通知条件更新手段として、前記情報通信端末からの情報着信通知条件を個別通知条件として登録するための解析を行う情報着信通知条件解析手段と、前記解析した情報着信通知条件によって個別通知条件を変更設定する個別通知条件設定手段とを有するものとする。
【0020】例えば、前記情報着信通知条件は、電子メールの発信者情報に対応する発信者優先度を含み、前記情報内容取得手段は、受信した電子メール情報の発信者を判定し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、この発信者情報及び前記変更要求に応じて着信通知を行う発信者優先度を変更設定することとする。
【0021】或いは、前記情報着信通知条件は、電子メール情報におけるキーワード優先度を含み、前記情報内容取得手段は、受信した電子メール情報中のキーワードを判定し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、このキーワード及び前記変更要求に応じて着信通知を行うキーワード優先度を変更設定することとする。
【0022】或いは、前記情報着信通知条件は、電子メールの受信時間間隔を含み、前記情報内容取得手段は、電子メール情報の受信時間を判定し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、この受信時間及び前記変更要求に応じて着信通知を行う受信時間間隔を変更設定することとする。
【0023】或いは、前記情報着信通知条件は、電子メールの受信メール数を含み、前記情報内容取得手段は、電子メール情報の受信件数を判定し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、この受信件数及び前記変更要求に応じて着信通知を行う受信メール数を変更設定することとする。
【0024】また、例えば、前記情報着信通知条件は、電子メールの発信者情報に対応する発信者優先度を含み、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に応じて着信通知を行う発信者優先度を変更設定することとする。
【0025】或いは、前記情報着信通知条件は、電子メール情報におけるキーワード優先度を含み、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に応じて着信通知を行うキーワード優先度を変更設定することとする。
【0026】或いは、前記情報着信通知条件は、電子メールの受信時間間隔を含み、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に応じて着信通知を行う受信時間間隔を変更設定することとする。
【0027】或いは、前記情報着信通知条件は、電子メールの受信メール数を含み、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に応じて着信通知を行う受信メール数を変更設定することとする。
【0028】本発明は、電子メール配信を行う通信網において電子メール情報の着信を着信通知サーバにより受信先のメールクライアントに通知する通信システムにおける情報通信端末であって、着信通知の優先度に関する情報着信通知条件の変更要求を生成する変更要求生成手段と、前記変更要求に基づいて情報着信通知条件を変更設定する情報着信通知条件変更設定手段と、前記変更設定した情報着信通知条件を前記着信通知サーバに送信する情報着信通知条件送信手段と、を有する情報通信端末を提供する。
【0029】また、好ましくは、前記情報通信端末において、受信した電子メール情報の情報内容を取得する情報内容取得手段をさらに有し、前記変更要求生成手段は、電子メール情報の受信時に情報着信通知条件の変更要求を生成し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記取得した情報内容と前記変更要求とに基づいて情報着信通知条件を変更設定することとする。
【0030】或いは、前記情報通信端末において、前記変更要求生成手段は、当該情報通信端末の入力操作部における変更設定入力に基づいて情報着信通知条件の変更要求を生成し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に基づいて情報着信通知条件を変更設定することとする。
【0031】さらに、本発明は、前記いずれかの通信システムにおける情報着信の通知方法を実行する手順をプログラムとして記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体を提供する。
【0032】本発明では、電子メール情報及びその着信通知を受信するメールクライアントの情報通信端末(携帯通信端末)において、電子メール情報の受信時にその電子メール情報の情報内容に基づいて、または、変更設定入力に基づいて生成した情報着信通知条件の変更要求に基づいて、着信通知の優先度に関する情報着信通知条件を変更設定し、この変更設定した情報着信通知条件を着信通知サーバに送信する。そして、着信通知サーバにおいて、受信した情報着信通知条件によって現在保持している情報着信通知条件を更新する。
【0033】このとき、情報着信通知に関する判断処理や、その判断条件である情報着信通知条件の更新処理及び管理は、着信通知サーバ側で行われるため、メールクライアント(携帯通信端末)側では煩雑な設定操作を行う必要が無く、簡単な操作で情報着信通知条件の更新を適宜実行可能であり、その操作性が向上する。また、情報通信端末側には、情報着信通知に関する判断処理や情報着信通知条件の更新処理を行うための手段(プロセッサやメモリ等のハードウェア資源及び制御プログラム等のソフトウェア資源)を設ける必要がなくなり、情報通信端末での信号処理規模及び装置規模の増大化が抑制され、コスト低減及び小型化の要請に対応可能となる。また、情報通信端末における負荷の増大が防止されるため、より多様な制御が可能となり、多機能化に容易に対応できるようになる。
【0034】また、情報着信通知条件として、電子メールの発信者優先度、キーワード優先度、受信時間間隔、受信メール数などを用い、これらを適宜更新することにより、受信側の使用者にとって望ましい設定となるように情報着信通知条件が更新設定される。そして、この情報着信通知条件によって、電子メールが着信された場合に受信側の希望に合致した着信通知の配信が可能となる。さらに、上記のような種々の情報着信通知条件を用いることによって、着信通知の判定の自由度が向上し、使用者の要求や使用形態等に応じて多様な構成が可能になる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0036】図1は本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図、図2は図1中の携帯通信端末の内部構成例を示すブロック図、図3は図1中の各サーバの内部構成例を示すブロック図である。
【0037】本実施形態では、PDC(RCR−STD−27F/G)による移動体通信システムを用いて電子メールの配信を行う通信ネットワークを例にとり説明するが、他の無線通信網を用いた場合でも同様に適用可能である。
【0038】本実施形態の通信システムは、情報通信端末に該当する移動体通信を行う多数の携帯通信端末1とともに、この携帯通信端末1とエアインターフェースにより接続され無線通信を行うための移動体通信網3及び基地局(PDCのセル基地局)4が設けられている。携帯通信端末1は、メールクライアントとして機能するものであり、携帯電話機、通信機能を持ったPDA(携帯情報端末)などが用いられる。移動体通信網3には、通信網6との物理層及び論理層の接続変換(通信プロトコル変換)を行うためのゲートウェイ装置5が接続され、このゲートウェイ装置5を介して通信網6が接続されている。通信網6は、有線電話網(ISDN/PSTN)や他の移動体通信網、及び専用線ネットワークを含み、TCP/IPによる通信ネットワーク(いわゆるインターネットやエキストラネット)を構成している。
【0039】移動体通信網3には、この移動体通信網3における電子メールやその情報着信通知(以下、アラートと記載する)を処理するサーバとしてのセンター装置10が接続されて設けられている。このセンター装置10は、例えば、移動体通信網3における制御局や中央制御局に併設される。センター装置10には、アラートの配信に関する処理を行う着信通知サーバに該当するアラートサーバ15と、各携帯通信端末1の電話番号やメールアドレスを管理するセンターサーバ16と、電子メールの配信に関する処理を行うメールサーバ17とが設けられている。なお、メールサーバの他に、複数のユーザが情報の閲覧や投稿を行える電子掲示板サービス、複数のユーザが会話のようにリアルタイムに文章の書き込みや読み出しを行えるチャットサービス、天気予報やニュースなどの情報を配信する情報配信サービスなどを行うサーバを設けることもできる。
【0040】通信網6には、図示しないインターネットサービスプロバイダ等を介して、他のユーザのメール端末(パーソナルコンピュータや携帯通信端末など)が接続されるとともに、情報提供会社が設置する各種の情報提供(例えば、天気予報やニュース、株価などの情報提供)を行う情報提供装置(コンテンツサーバ)11が接続される。図1においては、TCP/IPやその他の規格(SMTP/POP3、HTTPなど)の通信処理部分について、その図示を省略している。本実施形態では、図1の通信ネットワーク全体がTCP/IPによるインターネットやエキストラネットとして機能する。なお、移動体通信網3の内部では、独自の通信プロトコルを用いて電子メールなどの情報の配信を行うようにすることも可能である。移動体通信網3における電子メール等の情報伝送には、回線交換方式、パケット通信方式のいずれの通信手段も適用できるが、パケット通信方式がより好ましい。
【0041】図2は携帯通信端末1の構成の一例を示したものである。携帯通信端末1は、PDCの携帯電話機等の端末と同様の汎用的かつ基本的な構成を用いたものである。すなわち、携帯通信端末1は、基地局4との無線回線接続(エアインターフェース接続)のためのアンテナAntを備えた無線処理部20を有しており、この無線処理部20において無線信号の送受信にかかる変調及び復調などの各種の無線処理が行われる。また、携帯通信端末1は、時分割多重接続(TDMA)によるタイムスロットでの送受信を行うための多重処理部21と、受話信号及び送話信号に対するコーデック(CODEC)処理を行う音声処理部22とを有し、音声処理部22には音声を取り込んで送話信号として入力するマイクロホン23a及び受話信号を音声出力するスピーカ23bが接続されている。
【0042】また、携帯通信端末1は、電話通話及び電子メールなどのデータ通信に関する各種制御とともに、以降で詳細に説明する本発明の実施形態に係るアラート制御を実行するための制御部25が設けられている。この制御部25には、MPUやDSPなどからなる半導体プロセッサ、ワーキング処理用のRAM、メールクライアントやブラウザ等のアプリケーションプログラム及び制御プログラムなどを格納したROM、及び入出力(I/O)回路等が設けられている。
【0043】制御部25には、使用者が入力操作を行うためのキースイッチ等による入力操作部28と、受信状態、送受信電話番号、時刻、電子メール等の配信情報、及び各種の処理にかかる表示を行う液晶ディスプレイ(LCD)等からなる表示部29とが接続されている。また、携帯通信端末1には、電子メール情報などを記憶するメモリ26(制御部25内のRAM等のメモリと共用も可能)が設けられ、さらに、外部のデータ端末(モバイルコンピュータなど)とのインターフェース接続を行う外部インターフェース(I/F)回路27が設けられている。携帯通信端末1自体で電子メールの表示及び記憶が可能なようにする場合は、それに対応する記憶容量及び表示領域を備えたメモリ26及び表示部29を設ける必要がある。
【0044】なお、この携帯通信端末1には、上記のように制御部25に設けられたROMに本発明の実施形態に係る制御プログラムを実装しているが、この制御プログラムを書換可能なメモリ(例えば、フラッシュメモリ)や交換可能なメモリなどの固体記憶装置に実装して提供することも可能である。例えば、バージョンアップ用として提供可能である。また、制御プログラムは、通信網を介してダウンロードして取り込んで更新するようなことも可能である。固体記憶装置や制御プログラムの実装方法としては、様々な手段が適用可能である。このような制御プログラムを実装した固体記憶装置は請求項における情報記録媒体の少なくとも一部に対応するものである。
【0045】図3は図1中のアラートサーバ15、センターサーバ16、及びメールサーバ17の構成例を示したものである。これらのサーバは、汎用的かつ基本的なサーバ装置の構成を用いたものである。すなわち、センター装置10の通信インターフェース(例えば、イーサネットによるネットワーク)と接続するためのI/F回路31と、このサーバの各部を制御するもので、特に、以降で詳細に説明する本発明の実施形態に係るアラート制御を実行するための制御部32と、電子メール等の配信情報のデータ、サーバのアプリケーションプログラム及び制御プログラムなどを記憶するハードディスク装置34a,34bと、外部装置とのインターフェース接続を行うための外部I/F回路35とを備えている。図3の例では、配信情報のデータなどの各種データと制御プログラムなどのプログラムとを別々のハードディスク装置34a,34bに記憶する構成を示しているが、これらを記憶する記憶手段は論理的又は物理的に一体でも別体でも良いし、外部に設けられていても構わない。
【0046】また、図3のサーバ15,16,17には、外部I/F回路35を介して、プログラムやデータのインストール及び各種の保守サービスに関する操作を行うための小型汎用コンピュータ36が接続可能である。この小型汎用コンピュータ36は、フロッピーディスク、CD−ROM、光磁気ディスク(MO)などに格納された本発明の実施形態の動作に対応する制御プログラムを、ハードディスク装置34a,34bに対してインストールするものである。
【0047】なお、アラートサーバ15、センターサーバ16、及びメールサーバ17に対するプログラムのインストールや保守サービスは、通信ネットワークを介して構内又は遠隔地より行うことも可能である。制御プログラムを記憶する記録媒体や制御プログラムの実装方法としては、様々な手段が適用可能である。このようなハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM、光磁気ディスク(MO)などの記憶媒体が請求項における情報記録媒体の少なくとも一部に対応するものである。
【0048】次に、本実施形態の通信システムにおける動作について説明する。まず、図1〜図3に示す通信ネットワーク、携帯通信端末1及びセンター装置10の概略動作について説明する。
【0049】携帯通信端末1は、PDCのRCR−STD−27F/G規格に基づいて動作し、移動体通信網3及び基地局4との無線回線接続によって通話音声や文字等のデータの通信を行う。移動体通信網3は、ゲートウェイ装置5における通信プロトコル変換による物理層及び論理層の接続変換処理などによって、ゲートウェイ装置5を介して通信網6と接続され、移動体通信網3と通信網6との間でデータ通信を行う。この通信ネットワークにおいては、上記の通信によって携帯通信端末1やメール端末12等から発信された電子メールの配信、情報提供装置11から発信された各種情報の配信などが行われる。
【0050】センター装置10は、センターサーバ16により、移動体通信網3における電話通話及び電子メールなどのデータ通信に関する回線交換やパケット通信の各種制御を行う。また、メールサーバ17及びアラートサーバ15により、電子メール情報の配信やその情報着信に対応するアラートの配信に関する制御を行う。
【0051】携帯通信端末1は、無線処理部20において、基地局4との無線回線接続を処理し、基地局4からの無線信号を受信して受信信号の高周波増幅、周波数変換、中間周波(IF)増幅、自動利得制御(AGC)等の処理及び直交検波を行う。また、基地局4へ無線信号として送出する送信信号の周波数変換や電力増幅を行う。さらに、π/4移相QPSK信号などの変調及び復調を行う。またこのとき、受信電界強度(RSSI)の検出やシンセサイザによる送受信周波数の設定などを行う。さらに、多重処理部21により、時分割多重接続(TDMA)によるタイムスロットでの送受信を行うための信号処理を行う。また、音声処理部22により、受話信号を復号化してスピーカ23bに出力するとともにマイクロホン23aで取り込んだ送話信号を符号化するコーデック(CODEC)処理を行う。これらの無線通信や電話通話に関する各部の動作は、制御部25によって動作制御がなされる。
【0052】また、携帯通信端末1の制御部25では、電子メール情報の送受信やその情報着信に対応するアラートの受信などに関する制御を行う。この制御は、制御部25のROM等に格納された制御プログラムに基づいて実行される。また、メモリ26には、電子メール情報やアラート情報などを取り込んで記憶したり、その他のデータを記憶する。
【0053】携帯通信端末1又はメール端末12から電子メールが送信され、センター装置10のメールサーバ17で受信されると、アラートサーバ15は受信先の携帯通信端末1に対して、受信先のメールアドレスや電話番号毎に個別に記憶設定されている情報着信通知条件(以下、アラート条件と記載する)に基づき、簡易型電子メール(ショートメールなど)によって情報着信に関するアラートを送信する。初期状態では、例えば全ての電子メール着信に対してアラートを配信する。
【0054】携帯通信端末1では、このアラートの受信によって使用者が電子メールの着信があったことを認識できる。そして、メールサーバ17からの電子メール本体の配信を受けたり、携帯通信端末1からメールサーバ17にアクセスして電子メール情報を取り込む。この電子メール情報の取り込みは、携帯通信端末1自体ではなく、外部I/F回路27に接続されたデータ端末により行うことも可能である。電子メール情報及びアラートを配信する際には、メールサーバ17及びアラートサーバ15がセンターサーバ16に格納されているメールアドレスや電話番号のデータベースを参照して、該当する携帯通信端末1へデータ送信する。
【0055】携帯通信端末1は、制御部25の制御により、受信した電子メールの情報内容に基づいてアラート条件の変更設定を行う。そして、変更したアラート条件を基地局4、移動体通信網3を介してセンター装置10のアラートサーバ15に送信し、記憶設定されているアラート条件を変更して更新する。
【0056】以下に、上記アラート条件の更新動作に関するいくつかの実施形態を示して詳しく説明する。アラート条件は、ある情報内容の電子メールの着信があったことを受信先の携帯通信端末1に通知すべきか否か、すなわち受信先の携帯通信端末1の使用者にとってその情報内容の電子メールの着信通知が望まれるものであるかの判断条件を示すものであり、携帯通信端末1側で情報内容に関して設定した着信通知の優先度を含む条件が設定される。
【0057】図4はアラート条件の更新動作の第1実施形態を示す機能ブロック図である。図示された各機能は、主としてセンターサーバ16の制御部32及び携帯通信端末1の制御部25の動作により実現される。
【0058】センターサーバ16は、メールクライアント(携帯通信端末1)のメールアドレスや電話番号毎に個別に記憶設定されているアラート条件(以下、アラート条件個人プロファイルと記載する)をアラート条件個人プロファイル格納部43に格納し、アラートサーバ15の参照要求に応答して該当するアラート条件個人プロファイルを読み出して出力する。このアラート条件個人プロファイルは、各携帯通信端末1に割り当てられたメールアドレスや電話番号のデータベースと共に関連づけて格納する。なお、アラート条件個人プロファイルはアラートサーバ15側に格納するようにしても良い。
【0059】アラート条件としては、(a)発信者のメールアドレスや電話番号などの発信者情報、(b)電子メール中に存在する所定のキーワード、(c)電子メールの受信時間間隔、(d)受信メール数、などを用いる。それぞれの条件を用いた場合については以降の実施形態で詳述する。
【0060】携帯通信端末1は、メール受信部51によりメールサーバ17から配信される電子メール情報やアラートサーバ15から配信されるアラートを受信する。また、アラート条件変更要求部52により、アラート条件の変更要求の生成やこれに関する設定操作入力を行う。アラート条件判定部53では、受け取った電子メールに含まれる情報内容とアラート条件の変更要求内容とに基づいてアラート条件の判定、解析を行い、アラート条件設定部54において、前記判定解析結果に応じてアラート条件の変更設定を行う。そして、アラート条件通知部55により、センターサーバ16に対して変更したアラート条件を送出する。
【0061】本実施形態では、アラート条件の変更要求は、電子メール情報の受信による事象発生(イベント発生)をトリガーとして発生させる。すなわち、メール受信部51で電子メール情報を受信したときに、アラート条件の変更要求を生成し、この受信した電子メールに関する情報内容に基づいてアラート条件を変更設定する。例えば、制御部25の制御に基づいて、アラート条件変更要求部52により「着信通知条件を変更しますか?」とか、「この受信メールに関するメールの着信通知を行いますか?」などの変更設定確認文字を表示部29に表示させ、使用者による入力操作部28からの変更要求操作を促して入力待機する。このようにイベント発生時にアラート条件変更要求動作を開始することにより、使用者はYES/NOなどの受動的な操作で済むため、簡略化した操作手順で容易にアラート条件の変更を行うことが可能となり、操作性を向上できる。
【0062】センターサーバ16は、アラート条件個人プロファイル解析部41により、携帯通信端末1から送られてきた変更されたアラート条件を受信し、登録すべき情報として解析する。そして、アラート条件個人プロファイル設定部42により、前記判定解析結果に応じて各使用者や端末に応じたアラート条件個人プロファイルの変更設定を行い、アラート条件個人プロファイル格納部43によって、以前記憶されていたアラート条件を変更されたアラート条件に変更して更新し、更新後のアラート条件を格納保持する。これにより、携帯通信端末1を持った使用者の要求に応じて適宜アラート条件を更新することが可能となる。以降は、更新したアラート条件に基づいて、電子メールの着信に関するアラートの配信を携帯通信端末1に対して行う。
【0063】本実施形態では、電子メール着信のアラート通知に関する判断やその判断条件(アラート条件)の更新等の管理を、携帯通信端末1側で行わない構成であるため、携帯通信端末1の装置構成を簡略化でき、コスト上昇を抑えつつ小型化が達成できる。また、アラート条件の更新を行う場合は、携帯通信端末1における簡単な操作で更新することができるため、煩わしい設定操作が不要であり、操作性を向上でき、使用者の負担を軽減できる。さらに、携帯通信端末1に、アラート条件を更新するための処理制御を実行可能なCPUやメモリなどを搭載する必要がなくなり、多機能化の要請に容易に対応可能になる。そして、受信側の使用者にとって希望に合わせて更新されたアラート条件によって、受信側が取得したい電子メールの着信通知を配信することができる。
【0064】図5はアラート条件の更新動作の第2実施形態を示す機能ブロック図である。第2実施形態は、第1実施形態の具体例として発信者情報を用いた場合を示したものである。第1実施形態と同様の構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0065】携帯通信端末1は、メール受信部51でメールサーバ17又はアラートサーバ15からの電子メール情報を受信したときに、アラート条件変更要求部52aによりアラート条件の変更要求を生成し、この受信した電子メールに関する情報内容に基づいてアラート条件を変更設定する。ここでは、アラート条件として発信者情報に対応する発信者優先度を用いることとし、発信者判定部53aにより、受け取った電子メールに含まれる情報内容を解析し、電子メールの発信者を判定する。
【0066】アラート条件変更要求部52aでは、「この発信者からのメールの着信通知を行いますか?」などの変更設定確認文字を表示部29に表示させて使用者からの変更要求操作を受け取り、その発信者に関するアラート通知を緊急に行うかどうかの優先度を示す発信者優先度の変更要求を生成する。次いで、発信者優先度設定部54aにより、前記発信者情報及びアラート条件の変更要求に基づいて発信者優先度を変更設定する。そして、アラート条件通知部55により、変更した発信者優先度によるアラート条件をセンターサーバ16に対して送出する。
【0067】センター装置10側のセンターサーバ16の動作は前述した第1実施形態と同様であり、変更された発信者優先度によるアラート条件を受信してアラート条件個人プロファイルの変更設定を行い、アラート条件を更新して格納保持する。以降は、更新した発信者優先度のアラート条件に基づいて、電子メールの着信時に発信者に応じて携帯通信端末1に対しアラートを配信する。
【0068】図6はアラート条件の更新動作の第3実施形態を示す機能ブロック図である。第3実施形態は、第1実施形態の具体例としてキーワード情報を用いた場合を示したものである。第1実施形態と同様の構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0069】第3実施形態では、アラート条件として電子メール本文やメールに付加される属性情報(メールの表題(Subject)や発信者名など)におけるキーワードの優先度を用いることとし、携帯通信端末1において、メール受信部51でメールサーバ17又はアラートサーバ15からの電子メール情報を受信したときに、キーワード判定部53bにより、受け取った電子メールに含まれる情報内容を解析し、電子メールの重要度を示すキーワードを判定する。
【0070】アラート条件変更要求部52bでは、「このキーワードを含むメールの着信通知を行いますか?」などの変更設定確認文字を表示部29に表示させて使用者からの変更要求操作を受け取り、そのキーワードに関するアラート条件の変更要求を生成する。次いで、キーワード設定部54bにより、前記キーワード情報及びアラート条件の変更要求に基づいて優先的に着信通知を行うキーワードやその優先度を変更設定する。そして、アラート条件通知部55により、変更したキーワード優先度によるアラート条件をセンターサーバ16に対して送出する。
【0071】センター装置10側のセンターサーバ16の動作は前述した第1実施形態と同様であり、変更されたキーワードやその優先度に関するアラート条件を受信してアラート条件個人プロファイルの変更設定を行い、アラート条件を更新して格納保持する。以降は、更新したキーワード優先度のアラート条件に基づいて、電子メールの着信時にその電子メール情報に含まれるキーワードに応じて携帯通信端末1に対しアラートを配信する。
【0072】図7はアラート条件の更新動作の第4実施形態を示す機能ブロック図である。第4実施形態は、第1実施形態の具体例としてメール受信間隔情報を用いた場合を示したものである。第1実施形態と同様の構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0073】第4実施形態では、アラート条件として電子メールの受信時間間隔を用いることとし、携帯通信端末1において、メール受信部51でメールサーバ17又はアラートサーバ15からの電子メール情報を受信したときに、受信時間判定部53cにより、受け取った電子メールの受信時間を判定する。
【0074】アラート条件変更要求部52cでは、「メールの着信通知を1時間毎に行いますか?」などの変更設定確認文字を表示部29に表示させて使用者からの変更要求操作を受け取り、そのメール受信間隔に関するアラート条件の変更要求を生成する。次いで、アラート通知間隔設定部54cにより、前記メール受信時間情報及びアラート条件の変更要求に基づき、次に電子メールを受信する期待時間に基づいて決定されるアラート通知を行う時間間隔を変更設定する。そして、アラート条件通知部55により、変更したメール受信間隔によるアラート条件をセンターサーバ16に対して送出する。
【0075】センター装置10側のセンターサーバ16の動作は前述した第1実施形態と同様であり、変更されたメール受信間隔に基づくアラート条件を受信してアラート条件個人プロファイルの変更設定を行い、アラート条件を更新して格納保持する。以降は、更新したメール受信間隔のアラート条件に基づいて、所定の電子メール受信待機時間が経過して電子メールを受信した場合に携帯通信端末1に対しアラートを配信する。なお、アラート条件として指定時刻や曜日などを設定し、その設定時刻の時点で受信した未読の電子メールがあった場合にアラート通知を行うようにすることも可能である。
【0076】図8はアラート条件の更新動作の第5実施形態を示す機能ブロック図である。第5実施形態は、第1実施形態の具体例として受信メール数情報を用いた場合を示したものである。第1実施形態と同様の構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0077】第5実施形態では、アラート条件として電子メールの受信メール数を用いることとし、携帯通信端末1において、メール受信部51でメールサーバ17又はアラートサーバ15からの電子メール情報を受信したときに、受信メール数判定部53dにより、所定期間に受け取った電子メールの数を判定する。
【0078】アラート条件変更要求部52dでは、「10件メールを受信したごとに着信通知を行いますか?」などの変更設定確認文字を表示部29に表示させて使用者からの変更要求操作を受け取り、その受信メール数に関するアラート条件の変更要求を生成する。次いで、アラート通知メール数設定部54dにより、前記受信メール数情報及びアラート条件の変更要求に基づいて、所定数の電子メールを受信したときにアラート通知を行う受信メール数を変更設定する。そして、アラート条件通知部55により、変更した受信メール数によるアラート条件をセンターサーバ16に対して送出する。
【0079】センター装置10側のセンターサーバ16の動作は前述した第1実施形態と同様であり、変更された受信メール数に基づくアラート条件を受信してアラート条件個人プロファイルの変更設定を行い、アラート条件を更新して格納保持する。以降は、更新した受信メール数のアラート条件に基づいて、受信した電子メールの件数が所定数に達した場合に携帯通信端末1に対しアラートを配信する。
【0080】これらの実施形態のように電子メール受信のイベント発生によってアラート条件の更新を行う構成は、特に、第2及び第3実施形態のアラート条件を用いた場合において効果的である。
【0081】図9はアラート条件の更新動作の第6実施形態を示す機能ブロック図である。図示された各機能は、主としてセンターサーバ16の制御部32及び携帯通信端末1の制御部25の動作により実現される。センターサーバ16の動作は前述した第1実施形態と同様であり、重複する部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0082】携帯通信端末1は、メール受信部61によりメールサーバ17から配信される電子メール情報やアラートサーバ15から配信されるアラートを受信する。また、アラート条件変更要求部62により、アラート条件の変更要求の生成やこれに関する設定操作入力を行う。アラート条件判定部63では、生成されたアラート条件の変更要求内容に基づいてアラート条件の判定、解析を行い、アラート条件設定部64において、前記判定解析結果に応じてアラート条件の変更設定を行う。そして、アラート条件通知部65により、センターサーバ16に対して変更したアラート条件を送出する。
【0083】本実施形態では、携帯通信端末1の入力操作部28からの変更要求操作によって、能動的にアラート条件の変更要求を生成する。すなわち、使用者の操作入力や他のイベント発生によってアラート条件変更モードに移行して変更要求の入力を行う。例えば、制御部25の制御に基づいて、アラート条件変更要求部62により、センターサーバ16にて管理しているアラート条件の変更項目やその値を示す変更設定画面を表示部29に表示させ、使用者による入力操作部28からの変更要求操作を促して入力待機する。このように携帯通信端末1の操作に基づいて随時アラート条件変更要求動作を開始することにより、使用者は所望の状況で適宜アラート条件を更新することが可能となる。
【0084】このように第6実施形態は、第1実施形態と同様に、電子メール着信のアラート通知に関する判断やその判断条件(アラート条件)の更新等の管理を、携帯通信端末1側で行わない構成であるため、携帯通信端末1の装置構成を簡略化でき、コスト上昇を抑えつつ小型化が達成できる。また、アラート条件の更新を行う場合は、携帯通信端末1による簡単な操作でセンター装置10側に格納したアラート条件を使用者が任意に更新することができ、煩わしい設定操作を軽減できる。さらに、携帯通信端末1に、アラート条件を更新するための処理制御を実行可能なCPUやメモリなどを搭載する必要がなくなり、多機能化の要請に容易に対応可能になる。そして、受信側の使用者にとって望ましいアラート条件によって、取得したい電子メールの着信通知を配信することができる。
【0085】図10はアラート条件の更新動作の第7実施形態を示す機能ブロック図である。第7実施形態は、第6実施形態の具体例として発信者情報を用いた場合を示したものである。第6実施形態と同様の構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0086】携帯通信端末1は、アラート条件変更要求部62aにより、アラート条件の変更要求の生成やこれに関する設定操作入力を行う。ここでは、アラート条件として発信者情報に対応する発信者優先度を用いることとし、アラート条件変更要求部62aで入力した変更要求に対応する電子メールの発信者を、発信者判定部63aにより判定する。このとき、アラート条件変更要求部62aでは、「優先的に着信通知を行う発信者リスト」などの変更設定画面を表示部29に表示させて使用者からの変更要求操作を受け取り、その発信者に関するアラート通知を緊急に行うかどうかの優先度を示す発信者優先度の変更要求を生成する。次いで、発信者優先度設定部64aにより、前記アラート条件の変更要求に基づいて発信者優先度を変更設定する。そして、アラート条件通知部65により、変更した発信者優先度によるアラート条件をセンターサーバ16に対して送出する。
【0087】図11はアラート条件の更新動作の第8実施形態を示す機能ブロック図である。第8実施形態は、第6実施形態の具体例としてキーワード情報を用いた場合を示したものである。第6実施形態と同様の構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0088】第8実施形態では、アラート条件として電子メール本文やメールに付加される属性情報(メールの表題(Subject)や発信者名など)におけるキーワードを用いることとし、アラート条件変更要求部62bで入力した変更要求に対応する電子メールの重要度を示すキーワードを、キーワード判定部63bにより判定する。このとき、アラート条件変更要求部62bでは、「優先的に着信通知を行う重要キーワードリスト」などの変更設定画面を表示部29に表示させて使用者からの変更要求操作を受け取り、そのキーワードに関するアラート条件の変更要求を生成する。次いで、キーワード設定部64bにより、前記アラート条件の変更要求に基づいて優先的に着信通知を行うキーワードやその優先度を変更設定する。そして、アラート条件通知部65により、変更したキーワード優先度によるアラート条件をセンターサーバ16に対して送出する。
【0089】図12はアラート条件の更新動作の第9実施形態を示す機能ブロック図である。第9実施形態は、第6実施形態の具体例としてメール受信間隔情報を用いた場合を示したものである。第6実施形態と同様の構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0090】第9実施形態では、アラート条件として電子メールの受信時間間隔を用いることとし、アラート条件変更要求部62cで入力した変更要求におけるアラート通知間隔に対応する電子メール受信時間を、受信時間判定部63cにより判定する。このとき、アラート条件変更要求部62cでは、「メールの着信通知を行う時間間隔」などの変更設定画面を表示部29に表示させて使用者からの変更要求操作を受け取り、そのアラート通知間隔に関するアラート条件の変更要求を生成する。次いで、アラート通知間隔設定部64cにより、前記アラート条件の変更要求に基づき、次に電子メールを受信する期待時間に基づいて決定されるアラート通知を行う時間間隔を変更設定する。そして、アラート条件通知部65により、変更したメール受信間隔によるアラート条件をセンターサーバ16に対して送出する。
【0091】図13はアラート条件の更新動作の第10実施形態を示す機能ブロック図である。第10実施形態は、第6実施形態の具体例として受信メール数情報を用いた場合を示したものである。第6実施形態と同様の構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0092】第10実施形態では、アラート条件として電子メールの受信メール数を用いることとし、アラート条件変更要求部62dで入力した変更要求におけるアラート通知メール数に対応する所定期間の電子メール受信数を、受信メール数判定部63dにより判定する。このとき、アラート条件変更要求部62dでは、「メールの着信通知を行う受信件数」などの変更設定画面を表示部29に表示させて使用者からの変更要求操作を受け取り、そのアラート通知メール数に関するアラート条件の変更要求を生成する。次いで、アラート通知メール数設定部64dにより、前記アラート条件の変更要求に基づき、所定数の電子メールを受信したときにアラート通知を行う受信メール数を変更設定する。そして、アラート条件通知部65により、変更した受信メール数によるアラート条件をセンターサーバ16に対して送出する。
【0093】これらの実施形態のように携帯通信端末からの操作により能動的にアラート条件の更新を行う構成は、特に、第9及び第10実施形態のアラート条件を用いた場合において効果的である。
【0094】なお、上述した実施形態では、センター装置10を移動体通信網3に接続して設けた構成を例示したが、センター装置10は例えば外部の通信網6側に接続して設けることも可能であり、その配置構成は設計要件に応じて自由に変形でき、特に限定されないものである。
【0095】また、本発明は、閉鎖通信網(いわゆる、イントラネット)による通信ネットワークにおいても同様に適用可能である。すなわち、閉鎖通信網における基幹LAN(FDDIなど)のサーバに併設したり、支線LAN(イーサネットなど)のサーバに併設するようにしても良い。
【0096】また、上記実施形態では、PDC方式の移動体通信網を例示して説明したが、他の通信方式にもそのまま適用可能である。例えば、PHS(RCR−STD−28)におけるPIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)伝送手順やCDMA(RCR−STD−T53、IS−95準拠)、IMT−2000(W−CDMAなど)にもそのまま適用可能である。
【0097】さらに、センター装置10にアラートサーバ15、センターサーバ16及びメールサーバ17の3つを設けた例をもって説明したが、これらのサーバは機能的な構成であり、サーバの物理的構成は、これらを一体化したり、適宜分離して処理を分散化したり、一部を遠隔地に設けるなど、様々な変形が考えられる。
【0098】また、上記実施形態では、携帯通信端末に配信する情報として電子メールを例示したが、電子掲示板サービスやチャットサービス、その他の情報配信サービスなどに適用することも可能である。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電子メール配信を行う通信網において電子メール情報の着信を着信通知サーバにより受信先のメールクライアントの情報通信端末に通知する通信システムにおいて、電子メール等の情報受信時などに、情報通信端末において取得した情報内容に基づく情報着信通知条件を生成し、着信通知サーバに送信して情報着信通知条件を適宜更新することができ、情報通信端末の操作性を向上させることができるとともに、配信された情報に対して情報着信通知条件に基づいて適切な着信通知を行うことが可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1中の携帯通信端末の内部構成例を示すブロック図である。
【図3】図1中の各サーバの内部構成例を示すブロック図である。
【図4】アラート条件の更新動作の第1実施形態を示す機能ブロック図である。
【図5】第1実施形態の具体例として発信者情報を用いたアラート条件の更新動作の第2実施形態を示す機能ブロック図である。
【図6】第1実施形態の具体例としてキーワード情報を用いたアラート条件の更新動作の第3実施形態を示す機能ブロック図である。
【図7】第1実施形態の具体例としてメール受信間隔情報を用いたアラート条件の更新動作の第4実施形態を示す機能ブロック図である。
【図8】第1実施形態の具体例として受信メール数情報を用いたアラート条件の更新動作の第5実施形態を示す機能ブロック図である。
【図9】アラート条件の更新動作の第6実施形態を示す機能ブロック図である。
【図10】第6実施形態の具体例として発信者情報を用いたアラート条件の更新動作の第7実施形態を示す機能ブロック図である。
【図11】第6実施形態の具体例としてキーワード情報を用いたアラート条件の更新動作の第8実施形態を示す機能ブロック図である。
【図12】第6実施形態の具体例としてメール受信間隔情報を用いたアラート条件の更新動作の第9実施形態を示す機能ブロック図である。
【図13】第6実施形態の具体例として受信メール数情報を用いたアラート条件の更新動作の第10実施形態を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 携帯通信端末
3 移動体通信網
6 通信網
10 センター装置
11 情報提供装置
12 メール端末
15 アラートサーバ
16 センターサーバ
17 メールサーバ
20 無線処理部
25,32 制御部
26 メモリ
28 入力操作部
29 表示部
34a,34b ハードディスク装置
41 アラート条件個人プロファイル解析部
42 アラート条件個人プロファイル設定部
41 アラート条件個人プロファイル格納部
51 メール受信部
52 アラート条件変更要求部
53 アラート条件判定部
54 アラート条件設定部
55 アラート条件通知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子メール配信を行う通信網において電子メール情報の着信を着信通知サーバにより受信先のメールクライアントの情報通信端末に通知する通信システムにおける情報着信の通知方法であって、前記情報通信端末において受信した電子メール情報の情報内容を取得する手順と、前記取得した情報内容に基づいて着信通知の優先度に関する情報着信通知条件を変更設定する手順と、前記変更設定した情報着信通知条件を前記着信通知サーバに送信する手順と、前記着信通知サーバにおいて受信した情報着信通知条件によって現在保持している情報着信通知条件を更新する手順と、を有することを特徴とする通信システムにおける情報着信の通知方法。
【請求項2】 前記電子メール情報の情報内容を取得する手順及び前記情報着信通知条件を変更設定する手順は、前記情報通信端末における電子メール情報の受信時に行うことを特徴とする請求項1記載の通信システムにおける情報着信の通知方法。
【請求項3】 電子メール配信を行う通信網において電子メール情報の着信を着信通知サーバにより受信先のメールクライアントの情報通信端末に通知する通信システムにおける情報着信の通知方法であって、前記情報通信端末において着信通知の優先度に関する情報着信通知条件の変更要求を生成する手順と、前記変更要求に基づいて情報着信通知条件を変更設定する手順と、前記変更設定した情報着信通知条件を前記着信通知サーバに送信する手順と、前記着信通知サーバにおいて受信した情報着信通知条件によって現在保持している情報着信通知条件を更新する手順と、を有することを特徴とする通信システムにおける情報着信の通知方法。
【請求項4】 前記情報着信通知条件の変更要求を生成する手順及び前記情報着信通知条件を変更設定する手順は、前記情報通信端末における変更設定入力に基づいて行うことを特徴とする請求項3記載の通信システムにおける情報着信の通知方法。
【請求項5】 電子メール配信を行う通信網において電子メール情報の着信を着信通知サーバにより受信先のメールクライアントの情報通信端末に通知する情報着信通知システムであって、前記情報通信端末は、着信通知の優先度に関する情報着信通知条件の変更要求を生成する変更要求生成手段と、前記変更要求に基づいて情報着信通知条件を変更設定する情報着信通知条件変更設定手段と、前記変更設定した情報着信通知条件を前記着信通知サーバに送信する情報着信通知条件送信手段とを有し、前記着信通知サーバは、前記情報通信端末から受信した情報着信通知条件によって現在保持している情報着信通知条件を更新する情報着信通知条件更新手段を有することを特徴とする情報着信通知システム。
【請求項6】 前記情報通信端末は、受信した電子メール情報の情報内容を取得する情報内容取得手段をさらに有し、前記変更要求生成手段は、電子メール情報の受信時に情報着信通知条件の変更要求を生成し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記取得した情報内容と前記変更要求とに基づいて情報着信通知条件を変更設定することを特徴とする請求項5記載の情報着信通知システム。
【請求項7】 前記変更要求生成手段は、前記情報通信端末の入力操作部における変更設定入力に基づいて情報着信通知条件の変更要求を生成し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に基づいて情報着信通知条件を変更設定することを特徴とする請求項5記載の情報着信通知システム。
【請求項8】 前記着信通知サーバは、メールクライアント毎に設定した情報着信通知条件である個別通知条件を格納する個別通知条件格納手段を有し、前記情報着信通知条件更新手段として、前記情報通信端末からの情報着信通知条件を個別通知条件として登録するための解析を行う情報着信通知条件解析手段と、前記解析した情報着信通知条件によって個別通知条件を変更設定する個別通知条件設定手段とを有することを特徴とする請求項5記載の情報着信通知システム。
【請求項9】 前記情報着信通知条件は、電子メールの発信者情報に対応する発信者優先度を含み、前記情報内容取得手段は、受信した電子メール情報の発信者を判定し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、この発信者情報及び前記変更要求に応じて着信通知を行う発信者優先度を変更設定することを特徴とする請求項6記載の情報着信通知システム。
【請求項10】 前記情報着信通知条件は、電子メール情報におけるキーワード優先度を含み、前記情報内容取得手段は、受信した電子メール情報中のキーワードを判定し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、このキーワード及び前記変更要求に応じて着信通知を行うキーワード優先度を変更設定することを特徴とする請求項6記載の情報着信通知システム。
【請求項11】 前記情報着信通知条件は、電子メールの受信時間間隔を含み、前記情報内容取得手段は、電子メール情報の受信時間を判定し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、この受信時間及び前記変更要求に応じて着信通知を行う受信時間間隔を変更設定することを特徴とする請求項6記載の情報着信通知システム。
【請求項12】 前記情報着信通知条件は、電子メールの受信メール数を含み、前記情報内容取得手段は、電子メール情報の受信件数を判定し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、この受信件数及び前記変更要求に応じて着信通知を行う受信メール数を変更設定することを特徴とする請求項6記載の情報着信通知システム。
【請求項13】 前記情報着信通知条件は、電子メールの発信者情報に対応する発信者優先度を含み、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に応じて着信通知を行う発信者優先度を変更設定することを特徴とする請求項7記載の情報着信通知システム。
【請求項14】 前記情報着信通知条件は、電子メール情報におけるキーワード優先度を含み、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に応じて着信通知を行うキーワード優先度を変更設定することを特徴とする請求項7記載の情報着信通知システム。
【請求項15】 前記情報着信通知条件は、電子メールの受信時間間隔を含み、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に応じて着信通知を行う受信時間間隔を変更設定することを特徴とする請求項7記載の情報着信通知システム。
【請求項16】 前記情報着信通知条件は、電子メールの受信メール数を含み、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に応じて着信通知を行う受信メール数を変更設定することを特徴とする請求項7記載の情報着信通知システム。
【請求項17】 電子メール配信を行う通信網において電子メール情報の着信を着信通知サーバにより受信先のメールクライアントに通知する通信システムにおける情報通信端末であって、着信通知の優先度に関する情報着信通知条件の変更要求を生成する変更要求生成手段と、前記変更要求に基づいて情報着信通知条件を変更設定する情報着信通知条件変更設定手段と、前記変更設定した情報着信通知条件を前記着信通知サーバに送信する情報着信通知条件送信手段と、を有することを特徴とする情報通信端末。
【請求項18】 受信した電子メール情報の情報内容を取得する情報内容取得手段をさらに有し、前記変更要求生成手段は、電子メール情報の受信時に情報着信通知条件の変更要求を生成し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記取得した情報内容と前記変更要求とに基づいて情報着信通知条件を変更設定することを特徴とする請求項17記載の情報通信端末。
【請求項19】 前記変更要求生成手段は、当該情報通信端末の入力操作部における変更設定入力に基づいて情報着信通知条件の変更要求を生成し、前記情報着信通知条件変更設定手段は、前記変更要求に基づいて情報着信通知条件を変更設定することを特徴とする請求項17記載の情報通信端末。
【請求項20】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信システムにおける情報着信の通知方法を実行する手順をプログラムとして記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2001−189749(P2001−189749A)
【公開日】平成13年7月10日(2001.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−103(P2000−103)
【出願日】平成12年1月4日(2000.1.4)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】