説明

通信システム及びそれに適用される電子機器

【課題】 AVアンプのマイコンに電源検出端子を別途設けることなく、携帯型プレーヤがハイバネート状態から電源オン状態に移行したことを判別する。
【解決手段】
状態検出回路16は、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態であることを検出しているときハイバネート状態の情報をUARTライン14,34に供給する。マイコン31は、UARTライン34の情報を判別して、携帯型プレーヤ20ハイバネート状態であることを判別する。状態検出回路16は、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態から電源オン状態に移行したことを検出したとき、その旨を示す情報をUARTライン14,34に供給する。マイコン31は、UARTライン34の情報を判別して、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態から電源オン状態に移行したことを判別する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の電子機器と、第1の電子機器と通信する第2の電子機器とを備える通信システムにおいて、第2の電子機器が第1の状態から第2の状態に移行したことを検出する状態判別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
AVアンプ(第1の電子機器)はコネクタを有しており、コネクタには、携帯型オーディオプレーヤ(第2の電子機器であり、以下、携帯型プレーヤという。)が接続可能である。または、コネクタには、携帯型プレーヤ用の充電装置(クレードル)が接続可能であり、この場合、充電装置に携帯型プレーヤが接続される。このような通信システムにおいて、携帯型プレーヤとAVアンプとは例えばUART通信によって相互に通信する。携帯型プレーヤの仕様によっては、携帯型プレーヤがハイバネート状態から電源オン状態に移行した後、所定時間(本例では2秒)以内に、AVアンプと携帯型プレーヤとが通信を開始しないと、携帯型プレーヤが通信失敗となるものがある。
【0003】
携帯型プレーヤがハイバネート状態から電源オン状態に移行したことをAVアンプが瞬時に認識するため、AVアンプのマイコンに電源入力端子を設け、携帯型プレーヤがハイバネート状態の時には電源入力端子にローレベルの信号が入力され、電源オン状態になると電源入力端子にハイレベルの信号が入力される。しかし、この方法では、マイコンに電源入力端子を設ける必要があり、コストが増大する。さらに、AVアンプと、携帯型プレーヤ(又はその充電装置)との間で電源状態を送受信する信号ラインをUARTラインの他に別途設ける必要があるので、さらにコストが増大する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−97299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、第1の電子機器の制御手段に入力端子を別途設けることなく、又、第2の電子機器の状態に関する情報を伝送する信号ラインを、所定の通信方式の通信ラインの他に別途設けることなく、第2の電子機器が第1の状態から第2の状態に移行したことを判別できる状態判別装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の好ましい実施形態による状態判別装置は、第1の電子機器と、前記第1の電子機器と所定の通信方式で通信する第2の電子機器とを備える通信システムにおいて、前記第2の電子機器が第1の状態から第2の状態に移行したことを検出する状態判別装置であって、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器との間で前記所定の通信方式で通信する通信ラインと、前記第2の電子機器が前記第1の状態であること、及び、前記第2の電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行したことを検出し、検出した前記第1の状態又は第2の状態に関する情報を、前記通信ラインに供給する状態検出回路と、前記通信ラインに供給されている前記情報に基づいて、前記第2の電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行したか否かを判別する制御手段とを備える。
【0007】
状態検出回路は、第2の電子機器が第1の状態であることを検出しているとき、第1の状態の情報を通信ラインに供給する。制御手段は、通信ラインの情報を判別して、第2の電子機器が第1の状態であることを判別する。一方、状態検出回路は、第2の電子機器が第1の状態から第2の状態に移行したことを検出したとき、第2の状態の情報を通信ラインに供給する。制御手段は、通信ラインの情報を判別して、第2の電子機器が第1の状態から第2の状態に移行したことを判別する。このように通信ラインを使って、第2の電子機器の状態に関する情報を伝送するので、第1の電子機器の制御手段に入力端子を別途設けることなく、又、第2の電子機器の状態に関する情報を伝送する信号ラインを、通信ラインの他に別途設ける必要がない。
【0008】
好ましい実施形態においては、前記状態検出回路が、前記第2の電子機器が前記第1の状態であることを検出しているとき、前記通信ラインにハイレベル及びローレベルの内の一方レベルの信号を供給し、前記第2の電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行したことを検出したとき、前記通信ラインに他方レベルの信号を供給させ、前記制御手段が、前記通信ラインに供給されている信号が前記一方レベルであるとき前記第2の電子機器が前記第1の状態であることを判別し、前記通信ラインに供給されている信号が前記一方レベルから前記他方レベルに反転したとき前記第2の電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行したことを判別する。
【0009】
好ましい実施形態においては、前記通信ラインが、前記第2の電子機器から前記第1の電子機器に情報が伝送されていないとき前記他方レベルであり、前記状態検出回路が、前記第2の電子機器が前記第1の状態であることを検出しているとき前記通信ラインを前記一方レベルの電位に接続させ、前記第2の電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行したことを検出したとき前記通信ラインを前記一方レベルの電位から切り離すスイッチ手段を有する。
【0010】
好ましい実施形態においては、前記第1の状態が電源オフ状態であり、前記第2の状態が電源オン状態である。
【発明の効果】
【0011】
第1の電子機器の制御手段に入力端子を別途設けることなく、又、第2の電子機器の状態に関する情報を伝送する信号ラインを、所定の通信方式の通信ラインの他に別途設けることなく、第2の電子機器が第1の状態から第2の状態に移行したことを判別できる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好ましい実施形態による状態判別装置について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、状態判別装置を含む通信システムを示すブロック図である。通信システムは、第1の電子機器(AVアンプ)30と、第2の電子機器(携帯型プレーヤ)20と、携帯型プレーヤ20の充電装置10とを備える。状態判別装置は、携帯型プレーヤ20が電源オフ状態(第1の状態)であるか、又は、電源オフ状態から電源オン状態(第2の状態)に移行したかを判別する。電源オフ状態は、ハイバネート状態、スリープ状態、又は、スタンバイ状態等であるが、ハイバネート状態を例に説明する。状態判別装置は、本例では、AVアンプ30のマイコン31、充電装置10内に設けられた状態検出回路16、及び、UARTライン14,34によって構成されている。
【0013】
携帯型プレーヤ20とAVアンプ30とは、充電装置10を介して所定の通信方式で相互に通信する。通信とは、機器情報、動作状態情報(再生状態、停止状態等)を通知することや、制御コマンド(再生指示、停止指示等)を送受信することである。本例においては、所定の通信方式として、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)が採用されている。
【0014】
携帯型プレーヤ20は、オーディオファイルを再生して、AVアンプ30にオディオ信号を送信するものである。携帯型プレーヤ20は、マイコン21と、コネクタ22と、UARTライン(通信ライン)23,24と、電源状態ライン25と、電源回路26とを備える。なお、携帯型プレーヤ20において本発明の特徴ではない構成(例えば記録媒体やDAC等)については説明を省略する。
【0015】
マイコン21は、制御端子21a、21b、及び、電源状態端子21cを含む。制御端子21a、21bは、それぞれ、UARTライン23,24を介してコネクタ22に接続されている。制御端子21aは、UARTライン23を介して、AVアンプ30のマイコン31からの通知や制御コマンド等を受信する。制御端子21bは、UARTライン24を介して、AVアンプ30のマイコン31に通知や制御コマンド等を送信する。
【0016】
電源状態端子21cは、電源状態ライン25を介してコネクタ22に接続されている。電源状態端子21cは、携帯型プレーヤ20の電源状態に関する情報を電源状態ライン25に出力する。例えば、電源状態端子21cは、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態のときには、電源状態ライン25をハイインピーダンス状態に制御する。一方、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態から電源オン状態に移行したときに、電源状態端子21cは、電源状態ライン25にハイレベルの信号を出力する。
【0017】
なお、図1Bに示すように、マイコン21に電源状態端子21cを設ける代わりに、電源状態ライン25を電源回路26等に接続することにより、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態のときには電源状態ライン25をハイインピーダンス状態に制御し、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態から電源オン状態に移行したときに、電源状態ライン25にハイレベルの信号(電源電圧)を出力してもよい。
【0018】
コネクタ22は、充電装置10のコネクタ11に接続されており、携帯型プレーヤ20と充電装置10との間で通知、制御コマンド、電源状態等を送受信する。
【0019】
充電装置10は、携帯型プレーヤ20から送信されたオーディオ信号をAVアンプ30に送信し、かつ、携帯型プレーヤ20の図示しないバッテリを充電する。充電装置10は、コネクタ11,12と、UARTライン13,14と、電源状態ライン15と、状態検出回路16とを備える。なお、充電装置10において本発明の特徴ではない構成(例えば、電源供給回路等)については説明を省略する。
【0020】
UARTライン13は、コネクタ11,22を介してUARTライン23に接続されている。UARTライン13は、コネクタ12を介してAVアンプ30のマイコン31から送信された通知、制御コマンド等を、コネクタ11を介して、携帯型プレーヤ20のマイコン21に送信する。
【0021】
UARTライン14は、コネクタ11,22を介してUARTライン24に接続されている。UARTライン14は、コネクタ11を介して携帯型プレーヤ20のマイコン21から送信された通知、制御コマンド等を、コネクタ12を介して、AVアンプ30のマイコン31に送信する。
【0022】
電源状態ライン15は、コネクタ11,22を介して携帯型プレーヤ20の電源状態ライン25に接続されている。電源状態ライン15は、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態の時にハイインピーダンス状態であり、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態から電源オン状態に移行したときにハイレベルの信号が供給される。
【0023】
状態検出回路16は、携帯型プレーヤ20の電源状態を検出して、電源状態に関する情報を所定の通信方式を使用してAVアンプ30のマイコン1に送信する。従って、AVアンプ30のマイコン31に電源検出端子を別途設ける必要が無く、かつ、充電装置10からAVアンプ20に携帯型プレーヤ10の電源状態に関する情報を伝送するための信号ラインを別途設ける必要がない。本例では、携帯型プレーヤ10の電源状態に関する情報は、UARTライン14,34に供給されてAVアンプ30のマイコン31に伝送される。
【0024】
図2に示すように、状態検出回路16は、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態の時(すなわち、電源状態ライン15,25がハイインピーダンス状態の時)、UARTライン14にローレベルの信号を供給し続ける。また、状態検出回路16は、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態から電源オン状態に移行した時(すなわち、電源状態ライン15,25がハイレベルの時)、状態検出回路16からUARTライン14への出力をハイインピーダンス状態にすることにより、UARTライン14に携帯型プレーヤ20側からUART信号が送信可能にする。UARTは、アクティブハイでデータを伝送する通信方式である。すなわち、UARTライン14,34は、携帯型プレーヤ20からの情報伝送がないときにハイレベルであり、情報伝送があるときにローレベルとなる。従って、状態検出回路16からUARTライン14への出力をハイインピーダンス状態にすることにより、UARTライン14はハイレベルになる。従って、UARTライン14がローレベルからハイレベルに反転したことを検出することにより、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態から電源オン状態に移行したことを判別することができる。
【0025】
状態検出回路16は、抵抗R1〜R3、MOSFET Q1,Q2を含む。抵抗R1は、一端が電源状態ライン15に接続され、他端が抵抗R2を介して接地電位に接続され、かつ、MOSFET Q1のゲートに接続されている。MOSFET Q1のソースは接地電位に接続され、ドレインは抵抗R3を介して電圧Vaが供給され、かつ、MOSFET Q2のゲートに接続されている。MOSFET Q2のソースは接地電位に接続され、ドレインは状態検出回路16の出力端としてUARTライン14に接続されている。
【0026】
AVアンプ30は、携帯型プレーヤ20から送信されたオーディオ信号を増幅してスピーカーに出力する。AVアンプ30は、マイコン31と、コネクタ32と、UARTライン33,34とを備える。なお、AVアンプ30における本発明の特徴ではない構成(例えば、アンプ回路等)については説明を省略する。
【0027】
マイコン31は、制御端子31a、31bを含む。制御端子31aは、UARTライン33を介して、携帯型プレーヤ20のマイコン21に通知や制御コマンド等を送信する。制御端子31bは、UARTライン34を介して、携帯型プレーヤ20のマイコン21から通知や制御コマンド等を受信する。
【0028】
コネクタ32は、充電装置10のコネクタ12に接続されており、AVアンプ30と充電装置10との間で通知、制御コマンド、電源状態等を送受信する。
【0029】
UARTライン33は、コネクタ32,12を介してUARTライン13に接続されている。UARTライン33は、マイコン31からの通知や制御コマンド等を、充電装置10を介して携帯型プレーヤ20に送信する。UARTライン34は、コネクタ32,12を介してUARTライン14に接続されている。UARTライン34は、携帯型プレーヤ20のマイコン21からの通知や制御コマンド等をマイコン31に供給する。
【0030】
UARTライン34は、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態の時にローレベルであり、ハイバネート状態から電源オン状態に移行したときにローレベルからハイレベルに反転する。マイコン31は、UARTライン34がローレベルからハイレベルに反転したか否かを監視しており、ローレベルからハイレベルに反転したことを判断したときに、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態から電源オン状態に移行したことを認識し、UARTライン33,13を介して携帯型プレーヤ20のマイコン21との間で通信を開始する。従って、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態から電源オン状態に移行したときに、マイコン31は瞬時に携帯型プレーヤ20のマイコン21と通信することができ、通信エラーを防止できる。
【0031】
以上の構成を有する状態判別装置についてその動作を説明する。
[携帯型プレーヤ20がハイバネート状態の時]
携帯型プレーヤ20において電源状態ライン25はハイインピーダンス状態であり、充電装置10の電源状態ライン15もハイインピーダンス状態である。従って、MOSFET Q1のゲートは接地電位であるので、MOSFET Q1はオフ状態であり、電源電圧VaがMOSFET Q2のゲートに供給され、MOSFETQ2はオン状態である。従って、UARTライン14は、接地電位に接続された状態であり、ローレベルである。UARTライン34もローレベルである。AVアンプ30のマイコン31は、図3に示すように、UARTライン34がローレベルからハイレベルに反転したか否かを判断している(S1)が、ここでは、ローレベルのままであるので(S1でNO)、携帯型プレーヤ20が未だ電源オン状態に移行していないと判断する。
【0032】
[携帯型プレーヤ20がハイバネート状態から電源オン状態に移行した時]
携帯型プレーヤ20のマイコン21は、電源状態ライン25にハイレベルの信号を供給する。充電装置10の電源状態ライン15にもハイレベルの信号が供給される。MOSFET Q1のゲートにハイレベルの信号が供給されるので、MOSFET Q1はオフ状態からオン状態になる。MOSFET Q2は、ゲートが接地電位に接続された状態になり、オン状態からオフ状態になる。従って、状態検出回路16は、UARTライン14から切り離された状態になり、状態検出回路16はUARTライン14にとってハイインピーダンス状態になる。
【0033】
UARTライン14は、UART信号にデータが含まれない場合にハイレベルであるので、MOSFET Q2がオフ状態になることにより、ローレベルからハイレベルに反転する。UARTライン34もローレベルからハイレベルに反転する。AVアンプ30のマイコン31は、図3に示すように、UARTライン34がローレベルからハイレベルに反転したか否かを判断している(S1)が、ローレベルからハイレベルに反転したと判断し(S1でYES)、携帯型プレーヤ20がハイバネート状態から電源オン状態に移行したと判断する。その結果、マイコン31は、UARTライン33を介して携帯型プレーヤ20のマイコン21に所定の通知(AVアンプ30の機器情報の通知等)を送信する(S2)。
【0034】
携帯型プレーヤ20のマイコン21は、UARTライン23を介してAVアンプ31のマイコン31から所定の通知を受信すると、UARTライン24を介してAVアンプ30のマイコン31に所定の通知(携帯型プレーヤ20の機器情報の通知等)を送信する。
【0035】
以上のように、本実施形態によると、UARTライン14,34を使って携帯型プレーヤ20の電源状態に関する情報をAVアンプ30に送信するので、AVアンプ30のマイコン31に別途電源検出端子を設ける必要がなく、充電装置10とAVアンプ30との間で携帯型プレーヤ20の電源状態に関する情報を伝送するラインを別途設ける必要がない。その上、携帯型プレーヤ20が電源オン状態に移行したことをAVアンプ30のマイコン31が瞬時に判断することができるので、携帯型プレーヤ20において通信エラーが発生することが防止される。
【0036】
なお、状態検出回路16を充電装置10内に設ける場合に限らず、図4に示すように、携帯型プレーヤ20をAVアンプ30に直接接続するような構成においては、AVアンプ30内に状態検出回路16が設けられる。
【0037】
また、所定の通信方式は、UARTに限定されず、I2C等の他の通信方式が採用されてもよい。また、上記実施形態におけるハイレベル及びローレベルをそれぞれ逆にした場合にも適用することができる。
【0038】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、AVアンプ、携帯型プレーヤ、及び、携帯型プレーヤの充電装置等に好適に採用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本実施形態の状態判別装置を示す図である。
【図1B】別の実施形態の状態判別装置を示す図である。
【図2】UARTライン14,34のレベルを示す図である。
【図3】マイコン31の処理を示すフローチャートである。
【図4】別の実施形態の状態判別装置を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
10 充電装置
11 コネクタ
12 コネクタ
13 UARTライン
14 UARTライン
15 電源状態ライン
20 携帯型プレーヤ
21 マイコン
22 コネクタ
23 UARTライン
24 UARTライン
25 電源状態ライン
30 AVアンプ
31 マイコン
32 コネクタ
33 UARTライン
34 UARTライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電子機器と、前記第1の電子機器と所定の通信方式で通信する第2の電子機器とを備える通信システムにおいて、前記第2の電子機器が第1の状態から第2の状態に移行したことを検出する状態判別装置であって、
前記第1の電子機器と前記第2の電子機器との間で前記所定の通信方式で通信する通信ラインと、
前記第2の電子機器が前記第1の状態であること、及び、前記第2の電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行したことを検出し、検出した前記第1の状態又は第2の状態に関する情報を、前記通信ラインに供給する状態検出回路と、
前記通信ラインに供給されている前記情報に基づいて、前記第2の電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行したか否かを判別する制御手段とを備える、状態判別装置。
【請求項2】
前記状態検出回路が、前記第2の電子機器が前記第1の状態であることを検出しているとき、前記通信ラインにハイレベル及びローレベルの内の一方レベルの信号を供給し、前記第2の電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行したことを検出したとき、前記通信ラインに他方レベルの信号を供給させ、
前記制御手段が、前記通信ラインに供給されている信号が前記一方レベルであるとき前記第2の電子機器が前記第1の状態であることを判別し、前記通信ラインに供給されている信号が前記一方レベルから前記他方レベルに反転したとき前記第2の電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行したことを判別する、請求項1に記載の状態判別装置。
【請求項3】
前記通信ラインが、前記第2の電子機器から前記第1の電子機器に情報が伝送されていないとき前記他方レベルであり、
前記状態検出回路が、前記第2の電子機器が前記第1の状態であることを検出しているとき前記通信ラインを前記一方レベルの電位に接続させ、前記第2の電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行したことを検出したとき前記通信ラインを前記一方レベルの電位から切り離すスイッチ手段を有する、請求項2に記載の状態判別装置。
【請求項4】
前記第1の状態が電源オフ状態であり、前記第2の状態が電源オン状態である、請求項1〜3のいずれかに記載の状態判別装置。

【図1】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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